JPH09237903A - フローティング構造の形成方法 - Google Patents

フローティング構造の形成方法

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JPH09237903A
JPH09237903A JP8067303A JP6730396A JPH09237903A JP H09237903 A JPH09237903 A JP H09237903A JP 8067303 A JP8067303 A JP 8067303A JP 6730396 A JP6730396 A JP 6730396A JP H09237903 A JPH09237903 A JP H09237903A
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semiconductor thin
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エッチングストッパーとしての拡散領域をフ
ローティング部に形成する必要がなく、フローティング
部の小型化を可能にする。電界エッチングを用いること
なく、複雑な形状のフローティング部の形成を可能にす
るとともに、1つの単結晶半導体基板に多数のフローテ
ィング部を形成することを可能にする。 【解決手段】 単結晶半導体基板11上に絶縁層12が
形成され、該絶縁層12上に単結晶半導体薄膜13が形
成されてなる積層基板を用意する。次に、前記積層基板
におけるフローティング部14の形成予定領域の単結晶
半導体基板11を単結晶半導体基板11の側からエッチ
ングして、単結晶半導体基板11に開口部11aを形成
する。前記積層基板におけるフローティング部14の形
成予定領域の絶縁層12を、開口部11aからエッチン
グ除去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体圧力センサ
ー、半導体加速度センサー、半導体ガス流量計、熱型赤
外線撮像素子、半導体マイクロヒーターなどで用いられ
るフローティング構造の形成方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体圧力センサーや半導体加速度セン
サーのように、半導体の変形による抵抗値の変化を計測
するセンサーにおいては、微少な圧力や加速度を検出す
るために、変形し易いように、なるべく薄い半導体薄膜
上にセンサー部を形成する必要がある。また、半導体ガ
ス流量計や熱型赤外線撮像素子、半導体マイクロヒータ
ーのように、熱の変化を検出したり熱の変化を発生させ
る素子においては、微少な温度変化を検出したり、非常
に短時間の間に温度変化を起こさせる必要があり、温度
検出部や発熱部の熱容量を小さくするために、薄い半導
体薄膜上にそれぞれの素子を形成する必要がある。そし
て、これらの半導体薄膜として単結晶半導体薄膜を用い
た方が、センサー部等に存在するPN接合やショットキ
ー接合などにおいて、リーク電流が少なく、均一性が良
いなど特性面で優れたセンサーや素子が作成できる。さ
らに、読み出し回路等の周辺回路を前記センサー部等の
周囲に形成するためには、センサー部等を形成する単結
晶半導体薄膜を単結晶半導体基板により支持することが
好ましい。
【0003】そこで、半導体圧力センサー、半導体加速
度センサー、半導体ガス流量計、熱型赤外線撮像素子、
半導体マイクロヒーターなどにおいては、単結晶半導体
基板と、周辺部の少なくとも一部が前記単結晶半導体基
板により支持されて浮いたフローティング部であって単
結晶半導体薄膜を含むフローティング部と、を有するフ
ローティング構造が採用されている。
【0004】従来、このようなフローティング構造は、
高濃度にボロンを拡散させたシリコンがKOH水溶液や
ヒドラジン水溶液などの異方性エッチング液にほとんど
エッチングされないことを利用して、形成されていた。
すなわち、従来は、単結晶半導体基板を用意し、該単結
晶半導体基板のフローティング部形成予定領域における
外周付近に高濃度ボロン拡散領域を形成し、この拡散領
域をエッチングストッパーとして前記単結晶半導体基板
を異方性エッチングして、前記単結晶半導体基板の一部
をフローティング部の単結晶半導体薄膜とすることによ
り、フローティング構造を形成していた。
【0005】このような従来のフローティング構造の形
成方法の一例について、図12を用いて説明する。図1
2は、従来のフローティング構造の形成方法の工程を示
す概略断面図である。
【0006】まず、面方位(111)のN型単結晶シリ
コン基板1の一部に、フローティング部2の形成予定領
域における外周付近に高濃度にボロンを拡散させた幅の
広い拡散領域3を形成する。その後、基板1上にシリコ
ン酸化膜4を形成し、さらにその上にフォトレジスト5
を塗布し、フォトリソグラフィーの手法を用いてフォト
レジスト5に開口部5aを形成する。そして、該開口部
5aからシリコン酸化膜4及びシリコン単結晶基板1を
エッチングして、シリコン酸化膜4及びシリコン単結晶
基板1に溝6を形成する(図12(a))。その後、フ
ォトレジスト5を除去した後に、KOH水溶液やヒドラ
ジン水溶液などの異方性エッチング液で溝6からシリコ
ン単結晶基板1を異方性エッチングする。その結果、シ
リコン単結晶基板1として面方位(111)のものが用
いられているとともに前述したような異方性エッチング
液が用いられていることから、図12(b)に示すよう
に、高濃度ボロン拡散領域3がエッチングストッパーと
なり、シリコン単結晶基板1の一部からなる単結晶シリ
コン薄膜7及び拡散領域3の下に空隙8が形成され、単
結晶シリコン薄膜7を有するフローティング部2が形成
され、フローティング構造を得ることができる。
【0007】また、シリコン基板上に該基板と電導型の
異なるシリコン層を積層し、このPN接合間にバイアス
電圧を印加しながらエッチングを行う電界エッチングの
手法を用いて、フローティング構造を形成する方法も知
られている。
【0008】なお、従来のフローティング構造の形成方
法では、いずれの方法であっても、単結晶半導体基板を
用意し、該単結晶半導体基板の一部をフローティング部
の単結晶半導体薄膜とするものであった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た図12に示す従来のフローティング構造の形成方法で
