JP2003017255A - エレクトロルミネッセンス表示装置の製造方法 - Google Patents

エレクトロルミネッセンス表示装置の製造方法

Info

Publication number
JP2003017255A
JP2003017255A JP2001198923A JP2001198923A JP2003017255A JP 2003017255 A JP2003017255 A JP 2003017255A JP 2001198923 A JP2001198923 A JP 2001198923A JP 2001198923 A JP2001198923 A JP 2001198923A JP 2003017255 A JP2003017255 A JP 2003017255A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
glass substrate
mask
substrate
display device
manufacturing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001198923A
Other languages
English (en)
Inventor
Tsutomu Yamada
努 山田
Ryuji Nishikawa
龍司 西川
Susumu Ooima
進 大今
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP2001198923A priority Critical patent/JP2003017255A/ja
Priority to TW091112183A priority patent/TW579657B/zh
Priority to US10/183,149 priority patent/US20030017258A1/en
Priority to CNB021251665A priority patent/CN1203729C/zh
Priority to KR10-2002-0037561A priority patent/KR100481346B1/ko
Publication of JP2003017255A publication Critical patent/JP2003017255A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05BELECTRIC HEATING; ELECTRIC LIGHT SOURCES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; CIRCUIT ARRANGEMENTS FOR ELECTRIC LIGHT SOURCES, IN GENERAL
    • H05B33/00Electroluminescent light sources
    • H05B33/10Apparatus or processes specially adapted to the manufacture of electroluminescent light sources
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C23COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
    • C23CCOATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL BY DIFFUSION INTO THE SURFACE, BY CHEMICAL CONVERSION OR SUBSTITUTION; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL
    • C23C14/00Coating by vacuum evaporation, by sputtering or by ion implantation of the coating forming material
    • C23C14/04Coating on selected surface areas, e.g. using masks
    • C23C14/042Coating on selected surface areas, e.g. using masks using masks
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C23COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
    • C23CCOATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL BY DIFFUSION INTO THE SURFACE, BY CHEMICAL CONVERSION OR SUBSTITUTION; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL
    • C23C14/00Coating by vacuum evaporation, by sputtering or by ion implantation of the coating forming material
    • C23C14/06Coating by vacuum evaporation, by sputtering or by ion implantation of the coating forming material characterised by the coating material
    • C23C14/12Organic material
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10KORGANIC ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES
    • H10K71/00Manufacture or treatment specially adapted for the organic devices covered by this subclass
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10KORGANIC ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES
    • H10K59/00Integrated devices, or assemblies of multiple devices, comprising at least one organic light-emitting element covered by group H10K50/00
    • H10K59/10OLED displays
    • H10K59/12Active-matrix OLED [AMOLED] displays
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10KORGANIC ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES
    • H10K71/00Manufacture or treatment specially adapted for the organic devices covered by this subclass
    • H10K71/10Deposition of organic active material
    • H10K71/16Deposition of organic active material using physical vapour deposition [PVD], e.g. vacuum deposition or sputtering
    • H10K71/164Deposition of organic active material using physical vapour deposition [PVD], e.g. vacuum deposition or sputtering using vacuum deposition

