JP3408920B2 - シートサスペンション - Google Patents

シートサスペンション

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JP3408920B2
JP3408920B2 JP10663996A JP10663996A JP3408920B2 JP 3408920 B2 JP3408920 B2 JP 3408920B2 JP 10663996 A JP10663996 A JP 10663996A JP 10663996 A JP10663996 A JP 10663996A JP 3408920 B2 JP3408920 B2 JP 3408920B2
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信行 利國
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Kubota Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、トラクタや乗用芝
刈機などの作業車におけるシートサスペンションに関す
る。 【0002】 【従来の技術】従来のシートサスペンションは、実開昭
52‐86125号公報に示されるように、前後一対の
平行リンクの対角線に沿って引っ張りスプリングを架設
して、前記引っ張りスプリングの引っ張り力を利用して
機体の振動に伴う衝撃力を緩和する手段、或いは、特開
平6‐219193号公報に示されるように、前後一対
の平行リンクにおける前部リンク又は後部リンクの内の
一方のリンクと機体固定部との間に圧縮バネを介在させ
て、バネの圧縮力を利用して機体の振動に伴う衝撃力を
緩和する手段とがある。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】上記従来構造のもの
は、何れも、運転シートの衝撃力を緩和するバネが、衝
撃力吸収時、その反発力として運転シートを押し上げる
力として作用する。そして、運転シートの衝撃力を緩和
するに当たって、バネ定数の大きな硬いバネを用いるよ
りもバネ定数の小さな軟らかいバネを用いて衝撃力を緩
和するものであるから、衝撃力吸収時の運転シートの振
幅が大きく、振動減衰効果が低いものとなっており、改
善の余地があった。本発明の目的は、シートサスペンシ
ョンの構造を工夫することによって、振動減衰効果の高
い、しかも、コンパクトなシートサスペンション構造を
得る点にある。 【0004】 【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、機体側の固定部に上方が後傾姿勢となる平行リンク
機構を介して連結された運転シートに対するシートサス
ペンションであって、運転シートと機体側の固定部との
間に、前記平行リンク機構を起立側に付勢する引っ張り
スプリングと、前記平行リンク機構の倒伏に抵抗を付与
する伸縮自在な流体式のダンパとを設けてあり、前記引
っ張りスプリングと前記ダンパとを、側面視において交
差する状態で、且つ、平面視において前記平行リンク機
構における左右一対の前部リンクと左右一対の後部リン
クの横幅内に位置させると共に、前記引っ張りスプリン
グとダンパとの力の作用方向が平面視で前部リンクと後
部リンクの長さ方向に沿う状態で左右に並設し、前記引
っ張りスプリングは、その前端を運転シート前方下方の
前記機体側の固定部に取付けたスプリング張力を調節で
きる操作具に連結し、その後端を前記後部リンクの運転
シート側の横軸に連結してある。 【0005】〔作用〕 機体の振動に伴う運転シートの沈み込みに対しては引っ
張りスプリングの引っ張り力とダンパの抵抗力とが作用
して機体の振動が操縦者に伝わることを抑制する。そし
て、スプリングの反発力による運転シートの上昇に対し
ては、ダンパが抵抗力として作用し、運転シートの上昇
を抑制し、運転シートの振幅を小さくする。そして、緩
衝用スプリングとして引っ張りスプリングを利用するも
のであるから、圧縮バネを用いる場合に比して、小さな
スペース内にバネを配置することができ、シート面の荷
重とシートの沈込量との関係を自由に設定し易い。つま
り、圧縮バネを用いる場合には、バネ配設用のスペース
に、圧縮されたバネ自体の配設スペースを作っておかね
ばならず、その為、バネの収縮ストロークが小さくな
り、従って、クッションを良くする為に、収縮量の大き
な軟らかいバネを使用する場合、クッションを良くする
為のストロークが大きくとれず、シート面の荷重とシー
トの沈込量との関係を自由に設定することができ難くな
る。又、前記引っ張りスプリングと前記ダンパとを、
面視において交差する状態で、且つ、平面視において前
記平行リンク機構における左右一対の前部リンクと左右
一対の後部リンクの横幅内に位置させると共に、前記引
っ張りスプリングとダンパとの力の作用方向が平面視で
前部リンクと後部リンクの長さ方向に沿う状態で左右に
