JP2000178490A - 水性インク及びインクジェット記録装置 - Google Patents

水性インク及びインクジェット記録装置

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JP2000178490A
JP2000178490A JP37590198A JP37590198A JP2000178490A JP 2000178490 A JP2000178490 A JP 2000178490A JP 37590198 A JP37590198 A JP 37590198A JP 37590198 A JP37590198 A JP 37590198A JP 2000178490 A JP2000178490 A JP 2000178490A
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aqueous ink
aqueous
pigment
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Yasuharu Onishi
康晴 大西
Hiroyuki Endo
浩幸 遠藤
Tsutomu Uezono
勉 上薗
Etsuo Hasegawa
悦雄 長谷川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 着色剤として顔料を用い、かつ吐出安定性の
良い水性インク及び該水性インクを用いたインクジェッ
ト記録装置を提供する。 【解決手段】 少なくとも、水、着色剤である顔料、有
機溶剤、界面活性剤から構成される水性インクにおい
て、 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット方
式の記録装置に用いられる水性インクに関し、特に着色
剤として顔料を用いた水性インク及び該水性インクを用
いたインクジェット記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録装置(インクジェッ
トプリンタ)は、現像定着などのプロセスがなく、カラ
ー化が容易で、かつ普通紙に印字できることから、近
年、飛躍的に普及している。そのため、インクジェット
記録装置の記録液であるインクの更なる高性能化が望ま
れている。
【0003】現在、インクジェット記録装置用インクと
しては、主として染料インクが使用されている。染料系
インクの大きな問題点としては、耐水性能及び耐光性能
が悪いという点が挙げられる。染料インクの着色剤は、
その本来の性質として耐光性性能が悪い。そのため、染
料インクにより印字出力された印字画像の耐光性も悪か
った。
【0004】また、染料インクは、インクジェット記録
装置の記録ヘッドの吐出部における目詰まり防止のため
に、水に対して溶解度の高い染料を使用する。従って、
染料インクにより印字出力された印字画像の耐水性は悪
く、印字物を水に濡らした場合、染料の脱色や大きな色
変化を生じさせてしまっていた。
【0005】水溶性染料においては、色調、耐水性、耐
光性の各特性を充分に満足させる材料を開発することは
容易ではなく、耐水性、耐光性を重視した場合、色調を
犠牲にしなくてはならない。そこで、優れた耐水性、耐
光性を持つインクを作製する手段として、顔料インクが
提案されている。
【0006】従来のインクジェット記録装置用顔料イン
クは、例えば、特開平2−255875号公報、特開平
4−18462号公報に開示されている。これらの顔料
インクは、着色剤に顔料を用いるため、これにより印字
した画像は、耐水性、耐光性が優れ、色濃度が高く、滲
みが少ないという特徴を有している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述したよう
に優れた耐水性及び耐光性を有する顔料インクにおいて
も、従来は、記録ヘッドのノズル中で目詰まりが生じ易
く、吐出安定性が悪いという欠点があった。
【0008】記録ヘッド内での顔料インクの目詰まりを
防止する手段として、例えば特開平4−189876号
公報に開示されるように、顔料と分散剤を組み合わせる
技術がある。しかし、同公報に開示された手法は、分散
剤として水溶性樹脂を使用するため、インクの粘度が増
加し、記録ヘッドのノズル部においてインクが固化する
といった欠点が残る。
【0009】本発明は、上記従来の課題を解決し、着色
剤として顔料を用い、かつ吐出安定性の良い水性インク
及び該水性インクを用いたインクジェット記録装置を提
