JPH07128140A - 赤外線検出素子 - Google Patents
赤外線検出素子Info
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- JPH07128140A JPH07128140A JP5271390A JP27139093A JPH07128140A JP H07128140 A JPH07128140 A JP H07128140A JP 5271390 A JP5271390 A JP 5271390A JP 27139093 A JP27139093 A JP 27139093A JP H07128140 A JPH07128140 A JP H07128140A
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Landscapes
- Micromachines (AREA)
- Photometry And Measurement Of Optical Pulse Characteristics (AREA)
- Radiation Pyrometers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 クロストークを防止し、小型化を図る。
【構成】 基板1上に2個以上の赤外線検出部6を有
し、赤外線の吸収による赤外線検出部6の温度変化を、
薄膜抵抗体4の抵抗値の変化として捉える赤外線検出素
子で、水平方向の単位長さ当たりの熱抵抗が大きい熱絶
縁膜9を、基板1上に形成し、基板1を局所的に除去し
て、薄膜体ブリッジ構造9aを形成し、2個以上の赤外
線検出部6を同一の薄膜体ブリッジ構造9a上に形成し
た。 【効果】 赤外線検出部6間のクロストークを防止で
き、小型化、製造コストの削減を図れる。
し、赤外線の吸収による赤外線検出部6の温度変化を、
薄膜抵抗体4の抵抗値の変化として捉える赤外線検出素
子で、水平方向の単位長さ当たりの熱抵抗が大きい熱絶
縁膜9を、基板1上に形成し、基板1を局所的に除去し
て、薄膜体ブリッジ構造9aを形成し、2個以上の赤外
線検出部6を同一の薄膜体ブリッジ構造9a上に形成し
た。 【効果】 赤外線検出部6間のクロストークを防止で
き、小型化、製造コストの削減を図れる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、赤外線の吸収による温
度変化をとらえて、赤外線を検出する熱型の赤外線検出
素子に関するものである。
度変化をとらえて、赤外線を検出する熱型の赤外線検出
素子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】赤外線検出素子には、いわゆる量子型と
熱型の2種類のタイプがある。量子型の赤外線検出素子
は、非常に高感度ではあるが、低温に冷却して使用する
必要があり、また、高価でもある。一方、熱型の赤外線
検出素子は、感度の点では量子型に及ばないものの、冷
却の必要がなく、構造が簡単で価格も安いので、一般に
広く使用されている。
熱型の2種類のタイプがある。量子型の赤外線検出素子
は、非常に高感度ではあるが、低温に冷却して使用する
必要があり、また、高価でもある。一方、熱型の赤外線
検出素子は、感度の点では量子型に及ばないものの、冷
却の必要がなく、構造が簡単で価格も安いので、一般に
広く使用されている。
【0003】この熱型の赤外線検出素子では、赤外線の
入射に伴う赤外線検出部の温度上昇を検出して赤外線の
検出を行なっており、主なものとして、焦電素子を用い
るもの、熱電対、またはサーモパイルを用いるもの、抵
抗体を用いるものの3種類がある。
入射に伴う赤外線検出部の温度上昇を検出して赤外線の
検出を行なっており、主なものとして、焦電素子を用い
るもの、熱電対、またはサーモパイルを用いるもの、抵
抗体を用いるものの3種類がある。
【0004】焦電素子を用いたものは、赤外線の入射に
よる焦電素子表面の温度変化を、焦電効果により検出し
ようとするもので、温度変化が生じた際の分極状態の変
化に伴う焦電電流を検出する。
よる焦電素子表面の温度変化を、焦電効果により検出し
ようとするもので、温度変化が生じた際の分極状態の変
化に伴う焦電電流を検出する。
【0005】熱電対、またはサーモパイルを用いたもの
は、異種金属間、または半導体のPN接合に生じる熱起
電力を検出するもので、特に、サーモパイルは、熱電対
を直列に複数接続して出力のアップを図ったものであ
る。
は、異種金属間、または半導体のPN接合に生じる熱起
電力を検出するもので、特に、サーモパイルは、熱電対
を直列に複数接続して出力のアップを図ったものであ
る。
【0006】抵抗体を用いたものは、温度変化を抵抗体
の抵抗値変化で検出しようとするものである。
の抵抗値変化で検出しようとするものである。
【0007】このような熱型の赤外線検出素子を実際に
利用する際には、その利用目的に応じて、赤外線検出部
を2個以上設ける場合が多い。例えば、焦電体、または
抵抗体を用いたものは、周囲温度変化による誤動作を防
ぐために、同じ赤外線検出部を2個以上形成して、一方
の赤外線検出部には、赤外線が入射するように、もう一
方には、赤外線が入射しないようにすると共に、焦電素
子では、焦電体の分極が逆になるように並列に接続し、
抵抗体を用いたものでは、2つの抵抗体を直列に接続す
ると共に、その2つの直列に接続した抵抗体の中間の電
位を測定するようにして、周囲温度変化をキャンセルで
きるようにしている。あるいは、別の例として、赤外線
検出素子により赤外線画像センサを構成する場合があげ
られる。この場合には、各画素に対応して、赤外線検出
部がアレイ状あるいは、マトリックス状に配置される。
利用する際には、その利用目的に応じて、赤外線検出部
を2個以上設ける場合が多い。例えば、焦電体、または
抵抗体を用いたものは、周囲温度変化による誤動作を防
ぐために、同じ赤外線検出部を2個以上形成して、一方
の赤外線検出部には、赤外線が入射するように、もう一
方には、赤外線が入射しないようにすると共に、焦電素
子では、焦電体の分極が逆になるように並列に接続し、
抵抗体を用いたものでは、2つの抵抗体を直列に接続す
ると共に、その2つの直列に接続した抵抗体の中間の電
