JPH061936A - カラーインクジェット記録方法 - Google Patents

カラーインクジェット記録方法

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JPH061936A
JPH061936A JP15942392A JP15942392A JPH061936A JP H061936 A JPH061936 A JP H061936A JP 15942392 A JP15942392 A JP 15942392A JP 15942392 A JP15942392 A JP 15942392A JP H061936 A JPH061936 A JP H061936A
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純子 清水
Hiroko Hayashi
広子 林
Masaaki Itano
雅明 板野
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八恵子 内山
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数色を混色した時のにじみ、色の流れだし
等のない鮮明で紙対応性のある高品位な画質が得られる
カラーインクジェット記録方法を提供する。 【構成】 着色材が顔料である平均粒径が0.05〜
0.5μmの範囲にあり、かつ表面張力が40mN/m以上
のブラックインクとアセチレングリコールを含むマゼン
タ、シアン、イエローの4色を用いて記録する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数色のインクを用い
るカラーインクジェット記録方法に関する。
【0002】
【従来の技術】カラーインクジェットプリンタでは、マ
ゼンタ、シアン、イエローの3色またはブラックを加え
たの4色を重ね合わせて印字する方法が知られており、
これに使用するインクとしては、主に染料を水または水
と水溶性有機溶剤からなる液媒体に溶解させたものが使
用されている。
【0003】従来、複数の水系インクを使用する場合に
は、混色時の印字物のにじみ、インクの流れだし等の品
質問題が生じた。カラー印字の画質を追求した場合、に
じみがなく、鮮明でエッジがシャープである高印字品質
化が要求される為、特開昭60−197778号公報、
特開昭60−197777号公報、特開昭60−197
776号公報では、各色の表面張力、粘度等の物性値を
揃えたインクを用いたインクジェット記録方法が提案さ
れている。さらに、複数色を重ね合わせて印字すること
から、高品位画質とともに印字物の速乾性も満足する必
要が生じている。
【0004】しかし、前述の染料を用いたカラーインク
ジェットプリンタの記録方法では、カラーインクと同様
にブラックインク単独は、浸透性が向上するものの、に
じみ、ひげの発生と印字濃度の点で劣り、色再現性でも
紙差が大きいため高印字品質を満足できない。その為、
カラー画質全体は、ぼやけた印象となり、モノクロ印字
の品質によって画質全体の品質が大きく左右され、高印
字品質で紙対応性のあるカラー画質を得る手段としては
十分ではなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明はこの
ような問題点を解決するもので、その目的は、カラーイ
ンクのにじみ防止等はもちろんのこと、混色時またはモ
ノクロ単体時におけるブラック印字のにじみ、ひげ等が
ない鮮明で紙対応性のある高品位な画質を提供するカラ
ーインクジェット記録方法を実現することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、以下の本
発明によって達成される。
【0007】即ち、着色材が顔料である平均粒径が0.
