JP2008507369A - 凝集化の少ない粉体吸入器 - Google Patents

凝集化の少ない粉体吸入器 Download PDF

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Abstract

【課題】 薬剤の吸入器を提供する。
【解決手段】 この吸入器は、空気流入ポートと、この空気流入ポートから接触チャンバー流入ポートへ延出する流入通路と、接触チャンバーと、吸入器空気排出ポートとを具備してなる。この接触チャンバーは、第1および第2対向端部と、該第1および第2対向端部間に延出し、断面が湾曲した側壁とを有する。この第2対向端部は投薬チャンバーおよび接触チャンバー排出ポートと連通する開口部を有する。前記接触チャンバー流入ポートは前記側壁に、接触チャンバー流入ポートと対向する側壁の一部と対向するようにして設けられている。この接触チャンバーの断面積は前記流入通路の断面積よりも大きくなっている。

Description

本発明は、粉状薬剤を使用者に投与するための手持ち式吸入器に関する。
患者に粉状薬剤を投与するための手持ち式吸入器について種々の異なる形のものが開発されてきた。多くの適用において、特定の用量の薬剤を使用者に対し信頼性良く繰り返し吐出させるようにすることは重要なことである。粉状薬剤は凝集し易く、使用者の肺への通過する空気流に留まるには大き過ぎるような凝集粒子を形成する。この凝集粒子(例えば、約5ミクロンよりも大きいもの)は、使用者の肺への気道を通過しないで使用者の喉に対し衝撃を与える傾向を示す。すなわち、十分な用量が使用者の肺に受理されなくなることがある。従って、吸入器は薬剤の凝集を解除させるための種々の機構を利用している。これらの機構の例として、薬剤を分配するのを助ける加圧推進体を利用するもの、推進器の使用により乱流を生じさせ、凝集した粒子をそれに曝すようにしたもの、更に、吸入器の形状により空気の乱流を生じさせ、粉状薬剤の凝集を解除させるものがある。
加圧推進体を利用しない吸入器は一般に、貯蔵チャンバーから薬剤を取り出すために、この吸入器を通過する空気流を利用している。これらの吸入器の設計の幾つかは、空気流が貯蔵チャンバーに対し薬剤を緻密化させ易い角度で向けられ、それにより使用者の肺内に流れる空気流内に保持させるには大き過ぎる大きさの凝集粒子を生じさせ易いという問題がある。
本発明によれば、吸入器には接触チャンバーの上流に配置された流入通路が設けられている。この接触チャンバーは、吸入されるべき粒子状物質を収容した貯蔵チャンバーと連通している。この流入通路は、接触チャンバーの直ぐ上流位置に至るまで、流入通路内の空気流がほぼ直線的となるような形状のものとなっている。この空気流は層流および乱流成分を有するものであってもよい。接触チャンバーの上流の空気流がほぼ直線的であるから、接触チャンバーに流入する空気は順方向速度成分を有する。この順方向速度成分は十分に大きく、接触チャンバーへの空気入口とは反対側の接触チャンバーの壁面に衝突し、接触チャンバーの壁面近傍の境界空気層と基本的に置き換わることになる。この流入空気は接触チャンバーの壁面に沿って、貯蔵チャンバーが位置する接触チャンバーの末端まで流れることになる。この位置において、空気の方向が変化し、空気の乱流が生じ、これが貯蔵チャンバー内の粒子状物質上を流れることになる。この乱流により、空気の一部が貯蔵チャンバー内に引き込まれ、貯蔵チャンバーから粒子状物質を取り去り、この場合、空気のジェット流が貯蔵チャンバー内に直接向けられるときに生じる粒状薬剤に対する緻密化作用と較べて、その粒状薬剤に対する緻密化作用は軽減されることになる。従って、これにより吸入器は、ほぼ凝集解除された状態の粒子状物質を使用者の口に吐出させることができるようになる。
貯蔵チャンバーは、複数用量分の粒子状物質を収容したものであってもよい。好ましくは、貯蔵チャンバーは単一投与分を収容するものとする。
接触チャンバーの下流において、排出通路を吸入器に設け、接触チャンバーから流出する空気流内に存在するかも知れない凝集粉状薬剤をこの排出通路で破壊するようにしてもよい。例えば、排出通路を乱流又は渦流的空気流が生じるような構造とし、このような空気流中のせん断力を利用して凝集粉状物質を破壊するようにしてもよい。更にその他、排出通路を、薬剤の流れ方向を急に変化させるような形状とし、空気流が吸入器を通過する際に粉状薬剤が排出通路の壁面と衝突し、凝集した粉状薬剤の凝集解除を助けるようにしてもよい。
