JP2003018973A - ドレッシング調味料並びにワサビ煮加工食品 - Google Patents

ドレッシング調味料並びにワサビ煮加工食品

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JP2003018973A
JP2003018973A JP2002087633A JP2002087633A JP2003018973A JP 2003018973 A JP2003018973 A JP 2003018973A JP 2002087633 A JP2002087633 A JP 2002087633A JP 2002087633 A JP2002087633 A JP 2002087633A JP 2003018973 A JP2003018973 A JP 2003018973A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】自然のままワサビダイコンの香り、辛み成分を
閉じこめたドレッシング又はドレッシングタイプ調味料
並びにワサビ煮加工食品を提供する。 【解決手段】ワサビダイコンを0.5mmから2.5m
m角の大きさに裁断、粉砕し、又はすり下ろす。これ
を、食酢、食用植物油、調味料に素早く混合して、攪拌
機で1分間攪拌する。その後、水を加えさらに1分間攪
拌する。これを消毒した瓶に詰めて、80℃から90℃
の温度で20分間、熱殺菌して蓋をしっかり閉める。熱
殺菌後、最高温度15℃から最低温度5℃の中に2、3
日おき、油層、水分層に分離したドレッシング又はドレ
ッシングタイプ調味料である。ワサビ煮原材料がはいっ
た瓶を最高温度15℃から最低温度5℃の中におくと中
身が上から油層、水分層に分離して油層の部分は固ま
る。この状態で中に詰めてあるワサビ煮を取り出して瓶
詰め、脱気包装、真空包装詰めにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、ワサビダイコンを
含有するドレッシング又はドレッシングタイプ調味料並
びにワサビ煮加工食品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】山葵は、野菜・山菜博物事典(草川 俊
著 東京常出版)によるとワサビア・ジャポニカと言
い、原産地は日本、中国であり野生している。日本での
主な産地として、伊豆(天城)、長野(穂高)、東京
(奥多摩)が三大産地である。生育環境として、水温摂
氏5℃から18℃で生育するが、9℃から12℃が理想
的である。18℃以上では生育が止まり、病害が起こ
る。山葵の辛味成分は、繊維細胞中の配糖体ミニグリン
が砕かれてアリルカラシ油などになる。辛みの取り出し
は根茎の茎の方から細かいおろし金で素早くすり下ろす
ことがこつとされる。また少量の白砂糖と混ぜると効き
目が向上する。効用として、防腐殺菌作用、消化促進、
食欲増進などがある。
【0003】日本人の食生活になじみの深い、高級な山
葵をドレッシングにすることが試みられているが、香り
や辛みが短時間で揮発し、いわゆる気が抜けてしまう。
これを解決する先行技術として、特開平9−65853
があり、これには、マイクロカプセルを用いたドレッシ
ングが記載されている。すなわち、香気成分の抽出から
始まり、食用ゲル化剤を含むペースト液を作り、製粒、
粒子の硬化、粒子の乾燥とたくさんの作業、工程と時間
を必要としている。特開平7−140では原料ワサビを
減圧加熱処理して該原料ワサビにこの除去された水分に
置き換えて溶媒に溶解された香辛成分を浸透させる工程
の記載がある。特開平8−89208では香り、辛み成
分を長期間安定させるためにワサビ類にビタミンE,ビ
タミンCを併せて添加することによる安定方法である。
【0004】乾物を原材料にした加工食品につくだ煮が
あり、つくだ煮は水産物、農産物、畜産物またはこれら
の加工品を原材料として、醤油、水飴、砂糖、食塩など
の調味料を使用して煮熟して濃厚な調味をほどこし、夏
期でも1ヶ月くらい保存性を付与した調味加工食品であ
る。ワサビダイコンはレフォールとも呼ばれ、西洋料理
(特に肉料理)によく使われるが、農産物、海産物の加
工食品は多くはない。近年の多様化した食生活の中で様
々な嗜好の食品が望まれている。また、わさび漬け、ワ
サビの粕漬けは良く知られている。近年食品添加物とし
て香料抽出物製剤(商品名 マスタードOMO350)
などを用いた食品も開発されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】多様化した食品素材に
対してドレッシング又はドレッシングタイプ調味料は多
くの種類がある。その中でワサビダイコンの香り、辛み
成分を含有した、ドレッシング又はドレッシングタイプ
調味料は多くはない。ワサビダイコンの香り、辛み成分
はカラシ油類である。カラシ油類は揮発性が高く水や熱
に弱く、不安定である。このため水分の多いドレッシン
グ又はドレッシングタイプ調味料の中に、どのようにし
て香り、辛み成分を閉じこめるかが、問題である。
【0006】ワサビダイコンそのものの素材の香り、辛
