JP4727805B2 - 椅子における操作レバー構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、椅子における各種の移動部分の制御機構を操作する操作レバーの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年の椅子には、座や肘掛けの高さ調節機構を初めとして、背凭れのリクライニング機構、座の前後位置調節機構、背凭れの起立位置の角度調整手段、背凭れの最大後傾角度調節手段等の多くの移動部分があり、それらを制御する制御機構は、1個または複数個の操作レバーに連係されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上述のように、近年の椅子、特に高級な椅子には、多数の操作レバーが設けられる傾向にあり、それらを誤りなく、操作し易いように設けることが望まれている。
【0004】
本発明は、このような要望に鑑み、複数の操作レバーを、誤操作のおそれなく、操作し易いように、かつ機能的に配設した椅子における操作レバー構造を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明によると、上記課題は次のようにして解決される。
(1)椅子の座の下方に、筒部と、この筒部の外周面から径方向に離心させて延出する操作片とからなる2個の操作レバーを備え、一方の操作レバーを、前記座の一側部の下方に回転可能に枢支された左右方向を向く筒軸に連結し、他方の操作レバーを、前記筒軸内を回転可能に挿通する芯軸における前記筒軸より左右方向に突出して露出した部分に連結することによって、2個の操作バーを同軸に枢支するとともに、前記2個の操作レバーにおける筒部を同径にして、両筒部を軸線方向に近接して配置し、かつ前記2個の操作レバーにおける操作片を前記芯軸を中心として互いに前後の逆方向に延出し、さらに各操作片を他方の操作レバーの筒部の方向に延出させることにより、前記両操作片を、平面視において、前記左右方向の芯軸の前後に、ほぼ対称に位置するように配置して、各操作レバーを、椅子における互いに異なる移動部分の制御機構にそれぞれ連係する。
【0006】
(2)上記(1)項において、両操作レバーを、座の一側部の下方に左右方向を向く軸をもって枢支し、前記軸より前方に延出する操作レバーと後方に延出する操作レバーとのいずれか一方の操作レバーを、移動部分の制御機構の一つである背凭れの起立位置の角度調整手段に連係し、かつ他方の操作レバーを、移動部分の制御機構の別の一つである背凭れの最大後傾角度調整手段に連係する。
【0007】
()上記(1)項または(2)項において、筒軸と芯軸とを、互いに異なる移動部材の制御機構にそれぞれ連係する。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を、添付図面を参照して説明する。
図1及び図2に示すように、中心部から放射状に延出する支持脚(1)の先端部には、キャスタ(2)がそれぞれ設けられ、支持脚(1)の中心部には、脚柱(3)が立設され、かつ脚柱(3)の上端には、支基(4)が固着されている。
【0009】
支基(4)には、側面視L字状をなして後上方に延出し、背凭れ(5)を支持する左右1対の背杆(6)における前方を向く下部の前端部が、左右方向を向く軸線まわりに回動可能として枢着され、背凭れ(5)及び背杆(6)は、支基(4)内に設けられた後述するような弾性リクライニング機構(7)と傾動範囲調節装置(8)とにより、傾動範囲調節装置(8)により定められた範囲内において、図1に示すような起立位置から後方へ傾動しうるようになっている。
【0010】
支基(4)の上方には、座(9)が、座受体(10)を介して、背凭れ(5)及び背杆(6)の後傾に連動して、後下方へ移動するようにして支持されている。なお、この座(9)の支持構造及びその背凭れとの連係機構等は、本発明とは直接関係しないので、それらについての詳細な説明は省略する。
【0011】
座受体(10)の両側部には、左右方向に延出する支杆(11)を介して、肘掛け(12)が設けられている。
【0012】
次に、図3以降を参照して、支基(4)内に設けられた弾性リクライニング機構(7)及び傾動範囲調節装置(8)の詳細について説明する。
【0013】