位を測定するようにして、周囲温度変化をキャンセルで
きるようにしている。あるいは、別の例として、赤外線
検出素子により赤外線画像センサを構成する場合があげ
られる。この場合には、各画素に対応して、赤外線検出
部がアレイ状あるいは、マトリックス状に配置される。
【0008】ところが、複数の赤外線検出部を設ける場
合、熱型の赤外線検出素子では、隣接する赤外線検出部
間での熱伝導があるため、ある赤外線検出部の温度が赤
外線の入射により上昇すると、赤外線の入射がない赤外
線検出部の温度まで上昇してしまうという、いわゆる、
クロストークの問題が生じる。
合、熱型の赤外線検出素子では、隣接する赤外線検出部
間での熱伝導があるため、ある赤外線検出部の温度が赤
外線の入射により上昇すると、赤外線の入射がない赤外
線検出部の温度まで上昇してしまうという、いわゆる、
クロストークの問題が生じる。
【0009】それを防ぐために、従来、隣接する赤外線
検出部間にヒートシンク部を設けることにより、ある赤
外線検出部の温度が赤外線の入射により上昇しても、そ
の熱は、ヒートシンク部を伝わって他の部材に流れてし
まうようにして、隣接する赤外線検出部への熱伝導をな
くすようにしている。
検出部間にヒートシンク部を設けることにより、ある赤
外線検出部の温度が赤外線の入射により上昇しても、そ
の熱は、ヒートシンク部を伝わって他の部材に流れてし
まうようにして、隣接する赤外線検出部への熱伝導をな
くすようにしている。
【0010】図5及び図6に、上記のように構成した従
来の赤外線検出素子の一例を示す。図に示すように、基
板1上に薄膜抵抗体2が形成されており、その抵抗値を
検出するための下部電極3及び上部電極4が薄膜抵抗体
2を挟みこむように形成されている。これらの薄膜抵抗
体2及び下部電極3及び上部電極4の上部に、入射赤外
線を吸収する赤外線吸収層5が設けられ、赤外線検出部
6を構成している。各赤外線検出部6は、下部電極3及
び上部電極4で電気的に接続されており、それぞれの接
続点には、ワイヤボンディング用の電極端子7a〜7d
が形成されている。但し、電極端子7a〜7dについて
は、適宜図示を省略することとする。以上のように構成
された赤外線検出素子のチップは、図6に示すように、
パッケージの基台であるシュテム8に実装される。
来の赤外線検出素子の一例を示す。図に示すように、基
板1上に薄膜抵抗体2が形成されており、その抵抗値を
検出するための下部電極3及び上部電極4が薄膜抵抗体
2を挟みこむように形成されている。これらの薄膜抵抗
体2及び下部電極3及び上部電極4の上部に、入射赤外
線を吸収する赤外線吸収層5が設けられ、赤外線検出部
6を構成している。各赤外線検出部6は、下部電極3及
び上部電極4で電気的に接続されており、それぞれの接
続点には、ワイヤボンディング用の電極端子7a〜7d
が形成されている。但し、電極端子7a〜7dについて
は、適宜図示を省略することとする。以上のように構成
された赤外線検出素子のチップは、図6に示すように、
パッケージの基台であるシュテム8に実装される。
【0011】図5及び図6に示した一例は、人体の微動
を検出する目的のもので、赤外線検出部6は、1つの赤
外線検出素子につき、4個形成されており、それらは、
図7に示した回路構成となっている。図7の回路図で、
各抵抗は、赤外線検出部6の電気的抵抗を示し、4つの
端子は、それぞれ赤外線検出部6の接続点に形成された
電極端子7a〜7dに対応している。この実施例の場
合、赤外線は全ての赤外線検出部6にも入射するように
形成されているが、検知人体が動くと、個々の赤外線検
出部6への赤外線入射量が変化し、4個の赤外線検出部
6の温度上昇が異なることになる。それによって、4個
の薄膜抵抗体2の抵抗バランスが崩れるので、電極パッ
ド7a、7cのそれぞれの中点電位V1,V2の差を検出す
れば、人体の微動が検知できることになる。
を検出する目的のもので、赤外線検出部6は、1つの赤
外線検出素子につき、4個形成されており、それらは、
図7に示した回路構成となっている。図7の回路図で、
各抵抗は、赤外線検出部6の電気的抵抗を示し、4つの
端子は、それぞれ赤外線検出部6の接続点に形成された
電極端子7a〜7dに対応している。この実施例の場
合、赤外線は全ての赤外線検出部6にも入射するように
形成されているが、検知人体が動くと、個々の赤外線検
出部6への赤外線入射量が変化し、4個の赤外線検出部
6の温度上昇が異なることになる。それによって、4個
の薄膜抵抗体2の抵抗バランスが崩れるので、電極パッ
ド7a、7cのそれぞれの中点電位V1,V2の差を検出す
れば、人体の微動が検知できることになる。
【0012】上記の例では、4個の赤外線検出部6の温
度上昇の差を利用しているが、クロストークがあると、
4個の赤外線検出部6間に温度差が生じにくくなり、感
度が低下することになる。この例では、感度の低下を防
止するために、隣接する赤外線検出部6間に、ヒートシ
ンク部1aを設けると共に、赤外線検出部6が、ヒート
シンク1aの熱的な影響を受けないよう、それぞれの赤
外線検出部6下部部分の基板1を途中まで堀り込んで、
凹部1bを形成した状態、即ち、ブリッジ構造1cとし
ている。このような構成とすることで、ある1つの赤外
線検出部6に温度上昇が生じても、熱は、ヒートシンク
部1aを伝わって、シュテム8に流れやすくなる。ヒー
トシンク部1a及びシュテム8の熱容量は、基板1の薄
肉部1cの部分の熱容量に比べれば、非常に大きいの
で、それらの温度上昇は無視できるほど小さい。従っ
て、隣接する赤外線検出部6への熱の流出によるクロス
トークは、ほとんど発生しない。
度上昇の差を利用しているが、クロストークがあると、
4個の赤外線検出部6間に温度差が生じにくくなり、感
度が低下することになる。この例では、感度の低下を防
止するために、隣接する赤外線検出部6間に、ヒートシ
ンク部1aを設けると共に、赤外線検出部6が、ヒート
シンク1aの熱的な影響を受けないよう、それぞれの赤
外線検出部6下部部分の基板1を途中まで堀り込んで、
凹部1bを形成した状態、即ち、ブリッジ構造1cとし
ている。このような構成とすることで、ある1つの赤外
線検出部6に温度上昇が生じても、熱は、ヒートシンク
部1aを伝わって、シュテム8に流れやすくなる。ヒー
