JP3683946B2 - インクジェット用水性顔料インクセット、記録ユニット、インクカートリッジ、及びインクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット用水性顔料インクセット、記録ユニット、インクカートリッジ、及びインクジェット記録装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、インクジェット用の水性顔料インクセット、該インクセットを用いる記録ユニット、インクカートリッジ、及びインクジェット記録装置に関し、更に詳しくは、夫々、水性顔料分散体からなる黒色顔料インク(以下、黒色インクという)と該黒色インクとは異なる色相の顔料インク(以下、カラーインクという)とを用い、且つ上質紙、コピー用紙、レター用紙、熱転写用紙、ワイヤードットプリンター用ビジネスフォーム紙等のいわゆる普通紙、及びオーバーヘッドプロジェクター用トランスペアレンシーフイルム等の透明性を有する被記録材を用いて、品位に優れ、とりわけ黒色顔料インクとカラーインクとの間の相互拡散や色の滲みがない記録画像を与えるインクジェット用水性顔料インクセット、記録ユニット、インクカートリッジ、及びインクジェット記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、オンデマンドインクジェット記録に水性顔料インクを用いる試みが為されるようになってきた。その目的は、水性顔料インクがインクジェット方式においても耐水性及び耐光性等の堅牢性を与える最も良い材料であるからである。インクジェット方式のプリンターインクには一般に以下のような性能が要求される。
【0003】
(1)充分な濃度の画像を与えること。
(2)被記録材上での乾燥性が良いこと。
(3)記録画像に滲みが発生しないこと。
(4)水、アルコール等と接触しても記録画像の流れ出しがないこと。
(5)記録画像が耐光性に優れること。
(6)ノズル先端での目詰りを生じないこと。
(7)連続印字した時や長時間放置後の記録開始時に、記録画像の掠れ等の不都合を生じないこと。
(8)保存時、インクが安定であること。
(9)使用者の安全性に問題がないこと。
(10)使用時、記録手段を構成する部材と接触しても問題を起こさないこと。
【0004】
更に、熱エネルギーを利用するインクジェット記録方式では、上記要求項目に加えて以下のような性能が要求される。
(11)耐熱性に優れ、且つ熱エネルギー発生素子に悪影響を与えないこと。
【0005】
ところで、印字品位、吐出特性、保存安定性、目詰り性、定着性等の基本的な課題を満たすインクジェット用の水性顔料インクとしては、特開平2−255875号公報、特開平4−334870号公報、特開平4−57859号公報及び特開平4−57860号公報等に記載のインクが開示されている。
ところが、カラープリンターの登場と、カラー画像を処理することができるパソコン用ソフトウェアの開発に伴い、デスクトッププレゼンテーションが普及し始めた。そのために、インクジェットカラー記録方法においては、上記(1)〜(11)に加えて、更に以下のような性能が要求される。
(12)文字画像が鮮明で、カラー画像はハーフトーン画像及び線画の何れにも濁りのない画像が提供できること。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従って本発明の目的は、前記一般的要求性能を満たすと共に、とりわけ文字画像が鮮明で、ハーフトーン画像及び線画の何れにも濁りのないカラー画像が得られるインクジェット用の水性顔料インクセット、これを用いた記録ユニット、インクカートリッジ、及びインクジェット記録装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的は以下の本発明によって達成される。即ち、本発明にかかるインクジェット用水性顔料インクセットは、黒色の第1の顔料インクと、該黒色顔料インクとは異なる色相の第2の顔料インクとが組み合わされたインクジェット用水性顔料インクセットであって、前記第1及び第2の顔料インクは各々、少なくとも水、水溶性有機溶剤、顔料及び高分子分散剤を有し、該第1の顔料インクの高分子分散剤と第2の顔料インクの高分子分散剤とは極性が互いに異なっており、該第1の顔料インクの普通紙に対する浸透速度が、該第2の顔料インクのそれよりも遅いことを特徴とするインクジェット用水性顔料インクセット及び該インクセットを用いることを特徴とするものである。
本発明にかかるインクジェット用水性顔料インクセットの他の態様は、黒色の第1の顔料インクと、該黒色顔料インクとは異なる色相の第2の顔料インクとが組み合わされたインクジェット用水性顔料インクセットであって、
上記第1及び第2の顔料インクは、各々、少なくとも水、水溶性有機溶剤、顔料及び高分子分散剤を有し、該第1の顔料インクの高分子分散剤と第2の顔料インクの高分子分散剤とは極性が互いに異なっており、該第1の顔料インクの表面張力が、該第2の顔料インクのそれよりも高いことを特徴とするものである。
本発明にかかるインクジェット用水性顔料インクセットの更に他の態様は、黒色の第1の顔料インクと、該黒色顔料インクとは異なる色相の第2の顔料インクとが組み合わされたインクジェット用水性顔料インクセットであって、
上記第1及び第2の顔料インクは、各々、少なくとも水、水溶性有機溶剤、顔料及び高分子分散剤を有し、該第1の顔料インクの高分子分散剤と第2の顔料インクの高分子分散剤とは極性が互いに異なっており、該第1の顔料インクの普通紙に対する接触角が、該第2の顔料インクのそれよりも大きいことを特徴とするものである
発明にかかる記録ユニットは、上記いずれかのインクセットを構成するインクをそれぞれ収容しているインク収容部及び該インクをそれぞれ吐出するヘッド部を具備していることを特徴とするものである。
本発明にかかるインクカートリッジは、上記いずれかに記載のインクセットを構成しているインクをそれぞれ収容しているインク収容部を具備していることを特徴とするものである。
本発明にかかるインクジェット記録装置は、上記いずれかに記載のインクセットを構成しているインクをそれぞれ収容しているインク収容部及び該インクをそれぞれ吐出するための記録ヘッドを具備していることを特徴とするものである。
【0008】
本発明によれば、黒色インクとカラーインクにおいて用いられている高分子分散剤の極性を互いに異なるものとすることによって、被記録材上での黒色インクとカラーインクとの相互拡散(境界部での滲み)をなくすことができる。各インク中の分散剤の極性を互いに異なるようにするには、例えば、黒色インクにカチオン性の分散剤を使用し、一方、カラーインクにはアニオン性の分散剤を使用する方法、或いは該方法と全く逆の方法、即ち、黒色インクにアニオン性の分散剤を使用し、カラーインクにカチオン性の分散剤を使用することが可能である。以下、本発明の説明においては前者の方法に限って詳しい説明を行うが、逆の方法も実際に可能且つ有効である。
