JP2002542999A

JP2002542999A - 薬剤キャリヤ

Info

Publication number: JP2002542999A
Application number: JP2000613742A
Authority: JP
Inventors: スタンレー、ジョージ、ボニー; マイケル、バーシャ、デイビス; ジェームズ、ウイリアム、ゴドフリー; シルビア、マリア、ハグルンド; ポール、ケネス、ランド
Original assignee: Glaxo Group Ltd
Current assignee: Glaxo Group Ltd
Priority date: 1999-04-24
Filing date: 2000-04-19
Publication date: 2002-12-17
Also published as: EP1173368B1; AU4119500A; EP1173368A1; US6929004B1; GB9909357D0; WO2000064779A1; DE60020552T2; ATE296768T1; DE60020552D1

Abstract

(57)【要約】第１部分及び第２部分を有するシートと、製品を収容するための前記第１部分に設けられたリテーナ、前記第２部分を前記リテーナに向かって折り畳んで前記リテーナ用のカバーを形成するできるように前記第２部分に設けられた折り目と、前記カバーと前記リテーナとの間に設けられた接合部とを含むキャリヤを提供する。このキャリヤは、様々な製品、特に薬剤を収容するのに適している。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】本発明は、製品を収容するためのキャリヤに関する。詳細には、薬剤を患者に
投与できるようにするための吸入装置に組み込むための薬剤キャリヤに関する。

【０００２】製品を包装し、顧客、使用者及び患者に対して提供および配出するために、個
々のキャリヤ又はブリスターパックが多くの様々な産業に亘って広範に使用され
ている。かくして、例えば、単位量の食品、洗面用品、化粧品、電気製品及び写
真用品を収容したブリスターパックがスーパーマーケットで一般に販売されてい
る。これらのパックは、一般的には、製品を保護するため、清浄で丈夫で水分の
ない環境を提供すると同時に、消費者が安価に容易に入手できるように設計され
ている。ブリスターパックは、製薬産業及びヘルスケア産業で使用するのに特に
適している。

【０００３】吸入装置を、薬剤をブリスター内に粉体形態で保持するブリスターパックとと
もに使用することは知られている。このようなパックは、代表的には、二つの別
体の部分からなっている。一方の部分は、薬剤リテーナを画成するように適当に
形成されており、他方の部分は第１部分に気密封止されて薬剤キャリヤを形成す
る。本発明の目的は、キャリヤが単一のシート又は細長いストリップからなって
おり、かくして、ストリップが製造に適しており、使用が容易であると同時に製
造費を下げる、という従来技術を越える利点を提供する、薬剤キャリヤを提供す
ることである。

【０００４】ブリスターパックを含む既知の薬剤配出システムは、一般的には、各ブリスタ
ーパックを破ることによって薬剤を吸入できるようにするパンク部材を含む。一
般的には、薬剤の一回の投与分の解放は第２部分を破ることによって行われる。
このようなパックには、特に、投与分解放手段が、薬剤リテーナをシールするの
に使用されるフィルムに別に取り付けられた一つ又はそれ以上の細長い部材、例
えばコードやテープからなる場合、使用が困難であるという欠点がある。本発明
は、その幾つかの実施の形態において、別体の解放機構として作用する多数のコ
ード又はテープにより生じる複雑さをなくし、ストリップの自由端を容易に見つ
けることができ、掴み易く、老人や虚弱者にとって特に有用であるという、この
ようなパックを上回る利点を提供する。

【０００５】更に、本発明の幾つかの実施の形態では、シート又はストリップの自由端が、
吸入装置に組み込まれた解放手段によって自動的に後方に引き剥がされ、従って
、ストリップを手で掴む必要がないということが分かる。このような特徴により
、吸入装置が更に使用し易くなる。これは、薬剤リテーナを後方に引き剥がすの
に使用者に必要とされる力が最小となるためである。

【０００６】本発明の目的は、更に、吸入装置と組み合わせて使用するための薬剤キャリヤ
を提供することである。吸入装置は、この装置を受け入れられない程大きくする
ことなく、多数回分の別個の単位投与分を含む薬剤キャリヤを取り扱うことがで
きるように設計される。かくして、添付図面では使い捨て吸入器が示してあるが
、このような吸入器は、多数回分の投与分を含むマルチドーズ（multi-dose）薬
剤容器を収容するように容易に変更できる。

【０００７】本発明の別の目的は、様々な異なる種類の製品用の、一枚のシート又は細長い
ストリップを含む、使用が容易で製造費が安いキャリヤを提供することである。

【０００８】本発明の一つの特徴によれば、第１部分及び第２部分を有するシートと、第１
部分に設けられた、製品を収容するためのリテーナと、リテーナ用のカバーを形
成するために第２部分をリテーナに向かって折り畳むことができるように第２部
分に設けられた折り目と、カバーとリテーナとの間に設けられた接合部とを含む
、キャリヤが提供される。

【０００９】好ましくは、シートは細長いストリップからなる。更に好ましくは、リテーナ
はポケット又は孔を含む。

【００１０】本発明の別の特徴によれば、第１部分に設けられた複数のリテーナであって、
第２部分がリテーナ用のカバーを形成するために複数のリテーナに向かって折り
畳むことができる複数のリテーナと、カバーと複数のリテーナとの間に設けられ
た接合部とを含む、キャリヤが提供される。

【００１１】本発明の更に別の特徴によれば、リテーナ用のベースを形成するために第１部
分をリテーナに向かって折り畳むことができるように第１部分に設けられた折り
目と、ベースとリテーナとの間に設けられた接合部とを更に含む、キャリヤが提
供される。

【００１２】本発明の一つの特徴では、製品を支持するためにリテーナ内に設けられた中立
支持体を更に含む、キャリヤが提供される。代表的には、この支持体は、製品が
捕捉され、吸収され又は吸着されるグリッド、メッシュ、スポンジ又はディスク
である。

【００１３】本発明の別の特徴によれば、引っ張り解放タブを形成するために第２部分に設
けられた第２折り目を含む、キャリヤが提供される。

【００１４】好ましくは、引っ張り解放タブは、掴み易いように形成されている。

【００１５】好ましくは、引っ張り解放タブは、吸入装置等の装置内に組み込まれた解放機
構に連結できるようにするための、又は手作業による解放で指を受け入れるため
の、ループ状端部を有する。