供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成する本
発明の水性インクは、少なくとも、水、着色剤である顔
料、有機溶剤、界面活性剤から構成される水性インクに
おいて、化2に示す化合物を少なくとも1種類以上含有
することを特徴とする。
【0011】
【化2】
【0012】請求項2の本発明の水性インクは、前記化
1に示す化学式中のm及びnが整数であり、m+nの値
が1〜30であることを特徴とする。
【0013】請求項3の本発明の水性インクは、前記化
1に示す化合物を0.01%〜1.0重量%含有するこ
とを特徴とする。
【0014】請求項4の本発明の水性インクは、前記顔
料を水性インク総量に対して0.1〜25重量%含有す
ることを特徴とする。
【0015】請求項5の本発明の水性インクは、前記有
機溶剤が水溶性有機溶剤であり、前記有機溶剤をインク
総量に対して5〜50重量%含有することを特徴とす
る。
【0016】請求項6の本発明の水性インクは、前記有
機溶剤が、ジエチレングリコール、プロピレングリコー
ル、ポリエチレングリコール、グリセリン、トリエチレ
ングリコールモノブチルエーテルまたはジエチレングリ
コールモノブチルエーテルの中から選ばれる有機化合物
を少なくとも1種類以上含むことを特徴とする。
【0017】請求項7の本発明の水性インクは、静的表
面張力が、20〜50dyne/cmであることを特徴
とする。
【0018】請求項8の本発明の水性インクは、pH値
が、6.5〜10であることを特徴とする。
【0019】請求項9の本発明の水性インクは、粘度
が、1〜10cpsであることを特徴とする。
【0020】上記の目的を達成する他の本発明のインク
ジェット記録装置は、記録媒体である紙上にインク滴を
吐出するノズル吐出部を備えたインクジェット式の記録
ヘッドと、インク容器と、前記インク容器からインクを
前記記録ヘッドに供給するインク供給手段とを備え、前
記インク容器が請求項1乃至請求項9のいずれか1項に
記載の水性インクを収納したことを特徴とする。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て詳細に説明する。
【0022】本発明の一実施例による水性インクは、
水、着色剤である顔料、有機溶剤、化合物から構成さ
れ、組成物として、一般式(1)(下記化3)で示され
るアセチレングリコール系化合物を少なくとも1種類以
上含む。
【0023】
【化3】
【0024】一般式(1)において、m、nは整数であ
る。中心構造にアセチレン結合を有する上記一般式
(1)で示されるアセチレングリコール化合物として
は、例えば、下記化4に示す化合物が挙げられる。
【0025】
【化4】
【0026】ただし、インクへの溶解性を考慮すると、
アセチレングリコールのエチレンオキサイド付加物であ
る、一般式(2)(下記化5)で示される化合物である
ことが好ましい。
【0027】
【化5】
【0028】一般式(2)において、m1、n1は1以
上の整数である。すなわち、一般式(2)に示す化合物
は、分子量が30以上で、中心にアセチレン結合を有
し、エチレンオキサイドを付加する一般式(1)(ただ
し、式中において、m、nは1以上の整数)で示される
アセチレングリコール化合物であれば、その種類は特に
限定されない。この種の化合物として、例えば、下記化
6、化7に示すようなアセチレングリコールが挙げられ
る。
【0029】
【化6】
【0030】
【化7】 ただし、インクへの溶解性を考慮すると、一般式(1)
において、m+nの値が1〜30の整数であるアセチレ
ングリコール化合物が好ましい。
【0031】本実施形態において、一般式(1)で示さ
れるアセチレングリコール化合物の水性インク組成物へ
の添加量は、水性インク組成物に対して0.01重量%
〜1.0重量%であることが好ましい。水性インクに一
般式(1)で示されるアセチレングリコール化合物を
0.01重量%未満添加した場合、インク中における顔
料分散性、インクの吐出安定性、保存安定性を向上させ
る効果が不十分である。また、1.0重量%超える量を
添加した場合、インク内でアセチレングリコール化合物
が完全に溶解しないうえに、未溶解物の影響を受け、粘
度が著しく上昇してしまうため好ましくない。
【0032】また、本実施形態における一般式(1)の
アセチレングリコール化合物を含む水性インクは、着色
剤として顔料を使用する。インクの着色剤に顔料を用い
ることにより、耐水性、耐光性が優れ、滲みが少ない良
好な画像を得ることができる。本実施形態に使用する顔
料としては、酸性顔料、塩基性顔料などが挙げられる。
