JP2001161788A - ブリスタパック - Google Patents

ブリスタパック

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JP2001161788A
JP2001161788A JP35228099A JP35228099A JP2001161788A JP 2001161788 A JP2001161788 A JP 2001161788A JP 35228099 A JP35228099 A JP 35228099A JP 35228099 A JP35228099 A JP 35228099A JP 2001161788 A JP2001161788 A JP 2001161788A
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茂巳 中村
Yoshiyuki Tanizawa
嘉行 谷澤
Akira Yanagawa
明 柳川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 薬粉収容部内に収容された薬粉をその特性に
応じて拡散し、投薬効率を向上する。 【解決手段】 ブリスタパック21の薬粉収容部25に
は、流入穴H1 と流出穴H2 との間に位置し膨出部23
の絞り部23Cによって絞り通路26を設ける構成とし
ている。これにより、流入穴H1 から流出穴H2 に流れ
る空気流の流速を絞り通路26によって速めることがで
き、また、絞り通路26の通路面積を調整することによ
って薬粉の特性に応じた空気流を形成することができ
る。従って、薬粉に適した空気流によって薬粉収容部2
5内の薬粉を拡散して空気流中に効率よく混在させるこ
とができるから、薬粉収容部25に収容された規定量の
薬粉を患者に投与することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば患者の息の
吸込みによって薬粉を肺内に投与する吸入式投薬器に用
いて好適なブリスタパックに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、喘息患者等のための薬粉の投与
方法のうち、カプセル内に充填された薬粉を吸入する方
法に用いる吸入式投薬器は、軸方向の一側がカプセル収
容室となり、他側が薬粉を吸入する吸入口となった投薬
器本体と、前記カプセル収容室を経由して大気側と吸入
口とを連通する通気路と、前記カプセルに該通気路に連
通する穴をあける穴あけ具とによって大略構成されてい
る。
【0003】また、吸入式投薬器には、1回分の薬粉を
収容した薬粉収容部が周方向に複数設けられたブリスタ
パックを用いて薬粉を投与するものがあり、この種の吸
入式投薬器は、例えば特開昭59−88158号公報、
特開昭62−41668号公報報等によって知られてい
る。
【0004】さらに、この吸入式投薬器に用いられる従
来技術のブリスタパックは、多数の膨出部が形成された
底板と、該底板の表面側に貼り付けられ前記膨出部を閉
塞して薬粉収容部を画成する蓋板とによって大略構成さ
れ、薬粉収容部内には粉体状の薬品(薬粉)が収容され
ている。
【0005】そして、薬粉を投与するときには、針状を
なした1本のプランジャによってブリスタパックに穴を
あけ、薬粉収容部を吸入口に連通する。これにより、患
者は、吸入口をくわえて息を吸込むことにより、薬粉収
容部内の薬粉を吸入口から肺内に吸込むことができる。
【0006】また、次回の投薬時には、ブリスタパック
を回転させ、他の薬粉収容部を吸入口に連通することに
より、カプセル等を交換することなく、続けて薬粉を吸
入することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術によるブリスタパックは、1本のプランジャによ
ってブリスタパックに穴をあけているから、該ブリスタ
パックには、ほぼ真直に貫通する2個の穴が形成される
ことになる。このため、薬粉収容部に流入する空気流
は、2個の穴間で該薬粉収容部内を直線的に流通するだ
けである。
【0008】従って、投与する薬粉の特性、例えば粒の
大きさ(微粉末、顆粒等)、凝集性の強さ、1回に投与
される薬粉の量等が異なる場合でも、空気流の流速、方
向等が一定になってしまう。このため、薬粉収容部内に
収容された薬粉を確実に拡散することができないから、
該薬粉収容部内に薬粉が残ってしまい、患者に規定量の
薬粉を投与することができず、薬粉の効能が低下すると
いう問題がある。
【0009】本発明は、上述した従来技術の問題に鑑み
なされたもので、本発明の目的は、薬粉収容部内に収容
された薬粉をその特性に応じて拡散し、投薬効率を向上
することができようにしたブリスタパックを提供するこ
とにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明によるブリスタパ
ックは、膨出部が形成された底板と、該底板の表面側に
設けられ前記膨出部を閉塞して薬粉収容部を画成する蓋
板とからなる。
【0011】そして、上述した課題を解決するために、
請求項1の発明が採用する構成の特徴は、膨出部を貫通
して穿設される流入穴と流出穴との間に絞り通路を設け
たことにある。