トシンク部1a及びシュテム8の熱容量は、基板1の薄
肉部1cの部分の熱容量に比べれば、非常に大きいの
で、それらの温度上昇は無視できるほど小さい。従っ
て、隣接する赤外線検出部6への熱の流出によるクロス
トークは、ほとんど発生しない。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このように
クロストークを防止しようとした従来の赤外線検出素子
では次のような問題点がある。それは、隣接する赤外線
検出部6間の全てに、ヒートシンク部1aを設けなけれ
ばならないため、赤外線検出素子の外形寸法が大きくな
ってしまうのである。赤外線検出部6の数が多くなれば
なるほど、素子サイズを小さくすることが困難になるた
め、赤外線検出素子の値段が高くなり、実用化する上で
問題であった。また、パッケージも大きくしなければな
らないため、パッケージの値段も非常に高くなってい
た。
クロストークを防止しようとした従来の赤外線検出素子
では次のような問題点がある。それは、隣接する赤外線
検出部6間の全てに、ヒートシンク部1aを設けなけれ
ばならないため、赤外線検出素子の外形寸法が大きくな
ってしまうのである。赤外線検出部6の数が多くなれば
なるほど、素子サイズを小さくすることが困難になるた
め、赤外線検出素子の値段が高くなり、実用化する上で
問題であった。また、パッケージも大きくしなければな
らないため、パッケージの値段も非常に高くなってい
た。
【0014】さらに、赤外線検出部6の配置も、赤外線
を赤外線検出素子に入射させる上での光学系の条件よ
り、使用目的に合った最適なものが求められるが、ヒー
トシンク部1aを設けなければならないことから配置に
制約を受け、最適配置することができなかった。また、
以上の点は、素子サイズが同じなら、受光面積の割合、
すなわち、開口率が小さくなって、低感度の素子になっ
てしまうという問題点があった。
を赤外線検出素子に入射させる上での光学系の条件よ
り、使用目的に合った最適なものが求められるが、ヒー
トシンク部1aを設けなければならないことから配置に
制約を受け、最適配置することができなかった。また、
以上の点は、素子サイズが同じなら、受光面積の割合、
すなわち、開口率が小さくなって、低感度の素子になっ
てしまうという問題点があった。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1記載の赤外線検出素子は、基板上に2個以
上の赤外線検出部を有し、赤外線が入射した際の赤外線
の吸収による前記赤外線検出部の温度変化を、抵抗値の
変化または、起電力の変化として捉えるための抵抗体、
または熱電対、またはサーモパイル、または焦電体が、
前記赤外線検出部に設けられている赤外線検出素子にお
いて、水平方向の単位長さ当たりの熱抵抗が大きい薄膜
体を、前記基板上に形成し、前記基板を局所的に除去し
て、前記薄膜体の一部を中空に浮かせた、いわゆる、薄
膜体ブリッジ構造を形成し、2個以上の前記赤外線検出
部を同一の前記薄膜体ブリッジ構造上に形成したことを
特徴とするものである。
め、請求項1記載の赤外線検出素子は、基板上に2個以
上の赤外線検出部を有し、赤外線が入射した際の赤外線
の吸収による前記赤外線検出部の温度変化を、抵抗値の
変化または、起電力の変化として捉えるための抵抗体、
または熱電対、またはサーモパイル、または焦電体が、
前記赤外線検出部に設けられている赤外線検出素子にお
いて、水平方向の単位長さ当たりの熱抵抗が大きい薄膜
体を、前記基板上に形成し、前記基板を局所的に除去し
て、前記薄膜体の一部を中空に浮かせた、いわゆる、薄
膜体ブリッジ構造を形成し、2個以上の前記赤外線検出
部を同一の前記薄膜体ブリッジ構造上に形成したことを
特徴とするものである。
【0016】請求項2記載の赤外線検出素子は、請求項
1記載の赤外線検出素子で、前記基板が、半導体材料で
構成されていることを特徴とするものである。
1記載の赤外線検出素子で、前記基板が、半導体材料で
構成されていることを特徴とするものである。
【0017】請求項3記載の赤外線検出素子は、請求項
1、または請求項2記載の赤外線検出素子で、前記薄膜
体が、酸化シリコン、または窒化シリコン、または酸化
シリコン及び窒化シリコンからなる複合膜で構成されて
いることを特徴とするものである。
1、または請求項2記載の赤外線検出素子で、前記薄膜
体が、酸化シリコン、または窒化シリコン、または酸化
シリコン及び窒化シリコンからなる複合膜で構成されて
いることを特徴とするものである。
【0018】請求項4記載の赤外線検出素子は、請求項
1乃至請求項4記載の赤外線検出素子で、前記薄膜体の
厚さが、 0.1〜 2μm であることを特徴とするものであ
る。
1乃至請求項4記載の赤外線検出素子で、前記薄膜体の
厚さが、 0.1〜 2μm であることを特徴とするものであ
る。
【0019】
【作用】図1に示すように、本発明の赤外線検出素子
は、基板1の上面に薄膜体である熱絶縁膜9を形成した
後、基板1を局所的に裏側から掘りぬいて、空隙部1d
を形成し、熱絶縁膜9の一部を中空に浮かせた、いわゆ
る、薄膜体ブリッジ構造9aの構造を形成している。さ
らに、薄膜体ブリッジ構造9aを構成する熱絶縁膜9
を、水平方向の単位長さ当たりの熱抵抗の大きなもので
構成している。
は、基板1の上面に薄膜体である熱絶縁膜9を形成した
後、基板1を局所的に裏側から掘りぬいて、空隙部1d
を形成し、熱絶縁膜9の一部を中空に浮かせた、いわゆ
る、薄膜体ブリッジ構造9aの構造を形成している。さ
らに、薄膜体ブリッジ構造9aを構成する熱絶縁膜9
を、水平方向の単位長さ当たりの熱抵抗の大きなもので
構成している。
【0020】次に、上記のように構成した赤外線検出部
6に赤外線が入射し、その部分の温度がある一定温度に
上昇した場合を考える。図9は、ある温度T1に上昇した
赤外線検出部6の端部の基板位置X1から、水平方向に距
離X 離れた基板位置X0の、平衡後の温度がどうなるかを
示したものである。なお、基板位置X0及び雰囲気の温度
はT0とする。熱の流れが水平な方向への熱伝導しかない
という場合は、水平方向の単位長さ当たりの熱抵抗が小
さい従来例の場合も、熱抵抗の大きい本発明の実施例の
場合も、温度分布は、図6の温度分布線aに示す直線で
