JP2003299548A - 肘掛け機構及びこれを含む肘掛け付き家具 - Google Patents

肘掛け機構及びこれを含む肘掛け付き家具

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JP2003299548A
JP2003299548A JP2002243847A JP2002243847A JP2003299548A JP 2003299548 A JP2003299548 A JP 2003299548A JP 2002243847 A JP2002243847 A JP 2002243847A JP 2002243847 A JP2002243847 A JP 2002243847A JP 2003299548 A JP2003299548 A JP 2003299548A
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armrest
unit
support
support shaft
metal plate
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JP2002243847A
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English (en)
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Naonobu Yamashita
直伸 山下
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Koyo Giken KK
Original Assignee
Koyo Giken KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】従来の肘掛け機構は多大なねじ止め作業が必要
で、非常に手間がかかり、コストが高くなっていた。 【解決手段】支持ユニット6によって肘掛けユニット7
を跳ね上げ可能に支持する。支持ユニット6はボルト1
0により背もたれのサイドフレームに固定されるベース
8に支軸9を立設する。肘掛けユニット7は肘掛け本体
14と、肘掛け本体14の受け部16に固定される金属
板17を備える。肘掛け本体14と金属板17の間に、
弾性爪付きの環状板からなる一方向クラッチ19を保持
する。一方向クラッチ19は支軸9の抜脱を防止する。
ボルト10の頭部13を金属板17の開放溝からなる円
弧溝25により案内する。頭部13が円弧溝25の円弧
端25a,25bに当接することで肘掛けユニット7の
回動ストッパとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、座椅子、脚付き椅
子、ソファその他の家具に用いられる肘掛け機構及びこ
れを含む肘掛け付き家具に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来よ
り、固定式の肘掛けを設ける座椅子がある。通例、固定
式の肘掛けは座板から立ち上げられるフレームに固定さ
れる。一方、肘掛けを背もたれのサイドフレームに片持
ち支持しておき、非使用時の肘掛けを略直立状態に跳ね
上げて退避させておくことのできる可動式肘掛けを設け
る座椅子がある。
【0003】しかしながら、固定式、可動式何れのタイ
プの肘掛けにおいても、肘掛けを取り付けるには、複数
の固定ねじをねじ止めする作業が必要であり、組み立て
に手間がかかり、これがコストアップにつながってい
る。座椅子に限らず、肘掛けを装備する脚付き椅子、ソ
ファその他の家具においては同様の問題がある。本発明
は前記課題に鑑みてなされたものであり、安価で且つ組
み立てが簡単な肘掛け機構及びこれを含む肘掛け付き家
具を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】前記課題
を解決するため、請求項1記載の発明は、背もたれのサ
イドフレームに固定される支持ユニットとこの支持ユニ
ットにより支持される肘掛けユニットとを備え、支持ユ
ニットに外側方へ延びる支軸を設けると共に肘掛けユニ
ットに前記支軸を挿通させる支持孔を設け、この支持孔
に支軸の挿入方向の移動を許容する軸方向の一方向クラ
ッチを設け、この一方向クラッチは内周に支軸に係止可
能な弾性爪を有する環状板からなることを特徴とする肘
掛け機構を提供するものである。本発明では、肘掛けユ
ニットを支持ユニットに組み付けるときに、支持孔に支
