JP2003026423A - チタン酸バリウムの製造方法 - Google Patents

チタン酸バリウムの製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 100nm以下の粒径を持ち、不純物や欠陥
のないチタン酸バリウム粒子の製造方法を提供する。 【解決手段】 チタン酸バリウムの製造方法は、蓚酸バ
リウムチタニル4水和物を酸素雰囲気で加熱する第1の
工程と、第1の工程により得られた生成物を、減圧下で
加熱する第2の工程からなる。第1の工程の加熱温度は
300〜500℃の範囲にあり、第2の工程の加熱温度
は550〜800℃の範囲にある。また、第1の工程で
は酸素を流し、第2の工程では10-3Torr以下に減
圧する。第2の工程により得られた生成物の平均粒径
は、10〜100nmの範囲にある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、チタン酸バリウム
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】これまで積層コンデンサーや電子デバイ
スの原料となるチタン酸バリウム粒子は以下の方法で作
製されてきたが、将来的に原料の微粒化が進む中で問題
点を持っている。
【0003】まず、固相法は、酸化チタンと炭酸バリウ
ムを秤量し、1000℃以上の高温で熱処理することで
チタン酸バリウム粒子を作製する。この方法では不純物
や欠陥のない粒子が得られるが、高温で反応させるため
粒径が数μm程度の粗大粒子になり、微粒子の生成には
不適当という問題点がある。
【0004】つぎに、液相法は、Ba及びTiイオン等
から溶液中で成長させるため、数nmから数100nm
までチタン酸バリウム粒子の粒径の制御が容易である。
しかし、溶液中の水酸基(OH)や炭化水素などの不純
物もチタン酸バリウム粒子の生成中に結晶内に取り込ま
れること、また得られた微粒子のBa/Ti比において
必ずBaイオンが不足してしまい欠陥濃度が高くなると
いう問題点がある。従って、これらの粒子を電子デバイ
スの原料としたとき粒子内に多数の空洞を持った組織が
生成し、良好な電気特性を得ることができない。
【0005】つぎに、蓚酸バリウムチタニルの通常の熱
分解法は、蓚酸バリウムチタニルを空気中で熱分解する
ことでチタン酸バリウム粒子を作製する。この方法では
チタン酸バリウム粒子を合成するのに850℃以上の熱
処理温度を必要とする。本方法では固相法の特徴である
不純物や欠陥のないチタン酸バリウム粒子が得られるも
のの、その粒径は最低でも150nmまで成長するため
この粒径以下の微粒子を作製できないという問題点があ
る。従って、100nm以下の粒径を持ち、不純物や欠
陥のないチタン酸バリウム粒子を合成する手法の開発が
期待されているのが現状である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、通常の
空気中での熱分解では、中間反応物として炭酸バリウム
と酸化チタンを経由するため850℃以上の高温が必要
となることが問題点となる。従って、中間反応物として
炭酸バリウムと酸化チタンを経由しないチタン酸バリウ
ム粒子の合成法を確立することが必要である。
【0007】そのため、従来の合成法の中で、不純物や
欠陥のないチタン酸バリウム粒子を合成できる蓚酸バリ
ウムチタニルの熱分解法を改良し更に発展させ、10〜
100nmのチタン酸バリウム粒子を合成する方法を検
討する必要があると思われる。
【0008】本発明は、このような課題に鑑みてなされ
たものであり、100nm以下の粒径を持ち、不純物や
欠陥のない正方晶又は立方晶構造を有するチタン酸バリ
ウム粒子の製造方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のチタン酸バリウ
ムの製造方法は、次の工程よりなる方法である。(イ)
蓚酸バリウムチタニル4水和物を酸素雰囲気で加熱する
第1の工程。(ロ)上記第1の工程により得られた生成