並設してあるので、運転シートの下部の左右に占める専
有空間内にコンパクトに配設することができる。引っ張
りスプリングとダンパとを運転シートの下部に、前後に
占める専有空間を小さくしてコンパクトに配設すること
ができる。 【0006】 【発明の効果】このように、引っ張りスプリングとダン
パとの併用により運転シートの衝撃力を緩和するもので
あるから、バネ定数の小さな軟らかいバネを用いてクッ
ション性を良くし乍ら運転シートの振幅を小さくするこ
とができ、振動減衰効果を高めることができる。しか
も、緩衝用スプリングとして引っ張りスプリングを利用
するものであるから、圧縮バネを用いる場合に比して、
小さなスペースに緩衝装置を設けることができ乍らシー
ト面の荷重とシートの沈込量との関係を自由に設定し易
い。又、平行リンク機構の左右横外側に引っ張りスプリ
ングとダンパとを振り分け配設する場合に比して、運転
シートの下部に、緩衝装置が占める横幅を狭くしてコン
パクトに配設することができる。上記構成の結果、運転
シートの下部に、緩衝装置の前後長さを短くしてコンパ
クトに配設することができる。 【0007】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を農用
トラクタに付いて説明する。図7に示すように、この農
用トラクタは、前・後輪1,2を備えた機体前部のボン
ネット3内にエンジン4を配備し、操縦ボックス5にス
テアリングハンドル6とPTO変速レバー7とを設け、
機体後部のミッションケース8の上方に運転シート9を
配置し、ミッションケース8の後部に左右一対のリフト
アーム10,10を備えている。 【0008】前記運転シート9は、左右一対の後輪フェ
ンダー11とミッションケース8の上方を覆うカバー部
分とを一体的に形成したボディーカバー12の上方に、
シートサスペンションSを介して支持されている。 【0009】前記シートサスペンションSは、平行リン
ク機構13と、運転シート9の沈み込み方向の衝撃を緩
和する引っ張りスプリング16並びにクッションゴム1
7、及び、流体式ダンパとしてのガスダンパ18によっ
て構成されている。 【0010】前記平行リンク機構13は、ボディーカバ
ー12の上面に固定された機体固定部としての平面視逆
U字状の前部ブラケット14と運転シート9のフレーム
9Aを前後スライド可能に支持する正面視逆U字状のレ
ール支持台15とに亘って架設された左右一対の前部リ
ンク13Aと左右一対の後部リンク13Bとによって構
成されている。 【0011】前記引っ張りスプリング16は、側面視に
おいて、平行リンク機構13の対角線に略沿って配設さ
れており、前部ブラケット14の前壁に回転自在に取付
けられた回転操作具19と、後部リンク13Bとレール
支持台15とを連結する横軸20とに亘って架設されて
いる。前記回転操作具19は、前部ブラケット14の前
壁に回転自在に取付けられたノブ付きボルト19aと、
スプリング係止用のU字状金具を備えたナット19bと
から構成されており、ノブ付きボルト19aの回転操作
に伴ってスプリング係止金具付きナット19bが前後方
向に移動してスプリング16の張力が調節できるように
なっている。 【0012】前記クッションゴム17は、左右一対の後
部リンク13B,13Bの下面同士を連結するプレート
13bと左右一対の後部リンク13B,13Bの上面と
に亘って夫々固着された正面視逆L字型の台座13c,
13cに固定連結されており、運転シート9が一定以上
沈み込むと、レール支持台15の裏面が前記クッション
ゴム17に接当してサスペンション機能が発揮されるよ
うになっている。 【0013】前記ダンパ18は、レール支持台15の前
部とボディーカバー12の後部ブラケット21に亘って
架設されており、側面視において、前記引っ張りスプリ
ング16と交差する状態で、且つ、平面視において、左
右一対の前部リンク13A,13Aと左右一対の後部リ
ンク13B,13Bの横幅内に位置する状態で、前記引
っ張りスプリング16の横側部に並設されている。前記
後部ブラケット21には、ダンパ18取付け位置変更用
の2個のピン孔21aが設けられており、ダンパ18の
ストロークが調節可能に構成されている。 【0014】前記ダンパ18は、ピストンロッド18a
を上方側に配置させたり、下方側に配置させたり、ピス
トンロッド18aの取付け姿勢に関係なく使用すること
ができるフリーピストン入りのガススプリングから構成
されている。 【0015】図4乃至図6に示すように、前記PTO変
速レバー7は、操縦ボックス5に形成されたガイド溝2
2に沿って正転4段、逆転1段に変速操作可能に構成さ
れている。前記PTO変速構造に付いて説明すると、伝
動ケースa内に前後方向に沿って正転用の高・低速シフ
ト軸23,24と逆転用のシフト軸25が配設されてお
り、操縦ボックス5内の伝動ケースa上面の支持部材b
に、前記3本のシフト軸23,24,25を選択操作す
るシフトアーム26Aを備えたシフトロッド26が機体
横方向に沿ってスライド並びにロッド軸芯回りに回動自
