JP2003089763A - インクジェット記録用インクセット - Google Patents

インクジェット記録用インクセット

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JP2003089763A JP2001284057A JP2001284057A JP2003089763A JP 2003089763 A JP2003089763 A JP 2003089763A JP 2001284057 A JP2001284057 A JP 2001284057A JP 2001284057 A JP2001284057 A JP 2001284057A JP 2003089763 A JP2003089763 A JP 2003089763A
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    • C09D11/30Inkjet printing inks
    • C09D11/40Ink-sets specially adapted for multi-colour inkjet printing

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インクジェットプリンタでの記録において、
プリンタに特別な機構を必要とせずに、普通紙への記録
に使用した場合でも、フェザリングやカラーブリードを
低減し、鮮明なカラー記録ができるインクジェット記録
用インクセットを提供する。 【解決手段】 複数色のインクから構成されるインクジ
ェット記録用インクセットであって、少なくとも1色の
インクは、グリセリンを含むインクであり、前記グリセ
リンを含むインク以外の全てのインクは、グリセリンに
対して非相容性である水溶性有機溶媒を含むインクであ
るインクジェット記録用インクセット。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フェザリングやカ
ラーブリードを低減し、鮮明なカラー記録ができるイン
クジェット記録用インクセットに関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録方式とは、静電吸引
方式、圧電素子等を用いてインクに機械的振動又は変位
を与える方式、インクを加熱することにより発生させた
気泡の圧力を利用する方式等のインク吐出方式により、
インク小滴を形成し、インク小滴の一部又は全部を紙等
の被記録材に付着させて記録を行う記録方式である。
【0003】従来、このようなインクジェット記録方式
に使用するインクとしては、各種の水溶性染料又は水分
散性顔料を、水又は水と水溶性有機溶媒とからなる液媒
体に溶解又は分散させたものが使用されている。
【0004】インクジェット記録用インクを用いて長時
間にわたって良好な記録を行うためには、使用するイン
クジェット記録用インクの粘度、表面張力、導電率、密
度等の特性値が適当な値であること、記録画像が耐水
性、耐光性等に優れていること、記録装置のノズル、オ
リフィスでの目詰まりを防ぐために熱等による析出物の
生成及び物性値の変化がないこと等の条件を満たすこと
が必要となる。これらの条件を満足させるため、数多く
の提案がなされており、例えば、ノズル、オリフィスで
の目詰まり防止に対しては、水溶性有機溶剤を添加する
ことが一般的となっている。
【0005】良好な記録品質を得るためには、インクジ
ェット専用紙が用いられることも少なくない。しかしな
がら、近年は、コスト、環境への配慮から、インクジェ
ット専用紙に記録するよりも普通紙に記録することへの
需要が高まってきている。しかし、従来の多くのインク
では普通紙に記録した場合、フェザリングと呼ばれるイ
ンクエッジ部のにじみや、異なった色同士が隣接する場
合に色が混ざり合って起こるカラーブリードが発生しや
すく、記録品質が悪化するという問題があった。特に、
例えば、イエロー、マゼンタ、シアン等の比較的色の明
るいカラーインクを背景にして比較的色の暗いブラック
インク等で文字等を記録した場合にインクの境界部のに
じみが目立ちやすい。
【0006】上記の問題を解決するために、特開平6−
24006号公報では、ブラックインクとカラーインク
の表面張力に差を持たせ、カラーブリードを防止する方
法が開示されている。しかしながら、この方法は、表面
張力の違いからブラックインクの1ドット単位を複数の
インク滴で構成する必要があり、また、ブラックインク
とカラーインクの記録に時間差を持たせなければならな
い等、プリンタ機構に制約の多いものであった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した問
題点を解決するためになされたものであり、普通紙への
記録に使用してもプリンタに特別な機構を必要とせず
に、フェザリングやカラーブリードを低減できるインク
ジェット記録用インクセットを提供することを目的とす