表される。しかし、実際には、赤外線検出部6の表面か
ら雰囲気ガスを介する熱伝達や輻射があるために、2つ
の場合に差が生じる。
6に赤外線が入射し、その部分の温度がある一定温度に
上昇した場合を考える。図9は、ある温度T1に上昇した
赤外線検出部6の端部の基板位置X1から、水平方向に距
離X 離れた基板位置X0の、平衡後の温度がどうなるかを
示したものである。なお、基板位置X0及び雰囲気の温度
はT0とする。熱の流れが水平な方向への熱伝導しかない
という場合は、水平方向の単位長さ当たりの熱抵抗が小
さい従来例の場合も、熱抵抗の大きい本発明の実施例の
場合も、温度分布は、図6の温度分布線aに示す直線で
表される。しかし、実際には、赤外線検出部6の表面か
ら雰囲気ガスを介する熱伝達や輻射があるために、2つ
の場合に差が生じる。
【0021】水平方向の単位長さ当たりの熱抵抗が小さ
い場合には、赤外線検出部6の端部の基板位置X1と基板
位置X0との温度差が同じT1-T0 でも、熱抵抗が大きい場
合に比べ、より多くの熱量が基板と水平方向に流れてい
ることになる。
い場合には、赤外線検出部6の端部の基板位置X1と基板
位置X0との温度差が同じT1-T0 でも、熱抵抗が大きい場
合に比べ、より多くの熱量が基板と水平方向に流れてい
ることになる。
【0022】従って、温度差T1-T0 が非常に大きくない
かぎり、熱抵抗が小さい場合には、赤外線検出部6の表
面から雰囲気ガスを介して伝わる熱量は、基板1を介し
て伝わる熱量に比べて小さい。そのため、図9の温度分
布線bに示すように、熱が基板に水平な方向へしか伝わ
らない場合(温度分布線aの場合)とあまり変わらない
温度分布を示す。
かぎり、熱抵抗が小さい場合には、赤外線検出部6の表
面から雰囲気ガスを介して伝わる熱量は、基板1を介し
て伝わる熱量に比べて小さい。そのため、図9の温度分
布線bに示すように、熱が基板に水平な方向へしか伝わ
らない場合(温度分布線aの場合)とあまり変わらない
温度分布を示す。
【0023】一方、本発明のように、熱抵抗が大きい場
合には、同じ温度差T1-T0でも、薄膜体である熱絶縁膜
9を介して伝わる熱量は小さく、赤外線検出部6の表面
から雰囲気ガスを介して伝わる熱量が相対的に大きくな
る。基板1の表面を伝わる熱量は、それぞれの表面の位
置での温度差Tn-T0 に比例するので、赤外線検出部6に
近い部分は大きく、そこから離れるに従って小さくな
る。そのため、熱抵抗が大きい場合、温度分布は直線か
らずれて、図9の温度分布線cに示すようになる。図9
から分かるように赤外線検出部6から、ある距離隔たっ
たところの温度は、熱抵抗の大きな場合の方が低くなる
ことが示される。つまり、隣接する赤外線検出部6から
の熱的な影響は、熱抵抗の大きな場合の方が、小さいと
言えるのである。このことは、同じ薄膜体ブリッジ構造
9a上に赤外線検出部6を設けても、クロストークの心
配がほとんどないことを示している。
合には、同じ温度差T1-T0でも、薄膜体である熱絶縁膜
9を介して伝わる熱量は小さく、赤外線検出部6の表面
から雰囲気ガスを介して伝わる熱量が相対的に大きくな
る。基板1の表面を伝わる熱量は、それぞれの表面の位
置での温度差Tn-T0 に比例するので、赤外線検出部6に
近い部分は大きく、そこから離れるに従って小さくな
る。そのため、熱抵抗が大きい場合、温度分布は直線か
らずれて、図9の温度分布線cに示すようになる。図9
から分かるように赤外線検出部6から、ある距離隔たっ
たところの温度は、熱抵抗の大きな場合の方が低くなる
ことが示される。つまり、隣接する赤外線検出部6から
の熱的な影響は、熱抵抗の大きな場合の方が、小さいと
言えるのである。このことは、同じ薄膜体ブリッジ構造
9a上に赤外線検出部6を設けても、クロストークの心
配がほとんどないことを示している。
【0024】このように、水平方向の単位長さ当たりの
熱抵抗が大きい場合には、クロストークがほとんど生じ
ず、そのため、ヒートシンク部1aを隣接する赤外線検
出部6間に設ける必要がないので、赤外線検出素子全体
の外形寸法を小さくすることが可能となる。従って、赤
外線検出素子の値段を下げることができるので、実用
上、大きなメリットがある。
熱抵抗が大きい場合には、クロストークがほとんど生じ
ず、そのため、ヒートシンク部1aを隣接する赤外線検
出部6間に設ける必要がないので、赤外線検出素子全体
の外形寸法を小さくすることが可能となる。従って、赤
外線検出素子の値段を下げることができるので、実用
上、大きなメリットがある。
【0025】さらに、請求項2に記載した赤外線検出素
子は、基板1をシリコン等の半導体からなる材料として
いるので、検出回路を同時に作り込める上に、半導体プ
ロセス及びシリコンマイクロマシニング技術を中心とし
た、マイクロマシニング技術が使用できるので、水平方
向の単位長さ当たりの熱抵抗が大きい熱絶縁膜9及び薄
膜体ブリッジ構造9aを容易に形成することができる。
子は、基板1をシリコン等の半導体からなる材料として
いるので、検出回路を同時に作り込める上に、半導体プ
ロセス及びシリコンマイクロマシニング技術を中心とし
た、マイクロマシニング技術が使用できるので、水平方
向の単位長さ当たりの熱抵抗が大きい熱絶縁膜9及び薄
膜体ブリッジ構造9aを容易に形成することができる。
【0026】さらに、請求項3に記載した赤外線検出素
子は、熱絶縁膜9に酸化シリコン、または窒化シリコ
ン、または酸化シリコン及び窒化シリコンからなる複合
膜を使用するようにしている。酸化シリコンの熱伝導率
は、シリコンに比べ、2桁小さい0.014W/cm ・deg 、窒
化シリコンでは、シリコンに比べ、約1桁小さい0.19W/
cm・deg 程度である。また、酸化シリコンと窒化シリコ
ンの複合膜の熱伝導率も、それらと同程度の値となる。
水平方向の単位長さ当たりの熱抵抗は、熱伝導率に反比
例するので、このような材料を使用すれば、水平方向の
単位長さ当たりの熱抵抗が大きい熱絶縁膜9及び薄膜体
ブリッジ構造9aとすることができる。そして、これら
の材料は、半導体プロセスで一般的に用いられているの
で、製造も簡単であり、容易に熱絶縁膜9及び薄膜体ブ
リッジ構造9aを構成することができるのである。
子は、熱絶縁膜9に酸化シリコン、または窒化シリコ
