JP2003028691A - 薄膜式センサおよびその製造方法ならびにフローセンサ - Google Patents

薄膜式センサおよびその製造方法ならびにフローセンサ

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 薄膜式のフローセンサにおいて、配線部のT
CR(抵抗温度係数)の低下を極力抑制する。 【解決手段】 基板1の上に、下部絶縁膜、Ti酸化物
等の金属酸化物よりなる密着層、Pt等の金属よりなる
抵抗膜、シリコン窒化膜等の上部絶縁膜が順次積層され
ており、密着層と抵抗膜との積層膜が蛇行形状にパター
ニングされることで配線部としての流体温度計3、測温
体4、ヒータ5が構成されているフローセンサにおい
て、下部絶縁膜の上には、配線部3〜5と同一平面内に
て配線部3〜5を取り囲むように、配線部3〜5と同一
材料よりなる膜部材11が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属抵抗膜を一対
の絶縁膜で挟んでなる薄膜部を有する薄膜式センサおよ
びその製造方法、ならびに前記薄膜部を有するフローセ
ンサおよびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】Pt等の金属よりなる抵抗膜(金属抵抗
膜)をマイクロブリッジやメンブレン上に有し、金属抵
抗膜の抵抗温度特性を利用してセンシングを行う薄膜式
センサとしては、フローセンサ、赤外線センサ、ガスセ
ンサ等が知られている。
【0003】このようなセンサは、一般に、基板の上
に、下部絶縁膜、金属抵抗膜、上部絶縁膜が順次積層さ
れて薄膜部を構成しているが、金属抵抗膜と絶縁膜(S
iO2やSiN等)との密着性を向上させ金属抵抗膜の
剥離を防止するために、下部絶縁膜と金属抵抗膜との間
に、金属酸化物よりなる密着層を介在させるようにして
いる。
【0004】また、金属抵抗膜は、その抵抗温度特性を
利用するため、下地の密着層とともに所定の配線形状に
パターニングされており、パターニングされた金属抵抗
膜と密着層との積層膜により、センシング等に用いる配
線部が構成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、本発明者等
の検討によれば、従来の薄膜式センサにおいては、基板
上に、下部絶縁膜〜配線部(金属酸化物よりなる密着層
+金属抵抗膜)まで形成した後に行う熱処理工程によ
り、配線部のTCR(抵抗温度係数)が低下するという
問題が発生することがわかった。
【0006】この配線部のTCR低下という問題につい
て、フローセンサを例にとって説明する。薄膜式センサ
の従来例として、フローセンサの構成を図11、図12
に示す。図11はフローセンサの斜視構成図、図12は
フローセンサにおける配線部3〜5の配線パターンを示
す平面図である。
【0007】空洞部1aを有する基板1の上には、空洞
部1aを覆うように薄膜部(メンブレン)10が形成さ
れており、空洞部1a上の薄膜部10には、配線部とし
てヒータ5および測温体4が形成されており、空洞部1
aからはずれた基板1上の薄膜部10には、配線部とし
ての流体温度計3が形成されている。
【0008】これら配線部3〜5は、折り返し形状にパ
ターニングされており、図11中の白抜き矢印に示す流
体の流れ方向から、流体温度計3、測温体4、ヒータ5
の順に配置されている。
【0009】このようなフローセンサでは、流体温度計
3から得られる流体温度よりも一定温度高い温度になる
ようにヒータ5を駆動する。そして、流体が流れること
により、図1の白抜き矢印で示す順流においては、測温
体4は熱を奪われて温度が下がり、白抜き矢印の逆方向
である逆流では熱が運ばれて温度が上がるため、この測
温体4と流体温度計3との温度差から流体の流量および
流れ方向を検出するものである。このとき、流体温度計
3および測温体4を形成している金属配線の抵抗値変動
から温度を測定(検出)している。
【0010】また、このフローセンサの一般的な製造方
法を図13、図14に示す。図13、図14は、最終的
に図14(c)に示すフローセンサを製造する工程を順
次示したものである。なお、図14(c)は図11中の
A−A線に沿った模式的な断面構成図である。
【0011】まず、図13(a)に示す様に、シリコン
基板1の一面上に、減圧CVD法等によりシリコン窒化
膜21を成膜し、その上にプラズマCVD法等によりシ
リコン酸化膜22を成膜し、これら2層21、22より
なる下部絶縁膜2を形成する(下部絶縁膜形成工程)。
この後、下部絶縁膜2の膜特性(応力安定性や強度等)
を高めるべく、窒素雰囲気炉等を用いてアニールする
(下部絶縁膜アニール工程)。
【0012】次に、図13(b)に示す様に、下部絶縁
膜2の上に、密着層となるTi膜3a、金属抵抗膜とな
るPt膜3bが順次積層された積層膜3cを、蒸着法や
スパッタ法等により成膜する。この後、膜特性やTCR
の向上等のために、この積層膜3cを窒素雰囲気炉等を
用いてアニールする。このアニールにより、上記Ti膜
3aは、密着層を構成する金属酸化物(本例ではTi酸
化物)となる。次に、積層膜3cの上に、配線部3〜5
のパターンに対応した形状のレジスト膜4aを形成す
る。
【0013】次に、図13(c)に示す様に、レジスト
膜4aをマスクとして積層膜3cをイオンミリング等に
よりエッチングし、配線部3〜5の形状にパターニング
する。ここまでの積層膜3cの成膜、アニールおよびパ
ターニングが、下部絶縁膜2の上に金属酸化物よりなる