【0009】
【発明の実施の形態】
次に好ましい実施の形態を挙げて本発明を更に詳細に説明する。
本発明のインクセットにおいて、インクセットを構成する黒色インク以外のカラーインクに含まれる一部の着色剤は、酸性染料、直接染料や塩基性染料等の如き水溶性染料でもよいが、全てのインクが顔料インクであることがより好ましい。
【0010】
又、黒色顔料インクが、中性或いは塩基性のpHを有する黒色顔料を、第3級アミンの塩或いは第4級アンモニウム基を有するアクリル酸エステルモノマー或いはアクリルアミドモノマーを少なくとも構成成分とする水溶性高分子を用いて分散処理してなる黒色顔料インクであり、他の色相のインク、例えば、イエロー、マゼンタ及びシアン等のインクが、これらの色相の顔料を、カルボキシル基或いはスルホン基を水溶性基として有するアニオン系高分子分散剤を用いて分散処理してなる顔料インクであることが好ましい。尚、ここでいう黒色顔料のpHとは、一般に、カーボンブラックの物性測定法に用いられているのと同様に、純水中に顔料を分散させた場合のその分散溶液のpH値をいう。
【0011】
又、記録に用いる被記録材が普通紙である場合においては、該普通紙に対するインクの界面張力において、黒色顔料インクの界面張力が、カラーインクの界面張力よりも高いこと、更には普通紙に対するインクの浸透速度において、黒色顔料インクの浸透速度が、カラーインクの浸透速度よりも遅いことが好ましい。
以上の如きインクセットを用いてインクジェット方式で普通紙にカラー記録を行うことによって、定着性が良く、濃度も高く、境界滲みの少ない画像を得ることができる。又、透明性を有する被記録材に記録を行った場合でも鮮明な投影画像が得られる。そして、全て顔料インクを用いる場合には光や水に対する抵抗性は非常に優れたものとなることは言うまでもない。
【0012】
本発明で用いられる高分子分散剤は主としてビニルモノマーの重合によって得られるものであって、得られる重合体の少なくとも一部を構成するカチオン性モノマーとしては、下記の如き第3級アミンモノマーの塩及びこれらの4級化された化合物が挙げられる。
【0013】
N,N-ジメチルアミノエチルメタクリレート[CH2=C(CH3)-COO-C2H4N(CH3)2]、
N,N-ジメチルアミノエチルアクリレート[CH2=CH-COO-C2H4N(CH3)2]、
N,N-ジメチルアミノプロピルメタクリレート[CH2=C(CH3)-COO-C3H6N(CH3)2]、
N,N-ジメチルアミノプロピルアクリレート[CH2=CH-COO-C3H6N(CH3)2]、
N,N-ジメチルアクリルアミド[CH2=CH-CON(CH3)2]、
N,N-ジメチルメタクリルアミド[CH2=C(CH3)-CON(CH3)2]、
N,N-ジメチルアミノエチルアクリルアミド[CH2=CH-CONHC2H4N(CH3)2]、
N,N-ジメチルアミノエチルメタクリルアミド[CH2=C(CH3)-CONHC2H4N(CH3)2]、
N,N-ジメチルアミノプロピルアクリルアミド[CH2=CH-CONH-C3H6N(CH3)2] 、
N,N-ジメチルアミノプロピルメタクリルアミド[CH2=C(CH3)-CONH-C3H6N(CH3)2] 等
【0014】
第3級アミンの場合において、塩を形成するための化合物としては、塩酸、硫酸、酢酸等が挙げられ、4級化に用いられる化合物としては、塩化メチル、ジメチル硫酸、ベンジルクロライド、エピクロロヒドリン等が挙げられる。この中で塩化メチル、ジメチル硫酸等が本発明で使用する分散剤を調製する上で好ましい。以上のような第3級アミンの塩、或いは第4級アンモニウム化合物は水中ではカチオンとして振る舞い、中和された条件では酸性が安定溶解領域である。これらモノマーの共重合体中での含有率は20〜60重量%の範囲が好ましい。
【0015】
上記高分子分散剤の構成に用いられるその他モノマーとしては、例えば、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、長鎖のエチレンオキシド鎖を側鎖に有するアクリル酸エステル等のヒドロキシ基を有するアクリル酸エステル、スチレン系モノマー等の疎水性モノマー類、及びpH7近傍の水に溶解可能な水溶性モノマーとして、アクリルアミド類、ビニルエーテル類、ビニルピロリドン類、ビニルピリジン類、ビニルオキサゾリン類が挙げられる。疎水性モノマーとしては、スチレン、スチレン誘導体、ビニルナフタレン、ビニルナフタレン誘導体、(メタ)アクリル酸のアルキルエステル、アクリロニトリル等の疎水性モノマーが用いられる。共重合によって得られる高分子分散剤中において水溶性モノマーは、共重合体を水溶液中で安定に存在させるために15〜35重量%の範囲で用い、且つ疎水性モノマーは、共重合体の顔料に対する分散効果を高めるために20〜40重量%の範囲で用いることが好ましい。
【0016】
本発明のインクに含有される顔料の量は、重量比で1〜20重量%、好ましくは2〜12重量%の範囲である。黒色顔料インクに使用されるカーボンブラックとしては、ファーネス法又はチャネル法で製造されたカーボンブラックでよく、一次粒径が15〜40mμ、BET法による比表面積が50〜300m2/g、DBP吸油量が40〜150ml/100g、揮発分が0.5〜3.0重量%、中性から塩基性のpHを有するもの、例えば、pH値が7〜9であるものが好ましい。
【0017】
以上の如きカーボンブラック顔料(C.I.ピグメントブラック7)としては、#2600、#2300、#990、#980、#960、#950、#900、#850、#750、#650、MCF−88、MA−600、#95、#55、#52、#47、#45、#45L、#44、#40、#33、#32、#30、#25、#20、#10、#5(以上、三菱化学製)、Printex95、Printex 90、Printex 85、Printex 80、Printex 75、Printex 45、Printex 40、Printex P、Printex 60、Printex 300、Printex 30、Printex 35、Printex 25、Printex 200、Printex A、Printex G、Printex L6、Printex L(以上、デグッサ製)、Raven 850、Raven 780ULTRA、Raven 760ULTRA、Raven 790ULTRA、Raven 520、Raven 500、Raven 410、Raven 420、Raven 430、Raven 450、Raven 460、Raven 890、Raven 1020(以上、コロンビア製)、Regal 415R、Regal 330R、Regal 250R、Regal 995R、Monarch 800、Monarch 880、Monarch 900、Monarch 460、Monarch 280、Monarch 120(以上、キャボット製)等が挙げられる。
