JP2003040462A - 給紙カセット - Google Patents

給紙カセット

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JP2003040462A
JP2003040462A JP2001227998A JP2001227998A JP2003040462A JP 2003040462 A JP2003040462 A JP 2003040462A JP 2001227998 A JP2001227998 A JP 2001227998A JP 2001227998 A JP2001227998 A JP 2001227998A JP 2003040462 A JP2003040462 A JP 2003040462A
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push
cassette
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upper limit
cassette case
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JP2001227998A
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English (en)
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Isao Sano
功 佐野
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Toshiba TEC Corp
Original Assignee
Toshiba TEC Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の給紙カセットの課題は、分離爪を自
動的に上向きに変位した状態を保持して使用者が手で分
離爪を持上げる必要が無く、給紙カセットに記録紙をセ
ットする作業を便利で容易にすることにある。 【解決手段】 カセットケース1の内部に上下方向に沿
い変位可能に設けられ用紙が積層載置される押上げ板2
と、この押上げ板に対して上向きの力を加える弾性部材
と、押上げ板に積層載置された用紙の最上層を上側から
押えるとともに上限位置と下限位置との間で上下方向に
揺動可能に設けられ且つ常時下向き揺動への力を受ける
分離爪4と、カセットケースにおいて分離爪に接してこ
の分離爪を上限位置に保持する保持位置と分離爪を保持
位置から解除する解除位置との間でスライド可能に設け
られた作動部材5と、この作動部材に対して保持位置へ
向けた力を加えるばね6とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像形成装置に設け
る給紙カセットに関する。
【0002】
【従来の技術】プリンタなどに用いられる電子写真方式
を採用した画像形成装置では、カット紙からなる記録紙
を積層して収容したカセットケースを画像形成装置本体
に装填し、画像形成装置本体に設けた繰出しローラによ
り収容した記録紙を一枚ずつ繰出して画像形成機構へ搬
送する給紙カセットが設けられている。
【0003】この給紙カセットは、画像形成装置本体に
おけるカセット装填部に着脱可能に装填されるカセット
ケースと、このカセットケースの内部に上下方向に沿い
揺動可能に設けられ記録紙が積層載置される押上げ板
と、この押上げ板に対して上向きの力を加える弾性部材
と、押上げ板に積層載置された記録紙の最上層を上側か
ら押えるとともに上限位置とこの上限位置より低い下限
位置との間で上下方向に揺動可能に設けられ、且つ常時
自重で下向き揺動への力を受ける分離爪とを具備してい
る。この分離爪は、積層された記録紙の繰出し方向下流
側端における幅方向両側の角部を上側から押えるように
一対設けられている。
【0004】この給紙カセットは、記録紙をセットする
場合には使用者が手で弾性部材の力に抗して押上げ板を
下向きに揺動させ、積層した記録紙をカセットケースの
