JPH11169255A - 椅子のロッキング構造 - Google Patents

椅子のロッキング構造

Info

Publication number
JPH11169255A
JPH11169255A JP34632497A JP34632497A JPH11169255A JP H11169255 A JPH11169255 A JP H11169255A JP 34632497 A JP34632497 A JP 34632497A JP 34632497 A JP34632497 A JP 34632497A JP H11169255 A JPH11169255 A JP H11169255A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
backrest
lock pin
seat
lock
state
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP34632497A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3852640B2 (ja
Inventor
Yutaka Takeuchi
裕 竹内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Itoki Crebio Corp
Original Assignee
Itoki Crebio Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Itoki Crebio Corp filed Critical Itoki Crebio Corp
Priority to JP34632497A priority Critical patent/JP3852640B2/ja
Publication of JPH11169255A publication Critical patent/JPH11169255A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3852640B2 publication Critical patent/JP3852640B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Chairs Characterized By Structure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】構造を複雑化することなく、背もたれを起立状
態と後傾状態との複数の姿勢に段階的にロックできるよ
うにする。 【手段】座受けベース2の左右側板2a,2b とに左右長手
のロックピン28を貫通する。ロックピン28をその軸方向
に移動させて、上ベース5の一方の側板5bに開けた複数
の穴に選択的に嵌めることにより、座体3の傾動とこれ
に連動した背もたれの傾動とをロックする。ロックピン
28が上ベース5の他方の側板5aに干渉しないように、当
該他方の側板5aには長穴29が開いている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、背もたれ付き椅子
のロッキング構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】背もたれをコイルばねやガススプリング
に抗して後傾動するように構成した椅子において、背も
たれを傾動不能に保持するロック手段を設けることが行
われている。そして、従来のロック手段は、 .背もたれに人が凭れ掛かっていない状態(ニュート
ラル状態)で、背支持杆と座受けベースとに椅子の横方
向からピンを嵌脱させる等することにより、背もたれ
を、ニュートラル状態に保持したロック状態と自在に傾
動し得るロック解除状態(フリー状態)とに切替えでき
るようにした構造、 .背もたれの後傾動を、弾性支持機能を備えた1本の
ガススプリングで支持し、ガススプリングのプッシュロ
ッドを座受けベースの外側に突出したレバーで操作する
ことにより、背もたれを任意の姿勢に保持するロック状
態と、ガススプリングの弾性に抗して自在に傾動するフ
リー状態とに切り換える構造、 .背もたれの後傾動をコイルばね又はガススプリング
で弾性的に支持することに加えて、ロック用のガススプ
リングを別に設け、ロック用のガススプリングをフリー
の状態に保持したりロックしたりすることにより、背も
たれを自在に傾動し得るフリー状態と任意の姿勢で傾動
不能に保持するロック状態とに切り換える構造(例えば
特開平7-143921号公報や特公平 7-36778号公報参照)、 とに大別される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】の構造はシンプルで
あるため製造コストが低廉でしかもロック状態を確実に
保持できる利点があるが、背もたれに凭れ掛かったロッ
キング状態にはロックできないため有用性が不十分であ
る。他方、及びの構成では、背もたれを後傾させた
ロッキング状態にもロックできるため有用性は高いが、
