JPH11198272A - 変色性積層体 - Google Patents

変色性積層体

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JPH11198272A
JPH11198272A JP10014953A JP1495398A JPH11198272A JP H11198272 A JPH11198272 A JP H11198272A JP 10014953 A JP10014953 A JP 10014953A JP 1495398 A JP1495398 A JP 1495398A JP H11198272 A JPH11198272 A JP H11198272A
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明雄 中島
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雅浩 伊藤
Yoshiaki Ono
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水等の液体を吸液して透明化する多孔質層の
皮膜耐久性を向上させて、各種分野への実用性に優れた
変色性積層体を提供する。 【解決手段】 支持体2に、低屈折率顔料とウレタン系
樹脂を含む多孔質層3を設けた変色性積層体1。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は変色性積層体に関す
る。更に詳細には、水等の液体を吸液して常態とは異な
る様相に変化し、乾燥により再び常態に復する変色性積
層体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、支持体上に低屈折率顔料を含有す
る多孔質層を設け、前記多孔質層に液体を吸液させるこ
とにより透明化して、下層の色調を現出させる加工紙や
シートが開示されている(特公昭50−5097号公
報、特公平5−15389号公報等)。前記した加工紙
やシートは、教習具、玩具等、各種分野への応用が期待
されるものの、従来より公知の一般的な塗膜に比べて、
特異な効果を発現するために顔料分に対するバインダー
樹脂の混合比率を小さくすることを余儀なくされるた
め、耐洗濯性、耐擦過性等の皮膜耐久性が得られ難い。
よって、耐久性を要求される用途、例えば、玩具分野に
おける人形用衣装や、衣料分野における水着等に適用す
ることは困難であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記した低
屈折率顔料を含む多孔質層の皮膜耐久性に優れた変色性
積層体を提供し、玩具分野、装飾分野、デザイン分野
等、多様な分野への応用展開を図ろうとするものであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、支持体上に、
低屈折率顔料をバインダー樹脂に分散状態に固着させた
多孔質層を形成し、前記多孔質層が吸液状態で透明又は
半透明化して変化した様相を視覚させる積層体であっ
て、前記バインダー樹脂が少なくともウレタン系樹脂を
含む変色性積層体を要件とする。更には、前記バインダ
ー樹脂中におけるウレタン系樹脂の固形分比率が30重
量%以上であること、前記低屈折率顔料が湿式法で製造
される微粒子状珪酸であること、前記多孔質層中の微粒
子状珪酸が1〜30g/m2 であること、前記支持体が
布帛であること、可逆熱変色層を配設してなること等を
要件とする。
【0005】低屈折率顔料をバインダー樹脂に分散状態
に固着させた多孔質層は、常態、即ち、乾燥状態では隠
蔽性を有して白色を呈し、水等の液体を吸液した状態で
は透明又は半透明化して下層の色調を顕出させる。本発
明においては、前記バインダー樹脂としてウレタン系樹
脂を用いるか、或いはウレタン系樹脂を少なくとも含有
する。前記バインダー樹脂中にウレタン系樹脂を含有す
ることにより、多孔質層の皮膜強度を向上させることが
でき、耐久性を必要とする種々の用途に適用でき、しか
も、乾燥状態での隠蔽性と吸液状態での透明性を損なう
ことがない。前記ウレタン系樹脂としては、ポリエステ
ル系ウレタン樹脂、ポリカーボネート系ウレタン樹脂、
ポリエーテル系ウレタン樹脂等があり、2種以上を併用
して用いることもできる。又、前記樹脂が水に乳化分散
したウレタン系エマルジョン樹脂や、イオン性を有する
ウレタン樹脂(ウレタンアイオノマー)自体のイオン基
により乳化剤を必要とすることなく自己乳化して、水中
に溶解及至分散したコロイド分散型(アイオノマー型)
ウレタン樹脂を用いることもできる。尚、前記ウレタン
系樹脂は水性ウレタン系樹脂又は油性ウレタン系樹脂の
いずれを用いることもできるが、本発明においては水性
ウレタン系樹脂、殊に、ウレタン系エマルジョン樹脂や
コロイド分散型ウレタン系樹脂が好適に用いられる。前
記ウレタン系樹脂は単独で用いることが好ましいが、支
持体の種類や皮膜に必要とされる性能に応じて、他のバ
インダー樹脂を併用することもできる。ウレタン系樹脂
以外のバインダー樹脂を併用する場合、実用的な皮膜強
度を得るためには、前記多孔質層のバインダー樹脂中に
ウレタン系樹脂を固形分重量比率で30%以上含有させ
ることが好ましい。
【0006】前記ウレタン系樹脂以外のバインダー樹脂
としては、ナイロン樹脂、酢酸ビニル樹脂、アクリル酸
エステル樹脂、アクリル酸エステル共重合樹脂、アクリ
ルポリオール樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹
脂、マレイン酸樹脂、ポリエステル樹脂、スチレン樹
脂、スチレン共重合樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリカー
ボネート樹脂、エポキシ樹脂、スチレン−ブタジエン共
重合樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン共重合樹脂、
