JP2000135715A - タイヤの加硫成形金型および加硫成形方法 - Google Patents

タイヤの加硫成形金型および加硫成形方法

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JP2000135715A
JP2000135715A JP10311605A JP31160598A JP2000135715A JP 2000135715 A JP2000135715 A JP 2000135715A JP 10311605 A JP10311605 A JP 10311605A JP 31160598 A JP31160598 A JP 31160598A JP 2000135715 A JP2000135715 A JP 2000135715A
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molding
segments
tread
tire
mold
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Takehiro Kata
武宏 加太
Masaru Miura
勝 三浦
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Bridgestone Corp
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29DPRODUCING PARTICULAR ARTICLES FROM PLASTICS OR FROM SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE
    • B29D30/00Producing pneumatic or solid tyres or parts thereof
    • B29D30/06Pneumatic tyres or parts thereof (e.g. produced by casting, moulding, compression moulding, injection moulding, centrifugal casting)
    • B29D30/0601Vulcanising tyres; Vulcanising presses for tyres
    • B29D30/0606Vulcanising moulds not integral with vulcanising presses
    • B29D30/0629Vulcanising moulds not integral with vulcanising presses with radially movable sectors
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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    • B29D30/0629Vulcanising moulds not integral with vulcanising presses with radially movable sectors
    • B29D2030/063Vulcanising moulds not integral with vulcanising presses with radially movable sectors the moulds being split in upper and lower halves

Abstract

(57)【要約】 【課題】 金型の型開きに際するトレッド陸部の欠け、
割れ等の発生を防止するとともに、金型寸法の大型化、
設備コストの増加等を防止する。 【解決手段】 上下のそれぞれのベースプレート1,2
に取付けた、それぞれの側壁成形部4,5およびそれぞ
れのトレッド成形部6,7を具え、各トレッド成形部
6,7を、半径方向に拡縮変位可能な複数個のセグメン
ト8,9により構成してなる加硫成形金型であり、トレ
ッド成形部6,7のそれぞれのセグメント8,9を、側
壁成形部4,5に対して半径方向にだけ相対変位可能と
するとともに、両側壁成形部4,5の近接変位とは独立
して変位されて、上下のセグメント8,9の当接姿勢の
下で全てのセグメント8,9を半径方向内方へ同時に変