物を、減圧下で加熱する第2の工程。
【0010】ここで、上述のチタン酸バリウムの製造方
法において、第1の工程の加熱温度は300〜500℃
の範囲にあり、第2の工程の加熱温度は550〜800
℃の範囲にある場合がある。また、上述のチタン酸バリ
ウムの製造方法において、第1の工程の加熱温度は36
0〜400℃の範囲にあり、第2の工程の加熱温度は6
00〜720℃の範囲にある場合がある。
【0011】また、上述のチタン酸バリウムの製造方法
において、第1の工程では酸素を流し、第2の工程では
10-3Torr以下に減圧する場合がある。また、上述
のチタン酸バリウムの製造方法において、第1の工程の
加熱は、1〜5時間の範囲にあり、第2の工程の加熱
は、0.5〜5時間の範囲にある場合がある。また、上
述のチタン酸バリウムの製造方法において、第2の工程
により得られた生成物の平均粒径は、10〜100nm
の範囲にある場合がある。また、上述のチタン酸バリウ
ムの製造方法において、第2の工程により得られた生成
物のBa/Tiは、0.98〜1.02の範囲にある場
合がある。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、チタン酸バリウムの製造方
法にかかる発明の実施の形態について説明する。
【0013】我々の以前の研究で、蓚酸バリウムチタニ
ルを真空中で排気しながら熱分解させると、粒径が大き
くならず微細なチタン酸バリウム粒子が得られることが
わかっている。しかし、得られたチタン酸バリウムは電
子材料として有用な正方晶又は立方晶ではなく、六方晶
構造をとる。六方晶構造のチタン酸バリウムは電子材料
としては有用ではなく、このため六方晶の生成を抑制
し、正方晶又は立方晶構造のチタン酸バリウム粒子をい
かに得ることができるかということが問題となった。
【0014】そこで、六方晶の生成機構について調べた
ところ、真空中での熱分解による炭素化合物の脱離の際
に酸素が余分に引き抜かれ、その結果チタンの価数が通
常の4価から3価に還元されて生成する欠陥を出発点に
して六方晶構造が生成することがわかってきた。そこ
で、欠陥を生成させないため、炭素化合物の熱分解によ
る脱離の際には雰囲気中に多量の酸素がある状態にする
ことでチタンの価数変化による欠陥生成を抑制するこ
と、そして熱分解が終了した時点で排気し、真空中で熱
処理することで正方晶又は立方晶構造の微細なチタン酸
バリウム粒子を得ることを検討した。
【0015】本発明のチタン酸バリウムの製造方法は、
以下に示す第1の工程、および第2の工程よりなるもの
である。
【0016】まず、第1の工程について説明する。第1
の工程は、蓚酸バリウムチタニル4水和物(BaTiO
( C2 4 ) ・4H2 O、以下「蓚酸塩水和物」と呼
ぶ)を酸素雰囲気で加熱する工程である。なお、第1の
工程に用いる原料は、上述の蓚酸塩水和物に限定される
わけではない。第1の工程に用いる原料は、このほかバ
リウム及びチタンアルコキシドの混合物などを挙げるこ
とができる。
【0017】第1の工程では、酸素雰囲気にするために
酸素を流している。ここで、酸素の流量は50〜600
ml/分の範囲にすることが望ましい。酸素の流量をこ
の範囲内にすると酸化が十分に行なわれるという利点が
あるからである。
【0018】次に、第1の工程における温度条件につい
て説明する。第1の工程では、所定の速度で温度を上昇
させ、その後に所定の温度で所定の時間維持する。そし
て、所定の速度で温度を降下させる。ここで、昇温速度
は1〜10℃/分の範囲にあることが望ましい。昇温速
度をこの範囲内にすると酸化が十分に行なわれるという
利点があるからである。
【0019】また、昇温後に所定の温度に維持する場
合、この加熱温度が300〜500℃の範囲にあること
が望ましく、また加熱温度が360〜400℃の範囲に
あることがさらに望ましい。加熱温度をこの範囲内にす
ると炭酸バリウムの結晶化を抑制できるという利点があ
るからである。
【0020】また、所定の温度に維持する場合、加熱時