メタクリル酸メチル−ブタジエン共重合樹脂、ブタジエ
ン樹脂、クロロプレン樹脂、メラミン樹脂、及び前記各
樹脂エマルジョン、カゼイン、澱粉、セルロース誘導
体、ポリビニルアルコール、尿素樹脂、フェノール樹
脂、エポキシ樹脂等が挙げられる。前記バインダー樹脂
は支持体の性状によって適宜選定される。例えば、支持
体が布帛である場合はウレタン系樹脂の他にナイロン樹
脂等も好適に用いられる。
【0007】前記バインダー樹脂と低屈折率顔料の混合
比率は、低屈折率顔料の種類及び性状に左右されるが、
好ましくは、低屈折率顔料1重量部に対してバインダー
樹脂固形分0.5〜2重量部であり、より好ましくは、
0.8〜1.5重量部である。低屈折率顔料1重量部に
対してバインダー樹脂固形分が0.5重量部未満の場合
には、前記多孔質層の実用的な皮膜強度を得ることが困
難であり、2重量部を越える場合には、前記多孔質層内
部への液体の浸透性が悪くなる。前記バインダー樹脂に
おいて、架橋性のものは任意の架橋剤を添加して架橋さ
せることにより、さらに皮膜強度を向上させることがで
きる。前記バインダー樹脂には、水との親和性に大小が
存在するが、これらを組み合わせることにより、多孔質
中への浸透時間、浸透度合い、浸透後の乾燥の遅速を調
整することができる。更には、適宜分散剤を添加して前
記調整をコントロールすることができる。
【0008】前記低屈折率顔料としては、微粒子状珪
酸、バライト粉、沈降性硫酸バリウム、炭酸バリウム、
沈降性炭酸カルシウム、石膏、クレー、タルク、アルミ
ナホワイト、塩基性炭酸マグネシウム等が挙げられ、こ
れらは屈折率が1.4〜1.7の範囲にあり、水等を吸
液すると良好な透明性を示すものである。前記低屈折率
顔料の粒径は特に限定されるものではないが、0.03
〜10.0μmのものが好適に用いられる。又、前記低
屈折率顔料は2種以上を併用することもできる。尚、好
適に用いられる低屈折率顔料としては微粒子状珪酸が挙
げられる。微粒子状珪酸は非晶質の無定形珪酸として製
造され、その製造方法により、四塩化ケイ素等のハロゲ
ン化ケイ素の熱分解等の気相反応を用いる乾式法による
もの(以下、乾式法微粒子状珪酸と称する)と、ケイ酸
ナトリウム等の酸による分解等の液相反応を用いる湿式
法によるもの(以下、湿式法微粒子状珪酸と称する)と
に大別され、いずれを用いることも可能であるが、湿式
法微粒子状珪酸を用いた場合、乾式法微粒子状珪酸の系
に較べて常態での隠蔽性が大きいため、微粒子状珪酸に
対するバインダー樹脂の混合比率を大きくすることが可
能となり、多孔質層の皮膜強度を向上させることができ
るので、より好適に用いられる。前記した如く多孔質層
の常態での隠蔽性を満足させるために用いられる微粒子
状珪酸としては、湿式法微粒子状珪酸が好ましい。これ
は、乾式法微粒子状珪酸と、湿式法微粒子状珪酸とでは
構造が異なり、前記乾式法微粒子状珪酸は以下に示され
るような珪酸が密に結合した三次元構造を形成するのに
対して、
【化1】 湿式法微粒子状珪酸は、以下に示されるように、珪酸が
縮合して長い分子配列を形成した、所謂、二次元構造部
分を有している。従って、前記乾式法微粒子状珪酸と比
較して分子構造が粗になるため、湿式法微粒子状珪酸を
多孔質層に適用した場合、乾式法微粒子状珪酸を用いる
系と比較して乾燥状態における光の乱反射性に優れ、よ
って、常態での隠蔽性が大きくなるものと推察される。
【化2】 又、前記多孔質層に含まれる低屈折率顔料は、吸液する
媒体が主に水であることから、湿式法微粒子状珪酸は乾
式法微粒子状珪酸に比べて粒子表面にシラノール基とし
て存在する水酸基が多く、従って、適度の親水性を有す
るため好適に用いられる。
【0009】前記湿式法微粒子状珪酸を低屈折率顔料と
して用いる場合、湿式法微粒子状珪酸の種類、粒子径、
比表面積、吸油量等の性状に左右されるが、常態での隠
蔽性と吸液状態での透明性を共に満足するためには、塗
布量が1g/m2 〜30g/m2 であることが好まし
く、より好ましくは、5g/m2 〜20g/m2 であ
る。1g/m2 未満では、常態で十分な隠蔽性を得るこ
とが困難であり、又、30g/m2 を越えると吸液時に
十分な透明性を得ることが困難である。前記低屈折率顔
料はバインダー樹脂を結合剤として含むビヒクル中に分
散され、対象物に塗布した後、揮発分を乾燥させて多孔
質層を形成する。
【0010】前記の如くして形成される多孔質層中に
は、従来より公知の二酸化チタン被覆雲母、酸化鉄−二
酸化チタン被覆雲母、酸化鉄被覆雲母、グアニン、絹雲
母、塩基性炭酸鉛、酸性砒酸鉛、オキシ塩化ビスマス等
の金属光沢顔料を添加したり、一般染料や顔料、蛍光染
料や顔料を添加して色変化を多様にすることもできる。
更に、温度変化により可逆的に色変化する可逆熱変色性
材料を多孔質層中に含有させたり、可逆熱変色性材料を
含む可逆熱変色層を配設することもできる。
【0011】前記可逆熱変色層の形成に用いられる可逆
熱変色性材料には、例えば、電子供与性呈色性有機化合
物、電子受容性化合物及び前記両者の呈色反応を可逆的
に生起させる有機化合物媒体の三成分を含む可逆熱変色
性組成物、液晶、Ag2 HgI4 、Cu2 HgI4 等が
用いられる。前記電子供与性呈色性有機化合物と電子受
容性化合物と呈色反応を可逆的に生起させる有機化合物
媒体の三成分を含む可逆熱変色性組成物として、具体的
には、特公昭51−35414号公報、特公昭51−4
4706号公報、特公昭51−44708号公報、特公
昭52−7764号公報、特公平1−29398号公
報、特開平7−186546号公報等に記載のものが挙
げられる。前記は所定の温度(変色点)を境としてその
前後で変色し、変化前後の両状態のうち常温域では特定
の一方の状態しか存在しえない。即ち、もう一方の状態
は、その状態が発現するのに要する熱又は冷熱が適用さ
れている間は維持されるが、前記熱又は冷熱の適用がな
くなれば常温域で呈する状態に戻る、所謂、温度変化に
