JP2003026973A - インクジェット記録用インク組成物と浸透性評価方法 - Google Patents

インクジェット記録用インク組成物と浸透性評価方法

Info

Publication number
JP2003026973A
JP2003026973A JP2001218347A JP2001218347A JP2003026973A JP 2003026973 A JP2003026973 A JP 2003026973A JP 2001218347 A JP2001218347 A JP 2001218347A JP 2001218347 A JP2001218347 A JP 2001218347A JP 2003026973 A JP2003026973 A JP 2003026973A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
ink composition
jet recording
dot
printed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001218347A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Ueki
弘之 植木
Hiroyuki Endo
浩幸 遠藤
Yasuharu Onishi
康晴 大西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP2001218347A priority Critical patent/JP2003026973A/ja
Publication of JP2003026973A publication Critical patent/JP2003026973A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)
  • Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
  • Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 定着速度が速く、1回の走査で同じ位置に複
数のインク滴が印字されても滲みが少ないインク組成物
を提供する。 【解決手段】 インクジェット記録用インク組成物は、
超音波により紙媒体への液吸収を測定する動的浸透性テ
スターを用いて、水を吸収させた場合の超音波最大透過
時間が1秒以上にある紙媒体を用いて測定した超音波の
透過量が、2秒で90%以下かつ1秒で90%以上、さ
らに、超音波透過量の最大減少傾斜角が50%以上にな
るようなインク特性を付与する界面活性剤を含有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェットプ
リンタに用いる記録用インク組成物とインクジェット記
録用インク組成物の浸透性を評価する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェットプリンタは、インク滴を
形成するとともに、形成されたインク滴を様々な方法に
より吐出し、吐出したインクの一部もしくは全部を紙や
プラスチックフィルムのような記録媒体に付着させて記
録を行うものである。近年、インクジェットプリンタ
は、低騒音、低ランニングコストかつカラー印字の容易
さなどの利点からコンピュータなどのデジタル信号出力
装置として広く普及し、電子写真方式のプリンタ以上の
高速印字が望まれるようになってきた。
【0003】このようなインクジェット記録方式に用い
られるインクとして、従来より各種の染料および顔料
を、水又は水と水溶性有機溶剤から成る液媒体に溶解又
は分散させたものが知られている。このようなインクに
は、一般的には滲みがない、定着速度が速い、休止時間
を置いてもプリンタヘッドのノズルを詰まらせないとい
った性能が要求される。これらの性能を満たす為に、従
来よりインク材料及びプリンタ装置の両面から検討がな
されており、部分的な要求に対してはかなりの効果が認
められている。
【0004】たとえば、特開2000−119573号
公報(先行例1)には、高速対応可能な速乾性をもち、
しかも普通紙、再生紙で印字濃度が高く、滲みの無い高
印字品質を実現したインクジェット記録用インク及びイ
ンクジェット記録方法を提供するとして、表面張力が2
0℃で40mNm-1以下のインクジェット記録用インク
であって、グリセリンとp−トルエンスルホンアミド
(エチレンオキサイド付加物)を含有し、浸透剤として
多価アルコール誘導体及び/またはアセチレングリコー
ル系界面活性剤を含むインクジェット記録用インクを開
示している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、現在の
ところ、前記の全ての特性を十分に満足できるインク組
成物はまだ開発されていないのが実情である。特に、オ
フィスでは環境問題を考慮して再生紙などが多く利用さ