【００１６】好ましくは、引っ張り解放タブは、使用者が容易に掴むことができるようにす
る、又は吸入装置等の装置内に組み込まれた解放機構に連結できるようにする少
なくとも一つの孔を有する。

【００１７】本発明の別の特徴では、上述した複数のキャリヤからなる直列状の構成を含む
マルチユニット形態のキャリヤが提供される。

【００１８】好ましくは、複数のキャリヤの各々は互いに連結されている。

【００１９】更に好ましくは、複数のキャリヤの各々は、同じシート又は細長いストリップ
から形成される。

【００２０】一つの特徴では、シート又は細長いストリップは、直列状の構成の各キャリヤ
間に弱め箇所を有し、これによって、個々のキャリヤをシート又は細長いストリ
ップから分離できる。

【００２１】好ましくは、シート又は細長いストリップは、吸入装置等の適当な装置に組み
込むために例えば螺旋状、コイル状又はジグザグ状に形成できるように可撓性で
ある。更に好ましくは、シート又は細長いストリップは、金属箔、有機ポリマー
材料及び紙からなる群から選択された材料からなっている。最も好ましくは、キ
ャリヤは積層体からなる。

【００２２】好ましくは、接合部は、ヒートシール、レーザーシール、高周波シール、接着
剤シール、ステープルシール、型押しシール、圧力シール及び超音波シールから
なる群から選択された接合方法によって形成される。

【００２３】好ましくは、接合部は引き剥がすことができ、引き剥がすことによってリテー
ナにアクセスすることができる。

【００２４】好ましくは、リテーナはホルダによって受け入れられるように形成されている
。

【００２５】別の特徴では、キャリヤは、内部に薬剤を収容する。好ましくは、薬剤は、乾
燥粉体、タブレット、液体、ペースト、クリーム又はカプセルの形態である。更
に好ましくは、薬剤は、アルブテロール、サルメテロール、イプラトロピウムブ
ロマイド、フルチカゾンプロピオネート、及びベクロメタゾンジプロピオネート
、及びその塩又は溶媒化合物及びこれらの任意の混合物からなる群から選択され
る。

【００２６】本発明の別の特徴によれば、上述したキャリヤと組み合わせてハウジングを含
む、吸入装置が提供される。好ましくは、ハウジングは、キャリヤのリテーナを
受け入れるためのホルダを含む。更に好ましくは、キャリヤは引っ張り解放タブ
を含み、この引っ張り解放タブはハウジングから突出している。

【００２７】好ましくは、吸入装置は解放機構を含み、引っ張り解放タブが解放機構に連結
されている。更に好ましくは、解放機構は吸入装置のハウジングから分離できる
。

【００２８】本発明の別の特徴によれば、シート又は細長いストリップの第１部分にリテー
ナを形成する工程と、リテーナを製品で充填する工程と、シート又は細長いスト
リップの第２部分をリテーナに向かって折り畳み、リテーナ用のカバーを形成す
る工程と、カバーとリテーナとの間に接合部を形成する工程とを含む、キャリヤ
を製造する方法が提供される。

【００２９】一つの特徴では、シート又は細長いストリップに複数のリテーナを形成する工
程と、複数のリテーナを製品で充填する工程と、シート又は細長いストリップの
第２部分を複数のリテーナに向かって折り畳み、これらのリテーナ用のカバーを
形成する工程と、カバーと複数のリテーナとの間に接合部を形成する工程とを含
む、方法が提供される。

【００３０】他の特徴では、第１部分をリテーナに向かって折り畳んでリテーナ用のベース
を形成するように第１部分に設けられた折り目と、ベースとリテーナとの間に設
けられた接合部とを更に含む、上述した、キャリヤを製造する方法が提供される
。

【００３１】好ましくは、複数のキャリヤからなる直列状の構成を形成するため、上述した
方法の連続した繰り返しを含む、マルチユニット形態のキャリヤを製造する方法
が提供される。

【００３２】本発明の別の特徴では、上述したキャリヤを開放する方法であって、リテーナ
にアクセスできるようにするため、引っ張り解放タブを引っ張る工程を含む、方
法が提供される。

【００３３】本発明の別の特徴では、薬剤を計量分配するための、上述したキャリヤの使用
方法が提供される。

【００３４】好ましい特徴では、薬剤は呼吸器系疾患の治療に使用される。更に好ましくは
、薬剤は喘息の治療に使用される。最も好ましくは、薬剤はサルブタモール又は
アルブテロールである。

【００３５】一つの特徴では、内部に電子部品を収容するキャリヤが提供される。好ましく
は、電子部品は、半導体、集積回路チップ、ヒューズ及び電池からなる群から選
択される。

【００３６】別の特徴では、内部に食品を収容するキャリヤが提供される。好ましくは、食
品は、食肉、菌蛋白質（mycoprotein）、牛乳、チーズ、小麦粉、パスタ、米、
油、砂糖、菓子類、野菜、乾燥植物標本（herbal）、スナック、インスタント食
品及び乾燥フルーツからなる群から選択される。

【００３７】別の特徴では、内部に飲料を収容するキャリヤが提供される。好ましくは、飲
料は、水、牛乳、コーヒー、ココア、茶、フルーツ、炭酸飲料及びアルコール飲
料からなる群から選択される。

【００３８】一つの特徴では、内部に洗面用品を収容するキャリヤが提供される。好ましく
は、洗面用品は、煉歯磨き、石鹸、洗口剤、シャンプー、スキンクリーム及びフ
ェースクリームからなる群から選択される。

【００３９】別の特徴では、内部に洗剤を収容するキャリヤが提供される。好ましくは、洗
剤は、石鹸、洗剤、酵素配合物及び有機溶剤からなる群から選択される。

【００４０】更に別の特徴では、内部に消毒剤を収容するキャリヤが提供される。好ましく
は、消毒剤は、殺菌剤、防腐剤及び漂白剤からなる群から選択される。

【００４１】別の特徴では、内部に感光性材料を収容するキャリヤが提供される。好ましく
は、感光性材料は、写真フィルムを含む。

【００４２】更に別の特徴では、内部にマーキング材料を収容するキャリヤが提供される。
好ましくは、マーキング材料は、トナー、インク、染料、顔料、酸及びアルカリ
からなる群から選択される。

