JP2003146669A - 情報記録ディスク用ガラス成型用金型およびこれを用いた情報記録ディスク用ガラス基板の製造方法 - Google Patents

情報記録ディスク用ガラス成型用金型およびこれを用いた情報記録ディスク用ガラス基板の製造方法

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JP2003146669A
JP2003146669A JP2001343110A JP2001343110A JP2003146669A JP 2003146669 A JP2003146669 A JP 2003146669A JP 2001343110 A JP2001343110 A JP 2001343110A JP 2001343110 A JP2001343110 A JP 2001343110A JP 2003146669 A JP2003146669 A JP 2003146669A
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Takeshi Murakami
猛 村上
Kunio Hibino
邦男 日比野
Hiroshi Minasawa
宏 皆澤
Ryoji Kobayashi
良治 小林
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Panasonic Holdings Corp
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Fuji Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高精度な平滑性を有すると共に、ミクロなクラ
ックやミクロ欠けなどの発生を防止することのできる金
型を提供する。 【解決手段】金型母材の表面に保護膜が形成された情報
記録ディスク用ガラス成型用金型1,2であって、前記
保護膜の表面に当該保護膜に対して窒素雰囲気中で還元
作用を行う離型膜が形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報記録ディスク
用ガラス成型用金型およびこれを用いた情報記録ディス
ク用ガラス基板の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】情報の記録や再生が可能な磁気ディス
ク、光ディスク、その他の情報記録ディスクの分野で
は、高記憶密度化が進んでいる。そして、このディスク
の基板材料として高剛性で、耐熱性も良好で、表面硬度
が高く、高精度な精密研磨によって、高精度な平滑性の
要求に十分応えることができるガラス基板が使われるよ
うになっている。
【0003】このようなガラス基板をガラス材料からプ
レス成形するプレス成形法には、ガラス材料を金型に載
置するとともに、その軟化点まで加熱後に加圧成形して
ガラス基板を得るものがある。
【0004】そして、このプレス成形に用いる金型は、
高温高圧状態でガラスを繰り返し成形しても劣化しない
特殊な金型が必要であり、種々の検討がなされている
が、最近の高密度記録の動きは、金型に対して、より高
精度な平滑性を要求している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、従来の金型
でのプレス成形では、ガラス基板の表面にミクロなクラ
ックやミクロ欠けなどの欠陥の発生を防止することが難
しく、高精度な平滑性の要求に応えることができなくな
ってきている。
【0006】また、このような成形ガラス表面の欠陥を
防止するため、金型表面に離型剤を塗布する技術も実用
化されているものの、金型に対して、必要とする高精度
な平滑性は得られなかった。
【0007】したがって、本発明は、高精度な平滑性を
有すると共に、ミクロなクラックやミクロ欠けなどの発
生を防止することのできる情報記録ディスク用ガラス成
型用金型およびこれを用いた情報記録ディスク用ガラス
基板の製造方法を提供することを解決すべき課題として
