JP2003035739A - 基準データ作成方法 - Google Patents

基準データ作成方法

Info

Publication number
JP2003035739A
JP2003035739A JP2001222837A JP2001222837A JP2003035739A JP 2003035739 A JP2003035739 A JP 2003035739A JP 2001222837 A JP2001222837 A JP 2001222837A JP 2001222837 A JP2001222837 A JP 2001222837A JP 2003035739 A JP2003035739 A JP 2003035739A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
capacitance
measurement
reference data
inspection
measured
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001222837A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4723128B2 (ja
Inventor
Yuji Tanaka
裕士 田中
Hideaki Minami
秀明 南
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hioki EE Corp
Original Assignee
Hioki EE Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hioki EE Corp filed Critical Hioki EE Corp
Priority to JP2001222837A priority Critical patent/JP4723128B2/ja
Publication of JP2003035739A publication Critical patent/JP2003035739A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4723128B2 publication Critical patent/JP4723128B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Testing Of Short-Circuits, Discontinuities, Leakage, Or Incorrect Line Connections (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 短時間で効率よく回路基板検査用の基準デー
タを作成する。 【解決手段】 検査用プローブを備えた検査装置を用い
て導体パターンの良否を検査する際に測定される各導体
パターンおよび基準電極の間の各対電極間静電容量との
比較に使用される基準データを作成する方法であって、
検査装置における測定系の測定形態毎の固有容量を測定
して保存した後(ステップ21)、測定ポイントについ
ての導体パターンと基準電極との間の第1の対電極間静
電容量をいずれかの測定形態で測定する処理(ステップ
25)と、保存されている固有容量のうちのその測定ポ
イントを測定した測定形態に対応する固有容量を読み出
してその測定ポイントについての第1の対電極間静電容
量とその固有容量との差分容量を算出する処理(ステッ
プ26)とを各導体パターン毎に実行し、各差分容量に
基づいて各導体パターンについての基準データを作成す
る(ステップ34)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回路基板検査用の
基準データを作成する基準データ作成方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】この種の基準データ作成方法として、図
5に示す手順で回路基板検査用の基準データを作成する
基準データ作成方法が従来から知られている。この基準
データ作成方法は、例えば、図3に示す回路基板検査装
置41による回路基板検査処理で実施されている。この
場合、回路基板検査装置41は、絶縁フィルム2aが貼
付された電極2bを有する電極部2、検査用プローブ
3,4、移動機構5a,5b、制御部46、RAM7お
よびROM8を備えて構成されている。一方、検査対象
の回路基板Pは、図4に示すように、ガラスエポキシ系
基材の表面に複数の導体パターンCP1 ,CP2 ,・・
・(以下、特に区別しないときには「導体パターンC
P」ともいう)が形成されて構成されている。また、各
導体パターンCPにおける各端点には、同図に示すよう
に、ランドが形成され、このランドは、測定ポイントT
P1 ,TP2 ,・・・(以下、特に区別しないときには
「測定ポイントTP」ともいう)として機能する。
【0003】次に、回路基板検査装置41による基準デ
ータの作成処理について、図3〜図5を参照して説明す
る。まず、導体パターンCPの形成面を上向きにして回
路基板Pを電極部2における電極2bの上に載置する。
次に、制御部46が、移動機構5a,5bを制御してプ
ローブ固定具3a,4a(駆動機構5a,5bの一部を
構成する)に取り付けられた検査用プローブ3,4を回
路基板Pの導体パターンCP1 における測定ポイントT
P1 ,TP2 にそれぞれ接触させる(ステップ50)。
次いで、制御部46が、検査信号としての交流電圧を順
次出力することにより、測定ポイントTP1 における導
体パターンCP1 と電極2bとの間の対電極間静電容量
CTC1 、および測定ポイントTP2 における導体パター
ンCP1と電極2bとの間の対電極間静電容量CTC2 を
オートレンジ測定でそれぞれ仮測定する。この場合、対
電極間静電容量を正確に測定するためには、測定される
対電極間静電容量に適した測定レンジを選択する必要が
ある。つまり、例えば測定レンジの上限値や下限値の近
傍まで達する対電極間静電容量をその測定レンジで正確
に測定するのは困難となる。このため、仮測定した各対
電極間静電容量CTC1 ,CTC2 (以下、区別しないとき
には、「対電極間静電容量CTC」ともいう)に適した測
定レンジを選択して設定する(ステップ51)。より具
体的には、例えば、対電極間静電容量CTC1 をフルスケ
ール20pFの測定レンジで仮測定して3pFを得た際
には、3pFを正確に測定するのに最も適したフルスケ