間は、1〜5時間の範囲にあることが望ましい。加熱時
間をこの範囲内にすると炭酸バリウムの結晶化を抑制で
き、かつ酸化が十分に行なわれるという利点があるから
である。
【0021】所定の温度に維持した後に、所定の速度で
温度を降下させる。ここで、降温速度は1〜10℃/分
の範囲にすることが望ましい。降温速度をこの範囲内に
すると炭酸バリウムの結晶化を抑制できるという利点が
あるからである。
【0022】つぎに、第2の工程について説明する。第
2の工程は、上述の第1の工程により得られた生成物
を、減圧下で加熱する工程である。第2の工程では、1
-3Torr以下に減圧することが望ましい。真空度を
この範囲内にすると炭酸バリウムの分解温度を低下でき
るという利点があるからである。
【0023】次に、第2の工程における、温度条件につ
いて説明する。第2の工程では、所定の速度で温度を上
昇させ、その後に所定の温度で所定の時間維持する。そ
して、温度を降下させる。ここで、昇温速度は1〜10
℃/分の範囲にすることが望ましい。昇温速度をこの範
囲内にすると炭酸バリウムの分解温度を低下できるとい
う利点があるからである。
【0024】また、昇温後に所定の温度に維持する場
合、加熱温度が550〜800℃の範囲にあることが望
ましく、また加熱温度が600〜720℃の範囲にある
ことがさらに望ましい。加熱温度をこの範囲内にすると
nmサイズのチタン酸バリウム微粒子を得られるという
利点があるからである。
【0025】また、所定の温度に維持する場合、加熱時
間は、0.5〜5時間の範囲にあることが望ましい。加
熱時間をこの範囲内にするとnmサイズのチタン酸バリ
ウム微粒子を得られるという利点があるからである。
【0026】所定の温度に維持した後に、温度を降下さ
せる。ここで、温度を降下させる方法としては、急冷す
るか所定の速度で降下させるかの2つがある。急冷する
のはチタン酸バリウム微粒子の粒径の増大を抑制すると
いう利点があるからである。
【0027】また、所定の速度で温度を降下させる場合
は、降温速度を1〜10℃/分の範囲にすることが望ま
しい。降温速度をこの範囲内にするとチタン酸バリウム
微粒子の粒径の精密な制御が可能になるという利点があ
るからである。
【0028】つぎに、第2の工程により得られる生成物
について説明する。第2の工程により得られた生成物の
平均粒径は、10〜100nmの範囲にある。平均粒径
がこの範囲内にあると通常の1000nm以上の粒径よ
りも、数百度ほど低い温度で焼結できる。又は、積層コ
ンデンサーの原料として使用できるという利点がある。
【0029】また、第2の工程により得られた生成物の
Ba/Ti比は、0.98〜1.02の範囲にある。B
a/Tiがこの範囲内にあると本来の誘電体としての性
能を発揮できるという利点がある。
【0030】なお、上述の実施の形態では、第1の工程
および第2の工程において、それぞれ独立に、昇温・所
定温度維持・降温を行ったが、加熱の方法はこれに限定
されるわけではない。このほか、第1の工程で昇温して
所定の温度に維持した後に、雰囲気を変えながら第2の
工程で維持すべき温度まで昇温して所定の温度に維持
し、その後降温する方法も採用することができる。
【0031】また、本発明は上述の実施の形態に限らず
本発明の要旨を逸脱することなくその他種々の構成を採
り得ることはもちろんである。
【0032】
【実施例】次に、本発明にかかる実施例について具体的
に説明する。ただし、本発明はこれら実施例に限定され
るものではないことはもちろんである。ここでは、2工
程加熱法による微粒子の作製について説明する。
【0033】本実施例では、2工程加熱法でBaTiO
3 微粒子を作製する為に、以下のような装置を作製し
た。すなわち、本装置では、試料室のふたにガスを通す
ための配管をした。試料室には、試料の温度が測定でき
るように熱電対を取り付けた。
【0034】第1の工程では、流量計で酸素の流量を調
節し、出口は大気中に開放して試料室を大気圧に保つよ
うにした。第2の工程では真空ポンプで排気し、ピラニ