いる。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、金型母材の表
面に保護膜が形成された情報記録ディスク用ガラス成型
用金型であって、前記保護膜の表面に当該保護膜に対し
て窒素雰囲気中で還元作用を行う離型膜が形成されてい
る、ことを特徴とする。
【0009】本発明によると、その金型を窒素雰囲気中
で加熱することで、離型剤の酸化が防止されて安定した
離型効果が得られると同時に、その離型膜が、保護膜に
対して還元作用を行うために、保護膜表面の微小な酸化
物の生成を防止し、保護膜本来の離型効果を発揮させる
ことができる。そのうえ、加熱で生成した炭素による離
型効果が相乗し、金型表面を精密に転写することがで
き、必要な平滑性を有した情報記録ディスク用ガラス基
板を製造することに貢献できる。
【0010】本発明は、好ましくは、前記離型膜が、シ
クロホスファゼンオリゴマあるいはポリホスファゼンを
含む。
【0011】本発明は、好ましくは、前記離型膜が、シ
クロホスファゼンオリゴマあるいはポリホスファゼンが
1〜30重量%含有された溶液を、離型剤として、前記
保護膜の表面に塗布されている。
【0012】前記離型膜により、離型膜の厚さにむらが
なくなり、安定した離型効果が得られる。
【0013】本発明は、好ましくは、前記離型膜が、
0.1〜0.5μmの膜厚を有する。
【0014】前記離型膜の膜厚により、良好で安定した
離型効果が達成できて微小なクラックや欠けがなくな
る。
【0015】
【発明の実施形態】以下本発明の実施形態について、図
面を参照しながら説明する。本実施の形態では、情報記
録ディスクの一例として磁気ディスクに適用して説明す
る。
【0016】図1は、本実施の形態の磁気ディスク用ガ
ラス基板製造装置の構成を示す図であり、図2は、図1
の装置に使用される金型の拡大断面図である。
【0017】図1に示されるガラス基板製造装置により
磁気ディスク用ガラス基板の製造工程1〜4を説明す
る。
【0018】図中、19は、プレス室であり、導入管2
0を通じて、窒素ガスを導入することができ、窒素雰囲
気中でプレス成形することができるものである。
【0019】1、2は、プレス室19に配備された上下
一対の金型である。ここでこの金型1、2を示す図2に
おいて、1a,2aは、金型母材、1b,2bは、保護
膜、1c,2cは、離型膜である。
【0020】なお、両金型1,2は構成が同一なので図
2では両金型1,2それぞれを1つの金型で示し、それ
ぞれの符号を付している。
【0021】(工程1)金型1、2のプレス面3、4に、
不図示の自動スプレー装置を用いて離型剤を散布して離
型膜を形成する。
【0022】(工程2)予熱室5の予熱ヒータ6により予
め加熱したガラス材料7を移載機8を用いて、プレス室
19の下金型2のプレス面3の上に載置する。ここで、
予熱室5は導入管21を通じて、窒素ガスを導入し、ガ
ラス材料7を窒素雰囲気中で予熱する。
【0023】更に、上金型1を下降させると共に上下ヒ
ータ9,10によって上下金型1,2をガラス材料の軟
化温度付近まで加熱する。そして、シリンダ11を介し
てプレス機12で所定の圧力でガラス材料7を加圧し、
規制板13により厚み規制して磁気ディスク形状に成形
する。
【0024】(工程3)上下金型1,2をガラス材料7の
ガラス転移温度付近まで冷却した後、上金型1を上昇さ
せ、ガラス基板14が形成される。
【0025】(工程4)移載機15を用いて、ガラス基板
14を後処理室17に移し、導入管18を通じて空気を
導入し、ヒータ16により、300℃以上でガラス転移
温度以下の温度に一定時間保持し後処理を行う。その
後、ガラス基板14を取り出し、その表面に磁気記録層
を形成して磁気ディスクとする。
【0026】以上の各工程1〜4により磁気ディスク用
ガラス基板が製造される。
【0027】次に、上記製造で用いた金型1,2につい
て説明する。
【0028】これら金型1,2の母材1a,2aは成形
時の高温、高加重での繰り返し使用による変形を防止す
