JP2003049363A - 天然繊維材料に対する耐久性の優れたプリーツ加工法 - Google Patents

天然繊維材料に対する耐久性の優れたプリーツ加工法

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JP2003049363A
JP2003049363A JP2001268019A JP2001268019A JP2003049363A JP 2003049363 A JP2003049363 A JP 2003049363A JP 2001268019 A JP2001268019 A JP 2001268019A JP 2001268019 A JP2001268019 A JP 2001268019A JP 2003049363 A JP2003049363 A JP 2003049363A
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triazine
hydrophilic
substituent
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JP2001268019A
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Eiji Yamada
英二 山田
Yuko Shimizu
優子 清水
Genji Yamamoto
眩士 山本
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KANEHISA KK
SANKYO TEKKOSHO KK
Art Inc Japan
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ART KK
KANEHISA KK
SANKYO TEKKOSHO KK
Art Inc Japan
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】天然繊維材料のプリーツ加工性を、環境問題を
生じない方法で容易確実に改善・向上し、プリーツ加工
製品のより広い用途を開拓し、着用快適性を向上する事
を目的とするものであり、その目的にそったプリーツ加
工効果の優れた天然繊維材料を提供する。 【解決手段】天然繊維を主たる構成成分とする繊維材料
に対して、親水性のジクロルトリアジン系化合物の単独
或いは混合物及び架橋補助剤として脂肪族及び/又は芳
香族の多価アルコール類、多価アミノ化合物類、多価フ
ェノール類、単糖類、多糖類、複合多糖類、蛋白質類の
単独或いは混合物の共存下で加工する方法により、地球
並びに職場環境に優しく、プリーツ加工効果も大きい本
発明方法を見出した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は親水性置換基を有す
るジハロゲノトリアジン系化合物と天然繊維材料とを反
応させる際に、脂肪族及び/又は芳香族の多価アルコー
ル類、多価アミノ化合物類、多価フェノール類、単糖
類、多糖類、複合多糖類、蛋白質類の単独或いは混合物
を併用して加工する事を特徴とする天然繊維材料の耐久
性あるプリーツ加工法である。より具体的には、本発明
は絹、羊毛、獣毛などの蛋白質系繊維材料、綿、麻、ビ
スコースレーヨン、キュプラレーヨン、リヨセル、酢酸
セルロースなどのセルロース系繊維材料の素材、編み
物、織物などをプリーツ加工するに当たって、一般式
(1)で表される親水性のジ−ハロゲノ−S−トリアジ
ン誘導体の単独或いは混合物によって加工する際、多価
フェノール類、多価アミノ化合物、単糖類、多糖類、複
合多糖類、蛋白質類の単独或いは混合物を併用して加工
する事によって天然繊維材料に耐久性あるプリーツを付
与するプリーツ加工法である。 (式中Xは塩素、フッ素、臭素等のハロゲン原子を意味
する。Yはスルフォン基、カルボキシル基、水酸基、チ
オール基、4級アミノ基等親水性置換基を少なくとも1
個以上を有するアリールアミノ基、アリールオキシ基、
