JP2003045020A - 情報記録媒体用ガラス基板の製造方法および情報記録媒体ならびに情報記録媒体用ガラス基板の製造装置 - Google Patents

情報記録媒体用ガラス基板の製造方法および情報記録媒体ならびに情報記録媒体用ガラス基板の製造装置

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JP2003045020A
JP2003045020A JP2001227133A JP2001227133A JP2003045020A JP 2003045020 A JP2003045020 A JP 2003045020A JP 2001227133 A JP2001227133 A JP 2001227133A JP 2001227133 A JP2001227133 A JP 2001227133A JP 2003045020 A JP2003045020 A JP 2003045020A
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Takeshi Murakami
猛 村上
Tomokazu Tokunaga
知一 徳永
Asuka Yajima
あす香 矢島
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Panasonic Holdings Corp
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Fuji Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】情報記録媒体用として最適なガラス基板を製造
する方法を提供すること。 【解決手段】 ガラス材料1を窒素雰囲気中で予熱する
予熱工程と、予熱後のガラス材料を金型を用いて窒素雰
囲気中で加熱加圧成形してガラス基板形状にプレス成形
する成形工程と、ガラス基板を窒素雰囲気中で冷却する
冷却工程とを含み、ガラス基板形状に成形されるガラス
基板の表面に凹凸欠陥を発生させないように、ガラス材
料を予熱室に移載するまでの工程雰囲気を、所要サイズ
を超えるパーティクルの個数が所要個数以下に制御され
た雰囲気にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガラス材料から情
報記録媒体の形状を有するガラス基板に成形する情報記
録媒体用ガラス基板の製造方法および情報記録媒体なら
びにその製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】情報の記録や再生が可能な磁気ディスク
や光ディスクあるいはその他の情報記録媒体の分野では
高記録密度化が進んでいる。このような情報記録媒体の
材料として高剛性で、耐熱性に優れ、表面硬度が高く、
高精度な精密研磨により、高精度な平滑性の要求に答え
られるガラス基板が使用されるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ガラス材料から情報記
録媒体の形状を有するガラス基板にプレス成形するプレ
ス成形法では、上記高記録密度化のためには、ガラス材
料に対して凹凸欠陥のない、より、高精度な平滑性を有
するガラス基板に成形できることが要求される。
【0004】本発明者らは、このような要求に沿い、よ
り高精度な平滑性を有するガラス基板を得るため、ガラ
ス材料に対する成形について鋭意研究を進めていた。そ
の結果、前記成形したガラス基板表面における凹凸欠陥
の発生原因の1つが、製造工程の雰囲気中に存在するダ
スト等のパーティクルが、プレス金型で成形される前の
ガラス材料の表面に飛散付着したり、あるいはプレス金
型そのものの表面に飛散付着することによる、というこ
とを見出すことができた。
【0005】そして、さらに研究を重ねた結果、製造工
程の中でもガラス材料に対する予熱工程に移載するまで
の雰囲気の清浄度の管理が、ガラス材料の表面にダスト
等のパーティクルが飛散付着の防止に有効となり、上記
した、より高精度な平滑性を有するガラス基板を製造す
るうえで効果のあることを見出すことできた。
【0006】したがって、本発明の目的は、情報記録デ
ィスク用ガラス基板の製造工程の雰囲気を、より高記録
密度化を可能とするガラス基板の製造に必要とされる清
浄度を有する雰囲気に管理することのできる情報記録デ
ィスク用ガラス基板の製造方法を提供することである。
【0007】本発明の他の目的は、前記ダスト等のパー
ティクルのサイズや個数を管理することで、前記工程雰
囲気を所要の清浄度に保つことのできる情報記録ディス