れるようになっている。このような再生紙は、被記録面
に繊維が露呈し、さらにはサイジング処理されているも
のである。また、最近では大量に印字する状況が多くな
ってきており、この状況に対応するため、高速印字かつ
高品質のカラー画像印字に対する要求が高まっている。
【0006】この様な要求を満足する手法として、イン
クジェットヘッドのノズル数を増やして1回のヘッドの
走査で広い範囲を印字して全体の印字速度を高める手法
が知られている。しかし、このような手法によるときに
は、ヘッド製造コストが高くなるという問題がある。イ
ンクジェットプリンタのヘッドは、一般に黒→シアン→
マゼンタ→イエローのように各色が配列されており、こ
のため印刷時は、印字媒体の吸紙方向と交差する方向に
ヘッドが移動し、通常はブリーディングを防ぐ為に1回
の走査で同じ位置に複数のインク滴は印字されない。そ
の結果として、1回の走査で印字される面積は小さくな
り、この結果、印字速度が遅くなってしまうという問題
がある。逆に、同一のドット上に複数のインク滴が印字
されると滲みが激しく著しく印字品位が劣るようになっ
てしまう。
【0007】また、紙媒体への液体の吸収特性を測定す
る方法としてはブリストー法が知られているが、紙繊維
の空間への液体の浸透、紙繊維への液体の吸収を区別す
ることはできず、さらに、温度、湿度など測定環境条件
を整えることが困難であった。
【0008】本発明の第1の目的は、コピー用紙、レポ
ート用紙のような被記録面に繊維が露呈し、更にはサイ
ジング処理されている一般の普通紙に対しても定着速度
が速く、しかも1回の走査で同じ位置に複数のインク滴
が印字されても滲み(ブリーディング)が少ないインク
組成物を提供することにある。
【0009】本発明のもう一つの目的は、紙繊維の空間
への液体の浸透、紙繊維への液体の吸収を区別してイン
クジェット記録用インク組成物の浸透性を評価する浸透
性評価方法を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明によるインクジェット記録用インク組成物に
おいては、界面活性剤を適用したインクジェット記録用
インク組成物であって、水を吸収させた場合の超音波最
大透過時間が1秒以上にある紙媒体を用いて測定した超
音波の透過量は、2秒で90%以下かつ1秒で90%以
上である。
【0011】さらにまた、超音波透過量の最大減少傾斜
角は50%以上である。
【0012】さらにまた、透過量測定に係る超音波の周
波数は2MHzである。
【0013】また、アセチレングリコール系界面活性剤
を含むものである。
【0014】あるいはまた、アミン系界面活性剤を含む
ものである。
【0015】あるいはまた、アセチレングリコール系界
面活性剤とシリコーン系界面活性剤を同時に含有するも
のである。
【0016】また、アセチレングリコール系界面活性
剤、アミン系界面活性剤の含有量は、インク全重量に対
して0.01〜5重量%、好ましくは0.1〜1重量%
の範囲のものである。
【0017】また、水を主溶媒とするものである。
【0018】また、色材を含むインクジェット記録用イ
ンク組成物であって、色材として染料を含有するもので
ある。
【0019】あるいはまた、色材を含むインクジェット
記録用インク組成物であって、色材として顔料を含有す
るものである。
【0020】また、顔料を含むインクジェット記録用イ
ンク組成物であって、顔料がカーボンブラックであるも
のである。
【0021】あるいはまた、色材を含むインクジェット
記録用インク組成物であって、色材として分散染料を含
有するものである。
【0022】また、インク組成物に設定する25℃に於
ける表面張力は、30〜40dyne/cmである。
【0023】また、紙媒体にベタ印字し、他色インクを
ベタ印字部の同一ドット上に1ドットのラインを印字し
た際のTEP値は、1ドットラインを印字したインクを
紙媒体に単独で1ドットラインを印字したときのTEP
値の2倍以下であるものである。
【0024】あるいはまた、紙媒体にベタ印字し、他色
インクをベタ印字部の同一ドット上に1ドットのライン
を印字した際のTEP値は、1ドットラインを印字した
インクを紙媒体に単独で1ドットラインを印字した時の
TEP値の1.5倍以下である。
【0025】本発明によるインクジェット記録用インク
組成物の浸透性を評価する浸透性評価方法は、動的吸収
性テスターを用い、超音波による紙媒体への液吸収を測
定する浸透性評価方法であって、インク組成物が適用さ
れた紙媒体の超音波透過強度の変化を測定することによ
り、インクジェット記録用インク組成物の浸透性を評価
するものである。
【0026】また、この場合の超音波の周波数は、2M
Hzである。
【0027】上記のように、本発明に係るインクジェッ
ト記録用インク組成物は、以下のような特性を付与する
界面活性剤を含有する。即ち、本発明に係るインクジェ
ット記録用インク組成物に含有する界面活性剤は、超音
波を用いた紙媒体への液吸収を測定する動的浸透性テス
