JP2008049079A - ロッキング機構、及び椅子 - Google Patents

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Abstract

【課題】構造の簡略化及びコストの削減を図るとともに、良好な操作感を得ることができるロッキング機構提供する。
【解決手段】背凭れ2の揺動に連動して往復動可能な往復動部材R1に所定ピッチ毎に設けた複数の第1係合部R2と、第1係合部R2に凹凸係合可能な第2係合部R3と、第2係合部R3を第1係合部R2に係合させる方向に付勢する付勢部材R4と、第1係合部R2と第2係合とを凹凸係合させて往復動部材R1の往復動を規制するロック状態と、付勢部材R4の付勢力に抗して第2係合部R3と第1係合部R2との係合状態を解除して往復動部材R1の往復動を許容するロック解除状態との間で切替操作可能な操作部RSとを備えたものとした。
【選択図】図1

Description

本発明は、背凭れの傾斜角度を調整可能なロッキング機構、及びロッキング機構を備えた椅子に関するものである。
従来より、ロッキング機構を備えた椅子が広く普及している。ロッキング機構の一例としては、四辺リンク機構及びガススプリングを用いたものが挙げられる(例えば特許文献1参照)。このようなロッキング機構は、ガススプリングをフリー状態にして四辺リンク機構を変形させることにより背凭れの揺動角度を所望の角度に調整し、この状態で、ガススプリングをロック状態にすることにより背凭れの揺動角度を固定するようにしている。
特開2002−119373号公報
しかしながら、従来のものは、四辺リンク機構及びガススプリングが必須であるため、ロッキング機構全体の構造複雑化及びコストの増大を招来するという不具合が生じ、さらに、ガススプリングをフリー状態とロック状態との間で切り替えた場合に、例えばクリック感等の操作感が伴わないため、選択した何れかの状態になったか否かを把握することができず、このようなロッキング機構の操作に不慣れな間は切替操作の度に切替を的確に行えた否かという不安を覚えるといった不具合もあった。
加えて、ガススプリングは、通常、操作部に対して所定の操作を付与し続ける(例えば操作レバーを引き続ける等)ことによりフリー状態を保持することが可能であるため、背凭れの揺動角度を調整する場合には、一方の手で操作部に操作力を付与し続け、他方の手で体を支える等して調整作業を行なわなければならず、このような操作方法に不慣れな人にとっては調整作業をスムーズに行うことができず、不便であった。
本発明は、このような課題に着目してなされたものであって、主たる目的は、構造の簡略化及びコストの削減を図るとともに、良好な操作感を得ることができ、さらには操作性の向上をも図ったロッキング機構を提供することにある。
すなわち、本発明のロッキング機構は、背凭れの傾斜角度を調整可能なものであって、前記背凭れの揺動に連動して往復動可能な往復動部材に所定ピッチ毎に設けた複数の第1係合部と、当該第1係合部に凹凸係合可能な第2係合部と、当該第2係合部を前記第1係合部に係合させる方向に付勢する付勢部材と、前記第1係合部と前記第2係合部とを凹凸係合させて前記往復動部材の往復動を規制するロック状態と、前記付勢部材の付勢力に抗して前記第1係合部と前記第2係合部との係合状態を解除して前記往復動部材の往復動を許容するロック解除状態との間で切り替える操作力を付与するための操作部とを備えてなり、前記操作部が、押す又は引く等の所定の操作を行った場合に前記ロック状態又は前記ロック解除状態の何れか一方の状態から他方の状態に切り替え、当該操作を停止した場合に他方の状態に保ち続け、さらに同一の操作を行うことにより他方の状態から一方の状態に切替可能なものであることを特徴とする。
