JP2003029711A - 蛍光表示管の駆動方法及び駆動回路 - Google Patents

蛍光表示管の駆動方法及び駆動回路

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 負荷変動に対する表示電圧の安定性を向上さ
せる。 【解決手段】 差動パルス回路2は、直流電圧VCCを
オン/オフして互いに相補な差動パルス電圧F1,F2
を生成し、差動パルス電圧F1,F2をフィラメント電
圧として出力する。倍電圧回路3は、差動パルス電圧F
1,F2を倍電圧整流した直流電圧を表示電圧VDD2
として出力する。出力電圧監視回路4は、表示電圧VD
D2を検出して、検出結果を帰還電圧VERRとして出
力する。入力電圧制御回路1は、帰還電圧VERRに基
づいて表示電圧VDD2が一定となるよう直流電圧VC
Cを調節する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蛍光表示管のフィ
ラメントに供給するフィラメント電圧とグリッド及びア
ノードに供給する表示電圧とを生成する蛍光表示管の駆
動方法及び駆動回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】蛍光表示管は、アノードとグリットとフ
ィラメントとからなり、フィラメントに電力を供給して
フィラメントを発熱させることで熱電子を発生させ、グ
リッドにより該熱電子を加速し、アノードの蛍光体と熱
電子が衝突することで発光する表示素子である。このた
め、蛍光表示管では、フィラメント電圧とグリッド電圧
とアノード電圧を供給する駆動回路が必要となる。通
常、グリッドとアノードには同一電圧が使用されるの
で、以降はグリッド電圧とアノード電圧を表示電圧と呼
ぶ。
【0003】フィラメント電圧に必要とされるのは例え
ば5V程度の交流の低電圧であり、表示電圧に必要とさ
れるのは例えば50V程度の直流の高電圧である。した
がって、フィラメント電圧と表示電圧とを得るには、そ
れぞれ別個に電源が必要になる。これらの電源の少なく
とも1部を共用化する方法としては、倍電圧回路を用い
る方法がある。倍電圧回路を用いることにより、交流の
フィラメント電圧を倍電圧整流して直流の表示電圧を生
成することができる。しかし、交流により倍電圧回路を
使用した場合、電力損失が大きく、倍電圧回路が高温に
なるため、信頼性が低下するという問題点があった。
【0004】そこで、倍電圧回路をパルス駆動すること
で低損失化を図った駆動回路が提案されている。図11
はこのような駆動回路の構成を示す回路図、図12は図
11の駆動回路の動作を示す波形図である。以下、図1
1の駆動回路の動作について説明する。トランジスタT
R20、ツェナダイオードZD20、ダイオードD20
及び抵抗器R20〜R22からなるロジック電源20
は、直流入力電圧VINから直流電圧VCCを生成する
エミッタフォロワ回路である。
【0005】反転増幅器IC20、ダイオードD21,
D22、抵抗器R23,R24及びコンデンサC22か
らなる基準発振器21は、図12(a)のような100
〜200kHz程度の基準クロック信号を生成する。フ
リップフロップIC21及び抵抗器R25からなる2分
周回路22は、基準クロック信号の周波数を1/2にし
た図12(b)のような外部クロック信号を生成して、
この外部クロック信号をフィラメントドライバIC22
の外部クロック入力端子EXTCKに入力する。
【0006】フィラメントドライバIC22は、直流入
力電圧VINをスイッチングして、出力端子OUT1,
OUT2から互いに相補な差動パルス(交流)電圧F
1,F2を出力する(図12(c)、図12(d))。
このフィラメントドライバIC22は、ローム(Roh
m)社製のBD6621FP−Yである。ここで、フィ
ラメントドライバIC22の端子SELには、基準クロ
ック信号が入力され、端子SELが「H」レベルの場合
には、フィラメントドライバIC22内の図示しない内
部発振器による内部クロック動作となり、端子SELが
「L」レベルの場合には、外部クロック信号による外部
クロック動作となる。
【0007】ダイオードD23〜D27及びコンデンサ
C28〜C37からなる倍電圧回路23は、フィラメン
トドライバIC22から出力された差動パルス電圧F
1,F2を倍電圧整流して、昇圧した直流出力電圧を生
成する。ここでの倍電圧回路23は、ダイオードD23
及びコンデンサC28,C29からなる1段目と、ダイ
オードD24及びコンデンサC30,C31からなる2
段目と、ダイオードD25及びコンデンサC32,C3
3からなる3段目と、ダイオードD26及びコンデンサ
C34,C35からなる4段目と、ダイオードD27及
びコンデンサC36,C37からなる5段目とを有する
5段構成の回路なので、入力電圧VINの約5倍の電圧
が得られる。
【0008】差動パルス電圧F1が「H」レベルの期間
では、奇数段に属するコンデンサが充電される。このと
きの充電は、電圧VINから「L」レベルの端子OUT
2に向かう方向の電流で行われる。一方、差動パルス電
圧F2が「H」レベルの期間では、偶数段に属するコン
デンサが充電される。このときの充電は、電圧VINか