よる温度−色濃度について小さいヒステリシス幅(Δ
H)を示して変色するタイプである。
【0012】又、本出願人が提案した特公平4−171
54号公報、特開平7−179777号公報、特開平7
−33997号公報等に記載されている大きなヒステリ
シス特性を示して変色する感温変色性色彩記憶性組成
物、即ち、温度変化による着色濃度の変化をプロットし
た曲線の形状が、温度を変色温度域より低温側から温度
を上昇させていく場合と逆に変色温度域より高温側から
下降させていく場合とで大きく異なる経路を辿って変色
するタイプの変色材であり、低温側変色点と高温側変色
点の間の常温域において、前記低温側変色点以下又は高
温側変色点以上の温度で変化させた状態を記憶保持でき
る特徴を有する可逆熱変色性組成物も有効である。
【0013】前記した電子供与性呈色性有機化合物と電
子受容性化合物と呈色反応を可逆的に生起させる有機化
合物媒体の三成分を含む可逆熱変色性組成物は、そのま
まの適用でも有効であるが、マイクロカプセルに内包し
たマイクロカプセル顔料として使用することが好まし
い。即ち、種々の使用条件において可逆熱変色性組成物
は同一の組成に保たれ、同一の作用効果を奏することが
できるからである。前記マイクロカプセルに内包させる
ことにより、化学的、物理的に安定な顔料を構成でき、
粒子径0.1〜100μm、好ましくは1〜50μm、
より好ましくは2〜30μmの範囲が実用性を満たす。
尚、マイクロカプセル化は、従来より公知の界面重合
法、in Situ重合法、液中硬化被覆法、水溶液か
らの相分離法、有機溶媒からの相分離法、融解分散冷却
法、気中懸濁被覆法、スプレードライング法等があり、
用途に応じて適宜選択される。更にマイクロカプセルの
表面には、目的に応じて更に二次的な樹脂皮膜を設けて
耐久性を付与させたり、表面特性を改質させて実用に供
することもできる。
【0014】前記可逆熱変色性組成物(好適にはマイク
ロカプセル顔料)は、膜形成材料である樹脂を含むビヒ
クル中に分散されて、インキ、塗料等の色材として塗布
され可逆熱変色層を形成させることができる。又、熱可
塑性樹脂や熱硬化性樹脂中に分散してシート状或いはそ
の他各種形態に成形され、それ自体が可逆熱変色層を備
えた層として適用することもできる。尚、非熱変色性の
一般染料や顔料、蛍光染料や顔料等を前記熱変色層中に
混在させて多彩に変色させることもできる。
【0015】前記ビヒクル中に含まれる樹脂は透明状の
膜形成樹脂が好適であり、以下に例示する。アイオノマ
ー樹脂、イソブチレン−無水マレイン酸共重合樹脂、ア
クリロニトリル−アクリリックスチレン共重合樹脂、ア
クリロニトリル−スチレン共重合樹脂、アクリロニトリ
ル−ブタジエン−スチレン共重合樹脂、アクリロニトリ
ル塩素化ポリエチレン−スチレン共重合樹脂、エチレン
−塩化ビニル共重合樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合
樹脂、エチレン−酢酸ビニル−塩化ビニルグラフト共重
合樹脂、塩化ビニリデン樹脂、塩化ビニル樹脂、塩素化
塩化ビニル樹脂、塩化ビニル−塩化ビニリデン共重合樹
脂、塩素化ポリエチレン樹脂、塩素化ポリプロピレン樹
脂、ポリアミド樹脂、高密度ポリエチレン樹脂、中密度
ポリエチレン樹脂、リニヤ低密度ポリエチレン樹脂、ポ
リエチレンテレフタレート樹脂、ポリブチレンテレフタ
レート樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリスチレン樹
脂、ハイインパクトポリスチレン樹脂、ポリプロピレン
樹脂、ポリメチルスチレン樹脂、ポリアクリル酸エステ
ル樹脂、ポリメチルメタクリレート樹脂、エポキシアク
リレート樹脂、アルキルフェノール樹脂、ロジン変性フ
ェノール樹脂、ロジン変性アルキド樹脂、フェノール変
性アルキド樹脂、エポキシ変性アルキド樹脂、スチレン
変性アルキド樹脂、アクリル変性アルキド樹脂、アミノ
アルキド樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル樹脂、スチレン
−ブタジエン樹脂、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル
樹脂、ポリウレタン樹脂、酢酸ビニル系エマルジョン樹
脂、スチレン−ブタジエン系エマルジョン樹脂、アクリ
ル酸エステル系エマルジョン樹脂、水溶性アルキド樹
脂、水溶性メラミン樹脂、水溶性尿素樹脂、水溶性フェ
ノール樹脂、水溶性エポキシ樹脂、水溶性ポリブタジエ
ン樹脂、酢酸セルローズ、硝酸セルローズ、エチルセル
ローズ等を挙げることができる。
【0016】前記支持体としては、織物、編物、組物、
不織布等の布帛以外に、紙、合成紙、合成皮革、レザ
ー、プラスチック、ガラス、陶磁器、木材、石材等が挙
げられ、すべて有効である。布帛を支持体とする場合、
前記多孔質層の皮膜形成性の点で、布帛表面の平滑性に
優れる織物が好適に用いられる。布帛表面の平滑性が悪
い場合や、インキ等の布帛内部への浸透性が大きく、前
記多孔質層の皮膜形成性が悪い場合には、布帛にはっ水
加工等の処理を施すことにより、前記多孔質層の皮膜形
成性を向上させることができる。
【0017】前記多孔質層及び可逆熱変色層を形成する
方法としては、従来より公知の塗布方法、例えば、スク
リーン印刷、オフセット印刷、グラビヤ印刷、コータ
ー、タンポ印刷、転写等の印刷手段、刷毛塗り、スプレ
ー塗装、静電塗装、電着塗装、流し塗り、ローラー塗
り、浸漬塗装、等の手段が挙げられる。
【0018】更に本発明の変色性積層体には、必要によ
って、一般染料や顔料、蛍光染料や顔料を含む非変色性
インキを塗布して非変色層を設けたり、二酸化チタン被
覆雲母、酸化鉄−二酸化チタン被覆雲母、酸化鉄被覆雲
母、グアニン、絹雲母、塩基性炭酸鉛、酸性砒酸鉛、オ
キシ塩化ビスマス等の金属光沢顔料を含むインキを塗布
して金属光沢層を設けることもできる。又、保護層や光
安定剤層を適宜設けることもできる。具体的には、前記