るものである。
【0008】
【発明を解決するための手段】本発明は、複数色のイン
クから構成されるインクジェット記録用インクセットで
あって、少なくとも1色のインクは、グリセリンを含む
インクであり、上記グリセリンを含むインク以外の全て
のインクは、グリセリンに対して非相容性である水溶性
有機溶媒を含むインクであるインクジェット記録用イン
クセットである。以下に本発明を詳述する。
【0009】本発明者らは、非相容性である溶媒を含む
インク同士の混合速度が、相容する溶媒を含むインク同
士の混合速度と比較して充分に遅いものであることを見
出し、更に、グリセリンと相容せず、インクジェット記
録用インクに添加するのに好適な有機溶媒を見出し、本
発明を完成させるに至った。すなわち、本発明のインク
ジェット記録用インクセットで用いられるグリセリンを
含むインクとグリセリンに対して非相容性である水溶性
有機溶媒を含むインクとが隣接して普通紙上に記録され
たときのインク同士の混合速度は、グリセリンを含むイ
ンク同士、又は、グリセリンに対して非相容性である水
溶性有機溶媒を含むインク同士の混合速度と比較して充
分に遅い。その結果、インク同士の混合が進行する前
に、普通紙にそれぞれのインクが浸透し、乾燥すること
でブリードを低減することができる。
【0010】本発明のインクジェット記録用インクセッ
トのうち、少なくとも1色のインクは、グリセリンを含
むインクである。上記グリセリンは、インクの粘度を調
整すると共に水分の蒸発乾燥によるノズルの目詰まりを
防止するための湿潤剤として好適に用いられるものであ
る。その配合量は、一般的には、インクの全量に対して
2〜50重量%である。
【0011】本発明のインクジェット記録用インクセッ
トのうち、上記グリセリンを含むインク以外の全てのイ
ンクは、グリセリンに対して非相容性である水溶性有機
溶媒を含むインクである。上記のグリセリンに対して非
相容性である水溶性有機溶媒としては特に限定はされな
いが、例えば、エチレングリコールジメチルエーテル、
ジエチレングリコールジメチルエーテル、トリエチレン
グリコールジメチルエーテル、及び、テトラエチレング
リコールジメチルエーテル等が好適に用いられる。これ
らのグリセリンに対して非相容性である水溶性有機溶媒
は、インクの全量に対して1〜50重量%用いられるこ
とが好ましい。1重量%未満であると、カラーブリード
を低減させる効果を充分に得られなくなることがあり、
50重量%を超えると、インクが過度に高粘度となり、
吐出不良が起こる等の問題が起こることがある。より好
ましくは3〜40重量%、更に好ましくは5〜30重量
%である。また、これらのグリセリンに対して非相容性
である水溶性有機溶媒は、単独で用いられてもよく、2
種以上が併用されてもよい。
【0012】本発明のインクジェット記録用インクセッ
トに用いられるインクは、上記のグリセリン及びグリセ
リンに対して非相容性である水溶性有機溶媒に、これら
以外の他の水溶性有機溶媒を組み合せて使用することが
できる。上記の他の水溶性有機溶媒としては、例えば、
メチルアルコール、エチルアルコール、プロピルアルコ
ール、ブチルアルコール等の炭素数1〜5のアルキルア
ルコール類;ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトア
ミド等のアミド類;アセトン、ジアセトンアルコール等
のケトン又はケトアルコール類;テトラヒドロフラン、
ジオキサン等のエーテル類;エチレングリコール、プロ
ピレングリコール、トリエチレングリコール、ジエチレ
ングリコール等のアルキレン基が2〜6の炭素原子を含
むアルキレングリコール類;ポリエチレングリコール、
ポリプロピレングリコール等のポリアルキレングリコー
ル類;スルフォラン、ピロリドン、メチル−2−ピロリ
ドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、1,
5−ペンタンジオール等を挙げることができる。
【0013】本発明のインクジェット記録用インクセッ
トに用いられるインクの着色剤としては、染料、顔料等
を使用することができる。上記染料としては、例えば、
直接染料、酸性染料、塩基性染料、反応性染料等の水溶
性染料等を挙げることができる。上記染料には、鮮明
性、水溶性、安定性、耐光性等の性能が要求され、この
性能を満たし、インクジェット記録用インクに好適な染
料としては特に限定されないが、市販されているものと
しては、例えば、C.I.ダイレクトブラック17、1
9、32、51、71、108、146、154、16
8;C.I.ダイレクトブルー6、22、25、71、
86、90、106、199;C.I.ダイレクトレッ
ド1、4、17、28、83、227;C.I.ダイレ
クトイエロー12、24、26、86、98、132、
142;C.I.ダイレクトオレンジ34、39、4
4、46、60;C.I.ダイレクトバイオレット4
7、48;C.I.ダイレクトブラウン109;C.