従って、本発明の第1の態様は吸入器を提供するものであり、この吸入器は、
(a) 空気流入ポートと;
(b) 該空気流入ポートから接触チャンバー流入ポートへ延出する流入通路と;
(c) 第1および第2対向端部を有すると共に、該第1および第2対向端部間に延出し、断面が湾曲した側壁を有する接触チャンバーであって、該第2対向端部が投薬チャンバーおよび接触チャンバー排出ポートと連通し空気流を通過させる開口部を有し、前記接触チャンバー流入ポートが前記側壁に、接触チャンバー流入ポートと対向する側壁の一部と対向するようにして設けられ、該接触チャンバーの断面積が前記流入通路の断面積よりも大きいことを特徴とするものと;
(d) 該接触チャンバーの下流側に設けられた吸入器空気排出ポートと;
を具備してなることを特徴とする。
1具体例において、前記接触チャンバー排出ポートは、接触チャンバー流入ポートと前記第2対向端部との中間の側壁に位置している。
他の具体例において、前記接触チャンバー流入ポートは、前記第1対向端部に隣接して位置している。
他の具体例において、前記流入通路は、その幅の3倍以上の長さを有している。
他の具体例において、前記流入通路は、その幅の5−10倍の長さを有している。
他の具体例において、前記流入通路は長手方向に延出する軸を有し、前記接触チャンバーは該流入通路の長手方向軸とほぼ垂直な長手方向延出軸を有している。
他の具体例において、前記流入通路は少なくとも1つの側壁を有し、接触チャンバー流入ポートにおいて、この流入通路の少なくとも1つの側壁が前記接触チャンバーの側壁とほぼ直角で交わっている。
他の具体例において、吸入器には更に、前記接触チャンバーと、前記吸入器空気排出ポートとの間に位置する排出通路を有し、該排出通路が凝集粒子を、吸入に適したより小さい粒子に破壊させるよう構成されている。
他の具体例において、吸入器には更に流路を有する排出通路を有し、該排出通路が、前記接触チャンバーと、前記吸入器空気排出ポートとの間に配置され、該排出通路を通る流路内に衝突面が設けられている。
他の具体例において、吸入器には更に、前記接触チャンバーと、前記吸入器空気排出ポートとの間に位置する排出通路を有し、該排出通路が、前記接触チャンバー排出ポートと空気流通過可能に連通する第1の端部と、反対側の第2の端部と、該第1および第2の端部間に延出する少なくとも1つの側壁と、前記第2の端部に隣接する少なくとも1つの側壁に設けられた第1の通路排出ポートとを有する。
他の具体例において、吸入器には更に、接触チャンバーと、吸入器空気排出ポートとの間に渦チャンバーが配置されている。
他の具体例において、吸入器には更に、複数の投薬チャンバーを有する部材を含み、該部材が吸入器内に移動自在に装着され、各投薬チャンバーが接触チャンバーの第2の端部内の開口部と連通可能に選択的に配置されるようになっている。
他の具体例において、各投薬チャンバーは接触チャンバーの第2の端部内の開口部と連通可能に選択的に配置される開口端部を有する。好ましくは、投薬チャンバーの少なくとも一部は異なるレベルの粒子状物質を有する。
他の具体例において、前記粒子状物質は任意の薬剤であってもよく、好ましくは前記粒子状物質がメタコリンを含むもの、若しくはメタコリンから誘導されたものである。
本発明の他の態様は吸入器を提供するものであり、この吸入器は、
(a) 空気流入ポートと;
(b) 該空気流入ポートから接触チャンバー流入ポートへ延出する流入通路と;
(c) 第1および第2対向端部と、該第1および第2対向端部間に延出し、断面が湾曲した側壁と、接触チャンバー排出ポートとを有する接触チャンバーであって、該接触チャンバーが前記側壁に設けられ、前記流入通路の長さおよび接触チャンバーの向きが、吸入時に、空気のジェット流が前記流入通路から前記側壁に向けられ、前記側壁部の空気の境界層を置換させ、空気を前記側壁近傍を通って前記第2の対向端部に移送させるようになっており、該接触チャンバーの断面積が前記流入通路の断面積よりも大きいことを特徴とするものと;
(d) 該接触チャンバーの下流側に設けられた吸入器空気排出ポートと;
を具備してなることを特徴とする。
1具体例において、前記接触チャンバー排出ポートは、接触チャンバー流入ポートと前記第2対向端部との中間の側壁に位置している。
他の具体例において、前記接触チャンバー流入ポートは、前記第1対向端部に隣接して位置している。
他の具体例において、前記流入通路は、その幅の3倍以上、好ましくは5−10倍の長さを有している。
