JP2002534981A - ポリ(3−ヒドロキシ−ブチレート−コ−3−ヒドロキシヘキサノエートの製造のためのトランスジェニック系 - Google Patents

ポリ(3−ヒドロキシ−ブチレート−コ−3−ヒドロキシヘキサノエートの製造のためのトランスジェニック系

Info

Publication number
JP2002534981A
JP2002534981A JP2000594931A JP2000594931A JP2002534981A JP 2002534981 A JP2002534981 A JP 2002534981A JP 2000594931 A JP2000594931 A JP 2000594931A JP 2000594931 A JP2000594931 A JP 2000594931A JP 2002534981 A JP2002534981 A JP 2002534981A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coa
organism
pha
enzyme
genetically engineered
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000594931A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4986325B2 (ja
Inventor
ララ マディソン,
グジャルト ダブリュー. ヒューズマン,
オリバー ピー. ピープルズ,
Original Assignee
メタボリックス,インコーポレイテッド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by メタボリックス,インコーポレイテッド filed Critical メタボリックス,インコーポレイテッド
Publication of JP2002534981A publication Critical patent/JP2002534981A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4986325B2 publication Critical patent/JP4986325B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12NMICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
    • C12N9/00Enzymes; Proenzymes; Compositions thereof; Processes for preparing, activating, inhibiting, separating or purifying enzymes
    • C12N9/88Lyases (4.)
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12NMICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
    • C12N9/00Enzymes; Proenzymes; Compositions thereof; Processes for preparing, activating, inhibiting, separating or purifying enzymes
    • C12N9/0004Oxidoreductases (1.)
    • C12N9/0008Oxidoreductases (1.) acting on the aldehyde or oxo group of donors (1.2)
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12PFERMENTATION OR ENZYME-USING PROCESSES TO SYNTHESISE A DESIRED CHEMICAL COMPOUND OR COMPOSITION OR TO SEPARATE OPTICAL ISOMERS FROM A RACEMIC MIXTURE
    • C12P7/00Preparation of oxygen-containing organic compounds
    • C12P7/62Carboxylic acid esters
    • C12P7/625Polyesters of hydroxy carboxylic acids

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Genetics & Genomics (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Microbiology (AREA)
  • Biotechnology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
  • Breeding Of Plants And Reproduction By Means Of Culturing (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Polyesters Or Polycarbonates (AREA)

Abstract

(57)【要約】 コモノマーとして3−ヒドロキシヘキサノエートを含むポリヒドロキシアルカノエート(PHA)を合成するトランスジェニック生物を操作するための方法が、開発された。これらのプロセスは、遺伝子操作された細菌に基づくか、またはPHA生産者由来のPHA生合成遺伝子を含む生成系としての植物作物における。この方法の好ましい実施形態において、更なる遺伝子が、野生型またはトランスジェニックポリヒドロキシブチレート(PHB)生産者に導入され、それによって、PHAに組み込まれる3HHモノマーを合成する新しい株を作製する。3HHモノマーは、好ましくは、3−ヒドロキシヘキサノイル−CoAの前駆体である、ブタノールまたはブチレートを供給材料として使用する微生物系において誘導される。ブチリル−CoAデヒドロゲナーゼ活性を特異的に含む、ブチロイル−CoAのインビボ生産のための経路を、提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (発明の背景) 本発明は、概して、ポリヒドロキシアルカノエート材料の分野に関し、そして
より詳細には、その生産の改善された方法に関する。
【0002】 ポリヒドロキシアルカノエート(PHA)は、天然の熱可塑性のポリエステル
であり、そして莫大な種々の適用(消費者向け包装、使い捨てのダイヤパー(d
iaper)裏打ち、ゴミ袋、食品向け製品および医療向け製品を含む)におい
て使用するための従来のポリマー技術によって処理され得る。ポリヒドロキシア
ルカノエートを天然で産生する微生物からPHAポリマーを産生するために使用
され得る方法は、米国特許第4,910,145(Holmesら);Byro
m、「Miscellaneous Biomaterials」、Bioma
terials(Byrom編)333−59頁(MacMillan Pub
lishers、London1991);HockingおよびMarche
ssault、「Biopolyesters」、Chemistry and
Technology of Biodegradable Polymer
s(Griffin編)48−96頁(Chapman & Hall、Lon
don 1994);Holmes、「Biologically Produ
ced(R)−3−hydroxyalkanoate Polymers a
nd Copolymers」、Developments in Cryst
alline Polymers(Bassett編)第2巻、1−65頁(E
lsevier、London 1988);Laffertyら、「Micr
obial Production of Poly−b−hydroxybu
tyric acid」、Biotechnology(RehmおよびRee
d編)第66巻、135−76頁(Verlagsgesellschaft、
Weinheim 1988);MuellerおよびSeebach、Ang
ew.Chem.Int.Ed.Engl.32.477−502(1993)
に記載されている。ポリヒドロキシブチレート(PHB)の産生のための天然の
生合成経路を図1に示す。
【0003】 天然または遺伝子操作された生物においてPHAを産生するための方法は、S
teinbuechel、「Polyhydroxyalkanoic Aci
d」、Biomaterials(Byrom編)123−213頁(MacM
illan Publishers、London 1991);Willia
msおよびPeoples、CHEMTECH、26:38−44(1996)
;SteinbuechelおよびWiese、Appl.Microbiol
.Biotechnol.、37:691−97(1992);米国特許第5,
245,023号;同第5,250,430号;同第5,480,794号;同
第5,512,669号;同第5,534,432号(PeoplesおよびS
inskey)(これらはまた、レダクターゼ、チオラーゼ、およびPHBポリ
メラーゼをコードする遺伝子を開示および請求している);Agostiniら
、Polym.Sci.、Part A−1、9:2775−87(1971)
;Grossら、Macromolecules、21:2657−68(19
88);Duboisら、Macromolecules、26:4407−1
2(1993);Le BorgneおよびSpassky、Polymer、
30:2312−19(1989);TanahashiおよびDoi、Mac
romolecules、24:5732−33(1991);Horiら、M
acromolecules、26:4388−90(1993);Kemni
tzerら、Macromolecules、26:1221−29(1993
);Horiら、Macromolecules、26:5533−34(19
93);HockingおよびMarchessault、Polym.Bul
l.、30:163−70(1993);Xieら、Macromolecul
es、30:6997−98(1997);ならびに米国特許第5,563,2
39号(Hubbsら)によって記載されている。PHAの産生のための一般的
な経路を図2に示す。対応するラクトンの直接縮合および開環重合を含む合成ポ
リマーの合成アプローチは、JesudasonおよびMarchessaul
t、Macromolecules 27:2595−602(1994);米
