JP2003039500A - 成形用金型 - Google Patents
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Abstract
精度に位置決めできる成形用金型を提供する。 【解決手段】 固定側入れ子と、可動側入れ子とを有す
る成形用金型において、テーパ状のピン11を有する、
固定側入れ子を構成する固定側コア1と、ピン11が嵌
挿するテーパ状の穴12を有する可動側入れ子を構成す
る可動側コア3と、テーパ状の突起を有する、固定側コ
ア1とは異なる固定側入れ子を構成するテーパーピン1
3を備えた固定側スリーブ2と、テーパーピン13の突
起に嵌挿するテーパ状の穴14を有する、可動側コア3
とは異なる可動側入れ子を構成する可動側スリーブ4と
を具備し、各テーパ状の突起、穴の嵌挿を利用して高精
度の位置決めを行うものである。
Description
属等を成形するときに用いる金型に関し、詳しくは金型
の固定側入れ子と可動側入れ子との相対位置を高精度に
位置決めすることができる成形用金型に関するものであ
る。
子の相対位置を高精度に位置決めする手段として、テー
パピンを用いる方法や、実開平5−74822号公報の
成形用金型に開示された方法がある。
10を用いて説明する。テーパピン105を用いた金型
では、図10に示すように、固定側型板101に設けら
れたポケット穴に固定側入れ子102がネジ等で固定さ
れ、可動側型板103のポケット穴に可動側入れ子10
4がネジ等で固定されていて、固定側入れ子102に設
けられた複数の穴に先端が円錐状のテーパピン105を
挿入し、可動側入れ子104に設けられたすり鉢状の穴
106に、テーパピン105の円錘状の先端が嵌挿する
ことで、固定側入れ子102と可動側入れ子104との
相対位置の精度が確保されるようにしたものである。
れた方法は、図11に示すように、固定側入れ子115
と可動側入れ子116とで位置決め形状部117を構成
して両入れ子間の位置精度を維持するもので、この位置
決め形状部117は、固定側入れ子115の突出部が可
動側入れ子116の台形テーパ状部と嵌合するように形
成したものである。図11中、118、119は型板、
120は製品形状部である。
外径がCで、径が異なる内径A及び内径Bを有するよう
なカメラ用の鏡枠121を成形する場合、図10に示す
ような方法や実開平5−74822号公報に開示された
図11に示すような方法では対応できない。
に示すような構造であることが多い。この型は、固定側
の入れ子が固定側スリーブ122と固定側コア123と
の2つの部材から成り、可動側の入れ子が可動側スリー
ブ124と可動側コア125とから成っている。そし
て、固定側コア123にはテーパ状のピン126が、可
動側コア125には前記ピン126と嵌合するテーパ状
の穴127が設けられている。これによって、固定側コ
ア123と可動側コア125の相対位置を高精度に位置
決めすることができる。
1に求められる精度は、例えば内径Aと内径Bの同軸度
がφ0.01mmで、更に内径Aと外径Cの同軸度も約
φ0.01mmの場合がある。
成形された鏡枠121をエジェクタピン(図示省略)で
突き出す直前に、可動側スリーブ124に対して可動側
コア125が図13の左向きにわずかに後退する「先抜
き構造」とすることで、離型抵抗を小さくする手段が用
いられることが多い。そのため可動側スリーブ124と
可動側コア125の間には片側0.002〜0.005
mm程度の隙間が設けられている。
ブ124は、それぞれ固定側型板101のポケット穴と
可動側型板103のポケット穴に挿入固定されており、
固定側スリーブ122と固定側型板101のポケット穴
や可動側スリーブ124と可動側型板103のポケット