支基(4)は、下面が開口する箱状をなし、その後部が脚柱(3)の上端部に嵌着され、わずかに前上向き傾斜するようにして脚柱(3)上に支持されている。
【0014】
支基(4)の両側壁(4a)の前後部には、外側方に向かってわずかに縮径するテーパ状をなす筒体(13)(14)が一体的に形成されている。
【0015】
後方の各筒体(14)と支基(4)の側壁(4a)とを貫通する通孔(15)内には、六角筒状をなす左右1対の筒軸(16)が、内外1対ずつのブッシュ(17)(18)をもって、回転自在に支持されている。筒体(14)より外方に突出する左右の筒軸(16)の外端部は、背杆(6)の前端に形成された横向截頭円錐形状の受体(19)の内端面に形成された六角孔(20)に嵌合され、止めねじ(21)により止着されている。
【0016】
左右の筒軸(16)の内端同士は、互いに離間している。
左右の筒軸(16)内には、複数の板ばねを重ねて束ねたものよりなる一連の細長いトーションバー(22)が遊嵌されており、トーションバー(22)の両端は、背杆(6)の受体(19)における六角孔(20)の奥端に形成された方形孔(23)内に圧嵌され、必要に応じて止めねじ(図示略)により締着されている。
【0017】
左右の筒軸(16)の内端間の間隙には、基端部に形成した角孔(24)にトーションバー(22)の中央部が嵌挿された前方を向く調整板(25)が配設されている。
【0018】
前方を向く調整板(25)の先端には、ほぼ上下方向を向くねじ孔(26)が形成された筒部(27)が固着されている。
【0019】
このねじ孔(26)に、下端に回転ハンドル(28)を有する調整ねじ(29)を螺合し、ねじ孔(26)から上方に突出した上端を、支基(4)の上壁(4b)の下面に当接して、上壁(4b)から調整板(25)の先端までの距離を調節することにより、背凭れ(5)が起立位置に位置しているときのトーションバー(22)の初期ねじり量を調節し、もって背凭れ(5)の起立位置への復帰用の付勢力を調節しうるようにしている。
【0020】
ねじ孔(26)及び調整ねじ(29)等により、トーションバー(22)の中心軸線を中心とする調整板(25)の角度位置を調節する角度調節手段が形成されている。
【0021】
また、この角度調節手段とトーションバー(22)、筒軸(16)、筒体(14)等により、弾性リクライニング機構(7)が形成されている。
【0022】
調整板(25)における角孔(24)を中心とする点対称の位置には、丸孔(30)とU字状の切欠き(31)とが設けられている。
【0023】
調整板(25)の基部の両側には、中央にトーションバー(22)が遊通する挿通孔(32)を有するとともに、外側面に、筒軸(16)の内端部が回転自在に嵌合する円形の凹所(33)が形成された合成樹脂製の1対の軸受(34)が、その各内側面に突設したボス(35)を、調整板(25)の丸孔(30)と切欠き(31)とに嵌合し、かつ対向する軸受(34)の内側面に突設した突軸(36)を、ボス(35)の中央に穿設した係合孔(37)に嵌合することにより、調整板(25)に対して相対回転不能として設けられている。
【0024】
左右の筒軸(16)における軸受(34)の凹所(33)に嵌合した内端部の外側には、前方を向く左右1対のアーム(38)の基端部(後端部)に設けた六角孔(39)が嵌合されている。両アーム(38)の先端部(前端部)には、左右方向を向く軸(40)が、両側方に突出するようにして貫設されている。
【0025】
図3〜図9に示すように、支基(4)内における両アーム(38)の右側方には、背凭れ(5)の最大後傾角度調節手段(41)の主要部品である第1の規制部材(42)が、同じく左側方には、背凭れ(5)の起立位置(初期位置)の角度調節手段(43)の主要部品である第2の規制部材(44)が、支基(4)の上壁(4b)と、その下面より垂下する前後1対ずつのボス(45)の下端にねじ止めされた底板(46)とにより上下から挟まれ、かつ各規制部材(42)(44)の上端に形成した前後方向を向く溝(47)を支基(4)の上壁(4b)の下面に形成された前後方向を向く案内突条(48)に摺動自在に係合するようにして配設されている。
【0026】
第1の規制部材(42)の内側面には、前方へ移動させられることにより、軸(40)の右端部の上下方向の回動軌跡内への突出量が漸増して、軸(40)及びアーム(38)の上方への回動範囲を小とするようにした概ね楔形の当接部(49)が形成されている。