Abstract

(57)【要約】 【課題】マスクを介してエレクトロルミネッセンス素子
を形成するに際し、マスクと基板との位置合わせをより
好適に行うことのできるエレクトロルミネッセンス表示
装置の製造方法を提供する。 【解決手段】ガラス基板1は、エレクトロルミネッセン
ス素子を構成する発光層の蒸着形成される面が鉛直下方
に向けられて真空チャンバ内に挿入される。同真空チャ
ンバ内には、マスク30が配置されている。このマスク
30の開口部を介して上記発光層の材料がガラス基板1
に付着形成されることで、発光層が付着形成される。同
ガラス基板1とマスク30との位置合わせに際して、ガ
ラス基板1は、その上面が静電吸着装置60によって支
持される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はエレクトロルミネッ
センス(Electro Luminescence:EL)表示装置の製造
方法に係り、詳しくはマスクを介して基板面にEL素子
が形成されるEL表示装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、EL素子を用いた表示装置が注目
されてきている。このEL素子は、例えば、ITO(酸
化インジウムスズ)等の透明電極からなる陽極、MTD
ATA(4,4-bis(3-methylphenyllamino)biphenyl)や
(4,4,4-tris(3-methylphenylphenylamino)triphenylani
ne)などからなるホール輸送層、キナクリドン(Quinacr
idone)誘導体を含むBebq2(10−ベンゾ[h]
キノリノールーベリリウム錯体)などからなる発光層、
Bebq2などからなる電子輸送層、マグネシウム・イ
ンジウム合金などからなる電極(陰極)が順次積層形成
された構造を有している。そして、このEL素子では、
上記電極間に所要の電圧が印加されることで、陽極から
注入されたホールと、陰極から注入された電子とが発光
層の内部で再結合し、発光層を形成する有機分子を励起
して励起子が生じるとともに、この励起子が放射失活す
る過程で発光層から光が放たれ、この光が透明な陽極か
ら透明絶縁基板を介して外部へ放出されて所要の発光が
得られる。
【0003】また、このEL素子を用いた表示装置、す
なわちEL表示装置は、これがカラー画像の表示装置と
して構成される場合、レッド(R)、グリーン(G)、
ブルー(B)の3原色に各々対応して発光するEL素子
が例えばマトリクス状に配置されたドットマトリクスの
表示装置として構成される。そして、こうしたドットマ
トリクスからなるEL素子を駆動する方式としては、単
純マトリクス方式とアクティブマトリクス方式とがあ
る。
【0004】このうち、単純マトリクス方式は、表示パ
ネル上にマトリクス状に配置されて各ドットを形成する
EL素子を走査信号に同期して外部から直接駆動する方
式であり、EL素子だけで表示装置の表示パネルが構成
されている。
【0005】また、アクティブマトリクス方式は、マト
リクス状に配置されて各ドットを形成するEL素子に画
素駆動素子(アクティブエレメント)を設け、その画素
駆動素子を走査信号によってオン・オフ状態が切り替わ
るスイッチとして機能させる。そして、オン状態にある
画素駆動素子を介してデータ信号(表示信号、ビデオ信
号)をEL素子の陽極に伝達し、そのデータ信号をEL
素子に書き込むことで、EL素子の駆動が行われる。
【0006】一方、こうした表示装置に用いられるEL
素子の形成に際しては、真空蒸着法がよく用いられる。
この真空蒸着法によるEL素子の形成には、 (1)真空のチャンバ内において、基板のうちのEL素
子を形成する部分以外の部分をマスクするとともに、同
マスクされた基板面を鉛直下方に向けて配置する工程 (2)同基板の下方から上記発光層を形成する材料等、
EL素子を構成する材料を加熱して蒸発させることで、
同基板面にそれら材料を蒸着形成する工程 といった、基本的には2つの工程が用いられる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記態様に
て基板面にEL素子を形成するためには、特に発光層に
おいては、基板とマスクとの位置合わせを極めて高精度
にて行う必要がある。ただし、この位置合わせに際し
て、EL素子を形成する基板面を下面としてこれを支持
する際、EL素子形成面であるため、この面を直接載置
することはできない。すなわち、基板端部を適宜のサポ
ートハンド等にて支持する必要がある。しかし、このよ
うな態様で基板を支持した場合には、自ずと基板の中央
部にたわみが生じ易くなる。このため、基板をマスク側
に移動させる際には、基板の中央部が先にマスクに接触
することになり、その状態で上記位置合わせのための基
板とマスクとの相対移動が行われるようになるような場
合には、基板膜面に傷が発生する等、同位置合わせを適
切に行うことができなくなることがある。
【0008】なお、位置合わせ精度の観点、あるいは蒸
着精度の観点からも、上記基板とマスクとは極力近接し
た状態におかれることが望ましく、そうした意味からも
上記問題は深刻である。
【0009】また、上記真空蒸着法に限らず、他の方法
を用いてEL素子の形成が行われる場合であれ、上記基
板とマスクとの正確な位置合わせが必要とされる場合に
は、基板のたわみに起因して位置合わせが困難となるこ
うした実情も概ね共通したものとなっている。
【0010】本発明は上記実情に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、マスクを介してエレクトロルミネッ
センス素子を形成するに際し、マスクと基板との位置合
わせをより好適に行うことのできるエレクトロルミネッ
センス表示装置の製造方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、基板と該基板の下方に配置されたマスクとを位置合
わせし、エレクトロルミネッセンス素子材料を前記マス
クを介して前記基板に付着形成して表示装置の表示部を
形成するエレクトロルミネッセンス表示装置の製造方法
であって、前記基板の上面を吸着支持しつつ前記位置合
わせを行うことをその要旨とする。
【0012】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記マスクを保持台上に配置されたマスク
フレームに予め固定するとともに、それら保持台及びマ
スクフレームの少なくとも一方には前記基板を支持する
ためのピンを形成しておき、前記基板を同ピンにより更
に支持した状態で前記位置合わせを行うことをその要旨
とする。
【0013】請求項3記載の発明は、請求項2記載の発
明において、前記ピンを鉛直方向に伸縮可能としたこと
をその要旨とする。請求項4記載の発明は、請求項1〜
3のいずれかに記載の発明において、前記吸着支持する
基板の3つ以上の辺についてそれら各辺を更に辺支持手
段によって支持した状態で前記位置合わせを行うことを
その要旨とする。
【0014】請求項5記載の発明は、請求項1〜4のい
ずれかに記載の発明において、少なくとも前記位置合わ
せを真空容器内にて行うことをその要旨とする。請求項
6記載の発明は、請求項5記載の発明において、前記吸
着支持を、静電吸着によって行うことをその要旨とす
る。
【0015】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)以下、本発明
にかかるEL表示装置の製造方法をアクティブマトリク
ス方式のカラーEL表示装置の製造方法に具体化した第
1の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
【0016】図1は、本実施形態の製造対象となるEL
表示装置のEL素子(本実施形態では有機EL素子:図
中ELと表記)とその周辺部についての平面図である。
同図1に示されるように、このEL表示装置は、大きく
は、EL素子によって形成される表示ドットと、これら
表示ドットの各々に対して設けられる能動素子である薄
膜トランジスタ(TFT)とを備えている。
【0017】具体的には、図1に示されるように、EL
素子の駆動制御を行なうための信号線として、ゲート信
号線GL及びドレイン信号線DLがマトリクス状に形成
されている。そして、これら各信号線の交差部に対応し
てEL素子(表示ドット)が形成されている。なお、こ
のEL表示装置においては、カラー画像表示を可能とす
べく、各表示ドットが各原色R、G、Bのいずれかに対
応して形成されている。
【0018】また、これら各EL素子の駆動制御を各別
に行なうための素子として、次のものが形成されてい
る。まず、上記各信号線の交差部付近に、ゲート信号線
GLと接続され、同ゲート信号線GLの活性により能動
とされるスイッチング素子としての薄膜トランジスタ
(TFT)aが形成されている。このTFTaのソース
Saは、クロム(Cr)やモリブデン(Mo)などの高
融点金属からなる容量電極CEと接続されており、同T
FTaが能動とされることで容量電極CEにドレイン信