構造が複雑であるため製造コストが嵩み、しかも、ガス
スプリングが故障するとロックできなくななる点で問題
がある。
【0004】本発明は、簡単な構造でありながら有用性
の高いロッキング構造を提供することを目的とするもの
である。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、脚の上端に設
けた座受けベースと、この座受けベースに取付いた座体
と、背支持杆を介して前記座受けベース又は座体に後傾
動自在に取付いた背もたれと、前記背もたれの後傾動を
支持するばね手段と、背もたれを後傾可能な状態と後傾
不能な状態とに切り換えるロック手段とを備えた椅子で
あり、前記ロック手段を、座受けベースの外側から操作
されるロック部材を備え、このロック部材を、背もたれ
の後傾角度を異ならせた複数の姿勢において背支持杆と
座受けベースとの相互間または座体と座受けベースとの
相互間に嵌脱可能としたものである。
【0006】
【発明の奏する効果】このように構成すると、背支持杆
と座受けベースとの相互間または座体と座受けベースと
の相互間にロック部材を嵌脱させることによって背もた
れをロックしたりロック解除したりするものであるか
ら、ロック用のガススプリングを使用したものに比べて
構造が簡単でそれだけ製造コストを抑制でき、しかも、
ロック状態を確実に保持できる。また、背もたれを後傾
させたロッキング状態にもロックすることができるた
め、背もたれのロック姿勢をユーザーの好みに近づける
ことができ、それだけ有用性が高い。
【0007】従って本発明によると、製造コストを嵩ま
せることなく椅子の有用性を向上できる。特に請求項2
の構成では、背もたれを後傾させた状態でロックピンを
前進方向に切り換えると、ロックピンはその先端が付勢
手段によって座体のブラケット片に当たった状態に保持
され、背もたれと共に座体が傾動してブラケット片に形
成したロック穴とロックピンとが一致すると、ロックピ
ンはブラケット片のロック穴に自動的に嵌まって、背も
たれ及び座体はその姿勢に保持される。すなわち、ロッ
クピンを回転させる等して前進方向に切り換えるだけの
ワンタッチ操作により、背もたれ及び座体はその傾動に
よって自動的にロックされるのであり、従って、ロック
操作が至極簡単である。
【0008】
【発明の実施形態】次に、本発明の実施形態を図面に基
づいて説明する。 (1).第1実施形態(図1〜図8) .基本構成 図1は第1実施形態に係る椅子の右側面図であり、この
図に示すように、椅子は、昇降用ガスシリンダを内蔵し
た脚1と、この脚1の上端に固着した座受けベース(下
ベース)2と、座受けベース2に後傾動自在に取り付け
た座体3及び背もたれ4とを備えている。
【0009】図2は座体3を仮想線で示した平面図、図
3(A)は図2のIIIA-IIIA 視断面図、図4は図2のIV−IV
視断面図、図5は要部の分離斜視図であり、これらの図
に示すように、座受けベース2は上向きに開口した正断
面コ字状に形成されている一方、座体3の下面には、座
受けベース2に上方から被さる正断面下向き開口コ字状
の上ベース(ブラケット)5を固着しており、上ベース
5における左右側板(ブラケット片)5a,5b の前端部
と、座受けベース2における左右側板2a,2b の前端部と
に第1軸6を貫通させることにより、座体3の後傾動を
許容している。
【0010】この場合、例えば図3(A)(C) に示すよう
に、第1軸6が嵌まる座受けベース2の挿入穴7を後方
に向けて徐々に傾斜する長穴とすることにより、座体3
が後傾しつつ後退動し得るように設定している。挿入穴
7には合成樹脂製等の軸受け8を装着している。背もた
れ4は、座受けベース2の左右両側において後方に延び
る左右一対の背支持杆9を備えており、これら背支持杆
9の前端に筒部9aを設け、これら左右筒部9aと座受けベ
ース2の左右側板2a,2b とに第2軸10を貫通している。
従って、背支持杆9及び背もたれ4は第2軸10を中心に
して前後方向に傾動し得る。第2軸10は脚1よりもやや
前方に位置している。
【0011】左右背支持杆9には、上ベース5における
左右側板5a,5b の後端部の外側に位置する支持片9bが上
向きに突設されており、これら支持片9bと上ベース5に
おける左右側板5a,5b とに第3軸11を貫通させている。
従って、背もたれ4が後傾動すると座体3は緩く後傾し
つつ後退動する。なお、図2及び図4に示すように、第
3軸11には位置決めのためのカラー12が嵌まっている。
左右背支持杆9は支持片9bの近傍の箇所において補強板
13で連結されている。
【0012】図2,3(A)に示すように、座受けベース2の
後部には、その左右側板2a,2b 間にわたって延びる下向
きに開口の補強枠14が固着されており、脚1に内蔵され
た昇降用ガスシリンダの操作ピン(プッシュロッド)15
が補強枠14に設けた穴から露出している。また、補強枠
14の上面のうち正面視で右側の部位には、前記昇降用ガ
スシリンダの操作ピン15を押し下げるための昇降操作レ
バー16を、椅子の前後方向に延びる軸線回りに回動する