I.ダイレクトグリーン59;C.I.アシッドブラッ
ク2、7、24、26、31、52、63、112、1
18;C.I.アシッドブルー9、22、40、59、
93、102、104、113、117、120、16
7、229、234;C.I.アシッドレッド1、6、
32、37、51、52、80、85、87、92、9
4、115、181、256、289、315、31
7;C.I.アシッドイエロー11、17、23、2
5、29、42、61、71;C.I.アシッドオレン
ジ7、19;C.I.アシッドバイオレット49;C.
I.ベーシックブラック2;C.I.ベーシックブルー
1、3、5、7、9、24、25、26、28、29;
C.I.ベーシックレッド1、2、9、12、13、1
4、37;C.I.ベーシックバイオレット7、14、
27;C.I.フードブラック1、2等が好適である。
【0014】上記顔料としては、カーボンブラックの
他、多くの無機顔料、有機顔料を使用できる。上記有機
顔料としては特に限定されず、例えば、アゾレーキ、不
溶性アゾ顔料、縮合アゾ顔料、キレートアゾ顔料等のア
ゾ顔料;フタロシアニン顔料、ペリレン及びペリノン顔
料、アントラキノン顔料、キナクリドン顔料、ジオキサ
ジン顔料、チオインジゴ顔料、イソインドリノン顔料、
キノフタロン顔料等の多環式顔料;塩基性染料型レー
キ、酸性染料型レーキ等の染料レーキや、ニトロ顔料、
ニトロソ顔料、アニリンブラック昼光蛍光顔料等を挙げ
ることができる。上記無機顔料としては特に限定され
ず、例えば、酸化チタン、酸化鉄系、カーボンブラック
系等を挙げることができる。また、その他の顔料であっ
ても水相に分散可能なものであれば使用でき、例えば、
グラフトカーボン等の上記顔料を界面活性剤や高分子分
散剤等で表面処理したものも使用できる。
【0015】上記顔料を着色剤として使用する場合は、
顔料は適当な分散剤、溶剤、純水及び必要に応じて他の
添加剤とともに分散処理される。
【0016】上記分散剤としては、従来公知の高分子分
散剤や界面活性剤等を使用することができる。上記高分
子分散剤としては、例えば、ゼラチン、アルブミン等の
タンパク質、アラビアゴム、トラガントゴム等の天然ゴ
ム類、サポニン等のグルコシド類、メチルセルロース、
カルボキシセルロース、ヒドロキシメチルセルロース等
のセルロース誘導体、リグニンスルホン酸塩、セラック
等の天然高分子、ポリアクリル酸塩、スチレン−アクリ
ル酸共重合物の塩、ビニルナフタレン−アクリル酸共重
合物の塩、スチレン−マレイン酸共重合物の塩、ビニル
ナフタレン−マレイン酸共重合物の塩、β−ナフタレン
スルホン酸ホリマリン縮合物のナトリウム塩、リン酸塩
等の陰イオン性高分子やポリビニルアルコール、ポリビ
ニルピロリドン、ポリエチレングリコール等の非イオン
性高分子等を挙げることができる。
【0017】上記界面活性剤としては、例えば、高級ア
ルコール硫酸エステル塩類、液体脂肪油硫酸エステル塩
類、アルキルアリルスルホン酸塩類等の陰イオン界面活
性剤、ポリオキシエチレンアルキルエーテル類、ポリオ
キシエチレンアルキルエステル類、ソルビタンアルキル
エステル類、ポリオキシエチレンソルビタンアルキルエ
ステル類等の非イオン性界面活性剤等を挙げることがで
きる。これらの分散剤は、単独で用いられてもよく、2
種以上が併用されてもよい。上記分散剤の配合量は、イ
ンクの全量に対して0.01〜20重量%が好ましい。
【0018】上記顔料をインク中に分散させる方法とし
ては特に限定されないが、分散機を用いる方法が好適で
ある。上記分散機としては特に限定されず、例えば、ボ
ールミル、ロールミル、サンドミル等の一般的な分散機
を挙げることができる。その中でも特に高速型のサンド
ミルが好ましい。