ら「L」レベルの端子OUT1に向かう方向の電流で行
われる。また、差動パルス電圧F1,F2は、図示しな
い蛍光表示管のフィラメントの両端に印加される。
【0009】トランジスタTR21、ツェナダイオード
ZD21,ZD22、抵抗器R30,R31及びコンデ
ンサC38,C39からなるエミッタフォロワレギュレ
ータ24は、倍電圧回路23の出力電圧を安定化させる
ための定電圧電源である。このエミッタフォロワレギュ
レータ24で生成された表示電圧VDD2は、図示しな
い蛍光表示管のグリッド及びアノードに印加される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】以上のように図11の
駆動回路では、交流で低電圧のフィラメント電圧と直流
で高電圧の表示電圧とを同時に得ることができる。ま
た、倍電圧回路23をパルス駆動することにより、低損
失動作を実現することができ、倍電圧回路23の温度上
昇を抑えることができるので、信頼性を向上させること
ができる。
【0011】しかしながら、図11の駆動回路では、負
荷変動(出力電流の変動)に対する表示電圧VDD2の
安定性が悪いという問題点があった。その理由は、トラ
ンジスタTR21のベース−エミッタ間電圧が出力電流
(トランジスタTR21のコレクタ電流)の増加と共に
大きくなることと、各コンデンサの充電、放電比率が変
化する(充電の不十分)ため、表示電圧VDD2が出力
電流の増加と共に下がるからである。
【0012】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたもので、負荷変動に対する表示電圧の安定性を向上
させることができる蛍光表示管の駆動方法及び駆動回路
を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、蛍光表示管の
フィラメントに供給するフィラメント電圧とグリッド及
びアノードに供給する表示電圧とを生成する蛍光表示管
の駆動方法であって、入力直流電圧(VCC)をオン/
オフして互いに相補な差動パルス電圧(F1,F2)を
生成し、これら差動パルス電圧を前記フィラメント電圧
として出力する差動パルス生成手順と、前記差動パルス
電圧を倍電圧整流した直流電圧を前記表示電圧(VDD
2)として出力する表示電圧生成手順と、前記表示電圧
を検出して、検出結果を帰還電圧(VERR)として出
力する出力電圧監視手順と、前記帰還電圧に基づいて前
記表示電圧が一定となるよう前記入力直流電圧を調節す
る電圧制御手順とを実行するようにしたものである。こ
のように、本発明では、出力電圧監視手順において表示
電圧を検出し、電圧制御手順において表示電圧が一定と
なるよう入力直流電圧を調節することにより、表示電圧
を安定させる。また、本発明では、単一の入力直流電圧
(VCC−GND)をスイッチングして互いに相補な差
動パルス電圧を生成しフィラメントに印加する。ここ
で、互いに相補なとは、一方が「H」レベル(VCC)
であるとき、他方が「L」レベル(GND)であること
を意味する。これにより、フィラメント電位は、常に表
示電位の消灯レベル以上となる。また、本発明の蛍光表
示管の駆動方法の1構成例は、フィラメント電流を予め
設定された一定値に維持するようにしたものである。電
流の設定値は任意に変更することが可能である。
【0014】また、本発明の蛍光表示管の駆動回路は、
入力直流電圧(VCC)をオン/オフして互いに相補な
差動パルス電圧(F1,F2)を生成し、これら差動パ
ルス電圧を前記フィラメント電圧として出力する差動パ
ルス回路(2)と、前記差動パルス電圧を倍電圧整流し
た直流電圧を前記表示電圧(VDD2)として出力する
倍電圧回路(3)と、この倍電圧回路から出力された表
示電圧を検出して、検出結果を帰還電圧(VERR)と
して出力する出力電圧監視回路(4)と、前記帰還電圧
に基づいて前記表示電圧が一定となるよう前記入力直流
電圧を調節する電圧制御回路(1)とを有するものであ
る。また、本発明の蛍光表示管の駆動回路の1構成例に
おいて、前記電圧制御回路は、一方の出力端子(コレク
タ)に電源電圧(VIN)が与えられ、他方の出力端子
(エミッタ)から前記入力直流電圧を出力するトランジ
スタ(TR1)と、一端に前記電源電圧が与えられ、他
端が前記トランジスタの入力端子(ベース)と接続され
た抵抗器(R3)と、前記帰還電圧が所定の基準値と等
しくなるよう前記トランジスタの入力電流を制御するシ
ャントレギュレータ(IC1)とからなるものである。
【0015】また、本発明の蛍光表示管の駆動回路の1
構成例はフィラメント電流を予め設定された一定値に維
持するフィラメント定電流回路(6)を有するものであ
る。また、本発明の蛍光表示管の駆動回路の1構成例に
おいて、前記フィラメント定電流回路は、一方の出力端
子(コレクタ)が前記差動パルス回路の出力(OUT
1,OUT2)と接続されたトランジスタ(TR2,T
R3)と、一端が前記トランジスタの他方の出力端子
(エミッタ)と接続され、他端がフィラメントと接続さ
れた半固定抵抗器(RF1,RF2)と、一端が前記差
動パルス回路の出力と接続され、他端が前記トランジス
タの入力端子(ベース)と接続された抵抗器(R7,R
8)と、前記半固定抵抗器の両端の電圧が所定の基準値
