JP4126847B2 - 椅子の背凭れ傾動機構におけるばねユニットの取付構造 - Google Patents

椅子の背凭れ傾動機構におけるばねユニットの取付構造 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、椅子の背凭れ傾動機構におけるばねユニットの取付構造に係わり、更に詳しくは背凭れ部を前傾方向へ弾性付勢するためのばねユニットを所定部位に取付けるためのばねユニットの取付構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、座部に対して背凭れ部が前後傾動し、座部と背凭れ部との間に設けた強さが調節可能なばねユニットにて該背凭れ部の後傾動に対して弾性抵抗力を付与してなる椅子は公知である。
【0003】
ここで、前述の椅子に用いられる前記ばねユニットは、座部の下板に形成した小孔に、上方から上端に係止部を設けた軸体を挿通し、次いで背凭れ支持部材の中間部の開口に挿通し、該軸体の下方突出部に圧縮コイルばねを巻装するとともに、該軸体の下部にノブの回転に伴って回転するナット部材を螺合し、背凭れ支持部材とノブ又はナット部材の間に圧縮コイルばねを圧縮状態で保持した構造のものである。
【0004】
しかし、前述のばねユニットは、前記ナットの抜け止めのために、軸体の下端に螺孔を形成し、該螺孔に頭部がナットの螺孔径より大きいネジを螺着する必要があって加工及び部品コストが高くなるばかりでなく、前記ナットやネジを締めるときに、背凭れ傾動機構部を反転させる必要があるので組立コストも高く、更にばねユニットの部品が椅子を組み立てる前にはバラバラであるので部品管理や組立工数が多いといった欠点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明が前述の状況に鑑み、解決しようとするところは、脚部に取付けた取付体に対して背凭れ支持部材をばねユニットにて前傾方向へ弾性付勢する椅子の背凭れ傾動機構において、ばねユニット自体の組立てが容易且つ低コストであるとともに、背凭れ傾動機構へのばねユニットの取付作業が極めて簡単且つ短時間で行うことが可能な椅子の背凭れ傾動機構におけるばねユニットの取付構造を提供する点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前述の課題解決のために、脚部に取付けた取付体に対して背凭れ支持部材をばねユニットにて前傾方向へ弾性付勢、前記ばねユニットは、ノブから延びたテンション杆を当止体に挿通するとともに、ノブと当止体間に圧縮コイルばねを介装し、前記テンション杆の先端に係止片を略T字形となるように固着してなり、前記取付体には前記係止片が通過可能な長形孔とそれに交叉する係合凹部からなる係止部を形成し、前記背凭れ支持部材には前記係止片が通過可能且つ前記当止体が通過不能な開口を形成し、前記テンション杆の先端部を開口と長形孔に挿通し且つ前記当止体を背凭れ支持部材の背面に当止した後、テンション杆を回転させて前記係止片を係合凹部に係合してなる椅子の背凭れ傾動機構において、前記ばねユニットの当止体は、中心部に前記係止片が通過可能な円形孔を形成するとともに、前記圧縮コイルばねの一端を当止し得るリング板と、二つ割り部材であり、重合面に前記テンション杆をスライド可能に挟持する縦溝を形成するとともに、下部外周に前記リング板の円形孔に接合するテーパー面を形成し且つ重合状態で上部が前記背凭れ支持部材の開口縁に当止可能な肩部を形成してなる当止部材とからなる椅子の背凭れ傾動機構におけるばねユニットの取付構造を構成した。
【0008】
更に、前記二つ割り当止部材は、重合状態で上端部に前記取付体の長形孔に遊挿可能で、重合面に沿った方向に長形の突部を形成するとともに、該突部の上面に重合面に直交する方向に前記係止片を受け入れる凹溝を形成してなることも好ましい。
【0009】
