JP4232364B2 - インクジェット記録用インクセット - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、フェザリングやカラーブリードを低減し、鮮明なカラー記録ができるインクジェット記録用インクセットに関する。
【0002】
【従来の技術】
インクジェット記録方式とは、静電吸引方式、圧電素子等を用いてインクに機械的振動又は変位を与える方式、インクを加熱することにより発生させた気泡の圧力を利用する方式等のインク吐出方式により、インク小滴を形成し、インク小滴の一部又は全部を紙等の被記録材に付着させて記録を行う記録方式である。
【0003】
従来、このようなインクジェット記録方式に使用するインクとしては、各種の水溶性染料又は水分散性顔料を、水又は水と水溶性有機溶媒とからなる液媒体に溶解又は分散させたものが使用されている。
【0004】
インクジェット記録用インクを用いて長時間にわたって良好な記録を行うためには、使用するインクジェット記録用インクの粘度、表面張力、導電率、密度等の特性値が適当な値であること、記録画像が耐水性、耐光性等に優れていること、記録装置のノズル、オリフィスでの目詰まりを防ぐために熱等による析出物の生成及び物性値の変化がないこと等の条件を満たすことが必要となる。これらの条件を満足させるため、数多くの提案がなされており、例えば、ノズル、オリフィスでの目詰まり防止に対しては、水溶性有機溶剤を添加することが一般的となっている。
【0005】
良好な記録品質を得るためには、インクジェット専用紙が用いられることも少なくない。しかしながら、近年は、コスト、環境への配慮から、インクジェット専用紙に記録するよりも普通紙に記録することへの需要が高まってきている。しかし、従来の多くのインクでは普通紙に記録した場合、フェザリングと呼ばれるインクエッジ部のにじみや、異なった色同士が隣接する場合に色が混ざり合って起こるカラーブリードが発生しやすく、記録品質が悪化するという問題があった。特に、例えば、イエロー、マゼンタ、シアン等の比較的色の明るいカラーインクを背景にして比較的色の暗いブラックインク等で文字等を記録した場合にインクの境界部のにじみが目立ちやすい。
【0006】
上記の問題を解決するために、特開平6−24006号公報では、ブラックインクとカラーインクの表面張力に差を持たせ、カラーブリードを防止する方法が開示されている。しかしながら、この方法は、表面張力の違いからブラックインクの1ドット単位を複数のインク滴で構成する必要があり、また、ブラックインクとカラーインクの記録に時間差を持たせなければならない等、プリンタ機構に制約の多いものであった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、普通紙への記録に使用してもプリンタに特別な機構を必要とせずに、フェザリングやカラーブリードを低減できるインクジェット記録用インクセットを提供することを目的とするものである。
【0008】
【発明を解決するための手段】
本発明は、ブラック、イエロー、マゼンタ、及び、シアンの4色のインクから構成されるインクジェット記録用インクセットであって、ブラックのインクはグリセリンを含むインクであり、かつ、イエロー、マゼンタ及びシアンのインクはグリセリンに対して非相容性である水溶性有機溶媒を含むインクである、又は、ブラックのインクはグリセリンに対して非相容性である水溶性有機溶媒を含むインクであり、かつ、イエロー、マゼンタ及びシアンのインクはグリセリンを含むインクである、インクジェット記録用インクセットである。以下に本発明を詳述する。
【0009】
本発明者らは、非相容性である溶媒を含むインク同士の混合速度が、相容する溶媒を含むインク同士の混合速度と比較して充分に遅いものであることを見出し、更に、グリセリンと相容せず、インクジェット記録用インクに添加するのに好適な有機溶媒を見出し、本発明を完成させるに至った。
すなわち、本発明のインクジェット記録用インクセットで用いられるグリセリンを含むインクとグリセリンに対して非相容性である水溶性有機溶媒を含むインクとが隣接して普通紙上に記録されたときのインク同士の混合速度は、グリセリンを含むインク同士、又は、グリセリンに対して非相容性である水溶性有機溶媒を含むインク同士の混合速度と比較して充分に遅い。その結果、インク同士の混合が進行する前に、普通紙にそれぞれのインクが浸透し、乾燥することでブリードを低減することができる。