穴の加工誤差もあり、図13に示す型では、前記鏡枠1
21における内径Aと外径Cの同軸度の精度を確保する
ことが困難である。
で、固定側入れ子、可動側入れ子がそれぞれ複数の部材
から構成され、また加工誤差が存在する場合であって
も、固定側入れ子、可動側入れ子の相対位置を高精度に
位置決めできる成形用金型を提供することを目的とす
る。
各々複数の部材からなる固定側入れ子と、可動側入れ子
とを有する成形用金型において、第1のテーパ状の突起
又は穴を有する、前記固定側入れ子を構成する第1の部
材と、この第1のテーパ状の突起又は穴に嵌挿するテー
パ状の穴又は突起を有する前記可動側入れ子を構成する
第2の部材と、第2のテーパ状の突起又は穴を有する、
前記第1の部材とは異なる前記固定側入れ子を構成する
第3の部材と、この第2のテーパ状の突起又は穴に嵌挿
するテーパ状の穴又は突起を有する、前記第2の部材と
は異なる前記可動側入れ子を構成する第4の部材とを具
備することを特徴とするものである。
る複数の部材及び可動側入れ子を構成する複数の部材
が、テーパ状の突起と穴により位置決めされるものであ
るから、固定側入れ子と可動側入れ子を高精度に位置決
めすることができ、高精度の成形品を得ることができ
る。
形用金型において、前記第1のテーパ状の突起又は穴
と、これに嵌挿するテーパ状の穴又は突起の組み合わせ
における、金型の開閉方向と垂直な方向の突起と穴との
隙間の大きさが、前記第2のテーパ状の突起又は穴と、
これに嵌挿するテーパ状の穴又は突起の組み合わせにお
ける金型の開閉方向と垂直な方向の突起と穴との隙間の
大きさと異なることを特徴とするものである。
状の突起と穴において、ある突起と穴の組み合わせにお
ける金型の開閉方向と垂直な方向の突起と穴との隙間の
大きさと、他方の隙間の大きさが異なるため、それぞれ
の突起や穴が加工されている位置に誤差があっても、隙
間が比較的大きい箇所で、加工位置の誤差を吸収できる
ため、金型がかじることがなく、固定側入れ子と可動側
入れ子を高精度に位置決めできる。
形用金型において、前記固定側入れ子を構成する部材
と、前記可動側入れ子を構成する部材のうち少なくとも
1つが、この部材を保持する型板部材に対して、この金
型組立時に金型の開閉方向と垂直な方向に移動可能であ
ることを特徴とするものである。
材の少なくとも1つ、及び/又は、可動側入れ子の構成
部材の少なくとも1つが、それを保持する型板部材に対
して、型組み時に金型の開閉方向と垂直な方向に移動可
能であるため、各構成部材に加工誤差があっても、型組
み時に出来映えに合わせて固定側入れ子及び/又は可動
側入れ子の位置が自然と調整されることになり、金型が
かじることがなく、固定側入れ子と可動側入れ子とを高
精度に位置決めできる。
ついて説明する。尚、本実施の形態1の説明は特徴的な
部分についてのみおこない、一般的に公知である部分に
ついては、図示及び説明を省略している。
を成形するための3プレート構造の金型における主要部
断面図であり、パーティング面(以下「PL面」と称す
る)等が閉じている状態を示す。図2は、図1に示す金
型のPL面等が開いている状態を示す。
コア1、固定側スリーブ2及びテーパピン13から構成
され、固定側スリーブ2に設けられた穴19に固定側コ
ア1が貫通し、固定側型板6に固定されている。
リーブ4から構成され、可動側スリーブ4に設けられた
穴18に可動側コア3が挿入されている。
けられた第1のテーパ状の突起であるピン11と、第2
の部材である可動側コア3に設けられた第1のテーパ状
の突起に嵌挿されたテーパ状の穴12が嵌め合わされる
ことにより、固定側コア1と可動側コア3の相対位置が
一致するようになっている。
には、先端が第2のテーパ状の突起となっている複数の