このようなものであれば、四辺リンク機構及びガススプリングを利用せずにロッキング機構を構成しているため、ロッキング機構全体の構造簡略化を図ることができ、コストの削減及び重量の低減化をも同時に図ることができる。さらに、ロック状態において第1係合部と第2係合部とを凹凸係合させる態様であるため、ロック状態であるか否かをクリック感(操作感)により把握することができる。このように、ロック状態とロック解除状態との切替が的確に行えたことを感触に通じて認識することができ、操作性に優れたものになる。加えて、操作部がいわゆるオルタネイト動作型のものであるため、背凭れの傾斜角度を調整する作業の間、操作部から一旦手を離してもロック解除状態が維持されるため、両手が自由になり、調整作業を容易に行うことができる。
操作部の一例としては、前記操作部が、所定方向にスライド移動可能なスライダと、当該スライダをスライド可能に支持するスライダ支持体とを備えたものであり、前記所定の操作によって前記スライダを、前記スライダ支持体における異なる2位置間で移動させることにより、前記ロック状態と前記ロック解除状態との間で切替可能である態様が挙げられる。
また、前記第2係合部が、突没動作する進退部材の先端部に設けたものであり、前記スライダの移動を、前記進退部材の突没動作に変換する動作変換手段を備えたものであれば、操作部に対する操作を進退部材の突没動作に伝達、変換することができ、操作性の更なる向上を図ることができる。
前記動作変換手段の好適な実施態様としては、一端部を前記スライダに接続したケーブルと、一端部を前記ケーブルの他端部に連結し、他端部を前記進退部材に相対位置変位不能に連結し、且つ第1係合部と第2係合部とを係合させる方向に前記進退部材を方向に付勢する第2付勢部材とを用いて構成したものが挙げられる。
着座者が着座したままで背凭れの傾斜角度を調整できるようにするには、前記操作部を、座部の側方前端部に設ければよい。
また、本発明の椅子は、背凭れと、当該背凭れの傾斜角度を調整するための前記ロッキング機構とを具備していることを特徴とする。このようなものであれば、上述した効果を奏するロッキング機構の作用により、構造の簡素化及び操作性の向上を実現した椅子となる。
以上説明したように本発明によれば、構造簡略化及びコスト削減を有効に図ることができるとともに、良好な操作感を得ることができ、操作性に優れたものとなる。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。
本実施形態に係る椅子は、図1及び図2に示すように、座部1と、背凭れ2と、座部1及び背凭れ2を支持する背座支持体3と、主として背凭れ2の揺動角度を調整するためのロッキング機構Rとを備えたものである。
座部1は、図示しない座本体と、座本体を支持する座受け11とを備えたものである。座受け11は、図1及び図2に示すように、平板状をなす例えばアルミ製のものであり、後述する操作部RSを取り付けるための操作取付部を一体に有するものである。なお、以下の説明では、図1における向かって右側を前側としている。
背凭れ2は、図示しない背凭れ本体と、背凭れ本体を支持する背支桿とを備えたものであり、本実施形態では、背支桿の下端部を、揺動可能なフレーム体21によって構成している。このフレーム体21は、後方に向かって漸次迫り上がった側面視略湾曲状をなすものであり、前後方向略中央部を前記座受け11の下面に第3ヒンジ部H3を介して枢着している。フレーム体21は、背凭れ本体を直接取り付けた図示しないフレーム本体の下端部が差し込み可能な差込部211を後端部に設けている。この差込部211にフレーム本体の下端部を差し込んで接続し、フレーム体21及びフレーム本体によって背支桿を形成する。その結果、フレーム体21の揺動に伴って背支桿全体、及び背支桿に支持された背凭れ本体が揺動する。
背座支持体3は、図示しない脚部の上端部に取り付けられ、前方に向かって漸次迫り上がった側面視形状をなすものである。背座支持体3の一端部を座受け11の前端部に第4ヒンジ部H4を介して枢着するとともに、他端部をフレーム体21に第1ヒンジ部H1を介して枢着している。