ーゲージで圧力を確認した。
【0035】最初に、第1の工程について説明する。こ
こでの目的は、第1の工程における、酸素中の熱処理に
よって生成する物質を調べることである。まず、実験方
法について説明する。第1の工程においては、蓚酸塩水
和物として市販のもの(商品名:HPBTO−1、富士
チタン(株)製)を用いた。この蓚酸塩水和物は、純度
が99.8重量%である。
【0036】最初に、蓚酸塩水和物を秤量し、白金るつ
ぼへ入れ、石英ガラスウールを適量詰めた。電気炉で酸
素を流しながら、これを熱処理した。昇温・降温は10
℃/分で行い、1時間保持した。熱処理の保持温度と酸
素流量の条件を表1にまとめた。
【0037】
【表1】
【0038】保持温度の変化による違いを条件(1)と
(2)で、酸素流量による違いを条件(2)と(3)で
比較した。加熱後、室温に戻ってから秤量し、加熱前後
の質量変化を求めた。
【0039】まず、保持温度による比較を行う。質量変
化を計算したものを、表2にまとめた。
【0040】
【表2】
【0041】減量(%)に注目すると、温度が高い
(2)が、(1)よりも減量が多かった。また、蓚酸塩
水和物が完全に等モルのTiO2 とBaCO3 に分解し
たと仮定した時の減量を計算したところ、36.020
%となり、今回の熱処理の減量とほぼ一致した。これよ
り、酸素中で熱処理した試料の組成は、等モルのTiO
2とBaCO3 の混合物と同じであると考えられた。
【0042】つぎに、酸素流量による比較を行った。質
量変化を計算したものを、表3にまとめた。
【0043】
【表3】
【0044】減量(%)に注目すると、酸素流量が多い
(3)が、(2)よりもわずかに減量が多かった。ま
た、(3)も蓚酸塩水和物が完全に等モルのTiO2
BaCO3 に分解したと仮定した時の減量である36.
020%と熱処理後の減量がほぼ一致した。これより、
酸素中で熱処理した試料の組成は、等モルのTiO2
BaCO3 の混合物と同じであると考えられた。
【0045】つぎに、(3)の試料について、更に構造
を調べる為に、XRDとRAMANで評価した。図1に
条件(3)で熱処理した試料のXRDの測定結果を示
す。XRDチャートは、非常にブロードなピークが観察
され、秩序だった構造ではないことがわかった。
【0046】XRDから結晶構造が観察されなかった
為、更に微細な範囲での構造を調べる為に、RAMAN
分光法による評価を行った。この評価は、(3)の条件
で作製した試料のみ行った。図2に条件(3)で熱処理
した試料のRAMAN測定結果を示す。RAMANスペ
クトルからはブロードなピークの重なりのような線しか
見られず、微細な範囲でも秩序だった構造を持たないこ
とがわかった。
【0047】以上をまとめると、第1の工程の酸素中の
熱処理では、等モルのTiO2 とBaCO3 の混合物と
同じ組成のアモルファスが生成することがわかった。
【0048】つぎに、第2の工程について説明する。こ
こでの目的は、第2の工程における、真空中の熱処理に
よって生成する物質を調べることである。
【0049】実験方法について説明する。上述の第1の
工程で作製した、条件(3)(酸素流量100ml/分
・400℃・1時間保持)で熱処理した試料を用いた。
最初に、試料を秤量し、白金るつぼに入れ、石英ウール
を適量詰めた。予備排気を行ってから電気炉による加熱
を行った。昇温は10℃/分で行った。熱処理の保持温
度と保持時間の条件を表4にまとめた。
【0050】
【表4】
【0051】冷却条件による違いを(1)と(2)で、
保持温度による違いを(2)〜(4)で比較した。加熱
後、室温に戻ってから秤量し、質量変化を求めた。いず
れもXRDによる評価を行った。
【0052】まず、冷却条件による比較を行った。いず
れも白い粉末が得られた。(1)と(2)の質量変化を
表5にまとめた。
【0053】
【表5】
【0054】減量(%)に注目すると、保持時間の長い
(1)の方が減量は多かった。また、TiO2 とBaC
3 の等モル混合物からBaTiO3 が生成する反応