ように受け部材17によって取り付けている。
【0013】前記昇降操作レバー16の一端は昇降用ガス
シリンダの上方に延びており、他端は座受けベース2の
外側に突出している。座受けベース2の外側から昇降操
作レバー16を上向きに引くと、昇降操作レバー16の他端
で昇降用ガスシリンダの操作ピン15が押圧され、これに
よって昇降用ガスシリンダのロックが解除される。 .背もたれ及び座体の弾性支持機構 座受けベース2の左右側板2a,2b 間のうち第2軸10より
もやや前方の部位には、断面角形で左右方向に延びる第
4軸18を回転自在で左右動不能に取り付け、この第4軸
18と前記第1軸6との間にコイルばね(圧縮コイルコイ
ルばね)19を配置し、第1軸6に被嵌した前ばね受け20
でコイルばね19の前部を支持する一方、第4軸18に取付
いたカム21及び後ばね受け22でコイルばね19の後端を支
持している。第4軸18の一端は座受けベース2の外側に
向けて大きく突出しており、その一端には操作レバー23
を設けている。
【0014】図3(B)は図3(A)の部分拡大図であり(断面
表示は省略している)、この図3(B)や図3(A)に示すよう
に、カム21の外周面には、複数(図では6個)の支持面
24が形成されている。各支持面24は、軸心Oからの距離
が順次異なるように設定されている。また、コイルばね
19を安定した状態で支持できるように、各支持面24の垂
線Hは必ず軸心Oを通るように設定している。
【0015】従って、第4軸18を回転させてカム21を回
転させると、後ばね受け22は第1軸6に向けて段階的に
遠近移動し、これにより、コイルばね19の初期弾性力が
変化する。明示してはいないが、カム21の左右両側部に
は筒部が一体に連接しており、この筒部に、後ばね受け
22に形成した側面視U字状のガイド足22aを被嵌してい
る。また、図3に示すように、後ばね受け22にはコイル
ばね19が深く嵌まる穴22cが開いており、前ばね受け20
には、コイルばね19が被嵌するロッド20aが一体に形成
されている。
【0016】コイルばね19及び前後ばね受け20,22 は座
受けベース2の左側板2aに近接して配置されており、図
2,4 に示すように、後ばね受け22の側面に、座受けベー
ス2の左側方に向けて突出する突起25を一体に設ける一
方、座受けベース2の左側板2aに、前記突起25が移動自
在に嵌まる長穴26を穿設している。これは、コイルばね
19の初期弾性力がどの程度に設定されているかを目視で
確認できるようにするためのものである。
【0017】.背もたれ及び座体のロック手段 次に、図6〜8も参照してロック手段を説明する。図6
のうち (A)は要部拡大平面図、 (B)及び (C)は (A)の部
分拡大図、図7は図6の VII-VII視断面図、図8は作用
を示す図である。なお、図7は背面方向から見た断面図
であるため、図4とは左右が逆になっている。
【0018】例えば図2,5,6(A)に示すように、座受けベ
ース2における左右側板2a,2b の後部には、一端に撮み
28aを設けた左右長手のロックピン28が嵌まっている。
このロックピン28は上ベース5の左側板5aに常に貫通し
ているが、この場合、図3(A)や図5に示すように、上ベ
ース5の左側板5aには、ロックピン28との干渉を防止す
るため座体3の後傾方向に沿って延びる長穴29を開けて
いる。一方、上ベース5の右側板5bに、ロックピン28の
先端が嵌脱し得るロック穴30を、上ベース5の後傾方向
に沿って適宜個数(図面では3個)穿設している。
【0019】前記3つのロック穴30は、背もたれ4を後
傾させていない起立状態(ニュートラル状態)と、背も
たれ4を大きく後傾させた状態と、背もたれ4を半分程
度後傾させた状態との3つの姿勢に合わせてロックピン
28と対応するように配置している。ロックピン28を上ベ
ース5の右側板5bから後退させたフリー状態(ロック解
除状態)では、上ベース5及び座体3はロックピン28の
存在に関係なく自由に後傾動し得る一方、ロックピン28
をいずれかのロック穴20に挿入したロック状態では、座
体3及び背もたれ4は前後傾動不能の状態に保持され
る。すなわち、座体3及び背もたれ4を、その後傾角度
を異ならせた複数の姿勢にロックできる。
【0020】図5及び図6に明瞭に示すように、前記ロ
ックピン28には、コッターピン状の線ばね31が上方から
嵌め込み装着されている。この線ばね31は請求項に記載
した付勢手段の一例であり、座受けベース2における補
強枠14の上面に穿設したガイド穴32に嵌まっている。前
記ガイド穴32は平面視円弧状に形成されており、平面視
でロックピン28と交叉した方向に延びている。また、補
強枠14のうちロックピン28を挟んでガイド穴32と反対側
に位置した部位にはピン33を突設し、このピン33と線ば
ね31とに引張ばね34を装架している。従って、ロックピ
ン28は引張ばね34によって後退方向に付勢されている。
【0021】図6(C)に明瞭に示すように、ガイド穴32の
うちロックピン28の先端寄りに位置した一端32aは、引
張ばね34の方向に向けて僅かに凹んでおり、従って、線
