JP2003033985A - 水変色性シート及びその製造方法 - Google Patents

水変色性シート及びその製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多孔質層からの水の浸透、保持性が適正であ
ると共に、多孔質層が吸液状態と非吸液状態での色彩変
化性をより明瞭に視認させることができる、意外性や変
化性に富む水変色性シート及びその製造方法を提供す
る。 【解決手段】 支持体2として目付け量30g/m2
1000g/m2 の範囲にある布帛表面に、微粒子状珪
酸をバインダー樹脂に分散状態に固着させた多孔質層3
を設け、支持体裏面に顔料を含む不透明の水不浸透性樹
脂層4を設けた水変色性シート1及びその製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は水変色性シート及び
その製造方法に関する。更に詳細には、乾燥した状態
と、水の付着手段を介して水を含浸した状態では異なる
様相を示す水変色性シート及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、支持体として布帛に微粒子状珪酸
を含有する多孔質層を設け、且つ、下面に水不浸透性樹
脂層を設けた水変色性布帛シートが開示されている(特
開2001−104661号公報)。前記した従来の水
変色性布帛シートは、特定目付け量の布帛を支持体とし
て適用することにより、水吸収性が適正であり、鮮鋭な
透視像を現出させることができるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、前記特定
目付け量の布帛を支持体として適用することにより、水
吸収性が適正であり、鮮鋭な透視像を現出させることが
できる水変色性布帛シートについて更に検討した結果、
前記水不浸透性樹脂層が不透明性であることによって、
多孔質層が吸液状態と非吸液状態での色彩変化性をより
明瞭に視認させることができることを見出した。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、支持体として
目付け量30g/m2 〜1000g/m2 の範囲にある
布帛表面に、微粒子状珪酸をバインダー樹脂に分散状態
に固着させた多孔質層を設け、且つ、前記支持体裏面に
水不浸透性樹脂層を設けた、吸液状態と非吸液状態で透
明性を異にする水変色性シートにおいて、前記水不浸透
性樹脂層は、層中に顔料を含む不透明層である水変色性
シートを要件とする。更には、前記水不浸透性樹脂層中
に、少なくとも酸化チタンを含むこと、前記水不浸透性
樹脂層中に、顔料を10〜80重量%含んでなること、
前記水不浸透性樹脂層は、塗布量が10g/m2 〜20
00g/m2 の範囲にあること等を要件とする。更に
は、支持体裏面に、溶剤と、樹脂と、顔料を含む塗料を
塗布し、乾燥して水不浸透性樹脂層を設ける水変色性シ
ートの製造方法、或いは、支持体裏面に、水不浸透性樹
脂層を熱融着する水変色性シートの製造方法を要件とす
る。
【0005】前記微粒子状珪酸は、乾式法によるもので
あってもよいが、湿式法により製造される微粒子状珪酸
(以下、湿式法微粒子状珪酸と称する)が特に効果的で
あり、実用性を満たす。この点を以下に説明すると、微
粒子状珪酸は非晶質の無定形珪酸として製造され、その
製造方法により、四塩化ケイ素等のハロゲン化ケイ素の
熱分解等の気相反応を用いる乾式法によるもの(以下、
乾式法微粒子状珪酸と称する)と、ケイ酸ナトリウム等
の酸による分解等の液相反応を用いる湿式法によるもの
とに大別されるが、本発明の意図する隠蔽性多孔質層と
して機能させるためには、湿式法微粒子状珪酸が最適で
ある。これは、乾式法微粒子状珪酸と湿式法微粒子状珪
酸とでは構造が異なり、前記乾式法微粒子状珪酸は以下
に示されるような珪酸が密に結合した三次元構造を形成
するのに対して、