【0019】上記染料及び顔料は、それぞれ単独で用い
られてもよいし、染料同士、顔料同士、又は、染料と顔
料とが2種以上混合して用いられてもよい。上記染料及
び顔料は、本発明のインクジェット記録用インクセット
に用いられるインクの全量に対して一般に0.1〜20
重量%使用される。0.1重量%未満であると、普通紙
に対して、充分な発色をさせることができないことがあ
り、20重量%を超えると、インク中で、着色剤の析
出、凝集が起こることがある。好ましくは0.3〜15
重量%、より好ましくは0.5〜10重量%使用され
る。
【0020】本発明のインクジェット記録用インクセッ
トに用いられるインクは、溶媒に水を使用することが好
ましい。上記水としては一般の水ではなく、イオン交換
水、蒸留水等の純度の高いものを使用することが好まし
い。上記水の配合量は、上記着色剤及び水溶性有機溶媒
の種類、その組成又は所望するインクの特性により広い
範囲で決定されるが、インクの全量に対して一般に10
〜98重量%であることが好ましい。10重量%未満で
あると、インク粘度が高くなりすぎて、ヘッドからの吐
出が困難となり、98重量%を超えると、過度に乾燥し
やすいインクとなってしまう。より好ましくは30〜9
7重量%、更に好ましくは40〜95重量%である。
【0021】本発明のインクジェット記録用インクセッ
トに用いられるインクは、浸透性を制御する目的でポリ
オキシアルキレングリコール−n−アルキルエーテルを
含有することができる。上記ポリオキシアルキレングリ
コール−n−アルキルエーテルのアルキルの炭素数は5
以下であることが好ましく、オキシアルキレンの炭素数
は12以下であることが好ましい。上記ポリオキシアル
キレングリコール−n−アルキルエーテルのアルキルの
炭素数が5を超えると、又は、オキシアルキレンの炭素
数が12を超えると、粘度の上昇が激しく、インクジェ
ット記録用インクの材料として適さないことがある。
【0022】上記ポリオキシアルキレングリコール−n
−アルキルエーテルとしては、例えば、エチレングリコ
ール系、プロピレングリコール系のアルキルエーテルに
代表されるグリコールエーテル等を挙げることができ
る。
【0023】上記エチレングリコール系のグリコールエ
ーテルとしては、例えば、エチレングリコール−n−メ
チルエーテル、エチレングリコール−n−エチルエーテ
ル、エチレングリコール−n−プロピルエーテル、エチ
レングリコール−n−ブチルエーテル、エチレングリコ
ール−n−イソブチルエーテル、ジエチレングリコール
−n−メチルエーテル、ジエチレングリコール−n−エ
チルエーテル、ジエチレングリコール−n−プロピルエ
ーテル、ジエチレングリコール−n−ブチルエーテル、
ジエチレングリコール−n−イソブチルエーテル、トリ
エチレングリコール−n−メチルエーテル、トリエチレ
ングリコール−n−エチルエーテル、トリエチレングリ
コール−n−プロピルエーテル、トリエチレングリコー
ル−n−ブチルエーテル、トリエチレングリコール−n
−イソブチルエーテル等を挙げることができる。
【0024】上記プロピレングリコール系のグリコール
エーテルとしては、例えば、プロピレングリコール−n
−メチルエーテル、プロピレングリコール−n−エチル
エーテル、プロピレングリコール−n−プロピルエーテ
ル、プロピレングリコール−n−イソプロピルエーテ
ル、プロピレングリコール−n−ブチルエーテル、ジプ
ロピレングリコール−n−メチルエーテル、ジプロピレ
ングリコール−n−エチルエーテル、ジプロピレングリ
コール−n−プロピルエーテル、ジプロピレングリコー
ル−n−イソプロピルエーテル、ジプロピレングリコー
ル−n−ブチルエーテル、トリプロピレングリコール−