密着層3aを形成する工程(密着層形成工程)、密着層
の上に金属よりなる抵抗膜3bを形成する工程(抵抗膜
形成工程)および配線部3〜5を形成する工程(配線部
形成工程)である。
【0014】次に、下部絶縁膜2の上に配線部3〜5を
覆うように、プラズマCVD法等によりシリコン酸化膜
61を成膜し、窒素雰囲気炉等を用いてアニールした
後、その上に、減圧CVD法等によりシリコン窒化膜6
2を成膜し、これら2層61、62により上部絶縁膜6
を形成する(上部絶縁膜形成工程)。
【0015】その後、図13(d)に示す様に、上記配
線部3〜5のパッド部7(図11参照)を形成するため
に上部絶縁膜6に開口7aを形成し、図14(a)に示
す様に、蒸着法やスパッタ法、およびフォトリソグラフ
法を用いたエッチング等を行うことにより、Au等より
なるパッド部7を形成する。
【0016】次に、図14(b)に示す様に、シリコン
基板1の他面に、プラズマCVD法等により成膜された
シリコン酸化膜8を形成し、これをエッチングして上記
空洞部1aに対応した開口部8aを形成する。次に、図
14(c)に示す様に、シリコン酸化膜8をマスクとし
て、シリコン基板1を、その他面からシリコン窒化膜2
1が露出するまで異方性エッチングして空洞部1aを形
成する(空洞部形成工程)。
【0017】このようにして、上記図11に示すフロー
センサを製造することができる。そして、図14(c)
に示すように、フローセンサの構成は、空洞部1aを有
する基板1上にて空洞部1a上に薄膜構造部10が形成
され、薄膜構造部10は、基板1側から下部絶縁膜2、
金属酸化物よりなる密着層3a、金属抵抗膜3b、上部
絶縁膜6が順次積層されたものであって、密着層3aと
抵抗膜3bとの積層膜3aが所定形状にパターニングさ
れることで配線部3〜5を構成しているものである。
【0018】このように、上記製造方法においては、配
線部3〜5の形成工程以降、上部絶縁膜2の高温成膜工
程や、配線部3〜5のTCR向上や経時安定性のため、
または絶縁膜2、6の応力安定性や強度を高めるための
アニール工程等、必要不可欠な熱処理工程が存在する。
【0019】ここにおいて、配線部3〜5のTCR低下
の問題は、上部絶縁膜6としてのシリコン窒化膜62を
減圧CVD法で高温(〜800℃)成膜する時や、ま
た、当該シリコン窒化膜62を低温のプラズマCVDで
成膜した後に当該PE−SiN膜62を高温でアニール
する時に生じる。
【0020】この原因は、図15に示す推定メカニズム
により説明される。水素等の還元性ガス(図15中、丸
で囲んだHとして示す)がシリコン窒化膜62の成膜時
においては原料ガスから発生し、また、シリコン窒化膜
62のアニール時においては当該窒化膜62から発生
し、高温の還元性ガス雰囲気に配線部3〜5がさらされ
る。
【0021】そのため、配線部3〜5のうち密着層を構
成している金属酸化物(TiO2等)が還元されて金属
となり、この還元された金属が、金属抵抗膜(Pt膜)
中に拡散する。それによって、配線部3〜5のTCRが
低下すると考えられ、それゆえ、密着層における金属酸
化物の還元を抑制することが必要であると考えられる。
【0022】具体的には、シリコン窒化膜62を減圧C
VD法で成膜するときには、SiH 2Cl2+NH3→S
34+H2+HClの反応であり、水素が発生し、シ
リコン酸化膜22、62中に水素が多く取り込まれる。
一方、低温で形成したPE−SiN膜を高温でアニール
することでも、PE−SiN膜から水素が発生し、これ
がシリコン酸化膜22、62中に取り込まれる。
【0023】このような推定メカニズムから、配線部3
〜5のTCR低下は、ある程度までは避けられないが、
さらに、配線部3〜5はパターニングされているため、
配線部3〜5の周囲の配線部3〜5の無い領域A(図1
5参照)において、シリコン酸化膜22、61に取り込
まれた還元性ガスが、当該酸化膜中を拡散して配線部3
〜5まで移動してくる。
【0024】すると、この領域Aから移動してきた還元
性ガスも加わって、密着層を構成する金属酸化物の還元
度合が大きくなり、結果、配線部3〜5のTCRが大き
く低下してしまうと考えられる。
【0025】また、フローセンサのように、パターニン
グされた配線部3〜5が複数種類存在する場合、各配線
部において、その周囲の配線部の無い領域Aの大きさ
(面積)は互いに異なる。
【0026】また、個々の配線部3〜5においては、そ
の役割上、線幅も異なる。例えば、フローセンサにおい
ては、ヒータ5や測温体4、流体温度計3に求められる
抵抗は駆動回路によって決まり、ヒータ5では数100
Ω、測温体4や流体温度計3では数kΩとなる。
【0027】このように、周囲の領域Aの大きさや線幅
の異なる複数の配線部が存在する場合、個々の配線部に
取り込まれる還元性ガスの量等が互いに異なる。従っ
て、各配線部のTCRの低下度合もばらつくこととな
り、例えば駆動回路が複雑化する等、好ましくない。
【0028】このようなことから、上述のフローセンサ
に限らず、基板の上に、下部絶縁膜、金属酸化物よりな
る密着層、金属抵抗膜、上部絶縁膜を順次成膜するとと
もに、パターニングされた密着層と抵抗膜との積層膜に
より配線部を構成するようにした薄膜式センサにおいて
は、配線部を形成した後に行う上部絶縁膜の成膜やアニ
ールといった熱処理工程にて、還元性ガスが発生し、そ
れにより配線部のTCRが低下するという問題が発生す
る。
【0029】そこで、本発明は上記問題に鑑み、薄膜式
センサにおいて、配線部のTCRの低下を極力抑制する
ことを目的とする。