と等しくなるよう前記トランジスタの入力電流を制御す
るシャントレギュレータ(IC3,IC4)と、カソー
ドが前記差動パルス回路の出力と接続され、アノードが
フィラメントと接続されたダイオード(DF1,DF
2)とからなるものである。
【0016】
【発明の実施の形態】[第1の実施の形態]以下、本発
明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明す
る。図1は本発明の第1の実施の形態となる蛍光表示管
の駆動回路の構成を示すブロック図である。本実施の形
態の駆動回路は、入力電圧制御回路1と、差動パルス回
路2と、倍電圧回路3と、出力電圧監視回路4とから構
成される。
【0017】入力電圧制御回路1は、入力電圧VINを
電圧VCCに落として出力すると共に、後述する帰還電
圧VERRに基づいて表示電圧VDD2が一定となるよ
う電圧VCCを調節する。差動パルス回路2は、入力電
圧制御回路1から出力された直流電圧VCCをスイッチ
ングして、互いに相補な差動パルス(交流)電圧F1,
F2を生成する。また、差動パルス回路2は、差動パル
ス電圧F1,F2のデューティ比と周波数を変更するこ
とが可能である。
【0018】倍電圧回路3は、差動パルス回路2から出
力された差動パルス電圧F1,F2を倍電圧整流して昇
圧した表示電圧VDD2を生成する。出力電圧監視回路
4は、倍電圧回路3から出力された表示電圧VDD2を
検出して、検出結果を帰還電圧VERRとして出力す
る。
【0019】図2は図1の駆動回路の具体的な構成を示
す回路図である。入力電圧制御回路1は、トランジスタ
TR1と、シャントレギュレータIC1と、抵抗器R3
と、コンデンサC10〜C13とから構成される。直流
入力電圧VINを投入すると、抵抗器R3によりバイア
スされたオン状態のトランジスタTR1を通じて直流電
圧VCCが差動パルス回路2に入力される。
【0020】シャントレギュレータIC1は、出力電圧
監視回路4から出力される帰還電圧VERRに応じて出
力電圧(カソードKの電圧)を調節するものである。こ
のシャントレギュレータIC1の出力電圧をシリーズレ
ギュレータであるトランジスタTR1の基準電圧として
用いることにより、帰還電圧VERRに応じた電圧VC
Cの出力を可能としている。
【0021】差動パルス回路2は、フィラメントドライ
バIC2と、抵抗器R4〜R6と、コンデンサC14〜
C17と、スイッチSW1〜SW6とから構成される。
フィラメントドライバIC2は、ローム(Rohm)社
製のBD6621FP−Yである。本実施の形態のフィ
ラメントドライバIC2は、図示しない内部発振器によ
り動作しており、抵抗器R6とコンデンサC14はこの
内部発振器のための素子である。
【0022】フィラメントドライバIC2は、入力端子
VCC1に印加された直流電圧VCCを受けて、出力端
子OUT1,OUT2から互いに相補な差動パルス電圧
F1,F2を出力する。図3は差動パルス電圧F1,F
2を示す波形図である。この差動パルス電圧F1,F2
は、フィラメント5に印加されると共に、倍電圧回路3
に出力される。
【0023】また、フィラメントドライバIC2は、ス
イッチSW1〜SW6のオン/オフによって設定される
端子B0〜B5の値に応じて差動パルス電圧F1,F2
のデューティ比を変更する。例えば、スイッチSW1〜
SW6を全てオフにすれば、B5を最上位ビット、B0
を最下位ビットとするB5〜B0の6ビットが「111
111」となる。このとき、差動パルス電圧F1,F2
の周期Tを128として、差動パルス電圧F1,F2の
パルス幅Wを表すと、パルス幅Wは64となり、デュー
ティ比はW/T×100=64/128=50%とな
る。
【0024】また、スイッチSW2〜SW6をオフ、ス
イッチSW1をオンにすれば、B5〜B0の6ビットが
「111110」となり、パルス幅Wが63となる。さ
らに、スイッチSW1,SW3〜SW6をオフ、スイッ
チSW2をオンにすれば、B5〜B0の6ビットが「1
11101」となり、パルス幅Wが62となる。以下同
様にして、B5〜B0の6ビットの値が1小さくなるご
とに差動パルス電圧F1,F2のパルス幅Wが1小さく
なる。ただし、B5〜B0の6ビットが「00000
1」の場合パルス幅Wは2であり、「000000」の
場合パルス幅Wは0である。
【0025】差動パルス電圧F1,F2の実効値は、V
CC×(2×W/T)1/2 で得られる。このようにし
て、本実施の形態では、端子B0〜B5の設定により、
差動パルス電圧F1,F2のデューティ比を容易に変更
することができ、これにより差動パルス電圧F1,F2
(フィラメント電圧Ef)を容易に変更することができ
る。したがって、様々なフィラメント電圧規格の蛍光表
示管に対応することができる。
【0026】次に、倍電圧回路3について説明する。倍
電圧回路3は、ダイオードD1〜D8と、コンデンサC
1〜C8とから構成される。ダイオードD1〜D8に
は、整流損失を少なくするためにショットキーバリアダ
イオードが使用される。ここでの倍電圧回路3は、ダイ
オードD1及びコンデンサC1からなる1段目と、ダイ
オードD2及びコンデンサC2からなる2段目と、ダイ
オードD3及びコンデンサC3からなる3段目と、ダイ
