JP2566678Y2 - サスペンションシート - Google Patents
サスペンションシートInfo
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- JP2566678Y2 JP2566678Y2 JP1991075806U JP7580691U JP2566678Y2 JP 2566678 Y2 JP2566678 Y2 JP 2566678Y2 JP 1991075806 U JP1991075806 U JP 1991075806U JP 7580691 U JP7580691 U JP 7580691U JP 2566678 Y2 JP2566678 Y2 JP 2566678Y2
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- suspension
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、車両用シート等におい
てシートフレームを、平行リンク機構、サスペンション
スプリング及びショックアブソーバによって上下動可能
な状態で弾性的に支持することにより、外部からの振
動、衝撃等を緩和吸収し得るサスペンション機能を備え
てなるサスペンションシートに関する。
てシートフレームを、平行リンク機構、サスペンション
スプリング及びショックアブソーバによって上下動可能
な状態で弾性的に支持することにより、外部からの振
動、衝撃等を緩和吸収し得るサスペンション機能を備え
てなるサスペンションシートに関する。
【0002】
【従来の技術】例えばフォークリフト等を始めとする種
々の車両等に用いられるシートにおいて、該シートを車
体の床面や該床面上に設けられるシートスライド機構等
といったシート支持部に対し、平行リンク機構、サスペ
ンションスプリング及びショックアブソーバ等により上
下動可能に弾性支持してなる構造をもつサスペンション
シートが用いられている。
々の車両等に用いられるシートにおいて、該シートを車
体の床面や該床面上に設けられるシートスライド機構等
といったシート支持部に対し、平行リンク機構、サスペ
ンションスプリング及びショックアブソーバ等により上
下動可能に弾性支持してなる構造をもつサスペンション
シートが用いられている。
【0003】即ち、このような従来のサスペンションシ
ートにあっては、そのシートクッション部を、平行リン
ク機構により車体の床面上に直接またはスライド機構を
介して間接的に設け、上下動可能な構成としている。さ
らに、該シートクッション部と床面等のシート支持部と
の間にサスペンションスプリングを介在させ、シートク
ッション部に常時シート上方への付勢力を与えると共
に、これらシートクッション部とシート支持部との間に
ショックアブソーバを介在させ、外部からの衝撃力を弾
性的に支持し得る構成であった。
ートにあっては、そのシートクッション部を、平行リン
ク機構により車体の床面上に直接またはスライド機構を
介して間接的に設け、上下動可能な構成としている。さ
らに、該シートクッション部と床面等のシート支持部と
の間にサスペンションスプリングを介在させ、シートク
ッション部に常時シート上方への付勢力を与えると共
に、これらシートクッション部とシート支持部との間に
ショックアブソーバを介在させ、外部からの衝撃力を弾
性的に支持し得る構成であった。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うなサスペンションシートによれば、平行リンク機構を
始め、ショックアブソーバやサスペンションスプリング
を、シートにおけるシートクッション部下側で床面等の
シート支持部との間に介在させてなる構造であった。そ
して、このような構造では、このシートクッションと床
面との間のスペースをある程度確保しなければならず、
シートの床面からの高さに制約条件があり、シート配設
位置等に設計上での自由度の小さいものであった。
うなサスペンションシートによれば、平行リンク機構を
始め、ショックアブソーバやサスペンションスプリング
を、シートにおけるシートクッション部下側で床面等の
シート支持部との間に介在させてなる構造であった。そ
して、このような構造では、このシートクッションと床
面との間のスペースをある程度確保しなければならず、
シートの床面からの高さに制約条件があり、シート配設
位置等に設計上での自由度の小さいものであった。
【0005】さらに、このような従来のサスペンション
