JP2003306877A - 変色性合成皮革 - Google Patents

変色性合成皮革

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JP2003306877A JP2002115202A JP2002115202A JP2003306877A JP 2003306877 A JP2003306877 A JP 2003306877A JP 2002115202 A JP2002115202 A JP 2002115202A JP 2002115202 A JP2002115202 A JP 2002115202A JP 2003306877 A JP2003306877 A JP 2003306877A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 柔軟な風合い、充分な伸長性、及び、機械的
強度を有し、且つ、多孔質層は皮膜の耐久性に優れ、繰
り返しの使用によっても乾燥状態での隠蔽性と吸液状態
での透明性を損なうことなく有効に機能し、衣料分野、
玩具分野、装飾分野等への適用に際し、加工性に優れ、
多様な商品への応用展開が可能な変色性合成皮革を提供
する。 【解決手段】 布帛21上に、ポリウレタン樹脂、ポリ
アクリル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂から選ばれる、0.
005〜3mmの厚みを有し、伸度が100〜1200
%の樹脂層22を設けた合成皮革2の、前記樹脂層22
上に低屈折率顔料を少なくともウレタン系樹脂を含むバ
インダー樹脂中に分散状態に固着させた多孔質層3を設
けた変色性合成皮革1。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は変色性合成皮革に関
する。更に詳細には、水等の液体を吸液して常態とは異
なる様相に変化し、乾燥により再び常態に復する変色性
合成皮革に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、合成皮革上に低屈折率顔料を含有
する多孔質層を設け、前記多孔質層に液体を吸液させる
ことにより透明化して、下層の色調を現出させる変色性
合成皮革が開示されている(特開平11−198271
号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、低屈折率顔
料を含む多孔質層を設けた変色性合成皮革の衣料分野、
玩具分野、装飾分野等、各種用途への適用に際し、より
加工性に優れると共に、柔軟な風合いを損なうことなく
多様な商品への応用展開が可能である変色性合成皮革を
提供しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、布帛上にポリ
ウレタン樹脂、ポリアクリル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂
から選ばれる樹脂層を設けた合成皮革の前記樹脂層上
に、低屈折率顔料を少なくともウレタン系樹脂を含むバ
インダー樹脂中に分散状態に固着させた多孔質層を設け
てなり、前記樹脂層は0.005〜3mmの厚みを有
し、且つ、伸度が100〜1200%である変色性合成
皮革を要件とする。更には、前記樹脂層の厚みが0.0
1〜1mmであり、且つ、伸度が200〜900%であ
ること、前記バインダー樹脂中に含まれるウレタン系樹
脂の固形分比率が30重量%以上であること、前記布帛
の目付量が30〜1000g/m2 の範囲にあること、
