JP5417155B2 - 円筒ゴム用成形型及び円筒ゴム成形方法 - Google Patents

円筒ゴム用成形型及び円筒ゴム成形方法 Download PDF

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本発明は、内側から加圧膨張される円筒ゴムを外囲して受止めるべく、軸心方向の一端部が軸心方向で一端に寄るほど径が小さくなるように縮径され、かつ、前記一端部の最端が径外側に折り返されるアンダーカット面を有して一端窄まり筒形の成形面を持つ円筒ゴム用成形型に関するものである。
トラックやバス等の車両に用いられる空気ばねは、いわゆるローリングダイヤフラム構造を採るものが主流であり、例えば、特許文献1(図1)や特許文献2(図1)において開示されたものが知られている。このトラック・バス用の空気ばねに用いられるダイヤフラムは、単品では、特許文献1の図3や特許文献2の図2で示されるように、軸心方向長さが径方向長さに比べてかなり長く、かつ、片側の端部又は両端が絞られた先窄まり状の円筒形を呈するのが一般的である。
上述のような先端窄まり状の円筒ゴムを製作するには、成形型に入れられた未加硫の円筒ゴム(補強繊維入りゴムが多い)を、その内側に配置されているブラダ(ゴムバッグ)を加熱しながら膨らますことで成形型の成形面に押え付け、それによって形状の成形並びに加硫する方法が採られる。このような技術例としては、特許文献3に示される「空気ばね用ダイヤフラムの加硫金型」や、特許文献4に示される「タイヤまたは空気ばねの加硫のためのゴム製加熱ブラダ」等において周知されている。
空気ばね用ダイヤフラムを成形するための従来の金型Cは、図5に示すように、大別して上型21、中間型22、分割型23、下型24から構成されており、分割型23は3個の円弧型23aを周方向に配置して構成されている。各円弧型23aを作用位置と退避位置とに駆動開閉移動させる開閉装置25が計3組装備されており、各開閉装置25は、流体圧シリンダ26と平行リンク機構27とを有して構成されている。つまり、下端部が下端に寄るほど径が小さくなるように縮径され、かつ、下端部の最端が径外側に折り返されるアンダーカット面23bを有する構造であるから、例えば「リング状の型を単純に上下方向に動かしての脱型操作」が不可能であり、従って、周方向に3分割してそれぞれの円弧型23aを径外方上方に移動させることで型抜きが行えるように構成されていた。
しかしながら、上記従来構造の成形型Cでは、部品点数が多く、かつ、高い仕上げ精度が要求されるものであり、型構造が複雑になるとともに、アンダーカット面23bが周方向に分断されていることから不良率の点でも不利となっていた。つまり、次の1.〜4.のような問題があり、改善の余地が残されているものであった。
1.ダイヤフラムの拡径部分には少なくとも2以上の分割金型が必要であり、組み合わせたときに円形を保持しなければならず高い加工精度が必要である。2.分割型の金型(下型)へのセット並びに分離を行うには専用の開閉装置(シリンダー等)が必要であり、設置スペースやコストの点で不利である。3.下型へのセット時に分割型の位置ズレが生じた場合には、ダイヤフラムの拡径部を分割型と下型とで挟み込んで潰すおそれがある。4.ダイヤフラムにおける分割型の部分には縦方向(ダイヤフラム軸心方向)の分割面(型割スジ)が形成されて外観品質に悪影響を及ぼすおそれがある。
特開2006−071045号公報 特開2006−264204号公報 特開2000−052348号公報 特開平9−123175号公報
本発明の目的は、成形型のさらなる工夫により、前記問題1.〜4.が改善、即ち、分割型による高い加工精度並びに分割型の開閉装置が必要であって高コストで設置スペースが嵩むとともに、分割型の開閉に伴う位置ズレによる不良品発生のおそれがあったり、外観に悪影響をお及ぼす分割面が生じるといった従来の不都合を解消し、構造の簡素化や廉価化、並びに不良率低減や外観向上が可能となる改善された円筒ゴム用成形型並びに円筒ゴム成形方法を提供する点にある。