号線DLからの電圧が印加される。
【0019】この容量電極CEは、EL素子を駆動する
薄膜トランジスタ(TFT)bのゲートGbに接続され
ている。また、TFTbのソースS2はEL素子の陽極
である透明電極11に接続され、同TFTbのドレイン
Dbは、EL素子に電流を供給する電流源となる駆動電
源線ILと接続されている。これにより、上記容量電極
CEからゲートGbへの電圧の印加によって、駆動電源
線ILからの電流がEL素子に供給されるようになる。
【0020】一方、上記容量電極CEとの間で電荷を蓄
積すべく、保持容量電極線CLが形成されている。この
保持容量電極線CL及び容量電極CE間の保持容量によ
り、上記TFTbのゲートGbに印加される電圧が保持
される。
【0021】図2は、図1の一部断面図である。特に、
図2(a)はD−D線に沿った断面を、また図2(b)
はE−E線に沿った断面をそれぞれ示している。同図2
に示されるように、上記EL表示装置は、ガラス基板1
上に、薄膜トランジスタ、EL素子を順次積層形成した
ものである。
【0022】ここで、上記容量電極CEへの充電制御を
行なうスイッチングトランジスタとしてのTFTaは、
図2(a)に示されるような態様にて形成されている。
すなわち、上記ガラス基板1上にポリシリコン層2が形
成されている。同ポリシリコン層2には、上記ソースS
a及びドレインDaの他、チャネルCaや、チャネルC
aの両側に形成された低濃度領域(Lightly Doped Drai
n)LDD、更には上記保持容量電極CEが形成されて
いる。そして、これらポリシリコン層2及び保持容量電
極CE上には、ゲート絶縁膜3及び、クロム(Cr)や
モリブデン(Mo)などの高融点金属からなる上記ゲー
ト信号線GLやゲート電極Ga、保持容量電極線CLが
形成されている。そして、これらの上面に、シリコン酸
化膜及びシリコン窒化膜の順に積層された層間絶縁膜4
が形成されている。更に、同層間絶縁膜4は上記ドレイ
ンDaに対応して開口され、同開口部にアルミニウム等
の導電物が充填されることで、同ドレインDaが上記ド
レイン信号線DLと電気的にコンタクトがとられてい
る。更に、これらドレイン信号線DLや上記層間絶縁膜
4上には、例えば有機樹脂からなり、表面を平坦にする
平坦化絶縁膜5が形成されている。
【0023】一方、EL素子を駆動する上記TFTb
は、図2(b)に示されるような態様にて形成されてい
る。すなわち、上記ガラス基板1上には、先の図2
(a)に示したものと同等のポリシリコン層2が形成さ
れている。このポリシリコン層2には、TFTbのチャ
ネルCbやソースS2、ドレインDbが形成されてい
る。そして、このポリシリコン層2上には、先の図2
(a)に示したものと同等のゲート絶縁膜3が形成され
ているとともに、同ゲート絶縁膜3のうちチャネルCb
上方には、クロム(Cr)やモリブデン(Mo)などの
高融点金属からなるゲートGbが形成されている。これ
らゲートGb及びゲート絶縁膜3上には、先の図2
(a)に示したものと同等の層間絶縁膜4、平坦化絶縁
膜5が順次積層形成されている。なお、層間絶縁膜4の
うち、上記ドレインDbに対応した部分が開口され、同
開口部にアルミニウム等の導電物が充填されることで、
同ドレインDbと上記駆動電源線ILとの電気的なコン
タクトがとられている。また、層間絶縁膜4及び平坦化
絶縁膜5のうち、上記ソースS2に対応した部分が開口
され、同開口部にアルミニウム等の導電物が充填される
ことで、同ソースS2とITO(Indium Tin Oxide)等
の透明電極11の電気的なコンタクトがとられている。
この透明電極11は、EL素子の陽極をなすものであ
る。
【0024】上記EL素子は、次のものが順次積層形成
されてなる。 a.透明電極11 b.ホール輸送層12:NBPからなる c.発光層13:レッド(R)…ホスト材料(Al
3)に赤色のドーパント(DCJTB)をドープした
もの。
【0025】グリーン(G)…ホスト材料(Alq3
に緑色のドーパント(Coumarin 6)をドープ
したもの。 ブルー(B)…ホスト材料(BAlq)に青色のドーパ
ント(Perylene)をドープしたもの。 d.電子輸送層14:Alq3からなる e.電子注入層15:フッ化リチウム(LiF)からな
る f.電極(陰極)16:アルミニウム(Al)からなる なお、ここで、上記略称にて記載した材料の正式名称は
以下のとおりである。 ・「NBP」…N,N‘−Di((naphthalene-1-yl)-N,
N'-diphenyl-benzidine) ・「Alq3」…Tris(8-hydroxyquinolinato)aluminum ・「DCJTB」…(2-(1,1-Dimethylethyl)-6-(2-(2,
3,6,7-tetrahydro-1,1,7,7-tetramethyl-1H,5H-benzo[i
j]quinolizin-9-yl)ethenyl)-4H-pyran-4-ylidene)prop
anedinitrile。
【0026】・「Coumarin 6」…3-(2-Benzo
thiazolyl)-7-(diethylamino)coumarin。 ・「BAlq」…(1,1'-Bisphenyl-4-Olato)bis(2-meth
yl-8-quinolinplate-N1,08)Aluminum。
【0027】これらホール輸送層12や、電子輸送層1
4、電子注入層15、電極16は、図2(a)に示した
領域においても共通して形成されている。ただし、発光
層13については、透明電極11に対応して島状に形成
されているために、図2(a)に示す領域には形成され
ていない。なお、図2において平坦化絶縁膜5上には、
絶縁膜10が形成されている。
【0028】次に、本実施形態にかかるEL表示装置の
製造方法について説明する。図3に、本実施形態にかか
るEL表示装置の製造手順を示す。同図3に示されるよ
うに、この一連の製造手順においては、まず上記ガラス
基板1上にTFT及び透明電極11を形成し(ステップ
100)、更に、上記ホール輸送層12を形成する(ス
テップ110)。
【0029】こうしてホール輸送層12が形成された上
記ガラス基板1は、同ホール輸送層12の形成された面
を鉛直下方にして、真空チャンバ内へ挿入される(ステ
ップ120)。同チャンバ内には、図4に示す態様に
て、予め上記発光層13の形状に合わせて開口(図示
略)された例えばニッケル(Ni)からなるマスク30
が配置されている。詳しくは、このマスク30は、保持
台34上に配置されたマスクフレーム31によって固定
されている。
【0030】そして、真空チャンバ内に上記ホール輸送
層12の形成されたガラス基板1が挿入されると、同ガ
ラス基板1と、その下方に位置するマスク30との位置
合わせが行われる。すなわち、同図4に示すCCD(Ch
arge Coupled Device )カメラ32等により、マスク3
0内に形成されているアラインメントマーク30a及び
ガラス基板1に形成されているアラインメントマーク1
aの各位置をモニタしつつ、それらアラインメントマー
ク30a、1aが合致するように、ガラス基板1とマス
ク30との位置合わせが行われる(図3、ステップ13
0)。この図4に示すアラインメントマーク30a及び
1aは見やすくするために大きく表されているが、実際
には縦50μm、横50μmの十字型をしている。
【0031】なお、実際には、上記工程は、カラー表示
装置としての各原色R、G、Bに対応して各別に行われ
る。すなわち、ホール輸送層12の形成されたガラス基
板1は、上記各原色R、G、Bに対応する発光層13を
形成するための各別の真空チャンバへと順に挿入され
る。そして、これら各真空チャンバには、上記マスクと
30として、上記透明電極(陽極)11のうち、所定の
原色の発光に用いられる透明電極(陽極)11に対応し
た部分のみが開口されたマスクが備えられている。すな
わち、各真空チャンバ内には、R、G、Bのいずれかの
色に対応したマスクが備えられている。これにより、各
チャンバにおいて、各原色に対応した発光層をそれぞれ
所定の位置に形成することができる。
【0032】図5(a)に、マスク30に対して位置合
わせされたガラス基板1(図中、破線で表記)の配置態
様を示す。このマスク30は、本実施形態では、多数の
表示パネルを一枚のガラス基板から形成すべく構成され
ている。詳しくは、本実施形態におけるマスク30は、
同図5(a)に例示されるように16枚の表示パネルを
同時に形成すべく、16個のパネル形成部30pを備え
ている。そして、これら16個のパネル形成部30p
は、各4個のパネル形成部30pが備えられた4つのマ
スク30によって形成される。そして、これら各パネル
形成部30pは、図5(b)に示されるように、該当す
る原色の発光に用いられる上記透明電極11に応じて開
口部30hが形成されている。
【0033】図5(a)に示す態様にてマスク30とガ
ラス基板1との位置合わせが行われると、ガラス基板1
は、マスクフレーム31等によって支持される。そし
て、先の図4において、保持台34の下方に配置された