前記樹脂層が着色剤により着色されてなる、或いは、多
孔質層と樹脂層間に着色層を設けてなること等を要件と
する。
【0005】合成皮革は、編物、織物、不織布等の布帛
上に樹脂層を設けたものである。前記布帛の構成繊維と
しては、綿、麻、羊毛等の天然繊維、ポリアミド系、ポ
リエステル系、ポリアクリロニトリル系の合成繊維、ア
セテート系の半合成繊維、レーヨン等の再生繊維が挙げ
られる。前記布帛は目付量が1000g/m2 以下のも
のが好適に用いられる。目付量が1000g/m2 を越
えると、布帛の肉厚が必要以上に厚くなり、加工性に乏
しくなる虞がある。前記布帛上に設けられる樹脂層の材
質としては、耐水性、耐熱性、耐屈曲性、染色性、染色
堅牢性に優れたものが好ましく、ポリウレタン樹脂、ポ
リアクリル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂が挙げられる。特
にポリウレタン樹脂は機械的強度、柔軟性、耐摩耗性に
優れているため、より好適に用いられる。なお、前記ポ
リウレタン樹脂を用いる場合、樹脂層は発泡、未発泡の
いずれであってもよい。前記樹脂は、溶液、エマルジョ
ン等の形態でナイフコーターやロールコーター等のコー
ティング法により布帛上に付着させ、乾式法或いは湿式
法によって溶剤を除去して樹脂層を形成させる。また、
別途カレンダーによりシート状に形成した樹脂層、或い
は、ナイフコーターやロールコーター等のコーティング
により離型紙上に形成した樹脂層を接着剤を介して布帛
に張り合わせる方法を用いることもできる。更に、前記
樹脂層表面には、カレンダーロールやエンボスロールに
より艶消しやシボ付け加工を行って様々な外観の表面を
有するものであってもよい。前記樹脂層は厚みが0.0
05〜3mm、好ましくは0.01〜1mm、より好ま
しくは0.01〜0.5mmである。厚みが0.005
mm未満では樹脂層の強度に乏しくなり、十分な耐摩耗
性や機械的強度が得られ難くなる。また、厚みが3mm
を越えると樹脂層による硬質感を生じて、皮革の柔軟な
風合いを発現し難くなる。また、樹脂層の伸度は100
〜1200%、好ましくは200〜900%、より好ま
しくは伸度400〜900%である。伸度が100%未
満では裁断、縫製時の伸縮性に乏しく、所望の商品形態
が得られ難くなると共に、皮革としての風合いも乏しく
なる。また、伸度が1200%を越えると、伸長時の強
度が不足して加工時に破損し易くなる。なお、前記樹脂
層の伸度の測定方法に関しては、日本工業規格における
JISK 7311−1995に準拠して測定すること
ができる。
【0006】樹脂層上に設けられる低屈折率顔料をバイ
ンダー樹脂に分散状態に固着させた多孔質層は、常態、
即ち、乾燥状態では隠蔽性を有して白色を呈し、水等の
液体を吸液した状態では透明又は半透明化して下層の色
調を顕出させる。本発明においては、前記バインダー樹
脂としてウレタン系樹脂を用いるか、或いはウレタン系
樹脂を少なくとも含有する。前記バインダー樹脂中にウ
レタン系樹脂を含有することにより、多孔質層の皮膜強
度を向上させることができ、耐久性を必要とする種々の
用途に適用でき、しかも、乾燥状態での隠蔽性と吸液状
態での透明性を損なうことがない。前記ウレタン系樹脂
としては、ポリエステル系ウレタン樹脂、ポリカーボネ
ート系ウレタン樹脂、ポリエーテル系ウレタン樹脂等が
あり、2種以上を併用して用いることもできる。又、前
記樹脂が水に乳化分散したウレタン系エマルジョン樹脂
や、イオン性を有するウレタン樹脂(ウレタンアイオノ
マー)自体のイオン基により乳化剤を必要とすることな
く自己乳化して、水中に溶解及至分散したコロイド分散