国特許第5,286,842号(Kimura);米国特許第5,563,23
9号(Hubbsら);米国特許第5,516,883号(Horiら);米国
特許第5,461,139号(Gondaら);およびカナダ国特許出願第2、
006、508号において記載されている。WO95/15260は、ポリ(3
−ヒドロキシブチレート−コ−3−ヒドロキシバレレートpoly(3−ヒドロ
キシブチレート−coヒドロキシバレレート)(PHBV)フィルムの製造を記
載し、そして米国特許第4,826,493号および同第4,880,592号
(Martiniら)は、PHBおよびPHBVのフィルムの製造を記載する。
米国特許第5,292,860号(Shiotaniら)は、PHAコポリマー
であるポリ(3−ヒドロキシブチレート−コ−3−ヒドロキシヘキサノエート)
(PHBHH)の製造を記載する。
【0004】 今日まで、PHAは、限定されて市販されており、コポリマーPHBVのみが
進展された量で利用可能である。このコポリマーは、細菌Ralstonia
eutrophaの醗酵によって生産されている。他のPHAの生産のための醗
酵プロセスが開発されている(WilliamsおよびPeoples、CHE
MTECH 26:38−44(1996))。植物の作物もまた、これらのポ
リマーを生産するために遺伝子操作されており、植物油とも遜色ない費用構造お
よび石油ベースのポリマーに対する直接の費用競争力を提供する(Willia
msおよびPeoples、CHEMTECH 26:38−44(1996)
)。
【0005】 いくつかの因子が、PHAの経済的な生物学的生産に重要である。これは、基
質の費用、醗酵時間、および下流の処理の効率を含む。日用品の大規模発酵につ
いて、一般に、プラスミドベースの系では、プラスミドを維持する過剰な負担お
よび安定な発現を維持する際の問題に起因して、満足行かないものであることが
知られている。
【0006】 3−ヒドロキシ−コ−ヒドロキシアルカノエート(3H−コ−HH)を含むP
HAの産生のための公知の生物学的系では非効率的である。例えば、Shima
muraら、Macromolecules、27:878(1994)は、A
eromonas caviaeが、オリーブ油またはC12〜C18の脂肪酸
上で増殖させる場合に3−ヒドロキシブチレートおよび3−ヒドロキシヘキサノ
エート(3HH)から構成されるPHAを合成することを開示する。3HHモノ
マーの部分は、炭素源の濃度および醗酵時間に依存して決定され、そして25%
のレベルの量であり得る(Doiら、Macromolecules、28:4
822(1995))。3HH基質レベルの増加の結果として、そのPHAの結
晶性、融点およびガラス転移温度が減少する。物理的特性におけるこれらの変化
は、Alcaligenes faecalis由来のPHBデポリメラーゼに
よる分解に対する感受性の増加をもたらす。PHBコポリマーにおける低レベル
の3HHを取り込む他の天然の微生物は、Comamonas testost
eroniおよびBacillus cereusである(Huismanら、
Appl.Environ.Microbiol.55:1949(1989)
;Caballeroら、Int.J Biol.Macromol.、17:
86(1995))。Thiocapsia pfenigiiまたはChro
matium vinosumのいずれか由来のphb遺伝子が導入された組換
えPseudomonas putida GPp104株もまた、主要成分と
して、3−ヒドロキシヘキサノエートを有するPHAを蓄積した。
【0007】 PHAは、一般に、以下のポリマー組成物に基づいて2つのクラスに分類され
る:短い側鎖のPHAおよび長い側鎖のPHA。一方の群由来のモノマーの他方
に属するPHAの組込みは、通常、低レベルに限定される。モノマーが両方のP
HAについて豊富にあるいくつかの場合において、その細菌は、一般に、別個の
PHA顆粒を産生する。この顆粒は各々、1つの型のPHAを含む。従って、P
HAポリメラーゼの基質特異性は、短い側鎖(C4およびC5)について、または
中程度の側鎖(C8〜C10)について、最適であるように一般化され得る。個々
の微生物によって合成されるPHAの組成物に基づいて、3−ヒドロキシヘキサ
ノエートを取り込むPHAポリメラーゼが同定され得る。従って、A.cavi
ae、C.testosteroniおよびT.pfenigii由来のPHA
ポリメラーゼは、PHAへ3−ヒドロキシヘキサノエートを取り込むことについ
て公知であるが、他方、Paracoccus denitrificans、
Sphaerotilus natansおよびRhodococcus sp
.由来の酵素は、3−ヒドロキシバレレートについて優先性を有する。後者の生
物由来のPHAポリメラーゼはまた、C4を超えるC5についてのそれらの優先性
に起因して、PHB−コ−HHコポリマーを作製するにおいて有用である。しか
し、不幸にも、これらの細菌は、一般に、低増殖速度を有し、しばしば、破壊し
て開口することが困難で、そして遺伝子操作に対して限定された受容性のみを有
する。従って、効率よく、より費用効果のある、生物学的系による3H−コ−H
Hを含むPHAの産生方法を開発することが所望される。
【0008】 従って、本発明の課題は、3−ヒドロキシヘキサノエートモノマー(HHPH
A)を含むポリヒドロキシアルカノエートポリマーの産生のための遺伝子操作さ
れた系を提供することである。
【0009】 本発明の別の課題は、ブチレートもしくはブタノールのようなより経済的な原
料からの3−ヒドロキシヘキサンモノマーを産生するために使用され得る有意な
変異を提供することである。
【0010】 本発明のさらなる課題は、炭化水素の原料に由来する細胞性代謝物を、3−ヒ
ドロキシヘキサノエートコモノマーの産生のためのブチリル−CoAへと変換す
るために適切な遺伝子を提供することである。
【0011】 本発明の別の課題は、3−ヒドロキシヘキサノエートをコモノマーとして含有
するPHAを産生するための改善された方法を提供することである。
【0012】 本発明のなお別の課題は、3−ヒドロキシヘキサノエートモノマーの内因生合
成のための生物学的系における新たな経路を提供することである。
【0013】 本発明のさらなる課題は、発現が充分かつ安定である、3−ヒドロキシヘキサ
ノエートを含むPHAの産生のための、遺伝子操作された生物学的系を提供する
ことである。
【0014】 (発明の要旨) 3−ヒドロキシ−コ−ヒドロキシヘキサノエート(3H−コ−HH)を含むP
HAの産生のための生物学的系が、より速い増殖速度を有するトランスジェニッ
ク生物を用いること、および/またはこれらの生物を遺伝子操作して、より安価
な原料(例えば、ブチレートまたはブタノール)から、あるいは、その細胞性中
間体をブチルル−CoAへと変換し、それによってトランスジェニック生物を使
用してPHA産生の費用を改善し得る酵素をコードする遺伝子を取り込むことに
よってグルコースから直接、コモノマー3−ヒドロキシヘキサン酸を生成するこ
とによって改善され得ることが発見された。これらの過程は、Escheric
hia coliのような遺伝子操作された細菌に基づくか、またはR.eut
rophaおよびP.putidaのようなPHA産生体由来のPHA生合成遺
伝子を含む産生系のような植物作物に基づく。この方法の好ましい実施形態にお
いて、さらなる遺伝子は、トランスジェニックPHBプロデューサーに導入され
、それによって、PHAに取り込まれる3HHのようなモノマーを合成する新た
な株を作製する。
【0015】 この方法の好ましい実施形態において、貯蔵ポリマーPHAを通常産生しない
微生物を遺伝子操作して、PHAシンターゼ遺伝子および以下をコードする遺伝
子からなる群より選択されるさらなる導入遺伝子を導入することによってPHA
を生成する:β−ケトチオラーゼ、アセトアセチル−CoAレダクターゼ、β−
ケトアシル−CoAレダクターゼ、エノイル−CoAヒドラターゼおよびβ−ヒ
ドロキシアシル−ACP−補酵素Aトランスフェラーゼ。これらの遺伝子は、好
ましくは、3HHポリマーの産生のために有利である、コードされる酵素の基質
特性に基づいて選択される。より経済的な原料(例えば、ブチレートまたはブタ
ノール)から3−ヒドロキシヘキサンモノマーを産生するために使用され得る有
用な変異が記載される。これらの変異は、当業者に公知の標準的な技術によって
記載される本発明を実施するために適切な細菌において容易に生成され得る。
【0016】 3−ヒドロキシヘキサノエートをコモノマーとして含むPHAを合成するトラ
ンスジェニック生物を操作するための方法が開発された。これらの系の好ましい
実施形態において、この方法を使用して、以下のいずれかを操作する:(1)E
scherichia coli、Klebsiella、Ralstonia
eutropha、Alcaligenes latus、Pseudomo
nas putidaまたはPHAを合成し得る他の微生物のような細菌、ある
いは(2)油作物の種(例えば、Brassica、ヒマワリ、ダイズ、トウモ
ロコシ、ベニバナ、アマ、パームまたはココヤシ)またはデンプン蓄積植物(例
えば、ポテト、タピオカ、またはキャッサバ)のような、高等植物。これらをス
クリーニングして、代謝中間体を、R−3−ヒドロキシヘキサノイルCoAへの
変化のために所望される酵素活性(特にブチリルCoAデヒドロゲナーゼ活性お
よびアシルCoA:ACPトランスフェラーゼ活性)を同定する。後者の変換は
、単一のタンパク質によるか、またはチオエステラーゼおよびアシルCoAシン
ターゼ活性の組合せによるかのいずれかで触媒される。通常の細胞代謝物の、3
−ヒドロキシヘキサノエートへのフラックスは、3つの異なる経路の1つ以上を
介して再配向される。これらの3つの経路は、3−ヒドロキシヘキサノエートを
、以下のいずれかにより生成する:(1)Clostridium aceto
butylicium由来のブチレート醗酵経路を用いる、(2)E.coli
由来の脂肪酸生合成経路を用いる、または(3)Pseudomonas pu
tida由来の脂肪酸酸化複合体を用いること。導入遺伝子由来の機能的PHA
シンターゼを発現する細菌、およびトランスジェニック植物作物におけるこれら
の遺伝子を発現するための方法が記載されることを実施例が実証する。
【0017】 クロトニルCoAをブチリルCoAへと変換する酵素をコードする遺伝子を選
択する方法、ならびにPHA生合成のために、アシルACP中間体をアシルCo
Aへ、またはアシルCoA前駆体へと変換する酵素を同定するスクリーニング方
法が提供される。PHAポリメラーゼをコードする遺伝子が染色体に組み込まれ
、そしてPHA合成を支持するレベルにまで発現されるトランスジェニックE.