【0012】このように構成したことにより、流入穴か
ら薬粉収容部内に流入した空気流は、流出穴に向けて流
れるときに絞り通路を通ることによって流速を速めるか
ら、この絞り通路の通路面積を薬粉の特性に応じて適宜
調整することにより、薬粉の特性に応じた最適な空気流
を形成することができる。
【0013】請求項2の発明によると、絞り通路には吸
気動作時に開弁する弁体を設けたことにある。
【0014】このように構成したことにより、吸気動作
時の吸入力が弱い場合には、弁体は絞り通路を閉弁して
いる。そして、吸入力が薬粉を拡散できる程度に強くな
ったときには、弁体は絞り通路を開弁して空気流の流通
を許す。従って、吸入力が弱い状態での投薬を規制し、
空気流が薬粉を十分に拡散できる状態となったときにの
み投薬を許すことができる。
【0015】また、請求項3の発明が採用する構成の特
徴は、膨出部を貫通して穿設される流入穴と流出穴との
間に薬粉を貯留する薬粉溜り部を凹陥して設けたことに
ある。
【0016】このように構成したことにより、流入穴か
ら薬粉収容部内に流入した空気流は、流出穴に向けて流
れるときに薬粉溜り部の上側から徐々に薬粉を巻き上
げ、この薬粉を拡散するから、少量の薬粉を空気中に均
一に分散させた状態とすることができる。
【0017】一方、請求項4の発明が採用する構成の特
徴は、膨出部には該膨出部を貫通して穿設される流入穴
側が浅底部となり、流出穴側が深底部となるように傾斜
面を設けたことにある。
【0018】このように構成したことにより、薬粉収容
部内の薬粉は傾斜面によって流出穴の周囲に溜った状態
となるから、流入穴から流出穴に流れる空気流は、流出
穴の周囲に溜った薬粉を押出すように一気に流出させる
ことができる。
【0019】さらに、請求項5の発明が採用する構成の
特徴は、膨出部には該膨出部を貫通して穿設される流入
穴側が深底部となり、流出穴側が浅底部となるように傾
斜面を設けたことにある。
【0020】このように構成したことにより、薬粉収容
部内の薬粉は傾斜面によって流入穴の周囲に溜った状態
となるから、流入穴から流入する空気流を薬粉に直接的
に当てて該薬粉を拡散することができ、この空気流中に
薬粉を均一に分散することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態による
ブリスタパックを吸入式投薬器に用いた場合を例に挙
げ、添付図面に従って詳細に説明する。
【0022】まず、図1ないし図12は本発明の第1の
実施の形態を示す。最初に本実施の形態に適用される吸
入式投薬器の構成について図1ないし図7を参照して説
明する。
【0023】1は吸入式投薬器の本体をなす投薬器本体
で、該投薬器本体1は、後述するボディ2と吸入口7と
によって大略構成されている。
【0024】2は投薬器本体1のボディで、該ボディ2
は、図3、図4に示す如く、後述する上板部4と下板部
5とを連結すると共に、吸入口7が取付けられる円筒状
の連結部3と、該連結部3から軸方向に延びた半円柱状
の上板部4と、該上板部4の下側に隙間をもって前記連
結部3から軸方向に延びた半円柱状の下板部5と、該各
板部4,5間に形成された後述のホルダ装着溝6とによ
って構成され、全体としてほぼ円柱状をなしている。ま
た、連結部3の内周側には吸入口7が螺着される雌ねじ
3Aが刻設され、上板部4の外周側には、後述する穴あ
け具12の支持部13を可動に支持する穴あけ具ガイド
4Aが設けられている。
【0025】6はボディ2に設けられたホルダ装着溝
で、該ホルダ装着溝6は、連結部3側が溝奥面6Aとな
ると共に、上板部4の下面を天井面6Bとし、下板部5
の上面を底面6Cとして形成されている。これにより、
ホルダ装着溝6は、軸方向の一側、左方向および右方向
の三方向に開口して形成されている。また、溝奥面6A
は、ホルダ8の外周形状に対応して凹円弧状をなしてい
る。
【0026】また、ホルダ装着溝6には、底面6Cのほ
ぼ中央部に位置して中心突起6Dが上向きに突設され、
該中心突起6Dはホルダ8の回転中心となるもので、後
述する案内溝8Eに係合する。
【0027】7はボディ2の連結部3に取付けられた吸
入口で、該吸入口7は、基端側の外周に雄ねじ7Aが刻
設され、先端側が漸次縮径している。また、吸入口7の
基端側寄りには、複数個の補助通気孔7B,7B,…
(2個のみ図示)が径方向に貫通して形成され、該補助
通気孔7Bは、吸入口7から息を吸込んだときに該吸入
口7内に外気を取入れることにより、吸気時の息苦しさ
を軽減するものである。そして、吸入口7は雄ねじ7A
を連結部3の雌ねじ3Aに螺着することにより、ボディ
2に取付けられている。
【0028】8はボディ2のホルダ装着溝6に着脱可能
にして回転可能に装着されたホルダで、該ホルダ8は、
図6、図7に示すように、ほぼ円形の板状体として形成
されている。また、ホルダ8の表面側には、外周寄りに
位置し周方向に45度の間隔をもって後述するブリスタ
パック21の膨出部23が嵌合する8個の嵌合凹部8
A,8A,…が凹設され、該各嵌合凹部8Aには、ホル
ダ8の径方向に離間して流入側のピン穴8Bと流出側の
ピン穴8Cとが厚さ方向に貫通して形成されている。
【0029】一方、ホルダ8の裏面側には、流入側の各