型(アイオノマー型)ウレタン樹脂を用いることもでき
る。尚、前記ウレタン系樹脂は水性ウレタン系樹脂又は
油性ウレタン系樹脂のいずれを用いることもできるが、
本発明においては水性ウレタン系樹脂、殊に、ウレタン
系エマルジョン樹脂やコロイド分散型ウレタン系樹脂が
好適に用いられる。前記ウレタン系樹脂は単独で用いる
ことが好ましいが、支持体の種類や皮膜に必要とされる
性能に応じて、他のバインダー樹脂を併用することもで
きる。ウレタン系樹脂以外のバインダー樹脂を併用する
場合、実用的な皮膜強度を得るためには、前記多孔質層
のバインダー樹脂中にウレタン系樹脂を固形分重量比率
で30%以上含有させることが好ましい。
【0007】前記ウレタン系樹脂以外のバインダー樹脂
としては、ナイロン樹脂、酢酸ビニル樹脂、アクリル酸
エステル樹脂、アクリル酸エステル共重合樹脂、アクリ
ルポリオール樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹
脂、マレイン酸樹脂、ポリエステル樹脂、スチレン樹
脂、スチレン共重合樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリカー
ボネート樹脂、エポキシ樹脂、スチレン−ブタジエン共
重合樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン共重合樹脂、
メタクリル酸メチル−ブタジエン共重合樹脂、ブタジエ
ン樹脂、クロロプレン樹脂、メラミン樹脂、及び前記各
樹脂エマルジョン、カゼイン、澱粉、セルロース誘導
体、ポリビニルアルコール、尿素樹脂、フェノール樹
脂、エポキシ樹脂等が挙げられる。
【0008】前記バインダー樹脂と低屈折率顔料の混合
比率は、低屈折率顔料の種類及び性状に左右されるが、
好ましくは、低屈折率顔料1重量部に対してバインダー
樹脂固形分0.5〜2重量部であり、より好ましくは、
0.8〜1.5重量部である。低屈折率顔料1重量部に
対してバインダー樹脂固形分が0.5重量部未満の場合
には、前記多孔質層の実用的な皮膜強度を得ることが困
難であり、2重量部を越える場合には、前記多孔質層内
部への液体の浸透性が悪くなる。前記バインダー樹脂に
おいて、架橋性のものは任意の架橋剤を添加して架橋さ
せることにより、さらに皮膜強度を向上させることがで
きる。前記バインダー樹脂には、水との親和性に大小が
存在するが、これらを組み合わせることにより、多孔質
中への浸透時間、浸透度合い、浸透後の乾燥の遅速を調
整することができる。更には、適宜分散剤を添加して前
記調整をコントロールすることができる。
【0009】前記低屈折率顔料としては、微粒子状珪
酸、バライト粉、沈降性硫酸バリウム、炭酸バリウム、
沈降性炭酸カルシウム、石膏、クレー、タルク、アルミ
ナホワイト、塩基性炭酸マグネシウム等が挙げられ、こ
れらは屈折率が1.4〜1.7の範囲にあり、水等を吸
液すると良好な透明性を示すものである。前記低屈折率
顔料の粒径は特に限定されるものではないが、0.03
〜10.0μmのものが好適に用いられる。又、前記低
屈折率顔料は2種以上を併用することもできる。なお、
好適に用いられる低屈折率顔料としては微粒子状珪酸が
挙げられる。微粒子状珪酸は非晶質の無定形珪酸として
製造され、その製造方法により、四塩化ケイ素等のハロ
ゲン化ケイ素の熱分解等の気相反応を用いる乾式法によ
るもの(以下、乾式法微粒子状珪酸と称する)と、ケイ
酸ナトリウム等の酸による分解等の液相反応を用いる湿
式法によるもの(以下、湿式法微粒子状珪酸と称する)
とに大別され、いずれを用いることも可能であるが、湿