他の具体例において、前記流入通路は長手方向に延出する軸を有し、前記接触チャンバーは該流入通路の長手方向軸とほぼ垂直な長手方向延出軸を有している。
他の具体例において、前記流入通路は少なくとも1つの側壁を有し、接触チャンバー流入ポートにおいて、この流入通路の少なくとも1つの側壁が前記接触チャンバーの側壁とほぼ直角で交わっている。
他の具体例において、吸入器には更に、前記接触チャンバーと、前記吸入器空気排出ポートとの間に位置する排出通路を有し、該排出通路が凝集粒子を、吸入に適したより小さい粒子に破壊させるよう構成されている。
他の具体例において、吸入器には更に流路を有する排出通路を有し、該排出通路が、前記接触チャンバーと、前記吸入器空気排出ポートとの間に配置され、該排出通路を通る流路内に衝突面が設けられている。
他の具体例において、吸入器には更に、前記接触チャンバーと、前記吸入器空気排出ポートとの間に位置する排出通路を有し、該排出通路が、前記接触チャンバー排出ポートと空気流通過可能に連通する第1の端部と、反対側の第2の端部と、該第1および第2の端部間に延出する少なくとも1つの側壁と、前記第2の端部に隣接する少なくとも1つの側壁に設けられた第1の通路排出ポートとを有する。
他の具体例において、吸入器には更に、接触チャンバーと、吸入器空気排出ポートとの間に渦チャンバーが配置されている。
他の具体例において、吸入器には更に、複数の投薬チャンバーを有する部材を含み、該部材が吸入器内に移動自在に装着され、各投薬チャンバーが接触チャンバーの第2の端部内の開口部と連通可能に選択的に配置されるようになっている。
他の具体例において、各投薬チャンバーには接触チャンバーの第2の端部内の開口部と連通可能に選択的に配置される開口端部を有する。
他の具体例において、前記投薬チャンバーの少なくとも一部は異なるレベルの粒子状物質を有する。
他の具体例において、前記粒子状物質はメタコリンを含むもの、若しくはメタコリンから誘導されたものである。
本発明の他の態様は方法を提供するものであり、その方法は、
(a) 流入通路内に導入される空気流を生じさせ、ほぼ線状の流れを発生させること;
(b) 側壁を有する接触チャンバー内に空気を流入させ、該側壁部の空気の境界層を置換させ、空気を該側壁近傍の接触チャンバーの環状部を通って、接触チャンバーに一端近傍に位置する投薬チャンバーに移送させ、投薬チャンバー内の粒子状物質を除去すること;
(c) 空気を接触チャンバーの環状部の内部である接触チャンバーの中央部を通って、接触チャンバー空気排出ポートに移送させること;
(d) 後に、空気を吸入器排出ポートに移送させること;
を具備してなることを特徴とする。
1具体例において、接触チャンバーが流入ポートと、側壁とを具備してなり、接触チャンバー流入ポートおよび側壁が、接触チャンバーに流入する空気をコアンダ効果を利用して投薬チャンバーに向けて移送させる構造となっている。
他の具体例において、前記方法は、投薬チャンバーの下流側の空気中の凝集粒子状物質を凝集解除させることを含む。
他の具体例において、前記方法は、投薬チャンバーの下流側の空気流を利用して凝集粒子状物質を凝集解除させることを含む。
他の具体例において、前記方法は、投薬チャンバーにおける薬剤の投与量を選択することを含む。
本発明の構造の1つの利点は、接触チャンバー内の空気流が、投薬又は貯蔵チャンバーから薬剤を洗い出すよう構成されていることである。従来技術においては、空気のジェット流が直接、薬剤に向けて生じるように空気入口が構成された吸入器が開発されてきた。流入する空気のジェット流は薬剤を分配させる。しかし、この流入空気の力は粉状薬剤の一部を凝集させる傾向がある。これとは対照的に、本発明によれば、接触チャンバー内に生じた空気流は、薬剤を有意に緻密化させることなく投薬チャンバーから薬剤を取り出すように図られている。この吸入器の構造は投薬チャンバーの周りに混乱した環境を生じさせる。投薬チャンバー近傍の空気流内のせん断力は、薬剤に対し有意な緻密化応力を与えることなく、粉状薬剤を投薬チャンバーから排出又は上昇させるものとなる。これにより、空気流内に浮遊、搬送される凝集粉状薬剤の量を減少させることができる。
本発明の前記の利点並びにその他の利点につき、以下に記載する本発明の好ましい実施例を参照してより明確に説明する。