ピン穴8Bよりも内周側で各ピン穴8B,8Cに対応し
て45度の間隔で8個の係合凹部8D,8D,…が設け
られ、該各係合凹部8Dには、後述する位置決め機構9
の球体9Bが係合する。また、ホルダ8の裏面側には、
該ホルダ8の回転中心から径方向に延びる案内溝8Eが
設けられ、該案内溝8Eはホルダ装着溝6の中心突起6
Dをホルダ8の回転中心に案内するものである。
【0030】そして、ホルダ8は、その表面側に後述す
るブリスタパック21を保持した状態で、案内溝8Eを
中心突起6Dに係合させてホルダ装着溝6に差し込むこ
とにより、該ホルダ装着溝6に回転可能に装着される。
【0031】9,9はボディ2に設けられた位置決め機
構(図5参照)で、該各位置決め機構9は、中心突起6
Dを挟むように位置し、ホルダ装着溝6の底面6C(下
板部5)に凹設された収容穴9Aと、該収容穴9Aに抜
止め状態で収容された球体9Bと、前記収容穴9A内に
位置して該球体9Bを突出方向に付勢するコイルばね9
Cとによって構成されている。
【0032】そして、位置決め機構9は、ホルダ装着溝
6にホルダ8を装着し、この状態で該ホルダ8を回転さ
せたときに、球体9Bをホルダ8の係合凹部8Dに係合
し、各嵌合凹部8A(ブリスタパック21の薬粉収容部
25)のうちの一つを後述の穴あけ具12による穴あけ
位置、即ち薬粉を投与する投薬位置に位置決めするもの
である。
【0033】10はボディ2に設けられた流入側通気路
で、該流入側通気路10は、外部の空気をホルダ8の嵌
合凹部8Aに向け流通させるものである。そして、流入
側通気路10は、上板部4内を軸方向に延び一端側が上
板部4の端面で大気側に開口した上流入通路10Aと、
下板部5内を軸方向に延び一端側が下板部5の端面で大
気側に開口した下流入通路10Bと、穴あけ具ガイド4
A内から該各流入通路10A,10Bの他端に連通する
ように上板部4と下板部5に亘って径方向に形成された
ピン挿通穴10Cとによって構成され、前記ピン挿通穴
10Cはホルダ8のピン穴8Bと連通可能な位置に形成
されている。
【0034】また、11はボディ2に設けられた流出側
通気路で、該流出側通気路11は、ブリスタパック21
の薬粉収容部25内の薬粉を吸入口7側に流出させるも
のである。そして、流出側通気路11は、ホルダ8のピ
ン穴8Cと連通するように流入側通気路10のピン挿通
穴10Cと平行に延びたピン挿通穴11Aと、上板部4
から連結部3に亘って軸方向に延び一端側が該ピン挿通
穴11Aに連通し他端側が吸入口7内に開口した上流出
通路11Bと、下板部5から連結部3に亘って軸方向に
延び一端側が該ピン挿通穴11Aに連通し他端側が吸入
口7内に開口した下流出通路11Cとによって構成され
ている。
【0035】12は後述するブリスタパック21に穴あ
けを施すための穴あけ具で、該穴あけ具12は、図1に
示すように、穴あけ具ガイド4A内に可動に支持された
支持部13と、基端側が該支持部13に取付けられ、先
端側がピン挿通穴10C,11A内に延びたピン14,
14と、前記支持部13と上板部4との間に設けられた
戻しばね15とによって大略構成されている。
【0036】ここで、穴あけ具12は、支持部13を戻
しばね15に抗して穴あけ具ガイド4A内に押込み、ピ
ン14,14をピン挿通穴10C,11A内に挿入する
ことにより、該ピン14,14の先端をブリスタパック
21に貫通させ、薬粉収容部25を画成している底板2
2の膨出部23と蓋板24とにそれぞれ流入穴H1 と流
出穴H2 (後述する図11、図12に図示)をあけるも
のである。また、支持部13への押圧力を取除くと、戻
しばね15の付勢力によって該支持部13、ピン14,
14が初期位置まで後退する。
【0037】次に、上述した吸入式投薬器に用いられる
本実施の形態によるブリスタパックについて図8ないし
図10に従って説明する。
【0038】21は吸入式投薬器に着脱可能に装着され
る本実施の形態によるブリスタパックで、該ブリスタパ
ック21は、後述する底板22、蓋板24、薬粉収容部
25、絞り通路26等によって構成されている。
【0039】22はブリスタパック21のベースとなる
底板で、該底板22は、アルミニウム材料、樹脂材料等
を用いて薄肉な円板状に形成されている。そして、底板
22には、全周に亘って多数の膨出部23,23,…が
設けられ、該各膨出部23は、底板22の外周寄りに位
置して周方向に45度間隔で8箇所に配置されている。
【0040】ここで、膨出部23は、図9、図10に示
す如く、底板22の径方向に長円形状に延びた膨らみと
して形成され、その内側位置と外側位置にほぼ半球状の
凸部23A,23Bを有している。また、内側凸部23
Aと外側凸部23Bとの間は、後述の蓋板24に接近し
た位置で内側凸部23Aと外側凸部23Bとを接続する
ことにより、蓋板24との間に後述の絞り通路26を形
成する絞り部23Cとなっている。
【0041】24は底板22の表面に貼り付けられた蓋
板で、該蓋板24は、アルミニウム材料、樹脂材料等を
用いて薄肉な円板状に形成されている。そして、蓋板2
4は、底板22に形成された各膨出部23を閉塞するこ
とにより、該膨出部23との間に後述の薬粉収容部25
を画成している。
【0042】25は膨出部23と蓋板24との間に画成