ター、具体的にはEmco社製DPM(Dynamic
Penetration Tester)を用いて測定
した超音波の透過量が2秒で90%以下かつ1秒で90
%以上、さらに、超音波透過量の最大減少傾斜角が50
%以上になるようなインク特性を付与するものである。
【0028】このとき紙媒体は、基準として、水を吸収
させた場合の超音波最大透過時間が1秒以上にあるよう
な普通紙、具体的にはXEROX社製4024紙を用い
る。なお、超音波は、2MHzの周波数が好ましい。よ
り長い波長の超音波は紙媒体の大きな構造の差を調べる
には都合が良いが、微小な構造による差を検討する場合
の波長は短いことが望ましい。
【0029】また、ブリーディングの評価には紙媒体に
ベタ印字し、他色インクをベタ印字部の同一ドット上に
1ドットのラインを印字した際のTEP値を測定し評価
した。本発明で用いたTEP(Tangential
Edge Profile)値は、文字の理想的な輪郭
線に対する画像境界の変位である。TEP値は理想化さ
れた境界線に対する画像境界の標準偏差で表される。T
EP値の具体的な測定方法は「ファインイメージングと
ハードコピー」((社)日本写真学会、日本画像学会
合同出版委員会編 コロナ社)や「続 電子写真技術の
基礎と応用」(電子写真学会編 コロナ社)を参考にし
た。
【0030】この評価法に従い、本発明のインク組成物
は、普通紙にベタ印字し、他色インクをベタ印字部の同
一ドット上に1ドットのラインを印字した際のTEP値
が、1ドットラインを印字したインクを普通紙に単独で
1ドットラインを印字した時のTEP値の2倍以下であ
り、より好ましくは1.5倍以下であることが分かっ
た。なお、本発明のインク組成物の主溶媒には水を用い
る。
【0031】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施形態を説明す
る。本発明は、被記録面に繊維が露呈しているような被
記録材でのインクの浸透挙動をインク組成について鋭意
検討した結果得られた知見に基づくものである。
【0032】超音波を用いた紙媒体への液吸収を測定す
る動的浸透性テスター、Emco社製DPM(Dyna
mic Penetration Tester)を用い
た測定は以下のように行われる。サンプルである紙媒体
はサンプルホルダーに固定され、液体中に差し込まれ
る。超音波発信部より発射された超音波は液体中を通
り、サンプルホルダーに固定された紙媒体を透過して超
音波発信部と反対側にある超音波受信部に到達する。こ
のときの超音波の強度変化が超音波受信部で測定され
る。超音波強度は紙媒体への液体浸透度に依存して変化
する。この際のインク液の紙媒体への吸収は以下の過程
によると考えられる。
【0033】1) 毛細管現象により紙繊維間のエアー
がインク液に置換される。 2) 紙繊維へインク液が吸収される。 3) インク液の吸収に伴い紙繊維が膨潤すると繊維構
造内のルーメン(小さな空洞)が開き、その中のマイク
ロエアーがインク液に置換される。
【0034】サイズ剤やスターチが内添されている紙で
は、紙繊維自身が疎水性を示すので、初期の紙へのイン
ク液吸収は毛細管現象のみであり、紙繊維自体の液吸収
は発生しない。前述の動的浸透性テスターでは、インク
液はエアーに比べ超音波の伝達性が良いので、エアーが
インク液に置換されると透過超音波信号は増加する。続
いて紙繊維へのインク液の吸収が進行すると、紙こわさ
(Stiffness)が減少し、透過超音波信号は減
少する。
【0035】インク液が紙繊維へ速く浸透するような界
面活性剤をインク組成物に適用することによって、毛細
管現象で紙媒体の裏面、すなわち被記録面と反対側への
インク液の到達を抑制することができ、裏抜けを低減す
ることが可能である。さらに、紙繊維へのインク液の吸
収速度を高める界面活性剤を選択することで、インク組
成物の紙媒体の被記録面への定着速度を速くすることが
可能である。
【0036】本発明における界面活性剤を適用したイン
クジェット記録用インク組成物においては、水を吸収さ
せた場合の2MHzの超音波最大透過時間が1秒以上に
あるような普通紙(XEROX4024紙)で、2MH
zの超音波の透過量が2秒で90%以下かつ1秒で90
%以上になるような特性を与える界面活性剤、さらに、
超音波透過量の最大減少傾斜角が50%以上になるよう
な特性を与える界面活性剤をインク組成物に適用するこ
とで本発明の目的を達成することが可能であることを見
出した。
【0037】本発明においては、かかる界面活性剤とし
て水との親和性が高い化合物であるなら適宜使用できる
が、特に、アセチレングリコール系界面活性剤、アミン
系界面活性剤が好適に用いることができる。前記化合物
の含有量は、インク組成物に設定する表面張力にもよる
が、インク全重量に対して0.01〜5重量%、好まし
くは0.1〜1重量%の範囲である。前記化合物の含有
量が0.01重量%未満のときは、インク組成物の表面
張力が高く記録媒体への定着時間が遅くなってしまい、