アリールメルカプト基、アルキルアミノ基、アルコキシ
基、アルキルチオ基等の親水性置換基を有する置換基を
意味するか、或いは、ヒドロキシ基、チオール基等のア
ルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩を意味するか、或い
は、親水性置換基を有するトリアジニルオキシ基、トリ
アジニルアミノ基、トリアジニルチオ基、トリアジニル
アミノスチルベンアミノ基などの親水性置換基を意味す
る)
【0002】
【従来の技術】熱可塑性を有する合成繊維類、例えばポ
リエステル繊維は単に高熱を加えるだけで耐久性のある
プリーツ加工ができるので、多くのプリーツ加工製品が
販売されている。一方天然繊維素材は単に熱を加えるだ
けでは耐久性のあるプリーツがかかり難いので、架橋薬
剤や加工樹脂等を用いる方法が種々研究されている。例
えば綿の場合は、古くはパーマネントプレス加工といわ
れる加工法があるが、この方法はジメチロールジヒドロ
キシエチレン尿素をポストキュア方式で反応させ樹脂化
させると共にプリーツを付与する方法である。同様に架
橋薬剤としてホルマリン、エポキシ化合物及びエピクロ
ルヒドリン等を用いる樹脂加工系の方法が多く研究され
ている。最近では樹脂なしプリーツ加工法として、特開
平10−259570号公報、特開平11−12476
8号公報、特開平11−131368号公報に記載があ
る様に、液体アンモニア加工の際に高温水処理或いはス
チーミング処理する事によって、セルロースの結晶転換
を行う方法が公開されている。羊毛の場合、有名な加工
法はシロセット加工法がある。この場合はモノエタノー
ルアミンサルフェート等の還元性水溶液を生地に噴霧し
て与え、高熱処理するという方法が知られている。この
方法の改良法として特開平6−306762号公報に分
子量10,000以下の低分子蛋白質、例えばシルクフ
ィブロインや羊毛ケラチンを付与した後、130℃以下
の温度で乾燥せしめ、ついで該布帛を縫製、プリーツ形
成後、湿熱処理を施すプリーツ加工法が公開されてい
る。しかしながら、これら公知のプリーツ加工法はそれ
ぞれ多くの問題点を抱えている。先ず、合成繊維の場合
は、吸湿性、保湿性等の着用快適性という点で天然繊維
に及ばないだけでなく、廃棄物となった時の生分解性に
問題があり、環境上の問題を生じやすい。綿の場合は樹
脂形成薬剤を使う場合が多いが、その多くのものは高価
で有毒な上に、悪臭を発したり繊維が変色する場合が多
く、経済性・安全性・品質面から問題があるだけでな
く、プリーツ加工効果も耐久性が乏しい。プリーツ加工
製品は少量多品種生産を必要とする場合が多く、中小企
業向きの仕事も多いが、液体アンモニア法の様に設備投
資に膨大な費用と敷地が必要となると、中小企業業者に
は採用が困難であり、投資効率の面からも設備投資が困
難と考えられる。特開平6−306762号公報にも記
載がある様に、従来の加工法は加工法が複雑であった
り、耐久性が弱いという問題のほかに、製品の変色、繊
維の損傷、風合いの硬化等の品質上の問題がある。更に
高価で有毒な薬剤を使用することによる経済性・安全性
の問題があり、なお多くの解決を要する問題が残ってい
る。特にプリーツ加工は高温で熱処理する場合が多い
が、熱処理中に、架橋薬剤が気化して職場環境や設備を
汚染したり、悪臭に悩まされるという問題も抱えてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記した通り天然繊維
材料のプリーツ加工性を改善・向上するために多くの研
究がなされているが、経済性・安全性・品質上・環境上
の問題等、多かれ少なかれ、なお多くの解決を要する問
題点が残されている。石油資源から造られている合成繊
維類のプリーツ加工は、さほど問題も無く実用化されて
いるが、合成繊維材料は天然繊維材料に比べて、生分解
性やリサイクル性が劣っており廃棄物問題などの環境問
題を生じやすい上に、着用快適性も劣るので、天然繊維
材料を対象とした経済性の優れた耐久性のあるプリーツ
