JP2003023761A - ブラシレスモータのレゾルバ固定構造 - Google Patents

ブラシレスモータのレゾルバ固定構造

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JP2003023761A
JP2003023761A JP2001206266A JP2001206266A JP2003023761A JP 2003023761 A JP2003023761 A JP 2003023761A JP 2001206266 A JP2001206266 A JP 2001206266A JP 2001206266 A JP2001206266 A JP 2001206266A JP 2003023761 A JP2003023761 A JP 2003023761A
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resolver
recess
stator
brushless motor
locking member
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JP2001206266A
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Noboru Tsuge
昇 柘植
Masashi Hakamata
昌司 袴田
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Asmo Co Ltd
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Asmo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 過大な応力をかけずに、精度よく固定できる
ブラシレスモータのレゾルバ固定構造を提供する。 【解決手段】 ブラシレスモータ11の回転軸16にはレゾ
ルバ30の検出ロータ31が取り付けられている。樹脂製の
係止部材51は、円筒部52の第1端部において係止部53が
外側に突出形成され、第2端部にはフランジ部54が内側
に形成されている。フランジ部54には切欠部57が円周上
に8個形成され、各切欠部57間の部分は可撓部58になっ
ている。エンドプレート14の断面円形の多段状の凹部40
には、係止部53が第4凹部44の環状面44aに当接した状
態で、係止部材51が所定量だけ第3凹部43に圧入されて
いる。撓んだ可撓部58は、一部がはみ出る状態で凹部40
の第2凹部42に収容されたレゾルバ30の検出ステータ32
の環状部35を、所定の押圧力でエンドプレート14に押圧
固定している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ブラシレスモータ
のレゾルバ固定構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ブラシレスモータの駆動にあたって、ト
ルクリップルの少ない円滑な回転を得るために、正弦波
駆動電圧の供給が必要である。そのための駆動用信号を
得るための回転角センサとして、例えば、可変リラクタ
ンス型レゾルバが用いられる。
【0003】可変リラクタンス型レゾルバとして、例え
ば、特開平6−213614号公報に示されるものがあ
る。この公報の可変リラクタンス型レゾルバは、ロータ
とステータとで構成される周知のギャップパーミアンス
がロータの回転とともに正弦波状に変動することを利用
して、ロータの回転角度を検出する。しかしながら、前
記ギャップパーミアンスは各部寸法精度、取り付け精度
等により大きく影響を受け、特に組み付け時に過大な応
力や変形を受けると、精度が大きく悪化してしまう。こ
のため、レゾルバのブラシレスモータへの組み付けにあ
たっては、精度よく所定の位置に固定することが重要で
ある。又、組み付け固定の際、所定以上の応力を加える
と、ひずみの発生等による精度悪化の原因となる。
【0004】このため、固定にあたっては、前記要因が
発生しないような組み付け方法及び構造が必要である。
組み付け方法として、圧入等の応力のかかる方法はとれ