ばね31がガイド穴32の一端32aに位置すると、線ばね31
はその状態に保持される。他方、ガイド穴32の他端32b
は広幅に形成している。引張ばね34のばね力よりも線ば
ね31のばね力を強くなるように設定している。なお、線
ばね31と弾性変形し得るものであれば良く、その素材は
問わない。
【0022】.ロック手段の作用 例えば図6(A)に矢印A,B で示すように、ロックピン28は
その軸心回りに回転させることができ、その回転によ
り、線ばね31は変形しつつガイド穴32に沿って移動し、
これによりロックピン28は軸方向に移動する。つまり、
ロックピン28は、その回転操作により、ガイド穴32の左
右間隔寸法L(図6(B)参照) のストロークで往復動す
る。
【0023】そして、ロックピン28を図6(A)の矢印A方
向に回転させると、線ばね31とガイド穴32とのガイド作
用によってロックピン28は後退動し、線ばね31がガイド
穴32の他端32bに嵌まり込んで、その状態が引張ばね34
に保持されている。このためロックピン28は後退した状
態に保持される。このため、ロックピン28はいずれのロ
ック穴30からも離脱しており、従って、背もたれ4及び
座体3は自在に傾動し得る。換言すると、背もたれ4と
座体3とはフリーの状態になっている。
【0024】他方、ロックピン28を図6(A)の矢印Bのよ
うに回転させると、ロックピン28は、線ばね31とガイド
穴32とのガイド作用によって前進動し、且つ、線ばね31
は一端31aの凹みに嵌まり込む。この場合、ロックピン
28は一杯に回転させることができるため、ロックピン28
の回転によって線ばね31はガイド穴32の一端に必ず嵌ま
り込み、その状態に保持される。しかし、ロックピン28
といずれかのロック穴30とが一致していないと、図8(C)
に示すように、ロックピン28の先端は上ベース5の右側
板5bに当たっている。
【0025】この状態では、ロックピン28が完全に前進
し切っていないため、線ばね31は、図8(D)に示すように
撓み変形した状態になっている。このため、ロックピン
28は線ばね31によって前進方向に付勢されている(引張
ばね34のばね力よりも線ばね31のばね力が強いため、ロ
ックピン28は前向きに付勢される)。そして、その状態
で背もたれ4及び座体3が前後いずれかの方向に回動し
て、いずれかのロック穴30とロックピン28とが一致する
と、ロックピン28は線ばね31の弾性復元力によってロッ
ク穴30に自動的に嵌まり込み、これによって背もたれ4
及び座体3は傾動不能にロックされる。つまり、着座し
た人が背もたれ4に凭れ掛かって、所望の後傾角度にな
ったあたりでロックピン28をロック方向(B方向)に回
転操作して、それから、いずれかの方向に背もたれ4を
傾動させると、ロックピン28がロック穴30に自動的に嵌
まり係合してロックされる。
【0026】逆に、ロック状態で上半身を背もたれ4に
もたれ掛かけた状態でロックピン28をフリー方向(A方
向)に回転させると、ロックピン28がロック穴30から抜
け出てロックが解除される。この場合、ロック状態で人
が背もたれ4に深く凭れ掛かっている場合には、ロック
ピン28をフリー方向に回転させても、ロックピン28とロ
ック穴との間に大きな摩擦力が生じているため、線ばね
31がガイド穴32の他端32bに嵌まり込むだけでロックピ
ン28は後退しないが、人が上半身を起こすと、ロックピ
ン28とロック穴30との間の摩擦が零又は弱くなる時点が
あり、その時点で、ロックピン28は線ばね31及び引張ば
ね34の弾性復元力によって後退する。
【0027】従って、常にロックピン28の摘み28aを掴
んでいなくても、ロックピン28をフリー方向に回転させ
ておきさえすれば、ロック状態から自動的にフリー状態
になる。本実施形態では、前記したように、背もたれ4
は、起立姿勢(執務姿勢)と、後傾角度を異ならせた2
段階のロッキング姿勢とにロックできるが、ロックでき
る段数は2段階又は4段階以上でも良いことは言うまで
もない。また、敢えて述べるまでもないが、ロックピン
28は左右逆向きに配置しても良い。
【0028】(2).第2実施形態(図9〜図12) 図9〜12に示すのは、ロックピン28を前進方向と後退方
向とに選択的に付勢する付勢手段としてレバー36のいわ
ゆる支点越えを利用したものである。すなわちこの実施
形態では、座受けベース2の補強枠14等にベルクランク
状のレバー36を水平回動自在に枢着して、レバー36のう
ち回動支点37を挟んでロックピン28と反対側に位置した
先端とロックピン28との間に引張ばね34を装架するにお
いて、図9のようにレバー36を一方に回動したフリー状
態と、図10のように他方に回動させたロック状態とで、
引張ばね34の軸線がレバー36の回動支点37を横切るよう
に設定することにより、レバー36の回動にてロックピン
28に対する引張力が互いに逆向きに変わるように設定し
たものである。
【0029】この実施形態では、ロックピン28の移動ス
トロークLは基端に設けたフランジ28bと先端寄りに設
けたスナップリング38とで規制している(他の規制手段
でも良い)。また、図では簡略化しているが、レバー36