【化1】
【0006】湿式法微粒子状珪酸は、以下に示されるよ
うに、珪酸が縮合して長い分子配列を形成した、所謂、
二次元構造部分を有している。従って、前記乾式法微粒
子状珪酸と比較して分子構造が粗になるため、湿式法微
粒子状珪酸を多孔質層に適用した場合、乾式法微粒子状
珪酸を用いる系と比較して乾燥状態における光の乱反射
性に優れ、よって、常態での隠蔽性が大きくなるものと
推察される。
【化2】
【0007】又、前記多孔質層においては、水を吸液さ
せるものであるから、湿式法微粒子状珪酸は乾式法微粒
子状珪酸に比べて粒子表面にシラノール基として存在す
る水酸基が多く、親水性の度合いが大であり、好適に用
いられる。尚、前記多孔質層の常態での隠蔽性と吸液状
態での透明性を調整するために、湿式法微粒子状珪酸と
共に、他の汎用の低屈折率顔料を併用することもでき
る。
【0008】多孔質層中の湿式法微粒子状珪酸は、粒子
径、比表面積、吸油量等の性状に左右されるが、常態で
の隠蔽性と吸液状態での透明性を共に満足するために
は、塗布量が1g/m2 〜30g/m2 であることが好
ましく、より好ましくは、5g/m2 〜20g/m2
ある。1g/m2 未満では、常態で十分な隠蔽性を得る
ことが困難であり、又、30g/m2 を越えると吸液時
に十分な透明性を得ることが困難である。前記微粒子状
珪酸の粒径は特に限定されるものではないが、0.03
〜10.0μmのものが好適に用いられる。
【0009】前記微粒子状珪酸はバインダー樹脂を結合
剤として含むビヒクル中に分散され、支持体に塗布した
後、揮発分を乾燥させて多孔質層を形成する。前記バイ
ンダー樹脂としては、ウレタン系樹脂、ナイロン樹脂、
酢酸ビニル樹脂、アクリル酸エステル樹脂、アクリル酸
エステル共重合樹脂、アクリルポリオール樹脂、塩化ビ
ニル−酢酸ビニル共重合樹脂、マレイン酸樹脂、ポリエ
ステル樹脂、スチレン樹脂、スチレン共重合樹脂、ポリ
エチレン樹脂、ポリカーボネート樹脂、エポキシ樹脂、
スチレン−ブタジエン共重合樹脂、アクリロニトリル−
ブタジエン共重合樹脂、メタクリル酸メチル−ブタジエ
ン共重合樹脂、ブタジエン樹脂、クロロプレン樹脂、メ
ラミン樹脂、及び前記各樹脂エマルジョン、カゼイン、
澱粉、セルロース誘導体、ポリビニルアルコール、尿素
樹脂、フェノール樹脂等が挙げられる。前記微粒子状珪
酸とこれらのバインダー樹脂の混合比率は、微粒子状珪
酸の種類及び性状に左右されるが、好ましくは、微粒子
状珪酸1重量部に対してバインダー樹脂固形分0.5〜
2重量部であり、より好ましくは、0.8〜1.5重量
部である。微粒子状珪酸1重量部に対してバインダー樹
脂固形分が0.5重量部未満の場合には、前記多孔質層
の実用的な皮膜強度を得ることが困難であり、2重量部
を越える場合には、前記多孔質層内部への水の浸透性が
悪くなる。前記多孔質層は、従来より公知の一般的な塗
膜と比較して着色剤に対するバインダー樹脂の混合比率
が小さいため、十分な皮膜強度が得られ難い。そこで、
耐擦過強度を高めるために、前記のバインダー樹脂のう
ち、ナイロン樹脂又はウレタン系樹脂を用いるか、それ
らと他の樹脂を併用すると効果的である。前記ウレタン
系樹脂としては、ポリエステル系ウレタン樹脂、ポリカ
ーボネート系ウレタン樹脂、ポリエーテル系ウレタン樹
脂等があり、2種以上を併用することもできる。又、前
記樹脂が水に乳化分散したウレタン系エマルジョン樹脂
や、イオン性を有するウレタン樹脂(ウレタンアイオノ
マー)自体のイオン基により乳化剤を必要とすることな
く自己乳化して、水中に溶解乃至分散したコロイド分散
型(アイオノマー型)ウレタン樹脂を用いることもでき
る。尚、前記ウレタン系樹脂は水性ウレタン系樹脂又は
油性ウレタン系樹脂のいずれを用いることもできるが、
本発明においては水性ウレタン系樹脂、殊に、ウレタン
系エマルジョン樹脂やコロイド分散型ウレタン系樹脂が
好適に用いられる。前記ウレタン系樹脂は単独で用いる