n−メチルエーテル、トリプロピレングリコール−n−
エチルエーテル、トリプロピレングリコール−n−プロ
ピルエーテル、トリプロピレングリコール−n−イソプ
ロピルエーテル等を挙げることができる。
【0025】本発明のインクジェット記録用インクセッ
トに用いられるインクは、必要に応じて従来公知の各種
粘度調整剤、表面張力調整剤、pH調整剤、防腐防カビ
剤等を含有することができる。記録液を帯電させるイン
クジェット記録方式用のインクを作製する場合には、塩
化リチウム、塩化アンモニウム、塩化ナトリウム等の無
機塩類等の比抵抗調整剤が更に添加される。熱エネルギ
ーの作用によってインクを吐出させるインクジェット方
式用のインクを作製する場合には、例えば、比熱、熱膨
張係数、熱電導率等の熱的な物性値が調整されることも
ある。
【0026】本発明のインクジェット記録用インクセッ
トは、特に限定されないが、通常ブラック、イエロー、
マゼンタ、及び、シアンの4色のインクから構成される
ことが好ましい。上記の組合せにおいて、本発明をブラ
ックインクとカラーインクの隣接部分でのカラーブリー
ドを低減する目的に用いる場合においては、例えば、ブ
ラックインクがグリセリンを含むインクであるときは、
イエロー、マゼンタ及びシアンの3色のカラーインクは
グリセリンに対して非相容性である水溶性有機溶媒を含
むインクとすることが好ましく、ブラックインクがグリ
セリンに対して非相容性である水溶性有機溶媒を含むイ
ンクであるときは、イエロー、マゼンタ及びシアンの3
色のカラーインクはグリセリンを含むインクとすること
が好ましい。
【0027】以上のように、本発明のインクジェット記
録用インクセットは、従来技術の問題点が充分に解決さ
れており、普通紙に記録してもカラーブリードの低減を
実現し、鮮明なカラー記録を与えることができる。
【0028】
【実施例】以下に実施例を掲げて本発明を更に詳しく説
明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるもの
ではない。
【0029】(実施例1)下記の各々の組成のインクを
調製し、これらをインクジェット記録用インクセットと
した。 <ブラックインク組成> CAB−O−JET300 BLACK(CABOT社製) 33重量% グリセリン 30重量% 純水 37重量% <シアンインク組成> C.I.ダイレクトブルー199 2重量% テトラエチレングリコールジメチルエーテル 30重量% 純水 68重量% <マゼンタインク組成> C.I.ダイレクトレッド227 2重量% テトラエチレングリコールジメチルエーテル 30重量% 純水 68重量% <イエローインク組成> C.I.ダイレクトイエロー142 2重量% テトラエチレングリコールジメチルエーテル 30重量% 純水 68重量%
【0030】(実施例2)下記の各々の組成のインクを
調製し、これらをインクジェット記録用インクセットと
した。 <ブラックインク組成> CAB−O−JET300 BLACK(CABOT社製) 33重量% グリセリン 30重量% 純水 37重量% <シアンインク組成> C.I.アシッドブルー9 2重量% エチレングリコールジメチルエーテル 5重量% ポリエチレングリコール(平均分子量200) 25重量% 純水 68重量% <マゼンタインク組成> C.I.アシッドレッド52 2重量% エチレングリコールジメチルエーテル 5重量% ポリエチレングリコール(平均分子量200) 25重量% 純水 68重量% <イエローインク組成> C.I.アシッドイエロー23 2重量% エチレングリコールジメチルエーテル 5重量% ポリエチレングリコール(平均分子量200) 25重量% 純水 68重量%