位させる一のカムリング13を設けてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、タイヤの、それ
ぞれの側壁成形部およびトレッド成形部をともに上下方
向に二分割し、かつ、各トレッド成形部を、複数個の周
方向成分、すなわちセグメントにて構成してなる、いわ
ゆるフルモールドと割りモールドとの双方の構成態様を
具えるタイヤの加硫成形金型および、それを用いたタイ
ヤの加硫成形方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】タイヤの加硫成形金型はフルモールドと
割りモールドとに大別され、このうち、フルモールド
は、タイヤのサイド表面およびトレッド表面のそれぞれ
の成形部を、タイヤの赤道面に相当する位置で上下に二
分割するとともに、相互の接近および離隔変位を可能と
したものであって、構造が簡単で、モールドの全体が小
型であるとともに安価であるという利点を有する。
【0003】しかるに、フルモールドをもってタイヤを
加硫成形した場合には、製品タイヤを取り出すに当たっ
てのモールドの型開きに際して、上下のそれぞれのモー
ルド半部が上下方向にだけしか開放変位しないが故に、
トレッド成形部の突部もしくは突条が、タイヤのトレッ
ド陸部に過大な力を及ぼすことがあり、これがため、ト
レッド陸部に、欠け、割れ等が発生し易いという問題が
あった。
【0004】これに対し、タイヤのサイド表面成形部を
上下に、そして、全体として環状をなすトレッド表面成
形部を複数個の円弧状セグメントにそれぞれ分割し、そ
れぞれのサイド表面成形部を相互の接近および離隔方向
へ、また、それぞれの円弧状セグメントを拡縮径方向へ
ともに変位可能とした割りモールドにあっては、加硫成
形済みの製品タイヤを、モールドから取り出すに当たっ
ての型開きに際して、それぞれの円弧状セグメントを拡
径変位させることで、各セグメントの突部もしくは突条
と、トレッド陸部との干渉を有効に防止することがで
き、トレッド陸部への欠け、割れ等の発生を有効に防止
することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、このような
割りモールドにあっては、型開きに伴う製品タイヤの取
出しのために、拡径状態としたそれぞれの円弧状セグメ
ントを、その製品タイヤの、モールドからの取出しの妨
げとならない位置まで、通常は上方側へ大きく退避させ
ることが必要であり、かかる退避変位のためには、それ
に先だって、図5に示すところから明らかなように、各
円弧状セグメントCを、それの、上下のそれぞれのサイ
ド表面成形部SU、SLへの当接面bがモールド内の製
品タイヤTのトレッド表面と干渉するおそれのない位置
まで、少なくとも、それら両者の当接位置から、製品タ
イヤの最大径位置までの間の距離Dにわたって拡径変位
させることが不可避となり、それ故に、モールドの全体
外径が必然的に大きくなるという問題があり、このこと
は、とくにオフザロード用のタイヤや二輪車用タイヤ等
のように、偏平率の大きいタイヤにおいてとくに重大で
あって、タイヤサイズに対し、モールドサイズ、ひいて
は、加硫機サイズを相当大きくすることを余儀なくされ
て設備コストが嵩むことになる。
【0006】この発明は、従来技術が抱えるこのような
問題点を解決することを課題とするものであり、それの
目的とするところは、金型の型開きに際する、トレッド
陸部の欠け、割れ等の発生を十分に防止してなお、加硫
成形済みの製品タイヤの、金型からの取出しに際する、
セグメントの拡径変位量を十分小ならしめることで、金
型寸法の大形化、設備コストの増加を有効に抑制できる
タイヤの加硫成形金型および加硫成形方法を提供するに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明のタイヤの加硫
成形金型は、上下のそれぞれのベースプレートに取付け
た、それぞれの側壁成形部およびそれぞれのトレッド成
形部を具え、各トレッド成形部を、半径方向に拡縮変位
可能な複数個のセグメントにより構成したものであり、
トレッド成形部のそれぞれのセグメントを、側壁成形部
に対して半径方向にだけ相対変位可能とするとともに、
両側壁成形部の近接変位とは独立して変位されて、上下
のセグメントの当接姿勢の下で全てのセグメントを半径
方向内方へ同時に変位させる一のカムリングを設けたも
のである。
【0008】これによれば、上下に対をなすトレッド成