み成分を染み込ませたワサビ煮はない。ワサビダイコン
の香り、辛み成分はカラシ油類である。カラシ油類は揮
発性が高い上、水や熱に弱く不安定である。食品添加物
を使用せず、いかにしてワサビ煮に染み込ませるかが問
題である。
【0007】本発明では、従来マイクロカプセルの中に
香気成分を封入してドレッシング又はドレッシングタイ
プ調味料を作っているが、近年多様化した食品素材の中
で、なるべく人工添加剤を加えない、自然のままのドレ
ッシング又はドレッシングタイプ調味料を提供すること
を目的とする。本発明は、ワサビダイコンを用いて自然
素材の持つ、香り、辛み成分を長期間染み込ませたワサ
ビ煮を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、高級なワサビ
にかえて、ワサビダイコンを用いることにより、ドレッ
シング又はドレッシングタイプ調味料並びにワサビ煮加
工食品を提供することである。ワサビダイコンは、日本
食品標準成分表によるとフィンランド原産、アブラナ科
の多年草で、日本には明治初期、アメリカを経由して導
入されたが、あまり普及しなかった。北海道地方では野
生化したワサビダイコンが畑や田の畦道に自生してい
る。ワサビダイコンの直根は特有の辛味と香気を持って
いるために、近年香料原料として根茎を粉末したものを
粉ワサビやかす漬けなどに使用している。根茎に含有さ
れる辛みの成分はアリルカラシ油、フェニルエチルカラ
シ油、フェニルプロピルカラシ油などである。ワサビ又
はワサビダイコンの成分を表1、2に示す。
【0009】
【表1】
【0010】
【表2】
【0011】用いるワサビダイコンは生育年数の短いも
のでも長いものでも良いが、3年生から5年生のものが
最も良い。年数の若いものや、肥沃な土地で育った、ワ
サビダイコンよりも、肥料が少なくやせた土地で苦労し
て育ったワサビダイコンが好ましい。これは、堅くよく
しまっているので、裁断・粉砕・すり下ろすときに繊維
が簡単にすり切れないで、糸くず状に残るからである。
【0012】堀り上げ後水洗いし、皮付きのまま殺菌処
理する。この殺菌処理の条件は、沸騰した熱湯に5秒か
ら10秒間つけた後に、素早く15℃以下の冷水につけ
る。この条件により、ワサビダイコンを殺菌し、並びに
ワサビダイコンの香り、辛みなど成分の劣化を防止する
ことができる。
【0013】ドレッシングには、サラダドレッシング、
フレンチドレッシング、マヨネーズ等がある。日本農林
規格によると、マヨネーズは食酢、食用植物油、卵黄又
は卵用及び卵白、調味料、香辛料などを混合して、水中
油滴型に乳化した粘ちょうな半固形状のものをいう。サ
ラダドレッシングは食用植物油、食酢、かんきつ類の果
汁又は卵黄及び卵白、デンプン糊、調味料、香辛料、乳
化剤、粘ちょう剤などを混合して、水中油滴型に乳化し
た粘ちょうな半固形体状のものをいう。フレンチドレッ
シングは、食用植物油、食酢、調味料、香辛料、乳化
剤、粘ちょう剤などを混合した、やや粘ちょうな、乳化
液状のもの、又は分離液状のものをいう。ガイドライン
によるとドレッシングタイプ調味料、ただし、脂質3%
未満のものにあっては、ドレッシングタイプ調味料(ノ
ンオイル)という。
【0014】ワサビダイコンを、これらのドレッシング
に対して5wt%から20wt%、好ましくは10wt
%から15wt%加える。この範囲より少ないときは、
香り、辛みが薄くなり、多いときは、濃くなるが、個人
の好みもあり特に制限するものではない。ワサビダイコ
ンを0.5mmから2.5mm角の大きさに裁断、粉砕
し、又は0.5mm以下の大きさにすり下ろす。これに
食酢、食用植物油、調味料を素早く混合して、攪拌機で
1分間攪拌する。その後、水を加えさらに1分間攪拌す
る。調合する順番として1.食酢 2.食用植物油
3.調味料 4.水の順番が、香り、辛みが強い。調合
する順番を違えると香り、辛みが弱かったり消失したり
する。ワサビダイコンを用いたドレッシング又はドレッ
シングタイプ調味料を消毒した瓶に瓶詰めして、80℃
から90℃の温度で20分間、熱殺菌して蓋をしっかり
閉める。85℃で熱殺菌することが好ましい。熱殺菌
し、さらに脱気することはより好ましい。ワサビダイコ
ンの辛み成分(カラシ油類)は揮発性が高く、熱、水に
弱く食酢、食用植物油、調味料、水等の調合をしたら、
一気に熱殺菌を終了する。
【0015】ドレッシング、ドレッシングタイプ調味料
には水分を多く必要とする。アルカリイオン水は水道水
や井戸水を整水器に通して、そのまま電気分解した水な
どである。電気分解するとミネラル分を含んだアルカリ
イオン水と酸性の水が生まれる。ミネラルウォーターと
は農水省のガイドラインによると、ナチュラルウォー
ター、ナチュラルミネラルウォーター、ミネラルウ
ォーター、ボトルドウォーターの4種類に分類してい
る。いずれも食品衛生法に基づく加熱殺菌ろ過による除
菌が必要とされる。ボトルドウォータは電気分解などで
原水本来の成分を大きくかえたものをいう。このことか
らアルカリイオン水はボトルドウォーターの1種であ
る。
【0016】加える水として、飲用アルカリイオン水を