るため、できるだけ高温時の機械強度の優れたものがよ
く、タングステンカーバイド(WC)を主成分とする超硬
合金は、金型母材として最適である。
【0029】金型1,2のプレス面の平滑性は、磁気デ
ィスク用としては2nm以下が適当であり、このような
平滑面はダイヤモンド微粒子を用いた精密研磨法によっ
て得ることができる。
【0030】金型母材1a,2aの表面に形成される保
護膜1b,2bは、貴金属合金薄膜からなる。この保護
膜1b,2bは、貴金属合金として、白金(Pt)、パ
ラジウム(Pd)、ロジウム(Rh)、ルテニュウム
(Ru)、イリジウム(Ir)、オスミウム(Os)、
レニウム(Re)、タンタル(Ta)の元素を一種以上
含有しており、プレス成形時の高温高加重下での繰り返
し使用におけるプレス面へのガラス付着を防止、プレス
面の面荒れによる表面性の低下を防止する。
【0031】前記保護膜1b,2bは、対応する材料か
ら成るターゲットをスパッタリングし、形成することが
できる。スパッタリング法としては、直流スパッタ法、
高周波スパッタ法、マグネトロンスパッタ法、イオンビ
ームスパッタ法が適用でき、製膜条件としては、ガス圧
1x10−2〜1x10−4Torr、パワー密度1〜
10W/cm2が適当である。
【0032】保護膜1b,2bの膜厚としては、0.5
〜5μmが適当である。これ以下の膜厚では、保護膜1
b,2bとして十分な膜強度が得られなくなり、これ以
上の膜厚では、表面が荒れやすくなり、金型表面の平滑
性が損なわれる。
【0033】本実施の形態では、前記工程2と工程3
が、共に、窒素雰囲気中で行うことで、金型1,2の保
護膜1b,2bの表面に形成されることで該保護膜1
b,2bの酸化を防止することができる離型膜1c,2
cが形成されている。
【0034】この離型膜1c,2cは、保護膜1b,2
bの酸化を防止可能として安定な離型効果を提供可能と
するとともに、同時に保護膜1b,2bの酸化による劣
化も防止できるようにしている。
【0035】すなわち、窒素雰囲気中で加熱することに
よって、離型膜1c,2cは、保護膜1b,2bに対し
て還元作用を行うため、保護膜1b,2bはその表面の
ミクロな酸化物の生成が防止され、保護膜1b,2b本
来の離型効果を発揮できると共に、加熱により生成した
炭素による離型効果が相乗し、金型表面を精密に転写す
ることができ、磁気ディスク用ガラス基板として必要な
高精度な平滑性を得られる。
【0036】このような離型膜1c,2cを形成するた
めの離型剤としては、シクロホスファゼンオリゴマ(化
学式1)あるいはポリホスファゼン(化学式2)が好まし
い。
【0037】
【化1】
【0038】
【化2】 これらのシクロホスファゼンオリゴマあるいはポリホス
ファゼンは溶剤、例えばエーテル系溶媒で希釈して使用
する。その濃度はホスファゼン化合物が1〜30重量%
が適当である。1重量%以下、または、30重量%以上
であると離型剤の塗膜にムラが発生しやすくなるため、
安定した離型効果が得られにくい。
【0039】離型膜1c,2cの膜厚は、0.1〜0.
5μmが最適である。その膜厚が0.1μm以下では、離
型効果が不安定となり、ガラス表面に、ミクロなクラッ
クや欠けなどが、発生しやすくなる。また、その膜厚が
0.5μm以上になると金型表面の精密転写が不安定と
なり、ミクロなウネリのしわなどが発生する。また、著
しい場合には、残留した離型膜の成分に起因する異物が
発生し、金型表面に固着したり、成形したガラス基板の
表面に付着物を発生させたり、凹みを発生させたりす
る。
【0040】また、本実施の形態では、外径Xと厚さY
との関係において、X>40Yであるガラス基板におい
て、その効果が著しい。
【0041】以下、更に具体的に本実施の形態の製造方
法と従来の製造方法との比較をする。なお、本実施の形
態による場合を実施例といい、従来による場合を比較例
という。 (実施例)超硬合金からなる金型母材のプレス成形面3、
4を粒径0.1μmの微細なダイヤモンド砥粒を用いて
鏡面研磨し、表面粗さを中心線平均粗さ(Ra)で1.