coli株が提供される。そのようなトランスジェニック株(これはまた、染色
体における特異的な変異を有する)は、異なる生物学的供給源からゲノムライブ
ラリーを用いてこれらの活性の選択およびスクリーニングを可能にする。
【0018】 3−ヒドロキシヘキサノエートモノマーの内因生合成のための生物学的系にお
ける新たな経路を操作するための方法が記載される。好ましい実施形態において
、E.coliは、細胞代謝物を、3−ヒドロキシヘキサノイルCoAへと変換
する酵素をコードする遺伝子をE.coliに導入することによって、唯一の炭
素源として、安価な炭化水素供給源(例えば、グルコース、スクロース、キシロ
ース、およびラクトース)またはそのような炭化水素および脂肪酸の混合物のい
ずれかからPHBHを合成するように操作される。組換えE.coli株におけ
る効率よいPHA合成のために、その経路に関与する遺伝子のすべての発現が適
切であることが重要である。この目的のために、目的の遺伝子がプラスミドのよ
うな、内因的にコピー数効果および結果的に高発現レベルを生じる染色体外DN
A分子から発現され得るか、またはそれらの遺伝子は、染色体から発現され得る
。日用品の大規模醗酵のために、一般に、プラスミドベースの系は、そのプラス
ミドを維持することの過度の負担および安定な発現の問題に起因して、満足行か
ないことが知られている。これらの欠点は、染色体にコードされた酵素を用いる
か、ならびに/または目的の遺伝子に先行する転写シグナルおよび翻訳シグナル
を、改善して、発現を充分かつ安定にすることによって、克服され得る。
【0019】 (発明の詳細な説明) 任意のHA産生生物の代謝(細菌および植物作物を含む)は、代謝操作によっ
てPHA合成についての特異的代謝物を供給するように再配向され得る。このア
プローチを有効にするために、共通の代謝中間体から所望のモノマーへと導く新
たな生物学的経路を開発することが必要である。そのような経路は、1つの生物
に存在することは必要ではない。なぜなら、個々の工程は、遺伝子操作技術を用
いて選択された産生生物において再構成され得るからである。補完された原料に
由来する代替のモノマーを取り込むように開発されたプロセスは、特定の欠点を
有する。第一に、醗酵槽に補完的原料を加えることは費用が高い。なぜなら、そ
れらは、インフラストラクチャを拡張し、そしてさらなる品質管理を課すからで
ある。第二に、原料におけるモノマー前駆体の添加は厳密に管理されて、モノマ
ープールおよびPHA組成物の安定な組成を達成する必要があるからである。
【0020】 従って、R.eutropha、C.Testosteroni、A.lat
us、A.vinelandiiおよびP.denitrificansのよう
な生物、ならびに異種遺伝子(単数または複数)からのPHAシンターゼを発現
するトランスジェニックの微生物および植物作物の系においてPHBHを産生さ
せることを可能にする、代謝操作方法における類似のアプローチが開発されてき
た。
【0021】 (I.ポリヒドロキシアルカノエート) いくつかの型のPHAが公知である。それらの側鎖の長さおよび生合成のため
のそれらの経路に従って、2つのグループへとPHAを大まかに分けることが有
用である。短い側鎖を有するもの(例えば、ポリヒドロキシブチレート(PHB
)、R−3−ヒドロキシ酪酸単位のホモポリマー)は、結晶性で熱可塑性であり
;長い側鎖を有するPHAは、よりエラストマー性である。前者のポリマーは、
約70年間知られている(LemoigneおよびRoukhelman 19
25)が、後者のポリマーは、比較的最近の発見である(deSmetら、J.
Bacteriol.、154:870−78(1983))。しかし、この命
名の前に、R−3−ヒドロキシ酪酸単位およびC5〜C16のより長い側鎖の両
方を含む単位微生物起源のPHAが同定されていた(WallenおよびRow
heder、Environ.Sci.Technol.、8:576−79(
1974))。D−3−ヒドロキシ酪酸、および1つ以上の、5〜16炭素原子
を含む長い側鎖のヒドロキシ酸単位のコポリマーを産生する多数の細菌がより最
近になって同定された(SteinbuchelおよびWiese、Appl.
Microbiol.Biotechnol.、37:691−97(1992
);Valentinら、Appl.Microbiol.Biotechno
l.、36:507−14(1992);Valentinら、Appl.Mi
crobiol.Biotechnol.、40:710−16(1994);
Abeら、Int.J Biol.Macromol.、16:115−19(
1994);Leeら、Appl.Microbiol.Biotechnol
.、42:901−09(1995);Katoら、Appl.Microbi
ol.Biotechnol.、45:363−70(1996);Valen
tinら、Appl.Microbiol.Biotechnol.、46:2
61−67(1996);米国特許第4,876,331号(Doi))。特異
的な2成分コポリマーの有用な例は、PHB−コ−3−ヒドロキシヘキサノエー
トが挙げられる(Brandlら、Int.J Biol.Macromol.