ン、または酸化シリコン及び窒化シリコンからなる複合
膜を使用するようにしている。酸化シリコンの熱伝導率
は、シリコンに比べ、2桁小さい0.014W/cm ・deg 、窒
化シリコンでは、シリコンに比べ、約1桁小さい0.19W/
cm・deg 程度である。また、酸化シリコンと窒化シリコ
ンの複合膜の熱伝導率も、それらと同程度の値となる。
水平方向の単位長さ当たりの熱抵抗は、熱伝導率に反比
例するので、このような材料を使用すれば、水平方向の
単位長さ当たりの熱抵抗が大きい熱絶縁膜9及び薄膜体
ブリッジ構造9aとすることができる。そして、これら
の材料は、半導体プロセスで一般的に用いられているの
で、製造も簡単であり、容易に熱絶縁膜9及び薄膜体ブ
リッジ構造9aを構成することができるのである。
【0027】さらに、請求項4記載の赤外線検出素子
は、熱絶縁膜9の厚みを0.1 〜2 μmと非所湯に薄くす
るようにしている。水平方向の単位長さ当たりの熱抵抗
は、熱絶縁膜9の膜厚に反比例するので、このように非
常に薄い薄膜を用いることで、水平方向の単位長さ当た
りの熱抵抗が大きな熱絶縁膜9及び薄膜体ブリッジ構造
9aを得ることができるのである。
は、熱絶縁膜9の厚みを0.1 〜2 μmと非所湯に薄くす
るようにしている。水平方向の単位長さ当たりの熱抵抗
は、熱絶縁膜9の膜厚に反比例するので、このように非
常に薄い薄膜を用いることで、水平方向の単位長さ当た
りの熱抵抗が大きな熱絶縁膜9及び薄膜体ブリッジ構造
9aを得ることができるのである。
【0028】
【実施例】本発明の詳細について、図1〜図4に基づき
説明する。図1は、本発明に係る赤外線検出素子のチッ
プの一実施例を示す断面図である。図2は、図1に示す
赤外線検出素子のチップを、パッケージの基台であるシ
ュテム8に実装した状態を示す斜視図、図3は、図1に
示したチップを実装した赤外線検出素子の断面図であ
る。
説明する。図1は、本発明に係る赤外線検出素子のチッ
プの一実施例を示す断面図である。図2は、図1に示す
赤外線検出素子のチップを、パッケージの基台であるシ
ュテム8に実装した状態を示す斜視図、図3は、図1に
示したチップを実装した赤外線検出素子の断面図であ
る。
【0029】図1に示すように、シリコン単結晶の(10
0) 面を表面に持つ厚み 300μm の基板1の表面に、窒
化シリコンの厚み0.05μm の薄膜と酸化シリコンの厚み
0.4μm の薄膜及び窒化シリコンの厚み0.05μm の薄膜
とからなる、トータル 0.5μmの厚みの複合膜である熱
絶縁膜9が形成されている。シリコンからなる基板1の
一部分は、基板1の裏側から除去されて、空隙部1dが
形成されている。そのため、空隙部1dの上部開口に形
成されている部分の熱絶縁膜9は、中空に保持された格
好になっており、いわゆる、薄膜体ブリッジ構造9aを
形成した構造となっている。薄膜体ブリッジ構造9aの
上部には、アモルファスシリコンの厚み1.0 μm の薄膜
抵抗体2、及びその薄膜抵抗体2の抵抗値を検出し、外
部回路に取り出すための、厚み 0.2μm のクロムからな
る下部電極3及び上部電極5が薄膜抵抗体2を挟むよう
にパターン形成されている。
0) 面を表面に持つ厚み 300μm の基板1の表面に、窒
化シリコンの厚み0.05μm の薄膜と酸化シリコンの厚み
0.4μm の薄膜及び窒化シリコンの厚み0.05μm の薄膜
とからなる、トータル 0.5μmの厚みの複合膜である熱
絶縁膜9が形成されている。シリコンからなる基板1の
一部分は、基板1の裏側から除去されて、空隙部1dが
形成されている。そのため、空隙部1dの上部開口に形
成されている部分の熱絶縁膜9は、中空に保持された格
好になっており、いわゆる、薄膜体ブリッジ構造9aを
形成した構造となっている。薄膜体ブリッジ構造9aの
上部には、アモルファスシリコンの厚み1.0 μm の薄膜
抵抗体2、及びその薄膜抵抗体2の抵抗値を検出し、外
部回路に取り出すための、厚み 0.2μm のクロムからな
る下部電極3及び上部電極5が薄膜抵抗体2を挟むよう
にパターン形成されている。
【0030】下部電極3及び上部電極4は、それぞれ薄
膜体ブリッジ構造9aの部分より引き出され、外部回路
へ接続するための電極端子11と接続されている。これ
らの薄膜ブリッジ構造9a上に形成した下部電極3及び
上部電極4、薄膜抵抗体2上に、酸化シリコンよりなる
赤外線吸収層5を形成してある。本実施例においては、
このような構造をもつ赤外線検出部6が1つの素子に4
個設けられており、それらの薄膜抵抗体2は、図7に示
したような回路構成となるように下部電極3及び上部電
極4により配線接続されている。本実施例においては、
これら4つの赤外線検出部6を全て、同一の薄膜体ブリ
ッジ構造9a上に形成するようにしている。このような
構造を製造する方法、手段は、色々なものが適用できる
が、本実施例においては、次のようなものとした。
膜体ブリッジ構造9aの部分より引き出され、外部回路
へ接続するための電極端子11と接続されている。これ
らの薄膜ブリッジ構造9a上に形成した下部電極3及び
上部電極4、薄膜抵抗体2上に、酸化シリコンよりなる
赤外線吸収層5を形成してある。本実施例においては、
このような構造をもつ赤外線検出部6が1つの素子に4
個設けられており、それらの薄膜抵抗体2は、図7に示
したような回路構成となるように下部電極3及び上部電
極4により配線接続されている。本実施例においては、
これら4つの赤外線検出部6を全て、同一の薄膜体ブリ
ッジ構造9a上に形成するようにしている。このような
構造を製造する方法、手段は、色々なものが適用できる
が、本実施例においては、次のようなものとした。
【0031】最初に、窒化シリコンと酸化シリコンから
なる熱絶縁膜9を、プラズマCVD 法により形成する。導
入ガスとして、モノシラン及びアンモニア、モノシラン
及び一酸化二窒素を用い、基板温度 400℃及び 250℃、
周波数 13.56MHz の条件で、シリコンの基板1の上面に
熱絶縁膜9を形成した。また、基板1の裏面には、窒化
シリコンの薄膜(図示省略)を同様に形成した。次に、
シリコンの基板1の熱絶縁膜9を形成した上面に、下部
電極3として、クロムを真空蒸着法にて、基板温度 150