【0010】
本発明のインクジェット記録用インクセットのうち、少なくとも1色のインクは、グリセリンを含むインクである。
上記グリセリンは、インクの粘度を調整すると共に水分の蒸発乾燥によるノズルの目詰まりを防止するための湿潤剤として好適に用いられるものである。その配合量は、一般的には、インクの全量に対して2〜50重量%である。
【0011】
本発明のインクジェット記録用インクセットのうち、上記グリセリンを含むインク以外の全てのインクは、グリセリンに対して非相容性である水溶性有機溶媒を含むインクである。
上記のグリセリンに対して非相容性である水溶性有機溶媒としては特に限定はされないが、例えば、エチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、トリエチレングリコールジメチルエーテル、及び、テトラエチレングリコールジメチルエーテル等が好適に用いられる。
これらのグリセリンに対して非相容性である水溶性有機溶媒は、インクの全量に対して1〜50重量%用いられることが好ましい。1重量%未満であると、カラーブリードを低減させる効果を充分に得られなくなることがあり、50重量%を超えると、インクが過度に高粘度となり、吐出不良が起こる等の問題が起こることがある。より好ましくは3〜40重量%、更に好ましくは5〜30重量%である。また、これらのグリセリンに対して非相容性である水溶性有機溶媒は、単独で用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
【0012】
本発明のインクジェット記録用インクセットに用いられるインクは、上記のグリセリン及びグリセリンに対して非相容性である水溶性有機溶媒に、これら以外の他の水溶性有機溶媒を組み合せて使用することができる。
上記の他の水溶性有機溶媒としては、例えば、メチルアルコール、エチルアルコール、プロピルアルコール、ブチルアルコール等の炭素数1〜5のアルキルアルコール類;ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド等のアミド類;アセトン、ジアセトンアルコール等のケトン又はケトアルコール類;テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類;エチレングリコール、プロピレングリコール、トリエチレングリコール、ジエチレングリコール等のアルキレン基が2〜6の炭素原子を含むアルキレングリコール類;ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール等のポリアルキレングリコール類;スルフォラン、ピロリドン、メチル−2−ピロリドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、1,5−ペンタンジオール等を挙げることができる。
【0013】
本発明のインクジェット記録用インクセットに用いられるインクの着色剤としては、染料、顔料等を使用することができる。
上記染料としては、例えば、直接染料、酸性染料、塩基性染料、反応性染料等の水溶性染料等を挙げることができる。
上記染料には、鮮明性、水溶性、安定性、耐光性等の性能が要求され、この性能を満たし、インクジェット記録用インクに好適な染料としては特に限定されないが、市販されているものとしては、例えば、C.I.ダイレクトブラック17、19、32、51、71、108、146、154、168;C.I.ダイレクトブルー6、22、25、71、86、90、106、199;C.I.ダイレクトレッド1、4、17、28、83、227;C.I.ダイレクトイエロー12、24、26、86、98、132、142;C.I.ダイレクトオレンジ34、39、44、46、60;C.I.ダイレクトバイオレット47、48;C.I.ダイレクトブラウン109;C.I.ダイレクトグリーン59;C.I.アシッドブラック2、7、24、26、31、52、63、112、118;C.I.アシッドブルー9、22、40、59、93、102、104、113、117、120、167、229、234;C.I.アシッドレッド1、6、32、37、51、52、80、85、87、92、94、115、181、256、289、315、317;C.I.アシッドイエロー11、17、23、25、29、42、61、71;C.I.アシッドオレンジ7、19;C.I.アシッドバイオレット49;C.I.ベーシックブラック2;C.I.ベーシックブルー1、3、5、7、9、24、25、26、28、29;C.I.ベーシックレッド1、2、9、12、13、14、37;C.I.ベーシックバイオレット7、14、27;C.I.フードブラック1、2等が好適である。