ール10pFの測定レンジを選択して設定する。
【0004】次に、制御部46は、移動機構5a,5b
を制御して検査用プローブ3,4を上動させて各測定ポ
イントTP1 ,TP2 から若干離間させ、この状態で検
査信号としての交流電圧を順次出力することにより、測
定ポイントTP1 での固有容量CS1、および測定ポイン
トTP2 での固有容量CS2を設定した測定レンジでそれ
ぞれ測定してRAM7に記憶させる(ステップ52)。
このステップ52による測定処理により、移動機構5
a,5bの種類、測定レンジの種類(例えば1pFフル
スケールまたは10pFフルスケール等)、および検査
信号の種類(例えば検査信号の周波数)等の構成要素に
よって決定される測定系の測定形態に起因する固有容量
(浮遊容量ともいう)CS が測定される。次に、制御部
46は、移動機構5a,5bを制御して検査用プローブ
3,4を各測定ポイントTP1 ,TP2 に再度接触さ
せ、検査信号としての交流電圧を順次出力することによ
り、測定ポイントTP1 における導体パターンCP1 と
電極2bとの間の対電極間静電容量CPR1 、および測定
ポイントTP2 における導体パターンCP1 と電極2b
との間の対電極間静電容量CPR2 (以下、区別しないと
きには「対電極間静電容量CPR」ともいう)をそれぞれ
ステップ51において設定した測定レンジで測定する
(ステップ53)。次いで、制御部46は、測定した各
測定ポイントTP1,TP2 における各対電極間静電容
量CPR1 ,CPR2 から各測定ポイントTP1,TP2 に
おける各固有容量CS1,CS2(以下、区別しないときに
は、「固有容量CS 」ともいう)を差し引き、この差分
容量を固有容量の影響を排除した各測定ポイントTP1
,TP2 における正規の対電極間静電容量CTP1 ,CT
P2 (以下、区別しないときには、「対電極間静電容量
CTP」ともいう)としてRAM7に記憶させる(ステッ
プ54)。制御部46は、導体パターンCP1 における
残りの測定ポイントTP3 に対しても上記各ステップ5
0〜54を実施し、対電極間静電容量CTP3 を算出して
RAM7に記憶させる。
【0005】制御部46は、すべての測定ポイントTP
における対電極間静電容量CTPを測定したか否かを判断
し(ステップ55)、未測定の測定ポイントが存在する
ときには上記各ステップ50〜54を繰り返し実施し
て、他の導体パターンCPに規定された各測定ポイント
TPにおける対電極間静電容量CTPを順次測定しRAM
7に記憶させる。次に、制御部46は、ステップ55に
おいてすべての測定ポイントTPの対電極間静電容量C
TPを測定したと判断したときには、RAM7に記憶させ
た各対電極間静電容量CTPに基づき、各導体パターンC
P毎に、その導体パターンCP内の各測定ポイントTP
における対電極間静電容量CTP,CTP同士を比較し、対
電極間静電容量CTPが異なる導体パターンCPが存在す
るか否かを判別する(ステップ56)。この場合、図4
に示す導体パターンCP2 のように断線箇所が存在しな
いときには、各測定ポイントTP4 〜TP6 における各
対電極間静電容量CTP4 〜CTP6 は互いに同一または近
似する容量値となる。一方、導体パターンCP1 のよう
に断線箇所Bが存在するときには、測定ポイントTP2
における対電極間静電容量CTP2 が、本来的には同一の
容量となるべき他の測定ポイントTP1 ,TP3 におけ
る対電極間静電容量CTP1 ,CTP3 とは異なる値とな
る。このため、制御部46は、ステップ56において、
同一の導体パターンCPにおける各測定ポイントTPの
各対電極間静電容量CTPが互いに異なるときには、この
導体パターンCPに対して断線検査を実施して、断線箇
所を特定する(ステップ57)。具体的には、移動機構
5a,5bを制御して一方の検査用プローブ3をその対
電極間静電容量CTPが他の対電極間静電容量CTPと異な
る測定ポイントTPに接触させると共に、他方の検査用
プローブ4を残りの測定ポイントTPに順次接触させつ
つ両検査用プローブ3,4間の抵抗値を測定することに
よって断線箇所を特定し、これを断線箇所情報としてR
AM7に記憶させる。
【0006】次いで、ステップ56において、対電極間
静電容量CTPが異なる導体パターンCPがなかったと
き、およびステップ57の断線検査を終了したときに
は、制御部46は、RAM7に記憶させた各対電極間静
電容量CTPに基づき、対電極間静電容量CTPが互いに近
似する導体パターンCPの群の有無を検出する(ステッ
プ58)。この際に、対電極間静電容量CTPが互いに近
似する導体パターンCPの群を検出したときには、その
導体パターンCP,CP間に、図4に示すような短絡箇
所Aが存在する可能性がある。このため、制御部46
は、対電極間静電容量CTPが互いに近似する導体パター
ンCP,CP間の短絡検査を実施する(ステップ5
9)。具体的には、移動機構5a,5bを制御して対電
極間静電容量CTPが互いに近似する一対の導体パターン
CP,CPに検査用プローブ3,4をそれぞれ接触さ
せ、両導体パターンCP,CP間の抵抗値を測定するこ
とにより、短絡箇所の有無を特定する。次いで、短絡箇
所が存在するときには、短絡箇所情報(短絡の有無の情
報)をRAM7に記憶させる。一方、ステップ58にお
いて、対電極間静電容量CTPが互いに近似する導体パタ
ーンCPの群が検出されないときには、この静電容量測
定処理を終了する。
【0007】次いで、ステップ58において、対電極間
静電容量CTPが互いに近似する導体パターンCPがなか
ったとき、およびステップ59の短絡検査を終了したと
きには、制御部46は、RAM7に記憶させた断線箇所
情報と短絡箇所情報とに基づき、すべての導体パターン
CPにおけるすべての測定ポイントTPの対電極間静電
容量CTPを正常に測定したか否かを判断する(ステップ
60)。この判断の結果、いずれかの導体パターンCP
において断線や短絡が検出されたことによって対電極間
静電容量CTPを正常に測定していない測定ポイントTP
が存在していると判断したときには、制御部46は、制
御部46に設けられた表示部(図示せず)にその旨の表
示をさせることによってオペレータに対して回路基板P
の交換を要求し(ステップ61)、回路基板Pの交換後
に、上記ステップ50に戻り、正常に対電極間静電容量
CTPが測定されなかった測定ポイントTPについての対
電極間静電容量CTPの再測定を実行する。
【0008】次いで、制御部46は、上記各ステップ5
0〜61を繰り返し実施し、ステップ60において、す
べての測定ポイントTPの対電極間静電容量CTPを正常