そして、前記テンション杆の下部に形成した螺軸部にナット部材を螺合するとともに、該ナット部材を前記ノブに回り止め状態で保持し、該ノブを回転することにより、弾性付勢力を調節してなるものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施の形態を添付図面に基づき更に詳細に説明する。図1は本発明に係る椅子の全体斜視図、図2〜図5は椅子の機構部分の詳細図、図6〜図8はばね機構を示し、図中符号1は脚部、2は座部、3は背凭れ部、4はばねユニット、5は取付体、6は背凭れ支持部材、7は座支持部材をそれぞれ示している。
【0011】
本発明に係る椅子は、脚部1に座部2を回転可能に取付けるとともに、背凭れ部3を前後傾動可能に取付け且つ該背凭れ部3の動作に連動して座部2の後部を上下動可能となすとともに、前後スライド可能となし、そして一つのばねユニット4にて前記背凭れ部3の後傾動と座部2の後部の下動に対して弾性抵抗力を同時に付与したものである。
【0012】
つまり、本発明に係る椅子は、脚部1に取付けた取付体5の中央部下部に背凭れ支持部材6の下端部を第1枢着部8にて前後傾動可能に取付け、前記取付体5の上位に略水平に配した座支持部材7の前部を該取付体5の前部に前後スライド可能且つ上下揺動可能に連結するとともに、座支持部材7の後部と、前記背凭れ支持部材6の第1枢着部8とは異なる部分とを、第2枢着部9にて回動可能に連結し、前記取付体5の後部に対して背凭れ支持部材6を強さが調節可能なばねユニット4で前傾方向へ弾性付勢してなるものである。
【0013】
前記取付体5は、底板10から立ち上がった前板11と両側板12,12を有し、前板11の両側部に縦長の係合孔13,13を形成するとともに、両側板12,12の前部上端にスライダー14,14を設けたものである。
【0014】
更に詳しくは、前記取付体5には、前記前板11と両側板12,12の上縁にわたって外側方へ鍔部15を形成し、両側板12,12の前部に対応する該鍔部15に切欠部16,16を形成し、この切欠部16を利用して該鍔部15に側方から外嵌した前記スライダー14を前後方向の移動を規制している。また、前記底板10の中央部やや後方寄り位置には、脚部1に立設したガスシリンダー17の上端部を取付けるための円形孔18を形成するとともに、取付体5の内部で前記底板10とは間隔を置いて固着した固定部材19の中央部にも円形孔20を形成し、両円形孔18,20を貫通するように上方が縮径したテーパー状の固定筒21を固着し、該固定筒21に前記ガスシリンダー17の先細上端部を嵌着するようになっている。更に、前記底板10の下面で中央部やや後方寄り位置には、支持部材22を固着し、該支持部材22の両側縁に下向きに形成した支持板23,23には前記第1枢着部8を構成する支軸24を挿通するための支持孔25,25を形成している。尚、前記支持部材22に設けた支持孔25,25の位置は、前記ガスシリンダー17よりも若干前方である。
【0015】
前記背凭れ支持部材6は、側面視略へ字形に屈曲した形状であり、上部には図示しないクッション体を取付けて前記背凭れ部3を構成するものである。前記背凭れ支持部材6の下部は斜め前下方へ延び、背面を構成する主板26の両側縁に上方へ向いた補強板27,27を有し、該補強板27,27の基端側には上方へ略三角形状となして幅広となった連結部28,28を形成し、該連結部28の前下部には前記支軸24を挿通するための支持孔29を形成するとともに、後上部には前記第2枢着部9を構成する支軸30を挿通するための連結孔31を形成している。また、前記背凭れ支持部材6の主板26の下端部、即ち前記両連結部28,28間に位置する部分には、前記ガスシリンダー17を受け入れる切欠開口32を形成している。
【0016】
前記座支持部材7は、上部に図示しないクッション体を取付けて前記座部2を構成するものであり、両側部に沿って前記取付体5の両側板12,12をそれぞれ鍔部15とともに収容可能であり且つスライダー14を摺接する下向き開放した案内溝33,33を形成するとともに、前端両側部に前記係合孔13,13にスライド係合する係合片34,34を前方へ突設したものである。更に詳しくは、基板35の両側部を上方へ断面倒コ字形に突出させ、その外側板36,36を前記基板35よりも下方へ延長して前記案内溝33,33を形成している。また、前記案内溝33,33部分は前記基板35よりも前方へ延長してあり、その前方突出部の内側に前記外側板36,36とそれぞれ対面するように内側板37,37を基板35よりも下方へ延長して形成し、該内側板37,37の前縁に前記係合片34,34を突設している。更に、前記外側板36,36の後部には、前記支軸30を挿通するための連結孔38,38を形成している。また、前記案内溝33,33に対応する後部上面には、前記背凭れ支持部材6の連結部28,28の上端を受け入れ可能なスリット孔39,39を形成している。