【0014】
上記顔料としては、カーボンブラックの他、多くの無機顔料、有機顔料を使用できる。
上記有機顔料としては特に限定されず、例えば、アゾレーキ、不溶性アゾ顔料、縮合アゾ顔料、キレートアゾ顔料等のアゾ顔料;フタロシアニン顔料、ペリレン及びペリノン顔料、アントラキノン顔料、キナクリドン顔料、ジオキサジン顔料、チオインジゴ顔料、イソインドリノン顔料、キノフタロン顔料等の多環式顔料;塩基性染料型レーキ、酸性染料型レーキ等の染料レーキや、ニトロ顔料、ニトロソ顔料、アニリンブラック昼光蛍光顔料等を挙げることができる。
上記無機顔料としては特に限定されず、例えば、酸化チタン、酸化鉄系、カーボンブラック系等を挙げることができる。
また、その他の顔料であっても水相に分散可能なものであれば使用でき、例えば、グラフトカーボン等の上記顔料を界面活性剤や高分子分散剤等で表面処理したものも使用できる。
【0015】
上記顔料を着色剤として使用する場合は、顔料は適当な分散剤、溶剤、純水及び必要に応じて他の添加剤とともに分散処理される。
【0016】
上記分散剤としては、従来公知の高分子分散剤や界面活性剤等を使用することができる。
上記高分子分散剤としては、例えば、ゼラチン、アルブミン等のタンパク質、アラビアゴム、トラガントゴム等の天然ゴム類、サポニン等のグルコシド類、メチルセルロース、カルボキシセルロース、ヒドロキシメチルセルロース等のセルロース誘導体、リグニンスルホン酸塩、セラック等の天然高分子、ポリアクリル酸塩、スチレン−アクリル酸共重合物の塩、ビニルナフタレン−アクリル酸共重合物の塩、スチレン−マレイン酸共重合物の塩、ビニルナフタレン−マレイン酸共重合物の塩、β−ナフタレンスルホン酸ホリマリン縮合物のナトリウム塩、リン酸塩等の陰イオン性高分子やポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリエチレングリコール等の非イオン性高分子等を挙げることができる。
【0017】
上記界面活性剤としては、例えば、高級アルコール硫酸エステル塩類、液体脂肪油硫酸エステル塩類、アルキルアリルスルホン酸塩類等の陰イオン界面活性剤、ポリオキシエチレンアルキルエーテル類、ポリオキシエチレンアルキルエステル類、ソルビタンアルキルエステル類、ポリオキシエチレンソルビタンアルキルエステル類等の非イオン性界面活性剤等を挙げることができる。
これらの分散剤は、単独で用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。上記分散剤の配合量は、インクの全量に対して0.01〜20重量%が好ましい。
【0018】
上記顔料をインク中に分散させる方法としては特に限定されないが、分散機を用いる方法が好適である。
上記分散機としては特に限定されず、例えば、ボールミル、ロールミル、サンドミル等の一般的な分散機を挙げることができる。その中でも特に高速型のサンドミルが好ましい。
【0019】
上記染料及び顔料は、それぞれ単独で用いられてもよいし、染料同士、顔料同士、又は、染料と顔料とが2種以上混合して用いられてもよい。
上記染料及び顔料は、本発明のインクジェット記録用インクセットに用いられるインクの全量に対して一般に0.1〜20重量%使用される。0.1重量%未満であると、普通紙に対して、充分な発色をさせることができないことがあり、20重量%を超えると、インク中で、着色剤の析出、凝集が起こることがある。好ましくは0.3〜15重量%、より好ましくは0.5〜10重量%使用される。
【0020】
本発明のインクジェット記録用インクセットに用いられるインクは、溶媒に水を使用することが好ましい。
上記水としては一般の水ではなく、イオン交換水、蒸留水等の純度の高いものを使用することが好ましい。
上記水の配合量は、上記着色剤及び水溶性有機溶媒の種類、その組成又は所望するインクの特性により広い範囲で決定されるが、インクの全量に対して一般に10〜98重量%であることが好ましい。10重量%未満であると、インク粘度が高くなりすぎて、ヘッドからの吐出が困難となり、98重量%を超えると、過度に乾燥しやすいインクとなってしまう。より好ましくは30〜97重量%、更に好ましくは40〜95重量%である。
【0021】