【0018】
イエローインクに使用される顔料としては、C.I.ピグメントイエロー1、C.I.ピグメントイエロー2、C.I.ピグメントイエロー3、C.I.ピグメントイエロー12、C.I.ピグメントイエロー13、C.I.ピグメントイエロー14、C.I.ピグメントイエロー16、C.I.ピグメントイエロー17、C.I.ピグメントイエロー73、C.I.ピグメントイエロー74、C.I.ピグメントイエロー75、C.I.ピグメントイエロー83、C.I.ピグメントイエロー93、C.I.ピグメントイエロー95、C.I.ピグメントイエロー97、C.I.ピグメントイエロー98、C.I.ピグメントイエロー114、C.I.ピグメントイエロー128、C.I.ピグメントイエロー129、C.I.ピグメントイエロー151、C.I.ピグメントイエロー154等が挙げられる。
【0019】
マゼンタインクに使用される顔料としては、C.I.ピグメントレッド5、C.I.ピグメントレッド7、C.I.ピグメントレッド12、C.I.ピグメントレッド48(Ca)、C.I.ピグメントレッド48(Mn)、C.I.ピグメントレッド57(Ca)、C.I.ピグメントレッド57:1、C.I.ピグメントレッド112、C.I.ピグメントレッド123、C.I.ピグメントレッド168、C.I.ピグメントレッド184、C.I.ピグメントレッド202等が挙げられる。
【0020】
シアンインクに使用される顔料としては、C.I.ピグメントブルー1、C.I.ピグメントブルー2、C.I.ピグメントブルー3、C.I.ピグメントブルー15:3、C.I.ピグメントブルー15:34、C.I.ピグメントブルー16、C.I.ピグメントブルー22、C.I.ピグメントブルー60、C.I.バットブルー4、C.I.バットブルー60等が挙げられる。
【0021】
以上の他に、レッド、グリーン、ブルー、その他の3原色以外の中間色が必要とされる場合には、以下の如き顔料を単独或いは併用して用いることが好ましい。
C.I.ピグメントレッド209、C.I.ピグメントレッド122、C.I.ピグメントレッド224、C.I.ピグメントレッド177、C.I.ピグメントレッド194、C.I.ピグメントオレンジ43、C.I.バットバイオレット3、C.I.ピグメントバイオレット19、C.I.ピグメントグリーン36、C.I.ピグメントグリーン7、C.I.ピグメントバイオレット23、C.I.ピグメントバイオレット37、C.I.ピグメントブルー15:6、C.I.ピグメントブルー209等が挙げられる。
【0022】
又、カラーインク中には下記に挙げるような染料を共存させることもできる。
イエローインクに用いられる染料としては、例えば、C.I.アシッドイエロー11、C.I.アシッドイエロー17、C.I.アシッドイエロー23、C.I.アシッドイエロー25、C.I.アシッドイエロー29、C.I.アシッドイエロー42、C.I.アシッドイエロー49、C.I.アシッドイエロー61、C.I.アシッドイエロー71、C.I.ダイレクトイエロー12、C.I.ダイレクトイエロー24、C.I.ダイレクトイエロー26、C.I.ダイレクトイエロー44、C.I.ダイレクトイエロー86、C.I.ダイレクトイエロー87、C.I.ダイレクトイエロー98、C.I.ダイレクトイエロー100、C.I.ダイレクトイエロー130、C.I.ダイレクトイエロー142等が挙げられる。
【0023】
マゼンタインクに用いられる染料としては、C.I.アシッドレッド1、C.I.アシッドレッド6、C.I.アシッドレッド8、C.I.アシッドレッド32、C.I.アシッドレッド35、C.I.アシッドレッド37、C.I.アシッドレッド51、C.I.アシッドレッド52、C.I.アシッドレッド80、C.I.アシッドレッド85、C.I.アシッドレッド87、C.I.アシッドレッド92、C.I.アシッドレッド94、C.I.アシッドレッド115、C.I.アシッドレッド180、C.I.アシッドレッド254、C.I.アシッドレッド256、C.I.アシッドレッド289、C.I.アシッドレッド315、C.I.アシッドレッド317、C.I.ダイレクトレッド1、C.I.ダイレクトレッド4、C.I.ダイレクトレッド13、C.I.ダイレクトレッド17、C.I.ダイレクトレッド23、C.I.ダイレクトレッド28、C.I.ダイレクトレッド31、C.I.ダイレクトレッド62、C.I.ダイレクトレッド79、C.I.ダイレクトレッド81、C.I.ダイレクトレッド83、C.I.ダイレクトレッド89、C.I.ダイレクトレッド227、C.I.ダイレクトレッド240、C.I.ダイレクトレッド242、C.I.ダイレクトレッド243等が挙げられる。
【0024】
シアンインクに用いられる染料としては、C.I.アシッドブルー9、C.I.アシッドブルー22、C.I.アシッドブルー40、C.I.アシッドブルー59、C.I.アシッドブルー93、C.I.アシッドブルー102、C.I.アシッドブルー104、C.I.アシッドブルー113、C.I.アシッドブルー117、C.I.アシッドブルー120、C.I.アシッドブルー167、C.I.アシッドブルー229、C.I.アシッドブルー234、C.I.アシッドブルー254、C.I.ダイレクトブルー6、C.I.ダイレクトブルー22、C.I.ダイレクトブルー25、C.I.ダイレクトブルー71、C.I.ダイレクトブルー78、C.I.ダイレクトブルー86、C.I.ダイレクトブルー90、C.I.ダイレクトブルー106、C.I.ダイレクトブルー199等が挙げられる。
【0025】
本発明において、前記したカチオン系水溶性高分子を分散剤として使用して顔料を分散する際に、物性面から好ましい顔料としては、等電点が6以上に調節された顔料、或いは顔料を特徴づける単純水分散体のpHが中性或いは塩基性のpHを有するもの、例えば、7以上〜10以下であるような顔料が分散性の点で好ましい。これは顔料とカチオン系水溶性高分子とのイオン的な相互作用力が強いためと理解されている。
【0026】
以上の如き材料を用いて顔料の微粒子水性分散体を得るには以下の如き方法を採用することが好ましい。