テーパピン13が固定側型板6に固定されていて、各々
が第4の部材である可動側スリーブ4に設けられた第2
のテーパ状の突起に嵌挿するテーパ状の穴14と嵌め合
わされることにより、固定側スリーブ2と可動側スリー
ブ4の相対位置が一致するようになっている。
穴に、固定側スリーブ2が挿入されてネジ(図示省略)
で固定され、可動側型板7に設けられたポケット穴に可
動側スリーブ4が挿入されてネジ(図示省略)で固定さ
れている。
は第2受板である。第1受板9と第2受板10は、可動
側コア3の鍔状となっている一端、及びガイドピン15
の鍔状となっている一端を挟んだ状態で、ネジ(図示省
略)で一体に固定されている。
等を開くと、可動側コア3及びガイドピン15は第1受
板9と第2受板10と一体で動き、特に可動側コア3は
可動側スリーブ4に設けられた穴18に摺動するように
動く。そのため可動側コア3と穴18との間には、片側
で0.002〜0.005mm程度の隙間ができるよう
に加工されている。
固定側型板6及び可動側型板7側に突出し、固定側型板
6と可動側型板7にそれぞれ設けられた第1ガイドブシ
ュ16及び第2ガイドブシュ17に嵌挿することで、第
1受板9と第2受板10、可動側型板7、固定側型板6
の相対位置がほぼ一致するようになっている。尚、ガイ
ドピン15の外径と第1ガイドブシュ16及び第2ガイ
ドブシュ17の内径との間には、片側約0.01mm程
度の隙間が設けられている。
はスプルが配置され、固定側型板6にはランナと二次ス
プルが設けられ、固定側スリーブ2にはピンゲートが設
けられていることで、固定側コア1、固定側スリーブ
2、可動側コア3、可動側スリーブ4で形成される空隙
5に溶融したプラスチック材料を導く事ができ、従来例
で述べたような形状を有する鏡枠121を成形すること
が可能となる。
ピン11と可動側コア3に設けられた穴12については
図3を参照して、固定側スリーブ2に埋設されたテーパ
ピン13と可動側スリーブ4に設けられた穴14につい
ては図4を参照して、各々更に詳しく説明する。
と可動側コア3に設けられた穴12のテーパの角度は、
図3に示すように金型の開閉方向(図3の左右方向)に
対して1°30′である。そしてピン11と穴12のテ
ーパ面は、金型の開閉方向に約0.05mmの隙間が開
くように、ピン11及び穴12を加工してある。すると
1°30′のテーパにより、ピン11と穴12のラジア
ル方向(金型の開閉方向と垂直な方向)の隙間は約0.
001mmとなる。
間が開くように加工する方法として、例えばピン11を
予め長めに作っておき、ピン11のテーパ面を少しずつ
削って調整する、又は、穴12をやや浅めに作ってお
き、穴のテーパ面を少しずつ削って調整する、等の方法
がある。また、ピン11や穴12部分を、それぞれ固定
側コア1や可動側コア3と別体の部材とすると更に加工
し易くなる。
ーパピン13と可動側スリーブ4に設けられた穴14の
テーパの角度は、図4に示すように金型の開閉方向(図
4の左右方向)に対して3°である。そして前記テーパ
ピン13と穴14のテーパ面は、金型の開閉方向に約
0.05mmの隙間が開くように加工されており、テー
パピン13と穴14のラジアル方向の隙間は約0.00
3mmとなる。
間が開くように加工する方法として、例えばテーパピン
13を予めめ長めに作っておき、テーパピン13の底部
(図の右側)を削って調整する、又は、穴14をやや浅
めに作っておき、穴14のテーパ面を少しずつ削って調
整する等、ピン11や穴12の場合と同様な方法があ
る。
L面等が開いている状態から、図1に示すようにPL面
等を閉じる場合の作用について説明する。
5が第1ガイドブシュ16に嵌挿し、固定側スリーブ2
に埋設されたテーパピン13が可動側スリーブ4に設け