05〜0.5μmの範囲にあり、かつ表面張力が40mN
/m以上のブラックインクとアセチレングリコールを含む
マゼンタ、シアン、イエローの4色を用いて記録するこ
とである。
【0008】ブラックインクの平均粒径は、本発明の目
的とするところの高印字品質化を満足するために重要で
あり、0.05μm未満であると、混色時の印字物にに
じみが発生し、また、0.5μmを越えると、にじみは
防げるものの、印字の流れ出し、色ムラが発生し、耐擦
性も劣化する。また、カラーインクにアセチレングリコ
ールを含むことにより紙表面を均一化させ、顔料を含む
ブラックインクとの混色時の画質が更に向上することを
見いだした。
【0009】以下に本発明を詳細に説明する。
【0010】本発明の記録方法に於て用いることができ
るブラックインクの顔料は、従来、インクとして使用さ
れているものであれば特に限定されるものではなく、主
溶媒である水との親和性がよいものであれば使用でき、
例えば、ファーネスブラック、ランプブラック、アセチ
レンブラック、チャンネルブラック等のカーボンブラッ
ク類、または銅、鉄、酸化チタン等の金属類、アルトニ
トロアニリンブラック等の有機顔料、顔料表面を樹脂等
で処理したグラフトカーボン等の加工顔料等が挙げられ
る。
【0011】顔料を水に分散させる為の分散剤として
は、本ブラックインクの効果を増幅させる特性が得られ
る分散剤、界面活性剤であれば用いることができる。例
えば水溶性高分子、ノニオン界面活性剤、アニオン界面
活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤等を使用
することができる。また、炭化水素系界面活性剤の添加
は、同時にインクと紙表面との濡れ性がアップし、イン
クの紙への浸透を促すので印字品質を低下させる可能性
がある。その作用の少ないフッ素系界面活性剤の添加も
有用である。ただしこれらを添加する際、留意する点と
して泡の発生が少ないこと、印字品質を著しく損なうこ
とが無いこと、ヘッド材質を侵食したり変質させないこ
と等が必要である。
【0012】本発明の記録方法に於て用いることができ
るカラーインクの着色材としては、直接染料、酸性染
料、食用染料、塩基性染料、分散染料、顔料等が挙げら
れる。具体的には、C.I.ダイレクトレッド2、4、
9、23、26、31、62、72、84、95、22
5、233、242、247、C.I.ダイレクトバイ
オレット7、9、47、51、90、243、C.I.
ダイレクトイエロー8、9、27、33、39、53、
86、96、100、110、161、163、C.
I.ダイレクトブルー1、15、25、55、68、7
6、80、84、87、90、106、109、15
8、168、194、202、211、218、23
6、248、252、270、289、291、C.
I.アシッドレッド35、42、57、82、114、
127、143、158、261、301、336、3
61、C.I.アシッドイエロー19、39、44、7
6、135、169、196、218、227、C.
I.アシッドブルー25、41、72、78、106、
120、138、181、220、232、280、3
26等が挙げられる。それらの添加量は、0.3〜30
重量%が好ましいが、さらには1〜10重量%が好まし
い。0.3重量%未満であると色濃度が不十分であり、
また、30重量%を越えると長時間放置後に析出物が生
じてしまう。
【0013】本発明で用いられる高沸点低揮発性溶媒の
具体例としては、グリセリン、エチレングリコール、ジ
エチレングリコールが挙げられる。また、エタノール、
1−プロパノール、2−プロパノール、1−ブタノー
ル、2−ブタノール等の一価のアルコールを添加するこ
とにより、インクの目詰まり性を悪化させずに、速乾
性、定着性を向上させる効果が得られる。
【0014】カラーインクに含むアセチレングリコール
は、浸透性の付与、ブラックインクとの混色時の高品質
化の為に必要であり、その添加量は0.01〜10重量
%が好ましく、より好ましくは0.01〜5重量%であ
る。0.01重量%未満であると水溶性染料を着色材と
した時の溶解安定性が不十分となり、また10重量%を
越えると。インクの起泡性が大きくなり、吐出安定性が
劣るという問題点を生じる。本発明で使用できる具体例