こともできるが、支持体の種類や皮膜に必要とされる性
能に応じて、他のバインダー樹脂を併用することもでき
る。ウレタン系樹脂以外のバインダー樹脂を併用する場
合、実用的な皮膜強度を得るためには、前記多孔質層の
バインダー樹脂中にウレタン系樹脂を固形分重量比率で
30%以上含有させることが好ましい。前記バインダー
樹脂において、架橋性のものは任意の架橋剤を添加して
架橋させることにより、さらに皮膜強度を向上させるこ
とができる。前記バインダー樹脂には、水との親和性に
大小が存在するが、これらを組み合わせることにより、
多孔質層中への浸透時間、浸透度合い、浸透後の乾燥の
遅速を調整することができる。更には、適宜分散剤を添
加して前記調整をコントロールすることができる。
【0010】尚、前記多孔質層中には、従来より公知の
二酸化チタン被覆雲母、酸化鉄−二酸化チタン被覆雲
母、酸化鉄被覆雲母、グアニン、絹雲母、塩基性炭酸
鉛、酸性砒酸鉛、オキシ塩化ビスマス等の金属光沢顔料
を添加したり、一般染料や顔料、蛍光染料や蛍光顔料を
混在させて色変化を多様化させることができる。又、温
度変化により可逆的に色変化する、従来より公知の可逆
熱変色性顔料を混在させて、環境温度や付着させる水温
により色変化させることができる。更には、前記多孔質
層の上層や下層、或いは、近傍に着色層を配設して様相
変化を更に多様化させることができる。尚、前記多孔質
層及び着色層は、ベタ印刷状のものに限らず、文字、記
号、図柄等の像であってもよい。前記多孔質層及び着色
層は、従来より公知の手段、例えば、スクリーン印刷、
オフセット印刷、グラビヤ印刷、コーター、タンポ印
刷、転写等の印刷手段、刷毛塗り、スプレー塗装、流し
塗り、ローラー塗り、浸漬塗装、等により適宜、形成で
きる。
【0011】前記支持体として、織布、編物、不織布等
の布帛の適用を要件とする。更に具体的には、目付け量
30g/m2 〜1000g/m2 の範囲にある布帛を要
件とする。前記目付け量が30g/m2 未満の系では、
水の吸収性が不均質且つ不十分であり、鮮鋭な透視像を
形成し難い。一方、1000g/m2 を超える系では、
布帛の肉厚が必要以上に肉厚となり、シート自体が大面
積の系にあっては、折り畳み保存性や軽量性を損なう
上、非経済的である。前記布帛のうち、多孔質層の均質
な形成性の面から、平滑性に優れる織布が好適に用いら
れる。前記布帛の適用により、紙を支持体として適用す
る系に較べ、吸水性に富み、鮮鋭な透視像を速やかに形
成し易い上、吸水時における強度の低下もなく、耐折り
曲げ強度にも優れ、大面積のシートを構成した系にあっ
ても、繰り返しの折り畳み保存性を満足させる。
【0012】前記布帛シートの裏面には、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、エチレン酢酸ビニル共重合樹脂、
エチレンビニルアルコール共重合樹脂、可塑剤をブレン
ドした塩化ビニル樹脂、ウレタン樹脂、スチレンブタジ
エンゴム、イソプレンゴム、クロロプレンゴム、シリコ
ーンゴム、或いは、ポリエステル、ポリアミド、ポリブ
タジエン等の熱可塑性エラストマー中に顔料を分散した
水不浸透性樹脂層を設ける。前記水不浸透性樹脂層を設
けることにより、誤って水をシート表面に零したり、過
飽和の水を吸収させても、シート背面よりの水漏れによ
る汚染を回避でき、しかも、滑り止め機能を果たすこと
ができると共に、層中に含まれる顔料によって、該層が
不透明性を示し、シートを載置する机や床等の色調を遮
る効果を有するため、特に吸液状態における色調が載置
する場所の色調による影響を受けることなく、鮮明に視
覚できる。更に、上層の布帛端面のほつれを、樹脂層に
よって防止することもできる。前記顔料としては、微粉
末酸化チタン、炭酸カルシウム等の遮蔽性顔料、一般有
色有機顔料又は無機顔料、アルミニウム粉等の金属光沢
顔料、雲母の表面を酸化チタンで被覆したパール顔料等
