JP2010025900A - レゾルバロータの固定構造及びブラシレスモータ - Google Patents

レゾルバロータの固定構造及びブラシレスモータ Download PDF

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達也 東
Yuji Yamashita
祐司 山下
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Abstract

【課題】回転軸への固定に伴う外側検出面の周方向の不均一な変形を抑制でき、レゾルバの検出性能の向上に寄与することができるレゾルバロータの固定構造を提供する。
【解決手段】回転軸5に段差部5aと小径の装着部5bとが構成され、該装着部5bに嵌挿又は軽圧入により装着されたレゾルバロータ21は、段差部5aと回転軸5に圧入固定されるカラー部材41とで軸方向に圧接されて挟持され、該カラー部材41に設けた係合部43がレゾルバロータ21の位置決め凹部33に挿入されて周方向に係合して回転軸5に対し固定される。
【選択図】図3

Description

本発明は、バリアブルリラクタンス型のレゾルバロータの回転軸に対する固定構造、及びそのレゾルバを備えてなるブラシレスモータに関するものである。
従来、バリアブルリラクタンス型(VR型)レゾルバロータとしては、例えば特許文献1に記載されたものが知られている。レゾルバロータは、複数枚のコアシート(磁性鋼板)を積層して一体化されてなり、その外側検出面とレゾルバステータとの間のギャップパーミアンスが該レゾルバロータ(回転軸)の回転角度に対して正弦波状に変化するように非円形状をなしている。このようなレゾルバロータは、回転軸に圧入にて固定されるのが一般的である。
特開2003−287441号公報
ところで、レゾルバロータは回転軸との位置決めを行う必要もあるため、特許文献1では、レゾルバロータの中央部に断面D字状の軸固定孔を形成し、回転軸のレゾルバロータの固定部分を断面D字状に形成して、軸固定孔に回転軸が圧入されてレゾルバロータが固定される。
しかしながら、レゾルバロータに設けた軸固定孔は断面D字状で非円形状であることから、その軸固定孔の周縁部において回転軸からの圧接力の反力が周方向に均一に作用しないため、レゾルバロータの外側検出面に周方向に不均一な変形が生じてしまう。レゾルバロータの外側検出面は、回転角度の検出に係る高精度な形状に形成されているため、このような周方向の不均一な変形が生じると、レゾルバステータで生成される回転角度信号においてその波形歪みの原因となるレゾルバステータのスロット数と一致した高調波成分が助長され検出性能に著しい影響を及ぼすことがある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、回転軸への固定に伴う外側検出面の周方向の不均一な変形を抑制でき、レゾルバの検出性能の向上に寄与することができるレゾルバロータの固定構造及びブラシレスモータを提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、径方向外側に外側検出面を備えるとともに、中央部に軸収容孔を備えてなるバリアブルリラクタンス型レゾルバロータが用いられ、前記軸収容孔にて回転軸に挿入固定されるレゾルバロータの固定構造であって、前記回転軸には、段差部と該段差部から小径とされた装着部とが構成され、該装着部に装着された前記レゾルバロータが前記段差部と前記回転軸に圧入固定されるカラー部材とで軸方向に圧接されて挟持されるとともに、該カラー部材に設けた係合部が前記レゾルバロータと周方向に係合して前記回転軸に対して固定されていることをその要旨とする。
この発明では、回転軸には段差部と小径の装着部とが構成され、該装着部に装着されたレゾルバロータは、段差部と回転軸に圧入固定されるカラー部材とで軸方向に圧接されて挟持され、該カラー部材に設けた係合部がレゾルバロータと周方向に係合して回転軸に対し固定される。つまり、レゾルバロータにおいては、該ロータを圧入にて固定する態様と比べて回転軸からの圧接力の反力を受けない、又は軽圧入の場合は受けても小さいため、外側検出面の変形が極めて小さく、これによりレゾルバの検出性能の向上に寄与できる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のレゾルバロータの固定構造において、