、11:49−55(1989);AmosおよびMcInerey、Arch
.Microbiol.、155:103−06(1991);米国特許第5,
292,860号(Shiotaniら))。他の代表的なPHAは、Stei
nbuechelおよびValentin、FEMS Microbiol.L
ett.、128:219−28(1995)に記載されている。化学合成方法
もまた適用されて、適用試験のために、この型のラセミPHBコポリマーが調製
されている(PCT WO 95/20614、PCT WO 95/2061
5、およびPCT WO96/20621)。
【0022】 このポリマーの有用な分子量は、約10、000ダルトンと4、000、00
0ダルトンとの間であり、そして好ましくは、約50、000ダルトンと1、5
00、000ダルトンとの間である。PHAは、好ましくは、以下の式の1つ以
上の単位を含む: −OCR12(CR34nCO− ここで、nは0であるか整数であり;そして R1、R2、R3およびR4は、独立して、飽和および不飽和の、炭化水素ラジカ
ル、ハロ置換ラジカルおよびヒドロキシ置換ラジカル、ヒドロキシラジカル、ハ
ロゲンラジカル、窒素置換ラジカル、酸素置換ラジカルおよび水素原子から選択
される。
【0023】 モノマー単位は、一般に、ヒドロキシブチレート、ヒドロキシバレレート、ヒ
ドロキシヘキサノエート、ヒドロキシヘプタノエート、ヒドロキシオクタノエー
ト、ヒドロキシノナノエート、ヒドロキシデカノエート、ヒドロキシウンデカノ
エート、およびヒドロキシドデカノエートの単位を包含する。PHAは、モノマ
ーおよびポリマーならびに3−ヒドロキシ酸、4−ヒドロキシ酸および5−ヒド
ロキシ酸の誘導体を包含し得る。
【0024】 (II.ポリヒドロキシアルカノエートの調製の方法) PHAは、生物学的供給源(例えば、天然にPHAを産生し、そして培養条件
および原料の操作によって所望のPHAを産生するように誘導され得る微生物、
本明細書において記載されるように遺伝子操作されたこれらまたは他の微生物、
あるいはPHAを産生するように遺伝子操作された植物のような高等生物)から
調製され得る。
【0025】 (PHA合成のために必要とされる酵素の基質特異性) PHAシンターゼ遺伝子の適切な供給源は、当業者に周知な方法によって脂肪
酸で増殖される場合に産生されるPHAの組成を分析すること、次いでPHAシ
ンターゼ遺伝子を単離することによって容易に同定される。有用なPHAシンタ
ーゼ遺伝子は、例えば、以下から単離されている:Aeromonas cav
iae(FukuiおよびDoi、J Bacteriol.179:4821
−30(1997))、Rhodospirillum rubrum(米国特
許第5,849,894号)、Rhodococcus ruber(Piep
erおよびSteinbuechel、FEMS Microbiol. Le
tt.96(l):73−80(1992))、ならびにNocardia c
orallina(Hallら、Can.J Microbiol. 44:6
87−91(1998))。
【0026】 PHBポリメラーゼについてのインビトロ研究は、Z.ramigera I
−16−M由来の酵素が、3−ヒドロキシ−ブチリルCoAのR異性体に対して
厳密に特異的であることが示されている(Fukuiら、Arch.Micro
biol.、110:149(1976))。R.eutropha由来のPH
Bポリメラーゼは、3−ヒドロキシブチリルCoAモノマーについて高度に特異
的であり、そして3−ヒドロキシバレリルCoAに対して7.5%のみの活性を
示す。3−ヒドロキシヘキサノイルCoAまたはより長い3−ヒドロキシアシル
CoAでは、インビトロ研究において、活性は検出されなかった(Haywoo
dら、FEMS Microbiol.Lett.、57:1(1989))。
【0027】 Z.ramigera由来のNADPH結合アセトアセチルCoA還元酵素は
、アセトアセチルCoAで最も活性であるが、一方、3−ケトバレリルCoA(
最大活性の41%)および3−ケトヘキサノイルCoA(0.6%)もまた、こ
の酵素に対する基質であった(Plouxら、Eur.J.Biochem.、
174:177(1988))。R.eutrophaにおいて、3−ケトバレ
リルCoAおよび3−ケトヘキサノイルCoAについての還元酵素活性は、アセ
トアセチルCoAについて決定された活性のそれぞれ48%および3.6%であ
る(Haywoodら、FEMS Microbiol.Lett.、52:2
59(1988))。さらに、R.eutrophaは、C4基質およびC8基質
について最も高いS−3−ヒドロキシアシル−CoA活性に対してNADH依存
性の活性を有する。
【0028】 R.eutrophaはまた、アセトアセチルCoA基質に対して最も高い活
性および3−ケトバレリルCoA基質に対して最大の活性の3%のみを有する、
2つの3−ケトチオラーゼ(AおよびB)を有する(Haywoodら、FEM
S Microbiol.Lett.、52:91(1988))。酵素Aは、
これら2つの基質に対して10倍活性であり、そして厳密に特異的であるが、酵
素Bもまた、より高い3−ケトアシルCoAの活性に対して1〜2%の活性を有
する。
【0029】 要約すると、R.eutrophaまたはZ.ramigera由来のPHB
酵素による3−ヒドロキシヘキサノイル−CoAモノマーの合成は、3−ケトヘ
キサノイル−CoAに対して有利な基質特異性を有するチオラーゼ遺伝子および
/または還元酵素遺伝子を同定し、そして使用することによって改善され得る。
従って、PHA生合成のために、3−ヒドロキシヘキサノイルCoAを提供し得
る活性をコードする遺伝子を同定し、そして単離することが必要である。
【0030】 (Nocardia salmonicolor由来のphb遺伝子の同定お
よび単離) N.salmonicolorは、炭素供給源として単糖上で増殖する場合、
高レベルの3−ヒドロキシバレレートを、PHAに組み入れることが公知である
Rhodococcus属の1つのメンバーである。この特性は、N.salm
onicolor由来のPHB生合成酵素は、おそらく他のPHB合成酵素(例
えば、R.eutropha由来のPHB生合成酵素)より広い基質範囲を有す
るだろうことを示唆する。PHBポリメラーゼおよびアセトアセチルCoA還元
酵素をコードする遺伝子は、Rhodococcus ruber由来のpha
C遺伝子のヌクレオチド配列ならびに公知のアセチルCoAデヒドロゲナーゼの
N末端部分およびC末端部分の領域において保存された領域に基づいたプライマ
ーを使用した、ポリメラーゼ連鎖反応によって増幅された。N.salmoni
color由来のphbB遺伝子およびphbC遺伝子を含むDNAフラグメン
トが、プローブとして、対応するPCR産物を用いたサザンブロットによるゲノ
ム消化において同定された。3.6kb BamHI(phbC)および4.2
kb PvuII(phbB)フラグメントが、pUC119にクローン化され
、そしてプローブとして、対応するPCR産物を使用したコロニーブロッティン
グにより同定された。
【0031】 (Clostridium acetobutylicum由来のブチラート
発酵経路を用いたR−3−ヒドロキシヘキサノイルCoAの内因性形成) R−3−ヒドロキシヘキサノイルCoA形成を生じる生合成経路は、図4に示
されるようなモノマー前駆体へ後に縮小され得る3−ケトヘキサノイルCoAへ
のブチリルCoAの伸長を含む。ブチリルCoAは、ブチラート発酵生物(例え
ば、C.acetobutylicum)により、アセチルCoAから4工程経
路で形成される。3−ケトヘキサノイルCoAへのブチリルCoAの伸長は、チ
オラーゼによって触媒される。従って、完全な経路は、(1)PHB生合成チオ
ラーゼ、(2)ブチリルCoAを形成するC.acetobutylicum由
来の3つの酵素、(3)3−ケトヘキサノイルCoAに特異的な第2のチオラー
ゼ、(4)この基質に特異的な還元酵素、および(5)3−ヒドロキシブチリル
CoAおよび3−ヒドロキシヘキサノイルCoAの両方を受容するPHBポリメ
ラーゼを含む。
【0032】 ブチラート発酵に関与するC.acetobutylicum遺伝子座は、5
つの酵素/タンパク質(クロトナーゼ(crt)、ブチリルCoAデヒドロゲナ
ーゼ(bcd)、電子伝達のための2ETFタンパク質(etfAおよびetf