上面開放部から押上げ板の上面に載置した後、使用者が
押上げ板から手を離し、弾性部材により押上げ板を上向
きへ揺動させて押上げ板に載置された記録紙の最上層を
分離爪に当接させる。押上げ板の上向き揺動に応じて分
離爪が上向きに揺動して上限位置で停止する。
【0005】そして、繰出しローラが回転してその一部
が記録紙の最上層に接触すると押上げ板が押し下げられ
るとともにその接触圧力により最上層の記録紙が繰出さ
れる。この時、分離爪は押上げ板の下向き揺動とともに
下向きに揺動して最上層の記録紙を押える。これにより
繰出しローラにより記録紙を繰出す場合に下側に重なる
複数枚の記録紙が一緒に繰出されることを防いで最上層
の記録紙から一枚ずつ順次繰出すことができる。このよ
うにして分離爪は押上げ板の上下揺動に応じて上下揺動
して常に最上層の記録紙を上側から押えて分離を可能に
している。
【0006】従来の給紙カセットでは、分離爪が下側へ
の揺動を規制する、換言すれば分離爪を記録紙の最上層
を上側から押える上限位置に保持することが行われてお
らず、自由に上下方向に揺動できるようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の給紙
カセットでは、分離爪が下側への揺動を規制する、換言
すれば分離爪を記録紙の最上層を上側から押える上限位
置に保持することが行われておらず、自由に上下方向に
揺動できるようになっている。すなわち、押上げ板に載
置された記録紙が無くなると、分離爪は支えが無くなり
自重で下向きに揺動して押上げ板に衝突する。さらに、
使用者が手で押上げ板を下向きに揺動させると、これに
伴い分離爪がさらに下向きに揺動する。
【0008】すなわち、給紙カセットに記録紙をセット
する際に使用者が手で押上げ板を下限位置まで押し下げ
て下向きに揺動すると、分離爪が押上げ板の上面に当た
って載ったまま下向きに揺動する。このため、積層した
記録紙を押上げ板の上面に載置しようとすると、押上げ
板の上面に載っている分離爪によって阻止されて記録紙
を押上げ板の上面に直接載せることができない。
【0009】そこで、使用者はまず手で一対の分離爪を
手で持って上限位置まで持上げて上向き揺動させて押上
げ板から離してその状態を維持し、次いで上限位置にあ
る押上げ板の上面に積層した記録紙を載置し、この状態
で手を離して分離爪を記録紙の最上層へ自重で下向きに
揺動させる。さらに、押上げ板を記録紙セット位置であ
る下限位置まで下向きに揺動させて記録紙を正常な状態
に載置する。
【0010】従って、給紙カセットに記録紙をセットす
る作業は使用者が手で分離爪を持って上限位置に保持す
る必要があるために大変面倒であった。
【0011】本発明は、給紙カセットに記録紙をセット
する際に分離爪を自動的に上向きに変位した状態を保持
して使用者が手で分離爪を持上げる必要が無く、記録紙
をセットする作業が大変便利で容易な給紙カセットを提
供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の給紙カ
セットは、画像形成装置本体におけるカセット装填部に
着脱可能に装填されるカセットケースと、このカセット
ケースの内部に上下方向に沿い変位可能に設けられ用紙
が積層載置される押上げ部材と、この押上げ部材に対し
て上向きの力を加える押上げ部材用弾性部材と、前記押
上げ部材に積層載置された用紙の最上層を上側から押え
るとともに上限位置と下限位置との間で上下方向に揺動
可能に設けられ且つ常時下向きへの力を受ける分離爪
と、前記カセットケースにおいて前記分離爪に接して前
記上限位置に保持する保持位置と前記分離爪を前記保持
位置から解除する解除位置との間でスライド可能に設け
られた作動部材と、この作動部材に対して前記保持位置
へ向けた力を加える作動部材用弾性部材とを具備するこ
とを特徴とする。
【0013】請求項2の発明は、請求項1に記載の給紙
カセットにおいて、前記作動部材は、前記カセットケー
スを前記画像形成装置本体のカセット装填部に装填した
時に、この装填部と衝突して解除位置へ向けて移動され