式法微粒子状珪酸を用いた場合、乾式法微粒子状珪酸の
系に較べて常態での隠蔽性が大きいため、微粒子状珪酸
に対するバインダー樹脂の混合比率を大きくすることが
可能となり、多孔質層の皮膜強度を向上させることがで
きるので、より好適に用いられる。前記多孔質層の常態
での隠蔽性を満足させるために用いられる微粒子状珪酸
としては、湿式法微粒子状珪酸が好ましい。これは、乾
式法微粒子状珪酸と、湿式法微粒子状珪酸とでは構造が
異なり、前記乾式法微粒子状珪酸は以下に示されるよう
な珪酸が密に結合した三次元構造を形成するのに対し
て、
【化1】 湿式法微粒子状珪酸は、以下に示されるように、珪酸が
縮合して長い分子配列を形成した、所謂、二次元構造部
分を有している。従って、前記乾式法微粒子状珪酸と比
較して分子構造が粗になるため、湿式法微粒子状珪酸を
多孔質層に適用した場合、乾式法微粒子状珪酸を用いる
系と比較して乾燥状態における光の乱反射性に優れ、よ
って、常態での隠蔽性が大きくなるものと推察される。
【化2】 又、前記多孔質層に含まれる低屈折率顔料は、吸液する
媒体が主に水であることから、湿式法微粒子状珪酸は乾
式法微粒子状珪酸に比べて粒子表面にシラノール基とし
て存在する水酸基が多く、従って、適度の親水性を有す
るため好適に用いられる。
【0010】前記湿式法微粒子状珪酸を低屈折率顔料と
して用いる場合、湿式法微粒子状珪酸の種類、粒子径、
比表面積、吸油量等の性状に左右されるが、常態での隠
蔽性と吸液状態での透明性を共に満足するためには、塗
布量が1g/m2 〜30g/m2 であることが好まし
く、より好ましくは、5g/m2 〜20g/m2 であ
る。1g/m2 未満では、常態で十分な隠蔽性を得るこ
とが困難であり、又、30g/m2 を越えると吸液時に
十分な透明性を得ることが困難である。前記低屈折率顔
料はバインダー樹脂を結合剤として含むビヒクル中に分
散され、樹脂層に塗布した後、揮発分を乾燥させて多孔
質層を形成する。
【0011】前記の如くして形成される多孔質層中に
は、従来より公知の二酸化チタン被覆雲母、酸化鉄−二
酸化チタン被覆雲母、酸化鉄被覆雲母、グアニン、絹雲
母、塩基性炭酸鉛、酸性砒酸鉛、オキシ塩化ビスマス等
の金属光沢顔料を添加したり、一般染料や顔料、蛍光染
料や蛍光顔料等の着色剤を添加して色変化を多様にする
こともできる。更に、温度変化により可逆的に色変化す
る可逆熱変色性材料を多孔質層中に含有させて、より複
雑な様相変化を発現させることもできる。
【0012】前記多孔質層を形成する方法としては、従
来より公知の塗布方法、例えば、スクリーン印刷、オフ
セット印刷、グラビヤ印刷、コーター、タンポ印刷、転
写等の印刷手段、刷毛塗り、スプレー塗装、静電塗装、
電着塗装、流し塗り、ローラー塗り、浸漬塗装、等の手
段が挙げられる。
【0013】更に本発明の変色性合成皮革には、必要に
よって多孔質層と樹脂層間に一般染料や顔料、蛍光染料
や顔料を含む非変色性インキを塗布して非変色層を設け
たり、樹脂層を着色剤により着色してなる。前記構成に
よって、多孔質層が水等を吸液した状態における多彩な
色彩変化を発現し易くなり、商品性を高めることができ
る。更に、二酸化チタン被覆雲母、酸化鉄−二酸化チタ
ン被覆雲母、酸化鉄被覆雲母、グアニン、絹雲母、塩基
性炭酸鉛、酸性砒酸鉛、オキシ塩化ビスマス等の金属光
沢顔料を含むインキを塗布して金属光沢層を設けたり、
可逆熱変色性材料を含む可逆熱変色層を設けることもで
きる。又、保護層や光安定剤層を適宜設けることもでき
る。具体的には、前記光安定剤層は紫外線吸収剤、酸化
防止剤、老化防止剤、一重項酸素消光剤、スーパーオキ