ロッキング機構Rは、背凭れ2の揺動に連動して往復動作し得る往復動部材R1と、往復動部材R1に所定ピッチ毎に設けた複数の第1係合部R2と、第1係合部R2に凹凸係合可能な第2係合部R3と、第2係合部R3を第1係合部R2に係合させる方向に付勢する付勢部材R4と、第1係合部R2と第2係合部R3とを凹凸係合させて往復動部材R1の往復動を規制するロック状態と、付勢部材R4の付勢力に抗して第1係合部R2と第2係合部R3との係合状態を解除して往復動部材R1の往復動を許容するロック解除状態との間で切り替える操作力を付与するための操作部RSとを備えたものである。
往復動部材R1は、例えば薄板状をなす金属製のものである。この往復動部材R1は、背座支持体3に支持され、その一端部を前記フレーム体21に第2ヒンジ部H2を介して枢着するとともに、他端部を自由端に設定している。また、往復動部材R1は、背座支持体3の側面視形状に対応させて、前半部位を前方に向かって漸次迫り上がった側面視形状を有する。そして、一端部をフレーム体21に枢着した往復動部材R1は、フレーム体21の揺動に伴って往復動する。本実施形態では、往復動部材R1の移動を方向を背座支持体3の前後方向に略一致させ、往復動部材R1が略直線状に往復動するように設定している。また、往復動部材R1とフレーム体21との間には背座支持体3の起立壁31が位置付けられ、この起立壁31に、フレーム体21の揺動に伴う往復動部材R1の移動範囲を規制する長孔31aを形成し、この長孔31aに前記第2ヒンジ部H2をあそびを持った状態で貫通させている。
第1係合部R2は、往復動部材R1の他端部側にその長手方向に沿って所定ピッチ毎に複数(図示例では3つ)形成したものである。本実施形態では、第1係合部R2を、凹凸係合機構の凹部として機能させており、凹部の一例として往復動部材R1の肉厚方向に貫通する貫通孔を適用している。
第2係合部R3は、往復動部材R1の移動方向と略直交する方向であって且つ略水平方向に突没動作する進退部材RXの一端部に設けたものである。本実施形態では、第2係合部R3を、凹凸係合機構の凸部として機能させており、ピン状をなす進退部材RXの一端部(内方端部)から水平方向に突出させて設けている。
付勢部材R4は、図2に示すように、進退部材RXの他端部(外方端部)側に形成した収容部RXaに収容され、第2係合部R3を第1係合部R2に係合させる方向に付勢するものである。本実施形態では、付勢部材R4として、収容部RXaに圧縮された状態で収容された圧縮ばねを適用している。
また、本実施形態に係るロッキング機構Rは、進退部材RXの進退移動を案内する第1案内手段R5と、往復動部材R1の往復移動を案内する第2案内手段R6とを備えている。
第1案内手段R5は、図2に示すように、背座支持体3の前記起立壁31と往復動部材R1との間に位置付けられ且つ進退部材RXを進退動作可能な状態で保持し得る保持部32を利用したものである。具体的には、保持部32に形成した挿入孔32aに進退部材R4を若干あそびのある状態で挿入し、この挿入孔32aの開口方向に沿って進退部材RXの進退移動を案内している。
第2案内手段R6は、図2に示すように、前記背座支持体3に設けられ、且つ進退部材RXの少なくとも一方の側方近傍に位置付けられる突出部33を用いて構成している。本実施形態では、図2に示すように、第1案内手段R5として機能する保持部32が、進退部材RXの他方の側方近傍に位置付けられ、この保持部32と突出部33とで進退部材RXを往復動可能に挟み込む得るようにしている。このように、保持部32が、第1案内手段R5及び第2案内手段R6の何れの手段としても機能する。
一方、操作部RSは、図2〜図3に示すように、着座者がアクセス可能な操作部本体RS1と、操作部本体RS1への操作力に基づいてスライド移動可能なスライダRS2と、スライダRS2をスライド可能に支持するスライダ支持体RS3とを備えたものである。
操作部本体RS1は、座受け11の側方における前端側に枢着され引上操作可能な正面視略L字状のレバーによって構成されている。