るものであることを特徴とする。
【0014】請求項3の発明の給紙カセットは、画像形
成装置本体におけるカセット装填部に着脱可能に装填さ
れるカセットケースと、このカセットケースの内部に上
下方向に沿い変位可能に設けられ用紙が積層載置される
押上げ部材と、この押上げ部材に対して上向きの力を加
える押上げ部材用弾性部材と、前記押上げ部材に積層載
置された用紙の最上層を上側から押えるとともに上限位
置と下限位置との間で上下方向に揺動可能に設けられ且
つ常時下向きへの力を受ける分離爪と、前記押上げ部材
に接してこの押上げ部材の上下方向揺動に連動して同じ
向きで上下方向に揺動する第1のレバー部およびこの第
1のレバー部の上下方向の揺動に逆向きで連動して前記
分離爪に接してこれを前記上限位置に保持する保持位置
と前記分離爪を前記上限位置から解除する解除位置との
間を上下方向に揺動する第2のレバー部を有する作動レ
バーと、この作動レバーに対して前記解除位置へ向けた
力を加える作動レバー用弾性部材とを具備することを特
徴とする。
【0015】請求項1および請求項3の発明の構成によ
れば、給紙カセットに記録紙をセットする際に分離爪を
自動的に上向きに変位した状態を保持して使用者が手で
分離爪を持上げる必要が無く、給紙カセットに記録紙を
セットする作業が大変便利で容易である。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施の形態につい
て図1ないし図4を参照して説明する。この実施の形態
は、給紙カセットを画像形成装置本体に装填した時に動
作する作動部材を用いて分離爪を上限位置に保持するも
のである。図1は画像形成装置本体から取外した状態に
おける給紙カセットを示す平面図、図2は画像形成装置
本体に装填した状態における給紙カセットを示す平面
図、図3は画像形成装置本体から取外した状態における
給紙カセットを示す断面図、図4は画像形成装置本体に
装填した状態における給紙カセットを示す断面図であ
る。なお、これら図1ないし図4は給紙カセットにおい
て記録紙を繰出す側の端部を示している。
【0017】図1および図2において51は例えばプリ
ンタとして用いられる画像形成装置の装置本体、52は
この画像形成装置本体51に設けられ後述する給紙カセ
ット、すなわちカセットケース11が着脱可能に装填さ
れるカセット装填部である。図3および図4において5
3は画像形成装置本体51に設けられた繰出しローラ
で、これはカセット装填部52に装填された給紙カセッ
トの記録紙繰出し側端部(図示右側端部)の上側におい
て繰出し方向に対して直交する方向(カセット着脱方向
=カセットケース幅方向)に沿って設けられている。こ
の繰出しローラ51は断面が円形カムをなすもので、そ
の円形カムの突部が下側へ回転して給紙カセットに積層
収容された記録紙を繰出すものである。
【0018】給紙カセットについて説明する。図中1は
カセットケース、2は押上げ部材の一例である押上げ
板、3は押上げ板用弾性部材の一例である圧縮コイルば
ね、4は分離爪、5は作動部材、6は作動部材用の弾性
部材の一例である圧縮コイルばねである。
【0019】カセットケース1は平たい四角形をなす箱
形をなすもので、四角形をなす底面部1aと、この底面
部1aの周囲を囲む周面部1bを有して上面部が開放さ
れている。図1および図2において左右方向はカセット
ケース1の長さ方向であり、上下方向(カセット着脱方
向)は幅方向である。カセットケース1の底面部1aに
は記録紙繰出し側端部(図示右側端部)に近い部分に幅
方向全体に亘り溝11が形成されている。この溝11は
その溝幅方向の半分部分は蓋11aで覆われている。こ
のカセットケース1は画像形成装置本体51のカセット
装填部52に対して着脱方向(幅方向)へ移動して装
填、取外しされる。
【0020】カセットケース1の内部には押上げ板2が
配置されている。この押上げ板2はカセットケース1の
全長に近い長さとカセットケース1の幅の約半分の長さ
を有する板で、カセットケース1の内部に横たえて配置
されている。この押上げ板2は記録紙繰出し側端部とは
