JP2003019715A - タイヤ加硫装置 - Google Patents

タイヤ加硫装置

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JP2003019715A JP2001206191A JP2001206191A JP2003019715A JP 2003019715 A JP2003019715 A JP 2003019715A JP 2001206191 A JP2001206191 A JP 2001206191A JP 2001206191 A JP2001206191 A JP 2001206191A JP 2003019715 A JP2003019715 A JP 2003019715A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 さらなる大型化を招くことなく低コストに
て、周方向に分割された分割体からなる上下プレートの
分割体同士を確実に連結させる。 【解決手段】 下部金型2及び上部金型3を支持するボ
トムプレート11及びトッププレート12を等分割した
分割体11a、12aとし、その外面側にて平面視円形
の係合凸部24を形成する。係合凸部24に、環状の係
合リング25を、予め加熱して膨張させた状態にて嵌合
させる、いわゆる焼き嵌めによって嵌合させる。タイヤ
Tの加硫時に大きな内圧が加わって外方へ向かってたわ
みが生じた際に、係合リング25によって分割体11
a、12a同士の連結状態を維持させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、タイヤを成型する
際に用いられるタイヤ加硫装置に係り、特に、建設用の
超大型車両などに用いられる大型のタイヤを成型するタ
イヤ加硫装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、タイヤを加硫しながら成型す
るタイヤ加硫装置として各種の構造のものが知られてい
る。特に、建設用の大型車両などに用いられる大型のタ
イヤを成型するタイヤ加硫装置として、本出願人は、特
開2000−326332号公報に示されるタイヤ加硫
装置を開発した。このタイヤ加硫装置は、タイヤの両側
面を成型する上下の金型と、タイヤの周面を成型する、
周方向に分割された複数のトレッド金型とを有したもの
で、上下の金型は、それぞれ円板状のトッププレート及
びボトムプレートに固定されており、トレッド金型は、
それぞれセグメントに固定されている。
【0003】そして、上記金型内に生タイヤであるグリ
ーンタイヤが配設された状態にて、セグメントの外周側
のアウターリングが昇降シリンダによって摺動される
と、セグメントに支持されたトレッド金型が径方向内方
へ移動されるとともに、セグメントの上下端に形成され
た突起がトッププレート及びボトムプレートの外周縁部
に形成された突起に係合することにより、加硫時に金型
が開こうとする内圧反力に抗してこれら金型が一体化さ
れ、この状態にて、加熱加圧媒体により内圧が加えられ
て加硫温度に加熱されることにより、タイヤの成型が行
われるようになっている。また、上下プレートの両端部
とセグメントの両端部とが係合するように突起が設けら
れたモールド(セルフロックモールド)の他に、プレー
トの一端に設けられた加圧シリンダによって、加硫時の
金型が上下方向に開こうとする内圧反力に抗する締付力
を与えて、タイヤの成形を行うこともある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年では、
建設用車両のさらなる大型化の要求があり、そのため、
この超大型車両用のタイヤとしても特大のものが要求さ
れつつある。しかしながら、タイヤの大型化に合わせて
上記構造のタイヤ加硫装置を大型化した場合、トッププ
レート及びボトムプレートも極めて大径のものが必要と
なり、このような超大径のトッププレート及びボトムプ
レートを一体成型することは製造設備上及び運搬上、困
難であった。このため、この超大径のトッププレート及
びボトムプレートを、周方向に分割した分割体として製
造し、これら分割体同士を機械加工した後に互いに位置
決めしてボルト・ナットによって互いに締結して一体化
させることが考えられている。
【0005】ところで、上記タイヤ加硫装置では、タイ
ヤの加硫時に、極めて大きな内圧が作用する。このた
め、分割体同士をボルト・ナットによって締結して一体
化させた構造では、タイヤ加硫時の内圧によりたわみが
生じた際に、分割体同士の連結箇所に大きな力が加わっ
て目開きする恐れがあった。また、特に、トッププレー
トの場合はタイヤ着脱時に吊り下げられ、内圧に比べれ