としては、サーフィノール82、Tg、104等(日信
化学工業株式会社製)が挙げられる。
【0015】さらに必要に応じて、トリエチレングリコ
ール等の多価アルコール類、その他Nメチル2ピロリド
ン、1.3ージメチルイミダゾリジノン等の含窒素有機
溶剤等を添加することが出来る。また、その他ポリビニ
ルピロリドン、アルギン酸等の水溶性樹脂、界面活性
剤、防かび剤、リン酸二水素カリウム、リン酸水素二ナ
トリウム等のPH調整剤、防カビ、防腐、防錆等の目的
で安息香酸、ジクロロフェン、ヘキサクロロフェン、ソ
ルビン酸、p−ヒドロキシ安息香酸エステル、エチレン
ジアミン四酢酸(EDTA)等を含むことができる。さ
らにノズル乾燥防止の目的で、尿素、チオ尿素、エチレ
ン尿素等添加することができる。
【0016】また、本発明のインクに要求される物性
は、粘度1〜20mPa・秒(常温)、さらに望ましく
は粘度2〜8mPa・秒、PHが4〜8である。またカ
ラーインクの表面張力は、25〜40mN/mが好ましい。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例を詳細に説明するが、
本発明がこれらに限定されるものではない。
【0018】以下に本発明のブラックインク及びカラー
インクを挙げる。組成比はすべて重量%である。
【0019】(ブラックインク1) 成 分 組成比 CB(MA−100) 5 分散剤 1 ポリビニルピロリドン 2 グリセリン 8 エタノール 6 イオン交換水 78 ここで用いたMAー100は三菱化成工業社製カーボン
ブラック。インクの製造は以下の手順で行ったがこれに
限定されるものではない。上記の各成分をジェットミル
で混合撹拌後、3μmのメンブランフィルターにて加圧
濾過して、ゴミ及び粗大粒子を除去した。最後にもう一
度濾過操作を行うことは不純物の混入防止に効果的であ
る。これにより、平均粒径0.08μmのブラックイン
クを得た。
【0020】以下のブラックインクは上記とほぼ同様な
手順にて作成した。
【0021】(ブラックインク2) 成 分 組成比 CB(MA−100) 4 分散剤 (水溶性高分子:平均分子量20,000) 0.8 アクリル−スチレン系エマルジョン 2 ジエチレングリコール 5 エタノール 5 イオン交換水 83.2 ここで用いたエマルジョンは、ダイキン化学工業社製、
AS−467Eである。平均粒径0.06μmのブラッ
クインクを得た。
【0022】(ブラックインク3) 成 分 組成比 CB(MA−11) 5 分散剤 0.8 マイクロジェル 1 スクロース 1 エチレングリコール 6 1−プロパノール 6 イオン交換水 80.2 ここで用いたMAー11は三菱化成工業社製カーボンブ
ラックである。また、マイクロジェルは、日本ペイント
社製E−1002である。
【0023】平均粒径は0.3μmであるブラックイン
クを得た。
【0024】(ブラックインク4) 成 分 組成比 CB(MA−100) 4 ポリビニルピロリドン 1 グリセリン 8 エタノール 4 フッ素系界面活性剤 0.01 イオン交換水 82.99 ここで用いたポリビニルピロリドンは、東京化成工業社
製、平均分子量約40,000の水溶性樹脂である。ま
た、フッ素系界面活性剤は、住友3M社製、FC−43
0を使用した。平均粒径は0.15μmのブラックイン
クを得た。 (ブラックインク5) 成 分 組成比 CB(MA−100) 5 トリエチレングリコールモノブチルエーテル 1 スチレレン−アクリル系エマルジョン 5 トリエンスルホンアミド系可塑剤 0.1 グリセリン 6 イオン交換水 82.9 ここで用いたトルエンスルホンアミド系可塑剤は、富士
アミドケミカル(株)製TOPCIZER NO303
を用いた。平均粒径が0.65μmのブラックインクで
あり、平均粒径が0.5μm以上である組成例である。
【0025】(ブラックインク6) 成 分 組成比 CB(MA−100) 4 ポリビニルピロリドン 1 TEGMBE 5 グリセリン 8 エタノール 4 フッ素系界面活性剤 0.1 イオン交換水 77.9 ここで用いたフッ素系界面活性剤は、住友3M社製、F
C−430である。平均粒径が0.8μmのブラックイ
ンクを得た。表面張力が40mN/m以下である組成例であ
る。