シートでは、上述したシートクッションと床面との間の
限られたスペースに、ショックアブソーバやサスペンシ
ョンスプリングを設けることから、サスペンションスト
ロークが約30〜40mm程度と少なく、ショックアブ
ソーバによる衝撃吸収機能を充分に発揮させ得ないもの
であった。
シートでは、上述したシートクッションと床面との間の
限られたスペースに、ショックアブソーバやサスペンシ
ョンスプリングを設けることから、サスペンションスト
ロークが約30〜40mm程度と少なく、ショックアブ
ソーバによる衝撃吸収機能を充分に発揮させ得ないもの
であった。
【0006】また、従来一般には、上述した組込みスペ
ース上での制約から、サスペンションスプリングとして
引張りばねを用い、これをシート両側に設けることで平
行リンク機構により支持されるシートに上方への付勢力
を与えているもので、少なくとも二本以上のスプリング
が必要で、部品点数や組込み作業等といった実用面でも
問題があった。
ース上での制約から、サスペンションスプリングとして
引張りばねを用い、これをシート両側に設けることで平
行リンク機構により支持されるシートに上方への付勢力
を与えているもので、少なくとも二本以上のスプリング
が必要で、部品点数や組込み作業等といった実用面でも
問題があった。
【0007】このため、例えば実開昭57−20242
号公報には、サスペンションスプリングとして圧縮ばね
を用い、これをショックアブソーバと同軸上で組合わせ
て介在させるようにしたものも知られているが、この従
来技術では、前述したシートクッション部と床面との間
のスペース上での問題は依然として解消されず、このよ
うな問題点を一掃し得る何らかの対策を講じることが望
まれている。
号公報には、サスペンションスプリングとして圧縮ばね
を用い、これをショックアブソーバと同軸上で組合わせ
て介在させるようにしたものも知られているが、この従
来技術では、前述したシートクッション部と床面との間
のスペース上での問題は依然として解消されず、このよ
うな問題点を一掃し得る何らかの対策を講じることが望
まれている。
【0008】本考案はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、シートフレームを弾性支持するサスペンシ
ョン機構を簡単且つ適切に構成し、特にシートクッショ
ン部と床面とのスペース上での問題を解決すると共に、
ショックアブソーバとサスペンションスプリングによる
シートストロークを充分に確保でき、またシートバック
部の後方に突出することがなく、その設計上での自由度
も増大させ得るサスペンションシートを得ることを目的
としている。
ものであり、シートフレームを弾性支持するサスペンシ
ョン機構を簡単且つ適切に構成し、特にシートクッショ
ン部と床面とのスペース上での問題を解決すると共に、
ショックアブソーバとサスペンションスプリングによる
シートストロークを充分に確保でき、またシートバック
部の後方に突出することがなく、その設計上での自由度
も増大させ得るサスペンションシートを得ることを目的
としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】このような要請に応える
ために本考案に係るサスペンションシートは、前、後一
対をなすリンクによる平行リンク機構によってシート支
持部に上下動可能に支持されるシートフレームに常時上
方への付勢力を与えるサスペンションスプリングとして
圧縮ばねを用い、衝撃吸収用のショックアブソーバの可
動ロッドと同軸上に組合わせて設け、前記シートフレー
ムのシートバック部に略逆V字状のブラケット部材を設
け、該略逆V字状のブラケット部材の上端部に前記ショ
ックアブソーバの可動ロッドの先端部を取付け、前記シ
ョックアブソーバの下端部を前記平行リンク機構を構成
する後リンクの支軸部に一体に設けたアーム部に回動自
在に連結したものである。
ために本考案に係るサスペンションシートは、前、後一
対をなすリンクによる平行リンク機構によってシート支
持部に上下動可能に支持されるシートフレームに常時上
方への付勢力を与えるサスペンションスプリングとして
圧縮ばねを用い、衝撃吸収用のショックアブソーバの可
動ロッドと同軸上に組合わせて設け、前記シートフレー
ムのシートバック部に略逆V字状のブラケット部材を設
け、該略逆V字状のブラケット部材の上端部に前記ショ
ックアブソーバの可動ロッドの先端部を取付け、前記シ
ョックアブソーバの下端部を前記平行リンク機構を構成
する後リンクの支軸部に一体に設けたアーム部に回動自