図示のように、吸入器10は、トップカバー12と、第1の中間部材14と、第2の中間部材16と、複数の投薬チャンバー22を有する可動部材18と、底面カバー20とを具備してなる。これらの部分は吸入器を通過する空気流通路を画成するものであり、これは吸入器10のための空気流入ポート24と、流入通路26(図4参照)と、接触チャンバー28(図5参照)と、空気排出ポート32から上流の排出通路30とを具備している。なお、吸入器10は、ここに記載した空気流通路を生じさせるような任意の一連の部分からなるものでもよい。
空気流入ポート24を通って吸入器内に導入されると、その空気は空気流入ポート24から流入通路26を通って流入通路26の排出ポート36へ移送される。流入通路26は長さ“L”と、幅“W”とを有する。流入通路26の相対長さ(すなわち、通路26の幅“W”に対する長さ“L”の比)は十分に長く、空気の略線流れが確立されるようになっている。好ましくは、流入通路26の長さ“L”を通路26の幅“W”に対し、3倍以上、より好ましくは5倍以上、最も好ましくは5ないし10倍とする。従って、排出ポート36において、吸入器10を通過する空気は本質的に線状である。更に、この空気は、接触チャンバー28内の圧力よりも高い圧力を有するものとなる。
流入通路26は直線状に延出している必要はない。さらに、流入通路26の断面形状は任意の特定の形状のものでもよい。例えば、図2に示すような四角形であってもよい。その他、正方形、長円形、円筒状などであってもよい。好ましくは、流入通路26は非円形断面とし、渦流の形成を抑制するようにする。
図1に示すように、空気流入ポート24を介して吸入器10内に導入されたとき、この流入空気は90°折れ曲がり、流入通路26を長手方向に移動することになる。なお、空気流入ポート24は流入通路26と同じ方向に配向していてもよく、それにより空気がこの流入ポート24および流入通路26を直線状に通過するものであってもよい。
接触チャンバー28は流入通路26から下流側に位置している。図3に示すように、接触チャンバー28は第1対向端部44および第2対向端部46を有すると共に、これら対向端部間に延出する側壁48を有する。第2対向端部46には開口部が設けられていて、接触チャンバー28が投薬チャンバー22と連通するようになっている。図3に示すように、第2対向端部46は壁面部を有しておらず、従って、接触チャンバーの第2対向端部は開口端からなる。その他、第2対向端部46は、壁面が投薬チャンバー22への開口部の寸法と少なくとも同じである開口部を有するものであれば、そのような壁面を有していてもよい。
接触チャンバー28は流入通路26よりも大きい断面を有する。従って、流入通路26の静圧よりも低い静圧を有するものとなる。従って、排出ポート36を介して接触チャンバー28に流入した空気は接触チャンバー28の側壁48に対して直接向けられた空気のジェット流を生じさせる。この流入された空気のジェット流は、側壁48に存在する空気の境界層を置き換えるものとなり、この側壁48に沿って移動するとき、側壁48に存在する粒子状物質を除去し、それにより側壁48を効果的に洗浄することになる。
流入通路26の側壁38および接触チャンバー28の側壁48はコアンダ効果によって接触チャンバー28中の空気流が投薬チャンバー22に向って流れるような構造となっている。図3に示すように、流入通路26の側壁38は接触チャンバー28の側壁48と好ましくはほぼ直角に交わるようになっている。なお、当業者に明らかなように、これら側壁38、48はコアンダ効果により接触チャンバー28内に空気流を生じさせるために正確に直角に交わるようにする必要はない。この角度が大きいほど、又はこれら側壁38、48が交わる角部が丸みを有するものであれば、コアンダ効果がより大きく分散されることになる。しかし、コアンダ効果により起生された空気流が、投薬チャンバー22から薬剤を取り出すのに十分なものであれば、最大空気流を生じさせる必要はない。
本発明によれば、排出ポート36は、接触チャンバー28内に流入する空気が投薬チャンバー22に向けられないように配向されている。従って、排出ポート36は、接触チャンバー28内に流入する空気を接触チャンバー28の側壁48の一部に向けさせる。好ましくは、流入する空気と当接する側壁48の部分は排出ポート36の直ぐ反対側となっている。例えば、流入通路26の長手方向軸50は好ましくは、接触チャンバー28の軸52に対し基本的に垂直となっている。従って、この流入空気は接線成分を有しておらず、そのため、接触チャンバー内での空気の渦流の形成が促されることはない。
