JP2008031055A - 酢酸を含有してなる摂取用組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明は、生活習慣病の予防や健康の維持・増進を目的とした体重制御効果に優れ、且つ、酢酸の刺激臭や酸味の低減された経口摂取しやすい摂取用組成物を提供することを課題とする。
【解決手段】 酢酸と環状オリゴ糖とを含有してなる摂取用組成物、望ましくは、酢酸を0.01質量%以上10質量%未満、より望ましくは0.1質量%以上5質量%未満含有し、無水物換算で、酢酸1質量部に対して環状オリゴ糖を10質量部以上を含有してなる摂取用組成物を提供することにより上記課題を解決するものである。
【選択図】 なし

Description

本発明は、酢酸と環状オリゴ糖とを含有してなる摂取用組成物に関し、詳細には、生活習慣病の予防や健康の維持・増進を目的とした摂取用組成物に関するものである。
近年、食生活や生活習慣の洋風化に伴い、高カロリー、高脂肪食を摂取する機会が増えて、肥満乃至標準体重を超過した過体重のヒトが増加している。なかでもメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)とよばれる内臓脂肪の蓄積過多のヒトの場合、高血圧や高脂血症などの生活習慣病の因子を有する状態が継続すると、心筋梗塞、脳卒中などの循環器系疾患やII型糖尿病などの重篤な疾患を発症するリスクが増大するといわれており、これらを回避するためにも、血中脂質や内臓脂肪を低減し、体重を制御(コントロール)することが、益々重要になってきている。
生活習慣病の予防や、健康の維持・増進のために、一般に栄養士によって提唱されている体重制御の方法としては、低カロリーまたは低脂肪養生法に加えて、適度な運動をすることが知られている。また、ダイエットを目的とした健康補助食品(例えば、特許文献1、特許文献2)や健康機器も多数提案されている。しかしながら、低カロリー食は風味が単調であり、それを実施する期間も長期にわたるために、時間経過と共に、ヒトによって拒絶される場合がある。また、健康補助食品にあっても、その味質や食感などに問題があり、これらを長期間継続することはできない場合などには、リバウンドがおこり、ダイエット開始前よりも、血中脂質や内臓脂肪が増加したり、体重を増加させる結果となってしまい、健康に障害がでる場合すら認められる。また、健康機器についても、その単独使用では十分なダイエット効果が得られていないのが現状である。
近年、ダイエット用の食品素材として酢酸が注目されており、摂取の際の障害となる特有の刺激臭を低減するための飲食物(例えば、特許文献3参照)や酢を使用した体脂肪合成抑制剤(例えば、特許文献4参照)、インスリン抵抗性改善剤(例えば、特許文献5)も提案されている。しかしながら、これらの飲食物も依然として、刺激臭や食感に問題があるものが多く、できるだけ少量の酢酸の摂取で、体重制御効果を得ることが可能で、かつ、酢酸の刺激臭や酸味を抑制した摂取しやすい組成物の開発が望まれている。
特開2003−125732号公報 特開2004−328771号公報 特開平6−335362号公報 特開2005−336143号公報 特開2002−193797号公報
本発明は、食品素材としての酢酸を利用する上で、生活習慣病の予防や健康の維持・増進を目的とした体重制御(本明細書を通じて、体重の制御とは体重増加の抑制及び/又は体重低減を意味する。)効果に優れ、且つ、酢酸の刺激臭や酸味の低減された経口摂取しやすい組成物を提供することを課題とする。
本発明者らは、上記課題を解決するために、酢酸の経口摂取に際して、糖質、とりわけ、オリゴ糖の利用に着目して鋭意研究してきた。その結果、意外にも、酢酸と環状オリゴ糖とを含有する組成物を経口的に摂取すると、酢酸又は環状オリゴ糖をそれぞれ単独摂取した場合と比較して、酢酸量が約2分の1乃至約800分の1の摂取で同等の以上の体重制御効果を得ることができることを見出し、本発明を完成した。さらに、本発明の組成物、とりわけ、その形態が、粉末、顆粒、錠剤などの固状物は、酢酸特有の刺激性酸臭、酸味が低減・緩和されることとなり、経口摂取する上で何ら支障なく、容易に摂取できることを見出し、本発明を完成した。加えて、本発明の組成物の経口摂取と超音波痩身促進具とを併用すると、より効果的に体重制御ができ、しかも、血中脂質も低減できることを見出して本発明を完成した。すなわち、本発明は、酢酸と環状オリゴ糖とを含有してなる摂取用組成物、望ましくは、酢酸を0.01質量%以上10質量%未満、さらに望ましくは、0.1質量%以上5質量%未満含有し、かつ、無水物換算で酢酸1質量部に対して環状オリゴ糖を10質量部以上含有してなる摂取用組成物を提供することにより上記課題を解決するものである。
本発明の摂取用組成物は経口摂取することにより、摂取した者の、内臓脂肪や血中脂肪はじめとする脂肪や血中の遊離脂肪酸量を、酢酸のみを摂取した場合に比して、少量の摂取で、より効果的に低減し、さらに、体重を低減することができる。また、当該組成物、とりわけ、固状の組成物は、酢酸の刺激臭や強い酸味が低減されているので、摂取しやすい組成物である。
本発明の摂取用組成物に使用する酢酸は、化学合成されたものでもよく、発酵法、酵素法で製造したものや、これらの製造物から抽出したものであっても良い。酢酸は、本発明の効果を妨げない限り、必ずしも精製または単離されたものを用いる必要はなく、未分離物としての形態、それらを部分精製、或いは、高度に精製したものであってもよく、米酢、玄米酢、黒酢、赤酢をはじめとする穀物酢、リンゴ酢、ブドウ酢、バルサミコ酢はじめとする果実酢のような食酢を使用してもよい。食酢には、酢酸だけでなく、必須アミノ酸であるリジン、フェニルアラニン、アラニン、メチオニン、ロイシン、アルギニン、グリシン、バリンは勿論、その他のアミノ酸や、クエン酸、リンゴ酸、コハク酸、乳酸、酒石酸などの有機酸、或いは、多糖類などが含まれており、これらの成分が酢酸の体重制御効果を増強するとともに、自身が、体重制御作用を有し、代謝促進作用や疲労回復作用も有しているので、本発明で使用する酢酸の給源として好ましく、とりわけ、それらの作用効果に優れた黒酢が望ましい。また、本発明の摂取用組成物に含まれる酢酸は、その少なくとも一部が塩の形態になっていてもよい。
本発明で使用する環状オリゴ糖としては、酢酸水溶液と混合してこれを粉末化した際、酢酸の保持力が高く、酢酸の刺激臭や酸味を低減することができ、且つ、酢酸の体重制御効果を増強できる環状オリゴ糖であれば制限はない。具体的には、α−サイクロデキストリン、β−サイクロデキストリン、γ−サイクロデキストリン、国際公開WO 02/10361号明細書などに開示されたサイクロ{→6)−α−D−グルコピラノシル−(1→3)−α−D−グルコピラノシル−(1→6)−α−D−グルコピラノシル−(1→3)−α−D−グルコピラノシル−(1→}の構造を有する環状四糖(サイクロニゲロシルニゲロース:Cyclonigerosylnigelose)、特開平2005−95148号公報などに開示されたサイクロ{→6)−α−D−グルコピラノシル−(1→4)−α−D−グルコピラノシル−(1→6)−α−D−グルコピラノシル−(1→4)−α−D−グルコピラノシル−(1→}の構造を有する環状四糖(サイクロマルトシルマルトース:Cyclomaltosylmaltose)、国際特許願PCT/JP2005/17642号明細書に開示されたサイクロ{→6)−[α−D−グルコピラノシル−(1→4)]n−α−D−グルコピラノシル−(1→}(nは4又は5を意味する)の構造を有する環状五糖や環状六糖やこれらの環状オリゴ糖の糖質誘導体などを挙げることができる。なかでも無水形態の環状オリゴ糖は、酢酸水溶液を粉末化する際に比較的少量で、酢酸を保持する能力が高く、とりわけ、グルコース重合度が4乃至6の環状オリゴ糖が望ましい。
本発明の摂取用組成物における酢酸水溶液に含まれる酢酸と環状オリゴ糖との配合割合は、本発明の所期の作用効果が達成できればよく、無水物換算で、酢酸1質量部に対して、環状オリゴ糖10質量部以上を含有するものがよい。この配合比率とすると、体重制御効果に優れているだけでなく、当該組成物を粉末化した際及びその保存時の酢酸の保持量の高さと味質の点で優れている。また、本発明の摂取用組成物とは、酢酸と環状オリゴ糖との混合物はいうに及ばず、酢酸と環状オリゴ糖を上記割合で同時に摂取できるのであれば、別々の形態のものであってもよく、酢酸を含む組成物に、特定の配合割合となるように、環状オリゴ糖を添加したものであってもよい。また、その形態は、固状物が、体重制御効果及び酢酸の刺激臭や酸味の低減効果、酢酸の保存安定性の点で最も望ましいが、液状やペースト状であっても、十分その体重制御効果を発揮することができる。
本発明の摂取用組成物は、本発明の作用効果を妨げない範囲で非環状非還元性オリゴ糖を併用することも有利に実施できる。非環状非還元性オリゴ糖としては、例えば、α,α−トレハロース、α,α−トレハロースの糖質誘導体、α,β−トレハロース、ラクトネオトレハロース、ラフィノース、エルロース、などを挙げることができ、マルチトール、マルトトリイトール、ラクチトールなどのオリゴ糖の糖アルコールであってもよい。この場合の非環状非還元性オリゴ糖の添加量は、環状オリゴ糖と、望ましくは、質量比で、等量以上500倍量未満、さらに望ましくは、2倍量以上100倍量未満を添加すればよい。また、これらの非環状非還元性オリゴ糖は、含水結晶、無水結晶或いは非晶質のいずれであってもよい。また、さらに、これらの非環状非還元性オリゴ糖は1種又は2種以上を適宜選択して使用することができる。