在に連結したものである。
【0010】
【作用】本考案によれば、シートフレームはシート支持
部上で平行リンク機構により上下動自在に支持され、且
つシートバック部背面側に設けられたショックアブソー
バと同軸上に組合わせられたサスペンションスプリング
により常時上方への付勢力で弾性的に支持されると共
に、ショックアブソーバによって充分なサスペンション
ストロークを確保して衝撃力を緩衝し得るようになって
いる。
部上で平行リンク機構により上下動自在に支持され、且
つシートバック部背面側に設けられたショックアブソー
バと同軸上に組合わせられたサスペンションスプリング
により常時上方への付勢力で弾性的に支持されると共
に、ショックアブソーバによって充分なサスペンション
ストロークを確保して衝撃力を緩衝し得るようになって
いる。
【0011】
【実施例】図1ないし図3は本考案に係るサスペンショ
ンシートの一実施例を示すものであり、これらの図にお
いて、全体を符号1で示すものは、本考案を特徴づける
車両用シートとしてのサスペンションシートで、このシ
ート1は、周知の通り、シートクッション部2及びその
後端側に連設されたシートバック部3によって構成され
るシートフレーム10を備えている。ここで、図中4は
このシート1が配設される車体床面、5はこの車体床面
4上に設けられシート1を前後方向に移動可能に支持す
るシートスライド機構で、周知のように、固定側レール
6と可動側レール7とから構成されている。
ンシートの一実施例を示すものであり、これらの図にお
いて、全体を符号1で示すものは、本考案を特徴づける
車両用シートとしてのサスペンションシートで、このシ
ート1は、周知の通り、シートクッション部2及びその
後端側に連設されたシートバック部3によって構成され
るシートフレーム10を備えている。ここで、図中4は
このシート1が配設される車体床面、5はこの車体床面
4上に設けられシート1を前後方向に移動可能に支持す
るシートスライド機構で、周知のように、固定側レール
6と可動側レール7とから構成されている。
【0012】平行リンク機構11はシートフレーム10
においてシートクッション部2を、シート支持部として
のスライド機構5上に上下動可能に支持するもので、
前、後一対をなすリンク12,13が、図2に示される
ように、可動側レール7に設けられた支持ブラケット1
4,15と前記シートフレーム10のシートクッション
部2との間に設けられている。ここで、図中16,17
は各リンク12,13の支軸部である。また前記リンク
12,13の長さは同一でなくともよい。
においてシートクッション部2を、シート支持部として
のスライド機構5上に上下動可能に支持するもので、
前、後一対をなすリンク12,13が、図2に示される
ように、可動側レール7に設けられた支持ブラケット1
4,15と前記シートフレーム10のシートクッション
部2との間に設けられている。ここで、図中16,17
は各リンク12,13の支軸部である。また前記リンク
12,13の長さは同一でなくともよい。
【0013】尚、上述したシートフレーム10には、図
2から明らかなように、シートクッションパネルやシー
トバック用パイプが設けられ、またスライド機構5に
は、スライドロック手段等が付設されているが、その詳
細は周知の通りであり、具体的な説明は省略する。さら
に、その他のシートを構成する部材等も、従来から周知
の通り、所要の位置に適宜付設されていることは勿論で
ある。
2から明らかなように、シートクッションパネルやシー
トバック用パイプが設けられ、またスライド機構5に
は、スライドロック手段等が付設されているが、その詳
細は周知の通りであり、具体的な説明は省略する。さら
に、その他のシートを構成する部材等も、従来から周知
の通り、所要の位置に適宜付設されていることは勿論で
ある。
【0014】さて、本考案によれば、上述したようなサ
スペンションシート1において、前、後一対をなすリン
ク12,13による平行リンク機構11によってシート
支持部としてのスライド機構5に上下動可能に支持され
るシートフレーム10に常時上方への付勢力を与えるサ
スペンションスプリングとして圧縮ばね20を用い、こ
れを衝撃吸収用のショックアブソーバ21の可動ロッド
22に嵌装させることでこれと同軸上に組合わせて設け
ると共に、このショックアブソーバ21を、シートフレ
ーム10のシートバック部3背面側で該シートフレーム
10の上端側の一部と平行リンク機構11を構成する後
リンク13の支軸部17に一体に設けたアーム部23と
