JP2004074187A - ホイールの製造方法及び製造装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ホイールの製造が容易且つ高効率で行え、低コスト化が可能であり、また成型誤差や成型不良等を起こさないで高品質のホイールを製造することができるホイールの製造方法及び製造装置を提供する。
【解決手段】中央にハブ取付部6を有するディスク部7とこの外周を取り囲むリム部8とが一体形成されたホイール原形2に対し、ディスク部7の内向き側からディスク部7外周に当接する雄型3と、ディスク部7の外向き側からハブ取付部6に当接する雌型4とを相対近接方向に加圧させていき、ディスク部7外周に対して雄型3当接位置に略対向して雌型4を押し付け且つハブ取付部6に対して雌型4当接位置に略対向して雄型3を押し付ける。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両タイヤ用のホイールの製造方法及び製造装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車のアルミ合金製ホイールを製造する場合、ある程度、形状を整えた原形を鍛造等により製作し、その後、最終的に必要とされる形状に成形するという方法が採られることがある(例えば、特公平3−68774号(特許第1708392号)公報、特開昭64−78650号公報等参照)。
これらの方法において、予め、鍛造等により製作するもの(以下「ホイール原形」と言う)は、中央にハブ取付部を有するディスク部と、このディスク部の外周全周を取り囲むリム部とが一体形成されたものである。
【0003】
このホイール原形において、ディスク部は、オフセット(ホイール全体の中でのディスク部の軸方向位置付け)を追加加工で切削によって調節するために分厚く形成されており、またリム部は、内向き方向への張り出し量を抑えてあり、その分、追加加工で圧延できるように肉厚を分厚くしてある。
すなわち、このようなホイール原形においては、オフセットに対する追加加工として、ディスク部のハブ取付部をその外向き面又は内向き面から必要量切削するということを行っている。
【0004】
また、リム部の追加加工としては、リム部の内向き側を雄型(マンドレル等と呼ぶこともある)で保持させると共に外向き側を雌型で保持させ、且つこれら雄型と雌型とを相対的に接近させた状態にし、リム部の外周側面にヘラを押し付けてホイール原形を軸回転させ、このヘラをホイール原形の軸方向へ移動させることにより、雄型に設けられたスピニング台部へ沿わせつつリム部をスピニング加工(ヘラ絞り加工、要は軸方向への圧延である)するようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来のホイール製造方法では、上記したようにオフセット量を調節するためにハブ取付部を切削していたため、鍛造時等にはここに切削分の過剰な肉付けが必要であった。
従って当然に、肉付け部分を原因とした重量増と加工時間、更には材料コスト的なロスがある。のみならず、ハブ取付部の切削量にも限界があるため、限界を超える場合には必要なオフセット寸法に応じた雄型や雌型を複数製作する必要があった。
【0006】
なお、特公平3−68774号(特許第1708392号)公報に記載された方法では、ディスク部をプレス部材で内向き面から押して変形させ、これによってオフセットの調節をしているが、この場合、ディスク部を押圧するプレス部材は、ディスク部の内向き側からハブ取付部を取り囲む円周位置に当接しているだけである。またディスク部の外向き側は、リム部に沿った円周位置に当接する受け台で支持しているだけである。
そのため、このプレス中、ホイール原形は内外2カ所の円周位置(しかも互いに不一致である)だけで支持された状態となってその全体が不安定となり、成型誤差や成型不良が起こりやすいということもあった。
【0007】
一方、リム部の追加加工については、スピニング成形を容易にするために、ホイール原形を加熱してから、スピニング成型機にセッテングする必要があり、従って効率が悪く、ランニングコスト的にコスト高になるということがあった。またこのリム部の追加加工についても、必要とされるリム巾の種類数に応じた同数の雄型が必要になっている。
