JP2522037Y2 - サスペンションシート - Google Patents

サスペンションシート

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JP2522037Y2 JP1991084187U JP8418791U JP2522037Y2 JP 2522037 Y2 JP2522037 Y2 JP 2522037Y2 JP 1991084187 U JP1991084187 U JP 1991084187U JP 8418791 U JP8418791 U JP 8418791U JP 2522037 Y2 JP2522037 Y2 JP 2522037Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、車両用シート等におい
てシートフレームを平行リンク機構、サスペンションス
プリング及びショックアブソーバによって上下動可能に
弾性支持することで外部からの振動、衝撃等を緩和吸収
し得るサスペンション機能を備えてなるサスペンション
シートに関し、特にサスペンションスプリングのばね定
数とショックアブソーバの減衰力をシートへの入力荷重
とサスペンションストローク量に応じて相対的に調整可
能に構成したサスペンションシートに関する。
【0002】
【従来の技術】例えばフォークリフト等を始めとする種
々の車両等に用いられるシートにおいて、該シートを車
体の床面や該床面上に設けられるシートスライド機構等
といったシート支持部に対し、平行リンク機構、サスペ
ンションスプリング及びショックアブソーバ等により上
下動可能に弾性支持してなる構造を持つサスペンション
シートが用いられている。
【0003】即ち、このような従来のサスペンションシ
ートにあっては、そのシートクッション部を、平行リン
ク機構により車体の床面上に直接またはスライド機構を
介して間接的に設け、上下動可能な構成としている。更
に、該シートクッション部と床面等のシート支持部との
間にサスペンションスプリングを介在させ、シートクッ
ション部に常時シート上方への付勢力を与えると共に、
これらシートクッション部とシート支持部との間にショ
ックアブソーバを介在させ、外部からの衝撃力を弾性的
に支持し得る構成であった。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うなサスペンションシートによれば、平行リンク機構に
より支持したシートの弾性支持状態を、ショックアブソ
ーバによる減衰力とサスペンションスプリングのばね定
数によるばね力とで得ているだけのものであった。そし
て、このようなサスペンションシートでは、サスペンシ
ョンスプリングのばね力のみを初期設定することで、該
シートへの着座者による入力荷重とのバランスを取って
いるだけであり、ショックアブソーバによる減衰力を設
定調整することは不可能であった。
【0005】しかし、このようなサスペンションシート
にあっては、該シートへの入力荷重の大小やサスペンシ
ョンストローク量、更にはサスペンションスピード等
を、各種の条件に応じて任意に設定することが、サスペ
ンション機能を発揮させる上で望まれるもので、このよ
うな点についての対策を講じることが必要とされてい
る。
【0006】また、上述した従来のサスペンションシー
トでは、例えば実開昭57−20242号公報等に示さ
れるように、平行リンク機構を始め、ショックアブソー
バやサスペンションスプリングを、シートにおけるシー
トクッション部下側で床面等のシート支持部との間に介
在させた構造であった。そして、このような構造では、
このシートクッションと床面との間のスペースをある程
度確保しなければならず、シートの床面からの高さに制
約条件があり、多数の部品を組込むにあたって作業性等
の面で問題で、またシート配設位置等に設計上での自由
度が小さく、更にサスペンションストロークが約30〜
40mm程度と少なく、ショックアブソーバの減衰力に
よる衝撃吸収機能を充分に発揮させ得ないと言った問題
もあり、これらの問題点を一掃し得る何らかの対策を講
じることが望まれている。
【0007】本考案はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、シートフレームを弾性支持するサスペンシ
ョン機構を簡単且つ適切に構成し、特にショックアブソ
ーバによる減衰力とサスペンションスプリングのばね力
を、入力荷重の大きさや希望するシートストローク量に
応じた理想的な値に可変調整し、所要のサスペンション
機能を発揮することができ、シートクッションの高さを
低くすることのできるサスペンションシートを得ること