光安定剤層は紫外線吸収剤、酸化防止剤、老化防止剤、
一重項酸素消光剤、スーパーオキシドアニオン消光剤、
オゾン消色剤、可視光線吸収剤、赤外線吸収剤から選ば
れる光安定剤を分散状態に固着した層である。尚、帯電
防止剤、極性付与剤、揺変性付与剤、消泡剤等を必要に
応じ、各層に添加して機能を向上させることもできる。
【0019】次に、本発明の変色性積層体の構成と乾燥
状態(非吸液状態)及び水等を吸液した状態の変化につ
いて説明する。前述のように、本発明の変色性積層体
は、支持体上に積層されてなる低屈折率顔料とバインダ
ー樹脂を含有する多孔質層が、乾燥時には隠蔽性を有し
て下層を隠蔽し、水等を吸液した状態で透明又は半透明
化して下層を顕出させる。従って、支持体が単一色であ
っても、筆、刷毛、ペン、スタンプ等を用いて多孔質層
を部分的に濡らすことにより、濡れた部分が透明又は半
透明化して下層の色調が視認され、所望の像を現出させ
ることができる。前記多孔質層中の水が蒸発、乾燥する
と再び多孔質層が下層を隠蔽して元の状態に戻る。よっ
て、支持体上に図柄や多色柄を設けて多孔質層で隠蔽す
ることは勿論、多孔質層が吸液により透明化した状態で
視認される図柄と関連或いは一体化する図柄を多孔質層
上に設けて、吸液状態で前記図柄どうしが組み合わさっ
た像を視認させることも可能である。又、一般顔料等を
添加して着色した多孔質層により図柄を形成することも
可能であり、多孔質層が吸液して透視される支持体の色
調によって視覚的に判別不可能となるように、前記多孔
質層の色調を設定することもできる。更に、透明性を有
する支持体として、例えば、透明性立体物に多孔質層を
設け、前記多孔質層が吸液により透明化して立体物自体
を透視することもできる。
【0020】更に、本発明の変色性積層体に可逆熱変色
層を配設する場合には、可逆熱変色層の色変化、変色温
度及び変色タイプのそれぞれの組み合わせにより、さら
に多彩な変化が可能となる。又、可逆熱変色層と前記多
孔質層を含む変色性積層体の構成としては、(A)支持
体上に可逆熱変色層を設け、該可逆熱変色層上に多孔質
層を積層(可逆熱変色層自体が支持体であってもよ
い。)、(B)支持体上に多孔質層を設け、該多孔質層
上に可逆熱変色層を積層、(C)多孔質層と可逆熱変色
層が非積層状態で支持体上に併設、等が挙げられる。
尚、前記の構成における可逆熱変色層は、有色から無色
の可逆的熱変色、有色(1)から有色(2)の可逆的熱
変色のいずれであってもよく、非変色層上に有色から無
色に変色する可逆熱変色層を設けて有色(1)から有色
(2)へとの可逆的に変色したように視覚させる構成で
あってもよい。
【0021】前記(A)の構成の場合、可逆熱変色層の
変色点を含まない温度域の水等の媒体を付着させると、
多孔質層に媒体が浸透して透明化し、下層の可逆熱変色
層による色調が視認される。一方、可逆熱変色層の変色
点を含む温度域の水等の媒体を付着させると、多孔質層
に媒体が浸透して透明化すると共に、下層の可逆熱変色
層を変色させる。又、具体例として、体温により変色す
る変色点を有する可逆熱変色層を設け、前記可逆熱変色
層の変色点を含まない水等の媒体を付着させて多孔質層
を透明化状態となした後、手触により可逆熱変色層を変
色させることができ、非熱変色層との併用等により更に
多彩な変色を示す。
【0022】次に、(B)の構成の場合について説明す
ると、多孔質層に水等の媒体が浸透するためには、上層
に設けた可逆熱変色層も水媒体が浸透する性質を有する
層であることが好ましい。可逆熱変色層が有色から無色
に可逆的に変色し、環境温度において発色状態の場合
は、前記組成物が変色する温度域の水等の媒体を変色体
に付着させると、可逆熱変色層が消色すると共に多孔質
層も透明化して支持体の色調が視認される。又、手触し
たり、温風、冷風等を吹きつける等、水等の媒体を付着
させずに加温、又は冷却すると、可逆熱変色層が消色し
て多孔質層の色調が視認される。更に、可逆熱変色層が
有色から無色に可逆的に変色し、環境温度において消色
状態の場合は、可逆熱変色層の変色点を含まない温度域
の水等の媒体を付着させると多孔質層が透明化して支持
体の色調が視認され、前記可逆熱変色層が変色する温度
域の媒体を変色体に付着させると、熱変色層が発色状態
で視認される。尚、前記した構成における可逆熱変色層
は、有色から無色に可逆的に変色するものが好適であ
る。
【0023】(C)の構成の場合には、可逆熱変色層と
多孔質層の両者が常態で視認され、乾燥状態では、可逆
熱変色層の部分のみが温度変化によって変色し、可逆熱
変色層の変色点を含まない温度域の水等の媒体を付着さ
せると、多孔質層の部分は媒体が浸透して透明化し、支
持体上の色調が視認される。一方、可逆熱変色層の変色
点を含む温度域の水等の媒体を付着させると、可逆熱変
色層の部分が変色するとともに、多孔質層も媒体が浸透
して透明化し、支持体上の色調が視認される。特に、両
層を近接配置することにより、前記のように、熱及び水
のいずれかによって変色させることができ、変色手段の
多様化、其に伴う多彩化とが相まって玩具性、意匠的効
果を高める。
【0024】又、支持体上に可逆熱変色性組成物及び低
屈折率顔料を含む可逆熱変色性多孔質層を設けることも
できる。前記構成によって、可逆熱変色性組成物が有色
から無色に可逆的に変色し、環境温度において発色状態
の場合は、前記組成物が変色する温度域の媒体を積層体
に付着させると、支持体の色調が視認される。又、手触
したり、温風、冷風等を吹きつける等、媒体を付着させ
ずに加温、又は冷却すると、可逆熱変色性組成物が消色
して低屈折率顔料の色調が視認される。更に、可逆熱変
色性組成物が有色から無色に可逆的に変色し、環境温度
において消色状態の場合は、可逆熱変色性組成物を変色
させることのない温度域の媒体を積層体に付着させると
支持体の色調が視認され、前記組成物が変色する温度域
の媒体を積層体に付着させると、発色した組成物の色調
が視認される。尚、前記した構成における可逆熱変色性