ば僅かではあるが大きな荷重が分割体同士の連結箇所に
加わってしまう。したがって、分割体同士を連結する場
合には、膨大な数のボルト・ナットによって締結して連
結力を高めなければならず、さらなる装置の大型化を招
くばかりか、コストも嵩んでしまうという問題があっ
た。
【0006】この発明は、上記事情に鑑みてなされたも
ので、さらなる大型化を招くことなく低コストにて、周
方向に分割されたプレートの分割体同士が確実に連結さ
れた、特大タイヤを加硫するタイヤ加硫装置を提供する
ことを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載のタイヤ加硫装置は、上下に配設され
たプレートと、これらプレート間における外周側にて複
数分割されて配設されたセグメントと、前記プレートに
それぞれ支持されて、タイヤの両側面を成型する上部金
型及び下部金型と、前記セグメントの内周側にそれぞれ
支持されて、タイヤの周面を成型するトレッド金型とを
有し、前記上部金型、下部金型及びトレッド金型によっ
て形成された成型空間内にてタイヤの加硫が行われるタ
イヤ加硫装置であって、前記プレートは、周方向に等分
割された分割体とされ、かつ平面視円形の係合凸部が突
設され、該係合凸部には、その外周側に環状に形成され
た係合リングが嵌合され、該係合リングによって前記分
割体同士が一体化されていることを特徴としている。
【0008】このように、上部金型及び下部金型を支持
するプレートが等分割された分割体とされ、その外面側
にて平面視円形の係合凸部が形成され、この係合凸部
に、環状の係合リングを嵌合させることにより分割体同
士が一体化された構造であるので、タイヤの加硫時に大
きな内圧が加わって外方へ向かってたわみが生じたとし
ても、係合リングによって分割体同士の連結状態が確実
に維持され、これら分割体間にて目開きが生じるような
不具合を防止することができる。つまり、超大型車両用
の特大のタイヤの成型用としては巨大化が避けられない
プレートを、製造、運搬可能な大きさの分割体としたと
しても、膨大な数のボルト・ナットによる連結構造とす
ることなく、分割体同士の目開きを確実に防止すること
ができる。従って、分割体構造としてもさらなる大型化
や高コストを招くことがない。
【0009】請求項2記載のタイヤ加硫装置は、請求項
1記載のタイヤ加硫装置において、前記プレートの内面
に前記係合凸部が形成され、この係合凸部に、前記係合
リングが嵌合されていることを特徴としている。
【0010】すなわち、プレートの内面側にも係合凸部
が形成され、その係合凸部に係合リングが嵌合されてい
るので、内面側へ向かってたわみが生じるような場合に
も、分割体同士の連結状態を確実に維持することができ
る。つまり、特に、生タイヤの配設あるいは加硫済みタ
イヤの取り出し時に、上方側のプレートを、外周側の複
数箇所にて上方へ引き上げる場合における分割体同士の
目開きを確実に防止することができる。
【0011】請求項3記載のタイヤ加硫装置は、請求項
1または請求項2記載のタイヤ加硫装置において、前記
係合凸部の外径よりも僅かに小径の内径を有する前記係
合リングが、予め加熱されて膨張された状態にて嵌合さ
れてなることを特徴としている。
【0012】このように、係合凸部の外径よりも僅かに
小径の内径を有する係合リングを予め加熱して膨張させ
た状態にて、係合凸部に嵌合させる、いわゆる焼き嵌め
によって係合リングを係合凸部に嵌合させた構造である
ので、係合凸部を係合リングによって確実に締め付け
て、分割体同士の一体化を良好に維持させることができ
る。
【0013】請求項4記載のタイヤ加硫装置は、請求項
1または請求項2記載のタイヤ加硫装置において、前記
係合凸部の外周面及び前記係合リングの内周面の両方も
しくはいずれか一方が、前記係合凸部への前記係合リン
グの嵌合方向へ向かって次第に拡径されたテーパ面とさ
れていることを特徴としている。
【0014】つまり、係合凸部の外周面及び係合リング
の内周面の両方もしくはいずれか一方が、嵌合方向へ向
かって次第に拡径されたテーパ面とされているので、係
合凸部へ係合リングを嵌合させるにしたがって、その係
合力を高めることができ、分割体同士を強固に一体化さ
せることができる。
【0015】請求項5記載のタイヤ加硫装置は、請求項
1〜4のいずれか1項記載のタイヤ加熱装置において、
前記プレートに、前記係合リングを前記係合凸部への嵌
合方向へ押圧する押さえ金具が設けられていることを特
徴としている。
【0016】すなわち、押さえ金具によって係合リング
が係合凸部への嵌合方向へ確実に押さえ付けられるの
で、係合リングによる係合力によって分割体の一体化を
確実に維持させることができる。