前記レゾルバロータには、前記軸収容孔に開口する位置決め凹部が設けられるものであり、前記カラー部材の係合部は、前記位置決め凹部に挿入されて周方向に係合することをその要旨とする。
この発明では、カラー部材の係合部は、レゾルバロータに設けられる位置決め凹部に挿入されて周方向に係合する。これにより、簡素な構成で確実にカラー部材とレゾルバロータとの周方向の係合が図られ、回転軸に対するレゾルバロータの空転防止がなされる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のレゾルバロータの固定構造において、前記カラー部材の係合部は、前記位置決め凹部の周方向に圧接することをその要旨とする。
この発明では、カラー部材の係合部は、レゾルバロータの位置決め凹部の周方向に圧接するため、より確実にレゾルバロータと周方向に係合させることが可能となる。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載のレゾルバロータの固定構造において、前記カラー部材の係合部は、周方向に収縮可能に構成されていることをその要旨とする。
この発明では、カラー部材の係合部は、周方向に収縮可能に構成されるため、レゾルバロータの位置決め凹部の周方向に圧接しながらも、自身の収縮によりその圧接力が過大となることが防止され、レゾルバロータの特に外側検出面の形状に影響を与えない。
請求項5に記載の発明は、請求項2〜4のいずれか1項に記載のレゾルバロータの固定構造において、前記回転軸には、外側に開口する係合凹部が設けられ、前記カラー部材の係合部は、前記レゾルバロータの位置決め凹部と前記回転軸の係合凹部とに跨って挿入されて両凹部に周方向に係合することをその要旨とする。
この発明では、カラー部材の係合部は、レゾルバロータの位置決め凹部と回転軸に設けた係合凹部とに跨って挿入されて両凹部に周方向に係合する。これにより、カラー部材の係合部を通じて回転軸とレゾルバロータとの周方向の位置決めが可能となる。
請求項6に記載の発明は、請求項2〜4のいずれか1項に記載のレゾルバロータの固定構造において、前記回転軸には、外側に開口する係合凹部が設けられ、前記カラー部材に設けた前記係合部を第1係合部とし、該第1係合部が前記レゾルバロータの位置決め凹部に挿入されて周方向に係合し、前記カラー部材に設けた第2係合部が前記回転軸の係合凹部に挿入されて周方向に係合することをその要旨とする。
この発明では、カラー部材には第1及び第2係合部が設けられ、第1係合部がレゾルバロータの位置決め凹部に挿入されて周方向に係合し、第2係合部が回転軸に設けた係合凹部に挿入されて周方向に係合する。これにより、カラー部材の第1及び第2係合部を通じて回転軸とレゾルバロータとの周方向の位置決めが可能となる。また、レゾルバロータの位置決め凹部と回転軸の係合凹部とに係合する係合部が第1及び第2係合部として独立して設けられることから、例えば各係合部における圧入代を異ならせるといったことが容易となり、各凹部に応じた寸法設定とすることが容易に可能となる。
請求項7に記載の発明は、請求項2〜6のいずれか1項に記載のレゾルバロータの固定構造において、前記カラー部材の係合部に接着剤が塗布されて該係合部が前記レゾルバロータの位置決め凹部に挿入され、前記カラー部材と前記レゾルバロータとの固定が図られていることをその要旨とする。
この発明では、カラー部材の係合部に接着剤が塗布されて該係合部がレゾルバロータの位置決め凹部に挿入され、カラー部材とレゾルバロータとの固定が図られる。これにより、カラー部材とレゾルバロータとの固定がより確実となり、また接着剤を位置決め凹部内に留まらせることも可能となる。
請求項8に記載の発明は、請求項1〜7のいずれか1項に記載のレゾルバロータの固定構造において、前記カラー部材は、前記回転軸に圧入される固定筒部と、該固定筒部から径方向外側に延び前記回転軸の段差部とで前記レゾルバロータを軸方向に挟持するプレート部とを備えてなることをその要旨とする。
この発明では、カラー部材は、回転軸への圧入のための固定筒部と、該固定筒部から径方向外側に延びレゾルバロータの挟持のためのプレート部とを備えてなる。つまり、カラー部材の回転軸への固定は、軸方向に長さを有する固定筒部にて確実な固定としながらも、レゾルバロータを挟持する部分は、プレート部として薄肉に形成でき、レゾルバロータの磁気検出部分である径方向外側寄りの部位の過圧縮を避けて検出精度を高精度に保つとともに、カラー部材の小型軽量化等に寄与できる。