1)カーボンブラックの場合:カーボンブラックをカチオン分散剤溶液中にてプレミキシング処理を行い、引き続き高ずり速度の分散装置でミリングし、希釈後粗大粒子を除去するために遠心分離処理を行う。その後、所望のインク処方のための材料を添加し、場合によってはエイジング処理を施す。しかる後、最終的に所望の平均粒径を有する顔料分散体を得るために遠心分離処理を行う。このようにして作製されるインクのpHは3〜7の範囲とするのが好ましい。
【0027】
2)その他の色相の顔料の場合:アニオン系分散剤を用いる以外は、基本的にはカーボンブラックと同様である。但し、小粒径にするのが困難な有機顔料の場合には、顔料合成と同時、或いは合成途中段階で界面活性剤処理を行い、顔料粒子の結晶成長を抑制し、濡れ性を高めた加工顔料を使用することが望ましい。このようにして作製したインクのpHは7〜10の範囲とするのが好ましい。
カーボン黒色インク及びカラーインク何れの場合も、その平均粒径は80〜200mμの範囲であることが分散体の安定性上必須であり、好ましくは80〜150mμの範囲である。インクの表面張力は30〜60dyne/cmの範囲である。
【0028】
これらのインクを用いて普通紙へ記録する場合には、記録される文字の鮮明さの点から、黒色顔料インクは用紙との界面張力が高いことが好ましい。一方、カラーインクは、カラーインク間の相互拡散による滲み(カラーブリード)を少なくするために、速い浸透速度を持つことが良い結果となるので、用紙との界面張力が低いのが好ましい。このように黒色インクが酸性で高い界面張力を持ち、カラーインクが塩基性で低い界面張力を持っていると、黒色インクが、カラーインク側に流れ込む傾向は少なくなり、黒色インクとカラーインクのカラーブリードは事実上全くなくなるのである。尚、上記のインクと用紙との界面張力は、例えば、動的濡れ性試験機として市販されている装置(Wilhelmy法を用いた装置で、製品名称WET−3000 レスカ(株)製)等によって測定される量である。界面張力が高いとは、普通紙に対する接触角が1秒〜数秒の短時間においても、90°以上であることを指し、界面張力が低いとは、90°以下であることを指している。
【0029】
本発明で使用するカラーインクに使用される分散剤は、アルカリ可溶型の水溶性樹脂であり、重量平均分子量は1,000〜30,000であり、好ましくは3,000〜15,000の範囲である。具体的には、スチレン、スチレン誘導体、ビニルナフタレン、ビニルナフタレン誘導体、アクリル酸のアルキルエステル、メタクリル酸のアルキルエステル等の疎水性モノマーと、α,β−エチレン性不飽和カルボン酸及びその脂肪族アルコールエステル、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、イタコン酸、フマール酸及びそれらの誘導体等の親水性モノマーからなる共重合体及びそれらの塩等である。共重合体はランダム、ブロック、グラフト等の何れの構造を有していてもよく、酸価は100〜430、好ましくは130〜360の範囲である。
【0030】
本発明に使用される分散剤としては、更にポリビニルアルコール、カルボキシメチルセルロース等の水溶性ポリマー、ナフタレンスルホン酸ホルムアルデヒド縮合物、ポリスチレンスルホン酸等の水溶性樹脂も使用することが可能である。しかし、アルカリ可溶性の水溶性樹脂の方が分散液の低粘度化が可能で、分散も容易であるという利点がある。これらの分散剤の使用量は、顔料の重量:分散剤の重量=10:3〜10:0.5の範囲である。適正な比率は選択した顔料と分散剤とを用いて実験的に決定されるが、顔料に吸着せず溶解している樹脂の量は、インク中で2重量%以下であることが好ましい。
【0031】
上記分散剤を水系にて用いるには塩基が必要である。そのために好適な塩基としては、エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、N−メチルエタノールアミン、N−エチルジエタノールアミン、2−アミノ−2−メチルプロパノール、2−エチル−2−アミノ−1,3−プロパンジオール、2−(2−アミノエチル)エタノールアミン、トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン、アンモニア、ピペリジン、モルフォリン、β−ジヒドロキシエチル尿素等の有機塩基、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム等の無機塩基が挙げられる。最適な塩基種は選択した顔料及び分散剤の種類によって異なるが、不揮発性で安定、且つ保水性の高いものが好ましい。用いる塩基の量は基本的には分散剤の酸価から計算される量から、それを中和するに必要な塩基量として夫々用いられる。場合によっては、酸の当量を上回る量の塩基を用いる場合がある。それは、分散性向上、インクのpH調整、記録性能の調整、保湿性の向上等の目的で行う。
【0032】
本発明においてインクに用いられる溶剤としては、水と混和性がある有機溶剤類である。有機溶剤としては下記の如く3群に分けることができる。即ち、保湿性が高く、蒸発しにくく、親水性に優れる第1群の溶剤、有機性があり疎水性の表面への濡れ性が良く、蒸発乾燥性もある第2群の溶剤、適度の濡れ性を有し低粘度の第3群の溶剤(一価アルコール類)である。
【0033】
第1群に属する溶媒としては、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、トリプロピレングリコール、グリセリン、1,2,4−ブタントリオール、1,2,6−ヘキサントリオール、1,2,5−ペンタントリオール、1,2−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、ジメチルスルホキシド、ダイアセトンアルコール、グリセリンモノアリルエーテル、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ポリエチレングリコール300、チオジグリコール、N−メチル−2−ピロリドン、2−ピロリドン、γ−ブチロラクトン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、スルフォラン、トリメチロールプロパン、トリメチロールエタン、ネオペンチルグリコール、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノイソプロピルエーテル、エチレングリコールモノアリルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、β−ジヒドロキシエチルウレア、ウレア、アセトニルアセトン、ペンタエリスリトール、1,4−シクロヘキサンジオール等が挙げられる。
【0034】