【0027】
この例では、前上向き傾斜する当接部(49)の下面を、階段状とし、かつ各段における軸(40)の受け面(50)を、軸(40)の外径に近い円弧状としてある。
【0028】
第1の規制部材(42)の上部には、外側面から溝(47)に連通する肉抜き孔(51)を穿設することにより、その上部に弾性撓曲片(52)が形成され、その中央上面に形成した半球状の突起(53)を、支基(4)の上壁(4b)の一側部下面に、各受け面(50)のピッチと同ピッチとして設けた複数の凹部(54)に選択的に係合させることにより、各受け面(50)が軸(40)と整合する位置で安定して弾圧保持されるようにしてある。
【0029】
第1の規制部材(42)の外側面における前上角隅部には方形の段部(55)が形成されており、その奥端部には、左右方向を向く係合孔(56)が穿設されている。この係合孔(56)には、後述する第1の操作レバー(60)に連係するための前後方向を向くロッド(57)の後端の内向き折曲部(57a)が嵌合されている。
【0030】
支基(4)の前部における左方の筒体(13)内には、左右方向を向く筒軸(58)が回転自在に枢支され、また筒軸(58)内には、同方向を向く芯軸(59)が相対回転可能として挿通している。
【0031】
筒軸(58)及び筒体(13)より外側方に突出した芯軸(59)の左端部には、第1及び第2の操作レバー(60)(61)における互いに外径を同一とした筒部(60a)(61a)が、筒部(60a)を外側として互いに接するようにして嵌合され、かつその外側の筒部(60a)が止めねじ(62)をもって芯軸(59)に止着されている。
【0032】
第1の操作レバー(60)においては、筒部(60a)の外周から前方に向かって操作片(60b)が延出し、かつ操作片(60b)の右端部は、第2の操作レバー(61)の筒部(61a)の方向に筒部(61a)の長さと同一長さだけ延出している。
【0033】
第2の操作レバー(61)においては、筒部(61a)の外周から後方に向かって操作片(61b)が延出し、かつ操作片(61b)の左端部は、第1の操作レバー(60)の筒部(60a)の方向に筒部(60a)の長さと同一長さだけ延出している。
【0034】
筒軸(58)の右端を出た芯軸(59)は、支基(4)の右方の側壁(4a)近くまで延出し、その延出した右端部には、後上方を向く作動アーム(63)の基端部に穿設された軸孔(63a)が嵌合され、かつ止めねじ(64)をもって止着されている。
【0035】
芯軸(59)は、作動アーム(63)の左側面が、支基(4)の上壁(4b)の下面より垂下する二股片(65)の右側面に当接することにより、左方への移動が阻止され、筒体(13)から抜け止めされている。
【0036】
作動アーム(63)の先端に穿設された左右方向を向く係合孔(63b)には、上述のロッド(57)の前端の内向き折曲部(57b)が嵌合されている。
【0037】
かくして、第1の操作レバー(60)を下向き回動させることにより、それと芯軸(59)と作動アーム(63)とが図6における反時計方向に回動させられ、このときの作動アーム(63)の回動により、ロッド(57)が前方に引かれて、第1の規制部材(42)が、突起(53)が各凹部(54)に1個ずつ係合することによって、歩進的に前進させられ、背凭れ(5)の最大後傾角度を漸次小さい角度に制限することができる。
【0038】
逆に、第1の操作レバー(60)を上向き回動させることにより、上述と逆の作動で、第1の規制部材(42)は後方へ歩進的に移動させられ、背凭れ(5)の最大後傾角度を漸次大とすることができる。
【0039】
第1の規制部材(42)、ロッド(57)、作動アーム(63)、芯軸(59)、第1の操作レバー(60)等により、背凭れ(5)の最大後傾角度調節手段(41)が形成されている。
【0040】
第2の規制部材(44)の内側面には、後方へ移動させられることにより、軸(40)の左端部の上下方向の回動軌跡内への突出量が漸増して、軸(40)及びアーム(38)の下方への回動範囲を小とするようにした概ね楔形の当接部(66)が形成されている。
【0041】
この例では、後下向き傾斜する当接部(66)の上面を、階段状とし、各段における軸(40)の受け面(67)を、軸(40)の外径に近い円弧状としてある。
【0042】