【００４３】一つの特徴では、内部にカバー材料を収容するキャリヤが提供される。好まし
くは、カバー材料は、塗料、顔料、染料、腐蝕防止剤、導電体、絶縁体及び静電
気防止剤からなる群から選択される。

【００４４】別の特徴では、内部に玩具を収容するキャリヤが提供される。好ましくは、玩
具は、模型、フィギュア（figure）、人形、動物、ジグソー及びゲームからなる
群から選択される。

【００４５】別の特徴では、内部に男性用小物を収容するキャリヤが提供される。好ましく
は、男性用小物は、ボタン、ボビン、針、ピン、アイ（eye）、フック及びファ
スナからなる群から選択される。

【００４６】一つの特徴では、内部に工具を収容するキャリヤが提供される。好ましくは、
工具は、家庭用工具である。更に好ましくは、家庭用工具は、缶切り、栓抜き、
リング−プル開放器（ring-pull opener）、鋏、ナイフ、フォーク及びスプーン
からなる群から選択される。

【００４７】随意であるが、工具は、家庭用メンテナンス工具である。好ましくは、家庭用
メンテナンス工具は、釘、ねじ、ピン、ワイヤ、ねじ回し、ナイフ、ブラシ、ス
パナ、定規及びマーカーからなる群から選択される。

【００４８】別の特徴では、内部に文房具を収容するキャリヤが提供される。好ましくは、
文房具は、鉛筆、ペン、定規、クレヨン、消しゴム、マーカー、ステンシル、分
度器、コンパス及び紙からなる群から選択される。

【００４９】更に別の特徴では、内部に接着剤を収容するキャリヤが提供される。好ましく
は、接着剤は、紙、プラスチック、木材、ゴム、ガラス及び金属からなる群から
選択された材料を結合するものである。

【００５０】一つの特徴では、内部に農薬を収容するキャリヤが提供される。好ましくは、
農薬は、除草剤、殺虫剤、防黴剤、殺鼠剤、殺線虫剤、防ダニ剤及び植物成長調
整剤からなる群から選択される。

【００５１】別の特徴では、内部に植物の種子を収容するキャリヤが提供される。好ましく
は、種子は、単子葉植物及び双子葉植物からなる群から選択される植物から得ら
れる。

【００５２】更に別の特徴では、内部に避妊用品を収容するキャリヤが提供される。好まし
くは、避妊用品は、避妊具又は避妊薬のいずれかである。好ましくは、避妊具は
、コンドーム、ダイアフラム、スポンジ及びコイルからなる群から選択される。
好ましくは、避妊薬は、殺精子剤、エストロゲン、エチニルエストラジオール、
プロゲステロン、レヴォノルゲストレル及びノルゲストレルからなる群から選択
される。

【００５３】一つの特徴では、内部に医療用器具を収容するキャリヤが提供される。好まし
くは、医療用器具は、外科用小型ナイフ、温度計及び注射器からなる群から選択
される。

【００５４】別の特徴では、内部に研究用器具を収容するキャリヤが提供される。好ましく
は、器具は、ディスペンサチップ、微生物フィルタ、濾紙、無菌容器、ペトリ皿
、ガラス壜、試験管、組織培養容器及びピペットからなる群から選択される。

【００５５】更に別の特徴では、内部に生理用製品を収容するキャリヤが提供される。好ま
しくは、生理用製品は、タンポンを含む。

【００５６】別の特徴では、内部にニコチンを収容するキャリヤが提供される。

【００５７】本発明による薬剤キャリヤの好ましい実施の形態を以下に添付図面を参照して
説明する。

【００５８】図１ａは、細長いストリップ１０を含む、閉鎖形態の薬剤キャリヤを示す。細
長いストリップの第１部分には、粉体状の薬剤を収容するのに適したブリスター
２０が設けられている。細長いストリップの第２部分が一回折り重ねてあり、ブ
リスター２０用のカバーを形成し、もう一度折り畳まれて引っ張り解放タブ３０
を形成する。ブリスター２０の内容物は、引っ張り解放タブ３０を薬剤リテーナ
に対して手作業で又は解放機構によって水平方向に引っ張り、ブリスター２０の
周囲のシール２５を破ることによって露呈される。その結果、薬剤キャリヤは、
次いで、図１ｂに示す開放形態をとる。

【００５９】図１ｂは、図１ａの薬剤キャリヤを開放形態で示す。この形態では、引っ張り
解放タブ３０は、ブリスター２０の周囲に設けられたシール２５を破るのに十分
に引き剥がしてあり、これによってカバー部分を除去し、その中に収容された薬
剤を露呈する。

【００６０】図１ｃは、本発明による薬剤キャリヤの第２の実施の形態を示す。細長いスト
リップ１０には一連のリテーナ２１が設けられており、これらのリテーナの各々
は、薬剤を収容するための複数の孔が設けられたメッシュを含む。細長いストリ
ップ１０の第１部分をメッシュ２１に向かって折り畳んでこのメッシュ用のベー
スを形成し、これと同時に第２部分を（図に矢印で示すように）折り畳んでメッ
シュ２１用のカバーを形成する。折り畳み時にシール２５をカバー（図示せず）
とベースシートとの間でメッシュ２１の周囲に形成する。薬剤は、タブ３０を引
っ張ってシール２５を破ることによってメッシュ２１から解放することができる
。実施の形態によっては、メッシュ２１に代えて薬剤収容用ポケットを使用する
ことができる。

【００６１】図１ｄは、開放形態及び閉鎖形態の複数のメッシュリテーナ２１を含む薬剤キ
ャリヤを示す。細長いストリップ１０の第１部分をリテーナ２１に向かって折り
畳んでカバーシートを形成すると同時に、第２部分を反対方向に（矢印が示すよ
うに）折り畳んでベースを形成する。シール２５をカバーシートとベースシート
との間でリテーナ２１の周りに形成する。ベースシートの孔１６が薬剤キャリヤ
を吸入装置（図示せず）内に固定し、この際、対応する孔１５が装置の開放機構
と係合する。薬剤キャリヤの開放は、タブ３０を直接把持することによって、又
は孔３０と係合することによって、及び反時計廻り方向に引っ張ることによって
行われる。