第2群に属する溶媒としては、ヘキシレングリコール、エチレングリコールモノプロピルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノイソブチルエーテル、エチレングリコールモノフェニルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノイソブチルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、トリエチレングリコールジメチルエーテル、トリエチレングリコールジエチルエーテル、テトラエチレングリコールジメチルエーテル、テトラエチレングリコールジエチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノプロピルエーテル、ジプロピレングリコールモノブチルエーテル、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル、グリセリンモノアセテート、グリセリンジアセテート、グリセリントリアセテート、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、シクロヘキサノール、1,2−シクロヘキサンジオール、1−ブタノール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、3−ヘキセン−2,5−ジオール、2,3−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、2,4−ペンタンジオール、2,5−ヘキサンジオール等が挙げられる。
【0035】
第3群に属する溶媒としては、エタノール、n−プロパノール、2−プロパノール、1−メトキシ−2−プロパノール、フルフリルアルコール、テトラヒドロフルフリルアルコール等が挙げられる。
以上の如き水溶性溶媒の総量は、おおむねインク全体に対して5〜40重量%の範囲で使用することが好ましい。
【0036】
本発明のインクセットを構成する各水性顔料インクには、界面活性剤、pH調整剤、防腐剤等を添加することが可能である。界面活性剤は浸透性の高いカラーインクの調製、バブルジェット方式における発熱ヒーター、吐出ノズル表面への濡れ性の調節等に有益である。材料としては既存の市販品から適宜選択することができる。
以上のような材料から構成される各インクの物性を纏めると、黒色インクは酸性で、高い表面張力(概略40〜65dyne/cm)を有し、一方、カラーインクは塩基性で、低い表面張力(概略25〜40dyne/cm)を有することが好ましい。
【0037】
以上の如き本発明における黒色水性顔料インクだけを用いて普通紙にインクジェット方式で記録すると、インクが酸性であることによって、中性紙に対する定着性、印字濃度等において優れた品質を示す。普通紙が中性紙であると、用紙の塩基性物質との相互作用によって、着弾したインク滴は、紙の繊維に沿った滲みが起こる前に凝集し、明瞭なエッジを形成する。同様の理由によって印字濃度にも優れる。
又、本発明における酸性黒色水性顔料インクと塩基性カラーインクを使用して普通紙に対してカラー記録を行うと、黒の文字等が鮮明であり、画像やグラフと黒の文字が隣り合っていても相互滲みがなく夫々明瞭である。
【0038】
本発明のインクセットを使用するカラー記録方法としてはインクジェット記録方法が効果的であり、又、被記録材としては、一般の普通紙(例えば、上質紙、中質紙或いはボンド紙等)、コート紙、OHP用のプラスチックフイルム等の何れでも使用することができる。
本発明のインクは、熱エネルギーによるインクの発泡現象によりインクを吐出させるタイプのインクジェット記録方法に使用する場合に特に好適であり、該インクの吐出が極めて安定し、サテライトドットの発生等が生じないという特徴がある。但し、この場合に熱的な物性、例えば、比重、熱膨張係数及び熱伝導率等を調整する必要が生ずることもある。
【0039】
本発明のインクは、熱エネルギーの作用により、液滴を吐出させて記録を行うインクジェット記録方式にとりわけ好適に用いられるが、一般の筆記用具としても使用できることは言うまでもない。
本発明のインクを用いて記録を行うのに好適な記録方法及び装置としては、記録ヘッドの室内のインクに記録信号に対応した熱エネルギーを与え、該エネルギーにより液滴を発生させるインクジェット記録方法及び装置が挙げられる。以下、このようなインクジェット記録装置について説明する。
【0040】
その主要部であるヘッド構成例を図1及び図2に示す。図1はインク流路に沿ったヘッド13の模式断面図であり、図2は図1のA−B線での切断図を示す模式断面図である。ヘッド13は、インクを通す溝14を有するガラス、セラミックス又はプラスチック板等と、感熱記録に用いられる発熱ヘッド15(図では薄膜ヘッドが示されているが、これに限定されるものではない)とを接着して得られる。発熱ヘッド15は酸化シリコン等で形成される保護膜16、アルミニウム電極17−1及び17−2、ニクロム等で形成される発熱抵抗体層18、畜熱層19、アルミナ等の放熱性の良い基板20より成っている。
【0041】
インク21は吐出オリフィス(微細孔)22まで満たされており、不図示の圧力によりメニスカス23を形成している。今、アルミニウム電極17−1及び17−2に電気信号が加わると、発熱ヘッド15のnで示される領域が急激に発熱し、ここに接しているインク21に気泡が発生し、その圧力でメニスカス23が突出し、インク21が吐出して、吐出オリフィス22よりインク小滴24となり被記録材25に向かって飛翔する。
又、図3に、図1に示すヘッドを多数並べたマルチヘッドの一例を示す。該マルチヘッドはマルチ溝26を有するガラス板27と、図1において説明したものと同様な発熱ヘッド28を接着して作られている。
【0042】
図4に、このヘッドを組み込んだインクジェット記録装置の一例を示す。図4において、65は吐出エネルギー発生手段を有し、吐出口を配した吐出口面に対向する被記録材にインクを吐出して記録を行う記録ヘッド、66は記録ヘッド65を搭載してその移動を行うためのキャリッジである。キャリッジ66はガイド軸67と慴動可能に係合し、キャリッジ66の一部はモーター68によって駆動されるベルト69と接続している(図示なし)。これにより、キャリッジ66はガイド軸67に沿った移動が可能となり、記録ヘッド65による記録領域及びその隣接した領域の移動が可能となる。
【0043】
51は被記録材を挿入するための給紙部、52は不図示のモーターにより駆動される紙送りローラーである。このような構成により記録ヘッド65の吐出口面と対向する位置へ被記録材が給紙され、記録が進行するにつれて、排紙ローラー53を配した排紙部へ排紙される。
【0044】