用いると、水道水を使用したときに比べ保存性が長く、
安定したドレッシング又はドレッシングタイプ調味料を
作ることができる。また、天然水、温泉水、鉱泉水を用
いることも好ましい。この場合、それぞれの水のミネラ
ル等による効用を含んだ、香り、辛みが安定したドレッ
シング又はドレッシングタイプ調味料を作ることができ
る。さらに、水道水を用いるときは、前日にバケツに水
を入れて一夜おいておく。通常言われているカルキの臭
いをとばして当日は沸騰させ、冷ましてから使用する。
このことにより、ワサビダイコンの香りとカルキの臭い
が混ざらない。
【0017】熱殺菌後、ドレッシング又はドレッシング
タイプ調味料を最高温度15℃から最低温度5℃の中に
2、3日おくとドレッシング又はドレッシングタイプ調
味料の中身が上から油層、水分層に分離する。好ましく
はこの温度が10℃以下であり、より好ましくは冷蔵庫
の中の5℃から8℃である。
【0018】ワサビダイコンをすり下ろして、繊維質が
糸くず状態になった0.5mm以下の大きさにして用い
たドレッシング又はドレッシングタイプ調味料も香り、
辛みは変わらない。0.5mmから2.5mm角の大き
さに裁断、粉砕したワサビダイコンを用いた方が、食感
がピリッとした辛みと鼻にツーンとする香りがした。
【0019】消毒済みの瓶に混合液を瓶詰めして熱殺菌
後、冷却してでき上がったドレッシング又はドレッシン
グタイプ調味料の状態を図1に示す。空気層(図1の
1),油層(図1の2)、水分層(図1の3)、沈殿層
(図1の4)に分離する。用いた0.5mmから2.5
mmの大きさのワサビダイコンが水分層の底に沈んでた
まる(図1の4)。油層の部分が寒天状に固まる(図1
の2)。固まった寒天状の中に、大きさ0.5mm以下
のワサビダイコンの粒子がある。
【0020】冷却して固まったドレッシング又はドレッ
シングタイプ調味料を27℃から30℃のお湯に4時間
浸して、油層の部分の状態を見たが変化はなかった。ま
た最高温度33℃から最低温度15℃の気温の中で、3
5日おいたが、油層の状態の変化はなかった。熱消毒
後、でき上がったドレッシング又はドレッシングタイプ
調味料をそのまま最高温度33℃から最低温度20℃に
35日置いた場合、上から油層、水分層に分離したが、
油層の部分は寒天状に固まらなかった。
【0021】寒天状に固まったものと固まらなかったも
のとで食味して比較した。その結果、固まったものは常
温で90日を過ぎても、香り、辛み成分の両方ともよく
変化はなかった。固まらないものは15日を過ぎると香
り辛み成分が薄くなっていった。20日を過ぎると香
り、辛みは感じられなくなった。
【0022】本発明のワサビ煮加工食品の製法は、ワサ
ビダイコンを0.5mmから2.5mm角の大きさに裁
断、粉砕し、または0.5mm以下の大きさにすり下ろ
し、これを食酢、食用植物油、調味料に素早く混合し、
攪拌機で1分間攪拌し、消毒した瓶に瓶詰めし、80℃
から90℃の温度で20分間、熱殺菌して蓋をしっかり
閉める。熱殺菌後、ドレッシング、ドレッシングタイプ
調味料を最高温度15℃から最低温度5℃の中に2〜3
日置くとドレッシング、ドレッシングタイプ調味料の中
身が上から油層、水分層に分離して油層の部分は固ま
る。この製法を利用することによって調味液中の塩分や
糖分、ワサビダイコンの香りと辛み成分などを原材料の
内部に十分に浸透させたワサビ煮加工食品ができる。
【0023】商品としてのつくだ煮が世の中に出された
のは安政から万延年間にかけてのことらしく、つくだ煮
の歴史は古い。近年は塩分濃度の高い、塩辛い味から薄
い味になっている。また、アミノ酸、グルタミン酸ナト
リウムなどの化学調味料によってその味も複雑化してき
た。つくだ煮は水産物、農産物、畜産物またはそれらの
加工品を原材料として、醤油、水飴、砂糖、食塩などの
調味料を使用して煮熟して濃厚な調味を施して夏期でも
1ヶ月くらい保存性を付与した調味加工食品である。塩
分濃度や糖分濃度を高くすることにより保存効果もかな
り大きい。つくだ煮の原材料としては乾燥原材料と生鮮
原材料の2種類があるが生鮮原材料の場合は水分が多い
為、そのためほとんどのつくだ煮に乾燥原材料が使用さ
れている。いかなる食品であっても脱水されたものの方
が保存性が高いことは言うまでもないがつくだ煮は水分
の含有量が変敗の最大の要因である。一般に細菌は70
℃以上の高温には非常に弱く耐熱性を持っている特別な
菌をのぞいた場合、死滅する。
【0024】ワサビダイコンは、日本食品標準成分表に
よるとフィンランド原産、アブラナ科の多年草で、日本
にはアメリカを経由して導入されたが、あまり普及しな
かった。しかし、直根は特有の辛味と香気を持っている
ために、近年香料原料として根茎を粉末したものを粉ワ
サビやかす漬けなどに使用している。根茎に含有される
辛みの成分はアリルカラシ油、フェニルエチルカラシ
油、フェニルプロピルカラシ油などである。
【0025】ワサビ煮の原材料としては乾物が好まし
い。乾物としては、ワラビ、ゼンマイ、ふき、つわぶ
き、(山菜類)椎茸、キクラゲ、ナメコ(キノコ類)シ
ラス干し、ちりめんじゃこ(小魚類)昆布、ワカメ、ひ