加工法の開発が渇望されていた。本発明者等は親水性の
ジクロルトリアジン系化合物の単独或いは混合物及び架
橋補助剤の共存下加工する新しい加工法を探索研究した
結果、ノンホルマリン、ノン樹脂、ノンガス法と言って
よい地球環境並びに職場環境に優しく、プリーツ加工効
果も大きい本発明方法を見出した。即ち本発明は天然繊
維材料のプリーツ加工性を、環境問題を生じない方法で
容易確実に改善・向上し、プリーツ加工製品のより広い
用途を開拓し、着用快適性を向上する事を目的とするも
のであり、その目的にそったプリーツ加工効果の優れた
天然繊維材料を提供しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者はかかる経済
性、安全性、品質上、或いは環境上の諸問題を解決し、
地球環境に優しい天然繊維材料の耐久性のあるプリーツ
加工法の開発研究を重ねた結果、下記一般式(1)で表
される親水性の置換基を有するジーハロゲノ−S−トリ
アジン系化合物の単独或いは混合物と天然繊維材料とを
100〜230℃好ましくは130〜200℃の高温で
プリーツをかけながら反応させる際と、引き続き蒸気加
熱する際に、架橋補助剤を併用して加熱処理すれば天然
繊維材料に耐久性のあるプリーツ加工を施す事が可能で
あることを見出した。 (式中Xは塩素、フッ素、臭素等のハロゲン原子を意味
する。Yはスルフォオン基、カルボキシル基、水酸基、
チオール基、4級アミノ基等親水性置換基を少なくとも
1個以上を有するアリールアミノ基、アリールオキシ
基、アリールメルカプト基、アルキルアミノ基、アルコ
キシ基、アルキルチオ基等の親水性置換基を有する置換
基を意味するか、或いは、ヒドロキシ基、チオール基等
のアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩を意味するか、
或いは、親水性置換基を有するトリアジニルオキシ基、
トリアジニルアミノ基、トリアジニルチオ基、トリアジ
ニルアミノスチルベンアミノ基などの親水性置換基を意
味する) 前記一般式(1)で表される親水性の置換基を有するジ
−ハロゲノ−S−トリアジン系化合物を用いて天然繊維
材料と反応させる条件は、例えば親水性のジ−ハロゲノ
−S−トリアジン系化合物類の単独或いは混合物と酸結
合剤並びに架橋補助剤との混合液を含浸させ、乾燥した
あと或いは乾燥せずに100℃以上の温度でプリーツを
形成させ、更に引き続き湿熱処理する事によって耐久性
のあるプリーツを付与する事ができる。この場合、架橋
補助薬剤はジ−ハロゲノ−S−トリアジン系化合物との
混合物として使用しても良いし、単独で段階的に繊維に
付与しても良い。即ちパッド・ドライを数回繰り返しな
がら繊維に両薬剤を付与する場合、架橋補助剤とジ−ハ
ロゲノ−S−トリアジン系化合物の繊維に対する付与の
順序は自由で、かつ単独で付与しても良いし混合物で付
与しても良い。ここで用いられる架橋補助剤は、親水性
の脂肪族及びび/又は芳香族の多価アルコール類、多価
アミノ化合物類、多価フェノール類、単糖類、多糖類、
複合多糖類、蛋白質類の単独或いは混合物を意味する
が、中でも多糖類、複合多糖類が重要である。これらの
架橋補助剤の単独或いは混合物を併用して、同時に或い
は段階的に熱処理して反応させるとプリーツ効果を高め
る事が出来る。この場合、多価アルコール及び多価アミ
ノ化合物の分子中に水酸基と置換或いは非置換アミノ基
を二種類以上有していてもよいし、チオール基、カルボ
キシル基、スルフォン基などの水溶性置換基を有してい
ても良い。
【0005】具体的には、ガラクタル酸、ガラクトサミ
ン、ガラクトース、グルコン酸、ブドウ糖、デンプング
リコール酸ナトリウム、マンナン、マンニトール、トラ
ガントゴム、アラビヤゴム、グアルガム、ローカストビ
ーンガム、カルボキシメチルセルロースナトリウム、デ
キストリン、アルギン酸ソーダ、ポリビニルアルコー
ル、トリエタノールアミン、トリイソプロパノールアミ
ン、3−メチルアミノプロピルアミン、尿素、チオ尿
素、メタミンスルフォン酸、チオセミカルバジド、1−