【0017】
そして、前記脚部1のガスシリンダー17の上端に前記取付体5を取付けた状態で、前記背凭れ支持部材6を取付体5の後部下方からあてがい、前記支持部材22の支持板23,23を両連結部28,28間に位置させ、支持板23,23の支持孔25,25と連結部28,28の支持孔29,29とに前記支軸24を挿通して連結する。この際、それぞれ両側部で両支持孔25,29に合成樹脂製のスリーブ40を嵌挿し、該スリーブ40に前記支軸24を挿通して回動時の金属音が発生しないようにしている。
【0018】
それから、前記座支持部材7を取付体5に斜め後方から乗せ、座支持部材7の両案内溝33,33内に取付体5の両側板12,12、鍔部15及びスライダー14,14をそれぞれ受け入れると同時に、座支持部材7の前記係合片34,34を取付体5の係合孔13,13にスライド係合させた後、背凭れ支持部材6の連結孔31,31と座支持部材7の連結孔38,38とに前記支軸30を挿通して連結する。つまり、前記座支持部材7の前部は取付体5の前部に前後スライド可能且つ上下揺動可能に連結されている。この際、それぞれ両側部で支持孔31に合成樹脂製のスリーブ41を嵌挿し、該スリーブ41に前記支軸30を挿通して回動時の金属音が発生しないようにしている。また、前記両スリーブ41,41は内方へ延びており、図4に示した最大負荷状態、即ち着座して背凭れ部3に凭れ掛かって最も後傾した状態でスリーブ41の下端が前記取付体5の固定部材19の上面に当接するようになっている。この際、スリーブ41は合成樹脂製であるので、各金属部材と接触しても金属音は発生しない。
【0019】
前記係合片34と係合孔13との係合部、第1枢着部8を構成する支軸24、第2枢着部9を構成する支軸30とは、逆三角形の頂点に位置し、図3に示した状態から背凭れ支持部材6が後方へ傾動すると、その動作に伴って座支持部材7の後部が下動するとともに、座支持部材7が全体的に後方へ移動して図4に示した状態となる。この場合、座支持部材7の前後幅よりも前記係合片34と係合孔13との係合深さを深く設定しているので、その係合が外れることはない。また、座支持部材7の前後移動は、両案内溝33,33に摺接するスライダー14,14によって円滑に行われる。
【0020】
次に、本発明に係る椅子の背凭れ傾動機構におけるばねユニットの取付構造について説明する。ここで、前記背凭れ支持部材6を前傾方向へ弾性付勢するためのばねユニット4は、図3、図4、図6〜図8に詳しく示されているように、取付体5の底板10に対して背凭れ支持部材6の主板26を引き付ける方向に弾性力を付与し、またその弾性力の強さを調節できるものである。また、当該ばねユニット4は、一つの構成部品として組み立てた後、所定位置に簡単に装着できるようになしたことを特徴としている。
【0021】
つまり、前記ばねユニット4は、脚部1に取付けた取付体5の後部に対して背凭れ支持部材6を前傾方向へ弾性付勢するものであり、ノブ42から延びたテンション杆43を当止体44に挿通するとともに、ノブ42と当止体44間に圧縮コイルばね45を介装し、前記テンション杆43の先端に係止片46を略T字形となるように固着してなり、前記取付体5には前記係止片46が通過可能な長形孔48とそれに交叉する係合凹部49からなる係止部47を形成し、前記背凭れ支持部材6には前記係止片46が通過可能且つ前記当止体44が通過不能な開口50を形成し、前記テンション杆43の先端部を開口50と長形孔48に挿通し且つ前記当止体44を背凭れ支持部材6の背面に当止した後、テンション杆43を回転させて前記係止片46を係合凹部49に係合してなるものである。