5重量%を越える場合はインク組成物の表面張力が低く
なり吐出安定性が劣るようになり好ましくない。この関
係から、表面張力は、25℃において30〜40dyn
e/cmの範囲にあるのが最適である。
【0038】本発明のインク組成物を構成する他の成分
として色材がある。色材としては、直接染料、酸性染
料、塩基性染料、反応染料等の水溶性染料が使用可能で
ある。具体的にはC.I.ダイレクトイエロー86、1
32、144、C.I.ダイレクトレッド227、C.
I.ダイレクトブルー199、C.I.ダイレクトブラ
ック154などの直接染料、C.I.アシッドイエロー
23、C.I.アシッドレッド52、C.I.アシッド
ブルー9などの酸性染料があり、それぞれ単独または複
数同時に用いられる。
【0039】これらの色材の好ましい含有量は、液媒体
成分の種類、インクに要求される特性等に依存して決定
されるが、一般にはインク全重量に対して0.1〜10
重量%、好ましくは1〜5重量%の範囲である。その他
の色材として顔料がある。顔料は無機顔料、有機顔料の
いずれも用いることができる。無機顔料としては、酸化
チタン、酸化鉄やコンタクト法、ファーネスト法、サー
マル法などの方法で製造されたカーボンブラックを使用
することができる。また、有機顔料としてはアゾ顔料、
フタロシアニン顔料やアントラキノン顔料などの多環式
顔料、ニトロ顔料、アニリンブラック、ニトロソ顔料な
どを用いることができる。
【0040】顔料は分散剤を用いて記録用インクに分散
させることが好ましい。この分散剤には一般に用いられ
ている高分子分散剤、界面活性剤を用いることができ
る。また、表面を酸化処理した自己分散性のカーボンブ
ラックを色材として用いることも可能である。顔料の替
わりに分散染料を用いることも可能である。これら色材
の好ましい含有量は液媒体成分の種類、インクに要求さ
れる特性等に依存して決定されるが、一般にはインク全
重量に対して3〜15重量%、好ましくは5〜10重量
%の範囲である。
【0041】これらの色材を溶解する水性液媒体として
は、一般的にインクジェット記録用インクに使用されて
いるものはいずれも使用でき、水及び水溶性有機溶剤が
好ましく、エチレングリコール、ジエチレングリコー
ル、グリセリン、プロピレングリコールなどのグリコー
ル類、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレ
ングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコール
モノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチル
エーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、
ジエチレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、トリ
エチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレン
グリコールモノブチルエーテルなどのグリコールエーテ
ル類、2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドンな
どから適宜選択することができ、使用量はインク全重量
に対して1〜40重量%が好ましい。その他、従来公知
の各種分散剤、粘度調整剤、pH調整剤、防カビ剤等を
添加することが可能である。
【0042】
【実施例】以下、本発明の具体的な実施例について、比
較例を挙げて詳細に説明する。なお、本発明のインク組
成物の主溶媒には水を用いる。界面活性剤の添加量は、
表面張力が30〜40dyne/cmの範囲内の値とし
て33dyne/cmになるように調整してある。表面
張力は協和界面科学社製CBVP−Zを用いて測定し
た。
【0043】 (実施例1) C.I.ダイレクトブルー199 5重量% グリセリン 15重量% トリエチレングリコールモノブチルエーテル 3重量% アミン系界面活性剤 ニッサンナイミーンL−207(日本油脂(株)製)0.7重量% 水 残部
【0044】上記成分を室温で2時間攪拌混合し、ポア
サイズ0.45μのフィルタでろ過して本発明のインク
組成物を得た。次にEmco社製動的浸透性テスターD
PMに、本発明のインク組成物とXEROX4024紙
をセットしてインク組成物の浸透性を2MHzの超音
波、20℃の条件で評価した。評価結果を表1に示す。
さらに、このインクを用いてセイコーエプソン社製イン
クジェットプリンタEM−900Cにて印刷特性を評価
した。
【0045】 (実施例2) C.I.ダイレクトブルー199 5重量% グリセリン 15重量% トリエチレングリコールモノブチルエーテル 3重量% アセチレングリコール系界面活性剤 オルフィンE1010(日信化学(株)製) 0.8重量% 水 残部
【0046】上記成分を実施例1のインク組成物と同様
に調製し、同様に評価した。評価結果を表1に示す。