に測定したと判断したときには、各導体パターンCP1
,CP2 ,・・・毎に基準静電容量CFL1 ,CFL2 ,
・・・(以下、特に区別しないときには「基準静電容量
CFL」ともいう)を算出してRAM7に記憶させる(ス
テップ62)。具体的には、制御部46は、各導体パタ
ーンCP1 ,CP2 ,・・・毎に1つの測定ポイントT
Pを検査用測定ポイントTPC として選択する。例え
ば、導体パターンCP1 では、測定ポイントTP1 を検
査用測定ポイントTPC1として選択し、導体パターンC
P2 では、測定ポイントTP5 を検査用測定ポイントT
PC2として選択する(以下、特に区別しないときには
「検査用測定ポイントTPC 」ともいう)。また、制御
部46は、各導体パターンCP毎に、選択した検査用測
定ポイントTPC における固有容量CS と対電極間静電
容量CTPとを合計(加算)することによって基準静電容
量(基準データ)CFLを算出し、検査用測定ポイントT
PC の情報と対応させてRAM7に記憶させ、この基準
データ作成処理を終了する。
【0009】この回路基板検査装置41による基準デー
タ作成方法によれば、断線した導体パターンCPを検出
すると共に他の導体パターンCPに短絡している導体パ
ターンCPを検出し、かつ必要に応じて回路基板Pの交
換を要求しつつ、回路基板Pに形成されたすべての導体
パターンCPについての基準静電容量CFLの自動作成が
可能となっている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の基準
データ作成方法には、以下の問題点がある。すなわち、
従来の基準データ作成方法では、すべての測定ポイント
TPにおいて、適正な測定レンジを選択するために対電
極間静電容量CTCを測定した後に固有容量CS を測定
し、その上で、さらに対電極間静電容量CPRを測定して
正規な対電極間静電容量CTPを算出する必要がある。し
たがって、各測定ポイントTPにおいて、少なくとも2
回は検査用プローブ3(または4)を測定ポイントTP
に対して接離動(上下動)させる必要がある。この場
合、検査用プローブ3(または4)の上下動は、検査用
プローブ3に対する加速やブレーキの制御を行う関係
上、ある程度長いタクトタイムを必要とする。したがっ
て、すべての導体パターンCPにおけるすべての測定ポ
イントTPについての対電極間静電容量CTPを測定する
ために膨大な時間を要するという問題点がある。また、
基準データの作成対象の回路基板を異なる種類に変更す
る毎に、同様の手順に従って、対電極間静電容量CTC、
固有容量CS および対電極間静電容量CPRを測定しなけ
ればならず、基準データの作成処理が煩雑であるという
問題点がある。
【0011】その一方で、出願人は、対電極間静電容量
CTPを算出する際に測定する固有容量CS の大小を決め
る主たる要因は、測定系の測定形態を決定する構成要
素、すなわち検査用プローブ3,4を移動させる移動機
能の種類、測定レンジの種類、および検査信号の周波数
であって、その他の要因(例えば検査用プローブ3,4
の回路基板P上での位置、言い換えれば測定ポイントT
Pの位置)は固有容量CS に与える影響が小さく無視で
きるという事実を種々の実験によって確認した。そこ
で、出願人は、この事実を利用して回路基板検査用の基
準データの作成時間を短縮する手法を検討した。
【0012】本発明は、かかる問題点に鑑みてなされた
ものであり、短時間で効率よく回路基板検査用の基準デ
ータを作成し得る基準データ作成方法を提供することを
主目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく請
求項1記載の基準データ作成方法は、接触型の検査用プ
ローブを備えた検査装置を用いて検査対象の回路基板に
おける複数の導体パターンの良否を検査する際に当該検
査装置によって測定される当該各導体パターンおよび基
準電極の間の各対電極間静電容量との比較に使用される
基準データを作成する基準データ作成方法であって、前
記検査用プローブを含む前記検査装置における測定系の
測定形態毎の固有容量を測定して保存する固有容量保存
処理を実行した後、前記導体パターンにおける1つの測
定ポイントについての当該導体パターンと前記基準電極
との間の第1の対電極間静電容量を前記いずれかの測定
形態によって測定する測定処理と、前記保存されている
固有容量のうちの前記1つの測定ポイントを測定した前
記測定形態に対応する前記固有容量を読み出すと共に当
該測定ポイントについての前記第1の対電極間静電容量
および当該読み出した固有容量の差分容量を算出する固
有容量算出処理とを前記各導体パターン毎に実行し、前
記算出した各差分容量に基づいて前記各導体パターンに
ついての前記基準データを作成することを特徴とする。
この場合、前記測定系の前記測定形態は、前記検査用プ
ローブを移動させる移動機構の種類、測定レンジの種
類、および前記検査用プローブと前記基準電極との間に
印加される検査信号の周波数によって決定される。
【0014】請求項2記載の基準データ作成方法は、請
求項1記載の基準データ作成方法において、前記各差分
容量と、当該各差分容量の算出の際に読み出した前記固
有容量とを合計してそれぞれ求めた各静電容量に基づい
て前記各導体パターンについての前記基準データを作成
することを特徴とする。
【0015】請求項3記載の基準データ作成方法は、請
求項1または2記載の基準データ作成方法において、前
記固有容量保存処理において、前記測定系における各測
定レンジに対応してその容量が予めそれぞれ決定された
複数の基準コンデンサが搭載された校正用回路基板を使
用して、前記検査用プローブを用いて前記基準コンデン
サの容量を測定すると共に当該測定した容量から当該基
準コンデンサの容量を差し引いて前記固有容量を測定す
ることを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明に係る基準データ作成方法を実施する回路基板検査装
置の好適な発明の実施の形態について説明する。なお、
従来の回路基板検査装置41と同一の構成要素、および
検査対象の回路基板Pについては、同一の符号を付して
重複した説明を省略する。
【0017】最初に、本発明を実施する回路基板検査装
置1の構成について、図3を参照して説明する。
【0018】同図に示すように、回路基板検査装置1
は、電極部2、検査用プローブ3,4、移動機構5a,
5b、制御部6、RAM7およびROM8を備えて構成
されている。この場合、電極部2は、その表面に絶縁フ