を目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】このような要請に応える
ために本考案に係るサスペンションシートは、車体床面
上に配設されたシートスライド機構と、該シートスライ
ド機構の可動側レールに設けられた前後一対の支持ブラ
ケットと、該前後一対の支持ブラケットとシートフレー
ムのシートクッション部との間に設けられた前、後一対
をなすリンクによって前記シートフレームを上下動可能
に支持する平行リンク機構と、シートフレームに常時上
方への付勢力を与えるサスペンションスプリングと、衝
撃吸収用のショックアブソーバとを備えてなるサスペン
ションシートにおいて、前記サスペンションスプリング
として圧縮ばねを用い、前記ショックアブソーバの可動
ロッドと同軸上に組合わせて設けると共に、このショッ
クアブソーバを、前記シートフレームのシートバック部
背面側の上端側の一部からシートバック部下側に向かっ
て配設し、前記平行リンク機構を構成する後リンクの前
記支持ブラケット側の支軸部からシートバック部後方に
スライドアームを延設し、該スライドアームにねじ軸を
配設し、該ねじ軸にナット部を螺合し、該ナット部に連
結ブラケットを介して前記ショックアブソーバの下端部
を連結し、前記ねじ軸の回転操作により前記ショックア
ブソーバの下端部をスライドアーム上で後リンクとのレ
バー比を可変するようにスライド調整可能に設けたこ
を特徴とする。
【0009】
【作用】本考案によれば、シートフレームはシート支持
部上で平行リンク機構により上下動自在に支持され、且
つシートバック部背面側に設けられたショックアブソー
バと同軸上に組合わせられたサスペンションスプリング
により常時上方への付勢力で弾性的に支持されると共
に、平行リンク機構とこのショックアブソーバの軸支位
置とによるレバー比を可変させることによって、サスペ
ンションスプリング自体のばね定数やショックアブソー
バ自体の減衰力を変化させなくとも、これらを入力荷重
やサスペンションストローク量に応じて、相対的にしか
もリニアに調整し、サスペンション機能を発揮させ得る
ものである。
【0010】
【実施例】図1乃至図4は本考案に係るサスペンション
シートの一実施例を示すものであり、これらの図におい
て、全体を符号1で示すものは、本考案を特徴づける車
両用シートとしてのサスペンションシートで、このシー
ト1は、周知の通り、シートクッション部2及びその後
端側に連設されたシートバック部3によって構成される
シートフレーム10を備えている。ここで、図中4はこ
のシート1が配設される車体床面、5はこの車体床面4
上に設けられシート1を前後方向に移動可能に支持する
シートスライド機構で、周知のように、固定側レール6
と可動側レール7とから構成されている。
【0011】また図中11は上述したシートフレーム1
0においてシートクッション部2を、シート支持部とし
てのスライド機構5上に上下動可能に支持する周知の平
行リンク機構で、前、後一対をなすリンク12,13
が、図2に示されるように、可動側レール7に設けられ
た支持ブラケット14,15と前記シートフレーム10
のシートクッション部2との間に設けられている。ここ
で、図中16,17は各リンク12,13の支軸部であ
る。また前記リンク12,13の長さは同一でなくても
よい。
【0012】尚、上述したシートフレーム10には、図
2から明らかなように、シートクッションパネルやシー
トバック用パイプが設けられ、またスライド機構5に
は、スライドロック手段等が付設されているが、その詳
細は周知の通りであり、具体的な説明は省略する。更
に、その他のシートを構成する部材等も、従来から周知
の通り、所要の位置に適宜付設されていることは勿論で
ある。
【0013】スペンションシート1において、前、後
一対をなすリンク12,13による平行リンク機構11
によってシート支持部としてのスライド機構5に上下動
可能に支持されるシートフレーム10に常時上方への付
勢力を与えるサスペンションスプリングとして圧縮ばね
20を用い、これを衝撃吸収用のショックアブソーバ2
1の可動ロッド22に嵌装させることでこれと同軸上に
組合わせて設けると共に、このショックアブソーバ21
を、前記シートフレーム10のシートバック部3背面
上端側の一部からシートバック部3下側に向かって配
設し、且つこのショックアブソーバ21の下端を、平行
リンク機構11を構成する後リンク13の支軸部17か
らシートバック部3後方に延設したスライドアーム30
上で後リンク13とのレバー比(B/A)を可変するよ
うにスライド調整可能に設けられた支持ブラケット31
に軸支するように構成されている。
【0014】ここで、本実施例では、図2から明らかな
ように、シートフレーム10にシートバック部3と同様