℃で、厚み 0.2μm 堆積した。その後、一般的なフォト
リソグラフィー技術を用いて、所望の下部電極3のパタ
ーンが得られるように、レジストをパターニングする。
このレジストパターンをマスクに用いて、硝酸セリウム
アンモニウムを含むエッチング液中にて、クロムの下部
電極3をパターンエッチングする。
なる熱絶縁膜9を、プラズマCVD 法により形成する。導
入ガスとして、モノシラン及びアンモニア、モノシラン
及び一酸化二窒素を用い、基板温度 400℃及び 250℃、
周波数 13.56MHz の条件で、シリコンの基板1の上面に
熱絶縁膜9を形成した。また、基板1の裏面には、窒化
シリコンの薄膜(図示省略)を同様に形成した。次に、
シリコンの基板1の熱絶縁膜9を形成した上面に、下部
電極3として、クロムを真空蒸着法にて、基板温度 150
℃で、厚み 0.2μm 堆積した。その後、一般的なフォト
リソグラフィー技術を用いて、所望の下部電極3のパタ
ーンが得られるように、レジストをパターニングする。
このレジストパターンをマスクに用いて、硝酸セリウム
アンモニウムを含むエッチング液中にて、クロムの下部
電極3をパターンエッチングする。
【0032】次に、アモルファスシリコンの薄膜抵抗体
2をモノシランと水素ガスを用いたプラズマCVD 法によ
り、基板温度 270℃、真空度0.9Torr 、放電電力 150W
で堆積した。
2をモノシランと水素ガスを用いたプラズマCVD 法によ
り、基板温度 270℃、真空度0.9Torr 、放電電力 150W
で堆積した。
【0033】その後、一般的なフォトリソグラフィー技
術を用いて、所望の薄膜抵抗体2のパターンが得られる
ように、レジストをパターニングする。このレジストパ
ターンをマスクに用いて、硝酸、酢酸、沸酸からなるエ
ッチング液中にて、アモルファスシリコンの薄膜抵抗体
2をパターンエッチングする。エッチング後にレジスト
の除去を行って、所望のパターンの薄膜抵抗体2が得ら
れる。
術を用いて、所望の薄膜抵抗体2のパターンが得られる
ように、レジストをパターニングする。このレジストパ
ターンをマスクに用いて、硝酸、酢酸、沸酸からなるエ
ッチング液中にて、アモルファスシリコンの薄膜抵抗体
2をパターンエッチングする。エッチング後にレジスト
の除去を行って、所望のパターンの薄膜抵抗体2が得ら
れる。
【0034】次に、下部電極3と同様の工程により、薄
膜抵抗体2の上に、クロムからなる上部電極4をパター
ン形成する。次に、上部電極4の上に、赤外線吸収層5
として酸化シリコンの薄膜を、熱絶縁膜9の時と同様に
プラズマCVD 法にて堆積する。その後、一般的なフォト
リソグラフィー技術を用いて、所望の赤外線吸収層5の
パターンが得られるように、レジストをパターニングす
る。このレジストパターンをマスクに用いて、沸酸、沸
化アンモニウムからなるエッチング液中にて、酸化シリ
コンの赤外線吸収層5をパターンエッチングする。エッ
チング後にレジストの除去を行って、所望のパターンの
赤外線吸収層5が得られる。
膜抵抗体2の上に、クロムからなる上部電極4をパター
ン形成する。次に、上部電極4の上に、赤外線吸収層5
として酸化シリコンの薄膜を、熱絶縁膜9の時と同様に
プラズマCVD 法にて堆積する。その後、一般的なフォト
リソグラフィー技術を用いて、所望の赤外線吸収層5の
パターンが得られるように、レジストをパターニングす
る。このレジストパターンをマスクに用いて、沸酸、沸
化アンモニウムからなるエッチング液中にて、酸化シリ
コンの赤外線吸収層5をパターンエッチングする。エッ
チング後にレジストの除去を行って、所望のパターンの
赤外線吸収層5が得られる。
【0035】次に、アルミニウムを真空蒸着法にて、基
板温度 150℃、厚み 1.5μm 堆積した。その後、一般的
なフォトリソグラフィー技術を用いて、所望の電極端子
7a〜7dのパターンが得られるように、レジストをパ
ターニングする。このレジストパターンをマスクに用い
て、燐酸、酢酸、硝酸からなるエッチング液中にて、ア
ルミニウムの電極端子7a〜7dをパターンエッチング
する。エッチング後に、レジストの除去を行って、所望
のパターンの電極端子7a〜7dが得られる。
板温度 150℃、厚み 1.5μm 堆積した。その後、一般的
なフォトリソグラフィー技術を用いて、所望の電極端子
7a〜7dのパターンが得られるように、レジストをパ
ターニングする。このレジストパターンをマスクに用い
て、燐酸、酢酸、硝酸からなるエッチング液中にて、ア
ルミニウムの電極端子7a〜7dをパターンエッチング
する。エッチング後に、レジストの除去を行って、所望
のパターンの電極端子7a〜7dが得られる。
【0036】シリコンの基板1の赤外線検出部6を形成
した面とは逆の面にある窒化シリコンの薄膜をパターニ
ングするため、その面上に、先程と同様にフォトリソグ
ラフィー技術によりレジストをパターニングする。この
レジストをマスクとして、シリコンの基板1の赤外線検
出部6を形成した面とは逆の面にある窒化シリコンの薄
膜を、プラズマエッチング法によりパターニングを行
う。この時のプラズマエッチング条件として、パワー 2
00W 、ガス圧400mTorr、導入ガスは四沸化炭素とした。
レジストを除去した後、パターン形成された窒化シリコ
ンの薄膜をマスクとして、シリコンの結晶方位の違いに
よって、エッチング速度が大きく異なる、所謂、異方性
エッチング法を用いて、シリコンの基板1に空隙部1d
を形成する。異方性エッチングの条件として、エッチャ
ントに水酸化カリウムを用い、エッチャント濃度40wt%
、液温80℃とした。
した面とは逆の面にある窒化シリコンの薄膜をパターニ
ングするため、その面上に、先程と同様にフォトリソグ
ラフィー技術によりレジストをパターニングする。この
レジストをマスクとして、シリコンの基板1の赤外線検
出部6を形成した面とは逆の面にある窒化シリコンの薄
膜を、プラズマエッチング法によりパターニングを行
う。この時のプラズマエッチング条件として、パワー 2
00W 、ガス圧400mTorr、導入ガスは四沸化炭素とした。
レジストを除去した後、パターン形成された窒化シリコ
ンの薄膜をマスクとして、シリコンの結晶方位の違いに
よって、エッチング速度が大きく異なる、所謂、異方性
エッチング法を用いて、シリコンの基板1に空隙部1d