の間に介在させるようにしたところに特徴を有してい
る。
スペンションシート1において、前、後一対をなすリン
ク12,13による平行リンク機構11によってシート
支持部としてのスライド機構5に上下動可能に支持され
るシートフレーム10に常時上方への付勢力を与えるサ
スペンションスプリングとして圧縮ばね20を用い、こ
れを衝撃吸収用のショックアブソーバ21の可動ロッド
22に嵌装させることでこれと同軸上に組合わせて設け
ると共に、このショックアブソーバ21を、シートフレ
ーム10のシートバック部3背面側で該シートフレーム
10の上端側の一部と平行リンク機構11を構成する後
リンク13の支軸部17に一体に設けたアーム部23と
の間に介在させるようにしたところに特徴を有してい
る。
【0015】ここで、本実施例では、図2から明らかな
ように、シートフレーム10にシートバック部3と同様
に立設される略逆V字状のブラケット部材24を設け、
その上端部25に前記ショックアブソーバ21の可動ロ
ッド22の先端部を、スクリューナットやナットハウジ
ングを介して設けている。また、ショックアブソーバ2
1の下端部は、前記後リンク13の支軸部17を構成す
るシャフト部材の中央部分から一体に突設されたアーム
部23,23に回動自在に連結されている。さらに、圧
縮ばね20の両端部にはばね受けを設けている。尚、こ
れらの部品やそれ以外の部品についての説明は、ここで
は省略する。
ように、シートフレーム10にシートバック部3と同様
に立設される略逆V字状のブラケット部材24を設け、
その上端部25に前記ショックアブソーバ21の可動ロ
ッド22の先端部を、スクリューナットやナットハウジ
ングを介して設けている。また、ショックアブソーバ2
1の下端部は、前記後リンク13の支軸部17を構成す
るシャフト部材の中央部分から一体に突設されたアーム
部23,23に回動自在に連結されている。さらに、圧
縮ばね20の両端部にはばね受けを設けている。尚、こ
れらの部品やそれ以外の部品についての説明は、ここで
は省略する。
【0016】上述した構成によれば、シートフレーム1
0はスライド機構5上で平行リンク機構11により上下
動自在に支持され、且つシートバック部3の略逆V字状
のブラケット部材24と後リンク13の支軸部17に一
体に設けられたアーム部23との間に設けられたショッ
クアブソーバ21と同軸上に組合わせられたサスペンシ
ョンスプリングである圧縮ばね20により常時上方への
付勢力で弾性的に支持されると共に、ショックアブソー
バ21によって充分なサスペンションストロークを確保
して衝撃力を緩衝し得るものである。
0はスライド機構5上で平行リンク機構11により上下
動自在に支持され、且つシートバック部3の略逆V字状
のブラケット部材24と後リンク13の支軸部17に一
体に設けられたアーム部23との間に設けられたショッ
クアブソーバ21と同軸上に組合わせられたサスペンシ
ョンスプリングである圧縮ばね20により常時上方への
付勢力で弾性的に支持されると共に、ショックアブソー
バ21によって充分なサスペンションストロークを確保
して衝撃力を緩衝し得るものである。
【0017】したがって、このような構成によれば、シ
ートバック部3の略逆V字状のブラケット部材24とに
充分な長さを持って上端が配設できる圧縮ばね20付き
のショックアブソーバ21によって、サスペンションス
トロークを必要且つ充分に確保することができ、サスペ
ンション機能を発揮させ得るもので、これにより着座者
にとってソフトな乗り心地感を得ることが可能である。
さらに、シートバック部3の後方にブラケット部材24
が突出することがなく、ショックアブソーバ21や圧縮
ばね20の設定上での自由度を増大させることができ、
シート1の弾性支持状態を任意に調整でき、着座者の好
み等に対処し得るものである。
ートバック部3の略逆V字状のブラケット部材24とに
充分な長さを持って上端が配設できる圧縮ばね20付き
のショックアブソーバ21によって、サスペンションス
トロークを必要且つ充分に確保することができ、サスペ
ンション機能を発揮させ得るもので、これにより着座者
にとってソフトな乗り心地感を得ることが可能である。
さらに、シートバック部3の後方にブラケット部材24
が突出することがなく、ショックアブソーバ21や圧縮
ばね20の設定上での自由度を増大させることができ、
シート1の弾性支持状態を任意に調整でき、着座者の好
み等に対処し得るものである。
【0018】即ち、このような構成では、ショックアブ
ソーバ21の長さを長くし、そのサスペンションストロ