に立設されるブラケット部材24を設け、その上端部2
5に前記ショックアブソーバ21の可動ロッド22の先
端を、スクリューナットやナットハウジングを介して設
けている。また、圧縮ばね20の両端部にはばね受けを
設けている。
【0015】一方、ショックアブソーバ21の下端部
は、前記後リンク13の支軸部17を構成するシャフト
部材の中央部分に付設され、シート後方に延設されるス
ライドアーム30内のねじ軸32に螺合されるナット部
33を有する支持ブラケット31に対し、連結ブラケッ
ト34を介して回動自在に連結されている。そして、ね
じ軸32の回転操作によって、ナット部33をスライド
調整し、スライドアーム30上での支軸部17からのス
ライド位置を任意に調整することにより、後リンク13
のレバー長さAに対してのショックアブソーバ21の軸
支位置によるレバー長さBを、リニアに調整可能に構成
している。ここで、このような調整操作は、着座者によ
るシート1への入力荷重の大小やこれに伴なうサスペン
ションストローク量に応じて、初期設定或いは任意に設
定調整するとよい。
【0016】尚、上述した各リンク12,13は、例え
ば45度の傾斜角度を持たせて配置させておくとよい。
即ち、このようにすると、シート1が上方または下方に
自由に移動し得るもので、後述するように、圧縮ばね2
0付きのショックアブソーバ21による衝撃吸収機能を
有効に利用し得るものである。また、上述した各構成部
品やそれ以外の部品についての詳細な説明は、ここでは
省略する。
【0017】上述した構成によれば、シートフレーム1
0はスライド機構5上で平行リンク機構11により上下
動自在に支持され、且つシートバック部3背面側に設け
られたショックアブソーバ21と同軸上に組合わせられ
たサスペンションスプリングである圧縮ばね20により
常時上方への付勢力で弾性的に支持されると共に、ショ
ックアブソーバ21によって充分なサスペンションスト
ローク量を確保して衝撃力を緩衝し得るものである。特
に、上述した構成では、シートバック部3背面側に充分
な長さを持って配設できる圧縮ばね20付きのショック
アブソーバ21によって、サスペンションストローク量
を必要且つ充分に確保でき、サスペンション機能を発揮
させ得るもので、これにより着座者にとってソフトな乗
り心地感を得ることが可能である。
【0018】更に、上述した本考案による構成では、シ
ョックアブソーバ21や圧縮ばね20の設定上での自由
度を増大させることができ、シート1の弾性支持状態を
任意に調整でき、着座者の好みやシート1への着座時の
荷重の大きさ等に対処し得るものである。即ち、このよ
うな構成では、ショックアブソーバ21の長さを長く
し、そのサスペンションストローク量を従来に比べて増
大させ得るもので、これにより衝撃吸収時の可動ロッド
22の移動速度を上げて減衰性能を相対的に向上させ得
るものである。特に、このような構造では、シート1の
ストローク量を、簡単に増幅、減少できるので、ショッ
クアブソーバ21及び圧縮ばね20の初期設定上で有利
となる。
【0019】これを図3及び図4を用いて以下に詳述す
る。ここで、平行リンク機構11における後リンク13
の長さをA、これに支軸部17を介して一体的に設けら
れるスライドアーム30上での支持ブラケット31の支
軸部17からスライド位置までの長さをBとした時に、
このアーム長さの後リンク13とのレバー比(B/A)
を、ねじ軸32とナット部33とによるスライド調整機
構にて任意に調整設定することにより、シート1のスト
ローク量xに対する圧縮ばね20付きのショックアブソ
ーバ21によるサスペンションストローク量Yは、次の
ようになる。
【0020】即ち、シート1のストローク量xである時
に、レバー比(B/A)による後リンク13に対しての
スライドアーム30上でのショックアブソーバ21の軸
支部のストローク量yは、(B/A)xであり、これに
より Y=x+y=x+(B/A)x の関係が成り立つことになる。
【0021】換言すると、サスペンション機能を得るた
めの圧縮ばね20付きショックアブソーバ21は、図中
Lで示す長さから、シートストローク量xとスライドア
ーム30上でのショックアブソーバ21の軸支部でのス
トローク量yとの和によるサスペンションストローク量
Yを減じた長さ(L−Y)となるもので、このサスペン
ションストローク量Yは、リンク13のスライドアー
ム30上でのショックアブソーバ21の軸支部のスライ
ド設定位置とのレバー比によって自由に設定できること
は容易に理解されよう。
【0022】ここで、図3は重荷重Wが入力として作用
したときの状態を示し、この時には、スライドアーム3
0上でのショックアブソーバ21の軸支部までの長さB
を、後リンク13の長さA(≦B)よりも大きく設定す