軸52に垂直な断面において、側壁48は湾曲している。図2に示すように、接触チャンバー48は円筒状をなし、従って、側壁48は断面が円形である。なお、側壁48は断面が任意の円滑な断面(すなわち、角部を有しない)のものであってもよい。従って、側壁48は断面が長円形であってもよい。
更に、図3に示すように、排出ポート36は接触チャンバー28の第1の対向端部44に隣接して位置している。なお、排出ポート36はこの第1の対向端部44に直ぐ隣接して位置している必要もなく、事実、そこから離間していてもよい。
図3に示すように、排出ポート42は、排出ポート36と、第2の対向端部46との中間の側壁48に位置している。従って、流入空気が排出ポート36から第2の対向端部46へ移動した後、空気は方向を反転させ接触チャンバー28の中央部を通って上方に移動し、ついで側壁48近傍の境界層を通って排出ポート42に向けて横方向に移動する。
なお、排出ポート42は第1の対向端部44に配置させてもよい。排出ポート42を排出ポート36と、第2の対向端部46との中間に設けたときは、排出ポート36と投薬チャンバー22との間を移動する空気は排出ポート42上を移動することになる。従って、流入空気の一部は投薬チャンバー22と接触する前に排出通路30へ移動することになる。好ましくは、排出ポート42の構造は、排出ポート36の構造と同じにする。すなわち、排出通路30の側壁が接触チャンバー28の側壁48とほぼ直角で交わるようにする。これにより投薬チャンバー22を迂回する空気の量が減少することになる。側壁48が排出通路30の側壁と交わる角度が90°から大きく変化するにつれて、又は、これら側壁が丸みを伴い湾曲状接続部を形成する場合、投薬チャンバー22を迂回する空気の量が増大することになる。
第2の対向端部46において、側壁48に沿って移動する空気は可動部材18の上面と遭遇することになる。エッジが空気の流路に不連続性を形成している。この不連続性により、空気がその流れを接触チャンバー28の中央部に向けて内方に再方向付けされることになり、この再方向付けにより空気の乱流が生じる。空気が投薬チャンバー22上を移動するとき、空気の一部が投薬チャンバー22内に下方に移動し、その中に粒子状物質を取り込むことになる。なお、投薬チャンバー22は接触チャンバー28の径と同一又はそれより小さい径を有するものでよい。更に、接触チャンバー28は開口部を有する末端壁面を有し、その開口部が投薬チャンバー22と整合するものとしてもよい。従って、空気流の再方向付けが、この接触チャンバー28の末端壁面、可動部材18の上面あるいは投薬チャンバー22中の粒子状物質と遭遇する空気により生起されることになる。
1実施例として、空気は排出ポート42から直接、吸入器空気排出ポート32へ移動するようにしてもよい。好ましくは、排出通路30を接触チャンバー28の下流側、かつ、吸入器空気排出ポート32の上流側に配置させる。排出通路30は空気流中の凝集粒子を、吸入に適したより小さい粒子に破壊させるよう構成されている。例えば、排出通路30は、その表面状態に複数のリッジ又は急峻部を付加するなどして乱流を生じさせるような構造としてもよい。その他、排出通路30を、渦流を生じさせるような構造(例えば、排出通路30を非対称とする)とし、それにより、空気流中に存在する粒子状物質のスラッグの凝集解除を生じさせるのに十分に強力な渦を空気流に生じさせるようにする。従って、排出通路30には渦流チャンバー54などが組み込まれていてもよい。
その他、排出通路30には衝突面56が組み込まれていてもよい。この衝突面56は空気流路に配置させ、空気流路内に取り込まれた粒体を、空気が排出通路30を通って移動する際に、この衝突面56に当接させる。なお、排出通路30は、このような衝突面56を複数有するものとしてもよい。例えば、図2に示すように、排出ポート42から移動する空気を第1の端部58から第2の端部60へ第1の通路(これは渦流チャンバー54であってもよい)を通って移動させる。衝突面56は第2の端部60の近傍に配置させる。少なくとも1つの側壁62が第1の端部58と第2の端部60との間に延出していて、これに第1の通路排出ポート64が設けられている。この排出ポート64は好ましくは第2の端部60近傍に配置させる。薬剤を伴った空気は、第1の通路排出ポート64近くの位置まで第1の通路54を介して移動する。その位置において、この空気の方向が変化することになる。空気流中の凝集薬剤のスラッグの一部又は全ては運動量が大き過ぎて、この排出ポート64を通って直接移動することができない。すなわち、この運動量のため、これらスラッグは継続的に衝突面56と当接し、その破壊が生じることになる。凝集を解除された薬剤は、ついで再び、排出ポート64を通過する空気流中に取り込まれることになる。この排出ポート64は吸入器10の排出ポート32と直接、接続されていてもよい。その他、排出通路30が第2の通路66を有し、これを第1の通路排出ポート64から吸入器10の排出ポート32へ延出させたものでもよい。