【0026】(ブラックインク7) 成 分 組成比 C.I.リアクテイブブラック5 6 ジエチレンブリコール 6 グリセリン 8 エタノール 1.5 イオン交換水 78.5 ブラックインクの着色材として、染料を用いた組成例で
ある。
【0027】(ブラックインク8) 成 分 組成比 CB(MA−100) 4 分散剤 0.6 マイクロジェル 1 ジエチレングリコール 5 エタノール 5 イオン交換水 80.4 上記の各成分をジェットミルで混合撹拌後、遠心分離処
理(10,000RPM、15分)を行いゴミ及び粗大粒
子を除去した。さらに、最後に撹拌を行い、もう一度濾
過操作を行った。これにより、平均粒径0.03μmの
ブラックインクを得た。
【0028】(カラーインク1) 成 分 組成比 ・イエローインク C.I.アシッドイエロー23 3 ジエチレングリコール 8 サーフィノール82 3 サーフィノールTg 0.5 イオン交換水 85.5 ・マゼンタインク C.I.ダイレクトレッド9 3 以下、上記イエローインクの液媒体と同様 ・シアンインク C.I.ダイレクトブルー86 3 以下、上記イエローインクの液媒体と同様 (カラーインク2) 成 分 組成比 ・イエローインク C.I.アシッドイエロー23 3 ジエチレングリコール 8 サーフィノール82 3 イオン交換水 86 ・マゼンタインク C.I.ダイレクトレッド254 3 以下、上記イエローインクの液媒体と同様 ・シアンインク C.I.ダイレクトブルー86 3 以下、上記イエローインクの液媒体と同様 (カラーインク3) 成 分 組成比 ・イエローインク C.I.アシッドイエロー86 3 ジエチレングリコール 8 サーフィノールTg 3 イオン交換水 86 ・マゼンタインク C.I.ダイレクトレッド9 3 以下、上記イエローインクの液媒体と同様 ・シアンインク C.I.ダイレクトブルー199 3 以下、上記イエローインクの液媒体と同様 (カラーインク4) 成 分 組成比 ・イエローインク C.I.アシッドイエロー86 3 ジエチレングリコール 9 グリセリン 6 サーフィノール82 1.5 イオン交換水 81.5 ・マゼンタインク C.I.ダイレクトレッド9 3 以下、上記イエローインクの液媒体と同様 ・シアンインク C.I.ダイレクトブルー199 3 以下、上記イエローインクの液媒体と同様 表面張力が、40mN/mを越える組成例である。
【0029】(カラーインク5) 成 分 組成比 ・イエローインク C.I.アシッドイエロー86 3 ジエチレングリコール 8 イオン交換水 89 ・マゼンタインク C.I.ダイレクトレッド9 3 以下、上記イエローインクの液媒体と同様 ・シアンインク C.I.ダイレクトブルー199 3 以下、上記イエローインクの液媒体と同様 アセチレングリコールを含まない組成例である。
【0030】以上のインクを組み合わせて、以下に実施
例1〜5を示す。また、比較例1〜7を示す。
【0031】実施例1 ブラックインク1×カラーインク1 実施例2 ブラックインク2×カラーインク2 実施例3 ブラックインク3×カラーインク3 実施例4 ブラックインク4×カラーインク1 実施例5 ブラックインク1×カラーインク2 比較例1 ブラックインク5×カラーインク1 平均粒径が0.5μm以上のブラックインクを用いた例
である。
【0032】比較例2 ブラックインク6×カラーインク2 表面張力が40mN/m以下のブラックインクを用いた例で
ある。
【0033】比較例3 ブラックインク7×カラーインク3 ブラックインクに染料を用いた例である。
【0034】比較例4 ブラックインク1×カラーインク4 表面張力が40mN/m以上のカラーインクを用いた例であ
る。
【0035】比較例5 ブラックインク2×カラーインク5 アセチレングリコールを含まないカラーインクを用いた
例である。
【0036】比較例6 ブラックインク5×カラーインク4 平均粒径が0.5μm以上のブラックインクと表面張力
が40mN/m以上のカラーインクを用いた例である。
【0037】比較例7 ブラックインク8×カラーインク1 平均粒径が0.05μm以下のブラックインクを用いた
例である。
【0038】比較例8 ブラックインク1のみを印字。
【0039】こうして得られた実施例1〜5、比較例1
〜7のインクサンプルについて、吐出ノズル径は50μ