請求項9に記載の発明は、請求項1〜8のいずれか1項に記載の固定構造を用いてモータの回転軸に固定されるレゾルバロータと、その径方向外側に配置されるレゾルバステータとを備えたバリアブルリラクタンス型レゾルバが搭載されてなるブラシレスモータである。
この発明では、上記請求項に記載の固定構造が用いられてレゾルバロータがモータの回転軸に固定されてレゾルバの検出性能が向上するため、回転角度検出に優れたレゾルバ搭載のブラシレスモータを提供できる。
本発明によれば、回転軸への固定に伴う外側検出面の周方向の不均一な変形を抑制でき、レゾルバの検出性能の向上に寄与することができるレゾルバロータの固定構造及びブラシレスモータを提供することができる。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1は、本実施形態におけるバリアブルリラクタンス型(VR型)レゾルバ搭載のブラシレスモータ1を示す断面図である。このブラシレスモータ1は、例えば運転者のステアリング操作をアシストすることを主たる目的とした車両用電動パワーステアリング装置に組み付けられる。
図1に示すように、ブラシレスモータ1は、ステータコア3の複数のティース3aにそれぞれモータ巻線2が巻回されてなる環状のステータ4と、該ステータ4の内側に配置されて回転軸5とともに一体回転するロータ6と、該ロータ6の回転角度を検出するVR型のレゾルバ7とを備えている。
ブラシレスモータ1のモータケース10は、有底筒状に形成されたヨークハウジング11と、該ヨークハウジング11の開口部11aを閉塞するエンドプレート12とからなり、ステータ4はそのヨークハウジング11の内周面に固定されている。ステータ4は、モータ巻線2に三相(U,V,W相)の駆動電源が供給されることにより、回転磁界を発生する。
ロータ6は、その回転軸5がヨークハウジング11の底部11b及びエンドプレート12に設けられた軸受13,14により回転可能に支持され、ステータ4の内側に配置されている。ロータ6は、マグネット飛散防止用の円筒カバー6aの内部に複数個のマグネット(図示略)を有している。ロータ6は、ステータ4にて生じる回転磁界の影響を受け回転する。
レゾルバ7は、図2に示すように、回転軸5(ロータ6)と一体回転するように固定される環状のレゾルバロータ21と、該レゾルバロータ21の径方向外側に配置される環状のレゾルバステータ22とを備えている。回転軸5のレゾルバロータ21の固定部分には、段差部5aと該段差部5aから小径とされた装着部5bとが構成されている。因みに、装着部5bは断面円形状をなし、レゾルバロータ21が固定される外周面が円周面をなしている。
レゾルバロータ21は、図3(a)(b)に示すように、同形状の磁性鋼板よりなるコアシート21xを複数枚積層してなり、径方向外側に突出する複数(7つ)の突極部31を備えている。これら突極部31は、周方向に等角度間隔に配設されており、中心角の二等分線に関して線対称となる略円弧状の外側検出面31aを有している。
また、レゾルバロータ21は、中央部に前記回転軸5に固定するための略円形状の軸収容孔32を有するとともに、複数の突極部31のうちいずれか1つの突極部31の周方向中央部の角度位置でその軸収容孔32に向けて開口する矩形状の位置決め凹部33(位置決め部)を有している。位置決め凹部33は、各々のコアシート21xに形成された凹部33xが軸方向に一致され、これにより軸方向に貫通する溝形状をなしている。位置決め凹部33は、レゾルバロータ21の前記ロータ6に対する周方向の位置決めのために用いられる。
また、レゾルバロータ21は、各突極部31の周方向中央部の角度位置でその外側検出面31aから径方向内側の等距離位置にそれぞれ配置された円形のかしめ部34を有している。これらかしめ部34は、各コアシート21xの一側面から他側面側に押し出されて形成され、隣接する一方のコアシート21xのかしめ部34の凸部が他方のコアシート21xのかしめ部34の凹部に嵌合することで、複数のコアシート21xが軸方向に積層されて一体的に固定される。
このようなレゾルバロータ21は、軸収容孔32にて前記回転軸5の装着部5bに嵌挿又は軽度に圧入されてがたつきなく装着され、回転軸5に設けた段差部5aとカラー部材41とで軸方向に圧接させて挟持されている。