軸を挿通させるだけで、一方向クラッチの働きで支軸の
抜け止めが達成され、組み付けが完了する。組み立てを
格段に簡素化でき、製造コストを非常に安くすることが
できる。特に、肘掛けユニットのほうに、環状板、例え
ばワッシャ等の内周に弾性爪を単に設ける簡単な構成に
て、コスト安価に組付け易さと支軸の抜け止めを両立さ
せることができる。
【0005】請求項2記載の発明は、請求項1におい
て、前記肘掛けユニットは支軸を中心として使用位置と
跳ね上げ位置との間に回動自在に支持され、支持ユニッ
トは、支軸を立設するベースと、このベースをフレーム
に固定するための固定軸とを含み、肘掛けユニットは、
肘掛け本体と、この肘掛け本体に固定される金属板とを
含み、この金属板は、支軸を挿通させる挿通孔と、肘掛
けユニットの回動に伴って固定軸の端部を案内する円弧
溝とを含み、固定軸の端部が円弧溝の円弧端に当接する
ことで肘掛けユニットの回動が使用位置と跳ね上げ位置
に規制されることを特徴とするものである。
【0006】本発明では、支持ユニット固定用の固定軸
の端部を用いて、肘掛けユニットの回動を案内すること
ができ、しかも、固定軸の端部を円弧溝の円弧端に当接
させることで、肘掛けユニットの位置規制用のストッパ
として機能させることができる。すなわち、支持ユニッ
ト固定用の固定軸、例えば固定用ボルトや固定用リベッ
ト軸を回動案内と回動規制に用いることができ、回動案
内や位置規制のために別途に部材を設ける場合と比較し
て、格段に安価に可動式の肘掛けを実現することができ
る。
【0007】請求項3記載の発明は、請求項2におい
て、前記固定軸は支軸を挟んだ両側対称位置に一対が設
けられ、円弧溝も固定軸に対応して一対が設けられるこ
とを特徴とするものである。本発明では、一対の固定軸
にて肘掛けユニットを位置規制するので、強度を高くす
ることができる。請求項4記載の発明は、請求項2又は
3において、肘掛けユニットに被せられるカバーをさら
に備え、前記肘掛け本体の内側面に金属板を受けるため
の受け部を突出形成することで、受け部の周囲に、肘掛
けユニットの回動時に金属板の開放溝から突出する固定
軸の端部との干渉を回避するための逃げ部が設けられて
おり、前記カバーは肘掛け本体を先端部から導入するた
めの通し穴を有し、この通し穴の周縁が逃げ部に配置さ
れるようにしてあることを特徴とするものである。本発
明では、固定軸の端部との干渉を避けるために肘掛け本
体に設けられる逃げ部にカバーの通し穴の周縁を収める
ようにするので、カバーを装着し易い。
【0008】請求項5記載の発明は、請求項4におい
て、前記円弧溝は金属板の外周に開放する開放溝からな
り、開放溝の縁部は受け部の外周と略等しい円弧をなす
ことを特徴とするものである。本発明では、金属板が肘
掛け本体の受け部から突出する部分をより少なくできる
ので、カバーをより装着し易くすることができる。請求
項6記載の発明は、請求項2ないし5の何れか一つにお
いて、左用及び右用の肘掛けユニットで肘掛け本体と金
属板が共通化され、肘掛け本体は左用及び右用の肘掛け
ユニットで左右対称に裏返して用いられると共に、金属
板は左用及び右用の肘掛けユニットで裏返さずに用いら
れ、肘掛け本体は左用及び右用の肘掛けユニットにおい
て固定軸の端部の相対回動を許容する逃げ部を有するこ
とを特徴とするものである。本発明では、左右の肘掛け
ユニットにおいて肘掛け本体及び金属板を共通化するこ
とで、量産効果により全体としての製造コストを格段に
安くすることができる。
【0009】請求項7記載の発明は、請求項1ないし6
の何れか一つにおいて、上記肘掛けユニットの支持孔に
嵌合されると共に支軸に弾性嵌合して支軸と支持孔との
相対回動に摩擦トルクを付与することのできる弾性スリ
ーブを設けることを特徴とするものである。本発明で
は、弾性スリーブを支軸に弾性嵌合させる非常に簡単な
構造にて、肘掛けユニットの回動に摩擦トルクを付与す
ることができ、肘掛けユニットの不要なばたつきを防止
することができる。また、肘掛けユニットに左右方向の
力が負荷されて支軸が支持孔に対して多少の倒れを生じ
ても、この倒れを弾性スリーブの弾性変形によって吸収
することが可能となる。
【0010】請求項8記載の発明は、請求項7におい
て、上記弾性スリーブは軸方向に延びる複数の起伏条を
有して断面略波形をなすことを特徴とするものである。
本発明では、組立時に支軸を弾性スリーブに比較的容易
に挿入して嵌合させることができ、しかも、組立後の支
軸の相対回動には所望に摩擦トルクを与えることができ