蒸着源(ソース)40から、上記発光層13の材料を加
熱して蒸発させることで、上記マスクの開口部を介して
ガラス基板1表面に同材料を蒸着させる(図3、ステッ
プ140)。
【0034】このマスク30を介した発光層の形成態様
を、図6に模式的に示す。同図6に示すように、各透明
電極(陽極)11のうち、各チャンバ内で該当する原色
に対応した透明電極の形成領域以外がマスク30で覆わ
れる。そして、該当する原色に対応したEL材料(有機
EL材料)は、ソース40内で加熱され、気化されてマ
スク30の開口部30hを介してガラス基板1(正確に
はそのホール輸送層12)上に蒸着形成される。
【0035】こうして、各チャンバ内で対応する原色の
発光層が蒸着形成されたガラス基板1は、これら発光層
形成用真空のチャンバから取り出され、別の真空チャン
バ内で上記電子輸送層14や、電子注入層15、電極
(陰極)16が形成される(図2、ステップ150)。
なお、実際には、これら電子輸送層14や電子注入層1
5、電極(陰極)16の形成は、各別の真空チャンバ内
で行なわれる。
【0036】ところで、上記態様にて真空チャンバ内で
上記ガラス基板1とマスク30との位置合わせを行う際
には、ガラス基板1及びマスクにたわみが生じる等の問
題があることは前述したとおりである。特に、本実施形
態のように複数の表示パネルを同時に形成すべく大型の
ガラス基板1を用いる場合には、同ガラス基板1のたわ
みも大きくなりがちである。
【0037】以下、このガラス基板のサイズや支持態様
と同ガラス基板に生じるたわみとの関係を図7に基づい
て説明する。図7(a)に各ガラス基板のサイズ及びそ
の支持態様と同ガラス基板に生じるたわみとの関係を示
す。同図7(a)に示すケース1は、図7(b)に示す
支持態様にて長さKのガラス基板を支持した場合のたわ
み量を、同ガラス基板の材質別に示したデータである。
これに対して、ケース2では、同図7(b)の支持態様
にて長さL(L>K)のガラスを支持した場合のたわみ
量を、同ガラス基板の材質別に示したデータである。一
方、ケース3は、図7(c)に示す支持態様にて長さK
のガラス基板を支持した場合のたわみ量を、同ガラス基
板の材質別に示したデータである。
【0038】図7(a)から明らかなように、ガラス基
板を点支持する(図7(c))よりも線支持する(図7
(b))方がたわみを抑制することができる。更に、同
図7(a)によれば、ガラス基板の長さが短いほどたわ
みを抑制することができることがわかる。ちなみに、重
力加速度をg、ポアッソン比をσ、ガラスの密度をρ、
ガラスのヤング率をE、ガラスの厚みをtとすると、図
7(b)に示す態様にてガラス基板を支持した場合のた
わみnは、下式(c1)で表される。 n=K4gρ(1−σ2)/6.4Et2 …(c1) 上式(c1)からわかるように、ガラス基板の長さが長
くなるほど、たわみ量が飛躍的に増大することがわか
る。
【0039】そこで、本実施形態では、ガラス基板1の
位置合わせに際して、同ガラス基板1の上面を静電吸着
にて支持するようにする。すなわち、真空チャンバ内で
はガラス基板1の上面を大気圧よりも低い圧力を利用し
て吸着するなどして支持することはできない。そこで、
ガラス基板1の上面を静電吸着にて支持することで、真
空チャンバ内においてもガラス基板1を吸着支持するこ
とを可能とする。
【0040】図8に、この静電吸着の原理を示す。同図
8に示されるように、本実施形態で用いる静電吸着装置
60は、セラミック等からなる吸着部61内に備えられ
た一対の電極62,63にバッテリ64の陽極及び陰極
をそれぞれ接続した装置である。この静電吸着装置60
によりガラス基板1を吸着支持することで、ガラス基板
1によって生じるたわみを抑制することができる。
【0041】以上説明した本実施形態によれば、以下の
効果が得られるようになる。 (1)ガラス基板1の上面を静電吸着にて吸着支持し
た。これにより、ガラス基板1とマスク30との位置合
わせに際し、ガラス基板1に生じるたわみを好適に抑制
することができ、ひいてはガラス基板1とマスク30と
の位置合わせを適切に行うことができる。
【0042】(第2の実施形態)以下、本発明にかかる
EL表示装置の製造方法をアクティブマトリクス方式の
カラーEL表示装置の製造方法に具体化した第2の実施
形態について、上記第1の実施形態との相違点を中心に
図面を参照しつつ説明する。
【0043】この第2の実施形態では、先の第1の実施
形態によるガラス基板1とマスク30との位置合わせに
際し、更に以下の基板支持手法を併用する。すなわち、
本実施形態では、図5(a)に併せて示すように、マス
クフレーム31に樹脂及び金属等からなる複数のピン3
3を設ける。このピン33は、図9に示されるように、
ガラス基板1との当接面が球面となっており、ガラス基
板1とマスク30との位置合わせに際し、この球面とな
っている当接面を通じてガラス基板1を支持する。これ
により、位置合わせに際し、ガラス基板1に損傷を与え
ることなくそのたわみを抑制する。なお、このピン33
は、ガラス基板1の面に対して対称性を保つ態様にて配
置される。
【0044】また、本実施形態では、ピン33は、例え
ば下部にバネ(板バネを含む)を備えた伸縮可能な構成
とする。これにより、ガラス基板1の自重によってピン
33は収縮するために、ガラス基板1を的確に支持する
ことができる。更に、ピン33を少なくともマスク30
の高さまで収縮することができるようにする。これによ
り、位置合わせ終了後、ガラス基板1の自重又は外部か
らの力によってピン33をマスク30の高さまで収縮さ
せることができる。また、これに代えて、ピン33の収
縮によっても同ピン33の高さがマスク30の高さより
も高くなるように設定するなら、マスクとガラス基板と
の間にギャップを保つことができる。
【0045】以上説明した本実施形態によれば、先の第
1の実施形態の上記(1)の効果に加えて更に以下の効
果が得られるようになる。 (2)ガラス基板1をピン33によって支持しつつ位置
合わせを行うことで、位置合わせに際し、ガラス基板1
に生じるたわみをいっそう好適に抑制することができ
る。
【0046】(3)ピン33を鉛直方向に伸縮可能な構
成とした。これにより、ガラス基板1とマスク30との
位置合わせを行った後、ガラス基板1のマスク30等に
よる支持を円滑に行なうことや、ガラス基板1を同ピン
33によって支持することでマスク30とガラス基板1
とのギャップを保つことができる。
【0047】なお、上記第2の実施形態は、以下のよう
に変更して実施してもよい。 ・ピン33の配置態様は上記のものに限らない。要は、
表示領域以外の領域においてガラス基板1を支持するこ
とのできる配置であればよい。また、マスクフレーム3
1上にピンを設ける代わりに、マスクフレーム31の保
持台34にピンを形成するなどしてもよい。
【0048】・ピン33の構成は、上記のように必ずし
も伸縮可能な構成でなくてもよい。この場合、同ピン3
3によってガラス基板1を支持しつつ、位置合わせやE
L材料の蒸着形成を行う。
【0049】(第3の実施形態)以下、本発明にかかる
EL表示装置の製造方法をアクティブマトリクス方式の
カラーEL表示装置の製造方法に具体化した第3の実施
形態について、上記第2の実施形態との相違点を中心に
図面を参照しつつ説明する。
【0050】この第3の実施形態では、先の第2の実施
形態によるガラス基板1とマスク30との位置合わせに
際し、更に以下の支持手法を併用する。すなわち、本実
施形態においては、図10に示す態様にてガラス基板1
の4辺を辺支持部材50で支持することで、ガラス基板
1に生じるたわみを抑制するようにする。すなわち、先
に図7を参照しつつ説明したように、ガラス基板1の支
持されていない辺の長さが長くなるほどたわみが増大す
ることから、ガラス基板1の4辺を辺支持することで、
ガラス基板1の長さの増大によるたわみの増大を抑制す
る。
【0051】また、この4辺の支持は、ガラス基板1と
辺支持部材50との接触部が、ガラス基板1の面に対し
て、すなわち各対向する辺間で対称性を保つ態様にて行
う。これにより、ガラス基板1に生じるたわみを抑制す
る。
【0052】更に、本実施形態では、各辺支持部材50
によって、マスク30と対向するガラス基板1の面の端
辺を線支持する。このように、辺支持部材50によって
ガラス基板1をその各辺に沿って線支持することで、ガ
ラス基板1の表示領域に同辺支持部材50が接触するこ
となく、ガラス基板1を支持することができる。
【0053】詳しくは、同図10に示されるように、こ
の辺支持部材50はL字型をしており、ガラス基板1の
下方、換言すれば、ホール輸送層12の形成された側の
面をこの辺支持部材50に載置することで、同ガラス基
板1を支持する。
【0054】そして、これら各辺支持部材50の長さ
は、ガラス基板1の各辺の長さよりも短く設定する。具
体的には、辺支持部材50のうちガラス基板1を載置す
る部分の長さを、ガラス基板1の外周に対応するマスク
フレーム31のうち隣接する2つのマスクフレーム31