は、エッチングストッパーとして用いる幅の広い高濃度
ボロン拡散領域3が必要であるため、センサー部等とな
るフローティング部2を小型化することができなかっ
た。また、前述した電界エッチングの手法を用いたフロ
ーティング構造の形成方法では、個々の島領域に電位を
取ってエッチングする必要があるため、複雑な形状のフ
ローティング部(すなわち、センサー部等)を形成する
場合や、1素子(すなわち、1つの単結晶半導体基板)
上に多数のフローティング部を集積する場合には、事実
上使用できなかった。
【0010】本発明は、前記事情に鑑みてなされたもの
で、エッチングストッパーとしての拡散領域をフローテ
ィング部に形成する必要がなく、フローティング部の小
型化を図ることができ、しかも、電界エッチングを用い
ることなく複雑な形状のフローティング部を形成するこ
ともできるとともに1つの単結晶半導体基板に多数のフ
ローティング部を形成することもできる、フローティン
グ構造の形成方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明の第1の態様によるフローティング構造の形
成方法は、単結晶半導体基板と、周辺部の少なくとも一
部が前記単結晶半導体基板により支持されて浮いたフロ
ーティング部であって単結晶半導体薄膜を含むフローテ
ィング部と、を有するフローティング構造を形成する方
法において、単結晶半導体基板上に絶縁層が形成され、
該絶縁層上に単結晶半導体薄膜が形成されてなる積層基
板を用意する第1の段階と、前記積層基板の前記単結晶
半導体薄膜の一部を前記フローティング部の前記単結晶
半導体薄膜とする第2の段階と、を備えたものである。
【0012】本発明の第2の態様によるフローティング
構造の形成方法は、前記第1の態様によるフローティン
グ構造の形成方法において、前記第2の段階が、前記積
層基板における前記フローティング部の形成予定領域の
少なくとも一部の領域の前記単結晶半導体基板を当該単
結晶半導体基板側からエッチング除去して、当該単結晶
半導体基板に前記絶縁層の当該単結晶半導体基板側の面
を露出させる開口部を形成する段階と、前記積層基板に
おける前記フローティング部の形成予定領域の前記絶縁
層を前記単結晶半導体基板の前記開口部からエッチング
除去する段階と、を含むものである。
【0013】本発明の第3の態様によるフローティング
構造の形成方法は、前記第1の態様によるフローティン
グ構造の形成方法において、前記第2の段階が、前記積
層基板における前記フローティング部の形成予定領域の
前記単結晶半導体基板を当該単結晶半導体基板側からエ
ッチング除去する段階を含むものである。
【0014】本発明の第4の態様によるフローティング
構造の形成方法は、前記第1の態様によるフローティン
グ構造の形成方法において、前記第2の段階が、前記積
層基板における前記フローティング部の形成予定領域の
一部の領域の前記単結晶半導体薄膜を当該単結晶半導体
薄膜の側からエッチング除去して、当該単結晶半導体薄
膜に前記絶縁層の当該単結晶半導体薄膜側の面を露出さ
せる開口部を形成する段階と、前記積層基板における前
記フローティング部の形成予定領域の前記絶縁層を前記
単結晶半導体薄膜の前記開口部からエッチング除去する
段階と、を含むものである。
【0015】本発明の第5の態様によるフローティング
構造の形成方法は、前記第1の態様によるフローティン
グ構造の形成方法において、前記第2の段階が、前記積
層基板における前記フローティング部の形成予定領域の
周囲の少なくとも一部に沿った領域の前記単結晶半導体
薄膜を当該単結晶半導体薄膜の側からエッチング除去し
て、当該単結晶半導体薄膜に前記絶縁層の当該単結晶半
導体薄膜側の面を露出させる開口部を形成する段階と、
前記積層基板における前記フローティング部の形成予定
領域の前記絶縁層のうちの少なくとも前記単結晶半導体
薄膜側の部分を前記単結晶半導体薄膜の前記開口部から
エッチング除去する段階と、を含むものである。
【0016】本発明の第6の態様によるフローティング
構造の形成方法は、前記第5の態様によるフローティン
グ構造の形成方法において、前記開口部を形成する前記
段階は、前記積層基板における前記フローティング部の
形成予定領域を挟む領域の前記単結晶半導体薄膜を当該
単結晶半導体薄膜の側からエッチング除去して、前記開
口部をストライプ状に形成する段階を含むものである。
【0017】本発明の第7の態様によるフローティング
構造の形成方法は、前記第1の態様によるフローティン
グ構造の形成方法において、前記第2の段階が、前記積
層基板における前記フローティング部の形成予定領域の
周囲の全周に沿った領域の前記単結晶半導体薄膜及び前
記絶縁層を前記単結晶半導体薄膜の側からエッチング除
去して、前記単結晶半導体薄膜及び前記絶縁層に前記単
結晶半導体基板の前記絶縁層側の面を露出させる開口部
を形成する段階と、前記開口部から露出した前記絶縁層
の端面であって前記フローティング部の形成予定領域側
の端面を覆わずに、前記開口部から露出した前記絶縁層
の端面であって前記フローティング部の形成予定領域外
の側の端面を少なくとも覆うようにエッチングマスクを
形成する段階と、前記開口部から前記フローティング部
の形成予定領域の前記絶縁層をエッチング除去する段階
と、を含むものである。
【0018】前記第1の態様によれば、従来と異なり、
単結晶半導体基板自体の一部をフローティング部の単結
晶半導体薄膜とするのではなく、単結晶半導体基板、絶
縁層及び単結晶半導体薄膜がこの順に積層された積層基
板を用意し、該積層基板の単結晶半導体薄膜の一部をフ
ローティング部の単結晶半導体薄膜としている。したが
って、積層基板の前記単結晶半導体薄膜の一部をフロー
ティング部の単結晶半導体薄膜とする第2の段階におい
て、具体的には例えば前記第2乃至第7の態様のような
工程を行い、互いに隣接して積層された単結晶半導体基
板と絶縁層との間の物質の相違により得られる両者間の
エッチング選択性や、互いに隣接して積層された絶縁層
と単結晶半導体薄膜との間の物質の相違により得られる
両者間のエッチング選択性を、巧みに利用することによ
り、エッチングストッパーとしての拡散領域をフローテ
ィング部に形成する必要がなくなるとともに、電界エッ