なかでも、α,α−トレハロース、α,β−トレハロース、ラクトネオトレハロース、ラフィノース、エルロースなどのように、含水結晶と無水結晶の形態を有する非環状非還元性オリゴ糖の場合には、その無水形態の、望ましくは、水分が3質量%未満の非環状非還元性オリゴ糖を使用することは、酢酸と環状オリゴ糖との液状乃至半固状の混合物に混合する際、特段の乾燥処理をしなくても、その混合物に含まれる水を取り込んで固状の含水結晶に変換されることとなり、当該混合物の固状化を可能とし、酢酸の揮発などによるロスが少なく、効率よく酢酸を粉末化することができるので特に好ましい。とりわけ、無水形態のα,α−トレハロースの場合には、本発明の摂取用組成物の品質保持や酢酸の刺激臭低減効果の点からも優れているので特に望ましい。
酢酸水溶液を、固状の酢酸に形態を変えるという視点からは、環状オリゴ糖及び非環状非還元性オリゴ糖の配合量に上限はないものの、できるだけ少量で、所定量の酢酸を摂取するという本発明の目的からは、酢酸に対して、質量比で、環状オリゴ糖と非環状非還元性オリゴ糖を合計で、10000倍量よりも多い量添加しても、体重制御効果を得るために必要な酢酸を摂取する際に、糖質の摂取量が増加し過ぎるので好ましくない。換言すれば、必要以上の糖質の摂取を抑えつつ、体重制御効果を得るために必要な酢酸を摂取するためには、本発明の摂取用組成物は、通常、酢酸を0.01質量%以上10質量%未満、望ましくは、0.1質量%以上5質量%未満含有させるのが好適である。
本発明の摂取用組成物の望ましい製造例としては、まず、濃度0.01質量%以上50質量%未満、好ましくは、0.1質量%以上45質量%未満の酢酸水溶液と、これに含まれる酢酸に対して、無水物換算で、10倍量以上、好ましくは、10倍量乃至60倍量程度の環状オリゴ糖の無水物(望ましくは、水分3質量%未満)との液状乃至半固状の混合物に、含水結晶に変換しうる非環状非還元性オリゴ糖の無水物(望ましくは、水分3質量%未満)を混合して、これを脱水、固化させ、さらに粉末化して、粉末状固状物を採取する方法がある。この場合、当該混合物に含まれる水分1質量部に対して、無水物換算で、環状オリゴ糖の無水物と非環状非還元性オリゴ糖の無水物を、合計で、8.5質量部以上共存させることが必要であり、9.5質量部以上が望ましく、10質量部以上共存させることが特に望ましい。
本発明の摂取用組成物は、本発明の作用効果を妨げない範囲で、必要に応じて、さらに、他の成分を任意に含有させることができる。例えば、ブドウ糖、果糖、マルトオリゴ糖、水飴、デキストリンなどの還元性糖類、エリスリトール、キシリトール、ソルビトール、マンニトールなどの単糖類の糖アルコール類、アスパルテーム、ステビア抽出物、スクラロース、アセスルファムKなどの高甘味度甘味料、プルラン、カラギーナン、コンドロイチン硫酸、ヒアルロン酸やその塩類、キチン、キトサンなどの天然ガム類、ヒドロキシプロピルスターチ、カルボキシメチルセルロースなどの合成高分子ポリマー、コラーゲン、ゼラチンなどの増粘剤の何れか1種又は2種以上を添加することができる。なかでも、ステビア抽出物やその配糖体は、酢酸の酸味とよく調和するので、本発明の摂取用組成物用の甘味料として望ましい。
また、上記以外にも、例えば、ビタミンB、ビタミンB、ビタミンB、ビタミンB12、ビタミンE、ルチン・ヘスペリジン・ナリンジンなどのバイオフラボノイド類或いは、これらビタミンやフラボノイドの誘導体など、α−リポ酸、アミノ酸類、CoQ10(コエンザイムQ10)、アデノシン・イノシンやその誘導体、それらのモノフォスフェイト、ジフォスフェイト或いはトリフォスフェイトのような核酸関連物質、プロポリス、カテキンなどのポリフェノール成分、カルシウム、マグネシウム、海洋深層水などのミネラル類、賦形剤、結合剤、被覆剤、滑沢剤、崩壊剤、増量剤、抗酸化剤、矯味矯臭剤、呈味剤、乳化・可溶化・分散剤、安定剤、pH調節剤、着色料、香料、甘味料、酸味料などから選ばれる何れか1種又は2種以上を含有させることも随意である。なかでも、酢酸以外の代謝促進剤は、酢酸の痩身効果を増強することができるので、特に望ましい。
本発明の摂取用組成物は、粉末、球状、板状、立方、短棒、顆粒、錠剤などの形状であってもよく、そのままで、又は、必要に応じて、増量剤、賦形剤、結合剤などと混合して、粉末剤、顆粒剤、錠剤、カプセル剤などの各種剤型で使用することもできる。また、例えば、特開2003−231629号公報などに開示されている炭酸水ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムをはじめとするアルカリ金属の重炭酸円や炭酸塩と、これらの塩から炭酸を発生させることのできるクエン酸、リンゴ酸、酒石酸、アスコルビン酸やその誘導体、リン酸2水素ナトリウムをはじめとする酸の塩類などからなる発泡性崩壊剤、さらには、香料、着色料、甘味料をはじめとする調味料などを加えて、発泡性の錠剤とし、飲みやすさや口中での崩壊性を向上したり、この錠剤を、摂取する際に、水、清涼飲料、乳飲料などで溶解し、飲用に供することのできる用時溶解型の錠剤とすることも有利に実施できる。
本発明の摂取用組成物の成人1日当たりの摂取量は、所期の作用効果が得られるのであれば、特に制限はないものの、これに含まれる酢酸の摂取量として、kg・体重/日当たり0.05mg乃至25mgとするのが望ましく、kg・体重/日当たり1mg乃至10mgが特に望ましい。kg・体重/日当たり0.05mgよりも少ない摂取量では、体重制御効果が得られず、kg・体重/日当たり25mgを超える量を摂取しても、酢酸摂取量に見合うだけの体重制御効果は望めない。また、その摂取時期は、本発明の所期の作用効果が得られるのであれば、特に制限はなく、毎日摂取してもよく、一定(2日乃至7日に1回程度)の間隔をあけてもよい。また、一度に一日の必要量を摂取しても、複数回に分けて摂取してもよい。後述の機器や運動などを併用する場合には、その直前乃至直後に摂取するのが望ましく、機器を使用する前や運動などを行う前に摂取するのが、より効果的である。本発明の組成物の摂取と併用する機器や運動としては、当該組成物の摂取による体脂肪の低減効果や体重制御効果をさらに、増強できるものであれば、特に制限はなく、具体的には、超音波を使用した痩身促進具(以下、「超音波痩身促進具」という場合がある。)、ロディオマシーンなどの機器や、痩身エステ、さらには、これらに加えて、歩行、水中歩行、水泳などの有酸素運動やウエイトトレーニングのような体脂肪燃焼・低減に効果があるとされる運動、体温を上昇させる温浴、シャワーなどを挙げることができ、これら以外に、酢酸以外の代謝促進剤を併用することも随意である。この場合、超音波痩身促進具としては、適宜のものを使用すればよい。好ましい例としては、同じ出願人が特願2005−221361号明細書で開示した、周波数が600kHz乃至800kHz又は1300kHz乃至1600kHである超音波を発振する超音波発振部と、人体の局所へ当接して用いられ、超音波発振部の発振出力を人体へ放射するための超音波放射部とを含んでなる超音波痩身促進具の使用があり、とりわけ、人体へ放射する超音波の出現頻度、持続時間、周波数及び/又は強度が1/fのゆらぎ則にしたがって変動する痩身促進具を利用した超音波の照射と組み合わせると、照射直後の体脂肪組織からの脂肪の分解と血中への遊離脂肪酸の放出を促進して、特に効果的に体重制御をすることができる。また、同時に、非空腹時や空腹時における血中の遊離脂肪酸量や血中脂質量を低減できるので、高脂血症の予防や治療にも有効である。
上記、周波数が600ないし800kHzまたは1,300ないし1,600kHzの超音波を使用する超音波痩身促進具について、さらに説明するために、そのブロックダイヤグラムの1つを図1として例示する。図1において、1は超音波発振部であり、超音波振動子1aと、超音波振動子1aを連続または間欠的に付勢するための駆動部1bとを含んでなる。超音波振動子1aは、例えば、水晶、ロッシェル塩、チタン酸バリウム、ジルコン・チタン酸鉛、ニオブ酸リチウム、ポリ弗化ビニリデン、弗化ビニリデン・三弗化エチレン共重合体などの圧電材料か、あるいは、ニッケル、アルフェロ、フェライトなどの磁歪材料を用いて構成され、周波数が600ないし800kHzまたは1,300ないし1,600kHz、好ましくは、700kHz前後または1,400ないし1,500kHzに固有振動数を有するものが用いられる。駆動部1bは、通常、トランジスタ、電界効果トランジスタ、電子管などの能動素子を含んでなり、超音波振動子1aとともに、超音波発振部1の主体となる超音波発振回路を構成する。超音波発振回路の具体例としては、例えば、図2に示す回路図のものが挙げられ、図2の発振回路において、電源端子+Ebへ所定の直流電圧が印加されると、超音波振動子1aが固有振動数で伸縮を繰り返し、所定の周波数の超音波を発振することとなる。電源端子+EbとトランジスタTRとのベースの間に介挿された可変抵抗器VRは、トランジスタTRのベースへ印加する電圧を加減することによって、超音波振動子1aが発振する超音波の強度を一定の範囲で調節するためのものである。