された薬粉収容部で、該薬粉収容部25内には薬粉が収
容されている。また、薬粉収容部25には、後述の流入
穴H1 と流出穴H2 との間に位置して絞り通路26が形
成されている。
【0043】26は流入穴H1 と流出穴H2 との間に位
置して膨出部23の絞り部23Cと蓋板24との間に形
成された絞り通路で、該絞り通路26は、薬粉収容部2
5内を流入穴H1 から流出穴H2 に流れる空気流の流速
を速めたり、薬粉収容部25内に適度な乱流を発生させ
ることにより、薬粉収容部25内の空気流を薬粉の特性
に応じて形成し、薬粉の拡散を良好にするものである。
【0044】本実施の形態による吸入式投薬器、ブリス
タパック21は上述の如き構成を有するもので、次に、
患者が薬粉を吸入するまでの準備動作および吸入時の空
気と薬粉の流れについて、図11および図12に従って
説明する。
【0045】まず、ボディ2のホルダ装着溝6からホル
ダを取外す。この場合には、ホルダ8に形成された案内
溝8Eを吸入口7側に配置し、位置決め機構9に抗して
ホルダ8を引き抜くことによって取外すことができる。
【0046】次に、取外したホルダ8の表面側にブリス
タパック21を配置する。このときに、ブリスタパック
21の各膨出部23(薬粉収容部25)をホルダ8の各
嵌合凹部8Aに嵌合させることにより、ホルダ8に対し
ブリスタパック21を位置決めでき、また両者を一体的
に回転させることができる。
【0047】このようにブリスタパック21をホルダ8
に載せたら、該ホルダ8をホルダ装着溝6に装着する。
この場合には、案内溝8Eを吸入口7に向けた状態で、
該案内溝8Eに中心突起6Dを係合し、ホルダ8をホル
ダ装着溝6内に押し込む。そして、ホルダ8を完全に押
し込んだら、該ホルダ8を任意の方向に回転することに
より、ホルダ8の係合凹部8Dに位置決め機構9の球体
9Bを係合させる。これにより、ブリスタパック21の
各薬粉収容部25のうちの一つを穴あけ具12による穴
あけ位置(薬粉の投薬位置)に位置決めすることができ
る。
【0048】次に、薬粉を吸入する場合の動作について
説明する。まず、穴あけ位置に配置されたブリスタパッ
ク21に貫通穴をあけるべく、穴あけ具12の支持部1
3を押圧する。そして、図11、図12に示すように、
一側のピン14によって膨出部23と蓋板24に流入側
通気路10に連通する流入穴H1 をあけ、他側のピン1
4によって膨出部23と蓋板24に流出側通気路11に
連通する流出穴H2 をあける。これにより、ブリスタパ
ック21の薬粉収容部25は、流入穴H1 を介して流入
側通気路10に連通し、流出穴H2 を介して流出側通気
路11に連通する。
【0049】次に、患者が吸入口7を口にくわえ、この
状態で息を吸込むと、空気は流入側通気路10、流入穴
H1 を通って薬粉収容部25に流入する。このときに、
流入穴H1 から流出穴H2 に向けて流れる空気流は、絞
り通路26を通過するから、該絞り通路26は、空気流
の流速を速め、適度な乱流を発生することにより、薬粉
を拡散し微粒化することができる。これにより、薬粉収
容部25内の薬粉のほぼ全部を空気流と一緒に流出穴H
2 、流出側通気路11を介して吸入口7側に流出するこ
とができ、規定量の薬粉を患者の口内、気管を介して肺
内に吸込ませることができる。
【0050】さらに、2回目の投薬動作を行なう場合に
は、ホルダ8を45度回転させ、隣りの係合凹部8Dに
位置決め機構9の球体9Bを係合させる。そして、上述
した穴あけ動作、吸入動作を行なうことにより、連続し
て薬粉を吸入することができる。このようにして8回の
投薬動作を行なったら、ホルダ8を取外してブリスタパ
ック21を新しいものに交換する。
【0051】以上のように、本実施の形態によれば、ブ
リスタパック21の薬粉収容部25には、流入穴H1 と
流出穴H2 との間に位置して膨出部23の絞り部23C
により絞り通路26を設けているから、この絞り通路2
6によって薬粉収容部25内を流れる空気流を、薬粉に
応じて調整することができる。この結果、投与する薬粉
の特性、例えば粒の大きさ(微粉末、顆粒等)、凝集性
の強さ、1回に投与される薬粉の量等に応じて絞り通路
26の通路面積を調整することにより、薬粉に応じた空
気流(乱流)を形成することができるから、薬粉収容部
25に収容された規定量の薬粉を患者に投与することが
でき、薬粉の効能を高めて信頼性を向上することができ
る。
【0052】しかも、薬粉を収容しているブリスタパッ
ク21自体に絞り通路26を設けているから、薬粉の種
類毎に最適な絞り通路26を形成することができ、投薬
効率をより一層向上することができる。
【0053】次に、図13ないし図16は本発明の第2
の実施の形態を示す。本実施の形態の特徴は、膨出部を
貫通して穿設される流入穴と流出穴との間に薬粉を貯留
する薬粉溜り部を凹陥して設けたことにある。なお、本
実施の形態では、前述した第1の実施の形態と同一の構
成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものと
する。
【0054】31は第1の実施の形態によるブリスタパ
ック21に代えて用いられた本実施の形態によるブリス
タパックで、該ブリスタパック31は、後述する底板3
2、薬粉溜り部34、蓋板35、薬粉収容部36等によ