例えば、カーボンブラック7、チタンブラック、青色顔
料15、22、60、64、赤色顔料9、97、12
2、123、149、168、177、黄色顔料20、
24、86、93、109、110、148、153な
どがあるが、特にこれに限定されない。
【0033】また、本実施形態の水性インクは、着色剤
の添加量が0.5〜25重量%であることが好ましい。
25重量%以上の着色剤を添加したインクでは、顔料の
水への分散性が劣るため、記録ヘッドの吐出部で目詰ま
りが生じる原因となる。また、0.5重量%以下の着色
剤を添加したインクでは、十分な画像濃度が得られな
い。
【0034】本実施形態の水性インクは、水性媒体とし
て水と有機溶剤とを組み合わせた混合溶剤を使用する。
混合溶剤に用いる水は、インクの保存安定性の観点から
イオン交換水が好ましいが、市販の蒸留水でも構わな
い。
【0035】また、有機溶剤としては、例えば、エチレ
ングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリ
コール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリ
コール、ポリエチレングリコールMW200、ポリエチ
レングリコールMW300、ポリエチレングリコールM
W600、エチレングリコールモノメチルエーテル、エ
チレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコ
ールモノブチルエーテル、メチルカルビトール、エチル
カルビトール、ブチルカルビトール、エチルカルビトー
ルアセテート、ジエチルカルビトール、トリエチレング
リコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコール
モノエチルエーテル、トリエチレングリコールモノブチ
ルエーテル、グリセリン、トリエタノールアミン、ホル
ムアミド、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルフォキ
サイド、N−メチル−2−ピロリドン、1,3−ジメチ
ルイミダゾリジンなどを用いることができるが、特にこ
れに限定されない。これらの有機溶剤の添加量は50%
以下が好ましい。50%以上の有機溶剤を添加したイン
クでは良好な印字画像が得られない。
【0036】また、本実施形態の水性インクは、顔料の
分散補助剤として水性樹脂を混合させることができる。
水性樹脂としては、重量平均分子量が50000以下の
化合物が好ましい。例えば、スチレン−アクリル酸共重
合体、スチレン−マレイン酸共重合体、スチレン−メタ
クリル酸共重合体、スチレン変性樹脂、セルロース誘導
体、アクリル変性樹脂などが挙げられるが、特にこれに
限定されない。
【0037】また、本実施形態の水性インクは、従来公
知の添加剤を混合することができる。例えば、pH調整
剤として、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、トリエタノ
ールアミンなどを混合することができる。また、防黴剤
として、安息香酸ナトリウムなどを混合することができ
る。また、キレート剤して、ジエチレントリアミン5酢
酸ナトリウムなどを混合することができる。本実施形態
の水性インクに混合できる添加剤は、上記のものに限定
されない。
【0038】また、本実施形態の水性インクの静的表面
張力は、20〜50dyne/cmであることが好まし
い。本実施形態において、静的表面張力とは、液面が静
止している時の表面張力であり、液表面が形成されて3
0秒後の表面張力を示している。静的表面張力の値は、
ウィルヘルミー式の板吊り法などにより測定できる。静
的表面張力が50dyne/cm以上または20dyn
e/cm以下である場合、浸透性、乾燥性が悪く良好な
印字画像が得られない。
【0039】また、本実施形態の水性インクは、インク
ジェット記録装置のヘッド部材に対して、インクの着弾
30秒後の接触角(静的接触角)が10°以下であるこ
とが好ましい。静的接触角は、液滴法(1/2θ)で測
定することが可能である。また、着弾30秒後の接触角
とは、インクを測定基板に着弾後、30秒経過したとき
のインク−測定基板間の接触角を示している。また、ヘ
ッド部材とはインクジェット記録装置の記録ヘッドを構
成する全部の部材であって、例えばNiプレート、Su
S304プレートなどが挙げられるが、特にこれに限定
されない。ヘッド部材に対してインクの着弾30秒後の
接触角が10°以上のインクでは、記録ヘッドのインク