が他の部材に干渉しないように配慮されていることは言
うまでもない。この実施形態では、図9のようにレバー
36をロック解除方向に回動させておくと、引張ばね34が
ロックピン28を後退方向に付勢するように作用して、ロ
ックピン28は後退位置に保持される。
【0030】次に、背もたれ4の後傾角度が所望の角度
の近くになるようにおおよその検討をつけてから、図10
のようにレバー36をロック方向に回動させると、引張ば
ね34が支点越えすることにより、ロックピン28は前進方
向に付勢される。そして、ロックピン28の先端が上ベー
ス5の右側板5bに当たった状態で、上ベース5が後傾動
することにより、図11に示すようにロックピン28がロッ
ク穴30に嵌まり込み、これによってロックされる。この
場合、図10のようにロックピン28が上ベース5の側板5b
に当たった状態では、引張ばね34は図11のロック状態よ
りも長く延びているため、図10の状態での引張ばね34の
弾性復元力は図10の場合が大きく、従って、ロックピン
28とロック穴30との嵌まり合いが確実ならしめられる。
【0031】図12はロック状態でレバー36をフリー方向
に回動した状態を示しており、この状態では引張ばね34
によってロックピン28は後退方向に付勢されているが、
人が背もたれ4に凭れ掛かっている場合には、ロックピ
ン28はロック穴30との間の摩擦によって後退することが
できない。しかし、人が身体を起こすと、ロックピン28
はロック穴30との間の摩擦が零又は弱くなる時点があ
り、その時点でロックピン28はロック穴30から自動的に
抜け出て、図9のようなフリー状態になる。
【0032】なお、図9の状態よりも図12の状態のほう
が引張ばね34は長く延びているため、ロックピン28がロ
ック穴30から抜け出ることが確実ならしめられる。 (3).第3実施形態(図13) 図13に示すのも、ロックピンの付勢手段としてばねの支
点越えを利用したものであるが、この実施形態では圧縮
ばね39と中間レバー40とを使用している。すなわち、座
受けベース2の補強枠14等の適当な部材に、操作レバー
36を押し引きすることによって水平回動する中間レバー
40を枢着し、この中間レバー40の先端とロックピン28と
の間に圧縮ばね39を装架するにおいて、ロックピン28の
移動中間点を挟んで圧縮ばね39の姿勢が逆向きになるよ
うに設定したものである。
【0033】ロックピン28の移動ストロークはフランジ
28bとスナップリング38とで規制している。また、中間
レバー36の回動範囲は一対のストッパー41で規制してい
る(他の規制手段でも良い)。この第3実施形態も第2
実施形態と同じ作用を奏する。 (4).その他 以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は更に種
々の形態に具体化できる。例えば、背もたれ及び座体の
後傾動を支持するばね手段としては圧縮コイルばねが好
適ではあるが、ゴム等の弾性体やガススプリングも使用
できる。
【0034】また、座体を背もたれに連動させることに
は限らず、背もたれのみが後傾動する椅子にも適用でき
るし、座体を連動させる場合、座体が後傾動のみ又は後
退動のみするように構成しても良い。背もたれのみが後
傾する場合は、背支持杆と座受けベースとにロックピン
等のロック部材を嵌脱させれば良い。第1〜第3実施形
態のように座体3を背もたれ4の後傾動に連動させる
と、座体3の後傾角度(又は後退距離)は背支持杆4の
後傾角度に比べて小さいため、ロック穴30の間隔を詰め
た状態にすることができ、従って、ロック手段をコンパ
クト化できる利点である。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係る椅子の右側面図である。
【図2】座体を仮想線で示した状態での椅子の平面図で
ある。
【図3】 (A)は図2のIIIA-IIIA 視断面図、 (B)は (A)
の部分拡大図、 (C)は(A)の一部の図である。
【図4】図2及び図3のIV−IV視断面図である。
【図5】座受けベースと上ベースとの分離斜視図であ
る。
【図6】要部平面図である。
【図7】 (A)はロック状態での図6の VII-VII視断面
図、 (B)はフリー状態での図6の VII-VII視断面図であ
る。
【図8】 (A)はフリー状態での平面図、 (B)は (A)の B
-B視断面図、 (C)はロック状態に移行する途中での平面
図、 (D)は (C)の D-D視断面図である。
【図9】第2実施形態のフリー状態での平面図である。
【図10】第2実施形態のロック状態に移行途中の平面図
である。
【図11】第2実施形態のロック状態の平面図である。
【図12】第2実施形態のフリー状態に移行途中の平面図
である。
【図13】第3実施形態の平面図である。
【符号の説明】
1 脚 2 座受けベース 3 座体 4 背もたれ 5 上ベース 6 第1軸 10 第2軸 11 第3軸 18 第4軸 19 コイルばね 20,22 ばね受け 28 ロックピン 30 ロック穴 31 付勢手段の一例としての線ばね 32 ガイド穴 34 引張ばね