カラー部材41は、樹脂製であり、その本体部である環状固定部42の中央の固定孔42aにて回転軸5の装着部5bに圧入固定され、該環状固定部42の一側面から軸方向に延びレゾルバロータ21の位置決め凹部33内に挿入されて周方向に係合する係合部43を有している。係合部43は、周方向両側にそれぞれ突出する突起43aを有している。また、図3(c)に示すように、この係合部43は、径方向に貫通する貫通孔43bが形成されて周方向に収縮可能に構成されている。
そして、回転軸5の装着部5bに嵌挿したレゾルバロータ21は、その軸方向一側面が軸直交平面を有する段差部5aに当接するように配置され、その後、カラー部材41がレゾルバロータ21の軸方向他側面に向けてその装着部5bに圧入固定される。このとき、カラー部材41は、環状固定部42の一側面(軸直交平面)にてレゾルバロータ21の軸方向他側面を押圧して回転軸5に固定され、レゾルバロータ21は、そのカラー部材41と回転軸5の段差部5aとで軸方向に圧接状態で挟持される。これにより、レゾルバロータ21が回転軸5(装着部5b)に対して一体回転可能に取り付けられる。
また、カラー部材41の係合部43がレゾルバロータ21の位置決め凹部33内に軸方向から挿入され、各突起43aが位置決め凹部33の各側壁に当接する。このとき、係合部43に設けられる径方向の貫通孔43bにより該係合部43が周方向に収縮可能なことで、各突起43aが位置決め凹部33の各側壁に密着するとともに、各突起43aが各側壁に過大な押圧力が作用することが防止されている。このような係合部43の位置決め凹部33との周方向の係合により、レゾルバロータ21の空転が防止されている。
このような固定構造を採用することで、レゾルバロータ21においては、該ロータ21を圧入にて固定する態様と比べて回転軸5(装着部5b)からの圧接力の反力を受けない、又は軽圧入の場合は受けても小さいため、各突極部31の外側検出面31aの変形が極めて小さく、これによりレゾルバ7の検出性能の向上が図られている。
図1及び図2に示すように、レゾルバステータ22は、同形状の磁性鋼板よりなるコアシート22xを複数枚積層してなり、複数(10本)のティース23aを有するレゾルバステータコア23と、樹脂製のインシュレータ24を介してティース23aに巻回されたレゾルバ巻線25とを備えている。尚、レゾルバ巻線25は、励磁電圧が印加される一相の励磁巻線と、該励磁巻線の励磁に基づいてレゾルバロータ21の回転に応じた位相の異なる出力信号(回転角度信号)を出力する二相の出力巻線とからなり、それぞれ所定位置のティース23aに巻回されている。レゾルバステータ22は、エンドプレート12に対して固定プレート15と取付ねじ16にて固定される。
また、レゾルバステータ22には、レゾルバ用コネクタ26が一体に設けられている。レゾルバ巻線25は、レゾルバ用コネクタ26が外部から延びる信号配線27の接続コネクタ27aと接続されることで、外部に設けられる制御装置(図示略)と電気的に接続される。そして、制御装置は、レゾルバ巻線25のうちの励磁巻線を励磁させつつ出力巻線から得られる出力信号に基づいてレゾルバロータ21、即ちモータ1のロータ6の回転位置を検出し、ステータ4(モータ巻線2)に供給する三相駆動電源を生成するようになっている。
次に、本実施形態の特徴的な作用効果を記載する。
(1)本実施形態では、回転軸5に段差部5aと小径の装着部5bとが構成され、該装着部5bに嵌挿又は軽圧入により装着されたレゾルバロータ21は、段差部5aと回転軸5に圧入固定されるカラー部材41とで軸方向に圧接されて挟持され、該カラー部材41に設けた係合部43がレゾルバロータ21の位置決め凹部33に挿入されて周方向に係合して回転軸5に対し固定されている。つまり、レゾルバロータ21においては、該ロータ21を圧入にて固定する態様と比べて回転軸5からの圧接力の反力を受けない、又は軽圧入の場合は受けても小さいため、外側検出面31aの変形が極めて小さくなる。そのため、モータ1のロータ6の回転角度検出に係るレゾルバ7で生成される出力信号(回転角度信号)において、その波形歪みの原因となるレゾルバステータ22のスロット数(10個)と一致した高調波成分(10次高調波成分)を抑制することができ、レゾルバ7の検出性能の向上を図ることができる。これにより、回転角度検出に優れたレゾルバ7搭載のブラシレスモータ1を構成でき、ひいては低振動・低騒音のブラシレスモータ1を構成することができる。