第2の規制部材(44)の外側面(左側面)の後上部と前下部とには、前後方向を向く横孔(68)が穿設された大径の突軸(69)と小径の突軸(70)とがそれぞれ突設されている。
【0043】
小径の突軸(70)には、後端が左方の底板(46)の後端外側部に外向き突設された突起(71)に係止された引張りコイルばね(72)の前端が係止されている。
【0044】
大径の突軸(69)の横孔(68)には、上記引張りコイルばね(72)より付勢力の強い、すなわちばね定数の大きい前後方向を向く引張りコイルばね(73)の後端に形成されたL字状の係止部(73a)が挿通され、かつ係止されている。
【0045】
引張りコイルばね(73)の前端は、後述するようにして、第2の操作レバー(61)に連係されている。
【0046】
第2の操作レバー(61)の筒部(61a)の右端に形成された小径筒部(61c)内には、筒軸(58)の左端部に形成された非円形の嵌合部(58a)が嵌合され、第2の操作レバー(61)は、筒軸(58)と回り止めされて連結されている。
【0047】
筒軸(58)の右端部には、平歯車(74)が一体的に形成されており、この平歯車(74)には、直上における支基(4)の上壁(4b)の下面に設けた半円筒形の軸受凹部(75)(図8参照)に回動自在に嵌合された軸(76)と一体のセクタギヤ(77)が噛合している。
【0048】
軸(76)及びセクタギヤ(77)の右側面には、側面視ほぼ半円弧状をなす作動アーム(78)の上端部が一体として固着されるか、または一体成形されている。
【0049】
作動アーム(78)の中位部には、弾性舌片(79)が一体的に形成されており、作動アーム(78)が図7に示すように、軸(76)を中心として、最も時計方向に回動したとき、作動アーム(78)の上部と弾性舌片(79)とにより、筒軸(58)の右端を出た直後の芯軸(59)の部分を弾圧把持し、作動アーム(78)がその位置から妄りに反時計方向に回動しないようにしている。
【0050】
作動アーム(78)の下端部に右向き突設されたピン(80)には、上述の引張りコイルばね(73)の前端部が止着されている。
【0051】
かくして、第2の操作レバー(61)が後上方を向いているときは、図7に示すように、作動アーム(78)は芯軸(59)を弾圧把持した状態に保持され、第2の規制部材(44)は前限に位置している。
【0052】
この状態では、軸(40)及びアーム(38)は、第2の規制部材(44)の当接部(66)に妨げられることなく、軸(40)が底板(46)の上面に当接するまで最大に前下方に回動することができ、このとき、背凭れ(5)は、例えばほぼ垂直を向くようにしておく。
【0053】
この状態から、第2の操作レバー(61)を後下方に回動し、例えば中間のほぼ水平の状態で停止させると、第2の操作レバー(61)と筒軸(58)とその平歯車(74)とが、図7において時計方向へ回動し、それに伴って、作動アーム(78)はセクタギヤ(77)とともに、軸(76)を中心として反時計方向へ回動させられ、そのときのピン(80)の回動により、引張りコイルばね(73)は、弛む方向へ押動させられる。
【0054】
このとき、背凭れ(5)がほぼ垂直の起立位置に位置し、軸(40)が図7に示す位置にあると、その前端に当接部(66)の後端面が当接して、第2の規制部材(44)は、後方への移動が阻止され、図7に示す位置のまま保持される。
【0055】
その後、背凭れ(5)が着座者によって後傾させられ、アーム(38)及び軸(40)が上向き回動させられると、そのときになって初めて、第2の規制部材(44)は、強弱2個の引張りコイルばね(72)(73)の付勢力が釣り合う位置まで後方に移動させられる。
【0056】
その後、背凭れ(5)を起こしたときは、軸(40)は後方へ移動した第2の規制部材(44)の当接部(66)における例えば中段の受け面(67)に当接し、それ以上下降できなくなる。したがって、それ以後は、背凭れ(5)の起立位置(復帰位置)は、上述の垂直状態より若干後傾した位置となる。
【0057】
第2の操作レバー(61)を後下方まで最大に回動させたときは、上述と同様の作用により、第2の規制部材(44)は、軸(40)及びアーム(38)が上向き回動するのを待って、図9に示すような後限まで移動し、このとき、背凭れ(5)はかなり後傾した位置までしか復帰できなくなる。
【0058】