請求項1に係る発明は、内側から加圧膨張される円筒ゴムDを外囲して受止めるべく、軸心P方向の一端部13が軸心P方向で一端に寄るほど径が小さくなるように縮径され、かつ、前記一端部13の最端が径外側に折り返されるアンダーカット面3bを有して一端窄まり筒形の成形面Mを持つ円筒ゴム用成形型において、
製品としてはビード部となる前記一端部13の最端を形成するための一端側端型4と、前記アンダーカット面3bの基端又はそこより若干前記一端側に寄った箇所から軸心P方向の他端を外囲する他端側型1,2と、前記一端側端型4と前記他端側型1,2との間における前記アンダーカット面3bを備えるリング状のアンダーカット型3とを有して成り、
前記アンダーカット型3の最小径部分の内径が、前記他端側型1,2の最大径部分の円筒ゴムDが弾性縮小変形可能な最小の外径以上の寸法に設定されていることを特徴とするものである。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の円筒ゴム用成形型において、前記他端側型1,2の他端部1が軸心P方向で他端に寄るほど径が小さくなるように縮径される他端縮径面tsを有していることを特徴とするものである。
請求項3に係る発明は、内側から加圧膨張される円筒ゴムDを外囲して受止めるべく、軸心P方向の一端部13が軸心P方向で一端に寄るほど径が小さくなるように縮径され、かつ、前記一端部13の最端が径外側に折り返されるアンダーカット面3bを有して一端窄まり筒形の成形面Mを持つ成形型Aを用いて円筒ゴムを成形する円筒ゴム成形方法において、
前記成形型Aとして、製品としてはビード部となる前記一端部13の最端を形成するための一端側端型4と、前記アンダーカット面3bの基端又はそこより若干前記一端側に寄った箇所から軸心P方向の他端を外囲する他端側型1,2と、前記一端側端型4と前記他端側型1,2との間における前記アンダーカット面3bを備えるリング状のアンダーカット型3とを有するものを用意し、
円筒ゴムDが内側から加圧膨張されて前記成形面Mに押付けられての成形後における脱型工程には、成形後の円筒ゴムDにおける前記他端側型1,2が脱型された露出部分Drを弾性縮径変形させることにより、前記アンダーカット型3を前記軸心P方向に移動させて前記露出部分Drをやり過ごして脱型させる強制脱型工程が含まれていることを特徴とするものである。
請求項4に係る発明は、請求項3に記載の円筒ゴム成形方法において、前記成形型Aにおける前記他端側型1,2として、その他端部が軸心P方向で他端に寄るほど径が小さくなるように縮径される他端縮径面tsを有するものが用いられることを特徴とするものである。
請求項1の発明によれば、詳しくは実施形態の項にて説明するが、従来では周方向に分割された分割型を用いて成形されていたアンダーカット面を、円筒ゴムの弾性を活かして強制脱型させるという発想の転換により、リング状のアンダーカット型で成形させることが可能になった。それにより、型加工が単純化され、付帯設備も不要となり、成形型の構造簡単化、コストダウン、設備スペースの削減が可能になるとともに、分割型どうしの位置ズレに起因した円筒ゴム下端部の挟み込みや潰れのおそれがなく、不良率の低減効果が得られる上、軸心方向の型割り面が無くなるので、円筒ゴムの製品としての外観向上に寄与できるようになる。
その結果、分割型による高い加工精度並びに分割型の開閉装置が必要であって高コストで設置スペースが嵩むとともに、分割型の開閉に伴う位置ズレによる不良品発生のおそれがあったり、外観に悪影響をお及ぼす分割面が生じるといった従来の不都合を解消し、構造の簡素化や廉価化、並びに不良率低減や外観向上が可能となる改善された円筒ゴム用成形型を提供することができる。このような効果は、請求項2のように他端縮径面を有する両端先窄まり形状の円筒ゴム用の成形型でも得ることができる。
請求項3の発明によれば、請求項1の発明による効果と同等の効果を得る円筒ゴム成形方法を提供することができる。また、請求項4の発明によれば、請求項2の発明による効果と同等の効果を得る円筒ゴム成形方法を提供することができる。
