JPH06506648A - 車両サドルをばね支承してかつ、支持力を調節するための装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 車両サドルをばね支承してかつ、 支持力を調節するための装置 本発明は、車両サドルをばね支承してかつ、支持力を調節するための装置に関す る。

この場合、車両としては、特に自転車、三輪車または比較可能な車輪車両が挙げ られる． これまで、腰掛け範囲において所定のばね支承を得るためには、自転車サドルま たは別の二輪車サドルが一般にコイルばね装置を有していた． しかし、このような手段はそのばね特性の点で特に高齢者にとっては不十分であ る．しかも、この場合の大きな欠点は、支持力が調節不可能である点である．前 記公知先行技術から出発して、本発明の課題は冒頭で述べたような装置を改良し て、充分なばね特性に基づく卓越した乗り心地が得られると同時に、僅かな製造 手間と組付け手間しか必要とならないような装置を提供することである。

この課題を解決するために本発明の構成では、サドルノーズの下でサドル支持部 とサドルとの間に、管状のゴム・金属ブシュが走行方向に対して横方向に配置さ れており、このゴム・金属プシュが、外側の金属管と、内側の金属管と、両金属 管の互いに面した管状面の間に加硫固定されたゴム体とから成っており、一方の 金属管が少なくとも間接的にサドルに固（結合されていて、他方の金属管が少な くとも間接的にサドル支持部に固く結合されているようにした。

このような、サドル支持部とサドルとの間で働くゴム・金属ブシュの構成に基づ き、極めて軟らかくて応答性の良いばね特性が得られる０組付けは同じく極めて 簡単である。なぜならば、公知先行技術において従来では組立ておよびばね支承 のために必要とされていた複数の部材の代わりに、ゴム・金属ブシュを配置する だけで済むからである。

さらに、従来汎用の車両にこのようなサドルを後装備することも可能である。

ゴム・金属ブシュの適宜な配置および構成に基づき、サドルとサドル支持部との 間のばね作用が、加硫固定されたゴム体のねじれによって得られる。

請求項２には、本発明の有利な改良形が記載されている。

さらに、請求項３に記載の構成も有利である。支持力の増大やねじれ力の増大を 得るためには、請求項４に記載の構成が用いられる。このような加硫後の減径に より、ゴム・金属ブシュのゴム体は緊張させられているので、ばね力の増大が得 られる。

ロック可能なサドル旋回を得るためには、請求項５に記載の構成が用いられる。

フォーク状支承部はこの場合、サドルフレームの構成要素である。さらに、この ような旋回と、申し分のないロックとを得るためには、請求項６に記載の構成が 有利である。

これによって、ばね特性を、サドルに腰掛けた人間の体重に適合させることが可 能になる。このためには、まず抗張材がサドル支持部から外され、固定ねじが緩 められた後に、サドルが多かれ少なかれ上方に旋回させられる。この位置におい て、固定ねじが締め付けられることにより、ゴム・金属ブシュはフォーク脚部の 間に位置固定される。

引き続き、サドルが、ねじれるゴム体のばね力に抗して水平線（標準の腰掛は位 置）にまで押圧されて、抗張材がサドル支持部に掛は込まれるので、所望の支持 力を得るために必要となるプレロードが得られる。

抗張材の可撓性に基づき、上昇運動はサドルの標準位置にまで制限されるように なり、それに対してサドルのバウンド時の下降運動は抗張材によって妨げられる ことはない。抗張材は、サドルフレームに固定されているリンクチェーンとして 構成されていてよい。

フォーク脚部と内側の金属管とに設けられた、互いに内外に噛み合った歯列は、 歯１つ当たりの調節が、サドルに腰掛ける使用者の特定のｋｇ量に相当するよう に調整されて構成されていてよい。

ゴム・金属ブシュは、たとえばｌＯｏの揺動角度においてサドル背部で約４ｃｍ の穏やかなパウンドを可能にするような長いワークアームを得る目的で、できる だけ前方に向かって変位されている。したがって、路面の粗い凹凸も問題なく受 け止めることができる。

これによって、特にを柱に病気を持ったような高齢者に対して大きな利点が得ら れる。

以下に、本発明の実施例を図面につき詳しく説明する。

第１図は、本発明による装置の概略図を示しており、第２図は、本発明による装 置の詳細な側面図を示しており、 第３図は、本発明による装置の正面図を示しており、図面には、金属から成るサ ドルフレーム２を備えた車両サドルｌをばね支承してかつ、支持力を調節するた めの装置が図示されている。

この車両サドルは自転車のサドルである。サドル１には、管状のサドル支持部３ が固定されている。サドル支持部３とサドル１との間には、管状のゴム・金属ブ シュ４が配置されている。このゴム・金属ブシュに設けられた旋回軸５はサドル 支持部３と、車両の走行方向とに対して横方向に向けられている。すなわち、第 １図で見ると旋回軸５は図平面を前後に貫通している。特に第２図から判るよう に、ゴム・金属ブシュ４は外側の金属管６と、内側の金属管７と、両金属管の互 いに向い合った面の間に加硫固定されたゴム体８とから成っている。

外側の金属管６はサドル支持部３の端部のための収容部として働く、半径方向に 突出した管片９を有している。

この管片９には、サドル支持部３の、差し込まれた端部をねじ締結することもで きるが、しかし溶接する方が有利である。

管片９は外側の金属管６と一体に（丁字形部材として）形成されていてよい。

ゴム・金属ブシュ４は、組立てが完了して加硫された状態において外径を減径さ れるように構成されていると有利である。これによって、ばねプレロードの増大 が得られる。

第１図および第３図から判るように、ゴム・金属ブシュ４はサドルフレーム２の 構成要素であるフォーク形支承部に設けられたフォーク脚部１０の間に、このフ ォーク脚部を貫通するねじ１１によって固定されている。ねじ１１はヘッドプレ ート１３に設けられたねじ山付孔１２に螺合する。前記ヘッドプレートはゴム・ 金属ブシュ４の、ねじヘッド１４とは反対の側に配置されている。フォーク脚部 ｌＯの一方、つまり第３図で見て右側のフォーク脚部１０は、ゴム・金属ブシュ ４に面した面に歯列１５を備えている。