られた穴14に挿入され、また固定側コア1の先端に設
けられたピン11が可動側コア3に設けられた穴12に
挿入される。
とは、ピン11と穴12のラジアル方向の隙間が0.0
01mmであるため、金型を閉じたときに、両者の位置
ずれ量が0.001mm以下となる。また、固定側スリ
ーブ2と、可動側スリーブ4とは、両者の位置ずれ量が
0.003mm以下となる。更に、固定側コア1と固定
側スリーブ2が固定側型板6に固定されていることによ
り、固定側コア1と可動側スリーブ4の両者の位置ずれ
量は0.004mm以下に抑えられる。
1が挿入固定される穴19の位置と、可動側スリーブ4
の可動側コア3が挿入される穴18の位置、及び固定側
スリーブ2の複数のテーパピン13が埋設されている各
位置と可動側スリーブ4の複数のテーパ状の穴14の各
位置は、各々完全に一致していることが理想である。し
かしながら、実際は加工精度上、各穴19、18、14
やテーパピン13の位置は理想状態から0.005mm
程度、位置がずれることもある。
と穴14のラジアル方向の隙間0.003mmと、可動
側コア3と穴18との間の0.002〜0.005mm
程度の隙間がある。そのため、各穴19、18、14や
テーパピン13の位置が、0.005m程度の位置ずれ
があったとしても、テーパピン13と穴14がかじるこ
となくPL面が閉じられる。
ドブシュ16及び第2ガイドブシュ17の内径との間
に、片側約0.01mm程度の隙間があるため、固定側
入れ子の各部材や可動側入れ子の各部材の位置ずれがあ
っても、ガイドピン15と、第1ガイドプシュ16、第
2ガイドプシュ17とがかじることがない。
コア1と可動側コア3がピン11と穴12の作用により
高精度で位置決めされる。そして固定側スリーブ2と可
動側スリーブ4も、テーパピン13と穴14の作用によ
り位置決めされ、高精度の鏡枠121を成形することが
可能となる。
アル方向の隙間は、ピン11及び穴12のテーパのラジ
アル方向の隙間よりも若干大きいため、それぞれの部材
が配置されている位置にずれがあっても、ピン11と穴
12のテーパのラジアル方向の隙間が位置ずれ誤差を吸
収し、型がかじることはない。
角度をピン11及び穴12のテーパ角度より大きくして
いることで、ピン11と穴12のラジアル方向の隙間
0.001mmより僅かに大きい0.003mmという
隙間を特別に高精度の加工を伴うことなく容易に得るこ
とができる。
子にピン11及びテーパピン13が配置され、可動側入
れ子に穴12及び穴14が配置されているが、これらが
逆であっても同様の効果を得ることができる。
形態2について説明する。尚、本実施の形態2におい
て、既述した実施の形態1と同様の要素については、同
一の符号を付し、その詳細説明は省略する。
を成形するための本実施の形態2の3プレート構造の金
型における主要部断面図を示す。
0、固定側スリーブ22、複数のテーパピン28とから
なる。そして、固定側スリーブ22に設けられた穴23
に固定側コア20が挿入され、固定側型板6に固定され
ている。また、固定側コア20の先端は、テーパ状のピ
ン21となっている。
スリーブ26とからなる。そして、可動側スリーブ26
に設けられた穴18に、摺動可能に可動側コア24が挿
入されている。また、可動側コア24にはピン21が嵌
挿する穴25が設けられ、可動側スリーブ26にはテー
パピン28が嵌挿する穴29が設けられている。
ン21と、可動側コア24に設けられた穴25のテーパ
の角度は、図8に示すように、型の開閉方向(図8の左
右方向)に対して3°である。そして、ピン21と穴2
5のテーパ面は、金型の開閉方向に約0.02mmの隙
間が開くように、ピン21と穴25を加工してある。す
ると、3°のテーパにより、ピン21と穴25のラジア