図1において、2は超音波発振部1へ所定の直流電圧を供給するための直流電源であり、通常、乾電池か、あるいは、電灯線などを直流化する整流・平滑回路が用いられる。乾電池を電源にすると、痩身促進具が全体として小型・軽量化でき、取り扱い易くなるという利点がある反面、乾電池の起電力が経時変化によって低下し、超音波発振部1の動作が不安定になったり、所期の発振出力が得られなかったりすることがある。そこで、本例においては、これを防止または低減するために、直流電源2を定電圧回路3により安定化して超音波発振部1へ供給するように構成している。なお、本例の痩身促進具をエステティック・サロンなどの総合美容施設などで商業的に用いる場合には、乾電池ではなく、電力容量が大きく、経済的な整流・平滑回路を用いるのが有利である。
図3に示すのは、人体の局所へ当接して用いられ、超音波発振部1の発振出力を人体へ放射するための超音波放射部の1例の断面図である。図3において、4は超音波放射部であり、その超音波放射部4は、超音波振動子1aを収容するための収容部5と、超音波振動子1aの機械振動を人体における特定の部位に集中して放射するための音響レンズ6と、人体へ直接接触し、超音波を人体へ伝導する音響カプラ7とを含んでなる。収容部5は、例えば、プラスチック、金属、セラミック、ガラス、木材などの硬質材料を素材とし、これを対象部位に応じた適宜の大きさの、例えば、半球状、椀状、皿状、筺状などに形成したものが用いられ、必要に応じて、超音波放射部4を手で支えるための把持部を設けてもよい。音響レンズ6は、超音波が減弱し難い、例えば、プラスチック、金属、セラミック、ガラスなどの硬質材料を素材とし、これを人体の対象部位に焦点を結ぶ凹レンズ状に形成したものが用いられる。本例においては、音響レンズ6は収容部5の開口部を覆うように取り付けられ、超音波振動子1aは、音響レンズ6の一側へ密着させて、収容部4内に収容される。音響レンズ6は、例えば、超音波振動子1aにおける振動機そのものを凹レンズ状に形成する場合や、超音波を対象部位における特定の一点へ集中させて放射しない場合には、省略されることがある。音響カプラ7の素材は、超音波が減弱しにくい、気泡を含まない材料であれば、固状のものにかぎらず、水などの液状のものであっても、流動パラフィン、軟膏類などの半固状のものであってもよい。音響カプラ7の主体が液状である場合には、必要に応じて、袋状部材などへ収容して用いる。なお、この発明の痩身促進具は、超音波放射部をただひとつ具備するものに決して限定はならない。例えば、図4の外観図に見られるように、固有振動数が互いに同じか異なる超音波振動子を収容する2以上の超音波放射部4を、例えば、布、皮革、軟質プラスチックなどの柔軟性ある素材をベルトないし帯状に形成した支持部材8の適所へ分散して設けるとともに、その支持部材8の両端へ、例えば、面接着ファスナなどの係止具9を設けることによって、痩身促進具を人体における四肢や腹部などへ着脱自在に取り付けられるようにしてもよい。脂肪が皮下から組織の深部まで蓄積している部位を対象にする場合、超音波が到達する深度が周波数によって異なることから、例えば、図4の例であれば、複数の超音波放射部4に対して、600ないし800kHz、好ましくは、700kHz前後に固有振動数を有する超音波振動子と、1,300ないし1,600kHz、好ましくは、1,400ないし1,500kHzに固有振動数を有する超音波振動子とを交互に収容することによって、斯かる部位を対象にする場合であっても効率良く処置できることとなる。
また、「1/fゆらぎ則」にしたがって変動する当該痩身促進具として、図5に示すブロックダイヤグラムを例示することができる。図5において、11はマイクロプロセッサであり、マイクロプロセッサ11には頻度系列記録回路12、持続時間系列記録回路13およびクロック発振器14などが接続され、マイクロコンピュータを構成している。あらかじめ、5名の健常者(20歳台の男性3名、女性2名)の心拍からサンプリングした1/fゆらぎを有する25例の時系列を作製し、これをもとにして、頻度については0ないし20回/分を5段階に、また、持続時間については0ないし60秒を6段階にそれぞれ等比的に分割し、頻度系列記録回路12および持続時間系列記録回路13へ記録してある。マイクロプロセッサ11は両者の記録内容を参照しながらクロック発振器14からのクロックパルスを制御し、頻度系列と持続時間系列に対応するパルス列を発生する。マイクロプロセッサ11の記憶容量はかぎられているので、頻度系列、持続時間系列とも一定個数まで参照すると、再び元のデータに戻るようになっている。斯くして得られた一定個数の疑似不規則信号は、インターフェース15を介して、超音波発生部1へ1/fゆらぎ制御信号として供給され、出現頻度、持続時間および/または強度が1/fゆらぎ則にしたがって変動する超音波が発振されることとなる。
人体へ反復放射する超音波の出現頻度、持続時間、周波数、強度などを1/fゆらぎ則にしたがって変動させるときには、同じ強度の超音波を同じタイミングで反復放射することによっては容易に達成できない、痩身促進効果が得られる。とりわけ、脳波、心拍数、血圧、呼吸、体温をはじめとする生体現象の長期的変動からサンプリングした1/fゆらぎを有する系列は極めて有用であり、斯かる系列に基づいて超音波の出現頻度、持続時間、周波数および/または強度を変動させるときには、小さい放射強度で高レベルの痩身促進効果が得られる。これは、生体現象における長期的変動からサンプリングした1/fゆらぎを有する系列には、神経系に代表される生体制御機構に関する多くの重要な情報が含まれており、その情報は、超音波における変動として人体へ知覚させると、超音波による痩身促進の基礎となる新陳代謝などに対して、ことのほか効果的に作用するからであると考えられる。
当該痩身促進具の使い方について説明すると、まず、対象者を寝台などに寝かせるか、あるいは、安楽椅子などへ安静に座らせた後、超音波を効率的に局所へ放射する目的で、放射に先だって、対象となる局所へ流動パラフィンまたは軟膏類を均一に塗布する。ついで、対象部位へ超音波放射部を当接し、痩身促進具を始動させて、対象者の様子を注意深く観察するとともに、対象部位の一部が放射過剰にならないように、超音波放射部を満遍なく動かしながら、周波数が600ないし800kHzまたは1,300ないし1,600kHz、好ましくは、700kHz前後または1,400ないし1,500kHzである超音波を放射する。放射する超音波の強さは、対象者の体質や対象部位の大きさ、肥満の程度などにもよるけれども、通常、超音波の放射強度が1,000mW/cmまで、好ましくは、5ないし500mW/cm、より好ましくは、50ないし200mW/cmの範囲になるように加減する。超音波を放射する時間は、通常、ひとつの部位に対して1回当たり60分まで、好ましくは、30分まで、より好ましくは、5ないし10分の範囲で加減する。対象となる部位が小さいほど小出力とし、反対に、対象部位が大きいか、あるいは、超音波をすでに反復放射した部位である場合には、出力を大きくする。超音波は連続的に一定時間放射しても、例えば、10秒放射して10秒休止するというような具合に間欠的に放射し、放射時間が全体として上記の範囲になるようにしてもよい。対象者や対象部位における肥満の程度、大きさなどにもよるけれども、超音波を斯かる用量で毎日または1週間に1ないし5回の頻度で放射するのが望ましい。
以下、実験により本発明をさらに詳細に説明する。
<実験1>
<各種オリゴ糖の酢酸による体重制御効果に及ぼす影響>
各種オリゴ糖の及ぼす酢酸の体重制御効果への影響を調べる実験を以下のように行った。
<試験用標品調製に使用したオリゴ糖>
環状オリゴ糖として、α−サイクロデキストリン、β−サイクロデキストリン、γ−サイクロデキストリン、国際公開WO 02/10361号明細書などに開示されたサイクロ{→6)−α−D−グルコピラノシル−(1→3)−α−D−グルコピラノシル−(1→6)−α−D−グルコピラノシル−(1→3)−α−D−グルコピラノシル−(1→}の構造を有する環状四糖(以下、実験では、「サイクロニゲロシルニゲロース」という。)、特開平2005−95148号公報などに開示されたサイクロ{→6)−α−D−グルコピラノシル−(1→4)−α−D−グルコピラノシル−(1→6)−α−D−グルコピラノシル−(1→4)−α−D−グルコピラノシル−(1→}の構造を有する環状四糖(以下、実験では、「サイロマルトシルマルトース」という)、及び、国際特許願PCT/JP2005/17642号明細書に開示されたサイクロ{→6)−[α−D−グルコピラノシル−(1→4)]n−α−D−グルコピラノシル−(1→}の構造を有する環状オリゴ糖(nは4又は5)(以下、実験では、nが4のものを「環状五糖」、nが5のものを「環状六糖」という。)の無水形態のもの(以上、何れも株式会社林原生物化学研究所製造、純度98質量%以上、水分含量3質量%以下)を使用した。非環状非還元性オリゴ糖として、α,α−トレハロースの無水物(株式会社林原生物化学研究所製造、水分含量3質量%以下)を使用した。また、デキストリン(松谷化学工業株式会社販売、商品名「パインデックス」を乾燥して調製、水分含量3質量%以下)の無水形態のものを使用した。