薬剤は、可動部材18に設けられた1又はそれ以上の投薬チャンバー22内に設けられる。図6に示すように、全ての投薬チャンバーが同一サイズのものである必要はない。特に、投薬チャンバー22はサイズが異なったものとし、好ましくは、これら投薬チャンバーの夫々が、先行するチャンバーのものより次第に大きくなった一連のセットとして備えられたものとする。従って、投薬チャンバー22の夫々が異なる量の薬剤を収容することになる。図7に示すように、可動部材18は底面カバー20のレール68上に摺動自在に装着されているが、レール68上に単に乗せられたものでもよい。しかし、別の実施例として、この可動部材18は、公知の任意の手段により吸入器10内を直線状に移動可能に装着させたものでもよい。その他、可動部材18は異なる方向に移動するよう構築されていてもよい。例えば、可動部材18を略円形とし、吸入器10内で回転自在に装着されていてもよい。
好ましくは、図6に示すように、各投薬チャンバー22は上面が開口したものとする。従って、投薬チャンバー22が接触チャンバー28の第2の対向端部46と整合したとき、接触チャンバー28は投薬チャンバー22と連通することになる。従って、投薬チャンバー22を閉塞するシールを破断する必要はなくなる。すなわち、第2の中間分財16の底面が投薬チャンバー22の蓋体として機能することになる。
図6aに示すように、可動部材18に、底面カバー20の末端壁部72と係合するようにした複数の戻り止め部材70を設けるようにしてもよい。この戻り止め部材70の夫々は、それが末端壁部72と当接したとき、特定の投薬チャンバーが接触チャンバー28と整合するよう配置される。可動部材18に用量マークを付設させ、特定の戻り止め部材が末端壁部72と係合したとき、接触チャンバー28と整合している投与量を使用者に認知させるようにしてもよい。なお、当業者に自明なように、他の第1および第2の係合部材を利用して投薬チャンバー22を接触チャンバー28と整合させるようにしてもよい。
所望に応じ、図1に示すように、吸入器10に覗き窓74を接触チャンバー28の第1の対向端部44に隣接させて設けてもよい。従って、使用者はこの覗き窓74を利用して投薬チャンバーが接触チャンバー28と整合していることを確認することができ、更に、薬剤が全て投薬チャンバー22から取り出されたことを判定することができる。
操作に際し、使用者は可動部材18を移動させ、所望量の薬剤を収容する投薬チャンバー22を接触チャンバー28と整合させるようにする。使用者はついで、吸入器排出ポート32を介して薬剤を吸入する。この吸入により、空気が流入ポート24を介して吸入器10に流入し、流入通路26を通って移動し、その際、空気流が略直線状の空気流に変換される。この線状空気流は流入通路26の排出ポート36を介してジェット流として接触チャンバー28内に導入される。この空気の一部は排出ポート36と反対側の側壁48と当接する。この流入空気は側壁48の空気層を置換させ、この側壁48に沿って第2の対向端部46に向って移動することになる。更に、この流入空気は投薬チャンバー22から薬剤を取り出す。ついで、この空気は接触チャンバー28の中央部(側壁48を囲む環状境界層より内側)を介して反対方向に移動することになる。この反転空気はついで、排出ポート42を介して接触チャンバー36から排出される。吸入器が排出通路30を有する場合は、空気はついで排出通路30を通って吸入器排出ポート32に移動することになる。
当業者に自明のように、この吸入器について種々の変更、付加が可能であり、そのような変更、付加の全ても添付する特許請求の範囲に包含されるものと理解されるべきである。
本発明に係わる吸入器を示す斜視図。 図1の2−2線に沿う断面図。 図2に示す領域“A”の拡大斜視図。 図1の吸入器の斜視図であって、空気導入通路および空気排出通路を示すようにトップカバーを取除いた状態を示す図。 図1の吸入器の斜視図であって、渦チャンバーを示すように中間部材を取除いた状態を示す図。 図1の吸入器の斜視図であって、複数の投薬チャンバーを有する部材を示すように更なる中間パネルを取除いた状態を示す図。 図6の6a−6aに沿う断面図。 図1の吸入器図の斜視図であって、投薬チャンバーを含む部材が除去された状態を示す図。