形部のそれぞれを、半径方向に拡縮径変位可能な複数個
のセグメントにより形成し、製品タイヤの取出しに際す
る金型の型開きに当たっては、はじめに、一のカムリン
グの作用によって、全てのセグメントを拡径変位させる
ことで、セグメントの突部もしくは突条をトレッドの溝
部等から十分円滑に抜き出すことができ、従って、その
後に、上下のトレッド成形部の当接位置から金型を上下
に大きく開放して、製品タイヤの、金型からの取出しを
許容するに際して、セグメントの突部等がトレッド陸部
に干渉することはなく、その陸部への欠け、割れ等の発
生のおそれが有効に除去されることになる。
【0009】しかも、ここでの型開きは、上下のトレッ
ド成形部を、それらの当接位置から金型を開放すること
によって行われ、上下のトレッド成形部の両者を一体と
して、たとえば上方側等へ大きく退避させることが不要
であるので、それぞれのセグメントの、拡径方向への所
要の変位量を、従来技術に比し、それの最大突部もしく
は突条がトレッド溝部から完全に抜け出る程度にまで低
減させることができ、これにより、金型の全体外径の増
大を効果的に抑制することができる。
【0010】かかる加硫成形金型において、好ましく
は、上下のそれぞれのベースプレートに、それぞれのセ
グメントを、側壁成形部に対して半径方向に変位自在
に、直接的に、または、摺動ガイドブラケットもしく
は、側壁成形部に設けた摺動ガイドを介して間接的に掛
合させる。これによれば、それぞれのセグメントを、側
壁成形部に対して常に円滑に拡縮径変位させるととも
に、各セグメントの、上下方向への不測の抜け出しを有
利に拘束することができる。
【0011】また好ましくは、カムリングを、上下の両
ベースプレート側のそれぞれのセグメントに掛合可能と
し、これにより、カムリングの作用に基づく、それぞれ
のセグメントの縮径方向の変位を確実にしてなお、それ
ぞれのセグメントの所要の拡径変位を、ばね部材による
拡径方向の付勢なしに担保し、また、カムリングとの掛
合下にあるセグメントの、不測の拡縮変位を阻止する。
【0012】なおここで、通常はカムリングとは掛合し
ない下側トレッド成形部のセグメントについては、それ
らを拡径方向にばね付勢することもでき、これによれ
ば、それぞれのセグメントを拡径姿勢に保持することが
できる。
【0013】そしてまた好ましくは、上ベースプレート
側のそれぞれのセグメントを、カムリングに常時内接さ
せる。この金型では、カムリングの初期姿勢を、それ
が、上ベースプレート側のセグメントに、それらの上下
方向の全長にわたって外接する姿勢とすることができる
ので、金型の型締めに際して、上下の両トレッド成形部
のそれぞれのセグメントを完全に縮径変位させるに必要
なカムリングの下降ストローク量を十分少ならしめるこ
とができ、これがため、金型構造の点に関しては、それ
の上下方向の寸法を小さくできる利点があり、また、作
業性の点に関しては、型締め工程を短時間のうちに終了
できる利点がある。
【0014】さらに好ましくは、カムリングの、上ベー
スプレートに対する上昇限位置を特定する相互の衝接部
材を設け、これによって、上ベースプレート側のセグメ
ントとカムリングとの常時の接触を確実ならしめ、併せ
て、その後に続く型開き作動を、カムリングの上昇駆動
力に基づいて継続させることができる。
【0015】また、この発明のタイヤの加硫成形方法
は、上下のそれぞれのベースプレートに取付けた、それ
ぞれの側壁成形部およびそれぞれのトレッド成形部を具
え、各トレッド成形部を、半径方向に拡縮変位可能な複
数個のセグメントにより構成してなる加硫成形金型をも
ってタイヤを加硫成形するに当たり、上下の側壁成形部
および上下のそれぞれのトレッド成形部をともに相互の
限界位置まで近接変位させて、それぞれの側壁成形部を
もって、ハードコア上もしくはブラダ上の生タイヤのサ
イド部に所要の成形を施すとともに、上下のトレッド成
形部、ひいては、それらを構成するそれぞれのセグメン
トの相互の当接をもたらし、その後、一のカムリングを
もって、拡径限界位置に存在するセグメントの全てを、
側壁成形部に対して同時に縮径変位させて生タイヤのト
レッド部に所要の成形を施すものである。
【0016】この方法において、生タイヤの、トレッド
部に対する成形に先だって行われるサイド部の成形は、
成形表面にほとんど凹凸のない側壁成形部をもって行わ
れることから、成形に伴うゴム素材の流動変位を十分小
ならしめることができる。これにより、側壁成形部と、