<試験用標品の調製>
酢酸の30質量%水溶液1質量部に対して、無水物換算で上記のオリゴ糖又はデキストリンの何れか1種9質量部を混合して、万能混合機で撹拌した。その後一晩室温に放置して熟成して乾燥させ、これを粉砕して、酢酸含有粉末を調製し、それぞれの試験用標品とした。これらの試験用標品を、適量の精製水に溶解し、有機酸分析システム(日本ダイオネクス株式会社販売)で分析したところ、α,α−トレハロース又はデキストリンで粉末化したもの以外は、何れも約30mg/gの酢酸が検出され、α,α−トレハロース又はデキストリンで粉末化したものでは約22mg/gの酢酸が検出された。なお、後述の実験4からも明らかなように、α,α−トレハロース及びデキストリンは、酢酸包接能を有していないため、粉末化した試験用標品については、標品中の酢酸量が経時的に揮散して減少するおそれがあるので、毎週、試験用標品を調製して使用した。
<摂取試験の方法>
これらの試験用標品を用いて、ウイスター系の雄のラット(日本チャールズリバー株式会社販売、5週齢)に、酢酸としての摂取量が、表1に示す量となるように、それぞれの試験用標品を、90日間毎日、強制的に摂取させた。試験は、酢酸の各摂取量について10匹のラットを使用した。また、これらと併行して、ラット10匹に、表1に示す酢酸の摂取量となるように酢酸の1質量%水溶液を、90日間毎日、強制的に摂取させた(対照1)。さらに、各糖質を加えて粉末化した酢酸を投与した場合の対照2(酢酸としての摂取量0mgの場合)として、粉末化に使用した各オリゴ糖のみを、0.25g/匹/日(体重約200gのラットに酢酸をオリゴ糖で粉末化した試験用標品を酢酸摂取量として40mg/kg・体重/日で摂取させた場合の環状オリゴ糖の摂取量とほぼ同量)で、各群10匹のラットに毎日摂取させた。なお、酢酸水溶液の摂取は、ゾンデを使用して直接胃の内部に投与し、粉末標品は0.5ml乃至1mlの脱イオン水に懸濁して摂取させた。これらの、各標品の摂取開始時(0日)から、毎日各ラットの体重を測定し、試験用標品或いは対照の摂取量を求めた。試験中、ラットは餌としてNMF固形飼料(オリエンタル酵母工業株式会社販売)を用い、餌及び水は自由摂取とした。なお、試験中の酢酸摂取量の異なるいずれの群間でも、餌の摂取量に差は認められなかった。また、各試験用標品摂取群において、体重増加率の抑制が認められなかった摂取群における体重増加率に差は認められなかった。
<ラットの体重増加率の計算方法>
各試験用標品を摂取したラットの、摂取開始30日、60日又は90日の体重増加率(%)を、下記計算式により求めて、表1にまとめて示す。
計算式:
体重増加率(%)={(摂取開始30日、60日又は90日の各々の試験用標品摂取群の平均体重−摂取開始時の各々の試験用標品摂取群の平均体重)÷摂取開始時の各々の試験用標品摂取群の平均体重}×100
Figure 2008031055
<試験結果>
<酢酸、オリゴ糖を単独で摂取させた場合の体重増加率>
表1から明らかなように、酢酸水溶液を摂取させた場合(対照1)には、酢酸の摂取量としてkg・体重/日当たり40mgを摂取させた場合のみ、摂取開始60日及び90日で、体重増加率の抑制が認められた。また、α,α−トレハロース(対照2)又はデキストリン(対照2)のみを、0.25g/kg・体重/日で摂取させた場合には、何れの場合にも体重増加率の低減は認められなかったのに対して、α−サイクロデキストリン、β−サイクロデキストリン、γ−サイクロデキストリン、サイクロニゲロシルニゲロース、サイクロマルトシルマルトース、環状五糖又は環状六糖などの環状オリゴ糖のみを0.25g/kg・体重/日で摂取させた場合(各環状オリゴ糖の対照2)には、何れの場合にも、水のみを摂取させた場合(対照1の対照2)に比較して、摂取開始90日で、弱いながら体重増加率の抑制が認められた。
<オリゴ糖を使用して粉末化した酢酸を摂取させた場合の体重増加率>
表1から明らかなように、α,α−トレハロース又はデキストリンを使用して粉末化した酢酸を摂取させた場合には、酢酸の水溶液を摂取させた場合(対照1)と同様に、酢酸の摂取量としてkg・体重/日当たり40mgを摂取させた場合のみ、摂取開始60日及び90日で、体重増加率の抑制が認められた。これに対して、α−サイクロデキストリンを使用して粉末化した酢酸を摂取させた場合には、酢酸摂取量として、kg・体重/日当たり0.4mg又は4mgを摂取させた場合に、酢酸摂取量として40mgを摂取させた場合に相当する酢酸の粉末化に使用したオリゴ糖のみを摂取(対照2)、又は、酢酸水溶液を摂取させた場合(対照1)と比較して、摂取開始60日及び90日で、体重増加率の抑制が認められた。また、酢酸をサイクロニゲロシルニゲロース、サイクロマルトシルマルトース、環状五糖又は環状六糖を使用して粉末化した酢酸を摂取させた場合にも、α−サイクロデキストリンを使用して粉末化した酢酸を摂取させた場合と、何れもほぼ同じ結果となった。β−サイクロデキストリンを使用して粉末化した酢酸を摂取させた場合には、kg・体重/日当たり4mgを摂取させた場合には、摂取開始60日及び90日で、0.4mgを摂取させた場合には、摂取開始90日で、酢酸摂取量として40mgを摂取に相当するβ−サイクロデキストリンのみを摂取(対照2)又は酢酸水溶液を摂取させた場合(対照1)と比較して、体重増加率の抑制が認められた。また、γ−サイクロデキストリンを使用して粉末化した酢酸を摂取させた場合にも、β−サイクロデキストリンを使用して粉末化した酢酸を摂取させた場合とほぼ同じ結果となった。
<まとめ>
これらの結果は、酢酸及び環状オリゴ糖は、各々体重増加率の抑制作用を有し、酢酸と環状オリゴ糖とを併せて摂取することにより、環状オリゴ糖及び酢酸のもつ、体重制御作用を、相乗的に増強できることを物語っている。また、その増強効果の発現に要する酢酸としての摂取量は、酢酸をα−サイクロデキストリン、β−サイクロデキストリン、γ−サイクロデキストリン、サイクロニゲロシルニゲロース、サイクロマルトシルマルトース、環状五糖又は環状六糖と組み合わせる場合には、酢酸の摂取量として、kg・体重/日当たり0.4mg乃至4mgが有効であることを物語っている。そして、酢酸の摂取量で比較すると、酢酸をデキストリンで粉末化した組成物を摂取する場合や酢酸水溶液を摂取する場合の約10分の1量乃至約100分の1量で、優れた体重制御効果を得ることが可能であることを物語っている。さらに、体重増加率の低減効果が認められるまでの酢酸とこれらの環状オリゴ糖との摂取開始後の日数の短さ、及び/又は、体重増加率の低減効果の強さの点からみると、環状オリゴ糖の中でもα−サイクロデキストリン、サイクロニゲロシルニゲロース、サイクロマルトシルマルトース、環状五糖又は環状六糖などのグルコースの重合度が4乃至6の環状オリゴ糖と酢酸との組み合わせで、最も強くなることを物語っている。なお、酢酸摂取量として、kg・体重/日当たり40mgなるように環状オリゴ糖を使用して粉末化した試験用標品を摂取させたラットで、酢酸摂取量として、kg・体重/日当たり0mg(対照1の対照2)となるように試験用標品を摂取させたラットよりも、摂取開始後60日及び90日における体重の増加率が低減したものの、その程度は、酢酸水溶液、α,α−トレハロース、又は、デキストリンを使用して粉末化した試験用標品を摂取させた場合とほぼ同等の低減効果であることから、環状オリゴ糖を使用して酢酸を粉末化した試験用標品の場合には、酢酸摂取量が、kg・体重/日当たり40mgの摂取では、その酢酸摂取量に見合う体重増加率の低減効果は得られないと判断した。
<実験2>
<酢酸とオリゴ糖とを含む組成物として酢酸を摂取した時の、酢酸摂取量の体重制御効果に及ぼす影響>
酢酸と糖質とを含む組成物として酢酸を摂取した時の、酢酸摂取量の体重制御効果に及ぼす影響を調べる試験を以下のように行った。
<試験用標品の調製>
氷酢酸(試薬特級)を脱イオン水で希釈し酢酸の30質量%の水溶液を調製した。この酢酸水溶液1質量部に対して、無水物換算で、無水結晶α−サイクロデキストリン(株式会社林原生物化学研究所製造、純度98質量%以上、水分含量3質量%以下)9質量部、又は、デキストリン(松谷化学工業株式会社販売、商品名「パインデックス」)9質量部を混合し、万能混合機で撹拌した。その後一晩室温に放置して熟成し、これを粉砕して、酢酸含有粉末を調製し、試験用標品1、及び、試験用標品2を調製した。当該試験用標品を適量の精製水に溶解し、有機酸分析システム(日本ダイオネクス株式会社販売)で分析したところ、試験用標品1では約30mg/gの酢酸が、試験用標品2では約22mg/gの酢酸が検出された。
<摂取試験の方法>