チオグリセロール、チオカルボヒドラジド、ゼラチン、
ケラチン、カゼインナトリウム、ペクチン、ポリエチレ
ングリコール、グリセリン、トリメチロールエタン、カ
テコール、シアヌル酸、等を挙げることが出来る。これ
らの架橋補助剤の役割は、例えば繊維と結合したモノク
ロルトリアジン環と反応してトリアジン環を介してセル
ロース系繊維と共有結合し、更に隣接する繊維と結合し
たもう一つのモノクロルトリアジン環と反応する事によ
ってクローズドリングを形成し、耐久性のあるプリーツ
を付与するものと考えられる。勿論、反応機構論からは
ジハロゲノ−S−トリアジン系化合物と架橋補助剤類が
繊維と反応する前に反応して、しかも各当モル反応に限
らず、数の異なる分子間反応によって生成した反応中間
体が、更に別のジハロゲノ−S−トリアジン系化合物と
反応した多分子反応中間体を形成した後、繊維と架橋反
応して網目構造を形成する事も考えられる。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明は木綿、麻、ビスコースレ
ーヨン、キュプラレーヨン、リヨセル、酢酸セルロース
等のセルロース系繊維材料或いは絹、羊毛、獣毛等の蛋
白質系繊維材料等、分子構造中にアルコール性水酸基、
アミノ基、チオール基等を有する天然繊維材料の単独或
いは複合系繊維にプリーツを付与するに当たって、親水
性の置換基を有するジ−ハロゲノ−S−トリアジン系化
合物を含浸させ、同時に或いは別個に多価アルコール
類、多価アミノ化合物類、多価フェノール類、単糖類、
多糖類、複合多糖類、蛋白質類等を含浸させて、乾燥す
るか或いは乾燥せずに、高熱処理してプリーツを形成さ
せ、更に引き続き湿熱処理する事によって共有結合を完
結させる加工法によって、天然繊維材料に耐久性の優れ
たプリーツを付与する事を目的とするものである。
【0007】本発明で用いる事が出来る親水性の置換基
を有するジ−ハロゲノ−S−トリアジン誘導体とは、前
記一般式(1)で表される化合物である。
【0008】また、ここで併用される架橋補助剤は、前
記した通り親水性の脂肪族及び/又は芳香族の多価アル
コール類、多価アミノ化合物類、多価フェノール類、単
糖類、多糖類、複合多糖類、蛋白質類の単独或いは混合
物を意味するが、中でも多糖類、複合多糖類、蛋白質類
が重要である。これらの架橋補助剤を併用して同時に或
いは段階的に反応させるとプリーツ効果を高める事が出
来る。この場合、多価アルコール及び多価アミノ化合物
の分子中に水酸基と置換或いは非置換アミノ基を二種類
以上有していてもよいし、チオール基、カルボキシル
基、スルフォン基などの水溶性置換基を有していても良
い。これらの架橋補助剤の役割は繊維と結合したクロル
トリアジン環と反応してトリアジン環を介してセルロー
ス系繊維と共有結合し、更にもう一つ以上の別のクロル
トリアジン環と反応する事によって架橋・網目結合を形
成し、耐久性のあるプリーツを付与するものと考えられ
る。一般式(1)で表される天然繊維材料の改質薬剤を
より具体的に説明すると、トリハロゲノ−S−トリアジ
ン、好ましくは塩化シアヌルを主原料として用い、カル
ボキシル基、水酸基、チオール基、スルファミノ基、ス
ルフォン酸基等水溶性或いは親水性置換基を有するアニ
リン類、フェノール類、チオフェノール類、ナフチルア
ミン類、ナフトール類、アミノ酸類、トリアジン類等の
単体或いは混合物を塩化シアヌル1モルに対して1モル
を、酸結合剤を共存させ中性乃至弱アルカリ性で縮合さ
せるか、或いは塩化シアヌルを重炭酸ソーダ、炭酸ソー
ダ、カセイソーダ、カセイカリ、水酸化マグネシューム
等を用いて弱アルカリ性で加水分解させることによって
得られる。これらの化合物は純粋である必要はなく、2
種類以上の混合物と塩化シアヌルを反応させたものであ
っても良いし、純粋に作られた物をあとから混合して多
成分系として使用する事が好ましい場合もある。トリハ
ロゲノ−S−トリアジン、好ましくは塩化シアヌルと反
応させる事が出来る化合物とは具体的には次のような化
合物である。