【0031】(実施例3)下記の各々の組成のインクを
調製し、これらをインクジェット記録用インクセットと
した。 <ブラックインク組成> CAB−O−JET200 BLACK(CABOT社製) 25重量% トリエチレングリコールジメチルエーテル 10重量% ポリエチレングリコール(平均分子量200) 15重量% 純水 50重量% <シアンインク組成> C.I.ダイレクトブルー199 2重量% グリセリン 25重量% 純水 73重量% <マゼンタインク組成> C.I.ダイレクトレッド227 2重量% グリセリン 25重量% 純水 73重量% <イエローインク組成> C.I.ダイレクトイエロー142 2重量% グリセリン 25重量% 純水 73重量%
【0032】(実施例4)下記の各々の組成のインクを
調製し、これらをインクジェット記録用インクセットと
した。 <ブラックインク組成> C.I.ダイレクトブラック154 2重量% C.I.ダイレクトブラック19 2重量% グリセリン 18重量% 純水 78重量% <シアンインク組成> C.I.ダイレクトブルー199 2重量% ジエチレングリコールジメチルエーテル 15重量% ポリエチレングリコール(平均分子量200) 10重量% 純水 73重量% <マゼンタインク組成> C.I.ダイレクトレッド227 2重量% ジエチレングリコールジメチルエーテル 15重量% ポリエチレングリコール(平均分子量200) 10重量% 純水 73重量% <イエローインク組成> C.I.ダイレクトイエロー142 2重量% ジエチレングリコールジメチルエーテル 15重量% ポリエチレングリコール(平均分子量200) 10重量% 純水 73重量%
【0033】(実施例5)下記の各々の組成のインクを
調製し、これらをインクジェット記録用インクセットと
した。 <ブラックインク組成> CAB−O−JET300 BLACK(CABOT社製) 33重量% グリセリン 30重量% 純水 37重量% <シアンインク組成> C.I.アシッドブルー9 2重量% テトラエチレングリコールジメチルエーテル 3重量% プロピレングリコール 25重量% 純水 70重量% <マゼンタインク組成> C.I.アシッドレッド52 2重量% テトラエチレングリコールジメチルエーテル 3重量% プロピレングリコール 25重量% 純水 70重量% <イエローインク組成> C.I.アシッドイエロー23 2重量% テトラエチレングリコールジメチルエーテル 3重量% プロピレングリコール 25重量% 純水 70重量%
【0034】(比較例1)シアン、マゼンタ、イエロー
インクの調製において、テトラエチレングリコールジメ
チルエーテルの代りに、グリセリンを添加したこと以外
は実施例1と同様にしてインクを調製し、これらをイン
クジェット記録用インクセットとした。
【0035】(比較例2)ブラックインクの調製におい
て、トリエチレングリコールジメチルエーテルを添加し
ない代りに、その分ポリエチレングリコール(平均分子
量200)を増量したこと以外は実施例3と同様にして
インクを調製し、これらをインクジェット記録用インク
セットとした。
【0036】(比較例3)シアン、マゼンタ、イエロー
インクの調製において、ジエチレングリコールジメチル
エーテルの代りに、ジエチレングリコールを添加したこ
と以外は実施例4と同様にしてインクを調製し、これら
をインクジェット記録用インクセットとした。
【0037】(比較例4)ブラックインクの調製におい
て、グリセリンの代りに、ジエチレングリコールを添加
したこと以外は実施例1と同様にしてインクを調製し、
これらをインクジェット記録用インクセットとした。
【0038】(性能評価)上記実施例1〜5及び比較例
1〜4で得られたインクそれぞれについて各材料を充分