61はワイピング部材としてのブレードであり、その一端はブレード保持部材によって保持されて固定端となりカンチレバーの形態をなす(不図示)。ブレード61は記録ヘッド65による記録領域に隣接した位置に配設され、又、本例の場合、記録ヘッド65の移動経路中に突出した形態で保持される。62は記録ヘッド65の吐出口面のキャップであり、ブレード61に隣接するホームポジションに配設され、記録ヘッド65の移動方向と垂直な方向に移動して、インク吐出口面と当接しキャッピングを行う構成を具える。更に63はブレード61に隣接して設けられるインク吸収体であり、ブレード61と同様、記録ヘッド65の移動経路中に突出した形態で保持される。上記ブレード61、キャップ62及びインク吸収体63によって吐出回復部64が構成され、ブレード61及びインク吸収体63によってインク吐出口面の水分、塵やほこり等の除去が行われる。
【0045】
上記構成において、記録ヘッド65が記録終了等でホームポジションに戻る際、吐出回復部64のキャップ62は記録ヘッド65の移動経路から退避しているが、ブレード61は移動経路中に突出している。この結果、記録ヘッド65の吐出口面がワイピングされる。尚、キャップ62が記録ヘッド65の吐出口面に当接してキャッピングを行う場合、キャップ62は記録ヘッドの移動経路中へ突出するように移動する。
【0046】
記録ヘッド65がホームポジションから記録開始位置へ移動する場合、キャップ62及びブレード61は上述したワイピング時の位置と同一の位置にある。この結果、この移動においても、記録ヘッド65の吐出口面はワイピングされる。上述した記録ヘッド65のホームポジションへの移動は、記録終了時や吐出回復時ばかりでなく、記録ヘッド65が記録のために記録領域を移動する間に所定の間隔で記録領域に隣接したホームポジションへ移動し、この移動に伴って、上記ワイピングが行われる。
【0047】
図5は、ヘッドにインク供給部材、例えば、チューブを介して供給されるインクを収容したインクカートリッジ45の一例を示す図である。ここで40は供給用インクを収容したインク収容部、例えば、インク袋であり、その先端にはゴム製の栓42が設けられている。この栓42に針(不図示)を挿入することにより、インク袋40中のインクをヘッドに供給することができる。44は廃インクを受容するインク吸収体である。本発明においては、インク収容部のインクとの接液面がポリオレフィン、特にポリエチレンで形成されていることが好ましい。
【0048】
本発明のインクが使用されるインクジェット記録装置としては、上記のようなヘッドとインクカートリッジとが別体となったものに限らず、図6に示すようにそれらが一体になったものも好適に用いられる。
図6において、70は記録ユニット(インクジェットカートリッジ)であって、この中にはインクを含浸させたインク吸収体が収納されており、かかるインク吸収体中のインクが複数のオリフィスを有するヘッド部71からインク滴として吐出される構成になっている。インク吸収体の材料としては、ポリウレタンが好ましい。
72はカートリッジ内部を大気に連通させるための大気連通口である。このインクジェットカートリッジ70は、図4で示す記録ヘッド65に代えて用いられるものであって、キャリッジ66に対して着脱自在になっている。
【0049】
【実施例】
次に参考例、実施例及び比較例を挙げて本発明を更に具体的に説明する。
実施例1(インクの作製)
[黒色インク:例−1]
アクリルアミド及びトリメチルアミノプロピルアクリルアミド硫酸塩を単量体の重量比率で70:30で含有するカチオン重合体P−1(重量平均分子量=11,000、水溶液のpH=3.26)を分散剤として用いて、以下のカーボンブラック分散体:D−1を作製した。
【0050】
・カチオン重合体P−1水溶液(固形分20重量%) 40部
・カーボンブラック MCF−88(三菱化学製) 24部
・ジエチレングリコール 20部
・イソプロピルアルコール 10部
・水 130部
【0051】
これらの材料をバッチ式縦型サンドミル(アイメックス製)に仕込み、1mm径のガラスビーズをメディアとして充填し、水冷しつつ3時間分散処理を行った。分散後の液の粘度は28cps、pHは4.05であった。この分散液を遠心分離機にかけ粗大粒子を除去し、平均粒径120mμの分散体:D−1を得た。この微分散液を水にて希釈し、粘度5cps、表面張力45dyne/cm、pH4.0の黒色酸性インクジェット用インク:B−1を得た。最終調製物の固形分は約10重量%であった。
尚、平均粒径は、動的光散乱法による粒度分布測定装置ELS−800(大塚電子製)にて測定を行い、平均量は自己相関関数の初期勾配から得られる値で示した。
【0052】
[黒色顔料インク:例−2]
アクリルアミド、アクリロニトリル及びジメチルアミノエチルメタクリレート硫酸塩を単量体の重量比率で40:10:50で含有するカチオン重合体P−2(重量平均分子量=11,000、水溶液のpH=2.84)を分散剤として用い、実施例1と同様にして分散処理を行い、平均粒径130mμのカーボンブラック分散体:D−2を作製した。この微分散液を水で希釈し粘度4.5cps、表面張力50dyne/cm、pH4.2の黒色酸性インクジェット用インク:B−2を得た。最終調製物の固形分は約10重量%であった。
【0053】
[黒色顔料インク:例−3]
アクリルアミド、トリメチルアミノプロピルアクリルアミド硫酸塩及びメチルアクリレートを単量体の重量比率で20:60:20で含有するカチオン重合体P−3(重量平均分子量=9,500、水溶液のpH=3.03)を分散剤として用いて、以下のカーボンブラック分散体:D−3を作製した。
・カチオン重合体P−3水溶液(固形分20重量%) 40部
・カーボンブラック#2600(三菱化学製) 24部
・水 160部
【0054】
これらの材料をバッチ式縦型サンドミル(アイメックス製)に仕込み、1mm径のガラスビーズをメディアとして充填し、水冷しつつ3時間分散処理を行った。分散後の液の粘度は25cps、pHは3.56であった。この分散液を遠心分離機にかけ粗大粒子を除去し、平均粒径135mμの分散体:D−3を得た。この微分散液を水、グリセリン及びイソプロピルアルコール(75:20:5重量比)にて希釈し、粘度3.5cps、表面張力53dyne/cm、pH3.75の黒色酸性インクジェット用インク:B−3を得た。最終調製物の固形分は約8重量%であった。
【0055】
[黒色顔料インク:例−4]
アクリルアミド、トリメチルアミノエチルアクリルアミド硫酸塩及びスチレンを単量体の重量比率で25:50:25で含有するカチオン重合体P−4(重量平均分子量=8,000、水溶液のpH=3.03)を分散剤として用いて以下のカーボンブラック分散体:D−4を作製した。
・カチオン重合体P−4水溶液(固形分20重量%) 30部
・カーボンブラック MCF−#850(三菱化学製) 24部
・水 175部