って構成されている。
【0055】32はブリスタパック31のベースとなる
本実施の形態による底板で、該底板32は、前述した第
1の実施の形態による底板22とほぼ同様に、アルミニ
ウム材料、樹脂材料等を用いて薄肉な円板状に形成さ
れ、全周に亘って多数の膨出部33,33,…が設けら
れている。しかし、本実施に形態による底板32は、各
膨出部33の形状が第1の実施の形態による膨出部23
と異なっている点で第1の実施の形態による底板22と
相違している。
【0056】ここで、膨出部33は、図14に示す如
く、底板32の径方向に例えば長円形状に延びた膨らみ
として形成され、その内側位置には流入穴H1 があけら
れる浅底な穴あけ部33Aが形成され、外側位置には流
出穴H2 があけられる浅底な穴あけ部33Bが形成され
ている。また、膨出部33には、穴あけ部33A,33
B間に位置して後述する薬粉溜り部34が設けられてい
る。
【0057】34は膨出部33に設けられた空気流調整
手段としての薬粉溜り部で、該薬粉溜り部34は、流入
穴H1 があけられる穴あけ部33Aと流出穴H2 があけ
られる穴あけ部33Bとの間に位置して深底に形成さ
れ、薬粉が溜っている。
【0058】一方、35は底板32の表面に貼り付けら
れた蓋板で、該蓋板35は、前記第1の実施の形態で述
べた蓋板24と同様に、アルミニウム材料、樹脂材料等
を用いて薄肉な円板状に形成されている。
【0059】また、36は膨出部33と蓋板35との間
に画成された薬粉収容部で、該薬粉収容部36内には薬
粉が収容され、この薬粉の一部は薬粉溜り部34内に溜
っている。
【0060】本実施の形態によるブリスタパック31は
上述の如き構成を有するもので、次に、吸気動作時にお
ける薬粉収容部36内での空気と薬粉の流れについて図
15および図16に従って説明する。
【0061】まず、ブリスタパック31に流入穴H1 と
流出穴H2 をあけ、吸入口7をくわえて空気を吸入する
と、その吸気動作の始めには、図15に示すように、流
入穴H1 から流入した空気流が薬粉溜り部34の上側に
位置する薬粉を巻き上げ、拡散して流出穴H2 側に供給
する。また、吸気動作を数回繰り返すと、薬粉収容部3
6内の薬粉が徐々に減少する。このときには、図16に
示すように、流入穴H1 から流入した空気流は薬粉溜り
部34内に入り込み、該薬粉溜り部34内の薬粉を上側
から徐々に巻き上げ、拡散して流出穴H2 側に供給する
ことができる。
【0062】かくして、本実施の形態によれば、薬粉収
容部36内に収容された薬粉を少量ずつ巻き上げて均一
に拡散することができるから、薬粉が一気に流れて流出
穴H2 が詰るような事態を防止することができる。しか
も、気管等が弱い患者に対して投薬を行なう場合に、少
量ずつ薬粉を吸込ませることができるから、投薬時の咳
込みを防止することができ、安定した投薬を行なうこと
ができる。
【0063】次に、図17ないし図20は本発明の第3
の実施の形態を示す。本実施の形態の特徴は、膨出部に
は該膨出部を貫通して穿設される流入穴側が浅底部とな
り、流出穴側が深底部となるように傾斜面を設けたこと
にある。なお、本実施の形態では、前述した第1の実施
の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明
を省略するものとする。
【0064】41は第1の実施の形態によるブリスタパ
ック21に代えて用いられた本実施の形態によるブリス
タパックで、該ブリスタパック41は、後述する底板4
2、、傾斜面44、蓋板45、薬粉収容部46等によっ
て構成されている。
【0065】42はブリスタパック41のベースとなる
本実施の形態による底板で、該底板42は、前述した第
1の実施の形態による底板22とほぼ同様に、アルミニ
ウム材料、樹脂材料等を用いて薄肉な円板状に形成さ
れ、全周に亘って多数の膨出部43,43,…が設けら
れている。しかし、本実施の形態による底板42は、各
膨出部43の形状が第1の実施の形態による膨出部23
と異なっている点で第1の実施の形態による底板22と
相違している。
【0066】ここで、膨出部43は、図18に示す如
く、底板42の径方向に延びる例えば長円形状の膨らみ
として形成され、その内側位置、即ち流入穴H1 があけ
られる位置は後述の傾斜面44によって浅底に形成さ
れ、外側位置、即ち流出穴H2 があけられる位置は深底
に形成されている。
【0067】44は膨出部43に設けられた傾斜面で、
該傾斜面44は、流入穴H1 側となる内側から流出穴H
2 側となる外側に向けて膨出部43の膨らみが大きくな
るように下向きに傾斜して形成されている。
【0068】一方、45は底板42の表面に貼り付けら
れた蓋板で、該蓋板45は、前記第1の実施の形態で述
べた蓋板24と同様に、アルミニウム材料、樹脂材料等
を用いて薄肉な円板状に形成されている。
【0069】また、46は膨出部43と蓋板45との間
に画成された薬粉収容部で、該薬粉収容部46内には薬
粉が収容され、この薬粉は傾斜面44によって流出穴H
2 側に溜っている。
【0070】本実施の形態によるブリスタパック41は
上述の如き構成を有するもので、次に、吸気動作時にお
ける薬粉収容部46内での空気と薬粉の流れについて図