ル方向の隙間は約0.001mmとなる。
に設けられた穴29のテーパの角度は、図7に示すよう
に、金型の開閉方向(図の左右方向)に対して3°であ
る。そして、テーパピン28と穴29のテーパ面は、金
型の開閉方向に約0.05mmの隙間が開くように加工
されており、ラジアル方向の隙間は約0.003mmと
なる。
シュ31及び第2ガイドブシュ32は、複数本設けられ
ている。第1ガイドブシュ31は、図5に示すように左
端がテーパ31aとなっており、これに対応してガイド
ピン30にもテーパ30aが設けられている。
は、図6に示すように、金型の開閉方向(図6の左右方
向)に対して10°である。そして、固定側入れ子や可
動側入れ子の製作が完了して、金型に組み込まれた後
に、金型がかじらない範囲でラジアル方向の隙間が最小
になるように、テーパ31aとテーパ30aのテーパ面
の金型の開閉方向の寸法を調整加工してある。本実施の
形態2では、図6に示すように、金型の開閉方向の隙間
が約0.035mmで、ラジアル方向の隙間が約0.0
06mmとなるのが最適であった。
形態1と同様に、高精度の鏡枠121を成形することが
できる。また、テーパピン28及び穴29の金型開閉方
向の隙間を、ピン21及び穴25の金型の開閉方向の隙
間よりも大きくしていることで、ピン21と穴25のラ
ジアル方向の隙間より僅かに大きい隙間を容易に得るこ
とができる。
ン30及び第1ガイドブシュ31にそれぞれテーパ30
a、31aが設けられており、固定側入れ子や可動側入
れ子の製作が完了して金型に組み込まれた後に、金型が
かじらず、かつ、ラジアル方向の隙間が最小になるよう
に、テーパ30a、31aのテーパ面の型の開閉方向の
寸法を調整加工してあるため、固定側型板6と可動側型
板7と第1受板9の各位置決め精度が向上する。
31との隙間が実質的に狭いため、金型に無理な外力が
加わったとき等、ピン21、穴25、テーパピン28、
穴29にかかる荷重が軽減され、金型が破損しにくくな
る。
のPL面を閉じるとき、実施の形態1の場合と同様の作
用の基に、各部材同士がかじることなく固定側コア20
と可動側コア24、及び固定側スリーブ22と可動側ス
リーブ26との位置決めを精度よく行うことができる。
断面図である図9を用いて説明する。
子は、固定側コア41、固定側スリーブ42とからな
る。そして、固定側スリーブ42に設けられた穴46に
固定側コア41が挿入され、固定側型板51に固定され
ている。
のピン45となっている。さらに、固定側スリーブ42
のPL1面からPL2面にかけては、端面がすり鍋鉢状
に凹んで形成されており、PL1面とPL2面は固定側
スリーブ42のテーパ42aと連なっている。尚、固定
側スリーブ42の外形は矩形状である。
スリーブ44とからなる。そして、可動側スリーブ44
に設けられた穴49に可動側コア43が挿入固定されて
いる。また可動側コア43には、ピン45が嵌挿する穴
48が設けられている。前記可動側スリーブ44のPL
1面からPL2面にかけて円錐台状の凸形状が形成され
ている。そして、PL1面と、PL2面は、可動側スリ
ーブ44のテーパ44aと連なっている。このテーパ4
4aは、固定側スリーブ42のテーパ42aと同じ角度
で、両者が略密着するように加工されている。
金型の開閉方向(図9の左右方向)に対して3°であ
る。そして、ピン45と穴48のテーパ面は、金型の開
閉方向に約0.05mmの隙間が開くように加工してあ
り、両者のラジアル方向の隙間は約0.003mmとな
る。
可動側型板である。前記可動側スリーブ44は、可動側
型板52に設けられたポケット穴に挿入されてネジ(図
示省略)で固定されている。固定側スリーブ42も、固
定側型板51に設けられたポケット穴に挿入されている