る。断面波形の弾性スリーブであれば、肘掛けユニット
が左右方向の負荷を受けて支軸に相対的な倒れが生じた
ときにも、その倒れを確実に弾力的に吸収することがで
きる。
【0011】請求項9記載の発明は、請求項1ないし8
の何れか一つに記載の肘掛け機構を左用及び右用の少な
くとも一方の肘掛け機構に有する肘掛け付き家具を提供
するものである。本発明では、請求項1ないし8の何れ
か一つに記載と同様の作用効果を達成することができ、
安価で組み立て容易な肘掛け付き家具を実現することが
できる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の好ましい実施の形態を添
付図面を参照しつつ説明する。図1は本発明の肘掛け機
構を含む座椅子の分解斜視図である。図1を参照して、
肘掛け付き家具としての座椅子1は座板2と背もたれ3
とを有し、背もたれ3は左右のサイドフレーム4を有し
ている。各サイドフレーム4に肘掛け機構5が取り付け
られる。肘掛け機構5は、その肘掛けユニット7を水平
な軸線Aの回りに回動させて実線で示す使用位置から二
点鎖線で示す跳ね上げ位置に退避させることのできる可
動式である。
【0013】図2及び図3を参照して、肘掛け機構5
は、一対の固定軸としてのボルト10を用いてサイドフ
レーム4に固定される支持ユニット6と、この支持ユニ
ット6により支持される肘掛けユニット7とを備える。
支持ユニット6は、サイドフレーム4に沿うように湾曲
されたベース8を備える。このベース8の中央部には外
側方に延びる支軸9が例えば溶接により固定されてい
る。一対のボルト10は支軸9を挟んだ上下の対称位置
にベース8に設けられた挿通孔11を外側方から挿通し
てサイドフレーム4のねじ孔12(6A参照)にねじ込
まれることでベース8をサイドフレーム4に強固に固定
する。各ボルト10の端部としての頭部13は、図3に
示すように支軸9を挟んだ上下対称位置に配置されるこ
とになる。
【0014】肘掛けユニット7は、合成樹脂製の肘掛け
本体14と、肘掛け本体14の基端部15の内側面から
なる受け部16に沿わせて固定される補強用の金属板1
7と、受け部16に設けられた保持凹部18と金属板1
7との間に保持される一方向クラッチ19とを備える。
肘掛け本体14は支軸9を挿通させる支持孔20を有
し、上記の保持凹部18は受け部16において支持孔2
0の周囲に設けられている。また、受け部16には、保
持凹部18のさらに外周に逃げ部としての環状の逃げ溝
21を設けている。22は金属板17を固定するための
ねじ23を挿通させるためのねじ挿通孔である。
【0015】金属板17は支軸9を挿通させる挿通孔2
4を備え、また、この挿通孔24を挟んだ両側対称位置
に挿通孔24を中心とする円弧状をなす一対の円弧溝2
5を備える。図4A及び図4Bに示すように、各円弧溝
25は肘掛けユニット7の回動に伴って対応するボルト
10の頭部13を案内する。図4Aに示すように、肘掛
けユニット7が水平な使用位置にあるときには、各ボル
ト10の頭部13が対応する円弧溝25の第1の円弧端
25aに当接することで、当該肘掛けユニット7が使用
位置に位置規制される。
【0016】一方、図4Bに示すように、肘掛けユニッ
ト7が直立する跳ね上げ位置にあるときには、各ボルト
10の頭部13が対応する円弧溝25の第2の円弧端2
5bに当接することで、当該肘掛けユニット7が跳ね上
げ位置に位置規制される。このように円弧溝25の各円
弧端25a,25bが肘掛けユニット7の回動ストッパ
として機能している。再び図3を参照して、26は金属
板17を肘掛け本体14に固定するためのねじ23を挿
通させるねじ挿通孔である。ねじ23は金属板17のね
じ挿通孔26及び肘掛け本体14のねじ挿通孔22を挿
通して図示しないナットにねじ込まれることで、金属板
17を肘掛け本体14に締結すると共に、上記の一方向
クラッチ19を固定する。
【0017】図5A及び図5Bを参照して、一方向クラ
ッチ19は環状板からなり、この環状板の内周27に、
支軸9に係止可能な弾性爪28を有している。弾性爪2
8は内周27に径方向の切込み29を入れることで形成
されている。図5Bに示すように、弾性爪28の先端は
一方向クラッチ19内へ支軸9を挿通させる方向Xに向
けて湾曲しており、これにより、支軸9の挿通は許容す
るが、支軸9を離脱方向Yへ移動させるときには、弾性
爪28が支軸9に食い込み、支軸9の離脱を阻止するよ
うに働く。弾性爪28は支軸9の回動は許容する。
【0018】本実施の形態では、図6A及び図6Bに示
すように、肘掛けユニット7を支持ユニット6に組み付