【0030】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明では、基板(1)の上に、下
部絶縁膜(2)、金属酸化物よりなる密着層(3a)、
金属よりなる抵抗膜(3b)、上部絶縁膜(6)が順次
積層されており、密着層と抵抗膜との積層膜が所定形状
にパターニングされることで配線部(3、4、5)を構
成している薄膜式センサにおいて、下部絶縁膜の上に
は、配線部と同一平面内にて配線部の少なくとも一部を
取り囲むように、配線部と同一材料よりなる膜部材(1
1)が設けられていることを特徴とする。
【0031】それによれば、配線部(3〜5)の少なく
とも一部の周囲において配線部の無い領域に、配線部と
同一材料よりなる膜部材が存在するため、上部絶縁膜の
成膜やアニールといった熱処理工程にて発生した還元性
ガスは、この膜部材にて消費される。
【0032】従って、配線部にまで到達し配線部のTC
Rを低下させる還元性ガスの量を少なくすることができ
るため、配線部のTCRの低下を極力抑制することがで
きる。
【0033】また、本発明では、膜部材は、下部絶縁膜
の上にて配線部と同一平面内にて配線部と同一材料より
なるものであるため、配線部と同時に成膜することが可
能であり、膜部材形成用の工程を付加することなく、製
造工程の簡略化が図れる。
【0034】また、請求項2に記載の発明のように、膜
部材(11)が、配線部(3〜5)の全体を取り囲むよ
うに設けられているものにすれば、よりいっそう配線部
にまで到達する還元性ガスの量を少なくすることがで
き、請求項1の発明の効果をより高いレベルにて実現す
ることができる。
【0035】また、請求項3に記載の発明においては、
少なくとも配線部(3〜5)の近傍には、金属酸化物を
含む材料よりなる膜部材(12)が、配線部に対して電
気的に絶縁された状態で積層されて設けられていること
を特徴とする。
【0036】それによれば、上部絶縁膜の成膜やアニー
ルといった熱処理工程にて発生し上部絶縁膜や下部絶縁
膜中を拡散してくる還元性ガスは、配線部の近傍に位置
する膜部材により消費される。よって、請求項1の発明
と同様、配線部にまで到達する還元性ガスの量を少なく
することができ、配線部のTCRの低下を極力抑制する
ことができる。
【0037】ここで、配線部(3〜5)に対して電気的
に絶縁された状態で積層される膜部材(12)の配置形
態としては、請求項4に記載の発明のように、下部絶縁
膜(2)に埋設したり、請求項5に記載の発明のよう
に、上部絶縁膜(6)に埋設したりすることができる。
【0038】また、請求項1〜請求項5に記載の薄膜式
センサにおいては、請求項6に記載の発明のように、配
線部(3〜5)を構成する積層膜において、密着層(3
a)がTiの酸化物を含む材料よりなり、抵抗膜(3
b)がPtよりなるものにすることができる。
【0039】また、請求項1〜請求項6に記載の薄膜式
センサにおいては、請求項7に記載の発明のように、上
部絶縁膜(6)が、減圧CVD法により成膜されたシリ
コン窒化膜(62)を含むものであるものにすることが
できる。
【0040】また、請求項8に記載の発明では、基板
(1)の上に下部絶縁膜(2)を形成する工程と、下部
絶縁膜の上に金属酸化物よりなる密着層(3a)を形成
する工程と、密着層の上に金属よりなる抵抗膜(3b)
を形成する工程と、密着層と抵抗膜との積層膜を所定形
状にパターニングすることにより配線部(3〜5)を形
成する工程と、配線部を覆うように、上部絶縁膜(6)
を形成する工程とを備える薄膜式センサの製造方法にお
いて、上部絶縁膜を形成する工程では、上部絶縁膜とし
てプラズマCVD法により成膜されたシリコン窒化膜
(62)を形成した後、このシリコン窒化膜に対して厚
さ方向に貫通する貫通穴(62a)を形成した状態でシ
リコン窒化膜をアニールすることを特徴とする。
【0041】「課題」の欄にて述べたように、上部絶縁
膜としてシリコン窒化膜を低温のプラズマCVDで成膜
した後に当該シリコン窒化膜(PE−SiN膜)を高温
でアニールすると、PE−SiN膜から還元性ガスが発
生する。
【0042】ここにおいて、本製造方法によれば、PE
−SiN膜に対して厚さ方向に貫通する貫通穴を形成し
た状態でPE−SiN膜をアニールするようにしている
ため、PE−SiN膜から配線部へ拡散していく還元性
ガスは、当該貫通穴から外部へ脱離しやすくなる。
【0043】そのため、本製造方法においても、配線部
にまで到達する還元性ガスの量を少なくすることがで
き、配線部のTCRの低下を極力抑制することができ
る。
【0044】ここで、本製造方法においても、請求項9
に記載の発明のように、密着層(3a)をTiを含む材
料を用いて形成し、抵抗膜(3b)をPtを用いて形成
するようにできる。
【0045】また、本製造方法においては、請求項10
に記載の発明のように、貫通穴(62a)は丸穴形状で
あるものにできる。丸穴形状とすることで、例えば角穴
形状とする場合に比べて貫通穴には角部が無くなるた
め、応力集中を防止することができる。そのため、薄膜
部の強度向上、信頼性の向上が図れる。
【0046】また、請求項11に記載の発明では、空洞
部(1a)を有する基板(1)と、この基板上にて空洞
部上に形成された薄膜構造部(10)とを備え、この薄
膜構造部は、基板側から下部絶縁膜(2)、金属酸化物
よりなる密着層(3a)、金属よりなる抵抗膜(3
b)、上部絶縁膜(6)が順次積層されたものであっ
て、密着層と抵抗膜との積層膜が所定形状にパターニン
グされることで配線部(3〜5)を構成しているもので