これらのことから、雄型等に関する製作費が増大し、また追加加工の作業のなかで型交換の手間が増え、また加工時間も長くなるなど、製造効率が低下するといった問題があった。
【0008】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、ホイールの製造が容易且つ高効率で行え、低コスト化が可能であり、また成型誤差や成型不良等を起こさないで高品質のホイールを製造することのできるホイールの製造方法及び製造装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明は次の手段を講じた。
即ち、本発明に係るホイールの製造方法は、中央にハブ取付部6を有するディスク部7とこの外周を取り囲むリム部8とが一体形成されたホイール原形2に対し、ディスク部7の内向き側からディスク部7外周に当接する雄型3と、ディスク部7の外向き側からハブ取付部6に当接する雌型4とを相対近接方向に加圧させていき、ディスク部7外周に対して雄型3当接位置に略対向して雌型4を押し付け且つハブ取付部6に対して雌型4当接位置に略対向して雄型3を押し付けるものである。
【0010】
このようにすると、ホイール原形2においてわざわざハブ取付部6の肉厚を分厚く形成しておかなくても、オフセット量を所望に調節することができ、ホイールの製造が容易且つ高効率で行え、低コスト化が可能である。
また、このオフセットの付与時において、ホイール原形2は、雄型3によるディスク部7外周への当接位置が雌型4との間でしっかりと挟持され、且つ、雌型4によるハブ取付部6への当接位置が雄型3との間でしっかりと挟持される状態となっている。
【0011】
そのため、このときホイール原形2は安定して保持されていることになり、成型誤差や成型不良が起こることもない。従って、高品質のホイールを製造することができる。
このような本発明に係るホイールの製造方法では、雄型3又は雌型4の少なくとも一方に、ホイール原形2のディスク部7に当接するダイ20、23を設けるか否かの選択、又は設けるダイ20、23を厚さの異なるものに交換するか否かの選択をすることによってオフセット量を変更させることができる。
【0012】
従って、雄型3や雌型4を複数種製作準備しておくといった必要もない。
この場合、雄型3及び/又は雌型4には、ホイール原形2のディスク部7に対してハブ取付部6以外に変形を許容するための変形許容空間27、28が形成可能になっている。
この変形許容空間27、28があることによってディスク部7が変形可能となり、オフセット量の変更が可能となるものである。
ところで、雄型3と雌型4とを相互接近して加圧した後に、引き続きホイール原形2におけるリム部8の外周側面にスピニング加工具30を押し付け、ホイール原形2を軸芯まわりに回転させつつ、このスピニング加工具30をホイール原形2の軸芯方向へ移動させ、もって、リム部8を雄型3に設けられたスピニング台部18との間でスピニング加工することも可能である。
【0013】
すなわち、上記したようにホイール原形2は、ディスク部7外周に雄型3をディスク部7の内向き側から当接し且つ雌型4をディスク部7の外向き側から当接して挟持し、且つハブ取付部6を雄型3のハブ受け部3aと雌型4とで挟持して、雌雄両型の間で安定状態に挟持されているので、これら雌雄両型間でオフセット加工時の保持状態のまま、雌雄両型を軸芯まわりに回転させることにより、スピニング加工が可能となるものである。
従って、このスピニング加工に際し、これら雌雄両型に対するホイール原形2の脱着が不要であるから、それだけ作業性が高く、高効率になる(ホイールとしての製造能率が高い)という利点が得られることになる。
【0014】
ホイール原形2は、鋳造によるアルミ合金製であるものとし、鋳造後の残熱があるうちに雄型3及び雌型4による保持状態とされてオフセット付与がなされるものとするのが好適である。
このようにすることで、オフセット付与及びスピニング加工が容易且つ仕上がり良好にできることになる。また、鋳造時の残熱を利用できることで、時間面、コスト面、作業容易面などで有益である。