じき、昆布巻き(海草類)かずのこ(魚卵類)アワビ、
シジミ、アサリ、貝柱、貝ひも(貝類)干し鱈、たこ、
いか、干しエビ、くらげ、山ウド、かんぴょう、干し大
根、切り干し大根、タケノコ、しな竹、銀杏などがあ
る。ワサビ煮の原材料を1品目にかえて、他品目の原材
料を瓶に一緒に入れて同製法でワサビ煮を製造すると様
々な味のワサビ煮を味わえる。
【0026】ワサビ煮の原材料として、牛肉、牛タン、
豚肉、豚レバーを用いることができる。これらの少なく
とも一つを、熱湯で2,3分ゆで薄くスライスまたはこ
まぎれにして瓶に詰める。15wt%から25wt%の
ワサビダイコンを加える。肉類のくせにより加えるワサ
ビダイコンの量を決める。
【0027】用いるワサビダイコンは年数の若いもので
も良いが、3年生から5年生のものが最も良い。年数の
若いものや、肥沃な土地で育った、ワサビダイコンより
も、肥料が少なくやせた土地で苦労して育った天然に近
いワサビダイコンが好ましい。これは、堅くよくしまっ
ているので、裁断・粉砕・すり下ろすときに繊維が簡単
にすり切れないで、糸くず状に残るからである。
【0028】堀り上げ後水洗いし、皮付きのまま殺菌処
理する。この殺菌処理の条件は、沸騰した熱湯に5秒か
ら10秒間つけた後に、素早く15℃以下の冷水につけ
る。この条件により、ワサビダイコンの殺菌並びにワサ
ビダイコンの香り、辛みなど成分の変化を防止すること
ができる。
【0029】ワサビ煮の原材料を消毒済みの瓶に詰め、
ワサビダイコンを10wt%から25wt%、好ましく
は15wt%から20wt%加える。この範囲より少な
いときは、香り、辛みが薄くなり、多いときは、濃くな
るが、個人の好みもあり特に制限するものではない。ワ
サビダイコンを0.5mmから2.5mm角の大きさに
裁断、粉砕し、または0.5mm以下の大きさにすり下
ろす。これに食酢、食用植物油、醤油を素早く混合し
て、攪拌機で1分間攪拌する。調合する順番として1.
食酢 2.食用植物油 3.醤油の順番が、香り、辛み
が強い。調合する順番を違えると香り、辛みが弱かった
り消失したりする。ワサビダイコンを用いた混合液を原
材料の入った瓶に瓶詰めして、80℃から90℃の温度
で20分間、熱殺菌を行い原材料を煮て、蓋をしっかり
閉める。85℃で熱殺菌することが望ましい。熱殺菌
し、さらに脱気することより好ましい。ワサビダイコン
の辛み成分(カラシ油類)は揮発性が高く、熱、水に弱
く食酢、食用植物油、醤油等の調合をしたら、一気に熱
殺菌をすます。
【0030】熱殺菌後、ワサビ煮の入った瓶を最高温度
15℃から最低温度5℃の中に2、3日おくとドレッシ
ング・ドレッシングタイプ調味料の中身が上から油層、
水分層に分離する。好ましくはこの温度が10℃以下で
あり、より好ましくは冷蔵庫の中の5℃から8℃であ
る。
【0031】冷却して油層の部分が固まったワサビ煮の
入った瓶を最高温度33℃から最低温度20℃の気温の
中で35日間置いたが、油層の状態の変化はなかった。
熱消毒後出来上がったワサビ煮の入った瓶をそのまま最
高温度33℃から最低温度20℃に35日間置いた場合
上から油層、水分層に分離したが油層の部分は寒天状に
固まらなかった。その結果、固まったものは常温で90
日を過ぎても、香り、辛み成分の両方とも良く、変化は
なかった。固まらないものは15日を過ぎるとかおり、
辛み成分は薄くなっていき、20日を過ぎると香り、辛
みは感じられなくなった。
【0032】ワサビ煮の入った瓶に混合液を瓶詰めして
熱殺菌後、冷却して出来たワサビ煮を取り出し、ワサビ
ダイコンの香りと辛味の染み込んだワサビ煮を瓶詰め、
脱気包装、真空包装する。
【0033】
【発明の実施の形態】本発明の解決手段に基づいて実施
の形態について記述する。3年生から5年生のワサビダ
イコンを用いて、食酢、食用植物油、調味料、水を混合
したものを温度80℃から90℃に加熱、消毒して密封
後、温度5℃の低温におくとワサビダイコンの香り、辛
み成分(カラシ油類)を封じ込めることを見出した。ワ
サビダイコンを用い混合したものを温度80℃から90
℃に加熱、(融解)することにより中に含まれる食用植
物油に香り、辛み成分(カラシ油類)が溶け込む。これ
を好ましくは15℃以下の低温におくことによって、食
用植物油及び、辛み成分(カラシ油類)が寒天状に固ま
る。例えば、温度5℃から8℃の冷蔵庫の中に混合した
ものを入れ、1時間経つと蜂蜜状に固まり始める。8時
間経過すると、油層の寒天状に固まった(凝固)部分は
逆さまにひっくり返しても、そのままの状態で、空気の
層ももれださない状態に固まる。この状態にすること
で、香り、辛みの成分(カラシ油類)を封じ込めること
ができる。
【0034】同様の製法で、市販されている粉ワサビを
用いて、混合してみたが、油層、水分層、沈澱層には分
離しなかった。温度8℃から5℃の冷蔵庫の中に入れた
ものは、全体が粘ちょうな半固形体に固まった。辛みは
維持できた。冷蔵庫に入れないで温度33℃から20℃
においたものは7日目から、辛みが薄れて、やがて消失
した。
【0035】冷却する温度が、5℃から8℃の低温の中
に置いたものは、香り、辛み成分を長日間封じ込め保有