在に支持されている。そして、前記支持部材bに、前記
シフトロッド26をスライド操作する操作アーム27a
を備えた縦軸27が縦軸芯Y回りに回動自在に設けられ
ており、この縦軸27の上部に前記変速レバー7が横軸
芯X回りに上下揺動自在に枢支連結されて操縦ボックス
5から後方に突出する状態で設けられている。前記シフ
トロッド26は、ボールデテント機構28により夫々の
選択位置で位置保持可能に構成されている。そして、こ
のシフトロッド26に固着したアーム部26aと前記変
速レバー7とに亘って長さ調節可能なロッド29を架設
して、前記変速レバー7の上下揺動操作によってシフト
軸23又は24又は25を前後方向にスライド操作可能
に構成してある。前記縦軸27を回動自在に支持する縦
パイプ30の上部にブラケットを設けてスイッチ31を
取付けてある。このスイッチ31は、エンジンの始動回
路に接続された常開のリミットスイッチであって、前記
変速レバー7がニュートラルにある時に変速レバー7下
端の突起でスイッチONされるものであって、前記PT
O変速レバー7がニュートラルにある時のみエンジンの
始動が行なえるように安全性が図られている。 【0016】〔別実施の形態〕 上記実施の形態においては、ダンパとしてフリーピスト
ン付きのガススプリングに付いて説明したが、フリーピ
ストン付きでなくても良い。また、ダンパとしては、エ
アーダンパであっても良い。 【0017】また、上記実施の形態においては、トラク
タのシートサスペンションに付いて例示したが、乗用型
芝刈機やコンバインのシートサスペンションであっても
良い。 【0018】また、上記実施の形態においては、クッシ
ョンゴムを備えたものに付いて例示したが、クッション
ゴムは無くても良い。
【図面の簡単な説明】 【図1】シートサスペンションの作用状態を示す側面図 【図2】シートサスペンションの配置状態を示す平面図 【図3】同、縦断正面図 【図4】PTO変速レバーの取付け状態を示す縦断側面
図 【図5】ガイド溝の概略図 【図6】シフトロッドの取付け状態を示す断面図 【図7】トラクタの全体側面図 【符号の説明】 9 運転シート 13 平行リンク機構 13A 前部リンク 13B 後部リンク 14 機体側の固定部 16 引っ張りスプリング 18 ダンパ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−114934(JP,A) 特開 平6−219193(JP,A) 特開 昭51−108427(JP,A) 実開 昭62−157635(JP,U) 実開 昭64−22641(JP,U) 実開 昭60−50846(JP,U) 実開 昭52−86125(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60N 2/00 - 2/72

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 機体側の固定部に上方が後傾姿勢となる
    平行リンク機構を介して連結された運転シートに対する
    シートサスペンションであって、前記運転シートと機体
    側の固定部との間に、前記平行リンク機構を起立側に付
    勢する引っ張りスプリングと、前記平行リンク機構の倒
    伏に抵抗を付与する伸縮自在な流体式のダンパとを設け
    てあり、前記引っ張りスプリングと前記ダンパとを、
    面視において交差する状態で、且つ、平面視において前
    記平行リンク機構における左右一対の前部リンクと左右
    一対の後部リンクの横幅内に位置させると共に、前記引
    っ張りスプリングとダンパとの力の作用方向が平面視で
    前部リンクと後部リンクの長さ方向に沿う状態で左右に
    並設し、前記引っ張りスプリングは、その前端を運転シ
    ート前方下方の前記機体側の固定部に取付けたスプリン
    グ張力を調節できる操作具に連結し、その後端を前記後
    部リンクの運転シート側の横軸に連結してあるシートサ
    スペンション。
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EP0921033B1 (en) 1997-12-08 2003-03-19 Araco Kabushiki Kaisha Vehicle seat with suspension mechanism
JP2002211300A (ja) * 2001-01-16 2002-07-31 Shigeru Co Ltd 座席のサスペンション装置
JP6133166B2 (ja) * 2013-08-20 2017-05-24 ヤンマー株式会社 トラクタにおける運転座席の支持構造
WO2015025778A1 (ja) * 2013-08-20 2015-02-26 ヤンマー株式会社 運転座席の支持構造

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