を形成する。異方性エッチングの条件として、エッチャ
ントに水酸化カリウムを用い、エッチャント濃度40wt%
、液温80℃とした。
【0037】このように形成した赤外線検出素子のチッ
プを図3に示したように、金属製のシュテム8に接着剤
10を用いてボンディングを行う。その後、シュテム8
に接着剤11で固定されている外部への出力端子12と
赤外線検出素子の電極端子7a〜7dとを金のワイヤ配
線13でボンディングを行い、薄膜抵抗体2の抵抗値を
外部から検出できるようにする。
プを図3に示したように、金属製のシュテム8に接着剤
10を用いてボンディングを行う。その後、シュテム8
に接着剤11で固定されている外部への出力端子12と
赤外線検出素子の電極端子7a〜7dとを金のワイヤ配
線13でボンディングを行い、薄膜抵抗体2の抵抗値を
外部から検出できるようにする。
【0038】最後に、特定の波長の赤外線を、選択的に
透過するフィルタ14を赤外線入射窓15aに取り付け
た金属製のキャップ15をシュテム8に溶接封止した。
本実施例では、フィルタ14として、シリコンの基板の
片面に反射防止膜、もう一方の面には選択透過膜を設け
たものを用い、フィルタ14とキャップ15とは、低融
点ガラスを用いて接着した。
透過するフィルタ14を赤外線入射窓15aに取り付け
た金属製のキャップ15をシュテム8に溶接封止した。
本実施例では、フィルタ14として、シリコンの基板の
片面に反射防止膜、もう一方の面には選択透過膜を設け
たものを用い、フィルタ14とキャップ15とは、低融
点ガラスを用いて接着した。
【0039】本実施例では、図4に示すように、各赤外
線検出部6の大きさ 0.6mm□、赤外線検出部6間の距離
を0.2mm 、薄膜体ブリッジ構造9aの大きさが、 1.8mm
□となるようにしており、素子サイズは、 2.8mm□とな
っている。これと同等の性能を有する赤外線検出素子の
製造を、従来の方法で行えば、図8に示したように、各
赤外線検出部6の大きさ 0.6mm□、各ブリッジ構造1c
の大きさが、 1.0mm□、赤外線検出部6間の距離が1.0m
m となって、素子サイズとしては、 3.7mm□となる。つ
まり、本発明の実施例の素子の面積は、従来の約57% で
すむようになり、素子の小型化が図れ、素子コストを下
げることができるので、その実用性は高い。また、赤外
線検出部6間の距離を、ある程度自由に縮めることがで
きるので、光学系の設計自由度が増すというメリットも
ある。
線検出部6の大きさ 0.6mm□、赤外線検出部6間の距離
を0.2mm 、薄膜体ブリッジ構造9aの大きさが、 1.8mm
□となるようにしており、素子サイズは、 2.8mm□とな
っている。これと同等の性能を有する赤外線検出素子の
製造を、従来の方法で行えば、図8に示したように、各
赤外線検出部6の大きさ 0.6mm□、各ブリッジ構造1c
の大きさが、 1.0mm□、赤外線検出部6間の距離が1.0m
m となって、素子サイズとしては、 3.7mm□となる。つ
まり、本発明の実施例の素子の面積は、従来の約57% で
すむようになり、素子の小型化が図れ、素子コストを下
げることができるので、その実用性は高い。また、赤外
線検出部6間の距離を、ある程度自由に縮めることがで
きるので、光学系の設計自由度が増すというメリットも
ある。
【0040】また、図4に示した実施例と図8に示した
従来例を比べれば分かるように、4つの赤外線検出部6
全体を囲む領域(ブリッジ構造1c、または、薄膜体ブ
リッジ構造9aの部分)を受光面積とすると、本発明に
係る実施例の赤外線検出素子の方が、受光面積に占める
赤外線検出部6の面積の割合が大きい。即ち、本発明の
実施例の方が開口率が大きいということを示しており、
従って、感度を高くできるというメリットがある。
従来例を比べれば分かるように、4つの赤外線検出部6
全体を囲む領域(ブリッジ構造1c、または、薄膜体ブ
リッジ構造9aの部分)を受光面積とすると、本発明に
係る実施例の赤外線検出素子の方が、受光面積に占める
赤外線検出部6の面積の割合が大きい。即ち、本発明の
実施例の方が開口率が大きいということを示しており、
従って、感度を高くできるというメリットがある。
【0041】なお、本発明は、以上に示した実施例に限
定されない。構成材料、製造方法・製造条件、製造順
序、寸法、構成要素数は、当然これに限られるわけでは
なく、その用途・目的によって、最適なものを選択すれ
ばよい。また、同一薄膜体ブリッジ構造9a上に形成す
る赤外線検出部6の数も、本実施例では4個としたが、
素子の目的・用途、薄膜体ブリッジ構造9aの大きさ、
作りやすさ等を勘案して決めればよい。要するに、少な
くとも、2個以上の赤外線検出部6を、水平方向の単位
長さ当たりの熱抵抗が大きい薄膜からなる、同一薄膜体
ブリッジ構造9aに形成するようにすればよいのであ
る。
定されない。構成材料、製造方法・製造条件、製造順
序、寸法、構成要素数は、当然これに限られるわけでは
なく、その用途・目的によって、最適なものを選択すれ
ばよい。また、同一薄膜体ブリッジ構造9a上に形成す
る赤外線検出部6の数も、本実施例では4個としたが、
素子の目的・用途、薄膜体ブリッジ構造9aの大きさ、
作りやすさ等を勘案して決めればよい。要するに、少な
くとも、2個以上の赤外線検出部6を、水平方向の単位
長さ当たりの熱抵抗が大きい薄膜からなる、同一薄膜体
ブリッジ構造9aに形成するようにすればよいのであ
る。
【0042】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明に係る赤外
線検出素子によれば、ヒートシンク部を設けなくとも赤
外線検出部間のクロストークを防止することができるの
で、素子の小型化及び、製造コストの削減を図ることが
できる。また、赤外線検出部間の距離を小さくできるの
で、光学系の設計自由度が高く、最適設計に近い素子を
形成することができる。また、それにより、開口率が大
きく、素子感度の高い素子を得ることができる。
線検出素子によれば、ヒートシンク部を設けなくとも赤
外線検出部間のクロストークを防止することができるの
で、素子の小型化及び、製造コストの削減を図ることが
できる。また、赤外線検出部間の距離を小さくできるの