【0056】
これらの材料をバッチ式縦型サンドミル(アイメックス製)に仕込み、1mm径のガラスビーズをメディアとして充填し、水冷しつつ3時間分散処理を行った。分散後の液の粘度は30cps、pHは3.30であった。この分散液を遠心分離機にかけ粗大粒子を除去し、平均粒径150mμの分散体:D−4を得た。この微分散液を水、ジエチレングリコール及びイソプロピルアルコール(75:20:5重量比)にて希釈し、粘度3.2cps、表面張力47dyne/cm、pH3.40の黒色酸性インクジェット用インク:B−4を得た。最終調製物の固形分は約7重量%であった。
【0057】
[カラーインク例:マゼンタM−1]
スチレン/アクリル酸/ブチルアクリレートからなる、酸価265、重量平均分子量8,000、ガラス転移温度67℃の共重合体:P−5をエタノールアミンを用いて溶解した水溶液を用い、ピグメントレッド122(ファーストゲンスーパーマジェンタRT、大日本インキ製)を分散した。分散方法はD−1と同様に行い、分散剤と顔料の比率は1:6、固形分15.0重量%、pH9.3、粘度18cpsである。この分散液を遠心分離機にかけ粗大粒子を除去し、平均粒径175mμの分散体:D−5を得た。この微分散液を水、ジエチレングリコール及びエチレングリコールモノブチルエーテル(60:30:10重量比)にて希釈し、粘度3.3cps、表面張力35dyne/cm、pH9.3のマゼンタ色塩基性インクジェット用インク:M−1を得た。最終調製物の固形分は約7重量%であった。
【0058】
[カラーインク例:レッドR−1]
スチレン/アクリル酸/エチルアクリレートからなる、酸価290、重量平均分子量5,000、ガラス転移温度77℃の共重合体:P−6をモノエタノールアミンを用いて溶解した水溶液を用い、アントラキノン系顔料ピグメントレッド−177(クロモフタールレッドA2B、チバガイギー製)を分散した。分散方法は、D−1と同様に行い、分散剤と顔料の比率は1:5、固形分15.0重量%、pH9.7、粘度27cpsである。この分散液を遠心分離機にかけ粗大粒子を除去し、平均粒径135mμの分散体:D−6を得た。この微分散液を水、ジエチレングリコール、エチレングリコールモノブチルエーテル(60:30:10重量比)にて希釈し、粘度3.5cps、表面張力37dyne/cm、pH9.6の赤色塩基性インクジェット用インク:R−1を得た。最終調製物の固形分は約7.5重量%であった。
【0059】
[カラーインク例:シアンC−1]
共重合体:P−5をエタノールアミンを用いて溶解した水溶液を用い、ピグメントブルー15:6(ファーストゲンブルーEP−7S、大日本インキ化学製)を分散した。分散方法はD−1と同様に行い、分散剤と顔料の比率は1:4、固形分15.0重量%、pH=9.3、粘度10cpsである。この分散液を遠心分離機にかけ粗大粒子を除去し、平均粒径120mμの分散体:D−7を得た。この微分散液を水、エチレングリコール、グリセリン(70:15:15重量比)にて希釈し、粘度2.7cps、表面張力45dyne/cm、pH9.2のシアン色塩基性インクジェット用インク:C−1を得た。最終調製物の固形分は約6重量%であった。
【0060】
[カラーインク例:グリーンG−1]
スチレン/メタクリル酸/ブチルアクリレートからなる、酸価325、重量平均分子量11,000、ガラス転移温度84℃の共重合体:P−7をカリウムを用いて溶解した水溶液を用い、ピグメントグリーン36(リオノールグリーン6YK、東洋インキ製)を分散した。分散方法は、D−1と同様に行い、分散剤と顔料の比率は1:4.5、固形分15.0重量%、pH8.5、粘度15cpsである。この分散液を遠心分離機にかけ粗大粒子を除去し、平均粒径125mμの分散体:D−8を得た。この微分散液を水、ジエチレングリコール、イソプロピルアルコール(70:20:10重量比)にて希釈し、粘度2.6cps、表面張力42.3dyne/cm、pH8.5のグリーン色塩基性インクジェット用インク:G−1を得た。最終調製物の固形分は約6.0重量%であった。
【0061】
[カラーインク例:イエローY−1]
共重合体:P−7をジエタノールアミンを用いて溶解した水溶液を用い、ピグメントイエロー13(パーマネントイエローGR、ヘキスト製)を分散した。分散方法は、D−1と同様に行い、分散剤と顔料の比率は1:4、固形分15.0重量%、pH8.8、粘度18cpsである。この分散液を遠心分離機にかけ粗大粒子を除去し、平均粒径105mμの分散体:D−9を得た。この微分散液を水、グリセリン、トリエチレングリコールモノエチルエーテル(60:30:10重量比)にて希釈し、粘度3.5cps、表面張力45dyne/cm、pH8.8のイエロー色塩基性インクジェット用インク:Y−1を得た。最終調製物の固形分は約6.5重量%であった。
【0062】
[カラーインク例:ブルーBL−1]
スチレン/無水マレイン酸のイソプロピルアルコールハーフエステルからなる、酸価360、重量平均分子量4,500、ガラス転移温度63℃の共重合体:P−8をエタノールアミンを用いて溶解した水溶液を用い、ピグメントバイオレット−23(スミトーンファストバイオレットRW、住友化学製)を分散した。分散方法は、D−1と同様に行い、分散剤と顔料の比率は1:5、固形分15.0重量%、pH9.5、粘度15cpsである。この分散液を遠心分離機にかけ粗大粒子を除去し、平均粒径126mμの分散体:D−10を得た。この微分散液を水、ジエチレングリコール、ジエチレングリコールモノエチルエーテル(60:30:10重量比)にて希釈し、粘度2.8cps、表面張力40dyne/cm、pH9.5の青色塩基性インクジェット用インク:BL−1を得た。最終調製物の固形分は約7重量%であった。
【0063】
[黒色顔料インクの比較例−1]
共重合体:P−7を分散剤として用いて以下のカーボンブラック分散体:D−11を作製した。
・重合体P−7水溶液(固形分20重量%) 40部
・カーボンブラック MCF−88(三菱化学製) 24部
・ジエチレングリコール 20部
・イソプロピルアルコール 10部
・水 130部
【0064】
上記配合物を黒色顔料インク:例−1と同様にして分散処理を行い、粘度17cps、pH=9.6の粗分散体を得た。この分散液を遠心分離機にかけ粗大粒子を除去し、平均粒径95mμの分散体:D−11を得た。この微分散液を水にて希釈し、粘度2.6cps、表面張力45dyne/cm、pH9.5の黒色塩基性インクジェット用インク:B−5を得た。最終調製物の固形分は約7.5重量%であった。
【0065】
参考例、実施例2〜及び比較例[普通紙を用いた印字試験]
印字試験−1