流路内での濡れ性が悪いため、インク流路内で気泡など
を巻き込んでしまうことにより、吐出安定性が非常に悪
くなる。
【0040】また、本実施形態の水性インクは、インク
ジェット記録装置のヘッド部材に対して、インクの着弾
0.1秒後の接触角(動的接触角)が30°以下である
ことが好ましい。動的接触角は、液滴法(1/2θ)で
測定することが可能である。また、着弾0.1秒後の接
触角とは、インクを測定基板に着弾後、0.1秒経過し
たときのインク−測定基板間の接触角を示している。ヘ
ッド部材に対してインクの着弾0.1秒後の接触角が3
0°以上のインクでは、記録ヘッドのインク流路内での
濡れ性が悪いため、インク流路内で気泡などを巻き込ん
でしまうことにより、吐出安定性が非常に悪くなる。
【0041】また、本実施形態の水性インクの粘度は、
1〜10cpsの範囲に調整されていることが好まし
い。粘度が10cps以上の水性インクでは、記録ヘッ
ドでのインク吐出安定性が悪く、良好な印字画像が得ら
れない。また、粘度が1cps以下の水性インクにおい
ても、記録ヘッドでのインク吐出安定性が悪く、良好な
印字画像が得られない。
【0042】また、本実施形態の水性インクは、pH値
を6〜10に調整するのが好ましい。水性インクのpH
値を6〜10に調整することによって、長期保存性が向
上し、表面張力や粘度などの物性変化がなくなり、良好
な印字画像を得ることができる。
【0043】また、本実施形態の水性インクは、主な用
途として、インク液滴を吐出させて印字記録を行うイン
クジェット記録装置に使用される。ここで、当該インク
ジェット記録装置は、少なくとも、記録媒体である紙上
にインク滴を吐出するノズル吐出部を備えたインクジェ
ット式の記録ヘッドと、上述した本実施形態の水性イン
クを収納したインク容器と、インク容器から当該水性イ
ンクを記録ヘッドに供給するインク供給手段とを備えて
構成される。しかしながら、本実施形態の水性インク
は、他の種々の用途にも用いることができ、用途はイン
クジェット記録装置に限定されない。
【0044】
【実施例】以下、本発明を実施例を用いて詳細に説明す
る。ただし、本発明は、その主旨を越えない限り、以下
の実施例に限定されるものではない。
【0045】下記各実施例の配合比に従って水性インク
を作製した。また、各水性インク配合成分をビーカー内
で混合させた後、オムニポア TYPE JA メンブ
ランフィルタにて濾過することにより水性インクを作製
し、静的表面張力、粘度、pH値を測定した。静的表面
張力は、ウィルヘルミー型表面張力計(自動表面張力計
CBVP−A3 協和界面化学(株)製)を用い、測
定温度を20℃として測定した。粘度は、自動粘度測定
計DVM−E2(トキメック社製)により、測定温度を
20℃として測定した。pH値は、パーソナルpHメー
タPH81(横河電機社製)にて、測定温度を20℃と
して測定した。
【0046】[実施例1] 配合比 インク組成物1 カーボンブラック 10部 水 70部 分散剤(エマルゲンA−90) 5部 グリセリン 10部 例示化合物1 0.05部
【0047】
【化8】 実施例1のインク組成物は、静的表面張力γ=36.6
dyne/cm、粘度η=4.1cps、pH値=7.
56であった。
【0048】[実施例2] 配合比 インク組成物2 カーボンブラック 10部 水 70部 分散剤(エマルゲンA−90) 5部 グリセリン 10部 例示化合物1 0.1部 実施例2のインク組成物は、静的表面張力γ=34.2
dyne/cm、粘度η=4.1cps、pH値=7.
58であった。
【0049】[実施例3] 配合比 インク組成物3 カーボンブラック 10部 水 70部 分散剤(エマルゲンA−90) 5部 グリセリン 10部 例示化合物1 0.2部 実施例3のインク組成物は、静的表面張力γ=32.7
dyne/cm、粘度η=4.3cps、pH値=7.
44であった。
【0050】[実施例4] 配合比 インク組成物4 カーボンブラック 10部 水 70部 分散剤(エマルゲンA−90) 5部 グリセリン 10部 例示化合物2 0.05部
【0051】
【化9】 ただし、m+n=10。
【0052】実施例4のインク組成物は、静的表面張力
γ=37.6dyne/cm、粘度η=4.7cps、
pH値=8.31であった。
【0053】[実施例5] 配合比 インク組成物5 カーボンブラック 10部 水 70部 分散剤(エマルゲンA−90) 5部 グリセリン 10部 例示化合物2 0.1部 実施例5のインク組成物は、静的表面張力γ=34.2
dyne/cm、粘度η=4.7cps、pH値=8.