【0047】 (実施例3) C.I.ダイレクトブルー199 5重量% グリセリン 15重量% トリエチレングリコールモノブチルエーテル 3重量% シリコーン系界面活性剤 KM−75(信越化学(株)製) 0.02重量% アセチレングリコール系界面活性剤 オルフィンE1010(日信化学 (株) 製) 0.5重量% 水 残部
【0048】上記成分を実施例1のインク組成物と同様
に調製し、同様に評価した。評価結果を表1に示す。
【0049】 (実施例4) CAB−O−JET300 7重量% グリセリン 15重量% トリエチレングリコールモノブチルエーテル 3重量% アセチレングリコール系界面活性剤 オルフィンE1010(日信化学(株)製) 1.5重量% 水 残部
【0050】上記成分を室温で2時間攪拌混合し、ポア
サイズ3μのフィルタでろ過して本発明のインク組成物
を得た。次いで上記成分を実施例1のインク組成物と同
様に評価した。評価結果を表1に示す。
【0051】 (比較例1) C.I.ダイレクトブルー199 5重量% グリセリン 15重量% トリエチレングリコールモノブチルエーテル 3重量% シリコーン系界面活性剤 KM−75(信越化学(株)製) 0.1重量% 水 残部
【0052】上記成分を実施例1のインク組成物と同様
に調製し、同様に評価した。評価結果を表1に示す。
【0053】 (比較例2) C.I.ダイレクトブルー199 5重量% グリセリン 15重量% トリエチレングリコールモノブチルエーテル 3重量% イソプロピルアルコール 3重量% 水 残部
【0054】上記成分を実施例1のインク組成物と同様
に調製し、同様に評価した。評価結果を表1に示す。
【0055】 (比較例3) C.I.ダイレクトブルー199 5重量% グリセリン 15重量% トリエチレングリコールモノブチルエーテル 3重量% ポリオキシエチレンラウリルエーテル 1重量% 水 残部
【0056】上記成分を実施例1のインク組成物と同様
に調製し、同様に評価した。評価結果を表1に示す。
【0057】 (比較例3) C.I.ダイレクトブルー199 5重量% グリセリン 15重量% トリエチレングリコールモノブチルエーテル 3重量% ポリオキシエチレンニニルフェニルエーテル 1重量% 水 残部
【0058】上記成分を実施例1のインク組成物と同様
に調製し、同様に評価した。評価結果を表1に示す。
【0059】
【表1】表1 浸透特性
【0060】次にブリーディングを評価するために、実
施例1〜3、ならびに比較例1〜4のインク組成で、色
材にC.I.ダイレクトレッド277を用いたマゼンタ
インクを同様の方法で作成した。これらのインクをセイ
コーエプソン製インクジェットプリンタEM−900C
にてマゼンタインクのベタ印字部上に、シアンインクを
同一ドット上に重なるように1ドットラインを印字しそ
のラインのTEP値を測定した。なお、実施例4の顔料
インクは実施例2のマゼンタインク上に印字した。
【0061】TEP値の測定は王子計測機器社製ドット
アナライザーを用いて前記1ドットラインを画像取り込
みし、ドットアナライザー付属のソフトウェア上でTE
P値を計測した。ソフトウェア上では取り込んだ1ドッ
トライン画像を閾値60%にて2値化した。評価結果を
表2に示す。表2のブリーディング評価の判断基準は以
下による。 ◎・・・・・オンドットTEP値/単色TEP値≦1.
5 ○・・・・・オンドットTEP値/単色TEP値≦2 ×・・・・・オンドットTEP値/単色TEP値>2
【0062】
【表2】表2 ブリーディング評価
【0063】表2に明らかなとおり、比較例はいずれも
オンドットTEP値/単色TEP値が2以上で、所望の
特性が得られないのに対し、何れの実施例もオンドット
TEP値/単色TEP値は2以下の優れた結果が得られ
た。僅かに評価が劣った実施例4についても1.8以下
の値を示し、他の実施例はいずれも1.5以下の条件を
満足している。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、被
記録面に繊維が露呈し、更にはサイジング処理されてい
る一般の普通紙に対して滲(にじ)み(ブリーディン
グ)が少なく印字品の高いインク組成物を得ることが可
能となる。
【0065】また、超音波を用いた動的吸収性テスター
を用いることにより、紙媒体におけるインク液の挙動を
把握することができ、かくして、インク液の紙媒体への
浸透特性を適切に評価することが可能になる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大西 康晴 東京都港区芝五丁目7番1号 日本電気株 式会社内 Fターム(参考) 2C056 FC01 2H086 BA01 BA53 BA55 BA59 BA60 BA62 4J039 AE11 BA04 BA12 BC09 BC13 BC33 BE01 BE02 BE03 BE04 BE05 BE06 BE08 BE22 CA03 CA06 EA43 EA48 GA24