ウイスター系の雄のラット(日本チャールズリバー株式会社販売、5週齢)に、酢酸摂取量が、表2に示す量となるように試験用標品1又は試験用標品2のいずれかを、90日間毎日、強制的に摂取させた。試験は、酢酸の各摂取量について10匹のラットを使用した。また、試験用標品2については、標品中の酢酸量が経時的に減少するので、毎週、試験用標品2を調製して摂取させた。また、これらとは別に、酢酸水溶液1mlを摂取すると、表2に示す酢酸摂取量となるように、氷酢酸の適量を精製水に溶解して対照1を調製し、ゾンデを使用して、強制的に、直接、1群10匹のラットの胃腔内に投与した。対照2(酢酸としての摂取量が0の摂取群)として、試験用標品の調製に使用したデキストリン又はα−サイクロデキストリンのみからなる粉末を0.25g/匹/日(体重約200gのラットに酢酸をα−サイクロデキストリンで粉末化した試験用標品を酢酸摂取量として40mg/kg・体重/日で摂取させた場合のα−サイクロデキストリンの摂取量とほぼ同量)で、毎日、強制的に、1群10匹のラットに摂取させた。また、対照1を摂取させた場合の対照2(酢酸としての摂取量が0の摂取群)として、脱イオン水を、1ml/匹/日で、毎日、同様に10匹のラットの胃腔内に投与した。これらの、試験用標品、又は、対照摂取開始時(0日)から毎日体重を測定し、試験用標品或いは対照の摂取量を求めた。また、摂取開始後30日、60日、90日の各ラットの体重から、実験1と同じ計算式を用いて、体重増加率(%)を計算し、酢酸摂取量と体重増加率を求めた結果を表2にまとめて示す。なお、粉末標品は、何れも1ml乃至2mlの脱イオン水に懸濁して摂取させた。試験中、ラットは餌としてNMF固形飼料(オリエンタル酵母工業株式会社販売)を用い、餌及び水は自由摂取とした。なお、試験中の酢酸摂取量の異なるいずれの群間でも、餌の摂取量に差は認められなかった。また、試験用標品1、試験用標品2及び対照1の摂取群において、体重増加率の抑制が認められなかった摂取群における体重増加率に差は認められなかった。
Figure 2008031055
<試験結果>
表2から明らかなように、試験用標品1(酢酸をα−サイクロデキストリンで粉末化)を摂取させた場合には、酢酸摂取量として、kg・体重/当たり0.05mg乃至25mgとなるように試験用標品を摂取させたラットでは、酢酸摂取量として、kg・体重/日当たり0mg(対照2)、0.01mg、40mg若しくは100mgとなるように試験用標品1を摂取させたラットよりも、摂取開始後60日及び90日における体重の増加率が低減した。その効果は、kg・体重/日当たり酢酸摂取量として、0.1mg乃至10mgで顕著となった。これに対して、試験用標品2(酢酸をデキストリンで粉末化)を摂取させたラットでは、酢酸摂取量として、kg・体重/日当たり40mg乃至100mgの摂取量で、kg・体重/日当たり0mg(対照2)乃至25mgとなるように試験用標品2を摂取させたラットよりも、摂取開始後60日及び90日における体重増加率が低減した。対照1(酢酸水溶液)を摂取させたラットでは、酢酸摂取量として、kg・体重/日当たり40mg乃至400mgの摂取量で、kg・体重/日当たり0mg(対照2)乃至25mgとなるように対照1を摂取させたラットよりも、摂取開始後60日及び90日における体重増加率が低減した。また、各試験用標品を摂取した時の、体重増加率を比較すると、試験用標品2及び対照1よりも試験用標品1を摂取させた場合の方が強く体重増加率を抑制した。デキストリンのみの摂取では、体重増加率の抑制は認められなかったのに対して、α−サイクロデキストリンのみを毎日摂取させたラットでは、摂取開始90日で、弱いながら、体重増加率の抑制が認められた。
<まとめ>
この実験結果は、本発明の組成物(酢酸とα−サイクロデキストリンの混合物)を摂取すると、酢酸を水溶液で摂取する場合、酢酸をデキストリンで粉末化した組成物として摂取する場合や、α−サイクロデキストリンのみを摂取する場合に比して、効果的に体重制御ができ、この効果を得るには、酢酸として、kg・体重/日当たり、0.05mg乃至25mgの摂取が必要であり、0.1mg乃至10mgの摂取が望ましいことを物語っている。そして、酢酸の摂取量で比較すると、酢酸をデキストリンで粉末化した組成物を摂取した場合や酢酸水溶液を摂取した場合の約2分の1量乃至約800分の1量の摂取で体重制御効果を得ることができ、とりわけ、約4分の1量乃至約400分の1量の摂取で、特に優れた体重制御効果を得ることができることを物語っている。なお、酢酸摂取量として、kg・体重/日当たり40mg又は100mgとなるようにα−サイクロデキストリンを使用して粉末化した試験用標品を摂取させたラットで、酢酸摂取量として、kg・体重/日当たり0mg(対照1の対照2)となるように試験用標品を摂取させたラットよりも、摂取開始後60日及び90日における体重の増加率が低減したものの、その程度は、酢酸水溶液(対照1)若しくはデキストリンを使用して粉末化した試験用標品(試験用標品2)を摂取させた場合とほぼ同等の低減効果であることから、環状オリゴ糖を使用して酢酸を粉末化した試験用標品の場合には、酢酸摂取量が、kg・体重/日当たり40mg以上では、その酢酸摂取量に見合う体重増加率の低減効果は得られないと判断した。
<実験3>
<酢酸の固状物中の保存安定性に及ぼす環状オリゴ糖の影響>
酢酸の固状物中の保存安定性に及ぼす環状オリゴ糖の影響を調べる目的で、無水環状オリゴ糖のみで酢酸を粉末化できるかどうかの試験をおこなった。すなわち、酢酸の40質量%水溶液2.5質量部に対して、無水物換算で、無水結晶α−サイクロデキストリン、無水結晶β−サイクロデキストリン又は無水サイクロマルトシルマルトース(以上、何れも株式会社林原生物化学研究所製造、水分含量3質量%以下)を、表3に示す質量比で混合して、一晩室温で放置した後、粉砕して、酢酸の粉末を調製した。これらの粉末を精製水に溶解し、有機酸分析システム(日本ダイオネクス株式会社販売)で分析して各粉末に含まれる酢酸量を定量し、調製に使用した酢酸水溶液中の酢酸がすべて粉末化された場合を100とした相対値を求め、酢酸の残存率(%)として、その結果を表3に示す。また、これらの粉末を室温で30日間保存して、再度、その酢酸量を定量した時の、酢酸の残存率を併せて表3に示す。
Figure 2008031055
表3から明らかなように、酢酸1質量部に対して、無水物換算で、これらの環状オリゴ糖の無水物の何れかを、8質量部以上添加した場合には、何れの場合にも、酢酸水溶液は粉末化することができ、その場合の酢酸の残存率は92質量%以上となって、酢酸水溶液を粉末化した時の揮散による酢酸のロスは、低いものであった。しかしながら、無水物換算で、酢酸1質量部に対してこれらの環状オリゴ糖の何れかを、10質量部以上使用した場合には、製造30日後の酢酸残存率は、何れの場合にも、91質量%以上となったものの、9質量部使用した場合に、何れも82質量%又は83質量%に低下し、その残存率は、酢酸1質量部に対して環状オリゴ糖8質量部を使用した場合には、73質量%乃至75質量%に低下した。この試験結果は、無水物換算で、環状オリゴ糖(サイクロデキストリンやサイクロマルトシルマルトース)を、酢酸1質量部に対して10質量部以上使用して、酢酸水溶液を、粉末化することにより、酢酸の揮散によるロスも無く、長期間安定に保持することが可能な体重制御用の摂取用組成物が調製できることを物語っている。
<実験4>
<酢酸の刺激臭及び味質に及ぼす糖質の影響>
酢酸の水溶液は、経口的に摂取すると酸味が強く特有の刺激臭があるため、そのまま摂取するには困難が伴う。そこで、酢酸の刺激臭や味質を低減する目的で、酢酸の水溶液に糖質を加えて粉末化し、その刺激臭及び酸味に及ぼす影響を調べる試験をおこなった。すなわち、酢酸の5質量%水溶液に対して、無水物換算で、無水結晶α−サイクロデキストリン、無水結晶β−サイクロデキストリン、無水サイクロニゲロシルニゲロース(以上、何れも株式会社林原生物化学研究所製造、水分含量3質量%以下)又はデキストリン(松谷化学工業株式会社販売、商品名「パインデックス」)を、表4に示す質量比で混合し、さらに、それぞれに、無水物換算で、無水結晶α,α−トレハロース(株式会社林原生物化学研究所製造)を脱水剤として、表4に示す質量比で添加し、一晩室温で放置した後、粉砕して、酢酸の粉末を調製した。これらの粉末を精製水に溶解し、有機酸分析システム(日本ダイオネクス株式会社販売)で分析して各粉末に含まれる酢酸量を定量し、酢酸粉末の調製に使用した酢酸水溶液中の酢酸がすべて粉末化された場合を100とした相対値を求め、酢酸の残存率(%)として、その結果を表4に示す。さらに、11名のパネラーにより、各酢酸粉末2gを経口的に摂取して、その味質を検討した。その結果を表4に併せて示す。なおパネラーによる味質試験は、判定基準として、1:強い刺激臭と強い酸味があり一度に摂取できない、2:刺激臭と酸味があり摂取に違和感がある、3:弱い刺激臭と弱い酸味があるが摂取しても違和感がない、4:酢酸の刺激臭いや酸味を感じない、の4段階のスコアを使用し、パネラー全員のスコアの平均値を求めて表4に示した。
Figure 2008031055