一方、本発明に係るホイールの製造装置1は、中央にハブ取付部6を有するディスク部7とこの外周を取り囲むリム部8とが一体形成されたホイール原形2に対し、ディスク部7の内向き側からディスク部7外周に当接する雄型3と、この雄型3に接近していくことによりホイール原形2を加圧可能であり且つディスク部7の外向き側からハブ取付部6に当接する雌型4とを有しており、前記雄型3は雌型4に接近していったときにハブ取付部6を雌型4と共に挟持するハブ受け部3aを有し、前記雌型4は雄型3に接近していったときにディスク部7外周を雄型3と共に挟持する外周押し部4aを有している。
【0015】
前記雄型3又は雌型4の少なくとも一方に、ホイール原形2のハブ取付部6に当接するダイ20、23を着脱可能に装着している。
更に、雄型3及び/又は雌型4は、ホイール原形2のディスク部7に対してハブ取付部6以外に変形を許容するための変形許容空間27、28が形成可能になっている。
雄型3外周には、ホイール原形2のリム部8外周側面にスピニング加工具30を押圧するときにリム部8を内側からバックアップするスピニング台部18を設けている。
【0016】
なお、このスピニング加工具30は、ヘラ及び圧延用ロールとされたものをも含むものとする。
ホイール原形2は鋳造後に残熱をもったアルミ合金製とすればよい。
すなわち、鋳造によりホイール原形2を成形し、鋳型から取り出した直後、直ちに(高温状態のまま)ディスク部7を雄型3と雌型4とでプレスすることによって塑性変形させ、所望するディスク部7の断面形状(オフセット)を得るようにすると、オフセット寸法の設定巾が広がる(外向き面側からプレスするとオフセット数値が減少し、内向き面側からプレスするとオフセット数値が増加する)という利点があり、加熱工程が省略できて効率が良く、また同時にリム部8をスピニング成形することにより単一種の型から複数の断面形状と複数のリム巾を持つホイールを製造することができ、更にこのスピニング成形による圧延によってリム部8の機械的性質が向上するなど、多くの利点が得られる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面に基づき説明する。
図1乃至図4は、本発明に係るホイール製造装置1の一実施形態を示している。
このホイール製造装置1は、ホイール原形2を中間においてその両側から挟持状に保持する雄型3と雌型4とを有している。
これら雄型3及び雌型4は、相対的に接近離反可能(実際に移動するのはいずれか一方だけでもよいし両方でもよい)にされている。また、これら雄型3及び雌型4は、ホイール原形2を保持した状態のまま軸芯まわりに回転可能になっている。
【0018】
ここにおいてホイール原形2は、中央にハブ取付部6(車両への装着部分)を有するディスク部7と、このディスク部7の外周全周を取り囲むリム部8とが一体形成されたものとなっている。
リム部8は、ディスク部7の外向き面側(図1等の右側)へ所定量突出してビード係合部9が形成されているが、ディスク部7の内向き面(図1等の左側)への張り出し量は抑えられてあり、その分、肉厚が分厚くされてスピニング対象部10として形成されている。
【0019】
ディスク部7の外向き面には、ハブ取付部6を取り囲むようにして円環状の凹部11が形成されており、この凹部11が雌型4による円周当接位置に当てられるようになっている。
またディスク部7の内向き面には、リム部8の内周に繋がるディスク部7外周に沿って円環状の段部12が形成されており、この段部12が雄型3による円周当接位置に当てられるようになっている。
なお、上記ビード係合部9には、その周方向の少なくとも1カ所(図例では上下2カ所としている)に、図4に示すような突起14が設けられている。この突起14は、例えば二股状に形成されたものとしてあり、雌型4に設けられた回り止め用ストッパ15と係合可能とされて雌型4が回転するときにホイール原形2がスリップすることなくこれと一体回転できるようにするためのものである。
【0020】
このような突起14は、ホイール原形2がホイールとして製品化される前に削り落とされることになる。
また、ディスク部7には、その外向き面側に各種の意匠的デザインが採り入れられている。
