JPH1134059A - タイヤ加硫割金型装置及びその装置の操作方法 - Google Patents
タイヤ加硫割金型装置及びその装置の操作方法Info
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- JPH1134059A JPH1134059A JP18942197A JP18942197A JPH1134059A JP H1134059 A JPH1134059 A JP H1134059A JP 18942197 A JP18942197 A JP 18942197A JP 18942197 A JP18942197 A JP 18942197A JP H1134059 A JPH1134059 A JP H1134059A
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Abstract
外径を小さくかつ軽量化を図った割金型装置の提供す
る。 【解決手段】 タイヤ側部を成型する上型部分22及び
下型部分25と、タイヤトレッド部を成型する円周方向
に分割されたトレッド金型部分11と、前記トレッド金
型部分11の外方傾斜面に係合して滑動する内方傾斜面
を有する環状体13からなるタイヤ加硫割金型装置の操
作方法において、前記環状体13の内方傾斜面の延長面
を有する補助環状体30を前記環状体13に一時的に組
付け、前記トレッド金型部分11の滑動傾斜面を補足
し、型開閉操作時前記トレッド金型部分11を前記環状
体13と前記補助環状体30との間で移行させて割金型
を開閉する。
Description
超大型の空気入タイヤを製造する場合の割金型装置及び
その装置の操作方法に関する。
を加硫する際にオートグレープ(加硫缶)の内に持ち込
まれるタイヤ金型、タイヤ及びタイヤ内のブラダを把持
するクランプリングの組立状態を示すもので、図4は上
下2分割形式のもの、図5は割金型形式のものを示す。
外径が大きく、また、その製造の際に必要な加硫時間が
短いもので2〜3時間、長いものでは10時間にも及ぶ
ため通常の乗用車用、あるいはトラック、バス用タイヤ
とは異なった方式で製造されている。通常のタイヤで
は、円筒形ないしは完成タイヤにほぼ近い形状に成形さ
れた生ゴムタイヤ(以下グリーンタイヤという)の受け
入れから加硫済みタイヤの取り出しまでの全工程が、自
動化された装置で行われているのが普通である。
は、このように自動化された装置を使用することは不具
合の面が多く、次の6つの工程に分割された工程を経て
製造されているのが現状である。 (イ)グリーンタイヤ空胴内にゴム袋(ブラダ)を挿入
しこれを予備膨張させる工程、(ロ)予備膨張されたグ
リーンタイヤを加硫用金型に挿入する工程、(ハ)加硫
工程、(ニ)加硫済タイヤを金型から取り出す工程、
(ホ)加硫済タイヤの空胴内からブラダを取り出す工
程、(ヘ)上記各工程間におけるタイヤと金型の運搬工
程。この場合、(イ)、(ホ)の工程にはシェービング
ユニット、(ロ)、(ニ)、(ヘ)の工程には人力を介
したクレーン設備、(ハ)の工程にはポットヒータある
いはオートクレーブが用いられている。これまで、この
ような製造方式で超大型タイヤの市場需要を満たして来
たが、近年、建設車両が増加し、また超大型タイヤにも
ラジアルタイヤが採用されるようになって、市場要求が
変化しつつあり、その結果、次の点が新たに問題視され
るようになって来た。
タイヤ金型を使用していたが、図5に示すような割金型
形式のタイヤ金型が、タイヤ品質の向上、性能向上の面
から必要になってきている。
るいはトラック用タイヤに使用されているものに類似し
たもので、当該分野の技術者には容易に理解されるので
構造説明は省略するが、同じサイズのタイヤを加硫成形
された場合で両者を比較図示すると、図で明らかなよう
に、タイヤ金型の外径が図4に示す2分割形式のものよ
り大幅に大径となってしまうという問題があり、図4形
式の金型の大きさを考慮して製作されたオートクレーブ
の内に持ち込めないという問題が生じている。また、前
述の工程で示したように、タイヤ金型をクレーン設備で
運搬する必要があるが、重量が大幅に増え、クレーン能
力をオーバーしてしまうという問題が発生している。
背面を傾斜面として図6に示すように、セグメント1が
タイヤTから半径方向に、充分に遠のいてタイヤTの成
型、取り出しが可能となるようにし、且つ、型開時にセ
グメント1がアウタリング2から離脱しないようにする
必要があるので、前記傾斜面の角度θを15〜18度と
してセグメントの移動量とラップ量を設計している。
ト1及びアウタリング2の半径方向厚みが厚くなり外径
が増すと同時に重さも増えてしまう。前記傾斜角θを7