【0009】D−アラニン、β−アラニン、D−グルタ
ミン酸、L−グルタミン酸、グリシルグリシン、L−ア
スパラギン酸、D−アスパラギン酸、γ−アミノ酪酸、
L−アルギニン、L−シスチン、L−ロイシン、メタニ
ル酸、スルファニル酸、2,5−ジスルファニル酸、ナ
フチオン酸、アントラニル酸、m−アミノ安息香酸、p
−アミノ安息香酸、フェノールスルフォン酸、ジオキシ
クロルトリアジン、シアヌル酸、ピロカテキン、ハイド
ロキノン、ピロガロール、フロログルシノール、アミド
ール、プロトカテキュ酸、C酸、G酸、J酸、γ酸、H
酸、4,4−ジアミノスチルベン−2,2−ジスルフォ
ン酸、サリチル酸、ジチオクロルトリアジン、アミノオ
キシクロルトリアジン、アミノジオキシトリアジン、エ
タノールアミン、プロパノールアミン、N−(2−アミ
ノエチル)エタノールアミン、N−メチルエタノールア
ミン、トリメチル(2−ヒドロキシルエチル)アンモニ
ュウムクロライド、チオサリチル酸、チオアセトアミ
ド、チオカルボヒドラジド、チオグリコール酸、1−チ
オグリセロール、チオジグリコール、トリグリコールジ
メルカプタン、エチレングリコール、ジエチレングリコ
ール、グリセリン、ビス(2−メルカプトエチル)サル
ファイト、α−ヒドロキシイソ酪酸、尿素、チオ尿素、
チオセミカルバジド、1−チオグリセロール、チオカル
ボヒドラジド、ヒドロキシルアミン、スルファミン酸、
重炭酸ソーダ、炭酸ソーダ、苛性ソーダ、苛性カリ、水
酸化マグネシューム等である。
【0010】これらの化合物が具備すべき条件はハロゲ
ノトリアジンと反応する置換基を有することと、同時に
親水性の置換基を有するか或いは生成物に親水性を与え
ることができる化合物である。要は本発明で用いられる
加工薬剤が全体として親水性となれば良い。ハロゲノト
リアジンとこれら親水性化合物とを反応させた生成物と
は具体的には次のような化合物の単体或いは混合物を例
として挙げることが出来る。 2,6−ジクロル−4−(α−カルボキシエチルアミ
ノ)−S−トリアジン 2,6−ジクロル−4−(β−カルボキシエチルアミ
ノ)−S−トリアジン 2,6−ジクロル−4−(γ−カルボキシプロピルアミ
ノ)−S−トリアジン 2,6−ジクロル−4−(α−カルボキシ−γ−カルボ
キシプロピルアミノ)−S−トリアジン 2,6−ジクロル−4−(2−カルボキシフェニルチ
オ)−S−トリアジン 2,6−ジクロル−4−(カルボキシメチルチオ)−S
−トリアジン 2,6−ジクロル−4−(3−スルフォアニリノ)−S
−トリアジン 2,6−ジクロル−4−(4−スルフォアニリノ)−S
−トリアジン 2,6−ジクロル−4−(2−スルフォアニリノ)−S
−トリアジン 2,6−ジクロル−4−(2,5−ジスルフォアニリ
ノ)−S−トリアジン 2,6−ジクロル−4−(3,5−ジスルフォアニリ
ノ)−S−トリアジン 2,6−ジクロル−4−(3−スルフォ−4−オキシ−
5−カルボキシアニリノ)−S−トリアジン 2,6−ジクロル−4−(3−カルボキシアニリノ)−
S−トリアジン 2,6−ジクロル−4−(4−カルボキシアニリノ)−
S−トリアジン 2,6−ジクロル−4−(2−カルボキシアニリノ)−
S−トリアジン 2,6−ジクロル−4−(4−スルフォフェノキシ)−
S−トリアジン 2,6−ジクロル−4−(3−スルフォフェノキシ)−
S−トリアジン 2,6−ジクロル−4−(2−スルフォフェノキシ)−
S−トリアジン 2,6−ジクロル−4−(4−カルボキシフェノキシ)
−S−トリアジン 2,6−ジクロル−4−(4−カルボキシフェニルチ
オ)−S−トリアジン 2,6−ジクロル−4−(3−スルフォフェニルチオ)
−S−トリアジン 2,6−ジクロル−4−(3,6−スルフォ−8−オキ
シナフタレン−1−イルアミノ)−S−トリアジン 2,6−ジクロル−4−(4,8−スルフォナフタレン
−2−イルアミノ)−S−トリアジン 2,6−ジクロル−4−オキシ−S−トリアジンNa塩 2,6−ジクロル−4−オキシ−S−トリアジンK塩 2,6−ジクロル−4−オキシ−S−トリアジンLi塩 2,6−ジクロル−4−オキシ−S−トリアジンMg塩 2,6−ジクロル−4−チオ−S−トリアジンNa塩 2,6−ジクロル−4(4−オキシ−6−クロル−S−