(式1)が完全に進んだと仮定した時の質量変化は1
5.9%で、2つの試料の減量はこれとほぼ一致した。
これより、いずれもBaTiO3 が生成しているとわか
った。 TiO2 +BaCO3 →BaTiO3 +CO2 (↑) ・・・(式1)
【0055】図3〜4に条件(1)と(2)で熱処理し
た試料のXRD測定結果を示す。いずれのXRDチャー
トからも、第1相に立方晶BaTiO3 、第2相に非常
にブロードな26°付近と41°付近の六方晶BaTiO
3 特有のピークが確認できた。これより、どちらもBa
TiO3 が生成していることがわかった。
【0056】次に、これらのXRDチャートの立方晶
(111)ピーク(38°〜40°)の半価幅から結晶
子径を計算した。結晶子径の計算には、式2を用いた。 Dhkl=(Kλ)/(βcosθ) ・・・(式2) ここで、 Dhkl:(hkl)に垂直な結晶子サイズ(m) K:定数 0.9 λ:X線の波長(m) β:半価幅(rad) θ:回折角(rad)
【0057】半価幅はXRD測定結果の38°〜40°
のピーク部分にガウス関数でフィッティングを行って、
ガウス曲線から求めた。また、半価幅βは光学系の補正
をした。外部標準法で、標準試料にはSrTiO3 単結
晶の粉末を用いた。補正式を式3に示す。 β=B−b ・・・(式3) ここで、 β:補正値(rad) B:試料の測定値(rad) b:標準試料の測定値(rad) 結晶子径の計算結果を表6にまとめた。
【0058】
【表6】
【0059】結晶子径Dhklに注目すると、(2)の
方が微細な結晶子径を持ち、保持時間の短い(2)の方
が微細なBaTiO3 微粒子を作製出来ると言うことが
わかった。これは、核成長する温度域に長時間存在しな
いためと考えられた。
【0060】つぎに、保持温度による比較を行った。い
ずれも白い粉末が得られた。条件(2)、(3)および
(4)の質量変化を表7にまとめた。
【0061】
【表7】
【0062】減量(%)に注目すると、保持温度が高い
程、わずかながら減量が多いことがわかった。また、T
iO2 とBaCO3 の等モル混合物からBaTiO3
生成する反応が完全に進んだと仮定した時の質量変化は
15.9%で、3つの試料の減量はこれとほぼ一致し
た。これより、いずれもBaTiO3 が生成しており、
保持温度が高い程反応が進んでいると考えられた。
【0063】図4〜6に条件(2)〜(4)で熱処理し
た試料のXRD測定結果を示す。いずれのXRDチャー
トからも、第1相に立方晶BaTiO3 、第2相に非常
にブロードな26°付近と41°付近の六方晶BaTi
3 特有のピークが確認できた。また、六方晶のピーク
は保持温度が高い程、ブロードになる傾向を示してお
り、六方晶の除去には保持温度を高くすることが有効で
あることがわかった。
【0064】次に、これらのXRDチャートの立方晶
(111)ピーク(38°〜40°)の半価幅から結晶
子径を計算した。結晶子径の計算には、式2および式3
を用いた。結晶子径の計算結果を表8にまとめた。
【0065】
【表8】
【0066】結晶子径Dhklに注目すると、保持温度
の最も高い(4)が一番大きく、(2)と(3)はほぼ
同じであった。また、これらの結晶子径が温度依存を持
つことより、この2工程加熱法で作製したBaTiO3
微粒子には焼結性があると考えられた。
【0067】以上をまとめると、真空中の熱処理によっ
て、第1の工程ではアモルファスであった試料が結晶化
し、2工程加熱法で結晶子径が17〜25nm程度のB
aTiO3 を生成できることがわかった。結晶構造はほ
ぼ立方晶BaTiO3 であり、ごく僅かに六方晶BaT
iO3 が確認された。
【0068】上述の結果から、2工程加熱法でBaTi
3 微粒子を作製できることがわかった。そこで、更に
このBaTiO3 微粒子についてキャラクタリゼーショ
ンを行うこととした。
【0069】ここで、実験方法について説明する。評価
はRAMAN・TEM・IR・TG−DTA・BETを
用いた。評価方法および試料を表9にまとめた。試料の