ークを従来に比べて増大させ、衝撃吸収時の可動ロッド
22の移動速度を上げて減衰性能を相対的に向上させ得
るものである。特に、このような構造では、シート1の
ストローク量を、簡単に増幅、減少できるので、ショッ
クアブソーバ21及び圧縮ばね20の設定上で有利とな
る。
ソーバ21の長さを長くし、そのサスペンションストロ
ークを従来に比べて増大させ、衝撃吸収時の可動ロッド
22の移動速度を上げて減衰性能を相対的に向上させ得
るものである。特に、このような構造では、シート1の
ストローク量を、簡単に増幅、減少できるので、ショッ
クアブソーバ21及び圧縮ばね20の設定上で有利とな
る。
【0019】これを図3により簡単に説明すると、平行
リンク機構11における後リンク13の長さをA、これ
に支軸部17を介して一体的に設けられるアーム部23
の長さをBとした時に、このアーム部23の後リンク1
3とのレバー比(B/A)を任意に設定することによ
り、シート1のストローク量xに対する圧縮ばね20付
きのショックアブソーバ21によるサスペンションスト
ローク量Yは、次のようになる。ここで、シート1のス
トローク量xである時に、レバー比(B/A)による後
リンク13に対してのアーム部23のストローク量y
は、(B/A)xであり、これにより Y=x+y=x+(B/A)x の関係が成り立つことになる。換言すると、サスペンシ
ョン機能を得るための圧縮ばね20付きのショックアブ
ソーバ21は、図中Lで示す長さから、シートストロー
ク量xとアーム部23でのストローク量yとの和による
サスペンションストローク量Yを減じた長さ(L−Y)
となるもので、このサスペンションストローク量Yは、
リンク13のアーム部23とのレバー比によって自由に
設定できることは容易に理解されよう。
リンク機構11における後リンク13の長さをA、これ
に支軸部17を介して一体的に設けられるアーム部23
の長さをBとした時に、このアーム部23の後リンク1
3とのレバー比(B/A)を任意に設定することによ
り、シート1のストローク量xに対する圧縮ばね20付
きのショックアブソーバ21によるサスペンションスト
ローク量Yは、次のようになる。ここで、シート1のス
トローク量xである時に、レバー比(B/A)による後
リンク13に対してのアーム部23のストローク量y
は、(B/A)xであり、これにより Y=x+y=x+(B/A)x の関係が成り立つことになる。換言すると、サスペンシ
ョン機能を得るための圧縮ばね20付きのショックアブ
ソーバ21は、図中Lで示す長さから、シートストロー
ク量xとアーム部23でのストローク量yとの和による
サスペンションストローク量Yを減じた長さ(L−Y)
となるもので、このサスペンションストローク量Yは、
リンク13のアーム部23とのレバー比によって自由に
設定できることは容易に理解されよう。
【0020】また、本考案によれば、圧縮ばね20付き
のショックアブソーバ21を、シートバック部3に設け
た略逆V字状のブラケット部材24の上端ブラケット2
5とアームブラケット23との間に設けていることか
ら、シートクッション部2とシート支持部であるスライ
ド機構5や車体床面4との間のスペースを必要最小限に
することができ、シートバック部3の後方にブラケット
部材24等が突出することがなく、設計上での自由度を
増大させ得るという利点がある。さらに、このような構
成によれば、平行リンク機構11において後リンク13
側に衝撃吸収時の荷重が殆ど作用するもので、この後リ
ンク13側のみに強度を持たせるとよいという利点もあ
る。
のショックアブソーバ21を、シートバック部3に設け
た略逆V字状のブラケット部材24の上端ブラケット2
5とアームブラケット23との間に設けていることか
ら、シートクッション部2とシート支持部であるスライ
ド機構5や車体床面4との間のスペースを必要最小限に
することができ、シートバック部3の後方にブラケット
部材24等が突出することがなく、設計上での自由度を
増大させ得るという利点がある。さらに、このような構
成によれば、平行リンク機構11において後リンク13
側に衝撃吸収時の荷重が殆ど作用するもので、この後リ
ンク13側のみに強度を持たせるとよいという利点もあ
る。
【0021】尚、本考案は上述した実施例構造には限定
されず、各部の形状、構造等を適宜変形、変更し得るこ
とは言うまでもない。例えば上述した実施例では、平行
リンク機構11やサスペンションスプリングとしての圧
縮ばね20を同軸上に組合わせてなるショックアブソー
バ21を、シート1を前後方向に移動可能に支持するシ