あるフローセンサにおいて、下部絶縁膜の上には、配線
部と同一平面内にて配線部の少なくとも一部を取り囲む
ように、配線部と同一材料よりなる膜部材(11)が設
けられていることを特徴とする。
【0047】本発明は、基板に空洞部を形成し、この空
洞部上にてメンブレン構造を構成するフローセンサに係
るものであり、下部絶縁膜の上に、配線部と同一平面内
にて配線部の少なくとも一部を取り囲むように、配線部
と同一材料よりなる膜部材を設けることにより、請求項
1の発明と同様の効果を有するフローセンサを提供する
ことができる。
【0048】また、請求項12に記載の発明では、薄膜
構造部(10)において、膜部材(11)は、配線部
(3〜5)の全体を取り囲むように設けられていること
を特徴とするものであり、請求項2の発明と同様の効果
を有するフローセンサを提供することができる。
【0049】また、請求項13に記載の発明では、空洞
部(1a)上に位置する薄膜構造部(10)において、
膜部材(11)は、配線部(4、5)の一部を取り囲む
ように設けられていることを特徴とする。
【0050】空洞部(1a)上に形成された薄膜構造部
は、フローセンサにおいては、配線部の特性を向上させ
るために熱逃げを少なくした部分である。その薄膜構造
部において、膜部材を配線部の全体を取り囲むように配
置しても良いが、本発明では、配線部の一部を取り囲む
にとどめることにより、薄膜構造部の厚膜化する面積を
抑え、薄膜構造部の熱逃げ性を良好に確保することがで
きる。
【0051】また、請求項14に記載のフローセンサに
おいては、少なくとも配線部(3〜5)の近傍には、金
属酸化物を含む材料よりなる膜部材(12)が、配線部
に対して電気的に絶縁された状態で積層されて設けられ
ていることを特徴とする。それによれば、請求項3に記
載の薄膜式センサと同様の効果を有するフローセンサを
提供することができる。
【0052】また、請求項15に記載の発明では、上記
請求項14記載のフローセンサにおいて、空洞部(1
a)上に位置する薄膜構造部(10)において、膜部材
(12)は、薄膜構造部の全体ではなく配線部(4、
5)の近傍に部分的に設けられていることを特徴とす
る。
【0053】それによれば、膜部材の積層配置によって
薄膜構造部の厚膜化する面積を抑え、薄膜構造部の熱逃
げ性を良好に確保することができる利点がある。
【0054】また、請求項11〜請求項15に記載のフ
ローセンサにおいても、請求項16に記載の発明のよう
に、配線部(3〜5)を構成する積層膜において、密着
層(3a)がTiの酸化物を含む材料よりなり、抵抗膜
(3b)がPtよりなるものにすることができる。ま
た、上部絶縁膜(6)が、減圧CVD法により成膜され
たシリコン窒化膜(62)を含むものであるものにして
も良い。
【0055】また、請求項17に記載の発明では、基板
(1)の一面上に下部絶縁膜(2)を形成する工程と、
下部絶縁膜の上に金属酸化物よりなる密着層(3a)を
形成する工程と、密着層の上に金属よりなる抵抗膜(3
b)を形成する工程と、密着層と抵抗膜との積層膜を所
定形状にパターニングすることにより配線部(3〜5)
を形成する工程と、配線部を覆うように上部絶縁膜
(6)を形成する工程と、基板に対して基板の他面から
下部絶縁膜まで到達する空洞部(1a)を形成する工程
と備えるフローセンサの製造方法において、上部絶縁膜
を形成する工程では、上部絶縁膜としてプラズマCVD
法により成膜されたシリコン窒化膜(62)を形成した
後、空洞部からはずれた位置にあるシリコン窒化膜に対
して厚さ方向に貫通する貫通穴(62a)を形成した状
態でシリコン窒化膜をアニールすることを特徴とする。
【0056】本発明の製造方法によれば、上記請求項8
に記載の製造方法と同様の効果を有するフローセンサの
製造方法を提供することができる。さらに、本製造方法
では、貫通穴を空洞部上以外の部位に形成するようにし
ているから、空洞部上の薄膜構造部に貫通穴を存在させ
ることが無くなり、薄膜構造部の強度向上が図れる。
【0057】なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述
する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一
例である。
【0058】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図に示す実施形態
について説明する。以下の各実施形態は、本発明をフロ
ーセンサに具体化したものであり、上記図11、図12
および図14(c)に示す構成、上記図13、図14に
示す製造方法を基に一部変形したものである。よって、
図11〜図14と同一または均等な部分には図中、同一
符号を付して補足説明をするにとどめ、主として相違点
について説明することとする。
【0059】(第1実施形態)図1は、本発明の第1実
施形態に係るフローセンサの第1の例の要部を示す平面
図である。基板1は、単結晶シリコン基板等の半導体基
板(本例ではシリコン基板)よりなり、厚み方向に貫通
する空洞部1aを有している。この基板1上には、空洞
部1aを覆うように、薄膜構造部10が形成されてい
る。
【0060】この薄膜構造部10は、上記図14(c)
に示したように、基板1側から下部絶縁膜2(本例で
は、シリコン窒化膜21とシリコン酸化膜22)、金属
酸化物(本例ではチタン酸化物)よりなる密着層3a、
金属(本例ではPt)よりなる抵抗膜3b、上部絶縁膜
6(本例では、シリコン酸化膜61とシリコン窒化膜6
2))が順次積層されたものであって、密着層3aと抵