を例示できる。前記水不浸透性樹脂層中には、顔料を1
0〜80重量%、好ましくは20〜70重量%含んでな
ることが好ましい。10重量%未満では所望の隠蔽性を
付与でき難く、よって、載置する場所の色調を遮断する
ことができ難い。また、80重量%を越えると、十分な
滑り止め効果が得られなくなる。なお、前記において、
水不浸透性樹脂層の厚みは1μm〜3mmであることが
好ましい。層の厚みが1μm未満の系では、耐久性が不
十分であり、一方、3mmを超える系では、折り畳み性
に難がある。斯くして、シート自体を幼児等が上に乗っ
て遊べる程度の大面積であっても、幼児等が多様且つ鮮
明な像を落書き感覚で自在に形成できる上、水による汚
染トラブルを回避でき、安心して使用できる商品性の高
い水変色性シートを構成できる。なお、前記シートの形
状は特に限定されるものではなく、正方形、長方形、三
角形等の多角形の他、円形、楕円形、ハート形、星型、
花形、人、動物、乗物、建造物の形が挙げられる。
【0013】前記水変色性シートに水を付着させる手段
としては、連続気孔を有するプラスチック多孔体又は繊
維加工体、或いは前記プラスチック多孔体又は繊維加工
体をペン先部材として適用した筆記又は塗布具を挙げる
ことができる。前記における連続気孔を有するプラスチ
ック多孔体又は繊維加工体は、水を適宜量、吸収し、吐
出させるものであればよく、従来より汎用のポリオレフ
ィン系、ポリウレタン系、その他各種プラスチックの連
続気孔体や繊維を集束させた毛筆状のもの、繊維の樹脂
加工又は熱溶着加工によるもの、フェルト、不織布形態
のものを挙げることができ、形状、寸法は目的に応じて
任意に設定できる。更に、前記した各種材料をペン先部
材として適用し、水収容容器の先端に取り付けた筆記具
又は塗布具形態のものが有効である。また、適宜形状の
独立又は連続気泡を有する発泡体により印面を形成した
スタンプを用いることもできる。前記水付着手段をセッ
トすると、任意の透視像を自在に簡便に形成でき、商品
性を高めることができる。
【0014】前記水変色性シートの製造方法として、布
帛と水不浸透性樹脂層の接着方法については、水不浸透
性樹脂層を接着層を介して貼着する方法が挙げられる
が、支持体裏面に、溶剤と、樹脂と、顔料を含む塗料を
塗布し、乾燥して水不浸透性樹脂層を形成する方法が好
適である。前述の方法により、従来の方法と比べて、生
産コストを削減できると共に、布帛と樹脂層の熱収縮率
の違いによる曲がりを極力防止することができる。なお
前記水不浸透性樹脂層は、塗布量が10〜2000g/
2 、好ましくは20〜1000g/m2 の範囲にある
ことが好ましく、前記範囲にあることにより、熱収縮率
の違いによる曲がりを抑制できると共に、耐久性や耐折
り畳み強度にも優れる。また、前記水変色性シートの製
造方法として、支持体裏面に、水不浸透性樹脂層を熱融
着して形成する方法も挙げられる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の水変色性シートは、書道
用紙程度の大きさのものから、幼児等が上に乗って遊べ
る程度の大きさのものまで、適宜大きさのものが適用さ
れる。
【0016】
【実施例】以下に実施例を示すが、本発明は実施例に限
定されない。尚、実施例中の部は重量部を示す。 実施例1(図1参照) 支持体2として目付け量90g/m2 のピンク色ポリエ
ステルサテン生地上に、湿式法微粉末シリカ〔商品名:
ニップシールE−200、日本シリカ工業(株)製〕1
5部、ウレタンエマルジョン〔商品名:ハイドランHW
−930、大日本インキ化学工業(株)製、固形分50
%〕30部、水50部、シリコーン系消泡剤0.5部、
水系インキ用増粘剤3部、エチレングリコール1部、ブ
ロックイソシアネート系架橋剤3部を均一に混合、攪拌
してなる白色スクリーン印刷用インキを用いて、80メ
ッシュのスクリーン版にてベタ印刷し、130℃で5分