【００６２】図２は、図１ａ及び図１ｂの組み合わせを開放形態及び閉鎖形態の両方で示す
。ここでは、薬剤キャリヤは、多数回の投与分を含むマルチドーズ（multi-dose
）形態である。マルチドーズ薬剤キャリヤは、ブリスター１２０を各々含む多数
の第１部分を含む細長いストリップから形成される。前記ブリスター１２０用の
カバーを画成するため、対応する第２部分が、上述したように一回折り重ねてあ
り、もう一度折り畳まれて引っ張り解放タブ１３０を形成する。引っ張り解放タ
ブにより、シール１２５を破ってブリスター内に収容された薬剤を露呈する。

【００６３】図３ａは、本発明の薬剤キャリヤを受け入れるように設計された第１吸入装置
の挿入体を示す。この挿入体は、別体のハウジング２４０と、このハウジングに
組み込まれる可撓性リング２５０とを含む。リング２５０は、周囲上の適当な箇
所に少なくとも一つのノッチ２６０を有する。ブリスター２２０（単なる例示の
目的で開放形態で示す）は閉鎖形態で吸入装置内の支持体２４２内に着座し、ル
ープ状引っ張り解放タブ２３０がノッチ２６０と係合し、ブリスターのカバーを
開放するための解放機構を形成する。この解放機構は、使用者がリングを掴んで
これを下方に引っ張ることによって作動することができ、これにより、引っ張り
解放タブ２３０は自動的に後方に引き剥がされ、ブリスター２２０の内容物を露
呈する。

【００６４】図３ｂ及び図３ｃは、図３ａで開放位置及び閉鎖位置のそれぞれで説明した挿
入体を含む第１吸入装置を示す。本発明の薬剤キャリヤは凹所２７０内に収容さ
れており、図３ａに関して上述したように、引っ張り解放タブ２３０によってリ
ング２５０に連結されている。貯蔵位置（図３ｂ参照）では、リング２５０の周
囲がマウスピース２８０をシールし、両手を用いた作業により、装置をこの位置
から使用位置（図３ｃ参照）まで作動する。実際には、これは、装置の本体２９
０を親指と人指し指との間に保持し、リング２５０を図３ａで見て下方に引っ張
ることによって行うことができる。この操作により、引っ張り解放タブ２３０を
後方に引き剥がし、ブリスター２２０の内容物を露呈する。リング２５０を装置
２９０の本体から完全に除去すると、マウスピース２８０及び通気路２９５の両
方が装置の側部で露呈され、ブリスター内容物をマウスピース２８０を通して吸
入できるようになる。

【００６５】図４ａ及び図４ｂは、図３ａで説明したのと同様の挿入体を有する第２吸入装
置を示す。図４ａは、引っ張り解放タブ３３０が患者によって自由に引っ張られ
るようにハウジングから突出した吸入装置を示す。装置の作動は図３ｂ及び図３
ｃの装置と同様である。これは、マウスピース３８０及び通気路３９５を覆われ
ていない状態にしてブリスターの内容物を露呈できるようにするため、引っ張り
解放タブ３３０を前方に（図４ａ参照）引っ張って剛性リング３５０を回転させ
る（図４ｂ参照）ことによって行われる。

【００６６】図５ａは、図１ａに示す薬剤キャリヤの一種である薬剤キャリヤを収容する吸
入装置の挿入体の部分を示す。ここに示す薬剤キャリヤは、ループ状引っ張り解
放タブ４３０が挿入体のノッチ４６０に取り付けられ、解放機構を提供する。ポ
ート４６１により、使用時に、吸入装置を通して空気を流すことができる。

【００６７】図５ｂ及び図５ｃは、図５ａの挿入体とともに使用するための第３吸入装置を
示す。装置は、チューブ状本体４０５を含み、この本体内の位置４２０に、図５
ａで説明したのと同様の、挿入体に取り付けられたブリスターが配置される。こ
の吸入装置は、マウスピース４８０及び摺動移動可能な突出部４２５を有する。
収納位置（図５ｂ参照）では、突出部４２５はマウスピース４８０の近くに配置
され、そのため、マウスピース４８０及び通気路４３５の両方が覆われている。
突出部４２５を前方係止位置まで並進摺動させることによって、装置をこの位置
から使用位置（図５ｃ参照）まで作動することができ、これによって、タブ４３
０を引っ張り、ブリスター４２０内の薬剤を放出させるために露呈する。患者が
マウスピース４８０を通して吸入することによって、空気を通気路４３５を通し
て、次いで、通路４３３を通してブリスター４２０内に引き込み、ここで薬剤を
ブリスター４２０から取り出し、通路４３４を通ってマウスピース４８０に移動
させる。

【００６８】図６ａ及び図６ｂは、図１ａに示す薬剤キャリヤの変形例である薬剤キャリヤ
を組み込んだ第４吸入装置を開放位置及び閉鎖位置のそれぞれで示す。図６ａは
、空気がシーリングフラップ５５５に向かって図示の方向に流れる場合を示し、
シーリングフラップ５５５とブリスター５２０の縁部との間の接触が破られてい
ない。このような空気流は、呼気によって発生する。ストリップ５３０の自由端
を引っ張ってブリスター５２０の内容物を露呈し、図６ｂに示すように吸気によ
って空気流の方向を逆転したとき、シーリングフラップ５５５が開放し、ブリス
ター５２０内の薬剤が空気流に同伴され、装置を通って搬送され、患者に投与さ
れる。

【００６９】薬剤容器を充填してシールする標準的な方法を使用することにより、本発明の
別の特徴を形成することができる。このような方法は、一つ又はそれ以上の中空
ピンを粉体床に入れ、所定量の粉体を各ピン内に取り入れる方法である。次いで
、これらの一つ又はそれ以上のピンを個々の薬剤容器の上方に位置決めし、ピン
内に収容された粉体をピストンによって解放する。一つ又はそれ以上のピンを取
り出すときに薬剤容器をシールし、そのため、粉体は細長いストリップの二つの
部分によって画成された薬剤容器内に収容される。