ートスライド機構5との間に介在させて設けた場合を説
明したが、シート1とこれを支持する床面4との間に介
在させてもよいことは勿論である。さらに、上述した実
施例では、サスペンションスプリングとしての圧縮ばね
20を、ショックアブソーバ21のシート1上方側に組
付けた場合を例示したが、これに限定されず、上下を逆
にしてもよいものである。
されず、各部の形状、構造等を適宜変形、変更し得るこ
とは言うまでもない。例えば上述した実施例では、平行
リンク機構11やサスペンションスプリングとしての圧
縮ばね20を同軸上に組合わせてなるショックアブソー
バ21を、シート1を前後方向に移動可能に支持するシ
ートスライド機構5との間に介在させて設けた場合を説
明したが、シート1とこれを支持する床面4との間に介
在させてもよいことは勿論である。さらに、上述した実
施例では、サスペンションスプリングとしての圧縮ばね
20を、ショックアブソーバ21のシート1上方側に組
付けた場合を例示したが、これに限定されず、上下を逆
にしてもよいものである。
【0022】さらに、上述したような本考案を特徴づけ
るサスペンションシート1は、例えばフォークリフトと
いった簡易型シートを用いる車両や通常車両のリヤシー
ト等に適用して効果的であるが、これに限定されないこ
とも言うまでもない。
るサスペンションシート1は、例えばフォークリフトと
いった簡易型シートを用いる車両や通常車両のリヤシー
ト等に適用して効果的であるが、これに限定されないこ
とも言うまでもない。
【0023】
【考案の効果】以上説明したように本考案に係るサスペ
ンションシートによれば、シートフレームをシート支持
部に対し前、後一対をなすリンクによって上下動可能に
支持する平行リンク機構と、シートフレームに常時上方
への付勢力を与えるサスペンションスプリングと、衝撃
吸収用のショックアブソーバとを備えてなるサスペンシ
ョンシートにおいて、前記サスペンションスブリングと
して圧縮ばねを用い、前記ショックアブソーバの可動ロ
ッドと同軸上に組合わせて設け、前記シートフレームの
シートバック部に略逆V字状のブラケット部材を設け、
該略逆V字状のブラケット部材の上端部に前記ショック
アブソーバの可動ロッドの先端部を取付け、前記ショッ
クアブソーバの下端部を前記平行リンク機構を構成する
後リンクの支軸部に一体に設けたアーム部に回動自在に
連結したので、簡単な構成にもかかわらず、シートバッ
ク部背面側に設けた圧縮ばね付きのショックアブソーバ
によって、サスペンションストロークを必要且つ充分に
確保することができ、サスペンション機能を発揮させ、
ソフトな乗り心地感を得ることが可能で、さらにブラケ
ット部材等がシートバックブラケットの後方に突出する
ことなく、ショックアブソーバや圧縮ばねの設定上での
自由度を増大させ、シートの弾性支持状態を任意に調整
でき、着座者の好み等に対処し得るといった実用上種々
優れた効果がある。
ンションシートによれば、シートフレームをシート支持
部に対し前、後一対をなすリンクによって上下動可能に
支持する平行リンク機構と、シートフレームに常時上方
への付勢力を与えるサスペンションスプリングと、衝撃
吸収用のショックアブソーバとを備えてなるサスペンシ
ョンシートにおいて、前記サスペンションスブリングと
して圧縮ばねを用い、前記ショックアブソーバの可動ロ
ッドと同軸上に組合わせて設け、前記シートフレームの
シートバック部に略逆V字状のブラケット部材を設け、
該略逆V字状のブラケット部材の上端部に前記ショック
アブソーバの可動ロッドの先端部を取付け、前記ショッ
クアブソーバの下端部を前記平行リンク機構を構成する
後リンクの支軸部に一体に設けたアーム部に回動自在に
連結したので、簡単な構成にもかかわらず、シートバッ
ク部背面側に設けた圧縮ばね付きのショックアブソーバ
によって、サスペンションストロークを必要且つ充分に
確保することができ、サスペンション機能を発揮させ、
ソフトな乗り心地感を得ることが可能で、さらにブラケ
ット部材等がシートバックブラケットの後方に突出する
ことなく、ショックアブソーバや圧縮ばねの設定上での
自由度を増大させ、シートの弾性支持状態を任意に調整
でき、着座者の好み等に対処し得るといった実用上種々
優れた効果がある。
【0024】また、本考案によれば、圧縮ばね付きのシ
ョックアブソーバを、シートバック部背面側に設けてい
ることから、シートクッション部とシート支持部との間
のスペースを必要最小限にすることができ、設計上での
自由度を増大させ得るという利点がある。