B)、および3−ヒドロキシブチリルCoAデヒドロゲナーゼ(hbd))をコ
ードする(Boyntonら、J.Bacteriol.178:3015(1
996))。これらの遺伝子が単離された別の微生物は、Thermoanae
robacterium thermosaccharolyticumである
(van Rinsum、GenBank Acc.no.)。Hbdおよびc
rtは、同様にC.difficileから単離された(Mullanyら、F
EMS Microbiol.Lett.124:61(1994))。3−ヒ
ドロキシブチリルCoAデヒドロゲナーゼ活性は、Dastricha rum
inatium(Yarlettら、Biochem.J.228:187(1
995))、Butyrivibrio fibrisolvens(Mill
erおよびJenesel、J.Bacteriol.、138:99(197
9))、Treponema phagedemes(GeorgeおよびSm
ibert、J.Bacteriol.、152:1049(1982))、A
cidaminococcus fermentans(HartelおよびB
uckel、Arch.Microbiol.、166:350(1996))
、Clostridium kluyveri(Madanら、Eur.J.B
iochem.、32:51(1973))、Syntrophospora
bryanti(DongおよびSatams、Antonie van Le
euwenhoek、67:345(1995))において検出され;クロトナ
ーゼ活性は、Buryrivibrio fibrisolvens(Mill
erおよびJenesel、J.Bacteriol.、138:99(197
9))において検出され;そしてブチリルCoAデヒドロゲナーゼ活性は、Me
gasphaera elsdenii(WilliamsonおよびEnge
l、Biochem.J.、218:521(1984))、Peptostr
eptococcus elsdenii(EngelおよびMassay、B
iochem.J.、1971、125:879)、Syntrophospo
ra bryanti(DongおよびStams、Antonie van
Leeuwenhoek、67:345(1995))、およびTrepone
ma phagedemes(GeorgeおよびSmibert、J.Bac
teriol.、152:1049(1982))において検出された。
【0033】 今までのところ公知である全てのCoA関連チオラーゼについて、この反応は
、主に異化方向に進行する。また、phbAによってコードされるチオラーゼは
、好ましくはアセトアセチルCoAを分解する。従って、3−ケトヘキサノイル
CoAへの生合成経路において、異化チオラーゼは、この反応が還元酵素および
PHAポリメラーゼによって異化方向へと向かわされている場合、使用され得る
。公知のチオラーゼに加え、これらの酵素をコードする遺伝子は、細菌、哺乳動
物および植物の範囲から得られ得る。実際、E.coliは、生化学的および生
理学的の両方であまり特徴付けられていない5つのチオラーゼを有する。これら
のチオラーゼの2つは、以前同定された遺伝子(fadAおよびatoB)によ
ってコードされるが、一方他の3つは、研究されていないオープンリーディング
フレームによってコードされる。これらのチオラーゼは過剰発現され、そしてイ
ンビトロアッセイにおいて異なる基質を用いてアッセイされた。還元酵素遺伝子
およびポリメラーゼ遺伝子は、N.salmonicolorまたはC6モノマ
ーを取り込む任意の他のPHAプロデューサーから取られる。
【0034】 (脂肪酸酸化経路によるR−3−ヒドロキシヘキサノイルCoAの内因性形成
) P.putidaにおいて、PHA生合成についてのモノマーは、アルカンま
たは酸化されたアルカンが、炭素供給源およびエネルギー供給源として提供され
る場合、脂肪酸酸化経路から誘導される。PHA生合成に導かれるこの経路にお
ける中間体は、S−3−ヒドロキシアシルCoA(好ましくはC8〜C10)であ
ると推定され、これは、FaoAB複合体によるR異性体へのエピマー化を受け
る。エピメラーゼおよびPHAポリメラーゼの組み合わせた作用は、PHAに対
してC6〜C14のモノマーを提供する。結果として、このエピメラーゼおよびP
HAポリメラーゼを受容する3−ヒドロキシヘキサノイルCoAの組み合わせは
、図5によって示されるように、トランスジェニック生物体において脂肪酸から
PHBHを合成するための生合成能力を提供する。3HBモノマーとしての発酵
産生に有用な供給原料である脂肪酸および炭水化物の混合物は、アセチルCoA
から誘導され得るが、一方、3HH成分は脂肪酸からである。植物作物について
、3−ヒドロキシヘキサノエートモノマーの合成は、アセチルCoAから同化的
に進行するか、または脂肪酸から異化的に進行する。
【0035】 エピメラーゼ活性は、E.coli(FadAB)(Pramanikら、J
.Bateriol.137:469(1979))およびP.fragi F
aoAB(Imamuraら、J.Biochem.107:184(1990
))由来の脂肪酸酸化複合体において検出されている。P.putida KT
2442由来のFaoAB複合体を、サブユニットを過剰発現ベクターpTrc
Nにおいてクローニングした後に試験し、そしてこの複合体が3−ヒドロキシオ
クタノイルCoAに対してエピメラーゼ活性を示し、3−ヒドロキシブチリルC
oAに対して限定された活性を示し、そして3−ヒドロキシオクタノイルCoA
に対してほとんど検出可能でないレベルを示した。これらの結果は、FaoAB
複合体がP.putidaにおけるPHA経路の基質特異性の決定因子であり得
ることを示唆する。結果として、他の供給源からのFaoAB複合体は、組換え
生物、原核生物または原始生物における新規3−ヒドロキシアシルCoAプール
を生成するために使用され得る。相同な遺伝子は、P.putida KT24
42においてfaoAB遺伝子を同定するための同じ方法を使用して、R.eu
tropha、A.latus、C.testosteroni、P.deni
trificans、R.ruberならびに他のPHAおよび非PHAプロデ
ューサーのような細菌から容易に単離される。
【0036】 (脂肪酸生合成経路を介したR−3−ヒドロキシオクタノイルCoAの内因性
形成) P.putidaおよびP.aeruginosaは、糖上で増殖する場合、
中程度の鎖長の3−ヒドロキシ脂肪酸から構成されるPHAを合成する。これら
のPHAにおいて優勢なモノマーは、3−ヒドロキシデカノエートである。類似
の経路は、図6によって示されるように、E.coli、R.Eutropha
およびP.putidaのような組換え微生物ならびにトランスジェニック脂肪
種子作物のいずれかにおいてPHBHの合成について操作され得る。3−ヒドロ
キシブチリルCoAおよび3−ヒドロキシヘキサノイルCoAの前駆体を受容す
るポリメラーゼに加えて、3−ヒドロキシアシルACPを3−ヒドロキアシルC
oAに変換するか、または3−ケトアシルACPを3−ケトアシルCoAに変換
する酵素活性もまた、必要である。この活性がP.putidaに存在すること
から、対応する遺伝子がスクリーニング手順により同定および単離され得る。脂
肪酸生合成の調節解除およびこの経路における活性の増加は、引き続いて、PH
BH形成のための基質を提供する。
【0037】 この経路における重要な酵素活性は、3−ヒドロキシアシルACPのCoA誘
導体への変換である。チオエステラーゼおよびアシルCoAシンターゼは周知で
あり、その組み合わせ作用が、この工程を達成し得る。あるいは、新規活性、ア
シルACP:CoAトランスフェラーゼは、PHA経路におけるこの工程を容易
にし得、そして結果として、炭水化物のような酸化された炭素供給源からPHA
を産生する細菌において同定され得る。
【0038】 (増殖特徴) 効率的なPHA産生のために、菌株が、接種の作業および産生の行為の期間の
間、そのバイオポリマーを合成するための能力を失わないことが重要である。p
hb遺伝子のいずれかの損失が、産生物の損失を生じるが、他方、新規モノマー
を提供する遺伝子のいずれかの損失が、異種の産生物の形成を生じる。これらは
共に望ましくなく、従って菌株の安定な増殖が必要である。実施例に記載される
菌株の遺伝子の組込みは、250,000Lの工業用発酵容器における産生に十
分な、少なくとも50世代にわたり安定であるように決定される。