ない。そこで、過大な応力がかからないように組み付け
る方法として、例えば、図4に示すように、レゾルバの
ステータ91を、接着剤にてブラシレスモータのケース
92に接着する方法がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、接着剤にて
接着する方法では、コスト、工数がかかるとともに、接
着剤のはみ出し、たれ等のほか、熱劣化等による強度劣
化を伴うため、寿命に限界がある。又、後工程での角度
調整ができない等の問題点がある。
【0006】本発明は上記の事情に鑑みてなされたもの
であって、その目的は、過大な応力をかけずに、精度よ
く固定できるブラシレスモータのレゾルバ固定構造を提
供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の発明は、ブラシレスモータのレ
ゾルバ固定構造において、前記レゾルバの回転子は前記
ブラシレスモータの回転軸に固定され、前記レゾルバの
固定子は、前記ブラシレスモータのケースに所定位置ま
で圧入される係止部材に設けられたばね部により、前記
ケースに押圧支持されることを要旨とする。
【0008】この発明によれば、ブラシレスモータのケ
ースには係止部材が所定位置まで圧入され、レゾルバの
固定子は、係止部材のばね部によって、前記ケースに押
圧支持される。レゾルバの固定子は、ばね部のばね作用
により、過大な押圧力が負荷されることが防止される。
このため、組み付け時の応力ひずみや変形が防止され、
取り付け精度の悪化が防止される。従って、過大な応力
をかけずに精度よくレゾルバの固定子をブラシレスモー
タのケースに固定することができる。
【0009】請求項2に記載の発明は、ブラシレスモー
タのレゾルバ固定構造において、前記レゾルバの回転子
は前記ブラシレスモータの回転軸に固定され、前記レゾ
ルバの固定子は、前記固定子と前記ブラシレスモータの
ケースとの間又は前記固定子と係止部材との間に弾性部
材が配置された状態で、前記ケースに所定位置まで圧入
される前記係止部材により、前記ケースに押圧支持され
ることを要旨とする。
【0010】この発明によれば、ブラシレスモータのケ
ースには、弾性部材とレゾルバの固定子とが収容された
状態で係止部材が所定位置まで圧入される。レゾルバの
固定子は、弾性部材の収縮により、過大な押圧力が負荷
されることが防止された状態で、係止部材からの所定の
押圧力で、弾性部材とともに前記ケースに押圧支持され
る。従って、過大な応力をかけずに精度よくレゾルバの
固定子をブラシレスモータのケースに固定することがで
きる。
【0011】請求項3に記載の発明は、ブラシレスモー
タのレゾルバ固定構造において、前記レゾルバの回転子
は前記ブラシレスモータの回転軸に固定され、前記レゾ
ルバの固定子は、該固定子と一体成形された係止部が前
記ブラシレスモータのケースに圧入されることにより、
前記ケースに支持されることを要旨とする。
【0012】この発明によれば、レゾルバの固定子は、
該固定子と一体成形された係止部がブラシレスモータの
ケースに圧入されることにより、前記係止部によって前
記ケースに支持される。このため、レゾルバの固定子
は、押圧されずに前記ケースに支持される。従って、過
大な応力をかけずに精度よくレゾルバの固定子をブラシ
レスモータのケースに固定することができる。
【0013】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
の発明において、前記固定子は、複数のシートを積層し
た積層構造であり、所定の前記シートに前記係止部が形
成されていることを要旨とする。この発明によれば、係
止部は、レゾルバの固定子の積層構造を構成する複数の
シートのうち、所定のシートにのみ形成されている。従
って、残りのシートはそのまま使用して、所定のシート
に係止部を形成するだけで、過大な応力をかけずに精度
よくブラシレスモータのケースに固定できるレゾルバの
固定子を容易に形成できる。
【0014】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)以下、本発明
を具体化した第1の実施形態を図1に従って説明する。