することができた。それを取り出し、瓶を上下に振って
固まった油層と水分層を混ぜ合わせ、液状にして使用す
る。開栓後15日経過しても、香り、辛み成分は安定し
たままで変化はない。これに比べ、20℃を超える温度
に置いたものは、香り、辛み成分を長期間維持、保有で
きない。これらのものは開栓後2日目から、香り、辛み
成分が薄れて行き、7日目には、香り辛み成分は抜けて
しまった。冷蔵庫の中で、低温に置いたものは、油層部
分が寒天状に固まっているが、通常、上下に振って使用
するので支障はない。ワサビダイコンの香り、辛み成分
が寒天状に固まった部分は簡単に取り出すことができ
る。
【0036】ドレッシング調味料を作るのに用いた材料
は、食用植物油225cc、食酢225cc、調味料
(醤油)900cc、飲用アルカリイオン水1400c
cである。また、ドレッシングタイプ調味料を作る場合
は、食用植物油90cc、食酢225cc、調味料(醤
油)900cc、飲用アルカリイオン水1400ccで
ある。これらにワサビ(150〜350〜600g)、
ワサビダイコン(150〜350〜600g)又は粉ワ
サビ(150〜350〜600g)を加えた。
【0037】包接剤を用いるときは、リングデックスB
(環状オリゴ糖、シクロデキストリン、サイクロデキス
トリン)を、ドレッシングに対して1wt%から5wt
%、好ましくは2wt%から3wt%添加するという製
法で作った。上記のドレッシング組成で市販されている
包接剤(商品名:リングデックスB(環状オリゴ糖、シ
クロデキストリン、サイクロデキストリン、配合))1
00gを添加したドレッシング又はドレッシングタイプ
調味料を作り、香り、辛みをテストした。温度5℃から
8℃の冷蔵庫の中に入れ、低温においたものは、油層の
部分が寒天状に固まった。香り、辛みも同様の結果がで
た。
【0038】冷蔵庫に入れないで温度33℃から20℃
に置いたものは油層の部分は固まらない。香り、辛み
は、リングデックスBを添加しないものと比較すると、
添加しないものは、15日を過ぎると徐々に香り、辛み
が薄れていった。20日を過ぎると香り、辛みが感じら
れないようになった。リングデックスBを添加したもの
は25日まで香り、辛みがともによかった。30日を過
ぎると香り、辛みが薄くなり、35日を過ぎると香り、
辛みは感じられなくなった。
【0039】用いたワサビダイコンの粒子の状態によっ
て香り、辛みは変わらないが食感としては、1.裁断
2.粉砕 3.すり下ろしの順番で良好ある。水道水と
飲用アルカリイオン水の比較では、飲用アルカリイオン
水を用いた方が香りが安定した。冷蔵庫の中に入れて、
5℃から8℃の低温に置いたドレッシングの油層部分は
全て固まった。以下に実施例を示す。
【0040】
【実施例】〔実施例1〕ワサビダイコン350gを水洗
後、沸騰した熱湯に5秒間浸して殺菌した。その後15
℃以下の冷水に直ちにつける。これを、0.5mmから
2.5mmの大きさに、裁断して食酢225cc、食用
植物油225cc、調味料(醤油)900ccを加え、
攪拌機で1分間攪拌混合した。混合液に飲用アルカリイ
オン水又は、水1400ccを加え、攪拌機で1分間攪
拌混合した。消毒済みの瓶に混合液を瓶詰め後、温度8
0℃から90℃で20分間、熱殺菌を行った。栓をしっ
かり閉め、蓋を閉めた。これを温度5℃の冷蔵庫に14
時間入れて油層の部分を凝固させた。冷蔵庫から取り出
し、常温に置き、食感テストを行った。
【0041】食感テストをした人は、10代1名、20
代2名、40代2名、50代2名、70代1名の合計8
名であり、うち男性は10代、20代、50代の3名で
ある。保存条件は、瓶詰め、密封、室温33℃から15
℃である。香り、辛み成分の口に含んだときの食感のテ
ストを表3、表4に示した。
【0042】
【表3】
【0043】 食感1の評価 ● 香りが強すぎる ● 辛みが強すぎる ◎ 香りがちょうど良い ◎ 辛みがちょうど良い △ 香りが減じている △ 辛みが減じている × 香りがない × 辛みがない
【0044】
【表4】 食感2の評価 ◎ ピリッと来てツーンと来る ○ 少したってからピリッと来てツーンと来る ● ふわっとした香り、辛みが来る
【0045】〔実施例2〕ワサビダイコンを粉砕する以
外実施例1と同様に実施した。香り、辛み成分の口に含
んだときの食感のテストは表3と同様な結果を得た。表
4に示した。
【0046】〔実施例3〕ワサビダイコンをすり下ろす
以外実施例1と同様に実施した。香り、辛み成分の口に
含んだときの食感のテストは表3と同様な結果を得た。
表4に示した。
【0047】〔実施例4〕熱殺菌後の冷却温度が10℃
にした以外実施例1と同様に実施した。食感の結果を表
5に示した。
【0048】
【表5】
【0049】〔実施例5〕熱殺菌後の冷却温度が15℃
にした以外実施例2と同様に実施した。食感1の結果を
表6に示した。
【0050】
【表6】
【0051】〔比較例1〕ワサビダイコン350gを水
洗後、沸騰した熱湯に5秒間浸して殺菌した。その後1
5℃以下の冷水に直ちにつける。これを、0.5mmか
ら2.5mmの大きさに、裁断して食酢225cc、食