【0017】請求項6記載のタイヤ加硫装置は、請求項
1〜5のいずれか1項記載のタイヤ加硫装置において、
前記プレートに、前記係合リングよりも幅寸法が僅かに
大きな環状の溝部を形成することにより、前記係合凸部
が形成され、この係合凸部に嵌合された前記係合リング
が前記溝部内に配設されることを特徴としている。
【0018】つまり、プレートに形成された環状の溝部
内に、係合凸部に嵌合された係合リングが配設されるの
で、プレートから係合リングが突出するのをなくした
り、極力抑えることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態例のタイ
ヤ加硫装置を図面を参照して説明する。 (第1実施形態例)図1において、符号1は、タイヤ加
硫装置である。このタイヤ加硫装置1は、下方に配設さ
れた下部金型2と、上方に配設された上部金型3と、周
方向に配設された複数のトレッド金型4とを有してお
り、下部金型2及び上部金型3は、それぞれ環状に形成
されている。そして、下部金型2及び上部金型3によっ
てタイヤTの両側面が成型され、トレッド金型4によっ
てタイヤTの周面が成型されるようになっている。
【0020】下部金型2及び上部金型3は、それぞれボ
トムプレート11及びトッププレート12に支持されて
おり、下部金型2とボトムプレート11との間及び上部
金型3とトッププレート12との間には、それぞれ下部
金型2、上部金型3側から順に円板状に形成された加熱
板13及び断熱板14が設けられている。
【0021】トレッド金型4は、径方向に沿って移動可
能に支持されたセグメント15の内面側に支持されてお
り、その間には、トレッド金型4側から順に、加熱板1
6及び断熱板17が設けられている。ここで、加熱板1
3、16は、その内部に形成された蒸気通路に蒸気を流
通させて加熱させたり、あるいは電気的に加熱させる構
造とされている。また、断熱板14、17としては、一
般的に用いられるガラス繊維基板などの適宜の材質のも
ので構成してよいが、経年劣化等を考慮してステンレス
スチール製の部材などを用いても良い。
【0022】また、セグメント15の外周側には、環状
に形成されたアウターリング18が設けられている。セ
グメント15の外周面は、下方へ向かって次第に外方へ
傾斜したテーパ面とされており、前記アウターリング1
8は、セグメント15のテーパ面とされた外面にて摺動
可能に支持されている。このアウターリング18には、
図示しない昇降シリンダが設けられており、この昇降シ
リンダによってアウターリング18が昇降されるように
なっている。そして、このアウターリング18が上昇さ
れると、セグメント15とともにトレッド金型4が径方
向外方へ移動され、アウターリング18が下降される
と、セグメント15とともにトレッド金型4が径方向内
方へ移動されるようになっている。
【0023】そして、トレッド金型4が径方向内方へ移
動されると、図2に示すように、セグメント15の内周
側における上下端に設けられた突起部21が、ボトムプ
レート11及びトッププレート12の外周縁部に設けら
れた爪部22、23に係合し、これらボトムプレート1
1、トッププレート12及びセグメント15とともに、
下部金型2、上部金型3及びトレッド金型4が一体化さ
れ、この状態にて、内圧が加えられるとともに加硫温度
に加熱されてタイヤTの成型が行われるようになってい
る。
【0024】また、トレッド金型4を径方向外方へ移動
させるとともに、図示しないクランプによってトッププ
レート12の外周側を把持して上方へ持ち上げた状態に
て、生タイヤであるグリーンタイヤの装置内部への配設
及び成型した加硫済みのタイヤTの取り出しが行われ
る。
【0025】上記構造のタイヤ加硫装置1において、下
部金型2及び上部金型3が支持されたボトムプレート1
1及びトッププレート12は、図3に示すように、周方
向に複数分割された分割体11a、12aから構成され
ている。また、これらボトムプレート11及びトッププ
レート12には、それぞれ中心側における外面に、平面
視円形に形成された係合凸部24が形成されており、こ
の係合凸部24には、環状に形成された係合リング25
が嵌め込まれている。
【0026】ここで、この係合リング25は、その内径
が係合凸部24の外径よりも僅かに小径に形成されてお
り、加熱膨張させた状態にて係合凸部24に嵌め込ま
れ、その後、この係合リング25が冷却収縮することに
より、係合凸部24に確実に固定されている。つまり、
この係合リング25は、係合凸部24に、いわゆる焼き
嵌めにより固定されている。そして、このように、係合
リング25が係合凸部24に嵌め込まれて固定されてい
ることにより、ボトムプレート11及びトッププレート
