JP3650010B2 - 給紙装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、プリンタ、ファクシミリ、複写機等の画像形成装置において使用される給紙装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、プリンタ、ファクシミリ、複写機等の画像形成装置において使用される給紙装置には、給紙ローラに発砲ポリウレタンやゴムなどの高摩擦材料からなる分離部材を圧縮して設け、そのニップ部で重ねて送られた用紙を分離するための用紙重送防止機構を設けたものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
一般に、用紙の給紙にあたっては、特に湿気や静電気などの影響、また、用紙を裁断して積み重ねた状態、用紙の継ぎ足し、あるいは、用紙を載置するときに用紙束が充分に捌ききれていない場合などにおいて、用紙間の摩擦係数や、用紙相互間の吸着力により、3枚以上、多い時には、10数枚以上がまとまって給紙されることがある。
【0004】
ところが、前記用紙重送機構は、2枚の用紙が給紙ローラと分離部材との間に進出した場合は、下面の用紙は分離部材の摩擦力により分離され重送を防止することができるが、3枚以上の用紙が進入した場合では、その内の1枚のみを分離することはできなかった。
【0005】
すなわち、給紙ローラと分離部材との間に同時に3枚以上の用紙が進入すると、その内の最下部の用紙は分離部材と接触するため、分離部材の摩擦力により給紙が阻止されるが、最下部より上の分離部材に接触しない用紙は、分離部材による摩擦作用を受けずに、重なったまま給紙ローラの搬送力により給送されてしまい、重送を防ぐことができないのである。
【0006】
また、上記の重送を回避するために、ユーザによって予め用紙を捌き、その後に用紙載置台に用紙をセットすることが行われているが、この方法では、充分に捌ききれない場合や、捌き忘れることがあり、根本的な問題解決にはなっていないと言える。また、ユーザが捌き忘れないにしても、用紙をセットする度に、用紙を捌くという作業が必要であるため、非常に手間がかかるといった問題が生じてくる。
【0007】
この発明の目的は、用紙の重送を防止するため、用紙を給紙ローラの給紙位置へと導く過程において、自動的に用紙を捌く機構を設けて、用紙の重送を確実に防止することが可能な給紙装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明は以下の構成を備えている。
【0009】
(1)用紙を給紙搬送する給紙ローラと、積載される用紙の先端部を保持しつつ該給紙ローラへ接近又は離間する用紙載置台と、を有し、当該用紙載置台が該給紙ローラへ接近することにより、用紙を該給紙ローラの給紙位置へと導く給紙装置において、
給紙カセットにおける用紙の前端と当接する位置で前記給紙ローラに対して接触および離間自在に配置され、用紙の重送を防止する分離部材が上部に設けられ、用紙の前端部を捌くための捌き部材が前記用紙の前端との当接位置に設けられた支持部材と、
前記用紙載置台を下から支持するとともに、給紙時に前記用紙載置台を前記給紙ローラの方向に押し上げる押上げレバーと、
前記支持部材を前記給紙ローラの方向に付勢する弾性体と、を備え、
前記押上げレバーは、押上動作前に前記支持部材の一部と係合して、前記弾性体に抗して前記支持部材を制止させる力を前記支持部材に対し加え、かつ、押上動作の途中で前記支持部材との係合が解除されることを特徴とする。
【0010】
この構成においては、用紙載置台が給紙ローラへ接近する際及び離間する際に、該用紙載置台に積載された用紙の先端部が、該捌き部材によって捌かれることになる。該捌き部材は積載された用紙各々の先端部に沿って摺動しながら、互いに、吸着している複数枚の用紙をばらしていくことになる。
また、用紙が給紙ローラの給紙位置に導かれる際にまず、捌き部材に摺動されながら移動するため、各用紙どうしの吸着をなくすことになり、かかる状態で用紙が分離部材と給紙ローラとのニップ部を通過することから、分離部材によって確実に分離作業が行われることになる。
さらに、用紙が給紙ローラの給紙位置に配置されるように、用紙載置台を押上げた押上げレバーが、該用紙載置台を下げる際に支持部材と係合し該支持部材を給紙ローラから離間させ、そのまま該支持部材と該給紙ローラとが非接触の状態に保たれるよう制止する。そして、支持部材は該押上げレバーとの係合が解除されると、該弾性体の付勢力により、給紙ローラと接触状態が保たれるようになる。