5nmに研磨した。次に、真空度3x10−4Tor
r、電力500Wの条件でプレス成形面をアルゴンガス
の高周波プラズマでクリーニングした後、イリジウム
(Ir)−ロジウム(Rh)をターゲットとしマグネト
ロン高周波スパッタ法により真空度5x10−4Tor
r、電力600Wの条件でIr50atom%−Rh5
0atom%組成の薄膜から成る保護膜を形成した、一
対のプレス成形用金型1,2を製作した。
【0042】次にこの金型を図1に示す装置にセット
し、予熱室5、プレス室19、後処理室17に導入管1
8,20,21を通じて、窒素を導入し、酸素濃度を1
00ppm以下にした。
【0043】離型剤(シクロフォスファゼンオリゴマ1
0重量%、HFE90重量%)を自動スプレー装置を用
いて散布し、膜厚0.1μmの離型膜を形成した後、ヒ
ータ9,10を用い金型1,2の加熱を開始した。ここ
で、HFEとは、ハイドロフルオロエーテルの略称であ
る。
【0044】また、碁石状のガラス材料7(これは、ア
ルミノシリケートガラスであり、その軟化温度は600
℃、ガラス転移温度は450℃)を予熱室5の予熱ヒー
タ22上にセットし450℃で予熱した。
【0045】次いで、ガラス材料7を予熱室5より移載
機8を用い、既に450℃まで上昇した下金型2のプレ
ス成形面に載置した後、上金型1を下降させると共に、
上下ヒータ6,7により、更に加熱し、金型温度を62
0℃に上昇させた。
【0046】ガラス材料7を、シリンダ11を介して、
プレス12で加圧し、350kg/cm2の圧力で所定
厚みまでプレス成形してガラス基板14を得た。そし
て、430℃まで冷却した後、上金型1を上昇させた。
【0047】成形されたガラス基板14を移載機15を
用い、400℃に保たれた後処理室17に移した後、後
処理室に導入管18を通じて、空気を導入し、ガラス基
板14表面の微量の付着成分を酸化し除去した。こうし
て厚み0.64mm、外径65mmのガラス基板14が
得られた。
【0048】以上の製造条件により、前記金型1、2を
用いてガラス基板を500個製造した。得られたガラス
基板を後述する表1のサンプルNo.1とする。この場
合では、金型1,2による成形回数は500回となる。
【0049】これによると、成形回数が初期の段階から
500回目の段階に至るまで、成形して得られた各ガラ
ス基板それぞれの表面粗さは、1.5nmでかつ微小な
クラックや欠けが無いという高精度な平滑性が得られ、
ガラス基板の表面粗さが劣化していなかった。
【0050】また、自動スプレー装置の散布条件を変更
し、0.1〜0.5μmの範囲で離型膜の膜厚を変更し
て上記と同様の製造条件でガラス基板をそれぞれの膜厚
で500個製造したところ、いずれも成形して得られた
各ガラス基板それぞれの表面粗さは、1.5nmでかつ
微小なクラックや欠けが無いという高精度な平滑性が得
られ、ガラス基板の表面粗さが劣化していなかった。
【0051】これに対して、比較例として、離型膜の膜
厚を0.1〜0.5μmの範囲外例えば0.05μmと
した場合、1.0μmとした場合、3μmとした場合、
離型膜無とした場合、それぞれについて上記条件で成形
したところ、ガラス基板表面に欠陥が見られた。
【0052】なお、この欠陥の観察は、ガラス基板の表
面を原子間力顕微鏡(AFM)で50μm視野角で5ヶ所
測定し、その表面粗さ(Ra)の平均を算出し評価し、
また、光学顕微鏡にて、ガラス基板の表面を倍率100
倍にて30カ所観察し、クラック、欠け、凹み、しわな
どの欠陥の有無を調べたものである。
【0053】表1にその結果を示す。
【0054】
【表1】 表1について説明すると、サンプルNo.1〜3は、実
施例を示しており、また、サンプルNo.4〜7は、比
較例を示している。
【0055】表1によると、実施例の場合は、いずれの
サンプルも良好な結果となったのに対して、比較例とな
るサンプルNo.4〜7では良好な結果が得られなかっ
た。
【0056】なお、本実施例では、離型剤として、シク
ロホスファゼン10重量%、ハイドロフルオロエーテル
90重量%の混合剤の例を示したが、ホスファゼン化合
物として鎖状ポリマー、シクロポリマー等の場合にも、
同様の有効な効果が確認された。
【0057】
【発明の効果】以上のように本発明の金型によれば、高
精度な平滑性を有するガラス基板を、ミクロなクラッ
ク、欠け、凹み、しわなどの欠陥を発生することなく、
製造することができ、さらに、長期間の繰り返し使用に
おいても、その劣化を防止することができ、高価な金型
の寿命を延ばすという顕著な効果が得られ、高品質な磁
気ディスク用ガラス基板を安価にかつ大量に提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の製造方法の実施に使用され
る製造装置の構成図である。
【図2】図1の装置に使用される金型の拡大断面図であ
る。
【符号の説明】