円筒ゴム用成形型の概略構造を示す断面図(実施例1) (a)は未加硫円筒ゴムを示す断面図、(b)はセット工程を示す作用図 円筒ゴム成形方法の作用図を示し、(a)は成形工程、(b)は主脱型工程 (a)は強制脱型工程を示す作用図、(b)は成形後の円筒ゴムの半断面図 従来の円筒ゴム用成形型の概略構造を示す断面図
以下に、本発明による円筒ゴム用成形型及び円筒ゴム成形方法の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。
〔実施例1〕
図1にトラック・バスに好適に用いられる空気ばね用ダイヤフラムを成形する円筒ゴム用成形型A(以下、単に「成形型A」と略称する)の断面図が示されている。この成形型Aは、上型(他端側型の一例)1、中型(他端側型の一例)2、アンダーカット型3、下型(一端側端型の一例)4、及び押え治具5を備えて略円筒形状のものに構成されている。押え治具5は、アンダーカット型3を下型4に固定するためのものである。上型1、中型2、下型4には、加熱用の蒸気を通す環状通路1t,2t,4tが形成されいる。
成形型Aは、上型1の内面1a、中型2の内面2a、アンダーカット型3の内面3aと下天井面であるアンダーカット面3b、及び下型4の頂周面4aによって成る成形面Mを有している。つまり、内側から加圧膨張される円筒ゴムDを外囲して受止めるべく、軸心P方向の下端部(一端部の一例)が軸心P方向で下端(一端)に寄るほど径が小さくなるように縮径される一端縮径面isを持ち、かつ、下端部(一端部)の最端が径外側に折り返されるアンダーカット面3bを有するとともに、軸心P方向の上端部(他端部)が上端(他端)に寄るほど径が小さくなるように縮径される他端縮径面tsを持って両先端窄まり筒形の成形面Mを持っている。円筒ゴムDは成形型Aによる型成形により、製品としての空気ばね用ダイヤフラムとなる。
リング状のアンダーカット型3は、下型4の上面4bに形成されている上向き開放状の環状溝6に嵌合する下方突出状のリング凸条7を有しており、それら環状溝6とリング凸条7との嵌合により、アンダーカット型3を位置決め状態で下型4に組込みできるように構成されている。アンダーカット型3には、下型4の上面4bとこれと同高さレベルでリング凸条7に周方向で部分的に径内側に食い込む状態の押え上面7aが形成されるとともに、下型4の押え上面7aに上下方向で対応する位置には、径内側方向に食い込む状態の横凹入部8が形成されている。
押え治具5は、下型4の上面4b及び押え上面7aに亘る長さの上アーム部5A、及び横凹入部8に挿入可能な下アーム部5Bとを備えており、軸心P周りで均等角度ごとの複数箇所に配備される。押え治具5は、リング凸条7が環状溝6に嵌って下型4にアンダーカット型3が配置されている状態においての横移動により、上アーム部5Aが上面4b及び押え上面7aに、かつ、下アーム部5Bが横凹入部8にそれぞれ位置するように嵌め込むことにより、アンダーカット型3を上方に抜け出ないように下型4に組付けることができる。従って、押え治具5を図1に示す状態から軸心Pに関する径外側への横移動(離脱移動)により、アンダーカット型3を上方移動させて下型4から取外すことができる。
次に、円筒ゴム成形方法について説明する。まず、図2(a)に示すように、下端部が下拡がりし、かつ、上端部がやや縮径されている略円筒形状で未加硫の円筒ゴム(グリーンと呼ばれる)Dを用意する。図2(b)に示すように、未加硫の円筒ゴムD及びブラダBを成形型Aに組み込んでセットするセット工程を行う。円筒ゴムDは、その上端部(製品としては上ビード部となる)12が上部装着治具Jを用いて上型1に係止固定され、かつ、その下端部(製品としては下ビード部となる)13がアンダーカット型3と下型4との間に挟み込まれる状態で成形型Aに装着される。上下中央からやや下側部位が大きく括れる略円筒形状のブラダBは、その上端部11が上部装着治具Jを用いて円筒ゴムDの下となる位置関係で上型1に係止固定され、かつ、その下端部14が下部装着治具Kを用いて下型4の上拡がり傾斜側周面4cに載置される状態でセットされる。