(2)本実施形態では、カラー部材41の係合部43は、レゾルバロータ21に設けられる位置決め凹部33に挿入されて周方向に係合している。これにより、簡素な構成で確実にカラー部材41とレゾルバロータ21との周方向の係合が図られ、回転軸5に対するレゾルバロータ21の空転防止を図ることができる。また、この係合部43は、本実施形態では、位置決め凹部33の周方向に圧接するため、より確実にレゾルバロータ21と周方向に係合させる態様とされている。
(3)本実施形態では、カラー部材41の係合部43は、径方向の貫通孔43bにて周方向に収縮可能に構成されるため、レゾルバロータ21の位置決め凹部33の周方向に圧接しながらも、自身の収縮によりその圧接力が過大となることが防止され、レゾルバロータ21の特に外側検出面31aの形状、即ちレゾルバ7の検出性能に影響を与えない。
尚、本発明の実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施形態で用いたカラー部材41の形状変更、及びその変更に伴うレゾルバロータ21の固定構造を適宜変更してもよい。
例えば、図4(a)〜(c)に示すように、レゾルバロータ21の位置決め凹部33と係合するカラー部材41の係合部を一対の係合部44としてもよい。この一対の係合部44は、一方の係合部44が位置決め凹部33の一側面に、他方の係合部44が位置決め凹部33の他側面にそれぞれ弾性力を以て係合する。つまり、上記実施形態のように、係合部44が位置決め凹部33の周方向に圧接しながらも、自身の弾性変形(周方向の収縮)によりその圧接力が過大となることが防止される。
また、図5に示すカラー部材41は、回転軸への圧入のための固定孔45aを有する固定筒部45と、該固定筒部45から径方向外側に延びレゾルバロータ21の挟持のためのプレート部46とを備え、該プレート部46に位置決め凹部33に周方向に係合する係合部47が設けられてなる。つまり、カラー部材41の回転軸5への固定は、軸方向に長さを有する固定筒部45にて確実な固定としながらも、レゾルバロータ21を挟持する部分は、プレート部46として薄肉に形成でき、レゾルバロータ21の磁気検出部分である径方向外側寄りの部位の過圧縮を避けて検出精度を高精度に保つとともに、カラー部材41の小型軽量化等に寄与することができる。
また、図6に示すカラー部材41の係合部48は、レゾルバロータ21の位置決め凹部33と回転軸5の外側に開口する係合凹部5cとに跨って挿入されて両凹部33,5cに周方向に係合する態様としている。これにより、カラー部材41の係合部48を通じて回転軸5とレゾルバロータ21との周方向の位置決めを行うことができる。
また、図7に示すカラー部材41には第1及び第2係合部49a,49bが設けられ、第1係合部49aがレゾルバロータ21の位置決め凹部33に挿入されて周方向に係合し、第2係合部49bが回転軸5に設けた係合凹部5cに挿入されて周方向に係合する態様としている。これによっても、カラー部材41の第1及び第2係合部49a,49bを通じて回転軸5とレゾルバロータ21との周方向の位置決めが可能となる。また、レゾルバロータ21の位置決め凹部33と回転軸5の係合凹部5cとに係合する係合部が第1及び第2係合部49a,49bとして独立して設けられることから、例えば各係合部49a,49bにおける圧入代を異ならせるといったことが容易となり、各凹部33,5cに応じた寸法設定とすることが容易にできるようになる。
また、カラー部材41のこれらの変形例も含め、レゾルバロータ21の位置決め凹部33以外の部位でカラー部材41と周方向に係合させる態様に変更してもよい。また、カラー部材41を樹脂製としているが、形状によっては鉄板等の金属製板材にて形成してもよい。
・上記実施形態において特に言及しなかったが、カラー部材41の係合部43に接着剤を塗布して該係合部43をレゾルバロータ21の位置決め凹部33に挿入し、カラー部材41とレゾルバロータ21との固定を図るようにしてもよい。このようにすれば、カラー部材41とレゾルバロータ21との固定がより確実となり、また接着剤を位置決め凹部33内に留まらせることも可能である。
・上記実施形態では、ブラシレスモータ1に搭載するレゾルバ7に上記固定構造を適用したが、その他の装置に搭載するレゾルバにその固定構造を適用してもよい。