ィルム2aが貼付された平板状の電極2bを有し検査対
象の回路基板Pを載置可能に構成されている。検査用プ
ローブ3,4は、接触型プローブであって、プローブ固
定具3a,4aを介して移動機構5a,5bに取り付け
られた状態で電極部2の上方に配設されている。制御部
6は、異なる周波数の検査信号を生成する検査信号生成
処理、電極部2および検査用プローブ3,4を用いて容
量を測定する測定処理(容量測定に際しての測定レンジ
の切り替え制御処理も含む)、移動機構5a,5bを駆
動制御する制御処理、回路基板Pに対する検査用の基準
静電容量CFLについての基準データを作成する基準デー
タ作成処理、およびこの基準データを用いて回路基板P
を検査する検査処理などを実行する。また、制御部6
は、電極部2および検査用プローブ3,4を用いた容量
測定を行う際には、検査信号の周波数、測定レンジの種
類、および駆動機構の種類によって決定される複数の測
定形態のうちから1つの測定形態を1つの測定ポイント
TPに対して選択して設定する設定処理も実行する。R
AM7は、導体パターンCP毎の測定ポイントTPにつ
いての位置データ、測定ポイントTP毎に設定された測
定形態情報(測定レンジの種類は除く)、測定した測定
形態毎の固有容量CS 、測定した対電極間静電容量CT
P、検出した断線箇所や短絡箇所の情報、および制御部
6の演算結果などを一時的に記憶する。ROM8は、制
御部6の動作プログラムを記憶する。
【0019】一方、回路基板検査装置1において上記測
定系の各測定形態毎の固有容量CSを測定するために使
用される校正用回路基板PCAは、図2に示すように、基
材の一面(搭載面)に各測定レンジに対応付けされた複
数の校正用の基準コンデンサCR1,CR2,CR3,・・・
CRN(Nは2以上の自然数)が搭載されている。また、
校正用回路基板PCAの基材における他面(裏面)には、
その全域に亘ってグランドパターン(ベタグランドパタ
ーン)が形成されている。この場合、各基準コンデンサ
CR1,CR2,CR3,・・・CRN(以下、区別しないとき
には、「基準コンデンサCR 」ともいう)は、その一端
が搭載面に形成されたランドL1〜LNに接続されると
共に他端が他面のグランドパターンに接続されている。
また、各基準コンデンサCR1は、各測定レンジ毎に少な
くとも1つ配設されており、その容量は既知となってい
る。具体的には、各基準コンデンサCR の容量は、例え
ば、測定レンジが3つであって、各測定レンジ1,2,
3のフルスケールがそれぞれ1pF、10pF、20p
Fの場合、各測定レンジ1,2,3の中間の容量(一例
として0.5pF、5pF、10pF)にそれぞれ規定
されている。したがって、校正用回路基板PCAを用いて
回路基板検査装置1における各測定形態の固有容量CS
を算出する際に、回路基板検査装置1によって測定され
た各基準コンデンサCR の容量と測定系の固有容量CS
との合計容量が対応する測定レンジの上限値を超えるこ
とに起因して固有容量CS の測定が不能となる事態を回
避することができる。
【0020】次に、回路基板検査装置1の動作につい
て、図1〜図4を参照して説明する。なお、回路基板検
査装置41と同一の動作については、その旨を記載して
重複する説明は省略する。
【0021】まず、基準コンデンサCR の搭載面を上向
きにして校正用回路基板PCAを電極部2の上に載置する
(ステップ20)。この際に、回路基板Pの裏面におけ
るグランドパターンと電極部2の電極2bとを電気的に
短絡接続する。
【0022】次に、制御部6が、図1に示す基準データ
作成処理を開始する。この処理では、制御部6は、測定
系における測定形態毎の固有容量CS を測定して保存す
る(ステップ21:固有容量保存処理)。具体的には、
制御部6は、最初に、測定形態を決定する構成要素のう
ちの測定レンジを測定レンジ1に設定すると共に測定形
態を決定する構成要素のうちの移動機構の種類(本実施
の形態では、移動機構5a(または5b))を移動機構
5aに設定し、かつ測定形態を決定する構成要素のうち
の検査信号の種類(例えば検査信号の周波数)を100
KHzに設定する。次いで、この測定形態1下での基準
コンデンサCR1の容量を測定する。続いて、制御部6
は、基準コンデンサCR1の既知の容量を、測定した容量
から差し引いて測定形態1における固有容量CS を求め
てRAM7に保存する。制御部6は、この固有容量保存
処理を測定形態の構成要素(測定レンジ、移動機構の種
類および検査信号の種類)を組み替えながらすべての測
定形態に対して実施し、各測定形態毎の固有容量CS を
測定して保存する。具体的には、例えば、検査信号の種
類を100KHzに固定した場合、測定レンジ2,3に
おける固有容量CS を測定する際には、基準コンデンサ
CR2,CR3の容量を測定して、測定形態1のときと同様
にして、基準コンデンサCR2(またはCR3)の容量を、
測定した容量から差し引いて測定形態2(または3)に
おける固有容量CS を求めてRAM7に保存する。
【0023】次に、校正用回路基板PCAに代えて、導体
パターンCP1 ,CP2 の形成面を上向きにして基準デ
ータ吸収用の回路基板P(検査対象の回路基板Pと同一
の基板)を電極部2の上に載置する(ステップ22)。
【0024】続いて、制御部6は、導体パターンCP1
における各測定ポイントTP1 ,TP2 に適用する測定
形態情報(測定レンジの種類は除く)をRAM7からそ
れぞれ読み出し、これら適用測定形態を構成する移動機
構5a,5bを制御して検査用プローブ3,4を対応す
る測定ポイントTP1 ,TP2 にそれぞれ接触させる
(ステップ23)。次いで、制御部6は、各測定形態を
構成する周波数の検査信号(交流電圧)を順次出力する
ことにより、測定ポイントTP1 における導体パターン
CP1 と電極2bとの間の対電極間静電容量CTC1 、お
よび測定ポイントTP2 における導体パターンCP1 と
電極2bとの間の対電極間静電容量CTC2をオートレン
ジ測定でそれぞれ仮測定すると共に、仮測定した各対電
極間静電容量CTC1 ,CTC2 に適した測定レンジを選択
して設定する(ステップ24)。この場合、測定レンジ
が決定されることにより、各測定ポイントTP1 ,TP
2 に適用する測定形態がそれぞれ決定される。続いて、
制御部6は、決定された各測定形態を各測定ポイントT
P1 ,TP2 にそれぞれ適用して、測定ポイントTP1
における導体パターンCP1 と電極2bとの間の対電極
間静電容量(第1の対電極間静電容量)CPR1 、および
測定ポイントTP2 における導体パターンCP1 と電極