33であった。
【0054】[実施例6] 配合比 インク組成物6 カーボンブラック 10部 水 70部 分散剤(エマルゲンA−90) 5部 グリセリン 10部 例示化合物2 0.2部 実施例5のインク組成物は、静的表面張力γ=32.2
dyne/cm、粘度η=4.7cps、pH値=8.
36であった。
【0055】[実施例7] 配合比 インク組成物7 カーボンブラック 10部 水 70部 分散剤(エマルゲンA−90) 5部 グリセリン 10部 例示化合物3 0.01部
【0056】
【化10】 ただし、m+n=30。
【0057】実施例7のインク組成物は、静的表面張力
γ=34.3dyne/cm、粘度η=4.8cps、
pH値=8.22であった。
【0058】[実施例8] 配合比 インク組成物8 カーボンブラック 10部 水 70部 分散剤(エマルゲンA−90) 5部 グリセリン 10部 例示化合物3 0.1部 実施例8のインク組成物は、静的表面張力γ=31.6
dyne/cm、粘度η=4.9cps、pH値=8.
01であった。
【0059】[実施例9] 配合比 インク組成物9 カーボンブラック 10部 水 70部 分散剤(エマルゲンA−90) 5部 グリセリン 10部 例示化合物3 0.2部 実施例9のインク組成物は、静的表面張力γ=27.1
dyne/cm、粘度η=4.9cps、pH値=7.
68であった。
【0060】次に、比較例を示す。
【0061】[比較例1] 界面活性剤を除いた下記組
成の水性インクを作製し、比較例1とした。各水性イン
ク配合成分をビーカー内で混合させた後、オムニポア
TYPE JA メンブランフィルタにて濾過すること
により水性インクを作製して、上記各実施例で用いた手
法と同様の手法を用いて静的表面張力、粘度、pH値を
測定した。
【0062】配合比 インク組成物10 カーボンブラック 10部 水 70部 分散剤(エマルゲンA−90) 5部 グリセリン 10部 比較例1のインク組成物は、静的表面張力γ=45.7
dyne/cm、粘度η=4.6cps、pH値=9.
21であった。
【0063】[比較例2] 比較例1におけるインク組
成物に例示化合物4(下記化11)を0.2重量%添加
したインク組成物を比較例2とし、比較例1と同様な方
法で、表面張力、粘度、pH値を測定した。
【0064】
【化11】 比較例2のインク組成物は、静的表面張力γ=35.4
dyne/cm、粘度η=4.4cps、pH値=8.
66であった。
【0065】[比較例3] 比較例1におけるインク組
成物に例示化合物5(下記化12)を0.2重量%添加
したインク組成物を比較例3とし、比較例1と同様な方
法で、表面張力、粘度、pH値を測定した。
【0066】
【化12】 ただし、m+n=4。
【0067】比較例3のインク組成物は、静的表面張力
γ=36.8dyne/cm、粘度η=4.7cps、
pH値=7.84であった。
【0068】[比較例4] 比較例1におけるインク組
成物に例示化合物6(下記化13)を0.2重量%添加
したインク組成物を比較例4とし、比較例1と同様な方
法で、表面張力、粘度、pH値を測定した。
【0069】
【化13】 ただし、m+n=10。
【0070】比較例4のインク組成物は、静的表面張力
γ=32.3dyne/cm、粘度η=5.0cps、
pH値=7.91であった。
【0071】[比較例5] 比較例1におけるインク組
成物に例示化合物7(下記化14)を0.2重量%添加
したインク組成物を比較例5とし、比較例1と同様な方
法で、表面張力、粘度、pH値を測定した。
【0072】
【化14】 ただし、m+n>30。
【0073】比較例5のインク組成物は、静的表面張力
γ=30.9dyne/cm、粘度η=5.3cps、
pH値=8.96であった。
【0074】次に、評価結果を示す。
【0075】[評価基準1] 静的接触角として、SU
S304製プレートに着弾し、30秒後の接触角を測定
した。また、測定基板としてSUSプレート(表面粗さ
▽▽▽▽)のものを使用し、測定温度は20℃とした。
【0076】[評価基準2] 動的接触角として、SU
S304製プレートに着弾し、0.1秒後の接触角を測
定した。また、測定基板としてSUSプレート(表面粗
さ▽▽▽▽)のものを使用し、測定温度は20℃とし
た。
【0077】[評価基準3] 解像度720dpiのピ