【0011】
(2)前記支持部材は係合部を備えており、前記係合部との係合により所定の給紙位置に前記支持部材を制止する制止部を設けたことを特徴とする。
【0012】
この構成においては、該支持部材は前記弾性体からの付勢力により該給紙ローラを押圧することになるが、該制止部を設けることにより、該制止部に係合される該支持部材の位置が決定され、当該位置により該支持部材が該給紙ローラを押圧する強さが調整されることになる。
【0017】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の給紙装置が適用されるインクジェットプリンタの構成を示すものである。このインクジェットプリンタの給紙装置には、用紙を給紙搬送するために一定の周速度で回転する給紙ローラ1が設けられている。給紙ローラ1の近傍には、用紙15が積載される用紙載置台2が支点16によって軸支されており、用紙載置台2は支点16を中心に所定範囲内で揺動自在にされている
該回転動作は、用紙載置台2の下方に設けられた押上げレバー9の作用によって行われる。即ち、押上げレバー9は、一端を支点に回転自在にされており、他端において用紙載置台2の底面に当接する。押上げレバー9の押上げによって用紙載置台2は給紙ローラ1へと接近し、用紙載置台2上に積載された用紙15の先端部が給紙ローラ1の給紙位置へと導かれる。
【0018】
それにより積載された用紙15の上面が給紙ローラ1に圧接することになり、一番上の用紙のみが給紙ローラ1へと給紙される。また、押上げレバー9が反時計方向に回転移動することにより、用紙載置台2は押上げレバー9の動作に伴い給紙ローラから離間していくことになる。
【0019】
一方、給紙ローラ1の下方で用紙載置台2の給紙側には、支持部材10が給紙ローラ1に対して近接・離間自在にして設けられている。支持部材10の上部には、用紙の重送を防止する分離部材3が設けられており、支持部材10の前面、すなわち、積載された用紙15の先端が当接する位置に、用紙の先端部を捌くための捌き部材11が設けられている。
【0020】
また、支持部材10の下方には、支持部材10を給紙ローラ1方向に付勢するためのスプリング12aが設けられている。
【0021】
分離部材3は、発砲ポリウレタン、発砲ゴム等の高摩擦材料で形成されており、回転可能に軸支され、スプリング12bによって、給紙ローラ1に所定の押圧力で圧接するように設けられている。
【0022】
また、捌き部材11は、発砲材料からなるシート材、ゴム等の弾性体、スエード等の不織布、コルク、或いは、植毛ブラシなどで形成されており、本実施の形態においては、シート状に形成して支持部材10の用紙15と当接する面に貼着されている。
【0023】
ここで図5を参照して、捌き部材11と用紙15との位置関係を示す。図5は用紙載置台2を上方から見た図であるが、捌き部材11は積載された用紙15の先端縁と当接するように、収納される用紙の先端縁の位置を規定する先端縁規定板21の面と面一となるか、又はわずかに先端縁規定板21の面より用紙15側に突出した状態で取り付けられる。
【0024】
この構成において、本発明の給紙装置が適用されるインクジェットプリンタの一連の動作を説明すると、積載された用紙は捌き部材11に沿って摺動しながら、給紙ローラ1の給紙位置に送られ、給紙ローラ1と分離部材3とによって構成されるニップ部において重送を防止される。
【0025】
なお、当該ニップ部について図6に図示している。図6は本発明の給紙装置を側面から見た図であり、同図において、当該ニップ部は給紙ローラ1と分離部材3が当接している部分のことをいう。
【0026】
該ニップ部を通過した1枚の用紙15は、給紙ローラ1に接触しながら従動回転するピンチローラ4及びガイドローラ5により搬送されていき、印字部6へ導かれる。 印字部6は、用紙を支持するプラテンと、該プラテンの長手方向に往復移動可能に設けられた印字ヘッドから構成され、印字信号により制御され、プラテン上に送られてくる用紙15の表面に印字を行う。印字された用紙15は、排出ローラ7により排紙トレイ8に排出される。
【0027】
次に、本発明の給紙装置を構成する各部材の動作について説明する。
【0028】
用紙載置台2は、図2に示すように、支点16を中心軸に回転可能に支持されており、その上面には、印字される前の用紙15が積載収納されている。
【0029】