チングを用いる必要がなくなる。このため、前記第1の
態様によれば、フローティング部の小型化を図ることが
でき、また、複雑な形状のフローティング部を形成する
こともできるとともに1つの単結晶半導体基板に多数の
フローティング部を形成することもできる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明によるフローティン
グ構造の形成方法について、図面を参照して説明する。
【0020】まず、本発明の第1の実施の形態によるフ
ローティング構造の形成方法について、図1乃至図3を
参照して説明する。
【0021】図1は、本実施の形態による形成方法を用
いて形成したフローティング構造の基本構造を模式的に
示す図であり、図1(a)はその概略平面図、図1
(b)は図1(a)中のI−I線に沿った概略断面図で
ある。図1(a)は、フローティング部14を縦横2個
ずつ配置した状態を示しているが、その数は1個以上で
あればよい。また、図2は、本実施の形態による形成方
法の工程を示す概略断面図であり、図1(b)に対応し
ている。図3は、図1に示すフローティング構造を用い
て構成した歪みセンサーあるいは加速度センサーの要部
を模式的に示す概略断面図であり、図1(b)に対応し
ている。なお、図1乃至図3において、同一又は対応す
る要素には同一符号を付している。
【0022】図1に示すフローティング構造では、単結
晶シリコン基板等の単結晶半導体基板11上にシリコン
酸化膜等の絶縁層12が形成され、該絶縁層12上に単
結晶シリコン薄膜等の単結晶半導体薄膜13が形成され
ている。単結晶半導体薄膜13はフローティング部14
の領域においても連続している一方、フローティング部
14の下方の絶縁層12及び単結晶半導体基板11が除
去されており、単結晶半導体薄膜13の一部がフローテ
ィング部14となっている。したがって、図1に示すフ
ローティング構造は、単結晶半導体基板11と、周辺部
の全体が単結晶半導体基板11により絶縁層12を介し
て支持されて浮いた単結晶半導体薄膜13の一部からな
るフローティング部14と、を有している。
【0023】次に、本実施の形態による形成方法につい
て、図2を参照して説明する。
【0024】まず、単結晶半導体基板11上に絶縁層1
2が形成され、該絶縁層12上に単結晶半導体薄膜13
が形成されてなる積層基板16を用意する。そして、該
積層基板16の単結晶半導体基板11側に、フローティ
ング部14の形成予定領域に対応する開口部17aを持
ったエッチングマスク17を公知のフォトリソエッチン
グ手法を用いて形成する(図2(a))。
【0025】次に、やはり公知のエッチング手法を用い
て、エッチングマスク17の開口部17aからフローテ
ィング部14の形成予定領域の単結晶半導体基板11を
エッチング除去して、単結晶半導体基板11に絶縁層1
2の単結晶半導体基板11側(図中下側)の面を露出さ
せる開口部11aを形成し、エッチングマスク17を除
去する(図2(b))。ここで用いるエッチング手法
は、薬液を用いるウエットエッチング、あるいは、プラ
ズマエッチング、反応性イオンエッチングなどのドライ
エッチング手法等を用いることができる。
【0026】最後に、積層基板16におけるフローティ
ング部14の形成予定領域の絶縁層12を単結晶半導体
基板11の開口部11aから選択的にエッチング除去す
る。これにより、図1に示すフローティング構造が完成
する。
【0027】なお、本実施の形態において用いるエッチ
ングは、異方性エッチングではなく、例えば、等方性エ
ッチングであることが好ましい。異方性エッチング液を
用いる場合には、(1)半導体素子の不安定性を引き起
こすアルカリイオンであるカリウム(K)が異方性エッ
チング液に含まれるため、半導体製造工程では使用しに
くい、(2)一方、異方性エッチング液であるヒドラジ
ンは、燃え易く、火災が発生しないように十分な対策が
必要である、などの問題が生ずるからである。このよう
な事情は、後述する本発明の他の種々の実施の形態にお
いても同様である。なお、前述した図12に示す従来の
形成方法では異方性エッチング液を用いざるを得なかっ
たものである。
【0028】本実施の形態によれば、エッチングストッ
パーとしての拡散領域はフローティング部14に形成さ
れず、また、電界エッチングを用いていない。このた
め、本実施の形態によれば、フローティング部14の小
型化を図ることができ、また、複雑な形状のフローティ
ング部14を形成することもできるとともに1つの単結
晶半導体基板11に多数のフローティング部14を形成
することもできる。
【0029】本実施の形態による形成方法を用いること
により、1つ又は複数のフローティング部14を配置し
た各種のセンサーや半導体素子等を形成することができ
る。実際のセンサー、半導体素子等を形成する際に行わ
れる、フローティング部14の単結晶薄膜13に所望の
素子を作り込む段階は、単結晶半導体基板11に開口部
11aを形成する前に行うことが好ましい。
【0030】一例として、拡散抵抗の抵抗値が該拡散抵
抗の歪により変化するピエゾ効果を利用し、歪センサ
ー、あるいは、加速度センサーを構成した例を、図3に
示す。フローティング部14の形成予定領域の単結晶半
導体薄膜13に、該単結晶半導体薄膜13とは逆電導型
の不純物拡散領域18を設け、コンタクトホール19と
金属薄膜20で、拡散領域18により構成する抵抗に配
線を接続する。なお、図3中、21はシリコン酸化膜等
の絶縁膜である。そして、必要なら、表面に保護膜(図
示せず)を形成し、その後、図2に関連して説明した工
程を経て、フローティング部14を形成する。なお、加
速度センサーの場合は、フローティング部14の下部に
重りを接続してもよい。
【0031】また、図3中の拡散抵抗18上に赤外線吸
収層を形成し、拡散抵抗18で、その温度変化を計測す
れば、拡散抵抗18はフローティング部14に形成され
ていることから、その熱容量が小さいので、応答性の良
い熱型赤外線センサーを得ることができる。拡散抵抗1
8の代わりに、フローティング部14の単結晶半導体薄
膜13上にシリサイド膜を形成し、単結晶半導体薄膜1
3と前記シリサイド層との間のショットキー接合を温度
センサーとすると、更に感度の良い熱型赤外線センサー
を構成できる。また、前記赤外線センサー(フローティ
ング部)を複数個配置することにより赤外線撮像素子を