ク用ガラス基板の製造方法を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、ガラス材料を
プレス成形用金型を用いてプレス成形して情報記録ディ
スク用ガラス基板を製造する情報記録ディスク用ガラス
基板の製造方法であって、ガラス材料を窒素雰囲気中で
予熱する予熱工程と、前記予熱後のガラス材料を前記金
型を用いて窒素雰囲気中で加熱加圧成形して前記ガラス
基板形状にプレス成形する成形工程と、前記ガラス基板
を窒素雰囲気中で冷却する冷却工程とを含み、前記ガラ
ス材料を予熱工程に移載するまでの工程雰囲気を、前記
プレス成形されるガラス基板の表面における平滑性に対
応して所要サイズを超えるパーティクルの個数を所要個
数以下とする雰囲気に管理することを特徴とする。
【0009】本発明によると、ガラス材料を予熱する予
熱工程に移載するまでの工程雰囲気を、所要サイズを越
えるダスト等のパーティクルの個数を管理して所要の清
浄な雰囲気とすることができるから、予熱工程やプレス
成形工程などの各工程の段階でダスト等のパーティクル
が、成形前のガラス材料表面に飛散付着したり、プレス
金型の表面に飛散付着するようなことをなくすことがで
き、その結果、ガラス材料から成形されるガラス基板表
面にダスト等のパーティクルに起因する凹凸欠陥の発生
を減少ないしは皆無にすることができる。これによっ
て、本発明では、近年における高記録密度化の要求に沿
った情報記録媒体用ガラス基板を製造することができる
ようになる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の詳細を図面に示す
実施形態に基づいて説明する。本実施の形態では、情報
記録媒体として情報記録ディスクに適用して説明する
が、これに限定されるものではなく、他の情報記録媒体
にも適用できる。
【0011】本実施の形態では、ガラス材料から情報記
録ディスク形状のガラス基板を製造するのに後述するプ
レス成形機を用いるが、このプレス成形機は、後述する
クリーンブース内に設置される。
【0012】このクリーンブースは、情報記録ディスク
用ガラス基板の製造に使用するガラス材料をプレス成形
機に移載する前に待機させる設備であって、前記プレス
成形機が設置される周囲の雰囲気を、濾過された清浄な
空気が循環される雰囲気下に置くものである。
【0013】そして、本実施の形態では、ガラス材料の
待機場所であるクリーンブースの雰囲気を管理して、プ
レス成形前のガラス材料の表面や、プレス成形機内のプ
レス金型表面に飛散付着しないようにしている。
【0014】なお、プレス成形機は、前記ガラス材料を
一定時間、一定温度で加熱する予熱室と、予熱室から移
載されてきたガラス材料を上下一対のプレス金型で、軟
化点付近まで加熱した後、加圧成形して、情報記録ディ
スク形状のガラス基板を得る成形室と、その成形ガラス
基板をガラス転移温度付近まで冷却する冷却室とを備え
る。
【0015】なお、前記情報記録ディスクは、成形ガラ
ス基板上に少なくとも磁気記録層を形成したものであ
る。ここで、磁気記録層やその他の層としては公知のも
のを使用できる。通常、情報記録ディスクでは、例え
ば、スパッタリング法を用いて、Cr下地層、Co−C
r−Pt系高磁性層、C保護層を順次形成し、ディップ
コート法を用いてフッ素系液体潤滑剤を塗布して、情報
記録ディスクとする。
【0016】また、前記成形したガラス基板は、光学材
料、建築材料、機械部品、その他に適用できる。
【0017】また、前記濾過された清浄な空気を循環し
た雰囲気下とは、0.1ミクロン以上のサイズを有する
ダスト等のパーティクルの個数が100個/キュービッ
クフィート以下となる清浄度を保った雰囲気のことであ
る。この場合、前記ダスト等のパーティクルの個数は、
さらに好ましくは、10個/キュービックフィート以下
である。
【0018】ダスト等のパーティクルの種類は、微小金
属片、金属酸化物片、ガラス片、オイルミスト、珪素系
塵埃、繊維、その他がある。これらのサイズは、ガラス
材料から成形するガラス基板表面に凹凸欠陥を発生させ
るものが対象である。
【0019】工程雰囲気の清浄度を高める手段として
は、プレス成形機を前記のようにクリーンブース内に設
置する方法以外に、プレス成形機を防塵クロスで覆う方
法、クリーンルーム内に設置する方法がある。
【0020】まず、図1を参照して本実施の形態に用い
るプレス成形機の構成と共にそのプレス成形機によるガ
ラス基板のプレス成形を説明する。
【0021】図1を参照して、Aは、プレス成形機を示
す。このプレス成形機Aにおいて、ガラス材料1は、移