上部装着治具Jは、未加硫の円筒ゴムDの上端部12を保持するための上治具部9と、ブラダBの上端部11を保持する下治具部10とから成る。上治具部9は、上型1の段付上端内面部1bに嵌合される。図示及び符記は省略するが、下治具部10はブラダBの上端部11を上下に挟み込む下保持ケースと、上保持ケースと、これら上下の保持ケースどうしを一体化するボルト等の螺着手段とから構成されている。図示及び符記は省略するが、下部装着治具Kは、ブラダBの下端部14を上下に挟み込む下挟持ケースと、上挟持ケースと、これら上下の挟持ケースどうしを一体化するボルト等の螺着手段とから構成されている。
次に、ブラダBを膨張させて円筒ゴムDをその軸心P方向の中央部から拡張させ、図3(a)に示すように、円筒ゴムDを成形型Aの成形面Mに押付けて成形させる成形工程を行う。この成形工程においては、成形面Mに押付けられた円筒ゴムDは、それによって加熱されて加硫されるようにもなるので「加硫工程」とも言う。この成形工程により、加硫されて製品としての形状になった円筒ゴムDに成形される。尚、図2(b)と図3(a)においては、簡単のため上型1及び中型2の図示を省略してある。
加硫工程が終わると、円筒ゴムDを成形型Aから取外す主脱型工程を行う。主脱型工程では、図3(b)に示すように、加硫後の円筒ゴムDをアンダーカット型3と共に下型4から取外すことが行われる。これは、ブラダBによって円筒ゴムDが強制膨張成形されてその下端部が一端縮径面isに沿う形状になることにより、アンダーカット型3が成形加硫後の円筒ゴムDの下端部に挟まれ、それら両者3、Dが一体化されたような状態になるからである。
主脱型工程の次は、アンダーカット型3を円筒ゴムDから取外す強制脱型工程が行われる。円筒ゴムDはゴムであって弾性縮径変形が可能であることから、図4(a)に示すように、円筒ゴムDを強制的に弾性縮径変形させ、それからアンダーカット型3を相対的に上方移動させて円筒ゴムDから抜き出すことが可能になる。これは、アンダーカット型3の最小径部分の内径d3が、中型2の最大径部分の円筒ゴムDが弾性縮小変形可能な最小の外径dm以上の寸法に設定されていることから可能となる技術である。図4(a)に示す円筒ゴムDの中型2部分の径dtは、最小部分の内径d3より小さく、かつ、最小外径dmよりも大きいもの(d3>dt>dm)として描いてある。つまり、円筒ゴムDにおける中型2による成形部分が、アンダーカット型3をやり過ごせるまで弾性縮径変形できることである。
アンダーカット型3が取外されて縮径手段も外された円筒ゴムDは、自身の持つ弾性によって成形された形状に復元(拡径)され、図4(b)に示す製品としての円筒ゴムDが出来上がる。従って、強制脱型工程から所定時間を経た円筒ゴムDは製品としてのトラック・バス用円筒ゴムとして出荷されて行くのである。尚、主脱型工程と強制脱型工程とを総称して「脱型工程」と定義することができる。
つまり、円筒ゴムDが内側から加圧膨張されて成形面Mに押付けられての成形後における脱型工程には、成形後の円筒ゴムDにおける上型1及び中型2(他端側型1,2)が脱型された露出部分Drを弾性縮径変形させることにより、アンダーカット型3を軸心P方向に移動させて露出部分Drをやり過ごして脱型させる強制脱型工程が含まれているのである。
つまり、ブラダBによって内側から加圧膨張される円筒ゴムDを外囲して受止めるべく、軸心P方向の(下端部)一端部が軸心P方向で下端(一端)に寄るほど径が小さくなるように縮径され、かつ、下端部(一端部)の最端が径外側に折り返されるアンダーカット面3bを有して下端(一端)窄まり筒形の成形面Mを持つ成形型Aを用いて円筒ゴムDを成形する円筒ゴム成形方法である。そして、成形型Aとして、下端(一端)部13の最端を形成するための下端(一端)側端型である下型4と、アンダーカット面3bの基端又はそこより若干一端側に寄った箇所から軸心P方向の他端(上端)を外囲する他端側型である上型1及び中型2と、一端側端型である下型4と他端側型1との間におけるアンダーカット面3bを備えるリング状のアンダーカット型3とを有するものを用意し、円筒ゴムDが内側から加圧膨張されて成形面Mに押付けられての成形後における脱型工程には、成形後の円筒ゴムDにおける上端(他端)側型である上型1及び中型2が脱型された露出部分Drを弾性縮径変形させることにより、アンダーカット型3を軸心P方向に移動させて露出部分Drをやり過ごして脱型させる強制脱型工程が含まれている円筒ゴム成形方法である。