用植物油225cc、調味料(醤油)900ccを加
え、攪拌機で1分間攪拌混合した。混合液に飲用アルカ
リイオン水又は、水1400ccを加え、攪拌機で1分
間攪拌混合した。消毒済みの瓶に混合液を瓶詰め後、温
度80℃から90℃で20分間、熱殺菌を行った。栓を
しっかり閉め、蓋を閉めた。食感の結果を表7に示し
た。
【0052】
【表7】
【0053】〔比較例2〕ワサビダイコン350gを水
洗後、沸騰した熱湯に5秒間浸して、消毒後15度以下
の冷水に直ちにつける。これを、0.5mmから2.5
mmの大きさに、粉砕して食酢225cc、食用植物油
225cc、調味料(醤油)900ccを加え、攪拌機
で1分間攪拌混合する。混合液に飲用アルカリイオン水
又は、水1400ccを加え、攪拌機で1分間攪拌混合
する。消毒済みの瓶に混合液を瓶詰め後、温度80℃か
ら90℃で20分間、熱殺菌を行い栓をしっかり閉め、
蓋を閉める。食感1の結果を表7に示した。
【0054】〔比較例3〕ワサビダイコン350gを水
洗後、沸騰した熱湯に5秒間浸して、消毒後15℃以下
の冷水に直ちにつける。これを、0.5mm以下の大き
さにすりおろして、食酢225cc、食用植物油225
cc、調味料(醤油)900ccを加え、攪拌機で1分
間攪拌混合する。混合液に飲用アルカリイオン水又は、
水1400ccを加え、攪拌機で1分間攪拌混合する。
消毒済みの瓶に混合液を瓶詰め後、温度80℃から90
℃で20分間、熱殺菌を行い栓をしっかり閉め、蓋を閉
める。香り、辛み成分の口に含んだときの食感のテスト
を表7に示した。
【0055】〔実施例6〕ワサビダイコン350gを水
洗後、沸騰した熱湯に5秒間浸して、消毒後15℃以下
の冷水に直ちにつける。これを、0.5mmから2.5
mmの大きさに、さい断して食酢225cc、食用植物
油225cc、調味料(醤油)900ccを加え、攪拌
機で1分間攪拌混合する。混合液に普通の水道水140
0ccを加え、攪拌機で1分間攪拌混合する。消毒済み
の瓶に混合液を瓶詰め後、温度80℃から90℃で20
分間、熱殺菌を行い栓をしっかり閉め、蓋を閉める。熱
殺菌後の冷却温度を10℃にした。
【0056】〔実施例7〕ワサビダイコン350gを水
洗後、沸騰した熱湯に5秒間浸して消毒後15℃以下の
冷水に直ちにつける。これを、0.5mmから2.5m
mの大きさに、粉砕して食酢225cc、食用植物油2
25cc、調味料(醤油)900ccを加え、攪拌機で
1分間攪拌混合する。混合液に普通の水道水1400c
cを加え、攪拌機で1分間攪拌混合する。消毒済みの瓶
に混合液を瓶詰め後温度80℃から90℃で20分間、
熱殺菌を行い栓をしっかり閉め蓋を閉める。熱殺菌後の
冷却温度を10℃にした。
【0057】〔実施例8〕ワサビダイコン350gを水
洗後沸騰した熱湯に5秒間浸して、消毒後、15℃以下
の冷水に直ちにつける。これを、0.5mm以下の大き
さにすりおろして、食酢225cc、食用植物油225
cc、調味料(醤油)900ccを加え、攪拌機で1分
間攪拌混合する。混合液に普通の水道水1400ccを
加え、攪拌機で1分間攪拌混合する。消毒済みの瓶に混
合液を瓶詰め後、温度80℃から90℃で20分間、熱
殺菌を行い栓をしっかり閉め、蓋を閉める。熱殺菌後の
冷却温度を10℃にした。
【0058】〔実施例9〕実施例6から実施例8までの
水道水のかわりに飲用アルカリイオン水を用いて実施し
た。10日目の食感テストをおこない、水道水との香
り、辛みの比較テストを表8に示した。
【0059】
【表8】
【0060】 食感1の評価 ● 香りが強すぎる ● 辛みが強すぎる ◎ 香りがちょうど良い ◎ 辛みがちょうど良い △ 香りが減じている △ 辛みが減じている × 香りがない × 辛みがない
【0061】〔比較例4〕比較例1に置いて食用植物油
90ccにかえて用いて同様にした。食感1の結果を表
9に示した。 食油含有ドレッシング
【0062】
【表9】
【0063】 食感1の評価 ● 香りが強すぎる ● 辛みが強すぎる ◎ 香りがちょうど良い ◎ 辛みがちょうど良い △ 香りが減じている △ 辛みが減じている × 香りがない × 辛みがない
【0064】〔実施例10〕比較例1から比較例4に包
接剤(リングデックスB)を100g添加して作った。
食感1の結果を表10に示した。 食油含有ドレッシング 香り、辛み成分の安定度テスト
【0065】
【表10】
【0066】 食感1の評価 ● 香りが強すぎる ● 辛みが強すぎる ◎ 香りがちょうど良い ◎ 辛みがちょうど良い △ 香りが減じている △ 辛みが減じている × 香りがない × 辛みがない
【0067】〔実施例11〕実施例10において、さら
に熱殺菌後の冷却を10℃とした。食感1の結果を表1
1に示した。
【0068】
【表11】
【0069】 食感1の評価 ● 香りが強すぎる ● 辛みが強すぎる ◎ 香りがちょうど良い ◎ 辛みがちょうど良い △ 香りが減じている △ 辛みが減じている × 香りがない × 辛みがない
【0070】〔比較例5〕比較例1のワサビダイコンに
かえてワサビを用いて同様にした。食感1の結果を表1
2に示した。