オードD4及びコンデンサC4からなる4段目と、ダイ
オードD5及びコンデンサC5からなる5段目と、ダイ
オードD6及びコンデンサC6からなる6段目と、ダイ
オードD7及びコンデンサC7からなる7段目と、ダイ
オードD8及びコンデンサC8からなる8段目とを有す
る8段構成の回路である。
【0027】倍電圧回路3は、差動パルス電圧F1,F
2により各コンデンサC1〜C8を一段おきに充電し、
差動パルス電圧F1,F2の波高値の電圧まで各コンデ
ンサC1〜C8を充電する。この倍電圧回路3の出力で
ある表示電圧VDD2は、ダイオードを介してコンデン
サに充電された各段の電圧が加算されたもので、コンデ
ンサC1〜C8への充電時間が十分な状態では電圧VC
Cの約8倍の表示電圧VDD2が得られる。表示電圧V
DD2は、図示しない蛍光表示管のグリッド及びアノー
ドに印加される。なお、本実施の形態では、倍電圧回路
3を8段構成としているが、必要な表示電圧VDD2に
応じて段数を適宜変えてよいことは言うまでもない。
【0028】図4にフィラメントドライバIC2の出力
段を模式化した構成と倍電圧回路3の構成とを示す。電
界効果トランジスタからなるスイッチSW10が出力端
子OUT1を高電位側(VCC)に接続するとき、同じ
く電界効果トランジスタからなるスイッチSW11は出
力端子OUT2を低電位側(接地、以下GNDとする)
に接続する。また、スイッチSW10が出力端子OUT
1を低電位側に接続するとき、スイッチSW11は出力
端子OUT2を高電位側に接続する。
【0029】スイッチSW10が出力端子OUT1を高
電位側に接続する場合(差動パルス電圧F1がVCCの
場合)、フィラメント電流は、OUT1→フィラメント
→OUT2→GNDの方向に流れる。一方、スイッチS
W11が出力端子OUT2を高電位側に接続する場合
(差動パルス電圧F2がVCCの場合)、フィラメント
電流は、OUT2→フィラメント→OUT1→GNDの
方向に流れる。つまり、フィラメント電流の方向は2/
T毎に反転する。
【0030】なお、R00,R01は電源VCCの出力
インピーダンスである。以上のようなフィラメントドラ
イバIC2の出力段にダイオードD1〜D8とコンデン
サC1〜C9とからなる倍電圧回路3を接続すること
で、一般的なパルスの整流では実現することができない
倍圧整流が可能となる。
【0031】次に、倍電圧回路3の倍圧整流動作を説明
する。 (A)最初に、F1=VCC,F2=GNDから動作が
始まるものとする。この場合、電圧VCCにより、ダイ
オードD1〜D8を通じてコンデンサC1,C3,C
5,C7,C8がそれぞれ充電される。ダイオードD1
による電圧降下(約0.6V)と抵抗R00による電圧
降下とがあるため、iを充電電流とすると、コンデンサ
C1にはVCC−0.6−R00×iの電圧VC1が充
電される(1倍圧動作)。
【0032】(B)次に、F1=GND,F2=VCC
に移行した場合、充電されたコンデンサC1の負極側の
電位がVCCとなるため、その正極側の電位はVC1+
VCCとなり、ダイオードD2を通じて、コンデンサC
2にはVC1+VCC−0.6−R01×iの電圧VC
2が充電される(2倍圧動作)。同様に、コンデンサC
4は、コンデンサC3からダイオードD4を通じて充電
され、コンデンサC6は、コンデンサC5からダイオー
ドD6を通じて充電され、コンデンサC8は、コンデン
サC7からダイオードD8を通じて充電される。なお、
ダイオードD1が挿入されているので、コンデンサC1
からダイオードD1に向かう逆流が発生することはな
い。
【0033】(C)次に、F1=VCC,F2=GND
に移行した場合、充電されたコンデンサC2の負極側の
電位がVCCとなるため、その正極側の電位はVC2+
VCCとなり、ダイオードD3を通じて、コンデンサC
3にはVC2+VCC−0.6−R00×iの電圧VC
3が充電される(3倍圧動作)。同様に、コンデンサC
5は、コンデンサC4からダイオードD5を通じて充電
され、コンデンサC7は、コンデンサC6からダイオー
ドD7を通じて充電される。また、コンデンサC1では
上記(A)で説明した充電が行われる。なお、ダイオー
ドD2が挿入されているので、コンデンサC2からダイ
オードD2に向かう逆流が発生することはなく、ダイオ
ードD1が挿入されているので、コンデンサC2の両極
が短絡することもない。
【0034】(D)次に、F1=GND,F2=VCC
に移行した場合、充電されたコンデンサC3の正極側の
電位がVC3+VCCとなるため、ダイオードD4を通
じて、コンデンサC4にはVC3+VCC−0.6−R
01×iの電圧VC4が充電される(4倍圧動作)。同
様に、コンデンサC6は、コンデンサC5からダイオー
ドD6を通じて充電され、コンデンサC8は、コンデン
サC7からダイオードD8を通じて充電される。また、
コンデンサC2では上記(B)で説明した充電が行われ
る。
【0035】このとき、ダイオードD1,D3が挿入さ
れているので、コンデンサC1からダイオードD1に向
かう逆流及びコンデンサC3からダイオードD3に向か
う逆流が発生することはなく、ダイオードD2が挿入さ
れているので、コンデンサC3の両極が短絡することも
ない。