それの外周側のセグメントとの間へのゴム素材の流入が
有効に防止されることになる。従って、その後の、セグ
メントの縮径変位に基づくトレッド部の成形に際する、
それらの両者間へのゴム素材の噛み込みのおそれは有利
に除去されることになる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下にこの発明の実施の形態を図
面に示すところに基づいて説明する。図1はこの発明の
実施の形態を示す要部縦断面図であり、図中1は上ベー
スプレートを、2は下ベースプレートをそれぞれ示す。
ここで、上ベースプレート1は、たとえば、図示しない
シリンダのロッド3の作用下で、下プラテンを兼ねる下
ベースプレート2に対して昇降変位される。
【0018】このような上下のそれぞれのベースプレー
ト1,2に、タイヤサイド部の外表面の成形に寄与する
それぞれの側壁成形部4,5を直接的に固定して設ける
とともに、これらの各側壁成形部4,5の外周側に、ト
レッド部の踏面の成形に寄与するトレッド成形部6,7
を配設し、ここでは、各トレッド成形部6,7を、側壁
成形部4,5に対して拡縮変位可能な複数本のセグメン
ト8,9により構成する。
【0019】それぞれのセグメント8,9のこのような
拡縮変位は、たとえば図示のように、それぞれのベース
プレート1,2に取付けた摺動ガイドブラケット10,
11の、側壁成形部4,5に対して放射状に延びるT溝
内に、セグメント8,9の上端部分もしくは下端部分を
それぞれ掛合させて、そのT溝にてセグメント8,9の
移動を案内するとともに、セグメント8,9を抜け止め
することによって円滑かつ確実に行わせることができ、
これによれば、上下のそれぞれのセグメント8,9は、
上下のそれぞれの側壁成形部4,5に対して拡縮方向の
相対変位だけを行うことができる。
【0020】なおここで、摺動ガイドブラケット10,
11を、側壁成形部4,5とは別個独立にそれぞれのベ
ースプレート1,2に取付けることに代えて、それぞれ
の側壁成形部4,5の延長部分に、摺動ガイドブラケッ
ト10,11と同様の構成を有する摺動ガイドを設ける
ことも可能であり、このことによってもまた、セグメン
ト8,9を、所期した通りに円滑に拡縮変位させること
ができる。
【0021】そしてこれらのいずれにあっても、各セグ
メント8,9は、それの成形面と側壁成形部4,5の成
形面とが相互に隙間なく整列する位置まで縮径変位する
ことができる。
【0022】またここでは、上ベースプレート1の上方
に位置して、それとは別個の駆動手段にて昇降変位され
る上プラテン12に一のカムリング13を取付け、セグ
メント8,9側へ突出してそれらに外接するこのカムリ
ング13の内周面を、たとえば、下方に向けて直径が次
第に増加するテーパカム面13aとする。この一方で、
それぞれのセグメント8,9の外周面には、下方に向け
て直径が次第に増加して、テーパカム面13aと対応す
る傾斜角度を有する従動面8a,9aを設けて、これら
の従動面8a,9aをテーパカム面13aに面接触可能
とする。これによれば、カムリング13、ひいては、テ
ーパカム面13aの下降変位に基づいて、それぞれのセ
グメント8,9を縮径変位させることができる。
【0023】ところで、上側のそれぞれのセグメント8
の拡径姿勢の下で、図2に示すように、カムリング13
をセグメント8の上下方向の全長にわたってそれらに外
接させた場合には、カムリング13をもって、セグメン
ト8の拡径限界位置を特定できることはもちろん、その
カムリング13の少ない下降ストローク量をもって、セ
グメント8,9を、拡径限界位置から縮径限界位置まで
変位させることが可能となる。
【0024】この場合において、カムリング13とセグ
メント8とを、図3に部分横断面図で示すように、セグ
メント8の従動面8aに、それの上下方向の全長にわた
って形成したT溝8bと、カムリング13に形成されて
そのT溝8b内に丁度嵌まり込む突部13bとによって
相互に掛合させ、そして、下側のセグメント9の従動面
9aにもまた、上記T溝8bと対応する形状および寸法
のT溝を同様に形成したときは、カムリング13および
突部13bの下降変位および上昇変位のそれぞれによ
り、セグメント8,9のより確実なる縮径変位をもたら
すとともに、とくには、それぞれのT溝と突部13bと
の掛合の下に、セグメント8,9をそれらの拡径限界変
位まで正確に復帰させることができ、さらには、突起1
3bに掛合するセグメント8,9の不測の拡縮変位を十