〜10度前後とすることによって外径を小さくことが可
能となるが、型開時にセグメント1がアウタリング2か
ら離脱しない範囲での開閉作動とすると、その時のセグ
メント1の半径方向移動量が極端に少なくなってしま
う。
タイヤの場合で比較すると、セグメント1の高さは約1
100mmとなり、アウタリング2と分離しないような
図6で示すような状態とする適当な移動量(タイヤ軸方
向の)は約750mm程度となり、半径方向の移動量は
L=750×tan(15〜18°)(約=200〜2
40mm)となる。事実セグメントの移動量としては、
超大型タイヤの場合この程度必要とされている。もし、
上記設定条件で傾斜角を7〜10度とすると、半径方向
の移動量は、L=750×tan(7〜10°)(約=
92〜132mm)となってしまい、必要な移動量を確
保できず割金型の役を果たせなくなってしまう。そこ
で、アウタリング2の高さを長くして移動量を得ようと
すると、アウタリングの高さが約2倍近くなり重量が増
えてしまい、運搬に支障をきたすこととなる。
点に鑑み提案されるもので、セグメントの傾斜面角度を
7〜10度として外径を小さくでき、アウタリングの高
さを一時的に(即ち型開閉時のみ)高くし、セグメント
の移動量も従来同様レベル確保できるようにし、オート
クレーブの内へ持ち込む際のタイヤ金型外径を小さく且
つ軽量化できる方法と新規な割金型装置を提案すること
にある。
に、本発明の割金型装置の操作方法では、タイヤ側部を
成型する上型部分及び下型部分と、タイヤトレッド部を
成型する円周方向に分割されたトレッド金型部分と、前
記トレッド金型部分の外方傾斜面に係合滑動する内方傾
斜面を有する第1環状体からなる割金型装置に於いて、
前記第1環状体の内方傾斜面の延長面を有する第2の環
状体を、第1環状体に一時的に組み付けて、トレッド型
部分の案内面を補足し、型開閉操作時に前記トレッド金
型部分が第1環状体と第2環状体との間で相互に乗り移
るようにしたことを特徴としている。
部を成型する上型部分及び下型部分と、タイヤトレッド
部を成型する円周方向に分割されたトレッド金型部分
と、前記トレッド金型部分の外方傾斜面に係合滑動する
内方傾斜面を有する第1環状体からなる割金型装置に於
いて前記第1環状体の内方傾斜面の延長面を有する第2
の環状体を備え、前記上型部分が、第2環状体の最小内
径より小さい外径を有する第1円板部分(トッププレー
ト)と前記外径より更に小さな内径を有する第2円板部
分(環状プレート)とを具え、前記第2円板部分と前記
第1環状体との間に係止手段を具えたことを特徴として
いる。
2環状体が前記第1環状体に組みつけた時に前記第1環
状体の内方傾斜面と実質的に一体となるようにされ、前
記第1環状体との間に係止手段を具えたことを特徴とし
ている。
前記係止手段を、基端が前記第1環状体に回転可能に支
持され、他端に締め付けナットを装備したボルトにて構
成している。
金型装置Aを示している。この割金型装置Aのセグメン
ト10は、周方向に複数に分割されている。このセグメ
ント10にはタイヤTのパターンを成型する、セグメン
ト10と同様に分割されたトレッドモールド(トレッド
金型部分)11が公知手段で取りつけられている。な
お、セグメント10とトレッドモールド11は1体とさ
れることもある。このセグメント10の外周面は傾斜面
によって形成され、該傾斜面は高さ方向に例えばT字形
断面をした案内溝12によって形成されている。
セグメント10の傾斜面に迎合する傾斜面を有する。こ
の傾斜面は平面多面体あるいは円錐面いずれでも良い。
前記第1アウタリング13の傾斜面には、前記セグメン
ト10の案内溝12に嵌合する例えばT字型断面の案内
キー14が装備されていて、該案内キー14はセグメン
ト10の案内溝12内を摺動する。また、第1アウタリ
ング13は、下端に後述の割金型操作装置Bの嵌脱手段
に適した嵌脱突起15(図示)又は溝(図示省略)を有
する。さらに、第1アウタリング13の上端部分には、
スイング可動のボルト16及びナット17が装備され、
後述するトッププレート18の外周縁部分を押える環状
プレート19の外周縁部と嵌脱自在とされている。環状
プレート19は、外周縁部に前記ボルト16を受入れる
溝20を有し、円周面下部に切欠き21を有している。
プレート18に組みつけられている。なお、これらの上
部サイドモール22とトッププレート18は一体に形成
そても良い。トッププレート18の外周縁上部には、切
欠き23が形成されており、下面外周縁には、前記セグ
メント10の摺動円滑材24が装備されている。また、
下部サイドモールド25は、ボトムプレート26に組み
つけられている。なお、これらの下部サイドモールド2
5とボトムプレート26は一体に形成してもよい。ボト