19および図20に従って説明する。
【0071】まず、ブリスタパック41に流入穴H1 と
流出穴H2 をあけ、吸入口7をくわえて空気を吸入する
と、その吸気動作の始めには、図19に示すように、流
入穴H1 から流入した空気流が薬粉収容部46内の薬粉
を拡散しつつ、この薬粉を流出穴H2 側に押すように移
動する。そして、流入穴H1 から流入する空気流は、図
20に示すように、薬粉収容部46内の薬粉を押出すよ
うに流出穴H2 から一気に流出することができる。
【0072】かくして、本実施の形態によれば、流入穴
H1 から流出穴H2 に流れる空気流によって流出穴H2
の周囲に移動した薬粉を押出すように一気に流出させる
ことができる。この結果、患者は薬粉収容部46内に収
容された薬粉を短時間で吸入することができるから、患
者の負担を軽減することができる。また、この実施の形
態は少量の薬粉の投与に適している。
【0073】次に、図21ないし図24は本発明の第4
の実施の形態を示す。本実施の形態の特徴は、膨出部に
は該膨出部を貫通して穿設される流入穴側が深底部とな
り、流出穴側が浅底部となるように傾斜面を設けたこと
にある。なお、本実施の形態では、前述した第1の実施
の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明
を省略するものとする。
【0074】51は第1の実施の形態によるブリスタパ
ック21に代えて用いられた本実施の形態によるブリス
タパックで、該ブリスタパック51は、後述する底板5
2、傾斜面54、蓋板55、薬粉収容部56等によって
構成されている。
【0075】52はブリスタパック51のベースとなる
本実施の形態による底板で、該底板52は、前述した第
1の実施の形態による底板22とほぼ同様に、アルミニ
ウム材料、樹脂材料等を用いて薄肉な円板状に形成さ
れ、全周に亘って多数の膨出部53,53,…が設けら
れている。しかし、本実施に形態による底板52は、各
膨出部53の形状が第1の実施の形態による膨出部23
と異なっている点で第1の実施の形態による底板22と
相違している。
【0076】ここで、膨出部53は、図22に示す如
く、底板52の径方向に延びる例えば長円形状の膨らみ
として形成され、その内側位置、即ち流入穴H1 があけ
られる位置は後述の傾斜面54によって深底に形成さ
れ、外側位置、即ち流出穴H2 があけられる位置は浅底
に形成されている。
【0077】54は膨出部43に設けられた傾斜面で、
該傾斜面54は、流入穴H1 側となる内側から流出穴H
2 側となる外側に向けて膨出部43の膨らみが小さくな
るように上向きに傾斜して形成されている。
【0078】一方、55は底板52の表面に貼り付けら
れた蓋板で、該蓋板55は、前記第1の実施の形態で述
べた蓋板24と同様に、アルミニウム材料、樹脂材料等
を用いて薄肉な円板状に形成されている。
【0079】また、56は膨出部53と蓋板55との間
に画成された薬粉収容部で、該薬粉収容部56内には薬
粉が収容され、この薬粉は傾斜面54によって流入穴H
1 側に溜っている。
【0080】本実施の形態によるブリスタパック51は
上述の如き構成を有するもので、ブリスタパック51に
流入穴H1 と流出穴H2 をあけ、吸入口7をくわえて空
気を吸入すると、その吸気動作の始めには、図23に示
すように、流入穴H1 から流入した空気流が、該流入穴
H1 側に溜っている薬粉に直接的に当たり、一気に拡散
する。これにより、流入穴H1 から流入する空気流は、
図24に示すように、薬粉収容部56内で拡散された薬
粉を徐々に流出穴H2 から流出することができる。
【0081】かくして、本実施の形態によれば、流入穴
H1 から流入する空気流を薬粉に直接的に当てて該薬粉
を拡散することができるから、薬粉収容部56内で薬粉
を拡散して空気中に均一に分散することができ、患者に
薬粉を少量ずつ安定して供給することができる。
【0082】次に、図25は本発明の第5の実施の形態
を示す。本実施の形態の特徴は、膨出部を貫通して穿設
される流入穴と流出穴との間に絞り通路を設け、この絞
り通路には吸気動作時に開弁する弁体を設けたことにあ
る。なお、本実施の形態では、前述した第1の実施の形
態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省
略するものとする。
【0083】61は第1の実施の形態によるブリスタパ
ック21に代えて用いられた本実施の形態によるブリス
タパックで、該ブリスタパック61は、後述する底板6
2、蓋板64、薬粉収容部65、絞り通路66、フラッ
プ弁67等によって構成されている。
【0084】62はブリスタパック61のベースとなる
本実施の形態による底板で、該底板62は、前述した第
1の実施の形態による底板22とほぼ同様に、アルミニ
ウム材料、樹脂材料等を用いて薄肉な円板状に形成さ
れ、全周に亘って多数の膨出部63,63,…が設けら
れている。また、膨出部63は、内側凸部63Aと外側
凸部63Bを有し、該各凸部63A,63B間は絞り部
63Cとなっている。
【0085】一方、64は底板62の表面に貼り付けら
れた蓋板で、該蓋板64は、前記第1の実施の形態で述
べた蓋板24とほぼ同様に、アルミニウム材料、樹脂材