2bとの間の対電極間静電容量(第1の対電極間静電容
量)CPR2 をそれぞれ測定する(ステップ25)。次
に、制御部6は、各測定ポイントTP1 ,TP2 に適用
した各測定形態に対応する固有容量CS をRAM7から
それぞれ読み出すと共に、測定した対電極間静電容量C
PR1 、CPR2 からそれぞれ差し引き、この各差分容量を
固有容量CS の影響を排除した各測定ポイントTP1 ,
TP2 における正規の対電極間静電容量CTP1 ,CTP2
としてRAM7に記憶させる(ステップ26)。制御部
6は、導体パターンCP1 における残りの測定ポイント
TP3 に対しても上記各ステップ23〜26を実施し、
対電極間静電容量CTP3 を算出してRAM7に記憶させ
る。
【0025】制御部6は、すべての測定ポイントTPに
おける対電極間静電容量CTPを測定したか否かを判断し
(ステップ27)、未測定の測定ポイントが存在すると
きには上記各ステップ23〜26を繰り返し実施して、
他の導体パターンCPに規定された各測定ポイントTP
における対電極間静電容量CTPを順次測定してRAM7
に記憶させる。また、制御部6は、ステップ24におい
て決定された各測定ポイントTPに適用する測定形態の
情報をこの対電極間静電容量CTPと併せてRAM7に記
憶させる。
【0026】次に、制御部6は、ステップ27において
すべての測定ポイントTPの対電極間静電容量CTPを測
定したと判断したときには、図5に示すステップ56と
同様にして、RAM7に記憶させた各対電極間静電容量
CTPに基づき、各導体パターンCP毎に、その導体パタ
ーンCP内の各測定ポイントTPにおける対電極間静電
容量CTP,CTP同士を比較し、対電極間静電容量CTPが
異なる導体パターンCPが存在するか否かを判別する
(ステップ28)。制御部6は、ステップ28におい
て、同一の導体パターンCPにおける各測定ポイントT
Pの各対電極間静電容量CTPが互いに異なるときには、
この導体パターンCPに対して図5に示すステップ57
と同様の断線検査を実施して、断線箇所を特定すると共
に断線箇所情報をRAM7に記憶させる(ステップ2
9)。
【0027】次いで、ステップ28において、対電極間
静電容量CTPが異なる導体パターンCPがなかったと
き、およびステップ29の断線検査を終了したときに
は、制御部6は、図5に示すステップ58と同様にし
て、RAM7に記憶させた各対電極間静電容量CTPに基
づき、対電極間静電容量CTPが互いに近似する導体パタ
ーンCPの群の有無を検出する(ステップ30)。この
際に、対電極間静電容量CTPが互いに近似する導体パタ
ーンCPの群を検出したときには、その導体パターンC
P,CP間に短絡箇所Aが存在する可能性があるため、
制御部6は、図5に示すステップ59と同様にして、対
電極間静電容量CTPが互いに近似する導体パターンC
P,CP間の短絡検査を実施し、短絡箇所が存在すると
きには、短絡箇所情報(短絡の有無の情報)をRAM7
に記憶させる(ステップ31)。一方、ステップ30に
おいて、対電極間静電容量CTPが互いに近似する導体パ
ターンCPの群が検出されないときには、この静電容量
測定処理を終了する。
【0028】次いで、ステップ30において、対電極間
静電容量CTPが互いに近似する導体パターンCPがなか
ったとき、およびステップ31の短絡検査を終了したと
きには、制御部6は、RAM7に記憶させた断線箇所情
報と短絡箇所情報とに基づき、すべての導体パターンC
Pにおけるすべての測定ポイントTPの対電極間静電容
量CTPを正常に測定したか否かを判断する(ステップ3
2)。この判断の結果、いずれかの導体パターンCPに
おいて断線や短絡が検出されたことによって対電極間静
電容量CTPを正常に測定していない測定ポイントTPが
存在していると判断したときには、制御部6は、制御部
6に設けられた表示部(図示せず)にその旨の表示をさ
せることによってオペレータに対して回路基板Pの交換
を要求し(ステップ33)、回路基板Pの交換後に、上
記ステップ23に戻り、正常に対電極間静電容量CTPが
測定されなかった測定ポイントTPについての対電極間
静電容量CTPの再測定を実行する。
【0029】次いで、制御部6は、上記各ステップ23
〜33を繰り返し実施し、ステップ32において、すべ
ての測定ポイントTPの対電極間静電容量CTPを正常に
測定したと判断したときには、各導体パターンCP1 ,
CP2 ,・・・毎に基準静電容量CFL1 ,CFL2 ,・・
・(以下、区別しないときには、「基準静電容量CFL」
ともいう)を算出してRAM7に記憶させる(ステップ
34)。具体的には、制御部6は、各導体パターンCP
1 ,CP2 ,・・・毎に1つの測定ポイントTPを検査
用測定ポイントTPC として選択する。例えば、導体パ
ターンCP1 では、測定ポイントTP1 を検査用測定ポ
イントTPC1として選択し、導体パターンCP2 では、
測定ポイントTP5 を検査用測定ポイントTPC2として
選択する。また、制御部6は、各導体パターンCP毎
に、選択した検査用測定ポイントTPC における固有容
量CS と対電極間静電容量CTPとを合計(加算)するこ
とによって基準静電容量CFLを算出し、検査用測定ポイ
ントTPC の情報(適用する測定形態の情報も含む)と
対応させてRAM7に記憶させ、この基準データ作成処
理を終了する。
【0030】次に、同種の回路基板Pを検査する際に
は、まず、検査対象の回路基板Pを電極部2の上に載置
する。次いで、制御部6が、RAM7に記憶させた検査
用測定ポイントTPC の情報に基づき、導体パターンC
P1 の対電極間静電容量CPR1を測定する際に使用する
移動機構の種類、測定に使用する測定レンジ、および測
定に使用する検査信号の周波数をそれぞれ決定する。こ
れにより、その導体パターンCP1 に対する静電容量を
測定する測定形態が決定される。次いで、制御部6は、
決定した一方の移動機構5a(または5b)を制御して
プローブ固定具3a(または4a)に取り付けられた検
査用プローブ3(または4)を回路基板Pの導体パター
ンCP1 における検査用測定ポイントTPC1に接触さ
せ、決定した検査信号を出力すると共に決定した測定レ
ンジで導体パターンCP1 の対電極間静電容量CPR1 を
測定する。次に、制御部6は、測定した対電極間静電容
量CPR1 と、RAM7に既に記憶されている基準データ
のうちの導体パターンCP1 についての基準静電容量C
FL1 とを比較して、対電極間静電容量CPR1 が基準静電
容量CFL1 に対して所定範囲内(例えば、±10%以
内)のときに、その導体パターンCP1 に断線および短