【0071】食油含有ドレッシング 香り、辛み成分
の安定度テスト
【表12】
【0072】 食感1の評価 ● 香りが強すぎる ● 辛みが強すぎる ◎ 香りがちょうど良い ◎ 辛みがちょうど良い △ 香りが減じている △ 辛みが減じている × 香りがない × 辛みがない
【0073】〔比較例6〕比較例1のワサビダイコンに
かえて粉ワサビを用いて同様にした。食感1の結果を表
13に示した。
【0074】食油含有ドレッシング 香り、辛み成分
の安定度テスト
【表13】
【0075】 食感1の評価 ● 香りが強すぎる ● 辛みが強すぎる ◎ 香りがちょうど良い ◎ 辛みがちょうど良い △ 香りが減じている △ 辛みが減じている × 香りがない × 辛みがない
【0076】本発明のワサビ煮加工食品の、解決手段に
基づいて実施の形態について記述する。消毒済みの瓶
(200cc)にワサビ煮の原材料昆布15g、干しエ
ビ30g、貝柱70g、銀杏200g、シラス干し30
gをそれぞれ入れる。3年生から5年生のワサビダイコ
ン(350g)を用いて、食酢(225cc)食用植物
油(225cc)醤油(900cc)を混合したものを
それぞれの瓶に注入して、温度80℃〜90℃で20分
間加熱殺菌を行い、原材料を煮る。密封後、温度5℃の
低温に置くとワサビダイコンの香り、辛み成分の染み込
んだワサビ煮が出来ることが解明できた。水分の多い生
鮮原材料は半乾燥(一夜干し)程度乾燥させて瓶に入れ
る。原材料の水分が多いと混合液の味、ワサビダイコン
の香り、辛みが原材料の水分に邪魔されてなかなか染み
込まない。銀杏は少しつぶして味が染み込むようにす
る。乾燥原材料の場合も一度水に戻して使用することが
多いので十分水を切って染み込みやすい状態にすること
が大事である。出来上がったワサビ煮は水分の多いワサ
ビ煮であるから、素早く瓶詰め、脱気包装、真空包装に
て細菌などの混入を防ぐことができる。
【0077】冷却する温度5℃から8℃の低温の中に置
いたものは香り、辛み成分を長時間保有することが出来
た。開栓後15日経過しても香り、辛み成分は安定して
おり変化はなかった。冷蔵庫の中で、低温に置いたもの
は、油層部分が寒天状に固まる。これに比べ15度を超
える温度に置いたものは香り、辛み成分を長時間保有で
きない。これらのものは開栓後2日目から、香り、辛み
成分が薄れていき、7日目には香り、辛み成分は抜けて
しまった。
【0078】〔実施例12〕熱消毒済みの瓶200cc
入り容器に水に戻した昆布をしっかり水切りして2cm
の大きさに切って入れた。ワサビダイコン350gを水
洗後、沸騰した熱湯に5秒間浸して殺菌した。その後1
5℃以下の冷水に直ちにつける。これを、0.5mmか
ら2.5mmの大きさに、裁断して食酢225cc、食
用植物油225cc、醤油900ccを加え、攪拌機で
1分間攪拌混合した。昆布の入った瓶に混合液を瓶詰め
後、温度80℃から90℃で20分間、加熱殺菌を行い
原材料を煮て、栓をしっかり閉め、蓋を閉めた。これを
温度5℃の冷蔵庫に14時間入れて油層の部分を凝固さ
せた。凝固したのを確認して瓶の中のつくだ煮を取り出
した。これをつくだに専用の瓶に詰めた。これに混合し
た調味液を少量加えて蓋をした。ワサビダイコンの香
り、辛み成分が口に含んだとき、結果を表14の食感テ
ストに示した。
【0079】[実施例13]原材料の昆布を一夜干し程
度に乾燥させた椎茸にかえた以外、実施例1と同様にし
た。香り、辛み成分の口に含んだときの食感テストを表
14に示した。
【0080】[実施例14]原材料の昆布を干しエビに
かえた以外、実施例1と同様にした。香り、辛み成分の
口に含んだときの食感テストを表14に示した。
【0081】[実施例15]原材料の昆布を一夜干し程
度に乾燥させた貝柱にかえた以外、実施例1と同様にし
た。香り、辛み成分の口に含んだときの食感テストを表
14に示した。
【0082】[実施例16]原材料の昆布を少しつぶし
た銀杏にかえた以外、実施例1と同様にした。香り、辛
み成分の口に含んだときの食感テストを表14に示し
た。
【0083】[実施例17]原材料の昆布をシラス干し
にかえた以外、実施例1と同様にした。香り、辛み成分
の口に含んだときの食感テストを表14に示した。
【0084】[実施例18]原材料の昆布を切り干し大
根、タケノコ、エビ、貝柱、シラス干し、椎茸を混合し
たものにかえた以外、実施例1と同様にした。香り、辛
み成分の口に含んだときの食感テストを表14に示し
た。
【0085】[実施例19]熱消毒済みの瓶200cc
入り容器に、2分間から3分間熱湯でゆでた牛肉、牛タ
ン、豚肉、豚レバ−をこまぎれに切る。これを混ぜ合わ
せた原材料70gを瓶詰めする。ワサビダイコン470
gを水洗後、沸騰した熱湯に5秒間浸した。その後15
℃以下の冷水に直ちにつける。これを0,5mm以下の
大きさにすりおろして食酢225cc、食用植物油22
5cc、醤油900ccを加え、攪拌機で1分間攪拌混
合した。こまぎれ肉のはいった瓶に混合液をいれ瓶詰め
後、温度80℃から90℃で20分間熱殺菌を行い原材
料を煮る。栓をしっかり閉め蓋を閉めた。これを温度5