【0022】
更に詳しくは、前記ばねユニット4の当止体44は、中心部に前記係止片46が通過可能な円形孔52を形成するとともに、前記圧縮コイルばね45の一端を当止し得るリング板51と、二つ割り部材であり、重合面54に前記テンション杆43をスライド可能に挟持する縦溝55を形成するとともに、下部外周に前記リング板51の円形孔52に接合するテーパー面56を形成し且つ重合状態で上部が前記背凭れ支持部材6の開口50の縁部に当止可能な肩部57を形成してなる当止部材53,53とから構成されている。尚、本実施形態では、前記円形孔52は、テーパー面56に面接合するテーパー孔で形成している。
【0023】
更に、前記二つ割り当止部材53,53は、硬質ゴム等の弾性変形可能な素材で成形し、重合状態で上端部に前記取付体5の長形孔48に遊挿可能で、重合面54に沿った方向に長形の突部58を形成するとともに、該突部58の上面に重合面54に直交する方向に前記係止片46を一時的に係止する凹溝59Aを形成し且つ両突部58,58の間に重合面54に沿って前記係止片46を収容する凹溝59Bを形成している。
【0024】
そして、前記テンション杆43の下部に形成した螺軸部60にナット部材61を螺合するとともに、該ナット部材61を前記ノブ42に回り止め状態で保持し、該ノブ42を回転することにより、弾性付勢力を調節できるようになっている。更に、前記ノブ42は、上方へ開放した筒状部材であり、中央部に前記ナット部材61を保持する円筒形状の保持部62を形成するとともに、その周囲に前記圧縮コイルばね45の一端を保持する環状凹部63を形成している。また、前記保持部62の上面には前記係止片46が通過可能で前記ナット部材61のフランジ部64が通過不能な装着孔65を形成している。
【0025】
そこで、前記ばねユニット4を組み立てるには、図6に示すように、先ずテンション杆43の螺軸部60にナット部材61を螺合した後、該螺軸部60の先端を潰して抜け止め部66を形成する(図6(a)参照)。次に、テンション杆43を先端部の係止片46からノブ42の下方より前記装着孔65に挿通し、ナット部材61を保持部62に保持すると、ノブ42から上方へテンション杆43が突出した状態となる。そして、前記テンション杆43に圧縮コイルばね45を巻装し、その下端部を前記環状凹部63に保持し、前記リング板51の円形孔52にテンション杆43の係止片46を遊挿して、圧縮コイルばね45の上端に当止するとともに、圧縮コイルばね45をリング板51で圧縮しながら、リング板51から突出したテンション杆43の上部を前記二つ割り当止部材53,53で挟み込んで両縦溝55,55で挟持すると同時に、当止部材53,53のテーパー面56,56を前記円形孔52に嵌合する(図6(b),(c)参照)。更に、前記テンション杆43を回転させて、係止片46を突部58,58の長手方向に向けその上面の凹溝59A,59Aで保持する(図6(c)参照)。これで、ばねユニット4の組み立てと所定部位への装着前の設定を完了する。
【0026】
そして、図7に示すように、図6(c)の状態のばねユニット4の係止片46を突部58,58とともに前記背凭れ支持部材6の開口50に挿入し、更に取付体5の長形孔48に挿入し、前記係止片46を取付体5の底板10の上面に出現させる。それから、テンション杆43のみを回転させて前記係止片46を突部58,58の上端から外して凹溝59Bに収容すると同時に係合凹部49に係合させるのである(図8参照)。
【0027】
次に、本発明に係る椅子の動作について説明する。図3に示した無負荷状態、即ち着座しない初期状態では、前記ばねユニット4の圧縮コイルバネ45の弾性付勢力によって背凭れ支持部材6の主板26が取付体5の底板10に最も接近し、当止体44に該底板10が接触している。それから、座部2に着座して背凭れ部3に凭れ掛かかると、前記背凭れ支持部材7は第1枢着部8を中心に後傾するとともに、それに伴って前記座支持部材7の後部が若干後方へ変位しながら沈み、遂には図4に示した最大負荷状態となって、前記スリーブ41の下端が前記取付体5の固定部材19の上面に当接する。つまり、前記背凭れ支持部材6と座支持部材7の動作変化の両極端を規定している。