符号の説明
10 吸入器
12 トップカバー
14 第1の中間部材
16 第2の中間部材
18 可動部材
20 底面カバー
22 投薬チャンバー
24 空気流入ポート
26 流入通路
28 接触チャンバー
30 排出通路
32 空気排出ポート
36 排出ポート
38 側壁
42 排出ポート
44 第1対向端部
46 第2対向端部
48 側壁
54 渦流チャンバー
56 衝突面
58 第1の端部
60 第2の端部
64 第1の通路排出ポート
68 レール
70 戻り止め部材
74 覗き窓

Claims (35)

  1. (a) 空気流入ポートと;
    (b) 該空気流入ポートから接触チャンバー流入ポートへ延出する流入通路と;
    (c) 第1および第2対向端部を有すると共に、該第1および第2対向端部間に延出し、断面で湾曲した側壁を有する接触チャンバーであって、該第2対向端部が投薬チャンバーおよび接触チャンバー排出ポートと連通し空気流を通過させる開口部を有し、前記接触チャンバー流入ポートが前記側壁に、接触チャンバー流入ポートと対向する側壁の一部と対向するようにして設けられ、該接触チャンバーの断面積が前記流入通路の断面積よりも大きいことを特徴とするものと;
    (d) 該接触チャンバーの下流側に設けられた吸入器空気排出ポートと;
    を具備してなることを特徴とする吸入器。
  2. 前記接触チャンバー排出ポートが、前記接触チャンバー流入ポートと前記第2対向端部との中間の側壁に位置している請求項1記載の吸入器。
  3. 前記接触チャンバー流入ポートが、前記第1対向端部に隣接して位置している請求項3記載の吸入器。
  4. 前記流入通路が、幅と、その幅の3倍以上の長さを有している請求項1記載の吸入器。
  5. 前記流入通路が、その幅の5−10倍の長さを有している請求項4記載の吸入器。
  6. 前記流入通路が長手方向に延出する軸を有し、前記接触チャンバーが該流入通路の該軸とほぼ垂直な長手方向延出軸を有している請求項1記載の吸入器。
  7. 前記流入通路が少なくとも1つの側壁を有し、接触チャンバー流入ポートにおいて、この流入通路の少なくとも1つの該側壁が前記接触チャンバーの側壁とほぼ直角で交わっている請求項1記載の吸入器。
  8. 更に、前記接触チャンバーと前記吸入器空気排出ポートとの間に位置する排出通路が設けられ、該排出通路が凝集粒子を、吸入に適したより小さい粒子に破壊させるよう構成されている請求項1記載の吸入器。
  9. 更に流路を有する排出通路が設けられ、該排出通路が、前記接触チャンバーと前記吸入器空気排出ポートとの間に配置され、該排出通路を通る流路内に衝突面が設けられている請求項1記載の吸入器。
  10. 更に、前記接触チャンバーと前記吸入器空気排出ポートとの間に位置する排出通路が設けられ、該排出通路が、前記接触チャンバー排出ポートと空気流連通する第1の端部と、反対側の第2の端部と、該第1および第2の端部間に延出する少なくとも1つの側壁と、前記第2の端部に隣接する少なくとも1つの側壁に設けられた第1の通路排出ポートとを有する請求項1記載の吸入器。
  11. 更に、接触チャンバーと吸入器空気排出ポートとの間に渦チャンバーが配置されている請求項1記載の吸入器。
  12. 更に、複数の投薬チャンバーを有する部材を含み、該部材が吸入器内に移動自在に装着され、各投薬チャンバーが接触チャンバーの第2の端部内の開口部と空気流連通するような位置を選択的にとることができるようになっている請求項1記載の吸入器。
  13. 各投薬チャンバーに、接触チャンバーの第2の端部内の開口部と空気流連通するような位置を選択的にとることのできる開口端部が設けられている請求項12記載の吸入器。
  14. 少なくとも一部の投薬チャンバーは、異なるレベルの粒子状物質を有する請求項13記載の吸入器。
  15. 前記粒子状物質がメタコリンを含むもの、若しくはメタコリンから誘導されたものである請求項14記載の吸入器。
  16. (a) 空気流入ポートと;
    (b) 該空気流入ポートから接触チャンバー流入ポートへ延出する流入通路と;