本発明のインクジェット記録用インクセットに用いられるインクは、浸透性を制御する目的でポリオキシアルキレングリコール−n−アルキルエーテルを含有することができる。上記ポリオキシアルキレングリコール−n−アルキルエーテルのアルキルの炭素数は5以下であることが好ましく、オキシアルキレンの炭素数は12以下であることが好ましい。上記ポリオキシアルキレングリコール−n−アルキルエーテルのアルキルの炭素数が5を超えると、又は、オキシアルキレンの炭素数が12を超えると、粘度の上昇が激しく、インクジェット記録用インクの材料として適さないことがある。
【0022】
上記ポリオキシアルキレングリコール−n−アルキルエーテルとしては、例えば、エチレングリコール系、プロピレングリコール系のアルキルエーテルに代表されるグリコールエーテル等を挙げることができる。
【0023】
上記エチレングリコール系のグリコールエーテルとしては、例えば、エチレングリコール−n−メチルエーテル、エチレングリコール−n−エチルエーテル、エチレングリコール−n−プロピルエーテル、エチレングリコール−n−ブチルエーテル、エチレングリコール−n−イソブチルエーテル、ジエチレングリコール−n−メチルエーテル、ジエチレングリコール−n−エチルエーテル、ジエチレングリコール−n−プロピルエーテル、ジエチレングリコール−n−ブチルエーテル、ジエチレングリコール−n−イソブチルエーテル、トリエチレングリコール−n−メチルエーテル、トリエチレングリコール−n−エチルエーテル、トリエチレングリコール−n−プロピルエーテル、トリエチレングリコール−n−ブチルエーテル、トリエチレングリコール−n−イソブチルエーテル等を挙げることができる。
【0024】
上記プロピレングリコール系のグリコールエーテルとしては、例えば、プロピレングリコール−n−メチルエーテル、プロピレングリコール−n−エチルエーテル、プロピレングリコール−n−プロピルエーテル、プロピレングリコール−n−イソプロピルエーテル、プロピレングリコール−n−ブチルエーテル、ジプロピレングリコール−n−メチルエーテル、ジプロピレングリコール−n−エチルエーテル、ジプロピレングリコール−n−プロピルエーテル、ジプロピレングリコール−n−イソプロピルエーテル、ジプロピレングリコール−n−ブチルエーテル、トリプロピレングリコール−n−メチルエーテル、トリプロピレングリコール−n−エチルエーテル、トリプロピレングリコール−n−プロピルエーテル、トリプロピレングリコール−n−イソプロピルエーテル等を挙げることができる。
【0025】
本発明のインクジェット記録用インクセットに用いられるインクは、必要に応じて従来公知の各種粘度調整剤、表面張力調整剤、pH調整剤、防腐防カビ剤等を含有することができる。記録液を帯電させるインクジェット記録方式用のインクを作製する場合には、塩化リチウム、塩化アンモニウム、塩化ナトリウム等の無機塩類等の比抵抗調整剤が更に添加される。熱エネルギーの作用によってインクを吐出させるインクジェット方式用のインクを作製する場合には、例えば、比熱、熱膨張係数、熱電導率等の熱的な物性値が調整されることもある。
【0026】
本発明のインクジェット記録用インクセットは、特に限定されないが、通常ブラック、イエロー、マゼンタ、及び、シアンの4色のインクから構成されることが好ましい。
上記の組合せにおいて、本発明をブラックインクとカラーインクの隣接部分でのカラーブリードを低減する目的に用いる場合においては、例えば、ブラックインクがグリセリンを含むインクであるときは、イエロー、マゼンタ及びシアンの3色のカラーインクはグリセリンに対して非相容性である水溶性有機溶媒を含むインクとすることが好ましく、ブラックインクがグリセリンに対して非相容性である水溶性有機溶媒を含むインクであるときは、イエロー、マゼンタ及びシアンの3色のカラーインクはグリセリンを含むインクとすることが好ましい。
【0027】
以上のように、本発明のインクジェット記録用インクセットは、従来技術の問題点が充分に解決されており、普通紙に記録してもカラーブリードの低減を実現し、鮮明なカラー記録を与えることができる。
【0028】
【実施例】
以下に実施例を掲げて本発明を更に詳しく説明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるものではない。
【0029】
(実施例1)
下記の各々の組成のインクを調製し、これらをインクジェット記録用インクセットとした。
<ブラックインク組成>