【００７０】薬剤キャリヤの適当なシーリング方法は、接着剤を用いる方法、ステープルを
用いる方法、型押しを用いる方法、圧力を用いる方法、溶接を用いる方法を含む
。溶接を用いる方法は、高温金属溶接、高周波溶接、レーザー溶接及び超音波溶
接から選択される。このようなシーリング技術は、リテーナの周囲に適当な接合
部を形成するのに使用することができる。このような接合部は、使用時に、患者
によって、又は適当な解放機構によって制御された態様で引き剥がすことができ
る。解放機構は、機械的利点を提供するように設計することができ、これによっ
て、シーリングを壊すのに必要な操作力を減少させる。

【００７１】本発明と直接関連していないが、本発明を使用した吸入装置による投与に適し
た薬剤は、肺の気管支領域又は肺胞領域に送出するのに適した、１０μｍ以下の
空力学的直径を持つ任意の薬物粒子であるということに着目すべきである。口や
喉等の気道の他の部分に送出するのが所望である場合には、これよりも大径の粒
子を使用するのがよい。このような薬剤は、様々な粉体状の薬剤から選択するこ
とができ、非晶質又は結晶質の形態であり、例えば磨り潰すことによって微粉砕
されており、必要であれば、分級し、例えば空気噴流篩で篩分けて適当な大きさ
を得るか、或いは所望の大きさに直接的に結晶化させることによって形成するこ
とができる。

【００７２】本明細書中で説明した薬剤キャリヤは、例えばオメプラゾールやランゾプラゾ
ール等の潰瘍治療用薬剤、例えばシムバスタチンやアトロバスタチン等の脂質レ
ベル治療用薬剤、例えばアムロジピン等の高血圧症治療用薬剤、例えばフルオゼ
チン、バロキセチン又はセルトラリン等の抑鬱症治療用薬剤、例えばロラチジン
等のアレルギー症治療用薬剤、例えばオランザピン等の精神病治療用薬剤等の薬
剤を収容するのに適している。

【００７３】詳細には、薬剤キャリヤは、呼吸器系疾患を治療するための薬剤を収容するの
に適している。かくして、適当な薬剤は例えば、鎮痛剤、例えばコデイン、ジヒ
ドロモルヒネ、エルゴタミン、フェンタニール、又はモルヒネ；狭心症用の薬剤
、例えばジルチアゼム；抗アレルギー剤、例えばクロモグリケート、ケトチフェ
ン、又はネドクロミル；抗感染薬、例えばセファロスポリン、ペニシリン、スト
レプトマイシン、サルファ剤、テトラサイクリン、及びペンタミジン；抗ヒスタ
ミン剤、例えばメタピリレン；抗炎症剤、例えばベクロメタゾンジプロピオネー
ト、フルチカゾンプロピオネート、フルニソリド、ブデソニド、ロフレポニド、
モメタゾンフロエート、シクレソニド、又はトリアムシノロンアセトニド；鎮咳
薬、例えばノスカピン；気管支拡張薬、例えばアルブテロール、サルメテロール
、エフェドリン、アドレナリン、フェノテロール、ホルモテロール、イソプレナ
リン、メタプロテレノール、フェニレフリン、フェニルプロパニールアミン、ピ
ルブテロール、レプロテロール、リミテロール、テルブタリン、イソエタリン、
ツロブテロール、又は４−ヒロドキシ−７−〔２−〔〔２−〔〔３−（２−フェ
ニルエトキシ）プロピル〕サルフォニル〕エチル〕アミノ〕エチル−２（３Ｈ）
−ベンゾシアゾロン；利尿剤、例えばアミロリド；抗コリン作用薬、例えばイプ
ラトロピウム、チオトロピウム、アトロピン、又はオキシトロピウム；ホルモン
剤、例えばコルチゾン、ヒドロコルチゾン、又はプレドニソロン；キサンチン、
例えばアミノフィリン、コリン、テオフィリネート、リシンテオフィリネート、
又はテオフィリン；治療蛋白質及びペプチド、例えばインスリン又はグルカゴン
；ワクチン、診断薬、及び遺伝子治療から選択することができる。適当な場合に
は、薬剤は、その活性及び／又は安定性を最適にするため、及び／又は推進剤中
への薬剤の溶解性を最小にするため、塩の形態で（例えばアルカリ金属又はアミ
ン塩として又は酸添加塩として）又はエステル（例えば低アルキルエステル）と
して、又は溶媒化合物（例えば水和物）として、使用することができるというこ
とは当業者には明らかであろう。

【００７４】好ましい薬剤は、アルブテロール、サルメテロール、イプラトロピウムブロマ
イド、フルチカゾンプロピオネート、及びベクロメタゾンジプロピオネート、及
びその塩及び溶媒化合物、例えばアルブテロールのスルフェート及びサルメテロ
ールのキシナフォエートから選択される。

【００７５】薬剤は、組み合わせて施与することもできる。好ましい配合は、サルブタモー
ル（例えば自由基又はスルフェート塩として）又はサルメテロール（例えばキシ
ナフォエート塩として）を含む活性成分と、ベクロメタゾンエステル（例えばジ
プロピオネート）又はフルチカゾンエステル（例えばプロピオネート）等の抗炎
症ステロイドとの組み合わせを含む。特に好ましい組み合わせは、サルメテロー
ルキシナフォエート塩及びフルチカゾンプロピオネートを含む。

【００７６】薬剤と接触する薬剤キャリヤの全ての部分は、薬剤がくっつき難いフルオロポ
リマー等の材料でコーティングしてあるのがよいということは理解されよう。適
当なフルオロポリマーには、ポリテトラフルオロエチレン（ＰＴＦＥ）及びフル
オロエチレンプロピレン（ＦＥＰ）が含まれる。

【００７７】本開示は、単なる例示の目的であって、本発明は変更、変形、及び改善を含む
ということは理解されよう。

【００７８】以上の説明及び特許請求の範囲がその一部を形成する出願は、本願以降の任意
の出願に関して優先権の基礎として使用される。本願以降に出願されるこのよう
な出願の特許請求の範囲は、本明細書中に記載された任意の特徴又はこれらの特
徴の組み合わせに関する。これらの特徴は、製品、方法、使用方法の特許請求の
範囲を形成することができ、例として特許請求の範囲の一つ又はそれ以上が含ま
れるが、これらに限定されない。