分に防止することができる。
【0025】なおここで、カムリング13のストローク
位置によって、それの突起13bとの掛合が解除される
ことのある下側のセグメント9については、それらを拡
径限界位置まで付勢する復帰ばねを配設することが、そ
れぞれの突起13bの、全てのセグメント9のT溝内へ
の、円滑にして確実な嵌まり込みを担保する上で好まし
い。
【0026】さらにここでは、上側のセグメント8に対
する、カムリング13の余剰な上昇変位を拘束してカム
リング13の、セグメント8への、十分な長さにわたる
常時の外接を確実ならしめるべく、そのカムリング13
に、それの、セグメント8に対する上昇限位置で、セグ
メント8を取付けた上ベースプレート1に衝接する肩部
14を設ける。
【0027】このような肩部14が、カムリング13の
上昇変位に基づいて、上ベースプレート1に図2に示す
ように衝接した後の、金型の型開きの継続は、そのベー
スプレート1と上プラテン12とのそれぞれを、相互に
独立させて設けたそれぞれの昇降駆動手段の作用下で、
ともに同期させて上昇変位させることによって行い得る
ことはもちろんであるが、ベースプレート1の昇降駆動
手段としての図示しないシリンダの休止下で、上プラテ
ン12の昇降駆動手段だけを作動させて、カムリング1
3を介して上ベースプレート1を吊上げることによって
行うこともでき、これによれば、ベースプレート1とプ
ラテン12との同期上昇のための制御が不要になる。
【0028】以上のように構成してなる加硫成形金型を
用いてタイヤの加硫成形を行う場合には、十分大きく型
開きした金型内に、ハードコア上またはブラダ上に位置
する生タイヤを配置し、たとえば、上プラテン12の昇
降駆動手段の作動に基づいて、図4に示すように、カム
リング13を介して、上ベースプレート1、ひいては、
側壁成形部4およびセグメント8を下降変位させること
により、または、シリンダロッド3の伸長に基づくベー
スプレート1の直接的な下降変位をもたらして、この下
降変位にカムリング13およびプラテン12を追従させ
ることにより、両側壁成形部4,5の作用下で、生タイ
ヤGのサイド部の成形を行い、上下側のそれぞれのセグ
メント8,9が図2に示すように相互に当接すること
で、それらの側壁成形部4,5によるタイヤサイド部の
成形を終了した後は、シリンダロッド3によって上ベー
スプレート1を押圧しつつ、上プラテン12およびカム
リング13をさらに下降変位させて、テーパカム面13
aの作用で、それぞれのセグメント8,9を相互に同期
させて同時に縮径変位させ、それらのセグメント8,9
で、生タイヤGのトレッド部に所要の成形を施す。
【0029】図1は、それぞれのセグメント8,9が縮
径限界位置に達してトレッド部の成形が終了した状態を
示し、この状態にては、セグメント8,9の内周面が側
壁成形部4,5の外周面に当接することになるも、トレ
ッド部の成形に先だつサイド部の成形に当たっては、側
壁成形部4,5の成形面が大きな凹凸を有しないことに
より、ゴム素材は主にはトレッド部の方向へ流動し、そ
れの、側壁成形部外周面とセグメント内周面との間への
流動変位が有効に防止されるので、トレッド部の成形の
終了時における、セグメント8,9と側壁成形部4,5
との間へのゴム素材の噛み込みは十分に防止されること
になる。このようにして成形された生タイヤGは、それ
に対する所定時間の加熱加圧によって加硫されて製品タ
イヤとなる。
【0030】ここで、製品タイヤの、金型からの取出し
に際しては、はじめに、シリンダロッド3による上ベー
スプレート1の押圧下で、カムリング13の上昇をもた
らして、両セグメント8,9を同時の拡径変位させ、こ
のことを、カムリング13の肩部14が、図2に示すよ
うに、上ベースプレート1に衝接するまで継続する。
【0031】これによれば、各セグメント8,9は、製
品タイヤに対して半径方向外方へ変位するので、セグメ
ント8,9の成形面の突部等は、トレッド部の窪み部等
から極めて円滑に抜け出すことができ、従って、トレッ
ド部の陸部部分はその突部等によって大きな力を受ける
ことがなく、その陸部部分への欠け、割れ等の発生が十
分に防止されることになる。
【0032】またここにおける、それぞれのセグメント
8,9からなるトレッド成形部6,7の相互は上下方向
に分離されており、金型の型開きに際しては、それらの
両者を大きく離隔させることができるので、セグメント
7,8の拡径変位量は、成形面の突部等がトレッド部か