本実施形態におけるブラシレスモータを示す断面図である。 VR型レゾルバを示す平面図である。 レゾルバロータの固定構造を説明するための、(a)は平面図、(b)は軸固定部分の断面図、(c)は係合部分の断面図である。 別例におけるレゾルバロータの固定構造を説明するための、(a)は平面図、(b)は軸固定部分の断面図、(c)は係合部分の断面図である。 別例におけるレゾルバロータの固定構造を説明するための断面図である。 別例におけるレゾルバロータの固定構造を説明するための断面図である。 別例におけるレゾルバロータの固定構造を説明するための断面図である。
符号の説明
1…ブラシレスモータ、5…回転軸、5a…段差部、5b…装着部、5c…係合凹部、7…バリアブルリラクタンス型(VR型)レゾルバ、21…レゾルバロータ、22…レゾルバステータ、31a…外側検出面、32…軸収容孔、33…位置決め凹部、41…カラー部材、43…係合部、44…係合部、45…固定筒部、46…プレート部、47…係合部、48…係合部、49a…第1係合部、49b…第2係合部。

Claims (9)

  1. 径方向外側に外側検出面を備えるとともに、中央部に軸収容孔を備えてなるバリアブルリラクタンス型レゾルバロータが用いられ、前記軸収容孔にて回転軸に挿入固定されるレゾルバロータの固定構造であって、
    前記回転軸には、段差部と該段差部から小径とされた装着部とが構成され、該装着部に装着された前記レゾルバロータが前記段差部と前記回転軸に圧入固定されるカラー部材とで軸方向に圧接されて挟持されるとともに、該カラー部材に設けた係合部が前記レゾルバロータと周方向に係合して前記回転軸に対して固定されていることを特徴とするレゾルバロータの固定構造。
  2. 請求項1に記載のレゾルバロータの固定構造において、
    前記レゾルバロータには、前記軸収容孔に開口する位置決め凹部が設けられるものであり、
    前記カラー部材の係合部は、前記位置決め凹部に挿入されて周方向に係合することを特徴とするレゾルバロータの固定構造。
  3. 請求項2に記載のレゾルバロータの固定構造において、
    前記カラー部材の係合部は、前記位置決め凹部の周方向に圧接することを特徴とするレゾルバロータの固定構造。
  4. 請求項3に記載のレゾルバロータの固定構造において、
    前記カラー部材の係合部は、周方向に収縮可能に構成されていることを特徴とするレゾルバロータの固定構造。
  5. 請求項2〜4のいずれか1項に記載のレゾルバロータの固定構造において、
    前記回転軸には、外側に開口する係合凹部が設けられ、
    前記カラー部材の係合部は、前記レゾルバロータの位置決め凹部と前記回転軸の係合凹部とに跨って挿入されて両凹部に周方向に係合することを特徴とするレゾルバロータの固定構造。
  6. 請求項2〜4のいずれか1項に記載のレゾルバロータの固定構造において、
    前記回転軸には、外側に開口する係合凹部が設けられ、
    前記カラー部材に設けた前記係合部を第1係合部とし、該第1係合部が前記レゾルバロータの位置決め凹部に挿入されて周方向に係合し、前記カラー部材に設けた第2係合部が前記回転軸の係合凹部に挿入されて周方向に係合することを特徴とするレゾルバロータの固定構造。
  7. 請求項2〜6のいずれか1項に記載のレゾルバロータの固定構造において、
    前記カラー部材の係合部に接着剤が塗布されて該係合部が前記レゾルバロータの位置決め凹部に挿入され、前記カラー部材と前記レゾルバロータとの固定が図られていることを特徴とするレゾルバロータの固定構造。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載のレゾルバロータの固定構造において、
    前記カラー部材は、前記回転軸に圧入される固定筒部と、該固定筒部から径方向外側に延び前記回転軸の段差部とで前記レゾルバロータを軸方向に挟持するプレート部とを備えてなることを特徴とするレゾルバロータの固定構造。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載の固定構造を用いてモータの回転軸に固定されるレゾルバロータと、その径方向外側に配置されるレゾルバステータとを備えたバリアブルリラクタンス型レゾルバが搭載されてなることを特徴とするブラシレスモータ。
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