番号と条件は表4に準拠した。表4における条件(2)
(3)および(4)の試料を用いた。
【0070】
【表9】
【0071】評価結果について説明する。図7〜9に
(2)(3)および(4)のラマンスペクトルをしめ
す。いずれも立方晶BaTiO3 と六方晶BaTiO3
のピークが確認できた。また、保持温度が高い程、六方
晶BaTiO3 のピークはブロードになる傾向を示し、
XRDの結果と一致した。ここからも、六方晶BaTi
3 の除去に保持温度を高くすることが有効であること
がわかった。
【0072】図10〜11は(2)の粒子を観察したT
EM写真である。TEM観察からは六方晶BaTiO3
と見られる粒子は発見されなかった。
【0073】図10では、いくつの粒子が重なっている
様子が観察された。粒と粒の間にははっきりとした粒界
は無く、しかしながら隙間も存在しておらず、かなり強
い力で凝集していると考えられた。
【0074】図11は、一つの粒子だけに分散した状態
の粒子である。はっきりとした格子面が観察でき、その
方向が一つであることから、単結晶粒子であると考えら
れた。格子面を示す線の本数は41本であった。
【0075】この粒子について電子線回折を行った結
果、図12に示すようなはっきりとしたスポットが観察
された。これらのスポットの並び方より、この格子面が
面心構造の(001)であることがわかった。これよ
り、この格子面は立方晶(001)であると考えられ
た。
【0076】試料(2)を立方晶と仮定し、XRD測定
結果の(111)ピークから格子定数を求め、格子定数
と(001)の数から図11の粒子の<001>の粒子
径を計算した。(2)の格子定数は0.4031nmで
あった。格子面の本数は41本であった。
【0077】 (格子定数((001)の面間隔))×(格子の数) =0.4031×41 =16.53
【0078】これより、この粒子は16.5nmであっ
た。この粒径は表8の(2)の結晶子径とほぼ一致し
た。このことからも、この粒子は単結晶粒子であると考
えられた。
【0079】図13〜15に(2)(3)および(4)
のIRスペクトルを示す。また、比較の為に市販の水熱
法で合成された粒径約100nmのBaTiO3 微粒子
(商品名:BTO1、境化学社製)のIRスペクトルを
図16に示す。
【0080】いずれも1500cm-1と3500cm-1
付近に吸収ピークが見られた。これは、炭酸基と水酸基
の吸収である。炭酸基の吸収は表面の炭酸化によるもの
と考えられた。市販の微粒子が一番吸収が少なく、2工
程加熱法の試料では熱処理の保持温度が低い程ピークが
シャープになっており、保持温度が低いほど表面積が大
きいと考えられた。
【0081】水酸基の吸収に着目すると、2工程加熱法
で作製した試料はいずれもブロードなピークであった。
これに対し、市販の微粒子はシャープなピークで、これ
は格子内水酸基が存在する為であると考えられた。格子
内水酸基は酸素と水素の位置が決まっており、振動が限
られピークがシャープになる。これに対し、ブロードな
ピークは吸着水によるもので、振動が格子内水酸基と比
較して自由な為、ピークはブロードとなる。
【0082】また、2工程加熱法の微粒子間での比較で
は、保持温度が高い程、水酸基のピークはブロードであ
った。これは、保持温度が高い程、表面積が小さくな
り、吸着水が少なくなった為と考えられた。
【0083】試料(2)について、TG−DTAを測定
した。室温から1000℃まで、10℃/分で加熱し、
試料室には空気を流した。測定結果を図17に示す。T
G曲線は100℃付近に急な減量があり、400℃から
600℃にかけて緩やかな減量が見られた。全体の減量
は5%程度となった。室温で測定前後の質量変化を計算
した結果を表10にまとめた。
【0084】
【表10】
【0085】図17の測定後の減量(%)と表10の減
量(%)に大きな差が見られた。室温での質量変化は、
加熱後に室温で質量を秤量した為、水が表面に吸着して
おり、この為にTG−DTAの1000℃での質量より
も増量したと考えられた。また、TG−DTA測定の加