ら完全に抜け出すことができる程度の必要最低限のもの
とすることで足り、これによっても、製品タイヤの取出
しに際する、トレッド成形部6,7の上下方向の離隔
を、トレッド部との干渉なしに円滑に行わせることがで
きる。従って、ここでは、セグメントを大きく拡径変位
させることが必要となる従来技術に比して装置の外径寸
法を十分小さく抑えることができ、併せて、セグメント
8,9の拡径変位量、ひいては、カムリング13のスト
ローク量を少なくできることに基づき、装置の上下方向
の寸法をもまた小さくすることが可能となる。
【0033】そしてその後は、たとえば、カムリング1
3の引き続く上昇変位に基づいて、上ベースプレート1
を、側壁成形部4およびセグメント8とともに、製品タ
イヤの取出しの妨げとならない高さまで上昇させて、そ
の製品タイヤの取出しを行う。以上のようにして一連の
成形および加硫作業を終了した後は、他の生タイヤGに
対して同様の作業を繰り返す。
【0034】
【発明の効果】かくして、この発明の金型によれば、金
型構造を簡単なものにして金型寸法を十分小ならしめ、
また、設備コストを有効に低減させることができ、しか
も、金型の型開きに際するトレッド陸部の欠け、割れ等
の発生を十分に防止することができる。また、この発明
の方法によれば、ゴム素材の噛み込みの発生を有利に防
止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態を示す要部縦断面図であ
る。
【図2】それぞれのセグメントの最大拡径状態を示す要
部縦断面図である。
【図3】カムリングとセグメントとの掛合状態を示す横
断面図である。
【図4】それぞれのセグメントの上下方向の離隔状態を
示す要部縦断面図である。
【図5】従来技術を示す略線縦断面図である。
【符号の説明】
1 上ベースプレート 2 下ベースプレート 3 ロッド 4,5 側壁成形部 6,7 トレッド成形部 8,9 セグメント 8a,9a 従動面 8b T溝 10,11 摺動ガイドブラケット 12 上プラテン 13 カムリング 13a カム面 13b 突部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下のそれぞれのベースプレートに取付
    けた、それぞれの側壁成形部およびそれぞれのトレッド
    成形部を具え、各トレッド成形部を、半径方向に拡縮変
    位可能な複数個のセグメントにより構成してなる加硫成
    形金型であり、 トレッド成形部のそれぞれのセグメントを、側壁成形部
    に対して半径方向にだけ相対変位可能とするとともに、
    両側壁成形部の近接変位とは独立して変位されて、上下
    のセグメントの当接姿勢の下で全てのセグメントを半径
    方向内方へ同時に変位させる一のカムリングを設けてな
    るタイヤの加硫成形金型。
  2. 【請求項2】 上下のそれぞれのベースプレートに、そ
    れぞれのセグメントを、側壁成形部に対して半径方向に
    変位自在に、直接的もしくは間接的に掛合させてなる請
    求項1に記載のタイヤの加硫成形金型。
  3. 【請求項3】 カムリングを、上下の両ベースプレート
    側のそれぞれのセグメントに掛合可能としてなる請求項
    1もしくは2に記載のタイヤの加硫成形金型。
  4. 【請求項4】 上ベースプレート側のそれぞれのセグメ
    ントを、カムリングに常時内接させてなる請求項1〜3
    のいずれかに記載のタイヤの加硫成形金型。
  5. 【請求項5】 カムリングの、上ベースプレートに対す
    る上昇限位置を特定してなる請求項1〜4のいずれかに
    記載のタイヤの加硫成形金型。
  6. 【請求項6】 上下のそれぞれのベースプレートに取付
    けた、それぞれの側壁成形部およびそれぞれのトレッド
    成形部を具え、各トレッド成形部を、半径方向に拡縮変
    位可能な複数個のセグメントにより構成してなる加硫成
    形金型をもってタイヤを加硫成形するに当たり、 上下の側壁成形部および上下のそれぞれのトレッド成形
    部をともに相互の限界位置まで近接変位させた後、一の
    カムリングをもって、全てのセグメントを、側壁成形部
    に対して同時に縮径変位させることを特徴とするタイヤ
    の加硫成形方法。
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