絡が存在しないと判別する。この判別処理をすべての導
体パターンCPに対して行うことにより、検査対象の回
路基板Pについての回路基板検査処理が完了する。この
場合、対電極間基準静電容量CREF に固有容量CS を加
えた基準静電容量CFL1 が基準データとして作成されて
いるため、回路基板検査の際に固有容量CS を含めた対
電極間静電容量CPR1 を測定して基準静電容量CFL1
(基準データ)と直ちに比較することができる。このた
め、対電極間基準静電容量CREF のみを基準データとす
る作成方法と比較して、実際の回路基板検査の際の検査
時間を短縮することができる。
【0031】このように、この基準データ作成方法によ
れば、回路基板検査装置1における各測定形態毎の固有
容量CS を予め測定して保存しておくことにより、各測
定ポイントTPについての対電極間静電容量CTPを測定
する際に、測定に適用している測定形態の固有容量CS
を測定することなく対電極間静電容量CTPを測定するこ
とができる。したがって、各測定ポイントTPのすべて
に対して、検査用プローブ3,4を上下動させながら固
有容量CS を測定する従来の基準データ作成方法と比較
して、極めて短時間で、かつ効率よく、すべての基準静
電容量CFL(基準データ)を作成することができる。ま
た、回路基板検査装置1における各測定形態毎の固有容
量CS を一回測定して保存しておくことにより、同一の
種類の回路基板Pについての基準データを校正する場合
や、種類の異なる回路基板Pについての基準データを新
たに作成する場合において、図1におけるステップ20
〜21を省くことができるため、同様にして、短時間に
すべての基準静電容量CFL(基準データ)を作成するこ
とができる。また、このように基準静電容量CFL(基準
データ)を短時間で作成することができる結果、回路基
板Pに対する基板検査を短時間で行うことができる。こ
れにより、回路基板Pについての検査コストを低減する
ことができる。
【0032】なお、本発明は、上記した本発明の実施の
形態に示した構成に限定されない。例えば、本発明の実
施の形態では、固有容量CS に対電極間静電容量CTPを
加算した基準静電容量CFLを基準データとして回路基板
Pに対する検査処理を行う例について説明したが、基準
データ作成処理におけるステップ25で測定した対電極
間静電容量CPRを直ちに基準データとすることもでき
る。また、対電極間静電容量CTPを基準データとするこ
ともできる。後者の場合には、各測定形態毎の固有容量
CS が予め保存されているため、測定した導体パターン
CPの対電極間静電容量CPRからこの導体パターンCP
の測定に適用された測定形態の固有容量CS を差し引
き、この差分容量を基準データと比較すればよい。ま
た、本発明の実施の形態では、基準電極として電極部2
の電極2bを用いた基準データの作成例について説明し
たが、例えば、検査対象の回路基板Pにおいて広い面積
を有するグランドパターンや電源パターンなどを基準電
極として用いることもできる。
【0033】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の基準デー
タ作成方法によれば、測定系の測定形態毎の固有容量を
測定して保存する固有容量保存処理を実行した後、導体
パターンにおける1つの測定ポイントについての導体パ
ターンと基準電極との間の第1の対電極間静電容量をい
ずれかの測定形態によって測定する測定処理と、保存さ
れている固有容量のうちの1つの測定ポイントを測定し
た測定形態に対応する固有容量を読み出すと共に測定ポ
イントについての第1の対電極間静電容量および読み出
した固有容量の差分容量を算出する固有容量算出処理と
を各導体パターン毎に実行し、算出した各差分容量に基
づいて各導体パターンについての基準データを作成する
ことにより、測定に適用している測定形態の固有容量を
測定することなく各測定ポイントについての第1の対電
極間静電容量を測定することができる。したがって、各
測定ポイントのすべてに対して、検査用プローブを上下
動させながら固有容量を測定する従来の基準データ作成
方法と比較して、極めて短時間で、かつ効率よく、すべ
ての基準データを作成することができる。また、検査装
置における各測定形態毎の固有容量を一回測定して保存
しておくことにより、同一の種類の回路基板についての
基準データを校正する場合や、種類の異なる回路基板に
ついての基準データを新たに作成する場合において、各
測定形態毎の固有容量の測定を省くことができるため、
短時間にすべての基準データを作成することができる。
また、このように基準データを短時間で作成することが
できる結果、回路基板に対する基板検査を短時間で行う
ことができ、これにより、回路基板についての検査コス
トを低減することができる。
【0034】また、請求項2記載の基準データ作成方法
によれば、各差分容量と、各差分容量の算出の際に読み
出した固有容量とを合計してそれぞれ求めた各静電容量
に基づいて各導体パターンについての基準データを作成
することにより、回路基板検査の際に固有容量を含めた
対電極間静電容量を測定して基準データと直ちに比較す
ることができるため、実際の回路基板検査の際の検査時
間を短縮することができる。
【0035】さらに、請求項3記載の基準データ作成方
法によれば、固有容量保存処理において、測定系におけ
る各測定レンジに対応してその容量が予めそれぞれ決定
された複数の基準コンデンサが搭載された校正用回路基
板を使用して、検査用プローブを用いて測定した容量か
ら基準コンデンサの容量を差し引いて固有容量を測定す
ることにより、各測定形態毎の固有容量を正確に測定す
ることができ、正確な基準データを作成することができ
る結果、回路基板についての検査精度を向上させること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る回路基板検査装置1
による基準データ作成処理を示すフローチャートであ
る。
【図2】校正用回路基板PCAの一例の上面図である。
【図3】回路基板検査装置1および従来の回路基板検査
装置41の構成を示す構成図である。
【図4】検査対象の一例である回路基板Pの上面図であ
る。
【図5】従来の回路基板検査装置41による基準データ
作成処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 回路基板検査装置 2 電極部 3,4 検査用プローブ 5a,5b 移動機構 6 制御部 7 RAM CP1 ,CP2 導体パターン P 回路基板 TP1 〜TP6 測定ポイント