反対側の端部(左側端部)は幅方向に沿う水平な支点軸
を構成する図示しない手段により上下方向に沿い揺動可
能に支持されている。押上げ板2の記録紙繰出し側端部
に幅方向両側に突出する羽根部2aが形成されている。
カセットケース1の内部において記録紙繰出し側端部に
は一対の圧縮コイルばね3が立てて配置され、このばね
3の上端が押上げ板2の下面に当接している。これによ
り圧縮コイルばね3は押上げ板2に上向きの力を加えて
これを押上げている。押上げ板2の揺動上限位置は図3
で示すように圧縮コイルばね3の無負荷状態の高さに相
当し、下限位置は図4に示すように圧縮コイルばね3の
最も圧縮した高さに相当する。
【0021】カセットケース1の内部には、幅方向中心
線を挟んで幅方向に等間隔を存した位置に一対の側部ガ
イド12が設けられている。これら側部ガイド12は押
上げ板2に積層載置された記録紙を幅方向両側から押え
て揃えるもので、カセットケース1の垂直に立った状態
で長さ方向に沿って配置されて底面部1aに取付けられ
ている。すなわち、一対の側部ガイド12は記録紙のサ
イズに応じて間隔を設定され、ここでは例えばA4サイ
ズの記録紙を用いるとしてA4サイズの間隔を存してい
る。
【0022】一対の側部ガイド12における記録紙繰出
し側端部には夫々分離爪4が枢着されて設けられてい
る。この分離爪4は例えば四角形の板をなすもので、側
部ガイド12の外側面に当接して垂直に配置され、例え
ば記録紙繰出し側端部とは反対側端部の角部がカセット
幅方向に沿って水平に側部ガイド12に取付けられた枢
軸13により上下方向に揺動可能に支持され、且つ常時
自重により下向きへ揺動する力を受けている。一対の分
離爪4は記録紙繰出し側端部の上角部には押上げ板に載
置された記録紙の角部を上側から押える爪部4aが形成
されている。
【0023】また、一対の分離爪4には夫々枢軸13を
中心として描かれる円弧をなす案内長孔14が上下方向
に沿って形成され、この案内長孔14には側部ガイド1
2にカセット幅方向に沿って水平に取付けられた案内ピ
ン15が挿入されている。これにより分離爪4は案内長
孔14を介して案内ピン15に支持されて上下方向の揺
動範囲が規制される。すなわち、案内長孔14の下端が
案内ピン15と衝突する位置が分離爪4の上限位置Aで
あり、案内長孔14の上端が案内ピン15と衝突する位
置が分離爪4の下限位置Bである。上限位置は下限位置
にある押上げ板2に最大高さで積層載置された記録紙を
爪部4aが上側から押える位置であり、下限位置は記録
紙セット位置で分離爪4の下角部がカセットケース1の
底面部1に衝突することがない下側の位置である。
【0024】一対の分離爪4における記録紙繰出し側端
部の反対側端部の下角部には下向きに突出する突片16
が形成されており、この突片16はカセットケース1に
底面部1aに形成された溝11にその上面開放部から内
部へ入り込んでいる。この突片16は後述するように溝
11に設けられた作動部材5により作動されるもので、
分離爪4の揺動位置に拘わらず溝11に入って作動部材
5と接触している。
【0025】作動部材5はカセットケース1の幅寸法に
必要な突出分を加えた長さを有する細長い板材からなる
もので、カセットケース1の底面部1aに形成された溝
11に内部に配置され、その底面と蓋11aとに挟まれ
た部分(ガイドレール)に挿入されて溝長さ方向(カセ
ットケース幅方向=カセットケース移動方向)に移動自
在に支持されている。作動部材5の長さ方向両端部には
夫々溝11の上面開放部に面した側方に突出する傾斜辺
部17が形成されている。これら直角三角形をなす傾斜
辺部17はカセットケース1を画像形成装置本体51に
対して着脱する方向において本体51から遠い端がカセ
ットケース1から記録紙を繰出す方向下流側に位置し、
画像形成装置本体51に近い端が記録紙を繰出す方向上
流側に位置するように傾斜するもので、分離爪4の突片
16における記録紙繰出し方向上流側縁に当接してい
る。
【0026】すなわち、作動部材5を画像形成装置本体
51に接近する向きに移動すると、傾斜辺部17におけ
る分離爪4の突片16と当接する位置が記録紙繰出し方
向下流側部分から上流側部分へと移動して分離爪4の突
片16を記録紙を繰出し方向下流側から上流側へと強制
的に変位させ、これにより分離爪4を枢軸13を中心と
して上向きに揺動させるようになっている。傾斜辺部1
7における記録紙繰出し方向下流側部分はカセットケー
ス1の幅方向に沿う直線部を有している。
【0027】圧縮コイルばね6は、例えばカセットケー
ス1の周面部1bにおける画像形成装置本体51とは反
対側の部分に形成されたばね受け21と、作動部材5に
おける画像形成装置本体51とは反対側端部に形成され
たピン18との間に設けられて、作動部材5に対して画
像形成装置本体51に接近する向きに弾性力を常時加え
ている。
【0028】作動部材5には側方へ突出するストッパ1
9が形成されており、このストッパ19は溝11にその
長さ方向(カセットケース幅方向=カセットケース移動
方向)においてストッパ面20aと、このストッパ面2
0aに対して所定間隔を存して画像形成装置本体51に
遠い位置にあるストッパ面20bとの間を移動してこれ
らに当接するようになっている。すなわち、ストッパ面
20aはストッパ19が当接して作動部材5の画像形成
装置本体51に接近する向きの移動を規制するものであ
り、この位置では作動部材5における画像形成装置本体
51に近い端部5aがカセットケース1の周面部1bの
外側へ突出する位置で、作動部材5が分離爪4を上限位
置(案内ピン15が案内長孔14の下端に当接する位
置)Aに揺動させて保持する保持位置Cである。ストッ
パ面20bはストッパ19が当接して作動部材5の画像
形成装置本体51に離間する向きの移動を規制するもの
であり、この位置では作動部材5における画像形成装置
本体51に近い端部5aがカセットケース1の周面部1
bの内側へ後退する位置で、作動部材5が分離爪4を下
向きに揺動させて上限位置から解除する解除位置Dであ
る。
【0029】このように構成された給紙カセットの作用
について説明する。
【0030】図1に示すように給紙カセットを画像形成
装置本体51のカセット装填部52から取外している場
合には、カセットケース1において圧縮コイルばね6に
より押された作動部材5が画像形成装置本体51に接近
する向きに移動され、且つ作動部材5におけるストッパ
19がカセットケース1に設けられた溝11のストッパ
面20aに当接して作動部材5の移動が規制されてい
る。作動部材5の端部5aはカセットケース1の周面部
1aから突出している。
【0031】図3に示すように作動部材5における一対
の傾斜辺部17の記録紙繰出し方向下流側部分が、一対
の側部ガイド12に設けられた一対の分離爪4の突片1
6に当接し、一対の傾斜辺部17により押されて一対の
分離爪4が枢軸13を中心として上向きに揺動される。
一対の分離爪4はその案内長孔14の下端が一対の側部
ガイド12に設けられた案内ピン15と衝突して分離爪
4の揺動が上限位置Aで規制されている。この時の作動
部材5の位置が保持位置である。押上げ板2は圧縮コイ
ルばね3により上限位置まで押上げられている。
【0032】この状態で給紙カセットに記録紙をセット
する場合には、使用者が手で上限位置にある押上げ板2
を圧縮コイルばね3のばね力に抗して押し下げて押上げ
板2を下限位置まで下向きに揺動させる。記録紙を積層
した状態でカセットケース1の上面開放部から押し下げ
られている押上げ板2の上面に載置する。使用者が押上
げ板2から手を離すと、押上げ板2が圧縮コイルばね3
により押上げられて上向きに揺動し、押上げ板に積層載
置されている記録紙の最上層における繰出し方向の幅方
向両側角部が上限位置にある一対の分離爪4における爪
部4aに当接する。これにより一対の分離爪4が記録紙
を上側から押える。
【0033】この状態で給紙カセットを画像形成装置本
体51のカセット装填部52に装填する。図2に示すよ
うにカセットケース1を画像形成装置本体51に対して
接近する向きに移動させてカセット装填部52に装入す
る。カセットケース1がカセット装填部52の内部に進
入すると、カセットケース1の周面部1bの外側に突出
している作動部材5の端部5aがカセット装填部52を
構成する部材に当接して作動部材5の移動が阻止され
る。さらにカセットケース1が進入すると、作動部材5
が圧縮コイルばね6を圧縮しつつカセットケース1の内
部に押し込まれて溝11の内部をカセットケース1の移
動とは相対的に反対側へ向けカセットケース1の幅方向
に沿って移動する。これにより作動部材5の一対の傾斜
面部17は、一対の側部ガイド12および一対の分離爪
4に対してカセットケース1の幅方向に沿う位置がずれ
て、一対の傾斜辺部17の記録紙繰出し方向下流側部分
が一対の分離爪4の突片16から外れて上流側部分へ移
動する。これにより図4に示すように一対の分離爪4は
一対の傾斜辺部17による上限位置の保持が解除され、
枢軸13を中心として自重による下向きの力の作用で下
向きへ揺動することが可能な状態となる。なお、この状
態では圧縮コイルばね3により押上げ板2が押上げられ
一対の分離爪4が上限位置まで押上げられる。この時の
作動部材5の位置が解除位置である。
【0034】ここで、カセット装填部52では装填され
た給紙カセットの記録紙繰出し方向側端部の上側に繰出
しローラ53が設けられている。この繰出しローラ53
が回転して、その突部が記録紙の最上層に接触すると、
繰出しローラ53は記録紙を介して押上げ板2を圧縮コ
イルばね3の力に抗して押し下げる。そして、繰出しロ
ーラ53が記録紙を押圧しながら回転することにより最
上層の記録紙に繰出し力を加えて記録紙を繰出し方向下
流側へ向けて繰出す。
【0035】この時、押上げ板2の下向きの揺動に伴
い、一対の分離爪4が枢軸13を中心として下向きに揺
動して最上層の記録紙を押える状態を維持する。この結
果、繰出しローラ53により記録紙を繰出す場合に下側
に重なる複数枚の記録紙が一緒に繰出されることを防い
で、最上層の記録紙を一枚ずつ下側の記録紙から分離し
て順次繰出すことが可能となる。
【0036】このようにして一対の分離爪4は押上げ板
2の上下方向揺動に応じて上下揺動して常に最上層の記
録紙を上側から押えて一枚ずつの分離を可能にしてい
る。押上げ板2に載置された記録紙が全て繰出された場
合には、給紙カセットをカセット装填部52から取出し
て前述した操作により記録紙Pをセットする。
【0037】この給紙カセットは、記録紙をセットする
ために給紙カセットを画像形成装置本体51から取出す
と、分離爪4を自動的に上向きに変位した状態を保持さ
せて、使用者が手で分離爪4を持上げる必要が無く給紙
カセットに記録紙をセットする作業が大変便利で容易で
ある。
【0038】また、作動部材5が、セットケース1を画
像形成装置本体51の装填部52に装填した時に、この
装填部52と衝突して解除位置へ向けて揺動されるもの
であるから、カセットケース1を画像形成装置本体51
に装填する操作に連動して分離爪4が記録紙を押える位
置へ揺動させるように作動させることができる。
【0039】なお、側部ガイド12と分離爪4は図1お
よび図2において仮想線で示すようにセットする記録紙
のサイズに応じて設けることが可能である。作動部材5
はこの分離爪4の位置に対応してさらに傾斜部17を形
成しても良い。
【0040】第2の実施の形態について図5ないし図7
を参照して説明する。この実施の形態は、押上げ板と連
動する作動レバーを用いて分離爪を上限位置に保持する
ものである。図5は分離爪を上限位置に保持した状態に
おける給紙カセットを示す断面図、図6は分離爪が下限
位置にある状態を示すにおける給紙カセットを示す断面
図、図7は給紙カセットを示す平面図である。図5ない
し図7において図1ないし図4と同じ部分は同じ符号を
示している。
【0041】この実施の形態では、作動部材5、圧縮コ
イルばね6、溝11および突片16を用いておらず、代
りに一対の作動レバー31と、作動レバー用の一対の弾
性部材、例えば引張りコイルばね35が設けられてい
る。
【0042】一対の作動レバー31は夫々一対の側部ガ
イド12設けられている。一対の作動レバー31は、押
上げ板2の下側に位置してカセットケース1の幅方向に
沿って配置され且つ側部ガイド12に回転可能に保持さ
れた枢軸32と、この枢軸32に一端が取付けられ且つ
押上げ板2の下面に接しててこの押上げ板2の上下方向
揺動に連動して枢軸32を中心点として押上げ板2と同
じ向きで上下方向に揺動する第1のレバー部33と、枢
軸32に一端が取付けられ且つ第1のレバー部33の上
下揺動に連動してこれと逆向きで分離爪4に接して分離
爪4を上限位置Aに保持する保持位置Eと分離爪4から
外れて分離爪4を上限位置Aから解除する解除位置Fと
の間を上下方向に揺動する第2のレバー部34とを有す
るものである。引張りコイルばね35は作動レバー31
の第2のレバー部34と側部ガイド12とに支持され且
つ作動レバー31の第2のレバー部34に対して保持位
置Eへ向けた力を常時加えているものである。
【0043】すなわち、記録紙をセットする場合に、使
用者が手で図5に示すように押上げ板2を下向きに揺動
させると、作動レバー31の第1のレバー部33が押上
げ板2により押下げられて枢軸32を中心として押上げ
板2と同じ向きで下向きに揺動するので、第2のレバー
部34が引張りコイルばね35の力に抗して一体に枢軸
32を中心として第1のレバー部33と逆向きで上向き
に揺動して分離爪4の一部、例えば爪部4aの下面に接
する。これにより分離爪4は第2のレー部34に押上げ
られて上限位置Aに保持される。すなわち、第2のレバ
ー部34は保持位置Eへ揺動される。
【0044】また、使用者が手を押上げ板2から離して
押上げ板2が圧縮コイルばね3により押されて上向きに
揺動すると、押上げ板2により作動レバー31の第1の
レバー部33を下向きに押えている力が解除され、引張
りコイルばね35により引張られた作動レバー31の第
2のレバー部34が枢軸32を中心として下向きに揺動
する。第1のレバー部33は押上げ板2とともに上向き
に揺動する。これにより分離爪4が第2のレバー部34
に押上げられて上限位置Aに保持される状態を解除され
て、枢軸13を中心として自重により下向きに陽動する
ことが可能となる。すなわち、第2のレバー部34は解
除位置Fへ揺動される。
【0045】この給紙カセットによれば、記録紙をセッ
トする操作に応じて分離爪4を自動的に上向きに変位し
た状態を保持させて使用者が手で分離爪4を持上げる必
要が無く、給紙カセットに記録紙をセットする作業が大
変便利で容易である。
【0046】なお、本発明は前述した実施の形態に限定
されず、種々変形して実施することができる。
【0047】
【発明の効果】請求項1の発明の給紙カセットによれ
ば、カセットケースにおいて分離爪に接してこの分離爪
を上限位置に保持する保持位置と分離爪を保持位置から
解除する解除位置との間でスライド可能に設けられた作
動部材と、この作動部材に対して前記保持位置へ向けた
力を加える弾性部材とを有しているので、給紙カセット
に記録紙をセットする際に分離爪を自動的に上向きに変
位した状態を保持して使用者が手で分離爪を持上げる必
要が無く、給紙カセットに記録紙をセットする作業が大
変便利で容易である。
【0048】請求項2の発明によれば、作動部材が、セ
ットケースを画像形成装置本体の装填部に装填した時
に、この装填部と衝突して解除位置へ向けて揺動される
ものであるから、カセットケースを画像形成装置本体に
装填する操作に連動して、分離爪が記録紙を押える位置
へ揺動させるように作動部材を自動的に作動させること
ができる。
【0049】請求項3の発明の給紙カセットによれば、
押上げ部材に接してこの押上げ部材の上下方向揺動に連
動して上下方向に揺動する第1のレバー部およびこの第
1のレバー部の揺動に連動して分離爪に接してこれを上
限位置に保持する保持位置と分離爪を上限位置から解除
する解除位置との間を上下方向に揺動する第2のレバー
部を有する作動レバーと、この作動レバーに対して保持
位置へ向けた力を加える弾性部材とを有するので、給紙
カセットに記録紙をセットする際に分離爪を自動的に上
向きに変位した状態を保持して使用者が手で分離爪を持
上げる必要が無く、給紙カセットに記録紙をセットする
作業が大変便利で容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における給紙カセッ
トを示す平面図。
【図2】同実施の形態における給紙カセットを示す平面
図。
【図3】同実施の形態における給紙カセットを示す断面
図。
【図4】同実施の形態における給紙カセットを示す断面
図。
【図5】第2の実施の形態における給紙カセットを示す
断面図。
【図6】同実施の形態における給紙カセットを示す断面
図。
【図7】同実施の形態における給紙カセットを示す平面
図。
【符号の説明】 1…カセットケース 2…押上げ板(押上げ部材) 3…圧縮コイルばね 4…分離爪 5…作動部材 6…圧縮コイルばね 11…溝 12…側部ガイド 13…枢軸 14…案内長孔 15…案内ピン 16…突片 17…傾斜面部 31…作動レバー 32…枢軸 33…第1のレバー部 34…第2のレバー部 35…引張りコイルばね A…上限位置
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Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像形成装置本体におけるカセット装填
    部に着脱可能に装填されるカセットケースと、このカセ
    ットケースの内部に上下方向に沿い変位可能に設けられ
    用紙が積層載置される押上げ部材と、この押上げ部材に
    対して上向きの力を加える押上げ部材用弾性部材と、前
    記押上げ部材に積層載置された用紙の最上層を上側から
    押えるとともに上限位置と下限位置との間で上下方向に
    揺動可能に設けられ且つ常時下向きへの力を受ける分離
    爪と、前記カセットケースにおいて前記分離爪に接して
    前記上限位置に保持する保持位置と前記分離爪を前記保
    持位置から解除する解除位置との間でスライド可能に設
    けられた作動部材と、この作動部材に対して前記保持位
    置へ向けた力を加える作動部材用弾性部材とを具備する
    ことを特徴とする給紙カセット。
  2. 【請求項2】 前記作動部材は、前記カセットケースを
    前記画像形成装置本体のカセット装填部に装填した時
    に、この装填部と衝突して解除位置へ向けて移動される
    ものであることを特徴とする請求項1に記載の給紙カセ
    ット。
  3. 【請求項3】 画像形成装置本体におけるカセット装填
    部に着脱可能に装填されるカセットケースと、このカセ
    ットケースの内部に上下方向に沿い変位可能に設けられ
    用紙が積層載置される押上げ部材と、この押上げ部材に
    対して上向きの力を加える押上げ部材用弾性部材と、前
    記押上げ部材に積層載置された用紙の最上層を上側から
    押えるとともに上限位置と下限位置との間で上下方向に
    揺動可能に設けられ且つ常時下向きへの力を受ける分離
    爪と、前記押上げ部材に接してこの押上げ部材の上下方
    向揺動に連動して同じ向きで上下方向に揺動する第1の
    レバー部およびこの第1のレバー部の上下方向の揺動に
    逆向きで連動して前記分離爪に接してこれを前記上限位
    置に保持する保持位置と前記分離爪を前記上限位置から
    解除する解除位置との間を上下方向に揺動する第2のレ
    バー部を有する作動レバーと、この作動レバーに対して
    前記解除位置へ向けた力を加える作動レバー用弾性部材
    とを具備することを特徴とする給紙カセット。
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Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0577942A (ja) * 1991-09-20 1993-03-30 Ricoh Co Ltd 給紙カセツト
JPH09110193A (ja) * 1995-10-19 1997-04-28 Ricoh Co Ltd 給紙カセット

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