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 界面活性剤を適用したインクジェット記
    録用インク組成物であって、 水を吸収させた場合の超音波最大透過時間が1秒以上に
    ある紙媒体を用いて測定した超音波の透過量は、2秒で
    90%以下かつ1秒で90%以上であることを特徴とす
    るインクジェット記録用インク組成物。
  2. 【請求項2】 超音波透過量の最大減少傾斜角が50%
    以上であることを特徴とする請求項1に記載のインクジ
    ェット記録用インク組成物。
  3. 【請求項3】 透過量測定に係る超音波の周波数が2M
    Hzであることを特徴とする請求項1または2に記載の
    インクジェット記録用インク組成物。
  4. 【請求項4】 アセチレングリコール系界面活性剤を含
    むことを特徴とする請求項1、2または3に記載のイン
    クジェット記録用インク組成物。
  5. 【請求項5】 アミン系界面活性剤を含むことを特徴と
    する請求項1ないし3の何れかに記載のインクジェット
    記録用インク組成物。
  6. 【請求項6】 アセチレングリコール系界面活性剤とシ
    リコーン系界面活性剤を同時に含有する請求項1ないし
    3の何れかに記載のインクジェット記録用インク組成
    物。
  7. 【請求項7】 アセチレングリコール系界面活性剤、ア
    ミン系界面活性剤の含有量は、インク全重量に対して
    0.01〜5重量%、好ましくは0.1〜1重量%の範
    囲であることを特徴とする請求項4〜6のいずれかに記
    載のインクジェット記録用インク組成物。
  8. 【請求項8】 水を主溶媒とすることを特徴とする請求
    項1ないし7の何れかに記載のインクジェット記録用イ
    ンク組成物。
  9. 【請求項9】 色材を含むインクジェット記録用インク
    組成物であって、色材として染料を含有することを特徴
    とする請求項1ないし8の何れかに記載のインクジェッ
    ト記録用インク組成物。
  10. 【請求項10】 色材を含むインクジェット記録用イン
    ク組成物であって、色材として顔料を含有することを特
    徴とする請求項1ないし8のいずれかに記載のインクジ
    ェット記録用インク組成物。
  11. 【請求項11】 顔料を含むインクジェット記録用イン
    ク組成物であって、顔料がカーボンブラックであること
    を特徴とする請求項10に記載のインクジェット記録用
    インク組成物。
  12. 【請求項12】 色材を含むインクジェット記録用イン
    ク組成物であって、色材として分散染料を含有する特徴
    とする請求項1ないし8の何れかに記載のインクジェッ
    ト記録用インク組成物。
  13. 【請求項13】 インク組成物に設定する25℃に於け
    る表面張力は、30〜40dyne/cmであることを
    特徴とする請求項1ないし12のいずれかに記載のイン
    クジェット記録用インク組成物
  14. 【請求項14】 紙媒体にベタ印字し、他色インクをベ
    タ印字部の同一ドット上に1ドットのラインを印字した
    際のTEP値は、1ドットラインを印字したインクを紙
    媒体に単独で1ドットラインを印字したときのTEP値
    の2倍以下であることを特徴とする請求項1ないし13
    に記載のインクジェット記録用インク組成物。
  15. 【請求項15】 紙媒体にベタ印字し、他色インクをベ
    タ印字部の同一ドット上に1ドットのラインを印字した
    際のTEP値は、1ドットラインを印字したインクを紙
    媒体に単独で1ドットラインを印字した時のTEP値の
    1.5倍以下であることを特徴とする請求項1ないし1
    3に記載のインクジェット記録用インク組成物。
  16. 【請求項16】 動的吸収性テスターを用い、超音波に
    よる紙媒体への液吸収を測定する浸透性評価方法であっ
    て、インク組成物が適用された紙媒体の超音波透過強度
    の変化を測定することにより、インクジェット記録用イ
    ンク組成物の浸透性を評価する浸透性評価方法。
  17. 【請求項17】 超音波の周波数は、2MHzであるこ
    とを特徴とする請求項16に記載の浸透性評価方法。
JP2001218347A 2001-07-18 2001-07-18 インクジェット記録用インク組成物と浸透性評価方法 Pending JP2003026973A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001218347A JP2003026973A (ja) 2001-07-18 2001-07-18 インクジェット記録用インク組成物と浸透性評価方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001218347A JP2003026973A (ja) 2001-07-18 2001-07-18 インクジェット記録用インク組成物と浸透性評価方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003026973A true JP2003026973A (ja) 2003-01-29