けるときに、支持孔20に支軸9を挿通させるだけで、
一方向クラッチ19の働きで支軸9の抜け止めが達成さ
れ、組み付けが完了する。その結果、組み立てを格段に
簡素化でき、製造コストを非常に安くすることができ
る。また、一方向クラッチ19として、ワッシャ等の環
状板の内周27に弾性爪28を設ける簡単な構成にて、
肘掛けユニット7の組付け易さと支軸9の抜け止めを両
立できる。しかも、これを肘掛けユニット7のほうで単
に一方向クラッチ19を設けるのみの小変更で達成でき
る。
【0019】また、支持ユニット6の固定用のボルト1
0の頭部13を肘掛けユニット7の回動案内と回動規制
に用いることができ、回動案内や位置規制のために別途
に部材を設ける場合と比較して、格段に安価に可動式の
肘掛けを実現することができる。また、一対のボルト1
0の頭部13にて肘掛けユニット7を位置規制するの
で、強度を格段に高くすることができる。また、図7に
示すように、左用及び右用の肘掛けユニット7a,7b
で、その構成部品全てを共通化することができる。すな
わち、肘掛け本体14及び一方向クラッチ19は左用及
び右用の肘掛けユニット7a,7bで左右対称に裏返し
て用いる。また、金属板17は左用及び右用の肘掛けユ
ニット7a,7bで裏返さずに用いる。肘掛け本体14
のほうは左用及び右用の肘掛けユニット7a,7b裏返
しているので、金属板17が肘掛け本体14の受け部1
6に対向する面は相異なることになる。
【0020】すなわち、左用の肘掛けユニット7aで
は、金属板17の第1の面17aが肘掛け本体14に対
向し、右用の肘掛けユニット7bでは、金属板17の第
2の面17bが肘掛け本体14に対向する。このように
することで、左右の肘掛けユニット7a,7bで使用位
置及び跳ね上げ位置が適正なものとなる。さらに、肘掛
け本体14に逃げ溝21を設けてあるので、左用及び右
用の肘掛けユニット7a,7bにおいてボルト10の頭
部13の相対回動を邪魔することがない。
【0021】このような左右の肘掛けユニット7a,7
bの部品の共通化を通じて、量産効果により全体として
の製造コストを格段に安くすることができる。次いで、
図8及び図9は本発明の別の実施の形態を示している。
図8を参照して、本実施の形態が図3の実施の形態と異
なるのは、下記である。すなわち、本実施の形態では、
金属板17の円弧溝25が金属板17の外周に開放する
開放溝からなり、開放溝としての円弧溝25の縁部は受
け部16の外周と略等しい円弧をなす。
【0022】また、肘掛け本体14の内側面14aに金
属板17を受けるための受け部16を突出形成すること
で該受け部16の周囲に拡がる逃げ部30を形成してあ
る。逃げ部30は肘掛けユニット7の回動時に金属板1
7の円弧溝25から突出するボルト10の頭部13との
干渉を回避するためのものであり、図3の実施の形態の
逃げ溝21に代わるものである。さらに本実施の形態で
は、肘掛け本体14に被せられるカバー31を設けてい
る。このカバー31は袋状をなし、肘掛け本体14を先
端部14bから導入するための通し穴32を有し、図9
に示すように、通し穴32の周縁33が逃げ部30に配
置されるようにしてある。他の構成については図3の実
施の形態と同様であるで、図に同一符号を付してその説
明を省略する。
【0023】本実施の形態においても、図3の実施の形
態と同様の作用効果を奏することができる。しかも、肘
掛け本体14の逃げ部30にカバー31の通し穴32の
周縁33を収めるようにするので、カバー31を装着し
易い。特に、円弧溝25を開放溝として金属板17を極
力、小型にすることで、金属板17が肘掛け本体14の
受け部16から突出する部分をより少なくできるので、
カバー31をより装着し易くすることができる。
【0024】本発明は上記各実施の形態に限定されるも
のではなく、例えば、図10に示すように、ベース8を
貫通する長尺の支軸9を設けて、支軸9がサイドフレー
ム4を横方向に挿通する挿通孔34に挿通させるように
しても良く、この場合、支軸9の変形強度を高くでき、
ひいてはボルト10の頭部13が円弧溝25から受ける
力を軽減することができる。また、ボルト10の頭部1
3ではなく、先端部のほうを円弧溝25に案内させるよ
うにしても良い。ボルト10の端部に代えて、ベース8
をサイドフレーム4に固定するためのリベット軸の端部
を円弧溝25に案内させるようにしても良い。
【0025】また、肘掛け本体14を木製にしても良い
し、肘掛け本体14として、金属パイプを若干偏平にプ