間乾燥硬化させて多孔質層3を形成した。次いで、前記
支持体2の下層に、ウレタン樹脂溶液〔商品名:クリス
ボン2026EL、大日本インキ化学工業(株)製、固
形分30%〕60部、微粉末酸化チタン30部、ピンク
色無機顔料1部、メチルエチルケトン7部、イソシアネ
ート系硬化剤3部を均一混合してなる樹脂溶液をナイフ
コーターにて150g/m 2 になるよう均一塗工し、8
0℃で2分間乾燥硬化させて、乾燥重量76g/m 2
パステル調ピンク色の水不浸透性樹脂層4を設けて水変
色性シート1を得た。
【0017】前記水変色性シート1は、常態では支持体
2のピンク色は隠蔽状態にあり、多孔質層3による白色
が視覚される。多孔質層上に、水で湿らせた手のひらを
押しつけると、その部分の多孔質層3が透明化して、支
持体によるピンク色の手形を視覚させる。前記手形は、
水が未乾燥状態では保持されており、水が乾燥すると元
の白色に復して不可視状態となる。又、水変色性布帛シ
ート上に誤って大量の水をこぼしても、水不浸透性樹脂
層によって水の浸透を防止することができ、床等の載置
部を汚染することはなかった。更に、濃色の床に載置し
ても、水の付着により視認されるピンク色の像はパステ
ル調ピンク色の水不浸透性樹脂層によって、載置部の色
調による影響を受けることなく、鮮やかなピンク色の像
が視覚できると共に、繰り返しの使用によっても布帛の
ほつれはみられなかった。
【0018】実施例2(図2参照) 支持体2として目付け量140g/m2 の白色T/Cブ
ロード(テトロン65%、コットン35%)生地の下面
に、アクリル樹脂溶液〔商品名:クリスコートP113
0、大日本インキ化学工業(株)製、固形分30%〕6
0部、微粉末酸化チタン30部、メチルエチルケトン7
部、イソシアネート系硬化剤3部を均一混合してなる樹
脂溶液をナイフコーターにて100g/m2 になるよう
全面に均一塗工し、100℃で3分間乾燥硬化させて、
乾燥重量51g/m2 の白色の水不浸透性樹脂層4を設
けた。次いで、支持体2の上面に、青色顔料〔商品名:
サンダイスーパーブルーGLL、山陽色素(株)社製〕
5部、アクリル酸エステルエマルジョン〔商品名:モビ
ニール763、ヘキスト合成(株)社製、固形分48
%〕50部、水性インキ増粘剤3部、レベリング剤0.
5部、消泡剤0.3部、エポキシ系架橋剤5部を均一に
混合攪拌してなる青色スクリーン印刷用インキを用い
て、180メッシュのスクリーン版にてベタ印刷し、1
00℃で3分間乾燥硬化させて着色層5を形成した。更
に、前記着色層5上に、湿式法微粉末シリカ〔商品名:
ニップシールE−220、日本シリカ工業(株)製〕1
5部、黄色顔料〔商品名:サンダイスーパーイエロー1
0GS、山陽色素(株)社製〕1部、ウレタンエマルジ
ョン〔商品名:ハイドランAP−20、大日本インキ化
学工業(株)社製、固形分30%〕45部、水40部、
シリコーン系消泡剤0.5部、水系インキ用増粘剤3
部、エチレングリコール1部、ブロックイソシアネート
系架橋剤3部を均一に攪拌混合して得た黄色スクリーン
印刷用インキを用いて、100メッシュのスクリーン版
にてベタ印刷し、130℃で5分間乾燥硬化させて多孔
質層3を形成した後、ハート形に裁断して水変色性シー
ト1を得た。
【0019】前記水変色性シート1は、常態では着色層
4の青色は隠蔽状態にあり、多孔質層3による黄色が視
覚される。多孔質層上に、水を含ませた筆で文字を描く
と、その部分の多孔質層3が透明化して、着色層の青色
と混色になった緑色の文字が視覚される。前記文字は、
水が未乾燥状態では保持されており、水が乾燥すると元
の黄色に復して文字は不可視状態となる。又、水変色性
シート上に誤って大量の水をこぼしても、水不浸透性樹
脂層によって水の浸透を防止することができ、机等の載
置部を汚染することはなかった。更に、濃色の机に載置
しても、水の付着により視認される緑色の文字は白色の