スライダRS2は、一端部を操作部本体RS1に連結したものであり、他端部を後述するケーブルR71に連結したものである。スライダRS2の他端部側に、スライダ支持体RS3に設けた後述するストッパ部RS31に係合するフック部RS21を有する。フック部RS21は弾性変形可能なものであり、本実施形態では、このようなフック部RS21を平面視略矢形状をなすように一対にして設けている。
スライダ支持体RS3は、前記フック部RS21が係合可能なストッパ部RS31と、スライダRS2をストッパ部RS31に係合させる係合位置(A)(図3(a)参照)、及びストッパ部RS31との係合を解除した係合解除位置(B)(図3(b)参照)に保持し、且つスライダRS2を係合位置(A)と係合解除位置(B)との間で移動させるためのガイド部RS32とを備えたものである。ストッパ部RS31は、前記フック部RS21が係合し得るように本実施形態では平面視矢形状のものである。また、ガイド部RS32は、操作部本体RS1に対して同一の操作が行われた場合に、前記スライダRS2の係合位置(A)と係合解除位置(B)との二位置間の移動を三次元的又は二次元的にガイドし、さらにスライダRS2を移動後の位置に保持するものである。そして、スライダRS2を係合可能位置に位置付けた場合に、ロッキング機構Rが第1係合部R2と第2係合部R3とを係合させた係合状態となり、スライダRS2を係合位置(A)に位置付けた場合に、ロッキング機構Rが前記第1係合部R2と第2係合部R3との係合を解除したロック解除状態となる。
スライダRS2の係合位置(A)/係合解除位置(B)間での移動によりロッキング機構Rをロック状態とロック解除状態との間で切替可能にすべく、ロッキング機構Rは、スライダRS2の移動を、前記進退部材RXの突没動作に変換する動作変換手段R7を備えている。
動作変換手段R7は、一端部(外方端部)を前記スライダRS2に接続したケーブルR71と、進退部材RXに相対位置変位不能に連結し、進退部材RXを第1係合部R2と第2係合部R3とが係合する方向及びケーブルR71をスライダRS2から離間させる方向に付勢する第2付勢部材R72とを備えている。
ケーブルR71は、他端部をピンR71aに連結したものであり、本実施形態ではボーデンケーブルを適用している。このケーブルR71は、略水平方向に張設されている。
第2付勢部材R72は、一端部(上端部)をケーブルR71の他端部(内方端部)に連結し、他端部(下端部)を進退部材RXに相対位置変位不能に連結したものである。本実施形態では、第2付勢部材R72として、板ばねを適用している。また、第2付勢部材R72の一端部(上端部)に、前記ケーブルR71の他端部を連結したピンR71aに引っ掛け可能な引っ掛け部R72aを設け、この引っ掛け部R72aをピンR71aに引っ掛けることにより第2付勢部材R72の一端部(上端部)をケーブルR71の他端部に連結している。
次に、ロッキング機構Rに関する操作方法及び作用について説明する。
先ず、ロック状態にあるロッキング機構Rをロック解除状態に切り替えるには、操作部本体RS1に指を掛けて引き上げる操作力を付与することにより行う。これにより、スライダRS2がスライダ支持体RS3のガイド部RS32に案内されながらフック部RS21をストッパ部RS31に係合させる方向に移動する。この際、フック部RS21が、ストッパ部RS31の形状に沿って二次元的に弾性変形し、ストッパ部RS31を乗り越えた時点で弾性復帰し、ストッパ部RS31に係合する。そして、前記操作力の付与を停止する(操作部本体RS1から手を離す)と、操作部本体RS1は図示しない操作部本体用付勢部材の付勢力により操作前の初期位置へ自動復帰するとともに、スライダRS2は、フック部RS21をストッパ部RS31に係合させた係合位置(A)に保持される(図3(a)参照)。