トリアジン−2−イルオキシ)−S−トリアジンNa塩 2,6−ジクロル−4(4−チオ−6−クロル−S−ト
リアジン−2−イルチオ)−S−トリアジンNa塩 2,6−ジクロル−4(4,6−ジオキシ−S−トリア
ジン−2−イルオキシ)−S−トリアジンNa塩 2,6−ジクロル−4(3,5−ジオキシフェニルオキ
シ)−S−トリアジン 2,6−ジクロル−4(3−オキシフェニルオキシ)−
S−トリアジン 2,6−ジクロル−4(4−オキシフェニルオキシ)−
S−トリアジン 2,6−ジクロル−4(4−カルボキシメトキシ)−S
−トリアジンNa塩 2,6−ジクロル−4(4−スルフォエチルアミノ)−
S−トリアジンNa塩 2,6−ジクロル−4(4−カルボキシメチルチオ)−
S−トリアジンNa塩 2,6−ジクロル−4(4−スルフォニルオキシエチル
アミノ)−S−トリアジンNa塩 4,4′−ビス(4,6−ジクロロ−S−トリアジン−
2−イルアミノ)−スチルベン−2,2′−ジスルフォ
ニックアシッドNa塩 2,6−ジクロル−4−カルバモイルアミノ−S−トリ
アジン 2,6−ジクロル−4−チオカルバモイルアミノ−S−
トリアジン 親水性の置換基を有するジハロゲノトリアジン類は、こ
の他にも数多くの有効な化合物が考えられるのであっ
て、本発明はこれらの具体例に制約されるものではな
く、親水性置換基を有する化合物であることと、活性ハ
ロゲン原子又はそれに類する反応性基を2個以上有する
事がポイントである。尚、上記の化合物は全ての場合に
水溶性置換基がアルカリ金属塩或いはアルカリ土類金属
塩となっている場合も含まれている。
【0011】本発明で改質加工される天然繊維素材は単
品でも混合品でもよく、いわゆる合成繊維を含めた複合
系繊維であってもよい。具体的には木綿、麻、ビスコー
スレーヨン、キュプラレーヨン、リヨセル、酢酸セルロ
ース等、分子構造中にアルコール性水酸基を有するセル
ロース系繊維材料或いは絹、羊毛、獣毛等の蛋白質系繊
維材料を主要成分とする素材或いは織物、編物、不織布
である。これらの素材は織編み物製品にした後、或いは
工程途中の半製品の段階で加工することも可能である。
それらの加工対象の素材はポリエステル、ポリアミド、
ポリビニルアルコール、ポリアクリロニトリル、ポリプ
ロピレン等石油系合成素材との複合系であってもよい。
【0012】本発明の加工薬剤ジハロゲノトリアジン類
は、ドイツ公開公報2357252号、或いはアメリカ
特許公報5601971号等に記載があるように、公知
の合成法に準じて合成することが出来る。
【0012】本発明の天然繊維材料の加工条件の概要を
説明すると、加工薬剤ジハロゲノトリアジン類を目的に
応じて純度換算1〜30%濃度の水溶液とし、無水炭酸
ソーダ、重炭酸ソーダ、燐酸ソーダ或いはカセイソーダ
等の酸結合剤をジハロゲノトリアジン類に対して0.5
〜10モル比加え、ぼう硝を0〜100g/l添加して
よく混合した染浴に、市販の浸透剤を0.05〜0.5
%を加え、更に親水性の脂肪族及び/又は芳香族の多価
アルコール類、多価アミノ化合物類、多価フェノール
類、単糖類、多糖類、複合多糖類、蛋白質類の単独或い
は混合物を0.1〜10%加えてよく攪拌する。このパ
ディング液に繊維材料を浸漬し、絞り率30〜300%
で絞って湿状のまま、或いは乾燥してプリーツ加工機に
かける。プリーツ加工機としては、サイドプリーツ機、
クリスタルプリーツ機、プッシュアッププリーツ機、マ
ジョリカプリーツ機などがある。その時の加工温度は1
00〜230℃で、滞留時間は高温の場合短時間、低温
の場合長時間熱処理する。実際は数秒間〜数分間でプリ
ーツが形成される。プリーツが形成された布帛を巻き取
り、真空・高圧蒸気加熱機の中で80〜150℃で10
〜120分間蒸気加熱した後ソーピング、水洗して仕上
げる。なお、乾燥した生地をプリーツ加工機にかける場
合、直前に水を噴霧して加湿状態でプリーツにかけると