が、固定側型板51に設けられたポケット穴の壁面と固
定側スリーブ42の外形との間には、0.02mm程度
の隙間53が設けられていて、後述するように、型組み
立て時に固定側スリーブ42と固定側型板51とは位置
調整されてネジ(図示省略)で締結できるようになって
いる。
固定側スリーブ42を固定側型板51に固定するときの
作用を説明する。
可動側コア43を挟み込んだ状態にして、可動側スリー
ブ44を可動側型板52にネジ(図示省略)で固定した
後、固定側コア41を穴46に挿入した状態で固定側ス
リーブ42を固定側型板51のポケット穴に固定はせず
に仮に組み込む。
る。すると、テーパ42aと、テーパ44aとが嵌め合
わされ、固定側スリーブ42が自然と調整される。尚、
この時、ピン45と穴48も嵌まり合う。そして、この
状態で、固定側スリーブ42を固定側型板51にネジ
(図示省略)で固定する。
には前記テーパ42aと、テーパ44a及びテーパピン
45と穴48が嵌まり合い、それぞれの位置決めがなさ
れ、固定側コア41、可動側コア43、固定側スリーブ
42及び可動側スリーブ44により形成される空隙5に
より、図12に示す鏡枠121を成形することができ
る。
スリーブ42の外形とテーパ42aの位置がずれて加工
されても、隙間53が有るため、型組み時に固定側スリ
ーブ42は自然と調整されてPL1面やPL2面と平行
な方向に動くことができ、テーパ42a、テーパ44a
が片当たりしたり、かじることがない。
向に約0.003mmの隙間があるため、テーパ42a
と穴46の相対位置と、穴49とテーパ44aの相対位
置のそれぞれの加工誤差があっても、ピン45と穴48
がかじることがなく、高精度に位置決めを実現できる。
尚、本実施の形態3において、可動側スリーブ44と可
動側型板52に設けられたポケット穴に隙間を設けて
も、同様の効果を得ることができる。
カメラ用の鏡枠121をプラスチック成形する金型につ
いて説明したが、本発明はプラスチック材料からなるカ
メラ用の鏡枠121に限定するものではない。また、成
形する材料もプラスチックに限定するものではなく、例
えば金属材料であっても構わない。
を付記することができる。 (付記1)それぞれ複数の部材からなる固定側入れ子と
可動側入れ子を有する成形用金型において、第1のテー
パ状の突起又は穴を有する前記固定側入れ子を構成する
第1の部材と、この第1のテーパ状の突起又は穴に嵌挿
するテーパ状の穴又は突起を有する前記可動側入れ子を
構成する第2の部材と、第2のテーパ状の突起又は穴を
有する、前記第1の部材とは異なる前記固定側入れ子を
構成する第3の部材と、この第2のテーパ状の突起又は
穴に嵌挿するテーパ状の穴又は突起を有する、前記第2
の部材とは異なる前記可動側入れ子を構成する第4の部
材とを具備する成形用金型において、前記第1のテーパ
状の突起又は穴と、これに嵌挿するテーパ状の穴又は突
起の組み合わせにおけるテーパの角度が、前記第2のテ
ーパ状の突起又は穴と、これに嵌挿するテーパ状の穴又
は突起の組み合わせにおけるテーパの角度と異なること
を特徴とする成形形用金型。
されるテーパ状の突起と穴において、ある突起と穴の組
み合わせにおけるテーパの角度と、これとは別の突起と
穴の組み合わせにおけるテーパの角度を異ならしめるこ
とで、ある突起と穴の組み合わせにおける型の開閉方向
と垂直な方向の突起と穴との隙間の大きさと、これとは
別の突起と穴の組み合わせにおける型の開閉方向と垂直
な方向の突起と穴との隙間の大きさとを容易に異なる大
きさにすることができ、これにより、固定側入れ子と可
動側入れ子との高精度の位置決めを実現できる。
穴と、これに嵌挿するテーパ状の穴又は突起の組み合わ
せにおける、型の開閉方向の突起と穴との隙間の大きさ
が、前記第2のテーパ状の突起又は穴と、これに嵌挿す