CAB−O−JET300 BLACK(CABOT社製) 33重量%
グリセリン 30重量%
純水 37重量%
<シアンインク組成>
C.I.ダイレクトブルー199 2重量%
テトラエチレングリコールジメチルエーテル 30重量%
純水 68重量%
<マゼンタインク組成>
C.I.ダイレクトレッド227 2重量%
テトラエチレングリコールジメチルエーテル 30重量%
純水 68重量%
<イエローインク組成>
C.I.ダイレクトイエロー142 2重量%
テトラエチレングリコールジメチルエーテル 30重量%
純水 68重量%
【0030】
(実施例2)
下記の各々の組成のインクを調製し、これらをインクジェット記録用インクセットとした。
<ブラックインク組成>
CAB−O−JET300 BLACK(CABOT社製) 33重量%
グリセリン 30重量%
純水 37重量%
<シアンインク組成>
C.I.アシッドブルー9 2重量%
エチレングリコールジメチルエーテル 5重量%
ポリエチレングリコール(平均分子量200) 25重量%
純水 68重量%
<マゼンタインク組成>
C.I.アシッドレッド52 2重量%
エチレングリコールジメチルエーテル 5重量%
ポリエチレングリコール(平均分子量200) 25重量%
純水 68重量%
<イエローインク組成>
C.I.アシッドイエロー23 2重量%
エチレングリコールジメチルエーテル 5重量%
ポリエチレングリコール(平均分子量200) 25重量%
純水 68重量%
【0031】
(実施例3)
下記の各々の組成のインクを調製し、これらをインクジェット記録用インクセットとした。
<ブラックインク組成>
CAB−O−JET200 BLACK(CABOT社製) 25重量%
トリエチレングリコールジメチルエーテル 10重量%
ポリエチレングリコール(平均分子量200) 15重量%
純水 50重量%
<シアンインク組成>
C.I.ダイレクトブルー199 2重量%
グリセリン 25重量%
純水 73重量%
<マゼンタインク組成>
C.I.ダイレクトレッド227 2重量%
グリセリン 25重量%
純水 73重量%
<イエローインク組成>
C.I.ダイレクトイエロー142 2重量%
グリセリン 25重量%
純水 73重量%
【0032】
(実施例4)
下記の各々の組成のインクを調製し、これらをインクジェット記録用インクセットとした。
<ブラックインク組成>
C.I.ダイレクトブラック154 2重量%
C.I.ダイレクトブラック19 2重量%
グリセリン 18重量%
純水 78重量%
<シアンインク組成>
C.I.ダイレクトブルー199 2重量%
ジエチレングリコールジメチルエーテル 15重量%
ポリエチレングリコール(平均分子量200) 10重量%
純水 73重量%
<マゼンタインク組成>
C.I.ダイレクトレッド227 2重量%
ジエチレングリコールジメチルエーテル 15重量%
ポリエチレングリコール(平均分子量200) 10重量%
純水 73重量%
<イエローインク組成>
C.I.ダイレクトイエロー142 2重量%
ジエチレングリコールジメチルエーテル 15重量%
ポリエチレングリコール(平均分子量200) 10重量%
純水 73重量%
【0033】
(実施例5)
下記の各々の組成のインクを調製し、これらをインクジェット記録用インクセットとした。
<ブラックインク組成>
CAB−O−JET300 BLACK(CABOT社製) 33重量%
グリセリン 30重量%
純水 37重量%
<シアンインク組成>
C.I.アシッドブルー9 2重量%
テトラエチレングリコールジメチルエーテル 3重量%
プロピレングリコール 25重量%
純水 70重量%
<マゼンタインク組成>
C.I.アシッドレッド52 2重量%
テトラエチレングリコールジメチルエーテル 3重量%
プロピレングリコール 25重量%
純水 70重量%
<イエローインク組成>
C.I.アシッドイエロー23 2重量%
テトラエチレングリコールジメチルエーテル 3重量%
プロピレングリコール 25重量%
純水 70重量%
【0034】
(比較例1)
シアン、マゼンタ、イエローインクの調製において、テトラエチレングリコールジメチルエーテルの代りに、グリセリンを添加したこと以外は実施例1と同様にしてインクを調製し、これらをインクジェット記録用インクセットとした。
【0035】
(比較例2)