【0015】図1(a)はブラシレスモータの模式部分
断面図を示し、図1(b)は係止部材の模式斜視図を示
し、図1(c)は検出ステータの取り付け部の部分拡大
図を示す。
【0016】図1(a)に示すように、ブラシレスモー
タ11のケース12は、略有底円筒状のケース本体13
と、エンドプレート14とからなっている。ケース12
には、エンドプレート14の中心部に配置される軸受1
5と、ケース本体13の図示しない底部の中心部に配置
される図示しない軸受とを介して、回転軸16が回動可
能に支持されている。
【0017】ケース本体13の内周面には、ブラシレス
モータ11の駆動ステータ18が取り付けられている。
回転軸16の駆動ステータ18と対向する部分には、駆
動ロータ19が回転軸16と一体で回転可能に取り付け
られている。駆動ステータ18は、駆動ロータ19を駆
動する磁力を発生させるための駆動コイル20を有して
いる。
【0018】回転軸16の駆動ロータ19よりエンドプ
レート14側には、レゾルバ30の回転子としての検出
ロータ31が取り付けられている。エンドプレート14
には、検出ロータ31と対向する位置に、レゾルバ30
の固定子としての検出ステータ32が取り付けられてい
る。
【0019】検出ロータ31は、薄鋼板によって形成さ
れたシート31aを複数枚積層して構成されている。検
出ロータ31は、回転軸16に埋め込まれたキー33に
嵌合されて、回転軸16と一体回転可能になっている。
【0020】検出ステータ32は、検出ロータ31と同
様に、薄鋼板によって形成されたシート32aを複数枚
積層した積層構造に構成されている。検出ステータ32
は、環状部35と、環状部35の内側に突出する複数個
の突極36とを備えている。各突極36には巻線が巻回
されて、コイル37が形成されている。なお、この実施
形態では、検出ステータ32の厚さ(コイル37を除い
た厚さ)は、検出ロータ31の厚さより薄く形成されて
いる。
【0021】エンドプレート14の内側には、断面円形
の凹部40が多段状に形成されている。凹部40は、底
部側から開口部側に向かって、順に径が大きくなる第1
凹部41、第2凹部42、第3凹部43、第4凹部44
が配置されて構成されている。
【0022】第1凹部41にはコイル37の一部が収容
され、第2凹部42には、検出ステータ32が、一部が
第3凹部43側にはみ出る状態で収容されている。第2
凹部42の径は、検出ステータ32の径とほぼ同じに形
成され、検出ステータ32を径方向に位置決めしてい
る。
【0023】第3凹部43には、検出ステータ32をエ
ンドプレート14に固定する係止部材51が圧入されて
いる。図1(a)、(b)に示すように、係止部材51
は扁平な円筒状に形成されている。この実施形態では、
係止部材51は樹脂製である。円筒部52の第1端部に
は、係止部53が径方向外側に突出形成されている。円
筒部52の第2端部には、フランジ部54が径方向内側
に延びるように形成されている。フランジ部54には、
切欠部57が複数個(この実施形態では、8個)、円周
上に等角度間隔で形成されている。フランジ部54の各
切欠部57間の部分は、板ばねとして機能するばね部と
しての可撓部58になっている。
【0024】図1(a)、(c)に示すように、係止部
53は、第4凹部44の環状面44aに当接して軸方向
に係止されている。可撓部58は、撓んだ状態で検出ス
テータ32の外側部である環状部35に当接されてい
る。フランジ部54と第3凹部43の環状面43aとは
当接されておらず、両者間には隙間が存在している。
【0025】なお、エンドプレート14には、図示しな
いキーが埋め込まれており、このキーは、検出ステータ
32に形成された図示しない溝に嵌合されている。この
キーの嵌合により、検出ステータ32は、エンドプレー
ト14の所定の基準位置に対して、周方向に所定の取り
付け角度で取り付けられている。
【0026】次に、上記のように構成されたレゾルバの
ステータの取り付け方法について説明する。先ず、エン
ドプレート14がケース本体13から外されている状態
で、エンドプレート14の第2凹部42の開口部に検出
ステータ32を配置し、検出ステータ32を第2凹部4
2内に収容する。このとき、エンドプレート14に埋め