400dpiで256本のノズルを有するバブルジェット記録ヘッド4個をヘッドの主走査方向に1列に並べてなるインクジェット印字装置を用意し、各記録ヘッドに表1に記載の組み合わせで、黒色インク、イエローインク、マゼンタインク及びシアンインクの4色、又は、黒色インク、レッドインク、ブルーインク及びグリーンインクの4色を、供給系チューブを介して充填した。この記録装置を用いて、キヤノン電子写真用紙NP−ドライSK紙、ゼロックス4024紙、プローバーボンド紙に対してカラーインクジェット記録を行った。各色は、互いにフルベタ印字部が隣接するように配置されているパターンA、黒文字をカラーベタの中に配置したパターンBの2種類を使用した。
各色のフルベタ印字部のインク打込み密度は15ml/m2である。得られた印字物のインク滲みを以下の方法で行った。
【0066】
Figure 0003683946
以上2項目の評価を行った結果を表2に記載する。
【0067】
表1 カラー印字試験実施例
Figure 0003683946
【0068】
表2 カラー印字試験実施例結果
Figure 0003683946
【0069】
次に表3に記載のインクについて定着性と発色性の評価を以下のようにして行った。
2.定着性評価
ゼロックス4024用紙にベタ印字(100%デューティのベタで重ね印字)して10秒後及び30秒後に印字部を濾紙(商品名:No.5C、東洋濾紙(株)製)にて擦り、以下の基準で評価した。
◎・・・10秒で擦れ無し
○・・・10秒で擦れややあり、20秒で擦れ無し。
△・・・20秒で擦れややあり、30秒で擦れ無し。
×・・・30秒で擦れあり。
【0070】
3.発色性評価
各色の100%ベタ印字部の反射濃度をマクベスRD−918反射濃度計を用いて測定し、発色性の評価とした。
表3 評価結果 用紙:ゼロックス4024
Figure 0003683946
以上の実施例から明らかなように、本発明のインクセット及びインクジェット記録方法によれば、普通紙に対する印字適性の良好な記録画像が得られる。一方、比較例では、印字滲み、発色性、定着性を満足する記録画像は得られなかった。
【0071】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、普通紙に対してカラー記録を行った場合、滲み、フェザリングの発生が無く、定着性に優れ、且つ発色性及び堅牢性の良好な印字物が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインクジェット記録方式による記録ヘッドの模式断面図。
【図2】図1のA−B線での切断図を示す模式断面図。
【図3】図1のヘッドを多数並べたマルチヘッドの一例を示す模式断面図。
【図4】図1のヘッドを組み込んだインクジェット記録装置の一例を示す模式斜視図。
【図5】図1のヘッドにインクを供給するインクカートリッジの一例を示す模式断面図。
【図6】図1のヘッドと同インクカートリッジが一体化したインクジェット記録装置の要部の一例を示す模式外観図。
【符号の説明】
13:ヘッド
14:インク溝
15、28:発熱ヘッド
16:保護膜
17:アルミニウム電極
18:発熱抵抗体層
19:蓄熱層
20:基板
21:インク
22:吐出オリフィス(微細孔)
23:メニスカス
24:インク小滴
25:被記録材
26:マルチ溝
27:ガラス板
40:インク袋
42:ゴム製の栓
44:インク吸収体
45:インクカートリッジ
51:給紙部
52:紙送りローラー
52:排紙ローラー
61:ブレード
62:キャップ
63:インク吸収体
64:吐出回復部
65:記録ヘッド
66:キャリッジ
67:ガイド軸
68:モーター
69:ベルト
70:記録ユニット
71:ヘッド部
72:大気連通口

Claims (9)

  1. 黒色の第1の顔料インクと、該黒色顔料インクとは異なる色相の第2の顔料インクとが組み合わされたインクジェット用水性顔料インクセットであって、
    上記第1及び第2の顔料インクは、各々、少なくとも水、水溶性有機溶剤、顔料及び高分子分散剤を有し、該第1の顔料インクの高分子分散剤と第2の顔料インクの高分子分散剤とは極性が互いに異なっており、該第1の顔料インクの普通紙に対する浸透速度が、該第2の顔料インクのそれよりも遅いことを特徴とするインクジェット用水性顔料インクセット。
  2. 黒色の第1の顔料インクと、該黒色顔料インクとは異なる色相の第2の顔料インクとが組み合わされたインクジェット用水性顔料インクセットであって、
    上記第1及び第2の顔料インクは、各々、少なくとも水、水溶性有機溶剤、顔料及び高分子分散剤を有し、該第1の顔料インクの高分子分散剤と第2の顔料インクの高分子分散剤とは極性が互いに異なっており、該第1の顔料インクの表面張力が、該第2の顔料インクのそれよりも高いことを特徴とするインクジェット用水性顔料インクセット。
  3. 第1の顔料インクの表面張力が40〜65dyne/cmであって、第2の顔料インクの表面張力が25〜40dyne/cmである請求項2に記載のインクジェット用水性顔料インクセット。
  4. 黒色の第1の顔料インクと、該黒色顔料インクとは異なる色相の第2の顔料インクとが組み合わされたインクジェット用水性顔料インクセットであって、
    上記第1及び第2の顔料インクは、各々、少なくとも水、水溶性有機溶剤、顔料及び高分子分散剤を有し、該第1の顔料インクの高分子分散剤と第2の顔料インクの高分子分散剤とは極性が互いに異なっており、該第1の顔料インクの普通紙に対する接触角が、該第2の顔料インクのそれよりも大きいことを特徴とするインクジェット用水性顔料インクセット。
  5. 第1の顔料インクの普通紙に対する接触角が、90°以上であり、第2の顔料インクの普通紙に対する接触角が90°以下である請求項4に記載のインクジェット用水性顔料インクセット。
  6. 該第1の顔料インクが酸性であり、第2の顔料インクが塩基性である請求項1〜5のいずれか1項に記載のインクジェット用水性顔料インクセット。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載のインクセットを構成するインクをそれぞれ収容しているインク収容部及び該インクをそれぞれ吐出するヘッド部を具備していることを特徴とする記録ユニット。
  8. 請求項1〜6のいずれか1項に記載のインクセットを構成しているインクをそれぞれ収容しているインク収容部を具備していることを特徴とするインクカートリッジ。
  9. 請求項1〜6のいずれか1項に記載のインクセットを構成しているインクをそれぞれ収容しているインク収容部及び該インクをそれぞれ吐出するための記録ヘッドを具備していることを特徴とするインクジェット記録装置。
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