水不浸透性樹脂層によって、載置部の色調による影響を
受けることなく、鮮やかな緑色の文字が視覚できると共
に、繰り返しの使用によっても布帛のほつれはみられな
かった。なお、筆で筆記する際、シートは水不浸透性樹
脂層と机との密着性に優れるため、机上で滑ることな
く、良好な運筆を行うことができた。
【0020】実施例3 支持体として、目付け量130g/m2 の白色綿サテン
生地の下層に、厚さ3μmの白色エチレン−酢酸ビニル
共重合樹脂シートをヒートシールで熱融着した後、1m
×1mの大きさに裁断した。次いで、前記支持体上に、
微粉末蛍光ピンク色顔料〔商品名:エポカラーFP−1
12、日本触媒(株)製〕5部、アクリル酸エステルエ
マルジョン〔商品名:モビニール763、ヘキスト合成
(株)製、固形分48%〕50部、水性インキ増粘剤3
部、レベリング剤0.5部、消泡剤0.3部、エポキシ
系架橋剤5部を均一に混合攪拌してなる蛍光ピンク色イ
ンキを用いて、180メッシュのスクリーン版にてベタ
印刷し、100℃で3分間乾燥硬化させて着色層を形成
し、前記着色層上に、湿式法微粉末シリカ〔商品名:ニ
ップシールE−200、日本シリカ工業(株)製〕15
部、ウレタンエマルジョン〔商品名:ハイドランHW−
930、大日本インキ化学工業(株)製、固形分50
%〕30部、水50部、シリコーン系消泡剤0.5部、
水系インキ用増粘剤3部、エチレングリコール1部、ブ
ロックイソシアネート系架橋剤3部を均一に混合攪拌し
てなる白色スクリーン印刷用インキを80メッシュのス
クリーン版を用いて、周囲を残してベタ印刷し、130
℃で5分間乾燥固化させて、白色の多孔質層を形成して
水変色性布帛シートを得た。尚、前記多孔質層の近傍に
は、文字、メッセージ、図柄等の一般印刷インキによる
表示を配設し、商品性、意匠性を付与した。
【0021】前記水変色性シートは、常態では着色層の
蛍光ピンク色は隠蔽状態にあり、多孔質層による白色が
視覚される。多孔質層上に、軸筒内に水を充填し、繊維
加工ペン体を装着したマーカーで文字を描くと、その部
分の多孔質層が透明化して、着色層の蛍光ピンク色の文
字が視覚される。前記文字は、水が未乾燥状態では保持
されており、水が乾燥すると元の白色に復して文字は不
可視状態となる。又、水変色性布帛シート上に誤って大
量の水をこぼしても、水不浸透性樹脂層によって水の浸
透を防止することができ、床等の載置部を汚染すること
はなかった。更に、濃色の床に載置しても、水の付着に
より視認される蛍光ピンク色の文字は白色の水不浸透性
樹脂層によって、載置部の色調による影響を受けること
なく、鮮やかなピンク色の文字が視覚できると共に、繰
り返しの使用によっても布帛のほつれはみられなかっ
た。なお、マーカーで筆記する際、シートは水不浸透性
樹脂層と床との密着性に優れるため、シート上に人が載
っても滑ることがなく、安全性に優れていた。
【0022】実施例4 支持体として、目付け量130g/m2 の青色綿サテン
生地の下層に、厚さ3μmの白色エチレン−酢酸ビニル
共重合樹脂シートを貼着し、前記支持体上に、微粉末蛍
光ピンク色顔料〔商品名:エポカラーFP−112、日
本触媒(株)製〕5部、アクリル酸エステルエマルジョ
ン〔商品名:モビニール763、ヘキスト合成(株)
製、固形分48%〕50部、水性インキ増粘剤3部、レ
ベリング剤0.5部、消泡剤0.3部、エポキシ系架橋
剤5部を均一に混合攪拌してなる蛍光ピンク色インキを
用いて、180メッシュのスクリーン版にて着色像を形
成し、更にその上層に、湿式法微粉末シリカ〔商品名:
ニップシールE−200、日本シリカ工業(株)製〕1
5部、ウレタンエマルジョン〔商品名:ハイドランHW
−930、大日本インキ化学工業(株)製、固形分50
%〕30部、水50部、シリコーン系消泡剤0.5部、
水系インキ用増粘剤3部、エチレングリコール1部、ブ
ロックイソシアネート系架橋剤3部を均一に混合攪拌し
てなる白色スクリーン印刷用インキを80メッシュのス