このホイール原形2はアルミ合金製のものであって、鋳造されたものとするのが好適である。また、この鋳造後、加熱してもよいが、まだ残熱をもった状態のものを用いるのが好適とされる。
【0021】
雄型3は、ホイール原形2におけるディスク部7の内向き側(図1等の左側)を保持するものである。そして、この保持時において、ディスク部7の内向き側からリム部8の内周に沿った円周位置(上記した円環状の段部12)に当接して位置決めするショルダー部17を有している。
このショルダー部17は、この雄型3が雌型4と相対接近したときに、ディスク部7外周(リム部8内周)の円周当接位置(円環状段部12)の対応部分を雌型4へ押し付けて、隙間のない状態で挟持させるようになっている。
【0022】
そして、雄型3の外周には、このショルダー部17に連続するようにしてドラム状のスピニング台部18が設けられており、このスピニング台部18によってホイール原形2のリム部8をその内側からバックアップ可能になっている。
前記スピニング台部18の外周には、端部形成体31が軸芯方向移動可能に嵌合されている。この端部形成体31はその端面31aでリム部8の端面の形状を設定すると共に、リム部8の幅を設定することができ、軸芯方向に移動することにより、成形後のリム部8の幅を調整できる。
【0023】
また、この雄型3の中央凹み部には、ホイール原形2のハブ取付部6を受け止める受けダイ19が設けられている。前記受けダイ19の前面によりハブ受け部3aが形成されている。
この受けダイ19に対しては、円盤形をした別付けのダイ20を必要に応じて着脱可能になっている。この別付けのダイ20は種々の肉厚のものが用意され、所要のオフセット量を設定するためのものがボルト21で固定される。この別付けのダイ20を装着した場合は、その前面がハブ受け部3aとなる。
【0024】
これに対し、雌型4は、ディスク部7の外向き側を保持(保持)するものであり、雄型3に接近していくことによりハブ取付部6に当接する中心側の押しダイ23と、さらに接近したときにディスク部7外周と当接する外周押し部4aとを有している。
押しダイ23は、ディスク部7の外向き側からハブ取付部6を取り囲む円周位置(上記した凹部11)に当接して位置決めをし、ハブ受け部3aと共にハブ取付部6を挟持する。
【0025】
この押しダイ23は先端にフランジ部を有する円筒形に形成され、雌型4とは別部材として形成されており、必要に応じて着脱可能になっている。また、この押しダイ23は、種々の厚さのものが用意されたリング状スペーサ24や底上げ用スペーサ25(いずれか一方でもよい)を、フランジ部と雌型4との間に介在させることにより、雌型4から雄型3へ向けた突出量を変更できるようになっている。
前記押しダイ23は、雌型4が雄型3と相対接近したときに、ハブ取付部6まわりへの円周当接位置(円環状凹部11)の対応部分を雄型3のハブ受け部3aへ押し付けて、隙間のない状態で挟持させるようになっている。
【0026】
前記押しダイ23がハブ受け部3aとハブ取付部6を挟持した状態で、外周押し部4aはディスク部7外周を雄型3のショルダー部17と共に挟持し、ディスク部7とリム部8との繋がり部の径方向及び軸芯方向の位置を確定する。
これらの説明から明らかなように、これら雄型3と雌型4によってホイール原形2を保持した状態では、ホイール原形2のリム部8に対する挟持位置(段部12相当位置)とハブ取付部6の挟持位置(凹部11相当位置)との出入り関係に応じて、ホイール原形2に所定寸法のオフセットを付与可能になっている。
【0027】
そしてこの保持時において、雄型3とホイール原形2のディスク部7との間(ハブ取付部6を除いた部分)には内側の変形許容空間27が形成され、ホイール原形2のディスク部7に対してハブ取付部6以外に軸方向内側への変形を許容させるようになっている。
また同様に、雌型4とホイール原形2のディスク部7との間(ハブ取付部6を除いた部分)には外側の変形許容空間28が形成され、ホイール原形2のディスク部7に対してハブ取付部6以外に軸方向外側への変形を許容させるようになっている。
【0028】
更に、このホイール製造装置1では、図2及び図3に示すように、雄型3と雌型4とによって保持状態とされたホイール原形2に対して、そのリム部8の外周側面を雄型3のスピニング台部18へ押し付け可能にするヘラ(スピニング加工具)30が、ホイール原形2に対して径方向及び軸方向へ移動させながら押し付けられる。