また、上述のとおり用紙載置台2の下方には、用紙載置台2を押し上げるための押上げレバー9が回転可能に設けられている。押上げレバー9の動作の概略としては、インクジェットプリンタ本体からの給紙信号に基づいて回転制御され、給紙信号により時計方向に回転して用紙載置台2を給紙ローラに接近する方向に押上げ、用紙載置台2に積載された1番上の用紙15を給紙ローラ1に圧接させ、また、給紙が終わったときにはインクジェットプリンタ本体からの解除信号により反時計方向に回転して、用紙載置台2を元の位置に戻すように制御される。
【0030】
ここで、図3を用いて押上げレバー9の動作の詳細について述べる。まず、同図に示すように押上レバー9の端にはリンク部材17aが設けられており、リンク部材17aはリンク部材17bとピン結合されており、リンク部材17bはリンク部材17cとピン結合されている。リンク部材17cにはギア18からの回転が直接伝えられ、図には表していないがギア18にはモータからの駆動力が伝えられる機構になっている。上記のリンク部材17a〜17cによって構成されたクランク機構により、ギア18が1回転する間に、押上げレバー9は支点16を中心とした所定回転範囲内を1往復することになる。
【0031】
インクジェットプリンタ本体からの給紙信号は、まずモータへと伝えられ、該モータが作動し、クランク機構を介して押上げレバー9が作動する。
【0032】
ここで、押上げレバー9は用紙載置台2上の用紙15が給紙ローラ1の給紙位置にくる状態で静止させなければならず、またスプリング12aのスプリングの復元力に逆らって支持部材10を後述する待機位置に制止させなければならないことから、ギア8の逆回転を防止することが必要となる。
【0033】
当該逆回転防止を行うのが、カム19とラチェット爪20とからなるラチェット機構である。かかる機構により、同図においてギア18は反時計回りには回転可能であるが、逆回転である時計回りには回転することはできない。以上の構成により、押上げレバー9の動作が制御されることになる。
【0034】
即ち、上述のラチェット機構により、押上げ板9が用紙載置台2を押し上げた状態及び押上げ板9が支持部材10を押し下げた状態において、ギア18は固定されるため、モータの駆動を停止させても押上げレバー9の状態は維持される。
【0035】
次に、図4を用いて、押上げレバー9と用紙載置台2及び支持部材10との、連動について説明する。ここで、支持部材10には係合部13が設けられており、かかる係合部13は押上げレバー9の先端部と係合する。また支持部材10の下方には、たえず支持部材10を給紙ローラ1の方向に付勢するスプリング12aが設けられている。
【0036】
そのため、支持部材10はスプリング12aの弾性力に対抗する力が作用していない時には、給紙ローラ1と分離部材3とが接触する方向へと付勢されることになる。ここで、当該給紙ローラ1と接触状態にある支持部材10の位置を給紙位置ということにする。反対に支持部材10が押上げレバーによって、給紙ローラと非接触の状態に置かれている位置を待機位置ということにする。
【0037】
図4(a)は、本発明の給紙装置の給紙前の状態(待機状態)を表している。給紙ローラ1は図中の矢印方向に一定の周速で回転しており、押上げレバー9は、該押上げレバー9の先端部が前記支持部材10に設けられている係合部13と係合することにより、スプリング12の弾性力に対抗して支持部材10を待機位置に制止させている。
【0038】
上述の待機状態のときに、給紙装置に給紙信号が送られると、図4(b)に示すように、押上げレバーが矢印の方向に回転する。押上げレバー9の回転により、用紙15を載置している用紙載置台2が押し上げれる。それに伴って、支持部材10はスプリング12aの付勢力によって、押上げレバー9の先端部の移動に追従して上方に移動する。
【0039】
そして、図4(c)に示すように、押上げレバー9がある程度回転し、支持部材10の係合部13と押上げレバー9の係合が解除されると、スプリング12aの付勢力により支持部材10の上部に設けられた分離部材3が、前記給紙ローラ1に当接すると共に、支持部材10に形成された係合部13が、インクジェットプリンタ本体に制止部として設けられたピン14と係合し、当該係合によって支持部材10の上方への移動が制止させられる。
【0040】
よって、分離部材3は、給紙ローラ1に所定の押圧力で圧接し、支持部材10は、上方向への移動が制止された状態に置かれる。このとき静止部としてのピン14の位置によって分離部材3の給紙ローラ1に対する押圧力の強さが決定される。本実施の形態においては、ピン14はインクジェット本体に設置されているが、支持部材10の係合部13と係合し得る位置であれば、ピン14を給紙装置側に設けることも可能である。