料等を用いて薄肉な円板状に形成されている。しかし、
蓋板64は、後述する絞り通路66を開閉するフラップ
弁67が設けられている点で第1の実施の形態による蓋
板24と相違している。
【0086】65は膨出部63と蓋板64との間に画成
された薬粉収容部で、該薬粉収容部65内には上流側と
なる内側凸部63A内に位置して薬粉が収容されてい
る。
【0087】また、66は前述した第1の実施の形態と
同様に形成される流入穴H1 と流出穴H2 との間に位置
して膨出部63の絞り部63Cと蓋板64との間に形成
された絞り通路、67は該絞り通路66を開閉するよう
に蓋板64に設けられた弁体としてのフラップ弁で、該
フラップ弁67は、吸気動作時の吸入力が弱い場合に
は、図25中に実線で示すように絞り通路66を閉弁し
ている。そして、吸入力が薬粉を拡散できる程度に強く
なったときには、二点鎖線で示すように絞り通路66を
開弁して空気流の流通を許す構成となっている。
【0088】かくして、本実施の形態によれば、フラッ
プ弁67によって吸入力が弱い状態での投薬を規制する
ことができ、空気流が薬粉を十分に拡散できる状態とな
ったときにのみ投薬を許すことができる。さらに吸入力
の強弱に対応して間欠的(パルス的)に薬粉を投与する
ことができる。これにより、薬粉を十分に拡散すること
ができ、投薬効率を向上することができる。
【0089】なお、第1の実施の形態では、ブリスタパ
ック21には周方向に8個の膨出部23(薬粉収容部2
5)を設けた場合を例に挙げて説明したが、本発明はこ
れに限るものではなく、例えば膨出部が2個以上7個未
満または9個以上設けられたブリスタパックを用いても
よい。この場合には、ホルダ8の嵌合凹部8A、ピン穴
8B,8C、係合凹部8Dの数を膨出部の数に対応させ
ればよい。また、この構成は第2ないし第5の実施の形
態にも適用することができるものである。
【0090】また、第1の実施の形態では、膨出部23
を底板22の径方向に延びる長円形状の膨らみとして形
成した場合を例に挙げて説明したが、本発明にこれに限
らず、例えば図26に示す変形例のように、膨出部2
3′を瓢箪状に形成してもよい。この場合には、絞り通
路の通路面積を小さくすることができ、空気流の流速を
より一層速めることができる。
【0091】
【発明の効果】以上詳述した如く、請求項1の発明によ
れば、膨出部を貫通して穿設される流入穴と流出穴との
間に絞り通路を設けているので、流入穴から薬粉収容部
内に流入した空気流が流出穴に向けて流れるときに、絞
り通路によって流速を速めることができるから、この絞
り通路の通路面積を薬粉の特性に応じて適宜調整するこ
とにより、薬粉の特性に応じた最適な空気流を形成する
ことができる。この結果、薬粉収容部に収容された規定
量の薬粉を患者に投与することができ、薬粉の効能を高
めて信頼性を向上することができる。
【0092】請求項2の発明によれば、絞り通路には吸
気動作時に開弁する弁体を設けているので、吸気動作時
の吸入力が弱い場合には、弁体によって絞り通路を閉弁
することができる。そして、吸入力が薬粉を拡散できる
程度に強くなったときには、弁体は絞り通路を開弁して
空気流の流通を許すことができる。従って、吸入力が弱
い状態での投薬を規制し、空気流が薬粉を十分に拡散で
きる状態となったときにのみ投薬を許すことができる。
さらに吸入力の強弱に対応して間欠的(パルス的)に薬
粉を投与することができ、薬粉を十分に拡散して投薬効
率を向上することができる。
【0093】請求項3の発明によれば、膨出部を貫通し
て穿設される流入穴と流出穴との間に薬粉を貯留する薬
粉溜り部を凹陥して設けているので、流入穴から薬粉収
容部内に流入した空気流が流出穴に向けて流れるとき
に、この空気流によって薬粉溜り部の上側から徐々に薬
粉を巻き上げ、この薬粉を拡散することができるから、
少量の薬粉を空気中に均一に分散させた状態とすること
ができる。
【0094】この結果、薬粉が一気に流れて流出穴が詰
るような事態を防止することができる上に、気管等が弱
い患者に対して投薬を行なう場合でも、少量ずつ薬粉を
吸込ませることにより投薬時の咳込みを防止することが
でき、安定した投薬を行なうことができる。
【0095】請求項4の発明によれば、膨出部には該膨
出部を貫通して穿設される流入穴側が浅底部となり、流
出穴側が深底部となるように傾斜面を設けているので、
薬粉収容部内の薬粉を傾斜面によって流出穴の周囲に溜
った状態とすることができるから、流入穴から流出穴に
流れる空気流により流出穴の周囲に溜った薬粉を押出す
ように一気に流出させることができる。この結果、薬粉
収容部内に収容された薬粉を短時間で吸入することがで
き、患者の負担を軽減することができる。
【0096】請求項5の発明によれば、膨出部には該膨
出部を貫通して穿設される流入穴側が深底部となり、流
出穴側が浅底部となるように傾斜面を設けているので、
薬粉収容部内の薬粉を傾斜面によって流入穴の周囲に溜
った状態とすることができるから、流入穴から流入する
空気流を薬粉に直接的に当てて該薬粉を拡散することが
できる。この結果、薬粉収容部内で薬粉を空気流全体に
均一に分散させることができ、薬粉を少量ずつ安定して