作成することが可能である。
【0032】前記各種センサー等のセンサー部以外の半
導体回路素子、例えば、信号増幅回路やシフトレジスタ
や駆動回路などの半導体回路素子を、単結晶半導体薄膜
13上に形成することも可能である。あるいは、前記半
導体回路素子を、フローティング部14以外の領域で、
該単結晶半導体薄膜13及び該絶縁層12をエッチング
により除去し、該単結晶半導体基板11に形成すること
も同様に可能であり、その場合、前記半導体回路素子の
設計自由度が増す。
【0033】なお、前記第1の実施の形態による形成方
法では、図2(a)(b)に示す工程により、積層基板
16におけるフローティング部14の形成予定領域のほ
ぼ全体の領域の単結晶半導体基板11を当該単結晶半導
体基板11側からエッチング除去して開口部11aを形
成していたが、積層基板16におけるフローティング部
14の形成予定領域の一部の領域(例えば、中央の領
域)の単結晶半導体基板11を当該単結晶半導体基板1
1側からエッチング除去して開口部を形成してもよい。
この場合であっても、フローティング部14の形成予定
領域の絶縁層12をエッチング除去することができる。
その場合、1つのフローティング部14の形成予定領域
について複数の開口部を単結晶半導体基板11に形成し
てもよい。
【0034】また、前記第1の実施の形態による形成方
法では、図2(b)の状態からフローティング部14の
形成予定領域の絶縁層12をエッチング除去していた
が、フローティング部14の形成予定領域の絶縁層12
をそのまま残して置いてもよい。この場合、図2(b)
がフローティング構造の完成状態を示すことになり、基
本構造としては、フローティング部14は開口部11a
に対応する絶縁層12及び単結晶半導体薄膜13により
構成されることになる。
【0035】次に、本発明の第2の実施の形態によるフ
ローティング構造の形成方法について、図4及び図5を
参照して説明する。
【0036】図4は、本実施の形態による形成方法を用
いて形成したフローティング構造の基本構造を模式的に
示す図であり、図4(a)はその概略平面図、図4
(b)は図4(a)中のIV−IV線に沿った概略断面
図である。図4(a)は、フローティング部34を縦横
2個ずつ配置した状態を示しているが、その数は1個以
上であればよい。また、図5は、本実施の形態による形
成方法の工程を示す概略断面図であり、図4(b)に対
応している。
【0037】図4に示すフローティング構造では、単結
晶シリコン基板等の単結晶半導体基板31上にシリコン
酸化膜等の絶縁層32が形成され、該絶縁層32上に単
結晶シリコン薄膜等の単結晶半導体薄膜33が形成され
ている。単結晶半導体薄膜33はフローティング部34
の領域においてもその中央付近に形成された開口部33
aを除いて連続している一方、フローティング部34の
下方の絶縁層32が除去されており、単結晶半導体薄膜
33の一部がフローティング部34となっている。した
がって、図4に示すフローティング構造は、単結晶半導
体基板31と、周辺部の全体が単結晶半導体基板31に
より絶縁層32を介して支持されて浮いた単結晶半導体
薄膜33の一部からなるフローティング部34と、を有
している。
【0038】次に、本実施の形態による形成方法につい
て、図5を参照して説明する。
【0039】まず、単結晶半導体基板31上に絶縁層3
2が形成され、該絶縁層32上に単結晶半導体薄膜33
が形成されてなる積層基板36を用意する。そして、該
積層基板36の単結晶半導体薄膜33側に、フローティ
ング部34の形成予定領域の一部に対応する開口部37
aを持ったエッチングマスク37を公知のフォトリソエ
ッチング手法を用いて形成する(図5(a))。
【0040】次に、やはり公知のエッチング手法を用い
て、エッチングマスク37の開口部37aからフローテ
ィング部34の形成予定領域の一部の領域(本実施の形
態では、中央付近)の単結晶半導体薄膜33をエッチン
グ除去して、単結晶半導体薄膜33に絶縁層32の単結
晶半導体薄膜33側(図中上側)の面を露出させる開口
部33aを形成し、エッチングマスク37を除去する
(図5(b))。ここで用いるエッチング手法は、薬液
を用いるウエットエッチング、あるいは、プラズマエッ
チング、反応性イオンエッチングなどのドライエッチン
グ手法等を用いることができる。
【0041】最後に、積層基板36におけるフローティ
ング部34の形成予定領域の絶縁層32を単結晶半導体
薄膜33の開口部33aから等方性エッチング等により
選択的にエッチング除去する。これにより、図4に示す
フローティング構造が完成する。例えば、単結晶半導体
基板31及び単結晶半導体薄膜33が単結晶シリコンか
らなるとともに絶縁層32がシリコン酸化膜である場合
には、例えばフッ酸(HF)を含むシリコン酸化膜エッ
チング溶液で開口部33aから絶縁層32をエッチング
すると、等方的にエッチングが進むため、図4(b)に
示すような断面構造が得られる。
【0042】本実施の形態によれば、エッチングストッ
パーとしての拡散領域はフローティング部34に形成さ
れず、また、電界エッチングを用いていない。このた
め、本実施の形態によれば、フローティング部34の小
型化を図ることができ、また、複雑な形状のフローティ
ング部34を形成することもできるとともに1つの単結
晶半導体基板31に多数のフローティング部34を形成
することもできる。
【0043】本実施の形態による形成方法を用いること
により、1つ又は複数のフローティング部34を配置し
た各種のセンサーや半導体素子等を形成することができ
る。実際のセンサー、半導体素子等を形成する際に行わ
れる、フローティング部34の単結晶薄膜33に所望の
素子を作り込む段階は、絶縁層32をエッチングする前
に行うことが好ましい。
【0044】例えば、フローティング部34の形成予定
領域の単結晶半導体薄膜33に、該単結晶半導体薄膜3
3とは逆電導型の不純物拡散領域を設け、該拡散領域に
より構成する拡散抵抗上に赤外線吸収膜を形成し、前記
拡散抵抗で、その温度変化を計測すれば、前記拡散抵抗
はフローティング部34に形成されていることから、そ
の熱容量が小さいので、応答性の良い熱型赤外線センサ
ーを得ることができる。前記拡散抵抗の代わりに、フロ
ーティング部34の単結晶半導体薄膜33上にシリサイ
ド膜を形成し、単結晶半導体薄膜33と前記シリサイド