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 接触型の検査用プローブを備えた検査装
    置を用いて検査対象の回路基板における複数の導体パタ
    ーンの良否を検査する際に当該検査装置によって測定さ
    れる当該各導体パターンおよび基準電極の間の各対電極
    間静電容量との比較に使用される基準データを作成する
    基準データ作成方法であって、 前記検査用プローブを含む前記検査装置における測定系
    の測定形態毎の固有容量を測定して保存する固有容量保
    存処理を実行した後、 前記導体パターンにおける1つの測定ポイントについて
    の当該導体パターンと前記基準電極との間の第1の対電
    極間静電容量を前記いずれかの測定形態によって測定す
    る測定処理と、前記保存されている固有容量のうちの前
    記1つの測定ポイントを測定した前記測定形態に対応す
    る前記固有容量を読み出すと共に当該測定ポイントにつ
    いての前記第1の対電極間静電容量および当該読み出し
    た固有容量の差分容量を算出する固有容量算出処理とを
    前記各導体パターン毎に実行し、 前記算出した各差分容量に基づいて前記各導体パターン
    についての前記基準データを作成することを特徴とする
    基準データ作成方法。
  2. 【請求項2】 前記各差分容量と、当該各差分容量の算
    出の際に読み出した前記固有容量とを合計してそれぞれ
    求めた各静電容量に基づいて前記各導体パターンについ
    ての前記基準データを作成することを特徴とする請求項
    1記載の基準データ作成方法。
  3. 【請求項3】 前記固有容量保存処理において、前記測
    定系における各測定レンジに対応してその容量が予めそ
    れぞれ決定された複数の基準コンデンサが搭載された校
    正用回路基板を使用して、前記検査用プローブを用いて
    前記基準コンデンサの容量を測定すると共に当該測定し
    た容量から当該基準コンデンサの容量を差し引いて前記
    固有容量を測定することを特徴とする請求項1または2
    記載の基準データ作成方法。
JP2001222837A 2001-07-24 2001-07-24 基準データ作成方法 Expired - Lifetime JP4723128B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001222837A JP4723128B2 (ja) 2001-07-24 2001-07-24 基準データ作成方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001222837A JP4723128B2 (ja) 2001-07-24 2001-07-24 基準データ作成方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003035739A true JP2003035739A (ja) 2003-02-07
JP4723128B2 JP4723128B2 (ja) 2011-07-13