【図面の簡単な説明】

【図１ａ】本発明による第１薬剤キャリヤの閉鎖形態での側断面斜視図。

【図１ｂ】本発明による第１薬剤キャリヤの開放形態での側断面斜視図。

【図１ｃ】本発明による第２薬剤キャリヤの開放形態及び閉鎖形体での側方斜視図。

【図１ｄ】本発明による第３薬剤キャリヤの開放形態及び閉鎖形態での側方斜視図。

【図２】マルチドーズ形態の第４薬剤キャリヤの側方斜視図。

【図３ａ】図１に示す薬剤キャリヤの変形例である薬剤キャリヤを組み込んだ吸入装置の
挿入体の側方斜視図。

【図３ｂ】図１に示す薬剤キャリヤの変形例である薬剤キャリヤを組み込んだ吸入装置の
、マウスピースが閉鎖形態にある状態での正面断面図。

【図３ｃ】キャリヤが開放形態にある図３ｂの吸入装置の正面断面図。

【図４ａ】本発明による薬剤キャリヤを含む吸入装置の斜視図。

【図４ｂ】図１に示す薬剤キャリヤの変形例である薬剤キャリヤを組み込んだ吸入装置の
挿入体の、マウスピースが閉鎖形態にある状態での正面断面図。

【図５ａ】図１に示す薬剤キャリヤの変形例である薬剤キャリヤを組み込んだ吸入装置の
挿入体の一部の側方斜視図。

【図５ｂ】図１に示す薬剤キャリヤの変形例である薬剤キャリヤを組み込んだ吸入装置の
、キャリヤが閉鎖形態にある状態での側方断面図。

【図５ｃ】キャリヤが開放形態にある状態での図５ｂの吸入装置の側方断面図。

【図６ａ】図１に示す薬剤キャリヤの変形例である薬剤キャリヤを組み込んだ吸入装置の
挿入体の、キャリヤが閉鎖形態にある状態での側方断面図。

【図６ｂ】キャリヤが開放形態にある図５ｂの挿入体の側方断面図。

【手続補正書】特許協力条約第３４条補正の翻訳文提出書

【提出日】平成１２年１０月３０日（２０００．１０．３０）

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】特許請求の範囲

【補正方法】変更

【補正の内容】

【特許請求の範囲】

【請求項８５】添付図面を参照して本明細書中に説明した吸入装置。

【手続補正書】特許協力条約第３４条補正の翻訳文提出書

【提出日】平成１３年４月１８日（２００１．４．１８）

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】特許請求の範囲

【補正方法】変更

【補正の内容】

【特許請求の範囲】

【手続補正２】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】０００８

【補正方法】変更

【補正の内容】

【０００８】本発明の一つの特徴によれば、第１部分及び第２部分を有するシートと、第１
部分に設けられた、製品を収容するためのリテーナであって、ポケット又は孔を
含むリテーナと、リテーナ用のカバーを形成するために第２部分をリテーナに向
かって折り畳むことができるように第２部分に設けられた折り目と、カバーとリ
テーナとの間に設けられた接合部とを含む、キャリヤが提供される。

【手続補正３】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】０００９

【補正方法】変更

【補正の内容】

【０００９】好ましくは、シートは細長いストリップからなる。更に好ましくは、孔は、そ
れに設けられたシールを更に含む。

【手続補正４】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】００２４

【補正方法】変更

【補正の内容】

【００２４】好ましくは、リテーナはホルダによって受け入れられるように形成されている
。好ましくは、リテーナは、ポケット又は孔からなる。

【手続補正５】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】００２８

【補正方法】変更

【補正の内容】

【００２８】本発明の別の特徴によれば、シート又は細長いストリップの第１部分に、ポケ
ット又は孔を含むリテーナを形成する工程と、リテーナを製品で充填する工程と
、シート又は細長いストリップの第２部分をリテーナに向かって折り畳み、リテ
ーナ用のカバーを形成する工程と、カバーとリテーナとの間に接合部を形成する
工程とを含む、キャリヤを製造する方法が提供される。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号ＦＩテーマコート゛(参考）Ｂ６５Ｄ 75/42 Ｂ６５Ｄ 85/00 ３２１ 85/00 85/16 ３２１ 85/24 85/16 85/72 Ｆ 85/24 85/82 85/72 Ａ６１Ｊ 1/00 ３７０Ａ 85/82 ３１３Ｚ (81)指定国ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＧＷ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＬ，ＳＺ，ＴＺ，ＵＧ，ＺＷ )，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＥ，ＡＧ，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＲ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＤＭ，ＤＺ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＤ，ＧＥ，ＧＨ，ＧＭ，ＨＲ，ＨＵ，ＩＤ，ＩＬ，ＩＮ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＡ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＴＺ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ，ＺＡ，ＺＷ (72)発明者スタンレー、ジョージ、ボニーイギリス国ハードフォードシャー、ウェアー、パーク、ロード、グラクソ、グループ、リミテッド内 (72)発明者マイケル、バーシャ、デイビスイギリス国ハートフォードシャー、ウェアー、パーク、ロード、グラクソ、グループ、リミテッド内 (72)発明者ジェームズ、ウイリアム、ゴドフリーイギリス国ハートフォードシャー、ウェアー、パーク、ロード、グラクソ、グループ、リミテッド内 (72)発明者シルビア、マリア、ハグルンドイギリス国オックスフォードシャー、オックスフォード、ノーザンプトン、ロード、 19 (72)発明者ポール、ケネス、ランドイギリス国ハートフォードシャー、ウェアー、パーク、ロード、グラクソ、グループ、リミテッド内Ｆターム(参考） 3E035 AA03 AA20 BC01 BC02 BC03 CA07 DA03 3E067 AB01 AB26 AB81 AB96 AC04 BA26A BB01A BB11A BB14A BB25A EA06 FA09 FB02 FC01 3E068 AA21 AA23 AA28 AA35 AA40 BB11 CC26 CE01 CE02 CE03 CE08 DD06 DD27 DE10 EE10