12を構成する分割体11a、12aが確実に連結され
た状態に一体化されている。
【0027】このように、上記第1実施形態例のタイヤ
加硫装置1によれば、下部金型2及び上部金型3を支持
するボトムプレート11及びトッププレート12が等分
割された分割体11a、12aとされ、その外面側にて
平面視円形の係合凸部24が形成され、この係合凸部2
4に、環状の係合リング25を嵌合させることにより、
分割体11a、12a同士が一体化された構造であるの
で、タイヤTの加硫時に大きな内圧が加わって外方へ向
かってたわみが生じたとしても、係合リング25によっ
て分割体11a、12a同士の連結状態が確実に維持さ
れ、これら分割体11a、12a間にて目開きが生じる
ような不具合を防止することができる。
【0028】つまり、超大型車両用の特大のタイヤTの
成型用としては巨大化が避けられないボトムプレート1
1及びトッププレート12を、製造、運搬可能な大きさ
の分割体11a、12aとしたとしても、従来のような
膨大な数のボルト・ナットによる連結構造とした場合と
比較して、部品点数の低減及び構造の簡易化が図られ、
これにより装置のさらなる大型化や高コスト化を招くこ
となく、分割体11a、12a同士の目開きを簡単な構
造で確実に防止することができる。
【0029】また、係合凸部24の外径よりも僅かに小
径の内径を有する係合リング25を予め加熱して膨張さ
せた状態にて、係合凸部24に嵌合させる、いわゆる焼
き嵌めによって係合リング25を係合凸部24に嵌合さ
せた構造であるので、係合凸部24を係合リング25に
よって確実に締め付けて、分割体11a、12a同士の
一体化を良好に維持させることができる。
【0030】なお、上記の例では、ボトムプレート11
及びトッププレート12の外面から突出する係合凸部2
4を形成し、この係合凸部24に係合リング25を嵌合
させて分割体11a、12aを一体化させたが、図4に
示すように、ボトムプレート11及びトッププレート1
2の外面に、係合リング25よりも大きな幅寸法の環状
の溝部26を形成することにより、ボトムプレート11
及びトッププレート12の外面に係合凸部24を形成
し、この係合凸部24に係合リング25を嵌合させて分
割体11a、12aを一体化させても良い。そして、こ
の場合、係合リング25が溝部26内に配設されるの
で、ボトムプレート11及びトッププレート12の外面
における突出をなくしたりあるいは極力抑えることがで
きる。
【0031】(第2実施形態例)図5に示すように、こ
のタイヤ加硫装置1では、ボトムプレート11及びトッ
ププレート12に形成された係合凸部24の外周面及び
この係合凸部24に嵌め込まれる係合リング25の内周
面が、係合凸部24への嵌合方向に向かって次第に拡が
るテーパ形状に形成されている。
【0032】そして、この係合リング25によってボト
ムプレート11及びトッププレート12を構成する分割
体11a、12aを一体化させるには、これら分割体1
1a、12aを組み合わせた状態にて、係合リング25
を嵌合させ、さらに、その外方側からボルト31によっ
て押さえ金具32を係合凸部24に締結する。このよう
にすると、これら押さえ金具32によって係合リング2
5が係合凸部24へ押し込まれ、これにより、大きな係
合力によって分割体11a、12a同士が連結された状
態に一体化される。
【0033】このように、上記第2実施形態例のタイヤ
加硫装置1によれば、第1実施形態例のタイヤ加硫装置
1と同様に、下部金型2及び上部金型3を支持するボト
ムプレート11及びトッププレート12が等分割された
分割体11a、12aとされ、その外面側にて平面視円
形の係合凸部24が形成され、この係合凸部24に、環
状の係合リング25を嵌合させることにより、分割体1
1a、12a同士が一体化された構造であるので、タイ
ヤTの加硫時に大きな内圧が加わって外方へ向かってた
わみが生じたとしても、係合リング25によって分割体
11a、12a同士の連結状態が確実に維持され、これ
ら分割体11a、12a間にて目開きが生じるような不
具合を防止することができる。
【0034】つまり、超大型車両用の特大のタイヤTの
成型用としては巨大化が避けられないボトムプレート1
1及びトッププレート12を、製造、運搬可能な大きさ
の分割体11a、12aとしたとしても、従来のような
膨大な数のボルト・ナットによる連結構造とした場合と
比較して、部品点数の低減及び構造の簡易化が図られ、
これにより装置のさらなる大型化や高コスト化を招くこ
となく、分割体11a、12a同士の目開きを簡単な構
造で確実に防止することができる。
【0035】また、係合凸部24の外周面及び係合リン