表4から明らかなように、無水物換算で、酢酸0.05質量部に対してα−サイクロデキストリン、β−サイクロデキストリン又はサイクロニゲロシルニゲロースの何れか0.5質量部(換言すれば、無水物換算で、酢酸1質量部に対して環状オリゴ糖を10質量部添加)以上を使用した場合には、粉末化した後でも、使用した酢酸水溶液に含まれる酢酸の残存率は92%以上となり、製造30日後でも酢酸の残存率は90質量%以上で、その低下はほとんど認められなかった。また、いずれの配合割合においても、味質試験のスコアが3.6以上となり、酢酸の刺激臭や酸味は無い乃至弱く、経口摂取に問題無いと判断された。これに対して、無水物換算で、酢酸0.05質量部に対してα−サイクロデキストリン、β−サイクロデキストリン又はサイクロニゲロシルニゲロースの何れか0.25質量部(換言すれば、無水物換算で、酢酸1質量部に対して環状オリゴ糖を5質量部添加)添加した場合、或いは、デキストリンを使用した場合には、粉末化した後において、使用した酢酸水溶液に含まれる酢酸の残存率が、それぞれ、66質量%、65質量%、64質量%、64質量%乃至78質量%に低下し、製造30日後には、その残存率が、それぞれ、54質量%、56質量%、54質量%、42質量%乃至54質量%にまで低下し、粉末化によるロスが大きいばかりか、その味質は、味質試験のスコアが2前後と低く、酢酸の刺激臭や酸味が強く、摂取に違和感があると判断された。この試験結果は、無水物換算で、環状オリゴ糖(サイクロデキストリンやサイクロニゲロシルニゲロース)を酢酸1質量部に対して10質量部以上使用して、酢酸水溶液をペースト状とし、次いで、非還元性オリゴ糖の無水物を加えて脱水した後、粉末化することにより、酢酸をロス無く、長期間保持することが可能で、しかも、酢酸の刺激臭や強い酸味が低減された、摂取しやすい体重制御用の摂取用組成物が調製できることを物語っている。
<実験5>
<酢酸水溶液の乾燥に及ぼす環状オリゴ糖及び非環状非還元性オリゴ糖の無水物添加の影響>
酢酸水溶液の乾燥に及ぼす環状オリゴ糖及び非還元性オリゴ糖無水物の添加の影響を調べる実験を以下のように行った。すなわち、酢酸の5質量%水溶液1質量部に対して、無水物素換算で、環状オリゴ糖として、無水結晶α−サイクロデキストリン、無水結晶β−サイクロデキストリン又は無水サイクロニゲロシルニゲロース(以上、何れも株式会社林原生物化学研究所製造)の何れかを、質量比で、1質量部添加して混合撹拌し、半固状の混合物を調製した。この混合物2質量部に対して、無水物換算で、非環状非還元性オリゴ糖として、無水結晶α,α−トレハロース(株式会社林原生物化学研究所製造)を、表5に示す質量比となるように添加して、撹拌混合し、一晩放置後、常法により、粉砕した時の粉末化の状態について調べ、その結果を表5に併せて示す。
Figure 2008031055
表5から明らかなように、半固状混合物中の水分0.95質量部に対して、糖質(無水結晶α−サイクロデキストリン、無水結晶β−サイクロデキストリン、又は、無水サイクロニゲロシルニゲロースと無水結晶α,α−トレハロースとを合計で7質量部以下(換言すれば、半固状混合物中の水分1質量部に対して、無水結晶α−サイクロデキストリン、無水結晶β−サイクロデキストリン又は無水サイクロニゲロシルニゲロースと無水結晶α,α−トレハロースとを合計で約7.4質量部以下)添加した場合には、半固状混合物は、乾燥が不十分で粉末化できなかった。これに対して、半固状混合物中の水分0.95質量部に対して、無水結晶α−サイクロデキストリン、無水結晶β−サイクロデキストリン又は無水サイクロニゲロシルニゲロースと無水結晶α,α−トレハロースとを合計で8質量部以上(換言すれば、半固状混合物中の水分1質量部に対して無無水結晶α−サイクロデキストリン、無水結晶β−サイクロデキストリン又は無水サイクロニゲロシルニゲロースと無水結晶α,α−トレハロースを合計で約8.4質量部以上)添加することにより、半固状の混合物は乾燥し、粉末化が可能となり、水分0.95質量部に対して、無水結晶α−サイクロデキストリン、無水結晶β−サイクロデキストリン又は無水サイクロニゲロシルニゲロースと無水結晶α,α−トレハロースを合計で9質量部以上(換言すれば、半固状混合物の中水分1質量部に対して無水結晶α−サイクロデキストリン、無水結晶β−サイクロデキストリン又は無水サイクロニゲロシルニゲロースと無水結晶α,α−トレハロースとを合計で約9.5質量部以上)添加すれば、粉末化に要する時間が短縮され、粉末化がさらに容易になった。この試験結果は、酢酸水溶液と環状オリゴ糖との半固状混合物に、乾燥剤として、含水結晶に変換しうる環状オリゴ糖と非環状非還元性オリゴ糖の無水物を合計で、半固状混合物中の水分1質量部に対して、8.5質量部以上添加して、含水結晶に変換させることにより、他の積極的な乾燥処理を行うことなく、本発明の摂取用組成物を調製できることを物語っている。また、グルコース1分子当たり1分子以上の結晶水をもつ形態を有する環状オリゴ糖と非環状非還元性オリゴ糖の無水物を合計で、当該半固状混合物中の水分1質量部に対して9.5質量部以上添加することにより、組成物の粉末化が一層容易になることを物語っている。
<実験6>
<酢酸を含む組成物の経口摂取と超音波を使用した痩身促進具とを併用した場合のラットの体重に及ぼす影響>
<試験方法>
実験1及び実験2において、本発明の酢酸を含む組成物に体重制御効果があることが確認されたので、この酢酸を含む組成物の経口摂取と超音波を使用した痩身促進具とを併用した場合の、ラットの体重に及ぼす影響を調べる実験を以下のようにおこなった。すなわち、4週齢の雄のウイスター系ラット(日本チャールズリバー株式会社販売)を、餌及び水を与えて、1週間予備飼育を行い、実験2で調製した試験用標品1を用いて、1日の試験用標品の摂取量が、酢酸摂取量として表6に記載された量となるように、1日1回、5回/週で、経口的に強制摂取させた。試験は摂取開始(0日)から89日間にわたって実施し、試験は各群10匹のラットを用いて行い、試験用標品の調製に使用した糖質のみからなる組成物を、同様に摂取させたラットを対照として使用した。これらラットに摂取開始時(0日)から毎日体重を測定し、試験用標品或いは対照の摂取量を求めた。また、3日又は4日ごとに、2回/週の頻度で(合計26回)超音波を30分/回照射した。なお、超音波の照射は2個の超音波振動子(株式会社富士セラミックス販売、直径28mm)を有する超音波発振部位と、超音波振動子を振動させる制御部からなる超音波痩身促進具を用い、715kHz又は517kHzの周波数の超音波を、50mW/cmの出力で処置をおこなった(出力の測定は、超音波パワーメーター(Ohmin社販売、model UPM−DT−1))。照射の際は、腹部の毛をバリカンで剃毛し、剃毛部位に親水性ジェル(ポリビニールポリマー)を電動媒体として塗布し、そこに振動子を置いて行った。摂取開始後18日、30日、60日、89日に、まず、体重を測定した後、試験用標品を、表6に記載の摂取量となるように各々のラットに摂取させ、ついで、ネンブタールで麻酔して尾静脈から採血し、血中脂質(トリグリセリド)量及び血中遊離脂肪酸量を測定した。血中遊離脂肪酸は、NEFAC−テストワコー(和光純薬工業株式会社販売)を使用して、血中脂質(トリグリセリド)はトリグリセリドE−テストワコー(和光純薬工業株式会社販売)を使用して、それぞれ測定した。また、試験中、ラットは餌としてNMF固形飼料(オリエンタル酵母工業株式会社販売)を用い、餌及び水は自由摂取とした。なお、試験中、各超音波処置、酢酸摂取量の異なる群間で、餌の摂取量に差は認められなかった。
<体重増加率(%)、血中遊離脂肪酸低減率(%)及び血中脂質低減率(%)の計算方法>
各超音波処置をしたラットの、試験用標品摂取開始18日、30日、60日又は89日の体重増加率(%)、血中遊離脂肪酸低減率(%)及び血中脂質低減率(%)を、下記計算式により求めて、表6にまとめて示す(表6における血中遊離脂肪酸量又は血中脂質量の相対値が、マイナス(−)の場合は、血中の遊離脂肪酸又は脂質が、酢酸を含む組成物の摂取開始時に比して減少したことを意味する。)。
計算式:
体重増加率(%)={(摂取開始18日、30日、60日又は89日の各々の超音波処置群の平均体重−摂取開始時の各々の超音波処置群の平均体重)÷摂取開始時の各々の超音波処置群の平均体重}×100
血中遊離脂肪酸低減率(%)={(摂取開始18日、30日、60日又は89日の各々の超音波処置群の平均血中遊離脂肪酸量−摂取開始時の各々の超音波処置群の平均血中遊離脂肪酸量)÷摂取開始時の各々の超音波処置群の平均血中遊離脂肪酸量}×100
血中脂質低減率(%)={(摂取開始18日、30日、60日又は89日の各々の超音波処置群の平均血中脂質量−摂取開始時の各々の超音波処置群の平均血中脂質量)÷摂取開始時の各々の超音波処置群の平均血中脂質量}×100
Figure 2008031055