【0036】(E)次に、F1=VCC,F2=GND
に移行した場合、充電されたコンデンサC4の正極側の
電位がVC4+VCCとなるため、ダイオードD5を通
じて、コンデンサC5にはVC4+VCC−0.6−R
00×iの電圧VC5が充電される(5倍圧動作)。同
様に、コンデンサC7は、コンデンサC6からダイオー
ドD7を通じて充電される。また、コンデンサC1では
上記(A)で説明した充電が行われ、コンデンサC3で
は上記(C)で説明した充電が行われる。
【0037】このとき、ダイオードD2,D4が挿入さ
れているので、コンデンサC2からダイオードD2に向
かう逆流及びコンデンサC4からダイオードD4に向か
う逆流が発生することはなく、ダイオードD1,D3が
挿入されているので、コンデンサC2,C4の両極が短
絡することもない。
【0038】(F)次に、F1=GND,F2=VCC
に移行した場合、充電されたコンデンサC5の正極側の
電位がVC5+VCCとなるため、ダイオードD6を通
じて、コンデンサC6にはVC5+VCC−0.6−R
01×iの電圧VC6が充電される(6倍圧動作)。同
様に、コンデンサC8は、コンデンサC7からダイオー
ドD8を通じて充電される。また、コンデンサC2では
上記(B)で説明した充電が行われ、コンデンサC4で
は上記(D)で説明した充電が行われる。
【0039】このとき、ダイオードD1,D3,D5が
挿入されているので、コンデンサC1からダイオードD
1に向かう逆流、コンデンサC3からダイオードD3に
向かう逆流及びコンデンサC5からダイオードD5に向
かう逆流が発生することはなく、ダイオードD2,D4
が挿入されているので、コンデンサC3,C5の両極が
短絡することもない。
【0040】(G)次に、F1=VCC,F2=GND
に移行した場合、充電されたコンデンサC6の正極側の
電位がVC6+VCCとなるため、ダイオードD7を通
じて、コンデンサC7にはVC6+VCC−0.6−R
00×iの電圧VC7が充電される(7倍圧動作)。ま
た、コンデンサC1では上記(A)で説明した充電が行
われ、コンデンサC3では上記(C)で説明した充電が
行われ、コンデンサC5では上記(E)で説明した充電
が行われる。
【0041】このとき、ダイオードD2,D4,D6が
挿入されているので、コンデンサC2からダイオードD
2に向かう逆流、コンデンサC4からダイオードD4に
向かう逆流及びコンデンサC6からダイオードD6へ向
かう逆流が発生することはなく、ダイオードD1,D
3,D5が挿入されているので、コンデンサC2,C
4,C6の両極が短絡することもない。
【0042】(H)次に、F1=GND,F2=VCC
に移行した場合、充電されたコンデンサC7の正極側の
電位がVC7+VCCとなるため、ダイオードD8を通
じて、コンデンサC8にはVC7+VCC−0.6−R
01×iの電圧VC8が充電される(8倍圧動作)。ま
た、コンデンサC2では上記(B)で説明した充電が行
われ、コンデンサC4では上記(D)で説明した充電が
行われ、コンデンサC6では上記(F)で説明した充電
が行われる。
【0043】このとき、ダイオードD1,D3,D5,
D7が挿入されているので、コンデンサC1からダイオ
ードD1に向かう逆流、コンデンサC3からダイオード
D3に向かう逆流、コンデンサC5からダイオードD5
に向かう逆流及びコンデンサC7からダイオードD7に
向かう逆流が発生することはなく、ダイオードD2,D
4,D6が挿入されているので、コンデンサC3,C
5,C7の両極が短絡することもない。
【0044】このように、(A)〜(H)の8ステップ
で8倍圧動作を示すが、上記の説明からも明らかなよう
に(A)〜(H)のステップでは各コンデンサの充放電
が同時に起こり、かつ(A)〜(H)のステップが繰り
返されるので、8倍圧の電圧VDD2が繰り返し供給さ
れることになる。
【0045】なお、(A)〜(H)の動作は、例えば図
5に示すように倍電圧回路3の各コンデンサC2n-1,C
2n(nは1以上の整数、本実施の形態ではn=1〜4)
の充電時間が十分に長い場合の動作である。図5は差動
パルス電圧F1,F2のデューティ比が50%の場合の
電圧F1,F2、コンデンサC2n-1,C2nの端子電圧V
2n-1,VC2nを示している。
【0046】一方、端子B0〜B5の設定により、差動
パルス電圧F1,F2のデューティ比を図6のように小
さくする場合には、倍電圧回路3の各コンデンサ
2n-1,C 2nの充電時間が短くなるので、表示電圧VD
D2を蛍光表示管のグリッド及びアノードに印加したと
きに流れる出力電流IDD2に対して、前記充電時間が
十分かどうかを確認する必要がある。
【0047】出力電流IDD2が増加すると、倍電圧回
路3の各コンデンサC2n-1,C2nへの充電が不十分とな
って、コンデンサC2n-1,C2nの端子電圧VC2n-1,V
2nが小さくなり、表示電圧VDD2が低下する。そこ
で、本実施の形態では、表示電圧VDD2を出力電圧監
視回路4で検出して入力電圧制御回路1に帰還すること
により、表示電圧VDD2の安定化を図る。
【0048】出力電圧監視回路4は、抵抗器R1,R2
とコンデンサC9とから構成され、表示電圧VDD2を
抵抗器R1,R2によって分圧した電圧を帰還電圧VE