抗膜3bとの積層膜3cが平面折り返し形状(平面蛇行
形状)にパターニングされた配線部3〜5を構成してい
る。
【0061】ここにおいて、図1に示す第1の例では、
下部絶縁膜2の上には、配線部3〜5と同一平面(つま
り、シリコン酸化膜22の上面)内にて、各配線部3、
4、5の全体を取り囲むように、配線部3〜5と同一材
料(本例ではPt/Ti酸化物)よりなる膜部材11が
設けられている。
【0062】この膜部材11は、上記図13(b)に示
したように、密着層となるTi膜3a、金属抵抗膜とな
るPt膜3bが順次積層された積層膜3cを成膜した
後、アニールし、次に、図13(c)に示したように、
積層膜3cをエッチングすることにより、配線部3〜5
と同時に形成することができる。つまり、上記レジスト
膜4aのマスクパターンを図1に示す配線部3〜5、膜
部材11のパターンに対応して変更すれば良い。
【0063】つまり、本実施形態のフローセンサも、上
記図2、図3に示したように、基板1の一面上に下部絶
縁膜2を形成する下部絶縁膜形成工程、下部絶縁膜アニ
ール工程を行い、続いて、密着層形成工程、抵抗膜形成
工程、配線部形成工程を行って配線部3〜5を形成する
とともに膜部材11を形成し、その後、上部絶縁膜形成
工程〜空洞部形成工程までを行うことで、製造すること
ができる。
【0064】なお、上部絶縁膜6における上層のシリコ
ン窒化膜62は、高温の減圧CVD法により成膜したも
の(LP−SiN膜)でも良いし、低温のプラズマCV
Dで成膜した後に当該シリコン窒化膜(PE−SiN
膜)62を高温でアニールすることにより成膜するよう
にしても良い。いずれにしても、上述したように水素等
の還元性ガスが発生する。
【0065】そして、本実施形態では、この還元性ガス
による配線部のTCR低下対策として、図1に示したよ
うに、下部絶縁膜2の上に、配線部3〜5と同一平面内
にて配線部3〜5の全体を取り囲むように、配線部3〜
5と同一材料よりなる膜部材11を設けている。
【0066】それによれば、すべての配線部3〜5の周
囲において配線部3〜5の無い領域に、配線部3〜5と
同一材料よりなる膜部材11が存在するため、上部絶縁
膜6のシリコン窒化膜62の減圧CVD成膜や、プラズ
マCVD成膜後のアニールといった熱処理工程にて発生
した水素等の還元性ガスは、この膜部材11にて消費さ
れる。
【0067】つまり、膜部材11に集まった水素等の還
元性ガスは、膜部材11を構成する金属酸化物(本例で
はPt/Ti酸化物におけるチタン酸化物)を還元する
のに消費される。
【0068】従って、配線部3〜5のTCRを低下させ
る作用をもたらす還元性ガスが配線部3〜5にまで到達
する量を、少なくすることができるため、配線部3〜5
のTCRの低下を極力抑制することができる。
【0069】図2は、実際に、図1に示す本実施形態の
第1の例と上記図12に示した従来例のパターンとで、
TCRの低下度合を調べた結果を示す図である。従来例
に比べて、本実施形態のTCRは向上しており、また、
各配線部3〜5間でのTCRばらつきもほとんどなく、
膜部材11による効果がはっきりと現れている。
【0070】なお、従来例では、配線部3〜5のうち、
TCRの低下度合は、ヒータ5がもっとも小さく、次い
で測温体4、そして流体温度計3がもっとも大きくなっ
ている。これは、ヒータ5は配線部のうち最も線幅が広
いためであり、また、同程度に線幅が細い測温体4と流
体温度計3とでは、その周囲の配線部の無い領域(上記
領域A)の面積が、流体温度計3の方が大きく、多量の
還元性ガスを取り込み易いためである。
【0071】また、膜部材11は、下部絶縁膜2の上に
て配線部3〜5と同一平面内にて配線部3〜5と同一材
料よりなるものであるため、上述したように、マスクパ
ターンの変更程度にて配線部3〜5と同時に形成するこ
とが可能であり、膜部材11を形成するための工程を特
に付加することなく、製造工程の簡略化が図れる。
【0072】また、本実施形態では、上記図1に示した
ように、膜部材11が、配線部3〜5の全体を取り囲む
ように設けられていなくとも良く、下部絶縁膜2上の配
線部3〜5と同一平面内にて、配線部3〜5の一部を取
り囲むように設けられていても良い。それによっても、
膜部材11による効果により、上記図2に示す様な従来
例における配線部3〜5のTCRの低下を極力抑制する
ことができる。
【0073】例えば、図3(本実施形態の第2の例)、
図4(本実施形態の第3の例)、図5(本実施形態の第
4の例)に示すような膜部材11の配置パターンを採用
することができる。
【0074】図3に示す第2の例では、膜部材11は、
幅広で比較的TCR低下の少ないヒータ5の周囲では部
分的に設け、測温体4および流体温度計3は全体を取り
囲んでいる。それにより、空洞部1a上に形成された薄
膜構造部10において、上記図1に示す第1の例に比べ
て、膜部材11の形成領域をかなり部分的なものにして
いる。
【0075】そのため、上記図1に示す第1の例より
は、TCR低下抑制効果は多少劣るものの、膜部材形成
によって薄膜構造部10が厚膜化する面積を抑え、薄膜
構造部10の熱逃げ性を良好に確保することができ、ヒ
ータ5の消費電力の増大を防止できる。ちなみに、上記
第1の例では、薄膜構造部10全体が厚膜化するため、
熱逃げ性の低下に伴うヒータ消費電力の増大は避けられ
ない。
【0076】また、図4、図5に示す第3、第4の例で
は、各配線部3、4、5のほとんど全体が、膜部材11
によって取り囲まれているが、薄膜構造部10に占める