供給することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に適用された吸入式
投薬器を示す縦断面図である。
【図2】吸入式投薬器を示す平面図である。
【図3】図1中のボディを単体で示す縦断面図である。
【図4】ボディを図3中の矢示IV−IV方向からみた縦断
面図である。
【図5】ボディと位置決め機構を図1中の矢示V−V方
向からみた横断面図である。
【図6】ホルダを単体で示す平面図である。
【図7】ホルダを単体で示す底面図である。
【図8】本発明の第1の実施の形態によるブリスタパッ
クを底部側からみた外観斜視図である。
【図9】膨出部を単体で示す底面図である。
【図10】膨出部、薬粉収容部、絞り通路部等を示す要
部拡大縦断面図である。
【図11】ブリスタパックの薬粉収容部内の薬粉を吸入
している状態の吸入式投薬器を示す縦断面図である。
【図12】ブリスタパックの薬粉収容部内での空気と薬
粉の流れを示す図11中の要部拡大縦断面図である。
【図13】本発明の第2の実施の形態によるブリスタパ
ックを底部側からみた外観斜視図である。
【図14】図13中の膨出部、薬粉収容部、薬粉溜り部
等を示す要部拡大縦断面図である。
【図15】吸入動作を始めたときの薬粉収容部内におけ
る空気流と薬粉の流れを示すブリスタパックの要部拡大
縦断面図である。
【図16】吸入動作の途中の薬粉収容部内における空気
流と薬粉の流れを示すブリスタパックの要部拡大縦断面
図である。
【図17】本発明の第3の実施の形態によるブリスタパ
ックを底部側からみた外観斜視図である。
【図18】図17中の膨出部、薬粉収容部、傾斜面等を
示す要部拡大縦断面図である。
【図19】吸入動作を始めたときの薬粉収容部内におけ
る空気流と薬粉の流れを示すブリスタパックの要部拡大
縦断面図である。
【図20】吸入動作の途中の薬粉収容部内における空気
流と薬粉の流れを示すブリスタパックの要部拡大縦断面
図である。
【図21】本発明の第4の実施の形態によるブリスタパ
ックを底部側からみた外観斜視図である。
【図22】図21中の膨出部、薬粉収容部、傾斜面等を
示す要部拡大縦断面図である。
【図23】吸入動作を始めたときの薬粉収容部内におけ
る空気流と薬粉の流れを示すブリスタパックの要部拡大
縦断面図である。
【図24】吸入動作の途中の薬粉収容部内における空気
流と薬粉の流れを示すブリスタパックの要部拡大縦断面
図である。
【図25】本発明の第5の実施の形態によるブリスタパ
ックの膨出部、蓋板、薬粉収容部、絞り通路、フラップ
弁等を示す要部拡大縦断面図である。
【図26】本発明の変形例による膨出部を単体で示す底
面図である。
【符号の説明】
21,31,41,51,61 ブリスタパック 22,32,42,52,62 底板 23,33,43,53,63,23′ 膨出部 24,35,45,55,64 蓋板 25,36,46,56,65 薬粉収容部 26,66 絞り通路 34 薬粉溜り部 44,54 傾斜面 67 フラップ弁(弁体) H1 流入穴 H2 流出穴
フロントページの続き (72)発明者 石関 一則 神奈川県厚木市恩名1370番地 株式会社ユ ニシアジェックス内 (72)発明者 中村 茂巳 神奈川県厚木市恩名1370番地 株式会社ユ ニシアジェックス内 (72)発明者 谷澤 嘉行 神奈川県厚木市恩名1370番地 株式会社ユ ニシアジェックス内 (72)発明者 柳川 明 神奈川県横浜市都筑区富士見が丘5−3

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 膨出部が形成された底板と、該底板の表
    面側に設けられ前記膨出部を閉塞して薬粉収容部を画成
    する蓋板とからなるブリスタパックにおいて、前記膨出
    部を貫通して穿設される流入穴と流出穴との間に絞り通
    路を設けたことを特徴とするブリスタパック。
  2. 【請求項2】 前記絞り通路には吸気動作時に開弁する
    弁体を設けてなる請求項1に記載のブリスタパック。
  3. 【請求項3】 膨出部が形成された底板と、該底板の表
    面側に設けられ前記膨出部を閉塞して薬粉収容部を画成
    する蓋板とからなるブリスタパックにおいて、前記膨出
    部を貫通して穿設される流入穴と流出穴との間に薬粉を
    貯留する薬粉溜り部を凹陥して設けたことを特徴とする
    ブリスタパック。
  4. 【請求項4】 膨出部が形成された底板と、該底板の表
    面側に設けられ前記膨出部を閉塞して薬粉収容部を画成
    する蓋板とからなるブリスタパックにおいて、前記膨出
    部には該膨出部を貫通して穿設される流入穴側が浅底部
    となり、流出穴側が深底部となるように傾斜面を設けた
    ことを特徴とするブリスタパック。
  5. 【請求項5】 膨出部が形成された底板と、該底板の表
    面側に設けられ前記膨出部を閉塞して薬粉収容部を画成
    する蓋板とからなるブリスタパックにおいて、前記膨出
    部には該膨出部を貫通して穿設される流入穴側が深底部
    となり、流出穴側が浅底部となるように傾斜面を設けた
    ことを特徴とするブリスタパック。
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