    (c) 第1および第2対向端部と、該第1および第2対向端部間に延出し、断面が湾曲した側壁と、接触チャンバー排出ポートとを有する接触チャンバーであって、該接触チャンバーが前記側壁に設けられ、前記流入通路の長さおよび接触チャンバーの向きが、吸入時に、空気のジェット流が前記流入通路から前記側壁に向けられ、前記側壁部の空気の境界層を置換させ、空気を前記側壁近傍を通って前記第2の対向端部に移送させるようになっており、該接触チャンバーの断面積が前記流入通路の断面積よりも大きいことを特徴とするものと;
    (d) 該接触チャンバーの下流側に設けられた吸入器空気排出ポートと;
    を具備してなることを特徴とする吸入器。
  17. 前記接触チャンバー排出ポートが、前記接触チャンバー流入ポートと前記第2対向端部との中間の側壁に位置している請求項16記載の吸入器。
  18. 前記接触チャンバー流入ポートが、前記第1対向端部に隣接して位置している請求項17記載の吸入器。
  19. 前記流入通路が、幅と、その幅の3倍以上の長さを有している請求項16記載の吸入器。
  20. 前記流入通路が、その幅の5−10倍の長さを有している請求項19記載の吸入器。
  21. 前記流入通路が、長手方向に延出する軸を有し、前記接触チャンバーが該流入通路の該軸とほぼ垂直な長手方向延出軸を有している請求項16記載の吸入器。
  22. 前記流入通路が少なくとも1つの側壁を有し、接触チャンバー流入ポートにおいて、この流入通路の少なくとも1つの側壁が前記接触チャンバーの側壁とほぼ直角で交わっている請求項16記載の吸入器。
  23. 更に、前記接触チャンバーと前記吸入器空気排出ポートとの間に位置する排出通路が設けられ、該排出通路が凝集粒子を、吸入に適したより小さい粒子に破壊させるよう構成されている請求項16記載の吸入器。
  24. 更に流路を有する排出通路が設けられ、該排出通路が、前記接触チャンバーと前記吸入器空気排出ポートとの間に配置され、該排出通路を通る流路内に衝突面が設けられている請求項16記載の吸入器。
  25. 更に、前記接触チャンバーと前記吸入器空気排出ポートとの間に位置する排出通路が設けられ、該排出通路が、前記接触チャンバー排出ポートと空気流連通する第1の端部と、反対側の第2の端部と、該第1および第2の端部間に延出する少なくとも1つの側壁と、前記第2の端部に隣接する少なくとも1つの側壁に設けられた第1の通路排出ポートとを備えた第1の通路を有する通路請求項16記載の吸入器。
  26. 更に、接触チャンバーと吸入器空気排出ポートとの間に渦チャンバーが配置されている請求項16記載の吸入器。
  27. 更に、複数の投薬チャンバーを有する部材を含み、該部材が吸入器内に移動自在に装着され、各投薬チャンバーが接触チャンバーの第2の端部内の開口部と空気流連通するような位置を選択的にとるようになっている請求項16記載の吸入器。
  28. 各投薬チャンバーに、接触チャンバーの第2の端部内の開口部と空気流連通するような位置を選択的にとる開口端部が設けられている請求項27記載の吸入器。
  29. 少なくとも一部の投薬チャンバーは異なるレベルの粒子状物質を有する請求項28記載の吸入器。
  30. 前記粒子状物質がメタコリンを含むもの、若しくはメタコリンから誘導されたものである請求項14記載の吸入器。
  31. (a) 流入通路内に導入される空気流を生じさせ、ほぼ線状の流れを発生させること;
    (b) 側壁を有する接触チャンバー内に空気を流入させ、該側壁部の空気の境界層を置換させ、空気を該側壁近傍の接触チャンバーの環状部を通って、接触チャンバーに一端近傍に位置する投薬チャンバーに移送させ、投薬チャンバー内の粒子状物質を除去すること;
    (c) 空気を接触チャンバーの環状部の内部である接触チャンバーの中央部を通って、接触チャンバー空気排出ポートに移送させること;
    (d) 続いて、空気を吸入器排出ポートに移送させること;
    を具備してなることを特徴とする方法。
  32. 接触チャンバーが流入ポートと側壁とを具備してなり、接触チャンバー流入ポートおよび側壁が、接触チャンバーに流入する空気をコアンダ効果を利用して投薬チャンバーに向けて移送させる構造となっている請求項31記載の方法。
  33. 投薬チャンバーの下流側の空気中の凝集粒子状物質を凝集解除させることを含む請求項32記載の方法。
  34. 投薬チャンバーの下流側の空気流を利用して凝集粒子状物質を凝集解除させることを含む請求項32記載の方法。
  35. 投薬チャンバーにおける薬剤の投与量を選択することを含む請求項32記載の方法。
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