表6から明らかなように、酢酸を含む組成物のみを摂取したラットでは、kg・体重/日当たり、4mg又は25mgを摂取した何れのラットにおいても、対照のラットに比して、酢酸の摂取開始後60日から、体重の増加率が、低減した。また、非空腹時の血中遊離脂肪酸量は、対照のラットに比して、kg・体重/日当たり、4mgの酢酸を摂取したラットでは摂取開始後60日から、25mgの酢酸を摂取したラットでは摂取開始後30日から減少し、非空腹時の血中脂質量は、対照のラットに比して、kg・体重/日当たり、4mgの酢酸を摂取したラットでは摂取開始後60日から、25mgの酢酸を摂取したラットでは摂取開始後30日から低下した。さらに、酢酸を含む組成物の摂取に加えて、超音波痩身促進具を併用することにより、ラットの体重の増加率は、酢酸を含む組成物のみを摂取した場合よりも、さらに抑制されており、同様に、非空腹時の血中遊離脂肪酸及び血中脂質量も、酢酸を含む組成物の単独摂取時よりもさらに低下した。また、照射した超音波の周波数についてみると、517kHzよりも715kHzを照射した場合の方が、体重の増加の抑制効果、非空腹時の血中脂質及び血中遊離脂肪酸の低減効果の何れにおいても優れていた。この試験結果は、酢酸を含む組成物の摂取は、体重制御に加えて、血中脂質及び血中遊離脂肪酸を低減できること、さらには、これらの効果は、超音波痩身促進具との併用により、増強できることを物語っている。
以下、実施例により本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれら実施例に、何ら限定されることはない。
<摂取用組成物>
もろみ芋酢(黒酢)1質量部に対して、サイクロデキストリン(塩水港精糖株式会社販売、商品名「デキシーパールK−100」)2質量部と無水結晶α,α−トレハロース(株式会社林原生物化学研究所製造)7質量部を、万能混合機で混合し、そのままで一晩放置したのち、粉砕して、もろみ芋酢の粉末状の摂取用組成物を調製した。本品は、1g当たり約4mgの酢酸を含有する組成物である。本品を継続して経口的に摂取することにより、体重を制御することができる。また、本品1g乃至10g程度をジョギングやウォーキングなどの有酸素運動を行う前や後に摂取すると、有酸素運動時の脂肪の燃焼を増強することができるので、体重制御に効果的である。本品はこれらの作用効果を標榜して、体重制御用の摂取用組成物として販売することもできる。
この粉末状の摂取用組成物の粉末を用いて、酢酸の摂取量として、kg・体重/日あたり、0.1mg又は1mgとなるように、体脂肪率が25%以上の成人男性各10名に、90日間連続して摂取させたところ、いずれの場合にも、摂取開始後60日から体重の低減が観察された。そして、摂取開始90日の体重は、摂取開始時に比して、酢酸の摂取量として、kg・体重/日あたり、0.1mgの場合には、平均で3.5質量%の体重の低減が認められ、1mgの場合には、平均で、2.8質量%の低減が認められた。有意差検定の結果、いずれの場合にも摂取開始時の体重に比して有意の体重低減であると判定された。また、これとは別に、前記と同様の摂取量、摂取期間で、体脂肪率が25%以上の成人男性各10名に、粉末状の摂取用組成物を摂取させると同時に、摂取の期間中、実験4で使用した超音波痩身促進具(超音波の発振周波数:715kHz)を用いて、摂取開始日から3日又は4日ごとに、2回/週、30分間/回、腹部に超音波を照射した。いずれの場合にも、摂取開始後45日から体重の低減が観察された。そして、摂取開始90日の体重は、摂取開始時に比して、酢酸の摂取量として、kg・体重/日あたり0.1mgの場合には、平均で4.5質量%の体重の低減が認められ、1mgの場合には、平均で、3.6質量%の低減が認められた。有意差検定の結果、いずれの場合にも摂取開始時の体重及び超音波痩身促進具を使用しなかった場合に比して、有意の体重低減であると判定された。
この粉末状の摂取用組成物を、常法により、0.5gずつ打錠して、錠剤を調製した。また、この粉末状の摂取用組成物を0.5gずつカプセルに封入して、カプセル剤を調製した。これらの製品を、成人1日当たり2錠乃至20錠程度、さらには、必要に応じて増量して、継続して経口的に摂取することにより、体重制御をすることができる。本品は上記の作用効果を標榜して、体重制御用の摂取用組成物として販売することもできる。
<摂取用組成物>
リンゴ酢0.5質量部に対して、無水のサイクロ{→6)−α−D−グルコピラノシル−(1→3)−α−D−グルコピラノシル−(1→6)−α−D−グルコピラノシル−(1→3)−α−D−グルコピラノシル−(1→}の構造を有する環状四糖(株式会社林原生物化学研究所製造)3質量部と無水結晶α,α−トレハロース(株式会社林原生物化学研究所製造)7.5質量部を、万能混合機で混合し、そのままで一晩放置したのち、粉砕して、リンゴ酢の粉末状の摂取用組成物を調製した。本品は、1g当たり約2mgの酢酸を含有する組成物である。本品を継続して経口的に摂取することにより、体重制御をすることができる。また、本品2g乃至8g程度を、さらには、必要に応じて増量して、ジョギングやウォーキングなどの有酸素運動を行う前や途中、その後に摂取すると、有酸素運動時の脂肪の燃焼を増強することができるので、体重制御に効果的である。本品はこれらの作用効果を標榜して、体重制御用の摂取用組成物として販売することもできる。
この粉末状の摂取用組成物を、常法により、1gずつ打錠して、錠剤を調製した。本品を、成人1日当たり2乃至8錠程度、さらには、必要に応じて増量して、を継続して経口的に摂取することにより、体重制御をすることができる。本品はこれらの作用効果を標榜して、体重制御用の摂取用組成物として販売することもできる。
<摂取用組成物>
もろみ芋酢0.4質量部に対して、含水結晶サイクロ{→6)−α−D−グルコピラノシル−(1→4)−α−D−グルコピラノシル−(1→6)−α−D−グルコピラノシル−(1→4)−α−D−グルコピラノシル−(1→}(株式会社林原生物化学研究所製造)2質量部と無水結晶α,α−トレハロース(株式会社林原生物化学研究所製造)7.6質量部を、万能混合機で混合し、そのままで一晩放置したのち、粉砕して、もろみ芋酢の粉末状の摂取用組成物を調製した。本品は、1g当たり約1.6mgの酢酸を含有する組成物である。本品を継続して経口的に摂取することにより、体重を制御することができる。また、本品2g乃至10g程度を、ジョギングやウォーキングなどの有酸素運動を行う前や途中、その後に摂取すると、有酸素運動時の脂肪の燃焼を増強することができるので、体重制御に効果的である。本品はこれらの作用効果を標榜して、体重制御用の摂取用組成物として販売することもできる。
この粉末状の摂取用組成物を、常法により、0.5gずつ打錠して、錠剤を調製した。本品を、成人1日当たり4乃至20錠程度を、継続して経口的に摂取することにより、体重制御をすることができる。
<摂取用組成物>
酢酸の25%水溶液1質量部に対して、含水結晶サイクロ{→6)−[α−D−グルコピラノシル−(1→4)]−α−D−グルコピラノシル−(1→}(株式会社林原生物化学研究所製造)4質量部と無水結晶α,α−トレハロース(株式会社林原生物化学研究所製造)14質量部を、万能混合機で混合し、そのままで一晩放置したのち、粉砕して、酢酸の粉末状の摂取用組成物を調製した。本品は、1g当たり約10mgの酢酸を含有する組成物である。本品を継続して経口的に摂取することにより、体重を制御することができる。また、本品0.4g乃至4g程度を、ジョギングやウォーキングなどの有酸素運動を行う前や途中、その後に摂取すると、有酸素運動時の脂肪の燃焼を増強することができるので、体重制御に効果的である。本品はこれらの作用効果を標榜して、体重制御用の摂取用組成物として販売することもできる。
この粉末状の摂取用組成物を、常法により、0.5gずつ打錠して、錠剤を調製した。本品を、通常、成人1日当たり1乃至8錠程度、さらには、必要に応じて増量して、継続して経口的に摂取することにより、体重制御をすることができる
<摂取用組成物>
もろみ芋酢1質量部に対して、無水結晶β−サイクロデキストリン(株式会社林原生物化学研究所製造)10質量部を混合し、さらに、分岐サイクロデキストリン(塩水港精糖株式会社販売、商品名「イソエリートP」)1質量部、無水結晶マルチトール(株式会社林原商事販売、商品名「結晶マビット」)2質量部を、万能混合機で混合し、そのままで一晩放置したのち、粉砕して、もろみ芋酢の粉末状の摂取用組成物を調製した。本品は、1g当たり約2.7mgの酢酸を含有する組成物である。本品を、通常、成人1日当たり1g乃至20g程度、継続して経口的に摂取することにより、体重を制御することができる。また、本品1g乃至10g程度をジョギングやウォーキングなどの有酸素運動を行う前や途中、その後に摂取すると、有酸素運動時の脂肪の燃焼を増強することができるので、体重制御に効果的である。本品はこれらの作用効果を標榜して、体重制御用の摂取用組成物として販売することもできる。
<摂取用組成物>
米酢1質量部に対して、無水結晶α−サイクロデキストリン(株式会社林原生物化学研究所製造)3質量部を混合し、さらに無水結晶α,α−トレハロース(株式会社林原生物化学研究所製造)6質量部を、万能混合機で混合し、そのままで一晩放置したのち、粉砕して、米酢の粉末状の摂取用組成物を調製した。本品は、1g当たり約4.5mgの酢酸を含有する組成物である。本品を、通常、成人1日当たり1g乃至20g程度、継続して経口的に摂取することにより、体重を制御することができる。また、本品0.5g乃至5g程度を、ジョギングやウォーキングなどの有酸素運動を行う前や途中、その後に摂取すると、有酸素運動時の脂肪の燃焼を増強することができるので、体重制御に効果的である。本品はこれらの作用効果を標榜して、体重制御用の摂取用組成物として販売することもできる。
<摂取用組成物>
実施例1の方法で調製した粉末状の摂取用組成物 25質量部