【0039】 これらの組換えPHAプロデューサーの増殖および形態は、染色体上のphb
遺伝子の存在によって損なわれない。この選択手順の間、個々の構成要素は、栄
養要求性菌株の単離を迂回して、最小の培地プレート上で選択される。異なるp
hb構成要素の増殖速度は、PHB産生株を誘導する野生型E.coliの増殖
速度と類似した。E.coli染色体へのphb遺伝子の追加は、これらの菌株
の下流プロセッシングに影響しなかった。なぜなら、これらが依然として従来の
方法によって容易に溶解したからである。
【0040】 (III.組成物のための適用) PHAは、成形適用、特に、消費パッケージングアイテム(例えば、瓶、化粧
用容器、オムツシート、ペン、ゴルフのティー、および個人用アイテム(例えば
、米国特許第3,072,538号;同第3,107,172号;および同第4
,900,299号(これらは、成形されたタンポンアプリケーターを記載する
)))のための成形適用において、ならびに純粋なPHAもしくはブレンドのフ
ィルムまたは他の材料(例えば、デンプンエステルもしくは合成ポリマー)との
PHAのラミネートにおいて、使用され得る。多くの適用において、このポリマ
ーは、まず繊維に形成され、次いで、この繊維を使用して、不織布のような材料
が構築される。
【0041】 このポリマーはまた、熱融解接着調合物および圧力感受性接着調合物において
、ならびにトナーにおいて使用される石油化学ポリマーおよび顕色剤組成物(米
国特許第5,004,664号)に代わるために、ならびにイオン電導性ポリマ
ー電解質(米国特許第5,266,422号)として、使用され得る。ポリヒド
ロキシアルカノエートポリマーの多くの特徴は、このポリヒドロキシアルカノエ
ートポリマーを、金属粉末、セラミック粉末または金属/セラミック粉末の加工
のための結合剤として、特に魅力的にする。
【0042】 PHAの独特な特徴の1つは、それらが、2つの別個の物理的形態(アモルフ
ァス顆粒としてか、または結晶固体としてのいずれか)において存在し得ること
である。従って、PHAは、ラテックスを形成するために使用され得る。PCT
WO 91/13207は、コーティング紙のためのPHAラテックス組成物
を記載する。GB 2 292 648 Aは、建築用コーティング調合物にお
けるPHAラテックスの使用を記載する。PCT WO 96/00263は、
食物コーティング(特に、チーズコーティング)としてのPHAラテックスの使
用を記載する。PCT WO 92/09211および米国特許第5,229,
158号は、生クリーム代用物としての使用のためのPHA顆粒組成物の使用を
記載する。PCT WO 92/09210および米国特許第5,225,22
7号は、食物における風味送達剤としてのPHAの使用を記載する。
【0043】 PHAは、ますます利用可能になってきているので、PHAはまた、加工補助
剤として作用する適用における、それらの適合性について試験されている。1つ
の例は、PCT WO 96/17369に記載されるようなCRTチューブ成
分の生成におけるPHAラテックスの使用である。この適用におけるPHAの有
用性の重要な特徴は、そのコーティング系が有機溶媒を使用しないこと、および
そのコーティング系が、引き続くオーブン処理の間に、従来の系よりも低いエネ
ルギーを使用して、容易に除去され得ることである。
【0044】 PHAは、ヒドロキシ酸モノマー組成物に依存して、広範な種々の型において
生成され得る(SteinbuchelおよびValentin,FEMS M
icrobiol.Lett.128:219−28(1995))。この広範
なポリマー組成物は、等しく広範なポリマー物理特性(40〜180℃の範囲の
融点、−35〜5℃の範囲のガラス転移温度、結晶化の速度を制御する能力と合
わせられる0%〜80%の範囲の結晶化度、および5〜500%の範囲の破断伸
び(elongation to break)を含む)を反映する。例えば、
ポリ(3−ヒドロキシブチレート)は、ポリプロピレンの特徴と類似の特徴を有
し、一方、ポリ(3−ヒドロキシオクタノエート)((R)−3−ヒドロキシオ
クタノエートと(R)−3−ヒドロキシヘキサノエートとのコポリマー)型は、
むしろエラストマーと類似に挙動し、そしてより長い側鎖を有するPHAは、む
しろワックスと類似に挙動する。PHAはまた、可塑化され得、そして他のポリ
マーまたは薬剤とともにブレンドされ得る。
【0045】 広範なポリマー組成物は、等しく広範なポリマー物理特性(有機溶媒中の溶解
度(これは、選り抜きの広範な溶媒を提供する)を含む)を反映する。例えば、
(R)−3−ヒドロキシブチレートと他のヒドロキシ酸コモノマーとのコポリマ
ーは、PHBホモポリマーの溶解度特徴と有意に異なる溶解度特徴を有する。例
えば、アセトンは、PHBに対して良溶媒ではないが、6〜12個の炭素原子を
含有する(R)−3−ヒドロキシ酸との(R)−3−ヒドロキシブチレートコポ
リマーを溶解するためには非常に有用である(Abeら、Int.J Biol
.Macromol.16:115−19(1994);Katoら、Appl
.Microbiol.Biotechnol.45:363−70(1996
))。同様に、Mitomoら、Reports on Progress i
n Polymer Physics in Japan,37:128−29
(1994)は、アセトン中に15〜75mol%の4−ヒドロキシブチレート
残基を含むコポリエステルであるポリ(3−ヒドロキシブチレート−コ−4−ヒ
ドロキシブチレート)の溶解度を記載する。一定範囲のPHAのために適切な多
くのさらなる溶媒は、例えば、米国特許第5,213,976号;米国特許第4
,968,611号;JP 95,135,985;JP 95,79,788
;PCT WO 93/23554;DE 19533459;PCT WO
97/08931;およびBrazil Pedido PI BR 93 0
2,312に記載されている。
【0046】 本明細書中に記載される組成物ならびにその調製の方法およびその使用は、以
下の限定しない実施例によってさらに記載される。
【0047】 (実施例において使用される材料および方法) DNAの操作を、Qiagenプラスミド調製キットまたはQiagen染色
体DNA調製キットを製造業者の推奨に従って用いて精製した、プラスミドおよ
び染色体DNAで実施した。DNAを、制限酵素(New England B
iolabs,Beverly,MA)を製造業者の推奨に従って使用して、消
化した。DNAフラグメントを、Qiagenキットを使用して0.7%アガロ
ース−Tris/酢酸/EDTAゲルから単離した。オリゴヌクレオチドは、B
iosynthesisまたはGenesysから購入した。DNA配列を、P
erkin−Elmer ABI 373A配列決定装置を使用して、自動配列
決定によって決定した。DNAを、Gibco−BRL(Gaithersbu
rg,Md)のPCR−mixおよびEricomp DNA増幅装置を使用し
て、50μlの容量でのポリメラーゼ連鎖反応を用いて、増幅した。増殖培地お
よび標準的なクローニング手順は、Sambrookら(1992、Molec
ular Cloning、a laboratory manual、第2版
、Cold Spring Harbor Laboratory Press
,Cold Spring Harbor,NY)によって記載される通りであ
った。
【0048】 精製したポリマーまたは凍結乾燥した細胞塊上で実施するガスクロマトグラフ
ィー(GC)分析によって、PHAを分析した。約20mgのサンプルを、内部
標準として添加した2mg/mLの安息香酸と共に、(容量で)90%の1−ブ
タノールおよび10%の濃塩酸を含む混合物2mL中で、110℃、3時間の抽
出およびブタノール分解(butanolysis)に同時に供した。生じた混
合物の水溶性の成分は、3mLの水で抽出して除去した。有機相(全体の流速が
2mL/分で分離比が1:50の1μL)を、FID検出器を備えるHP 58
90 GC(Hewlett−Packard Co、Palo Alto、C
A)で、SPB−1融合シリカキャピラリーGCカラム(30m、内径0.32
mm、0.25μmの膜、Supelco、Bellefonte、Pa.)を
用いて、次のような温度プロファイルで分析した。80℃で2分間、1分間あた
り10℃づつ250℃まで上昇、250℃で2分。内部標準として、安息香酸ブ