レスしたものを用いることもできる。例えば肘掛け本体
14が木製である場合に、ねじ23を肘掛け本体14の
形成したねじ孔に直接ねじ込むようにしても良い。ま
た、肘掛け本体14が合成樹脂製や金属製である場合
に、ねじ23に代えてリベットを用いて金属板17を肘
掛け本体14に固定するようにしても良い。
【0026】また、肘掛け本体14が合成樹脂製である
場合に、金属板17の一部をインサート成形によりモー
ルドするようにしても良い。また、図11に示すよう
に、肘掛け本体14の支持孔20に、例えばナイロン6
等の合成樹脂からなる弾性スリーブ35を挿入し、この
弾性スリーブ35を介して支軸9を回動自在に支持する
ようにしても良い。具体的には、図12を参照して、弾
性スリーブ35は、軸方向に延びる複数の起伏条として
の、内向きの突条36と外向きの突条37を周方向の交
互の等間隔に設けており、全体として、断面略波形状な
いしは断面略星形形状をなしている。
【0027】また、外向きの突条37のなかで相対向す
る一対の突条37には、係合部としての回り止め突条3
8が弾性スリーブ35の径方向外方に向けて延設されて
いる。各回り止め突条38は、支持孔20に設けられる
対応する係合部としての例えば凹溝39(図11参照)
に軸方向から収容される。回り止め突条38が凹溝39
に係合することにより、弾性スリーブ35は支持孔20
内に回動不能に保持される。
【0028】自由状態の弾性スリーブ35の内径(すな
わち内向きの突条36の頂部を辿る円弧の径に相当)
は、支軸9の外径と同等又は少し大きめに設定され、支
軸9を弾性スリーブ35にスムーズに嵌め入れることが
できるようにしてある。一方、自由状態の弾性スリーブ
35の外径(すなわち外向きの突条37の頂部を辿る円
弧の径に相当)は、支持孔20の内径よりも若干大きめ
に設定されている。このため、弾性スリーブ35を支持
孔20内に嵌合させて、外向きの突条37が支持孔20
の内周面に弾力的に接触すると、弾性スリーブ35が縮
径され、その結果、内向き突条36が挿入される支軸9
に対して弾力的に接触することができるようになってい
る。
【0029】図11および図12の実施の形態では、支
持孔20に嵌められた弾性スリーブ35を支軸9に弾性
嵌合させる非常に簡単な構造にて、肘掛けユニット7の
回動に摩擦トルクを付与することができ、肘掛けユニッ
ト7の不要なばたつきを防止することができる。また、
肘掛けユニット7に左右方向の力が負荷されて支軸9が
支持孔20に対して多少の倒れを生じても、この倒れを
弾性スリーブ35の弾性変形によって吸収することが可
能となる。
【0030】特に、断面略波形をなす弾性スリーブ35
を用いるので、組立時に支軸9を弾性スリーブ35に比
較的容易に挿入して嵌合させることができ、しかも、組
立後の支軸9の相対回動には所望に摩擦トルクを与える
ことができる。また、断面波形の弾性スリーブ35であ
れば、肘掛けユニット7が左右方向の負荷を受けて支軸
9に相対的な倒れが生じたときにも、その倒れを確実に
弾力的に吸収することができる。
【0031】弾性スリーブ35としては、例えばナイロ
ン6等のポリアミド樹脂、その他の合成樹脂を好適に用
いることができる。ナイロン6を用いる場合、耐摩耗性
に優れ、弾性スリーブ35の耐久性を向上させることが
できる点で好ましい。なお、回り止め突条38を弾性ス
リーブ35の内径側に設けて、支軸35と弾性スリーブ
35を相対回動不能に嵌合させ、弾性スリーブ35と支
持孔20との間で摩擦トルクを生じさせるようにしても
良い。
【0032】その他、本発明の特許請求の範囲で種々の
変更を施すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の肘掛け機構を含む座椅
子の一部破断概略斜視図である。
【図2】肘掛け機構の分解斜視図である。
【図3】肘掛け機構の支持ユニットと肘掛けユニットの
分解斜視図である。
【図4】図4A及び図4Bは肘掛けユニットの使用位置
及び跳ね上げ位置に相当する概略図である。
【図5】図5A及び図5Bは一方向クラッチを構成する
環状板の正面図及び断面図である。
【図6】図6A及び図6Bは肘掛けユニットを支持ユニ
ットに装着するときの工程を示す概略断面図である。
【図7】本発明の別の実施の形態の模式図である。
【図8】本発明の別の実施の形態の肘掛け機構の分解斜
視図である。
【図9】図8の実施の形態において、肘掛けユニットの
要部の断面図である。
【図10】本発明のさらに別の実施の形態の肘掛けユニ
ット及び支持ユニットの組み合わせ状態の要部の断面図
である。