込まれた前記キーを、検出ステータ32の前記溝に嵌合
させる。又、検出ステータ32は、第2凹部42の周面
に当接されて、径方向に位置決めされる。
【0027】次に、係止部材51を第3凹部43に圧入
する。このとき、係止部材51は、係止部53が第4凹
部44の環状面44aに当接するまで圧入される。可撓
部58は、撓んだ状態で検出ステータ32の環状部35
に当接される。検出ステータ32は、可撓部58によっ
てエンドプレート14の軸方向に押圧され、エンドプレ
ート14に固定される。
【0028】このように、検出ステータ32は、可撓部
58が撓むことにより、過大な押圧力が負荷されること
が防止された状態で、エンドプレート14に押圧固定さ
れる。
【0029】この実施形態によれば、以下のような効果
を有する。 (1)エンドプレート14の第3凹部43に圧入される
係止部材51には、可撓部58が形成されている。検出
ステータ32は、係止部材51が第3凹部43に所定位
置まで圧入された状態で、撓んだ可撓部58により、所
定の押圧力でエンドプレート14に押圧固定される。よ
って、検出ステータ32は過大な押圧力が負荷されるこ
とが防止され、組み付け時の応力ひずみや変形が防止さ
れるとともに、取り付け精度の悪化が防止される。従っ
て、過大な応力をかけずに、精度よく検出ステータ32
をエンドプレート14に固定できる。
【0030】(2)検出ステータ32は、第3凹部43
に圧入される係止部材51の可撓部58により軸方向に
押圧されて、エンドプレート14に固定される。従っ
て、接着剤で固定する場合に比べて、容易かつ短時間
に、検出ステータ32をエンドプレート14に固定でき
る。
【0031】(3)係止部材51には、係止部53が外
側に突出形成されている。係止部53が第4凹部44の
環状面44aに当接されることにより、係止部材51の
第3凹部43への圧入量は所定量に規制される。従っ
て、係止部材51の圧入量を所定の値に簡単に設定でき
る。
【0032】(第2の実施形態)次に、第2の実施形態
を図2に従って説明する。この実施形態では、係止部材
に係止部53と切欠部57が形成されていない点と、係
止部材と独立した弾性部材を使用する点が主に前記実施
形態と異なっている。前記実施形態と同様の部分につい
ては同一番号を付してその詳細な説明を省略する。
【0033】図2(a)はブラシレスモータの模式部分
断面図を示し、図2(b)は係止部材の模式斜視図を示
し、図2(c)は検出ステータの取り付け部の部分拡大
図を示す。
【0034】図2(a)に示すように、この実施形態の
エンドプレート61の多段状の凹部は、第1凹部41、
第2凹部62、第3凹部43により構成されている。第
2凹部62には、リング状の弾性部材63と、検出ステ
ータ32とが収容されている。第3凹部43には、係止
部材65が圧入されている。
【0035】弾性部材63は断面四角形状に形成され、
幅が第2凹部62の環状面62aの幅とほぼ同じに形成
されている。弾性部材63は、この実施形態ではゴム製
である。
【0036】第2凹部62の深さは、第3凹部43に係
止部材65が圧入されず、収縮していない状態の弾性部
材63と検出ステータ32とが第2凹部42に収容され
た状態で、検出ステータ32の一部がはみ出る深さに形
成されている。
【0037】係止部材65は、図2(a)、(b)に示
すように、係止部材51の係止部53がない状態の断面
L字状に形成されている。ばね作用が不要なため、係止
部材65の係止部としてのフランジ部66には、切欠部
57が形成されていない。
【0038】図2(a)、(c)に示すように、弾性部
材63は、第2凹部62の環状面62aと検出ステータ
32との間に挟まれて収縮した状態で、第2凹部62に
収容されている。フランジ部66は、先端部が検出ステ
ータ32の環状部35に当接され、残りの部分が第3凹
部43の環状面43aに当接されている。なお、検出ス
テータ32は、第2凹部62の周面に当接されて、径方
向に位置決めされている。
【0039】検出ステータ32をエンドプレート61に
取り付ける際には、先ず、エンドプレート61の第2凹
部62に弾性部材63を挿入し、前記キーと前記溝とを
嵌合させて第2凹部62に検出ステータ32を収容す