ムプレート26には前記セグメント10の摺動円滑材2
7が装備されている。
グ(補助環状体)30を備えている。この第2アウタリ
ング30は、図1において環状プレート19を固定して
いるナット19を弛めた後、ボルト16を回動して環状
プレート19を取り除いた後、図2で示すように上部よ
り吊り込み、割金型装置Aの第1アウタリング13の上
端にはめ込まれる段付溝31を有する。この第2アウタ
リング30は、その下端が第1アウタリング13の上端
にはめ込まれた後、図2に示すようにボトル16、ナッ
ト17で連結された時、内面を成す傾斜面が第1アウタ
リング13の傾斜面の延長面となるようにされている。
又、第2アウタリング30の傾斜面には、第1アウタリ
ング13のT字型キー21と同一断面形状のT字型キー
32を具え、前記ボルト24、ナット26で第1アウタ
リング13と第2アウタリング30が連結された時、実
質的にT字型キー21と32が連続キーとなるようにさ
れている。第2アウタリング30の上部にはクレーン等
で吊るのに都合の良いアイボルト等の吊具33が具備さ
れている。
Aを作動させるもので、地上に設置された円形テーブル
40を備えている。この円形テーブル40には、複数組
の流体圧シリンダ41が設置されている。この円形テー
ブル40の外周縁部分には放射状の案内溝42が形成さ
れており、該溝42内には流体圧シリンダ43で移動さ
れる係止ブロック44が配設されている。この係止ブロ
ック44には、爪44aが形成されており、該爪44a
は前記第1アウタリング13の嵌脱突起(又は溝)15
に迎合するようにされている。前記流体圧シリンダ41
の出口ロッド14aは前記ボトムプレート26に当接す
るようにされている。
ラダBLを把持するもので割金型操作装置Bの運転場所
と公知なシェーピングユニットとの間を加硫済タイヤも
しくは未加硫タイヤと共に運搬される。
金型操作装置Bによって、以下のように作動させる。
と、公知の手順で割金型装置Aをクレーンによって、図
1で示すように割金型操作装置Bの上に設置する。そし
て、割金型操作装置Bの係止ブロック43の爪43aを
第1アウタリング13の突起15に係合させた、割金型
装置Aをテーブル40に固定する。
回動し環状プレート19を第1アウタリング13から解
放し、該環状プレート19をクレーンで取り除く。
で運搬し、第1アウタリング13の上端部にはめ込み、
前記ボルト16、ナット17で第2アウタリング30を
第1アウタリング13に連結固定する。
41aを伸長すると割金型装置Aに於ける第1アウタリ
ング13以外の部分が上昇し、上昇しながらセグメント
10及びトレッドモールド11はT字型キー14の作用
で摺動円滑材24及び27にはさまれた状態で半径方向
外側へ向って移動する。セグメント10及びトレッドモ
ールド11が第1アウタリング13の上端に達すると、
セグメント10の案内溝12は、前記第1アウタリング
13の案内キー14から第2アウタリング30の案内キ
ー32へのり移りながら移動する。(割金型装置で完全
に開かれた状態が図3に示されている。)
18をクレーンで取り除く。取り除きに先立ちトッププ
レート18の内縁部分とブラダクランプリングユニット
Cの連結は公知手順で取り外される。次いで、クレーン
でブラダクランプリングユニットCを持ち上げタイヤT
と共に割金型装置Aから分離し、シェーピングユニット
へ運搬する。
順で加硫済タイヤが取外され、次の未加硫タイヤ内にブ
ラダを挿入し、上記と逆の手順で割金型装置Aへ未加硫
タイヤを設置し、トッププレート18をクレーンで吊り
込み設置する。
aを引込みながら割金型装置Aを下降するとセグメント
10は半径方向に閉じながら下降する。また、セグメン
ト10は第2アウタリング30から第1アウタリング1
3へと乗り移りながら下降する。下降に際し、割金型操
作装置Bの中心部に具えられた流体圧シリンダ(図示せ
ず)の出力ロッド先端部がブラダクランプリングユニッ
トCの上部を下方へ引き下げ型閉作動の終り近くでトレ
ッドモールド11が未加硫タイヤの外面に食い込むよう
作用する。
り外し(この時セグメント10は既に第1アウタリング
13側へ完全に乗り移っている)、更に、環状プレート
19を吊り込み設置して第1アウタリング13とボルト
16、ナット17で固定する。
14を解除して、割金型装置Aを解放し、割金型装置A
全体をクレーンで吊り上げ、オートクレーブ内へ持ち込
み、公知手順で加硫を行う。
特公昭51−20075号のシェーピング成型装置で行
えば、より能率良くラジアルタイヤの生産ができる。
金型装置およびその装置の操作方法では、トレッド金型
部分を案内するため環状体に、補助環状体を一時的に付
設することによってトレッド金型部分の移動量を大きく
している。したがって、補助環状体を除く割金型装置の