【図11】本発明のさらに別の実施の形態の肘掛けユニ
ットの要部の断面図である。
【図12】図11の実施の形態の弾性スリーブの断面図
である。
【符号の説明】
1 座椅子(肘掛け付き家具) 3 背もたれ 4 サイドフレーム 5 肘掛け機構 6 支持ユニット 7,7a,7b 肘掛けユニット 8 ベース 9 支軸 10 ボルト(固定軸) 13 頭部(端部) 14 肘掛け本体 16 受け部 17 金属板 19 一方向クラッチ 20 支持孔 21 逃げ溝(逃げ部) 24 挿通孔 25 円弧溝 25a,25b 円弧端 27 内周 28 弾性爪 30 逃げ部 31 カバー 32 通し穴 33 周縁 35 弾性スリーブ 36 内向きの突条(起伏条) 37 外向きの突条(起伏条) 38 回り止め突条(係合部) 39 凹溝(係合部)

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】背もたれのサイドフレームに固定される支
    持ユニットとこの支持ユニットにより支持される肘掛け
    ユニットとを備え、支持ユニットに外側方へ延びる支軸
    を設けると共に肘掛けユニットに前記支軸を挿通させる
    支持孔を設け、この支持孔に支軸の挿入方向の移動を許
    容する軸方向の一方向クラッチを設け、この一方向クラ
    ッチは内周に支軸に係止可能な弾性爪を有する環状板か
    らなることを特徴とする肘掛け機構。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記肘掛けユニットは
    支軸を中心として使用位置と跳ね上げ位置との間に回動
    自在に支持され、支持ユニットは、支軸を立設するベー
    スと、このベースをフレームに固定するための固定軸と
    を含み、肘掛けユニットは、肘掛け本体と、この肘掛け
    本体に固定される金属板とを含み、この金属板は、支軸
    を挿通させる挿通孔と、肘掛けユニットの回動に伴って
    固定軸の端部を案内する円弧溝とを含み、固定軸の端部
    が円弧溝の円弧端に当接することで肘掛けユニットの回
    動が使用位置と跳ね上げ位置に規制されることを特徴と
    する肘掛け機構。
  3. 【請求項3】請求項2において、前記固定軸は支軸を挟
    んだ両側対称位置に一対が設けられ、円弧溝も固定軸に
    対応して一対が設けられることを特徴とする肘掛け機
    構。
  4. 【請求項4】請求項2又は3において、肘掛けユニット
    に被せられるカバーをさらに備え、前記肘掛け本体の内
    側面に金属板を受けるための受け部を突出形成すること
    で、受け部の周囲に、肘掛けユニットの回動時に金属板
    の開放溝から突出する固定軸の端部との干渉を回避する
    ための逃げ部が設けられており、前記カバーは肘掛け本
    体を先端部から導入するための通し穴を有し、この通し
    穴の周縁が逃げ部に配置されるようにしてあることを特
    徴とする肘掛け機構。
  5. 【請求項5】請求項4において、前記円弧溝は金属板の
    外周に開放する開放溝からなり、開放溝の縁部は受け部
    の外周と略等しい円弧をなすことを特徴とする肘掛け機
    構。
  6. 【請求項6】請求項2ないし5の何れか一つにおいて、
    左用及び右用の肘掛けユニットで肘掛け本体と金属板が
    共通化され、肘掛け本体は左用及び右用の肘掛けユニッ
    トで左右対称に裏返して用いられると共に、金属板は左
    用及び右用の肘掛けユニットで裏返さずに用いられ、肘
    掛け本体は左用及び右用の肘掛けユニットにおいて固定
    軸の端部の相対回動を許容する逃げ部を有することを特
    徴とする肘掛け機構。
  7. 【請求項7】請求項1ないし6の何れか一つにおいて、
    上記肘掛けユニットの支持孔に嵌合されると共に支軸に
    弾性嵌合して支軸と支持孔との相対回動に摩擦トルクを
    付与することのできる弾性スリーブを設けることを特徴
    とする肘掛け機構。
  8. 【請求項8】請求項7において、上記弾性スリーブは軸
    方向に延びる複数の起伏条を有して断面略波形をなすこ
    とを特徴とする肘掛け機構。
  9. 【請求項9】請求項1ないし8の何れか一つに記載の肘
    掛け機構を左用及び右用の少なくとも一方の肘掛け機構
    に有する肘掛け付き家具。
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