組成物は、有色から無色に可逆的に変色する組成物が好
適に用いられる。
【0025】可逆熱変色層として、前記の温度変化によ
る温度−色濃度について大きなヒステリシス幅(ΔH)
を示して変色するタイプの可逆熱変色性材料を用いた場
合には、可逆熱変色性材料の変色状態を特定温度領域で
保持できるため、本発明の変色性積層体の可逆熱変色性
材料による変色状態を特定温度領域で保持することが可
能であり、本発明の変色性積層体に、更に多様性を付与
することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】前記した積層構造において、多孔
質層は必要により文字、記号、図形等の図柄層であって
もよい。又、可逆熱変色層や非変色層を介在させたり、
上層に設けてもよく、同様に文字、記号、図形等の図柄
層であってもよい。本発明の変色性積層体は平面状に限
らず、線状、凹凸状、立体状等、様々な形態が有効であ
る。前記変色性積層体の具体的な実施形態としては、例
えば、ぬいぐるみ、人形、レインコート等の人形用衣
装、傘や鞄等の人形用付属品、水鉄砲の標的、車や船を
模した模型、人間と人形の手形や足形等の形跡を現すボ
ード等の玩具類、水筆紙、水筆シート等の教習具類、文
房具類、ドレス、水着、レインコート等の衣類、雨靴等
の靴類、防水加工を施した本、カレンダー等の印刷物
類、スタンプカード、パズル、各種ゲーム等の娯楽用具
類、ウェットスーツ、浮袋、水泳用浮板等の遊泳又は潜
水用具類、コースター、コップ等の台所用具類、その
他、傘、造花、当りくじ等が挙げられる。又、各種イン
ジケーターとして適用することもでき、例えば、配管、
パイプ、水槽、タンク等の液洩れ検知、禁水性薬品の輸
送や保管場所での水濡れ検知、結露、降雨等の検知、使
い捨ておむつの尿の検知、各種容器やプールの液量、水
深検知、土壌中の水分検知等が挙げられる。
【0027】
【実施例】以下に実施例を示す。尚、実施例中の部は重
量部を示す。 実施例1(図1参照) 支持体2として白色のナイロンタフタ生地を用い、前記
生地上にピンク色蛍光顔料〔商品名:エポカラーFP−
10、(株)日本触媒製〕10部、水性アクリル酸エス
テルエマルジョン樹脂(固形分50%)50部、シリコ
ーン系消泡剤0.2部、増粘剤5部、レベリング剤1
部、水10部、エポキシ系架橋剤2.5部を均一に混合
攪拌してなる蛍光ピンク色のスクリーン印刷用インキに
て、150メッシュのスクリーン版を用いて全面にベタ
印刷を行い、130℃で5分間乾燥、硬化させて非変色
層4を形成した。次いで、低屈折率顔料として湿式法微
粒子状珪酸〔商品名:ニップシールE−200A、日本
シリカ工業(株)製〕15部、バインダー樹脂として水
性ウレタン樹脂〔商品名:ハイドランAP−10、ポリ
エステル系ウレタン樹脂、固形分30%、大日本インキ
化学工業(株)製〕50部、水30部、シリコーン系消
泡剤0.5部、水系インキ用増粘剤3部、エチレングリ
コール1部、ブロックイソシアネート系架橋剤2部を均
一に混合攪拌してなる白色スクリーン印刷用インキに
て、180メッシュのスクリーン版を用いて、前記非変
色層4上の全面にベタ印刷し、130℃で5分間乾燥、
硬化させて、乾燥状態で白色の多孔質層3を形成して変
色性積層体1を得た。前記変色性積層体1は乾燥状態で
白色を呈して下層を十分に隠蔽しており、又、水に濡ら
した時の透明性にも優れ、蛍光ピンク色が鮮明に視認さ
れた。又、前記水で濡らした変色性積層体を室温下に放
置したところ、水が蒸発するに従い、徐々に蛍光ピンク
色から白色に戻り、乾燥状態に戻ると元の白色となっ
た。
【0028】実施例2 実施例1の多孔質層形成用の白色スクリーン印刷用イン
キのバインダー樹脂を水性ウレタン樹脂〔商品名:ハイ
ドランAP−10、大日本インキ化学工業(株)製〕2
5部及び水性アクリル酸エステルエマルジョン樹脂(固
形分50%)15部に替えて、水を40部にした以外は
同様にして変色性積層体を得た。前記変色性積層体は実
施例1と同様に乾燥状態で白色を呈して下層を十分に隠
蔽しており、又、水に濡らした時の透明性にも優れ、蛍
光ピンク色が鮮明に視認された。
【0029】実施例3 実施例1の多孔質層形成用の白色スクリーン印刷用イン
キのバインダー樹脂を水性ウレタン樹脂〔商品名:ハイ
ドランAP−10、大日本インキ化学工業(株)製〕1
5部及び水性アクリル酸エステルエマルジョン樹脂(固
形分50%)21部に替えて、水を44部にした以外は
同様にして変色性積層体を得た。前記変色性積層体は実
施例1と同様に乾燥状態で白色を呈して下層を十分に隠
蔽しており、又、水に濡らした時の透明性にも優れ、蛍
光ピンク色が鮮明に視認された。
【0030】実施例4 実施例1の多孔質層形成用の白色スクリーン印刷用イン
キの低屈折率顔料を湿式法微粒子状珪酸〔商品名:ニッ
プシールE−74P、日本シリカ工業(株)製〕に替え
た以外は同様にして変色性積層体を得た。前記変色性積
層体は実施例1と同様に乾燥状態で白色を呈して下層を
十分に隠蔽しており、又、水に濡らした時の透明性にも
優れ、蛍光ピンク色が鮮明に視認された。
【0031】実施例5 支持体として、白色のポリエステルサテン生地上に、黄
色、ピンク色、緑色、紫色、赤色の蛍光色スクリーン印
刷用インキにて、スクリーン印刷し、花柄の非変色層を
形成した。次いで、低屈折率顔料として、湿式法微粒子
状珪酸〔商品名:ニップシールE−74P、日本シリカ
工業(株)製〕15部、バインダー樹脂として水性ウレ
タン樹脂〔商品名:ネオタンUE−1300、ポリカー
ボネート系ウレタン樹脂、固形分40%、東亜合成
(株)製〕37.5部、水42.5部、シリコーン系消
泡剤0.5部、水系インキ用増粘剤3部、エチレングリ
コール1部、ブロックイソシアネート系架橋剤2部を均
一に混合攪拌してなる白色スクリーン印刷用インキを1
80メッシュのスクリーン版を用いて、前記非変色層上
に全面にベタ印刷し、130℃にて5分間乾燥硬化させ
て、乾燥状態で白色の多孔質層を形成し、変色性積層体