に混合攪拌した後、0.8μmのメンブランフィルタで
濾過して記録評価に使用した。
【0039】上記のインクを用いて、2色のインクをそ
れぞれ文字色と背景色になるように組み合わせて記録し
たものを記録サンプルとした。色の混ざり合う境界面の
滲みと文字の判別を評価対象とし、各色背景なしで記録
した文字を評価の基準となる記録サンプルとした。Mi
crosoftWord97において文字のサイズを1
1ポイントに設定し、普通紙(Xerox4200)上
に記録ヘッド内のインクに熱エネルギーを与えて液滴を
吐出させ、記録を行うオンデマンドタイプのマルチヘッ
ド(吐出オリフィス径35μm、発熱抵抗体値150
Ω、駆動電圧30V、周波数2kHz)を有するインク
ジェットプリンタを用いて記録した。
【0040】記録サンプルの評価は背景なしの文字と比
較して、背景有りの文字がどの程度滲んでいるのかを目
視評価した。評価基準は以下の通りである。 ◎・・・カラーブリードがほとんどなく、背景なしの文
字と同程度の鮮明さがある。 ・・・僅かなカラーブリードが発生しているが、文字は
充分に判読できる。 △・・・明らかにカラーブリードが発生しているが、文
字は判読できる。 ×・・・明らかにカラーブリードが発生し、文字の判読
も困難である 表1に結果を示した。
【0041】
【表1】
【0042】表1に示した通り、各実施例で作製した記
録サンプルにおいて、インクの境界部におけるカラーブ
リードによる滲みはほとんど認められなかった。
【0043】
【発明の効果】本発明は、上述の構成よりなるので、プ
リンタに特別な機構を必要とせずに、普通紙への記録に
使用してもフェザリングやカラーブリードを低減し、鮮
明なカラー記録ができるインクジェット記録用インクセ
ットを提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大平 英朗 名古屋市瑞穂区苗代町15番1号 ブラザー 工業株式会社内 (72)発明者 河村 政輝 名古屋市瑞穂区苗代町15番1号 ブラザー 工業株式会社内 (72)発明者 東山 俊一 名古屋市瑞穂区苗代町15番1号 ブラザー 工業株式会社内 Fターム(参考) 2C056 FC01 2H086 BA01 BA53 4J039 BC07 BC13 BC14 BC15 BE12 EA15 EA16 EA17 EA19 EA21 EA42 EA47 GA24

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数色のインクから構成されるインクジ
    ェット記録用インクセットであって、少なくとも1色の
    インクは、グリセリンを含むインクであり、前記グリセ
    リンを含むインク以外の全てのインクは、グリセリンに
    対して非相容性である水溶性有機溶媒を含むインクであ
    ることを特徴とするインクジェット記録用インクセッ
    ト。
  2. 【請求項2】 ブラック、イエロー、マゼンタ、及び、
    シアンの4色のインクから構成されることを特徴とする
    請求項1記載のインクジェット記録用インクセット。
  3. 【請求項3】 グリセリンに対して非相容性である水溶
    性有機溶媒は、エチレングリコールジメチルエーテル、
    ジエチレングリコールジメチルエーテル、トリエチレン
    グリコールジメチルエーテル、及び、テトラエチレング
    リコールジメチルエーテルからなる群より選択される少
    なくとも1種であることを特徴とする請求項1又は2記
    載のインクジェット記録用インクセット。
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