【0041】
本実施の形態においては、支持部材10に設けられた係合部13は、支持部材10を所定の待機位置に保持するためのものであり、また同時に、本体に設けられたピン14と係合して、支持部材10の上移動を所定の位置で制止するための役割をも果たしている。なお、本実施の形態では、係合部13を兼用して構成しているが、それぞれ別の箇所に設けても良い。
【0042】
待機位置にあっては、支持部材10に形成された係合部13が、押上げレバー9に係止され、支持部材10を待機位置に保持することができ、また、支持部材10がスプリング12aによって上方に付勢されて移動するときに、支持部材10に形成された係合部13がインクジェットプリンタ本体に設けられたピン14に係止されることにより、支持部材10(分離部材3)を給紙のための所定位置に保持することができ、また、後述するように捌き部材11を保持して、用紙先端縁と捌き部材11が適切に接摺するように保持している。
【0043】
さらに、図4(d)に示すように、押上げレバー9の回転により、用紙載置台2が押上げられるため、用紙載置台2に積載されている用紙15の先端縁は、前記制止状態に置かれた支持部材10の前面に設けられている捌き部材11に接摺し、それによって、積載された用紙15の先端部が確実に捌かれる。
【0044】
次いで、用紙の最上段が給紙ローラ1に当接する位置に至ると、捌き処理された用紙が、回転している給紙ローラ1により給紙される。給紙された用紙は、給紙ローラ1と分離部材3のニップ部に送られる。
【0045】
この時、用紙15先端部が、前記捌き部材11により捌き処理されているため、従来のような3枚以上の給紙、あるいは、10数枚の用紙がまとまって給紙されるといった多重給紙が防止される。
【0046】
また、仮に、2枚給紙が生じたとしても、前記分離部材3により、下面の用紙は搬送が阻止され、印刷部へ2枚共搬送されることが防止される。
【0047】
さらに、詳しくは、用紙の搬送方向に沿って、捌き部材11を設けた位置と、分離部材3を設けた位置とが同じ経路上に位置しているため、捌き部材11により捌かれた部分が、分離部材3の分離作用を受けるという相乗効果により、確実な分離効果が得られることになる。
【0048】
なおここで、一番上の紙の給紙が行われ、用紙15の先端部が給紙ローラ1とピンチローラ4とのニップ部に挟持されると、前記給紙装置に解除信号が出される。
【0049】
これによって、押上げレバー9は反時計方向に回転し、用紙載置台2が下降し、押上げレバー9が支持部材10に形成された係合部13に係合する。この下降する間においても、用紙の自重により、用紙15の先端縁と捌き部材11とが接摺するため、捌き処理が行われる。更に、押上げレバー9が、支持部材10をスプリング12aの弾性力に対抗して下降させ、待機位置に制止させる。
【0050】
以上のように、本実施の形態にあっては、押上げレバー9が用紙載置台2及び支持部材10を給紙ローラ1から接近・離間させることから、給紙ローラ1を常時回転させることができる。これにより、特別な制御を必要とせず、また、分離部材3を構成する摩擦部材は給紙時のみ給紙ローラ1に圧接するようにしているため、該摩擦部材の摩擦や変形を防止することができる。さらに、用紙載置台2の上下移動の間に用紙を捌くことができ、しかも給紙前に確実に捌かれるため、従来のように、3枚以上、また10数枚といった重送が防止されるともに、捌き処理が行われた部分が分離部材3により分離作用を受けるため、確実に重送を防止することができる。
【0051】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、
(1)用紙を給紙搬送する給紙ローラと、積載される用紙の先端部を保持しつつ該給紙ローラへ接近又は離間する用紙載置台と、を有し、当該用紙載置台が該給紙ローラへ接近することにより、用紙を該給紙ローラの給紙位置へと導く給紙装置において、前記用紙載置台の接近・離間動作の際に、用紙載置台に積載された用紙の先端部を捌く捌き部材を設けたことにより、用紙載置台が給紙ローラへ接近する際及び離間する際に、該用紙載置台に積載された用紙の先端部を、該捌き部材によって捌くことが可能となる。該捌き部材は積載された用紙各々の先端縁に沿って摺動しながら、互いに吸着している複数枚の用紙をばらしていくことになり、ユーザによって用紙を予め捌く手間を省くことができるとともに、分離部材での分離作業がより確実に行われるようになるため、用紙の重送を防止することができる。