グ25の内周面が、嵌合方向へ向かって次第に拡径され
たテーパ面とされているので、係合凸部24へ係合リン
グ25を嵌合させるにしたがって、その係合力を高める
ことができ、分割体11a、12a同士を強固に一体化
させることができる。しかも、押さえ金具32によって
係合リング25が係合凸部24への嵌合方向へ確実に押
さえ付けられるので、係合リング25による係合力によ
って分割体11a、12aの一体化を確実に維持させる
ことができる。
【0036】また、この第2実施形態例においても、、
ボトムプレート11及びトッププレート12の外面から
突出する係合凸部24を形成し、この係合凸部24に係
合リング25を嵌合させて分割体11a、12aを一体
化させたが、図6に示すように、ボトムプレート11及
びトッププレート12の外面に、係合リング25よりも
大きな幅寸法の環状の溝部26を形成することにより、
ボトムプレート11及びトッププレート12の外面に係
合凸部24を形成し、この係合凸部24に係合リング2
5を嵌合させて分割体11a、12aを一体化させても
良い。そして、この場合も、係合リング25が溝部26
内に配設されるので、ボトムプレート11及びトッププ
レート12の外面における突出をなくしたりあるいは抑
えることができる。
【0037】なお、上記第1及び第2実施形態例では、
ボトムプレート11及びトッププレート12の外面側だ
けに係合凸部24を形成して係合リング25を嵌合させ
たが、これらボトムプレート11及びトッププレート1
2の内面側にも係合凸部24を形成し、この係合凸部2
4に係合リング25を嵌合させても良い。
【0038】図7に示すものは、トッププレート12の
裏面側に、環状の溝部26を形成することにより係合凸
部24を形成し、この係合凸部24に、係合リング25
を嵌合させたものである。
【0039】そして、このように、トッププレート12
の内面側にて係合凸部24を形成し、係合リング25を
嵌合させた構造によれば、内面側へ向かってたわみが生
じるような場合にも、分割体12a同士の連結状態を確
実に維持することができる。つまり、特に、グリーンタ
イヤの配設あるいは加硫済みタイヤの取り出し時に、ト
ッププレート12を、外周側の複数箇所にて上方へ引き
上げる場合における分割体12同士の目開きを確実に防
止することができる。
【0040】なお、ボトムプレート11の内面側に溝部
26を形成することにより係合凸部24を設け、この係
合凸部24に係合リング25を嵌合させて分割体11を
一体化させても良いことは勿論である。
【0041】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明のタイヤ
加硫装置によれば、下記の効果を得ることができる。請
求項1記載のタイヤ加硫装置によれば、上部金型及び下
部金型を支持するプレートが等分割された分割体とさ
れ、その外面側にて平面視円形の係合凸部が形成され、
この係合凸部に、環状の係合リングを嵌合させることに
より分割体同士が一体化された構造であるので、タイヤ
の加硫時に大きな内圧が加わって外方へ向かってたわみ
が生じたとしても、係合リングによって分割体同士の連
結状態が確実に維持され、これら分割体間にて目開きが
生じるような不具合を防止することができる。つまり、
超大型車両用の特大のタイヤの成型用としては巨大化が
避けられないプレートを、製造、運搬可能な大きさの分
割体としたとしても、従来のような膨大な数のボルト・
ナットによる連結構造とした場合と比較して、部品点数
の低減及び構造の簡易化が図られ、これにより装置のさ
らなる大型化や高コスト化を招くことなく、分割体同士
の目開きを簡単な構造で確実に防止することができる。
【0042】請求項2記載のタイヤ加硫装置によれば、
プレートの内面側にも係合凸部が形成され、その係合凸
部に係合リングが嵌合されているので、内面側へ向かっ
てたわみが生じるような場合にも、分割体同士の連結状
態を確実に維持することができる。つまり、特に、生タ
イヤの配設あるいは加硫済みタイヤの取り出し時に、上
方側のプレートを、外周側の複数箇所にて上方へ引き上
げる場合における分割体同士の目開きを確実に防止する
ことができる。
【0043】請求項3記載のタイヤ加硫装置によれば、
係合凸部の外径よりも僅かに小径の内径を有する係合リ
ングを予め加熱して膨張させた状態にて、係合凸部に嵌
合させる、いわゆる焼き嵌めによって係合リングを係合
凸部に嵌合させた構造であるので、係合凸部を係合リン
グによって確実に締め付けて、分割体同士の一体化を良
好に維持させることができる。
【0044】請求項4記載のタイヤ加硫装置によれば、
係合凸部の外周面及び係合リングの内周面の両方もしく