Family

ID=19056258

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001222837A Expired - Lifetime JP4723128B2 (ja) 2001-07-24 2001-07-24 基準データ作成方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4723128B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007051966A (ja) * 2005-08-19 2007-03-01 Hioki Ee Corp 検査装置

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59187274A (ja) * 1983-04-07 1984-10-24 Toshiba Corp 基板絶縁導通試験装置のマスタ−デ−タ設定装置
JPH04323572A (ja) * 1991-04-23 1992-11-12 Nec Corp 回路パターンの検査方法
JPH0974122A (ja) * 1995-09-04 1997-03-18 Sumitomo Metal Ind Ltd 半導体装置における容量測定パターン及び容量測定方法
JPH1138067A (ja) * 1997-07-24 1999-02-12 Matsushita Electric Ind Co Ltd 回路基板の検査装置および検査方法
JPH11337608A (ja) * 1998-05-27 1999-12-10 Nec Ibaraki Ltd パターン検査装置の補正方式
JP2001235505A (ja) * 2000-02-25 2001-08-31 Hioki Ee Corp 回路基板検査装置

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59187274A (ja) * 1983-04-07 1984-10-24 Toshiba Corp 基板絶縁導通試験装置のマスタ−デ−タ設定装置
JPH04323572A (ja) * 1991-04-23 1992-11-12 Nec Corp 回路パターンの検査方法
JPH0974122A (ja) * 1995-09-04 1997-03-18 Sumitomo Metal Ind Ltd 半導体装置における容量測定パターン及び容量測定方法
JPH1138067A (ja) * 1997-07-24 1999-02-12 Matsushita Electric Ind Co Ltd 回路基板の検査装置および検査方法
JPH11337608A (ja) * 1998-05-27 1999-12-10 Nec Ibaraki Ltd パターン検査装置の補正方式
JP2001235505A (ja) * 2000-02-25 2001-08-31 Hioki Ee Corp 回路基板検査装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007051966A (ja) * 2005-08-19 2007-03-01 Hioki Ee Corp 検査装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4723128B2 (ja) 2011-07-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2940815B2 (ja) 導体回路基板の検査方法およびその検査装置
JP3558434B2 (ja) 電気的配線検査方法及び装置
CN104238849B (zh) 检查装置、检查装置的校正方法及检查方法
JP2002176088A (ja) 半導体デバイス検査装置
JPH0526944A (ja) 導電パターンの検査装置
JP2003035739A (ja) 基準データ作成方法
US20060226860A1 (en) Compensation board for measurement using prober, program and recording media therefor
JPH0621166A (ja) ウエハプローバ
JP2003014808A (ja) 基準データ作成方法および回路基板検査装置
JP2001235505A (ja) 回路基板検査装置
JP4663918B2 (ja) 静電容量測定方法、回路基板検査方法および回路基板検査装置
JP2010204021A (ja) 回路基板検査装置および回路基板検査方法
JP4255775B2 (ja) 回路基板検査装置
JP3784479B2 (ja) 回路基板検査方法
JP4225843B2 (ja) 回路基板検査装置
JP4255773B2 (ja) 回路基板検査方法および回路基板検査装置
JP2000098005A (ja) 探針の寿命判定方法及びプローブ装置
JP3276755B2 (ja) 実装部品のリードの半田付け不良検出方法
TWI809959B (zh) 偏移量測設備及其操作方法
JPH11337608A (ja) パターン検査装置の補正方式
JP3237303B2 (ja) 基板検査機及び基板検査方法
JP2003215182A (ja) 容量測定装置および容量測定方法
RU2097746C1 (ru) Устройство и способ измерения геометрических размеров и коробления пластин
JP4255774B2 (ja) 回路基板検査装置
JPH07244105A (ja) 実装基板の基板検査装置によるブリッジ半田検出方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080718

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100913

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100921

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101119

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110405

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110407

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140415

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4723128

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250