m、圧電素子駆動電圧50V、駆動周波数2kHz、解
像度300ドット/インチのインクジェットプリンタを
用いて以下の評価を行った。評価は、カラーインクを1
ラインベタ印字した後、ブラックインクを用いて文字印
字したサンプルの印字品質評価(評価1)、各カラーイ
ンク、ブラックインクを用いて印字したサンプルの色再
現性評価(評価2)、表面張力値(評価3)、速乾性評
価(評価4)を行った。
【0040】評価紙には、ゼロックス社製PPC用紙、
4024用紙、三菱製紙製インクジェット専用紙マット
コートNMを用いて、以下に示す評価基準により評価し
た。 評価1:A.目視観察 にじみ、ひげが観察されない。・・・・・・・・・◎ にじみ、ひげがわずかに観察できるが、目だたない。
【0041】・・・・・・・・・○ にじみ、またはひげが目立つが、文字は認識できる。
【0042】・・・・・・・・・△ にじみ、またはひげが顕著であり、文字は認識できな
い。 ・・・・・・・・・× B.OD値 マクベスの濃度計にて、ゼロックスPPC
用紙の色濃度を測定する。
【0043】評価2:色差計(D65光源使用)でL*
*、b*を測定し紙種間で色差評価を行った。
【0044】 ΔE≦5 ・・・◎ ΔE=10〜5 ・・・○ ΔE>10 ・・・× 評価4:Xerox−Pの表面印字後、記録紙を印字面
に合わせてインク移りがなくなるまでの時間を調査する ・印字後30秒以内でインクの裏移りなし。・・・◎ ・印字後45秒以内でインクの裏移りなし。・・・○ ・印字後45でインクの裏移りがする。 ・・・× 以上の結果を表1に示す。尚、評価3の表面張力の単位
はすべてmN/mである。
【0045】
【表1】
【0046】本発明のカラーインクジェットプリンタの
記録方法によって得られた画質は、いずれもにじみの無
い高印字品質であり、さらに、混色後のブラックインク
の速乾性は、ブラックインク単独よりも、向上するとい
う結果を得た。一方比較例1〜6を使用した画質は、混
色時のにじみがあり、色再現性が小さくぼやけており、
本発明の目的とする画質は得られなかった。
【0047】以上、本発明の実施例を詳細に説明した
が、本発明のカラーインクジェットプリンタの記録方法
は、これらの構成、材料等に限定されるのものではな
い。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のカラーイ
ンクジェットプリンタの記録方法によれば、着色材が顔
料である平均粒径が0.05〜0.5μmの範囲にある
表面張力が40mN/m以上のブラックインクとアセチレン
グリコールを含むマゼンタ、シアン、イエローの4色を
用いて記録することにより、混色時のにじみがなく、鮮
明で色濃度が十分な印字物が得られ、紙対応性が向上す
る方法を提供できるという効果を有する。さらに、小ド
ット量で被覆率があげられ、速乾性の良い印字物を得る
ことが可能となった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 内山 八恵子 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数色のインクを用いるカラーインクジ
    ェット記録方法において、着色材が顔料である平均粒径
    が0.05〜0.5μmの範囲にあるブラックインクを
    用いることを特徴とするカラーインクジェット記録方
    法。
  2. 【請求項2】 カラーインクがアセチレングリコールを
    含むことを特徴とする請求項1記載のカラーインクジェ
    ット記録方法。
  3. 【請求項3】 ブラックインクの25℃における表面張
    力が40mN/m以上であることを特徴とする請求項1記載
    のカラーインクジェット記録方法。
  4. 【請求項4】 高沸点低揮発性溶媒及び/または一価ア
    ルコールを含有するブラックインクを用いることを特徴
    とする請求項1記載のカラーインクジェット記録方法。
  5. 【請求項5】 カラーインクとして、マゼンタ、シア
    ン、イエローを用いることを特徴とする請求項1記載の
    カラーインクジェット記録方法。
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