る。
【0040】次に、係止部材65を第3凹部43に圧入
する。係止部材65は、フランジ部66が第3凹部43
の環状面43aに当接するまで第3凹部43に圧入され
る。係止部材65の圧入の途中で、フランジ部66の先
端部が環状部35に当接するため、係止部材65によっ
て検出ステータ32及び弾性部材63が軸方向に押圧さ
れ、弾性部材63が収縮される。フランジ部66が環状
面43aに当接するまで係止部材65が第3凹部43に
圧入された状態では、弾性部材63の収縮により、検出
ステータ32は所定の押圧力でエンドプレート61に押
圧固定される。
【0041】この実施形態によれば、次の効果を有す
る。 (4)検出ステータ32は、弾性部材63の収縮によ
り、第3凹部43に圧入される係止部材65によって所
定の押圧力でエンドプレート14に押圧支持される。従
って、過大な応力をかけずに、精度よく検出ステータ3
2をエンドプレート14に固定できる。
【0042】(5)検出ステータ32は、弾性部材63
の後に第2凹部62に収容され、第3凹部43に係止部
材65が圧入されることにより、エンドプレート14に
固定される。従って、接着剤で固定する場合に比べて、
容易かつ短時間に、検出ステータ32をエンドプレート
14に固定できる。
【0043】(6)係止部材65は、フランジ部66が
環状面43aに当接することによって所定の圧入量に規
制される。従って、係止部材65の圧入量を所定の値に
簡単に設定できる。
【0044】(第3の実施形態)次に、第3の実施形態
を図3に従って説明する。この実施形態では、レゾルバ
のステータの構成が主に前記実施形態と異なっている。
即ち、検出ステータは、1つだけ形状の異なるシートが
組み込まれている。前記実施形態と同様の部分について
は同一番号を付してその詳細な説明を省略する。
【0045】図3(a)はブラシレスモータの模式部分
断面図を示し、図3(b)は図3(a)のIII B−III
B線模式断面図を示し、図3(c)は検出ステータの取
り付け部の部分拡大図を示す。
【0046】図3(a)に示すように、この実施形態の
エンドプレート71の多段状の凹部は、第1凹部41、
第2凹部62、第3凹部43、第4凹部44により構成
されている。
【0047】図3(a)〜(c)に示すように、この実
施形態では、検出ステータ32の環状部35から、係止
部73が外側に突出成形されている。係止部73は、所
定のシート32aの円周上に、複数個(この実施形態で
は、3個以上)形成されている。係止部73は、2箇所
で折れ曲がった形状に形成され、先端部73aの幅が広
く形成されている。この実施形態では、係止部73が形
成されたシート32aが最も駆動ロータ19側に配置さ
れるようにシート32aが積層されて、検出ステータ3
2の積層構造が構成されている。
【0048】係止部73は、折れ曲がった形状の先端部
73aが第4凹部44の環状面44aと第3凹部43の
周面43bとに当接した状態で、第3凹部43の環状面
43aと係止部73の基部との間にわずかに隙間が存在
する形状に形成されている。
【0049】検出ステータ32は、係止部73が第3凹
部43に圧入されて、先端部73aが環状面44aと周
面43bとに当接する状態で、第2凹部62に収容され
ている。検出ステータ32と第2凹部62の環状面62
aとは当接せず、両者間には隙間が存在している。即
ち、検出ステータ32は、係止部73によって支持され
る状態でエンドプレート71に固定されている。なお、
検出ステータ32は、第2凹部62の周面に当接され
て、径方向に位置決めされている。
【0050】検出ステータ32をエンドプレート71に
取り付ける際には、第2凹部62に検出ステータ32を
配置し、係止部73を第3凹部43に圧入しながら、前
記キーと前記溝とを嵌合させて検出ステータ32を第2
凹部62に収容する。このとき、係止部73は、先端部
73aが第4凹部44の環状面44aと当接するまで、
第3凹部43に圧入される。第3凹部43に係止部73
が圧入されることにより、検出ステータ32は、押圧さ
れずに、エンドプレート71に固定される。
【0051】この実施形態によれば、次の効果を有す
る。 (7)検出ステータ32は、検出ステータ32に一体成