このようなスライダRS2の係合解除位置(B)から係合位置(A)への移動に伴って、動作変換手段R7を構成するケーブルR71及び第2付勢部材R72が第2付勢部材R72の付勢力に効して水平方向に沿って外方(操作部本体RS1に近付く方向)に移動し、第2付勢部材R72に連結した進退部材RXも付勢部材R4の付勢力に効して水平方向に沿って外方に移動する(換言すれば往復動部材R1から離間する方向に移動する)。これにより、第2係合部R3と第1係合部R2との係合状態が解除され、ロッキング機構Rはロック解除状態となる。ロック解除状態では、着座者が自身の体重を背凭れ2に掛けながら、背凭れ2を起立させる方向に付勢する図示しない背凭れ用付勢部材の付勢力を利用して又は当該付勢力に抗して背凭れ2を揺動させることができる。この背凭れ2の揺動は、背凭れ2の下端部位を構成するフレーム体21が第1ヒンジ部H1を支点に揺動することによって実現される。そして、フレーム体21の揺動に連動して、フレーム体21に第2ヒンジ部H2を介して連結した往復動部材R1が往復動する。往復動部材R1の往復移動は第2案内手段R6に案内される。なお、往復動部材R1の移動範囲は、背座本体に形成した前記長孔31aによって規制される。
一方、ロック解除状態にあるロッキング機構Rをロック状態に切り替えるには、同じ操作(操作部本体RS1を引き上げる操作)によって行う。この操作により、スライダRS2が、フック部RS21をストッパ部RS31から離間する方向に移動し、フック部RS21とストッパ部RS31との係合状態が解除される。そして、前記操作力の付与を停止する(操作部本体RS1から手を離す)と、操作部本体RS1は初期位置から少し下がった位置に自動復帰するとともに、スライダRS2は、フック部RS21がストッパ部RS31の下方を通り抜けるようにスライダ支持体RS3のガイド部RS32に三次元的に案内され、係合解除位置(B)に保持される(図3(b)参照)。このようなスライダRS2の係合位置(A)から係合解除位置(B)への移動に伴って、ケーブルR71及び第2付勢部材R72が第2付勢部材R72の付勢力により水平方向に沿って内方(操作部本体RS1から離間する方向)に移動し、第2付勢部材R72に連結した進退部材RXも付勢部材R4及び第2付勢部材R72の付勢力により水平方向に沿って外方に移動する(換言すれば往復動部材R1に近づく方向に移動する)。これにより、第2係合部R3が対応する第1係合部R2と水平方向に係合し、ロッキング機構Rはロック状態となる。ロック状態では、往復動部材R1の往復動が規制され、その結果、フレーム体21を含む背凭れ2全体の揺動が規制され、背凭れ2の揺動角度が固定される。
このように、本実施形態に係る椅子は、ロッキング機構Rを、背凭れ2の揺動に連動して往復動可能な往復動部材R1に所定ピッチ毎に設けた複数の第1係合部R2と、第1係合部R2に凹凸係合可能な第2係合部R3と、第2係合部R3を第1係合部R2に係合させる方向に付勢する付勢部材R4と、ロック状態からロック解除状態、及びロック解除状態からロック状態に切り替えるための操作力を付与するための操作部RSとを備えたものであるため、四辺リンク機構及びガススプリングを用いてロッキング機構を構成した態様と比較して、コストの削減、重量の低減化を図ることができるのみならず、ロッキング機構全体の構造簡素化をも有効に図ることができる。さらに、ロック状態において第1係合部R2と第2係合部R3とが凹凸係合するため、ロック状態であるか否かを凹凸係合によって得られるクリック感(操作感)を通じて着座者が把握することができ、慣れ/不慣れに関係なく好適に操作を行うことができる。加えて、操作部RSが、いわゆるオルタネイト動作タイプのものであるため、背凭れ2の傾斜角度を調整する場合に、操作部RSから一旦手を離してもロック解除状態が維持されるため、両手が自由になり、調整作業を容易に行うことができる。
殊に、操作部RSが、スライド移動可能なスライダRS2と、スライダRS2をスライド可能に支持するスライダ支持体RS3とを備えたものであり、前記所定の操作によってスライダRS2を、スライダ支持体RS3における異なる2位置(係合位置(A)/係合解除位置(B))間で移動させることにより、ロッキング機構Rをロック状態とロック解除状態との間で切替可能にしているため、操作部RSに対する操作に基づいてロッキング機構Rの切替を的確に行うことができる。