良い結果を生む事がある。また、薬剤含浸工程はジハロ
ゲノトリアジン類と架橋補助剤とを別々に行っても良い
し、順序は自由にパッド・ドライ・熱処理工程を数回繰
り返して行っても良い。これらの加工条件は天然繊維素
材の種類並びに加工目的に応じて上記の条件に制約され
ることなく、例えば加工効果をより強くするには薬剤の
使用量を増加させ、加工条件を強化するなど自由に変化
させることが出来る。
【0013】
【実施例】以下実施例によって本発明を更に詳細に説明
するが、本発明はこれらの実施例に制約されるものでは
ない。なお、例中、%は重量%を、部は重量部を意味す
る。
【0014】実施例1 水1700部、ぼう硝38部、重炭酸ソーダ120部、
2,6−ジクロル−4−ヒドロキシ−S−トリアジンN
a塩の10%水溶液1200部、市販のノニオン系浸透
剤3部を室温でよく混合してパディング液を作る。この
パディング液2000部に対して、アルギン酸ソーダの
15%水溶液を500部添加してよく攪拌する。この浴
に綿ブロードをパッドして絞った後、室温で乾燥する。
この布帛をプリーツ加工機にかけ、加熱処理温度150
℃で10秒間熱処理しながらプリーツを形成させる。次
いで生地を巻き取り、真空・高圧蒸気加熱機に入れて、
一旦真空にした後、蒸気加圧して、100〜105℃で
30分間蒸気加熱する。その後85℃で5分間ソーピン
グして水洗する。ソーピングを2回繰り返した後形を整
えて乾燥する。この様に加工して得た綿布のプリーツ保
持性は、JIS家庭洗濯機法105法でテストすると4
〜5級の結果であり、耐久性が優秀である事が証明され
た。
【0015】実施例2 前記実施例1に於けるアルギン酸ソーダの代わりにロー
カストビーンガムを用い、尿素を1.0%添加して同様
に処理すると、プリーツ保持性は4〜5級であり、良好
なプリーツ耐久性を示し、風合いも良好であった。
【0016】実施例3 水240部、ぼう硝15部、重炭酸ソーダ8.5部、
4,4′−ビス(4,6−ジクロロ−S−トリアジン−
2−イルアミノ)−スチルベン−2,2′−ジスルフォ
ニックアシッドNa塩の10%水溶液60部、ノニオン
系浸透剤0.3部を室温で混合してパディング液を作
る。このパディング液にシルク羽二重をパッドして絞
り、80〜100℃で温風乾燥する。この操作を2回繰
り返した後、最後にゼラチン0.5%と尿素1.0%を
含有する水溶液にパッドして半乾燥する。このやや湿っ
た生地をサイドプリーツ機にかけ、160℃で10秒間
プリーツを形成させながら熱処理する。次いで生地を巻
き取り、真空・高圧蒸気加熱機に入れて、一旦真空にし
た後、蒸気加圧して、100〜105℃で20分間蒸気
加熱する処理を2回繰り返す。その後85℃で5分間ソ
ーピングして水洗する。ソーピングを2回繰り返した後
形を整えて乾燥する。この様に加工して得た綿布のプリ
ーツ保持性は、JIS家庭洗濯機法105法でテストす
ると5級の結果であり、耐久性が優秀である事が証明さ
れた。
【発明の効果】本発明方法によって天然繊維素材を主成
分とする繊維材料に対して、極めて高いプリーツ保持力
を有するプリーツ加工を施すことができる。更に本発明
方法の特徴は、樹脂、ホルマリン、脂肪族アミンなどの
有害で悪臭のある薬剤を使用することなく、安全で環境
適合性の優れた安価な加工薬剤を用いて、優れたプリー
ツ加工効果をあげる事が出来る。即ち本発明方法は優れ
た経済性の元で、従来、技術上多くの困難を伴っていた
天然繊維材料に対して耐久性のあるプリーツを付与でき
るので実用的価値が高く、職場環境問題にも大いに貢献
する加工技術である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山田 英二 大阪府高槻市大和2丁目9番5号 (72)発明者 清水 優子 京都市右京区西京極徳大寺団子田町82番地 (72)発明者 山本 眩士 京都府城陽市上津屋境端67番地の1 Fターム(参考) 3B154 AA02 AA03 AA12 AB20 BA36 BB02 BB12 BD06 BD17 BE02 DA18 DA28 4L033 AA01 AC15 BA12 BA13 BA45 BA98 BA99 CA02