第2の操作レバー(61)を後下方を向く位置から所望の位置まで上向き回動させると、上述と逆の作動で、作動アーム(78)が軸(76)を中心として図9における時計方向に回動させられ、ピン(80)により引張りコイルばね(73)の前端を前方へ引張る。
【0059】
しかし、このとき、軸(40)がいずれかの受け面(67)に当接し、第2の規制部材(44)が下方へ押しつけられていると、第2の規制部材(44)は即座には動かず、背凭れ(5)が着座者により後傾させられるのを待って、前方移動し、背凭れ(5)の起立位置を所望の角度とすることができる。
【0060】
第2の操作レバー(61)を、後上方を向く上限まで回動させると、作動アーム(78)は図7に示すように、弾性舌片(79)により芯軸(59)を弾圧把持する位置まで復帰し、その後第2の規制部材(44)は、背凭れ(5)が一旦後傾させられるのを待って、その後に前限まで戻り、それ以後は背凭れ(5)の起立位置はほぼ垂直を向くこととなる。
【0061】
このように、背凭れ(5)が若干後傾するのを待って、第2の規制部材(44)が2個の引張りコイルばね(72)(73)の付勢力が釣り合う位置に移動するようにしたので、第2の規制部材(44)の各受け面(67)が摩耗したり破損したりするのを防止できる。
【0062】
また、平歯車(74)と、平歯車の一種であるセクタギヤ(77)とを用いたことにより、それらの歯数比を適宜選択することにより、第2の操作レバー(61)の回動ストロークと作動アーム(78)の必要とする回動量とを調和させることができる。
【0063】
第2の規制部材(44)、引張りコイルばね(72)(73)、作動アーム(78)、セクタギヤ(77)、平歯車(74)を備える筒軸(58)、第2の操作レバー(61)等により、起立位置の角度調節手段(43)が形成され、これと上述の最大後傾角度調節手段(41)とにより、背凭れ(5)の傾動範囲調節手段(8)が形成されている。また、背凭れ(5)の最大後傾角度調節手段(41)と起立位置の角度調節手段(43)とは、それぞれ椅子の移動部分の制御機構をもなしている。
【0064】
この最大後傾角度調節手段(41)と起立位置の角度調節手段(43)とにより、軸(40)の移動範囲を上下から規制することにより、背凭れ(5)を、所望の後傾角度で完全に拘束することができる。
【0065】
支基(4)の右前部の筒体(13)内には、操作レバー(81)の軸(82)が枢支され、この軸(82)は、座(9)の高さ調節手段に連係されているが、これらの構成は本発明には直接関係しないので、詳細な説明は省略する。
【0066】
なお、図10に示すように、筒軸(58)の内端面の一部に突設したピン(83)を、作動アーム(78)の軸(76)の直下に設けた上下方向を向く長孔(84)に係合し、筒軸(58)の回動に伴って、ピン(83)と長孔(84)とを介して、作動アーム(78)を軸(76)を中心として回動させるようにし、もって、上述の平歯車(74)とセクタギヤ(77)とを省略することもできる。
【0067】
【発明の効果】
本発明によると、次のような効果を奏することができる。
請求項1記載の発明によると、2個の操作レバーを同軸に枢支し、軸を境にして、互いに逆方向へ延出するようにしたので、軸の本数を少なくして、構造を簡素化できるとともに、2個の操作レバーを狭い空間に集約して配設することができ、しかも、手さぐりでも、軸を境にしていずれの方向にあるレバーかを確認することができるので、誤操作のおそれがなく、操作もし易い。
【0068】
2個の操作レバーが軸を境にしてほぼ対称形をなすので、デザイン的に優れており、しかも操作性がよい。
【0069】
各操作レバーを互いに独立して操作しうるとともに、両操作レバーを安定して支持することができる。
【0069】
請求項2記載の発明によると、背凭れの前後方向への回動と関連させて、2個の操作レバーを、左右方向を向く軸の前後に配設し、それぞれの操作レバーにより、その前後の方向と関連のある制御機構を操作することができるので機能的であり、自然な動作で操作レバーを操作することができる。
【0070】
請求項記載の発明によると、各操作レバーと、それらによって操作される制御機構との連係を、枢軸部のみで図ることができ、例えば可撓管内にワイヤを挿通させたシャッタレリーズ状の連係手段等を用いた従来の連係手段のように、可撓管等が外部に露呈する等の問題がなく、体裁よく椅子に組み込むことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態を備える椅子の側面図である。