熱の際に微粒子は粒成長していると考えられ、TG−D
TAの減量の半分程度は吸着水によると考えられた。
【0086】BETによる表面積の測定を行った。予備
脱気は2.5時間150℃で行った。吸着ガスには窒素
を用いた。測定の結果、表面積は22.24m2/gで
あった。
【0087】上述のBaTiO3 微粒子についてのキャ
ラクタリゼーションを行った結果から、2工程加熱法で
作製した微粒子の長所を以下にまとめた。まず、六方晶
BaTiO3 が存在するものの、保持温度が高い程減少
する傾向にあり、焼結体の原材料としては有望である。
また、単結晶粒子である。また、粒径が小さい微粒子で
ある。また、反応時に液相を経由しない為に格子内水酸
基が少ない。このように、2工程加熱法は良質な微粒子
作製に有効であることがわかった。
【0088】以上、本実施例についてまとめる。本実施
例の2工程加熱法は先に酸素中・低温で熱処理し、後に
真空中・高温で熱処理する方法である。まず、第1の工
程として酸素中で熱処理し、Cの残留とそれに伴う還元
雰囲気を防ぐ。また、TiとBaがより密接な配置にな
るようにし、原子スケールでの混合を狙った。第2の工
程として、真空中で排気しながら熱処理し、CO2 分圧
を下げて、BaCO3の生成を防ぎながらBaTiO3
を生成出来ないか検討した。
【0089】実験の結果、第1の工程における、酸素中
の熱処理では、等モルのTiO2 とBaCO3 の混合物
と同じ組成のアモルファスが生成することがわかった。
第2の工程では、真空中の熱処理によって、第1の工程
ではアモルファスであった試料が結晶化し、2工程加熱
法で結晶子径が17〜25nm程度のBaTiO3 を作
製できることがわかった。結晶構造はごく僅かに六方晶
BaTiO3 が確認されたものの、ほぼ立方晶BaTi
3 であった。
【0090】更にこのBaTiO3 微粒子についてキャ
ラクタリゼーションを行った。その結果、六方晶BaT
iO3 が存在するものの、保持温度が高い程減少する傾
向にあり、焼結体の原材料としては有望な単結晶粒子で
あることがわかった。また、反応時に液相を経由しない
為に格子内水酸基が少ないという特徴を持つことがわか
った。このように、2工程加熱法は良質な微粒子作製に
有効であった。
【0091】
【発明の効果】本発明は、以下に記載されるような効果
を奏する。蓚酸バリウムチタニルの2工程熱分解法を開
発した結果、立方晶構造を持つチタン酸バリウム微粒子
の合成に成功した。また、得られたチタン酸バリウム微
粒子は粒子内部には不純物がなく、また得られたBa/
Ti比もほぼ1 であり、欠陥のない粒子が得られること
を確認した。またこのチタン酸バリウム微粒子は72
0℃以上で急激に粒成長することから、1000℃以下
でチタン酸バリウムセラ ミックスやセラミックス膜を
得ることができる。これによって従来1200℃以 上
で焼成されてきたセラミックスプロセスにおいて、エネ
ルギーを節約でき、装 置を小型化できる。このような
観点からも、このチタン酸バリウム微粒子は将来 の積
層コンデンサーや電子デバイスの原料として有望であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】蓚酸塩水和物を酸素中400℃で熱処理したと
きのXRDプロファイルを示す図である。
【図2】蓚酸塩水和物を酸素中400℃で熱処理したと
きのRAMANスペクトルを示す図である。
【図3】蓚酸塩水和物を酸素中400℃で熱処理した後
に、真空中600℃で1時間熱処理したときのXRDプ
ロファイルを示す図である。
【図4】蓚酸塩水和物を酸素中400℃で熱処理した後
に、真空中620℃で0.5時間熱処理したときのXR
Dプロファイルを示す図である。
【図5】蓚酸塩水和物を酸素中400℃で熱処理した後
に、真空中680℃で0.5時間熱処理したときのXR
Dプロファイルを示す図である。
【図6】蓚酸塩水和物を酸素中400℃で熱処理した後
に、真空中720℃で0.5時間熱処理したときのXR
Dプロファイルを示す図である。