Claims

【特許請求の範囲】【請求項１】第１部分及び第２部分を有するシートと、前記第１部分に設けられた、製品を
収容するためのリテーナと、前記リテーナ用のカバーを形成するために前記第２
部分を前記リテーナに向かって折り畳むことができるように前記第２部分に設け
られた折り目と、前記カバーと前記リテーナとの間に設けられた接合部とを含む
、キャリヤ。【請求項２】前記シートは細長いストリップからなる、請求項１に記載のキャリヤ。【請求項３】前記リテーナはポケット又は孔を含む、請求項１又は２に記載のキャリヤ。【請求項４】前記第１部分に設けられた複数のリテーナであって、前記第２部分が前記リテ
ーナ用のカバーを形成するために前記複数のリテーナに向かって折り畳むことが
できる複数のリテーナと、前記カバーと前記複数のリテーナとの間に設けられた
接合部とを含む、請求項１、２又は３に記載のキャリヤ。【請求項５】前記リテーナ用のベースを形成するために前記第１部分を前記リテーナに向か
って折り畳むことができるように前記第１部分に設けられた折り目と、前記ベー
スと前記リテーナとの間に設けられた接合部とを更に含む、請求項１、２、又は
３に記載のキャリヤ。【請求項６】製品を支持するために前記リテーナ内に設けられた中立支持体を更に含む、請
求項１乃至５のうちのいずれか一項に記載のキャリヤ。【請求項７】引っ張り解放タブを形成するために前記第２部分に設けられた第２折り目を含
む、請求項１乃至６のうちのいずれか一項に記載のキャリヤ。【請求項８】前記引っ張り解放タブは、掴み易いように形成されている、請求項７に記載の
キャリヤ。【請求項９】前記引っ張り解放タブはループ状端部を有する、請求項７又は８に記載のキャ
リヤ。【請求項１０】前記引っ張り解放タブは、少なくとも一つの孔を有する、請求項７乃至１０の
うちのいずれか一項に記載のキャリヤ。【請求項１１】請求項１乃至１０のうちのいずれか一項に記載の複数のキャリヤからなる直列
状の構成を含む、キャリヤ。【請求項１２】前記複数のキャリヤの各々は互いに連結されている、請求項１１に記載のキャ
リヤ。【請求項１３】前記複数のキャリヤの各々は、同じシート又は細長いストリップから形成され
る、請求項１２に記載のキャリヤ。【請求項１４】前記シート又は細長いストリップは、直列状の構成の各キャリヤ間に弱め箇所
を有する、請求項１３に記載のキャリヤ。【請求項１５】前記シート又は細長いストリップは可撓性である、請求項１乃至１４のうちの
いずれか一項に記載のキャリヤ。【請求項１６】前記シート又は細長いストリップは、金属箔、有機ポリマー材料及び紙からな
る群から選択された材料からなる、請求項１乃至１５のうちのいずれか一項に記
載のキャリヤ。【請求項１７】前記キャリヤは積層体からなる、請求項１６に記載のキャリヤ。【請求項１８】前記接合部は、ヒートシール、レーザーシール、高周波シール、接着剤シール
、ステープルシール、型押しシール、圧力シール、及び超音波シールからなる群
から選択された接合方法によって形成される、請求項１乃至１７のうちのいずれ
か一項に記載のキャリヤ。【請求項１９】前記接合部は引き剥がすことができ、引き剥がすことによって前記リテーナに
アクセスすることができる、請求項１乃至１８のうちのいずれか一項に記載のキ
ャリヤ。【請求項２０】前記リテーナはホルダによって受け入れられるように形成されている、請求項
１乃至１９のうちのいずれか一項に記載のキャリヤ。【請求項２１】内部に薬剤を収容する、請求項１乃至２０のうちのいずれか一項に記載のキャ
リヤ。【請求項２２】前記薬剤は、乾燥粉体、タブレット、液体、ペースト、クリーム又はカプセル
の形態である、請求項２１に記載のキャリヤ。【請求項２３】前記薬剤は、アルブテロール、サルメテロール、イプラトロピウムブロマイド
、フルチカゾンプロピオネート、及びベクロメタゾンジプロピオネート、及びそ
の塩又は溶媒化合物及びこれらの任意の混合物からなる群から選択される、請求
項２１又は２２に記載のキャリヤ。【請求項２４】請求項２１、２２又は２３に記載のキャリヤと組み合わせてハウジングを含む
、吸入装置。【請求項２５】前記ハウジングは前記キャリヤのリテーナを受け入れるためのホルダを含む、
請求項２４に記載の吸入装置。【請求項２６】前記キャリヤは引っ張り解放タブを含み、この引っ張り解放タブは前記ハウジ
ングから突出している、請求項２４又は２５に記載の吸入装置。【請求項２７】前記吸入装置は解放機構を含み、前記引っ張り解放タブが解放機構に連結され
ている、請求項２６に記載の吸入装置。【請求項２８】前記解放機構は前記ハウジングから分離できる、請求項２７に記載の吸入装置
。【請求項２９】キャリヤを製造する方法において、シート又は細長いストリップの第１部分に
リテーナを形成する工程と、前記リテーナを製品で充填する工程と、前記シート
又は細長いストリップの第２部分を前記リテーナに向かって折り畳み、リテーナ
用のカバーを形成する工程と、前記カバーと前記リテーナとの間に接合部を形成
する工程とを含む、方法。【請求項３０】前記シート又は細長いストリップに複数のリテーナを形成する工程と、前記複
数のリテーナを製品で充填する工程と、前記シート又は細長いストリップの第２
部分を前記複数のリテーナに向かって折り畳み、これらのリテーナ用のカバーを
形成する工程と、前記カバーと前記複数のリテーナとの間に接合部を形成する工
程とを含む、請求項２９に記載の方法。【請求項４０】内部に食品を収容する、請求項１乃至２０のうちのいずれか一項に記載のキャ
リヤ。【請求項４１】前記食品は、食肉、菌蛋白質、牛乳、チーズ、小麦粉、パスタ、米、油、砂糖
、菓子類、野菜、乾燥植物標本、スナック、インスタント食品及び乾燥フルーツ