ョックアブソーバを、シートバック部背面側に設けてい
ることから、シートクッション部とシート支持部との間
のスペースを必要最小限にすることができ、設計上での
自由度を増大させ得るという利点がある。
【図1】本考案に係るサスペンションシートの一実施例
を示す概略側面図。
を示す概略側面図。
【図2】図1に示したサスペンションシート全体の概略
分解斜視図。
分解斜視図。
【図3】図1に示したサスペンションシートの動きを説
明するための概略図。
明するための概略図。
1 車両用シート(サスペンションシート) 2 シートクッション部 3 シートバック部 4 車体床面 5 シートスライド機構 10 シートフレーム 11 平行リンク機構 12 前リンク 13 後リンク 14 支持ブラケット 15 支持ブラケット 16 支軸部 17 支軸部 20 圧縮ばね(サスペンションスプリング) 21 ショックアブソーバ 22 可動ロッド 23 アーム部 24 ブラケット部材
Claims (1)
- 【請求項1】 シートフレームをシート支持部に対し
前、後一対をなすリンクによって上下動可能に支持する
平行リンク機構と、シートフレームに常時上方への付勢
力を与えるサスペンションスプリングと、衝撃吸収用の
ショックアブソーバとを備えてなるサスペンションシー
トにおいて、前記サスペンションスプリングとして圧縮
ばねを用い、前記ショックアブソーバの可動ロッドと同
軸上に組合わせて設け、前記シートフレームのシートバ
ック部に略逆V字状のブラケット部材を設け、該略逆V
字状のブラケット部材の上端部に前記ショックアブソー
バの可動ロッドの先端部を取付け、前記ショックアブソ
ーバの下端部を前記平行リンク機構を構成する後リンク
の支軸部に一体に設けたアーム部に回動自在に連結した
ことを特徴とするサスペンションシート。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991075806U JP2566678Y2 (ja) | 1991-08-27 | 1991-08-27 | サスペンションシート |
US07/931,378 US5324095A (en) | 1991-08-27 | 1992-08-18 | Suspension seat |
ES09201746A ES2061368B1 (es) | 1991-08-27 | 1992-08-20 | Asiento de suspension |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991075806U JP2566678Y2 (ja) | 1991-08-27 | 1991-08-27 | サスペンションシート |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0518972U JPH0518972U (ja) | 1993-03-09 |
JP2566678Y2 true JP2566678Y2 (ja) | 1998-03-30 |
Family
ID=13586813
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991075806U Expired - Lifetime JP2566678Y2 (ja) | 1991-08-27 | 1991-08-27 | サスペンションシート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2566678Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09164022A (ja) * | 1995-12-18 | 1997-06-24 | Rinrei:Kk | ブラシ |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5720242U (ja) * | 1980-07-08 | 1982-02-02 | ||
JPS5746030U (ja) * | 1980-08-24 | 1982-03-13 |
-
1991
- 1991-08-27 JP JP1991075806U patent/JP2566678Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0518972U (ja) | 1993-03-09 |
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