また、ロッキング機構Rが、スライダRS2の移動を、進退部材RXの突没動作に変換する動作変換手段R7を備えたものであり、この動作変換手段R7を、一端部を前記スライダRS2に接続したケーブルR71と、上端部をケーブルR71の他端部に連結し、下端部を進退部材RXに相対位置変位不能に連結し、且つ第1係合部R2と第2係合部R3とを係合させる方向に進退部材RXを付勢する第2付勢部材R72とを用いて構成しているため、操作部RSに対する操作に基づくスライダRS2の移動をロッキング機構Rの切替動作に伝達することができ、しかも動作変換手段R7を簡単な構造で実現できる。
操作部RSを、座部1の側方前端部に設けているため、着座者が着座したままで操作部RSに対してアクセスすることができ、操作性及び実用性に優れたものとなる。
特に、第2係合部R3が、往復動部材R1の移動方向と略直交する方向であって且つ略水平方向に突没動作する進退部材RXの一端部に設けたものであり、ロック状態において第1係合部R2と第2係合部R3とが水平方向に係合するため、鉛直方向に突没動作する進退部材に第2係合部を設け、第1係合部と第2係合部とが鉛直方向に係合する態様と比較して、ロッキング機構Rの高さ寸法を小さく設定することができ、ロッキング機構R全体のコンパクト化を図ることができる。
また、ロッキング機構Rが、進退部材RXの進退移動を案内する第1案内手段R5を備えているため、進退部材RXの移動をスムーズ且つ的確に行うことができる。
加えて、第1案内手段R5を、背座支持体3に設けられ進退部材RXを進退動作可能な状態で保持し得る保持部32を利用して構成しているため、第1案内手段R5を簡単な構造で実現することができる。
背支桿の下端部を構成するフレーム体21を第1ヒンジ部H1を介して背座支持体3に揺動可能に連結し、往復動部材R1が、一端部を第2ヒンジ部H2を介してフレーム体21に連結し、且つフレーム体21の揺動に連動して背座支持体3の前後方向に沿って略直線状に往復動するものであるため、往復動部材R1の移動を確保するための高さ方向に沿ったスペースを小さく抑えることができ、ロッキング機構Rのコンパクト化に資する。
さらに、背座支持体3に、往復動部材R1の往復動を案内する第2案内手段R6を設けているため、復動部材R1の移動をスムーズ且つ的確に行うことができる。本実施形態では、第2案内手段R6として、背座支持体3に設けた突出部33を適用しているため、第2案内手段R6を簡単な構造で実現することができる。
なお、本発明は、以上に詳述した実施形態に限られるものではない。
例えば、第1係合部及び第2係合部は相互に凹凸係合するものであればよく、例えば、第1係合部が凸部であり、第2係合部が凹部であっても構わない。また、前記実施形態では、凹部の一例として貫通孔を適用しているが、貫通孔に替えて有底の凹陥部であってもよい。さらに、凸部が爪状のものであってもよい。さらに、第2係合部を複数設け、ロッキング機構がロック状態にある場合に、複数の第2係合部が対応する複数する第1係合部に係合する態様を採用しても構わない。なお、第1係合部は往復動部材に少なくとも2以上設ければよく、4以上の第1係合部を往復動部材に設けても構わない。これにより、選択可能な背凭れの揺動角度が増え、好適である。
また、各付勢部材を、圧縮ばねや板ばね以外のもの(レッグスプリングやトーションバー等)によって構成しても構わない。
また、第2係合部を進退部材に設けず、第2係合部単体で第1係合部と係合する位置と、係合状態を解除する位置との間で移動させるようにせてもよい。また、第1係合部と第2係合部とを鉛直方向に係合させる態様を採用しても構わない。
前記実施形態では、往復動部材が、背支桿(具板的には背支桿の下端部を構成するフレーム体)とは別部材である態様を例示したが、往復動部材を背支桿に一体に設けた態様、或いは背支桿の一部自体を往復動部材として機能させた態様としてもよい。