ブラックインクの調製において、トリエチレングリコールジメチルエーテルを添加しない代りに、その分ポリエチレングリコール(平均分子量200)を増量したこと以外は実施例3と同様にしてインクを調製し、これらをインクジェット記録用インクセットとした。
【0036】
(比較例3)
シアン、マゼンタ、イエローインクの調製において、ジエチレングリコールジメチルエーテルの代りに、ジエチレングリコールを添加したこと以外は実施例4と同様にしてインクを調製し、これらをインクジェット記録用インクセットとした。
【0037】
(比較例4)
ブラックインクの調製において、グリセリンの代りに、ジエチレングリコールを添加したこと以外は実施例1と同様にしてインクを調製し、これらをインクジェット記録用インクセットとした。
【0038】
(性能評価)
上記実施例1〜5及び比較例1〜4で得られたインクそれぞれについて各材料を充分に混合攪拌した後、0.8μmのメンブランフィルタで濾過して記録評価に使用した。
【0039】
上記のインクを用いて、2色のインクをそれぞれ文字色と背景色になるように組み合わせて記録したものを記録サンプルとした。色の混ざり合う境界面の滲みと文字の判別を評価対象とし、各色背景なしで記録した文字を評価の基準となる記録サンプルとした。MicrosoftWord97において文字のサイズを11ポイントに設定し、普通紙(Xerox4200)上に記録ヘッド内のインクに熱エネルギーを与えて液滴を吐出させ、記録を行うオンデマンドタイプのマルチヘッド(吐出オリフィス径35μm、発熱抵抗体値150Ω、駆動電圧30V、周波数2kHz)を有するインクジェットプリンタを用いて記録した。
【0040】
記録サンプルの評価は背景なしの文字と比較して、背景有りの文字がどの程度滲んでいるのかを目視評価した。評価基準は以下の通りである。
◎・・・カラーブリードがほとんどなく、背景なしの文字と同程度の鮮明さがある。
○・・・僅かなカラーブリードが発生しているが、文字は充分に判読できる。
△・・・明らかにカラーブリードが発生しているが、文字は判読できる。
×・・・明らかにカラーブリードが発生し、文字の判読も困難である
表1に結果を示した。
【0041】
【表1】
【0042】
表1に示した通り、各実施例で作製した記録サンプルにおいて、インクの境界部におけるカラーブリードによる滲みはほとんど認められなかった。
【0043】
【発明の効果】
本発明は、上述の構成よりなるので、プリンタに特別な機構を必要とせずに、普通紙への記録に使用してもフェザリングやカラーブリードを低減し、鮮明なカラー記録ができるインクジェット記録用インクセットを提供することができる。
Claims (2)
- ブラック、イエロー、マゼンタ、及び、シアンの4色のインクから構成されるインクジェット記録用インクセットであって、
ブラックのインクはグリセリンを含むインクであり、かつ、イエロー、マゼンタ及びシアンのインクはグリセリンに対して非相容性である水溶性有機溶媒を含むインクである、又は、
ブラックのインクはグリセリンに対して非相容性である水溶性有機溶媒を含むインクであり、かつ、イエロー、マゼンタ及びシアンのインクはグリセリンを含むインクである
ことを特徴とするインクジェット記録用インクセット。 - グリセリンに対して非相容性である水溶性有機溶媒は、エチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、トリエチレングリコールジメチルエーテル、及び、テトラエチレングリコールジメチルエーテルからなる群より選択される少なくとも1種であることを特徴とする請求項1記載のインクジェット記録用インクセット。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001284057A JP4232364B2 (ja) | 2001-09-18 | 2001-09-18 | インクジェット記録用インクセット |
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Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001284057A JP4232364B2 (ja) | 2001-09-18 | 2001-09-18 | インクジェット記録用インクセット |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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