層との間のショットキー接合を温度センサーとすると、
更に感度の良い熱型赤外線センサーを構成できる。ま
た、前記赤外線センサー(フローティング部)を複数個
配置することにより赤外線撮像素子を作成することが可
能である。
【0045】前記各種センサー等のセンサー部以外の半
導体回路素子、例えば、信号増幅回路やシフトレジスタ
や駆動回路などの半導体回路素子を、単結晶半導体薄膜
33上に形成することも可能である。あるいは、前記半
導体回路素子を、フローティング部34以外の領域で、
該単結晶半導体薄膜33及び該絶縁層32をエッチング
により除去し、該単結晶半導体基板31に形成すること
も同様に可能であり、その場合、前記半導体回路素子の
設計自由度が増す。
【0046】なお、前記第2の実施の形態による形成方
法では、1つのフローティング部34の形成予定領域に
ついて複数の開口部を単結晶半導体薄膜33に形成して
もよい。
【0047】次に、本発明の第3の実施の形態によるフ
ローティング構造の形成方法について、図6及び図7を
参照して説明する。
【0048】図6は、本実施の形態による形成方法を用
いて形成したフローティング構造の基本構造を模式的に
示す図であり、図6(a)はその概略平面図、図6
(b)は図6(a)中のVI−VI線に沿った概略断面
図である。図6は、フローティング部44を横方向に2
個配置した状態を示しているが、その数は1個以上であ
ればよい。また、図7は本実施の形態による形成方法の
工程を示す概略断面図であり、図6(b)に対応してい
る。
【0049】図6に示すフローティング構造では、単結
晶シリコン基板等の単結晶半導体基板41上にシリコン
酸化膜等の絶縁層42が形成され、該絶縁層42上に単
結晶シリコン薄膜等の単結晶半導体薄膜43が形成され
ている。単結晶半導体薄膜43には、フローティング部
44の領域の周囲の一部に沿った領域として、フローテ
ィング部44の領域を挟む領域に、開口部43aがスト
ライプ状に形成されている。単結晶半導体薄膜43は、
開口部43aを除いて連続している一方、フローティン
グ部44の下方の絶縁層42の少なくとも単結晶半導体
薄膜43側の部分が除去されるとともに、フローティン
グ部44の周囲の領域の絶縁層42が除去されており、
単結晶半導体薄膜43の一部がフローティング部44と
なっている。したがって、図6に示すフローティング構
造は、単結晶半導体基板41と、周辺部の全体が単結晶
半導体基板41により絶縁層42を介して支持されて浮
いた単結晶半導体薄膜43の一部からなるフローティン
グ部44と、を有している。
【0050】次に、本実施の形態による形成方法につい
て、図7を参照して説明する。
【0051】まず、単結晶半導体基板41上に絶縁層4
2が形成され、該絶縁層42上に単結晶半導体薄膜43
が形成されてなる積層基板46を用意する。そして、該
積層基板46の単結晶半導体薄膜43側に、フローティ
ング部44の形成予定領域の周囲の一部に沿った領域で
あってフローティング部44の形成予定領域を挟むよう
に形成された開口部47aを持ったエッチングマスク4
7を公知のフォトリソエッチング手法を用いて形成する
(図7(a))。
【0052】次に、やはり公知のエッチング手法を用い
て、エッチングマスク47の開口部47aからフローテ
ィング部44の形成予定領域の周囲の一部に沿った領域
(本実施の形態では、フローティング部44の形成予定
領域を挟む領域)の単結晶半導体薄膜43をエッチング
除去して、単結晶半導体薄膜43に絶縁層42の単結晶
半導体薄膜43側(図中上側)の面を露出させる開口部
43aを形成し、エッチングマスク47を除去する(図
7(b))。ここで用いるエッチング手法は、薬液を用
いるウエットエッチング、あるいは、プラズマエッチン
グ、反応性イオンエッチングなどのドライエッチング手
法等を用いることができる。
【0053】最後に、積層基板46におけるフローティ
ング部44の形成予定領域の絶縁層42を単結晶半導体
薄膜43の開口部43aから等方性エッチング等により
選択的にエッチング除去する。これにより、図6に示す
フローティング構造が完成する。例えば、単結晶半導体
基板41及び単結晶半導体薄膜43が単結晶シリコンか
らなるとともに絶縁層42がシリコン酸化膜である場合
には、例えばフッ酸(HF)を含むシリコン酸化膜エッ
チング溶液で開口部43aから絶縁層42をエッチング
すると、等方的にエッチングが進むため、図6(b)に
示すような断面構造が得られる。
【0054】本実施の形態によれば、エッチングストッ
パーとしての拡散領域はフローティング部44に形成さ
れず、また、電界エッチングを用いていない。このた
め、本実施の形態によれば、フローティング部44の小
型化を図ることができ、また、複雑な形状のフローティ
ング部44を形成することもできるとともに1つの単結
晶半導体基板41に多数のフローティング部44を形成
することもできる。
【0055】本実施の形態による形成方法を用いること
により、1つ又は複数のフローティング部44を配置し
た各種のセンサーや半導体素子等を形成することができ
る。実際のセンサー、半導体素子等を形成する際に行わ
れる、フローティング部44の単結晶薄膜43に所望の
素子を作り込む段階は、絶縁層42をエッチングする前
に行うことが好ましい。
【0056】例えば、フローティング部44の形成予定
領域の単結晶半導体薄膜43に、該単結晶半導体薄膜4
3とは逆電導型の不純物拡散領域を設け、該拡散領域に
より構成する拡散抵抗上に赤外線吸収膜を形成し、前記
拡散抵抗で、その温度変化を計測すれば、前記拡散抵抗
はフローティング部44に形成されていることから、そ
の熱容量が小さいので、応答性の良い熱型赤外線センサ
ーを得ることができる。前記拡散抵抗の代わりに、フロ
ーティング部44の単結晶半導体薄膜43上にシリサイ
ド膜を形成し、単結晶半導体薄膜43と前記シリサイド
層との間のショットキー接合を温度センサーとすると、
更に感度の良い熱型赤外線センサーを構成できる。ま
た、前記赤外線センサー(フローティング部)を複数個
配置することにより赤外線撮像素子を作成することが可
能である。
【0057】前記各種センサー等のセンサー部以外の半
導体回路素子、例えば、信号増幅回路やシフトレジスタ
や駆動回路などの半導体回路素子を、単結晶半導体薄膜
43上に形成することも可能である。あるいは、前記半