形された係止部73が第3凹部43に圧入されることに
より、検出ステータ32自体は押圧されずにエンドプレ
ート14に固定される。従って、過大な応力をかけず
に、精度よく検出ステータ32をエンドプレート71に
固定できる。
【0052】(8)検出ステータ32は、係止部73が
第3凹部43に圧入されることにより、検出ステータ3
2自体が押圧されない状態で、エンドプレート71に固
定される。従って、接着剤で固定する場合に比べて、容
易かつ短時間に、検出ステータ32をエンドプレート7
1に固定できる。
【0053】(9)係止部73は、先端部73aが第4
凹部44の環状面44aに係止する状態で、検出ステー
タ32と第2凹部62の環状面62aとが当接しない形
状に形成されている。従って、検出ステータ32が第2
凹部62の環状面62aに当たることを防止して、検出
ステータ32に過大な応力がかかることを確実に防止で
きる。
【0054】(10)係止部73は、検出ステータ32
と一体に成形されている。従って、部品点数の増加を防
止できる。 (11)係止部73は、検出ステータ32の積層構造を
構成する複数のシート32aのうち、所定のシート32
aにのみ形成されている。従って、所定のシート32a
に係止部73を形成するだけで、残りのシート32aは
そのまま使用して検出ステータ32を容易に形成でき
る。
【0055】なお、実施形態は上記各実施形態に限定さ
れるものではなく、例えば以下のように変更してもよ
い。 ・検出ステータ32は、キーと溝との嵌合によって、エ
ンドプレートの所定の基準位置に対して周方向に所定の
取り付け角度で取り付けられることに限られず、キーと
溝とを形成しなくてもよい。この場合、接着剤で検出ス
テータ32をエンドプレートに固定する場合と異なり、
第3凹部に圧入された係止部材51,65や係止部73
を取り外して、検出ステータ32の取り付け位置を周方
向に調整することにより、後工程で検出ステータ32の
取り付け精度の向上を図ることができる。
【0056】・第3の実施形態において、係止部73の
個数は、検出ステータ32をより確実に支持できるよう
に3個以上が望ましいが、2個であってもよい。 ・第1の実施形態において、係止部材51の係止部53
は、環状に形成されることに限られず、例えば、円筒部
52の円周上に複数個の突部を突出形成してもよい。こ
の場合、各突部が第4凹部44の環状面44aに係止さ
れることにより、係止部材は第3凹部43に所定量以上
圧入されることが防止される。
【0057】・第1、第2の実施形態において、係止部
材は樹脂製に限られず、例えば、金属製等であってもよ
い。 ・第1の実施形態において、フランジ部54の先端部に
適度なばね作用を持たせるためには、切欠部57が形成
されることに限られない。例えば、フランジ部に、ゴム
等の弾性体を貼り付けてもよい。又、フランジ部自体を
ゴム等の弾性体によって形成してもよい。
【0058】・第2の実施形態において、弾性部材63
は、第2凹部62の環状面62aと検出ステータ32と
の間に配置されることに限られず、例えば、検出ステー
タ32と係止部材65との間に配置してもよい。この場
合でも、弾性部材63の収縮により、検出ステータ32
は所定の押圧力でエンドプレートに押圧固定されるた
め、過大な応力がかからない。
【0059】・第2の実施形態において、弾性部材はゴ
ムにより断面四角形状のリング状に形成されることに限
られず、例えば、金属により断面C字状のリング状に形
成してもよい。又、弾性部材は、金属製ウェーブワッシ
ャーであってもよい。
【0060】・第2の実施形態において、弾性部材はリ
ング状に形成されることに限られず、例えば、複数個の
円弧状部材に分割してもよい。 ・第1の実施形態において、係止部材51には係止部5
3が形成されなくてもよい。
【0061】・第2の実施形態において、フランジ部6
6に切欠部を形成してもよい。 ・エンドプレートの所定の基準位置に対して、周方向に
所定の取り付け角度で検出ステータ32を取り付けるた
めのキーは、エンドプレートに埋め込まれることに限ら
れず、例えば、検出ステータ32にキーを形成するとと
もにエンドプレートに溝を形成してもよい。