含水結晶α,α−トレハロース(株式会社林原商事
販売、商品名「トレハ」) 54質量部
滑沢剤 3質量部
L−アスコルビン酸2−グルコシド(株式会社
林原商事販売、商品名「アスコフレッシュ」) 10質量部
グルコサミン 2.5質量部
コンドロイチン硫酸ナトリウム 1.5質量部
ヒアルロン酸 4質量部
上記配合処方に基づき、これらの成分を均質になるまで攪拌混合し、常法により、0.5gずつ打錠して、錠剤を調製した
本品を、通常、成人1日当たり4錠乃至20錠程度、さらには、必要に応じて増量して、継続して経口的に摂取することにより、体重制御をすることができる。また、本品はこれらの作用効果を標榜して、体重制御用の摂取用組成物として販売することもできる。
<摂取用組成物>
約21%の酢酸を含有する酢(全国農業協同組合連
合会販売、商品名「五倍酢」) 1質量部
サイクロデキストリン(塩水港精糖株式会社販売、
商品名、「デキシーパールK−100」」) 4質量部
無水結晶α,α−トレハロース(株式会社林原生物
化学研究所製造) 5質量部
上記配合処方に基づき、これらの成分を均質になるまで万能混合機で混合し、そのままで一晩放置したのち、粉砕して、酢の粉末状の摂取用組成物を調製した。本品は、1g当たり酢酸を約20.6mg、その他の有機酸を合計で約13mg含有する組成物である。本品を継続して経口的に摂取することにより、体重制御をすることができる。また、本品0.2g乃至2g程度を、さらには、必要に応じて増量して、ジョギングやウォーキングなどの有酸素運動を行う前や途中、その後に摂取すると、有酸素運動時の脂肪の燃焼を増強することができるので、体重制御に効果的である。本品はこれらの作用効果を標榜して、体重制御用の摂取用組成物として販売することもできる。
この粉末状の摂取用組成物1質量部に、粉末状のラクトスクロース含有糖質(株式会社林原商事販売、商品名「乳果オリゴ」、ラクトスクロースを無水物換算で約55%含有)1質量部、粉末状のα,α−トレハロースの糖質誘導体高含有糖質(無水物換算で、α−マルトシルα,α−トレハロースを約53%、その他のグリコシルα,α−トレハロースを約5%含有、株式会社林原生物化学研究所製造)3質量部と、適量の滑潤剤とを加えて、常法により、0.5gずつ打錠して、錠剤を調製した。本品を、成人1日当たり2乃至20錠程度、さらには、必要に応じて増量し、継続して経口的に摂取することにより、体重制御をすることができる。本品はこれらの作用効果を標榜して、体重制御用の摂取用組成物として販売することもできる。
<摂取用組成物>
実施例1の方法で調製した粉末状の摂取用組成物 25質量部
含水結晶α,α−トレハロース(株式会社林原商事
販売、商品名「トレハ」) 50質量部
クエン酸 10質量部
炭酸水素ナトリウム 8質量部
糖転移ステビア(東洋精糖株式会社販売、商品名
「αGスイート」) 3.5質量部
滑沢剤 3質量部
リン酸二水素カリウム 3質量部
レモンフレーバー 0.5質量部
着色料 0.01質量部
上記配合処方に基づき、これらの成分を均質になるまで攪拌混合し、常法により、2gずつ打錠して、錠剤を調製した。本品は発泡性の錠剤なので、口腔内で唾液により速やかに溶解することができる食べやすい錠剤である。また、本品は、適量の水や清涼飲料などに溶解して飲用に供することも随意である。
本品を、通常、成人1日当たり1錠乃至5錠程度、さらには、必要に応じて増量して、継続して経口的に摂取することにより、体重制御をすることができる。また、本品はこれらの作用効果を標榜して、体重制御用の摂取用組成物として販売することもできる。
<摂取用組成物>
実施例6の方法で調製した粉末状の摂取用組成物 5質量部
コラーゲン 6質量部
オレンジ果汁 1.1質量部
クエン酸 1.6質量部
L−アスコルビン酸2−グルコシド(株式会社
林原商事販売、商品名「アスコフレッシュ」) 0.5質量部
糖転移ヘスペリジン(株式会社林原商事販売、
商品名「林原ヘスペリジンS」) 0.5質量部
還元麦芽糖水飴 0.5質量部
藍エキス 0.2質量部
スターフルーツ葉エキス 0.03質量部
α,α−トレハロースの糖質誘導体含有シラップ 0.35質量部
オリザセラミド 0.025質量部
食用シルクペプチド 0.05質量部
ヒアルロン酸 0.002質量部
エラスチン 0.002質量部
スクラロース 0.004質量部
アセスルファムカリウム 0.006質量部
エタノール 0.001質量部
脱イオン水適量を加えて、混合・撹拌して溶解し、全量を50質量部とする。
本品を、通常、成人1日当たり25ml乃至250ml程度、さらには、必要に応じて増量して、継続して経口的に摂取することにより、体重制御をすることができるし、本品は、酢酸に加えて、L−アスコルビン酸2−グルコシド、糖転移ヘスペリジンを含有しているので、美肌・美白効果・アンチエイジング効果も有することから、痩身目的だけでなく、肌の健康維持にも好適である。また、本品は、これらの作用効果を標榜して、体重制御用及び/又は美肌用の摂取用組成物として販売することもできる。
本発明の摂取用組成物は、食品素材としての酢酸を利用する上で、酢酸のみを摂取する場合に比べて、体重の制御効果に優れ、これを経口摂取することにより、比較的少量の酢酸の摂取量で、効果的に体重制御をすることができ、結果として、生活習慣病の予防、健康の維持・増進に寄与することができる。また、本発明の摂取用組成物は、酢酸の刺激臭や酸味が低減されているので、継続的に摂取することができる。本発明は、斯くも顕著な作用効果を奏する発明であり、斯界に多大の貢献をする、誠に意義のある発明である。
本発明で使用する超音波痩身促進具のブロックダイヤグラムである。 本発明で使用する超音波痩身促進具に用いる超音波発振回路の回路図である 本発明で使用する超音波痩身促進具に用いる超音波放射部の断面図である。 本発明で使用する超音波放射部を複数設けた本発明で使用する超音波痩身促進具の外観図である。 人体へ放射する超音波の出現頻度、持続時間および/または強度が1/fゆらぎ則にしたがって変動する、本発明で使用する超音波痩身促進具のブロックダイヤグラムである。
符号の説明
1 超音波発振部
2 直流電源
3 定電圧回路
4 超音波放射部
5 収容部
6 音響レンズ
7 音響カプラ
8 支持部材
9 係止具
11 マイクロプロセッサ
12 頻度系列記録回路
13 持続時間系列記録回路
14 クロック発振器
15 インターフェース

Claims (11)

  1. 酢酸と環状オリゴ糖とを含有してなる摂取用組成物。
  2. 酢酸を、無水物換で、0.01質量%以上10質量%未満、望ましくは0.1質量%以上5質量%未満含有し、かつ、無水物換算で、酢酸1質量部に対して環状オリゴ糖を10質量部以上含有してなる請求項1記載の摂取用組成物。
  3. さらに、非環状非還元性オリゴ糖を含有してなる請求項1又は2に記載の摂取組成物。
  4. 環状オリゴ糖が、α−サイクロデキストリン、β−サイクロデキストリン、γ−サイクロデキストリン、サイクロ{→6)−α−D−グルコピラノシル−(1→3)−α−D−グルコピラノシル−(1→6)−α−D−グルコピラノシル−(1→3)−α−D−グルコピラノシル−(1→}の構造を有する環状四糖、サイクロ{→6)−α−D−グルコピラノシル−(1→4)−α−D−グルコピラノシル−(1→6)−α−D−グルコピラノシル−(1→4)−α−D−グルコピラノシル−(1→}の構造を有する環状四糖、サイクロ{→6)−[α−D−グルコピラノシル−(1→4)]n−α−D−グルコピラノシル−(1→}(nは4又は5を意味する)の構造を有する環状五糖や環状六糖、及び、これらの環状オリゴ糖の糖質誘導体から選ばれるいずれか1種又は2種以上であり、非環状非還元性オリゴ糖が、α,α−トレハロース、α,α−トレハロースの糖質誘導体、α,β−トレハロース、ラクトネオトレハロース、ラフィノース、エルロース、マルチトール、マルトトリイトール、ラクチトールから選ばれる何れか1種又は2種以上であることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の摂取用組成物。
  5. 酢酸として食酢を使用することを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の摂取用組成物。
  6. 体重の増加抑制及び/又は体重の低減作用を有することを標榜してなる請求項1乃至5の何れかに記載の摂取用組成物。
  7. 内臓脂肪の増加抑制及び/又は内臓脂肪の低減作用を標榜してなる請求項1乃至5の何れかに記載の摂取用組成物。
  8. 血中脂質及び/又は血中遊離脂肪酸の低減作用を標榜してなる請求項1乃至5の何れかに記載の摂取用組成物。
  9. 固状物である請求項1乃至8の何れかに記載の摂取用組成物。
  10. 請求項1乃至9の何れかに記載の摂取用組成物を経口的に摂取することを特徴とする、酢酸による体重の増加抑制及び/又は体重の低減作用の増強方法。
  11. さらに、超音波痩身促進具を併用することを特徴とする請求項10記載の酢酸による体重の増加抑制及び/又は体重の低減作用の増強方法。
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