1,2 金型 1a,2a 金型母材 1b,2b 保護膜 1c,2c 離型膜 3,4 プレス面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G11B 5/84 G11B 5/84 Z (72)発明者 日比野 邦男 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 皆澤 宏 神奈川県川崎市川崎区田辺新田1番1号 富士電機株式会社内 (72)発明者 小林 良治 神奈川県川崎市川崎区田辺新田1番1号 富士電機株式会社内 Fターム(参考) 4G015 HA01 5D006 CB04 DA03 5D112 AA02 AA24 BA03 BA10

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】金型母材の表面に保護膜が形成された情報
    記録ディスク用ガラス成型用金型であって、 前記保護膜の表面に当該保護膜に対して窒素雰囲気中で
    還元作用を行う離型膜が形成されている、ことを特徴と
    する情報記録ディスク用ガラス成型用金型。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の情報記録ディスク用ガラ
    ス成型用金型において、 前記離型膜が、シクロホスファゼンオリゴマあるいはポ
    リホスファゼンを含む、ことを特徴とする情報記録ディ
    スク用ガラス成型用金型。
  3. 【請求項3】請求項1に記載の情報記録ディスク用ガラ
    ス成型用金型において、 前記離型膜が、シクロホスファゼンオリゴマあるいはポ
    リホスファゼンが1〜30重量%含有された溶液を、離
    型剤として、前記保護膜の表面に塗布されている、こと
    を特徴とする情報記録ディスク用ガラス成型用金型。
  4. 【請求項4】請求項1に記載の情報記録ディスク用ガラ
    ス成型用金型において、 前記離型膜が、0.1〜0.5μmの膜厚を有する、こ
    とを特徴とする情報記録ディスク用ガラス成型用金型。
  5. 【請求項5】請求項1ないし4いずれかに記載の情報記
    録ディスク用ガラス成型用金型において、 前記金型母材が、超硬合金を素材としており、また、前
    記保護膜が、貴金属合金薄膜からなる、ことを特徴とす
    る情報記録ディスク用ガラス成型用金型。
  6. 【請求項6】金型母材の少なくともプレス面に貴金属合
    金からなる保護膜を配した上下一対の金型を用いてガラ
    ス材料から情報記録ディスク形状のガラス基板を製造す
    る情報記録ディスク用ガラス基板の製造方法において、 前記両金型それぞれの保護膜の表面に当該保護膜に対し
    て窒素雰囲気中で還元作用を行う離型膜を形成する工程
    と、 前記形成工程後に窒素雰囲気中でガラス材料の軟化点付
    近まで加熱した両金型を用いてガラス材料を情報記録デ
    ィスク形状のガラス基板にプレス成形する工程と、 前記プレス成形後に窒素雰囲気中で前記金型を前記ガラ
    ス材料のガラス転移温度付近まで冷却する工程と、 を含むことを特徴とする情報記録ディスク用ガラス基板
    の製造方法。
  7. 【請求項7】請求項6に記載の情報記録ディスク用ガラ
    ス基板の製造方法において、 前記離型膜が、ホスファゼン化合物であることを特徴と
    する情報記録ディスク用ガラス基板の製造方法。
  8. 【請求項8】請求項6または7に記載の情報記録ディス
    ク用ガラス基板の製造方法において、 前記離型膜の膜厚が、0.1〜0.5μmであることを
    特徴とする情報記録ディスク用ガラス基板の製造方法。
  9. 【請求項9】請求項6ないし8いずれかに記載の情報記
    録ディスク用ガラス基板の製造方法において、 前記ガラス基板が、外径Xと厚さYとの関係において、
    X>40Yである基板形状を有することを特徴とする情
    報記録ディスク用ガラス基板の製造方法。
  10. 【請求項10】請求項6ないし9いずれかに記載の情報
    記録ディスク用ガラス基板の製造方法において、 前記冷却工程後、前記ガラス基板を、前記ガラス材料の
    ガラス転移温度以下の温度でかつ300℃以上で空気中
    において加熱することを特徴とする情報記録ディスク用
    ガラス基板の製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100363279C (zh) * 2004-11-10 2008-01-23 亚洲光学股份有限公司 玻璃模造用的模仁
CN100381379C (zh) * 2004-11-10 2008-04-16 亚洲光学股份有限公司 玻璃模造用的模仁
JP2010079964A (ja) * 2008-09-25 2010-04-08 Hoya Corp 磁気ディスク用ガラス基板の製造方法

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