RRとして入力電圧制御回路1に帰還する。表示電圧V
DD2を分圧する理由は、帰還電圧VERRを入力電圧
制御回路1の許容電圧以下にするためである。
【0049】入力電圧制御回路1のシャントレギュレー
タIC1は、リファレンス端子REFの電圧(すなわ
ち、帰還電圧VERR)が所定の基準値になるようカソ
ード電流を調節する。例えば、表示電圧VDD2が低下
して帰還電圧VERRが低下すると、シャントレギュレ
ータIC1は、カソード電流を減らす。
【0050】これにより、抵抗器R3による電圧降下が
小さくなるので、シャントレギュレータIC1の出力電
圧(カソード電圧)が上昇し、電圧VCCが上昇する。
その結果、表示電圧VDD2も上昇する。表示電圧VD
D2は電圧VCCの約8倍であるので、表示電圧低下を
1Vとすれば、電圧VCCは0.125V程度上昇する
ことになる。
【0051】一方、入力電圧VINの上昇や出力電流I
DD2の減少により、表示電圧VDD2が上昇して帰還
電圧VDD2が上昇すると、シャントレギュレータIC
1は、カソード電流を増やす。これにより、抵抗器R3
による電圧降下が大きくなるので、シャントレギュレー
タIC1の出力電圧が低下し、電圧VCCが低下する。
その結果、表示電圧VDD2も低下する。
【0052】以上により、表示電圧VDD2の安定性を
向上させると共に、R1,R2の比の変更により、表示
電圧VDD2を可変設定することができる。シャントレ
ギュレータIC1は50ppm/℃程度の温度特性を有
し、またシャントレギュレータIC1の前記基準値はm
Vオーダーで設定されている。したがって、表示電圧V
DD2を高精度に安定化することができる。なお、表示
電圧VDDの制御を確実なものとするためには、負荷が
大きくなって出力電流IDD2が増加したときに電圧V
CCを十分に高くすることができるよう、無負荷時の電
圧VCCを低めに設定すべきである。
【0053】図7はフィラメント電圧に正弦波交流を用
いる従来のフィラメント駆動方法を説明するための波形
図である。このフィラメント駆動方法では、商用の交流
電源等からトランスによってフィラメント電圧を得てお
り、トランスのセンタータップを基準電位に設定するこ
とで均一な輝度が得られる。ただし、フィラメントの電
位がグリッドの電位(表示電圧)より低くなることがあ
るため、負のバイアス(カットオフ電圧)をかけて漏れ
発光が生じないようにする必要がある。
【0054】図8はフィラメント電圧に方形波を用いる
従来のフィラメント駆動方法を説明するための波形図で
ある。このフィラメント駆動方法は、DC/DCコンバ
ータの発振電圧をトランスで交流に変換してフィラメン
トに印加するもので、図7の場合と同様にトランスのセ
ンタータップを使用する。フィラメント電圧に方形波を
用いるため、図7の正弦波交流の場合よりもフィラメン
ト電圧のピーク値が低くなるが、カットオフ電圧が必要
なことは図7の場合と同じである。
【0055】図9は本実施の形態のフィラメント駆動方
法を説明するための波形図である。本実施の形態では、
互いに相補な差動パルス電圧F1,F2をフィラメント
5に印加するので、電流の流れは図7の場合と同様であ
るが、表示の点灯に対する基準位置は常に電源の低圧側
(GND)にあるので、フィラメント電位が表示電位の
消灯レベルより低くなることがなく、漏れ発光が生じる
可能性は少ない。その結果、カットオフ電圧が不要とな
る。
【0056】また、本実施の形態では、フィラメント5
をパルス駆動することにより、図7の場合よりも消費電
力を低減することができ、高効率の動作が可能である。
さらに、カットオフ電圧が不要となることから、表示輝
度に寄与しない電力損失を減らすことができ、電源電圧
の利用度が高めることができ、表示電圧VDD2を図
7、図8の場合よりも高くとることができるので、輝度
を向上させることができる。
【0057】また、本実施の形態では、表示電圧VDD
2を高精度に安定化できることから、倍電圧回路3の各
コンデンサC1〜C8の値を小さくすることができ、駆
動回路の小型化と低価格化を実現することができる。
【0058】[第2の実施の形態]図10は本発明の第
2の実施の形態となる蛍光表示管の駆動回路の構成を示
す回路図であり、図2と同一の構成には同一の符号を付
してある。本実施の形態は、第1の実施の形態の回路に
フィラメント定電流回路6を追加したものである。フィ
ラメント定電流回路6は、トランジスタTR2,TR3
と、シャントレギュレータIC3,IC4と、ダイオー
ドDF1,DF2と、半固定抵抗器RF1,RF2とか
ら構成される。
【0059】第1の実施の形態で説明したとおり、フィ
ラメントドライバIC2の端子B0〜B5の設定によ
り、差動パルス電圧F1,F2のデューティ比を変更し
て、種々のフィラメント実効値電圧規格に合わせること
ができるが、本実施の形態では、規格への合致を電流値
で行うため、デューティ比50%の状態でよく、スイッ
チSW1〜SW6を全てオフにして、B5〜B0の6ビ
ットを「111111」とすればよい。
【0060】F1=VCC,F2=GNDの場合、フィ
ラメント電流IF1が流れる。この電流IF1は、トラ
ンジスタTR2と半固定抵抗器RF1とを通ってフィラ