を得た。前記変色性積層体は、乾燥状態では白色の多孔
質層が視認されるが、水を付着させると、多孔質層が透
明化して、支持体上の花柄が鮮明に視認され、乾燥する
に従って多孔質層が不透明化し、完全に乾燥すると再び
多孔質層が白色となり、支持体上の花柄が隠蔽された。
前記の操作は、変色性積層体の皮膜を劣化させることな
く、繰り返し再現することができた。
【0032】実施例6(図2参照) 支持体2として青色に着色されたポリエステルシート
(シート厚み:50μm)上に、低屈折率顔料として湿
式法微粒子状珪酸〔商品名:ニップシールE−101
1、日本シリカ工業(株)製〕15部、バインダー樹脂
として水性ウレタン樹脂〔商品名:パーマリンUA−1
50、ポリエーテル系ウレタン樹脂、固形分30%、三
洋化成工業(株)製〕50部、ピンク色水性顔料分散体
〔商品名:TC Rubin FR−H、顔料分26〜
31%、大日本精化工業(株)製〕1部、水30部、シ
リコーン系消泡剤0.5部、水系インキ用増粘剤3部、
エチレングリコール1部、ブロックイソシアネート系架
橋剤2部を均一に混合攪拌してなるピンク色スクリーン
印刷用インキを180メッシュのスクリーン版を用い
て、全面にベタ印刷し、130℃にて5分間乾燥硬化さ
せて、乾燥状態でピンク色の多孔質層3を形成し、変色
性積層体1を得た。前記変色性積層体1は、乾燥状態で
は多孔質層3のピンク色を呈しているが、水を付着させ
ると、多孔質層3が水で濡れることにより透明化し、支
持体2の青色と多孔質層3のピンク色が混色となった紫
色が鮮明に視認された。前記水に濡れた変色性積層体1
を室温下に放置したところ、水が蒸発するに従い、徐々
に紫色からピンク色に戻り、乾燥状態に戻ると元のピン
ク色となった。
【0033】実施例7(図3参照) 支持体2としてABS樹脂で射出成形した白色のミニチ
ュアカーのボンネット部分にABS樹脂用の油性緑色塗
料を用いてローマ字の「A」をスプレー塗装して非変色
層4を形成した。低屈折率顔料として湿式法微粒子状珪
酸〔商品名:ニップシールE−1011、日本シリカ工
業(株)製〕15部、バインダー樹脂として水性ウレタ
ン樹脂〔商品名:パーマリンUA−150、ポリエーテ
ル系ウレタン樹脂、固形分30%、三洋化成工業(株)
製〕50部、水30部、シリコーン系消泡剤0.5部、
ブロックイソシアネート系架橋剤2部を均一に混合攪拌
してなる白色水性スプレー塗料を、前記非変色層4上に
スプレー塗装して多孔質層3を形成し、更に70℃にて
30分間乾燥硬化させ、ミニチュアカー形態の変色性積
層体1を得た。前記ミニチュアカーは、乾燥状態では全
体が白色であるが、ボンネット部分に水を付着させる
と、多孔質層3が水で濡れることにより透明化し、緑色
の「A」の文字が視認された。前記ミニチュアカーを室
温下に放置したところ、水が蒸発するに従い、ボンネッ
ト部分の「A」の文字が緑色から白色になり、乾燥状態
に戻ると元の白色となった。前記の操作は、変色性積層
体1の多孔質層の皮膜を劣化させることなく、繰り返し
再現することができた。
【0034】実施例8(図4参照) 支持体2として白色のポリエステルタフタ生地上に、感
温変色性色彩記憶性組成物を内包したマイクロカプセル
顔料(橙色←→無色、15℃以下で橙色、30℃以上で
無色)10部、ピンク色蛍光顔料〔商品名:エポカラー
FP−10、(株)日本触媒製〕1部、水性アクリル酸
エステルエマルジョン樹脂(固形分50%)10部、シ
リコーン系消泡剤0.2部、水1部、エチレングリコー
ル0.5部、増粘剤0.5部、イソシアネート系架橋剤
0.5部を均一に混合攪拌してなる可逆熱変色性スクリ
ーンインキ(赤色←→ピンク色、15℃以下で赤色、3
0℃以上でピンク色)を109メッシュのスクリーン版
を用いて全面にベタ印刷を行ない、130℃にて5分間
乾燥硬化させて可逆熱変色層5を形成した。尚、前記可
逆熱変色層5は、15℃以下に冷却すると赤色が視覚さ
れ、この色調は30℃未満の温度域で保持され、又、3
0℃以上に加温するとピンク色になり、この色調は15
℃を越える温度域で保持される。次いで、実施例1で作
製した多孔質層形成用の白色スクリーン印刷用インキを
180メッシュのスクリーン版を用いて、前記可逆熱変
色層5上に全面にベタ印刷し、130℃にて5分間乾燥
硬化させて、乾燥状態で白色の多孔質層3を形成し変色
性積層体1を得た。前記多孔質層3は、水もしくは水溶
性液体の付着により、白色状態から無色透明状態に変化
する。
【0035】前記変色性積層体1は、乾燥状態では白色
を呈し、冷却或いは加温しても同様に白色のままである
が、15℃以下の冷水を付着させると多孔質層3が水の
付着により透明化して、下層の可逆熱変色層5による赤
色に瞬時に変化した。前記赤色の変色性積層体1を24
℃の室温下で放置したところ、水が付着した状態では、
赤色を呈していたが、水が蒸発するに従い、徐々に赤色
から白色に戻り、乾燥状態に戻ると元の白色となった。
次に、前記変色性積層体1に30℃以上の温水を付着さ
せると、多孔質層3が水の付着により透明化すると共
に、可逆熱変色層5が赤色から蛍光ピンク色に変色して
蛍光ピンク色が視認された。前記変色性積層体1を水が
付着した状態で、24℃の室温下に放置したところ、蛍
光ピンク色を呈していたが、水が蒸発するに従い、徐々
に蛍光ピンク色から白色に戻り、乾燥状態に戻ると元の
白色となった。次に、乾燥状態の変色性積層体1に15
℃以下の冷水を付着させて赤色に変色させた状態で、前
記変色性積層体1の一部分に30℃以上の温水を付着さ
せると赤色からピンク色に変化し、この状態は水が蒸発
して乾燥状態になるまでの間、赤色とピンク色の両状態
を保持していた。この様に、前記変色性積層体1は、全
面が白色の状態から冷水又は温水の適用により、赤色、
或いは蛍光ピンク色に変化させることができ、乾燥させ
ることにより、再び元の白色状態に戻すことができる多
彩な色変化を示し、前記様相変化は多孔質層3の皮膜を
劣化させること無く、繰り返し再現させることができ