シドアニオン消光剤、オゾン消色剤、可視光線吸収剤、
赤外線吸収剤から選ばれる光安定剤を分散状態に固着し
た層である。尚、帯電防止剤、極性付与剤、揺変性付与
剤、消泡剤等を必要に応じ、各層に添加して機能を向上
させることもできる。
【0014】次に、本発明の変色性合成皮革の構成と乾
燥状態(非吸液状態)及び水等を吸液した状態の変化に
ついて説明する。前述のように、本発明の変色性合成皮
革は、合成皮革に積層されてなる多孔質層が、乾燥時に
は隠蔽性を有して下層を隠蔽し、水等を吸液した状態で
透明又は半透明化して下層を顕出させる。従って、合成
皮革が単一色であっても、筆、刷毛、ペン、スタンプ等
を用いて多孔質層を部分的に濡らすことにより、濡れた
部分が透明又は半透明化して下層の色調が視認され、所
望の像を現出させることができる。前記多孔質層中の水
が蒸発、乾燥すると再び多孔質層が下層を隠蔽して元の
状態に戻る。よって、合成皮革上に一般色インキで図柄
を設けて多孔質層により隠蔽することは勿論、多孔質層
が吸液により透明化した状態で視認される図柄と関連或
いは一体化する図柄を多孔質層上に設けて、吸液状態で
前記図柄どうしが組み合わさった像を視認させることも
可能である。前記積層構造において、多孔質層は必要に
より文字、記号、図形等の図柄層であってもよい。
【0015】
【発明の実施の形態】変色性合成皮革の具体的な実施形
態としては、合成皮革上に多孔質層を設けた後、裁断、
縫製して各種用途に用いられる。前記用途としては、ぬ
いぐるみ、人形、レインコート等の人形用衣装、傘や靴
等の人形用付属品、水鉄砲の標的等の玩具類、水筆シー
ト等の教習具類、ドレス、水着、レインコート等の衣
類、雨靴等の靴類、帽子類、鞄類、防水加工を施した書
籍、パズル等各種ゲームの娯楽用具類、遊泳又は潜水用
具類、コースター等の台所用品、傘、造花を例示でき
る。
【0016】
【実施例】以下に実施例を示す。尚、実施例中の部は重
量部を示す。 実施例1(図1参照) 合成皮革の作製 布帛21として白色のポリエステルインターロック生地
(目付量200g/m 2 )上に、ピンク色顔料10部、
ポリウレタン樹脂30部、ヘキサメチレンジイソシアネ
ート2部、メチルエチルケトン30部、DMF40部か
らなるポリウレタン樹脂溶液をナイフコーターにて塗工
し、直ちに70℃にて3分間乾燥させて、ピンク色のポ
リウレタン樹脂層22(厚み:001mm,伸度:40
0%)を設けて合成皮革2を作製した。
【0017】変色性合成皮革の作製 低屈折率顔料として湿式法微粒子状珪酸〔商品名:ニッ
プシールE−200A、日本シリカ工業(株)製〕15
部、バインダー樹脂として水性ウレタン樹脂〔商品名:
ハイドランAP−10、ポリエステル系ウレタン樹脂、
固形分30%、大日本インキ化学工業(株)製〕50
部、水30部、シリコーン系消泡剤0.5部、水系イン
キ用増粘剤3部、エチレングリコール1部、ブロックイ
ソシアネート系架橋剤2部を均一に混合攪拌してなる白
色スクリーン印刷用インキにて、180メッシュのスク
リーン版を用いて、前記合成皮革2の樹脂層22上の全
面にベタ印刷し、130℃で5分間乾燥させ、乾燥状態
で白色の多孔質層3を設けて変色性合成皮革1を得た。
【0018】前記変色性合成皮革1は、乾燥状態で白色
を呈して下層を十分に隠蔽しており、また、水に濡らし
た時の多孔質層の透明性にも優れ、樹脂層の蛍光ピンク
色が鮮明に視認された。水で濡らした変色性合成皮革を
室温下で放置したところ、水が蒸発するに従い、徐々に
蛍光ピンク色から白色に戻り、乾燥状態に戻ると元の白
色となった。なお、前記変色性合成皮革は、天然皮革と