メントに至る。シャントレギュレータIC3は、半固定
抵抗器RF1の両端の電圧が所定の基準値になるようカ
ソード電流を調節する。
【0061】例えば、電流IF1が増加して半固定抵抗
器RF1の両端の電圧が上昇すると、シャントレギュレ
ータIC3は、カソード電流を増やす。これにより、抵
抗器R7による電圧降下が大きくなるので、シャントレ
ギュレータIC3の出力電圧(カソードKの電圧)が低
下し、トランジスタTR2のベース電流が減少する。そ
の結果、トランジスタTR2のコレクタ電流、すなわち
フィラメント電流IF1も減少する。
【0062】一方、電流IF1が減少して半固定抵抗器
RF1の両端の電圧が低下すると、シャントレギュレー
タIC3は、カソード電流を減らす。これにより、抵抗
器R7による電圧降下が小さくなるので、シャントレギ
ュレータIC3の出力電圧が上昇し、トランジスタTR
2のベース電流が増加する。その結果、フィラメント電
流IF1も増加する。こうして、フィラメント電流IF
1を一定値に維持することができる。なお、ダイオード
DF2はフィラメントから流れ出した電流IF1を通す
ために設けられており、電流IF1は、ダイオードDF
2を通って端子OUT2に達する。
【0063】次に、F1=GND,F2=VCCの場
合、フィラメント電流IF2が流れる。この電流IF2
は、トランジスタTR3と半固定抵抗器RF2とを通っ
てフィラメントに至る。シャントレギュレータIC4
は、IC3と同様に、半固定抵抗器RF2の両端の電圧
が一定になるようカソード電流を調節する。これによ
り、フィラメント電流IF2は一定値に維持される。な
お、ダイオードDF1はフィラメントから流れ出した電
流IF2を通すために設けられており、電流IF2は、
ダイオードDF1を通って端子OUT1に達する。
【0064】第1の実施の形態で説明したとおり、F1
=VCC,F2=GNDの状態とF1=GND,F2=
VCCの状態が交互に繰り返されるので、フィラメント
には方向の異なる電流IF1,IF2が交互に流れる。
RF1=RF2の場合、IF1=IF2となり、同じ値
の電流が流れる。半固定抵抗器RF1,RF2の抵抗値
を調整することで電流IF1,IF2の値をそれぞれ調
整することができ、フィラメントに規定の電流を流すこ
とができる。
【0065】以上のように、本実施の形態では、フィラ
メント定電流回路6を設けることにより、フィラメント
を定電流駆動し、フィラメントの温度を一定に維持する
ことができる。また、電流の設定値を半固定抵抗器RF
1,RF2で変更することにより、様々なフィラメント
電流規格の蛍光表示管に対応することができる。シャン
トレギュレータIC3,IC4は50ppm/℃程度の
温度特性を有し、またシャントレギュレータIC3,I
C4の前記基準値はmVオーダーで設定されている。し
たがって、フィラメント電流IF1,IF2を高精度に
安定化することができる。
【0066】
【発明の効果】本発明によれば、入力直流電圧をオン/
オフして互いに相補な差動パルス電圧を生成し、これら
差動パルス電圧をフィラメント電圧として出力する差動
パルス回路と、差動パルス電圧を倍電圧整流した直流電
圧を表示電圧として出力する倍電圧回路と、この倍電圧
回路から出力された表示電圧を検出して、検出結果を帰
還電圧として出力する出力電圧監視回路と、帰還電圧に
基づいて表示電圧が一定となるよう入力直流電圧を調節
する電圧制御回路とを設けることにより、表示電圧の安
定性を向上させることができる。また、表示電圧を高精
度に安定化できることから、倍電圧回路に使用するコン
デンサの値を小さくすることができ、駆動回路の小型化
と低価格化を実現することができる。また、倍電圧回路
をパルス駆動することにより、低損失動作を実現するこ
とができ、倍電圧回路の温度上昇を抑えることができる
ので、信頼性を向上させることができる。また、フィラ
メントをパルス駆動することにより、消費電力を低減す
ることができる。さらに、互いに相補な差動パルス電圧
をフィラメントに印加することにより、フィラメント電
位が表示電位の消灯レベルより低くなることがないの
で、カットオフ電圧を不要とすることができる。その結
果、表示輝度に寄与しない電力損失を減らすことがで
き、電源電圧の利用度を高めることができるので、輝度
を向上させることができる。
【0067】また、フィラメント電流を予め設定された
一定値に維持するフィラメント定電流回路を設けること
により、フィラメントを定電流駆動し、フィラメントの
温度を一定に維持することができる。また、電流の設定
値を変更することで様々なフィラメント電流規格の蛍光
表示管に対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態となる蛍光表示管
の駆動回路の構成を示すブロック図である。
【図2】 本発明の第1の実施の形態における駆動回路
の構成を示す回路図である。
【図3】 差動パルス電圧を示す波形図である。
【図4】 本発明の第1の実施の形態においてフィラメ
ントドライバの出力段を模式化した構成と倍電圧回路の
構成とを示す回路図である。
【図5】 本発明の第1の実施の形態における倍電圧回
路の動作を示す波形図である。
【図6】 本発明の第1の実施の形態における倍電圧回
路の動作を示す波形図である。