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】天然繊維を主たる構成成分とする繊維材料
    に対して、一般式(1)で表される親水性のジ−ハロゲ
    ノ−S−トリアジン系化合物の単独或いはその混合物を
    用いて加工するに際して、架橋補助剤として脂肪族及び
    /又は芳香族の多価アルコール類、多価アミノ化合物
    類、多価フェノール類、単糖類、多糖類、蛋白質類の単
    独或いは混合物を共存させて高温でプリーツを形成させ
    た後、引き続き湿熱処理する事によって耐久性のあるプ
    リーツを付与する事を特徴とするプリーツ加工法。 (式中Xは塩素、フッ素、臭素等のハロゲン原子を意味
    する。Yはスルフォン基、カルボキシル基、水酸基、チ
    オール基、4級アミノ基等親水性置換基を少なくとも1
    個以上を有するアリールアミノ基、アリールオキシ基、
    アリールメルカプト基、アルキルアミノ基、アルコキシ
    基、アルキルチオ基等の親水性置換基を有する置換基を
    意味するか、或いは、ヒドロキシ基、チオール基等のア
    ルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩を意味するか、或い
    は、親水性置換基を有するトリアジニルオキシ基、トリ
    アジニルアミノ基、トリアジニルチオ基、トリアジニル
    アミノスチルベンアミノ基などの親水性置換基を意味す
    る)
  2. 【請求項2】請求項1における架橋補助剤として、脂肪
    族及び/又は芳香族の多価アルコール類、多価アミノ化
    合物類、多価フェノール類、単糖類、多糖類、複合多糖
    類、蛋白質類の単独或いは混合物を用いてジクロルトリ
    アジン系化合物と同時に或いは段階的に反応させる事を
    特徴とする請求項1に記載した加工法。
  3. 【請求項3】主たる加工対象素材として、綿、麻、ビス
    コースレーヨン、キュプラレーヨン、リヨセル、酢酸セ
    ルロースなどのセルロース系繊維材料、絹、羊毛、獣毛
    などの蛋白質系繊維材料からなり、一般式(1)で表さ
    れるジ−ハロゲノ−S−トリアジン誘導体の単独或いは
    混合物を用いて加工するに際して、請求項1に記載した
    架橋補助剤を併用して反応させる事によって耐久性のあ
    るプリーツ加工を施された天然繊維材料。 (式中Xは塩素、フッ素、臭素等のハロゲン原子を意味
    する。Yはスルフォン基、カルボキシル基、水酸基、チ
    オール基、4級アミノ基等親水性置換基を少なくとも1
    個以上を有するアリールアミノ基、アリールオキシ基、
    アリールメルカプト基、アルキルアミノ基、アルコキシ
    基、アルキルチオ基等の親水性置換基を有する置換基を
    意味するか、或いは、ヒドロキシ基、チオール基等のア
    ルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩を意味するか、或い
    は、親水性置換基を有するトリアジニルオキシ基、トリ
    アジニルアミノ基、トリアジニルチオ基、トリアジニル
    アミノスチルベンアミノ基などの親水性置換基を意味す
    る)
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004292975A (ja) * 2003-03-26 2004-10-21 Toray Ind Inc ナイロン繊維からなる繊維構造物の改質製法
JP2008088596A (ja) * 2006-10-02 2008-04-17 Ozaki Pleats:Kk プリーツ製品の製造方法

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