Family

ID=19052536

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001218347A Pending JP2003026973A (ja) 2001-07-18 2001-07-18 インクジェット記録用インク組成物と浸透性評価方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003026973A (ja)

Citations (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5869267A (ja) * 1981-10-21 1983-04-25 Ricoh Co Ltd インクジエツト記録用水性インク
JPH05125311A (ja) * 1991-05-16 1993-05-21 Xerox Corp インクジエツトプリンテイング用インク
JPH06220381A (ja) * 1992-12-22 1994-08-09 E I Du Pont De Nemours & Co 水性インクジェットインク用共溶剤としてのポリオキシアルキレンアミンの誘導体
JPH1046092A (ja) * 1996-08-07 1998-02-17 Kao Corp 水系インク
JPH10273610A (ja) * 1997-03-31 1998-10-13 Kao Corp 水系インク
JPH11131001A (ja) * 1997-10-30 1999-05-18 Fujitsu Ltd 水系分散記録液、これを使用したインクカートリッジおよび記録装置
JPH11181341A (ja) * 1997-12-18 1999-07-06 Fuji Xerox Co Ltd インクジェット記録用インク及びインクジェット記録方法
JPH11241037A (ja) * 1997-11-12 1999-09-07 Air Prod And Chem Inc アルキル化ポリアミンによる表面張力の低下
JP2000290556A (ja) * 1999-04-08 2000-10-17 Seiko Epson Corp 撥インク処理ノズルプレート使用ヘッド用インク
JP2000313169A (ja) * 1999-04-30 2000-11-14 Seiko Epson Corp カラーインクジェット記録方法およびその装置
JP2000355159A (ja) * 1999-04-14 2000-12-26 Seiko Epson Corp インクジェット記録方法、インクジェット記録物およびインク組成物
JP2001049158A (ja) * 1999-08-09 2001-02-20 Seiko Epson Corp 顔料塊状体及びその製造方法、それを含む顔料分散液並びにそれを用いたインクジェット用記録液
JP2001063202A (ja) * 1999-08-31 2001-03-13 Minolta Co Ltd インク記録方法及びインク記録装置
JP2002265826A (ja) * 2001-03-06 2002-09-18 Fuji Xerox Co Ltd インクジェット記録用インク組成物
JP2002265825A (ja) * 2001-03-06 2002-09-18 Fuji Xerox Co Ltd インクジェット記録用インク組成物