チルを使用した。
【0049】 (実施例1:PHBHの産生を改良するのに適したN.salmonicol
or由来の遺伝子の単離) 染色体にコードされたN.salmonicolor由来のPHAポリメラー
ゼを発現するトランスジェニックE.coli株を、構築した。N.salmo
nicolor由来のPHBポリメラーゼ遺伝子を単離し、そしてこの遺伝子の
融合体を、Pseudomonas酵素の末端の10個の残基を含む、Z.ra
migera由来のPHAポリメラーゼ遺伝子の翻訳配列を用いて産生した。次
いで、プロモーターのないクロラムフェニコールトランスフェラーゼ遺伝子を、
phbC−cat融合体を作製するためにそのハイブリットphbC遺伝子の後
に配置した。この融合体を、pLOFシステムまたはpUTシステム(Herr
eroら)を使用して、E.coliの染色体にランダムに挿入し、この融合体
を発現するクローンを、クロラムフェニコール含有増殖培地上で選択した。この
融合体の発現を、より高いレベルのクロラムフェニコールに耐性で誘導体を選択
することによって、結果的に増加させた。
【0050】 PhaCを、以下の反応混合物:50mlの最終容量中の45mlのPCR
Supermix(Gibco BRL、Gaithersburg、MD)、
20pmolのプライマーRSCP1(SEQ ID NO:1) (5’GATGCCGGTCGACCCGCGGGACCGCCGCTTCT
CC)およびRSPC2(SEQ ID NO:2) (5’TCAGCTGAAGACGTACGTACCCGGAGC) 中で、95℃で60秒、55℃で60秒、および72℃で210秒の30サイク
ル、その後の生成物伸長工程(68℃で7分)によって、N.salmonic
olor染色体DNAから増幅した。N.salmonicolorレダクター
ゼ遺伝子を、以下の反応:50mlの最終容量中の45mlのPCR Supe
rmix(Gibco BRL、Gaithersburg、MD)、1mMの
プライマーRD−up(SEQ ID NO:3) (5’CGIGTIGCICTIGTIACIGG) およびRD−dwn(SEQ ID NO:4) (5’CCCATGTACAGICCICCGTT) 中で、95℃で60秒、60℃で60秒、および72℃で210秒の30サイク
ル、その後の生成物伸長工程(68℃で7分)によって増幅した。PCR生成物
をゲル精製し、そしてpCR2.1(Invitrogen、CA)にクローン
化した。引き続いて、ポリメラーゼおよびレダクターゼをコードする精製したフ
ラグメントを、サザンブロット実験に使用し、3.6kb phaCフラグメン
トならびにphaBを含む4.6kb BamHIフラグメントおよび4.2k
b Pvullフラグメントを同定した。対応するサイズの染色体フラグメント
を、ゲル精製し、pUC19にクローン化し、そして所望の挿入物を含むクロー
ンを、プローブとして精製したphbC遺伝子およびphbB遺伝子を使用する
、コロニーブロットハイブリダイゼーションによって同定した。
【0051】 PHBHの効率的な合成は、生合成の経路に含まれる酵素をコードする遺伝子
の適切な発現を必要とするので、N.salmonicolor由来のphaC
遺伝子を、図6に示されるように、この遺伝子の5’末端に強力な翻訳シグナル
を操作するために再構築した。PhaCを、プライマーC7−5’(SEQ I
D NO:5) (5’AAGTCGACCATGCATCCGATCGGCTGGGGT) およびC7−3’(SEQ ID NO:6) (5’ACGCTGTTCAGATCTTCGCAAGATGAATGCTA
ACG) を使用して、95℃で30秒、60℃で30秒、および72℃で2分を伴う熱サ
イクルプログラム、その後の伸長工程(72℃で7分)によって増幅した。この
反応混合物は、47mlのPCR Supermix(Gibco−BRL)、
各々0.1nmolのプライマー、およびテンプレートとして約0.05mgの
pCR2.1−phaC7を含んでいた。このPCR生成物を、フェノール抽出
により精製し、そしてNsilおよびBglIIを用いて消化した。次いで、こ
の制限フラグメントを、pMSXC5catのPstIおよびBamHI部位に
クローン化した。pMSXC5catは、Z.ramigera(phaC5)
由来のPHAポリメラーゼ遺伝子およびクロラムフェニコール耐性遺伝子の転写
融合体を含む。得られたプラスミドは、翻訳融合体を含み、これは、PhaC5
由来の10個のN末端アミノ酸の、N.salmonicolor PHAポリ
メラーゼとのハイブリッドポリメラーゼを生じる。引き続いて、得られたプラス
ミドpMSXC7catをAccI、HindIII、およびFspIで消化し
、その後、phaCフラグメントを、FseI/EcoRI消化したpMSXp 11 AB5kanおよびSmaI/EcoRI消化したpMSXp13AB5kan
中のp11およびp13プロモーターの後にクローニングするために単離した。p11 C7catおよびp13C7catを含むフラグメントを、AvrIIフラグメン
トとして単離し、pLOFHgのSfiI部位に挿入し、そしてE.coli
MBX427の染色体に組み込み、pMLXp11C7catおよびpMLXp
13C7catを得た。
【0052】 代替的3−ヒドロキシヘキサノイルCoA受容PHAポリメラーゼ遺伝子は、
このモノマーを取り込むことが示されている生物から得られ得、この生物として
は、A.caviae、C.testosteroni、T.pfenigii
、ならびにおそらくP.denitrificansおよびS.natansが
挙げられる。これらの遺伝子は、上記と同じ手順に従って、E.coliにおい
て発現され得る。
【0053】 (実施例2:ブチレートからの、E.coliにおけるPHBH合成) R−3−ヒドロキシヘキサノイルCoAの内因性合成は、アセチルCoAとの
ブチリルCoAの縮合、それに続く還元工程の後に、進行し得る。この経路は、
広範な基質範囲のレダクターゼおよび3−ヒドロキシヘキサノイルCoAを受容
するポリメラーゼのみを必要とする。ブチレートは、E.coliによって取り
こまれ、そしてatoDA遺伝子産物によってブチリルCoAに変換される。ブ
チリルCoAの分解は、ブチレートによって誘導されないatoBおよびfad
レギュロンに依存する。
【0054】 プラスミドpMBXc12J12を、A.caviae PHBポリメラーゼ
遺伝子(Fukui&Doi、J.Bactiriol.179:4821−3
0(1997))を含む2.4KbのApoIフラグメントをpUC18のEc
oRI部位に挿入することによって構築した。プラスミドpSU18−ABIは
、ベクターpSU18(Martinezら、Gene66:1659−20(
1988))において、IPTG誘導性プロモーター制御下のR.eutrop
ha phbAB遺伝子を含む。PHBHは、以下のように、プラスミドpMB
XC12J12およびpSU18−ABIを含む、E.coli MBX132
5(株DC679(mel、fadR、atoC(con)adhC81)(C
lark&Rod、J.Mol.Biol.Evol.25:151(1987
)と同一である)において、グルコースおよびブチレートから産生された。この
形質転換細胞(1L)を、20mMブチレートを含むLB中で24時間30℃に
て増殖させ、そして遠心分離によって収集した。PHAポリマーを、16時間の
クロロホルム抽出によって、凍結乾燥細胞から精製し、そして5〜10倍過剰の
メタノ−ル中でPHAを沈殿させた。沈殿したポリマーを、ガスクロマトグラフ
ィーによって分析し、そして1.0%HHコモノマーを含むPHBHコポリマー
として同定した。
【0055】 (実施例3:ブチレート発酵経路を使用する、E.coliにおけるPHBH
合成) ブチレート発酵経路を、図3に示す。3−ヒドロキシヘキサノエート合成に必
要な酵素は、phbAX、hbd、crt、bdh、phbAy、phbBおよび
phbCによってコードされ、ここでxおよびyは、同一のチオラーゼか、また
は異なるチオラーゼを示す。これらの遺伝子の供給源は、Z.ramigera
(phbAxy )、C.acetobutylicum(hbd、crt、bd
h)およびN.salmonicolor(phbBおよびphbC)である。
【0056】 Crtおよびhbdを、テンプレートとしてpC10(Boyntonら)を
使用して、以下のプライマー:
【0057】
【化1】