膜部材11の形成領域は部分的なものであるため、図3
に示す第2の例と同様に、ヒータ消費電力の増大を防止
できる。
【0077】(第2実施形態)図6は、本発明の第2実
施形態に係るフローセンサの第1の例を示す概略断面図
であり、図7は第2の例を示す概略断面図であり、図8
は第3の例を示す概略断面図である。これら図6〜図8
は上記図14(c)に対応した断面にて示してある。第
1実施形態との相違点について主として述べる。
【0078】上記第1実施形態では、還元性ガスを吸収
する機能を有する膜部材(以下、第1の膜部材という)
11が配線部3〜5と同一平面内に設けられていたが、
本第2実施形態では、金属酸化物を含む材料よりなる膜
部材(以下、第2の膜部材という)12が、少なくとも
配線部3〜5の近傍にて、配線部3〜5に対して電気的
に絶縁された状態で積層されて設けられている。
【0079】第2の膜部材12は、還元性ガスを消費す
るために金属酸化物であればかまわないが、本実施形態
の各例では、配線部3〜5と同一の材料すなわちPt/
Ti酸化物の積層膜よりなる。
【0080】図6に示す第1の例では、第2の膜部材1
2は基板上のほぼ全域にて下部絶縁膜2に埋設された形
となっている。具体的には、シリコン窒化膜21を成膜
した後、シリコン酸化膜22の成膜を2回に分けるとと
もに、1回目と2回目の間にTi膜、Pt膜を成膜する
ようにする。そして、下部絶縁膜2のアニールを行うこ
とにより、その熱によって、Ti膜が酸化するため、P
t/Ti酸化物の積層膜よりなる第2の膜部材12が形
成される。
【0081】図7に示す第2の例では、第2の膜部材1
2は基板上のほぼ全域にて上部絶縁膜6に埋設された形
となっている。具体的には、シリコン酸化膜61を成膜
した後、Ti膜、Pt膜を順次成膜し、その上に、シリ
コン窒化膜62を成膜する。このとき、LP−SiN膜
62の成膜時の熱や、PE−SiN膜62の成膜後のア
ニールの熱によって、Ti膜が酸化し、Pt/Ti酸化
物の積層膜よりなる第2の膜部材12が形成される。
【0082】また、上記第1の例、第2の例では、第2
の膜部材12は、空洞部1a上の薄膜構造部10の全体
に設けられているが、図8に示す第3の例では、下部絶
縁膜2に埋設された第2の膜部材12は、空洞部1a上
に位置する薄膜構造部10において配線部4、5の近傍
に部分的に設けられている。なお、第3の例において、
第2の膜部材12が上部絶縁膜6に埋設されていても良
い。
【0083】そして、本実施形態の各例においても、L
P−SiN膜62の成膜時やPE−SiN膜62のアニ
ール時に、水素等の還元性ガスが発生するが、この還元
性ガスが上部絶縁膜6や下部絶縁膜2中を拡散してくる
間に、第2の膜部材12により消費される。
【0084】つまり、第2の膜部材12に集まった水素
等の還元性ガスは、第2の膜部材12を構成する金属酸
化物(本例ではPt/Ti酸化物におけるチタン酸化
物)を還元するのに消費される。
【0085】従って、本実施形態においても、配線部3
〜5のTCRを低下させる作用をもたらす還元性ガスが
配線部3〜5にまで到達する量を、少なくすることがで
きるため、上記図2に示したような従来例における配線
部のTCRの低下を極力抑制することができる。
【0086】また、図8に示す第3の例では、空洞部1
a上に位置する薄膜構造部10において、第2の膜部材
12は、薄膜構造部10の全体ではなく配線部4、5の
近傍に部分的に設けられている。そのため、第2の膜部
材12を積層配置することによって薄膜構造部10が厚
膜化する面積を抑え、薄膜構造部10の熱逃げ性を良好
に確保することができ、第1、第2の例に比べてヒータ
消費電力の増大を防止できる利点がある。
【0087】(第3実施形態)図9は、本発明の第3実
施形態に係るフローセンサの第1の例を示す概略断面図
であり、図10は第2の例を示す概略断面図である。こ
れら図9、図10は上記図14(c)に対応した断面に
て示してある。本実施形態は主として製造方法に係るも
のである。
【0088】本実施形態のフローセンサの製造方法も、
基本的には、上記図13、図14に示した製造方法と同
様、下部絶縁膜形成工程、密着層形成工程、抵抗膜形成
工程、配線部形成工程、上部絶縁膜形成工程、空洞部形
成工程を備える。
【0089】ここにおいて、本実施形態では、上部絶縁
膜形成工程に特徴を持たせたものであり、上部絶縁膜6
として、シリコン酸化膜61を成膜した後、その上に、
プラズマCVD法により成膜されたシリコン窒化膜(P
E−SiN膜)62を形成し、次に、図9、図10に示
すように、PE−SiN膜62に対して厚さ方向に貫通
する貫通穴62aを、配線部3〜5の周囲(または配線
部3〜5の上)に形成した状態でPE−SiN膜62を
アニールするものである。
【0090】ここで、貫通穴62aは、ドライエッチン
グ等により形成することができる。また、貫通穴62a
は、PE−SiN膜62だけでなく、その下のシリコン
酸化膜61までも貫通していて良い。
【0091】図9に示す第1の例では、貫通穴62aは
空洞部1a上の薄膜構造部10におけるPE−SiN膜
62にも形成するが、図10に示す第2の例では、貫通
穴62aは、空洞部1a上のPE−SiN膜62には形
成せず、空洞部1aからはずれた位置にあるPE−Si
N膜62aに対して形成する。
【0092】ところで、上述したように、上部絶縁膜と
してのPE−SiN膜62を高温でアニールすると、P
E−SiN膜62から水素等の還元性ガスが発生する。
ここにおいて、本製造方法によれば、PE−SiN膜6
2に対して厚さ方向に貫通する貫通穴62aを形成した