はいずれか一方が、嵌合方向へ向かって次第に拡径され
たテーパ面とされているので、係合凸部へ係合リングを
嵌合させるにしたがって、その係合力を高めることがで
き、分割体同士を強固に一体化させることができる。
【0045】請求項5記載のタイヤ加硫装置によれば、
押さえ金具によって係合リングが係合凸部への嵌合方向
へ確実に押さえ付けられるので、係合リングによる係合
力によって分割体の一体化を確実に維持させることがで
きる。
【0046】請求項6記載のタイヤ加硫装置によれば、
プレートに形成された環状の溝部内に、係合凸部に嵌合
された係合リングが配設されるので、プレートからの突
出をなくしたり極力抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態例のタイヤ加硫装置の
構成及び構造を説明するタイヤ加硫装置の断面図であ
る。
【図2】 本発明の第1実施形態例のタイヤ加硫装置の
構成及び構造を説明するタイヤ加硫装置の断面図であ
る。
【図3】 本発明の第1実施形態例のタイヤ加硫装置を
構成するボトムプレート及びトッププレートの平面図で
ある。
【図4】 本発明の第1実施形態例のタイヤ加硫装置の
他の構造例を説明するタイヤ加硫装置の断面図である。
【図5】 本発明の第2実施形態例のタイヤ加硫装置の
構成及び構造を説明するタイヤ加硫装置の断面図であ
る。
【図6】 本発明の第2実施形態例のタイヤ加硫装置の
他の構造例を説明するタイヤ加硫装置の断面図である。
【図7】 本発明の第1もしくは第2実施形態例のタイ
ヤ加硫装置の他の構造例を説明するタイヤ加硫装置の断
面図である。
【符号の説明】
1 タイヤ加硫装置 2 下部金型 3 上部金型 4 トレッド金型 11 ボトムプレート 11a、12a 分割体 12 トッププレート 15 セグメント 24 係合凸部 25 係合リング 26 溝部 32 押さえ金具 T タイヤ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F202 AH20 CA21 CT01 CU04 4F203 AH20 DA11 DB01 DC01 DK07 DL15

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下に配設されたプレートと、これらプ
    レート間における外周側にて複数分割されて配設された
    セグメントと、前記プレートにそれぞれ支持されて、タ
    イヤの両側面を成型する上部金型及び下部金型と、前記
    セグメントの内周側にそれぞれ支持されて、タイヤの周
    面を成型するトレッド金型とを有し、前記上部金型、下
    部金型及びトレッド金型によって形成された成型空間内
    にてタイヤの加硫が行われるタイヤ加硫装置であって、 前記プレートは、周方向に等分割された分割体とされ、
    かつ平面視円形の係合凸部が突設され、 該係合凸部には、その外周側に環状に形成された係合リ
    ングが嵌合され、該係合リングによって前記分割体同士
    が一体化されていることを特徴とするタイヤ加硫装置。
  2. 【請求項2】 前記プレートの内面に前記係合凸部が形
    成され、この係合凸部に、前記係合リングが嵌合されて
    いることを特徴とする請求項1記載のタイヤ加硫装置。
  3. 【請求項3】 前記係合凸部には、その外径よりも僅か
    に小径の内径を有する前記係合リングが、予め加熱され
    て膨張された状態にて嵌合されてなることを特徴とする
    請求項1または請求項2記載のタイヤ加硫装置。
  4. 【請求項4】 前記係合凸部の外周面及び前記係合リン
    グの内周面の両方もしくはいずれか一方が、前記係合凸
    部への前記係合リングの嵌合方向へ向かって次第に拡径
    されたテーパ面とされていることを特徴とする請求項1
    または請求項2記載のタイヤ加熱装置。
  5. 【請求項5】 前記プレートには、前記係合リングを前
    記係合凸部への嵌合方向へ押圧する押さえ金具が設けら
    れていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項
    記載のタイヤ加硫装置。
  6. 【請求項6】 前記プレートには、前記係合リングより
    も幅寸法が僅かに大きな環状の溝部を形成することによ
    り、前記係合凸部が形成され、この係合凸部に嵌合され
    た前記係合リングが前記溝部内に配設されることを特徴
    とする請求項1〜5のいずれか1項記載のタイヤ加硫装
    置。
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