間の長さよりも短く設定する。これにより、先の図5
(a)に示したマスクフレーム31と辺支持部材50と
の干渉を避けることができる。すなわち、ガラス基板1
とマスク30との位置合わせが終了した後、ガラス基板
1はマスクフレーム31によって支持され、辺支持部材
50は取り除かれる。この辺支持部材50の長さを上記
のようにすることで、図5(a)に一点鎖線で示す位置
にて、辺支持部材50によるガラス基板1の支持が実現
されるとともに、同辺支持部材50の除去も容易に行う
ことができる。
【0055】ここで、図11を参照して、本実施形態に
おけるガラス基板1とマスク30との位置合わせ手順に
ついて総括する。この一連の手順においては、真空チャ
ンバ内へガラス基板1が挿入されると(ステップ20
0)、上記静電吸着装置60及び支持部材50によって
ガラス基板1を支持しつつ、これをマスク30側へ移動
させる(ステップ210)。そして、ガラス基板1がピ
ン33と接触した後、同ガラス基板1とマスク30との
位置合わせを行う(ステップ220)。そして、位置合
わせが終了すると、静電吸着装置60及び支持部材50
によってガラス基板1を支持しつつ、同ガラス基板1を
下降させる。そして、ガラス基板1がマスク30によっ
て支持されるかピン33によって支持された状態で、静
電吸着装置60及び支持部材50を除去する(ステップ
230)。こうして、マスク30に対して位置合わせさ
れ、且つマスクフレーム31によって支持されたガラス
基板1に対してEL材料を蒸着形成する(ステップ24
0)。
【0056】以上説明した本実施形態によれば、先の第
1の実施形態の上記(1)の効果、並びに先の第2の実
施形態の上記(2)及び(3)の効果に加えて、以下の
効果が得られるようになる。
【0057】(4)ガラス基板1の4辺を辺支持部材5
0によって支持しつつ、同ガラス基板1及びマスク30
の位置合わせを行った。これにより、ガラス基板1に生
じるたわみを更に好適に抑制することができる。
【0058】なお、上記第3の実施形態は、以下のよう
に変更して実施してもよい。 ・辺支持部材50によってガラス基板1を支持したま
ま、同ガラス基板1へのEL材料の蒸着形成を行っても
よい。この際静電吸着によるガラス基板1の支持を併用
してもよい。また、静電吸着のみによってガラス基板1
を支持したまま、同ガラス基板1へのEL材料の蒸着形
成を行ってもよい。なお、これらの場合、マスクフレー
ム31の形状は任意である。
【0059】・ガラス基板1の4辺の支持態様に関して
は、上記辺支持部材50によるものに限らない。例え
ば、図12に示すように、各辺を等間隔に3等分した2
つの等分点を支持する支持部材を用いてもよい。これに
よっても、ガラス基板の辺の長さが長くなった場合に、
4辺を支持することで、たわみを抑制することはでき
る。更に、4辺の支持態様は、同図11に例示するもの
にも限らない。ただし、各辺の支持態様は対称性が保た
れるようにすることが望ましい。
【0060】・また、4辺支持にも限らず、3辺以上の
辺を支持する構成としてもよい。 (その他の実施形態)その他、上記各実施形態に共通し
て変更可能な要素としては以下のものがある。
【0061】・多数の表示パネルのためのマスクの配置
態様は、図5に例示したように4分割されたマスクによ
るものに限らない。このマスクの変更に際しては、マス
クフレームの形状もマスクを固定することができる態様
にて適宜変更すればよい。
【0062】・必ずしも多数の表示パネルを同時に形成
するものにも限らない。 ・また、マスクフレーム31の構成も図5(a)に例示
したものに限らない。 ・真空蒸着法に限らず、ガラス基板等のEL素子形成基
板とマスクとの位置合わせを行う際にガラス基板に生じ
るたわみの抑制のために本発明は有効である。
【0063】・マスクによるR、G、Bの各領域毎のE
L素子の形成は、発光層の形成に限らない。例えば、ホ
ール輸送層や電子輸送層、電子注入層についても、R、
G、Bでその成膜量を変更したい場合等においては、上
記各実施形態での発光層の形成工程によるようにマスク
を介して形成することは有効である。したがって本発明
は、その際のマスクと基板との位置合わせにも有効に適
用することができる。
【0064】・アクティブマトリクス方式のEL表示装
置に限らず、単純マトリクス方式等、任意のEL表示装
置の製造に関して本発明は有効である。 ・ガラス基板1の吸着支持手法は、静電吸着には限らな
い。真空チャンバ以外でガラス基板1及びマスク30の
位置合わせが行われる場合には、真空吸着などによる支
持も適宜採用することができる。
【0065】・その他、EL素子材料は、上記実施形態
において例示したものに限らず、EL表示装置として実
現可能な任意のEL素子材料を用いることができる。更
に、マスク等の素材についても、上記実施形態で例示し
たものには限らない。
【0066】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、吸着にて
基板の上面を支持した状態にてマスクと基板との位置合
わせが行われる。したがって、この位置合わせに際し
て、基板に生じるたわみを抑制することができ、ひいて
は位置合わせを好適に行うことができる。
【0067】請求項2記載の発明によれば、ピンにより
基板を支持した状態で位置合わせを行うことで、同位置
合わせに際し、基板のたわみをより好適に抑制すること
ができる。
【0068】請求項3記載の発明によれば、ピンが鉛直
方法に伸縮可能であるため、基板とピンとの接触時、基
板自重がピンに及ぶ力の大きさに応じてピンが収縮す
る。したがって、基板とマスクとの位置合わせに際し、
基板のたわみをより好適に抑制することができる。
【0069】請求項4記載の発明によれば、静電吸着に
加えて辺支持手段により基板が支持された状態で位置合
わせを行うことで、同位置合わせをいっそう好適に行う
ことができる。
【0070】請求項5記載の発明によれば、エレクトロ
ルミネッセンス素子の付着形成を真空蒸着法によって行
う場合であれ、同蒸着形成を速やかに行うことができ
る。請求項6記載の発明によれば、真空容器内において
も好適に基板をその上面から支持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】アクティブマトリクス方式のEL表示装置を上
方から見た平面図。
【図2】アクティブマトリクス方式のEL表示装置につ
いてその一部断面構造を示す断面図。
【図3】本発明にかかるEL表示装置の製造方法の第1
の実施形態について、その製造手順を示すフローチャー
ト。
【図4】同実施形態における真空チャンバ内でのマスク
とガラス基板との位置合わせ態様を示す斜視図。
【図5】同実施形態でのマスクとガラス基板との配置態
様を示す平面図。
【図6】同実施形態におけるEL素子の蒸着形成態様を
模式的に示す側面図。
【図7】ガラス基板のサイズ及び支持態様と同ガラス基
板に生じるたわみとの関係を説明する図。
【図8】同実施形態におけるガラス基板の支持態様を模
式的に示す断面図。
【図9】本発明にかかるEL表示装置の製造方法の第2
の実施形態におけるガラス基板の支持態様を示す断面
図。
【図10】本発明にかかるEL表示装置の製造方法の第
3の実施形態におけるガラス基板の支持態様を示す斜視
図。
【図11】同実施形態のEL素子の蒸着形成手順を示す
フローチャート。
【図12】上記各実施形態の変形例としてのガラス基板
の支持態様を示す平面図。
【符号の説明】
1…ガラス基板1a…アラインメントマーク、2…ポリ
シリコン層、Ca,Cb…チャネル、Da、Db…ドレ
イン、Sa,Sb…ソース、3…ゲート絶縁膜、Ga、
Gb…ゲート電極、4…層間絶縁膜、5…平坦化絶縁
膜、11…透明電極、12…ホール輸送層、13…発光
層、14…電子輸送層、15…電子注入層 16…電極、30…マスク、30a…アラインメントマ
ーク、30h…開口部、30p…パネル形成部、31…
マスクフレーム、32…CCDカメラ、33…ピン、4
0…ソース、50…支持部材、60…静電吸着装置、6
1…吸着部、62,63…電極、64…バッテリ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H05B 33/12 H05B 33/12 B 33/14 33/14 A (72)発明者 大今 進 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 Fターム(参考) 3K007 AB18 BA06 BB07 CA01 CB01 DA01 DB03 EB00 FA01 4K029 BC07 BD00 CA01 HA04 JA05 5C094 AA05 AA08 AA43 AA46 AA48 AA55 BA03 BA12 BA27 CA19 CA24 DA09 DA13 DB01 DB04 EA04 EA05 EA07 EB02 FB01 FB12 FB14 FB15 FB20 GB10 5G435 AA04 AA17 BB05 CC09 EE37 HH12 HH13 HH14 KK05 KK10