状態でPE−SiN膜62をアニールするようにしてい
る。
【0093】それにより、PE−SiN膜62から配線
部3〜5へ拡散していく還元性ガスは、当該貫通穴62
aから外部へ脱離しやすくなる。そのため、本製造方法
によれば、配線部3〜5にまで到達する還元性ガスの量
を少なくすることができ、配線部のTCRの低下を極力
抑制することができる。
【0094】さらに、本実施形態の第2の例の製造方法
では、貫通穴62aを空洞部1a上以外の部位に形成す
るようにしているから、空洞部1a上の薄膜構造部10
に貫通穴62aを存在させることが無くなり、薄膜構造
部10の強度向上を図ることができる。
【0095】また、本実施形態においては、貫通穴62
aは丸穴形状(つまり、開口形状が円または楕円)であ
ることが好ましい。例えば、貫通穴62aを角穴形状と
すると、貫通穴62の開口縁部に角部ができ、この角部
に応力集中が発生しやすくなって、薄膜構造部の強度が
低下するおそれがある。その点、丸穴形状とすること
で、そのような角部が無くなるため、薄膜構造部10の
強度向上、信頼性の向上が図れる。
【0096】また、本実施形態において、PE−SiN
膜62に形成した貫通穴62aは、基板1の空洞部1a
を形成するための異方性エッチング用の穴として兼用し
ても良い。
【0097】(他の実施形態)なお、本発明は上記した
フローセンサ以外にも、薄膜式センサであれば、赤外線
センサ、ガスセンサ、湿度センサ等に適用可能である。
また、基板には空洞部が無いものであっても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るフローセンサの第
1の例の要部を示す平面図である。
【図2】上記第1実施形態の第1の例によるTCR低下
の抑制効果を示す図である。
【図3】上記第1実施形態に係るフローセンサの第2の
例の要部を示す平面図である。
【図4】上記第1実施形態に係るフローセンサの第3の
例の要部を示す平面図である。
【図5】上記第1実施形態に係るフローセンサの第4の
例の要部を示す平面図である。
【図6】本発明の第2実施形態に係るフローセンサの第
1の例を示す概略断面図である。
【図7】上記第2実施形態に係るフローセンサの第2の
例を示す概略断面図である。
【図8】上記第2実施形態に係るフローセンサの第3の
例を示す概略断面図である。
【図9】本発明の第3実施形態に係るフローセンサの第
1の例を示す概略断面図である。
【図10】上記第3実施形態に係るフローセンサの第2
の例を示す概略断面図である。
【図11】従来の一般的なフローセンサの斜視構成図で
ある。
【図12】図11のフローセンサにおける配線部の配線
パターンを示す平面図である。
【図13】図11のフローセンサの製造方法を示す工程
図である。
【図14】図13に続く製造方法を示す工程図である。
【図15】配線部のTCR低下の推定メカニズムを示す
図である。
【符号の説明】
1…基板、1a…空洞部、2…下部絶縁膜、3…流体温
度計、3a…密着層、3b…抵抗膜、4…測温体、5…
ヒータ、6…上部絶縁膜、10…薄膜構造部、11…膜
部材(第1の膜部材)、12…膜部材(第2の膜部
材)、62…シリコン窒化膜、62a…貫通穴。
フロントページの続き Fターム(参考) 2F035 EA08 5E034 AA09 AB08 AC12 DA02 DB11 DE12 DE16

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板(1)の上に、下部絶縁膜(2)、
    金属酸化物よりなる密着層(3a)、金属よりなる抵抗
    膜(3b)、上部絶縁膜(6)が順次積層されており、
    前記密着層と前記抵抗膜との積層膜が所定形状にパター
    ニングされることで配線部(3、4、5)を構成してい
    る薄膜式センサにおいて、 前記下部絶縁膜の上には、前記配線部と同一平面内にて
    前記配線部の少なくとも一部を取り囲むように、前記配
    線部と同一材料よりなる膜部材(11)が設けられてい
    ることを特徴とする薄膜式センサ。
  2. 【請求項2】 前記膜部材(11)は、前記配線部(3
    〜5)の全体を取り囲むように設けられていることを特
    徴とする請求項1に記載の薄膜式センサ。
  3. 【請求項3】 基板(1)の上に、下部絶縁膜(2)、
    金属酸化物よりなる密着層(3a)、金属よりなる抵抗
    膜(3b)、上部絶縁膜(6)が順次積層されており、
    前記密着層と前記抵抗膜との積層膜が所定形状にパター
    ニングされることで配線部(3〜5)を構成している薄
    膜式センサにおいて、 少なくとも前記配線部の近傍には、金属酸化物を含む材
    料よりなる膜部材(12)が、前記配線部に対して電気
    的に絶縁された状態で積層されて設けられていることを
    特徴とする薄膜式センサ。
  4. 【請求項4】 前記膜部材(12)は、前記下部絶縁膜
    (2)に埋設されていることを特徴とする請求項3に記
    載の薄膜式センサ。
  5. 【請求項5】 前記膜部材(12)は、前記上部絶縁膜
    (6)に埋設されていることを特徴とする請求項3に記
    載の薄膜式センサ。
  6. 【請求項6】 前記配線部(3〜5)を構成する積層膜
    において、前記密着層(3a)はTiの酸化物を含む材
    料よりなり、前記抵抗膜(3b)はPtよりなることを
    特徴とする請求項1ないし5のいずれか1つに記載の薄
    膜式センサ。