るとよい。即ち、このようにすれば、ショックアブソー
バ21によるサスペンションストローク量Yは、シート
ストローク量xに対して相対的に大きくなり、結果とし
てシート1のサスペンション状態を硬くすることが可能
となる。特に、前述したように各リンク12,13が4
5度程度の傾斜角度に設定されている場合、このような
重荷重時には、シート1は床面4に接近した下側位置で
水平に近い状態となり、ストローク量xを小さくするこ
とが望ましい。
【0023】一方、図4は軽荷重wが入力として作用し
たときの状態を示し、この時には、スライドアーム30
上でのショックアブソーバ21の軸支部までの長さB
を、後リンク13の長さA(≧B)よりも小さく設定す
るとよい。即ち、このようにすれば、ショックアブソー
バ21によるサスペンションストローク量Yは、図3と
同一荷重が作用したと考えた場合、シートストローク量
xに対して相対的に小さくなり、この時には、シート1
は柔らかな状態に保たれ、所要のサスペンション機能を
発揮させ得るものである。
【0024】換言すると、上述したサスペンションシー
ト1によれば、このシート1への入力荷重Wまたはw、
更にはサスペンションストローク量xを、任意に増幅、
減少させることが可能で、これにより圧縮ばね20のば
ね定数を可変することができ、更にサスペンションスト
ローク量x及びサスペンション速度を増減することで、
ショックアブソーバ21による減衰力を任意に可変制御
し得るものである。そして、このような構成では、入力
が重荷重Wの時にはサスペンションを硬く、また軽荷重
wの時には柔らかくすることが可能で、それぞれの荷重
に応じて理想的な圧縮ばね20によるばね力とショック
アブソーバ21による減衰力とをリニアに調整して得る
ことが可能となる。
【0025】ここで、圧縮ばね20のばねレートである
サスペンション荷重{=(B/A)×(シート1に加わ
る荷重)+(シート1に加わる荷重)}とサスペンショ
ンスピード{=(B/A)×(シート1の移動スピー
ド)+(シート1の移動スピード)}とは、正比例した
関係となっている。
【0026】ここで、上述したように、圧縮ばね20付
きのショックアブソーバ21を、シートバック部3背面
側に設けてなる構成によれば、シートクッション部2と
シート支持部であるスライド機構5や車体床面4との間
のスペースを必要最小限にすることができ、設計上での
自由度を増大させ得るという利点がある。更に、このよ
うな構成によれば、平行リンク機構11において後リン
ク13側に衝撃吸収時の荷重が殆ど作用するもので、こ
の後リンク13側のみに強度を持たせるとよいという利
点もある。
【0027】尚、本考案は上述した実施例構造には限定
されず、各部の形状、構造等を適宜変形、変更し得るこ
とは言うまでもない。例えば上述した実施例では、平行
リンク機構11やサスペンションスプリングとしての圧
縮ばね20を同軸上に組合わせてなるショックアブソー
バ21を、シート1を前後方向に移動可能に支持するシ
ートスライド機構5との間に介在させて設けた場合を説
明したが、シート1とこれを支持する床面4との間に介
在させてもよいことは勿論である。更に、上述した実施
例では、サスペンションスプリングとしての圧縮ばね2
0を、ショックアブソーバ21のシート1上方側に組付
けた場合を例示したが、これに限定されず、上下を逆に
してもよいものである。
【0028】また、上述した実施例では、スライドアー
ム30に対してのショックアブソーバ21の軸支部を支
持ブラケット31により構成し、これらをねじ軸32と
ナット部33とでスライド調整可能に構成しているが、
これに限らず、適宜のスライド調整機構を採用すること
は自由である。
【0029】更に、上述したような本考案を特徴づける
サスペンションシート1は、例えばフォークリフトとい
った簡易型シートを用いる車両や通常車両のリヤシート
等に適用して効果的であるが、これに限定されないこと
も言うまでもない。
【0030】
【考案の効果】以上説明したように本考案に係るサスペ
ンションシートによれば、車体床面上に配設されたシー
トスライド機構と、該シートスライド機構の可動側レー
ルに設けられた前後一対の支持ブラケットと、該前後一
対の支持ブラケットとシートフレームのシートクッショ
ン部との間に設けられた前、後一対をなすリンクによっ
て前記シートフレームを上下動可能に支持する平行リン
ク機構と、シートフレームに常時上方への付勢力を与え
るサスペンションスプリングと、衝撃吸収用のショック
アブソーバとを備えてなるサスペンションシートにおい
て、前記サスペンションスプリングとして圧縮ばねを用
い、前記ショックアブソーバの可動ロッドと同軸上に組
合わせて設けると共に、このショックアブソーバを、前