【0028】
また、前記二つ割り当止部材53,53の両縦溝55,55でテンション杆43の上部を挟持し、しかもテーパー面56,56をリング板51のテーパー状円形孔52に嵌合していることから、両縦溝55,55とテンション杆43との間には常に摺動摩擦力が働き、背凭れ支持部材6の前後方向の傾動動作時にその摩擦力が制動力となって急激な変化を規制するのである。更に、この制動力は、背凭れ支持部材6が後傾するにつれて圧縮コイルバネ45の弾性力が大きくなって両縦溝55,55をテンション杆43に押し付ける力が増大するので徐々に大きくなる。従って、背凭れ支持部材6の後傾に対する抵抗力は、圧縮コイルバネ45の弾性力と、両縦溝55,55とテンション杆43との間に生じる制動力との和になる。一方、着座者が後傾状態から立起状態に起き上がる際には、背凭れ支持部材6に作用する後傾方向の負荷が急激に小さくなって、圧縮コイルバネ45の弾性力によって背凭れ支持部材6が初期状態に速やかに復帰しようとするが、前述の両縦溝55,55とテンション杆43との間に生じる制動力によってその復帰動作が緩やかになる。
【0029】
また、図9に示した変形例は、前記ばねユニット4の当止体44の構造が異なり、それに伴って前記背凭れ支持部材6の開口50の形状を変えたものであり、前述の実施形態のものより構造を簡単にしたものである。つまり、前記当止体44は、中心部に前記係止片46が通過可能な段落ち円形孔52を形成するとともに、前記圧縮コイルばね45の一端を円形孔52の周囲の突出段部68に外嵌状態で当止し得るリング板67と、前記同様に二つ割り部材であり、重合面54に前記テンション杆43をスライド可能に挟持する縦溝55を形成するとともに、下部外周に前記リング板51の円形孔52に接合するテーパー面56を形成してなる当止部材69,69とから構成されている。ここで、前記ナット部材61は、通常のナットであり、更に螺軸部60の先端は潰すことなく、そのままの状態にしているので、前記装着孔65は螺軸部60を貫通するだけの小孔にしている。また、前記背凭れ支持部材6の開口50は、単に係止片46を挿通するだけであるので、必要最小限の長形の形状になっている。この場合、前記長形孔48と開口50を直交する方向に形成すれば、両者の重なり部分にテンション杆43が位置するので、テンション杆43の保持が確実である。
【0030】
【発明の効果】
以上にしてなる請求項1に係る発明の椅子の背凭れ傾動機構におけるばねユニットの取付構造は、脚部に取付けた取付体に対して背凭れ支持部材をばねユニットにて前傾方向へ弾性付勢、前記ばねユニットは、ノブから延びたテンション杆を当止体に挿通するとともに、ノブと当止体間に圧縮コイルばねを介装し、前記テンション杆の先端に係止片を略T字形となるように固着してなり、前記取付体には前記係止片が通過可能な長形孔とそれに交叉する係合凹部からなる係止部を形成し、前記背凭れ支持部材には前記係止片が通過可能且つ前記当止体が通過不能な開口を形成し、前記テンション杆の先端部を開口と長形孔に挿通し且つ前記当止体を背凭れ支持部材の背面に当止した後、テンション杆を回転させて前記係止片を係合凹部に係合してなる椅子の背凭れ傾動機構において、前記ばねユニットの当止体は、中心部に前記係止片が通過可能な円形孔を形成するとともに、前記圧縮コイルばねの一端を当止し得るリング板と、二つ割り部材であり、重合面に前記テンション杆をスライド可能に挟持する縦溝を形成するとともに、下部外周に前記リング板の円形孔に接合するテーパー面を形成し且つ重合状態で上部が前記背凭れ支持部材の開口縁に当止可能な肩部を形成してなる当止部材とからなるので、背凭れ傾動機構へのばねユニットの取付作業が極めて簡単且つ短時間で行うことができ、ばねユニット自体の組立てが容易であるとともに、低コストで構成できるのである。
【0032】
請求項2によれば、前記効果に加えて、背凭れ傾動機構へのばねユニットの取付作業が極めて簡単であるにもかかわらず、背凭れ傾動機構にばねユニットを装着した状態が極めて安定であり、不意に分解する恐れもないのである。