で、光学系の設計自由度が高く、最適設計に近い素子を
形成することができる。また、それにより、開口率が大
きく、素子感度の高い素子を得ることができる。
【図1】本発明に係る赤外線検出素子のチップの一実施
例を示す断面図である。
例を示す断面図である。
【図2】本発明に係る赤外線検出素子のチップをシュテ
ムに実装した状態を示す斜視図である。
ムに実装した状態を示す斜視図である。
【図3】本発明に係る赤外線検出素子の一実施例を示す
断面図である。
断面図である。
【図4】本発明に係る赤外線検出素子のチップの寸法を
示す平面図である。
示す平面図である。
【図5】従来の赤外線検出素子のチップの一例を示す断
面図である。
面図である。
【図6】従来の赤外線検出素子のチップをシュテムに実
装した状態を示す斜視図である。
装した状態を示す斜視図である。
【図7】従来の赤外線検出素子の回路構成を示す回路図
である。
である。
【図8】従来の赤外線検出素子のチップの寸法を示す平
面図である。
面図である。
【図9】赤外線検出素子のチップの温度分布を示す線図
である。
である。
1 基板 1a 中空部 2 薄膜抵抗体(抵抗体) 6 赤外線検出部 9 熱絶縁膜(薄膜体) 9a 薄膜体ブリッジ構造
Claims (4)
- 【請求項1】 基板上に2個以上の赤外線検出部を有
し、赤外線が入射した際の赤外線の吸収による前記赤外
線検出部の温度変化を、抵抗値の変化または、起電力の
変化として捉えるための抵抗体、または熱電対、または
サーモパイル、または焦電体が、前記赤外線検出部に設
けられている赤外線検出素子において、水平方向の単位
長さ当たりの熱抵抗が大きい薄膜体を、前記基板上に形
成し、前記基板を局所的に除去して、前記薄膜体の一部
を中空に浮かせた、いわゆる、薄膜体ブリッジ構造を形
成し、2個以上の前記赤外線検出部を同一の前記薄膜体
ブリッジ構造上に形成したことを特徴とする赤外線検出
素子。 - 【請求項2】 前記基板が、半導体材料で構成されてい
ることを特徴とする請求項1記載の赤外線検出素子。 - 【請求項3】 前記薄膜体が、酸化シリコン、または窒
化シリコン、または酸化シリコン及び窒化シリコンから
なる複合膜で構成されていることを特徴とする請求項
1、または請求項2記載の赤外線検出素子。 - 【請求項4】 前記薄膜体の厚さが、 0.1〜 2μm であ
ることを特徴とする請求項1乃至請求項3記載の赤外線
検出素子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5271390A JPH07128140A (ja) | 1993-10-29 | 1993-10-29 | 赤外線検出素子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5271390A JPH07128140A (ja) | 1993-10-29 | 1993-10-29 | 赤外線検出素子 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07128140A true JPH07128140A (ja) | 1995-05-19 |
Family
ID=17499406
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5271390A Pending JPH07128140A (ja) | 1993-10-29 | 1993-10-29 | 赤外線検出素子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07128140A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100578259B1 (ko) * | 1997-07-25 | 2006-08-30 | 프리스케일 세미컨덕터, 인크. | 전자장치및전자장치용막형성방법 |
JP2010078423A (ja) * | 2008-09-25 | 2010-04-08 | Toshiba Corp | 固体撮像素子 |
JP2010528300A (ja) * | 2007-05-29 | 2010-08-19 | ピレオス エルテーデー | 膜構造体を有する熱放射検出用デバイス、このデバイスの製造方法および使用方法 |
WO2013183453A1 (ja) * | 2012-06-08 | 2013-12-12 | アルプス電気株式会社 | サーモパイル、及びそれを用いたサーモパイル式センサ並びに赤外線センサ |
CN113188669A (zh) * | 2021-04-29 | 2021-07-30 | 上海翼捷工业安全设备股份有限公司 | 红外吸收复合膜结构及二氧化碳热释电红外探测器 |
-
1993
- 1993-10-29 JP JP5271390A patent/JPH07128140A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100578259B1 (ko) * | 1997-07-25 | 2006-08-30 | 프리스케일 세미컨덕터, 인크. | 전자장치및전자장치용막형성방법 |
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US9279730B2 (en) | 2007-05-29 | 2016-03-08 | Pyreos, Ltd. | Device having a membrane structure for detecting thermal radiation, and method for production thereof |
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CN113188669B (zh) * | 2021-04-29 | 2023-06-27 | 上海翼捷工业安全设备股份有限公司 | 红外吸收复合膜结构及二氧化碳热释电红外探测器 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
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