また、操作部はオルタネイト動作タイプのものであることが好ましく、オルタネイト動作の動作機構として、ハート状カム方式、回転カム方式又はラチェットカム方式を採用してもよい。また、操作部が、引く操作以外の操作、例えば押す、回す等の操作が可能なものであっても構わない。
動作変換手段を、ケーブル又は第2付勢部材、或いは他の接続部材(可撓性を有する鋼線又はプラスチックケーブル、若しくはグラスファイバケーブル等)の単体、又は組み合わせにより構成してもよい。
また、操作部を、座部の後端部等、着座者が着座したままアクセス可能な位置であれば任意の位置に設定しても構わない。
さらには、ロッキング機構を、ベンチやソファ等、背凭れを有する椅子以外の家具に適用してもよい。
その他、各部の具体的構成についても上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
本発明の一実施形態に係る椅子の要部側断面図。 図1のa―a線断面図。 同実施形態に係る椅子の操作部の作用説明図。
符号の説明
2…背凭れ
3…背座支持体
32…保持部
33…突出部
H1…第1ヒンジ部
H2…第2ヒンジ部
R…ロッキング機構
R1…往復動部材
R2…第1係合部
R3…第2係合部
R4…付勢部材
R5…第1案内手段
R6…第2案内手段
R7…動作変換手段
R71…ワイヤ
R72…第2付勢部材
RX…進退部材
RS…操作部
RS2…スライダ
RS3…スライダ支持体

Claims (6)

  1. 背凭れの傾斜角度を調整可能なロッキング機構であって、
    前記背凭れの揺動に連動して往復動可能な往復動部材に所定ピッチ毎に設けた複数の第1係合部と、
    当該第1係合部に凹凸係合可能な第2係合部と、
    当該第2係合部を前記第1係合部に係合させる方向に付勢する付勢部材と、
    前記第1係合部と前記第2係合部とを凹凸係合させて前記往復動部材の往復動を規制するロック状態と、前記付勢部材の付勢力に抗して前記第1係合部と前記第2係合部との係合状態を解除して前記往復動部材の往復動を許容するロック解除状態との間で切り替える操作力を付与するための操作部とを備えてなり、
    前記操作部が、押す又は引く等の所定の操作を行った場合に前記ロック状態又は前記ロック解除状態の何れか一方の状態から他方の状態に切り替え、当該操作を停止した場合に他方の状態に保ち続け、さらに同一の操作を行うことにより他方の状態から一方の状態に切替可能なものであることを特徴とするロッキング機構。
  2. 前記操作部が、所定方向にスライド移動可能なスライダと、当該スライダをスライド可能に支持するスライダ支持体とを備えたものであり、前記所定の操作によって前記スライダを、前記スライダ支持体における異なる2位置間で移動させることにより、前記ロック状態と前記ロック解除状態との間で切替可能である請求項1記載のロッキング機構。
  3. 前記第2係合部が、突没動作する進退部材の先端部に設けたものであり、
    前記スライダの移動を、前記進退部材の突没動作に変換する動作変換手段を備えたものである請求項1又は2記載のロッキング機構。
  4. 前記動作変換手段が、
    一端部を前記スライダに接続したケーブルと、
    一端部を前記ケーブルの他端部に連結し、他端部を前記進退部材に相対位置変位不能に連結し、且つ少なくとも第1係合部と第2係合部とを係合させる方向に前記進退部材を方向に付勢する第2付勢部材とを備えたものである請求項3記載のロッキング機構。
  5. 前記操作部を、座部の側方前端部に設けている請求項1、2、3又は4記載の椅子。
  6. 背凭れと、当該背凭れの傾斜角度を調整するための請求項1〜5何れか記載のロッキング機構とを具備していることを特徴とする椅子。
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