また、前記捌き部材が、前記給紙ローラに圧接して用紙の重送を防止する分離部材を備えた支持部材の用紙と当接する面に、設けられていることにより、用紙が給紙ローラの給紙位置に導かれる際にまず、捌き部材に摺動されながら移動するため、各用紙どうしの吸着をなくすことにができ、かかる状態で用紙が分離部材と給紙ローラとのニップ部を通過することから、分離部材によって確実に分離作業を行うことができる。
さらに、前記用紙載置台を該給紙ローラへと接近させる押上げレバーと、前記支持部材を該給紙ローラとの接触方向に付勢するスプリングと、によって、該支持部材が該給紙ローラと非接触の状態である待機位置と、該支持部材が該スプリングの付勢力を利用して該給紙ローラと接触している状態である給紙位置と、の間の往復動作において、該支持部材の給紙位置から待機位置への移動は、該押上げレバーが該用紙載置台を押上げた後における該押上げ動作方向と反対方向の動作によって行われることにより、用紙が給紙ローラの給紙位置に配置されるように、用紙載置台を押上げた押上げレバーが、該用紙載置台を下げる際に支持部材と係合し該支持部材を給紙ローラから離間させ、そのまま該支持部材と該給紙ローラとが非接触の状態に保たれるように制止される。そして、支持部材は該押上げレバーとの係合が解除されると、該スプリングの付勢力により、給紙ローラと接触状態が保たれるようになる。
以上の一連の動作は、すべて押上げレバーの動作によって行われていることから、該押上げレバーの制御以外には、特別な制御機構は不要となり、給紙装置の構造が複雑になることを防ぐことができる。
【0052】
(2)前記支持部材は係合部を備えており、該係合部との係合により所定の給紙位置に該支持部材を制止する制止部を設けたことにより、該支持部材は前記スプリングからの付勢力により該給紙ローラを押圧することになるが、該制止部を設けることにより、該制止部に係合される該支持部材の位置が決定され、当該位置により該支持部材が該給紙ローラを押圧する強さを調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の給紙装置が適用されるインクジェットプリンタの動作の概略を示す図である。
【図2】本発明の給紙装置の構成図である。
【図3】本発明の給紙装置における押上げレバーの動作を示す図である。
【図4】本発明の給紙装置における押上げレバー及び支持部材の動作を示す図である。
【図5】本発明の給紙装置における捌き部材の配置を示す図である。
【図6】本発明の給紙装置における給紙ローラと分離部材の接触状態を示す図である。
【符号の説明】
1−給紙ローラ
2−用紙載置台
3−分離部材
4−ピンチローラ
5−ガイドローラ
6−印字部
7−排出ローラ
8−排紙トレイ
9−押上げレバー
10−支持部材
11−捌き部材
12(12a〜12b)−スプリング
13−係合部
14−ピン
15−用紙
16−支点
17−(17a〜17c)リンク部材
18−ギア
19−カム
20−ラチェット爪
21−先端縁規定板

Claims (2)

  1. 用紙を給紙搬送する給紙ローラと、積載される用紙の先端部を保持しつつ該給紙ローラへ接近又は離間する用紙載置台と、を有し、当該用紙載置台が該給紙ローラへ接近することにより、用紙を該給紙ローラの給紙位置へと導く給紙装置において、
    給紙カセットにおける用紙の前端と当接する位置で前記給紙ローラに対して接触および離間自在に配置され、用紙の重送を防止する分離部材が上部に設けられ、用紙の前端部を捌くための捌き部材が前記用紙の前端との当接位置に設けられた支持部材と、
    前記用紙載置台を下から支持するとともに、給紙時に前記用紙載置台を前記給紙ローラの方向に押し上げる押上げレバーと、
    前記支持部材を前記給紙ローラの方向に付勢する弾性体と、を備え、
    前記押上げレバーは、押上動作前に前記支持部材の一部と係合して、前記弾性体に抗して前記支持部材を制止させる力を前記支持部材に対し加え、かつ、押上動作の途中で前記支持部材との係合が解除されることを特徴とする給紙装置
  2. 前記支持部材は係合部を備えており、前記係合部との係合により所定の給紙位置に前記支持部材を制止する制止部を設けたことを特徴とする請求項1に記載の給紙装置。
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