載機16でもって、予熱室3内に搬入され、ここで予熱
ヒータ2により予熱される。予熱室3には、導入管20
を通じて、窒素ガスが導入される。次に、ガラス材料1
は、移載機16でもって、予熱室3から成形室4へと移
載される。
【0022】成形室4においては、上下一対のヒータ
6,7によって上下金型8,9をガラス材料2の軟化温
度付近まで加熱し、移載されてきたガラス材料2を一定
時間保持する。この保持後、シリンダ10を介してプレ
ス機11で所定の圧力でガラス材料2を加圧すること
で、規制板12により情報記録ディスク形状に厚み規制
されたガラス基板13にプレス成形する。
【0023】このプレス成形の後、上下金型8,9をガ
ラス材料1のガラス転移温度付近まで冷却し、この冷却
後、上金型9を上昇させることで、ガラス基板13が形
成される。この場合、成形室4には、導入管21を通じ
て、窒素ガスが導入され、窒素雰囲気中でプレス成形さ
れる。
【0024】成形されたガラス基板13は、移載機17
を用いて、成形室4から冷却室5に移され、この冷却室
5で一定時間保持されかつ冷却されてから室外に取り出
される。この場合、冷却室5には、導入管22を通じて
窒素ガスが導入される。
【0025】このような構成のプレス成形機Aでは、各
室3,4,5の間はシャッター板が設けられており、移
載機16、17と連動して開閉する機構になっている。
【0026】もちろん、ガラス材料1を予熱室3への投
入口および、成形されたガラス基板13を冷却室5から
の取り出し口も同様の機構となっている。
【0027】金型8,9は、超硬合金からなる金型母材
と、そのプレス成形面14、15に形成された、貴金属
合金薄膜からなる保護膜とから構成されている。
【0028】金型8,9の母材は、成形時の高温、高加
重での繰り返し使用による変形を防止するため、できる
だけ高温時の機械強度の優れたものがよく、タングステ
ンカーバイト(WC)を主成分とする超硬合金は、金型母
材として最適である。
【0029】金型8,9の前記保護膜は、白金(P
t)、パラジウム(Pd)、ロジウム(Rh)、ルテニ
ュウム(Ru)、イリジウム(Ir)、オスミウム(O
s)、レニウム(Re)、タンタル(Ta)の元素を一
種以上含有しており、プレス成形時の高温高加重下での
繰り返し使用におけるプレス面へのガラス付着を防止、
プレス面の面荒れによる表面性の低下を防止する。
【0030】また、前記保護膜は、対応する材料から成
るターゲットをスパッタリングし、形成することができ
る。スパッタリング法としては、直流スパッタ法、高周
波スパッタ法、マグネトロンスパッタ法、イオンビーム
スパッタ法が適用でき、成膜条件としては、ガス圧1×
10-2〜1×10-4Torr、パワー密度1〜10W/
cm2が適当であり、膜厚としては、0.5〜5μmが
適当である。これ以下の膜厚では、保護膜として十分な
膜強度が得られなくなり、これ以上の膜厚では、表面が
荒れやすくなり、金型表面の平滑性が損なわれる。
【0031】本実施の形態で特徴とする構成は、プレス
成形機Aでガラス基板13を製造する方法において、上
述の一連の工程を、濾過された清浄な空気を循環した雰
囲気下で実施することにある。濾過された清浄な空気を
循環した雰囲気はクリーンブース方式によって実施され
る。
【0032】図2に、本発明で使用した濾過清浄空気を
循環した雰囲気を得るためのクリーンブースの部分破断
正面図を示す。
【0033】Bは、クリーンブース全体を示す。クリー
ンブースBは、帯電防止処理が施されたビニールシート
24が覆われた支柱25で枠組みされる。ビニールシー
ト24の天井上部には、清浄な空気が送られる空気送風
パイプ26にファンフィルタユニット27が接続されて
いる。このファンフィルタユニット27は、不織布フィ
ルタが覆われているプレフィルタ28と、ヘパ(HEP
A)フィルター29とからなる。このファンフィルタユ
ニット27からクリーンブースB内部に清浄な空気が噴
出される。そして、この清浄な空気は、ビニールシート
24の下部隙間から外部に吐き出される。
【0034】フィルタユニット27の機能管理として差
圧計30が付設されている。差圧計30は、フィルタユ
ニット27の目詰まりによるクリーンブースB内部の圧
力変動を計測する。
【0035】プレス成形機Aは、クリーンブースB内に
設置された状態で、情報記録ディスク用ガラス基板13
を製造する。
【0036】以下においては、本実施の形態の製造方法
を具体的な数値を用いた条件で実施し、それをいくつか
の比較例との対比で説明する。
【0037】この具体実施例では、ガラス基板の製造に
図1に示すプレス成形機Aを図2に示されるクリーンブ
ースB内に設置して実施する。