この歯列１５に隣接した、前記内側の金属管７の端面は、対応する歯列１６を備 えている。

サドルＩ、特にサドル（サドルフレーム）の金属フレーム部分には、フレキシブ ルな抗張材１７の一方の端部が固定されている。この抗張材の他方の端部はサド ル支持部３に保持されている。実施例において、抗張材１７はリンクチェーンと して形成されている。

本発明によれば、ゴム・金属ブシュ４の使用に基づき、サドル１が一個所でのみ 、つまりゴム体８にのみ旋回可能に支承されていることによって、極めて軟らか いパウンドが得られる。したがって、ジヨイント部分やコイルばね機構に起因す るような、いかなる衝撃伝達もなく、１点懸吊が得られる。

上方または下方に対する支持力の変化は、歯列を備えた内側の金属管７を中心と したサドルｌの上昇旋回または下方旋回によって行われる。このためには、固定 ねじ１９を緩めた後に、抗張材１７が掛は外されなければならない。次いで、歯 列１５＋１６が飛び越えられるようになるまで、締付けねじ１１が緩められる。

歯１つ当たり、調節は約１５ｋｇとなる。締付けねじ１１が再び締め付けられた 後に、サドルｌはねじれるゴム体８のばね力に抗して下方に押圧され、その結果 、抗張材が再び掛は込まれるようになり、ひいてはサドルの水平位置が再び確保 される。

第４図および第５図の２つの写真には、本発明の対象が一層具体的に示されてい る。第４図には、本発明に基づき配置構成された装置が使用位置で示されており 、この場合、前方でサドルノーズの下方にはゴム・金属ブシュが認められる。そ れに対して、後方の範囲には、サドルアンダフレームとサドル支持部とに作用す る抗張材が認められる。

第５図に示した装置の位置では、車両サドルがプレロード準備位置に位置してい る。

この場合、車両サドルは標準の腰掛は位置（水平方向位置）から上方旋回させら れている。サドルの腰掛は面に対する押圧作用によって、この車両サドルはゴム ・金属ブシュのプレロードを受けながら、水平方向位置に移動させられ、次いで 抗張材がサドル支持部に掛は込まれる。

このようにして、ゴム・金属ブシュのプレロードが得られており、このことは、 改善された、特に調節可能な支持力を生ぜしめ、特に支持力変化を極めて簡単に 可能にする。

国際調査報告

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．車両サドルをばね支承して、かつ支持力を調節するための装置であって、サ ドルがサドルノーズの下に旋回ジョイントを有しており、該旋回ジョイントの旋 同軸線が車両の走行方向に対して横方向に向けられており、前記旋回ジョイント がゴム・金属プシュから成っていて、該ゴム・金属プシュが、外側の金属管と、 内側の金製管と、両金属管の互いに面した管状面の間に加硫固定されたゴム体と から成っており、しかも一方の金属管が間接的にサドルに固く結合されていて、 他方の金属管が間接的にサドル支持部に固く結合されている形式のものにおいて 、ゴム・金属プシュ（４）が、抗張材（１７）によって支持力調節機能を発揮す るようになっていて、サドル（１）のサドルフレーム（２）に、フレキシプルな 抗張材（１７）の一方の端部が固定されており、他方の端部が前記サドル支持部 に掛込み可能であって、前記抗張材（１７）が掛け外されて、ねじ（１１）が緩 められた後に、サドル（１）の上方旋回によって、飛び越えられた歯列の円周に 応じて支持力が規定されるようになっており、前記ねじ（１１）が再び固定され て、サドル（１）が、ねじれる前記ゴム体のばね力に抗して押し戻された後に、 再び掛け込まれた抗張材（１７）が、所望の支持力を得るために必要となる所要 のプレロードを固持すると同時に、再びサドルの水平方向位置を位置固定するよ うになっていることを特徴とする、車両サドルをばね支承して、かつ支持力を調 節するための装置。 ２．外側の金属管（６）が、サドル支持部（３）の端部を収容するための収容部 として、半径方向に突出した管片（９）を有している、請求項１記載の装置。 ３．前記管片（９）に差し込まれた前記サドル支持部（３）の端部が、前記管片 （９）にねじ締結されているか、または溶接されている、請求項１または２記載 の装置。 ４．前記ゴム・金属プシュ（４）が、加硫された状態で外径を減径されている、 請求項１から３までのいずれか１項記載の装置。 ５．前記ゴム・金属プシュ（４）が、サドル（１）またはサドルフレーム（２） に設けられたフォーク状支承部のフォーク脚部（１０）の間に、該フォーク脚部 と前記ゴム・金属プシュとに貫通係合するねじ（１１）によって位置固定されて いる、請求項１から４までのいずれか１項記載の装置。 ６．前記フォーク脚部（１０）のうちの少なくとも１つが、ゴム・金属プシュ（ ４）に面した面に歯列（１５）を備えており、ゴム・金属プシュ（４）の内側の 金属管（７）の、前記歯列（１５）を備えたフォーク脚部（１０）に隣接した端 面が、対応する歯列（１６）を備えている、請求項１から５までのいずれか１項 記載の装置。