同様の柔軟な風合いを有していると共に、幾度の屈曲に
も耐えうる充分な伸長性と機械的強度を有していた。
【0019】実施例2 実施例1の多孔質層形成用の白色スクリーン印刷用イン
キのバインダー樹脂を水性ウレタン樹脂〔商品名:ハイ
ドランAP−10、大日本インキ化学工業(株)製〕2
5部及び水性アクリル酸エステルエマルジョン樹脂(固
形分50%)15部に替えて、水を40部にした以外は
同様にして変色性合成皮革を得た。前記変色性合成皮革
は実施例1と同様に乾燥状態で白色を呈して下層を十分
に隠蔽しており、また、水に濡らした時の多孔質層の透
明性にも優れ、樹脂層の蛍光ピンク色が鮮明に視認され
た。なお、前記変色性合成皮革は、天然皮革と同様の柔
軟な風合いを有していると共に、幾度の屈曲にも耐えう
る充分な伸長性と機械的強度を有していた。
【0020】実施例3 実施例1の多孔質層形成用の白色スクリーン印刷用イン
キの低屈折率顔料を湿式法微粒子状珪酸〔商品名:ニッ
プシールE−74P、日本シリカ工業(株)製〕に替え
た以外は同様にして変色性合成皮革を得た。前記変色性
合成皮革は実施例1と同様に乾燥状態で白色を呈して下
層を十分に隠蔽しており、又、水に濡らした時の多孔質
層の透明性にも優れ、樹脂層の蛍光ピンク色が鮮明に視
認された。なお、前記変色性合成皮革は、天然皮革と同
様の柔軟な風合いを有していると共に、幾度の屈曲にも
耐えうる充分な伸長性と機械的強度を有していた。
【0021】実施例4(図2参照) 合成皮革の作製 離型紙上に、白色顔料15部、ポリアクリル樹脂20
部、メチルエチルケトン40部、トルエン30部からな
る白色ポリアクリル樹脂溶液をロールコーターにて塗工
して白色のポリアクリル樹脂層22(厚み:0.02m
m,伸度:500%)を設け、前記ポリアクリル樹脂層
22をイソシアネート系樹脂からなる接着剤にて布帛2
1(白色の30Dポリエステルトリコット生地:目付量
70g/m 2 )上に貼り合わせた後、離型紙を取り去っ
て合成皮革2を作製した。
【0022】変色性合成皮革の作製 前記合成皮革2の樹脂層22上に、黄色、ピンク色、緑
色、紫色、赤色の蛍光色スクリーン印刷用インキにて、
黄色、ピンク色、紫色、赤色の花と緑色の葉を、花柄の
スクリーン版を用いて印刷し、非変色層4を設けた。次
いで、低屈折率顔料として、湿式法微粒子状珪酸〔商品
名:ニップシールE−74P、日本シリカ工業(株)
製〕15部、バインダー樹脂として水性ウレタン樹脂
〔商品名:ネオタンUE−1300、ポリカーボネート
系ウレタン樹脂、固形分40%、東亜合成(株)製〕3
7.5部、水42.5部、シリコーン系消泡剤0.5
部、水系インキ用増粘剤3部、エチレングリコール1
部、ブロックイソシアネート系架橋剤2部を均一に混合
攪拌してなる白色スクリーン印刷用インキを180メッ
シュのスクリーン版を用いて、前記非変色層の花部全面
にベタ印刷し、130℃にて5分間乾燥硬化させて、乾
燥状態で白色の多孔質層3を設けて変色性合成皮革1を
得た。
【0023】前記変色性合成皮革1は、乾燥状態では白
色の多孔質層と非変色層による緑色の葉が視認され、多
孔質層は下層を十分に隠蔽しており、また、水を付着さ
せた時の多孔質層の透明性にも優れ、非変色層による花
が鮮明に視認された。水で濡らした変色性合成皮革を室
温下で放置したところ、水が蒸発するに従い、徐々に花
柄が白色に戻り、乾燥状態に戻ると元の白色の多孔質層
と非変色層による緑色の葉が視認される状態となった。
なお、前記変色性合成皮革は、天然皮革と同様の柔軟な
風合いを有していると共に、幾度の屈曲にも耐えうる充
分な伸長性と機械的強度を有していた。