導体回路素子を、フローティング部44以外の領域で、
該単結晶半導体薄膜43及び該絶縁層42をエッチング
により除去し、該単結晶半導体基板41に形成すること
も同様に可能であり、その場合、前記半導体回路素子の
設計自由度が増す。
【0058】なお、前記第3の実施の形態による形成方
法では、単結晶半導体薄膜43には、フローティング部
44の領域の周囲の一部に沿った領域として、フローテ
ィング部44の領域を挟む領域に、開口部43aがスト
ライプ状に形成されていたが、必ずしも開口部43aを
ストライプ状に形成する必要はない。また、単結晶半導
体薄膜43に、フローティング部44の全周に沿った領
域に開口部43aを形成してもよい。この場合には、絶
縁層42をエッチングする前に、例えば、後述する第4
の実施の形態と同様に配線及び橋脚を兼ねる金属薄膜を
形成しておけばよい。
【0059】次に、本発明の第4の実施の形態によるフ
ローティング構造の形成方法について、図8乃至図11
を参照して説明する。
【0060】図8は、本実施の形態による形成方法を用
いて形成したフローティング構造の基本構造を模式的に
示す図であり、図8(a)はその概略平面図、図8
(b)は図8(a)中のVIII−VIII線に沿った
概略断面図である。図8(a)は、フローティング部5
4を縦横2個ずつ配置した状態を示しているが、その数
は1個以上であればよい。また、図9は、本実施の形態
による形成方法の工程を示す概略断面図であり、図8
(b)に対応している。図10は、本実施の形態による
形成方法の、図9に示す工程に引き続く工程を示す概略
断面図であり、図8(b)に対応している。図11は図
8に示すフローティング構造を用いて構成した熱型赤外
線センサーの単位画素を模式的に示す図であり、図11
(a)はその概略平面図、図11(b)は図11(a)
中のXI−XI線に沿った概略断面図である。なお、図
8乃至図11において、同一又は対応する要素には同一
符号を付している。
【0061】図8に示すフローティング構造では、単結
晶シリコン基板等の単結晶半導体基板51上にシリコン
酸化膜等の絶縁層52が形成され、該絶縁層52上に単
結晶シリコン薄膜等の単結晶半導体薄膜53が形成され
ている。また、単結晶半導体薄膜53上にはシリコン酸
化膜等の絶縁膜56が形成されている。単結晶半導体薄
膜53及び絶縁層52には、フローティング部54の領
域の周囲の全周に沿った領域に、開口部55が形成され
ている。開口部55のフローティング部54以外の部分
の側の内壁、開口部55の底の一部、及び、フローティ
ング部54以外の領域の絶縁膜56の上面が、窒化シリ
コン膜57により覆われている。窒化シリコン膜57
は、フローティング部54の側面(すなわち、開口部5
5のフローティング部5側の内壁)、上面及び下面を覆
っていない。フローティング部54の領域の単結晶半導
体薄膜53の下方の絶縁層52は、除去されている。図
8に示す例では、フローティング部54は、単結晶半導
体薄膜53の一部及び絶縁膜56の一部により構成され
ている。フローティング部54は、配線及び橋脚を兼ね
る金属薄膜58、並びに、フローティング部54以外の
領域の単結晶半導体薄膜53及び絶縁層52を介して、
単結晶半導体薄膜51により支持されている。以上の説
明からわかるように、図8に示すフローティング構造
は、単結晶半導体基板51と、周辺部の一部が単結晶半
導体基板51により支持されて浮いたフローティング部
54であって単結晶半導体薄膜53を含むフローティン
グ部54と、を有している。
【0062】次に、本実施の形態による形成方法につい
て、図9及び図10を参照して説明する。
【0063】まず、単結晶半導体基板51上に絶縁層5
2が形成され、該絶縁層52上に単結晶半導体薄膜53
が形成されてなる積層基板59を用意する。単結晶半導
体薄膜53上に、絶縁膜56を形成する。その後、公知
のフォトリソエッチング手法により、積層基板59にお
けるフローティング部54の形成予定領域の周囲の全周
に沿った領域の絶縁膜56、単結晶半導体薄膜53及び
絶縁層52を単結晶半導体薄膜53の側からエッチング
除去して、絶縁膜56、単結晶半導体薄膜53及び絶縁
層52に単結晶半導体基板51の絶縁層52側(図中、
上側)の面を露出させる開口部を形成する。次いで、後
に行う絶縁層52のエッチングの際のエッチングマスク
として使用できる材質の薄膜として例えば窒化シリコン
膜57を上側の全面に形成する。その後、フローティン
グ部54の形成予定領域以外の領域、開口部55のフロ
ーティング部54形成予定領域以外の部分の側の内壁及
び開口部55の底の一部において、窒化シリコン膜57
を覆う、エッチングマスク60を公知のフォトリソエッ
チング手法により形成する(図8(a))。
【0064】次に、公知のフォトリソエッチング手法に
より窒化シリコン膜57をエッチングした後、エッチン
グマスク60を除去する。これにより、窒化シリコン膜
57は、フローティング部54の形成予定領域以外の領
域、開口部55のフローティング部54形成予定領域以
外の部分の側の内壁及び開口部55の底の一部にのみ残
る。その後、開口部55を一旦埋め戻すように、有機あ
るいは無機材料からなる充填材61を形成する。例え
ば、単結晶半導体基板51及び単結晶半導体薄膜53が
単結晶シリコンからなるとともに絶縁層53がシリコン
酸化膜からなる場合には、充填材61として、CVDシ
リコン酸化物やシリカガラスコート剤などを使用するこ
とができる。次いで、後に、フローティング部54を支
える橋脚ととなるとともにフローティング部54とそれ
以外の部位との間の電気的接続を行う配線材となる、金
属薄膜58を形成する。それに先立ち、必要に応じ、電
気的接続を行う為に、充填材61、窒化シリコン膜57
及び絶縁膜56に、コンタクトホール62を形成するこ
とは言うまでもない。金属薄膜58としては、熱の変化
を検出したり熱の変化を発生させる素子をフローティン
グ部54に形成する場合には、フローティング部54か
らそれ以外の領域への熱の逃げを少なくするために、熱
伝導度の比較的低いチタン(Ti)あるいはタングステ
ン(W)などを用いることが好ましい。その後、金属薄
膜58をエッチングして所望形状にパターニングするた
めのエッチングマスク63を、金属薄膜58上に形成す
る(図9(b))。
【0065】次に、金属薄膜58を公知のエッチング手