  7. 【請求項7】 前記上部絶縁膜(6)は、減圧CVD法
    により成膜されたシリコン窒化膜(62)を含むもので
    あることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1つ
    に記載の薄膜式センサ。
  8. 【請求項8】 基板(1)の上に下部絶縁膜(2)を形
    成する工程と、 前記下部絶縁膜の上に金属酸化物よりなる密着層(3
    a)を形成する工程と、 前記密着層の上に金属よりなる抵抗膜(3b)を形成す
    る工程と、 前記密着層と前記抵抗膜との積層膜を所定形状にパター
    ニングすることにより配線部(3〜5)を形成する工程
    と、 前記配線部を覆うように、上部絶縁膜(6)を形成する
    工程とを備える薄膜式センサの製造方法において、 前記上部絶縁膜を形成する工程では、前記上部絶縁膜と
    してプラズマCVD法により成膜されたシリコン窒化膜
    (62)を形成した後、このシリコン窒化膜に対して厚
    さ方向に貫通する貫通穴(62a)を形成した状態で前
    記シリコン窒化膜をアニールすることを特徴とする薄膜
    式センサの製造方法。
  9. 【請求項9】 前記密着層(3a)をTiを含む材料を
    用いて形成し、前記抵抗膜(3b)をPtを用いて形成
    することを特徴とする請求項8に記載の薄膜式センサの
    製造方法。
  10. 【請求項10】 前記貫通穴(62a)は丸穴形状であ
    ることを特徴とする請求項8または9に記載の薄膜式セ
    ンサの製造方法。
  11. 【請求項11】 空洞部(1a)を有する基板(1)
    と、 この基板上にて前記空洞部上に形成された薄膜構造部
    (10)とを備え、 この薄膜構造部は、前記基板側から下部絶縁膜(2)、
    金属酸化物よりなる密着層(3a)、金属よりなる抵抗
    膜(3b)、上部絶縁膜(6)が順次積層されたもので
    あって、前記密着層と前記抵抗膜との積層膜が所定形状
    にパターニングされることで配線部(3〜5)を構成し
    ているものであるフローセンサにおいて、 前記下部絶縁膜の上には、前記配線部と同一平面内にて
    前記配線部の少なくとも一部を取り囲むように、前記配
    線部と同一材料よりなる膜部材(11)が設けられてい
    ることを特徴とするフローセンサ。
  12. 【請求項12】 前記薄膜構造部(10)において、前
    記膜部材(11)は、前記配線部(3〜5)の全体を取
    り囲むように設けられていることを特徴とする請求項1
    1に記載のフローセンサ。
  13. 【請求項13】 前記空洞部(1a)上に位置する前記
    薄膜構造部(10)において、前記膜部材(11)は、
    前記配線部(4、5)の一部を取り囲むように設けられ
    ていることを特徴とする請求11に記載のフローセン
    サ。
  14. 【請求項14】 空洞部(1a)を有する基板(1)
    と、この基板上にて前記空洞部上に形成された薄膜構造
    部(10)とを備え、 この薄膜構造部は、前記基板側から下部絶縁膜(2)、
    金属酸化物よりなる密着層(3a)、金属よりなる抵抗
    膜(3b)、上部絶縁膜(6)が順次積層されたもので
    あって、前記密着層と前記抵抗膜との積層膜が所定形状
    にパターニングされることで配線部(3〜5)を構成し
    ているものであるフローセンサにおいて、 少なくとも前記配線部の近傍には、金属酸化物を含む材
    料よりなる膜部材(12)が、前記配線部に対して電気
    的に絶縁された状態で積層されて設けられていることを
    特徴とするフローセンサ。
  15. 【請求項15】 前記空洞部(1a)上に位置する前記
    薄膜構造部(10)において、前記膜部材(12)は、
    前記薄膜構造部の全体ではなく前記配線部(4、5)の
    近傍に部分的に設けられていることを特徴とする請求項
    14に記載のフローセンサ。
  16. 【請求項16】 前記配線部(3〜5)を構成する積層
    膜において、前記密着層(3a)はTiの酸化物を含む
    材料よりなり、前記抵抗膜(3b)はPtよりなること
    を特徴とする請求項11ないし15のいずれか1つに記
    載のフローセンサ。
  17. 【請求項17】 基板(1)の一面上に下部絶縁膜
    (2)を形成する工程と、 前記下部絶縁膜の上に金属酸化物よりなる密着層(3
    a)を形成する工程と、 前記密着層の上に金属よりなる抵抗膜(3b)を形成す
    る工程と、 前記密着層と前記抵抗膜との積層膜を所定形状にパター
    ニングすることにより配線部(3〜5)を形成する工程
    と、 前記配線部を覆うように上部絶縁膜(6)を形成する工
    程と、 前記基板に対して前記基板の他面から前記下部絶縁膜ま
    で到達する空洞部(1a)を形成する工程と備えるフロ
    ーセンサの製造方法において、 前記上部絶縁膜を形成する工程では、前記上部絶縁膜と
    してプラズマCVD法により成膜されたシリコン窒化膜
    (62)を形成した後、 前記空洞部からはずれた位置にある前記シリコン窒化膜
    に対して厚さ方向に貫通する貫通穴(62a)を形成し
    た状態で前記シリコン窒化膜をアニールすることを特徴
    とするフローセンサの製造方法。
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