次に、このような構成のホイール製造装置1の動作状況に基づいて、本発明に係るホイール製造方法を説明する。
【0029】
なお、雄型3には、その受けダイ19に対して所定肉厚の別付けダイ20を取り付け、また雌型4では、押しダイ23を所定肉厚のリング状スペーサ24や底上げ用スペーサ25により保持しておくものとする。
まず、鋳造によりホイール原形2を成形する。この鋳造は、低圧鋳造(ロープレッシャー)によるセンターゲート方式とすればよい。
このようにして成形されたホイール原形2は、鋳型から取り出した後、直ちに(300℃〜400℃程度の高温状態のまま)、図1に示すように、雄型3と雌型4との間に挿入し、雄型3のスピニング台部18に嵌合し、雌雄両型を相対近接させていく。
【0030】
これにより、ホイール原形2のディスク部7は、その内向き側からリム部8の内周に沿った円周位置(円環状段部12)が雄型3のショルダー部17で押され、その外向き側からハブ取付部6を取り囲む円周位置(円環状凹部11)が雌型4の押しダイ23で押され、円環状段部12に対するハブ取付部6の軸芯方向の位置がずらされていき、ハブ取付部6が設定オフセット量になったとき、ハブ取付部6がハブ受け部3aに当接し、外周押し部4aがディスク部7の外周に当接し、ホイール原形2が雄型3と雌型4との間でしっかりと挟持される。そして、図2に示す雄型3と雌型4とを相対近接方向に移動させたホイール原形2加圧完了状態にまでする。
【0031】
このホイール原形2は、これらリム部8に対する挟持位置(段部12相当位置)とハブ取付部6の挟持位置(凹部11相当位置)との出入り関係に応じて塑性変形され、所定のオフセットを付与される。
そこで次に、これら雄型3と雌型4とでホイール原形2が保持された状態のまま、このホイール原形2におけるリム部8の外周側面に対し、内向き側へ張り出したスピニング対象部10へヘラ30が当接される。
そして、図3に示すように、雌雄両型をホイール原形2を保持したまま軸芯まわりに回転し、ヘラ30をスピニング対象部10を雄型3のスピニング台部18へ押し付け(加圧した)ながら、ホイール原形2の軸芯方向に沿ってその内向き側(図3左側)へ移動する。これにより、ホイール原形2はリム部8のスピニング対象部10が圧延され、所定の張り出し量を得ることになる。
【0032】
このようにして得られたホイール原形2を雌雄両型から取り出すことで、所望するホイールが得られたことになる。
図5は、上記したホイール製造装置1において、雄型3の受けダイ19に対して厚さの異なる(図1等の場合より分厚い)別付けダイ20を取り付け、また雌型4では、押しダイ23をリング状スペーサ24や底上げ用スペーサ25無しで保持させた状態にし、ホイール原形2の加圧成形する例である。
このようにすることで、図1等に示した場合に比してオフセット数値が増加したホイールを得ることができる。
【0033】
この図5に示したホイール製造装置1において、その他の構成、動作状況、及び作用効果は、上記した図1等に示した場合と同様であるのでここでの詳説は省略する。
ところで、本発明は、上記した実施形態に限定されるものではなく、実施の形態に応じて適宜変更可能である。
【0034】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、ホイールの製造が容易且つ高効率で行え、低コスト化が可能であり、また成型誤差や成型不良等を起こさないで高品質のホイールを製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るホイール製造装置の一実施形態を示した側断面図である。
【図2】図1に続く動作状況を示した側断面図である。
【図3】図2に続く動作状況を示した側断面図である。
【図4】ホイール原形と雌型との回り止め構造を示した斜視図である。
【図5】図1等に示した実施形態のホイール製造装置に対して雄型側で別付けダイを変更し雌型側でダイ用スペーサを外した状況を示した側断面図である。
【符号の説明】
1    ホイール製造装置
2    ホイール原形