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板と該基板の下方に配置されたマスクと
    を位置合わせし、エレクトロルミネッセンス素子材料を
    前記マスクを介して前記基板に付着形成して表示装置の
    表示部を形成するエレクトロルミネッセンス表示装置の
    製造方法であって、 前記基板の上面を吸着支持しつつ前記位置合わせを行う
    ことを特徴とするエレクトロルミネッセンス表示装置の
    製造方法。
  2. 【請求項2】前記マスクを保持台上に配置されたマスク
    フレームに予め固定するとともに、それら保持台及びマ
    スクフレームの少なくとも一方には前記基板を支持する
    ためのピンを形成しておき、前記基板を同ピンにより更
    に支持した状態で前記位置合わせを行うことを特徴とす
    る請求項1記載のエレクトロルミネッセンス表示装置の
    製造方法。
  3. 【請求項3】前記ピンを鉛直方向に伸縮可能とした請求
    項2記載のエレクトロルミネッセンス表示装置の製造方
    法。
  4. 【請求項4】前記吸着支持する基板の3つ以上の辺につ
    いてそれら各辺を更に辺支持手段によって支持した状態
    で前記位置合わせを行う請求項1〜3のいずれかに記載
    のエレクトロルミネッセンス表示装置の製造方法。
  5. 【請求項5】少なくとも前記位置合わせを真空容器内に
    て行う請求項1〜4のいずれかに記載のエレクトロルミ
    ネッセンス表示装置の製造方法。
  6. 【請求項6】前記吸着支持を、静電吸着によって行う請
    求項5記載のエレクトロルミネッセンス表示装置の製造
    方法。
JP2001198923A 2001-06-29 2001-06-29 エレクトロルミネッセンス表示装置の製造方法 Pending JP2003017255A (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001198923A JP2003017255A (ja) 2001-06-29 2001-06-29 エレクトロルミネッセンス表示装置の製造方法
TW091112183A TW579657B (en) 2001-06-29 2002-06-06 Method for making an electroluminescence display device
US10/183,149 US20030017258A1 (en) 2001-06-29 2002-06-27 Method of manufacturing electroluminescence display apparatus
CNB021251665A CN1203729C (zh) 2001-06-29 2002-06-28 电场发光显示装置的制造方法
KR10-2002-0037561A KR100481346B1 (ko) 2001-06-29 2002-06-29 일렉트로 루미네센스 표시 장치의 제조 방법