【0033】
請求項3によれば、前記効果に加えて、背凭れ支持部材の前傾方向への弾性付勢力の調節が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る椅子の全体斜視図である。
【図2】背凭れ支持部材と座支持部材の傾動機構を示す分解斜視図である。
【図3】無負荷状態の要部の縦断面図である。
【図4】最大負荷状態の要部の縦断面図である。
【図5】背凭れ支持部材と座支持部材の傾動機構を示す平面図である。
【図6】ばねユニットの組み立て工程を示した説明用斜視図である。
【図7】ばねユニットを背凭れ支持部材と取付体に装着する状態を示す部分斜視図である。
【図8】同じくばねユニットを背凭れ支持部材と取付体に装着した状態を示す部分斜視図である。
【図9】ばねユニットを含む弾性付勢機構の変形例を示す要部の縦断面図である。
【符号の説明】
1 脚部 2 座部
3 背凭れ部 4 ばねユニット
5 取付体 6 背凭れ支持部材
7 座支持部材 8 第1枢着部
9 第2枢着部 10 底板
11 前板 12 側板
13 係合孔 14 スライダー
15 鍔部 16 切欠部
17 ガスシリンダー 18 円形孔
19 固定部材 20 円形孔
21 固定筒 22 支持部材
23 支持板 24 支軸
25 支持孔 26 主板
27 補強板 28 連結部
29 支持孔 30 支軸
31 支持孔 32 切欠開口
33 案内溝 34 係合片
35 基板 36 外側板
37 内側板 38 連結孔
39 スリット孔 40 スリーブ
41 スリーブ 42 ノブ
43 テンション杆 44 当止体
45 圧縮コイルバネ 46 係止片
47 係止部 48 長形孔
49 係合凹部 50 開口
51 リング板 52 円形孔
53 当止部材 54 重合面
55 縦溝 56 テーパー面
57 肩部 58 突部
59A,59B 凹溝 60 螺軸部
61 ナット部材 62 保持部
63 環状凹部 64 フランジ部
65 装着孔 66 抜け止め部
67 リング板 68 突出段部
69 当止部材

Claims (3)

  1. 脚部に取付けた取付体に対して背凭れ支持部材をばねユニットにて前傾方向へ弾性付勢、前記ばねユニットは、ノブから延びたテンション杆を当止体に挿通するとともに、ノブと当止体間に圧縮コイルばねを介装し、前記テンション杆の先端に係止片を略T字形となるように固着してなり、前記取付体には前記係止片が通過可能な長形孔とそれに交叉する係合凹部からなる係止部を形成し、前記背凭れ支持部材には前記係止片が通過可能且つ前記当止体が通過不能な開口を形成し、前記テンション杆の先端部を開口と長形孔に挿通し且つ前記当止体を背凭れ支持部材の背面に当止した後、テンション杆を回転させて前記係止片を係合凹部に係合してなる椅子の背凭れ傾動機構において、前記ばねユニットの当止体は、中心部に前記係止片が通過可能な円形孔を形成するとともに、前記圧縮コイルばねの一端を当止し得るリング板と、二つ割り部材であり、重合面に前記テンション杆をスライド可能に挟持する縦溝を形成するとともに、下部外周に前記リング板の円形孔に接合するテーパー面を形成し且つ重合状態で上部が前記背凭れ支持部材の開口縁に当止可能な肩部を形成してなる当止部材とからなることを特徴とする椅子の背凭れ傾動機構におけるばねユニットの取付構造。
  2. 前記二つ割り当止部材は、重合状態で上端部に前記取付体の長形孔に遊挿可能で、重合面に沿った方向に長形の突部を形成するとともに、該突部の上面に重合面に直交する方向に前記係止片を受け入れる凹溝を形成してなる請求項記載の椅子の背凭れ傾動機構におけるばねユニットの取付構造。
  3. 前記テンション杆の下部に形成した螺軸部にナット部材を螺合するとともに、該ナット部材を前記ノブに回り止め状態で保持し、該ノブを回転することにより、弾性付勢力を調節してなる請求項1又は2記載の椅子の背凭れ傾動機構におけるばねユニットの取付構造。
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