3    雄型
3a   ハブ受け部
4    雌型
4a   外周押し部
6    ハブ取付部
7    ディスク部
8    リム部
18   スピニング台部
20   ダイ
23   ダイ
27   変形許容空間(内向き側)
28   変形許容空間(外向き側)
30   スピニング加工具(ヘラ)

Claims (10)

  1. 中央にハブ取付部(6)を有するディスク部(7)とこの外周を取り囲むリム部(8)とが一体形成されたホイール原形(2)に対し、ディスク部(7)の内向き側からディスク部(7)外周に当接する雄型(3)と、ディスク部(7)の外向き側からハブ取付部(6)に当接する雌型(4)とを相対近接方向に加圧させていき、ディスク部(7)外周に対して雄型(3)当接位置に略対向して雌型(4)を押し付け且つハブ取付部(6)に対して雌型(4)当接位置に略対向して雄型(3)を押し付けることを特徴とするホイールの製造方法。
  2. 前記雄型(3)又は雌型(4)の少なくとも一方に、ホイール原形(2)のディスク部(7)に当接するダイ(20、23)を設けるか否かの選択又は設けるダイ(20、23)を厚さの異なるものに交換するか否かの選択をすることによってオフセット量を変更させることを特徴とする請求項1記載のホイールの製造方法。
  3. 前記雄型(3)及び/又は雌型(4)には、ホイール原形(2)のディスク部(7)に対してハブ取付部(6)以外に変形を許容するための変形許容空間(27、28)が形成可能になっていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のホイールの製造方法。
  4. 前記雄型(3)と雌型(4)とでホイール原形(2)を加圧挟持した状態で軸芯まわりに回転させながら、リム部(8)外周側面にスピニング加工具(30)を押し付けてリム部(8)を雄型(3)外周のスピニング台部(18)との間でスピニング加工することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のホイールの製造方法。
  5. 前記ホイール原形(2)は鋳造によるアルミ合金製であり、鋳造後の残熱があるうちに雄型(3)及び雌型(4)による加圧を行うことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のホイールの製造方法。
  6. 中央にハブ取付部(6)を有するディスク部(7)とこの外周を取り囲むリム部(8)とが一体形成されたホイール原形(2)に対し、ディスク部(7)の内向き側からディスク部(7)外周に当接する雄型(3)と、この雄型(3)に接近していくことによりホイール原形(2)を加圧可能であり且つディスク部(7)の外向き側からハブ取付部(6)に当接する雌型(4)とを有しており、前記雄型(3)は雌型(4)に接近していったときにハブ取付部(6)を雌型(4)と共に挟持するハブ受け部(3a)を有し、前記雌型(4)は雄型(3)に接近していったときにディスク部(7)外周を雄型(3)と共に挟持する外周押し部(4a)を有していることを特徴とするホイールの製造装置。
  7. 前記雄型(3)又は雌型(4)の少なくとも一方に、ホイール原形(2)のハブ取付部(6)に当接するダイ(20、23)を着脱可能に装着していることを特徴とする請求項6記載のホイールの製造装置。
  8. 前記雄型(3)及び/又は雌型(4)は、ホイール原形(2)のディスク部(7)に対してハブ取付部(6)以外に変形を許容するための変形許容空間(27、28)が形成可能になっていることを特徴とする請求項6又は請求項7記載のホイールの製造装置。
  9. 前記雄型(3)外周には、ホイール原形(2)のリム部(8)外周側面にスピニング加工具(30)を押圧するときにリム部(8)を内側からバックアップするスピニング台部(18)を設けていることを特徴とする請求項6乃至請求項8のいずれかに記載のホイールの製造装置。
  10. 前記ホイール原形(2)は鋳造アルミ合金であることを特徴とする請求項6乃至請求項9のいずれかに記載のホイールの製造装置。
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