クリーン版を用いてベタ印刷し、130℃で5分間乾燥
固化させて、白色の多孔質層を形成して水変色性布帛シ
ートを得た。
【0023】前記水変色性シートは、常態では支持体の
青色と着色層の蛍光ピンク色は隠蔽状態にあり、多孔質
層による白色が視覚される。多孔質層上に、水を含浸さ
せたスポンジを接触させると、その部分の多孔質層が透
明化して、青地に着色層の蛍光ピンク色の像が視覚され
る。前記像は、水が未乾燥状態では保持されており、水
が乾燥すると元の白色に復して像は不可視状態となる。
又、水変色性布帛シート上に誤って大量の水をこぼして
も、水不浸透性樹脂層によって水の浸透を防止すること
ができ、床等の載置部を汚染することはなかった。更
に、濃色の床に載置しても、水の付着により視認される
青地に蛍光ピンク色の像は白色の水不浸透性樹脂層によ
って、載置部の色調による影響を受けることなく、鮮や
かな像が視覚できると共に、布帛のほつれはみられなか
った。
【0024】
【発明の効果】本発明は、特定目付け量の布帛を支持体
裏面に、顔料を含む水不浸透性樹脂層を設けたものであ
り、多孔質層からの水の浸透、保持性が適正であると共
に、多孔質層が吸液状態と非吸液状態での色彩変化性を
より明瞭に視認させることができる、意外性や変化性に
富む水変色性シート及びその製造方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の水変色性布帛シートの一実施例の拡大
縦断面説明図である。
【図2】本発明の水変色性布帛シートの他の実施例の拡
大縦断面説明図である。
【符号の説明】
1 水変色性シート 2 支持体 3 多孔質層 4 水不浸透性樹脂層 5 着色層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C150 BA09 CA18 CA22 CA26 DC17 FB18 FB22 FB43 FB45 FB46 FD31 4F100 AA03B AA20 AA21C AK01B AK01C AK25G AK41 AK51G AK68 AL01 BA03 BA07 BA10B BA10C CA02 CA13C DE01B DG11A DJ00B EC03C EC04 EH46C GB81 JD05C JD15 JN28 YY00A YY00C

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体として目付け量30g/m2 〜1
    000g/m2 の範囲にある布帛表面に、微粒子状珪酸
    をバインダー樹脂に分散状態に固着させた多孔質層を設
    け、且つ、前記支持体裏面に水不浸透性樹脂層を設け
    た、吸液状態と非吸液状態で透明性を異にする水変色性
    シートにおいて、前記水不浸透性樹脂層は、層中に顔料
    を含む不透明層であることを特徴とする水変色性シー
    ト。
  2. 【請求項2】 前記水不浸透性樹脂層中に、少なくとも
    酸化チタンを含むことを特徴とする請求項1記載の水変
    色性シート。
  3. 【請求項3】 前記水不浸透性樹脂層中に、顔料を10
    〜80重量%含んでなる請求項1又は2記載の水変色性
    シート。
  4. 【請求項4】 前記水不浸透性樹脂層は、塗布量が10
    g/m2 〜2000g/m2 の範囲にある請求項1記載
    の水変色性シート。
  5. 【請求項5】 支持体裏面に、溶剤と、樹脂と、顔料を
    含む塗料を塗布し、乾燥して水不浸透性樹脂層を形成す
    る請求項1乃至4記載の水変色性シートの製造方法。
  6. 【請求項6】 支持体裏面に、水不浸透性樹脂層を熱融
    着して形成する請求項1乃至3記載の水変色性シートの
    製造方法。
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