記シートフレームのシートバック部背面側の上端側の一
部からシートバック部下側に向かって配設し、前記平行
リンク機構を構成する後リンクの前記支持ブラケット側
の支軸部からシートバック部後方にスライドアームを延
設し、該スライドアームにねじ軸を配設し、該ねじ軸に
ナット部を螺合し、該ナット部に連結ブラケットを介し
て前記ショックアブソーバの下端部を連結し、前記ねじ
軸の回転操作により前記ショックアブソーバの下端部を
スライドアーム上で後リンクとのレバー比を可変するよ
うにスライド調整可能に設けたので、簡単な構成にもか
かわらず、平行リンク機構のリンクとこのショックアブ
ソーバの軸支位置とによるレバー比を可変させること
で、サスペンションスプリング自体のばね定数やショッ
クアブソーバ自体の減衰力を変化させなくとも、これら
を、入力荷重やサスペンションストローク量に応じて、
相対的にしかもリニアに調整し、理想的なばね力と減衰
力とを得てサスペンション機能を発揮させ得るという実
用上優れた効果を奏する。
【0031】また、本考案によれば、シートバック部背
面側に設けた圧縮ばね付きのショックアブソーバによっ
て、サスペンションストロークを必要且つ充分に確保す
ることができ、サスペンション機能を発揮させ、ソフト
な乗り心地感を得ることが可能で、更にシートの弾性支
持状態を任意に調整可能であることから、着座者の好み
等に対処し得るという利点がある。
【0032】更に、本考案によれば、圧縮ばね付きのシ
ョックアブソーバを、シートバック部背面側に設けてい
ることから、シートクッション部とシート支持部との間
のスペースを必要最小限にすることができ、設計上での
自由度を増大させ得るという利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るサスペンションシートの一実施例
を示す概略側面図。
【図2】図1に示したサスペンションシート全体の概略
分解斜視図。
【図3】図1に示したサスペンションシートの重荷重作
用時の動きを説明するための概略図。
【図4】図1に示したサスペンションシートの軽荷重作
用時の動きを説明するための概略図。
【符号の説明】
1 車両用シート(サスペンションシート) 2 シートクッション部 3 シートバック部 4 車体床面 5 シートスライド機構 10 シートフレーム 11 平行リンク機構 12 前リンク 13 後リンク 14 支持ブラケット 15 支持ブラケット 16 支軸部 17 支軸部 20 圧縮ばね(サスペンションスプリング) 21 ショックアブソーバ 22 可動ロッド 24 ブラケット部材 30 スライドアーム 31 支持ブラケット 32 ねじ軸 33 ナット部 34 連結ブラケット

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体床面上に配設されたシートスライド
    機構と、該シートスライド機構の可動側レールに設けら
    れた前後一対の支持ブラケットと、該前後一対の支持ブ
    ラケットとシートフレームのシートクッション部との間
    に設けられた前、後一対をなすリンクによって前記シー
    トフレームを上下動可能に支持する平行リンク機構と、
    シートフレームに常時上方への付勢力を与えるサスペン
    ションスプリングと、衝撃吸収用のショックアブソーバ
    とを備えてなるサスペンションシートにおいて、前記サ
    スペンションスプリングとして圧縮ばねを用い、前記シ
    ョックアブソーバの可動ロッドと同軸上に組合わせて設
    けると共に、このショックアブソーバを、前記シートフ
    レームのシートバック部背面側の上端側の一部からシー
    バック部下側に向かって配設し、前記平行リンク機構
    を構成する後リンクの前記支持ブラケット側の支軸部か
    らシートバック部後方にスライドアーム延設し、該ス
    ライドアームにねじ軸を配設し、該ねじ軸にナット部を
    螺合し、該ナット部に連結ブラケットを介して前記ショ
    ックアブソーバの下端部を連結し、前記ねじ軸の回転操
    作により前記ショックアブソーバの下端部をスライドア
    ーム上で後リンクとのレバー比を可変するようにスライ
    ド調整可能に設けたことを特徴とするサスペンションシ
    ート。
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JPS6050846U (ja) * 1983-09-17 1985-04-10 日本発条株式会社 リクライニング機構を有するサスペンシヨンシ−ト装置
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