【図7】 フィラメント電圧に正弦波交流を用いる従来
のフィラメント駆動方法を説明するための波形図であ
る。
【図8】 フィラメント電圧に方形波を用いる従来のフ
ィラメント駆動方法を説明するための波形図である。
【図9】 本発明の第1の実施の形態のフィラメント駆
動方法を説明するための波形図である。
【図10】 本発明の第2の実施の形態となる蛍光表示
管の駆動回路の構成を示す回路図である。
【図11】 従来の蛍光表示管の駆動回路の構成を示す
回路図である。
【図12】 従来の蛍光表示管の駆動回路の動作を示す
波形図である。
【符号の説明】
1…入力電圧制御回路、2…フィラメントドライバ、3
…倍電圧回路、4…出力電圧監視回路、5…フィラメン
ト、6…フィラメント定電流回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 アンドリュ・スタビングス イギリス国・エヌアール31 6ピーエック ス・ノーフォーク・グレート ヤーモス・ ゴーレストン・リバーサイド ロード(番 地なし)・アイトロン(ユーケイ)リミテ ッド内 Fターム(参考) 5C080 AA08 DD14 DD18 HH18 JJ02 JJ03 JJ04 5H006 CA07 CB04 DA04 DB07 DC05 5H730 AS04 BB02 BB57 DD32 EE59 FD01 FF06 FG01 FG26

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蛍光表示管のフィラメントに供給するフ
    ィラメント電圧とグリッド及びアノードに供給する表示
    電圧とを生成する蛍光表示管の駆動方法であって、 入力直流電圧をオン/オフして互いに相補な差動パルス
    電圧を生成し、これら差動パルス電圧を前記フィラメン
    ト電圧として出力する差動パルス生成手順と、 前記差動パルス電圧を倍電圧整流した直流電圧を前記表
    示電圧として出力する表示電圧生成手順と、 前記表示電圧を検出して、検出結果を帰還電圧として出
    力する出力電圧監視手順と、 前記帰還電圧に基づいて前記表示電圧が一定となるよう
    前記入力直流電圧を調節する電圧制御手順とを実行する
    ことを特徴とする蛍光表示管の駆動方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の蛍光表示管の駆動方法に
    おいて、 フィラメント電流を予め設定された一定値に維持するこ
    とを特徴とする蛍光表示管の駆動方法。
  3. 【請求項3】 蛍光表示管のフィラメントに供給するフ
    ィラメント電圧とグリッド及びアノードに供給する表示
    電圧とを生成する蛍光表示管の駆動回路であって、 入力直流電圧をオン/オフして互いに相補な差動パルス
    電圧を生成し、これら差動パルス電圧を前記フィラメン
    ト電圧として出力する差動パルス回路と、 前記差動パルス電圧を倍電圧整流した直流電圧を前記表
    示電圧として出力する倍電圧回路と、 この倍電圧回路から出力された表示電圧を検出して、検
    出結果を帰還電圧として出力する出力電圧監視回路と、 前記帰還電圧に基づいて前記表示電圧が一定となるよう
    前記入力直流電圧を調節する電圧制御回路とを有するこ
    とを特徴とする蛍光表示管の駆動回路。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の蛍光表示管の駆動回路に
    おいて、 前記電圧制御回路は、 一方の出力端子に電源電圧が与えられ、他方の出力端子
    から前記入力直流電圧を出力するトランジスタと、 一端に前記電源電圧が与えられ、他端が前記トランジス
    タの入力端子と接続された抵抗器と、 前記帰還電圧が所定の基準値と等しくなるよう前記トラ
    ンジスタの入力電流を制御するシャントレギュレータと
    からなることを特徴とする蛍光表示管の駆動回路。
  5. 【請求項5】 請求項3記載の蛍光表示管の駆動回路に
    おいて、 フィラメント電流を予め設定された一定値に維持するフ
    ィラメント定電流回路を有することを特徴とする蛍光表
    示管の駆動回路。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の蛍光表示管の駆動回路に
    おいて、 前記フィラメント定電流回路は、 一方の出力端子が前記差動パルス回路の出力と接続され
    たトランジスタと、 一端が前記トランジスタの他方の出力端子と接続され、
    他端がフィラメントと接続された半固定抵抗器と、 一端が前記差動パルス回路の出力と接続され、他端が前
    記トランジスタの入力端子と接続された抵抗器と、 前記半固定抵抗器の両端の電圧が所定の基準値と等しく
    なるよう前記トランジスタの入力電流を制御するシャン
    トレギュレータと、 カソードが前記差動パルス回路の出力と接続され、アノ
    ードがフィラメントと接続されたダイオードとからなる
    ことを特徴とする蛍光表示管の駆動回路。
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