た。
【0036】実施例9(図5参照) 支持体2として白色のポリエステルサテン生地上に、黄
色蛍光顔料〔商品名:エポカラーFP−117、(株)
日本触媒製〕10部、水性アクリル酸エステルエマルジ
ョン樹脂(固形分50%)50部、シリコーン系消泡剤
0.2部、増粘剤5部、レベリング剤1部、水10部、
エポキシ系架橋剤2.5部を均一に混合攪拌してなる蛍
光黄色のスクリーン印刷用インキで、150メッシュの
スクリーン版を用いて全面にベタ印刷を行い、130℃
にて5分間乾燥硬化させて非変色層4を形成した。次い
で前記非変色層4上に、可逆熱変色性組成物を内包した
マイクロカプセル顔料(ピンク色←→無色、15℃未満
でピンク色、15℃以上で無色)10部、水性アクリル
酸エステルエマルジョン樹脂(固形分50%)10部、
シリコーン系消泡剤0.2部、水1部、エチレングリコ
ール0.5部、増粘剤0.5部、イソシアネート系架橋
剤0.5部を均一に混合攪拌してなる可逆熱変色性スク
リーンインキで109メッシュのスクリーン版を用い
て、花の図柄を印刷し、130℃にて5分間乾燥硬化さ
せ、可逆熱変色層5を形成した。非変色層4と可逆熱変
色層5を積層した前記状態では、15℃以上の室温下で
は非変色層4により全面が蛍光黄色であり、15℃未満
の温度に冷却すると、可逆熱変色層5がピンク色に発色
して、黄色地の中に赤色の花柄が視認され、再び15℃
以上の温度に加温すると可逆熱変色層5が消色して全面
が蛍光黄色になる。前記可逆熱変色層5の上面に、実施
例1で作製した多孔質層形成用の白色スクリーン印刷用
インキを用いて全面にベタ印刷し、乾燥硬化させて多孔
質層3を形成して変色性積層体1を得た。前記多孔質層
3は、水もしくは水溶性液体の付着により、白色状態か
ら無色透明状態に変化する。
【0037】前記変色性積層体1は、乾燥状態では白色
を呈し、冷却或いは加温しても同様に白色のままである
が、15℃以上の水を付着させると、多孔質層3が透明
化すると共に可逆熱変色層5が無色になるため、全面が
黄色となり、24℃の室温下で放置すると水が蒸発、乾
燥して白色に戻った。次いで、15℃未満の冷水を付着
させると、多孔質層3が透明化すると共に、可逆熱変色
層5が無色からピンク色になるため、黄色地の中に赤色
の花柄が描かれた様相に変化した。24℃の室温下で放
置すると、15℃以上の温度になった時点で可逆熱変色
層5が消色して全面が黄色になり、暫くその状態を示し
ていたが、乾燥すると白色に戻った。この様に、前記変
色性積層体1は、全面が白色の状態から冷水又は温水の
適用により、全面が黄色、或いは黄色地に赤色の花柄に
変化させることができ、乾燥させることにより、再び元
の白色状態に戻すことができる多彩な色変化を示し、前
記様相変化を多孔質層の皮膜を劣化させること無く、繰
り返し再現させることができた。
【0038】実施例10(図6参照) 支持体2として白色の合成紙上に、黄色、ピンク色、紫
色、緑色、赤色の合成紙用蛍光一般色インキにて、花柄
をスクリーン印刷して非変色層4を設けた。前記非変色
層4上に、可逆熱変色性組成物を内包したマイクロカプ
セル顔料(黒色←→無色、32℃未満で黒色、32℃以
上で無色)10部、水性ウレタン樹脂〔ハイドランAP
−10、ポリエステル系ウレタン樹脂、固形分30%、
大日本インキ化学工業(株)製〕20部、シリコーン系
消泡剤0.4部、水1部、エチレングリコール0.5
部、増粘剤1.0部、イソシアネート系架橋剤0.5部
を均一に混合攪拌してなる可逆熱変色性スクリーンイン
キを109メッシュのスクリーン版を用いて、全面にベ
タ印刷を行ない、130℃にて5分間乾燥硬化させて可
逆熱変色層5を形成した。前記、非変色層4上に可逆熱
変色層5を積層した状態では、32℃未満の室温下では
黒色を呈しており、32℃以上に加温すると可逆熱変色
層5が消色して非変色層4による花柄が視認され、再び
32℃未満の温度になると可逆熱変色層5が黒色に発色
して花柄が隠蔽される。次いで、前記可逆熱変色層5上
に実施例1で作製した多孔質層形成用の白色スクリーン
印刷用インキを用いて、150メッシュのスクリーン版
により、蝶の図柄を印刷し、蝶の図柄の多孔質層3を形
成して変色性積層体1を得た。前記多孔質層3は、水も
しくは水溶性液体の付着により、白色状態から無色透明
状態に変化する。
【0039】前記変色性積層体1は、32℃未満の室温
下では、黒色の可逆熱変色層5上に多孔質層3による白
色の蝶の図柄が視認される。前記変色性積層体1を32
℃以上に加温すると、可逆熱変色層5が黒色から無色に
変色して、非変色層4による花柄が現出して、花柄に白
色の蝶の図柄が描かれた様相となる。再び32℃未満の
温度に冷却すると黒地に白色の蝶の図柄が描かれた様相
に戻った。又、前記変色性積層体1に32℃未満の水を
付着させると、多孔質層3が透明化するため蝶の図柄が
消えて全面が黒色となり、24℃の室温下で放置すると
水が蒸発、乾燥するに従って白色の蝶の図柄が現出し、
完全に乾燥した状態では、再び黒地に白色の蝶の図柄が
視認された。次いで、32℃以上の温水を付着させる
と、多孔質層3が透明化して蝶の図柄が消えると共に、
可逆熱変色層5が黒色から無色になるため、非変色層4
による花柄のみが視認され、24℃の室温下で放置する
と、32℃未満の温度になった時点で可逆熱変色層5が
発色して花柄が黒色に隠蔽され、暫くその状態を示して
いたが、乾燥するに従って黒色の可逆熱変色層5上に徐
々に白色の蝶の図柄が現出し、完全乾燥すると、黒地上
に白色の蝶の図柄が描かれた様相に戻った。この様に、
布帛の温度変化、温水、冷水への浸漬により、黒地に白
色の蝶の図柄が描かれた様相、黒色ベタの様相、カラフ
ルな花柄上に白色の蝶の図柄が描かれた様相、カラフル
な花柄のみの様相の、4つの様相を現出させることがで
き、前記様相変化を多孔質層3の皮膜を劣化させること
無く、繰り返し再現させることができた。
【0040】比較例1 実施例1の多孔質層形成用の白色スクリーン印刷用イン