エゾ型インクジェットプリンタを用いて印字テストを行
い、印字サンプルの乾燥時間を調べることにより、乾燥
性の良否をテストした。記録紙は、市販の再生紙を使用
した。 ○:乾燥時間が10秒以内。 ×:乾燥時間10秒以上。
【0078】[評価基準4] 吐出安定性をA4版紙を
100枚印字して調べた。 ○:すべて良好な印字画像である。 ×:異常な印字画像がある。
【0079】[評価基準5] 水性インク組成物の保存
安定性を次の手法で調べた。すなわち、ポリエチレン製
容器に60℃で1ヶ月保存し、表面張力、粘度、pH値
の変化と、析出物の有無を調べた。 ○:物性の変化が殆どなく、析出物が確認されない。 ×:物性が変化し、析出物が確認される。
【0080】評価結果
【0081】
【表1】
【0082】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の水性イン
ク及び該水性インクを用いたインクジェット記録装置に
よれば、着色剤として顔料を用いながら、水性インクの
吐出安定性が高いという特性を得ることができる。
【0083】また、本発明によれば、耐水性、耐光性に
優れ、かつ紙上における滲みがなく、色濃度が高い良好
な印字画像を実現することができる。
【0084】さらに、本発明の水性インクは、優れた保
存安定性を発揮する。
フロントページの続き (72)発明者 上薗 勉 東京都港区芝五丁目7番1号 日本電気株 式会社内 (72)発明者 長谷川 悦雄 東京都港区芝五丁目7番1号 日本電気株 式会社内 Fターム(参考) 2C056 EA13 FC01 4J039 BC07 BC09 BC10 BC11 BC12 BC13 BC15 BE01 BE12 BE22 CA06 EA35 EA38 EA41 EA42 EA44 EA47 GA24

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも、水、着色剤である顔料、有
    機溶剤、界面活性剤から構成される水性インクにおい
    て、 化1に示す化合物を少なくとも1種類以上含有すること
    を特徴とする水性インク。 【化1】
  2. 【請求項2】 前記化1に示す化学式中のm及びnが整
    数であり、m+nの値が1〜30であることを特徴とす
    る請求項1に記載の水性インク。
  3. 【請求項3】 前記化1に示す化合物を0.01%〜
    1.0重量%含有することを特徴とする請求項1に記載
    の水性インク。
  4. 【請求項4】 前記顔料を水性インク総量に対して0.
    1〜25重量%含有することを特徴とする請求項1に記
    載の水性インク。
  5. 【請求項5】 前記有機溶剤が水溶性有機溶剤であり、
    前記有機溶剤をインク総量に対して5〜50重量%含有
    することを特徴とする請求項1に記載の水性インク。
  6. 【請求項6】 前記有機溶剤が、ジエチレングリコー
    ル、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、
    グリセリン、トリエチレングリコールモノブチルエーテ
    ルまたはジエチレングリコールモノブチルエーテルの中
    から選ばれる有機化合物を少なくとも1種類以上含むこ
    とを特徴とする請求項1に記載の水性インク。
  7. 【請求項7】 静的表面張力が、20〜50dyne/
    cmであることを特徴とする請求項1に記載の水性イン
    ク。
  8. 【請求項8】 pH値が、6.5〜10であることを特
    徴とする請求項1に記載の水性インク。
  9. 【請求項9】 粘度が、1〜10cpsであることを特
    徴とする請求項1に記載の水性インク。
  10. 【請求項10】 記録媒体である紙上にインク滴を吐出
    するノズル吐出部を備えたインクジェット式の記録ヘッ
    ドと、 インク容器と、 前記インク容器からインクを前記記録ヘッドに供給する
    インク供給手段とを備え、 前記インク容器が請求項1乃至請求項9のいずれか1項
    に記載の水性インクを収納したことを特徴とするインク
    ジェット記録装置。
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