【0024】人形用レインコートの作製 前記変色性合成皮革を裁断、縫製して人形用レインコー
トを作製し、人形に着せた後、シャワーで全体に水をか
けると、水に濡れた部分の多孔質層は白色から鮮やかな
黄色、ピンク色、紫色、赤色の花柄に変化し、水が蒸発
乾燥するにつれて元の白色にもどり、何度も繰り返し行
うことができた。また、20℃、50%相対湿度の環境
下では、多孔質層が吸液して変色してから3分間程度で
元の白色に戻るため、玩具としての変色の妙味に優れて
おり、しかも、天然皮革と同様の柔軟な風合いと、充分
な伸長性と機械的強度も有するため、人形用衣装として
の実用性を備えたものであった。
【0025】実施例5 変色性合成皮革の作製 実施例4で作製した合成皮革上に、青色スクリーンイン
キを用いて、180メッシュのスクリーン版にて全面ベ
タ印刷し、130℃で3分間乾燥、硬化させて非変色層
を設けた。次に、前記非変色層上の全面に、実施例4で
作製した多孔質層形成用の白色スクリーンインキを用い
て、100メッシュのスクリーン版にて直径2mmの円
が非接触状態に配置されたドット状の図柄を印刷し、1
40℃で5分間乾燥させて多孔質層を設けて変色性合成
皮革を得た。
【0026】前記変色性合成皮革を裁断、縫製してイル
カのぬいぐるみ(内部の綿を充填してなる)を作製し
た。前記ぬいぐるみは、乾燥状態では非変色層による青
地にドット状の多孔質図柄(多孔質層)が視覚され、多
孔質層は下層を十分に隠蔽しており、また、水を収容し
たマーキングペンで文字を描くと、その部分の多孔質図
柄が吸液して透明化し、非変色層による鮮明な青色が視
認される為、青色の文字が現出する。前記文字は、乾燥
するに従って多孔質層が不透明化し、完全に乾燥すると
元のドット状の図柄に戻り、この様相変化は何度も繰り
返し行うことができる。又、前記ぬいぐるみは天然皮革
と同様の柔軟な風合いと、充分な伸長性と機械的強度も
有するため、ぬいぐるみの表皮としての実用性を備えた
ものであった。
【0027】実施例6 合成皮革の作製 布帛としてT/C(65/35)ブロード生地(目付
量:110g/m2 )上に、イソシアネート系接着剤を
介して白色の塩化ビニル樹脂(厚さ:0.3mm,伸
度:200%)を貼り合わせて樹脂層を設けて合成皮革
を得た。
【0028】変色性合成皮革の作製 感温変色性色彩記憶性組成物を内包したマイクロカプセ
ル顔料(橙色←→無色、15℃以下で橙色、30℃以上
で無色)10部、ピンク色蛍光顔料〔商品名:エポカラ
ーFP−10、(株)日本触媒製〕1部、水性アクリル
酸エステルエマルジョン樹脂(固形分50%)10部、
シリコーン系消泡剤0.2部、水1部、エチレングリコ
ール0.5部、増粘剤0.5部、イソシアネート系架橋
剤0.5部を均一に混合攪拌してなる可逆熱変色性スク
リーンインキ(赤色←→ピンク色、15℃以下で赤色、
30℃以上でピンク色)を109メッシュのスクリーン
版を用いて樹脂層上の全面にベタ印刷を行ない、130
℃にて5分間乾燥させて可逆熱変色層を設けた。なお、
前記可逆熱変色層は、15℃以下に冷却すると赤色が視
覚され、この色調は30℃未満の温度域で保持され、
又、30℃以上に加温するとピンク色になり、この色調
は15℃を越える温度域で保持される。次いで、実施例
1で作製した多孔質層形成用の白色スクリーン印刷用イ
ンキを180メッシュのスクリーン版を用いて、前記可
逆熱変色層5上の全面にベタ印刷し、130℃にて5分
間乾燥硬化させて、乾燥状態で白色の多孔質層を設けて
変色性合成皮革1を得た。
【0029】前記変色性合成皮革1は、乾燥状態では白