キのバインダー樹脂を水性アクリル酸エステルエマルジ
ョン樹脂(固形分50%)30部に替えて、水を50部
にした以外は同様にして、変色性積層体を得た。
【0041】比較例2 実施例1の多孔質層形成用の白色スクリーン印刷用イン
キのバインダー樹脂を水性エチレン−酢酸ビニル共重合
エマルジョン樹脂(固形分50%)30部に替えて、水
を50部にした以外は同様にして、変色性積層体を得
た。
【0042】比較例3 実施例1の多孔質層形成用の白色スクリーン印刷用イン
キのバインダー樹脂を水性メタクリル酸メチル−ブタジ
エン共重合エマルジョン樹脂(固形分50%)30部に
替えて、水を50部にした以外は同様にして、変色性積
層体を得た。
【0043】比較例4 実施例1の多孔質層形成用の白色スクリーン印刷用イン
キの低屈折率顔料を乾式法微粒子状珪酸〔商品名:アエ
ロジル130〔日本アエロジル(株)製〕に替えた以外
は同様にして、変色性積層体を得た。
【0044】比較例5 実施例1の多孔質層形成用の白色スクリーン印刷用イン
キの低屈折率顔料を乾式法微粒子状珪酸〔商品名:アエ
ロジルOX−50〔日本アエロジル(株)製〕に替えた
以外は同様にして変色性積層体を得た。
【0045】比較例6 実施例6の多孔質層形成用の白色スクリーン印刷用イン
キのバインダー樹脂を水性アクリル酸エステルエマルジ
ョン樹脂(固形分50%)30部に替えて、水を50部
にした以外は同様にして、変色性積層体を得た。
【0046】以下に実施例1〜4、6及び比較例1〜
3、6の多孔質層の摩擦試験機による耐擦過性試験の結
果を表に示す。
【0047】
【表1】
【0048】耐擦過性の評価 ◎ : 擦過による皮膜の劣化がない。 ○ : 擦過によるわずかな皮膜の劣化があるが、実用
的な皮膜強度を有する。 △ : 擦過による皮膜の劣化が大きく、実用的な皮膜
強度を有さない。 × : 擦過により、多孔質層が消失する。
【0049】耐擦過性試験は、摩擦試験機2型(学振
型)〔スガ試験機(株)製〕を用い、上部の摩擦子に綿
布(かなきん3号、JIS L 0803準拠、JIS
染色堅ろう度試験用)を取り付け、前記摩擦子を700
gの荷重下で変色性積層体の試験片上に毎分30往復の
速度で10cmの間を水平往復運動させることにより、
行った(表1において、擦過回数は摩擦子の往復回数を
示す。)。前記耐擦過性試験は、乾燥状態および吸液状
態について行い、吸液状態は試験片を水で濡らした状態
で行った。試験結果にみられるように、本発明の変色性
積層体は比較例の積層体と比べて良好な耐擦過性を示し
た。
【0050】又、実施例1、4、比較例4、5の乾燥状
態での隠蔽性と水に濡らした時の透明性の目視による評
価及びCIE表色系における3刺激値X、Y、Zの測定
値を表に示す。
【0051】
【表2】
【0052】目視での乾燥状態での隠蔽性の評価 ○ : 十分な隠蔽性を有する。 △ : 下層の色調が視認され実用的な隠蔽性が無い。 × : 下層の色調が著しく視認される。 目視での水に濡らした時の透明性の評価 ○ : 十分な透明性を有する。 △ : 下層の色調が不鮮明に視認され実用的な透明性
が無い。 × : 多孔質層の色調が著しく視認される。
【0053】3刺激値X、Y、Zは、色差計TC−36
00〔東京電色(株)製〕を用いて測定した。
【0054】試験結果にみられるように、本発明の変色
性積層体は乾燥状態での隠蔽性及び水に濡らした時の透
明性共に優れており、水を付着させると多孔質層が水で
濡れることにより透明化し、支持体の色調が鮮明に視認
された。
【0055】
【発明の効果】本発明は、多孔質層中にウレタン系樹脂
を含有するため、皮膜耐久性に優れ、且つ、繰り返しの
使用によっても乾燥状態での隠蔽性と吸液状態での透明
性を損なうことなく有効に機能し、玩具分野、装飾分
野、デザイン分野等、多様な分野への実用性に優れた変
色性積層体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の変色性積層体の一実施例の縦断面説明
図である。
【図2】本発明の変色性積層体の他の実施例の縦断面説
明図である。
【図3】本発明の変色性積層体の他の実施例の縦断面説
明図である。
【図4】本発明の変色性積層体の他の実施例の縦断面説
明図である。
【図5】本発明の変色性積層体の他の実施例の縦断面説
明図である。
【図6】本発明の変色性積層体の他の実施例の縦断面説
明図である。
【符号の説明】
1 変色性積層体 2 支持体 3 多孔質層 4 非変色層 5 可逆熱変色層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B32B 27/40 B32B 27/40 G01K 11/12 G01K 11/12 L

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に、低屈折率顔料をバインダー
    樹脂に分散状態に固着させた多孔質層を形成し、前記多
    孔質層が吸液状態で透明又は半透明化して変化した様相
    を視覚させる積層体であって、前記バインダー樹脂が少
    なくともウレタン系樹脂を含むことを特徴とする変色性
    積層体。
  2. 【請求項2】 前記バインダー樹脂中におけるウレタン
    系樹脂の固形分比率が30重量%以上である請求項1記
    載の変色性積層体。
  3. 【請求項3】 前記低屈折率顔料が湿式法で製造される
    微粒子状珪酸である請求項1又は2記載の変色性積層
    体。
  4. 【請求項4】 前記多孔質層中の微粒子状珪酸が1〜3
    0g/m2 である請求項3記載の変色性積層体。
  5. 【請求項5】 前記支持体が布帛である請求項1乃至4
    のいずれかに記載の変色性積層体。
  6. 【請求項6】 可逆熱変色層を配設してなる請求項1乃
    至5のいずれかに記載の変色性積層体。
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