【0038】金型母材のプレス成形面14、15を粒径
0.1μmの微細なダイヤモンド砥粒を用いて中心線平
均粗さ(Ra)で1.5nmに鏡面研磨した。
【0039】次に、真空度3x10-4Torr、電力5
00Wの条件で前記プレス成形面14,15をアルゴン
ガスの高周波プラズマでクリーニングした後、イリジウ
ム(Ir)−ロジウム(Rh)をスパッタターゲットと
し、マグネトロン高周波スパッタ法により真空度5×1
-4Torr、電力600Wの条件でIr50atom
%−Rh50atom%組成の薄膜から成る保護膜を形
成した。これによって、一対のプレス金型8,9を製作
した。
【0040】次に、この金型8,9を成形室4にセット
し、予熱室3、成形室4、冷却室5に導入管20,2
1,22を通じて、窒素を導入し、酸素濃度100pp
m以下にした。そして、ヒータ6,7を用い金型8,9
の加熱を開始した。
【0041】また、ガラス材料1として、軟化温度60
0℃、ガラス転移温度450℃である碁石状のアルミノ
シリケートガラスを選択し、それを、予熱室4の予熱ヒ
ータ2上にセットしたうえで450℃で予熱した。
【0042】次いで、予熱室3より移載機16を用い、
ガラス材料1を、既に450℃まで上昇した下金型8の
プレス成形面14に載置した後、上金型9を下降させる
と共に、上下ヒータ6,7により、更に加熱し、金型
8,9の温度を620℃に上昇させた。
【0043】ガラス材料1を、シリンダ10を介して、
プレス11で加圧し、350kg/cm2の圧力で所定
厚みまでプレス成形した。次に、430℃まで冷却した
後、上金型9を上昇させた。これによって、ガラス基板
13が成形される。
【0044】こうして成形されたガラス基板13を移載
機17を用い、冷却室5に移した後、冷却室5より室外
に取り出し、厚み0.64mm、外径65mmのガラス
基板13が得られた。
【0045】このガラス基板13の製造をすなわち、ク
リーンブースB内の環境を0.1ミクロン以上のサイズ
のパーティクルが100個/キュービックフィート以下
の清浄度の環境(第1環境)と、0.1ミクロン以上のサ
イズのパーティクルが10個/キュービックフィート以
下の清浄度の環境(第2環境)とに管理制御した中でそれ
ぞれ実施し、更に、各第1および第2環境下で同一条件
のもとで500回成形を繰り返し、合計500枚のガラ
ス基板13を得た。
【0046】また、比較例として0.1ミクロン以上の
サイズのパーティクルが1000個/キュービックフィ
ート以下の清浄度に管理制御したクリーンルーム(第3
環境)内と、まったく管理制御していない通常環境(第4
環境)内とで500回成形を繰り返し、500枚のガラ
ス基板を得た。
【0047】なお、各クリーンブースB内の環境は、プ
レフィルタ25とヘパフィルター26からなるファンフ
ィルタユニットの個数を変えることにより得られる。
【0048】得られたガラス基板の表面凹凸の欠陥に対
する評価は、システム精工社製のディスク表面欠陥解析
装置を用い、成形枚数1〜50枚目と、51〜100枚
目とを初期段階、400〜450枚目と451〜500
枚目とを後半段階とし、各グループの表面凹凸欠陥数の
バラツキを評価した。
【0049】その結果を表1に示す。
【0050】
【表1】 表1において、実施例1は、前記第1環境、実施例2
は、前記第2環境、比較例3は、前記第3環境、比較例
4は、前記第4環境である。
【0051】この表1に従うと、本実施の形態に係る実
施例では、前記第1、第2環境いずれも初期段階から後
半段階までガラス基板の表面に凹凸欠陥は検出されなか
った。なお、第1環境では引き続き5000枚までガラ
ス基板の成形を繰り返したが、表面凹凸欠陥の増加はな
いことが確認された。
【0052】一方、比較例では、第3環境では初期段階
は比較的表面凹凸欠陥が少ないものの成形回数の後半段
階では表面凹凸欠陥数が増した。
【0053】さらに、第4環境では、初期段階は後半段
階に比べ少ないものの、表面凹凸欠陥数の絶対レベルは
他の場合と比較できるものではなかった。
【0054】なお、本実施例では、プレス成形機Aをク
リーンブースB内に設置しガラス基板13を製造した
が、プレス成形機Aを清浄度が管理制御されたクリーン
ルーム内で実施した場合も同様の効果が確認された。
【0055】また、本発明のガラス基板製造方法で、製
造したガラス基板13に、スパッタ法を用いてCr下地
層,Co−Cr−Pt系磁性層,C保護層を順次形成
し、ディップコート法を用いてフッ素系液体潤滑剤を塗
布して、情報記録ディスクとした。
【0056】得られた情報記録ディスクにおいて磁性層
等の膜に欠陥が発生していないことが確認できた。さら