コンパクト化が図れ、オートクレーブの内へ持ち込む際
のタイヤ金型外径を小さくかつ軽量化が図れる。
た割金型装置AブラダクランプリングユニットC、タイ
ヤTを割金型操作装置Bに設置した状態を左半分の断面
で示した図である。
せた状態を示した断面図である。
タイヤTから離反させた状態を示した断面図である。
ある。
Claims (4)
- 【請求項1】 タイヤ側部を成型する上型部分及び下型
部分と、タイヤトレッド部を成型する円周方向に分割さ
れたトレッド金型部分と、前記トレッド金型部分の外方
傾斜面に係合して滑動する内方傾斜面を有する環状体か
らなるタイヤ加硫割金型装置の操作方法において、前記
環状体の内方傾斜面の延長面を有する補助環状体を前記
環状体に一時的に組付け、前記トレッド金型部分の滑動
傾斜面を補足し、型開閉操作時前記トレッド金型部分を
前記環状体と前記補助環状体との間で移行させて割金型
を開閉することを特徴とするタイヤ加硫割金型装置の操
作方法。 - 【請求項2】 タイヤ側部を成型する上型部分及び下型
部分と、タイヤトレッド部を成型する円周方向に分割さ
れたトレッド金型部分と、前記トレッド金型部分の外方
傾斜面に係合して滑動する内方傾斜面を有する環状体か
らなるタイヤ加硫割金型装置において、前記環状体の内
方傾斜面の延長面を有し、同環状体に連結可能な補助環
状体を具備すると共に、前記上型部分が前記補助環状体
の最小内径より小さい外径を有するトッププレートと、
前記外径より更に小さい内径を有する環状プレートとを
備え、この環状プレートと前記環状体との間に係止手段
を設けてなることを特徴とするタイヤ加硫割金型装置。 - 【請求項3】 前記補助環状体に、前記環状体に連結さ
れたとき前記係止手段に係止する係止部を設けてなるこ
とを特徴とする請求項2記載のタイヤ加硫割金型装置。 - 【請求項4】 前記係止手段を、基端が前記環状体に回
転可能に支持され、他端に締め付けナットを装備したボ
ルトにて構成してなることを特徴とする請求項2又は3
記載のタイヤ加硫割金型装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18942197A JP3957821B2 (ja) | 1997-07-15 | 1997-07-15 | タイヤ加硫割金型装置及びその装置の操作方法 |
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JP18942197A JP3957821B2 (ja) | 1997-07-15 | 1997-07-15 | タイヤ加硫割金型装置及びその装置の操作方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1134059A true JPH1134059A (ja) | 1999-02-09 |
JP3957821B2 JP3957821B2 (ja) | 2007-08-15 |
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ID=16240982
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP18942197A Expired - Fee Related JP3957821B2 (ja) | 1997-07-15 | 1997-07-15 | タイヤ加硫割金型装置及びその装置の操作方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3957821B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2020170357A1 (ja) * | 2019-02-20 | 2020-08-27 | 三菱重工機械システム株式会社 | 金型コンテナ装置及びタイヤ加硫機 |
-
1997
- 1997-07-15 JP JP18942197A patent/JP3957821B2/ja not_active Expired - Fee Related
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CN113439015A (zh) * | 2019-02-20 | 2021-09-24 | 三菱重工机械系统株式会社 | 模具容器装置及轮胎硫化机 |
JPWO2020170357A1 (ja) * | 2019-02-20 | 2021-12-23 | 三菱重工機械システム株式会社 | 金型コンテナ装置及びタイヤ加硫機 |
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