本発明による円筒ゴム用成形型Aにおいては、従来では周方向に3分割された分割型を用いて成形されていたアンダーカット面3bを、円筒ゴムDの弾性を活かして強制脱型させるという発想の転換により、リング状のアンダーカット型3で成形させるようにできたので、次のような利点が得られる。即ち、型加工(金型加工)が単純化されるとともに付帯設備(図5に示す開閉装置25等)が不要となり、成形型の構造簡単化、コストダウン、設備スペースの削減が可能になる(前述の課題1.と2.とが解消される)。そして、未加硫の円筒ゴムDを成形型Aにセットする際の分割型どうしの位置ズレに起因した円筒ゴム下端部の挟み込みや潰れのおそれがなく、不良率の低減効果が得られる(前述の課題3.が解消される)。加えて、縦方向(軸心P方向)の型割り面が無くなるので、円筒ゴムDの製品としての外観向上に寄与できるものとなる(前述の課題4.が解消される)。つまり、品質、コスト、商品美観のいずれにおいても有利なものとなっている。
〔別実施例〕
実施例1では上端部も縮径される両端縮径タイプの円筒ゴムDを作る成形型Aを紹介したが、上端部(他端部)が縮径されずストレート(又はほぼストレート)な円筒形を有する下端(一端)縮径タイプの円筒ゴム用成形型や円筒ゴム成形方法でも良い。
1 他端側型(上型)
2 他端側型(中型)
3 アンダーカット型
3b アンダーカット面
4 一端側端型
13 一端部
A 成形型
D 円筒ゴム
Dr 露出部分
M 成形面
P 軸心
ts 他端縮径面

Claims (4)

  1. 内側から加圧膨張される円筒ゴムを外囲して受止めるべく、軸心方向の一端部が軸心方向で一端に寄るほど径が小さくなるように縮径され、かつ、前記一端部の最端が径外側に折り返されるアンダーカット面を有して一端窄まり筒形の成形面を持つ円筒ゴム用成形型であって、
    製品としてはビード部となる前記一端部の最端を形成するための一端側端型と、前記アンダーカット面の基端又はそこより若干前記一端側に寄った箇所から軸心方向の他端を外囲する他端側型と、前記一端側端型と前記他端側型との間における前記アンダーカット面を備えるリング状のアンダーカット型とを有して成り、
    前記アンダーカット型の最小径部分の内径が、前記他端側型の最大径部分の円筒ゴムが弾性縮小変形可能な最小の外径以上の寸法に設定されている円筒ゴム用成形型。
  2. 前記他端側型の他端部が軸心方向で他端に寄るほど径が小さくなるように縮径される他端縮径面を有している請求項1に記載の円筒ゴム用成形型。
  3. 内側から加圧膨張される円筒ゴムを外囲して受止めるべく、軸心方向の一端部が軸心方向で一端に寄るほど径が小さくなるように縮径され、かつ、前記一端部の最端が径外側に 折り返されるアンダーカット面を有して一端窄まり筒形の成形面を持つ成形型を用いて円筒ゴムを成形する円筒ゴム成形方法であって、
    前記成形型として、製品としてはビード部となる前記一端部の最端を形成するための一端側端型と、前記アンダーカット面の基端又はそこより若干前記一端側に寄った箇所から軸心方向の他端を外囲する他端側型と、前記一端側端型と前記他端側型との間における前記アンダーカット面を備えるリング状のアンダーカット型とを有するものを用意し、
    円筒ゴムが内側から加圧膨張されて前記成形面に押付けられての成形後における脱型工程には、成形後の円筒ゴムにおける前記他端側型が脱型された露出部分を弾性縮径変形させることにより、前記アンダーカット型を前記軸心方向に移動させて前記露出部分をやり過ごして脱型させる強制脱型工程が含まれている円筒ゴム成形方法。
  4. 前記成形型における前記他端側型として、その他端部が軸心方向で他端に寄るほど径が小さくなるように縮径される他端縮径面を有するものが用いられる請求項3に記載の円筒ゴム成形方法。
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