に、本発明により得られた情報記録ディスクを用い、ド
ライブ装置についてグライドテスト(表面突起検査)を実
施したところ、ヒットやクラッシュは認められなかっ
た。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
プレス成形を、濾過された清浄な空気を循環した雰囲気
下で実施することにより、ガラス基板表面にダスト等の
パーティクル付着による表面凹凸欠陥が無い情報記録デ
ィスク用ガラス基板を製造することができる。また、製
造したガラス基板を情報記録ディスクとしたとき、磁性
層等への欠陥もなく、ドライブ装置でのグライドテスト
においても、ヒットやクラッシュが発生しない高信頼性
の情報記録ディスクとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る製造方法の実施に使用
するプレス成形機の正面断面図である。
【図2】本発明の実施形態に係る製造方法で清浄雰囲気
を作り出すクリーンブースの部分破断正面図である。
【符号の説明】
A プレス成形機 B クリーンブース 1 ガラス材料 3 予熱室 4 成形室 5 冷却室 8 上金型 9 下金型 13 ガラス基板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 徳永 知一 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 矢島 あす香 神奈川県川崎市川崎区田辺新田1番1号 富士電機株式会社内 Fターム(参考) 5D006 CB06 5D112 AA02 BA03 BA10 GA01 GA04 GA10

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ガラス材料をプレス成形用金型を用いてプ
    レス成形して情報記録媒体用ガラス基板を製造する情報
    記録媒体用ガラス基板の製造方法であって、 ガラス材料を窒素雰囲気中で予熱する予熱工程と、 前記予熱後のガラス材料を前記金型を用いて窒素雰囲気
    中で加熱加圧成形して前記情報記録媒体の形状を有する
    ガラス基板にプレス成形する成形工程と、 前記ガラス基板を窒素雰囲気中で冷却する冷却工程とを
    含み、 前記ガラス材料を予熱工程に移載するまでの工程雰囲気
    を、前記プレス成形されるガラス基板の表面における平
    滑性に対応して所要サイズを超えるパーティクルの個数
    を所要個数以下とする雰囲気に管理することを特徴とす
    る情報記録媒体用ガラス基板の製造方法。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の情報記録媒体用ガラス基
    板の製造方法において、 前記雰囲気中において存在する0.1ミクロン以上の大
    きさのパーティクルが100個/キュービックフィート
    以下に制御されている、ことを特徴とする情報記録媒体
    用ガラス基板の製造方法。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の情報記録媒体用ガ
    ラス基板の製造方法により製造される成形ガラス基板を
    用いた、ことを特徴とする情報記録媒体。
  4. 【請求項4】ガラス材料をプレス成形用金型を用いてプ
    レス成形して情報記録媒体用のガラス基板を製造する情
    報記録媒体用ガラス基板の製造装置であって、 ガラス材料を窒素雰囲気中で予熱する予熱室と、 前記予熱後のガラス材料を前記金型を用いて窒素雰囲気
    中で加熱加圧成形して前記情報記録媒体の形状を有する
    ガラス基板にプレス成形する成形室と、 前記ガラス基板を窒素雰囲気中で冷却する冷却室と、 を含み、 前記ガラス材料を前記予熱室に移載するまでの工程雰囲
    気が、所要サイズを超えるパーティクルの個数が所要個
    数以下の雰囲気に管理される、ことを特徴とする情報記
    録媒体用ガラス基板の製造装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019090576A (ja) * 2017-11-15 2019-06-13 株式会社桜アーク 清浄ユニット

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2019090576A (ja) * 2017-11-15 2019-06-13 株式会社桜アーク 清浄ユニット

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