【0062】上記各実施形態から把握できる技術的思想
について、以下に追記する。 (1) 請求項1又は請求項2に記載の発明において、
前記係止部材は、環状に形成されている。
【0063】(2) 請求項1に記載の発明において、
前記ばね部は、前記係止部材に複数個形成された切欠部
に挟まれる部分により構成される可撓部である。 (3) 請求項1、請求項2、前記技術的思想(1)及
び(2)のいずれか1つに記載の発明において、前記固
定子は、外側部において前記係止部材により押圧されて
いる。
【0064】(4) 前記技術的思想(1)に記載の発
明において、前記係止部材には、前記ケースに当接して
前記係止部材の圧入量を所定量に規制する係止部が、環
状に突出形成されている。
【0065】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1〜請求項
4に記載の発明によれば、過大な応力をかけずに、精度
よくレゾルバをブラシレスモータに固定できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)はブラシレスモータの模式部分断面図、
(b)は係止部材の模式斜視図、(c)は検出ステータ
の取り付け部の部分拡大図。
【図2】第2の実施形態を示し、(a)はブラシレスモ
ータの模式部分断面図、(b)は係止部材の模式斜視
図、(c)は検出ステータの取り付け部の部分拡大図。
【図3】第3の実施形態を示し、(a)はブラシレスモ
ータの模式部分断面図、(b)は(a)のIII B−III
B線模式断面図、(c)は検出ステータの取り付け部の
部分拡大図。
【図4】従来のブラシレスモータの模式部分断面図。
【符号の説明】
11…ブラシレスモータ、12…ケース、13…ケース
を構成するケース本体、14,61,71…同じくエン
ドプレート、16…回転軸、30…レゾルバ、31…レ
ゾルバの回転子としての検出ロータ、32…レゾルバの
固定子としての検出ステータ、32a…シート、51,
65…係止部材、58…ばね部としての可撓部、63…
弾性部材、73…係止部。
フロントページの続き Fターム(参考) 2F077 CC02 FF34 PP26 VV01 VV31 5H019 AA10 BB01 BB06 BB26 CC03 DD01 FF01 5H611 AA01 BB01 BB08 QQ03 RR01 UA04 UB01

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブラシレスモータのレゾルバ固定構造
    において、 前記レゾルバの回転子は前記ブラシレスモータの回転軸
    に固定され、前記レゾルバの固定子は、前記ブラシレス
    モータのケースに所定位置まで圧入される係止部材に設
    けられたばね部により、前記ケースに押圧支持されるこ
    とを特徴とするブラシレスモータのレゾルバ固定構造。
  2. 【請求項2】 ブラシレスモータのレゾルバ固定構造
    において、 前記レゾルバの回転子は前記ブラシレスモータの回転軸
    に固定され、前記レゾルバの固定子は、前記固定子と前
    記ブラシレスモータのケースとの間又は前記固定子と係
    止部材との間に弾性部材が配置された状態で、前記ケー
    スに所定位置まで圧入される前記係止部材により、前記
    ケースに押圧支持されることを特徴とするブラシレスモ
    ータのレゾルバ固定構造。
  3. 【請求項3】 ブラシレスモータのレゾルバ固定構造に
    おいて、 前記レゾルバの回転子は前記ブラシレスモータの回転軸
    に固定され、前記レゾルバの固定子は、該固定子と一体
    成形された係止部が前記ブラシレスモータのケースに圧
    入されることにより、前記ケースに支持されることを特
    徴とするブラシレスモータのレゾルバ固定構造。
  4. 【請求項4】 前記固定子は、複数のシートを積層した
    積層構造であり、所定の前記シートに前記係止部が形成
    されていることを特徴とする請求項3に記載のブラシレ
    スモータのレゾルバ固定構造。
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