【図7】蓚酸塩水和物を酸素中400℃で熱処理した後
に、真空中620℃で0.5時間熱処理したときのRA
MANスペクトルを示す図である。
【図8】蓚酸塩水和物を酸素中400℃で熱処理した後
に、真空中680℃で0.5時間熱処理したときのRA
MANスペクトルを示す図である。
【図9】蓚酸塩水和物を酸素中400℃で熱処理した後
に、真空中720℃で0.5時間熱処理したときのRA
MANスペクトルを示す図である。
【図10】蓚酸塩水和物を酸素中400℃で熱処理した
後に、真空中620℃で0.5時間熱処理して得られた
微粒子生成物の凝集状態を示すTEM写真である。
【図11】蓚酸塩水和物を酸素中400℃で熱処理した
後に、真空中620℃で0.5時間熱処理して得られた
生成物の粒子状態を示すTEM写真である。
【図12】蓚酸塩水和物を酸素中400℃で熱処理した
後に、真空中620℃で0.5時間熱処理して得られた
微粒子生成物の電子線回折図形を示すものである。
【図13】蓚酸塩水和物を酸素中400℃で熱処理した
後に、真空中620℃で0.5時間熱処理したときのI
Rスペクトルを示す図である。
【図14】蓚酸塩水和物を酸素中400℃で熱処理した
後に、真空中680℃で0.5時間熱処理したときのI
Rスペクトルを示す図である。
【図15】蓚酸塩水和物を酸素中400℃で熱処理した
後に、真空中720℃で0.5時間熱処理したときのI
Rスペクトルを示す図である。
【図16】市販の水熱法で合成された微粒子のIRスペ
クトルを示す図である。
【図17】蓚酸塩水和物を酸素中400℃で熱処理した
後に、真空中620℃で0.5時間熱処理して得られた
生成物についてのTG−DTA曲線を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 楢原 美保 神奈川県横浜市緑区長津田町4259 東京工 業大学内 Fターム(参考) 4G030 AA10 AA16 BA09 GA01 GA08 4G047 CA07 CB04 CC03 CD04

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の工程よりなるチタン酸バリウムの製
    造方法。 (イ)蓚酸バリウムチタニル4水和物を酸素雰囲気で加
    熱する第1の工程。 (ロ)上記第1の工程により得られた生成物を、減圧下
    で加熱する第2の工程。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のチタン酸バリウムの製造
    方法において、第1の工程の加熱温度は300〜500
    ℃の範囲にあり、第2の工程の加熱温度は550〜80
    0℃の範囲にある。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のチタン酸バリウムの製造
    方法において、第1の工程の加熱温度は360〜400
    ℃の範囲にあり、第2の工程の加熱温度は600〜72
    0℃の範囲にある。
  4. 【請求項4】 請求項2または3記載のチタン酸バリウ
    ムの製造方法において、第1の工程では酸素を流し、第
    2の工程では10-3Torr以下に減圧する。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のチタン酸バリウムの製造
    方法において、第1の工程の加熱は、1〜5時間の範囲
    にあり、第2の工程の加熱は、0.5〜5時間の範囲に
    ある。
  6. 【請求項6】 請求項5記載のチタン酸バリウムの製造
    方法において、第2の工程により得られた生成物の平均
    粒径は、10〜100nmの範囲にある。
  7. 【請求項7】 請求項6記載のチタン酸バリウムの製造
    方法において、第2の工程により得られた生成物のBa
    /Tiは、0.98〜1.02の範囲にある。
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