るテーパ状の穴又は突起の組み合わせにおける、型の開
閉方向の突起と穴との隙間の大きさと異なることを特徴
とする付記1記載の成形用金型。
るテーパ状の突起と穴において、ある突起と穴の組み合
わせにおける型の開閉方向の隙間の大きさと、これとは
別の突起と穴の組み合わせにおける型の開閉方向の隙間
の大きさを異ならしめることで、ある突起と穴の組み合
わせにおけるテーパ面の型の開閉方向と垂直な方向の突
起と穴との隙間の大きさと、これとは別の突起と穴の組
み合わせにおけるテーパ面の型の開閉方向と垂直な方向
の突起と穴との隙間の大きさとを容易に異なる大きさに
することができ、これにより、固定側入れ子と可動側入
れ子との高精度の位置決めを実現できる。
れ子、可動側入れ子を、それぞれ複数の部材から構成
し、テーパ状の突起と穴とを利用して位置決めするもの
であるから、加工誤差があったとしても固定側入れ子と
可動側入れ子の相対位置を精度良く位置決めでき、高精
度の成形品を得ることができる成形用金型を提供するこ
とができる。
起や穴が加工されている位置に誤差があっても、隙間が
比較的大きい箇所で加工位置の誤差を吸収できるため、
金型がかじることがなく、固定側入れ子と可動側入れ子
を高精度に位置決めできる成形用金型を提供することが
できる。
出来映えに合わせて固定側入れ子及び/又は可動側入れ
子の位置の調整が可能であり、金型がかじることがな
く、固定側入れ子と可動側入れ子とを高精度に位置決め
できる成形用金型を提供することができる。
図である。
解断面図である。
たピンと可動側コアに設けられた穴との寸法関係を示す
部分断面図である。
テーパピンと可動側スリーブに設けられた穴との寸法関
係を示す部分断面図である。
図である。
ピンの部分断面図である。
の部分断面図である。
図である。
図である。
ある。
面図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 各々複数の部材からなる固定側入れ子
と、可動側入れ子とを有する成形用金型において、 第1のテーパ状の突起又は穴を有する、前記固定側入れ
子を構成する第1の部材と、 この第1のテーパ状の突起又は穴に嵌挿するテーパ状の
穴又は突起を有する前記可動側入れ子を構成する第2の
部材と、 第2のテーパ状の突起又は穴を有する、前記第1の部材
とは異なる前記固定側入れ子を構成する第3の部材と、 この第2のテーパ状の突起又は穴に嵌挿するテーパ状の
穴又は突起を有する、前記第2の部材とは異なる前記可
動側入れ子を構成する第4の部材と、 を具備することを特徴とする成形用金型。 - 【請求項2】 前記第1のテーパ状の突起又は穴と、こ
れに嵌挿するテーパ状の穴又は突起の組み合わせにおけ
る、金型の開閉方向と垂直な方向の突起と穴との隙間の
大きさが、前記第2のテーパ状の突起又は穴と、これに
嵌挿するテーパ状の穴又は突起の組み合わせにおける金
型の開閉方向と垂直な方向の突起と穴との隙間の大きさ
と異なることを特徴とする請求項1記載の成形用金型。 - 【請求項3】 前記固定側入れ子を構成する部材と、前
記可動側入れ子を構成する部材のうち少なくとも1つ
が、この部材を保持する型板部材に対して、この金型組
立時に金型の開閉方向と垂直な方向に移動可能であるこ
とを特徴とする請求項1記載の成形用金型。
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- 2001-07-27 JP JP2001227396A patent/JP4590135B2/ja not_active Expired - Fee Related
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