からなる群から選択される、請求項４０に記載のキャリヤ。【請求項４２】内部に飲料を収容する、請求項１乃至２０のうちのいずれか一項に記載のキャ
リヤ。【請求項４３】前記飲料は、水、牛乳、コーヒー、ココア、茶、フルーツ、炭酸飲料及びアル
コール飲料からなる群から選択される、請求項４２に記載のキャリヤ。【請求項４４】内部に洗面用品を収容する、請求項１乃至２０のうちのいずれか一項に記載の
キャリヤ。【請求項４５】前記洗面用品は、煉歯磨き、石鹸、洗口剤、シャンプー、スキンクリーム及び
フェースクリームからなる群から選択される、請求項４４に記載のキャリヤ。【請求項４６】内部に洗剤を収容する、請求項１乃至２０のうちのいずれか一項に記載のキャ
リヤ。【請求項４７】前記洗剤は、石鹸、洗剤、酵素配合物及び有機溶剤からなる群から選択される
、請求項４６に記載のキャリヤ。【請求項４８】内部に消毒剤を収容する、請求項１乃至２０のうちのいずれか一項に記載のキ
ャリヤ。【請求項４９】前記消毒剤は、殺菌剤、防腐剤及び漂白剤からなる群から選択される、請求項
４８に記載のキャリヤ。【請求項５０】内部に感光性材料を収容する、請求項１乃至２０のうちのいずれか一項に記載
のキャリヤ。【請求項５１】前記感光性材料は、写真フィルムを含む、請求項５０に記載のキャリヤ。【請求項５２】内部にマーキング材料を収容する、請求項１乃至２０のうちのいずれか一項に
記載のキャリヤ。【請求項５３】前記マーキング材料は、トナー、インク、染料、顔料、酸及びアルカリからな
る群から選択される、請求項５２に記載のキャリヤ。【請求項５４】内部にカバー材料を収容する、請求項１乃至２０のうちのいずれか一項に記載
のキャリヤ。【請求項５５】前記カバー材料は、塗料、顔料、染料、腐蝕防止剤、導電体、絶縁体及び静電
気防止剤からなる群から選択される、請求項５４に記載のキャリヤ。【請求項５６】内部に玩具を収容する、請求項１乃至２０のうちのいずれか一項に記載のキャ
リヤ。【請求項５７】前記玩具は、模型、フィギュア、人形、動物、ジグソー及びゲームからなる群
から選択される、請求項５６に記載のキャリヤ。【請求項５８】内部に男性用小物を収容する、請求項１乃至２０のうちのいずれか一項に記載
のキャリヤ。【請求項５９】前記男性用小物は、ボタン、ボビン、針、ピン、アイ、フック及びファスナか
らなる群から選択される、請求項５８に記載のキャリヤ。【請求項６０】内部に工具を収容する、請求項１乃至２０のうちのいずれか一項に記載のキャ
リヤ。【請求項６１】前記工具は、家庭用工具である、請求項６０に記載のキャリヤ。【請求項６２】前記家庭用工具は、缶切り、栓抜き、リング−プル開放器、鋏、ナイフ、フォ
ーク及びスプーンからなる群から選択される、請求項６１に記載のキャリヤ。【請求項６３】前記工具は、家庭用メンテナンス工具である、請求項６０に記載のキャリヤ。【請求項６４】前記家庭用メンテナンス工具は、釘、ねじ、ピン、ワイヤ、ねじ回し、ナイフ
、ブラシ、スパナ、定規及びマーカーからなる群から選択される、請求項６３に
記載のキャリヤ。【請求項６５】内部に文房具を収容する、請求項１乃至２０のうちのいずれか一項に記載のキ
ャリヤ。【請求項６６】前記文房具は、鉛筆、ペン、定規、クレヨン、消しゴム、マーカー、ステンシ
ル、分度器、コンパス及び紙からなる群から選択される、請求項６５に記載のキ
ャリヤ。【請求項６７】内部に接着剤を収容する、請求項１乃至２０のうちのいずれか一項に記載のキ
ャリヤ。【請求項６８】前記接着剤は、紙、プラスチック、木材、ゴム、ガラス及び金属からなる群か
ら選択された材料を結合するものである、請求項６７に記載のキャリヤ。【請求項６９】内部に農薬を収容する、請求項１乃至２０のうちのいずれか一項に記載のキャ
リヤ。【請求項７０】前記農薬は、除草剤、殺虫剤、防黴剤、殺鼠剤、殺線虫剤、防ダニ剤及び植物
成長調整剤からなる群から選択される、請求項６９に記載のキャリヤ。【請求項７１】内部に植物の種子を収容する、請求項１乃至２０のうちのいずれか一項に記載
のキャリヤ。【請求項７２】前記種子は、単子葉植物及び双子葉植物からなる群から選択される植物から得
られる、請求項７１に記載のキャリヤ。【請求項７３】内部に避妊用品を収容する、請求項１乃至２０のうちのいずれか一項に記載の
キャリヤ。【請求項７４】前記避妊用品は、避妊具又は避妊薬のいずれかである、請求項７３に記載のキ
ャリヤ。【請求項７５】前記避妊具は、コンドーム、ダイアフラム、スポンジ及びコイルからなる群か
ら選択される、請求項７４に記載のキャリヤ。【請求項７６】前記避妊薬は、殺精子剤、エストロゲン、エチニルエストラジオール、プロゲ
ステロン、レヴォノルゲストレル及びノルゲストレルからなる群から選択される
、請求項７４に記載のキャリヤ。【請求項７７】内部に医療用器具を収容する、請求項１乃至２０のうちのいずれか一項に記載
のキャリヤ。【請求項７８】前記医療用器具は、外科用小型ナイフ、温度計及び注射器からなる群から選択
される、請求項７７に記載のキャリヤ。【請求項７９】内部に研究用器具を収容する、請求項１乃至２０のうちのいずれか一項に記載
のキャリヤ。【請求項８０】前記器具は、ディスペンサチップ、微生物フィルタ、濾紙、無菌容器、ペトリ
皿、ガラス壜、試験管、組織培養容器及びピペットからなる群から選択される、
請求項７９に記載のキャリヤ。【請求項８１】内部に生理用製品を収容する、請求項１乃至２０のうちのいずれか一項に記載
のキャリヤ。【請求項８２】前記生理用製品は、タンポンを含む、請求項８１に記載のキャリヤ。【請求項８３】内部にニコチンを収容する、請求項１乃至２０のうちのいずれか一項に記載の
キャリヤ。【請求項８４】添付図面を参照して本明細書中に説明したキャリヤ。【請求項８５】添付図面を参照して本明細書中に説明した吸入装置。