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】脚の上端に設けた座受けベースと、この座
    受けベースに取付いた座体と、背支持杆を介して前記座
    受けベース又は座体に後傾動自在に取付いた背もたれ
    と、前記背もたれの後傾動を支持するばね手段と、背も
    たれを後傾可能な状態と後傾不能な状態とに切り換える
    ロック手段とを備えた椅子であって、 前記ロック手段は、座受けベースの外側から操作される
    ロック部材を備えており、このロック部材を、背もたれ
    の後傾角度を異ならせた複数の姿勢において背支持杆と
    座受けベースとの相互間または座体と座受けベースとの
    相互間に嵌脱可能としていることを特徴とする椅子のロ
    ッキング構造。
  2. 【請求項2】「請求項1」において、 前記座体と背もたれとを、背もたれの後傾動に連動して
    座体が後傾動及び後退動するように連動連結し、前記ロ
    ック部材の一例としての左右長手のロックピンを、所定
    ストロークだけ軸方向にスライドし得るように座受けベ
    ースに装着し、このロックピンに、前進状態と後退状態
    とに選択的に保持する付勢手段を設ける一方、前記座体
    には、前記ロックピンが前進方向に付勢されているとそ
    の先端面が当たる下向きのブラケット片を設け、このブ
    ラケット片に、前記ロックピンが嵌まり得るロック穴
    を、背支持杆の後傾方向に沿って複数個設けたことを特
    徴とする椅子のロッキング構造。
JP34632497A 1997-12-16 1997-12-16 椅子 Expired - Fee Related JP3852640B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34632497A JP3852640B2 (ja) 1997-12-16 1997-12-16 椅子