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001198923A JP2003017255A (ja) 2001-06-29 2001-06-29 エレクトロルミネッセンス表示装置の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003017255A true JP2003017255A (ja) 2003-01-17

Family

ID=19036280

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001198923A Pending JP2003017255A (ja) 2001-06-29 2001-06-29 エレクトロルミネッセンス表示装置の製造方法

Country Status (5)

Country Link
US (1) US20030017258A1 (ja)
JP (1) JP2003017255A (ja)
KR (1) KR100481346B1 (ja)
CN (1) CN1203729C (ja)
TW (1) TW579657B (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006176809A (ja) * 2004-12-21 2006-07-06 Ulvac Japan Ltd 基板とマスクのアライメント方法および有機薄膜蒸着方法ならびにアライメント装置
JP2008163448A (ja) * 2006-12-27 2008-07-17 Samsung Sdi Co Ltd マスク装置とマスク装置の製造方法及びこれを用いた有機電界発光表示装置の製造方法
JP2010170982A (ja) * 2009-01-23 2010-08-05 Samsung Mobile Display Co Ltd 静電チャック及びこれを備えた有機電界発光素子の製造装置
US8123863B2 (en) 2007-09-05 2012-02-28 Samsung Mobile Display Co., Ltd. Evaporation apparatus

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100778286B1 (ko) * 2001-12-29 2007-11-22 엘지.필립스 엘시디 주식회사 유기전기발광소자의 제조 방법
JP3481231B2 (ja) * 2002-03-05 2003-12-22 三洋電機株式会社 有機エレクトロルミネッセンス表示装置およびその製造方法
JP4534011B2 (ja) * 2004-06-25 2010-09-01 京セラ株式会社 マスクアライメント法を用いたディスプレイの製造方法
US20070188757A1 (en) * 2006-02-14 2007-08-16 Jeffrey Michael Amsden Method of sealing a glass envelope
US8696815B2 (en) * 2009-09-01 2014-04-15 Samsung Display Co., Ltd. Thin film deposition apparatus
JP2021175824A (ja) * 2020-03-13 2021-11-04 大日本印刷株式会社 有機デバイスの製造装置の蒸着室の評価方法、評価方法で用いられる標準マスク装置及び標準基板、標準マスク装置の製造方法、評価方法で評価された蒸着室を備える有機デバイスの製造装置、評価方法で評価された蒸着室において形成された蒸着層を備える有機デバイス、並びに有機デバイスの製造装置の蒸着室のメンテナンス方法
CN112899614A (zh) * 2021-01-25 2021-06-04 维信诺科技股份有限公司 掩膜板及蒸镀装置