法でエッチングして所望形状にパターニングした後、エ
ッチングマスク63を除去し、さらに、充填材61を除
去する(図10(a))。
【0066】最後に、窒化シリコン膜57をマスクとし
て、充填材61が除去された開口部55からフローティ
ング部54の形成予定領域の絶縁層52を等方性エッチ
ング等により選択的にエッチング除去する(図10
(b))。これにより、図8に示すフローティング構造
が完成する。なお、図10(b)は、図8(b)の一部
を拡大したものとなっている。
【0067】本実施の形態によれば、エッチングストッ
パーとしての拡散領域はフローティング部54に形成さ
れず、また、電界エッチングを用いていない。このた
め、本実施の形態によれば、フローティング部54の小
型化を図ることができ、また、複雑な形状のフローティ
ング部54を形成することもできるとともに1つの単結
晶半導体基板51に多数のフローティング部54を形成
することもできる。さらに、本実施の形態によれば、窒
化シリコン膜57がフローティング部54の形成予定領
域の絶縁層52をエッチングする際のエッチングマスク
として作用し、フローティング部54の形成予定領域外
へのエッチング(すなわち、図10中の左側方向へのエ
ッチング)が阻止されるので、フローティング部54の
集積度を一層上げることができる。
【0068】本実施の形態による形成方法を用いること
により、1つ又は複数のフローティング部54を配置し
た各種のセンサーや半導体素子等を形成することができ
る。実際のセンサー、半導体素子等を形成する際に行わ
れる、フローティング部54の単結晶薄膜53に所望の
素子を作り込む段階は、絶縁膜57、単結晶半導体薄膜
53及び絶縁層52に開口部55を形成する前に行うこ
とが好ましい。
【0069】例えば、フローティング部54の形成予定
領域の単結晶半導体薄膜53に、該単結晶半導体薄膜5
3とは逆電導型の不純物拡散領域を設け、該拡散領域に
より構成する拡散抵抗上に赤外線吸収膜を形成し、前記
拡散抵抗で、その温度変化を計測すれば、前記拡散抵抗
はフローティング部54に形成されていることから、そ
の熱容量が小さいので、応答性の良い熱型赤外線センサ
ーを得ることができる。前記拡散抵抗の代わりに、フロ
ーティング部54の単結晶半導体薄膜53上にシリサイ
ド膜を形成し、単結晶半導体薄膜53と前記シリサイド
層との間のショットキー接合を温度センサーとすると、
更に感度の良い熱型赤外線センサーを構成できる。ま
た、前記赤外線センサー(フローティング部)を複数個
配置することにより赤外線撮像素子を作成することが可
能である。
【0070】前記各種センサー等のセンサー部以外の半
導体回路素子、例えば、信号増幅回路やシフトレジスタ
や駆動回路などの半導体回路素子を、単結晶半導体薄膜
53上に形成することも可能である。あるいは、前記半
導体回路素子を、フローティング部54以外の領域で、
該単結晶半導体薄膜53及び該絶縁層52をエッチング
により除去し、該単結晶半導体基板51に形成すること
も同様に可能であり、その場合、前記半導体回路素子の
設計自由度が増す。
【0071】ここで、一例として、図8に示すフローテ
ィング構造を用いた、ショットキー接合を温度センサー
とする熱型赤外線センサーの例について、図11を参照
して説明する。
【0072】また、図11に示す熱型赤外線センサーで
は、フローティング部54において、単結晶半導体薄膜
(本例では、N型単結晶シリコン)53上に白金からな
る薄膜が成膜されて形成された白金シリサイド72と単
結晶半導体薄膜53のシリコンとにより、ショットキー
接合が形成されている。また、図11において、70は
-拡散領域からなるガードリング、71はN+拡散領域
からなるチャネルカットである。また、図11(a)に
おいて、58a,58bは図8中の配線及び橋脚を兼ね
る金属薄膜58に相当しており、それらの電気的な接続
関係は図11には表れていないが、金属薄膜58aは前
記ショットキー接合の一方の側に対する配線を行い、金
属配線58bは前記ショットキー接合の他方の側に対す
る配線を行っている。なお、図面には示していないが、
白金シリサイド72の上方には、赤外線吸収膜が成膜さ
れている。この熱型赤外線センサーは、赤外線を前記赤
外線吸収膜で熱に変換し、前記ショットキー接合の逆方
向電流又は順方向電流の温度依存性により赤外線を検出
する高感度の非冷却赤外線センサ(又は非冷却赤外線撮
像装置)である。
【0073】以上、本発明の各実施の形態について説明
したが、本発明はこれらの実施の形態に限定されるもの
ではない。
【0074】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
エッチングストッパーとしての拡散領域をフローティン
グ部に形成する必要がなく、フローティング部の小型化
を図ることができ、しかも、電界エッチングを用いるこ
となく複雑な形状のフローティング部を形成することも
できるとともに1つの単結晶半導体基板に多数のフロー
ティング部を形成することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態によるフローティン
グ構造の形成方法を用いて形成したフローティング構造
の基本構造を模式的に示す図であり、図1(a)はその
概略平面図、図1(b)は図1(a)中のI−I線に沿
った概略断面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態によるフローティン
グ構造の形成方法の工程を示す概略断面図である。
【図3】図1に示すフローティング構造を用いて構成し
た歪みセンサーあるいは加速度センサーの要部を模式的
に示す概略断面図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態によるフローティン
グ構造の形成方法を用いて形成したフローティング構造
の基本構造を模式的に示す図であり、図4(a)はその
概略平面図、図4(b)は図4(a)中のIV−IV線
に沿った概略断面図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態によるフローティン
グ構造の形成方法の工程を示す概略断面図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態によるフローティン