Patent Citations (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5869267A (ja) * 1981-10-21 1983-04-25 Ricoh Co Ltd インクジエツト記録用水性インク
JPH05125311A (ja) * 1991-05-16 1993-05-21 Xerox Corp インクジエツトプリンテイング用インク
JPH06220381A (ja) * 1992-12-22 1994-08-09 E I Du Pont De Nemours & Co 水性インクジェットインク用共溶剤としてのポリオキシアルキレンアミンの誘導体
JPH1046092A (ja) * 1996-08-07 1998-02-17 Kao Corp 水系インク
JPH10273610A (ja) * 1997-03-31 1998-10-13 Kao Corp 水系インク
JPH11131001A (ja) * 1997-10-30 1999-05-18 Fujitsu Ltd 水系分散記録液、これを使用したインクカートリッジおよび記録装置
JPH11241037A (ja) * 1997-11-12 1999-09-07 Air Prod And Chem Inc アルキル化ポリアミンによる表面張力の低下
JPH11181341A (ja) * 1997-12-18 1999-07-06 Fuji Xerox Co Ltd インクジェット記録用インク及びインクジェット記録方法
JP2000290556A (ja) * 1999-04-08 2000-10-17 Seiko Epson Corp 撥インク処理ノズルプレート使用ヘッド用インク
JP2000355159A (ja) * 1999-04-14 2000-12-26 Seiko Epson Corp インクジェット記録方法、インクジェット記録物およびインク組成物
JP2000313169A (ja) * 1999-04-30 2000-11-14 Seiko Epson Corp カラーインクジェット記録方法およびその装置
JP2001049158A (ja) * 1999-08-09 2001-02-20 Seiko Epson Corp 顔料塊状体及びその製造方法、それを含む顔料分散液並びにそれを用いたインクジェット用記録液
JP2001063202A (ja) * 1999-08-31 2001-03-13 Minolta Co Ltd インク記録方法及びインク記録装置
JP2002265826A (ja) * 2001-03-06 2002-09-18 Fuji Xerox Co Ltd インクジェット記録用インク組成物
JP2002265825A (ja) * 2001-03-06 2002-09-18 Fuji Xerox Co Ltd インクジェット記録用インク組成物

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4549333B2 (ja) ディザマトリクス、画像処理方法、プログラム、画像処理装置、画像形成装置及び画像形成システム
KR940009862B1 (ko) 잉크
JP3276014B2 (ja) インクジェット方式印刷のインク
EP1262529A1 (en) Ink set for ink jet recording, method for ink jet recording
JP2006249429A (ja) 染料系インク組成物
JP2004210996A (ja) インク組成物及びインクセット
JP4167451B2 (ja) インクジェット記録用インク、インクジェット記録方法及びインクジェット記録用インクカートリッジ
JP3283935B2 (ja) インクセット、インクジェット記録方法および画像の品位を向上させる方法
JP3350117B2 (ja) インク及びそれを用いた記録方法
JP2008231618A (ja) インクジェット捺染用布帛、インクジェット捺染方法及び捺染物
JP2004137357A (ja) 水性記録液及びそれを用いた記録方法
JP2008229965A (ja) インクジェット装置、これを用いた印刷方法、実行させるプログラム、及びインク
JP2000178490A (ja) 水性インク及びインクジェット記録装置
JP2003020428A (ja) 水性インクおよびこれを用いた記録方法
US20060189714A1 (en) Water based ink set for ink-jet recording and inkjet recording method
JP4894089B2 (ja) インクジェット記録用インク組成物の浸透性を評価する方法
JP2001171095A (ja) インクジェット・プリントによる記録方法およびその方法で用いられる半透明白色インク組成物
JP2003026973A (ja) インクジェット記録用インク組成物と浸透性評価方法
JP4867072B2 (ja) インクジェット記録用インク組成物の浸透性を評価する方法
JPH1036731A (ja) 水性インク及びこれを用いたインクジェット記録方法
JP5212675B2 (ja) インク・メディアセット及びこれを用いた画像記録方法
JPH10330666A (ja) 水性インクおよびそれを用いたインクジェット記録方法
JP4323153B2 (ja) インク組成物およびインクジェット記録方法
JP2005144905A (ja) インクメディアセット及びこれを用いたインクジェット記録方法
JP2003334940A (ja) カラーインクジェット方式画像記録装置及び記録方法並びにインクセット

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080122

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110301

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110428

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120313

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120511

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20130122