Family Cites Families (24)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4143297A (en) * 1976-03-08 1979-03-06 Brown, Boveri & Cie Aktiengesellschaft Information display panel with zinc sulfide powder electroluminescent layers
US4344988A (en) * 1978-08-01 1982-08-17 Nippon Sheet Glass Co., Ltd. Method for forming patterned coating
US4492180A (en) * 1981-03-16 1985-01-08 Applied Magnetics Corporation Apparatus for indexing and registering a selected deposition mask to a substrate and method therefor
US4372248A (en) * 1981-09-21 1983-02-08 Applied Magnetics-Magnetic Head Division Corporation Apparatus for accurately registering a member and a substrate in an interdependent relationship
US4469719A (en) * 1981-12-21 1984-09-04 Applied Magnetics-Magnetic Head Divison Corporation Method for controlling the edge gradient of a layer of deposition material
US4915057A (en) * 1985-10-23 1990-04-10 Gte Products Corporation Apparatus and method for registration of shadow masked thin-film patterns
JP2598353B2 (ja) * 1991-12-04 1997-04-09 アネルバ株式会社 基板処理装置、基板搬送装置及び基板交換方法
JPH05290970A (ja) * 1992-04-14 1993-11-05 Fuji Electric Co Ltd 薄膜エレクトロルミネセンス素子の製造方法
US5729423A (en) * 1994-01-31 1998-03-17 Applied Materials, Inc. Puncture resistant electrostatic chuck
US5817366A (en) * 1996-07-29 1998-10-06 Tdk Corporation Method for manufacturing organic electroluminescent element and apparatus therefor
JP3704883B2 (ja) * 1997-05-01 2005-10-12 コニカミノルタホールディングス株式会社 有機エレクトロルミネセンス素子及びその製造方法
JPH10319870A (ja) * 1997-05-15 1998-12-04 Nec Corp シャドウマスク及びこれを用いたカラー薄膜el表示装置の製造方法
JP3690171B2 (ja) * 1999-03-16 2005-08-31 株式会社日立製作所 複合材料とその製造方法及び用途
US6469439B2 (en) * 1999-06-15 2002-10-22 Toray Industries, Inc. Process for producing an organic electroluminescent device
US6328807B1 (en) * 1999-12-14 2001-12-11 Corning Incorporated Chuck heater for improved planar deposition process
TW490714B (en) * 1999-12-27 2002-06-11 Semiconductor Energy Lab Film formation apparatus and method for forming a film
TW451601B (en) * 2000-08-07 2001-08-21 Ind Tech Res Inst The fabrication method of full color organic electroluminescent device
JP2002175878A (ja) * 2000-09-28 2002-06-21 Sanyo Electric Co Ltd 層の形成方法及びカラー発光装置の製造方法
JP4078813B2 (ja) * 2001-06-12 2008-04-23 ソニー株式会社 成膜装置および成膜方法
US6475287B1 (en) * 2001-06-27 2002-11-05 Eastman Kodak Company Alignment device which facilitates deposition of organic material through a deposition mask
JP2003017254A (ja) * 2001-06-29 2003-01-17 Sanyo Electric Co Ltd エレクトロルミネッセンス表示装置の製造方法
US6575287B2 (en) * 2001-10-25 2003-06-10 Mark C. Garvey Product conveying and accumulation system and method
US6589382B2 (en) * 2001-11-26 2003-07-08 Eastman Kodak Company Aligning mask segments to provide a stitched mask for producing OLED devices
US6935038B2 (en) * 2002-02-14 2005-08-30 Taiwan Semiconductor Manufacturing Co., Ltd. Gap gauge

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006176809A (ja) * 2004-12-21 2006-07-06 Ulvac Japan Ltd 基板とマスクのアライメント方法および有機薄膜蒸着方法ならびにアライメント装置
JP4510609B2 (ja) * 2004-12-21 2010-07-28 株式会社アルバック 基板とマスクのアライメント方法および有機薄膜蒸着方法ならびにアライメント装置
JP2008163448A (ja) * 2006-12-27 2008-07-17 Samsung Sdi Co Ltd マスク装置とマスク装置の製造方法及びこれを用いた有機電界発光表示装置の製造方法
US8545631B2 (en) 2006-12-27 2013-10-01 Samsung Display Co., Ltd. Mask device, method of fabricating the same, and method of fabricating organic light emitting display device using the same
US8123863B2 (en) 2007-09-05 2012-02-28 Samsung Mobile Display Co., Ltd. Evaporation apparatus
JP2010170982A (ja) * 2009-01-23 2010-08-05 Samsung Mobile Display Co Ltd 静電チャック及びこれを備えた有機電界発光素子の製造装置
US8325457B2 (en) 2009-01-23 2012-12-04 Samsung Display Co., Ltd. Electrostatic chuck and device of manufacturing organic light emitting diode having the same

Also Published As

Publication number Publication date
CN1402598A (zh) 2003-03-12
US20030017258A1 (en) 2003-01-23
CN1203729C (zh) 2005-05-25
TW579657B (en) 2004-03-11
KR100481346B1 (ko) 2005-04-08
KR20030003123A (ko) 2003-01-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4707271B2 (ja) エレクトロルミネッセンス素子の製造方法
KR100522074B1 (ko) 증착 방법 및 표시 장치의 제조 방법
JP5677785B2 (ja) 薄膜蒸着装置及びこれを利用した有機発光表示装置の製造方法
KR100555262B1 (ko) 증착 방법 및 표시 장치의 제조 방법
EP1207557A2 (en) Method of attaching layer material and forming layer in predetermined pattern on substrate using mask
WO2018120365A1 (zh) Oled背板及其制作方法
JP2003017254A (ja) エレクトロルミネッセンス表示装置の製造方法
KR102474208B1 (ko) 마스크 조립체, 이를 이용한 표시 장치의 제조 장치 및 표시 장치의 제조 방법
WO2004010741A1 (ja) アクティブマトリクス有機el表示装置及びその製造方法
US20170148990A1 (en) Mask assembly, method of manufacturing mask assembly, and method of manufacturing display apparatus
JP2003017255A (ja) エレクトロルミネッセンス表示装置の製造方法
US20010009280A1 (en) Organic electroluminescence display device
JP2001134214A (ja) 表示装置
JP5276716B2 (ja) 有機el素子及びその製造方法
KR100553744B1 (ko) 박막 트랜지스터를 구비한 평판표시장치
JP2003017256A (ja) エレクトロルミネッセンス表示装置の製造方法
JP2004006282A (ja) 蒸着方法及び表示装置の製造方法
JP2002270378A (ja) エレクトロルミネッセンス素子
KR101901249B1 (ko) 전사 장치 및 방법
JP2002289349A (ja) 有機el表示装置の製造方法
JP2005337604A (ja) 熱処理方法、電気光学装置の製造方法、電気光学装置、電子機器、および熱処理装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20051226