グ構造の形成方法を用いて形成したフローティング構造
の基本構造を模式的に示す図であり、図6(a)はその
概略平面図、図6(b)は図6(a)中のVI−VI線
に沿った概略断面図である。
【図7】本発明の第3の実施の形態によるフローティン
グ構造の形成方法の工程を示す概略断面図である。
【図8】本発明の第4の実施の形態によるフローティン
グ構造の形成方法を用いて形成したフローティング構造
の基本構造を模式的に示す図であり、図8(a)はその
概略平面図、図8(b)は図8(a)中のVIII−V
III線に沿った概略断面図である。
【図9】本発明の第4の実施の形態によるフローティン
グ構造の形成方法の工程を示す概略断面図である。
【図10】本発明の第4の実施の形態によるフローティ
ング構造の形成方法の、図9に示す工程に引き続く工程
を示す概略断面図である。
【図11】図8に示すフローティング構造を用いて構成
した熱型赤外線センサーの単位画素を模式的に示す図で
あり、図11(a)はその概略平面図、図11(b)は
図11(a)中のXI−XI線に沿った概略断面図であ
る。
【図12】従来のフローティング構造の形成方法の工程
を示す概略断面図である。
【符号の説明】
11,31,41,51 単結晶半導体基板 11a,33a,43a,55 開口部 12,32,42,52 絶縁層 13,33,43,53 単結晶半導体薄膜 14,34,44,54 フローティング部 16,36,59 積層基板 56 絶縁膜 57 窒化シリコン膜 58 金属薄膜
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/306 H01L 21/306 B 27/14 27/14 K

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単結晶半導体基板と、周辺部の少なくと
    も一部が前記単結晶半導体基板により支持されて浮いた
    フローティング部であって単結晶半導体薄膜を含むフロ
    ーティング部と、を有するフローティング構造を形成す
    る方法において、 単結晶半導体基板上に絶縁層が形成され、該絶縁層上に
    単結晶半導体薄膜が形成されてなる積層基板を用意する
    第1の段階と、 前記積層基板の前記単結晶半導体薄膜の一部を前記フロ
    ーティング部の前記単結晶半導体薄膜とする第2の段階
    と、 を備えたことを特徴とするフローティング構造の形成方
    法。
  2. 【請求項2】 前記第2の段階は、前記積層基板におけ
    る前記フローティング部の形成予定領域の少なくとも一
    部の領域の前記単結晶半導体基板を当該単結晶半導体基
    板側からエッチング除去して、当該単結晶半導体基板に
    前記絶縁層の当該単結晶半導体基板側の面を露出させる
    開口部を形成する段階と、前記積層基板における前記フ
    ローティング部の形成予定領域の前記絶縁層を前記単結
    晶半導体基板の前記開口部からエッチング除去する段階
    と、を含むことを特徴とする請求項1記載のフローティ
    ング構造の形成方法。
  3. 【請求項3】 前記第2の段階は、前記積層基板におけ
    る前記フローティング部の形成予定領域の前記単結晶半
    導体基板を当該単結晶半導体基板側からエッチング除去
    する段階を含むことを特徴とする請求項1記載のフロー
    ティング構造の形成方法。
  4. 【請求項4】 前記第2の段階は、前記積層基板におけ
    る前記フローティング部の形成予定領域の一部の領域の
    前記単結晶半導体薄膜を当該単結晶半導体薄膜の側から
    エッチング除去して、当該単結晶半導体薄膜に前記絶縁
    層の当該単結晶半導体薄膜側の面を露出させる開口部を
    形成する段階と、前記積層基板における前記フローティ
    ング部の形成予定領域の前記絶縁層を前記単結晶半導体
    薄膜の前記開口部からエッチング除去する段階と、を含
    むことを特徴とする請求項1記載のフローティング構造
    の形成方法。
  5. 【請求項5】 前記第2の段階は、前記積層基板におけ
    る前記フローティング部の形成予定領域の周囲の少なく
    とも一部に沿った領域の前記単結晶半導体薄膜を当該単
    結晶半導体薄膜の側からエッチング除去して、当該単結
    晶半導体薄膜に前記絶縁層の当該単結晶半導体薄膜側の
    面を露出させる開口部を形成する段階と、前記積層基板
    における前記フローティング部の形成予定領域の前記絶
    縁層のうちの少なくとも前記単結晶半導体薄膜側の部分
    を前記単結晶半導体薄膜の前記開口部からエッチング除
    去する段階と、を含むことを特徴とする請求項1記載の
    フローティング構造の形成方法。
  6. 【請求項6】 前記開口部を形成する前記段階は、前記
    積層基板における前記フローティング部の形成予定領域
    を挟む領域の前記単結晶半導体薄膜を当該単結晶半導体
    薄膜の側からエッチング除去して、前記開口部をストラ
    イプ状に形成する段階を含むことを特徴とする請求項5
    記載のフローティング構造の形成方法。
  7. 【請求項7】 前記第2の段階は、前記積層基板におけ
    る前記フローティング部の形成予定領域の周囲の全周に
    沿った領域の前記単結晶半導体薄膜及び前記絶縁層を前
    記単結晶半導体薄膜の側からエッチング除去して、前記
    単結晶半導体薄膜及び前記絶縁層に前記単結晶半導体基
    板の前記絶縁層側の面を露出させる開口部を形成する段
    階と、前記開口部から露出した前記絶縁層の端面であっ
    て前記フローティング部の形成予定領域側の端面を覆わ
    ずに、前記開口部から露出した前記絶縁層の端面であっ
    て前記フローティング部の形成予定領域外の側の端面を
    少なくとも覆うようにエッチングマスクを形成する段階
    と、前記開口部から前記フローティング部の形成予定領
    域の前記絶縁層をエッチング除去する段階と、を含むこ
    とを特徴とする請求項1記載のフローティング構造の形
    成方法。
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