色を呈し、冷却或いは加温しても白色のままであるが、
15℃以下の冷水を付着させると多孔質層が水の付着に
より透明化して、下層の可逆熱変色層による赤色を視覚
させた。前記赤色の変色性合成皮革を24℃の室温下で
放置したところ、水が蒸発するに従い、徐々に赤色から
白色に戻り、乾燥状態に戻ると元の白色となった。次
に、30℃以上の温水を付着させると、多孔質層が水の
付着により透明化すると共に、可逆熱変色層が赤色から
蛍光ピンク色に変色するため、下層の可逆熱変色層によ
る蛍光ピンク色が視覚される。前記蛍光ピンク色の変色
性合成皮革を24℃の室温下に放置したところ、水が蒸
発するに従い、徐々に蛍光ピンク色から白色に戻り、乾
燥状態に戻ると元の白色となった。次に、乾燥状態の変
色性合成皮革に15℃以下の冷水を付着させて赤色に変
色させた状態で、部分的に30℃以上の温水を付着させ
ると赤色からピンク色に変化し、この状態は水が蒸発し
て乾燥状態になるまでの間、赤色とピンク色の両状態を
保持していた。この様に、前記変色性合成皮革1は、全
面が白色の状態から冷水又は温水の適用により、赤色、
或いは蛍光ピンク色に変化させることができ、乾燥させ
ることにより、再び元の白色状態に戻すことができる多
彩な色変化を示し、且つ、天然皮革と同様の柔軟な風合
いを有していると共に、幾度の屈曲にも耐えうる充分な
伸長性と機械的強度を有していた。
【0030】
【発明の効果】本発明は、特定の厚みと伸度を有する特
定材質の樹脂層上に、低屈折率顔料をウレタン系樹脂を
含むバインダー樹脂中に分散状態に固着させた多孔質層
を設けたことにより、柔軟な風合い、充分な伸長性、及
び、機械的強度を有し、且つ、多孔質層は皮膜の耐久性
に優れ、繰り返しの使用によっても乾燥状態での隠蔽性
と吸液状態での透明性を損なうことなく有効に機能し、
衣料分野、玩具分野、装飾分野等への適用に際し、加工
性に優れ、多様な商品への応用展開が可能な変色性合成
皮革を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の変色性合成皮革の一実施例の縦断面説
明図である。
【図2】本発明の変色性合成皮革の他の実施例の縦断面
説明図である。
【符号の説明】
1 変色性合成皮革 2 合成皮革 21 布帛 22 樹脂層 3 多孔質層 4 非変色層

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 布帛上にポリウレタン樹脂、ポリアクリ
    ル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂から選ばれる樹脂層を設け
    た合成皮革の前記樹脂層上に、低屈折率顔料を少なくと
    もウレタン系樹脂を含むバインダー樹脂中に分散状態に
    固着させた多孔質層を設けてなり、前記樹脂層は0.0
    05〜3mmの厚みを有し、伸度が100〜1200%
    であることを特徴とする変色性合成皮革。
  2. 【請求項2】 前記樹脂層の厚みが0.01〜1mmで
    あり、且つ、伸度が200〜900%である請求項1記
    載の変色性合成皮革。
  3. 【請求項3】 前記バインダー樹脂中に含まれるウレタ
    ン系樹脂の固形分比率が30重量%以上である請求項1
    記載の変色性合成皮革。
  4. 【請求項4】 前記樹脂層が着色剤により着色されてな
    る、或いは、多孔質層と樹脂層間に着色層を設けてなる
    請求項1乃至3のいずれかに記載の変色性合成皮革。
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