℃の冷蔵庫に14時間入れて油層の部分が寒天状に固ま
った。固まったのを確認して瓶の中を取り出し専用の瓶
に詰めた。これに混合した調味料を少量加えて蓋をし
た。ワサビダイコンの香り、辛み成分が口に含んだとき
の結果を表14に示した。
【0086】
【表14】
【0087】 食感1の評価 ● 香りが強すぎる ● 辛みが強すぎる ◎ 香りがちょうど良い ◎ 辛みがちょうど良い △ 香りが減じている △ 辛みが減じている × 香りがない × 辛みがない
【0088】
【発明の効果】ドレッシング又はドレッシングタイプ調
味料中にワサビダイコンを用いて、ワサビダイコンの香
り辛み成分が長日間安定したドレッシング又はドレッシ
ングタイプ調味料ができる。寒天状に固まった、香り、
辛み成分の部分を簡単に取り出すことができ、ドレッシ
ング又はドレッシング調味料の中にワサビ煮用の原材料
を入れることによりワサビダイコンの香り、辛み成分が
しみこんだワサビ煮を作ることが出来る。取り出した香
り、辛み成分と様々な食材を組み合わせることによりワ
サビ風味の新しい加工食品が生まれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】冷却してでき上がったドレッシング又はドレッ
シングタイプ調味料の状態を表した図である。
【符号の説明】
1.空気層 2.油層 3.水分層 4.沈殿層

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワサビダイコンを、ドレッシングに対し
    て5wt%から20wt%、好ましくは10wt%から
    15wt%加えてなる香りと辛み成分を含有したドレッ
    シング又はドレッシングタイプ調味料。
  2. 【請求項2】 ワサビダイコンがやせた土地で生育した
    3年生から5年生のものである請求項1に記載のドレッ
    シング又はドレッシングタイプ調味料。
  3. 【請求項3】 包接剤としてリングデックスB(環状オ
    リゴ糖、シクロデキストリン、サイクロデキストリン)
    を、ドレッシングに対して1wt%から5wt%、好ま
    しくは2wt%から3wt%添加する請求項1又は請求
    項2に記載の香りと辛み成分を含有したドレッシング又
    はドレッシングタイプ調味料。
  4. 【請求項4】 水を水道水にかえて飲用アルカリイオン
    水にし、ドレッシング又はドレッシングタイプ調味料に
    使用し、請求項1から請求項3に記載の香りと辛み成分
    を含有したドレッシング又はドレッシングタイプ調味
    料。
  5. 【請求項5】 ワサビダイコンを0.5mmから2.5
    mm角の大きさに裁断、粉砕し、又は0.5mm以下の
    大きさにすり下ろし、これを食酢、食用植物油、調味料
    に素早く混合し、攪拌機で1分間攪拌し、その後、水を
    加えさらに1分間攪拌し、消毒した瓶に瓶詰めし、80
    ℃から90℃の温度で20分間、熱殺菌し、最高温度1
    5℃から最低温度5℃、好ましくはこの温度が10℃以
    下であり、より好ましくは5℃から8℃である中に10
    時間から3日おき、ドレッシング又はドレッシングタイ
    プ調味料の中身が上から油層水分層に分離することから
    なる香りと辛み成分を含有した請求項1から請求項4の
    いずれかに記載のドレッシング又はドレッシングタイプ
    調味料の製造方法。
  6. 【請求項6】 ワサビダイコンを、ワサビ煮原材料に対
    して10wt%から25wt%加えてなる香りと辛み成
    分を含有したワサビ煮加工食品。
  7. 【請求項7】 瓶詰めした請求項1に記載のワサビ煮加
    工食品。
  8. 【請求項8】 脱気包装した請求項1に記載のワサビ煮
    加工食品。
  9. 【請求項9】 真空包装した請求項1に記載のワサビ煮
    加工食品。
  10. 【請求項10】 ワサビ煮原材料を詰めた容器に、ワサ
    ビダイコンを0.5mmから2.5mm角の大きさに裁
    断、粉砕し、または0.5mm以下の大きさにすり下ろ
    し、これを食酢、食用植物油、調味料に素早く混合し、
    攪拌機で1分間攪拌し、その後、消毒した瓶に瓶詰め
    し、80℃から90℃の温度で20分間、熱殺菌を行い
    原材料を煮て、密封後、最高温度15℃から最低温度5
    ℃、好ましくはこの温度が10℃以下であり、より好ま
    しくは5℃から8℃で10時間から3日おき、香りと辛
    み成分を染み込ませ含有することを特徴とする請求項1
    から請求項4の何れかに記載のワサビ煮加工食品の製造
    方法
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100709611B1 (ko) 2005-06-30 2007-04-20 한국식품연구원 조미 고추냉이, 이를 함유한 고추냉이 피클 및 고추냉이샐러드 드레싱의 제조방법
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