【図2】 同じく、分解斜視図である。
【図3】 同じく、支基の内部構造を示す分解斜視図である。
【図4】 図1のIV−IV線に沿う拡大横断平面図である。
【図5】 図4のV−V線に沿う縦断側面図である。
【図6】 図4のVI−VI線に沿う縦断側面図である。
【図7】 図4のVII−VII線に沿う縦断側面図である。
【図8】 図7のVIII−VIII線に沿う拡大縦断正面図である。
【図9】 別の作動状態を示す図7と同様の縦断側面図である。
【図10】 筒軸と作動アームとの連係手段の変形例を示す要部の拡大縦断側面図である。
【符号の説明】
(1)支持脚
(2)キャスタ
(3)脚柱
(4)支基
(4a)側壁
(4b)上壁
(5)背凭れ
(6)背杆
(7)弾性リクライニング機構
(8)傾動範囲調節装置
(9)座
(10)座受体
(11)支杆
(12)肘掛け
(13)(14)筒体
(15)通孔
(16)筒軸
(17)(18)ブッシュ
(19)受体
(20)六角孔
(21)止めねじ
(22)トーションバー
(23)方形孔
(24)角孔
(25)調整板
(26)ねじ孔
(27)筒部
(28)回転ハンドル
(29)調整ねじ(角度調節手段)
(30)丸孔
(31)切欠き
(32)挿通孔
(33)凹所
(34)軸受
(35)ボス
(36)突軸
(37)係合孔
(38)アーム
(39)六角孔
(40)軸
(41)最大後傾角度調節手段
(42)第1の規制部材
(43)起立位置の角度調節手段
(44)第2の規制部材
(45)ボス
(46)底板
(47)溝
(48)案内突条
(49)当接部
(50)受け面
(51)肉抜き孔
(52)弾性撓曲片
(53)突起
(54)凹部
(55)段部
(56)係合孔
(57)ロッド
(57a)(57b)内向き折曲部
(58)筒軸
(58a)嵌合部
(59)芯軸
(60)第1の操作レバー
(61)第2の操作レバー
(60a)(61a)筒部
(60b)(61b)操作片
(61c)小径筒部
(62)止めねじ
(63)作動アーム
(63a)軸孔
(63b)係合孔
(64)止めねじ
(65)二股片
(66)当接部
(67)受け面
(68)横孔
(69)突軸
(70)突軸
(71)突起
(72)(73)引張りコイルばね
(73a)係止部
(74)平歯車
(75)軸受凹部
(76)軸
(77)セクタギヤ
(78)作動アーム
(79)弾性舌片
(80)ピン
(81)操作レバー
(82)軸
(83)ピン
(84)長孔

Claims (3)

  1. 椅子の座の下方に、筒部と、この筒部の外周面から径方向に離心させて延出する操作片とからなる2個の操作レバーを備え、一方の操作レバーを、前記座の一側部の下方に回転可能に枢支された左右方向を向く筒軸に連結し、他方の操作レバーを、前記筒軸内を回転可能に挿通する芯軸における前記筒軸より左右方向に突出して露出した部分に連結することによって、2個の操作バーを同軸に枢支するとともに、前記2個の操作レバーにおける筒部を同径にして、両筒部を軸線方向に近接して配置し、かつ前記2個の操作レバーにおける操作片を前記芯軸を中心として互いに前後の逆方向に延出し、さらに各操作片を他方の操作レバーの筒部の方向に延出させることにより、前記両操作片を、平面視において、前記左右方向の芯軸の前後に、ほぼ対称に位置するように配置して、各操作レバーを、椅子における互いに異なる移動部分の制御機構にそれぞれ連係したことを特徴とする椅子における操作レバー構造。
  2. 両操作レバーを、座の一側部の下方に左右方向を向く軸をもって枢支し、前記軸より前方に延出する操作レバーと後方に延出する操作レバーとのいずれか一方の操作レバーを、移動部分の制御機構の一つである背凭れの起立位置の角度調整手段に連係し、かつ他方の操作レバーを、移動部分の制御機構の別の一つである背凭れの最大後傾角度調整手段に連係したことを特徴とする請求項1記載の椅子における操作レバー構造。
  3. 筒軸と芯軸とを、互いに異なる移動部材の制御機構にそれぞれ連係した請求項1または2に記載の椅子における操作レバー構造。
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