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34632497A JP3852640B2 (ja) 1997-12-16 1997-12-16 椅子

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11169255A true JPH11169255A (ja) 1999-06-29
JP3852640B2 JP3852640B2 (ja) 2006-12-06

Family

ID=18382645

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP34632497A Expired - Fee Related JP3852640B2 (ja) 1997-12-16 1997-12-16 椅子

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3852640B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008049079A (ja) * 2006-08-28 2008-03-06 Kokuyo Co Ltd ロッキング機構、及び椅子
JP2008154937A (ja) * 2006-12-26 2008-07-10 Itoki Corp 椅子
WO2008105314A1 (ja) * 2007-02-27 2008-09-04 Okamura Corporation 椅子における可動部材のロック装置
JP2008206767A (ja) * 2007-02-27 2008-09-11 Okamura Corp 椅子における可動部材のロック装置
JP2012135398A (ja) * 2010-12-27 2012-07-19 Kokuyo Co Ltd 椅子
JP2018057639A (ja) * 2016-10-06 2018-04-12 コクヨ株式会社 椅子

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008049079A (ja) * 2006-08-28 2008-03-06 Kokuyo Co Ltd ロッキング機構、及び椅子
JP2008154937A (ja) * 2006-12-26 2008-07-10 Itoki Corp 椅子
WO2008105314A1 (ja) * 2007-02-27 2008-09-04 Okamura Corporation 椅子における可動部材のロック装置
JP2008206767A (ja) * 2007-02-27 2008-09-11 Okamura Corp 椅子における可動部材のロック装置
US8172323B2 (en) 2007-02-27 2012-05-08 Okamura Corporation Locking device for a movable member in a chair
KR101165884B1 (ko) 2007-02-27 2012-07-13 가부시끼가이샤 오까무라세이사꾸쇼 의자에 있어서의 가동 부재의 로크 장치
JP2012135398A (ja) * 2010-12-27 2012-07-19 Kokuyo Co Ltd 椅子
JP2018057639A (ja) * 2016-10-06 2018-04-12 コクヨ株式会社 椅子

Also Published As

Publication number Publication date
JP3852640B2 (ja) 2006-12-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR0155397B1 (ko) 의자
JPH11169255A (ja) 椅子のロッキング構造
JP2003024164A (ja) 椅子およびガススプリングの操作機構
JP3974425B2 (ja) リクライニング椅子
JP4727805B2 (ja) 椅子における操作レバー構造
JP3585014B2 (ja) 椅子
KR101883622B1 (ko) 옷걸이 기능이 구비된 의자
JP4908954B2 (ja) 椅子における座体の前後位置調節装置
CN211092837U (zh) 搁脚板锁止件开关控制机构及装置
JP4080804B2 (ja) 椅子の肘掛け装置
JP3326400B2 (ja) ロッキング椅子
JPH11178670A (ja) 椅子のロッキング構造
JP2001224459A (ja) 背もたれ付き椅子
JP4761755B2 (ja) 椅子
JP3675143B2 (ja) 椅子の肘掛け装置
JP4132718B2 (ja) 椅子のロッキング装置
JP3520352B2 (ja) 椅 子
JP3451581B2 (ja) 椅 子
JPH10165255A (ja) 肘掛け付事務用椅子における背もたれ駆動用ガススプリングの操作装置
JP3203213B2 (ja) 摺動機構
JPH08182563A (ja) 椅子における操作レバーの取付け構造
JP4758542B2 (ja) 椅子
JP3644530B2 (ja) 椅子のロッキング構造
JP2003009999A (ja) 椅 子
JP3689789B2 (ja) 椅子

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20021224

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060110

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060124

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060327

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060509

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060710

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060830

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060830

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090915

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100915

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110915

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120915

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130915

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees