JP2816781B2 - シート材積載装置 - Google Patents

シート材積載装置

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JP2816781B2
JP2816781B2 JP4018489A JP1848992A JP2816781B2 JP 2816781 B2 JP2816781 B2 JP 2816781B2 JP 4018489 A JP4018489 A JP 4018489A JP 1848992 A JP1848992 A JP 1848992A JP 2816781 B2 JP2816781 B2 JP 2816781B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像形成装置に用いら
れるシート材積載装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】複写機等の画像形成装置において、装置
に被記録シート材を供給する手段としては、あらかじ
め、装置内に設けられたシート材積載装置に複数枚の記
録シート材を積載しておき、そこから、1枚ずつシート
材を分離し、画像形成部へ給送する方法が従来よりよく
知られている。
【0003】また、シート材積載装置の構成としては、
1種類のカセットで数種類の紙サイズに対応できるよう
に、可動なサイドガイド板及び後端ガイド板を有するユ
ニバーサルカセットがあることはよく知られている。
【0004】図6、図7は、片側基準のユニバーサルカ
セット1を示す。
【0005】このカセット1ではサイドガイド板5と後
端ガイド板17が、それぞれカセット本体2内のガイド
溝30,31に沿って、図7の実線に示す位置2,5,
17から2点鎖線で示す位置5′,17′までスライド
可能となっている。これにより、サイドガイド板5と後
端ガイド板17の移動範囲内の種々のサイズのシート材
Pが積載板3上に積載可能である。
【0006】サイドガイド板5には、その側面に支点を
持つ分離爪17とサイド押え7を持ち、共にサイドガイ
ド板5の移動に合わせて移動し、常にシート材の所定位
置に合うようになっている。サイド押え7は、積載され
たシート材を図7の矢印e方向に付勢している。このサ
イド押え7の付勢力によって、シート材サイズに多少の
ばらつき(裁断時の寸法ばらつきや吸湿による収縮)が
あって、カセット本体2の収納幅に対して隙間が生じる
場合があっても、常にカセット本体2の基準面2aにシ
ート材Pが突き当たった適正な積載状態を保つことが可
能である。
【0007】積載板3は、カセットに支軸3a,3bを
持ち、回転可能に支持されている。また、積載板3に
は、サイドガイド板5の移動を可能にするための切欠部
3Aが形成されている。積載板3の下部にはカセットば
ね10が設けられ、給紙時、不図示の画像形成装置の本
体の給紙ローラ(図示略)への押圧力を発生させる。給
紙ローラへ押圧されたシート材Pは、給紙ローラの回転
によってカセット本体2内のシート材先端の両角に位置
するように設けられた2つの分離爪11,12によって
1枚ずつ分離されて、装置本体内へ給送される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では、サイドガイド板がその可動域でシート材積載
板と干渉関係にあるために、サイドガイド板の可動域に
該当する部分のシート材積載板は切り欠かれており、切
欠部では、シート材を支持する部材がないために、切欠
き域にかかるシート材の面積が広くなるより大きなシー
ト材サイズになるにつれて、シート材が垂れ下がり易く
なり、また、シート材の積載枚数が少なくなるにつれて
サイド押えの押圧の影響によるシート材のたわみが生じ
易くなり、これらのシート材の変形が生じると、サイド
ガイド板側の非基準側の分離爪におけるシート材の爪分
離が正しく行えず、給紙不良を引き起こすことがあっ
た。そこで、本発明は、シート材積載装置内に積載され
たシート材をほぼ全域において、フラットに保持するこ
とを可能にしたシート材積載装置を提供することを目的
とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述事情に鑑
みなされたものであって、画像形成装置にシート材を送
り込むためのシート材積載装置において、側部に切欠部
を有し、前記シート材を積載する揺動自在に支持された
積載板と、前記積載板に積載するシート材の紙幅に合わ
せて前記切欠部内を紙幅方向に移動可能なサイドガイド
板と、前記切欠部上のシート材を支持する一方、前記サ
イドガイド板に揺動自在に支持された補助積載板と、を
有し、前記補助積載板を前記積載板に下方から突き当た
るように付勢したことを特徴とするものである。また本
発明は、前記補助積載板を、該補助積載板と前記サイド
ガイド板との間に配置されているバネにより付勢するこ
とを特徴とするものである。また本発明は、前記補助積
載板を板ばね構成とし、補助積載板自体のバネ力により
該補助積載板を付勢することを特徴とするものである。
【0010】
【作用】以上構成に基づき、積載板に積載されるシート
材の紙幅に合わせてサイドガイド板を紙幅方向に移動す
ると、このサイドガイド板に揺動自在に支持され、積載
板の切欠部上のシート材を支持する補助積載板が、サイ
ドガイド板と共に移動する。また、この補助積載板を、
積載板に下方から突き当たるように付勢することによ
り、揺動自在に支持された積載板の揺動に連動して補助
積載板も積載板に下方から突き当たった状態で揺動す
る。
【0011】
【実施例】以下、本発明の基礎となる参考例を図面に沿
って説明する。
【0012】図1、図2は、画像形成装置Mにシート材
Pを送り出す片側基準のシート材積載装置(ユニバーサ
ルカセット)1を示している。シート材Pが積載される
積載板3は支軸3a,3bによりカセット本体2に回動
自在に装着されており、この積載板3の一側部には切欠
部3Aが形成されている。
【0013】ユニバーサルカセット1のカセット本体2
には、シート材Pの横幅方向を規制する基準部材2bが
構成されており、この基準部材2bの基準面2aに対し
て、サイドガイド板5がスライド可能に設けられてお
り、このサイドガイド板5を図1の矢印a方向に所定量
スライドさせることによりカセット横幅が設定される。
同様に、カセット本体2の縦幅方向の基準面2cに対し
て後端ガイド板17がスライド可能に設けられており、
後端ガイド板17を図1の矢印b方向に所定量スライド
させることによりカセット縦幅が設定される。
【0014】以上の可動なガイド板5,17によって、
カセット本体2は複数のシート材サイズに対応可能な構
成となっている。
【0015】ここで、サイドガイド板5の位置決めは、
サイドガイド板5のクリックばね部5aがカセット本体
2に設けられたクリック溝部2dに嵌まることによって
行われるが、前記クリックばね部5aはサイドガイド板
5の縦壁5bに設けられた把手部5cを持って、サイド
ガイド板5を図1の矢印a方向へ動かそうとする力によ
って容易にたわませることができ、たわみながら、クリ
ック溝部2aを乗りこえて使用するべき他のクリック溝
部2dまでサイドガイド板5をスライドさせることが可
能な構成になっている。このような構成でサイドガイド
板5は、図2の実線で示す位置5から2点鎖線で示す位
置5′までの範囲でカセット本体2内をスライド可能と
なっている。
【0016】また、後端ガイド板17の位置は、図3に
示すように後端ガイド板17の下面に設けられた三角リ
9aがカセット本体2に設けられた三角溝2eに嵌ま
ることにより決まるようになっている。後端ガイド板1
7を図1のb方向へスライドさせる時は、後端ガイド板
17のつまみ部9をつまんで、つまみ部を図3(b) の2
点鎖線で示す位置9Aまで変位させ、それと共に三角リ
ブ9aを持ちあげ、三角溝2eから三角リブ9aをはず
して、スライド可能とする構成になっている。このよう
な構成で、後端ガイド板17は図2の実線で示す位置1
7から2点鎖線で示す位置17′までの範囲で、カセッ
ト本体2内をスライド可能となっている。
【0017】以上の操作で、使用するシート材Pのサイ
ズに合わせて、サイドガイド板5と後端ガイド板17の
位置設定を行った後、シート材Pをカセット本体2内の
積載板3上に積載する。
【0018】ここで、積載板3は、その回転域におい
て、スライドするサイドガイド板5と断面方向で重なる
位置にあり、サイドガイド板5との干渉を回避するため
に、サイドガイド板5のスライド域に該当する部分の積
載板3は切欠部3Aが形成されている。
【0019】本発明では、前記積載板3の切欠部3Aで
シート材Pを支える手段として補助積載板6が設けられ
ている。補助積載板6は、サイドガイド板5上にその回
転支軸6c,6dをもっていて、サイドガイド板5と共
にカセット本体2内をスライドする。サイドガイド板5
のスライド域において、補助積載板6は積載板3とオー
バラップする関係にあるが(図1のハッチング部6
a)、補助積載板6と積載板3は断面方向で重ならない
位置関係に配設されており、補助積載板6が積載板3の
下にもぐり込むように構成されているため干渉はおこら
ならい。また、補助積載板6の先端部6bは、積載板3
をはさみ込むことにより積載板3と連結されているお
り、積載板3が支軸3a,3bを中心に図3の矢印c方
向に回転動作を行う時、補助積載板6も連動して、支軸
6c,6dを中心に図3の矢印d方向に回転動作を行
う。
【0020】以上説明した積載板3及び補助積載板6に
より、シート材Pはほぼ全域においてフラットに支持さ
れて積載される。積載されたシート材Pは、サイドガイ
ド板5上に支点7aを持つサイド押え7によって図2の
矢印e方向の付勢力を受ける。このサイド押え7の付勢
力によって、シート材Pのサイズがばらついて、カセッ
ト本体2の設定した収納幅に対して、シート材P幅が小
さく隙間があいてしまう場合があっても、シート材Pを
常に基準面2aに突き当たった適正な位置に積載するこ
とができる。
【0021】シート材Pを積載したカセット本体2は、
装置本体内に装着され、装置本体内に支軸10aにより
回動自在に設けられた給紙ローラ15によって、シート
材Pの給送が行われる。積載シート材Pから最上紙を1
枚ずつ分離していく手段としては、シート材Pの先端側
の両角に位置する分離爪11,12を用い、給送途中で
分離爪11,12付近でシート材のループPaを形成さ
せつつ、下層の積載シート材Pの分離を行う。このと
き、給紙ローラ15によって、最上紙のみを搬送するた
めに、給紙ローラ15としてはローラ15とシート材と
の間の摩擦係数がシート材間の摩擦係数より高くなるよ
うな材質(例えばゴム等)でできている。また、ラスト
紙についても前述の関係を保つように積載板3上に分離
シート13を貼り付け、摩擦係数の調節を行っている。
【0022】積載板3の下には、積載板3、補助積載板
6及び積載されたシート材Pを支えるべく上方に付勢力
を持つカセットばね10が設けられている。給紙ローラ
15の回転により給紙ローラの半月部15bがシート材
Pに当接し、シート材Pを介して積載板3を押し下げる
と、カセットばね10は圧縮され、図3の矢印f方向の
反発力を生じる。
【0023】この反発力と前述した摩擦係数との関係に
より、給紙ローラ15は搬送力を生じ、最上紙を1枚ず
つ分離しながら、装置本体の画像形成部へとシート材P
の給送を行う。 〈本発明の実施例〉 本参考例では、補助積載板の先端6bで積載板3を
挟むことにより、積載板3と補助積載板6との連動をと
ったが、補助積載板6とサイドガイド板5との間に補助
ばね20を介在させ、補助積載板6を積載板3に対し
て、補助ばね20の付勢力によって下方から突き当てる
ことによっても回転動作を連動させることができる(図
4)。
【0024】 また、補助積載板6自体をサイドガイ
ド板5上に支点5hをもつ板ばね構成として、補助積載
板6自体の付勢力でもって積載板3に突き当て連動をと
ることもできる(図5)。
【0025】
【0026】 本発明は片側基準のカセットのみなら
ず、中央基準のユニバーサルカセットにおいても、両サ
イドに設けられた2つのサイドガイド板に対して本構成
を実施することにより、同様の効果が得られることはも
ちろんである。
【0027】
【発明の効果】以上、説明したように、サイドガイド板
のスライド域に該当するシート材積載板の切欠部にサイ
ドガイド板の紙幅方向のスライドに連動する補助積載板
を構成することにより、サイドガイド板のスライド動作
を妨げることなく積載シート材をほぼ全域においてフラ
ットに保持することが可能となり、切欠部でのシート材
の垂れ下がりやたわみによる爪抜け不良等の給紙ジャム
を防止でき、給紙安定性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基礎となる参考例を示すシート材積載
装置の斜視図。
【図2】同じく平面図。
【図3】同じく(a) は図2におけるA−A線断面図、
(b) はB部の拡大図。
【図4】本発明の第1の実施例を示すサイドガイド板付
近の部分縦断面図。
【図5】本発明の第2の実施例を示すサイドガイド板付
近の部分縦断面図。
【図6】従来のシート材積載装置の一例を示す斜視図。
【図7】同じく平面図。
【符号の説明】
M 画像形成装置 P シート材 1 シート材積載装置(ユニバーサルカセット) 2 カセット本体 3 シート材積載板 5 サイドガイド板 6 補助積載板 7 サイド押さえ 10 カセットばね 11 分離爪(基準側) 12 分離爪(非基準側) 13 分離シート 15 給紙ローラ 17 後端ガイド板 20 補助ばね
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B65H 1/00 - 1/30 B65H 3/00 - 3/68

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像形成装置にシート材を送り込むため
    のシート材積載装置において、 側部に切欠部を有し、前記シート材を積載する揺動自在
    に支持された積載板と、 前記積載板に積載するシート材の紙幅に合わせて前記切
    欠部内を紙幅方向に移動可能なサイドガイド板と、 前記切欠部上のシート材を支持する一方、前記サイドガ
    イド板に揺動自在に支持された補助積載板と、 を有し、 前記補助積載板を前記積載板に下方から突き当たるよう
    に付勢したことを特徴とするシート材積載装置。
  2. 【請求項2】 前記補助積載板を、該補助積載板と前記
    サイドガイド板との間に配置されているバネにより付勢
    することを特徴とする請求項1記載のシート材積載装
    置。
  3. 【請求項3】 前記補助積載板を板ばね構成とし、補助
    積載板自体のバネ力により該補助積載板を付勢すること
    を特徴とする請求項1記載のシート材積載装置。
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