【0058】 を使用するポリメラーゼ連鎖反応によって単離した。 PCR産物を精製し、EcoRI/SacI(crt)またはKpnI/Sma
I(hbd)を用いて消化し、そして引き続いてpUC18−Sfiの対応部位
にクローン化し、pMSXcrt−hbdを得た。
【0059】 Bdhを、テンプレートとしてpC10(Boyntonら)を使用しそして
以下のプライマー:
【0060】
【化2】
【0061】 を使用するポリメラーゼ連鎖反応によって、単離した。 PCR産物を精製し、PstI/SphIを用いて消化し、そして引き続いてp
MSXcrt−hbdの対応部位にクローン化し、pMSXcrt−hbd−b
cdを得た。
【0062】 pC10に由来するもとのオペロンは、推定電子伝達鎖をコードするetfA
Bを含んでいた。crt−hbd−bcdオペロンは、このオペロンの非存在下
において活性でないかもしれないので、etfA遺伝子およびetfB遺伝子を
、以下のプライマー:
【0063】
【化3】
【0064】 を用いてpC10(Boyntonら)から増幅した。PCR産物を精製し、B
amHIおよびSalIを用いて消化し、そして引き続いてpUC18−Sfi
Iの対応部位にクローン化し、pMSXetfABを得た。このetfAB遺伝
子は、pMSXcrt−hbd−bcdプラスミド内に、BamHI/SalI
部位において容易にクローン化され得る。
【0065】 (実施例4:脂肪酸酸化経路を使用した、E.coliにおけるPHBH合成
) 脂肪酸酸化経路を、図4に示す。R−3ヒドロキシヘキサノイルCoAは、S
−3−ヒドロキシヘキサノイル−CoAのエピマー化、3−ケトヘキサノイル−
CoAの還元、またはD特異的ヒドラターゼによるエノイル−CoAの水和によ
って脂肪酸酸化中間体から得られ得る。E.coli株MBX240は、1コピ
ーのR.eutropha phbC遺伝子を、染色体へ挿入することによって
構築された、株XL1−Blue(Stratagene,San Diego
,CA)の誘導株である。この株は、糖または脂肪酸からPHAを生成しない。
なぜなら、アセチル−CoAまたは脂肪酸酸化中間体を、R−3−ヒドロキシア
シル−CoAモノマーに変換するための酵素が存在しないからである。エノイル
−CoAヒドラターゼをコードするphaJ遺伝子(FukuiおよびDoi,
J. Bacteriol.179:4821−30(1997))を、以下の
プライマー:
【0066】
【化4】
【0067】 およびLife Technologies(Gaithersburg,MD
)から得られたPCR反応混合物を使用して、ポリメラーゼ連鎖反応によって、
A.caviae株FA−440(受託番号FERM BP 3432(米国特
許第5,292,860号)のもとでJapanese Culture Co
llectionから得た)から調製した染色体DNAから単離した。このPC
Rプログラムは、(95℃、45秒;55℃、45秒;72℃、1分)の30サ
イクルであった。PCRの後に、このDNAフラグメントを、EcoRIおよび
PstIを用いて完了するまで消化し、ゲル精製し、そしてプラスミドpUC1
8Sfi(Herreroら)のEcoRI/PstI部位へ連結し、プラスミ
ドpMTXJ12を得た。プラスミドpMTXJ12を含むE.coli MB
X240の形質転換体を、10mM オクタノエートおよび1mM オレアート
ならびに100μg/mlのアンピシリンを含む、Luria−Bertani
培地中で増殖させた。37℃で48時間の増殖後、50mlの細胞を、遠心分離
によって収集し、そして凍結乾燥した。凍結乾燥した細胞を、8mlのクロロホ
ルムで16時間抽出し、そしてPHAを10倍過剰のエタノール中で、4℃で沈
殿させた。この沈殿したポリマーを、ガスクロマトグラフィによって分析し、そ
して2.6% HHコモノマーを含むPHBHコポリマーとして同定した。
【0068】 (実施例5:A.caviae PHBポリメラーゼ遺伝子ならびにR.eu
trophのチオラーゼ遺伝子およびレダクターゼ遺伝子を発現するE.col
iにおける、ブタノールからのPHBHコポリマーの生成) PHBHを、以下の通りに、プラスミドpMBXC12J12およびpSU1
8−AB1を含むE.coli MBX1326(株DC698(mel、fa
dR atoC(con)adhC81、adhR30 aceX)、Clar
kおよびRod、J.Mol.Biol.Evol.25:151(1987)
と同一)において、グルコースおよびブチラートから生成した。この形質転換細
胞を、1L当たり5gのブタノールを含む1LのLB培地で増殖させた。細胞を
、実施例1の通りに収集し、そして分析した。遺伝子操作された細胞は、1.2
% HHを含むPHBHコポリマーを生成した。
【0069】 (実施例6:脂肪酸生合成経路を使用した、E.coliにおけるPHBH合
成) 脂肪酸生合成経路を、図5に示す。R−3−ヒドロキシヘキサノイルCoAも
また、脂肪酸生合成由来の中間体から提供され得る。P.Putidaにおいて
、3−ヒドロキシアシルCoAは、この細菌がグルコースまたは他の炭水化物上
で増殖する場合に、この経路から提供される。この経路は、アシルACPをアシ
ルCoAに変換する活性、ACP/CoAトランスアシラーゼによって触媒され
る反応、またはアシルACPチオエステラーゼおよびアシルCoAシンターゼの
組み合わせ作用によって触媒される反応を必要とする。PHB生合成遺伝子を発
現し、そして構成的脂肪酸生合成レギュロン(fadR+)を有するE.col
i株(例えば、MBX689)へのこの経路の導入は、R−3−ヒドロキシヘキ
サノイルCoAの合成を生じる。
【0070】 ACPからCoAへのトランスアシル化を容易にする酵素をコードする遺伝子
を、以下のスクリーニングにおいて単離する。このスクリーニングは、図10に
示されるようなV.fischeri由来のlux系を使用する。lux遺伝子
の誘導は、自己誘導物質である3−ケトヘキサノイルホモセリンラクトンの合成
に依存する。この分子の前駆物質は、S−アデノシルメチオニンおよび3−ケト
ヘキサノイルACPである。E.coli CGSC5638は、マロニルトラ
ンスアシラーゼをコードするfabD遺伝子において変異を有し(Bouqui
nら、Mol.Gen.Genet.246:628(1995))、そしてア
セトアセチルACPを合成できない。ヘキサノエートを、長側鎖脂肪酸の合成の
ためにこれらの細胞に提供する。さらに、fadR変異を導入して、ヘキサノエ
ートを3−ケトヘキサノイルCoAへ分解する。細胞が、lux系の発現を誘導
するために、3−ケトヘキサノイルCoAを、3−ケトヘキサノイルACPに変
換しなければならない。次いで、種々の生物の遺伝子ライブラリーを、この宿主
においてスクリーニングし得、lux発現を誘導する能力について陽性のクロー
ンを選択し得る。このlux発現は、誘導物質である3−ケトヘキサノイルホモ
セリンラクトンの形成に起因する、光の放射として同定する。遺伝子ライブラリ
ーを、ゲノムDNAを単離し、そしてプラスミドベクターにDNAフラグメント
の代表的な収集物をクローニングすることによって、選り抜きの生物から容易に
構築する。代表的なライブラリーは、5,000〜100,000の個々のコロ
ニーを有するべきである。ライブラリーは、pLAFR3のようなベクター中に
ある広範な宿主範囲のライブラリーか、またはpUC19もしくはpBR322
のようなベクター中にあるE.coliライブラリーのいずれかとして作製する
。ライブラリーの型および選り抜きの宿主にそのライブラリーを導入する方法に
依存して、そのゲノムDNAフラグメントは、大きい(17〜30kb)か、ま
たは比較的小さい(2〜6kb)かのいずれかである。ライブラリーを、使用す
る宿主およびベクターに依存して、エレクトロポレーション、形質転換または接
合によってスクリーニング株に導入する。
【配列表】
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、PHBの生合成のための経路の模式図である。
【図2】 図2は、PHAの生合成のための一般的な経路の模式図である。
【図3】 図3は、Clostridium acetbutylicumのブチレート
醗酵経路を用いたPHBHの生合成のための好ましい経路の模式図である。
【図4】 図4は、脂肪酸酸化経路を用いたPHBHの生合成のための好ましい経路の模
式図である。
【図5】 図5は、脂肪酸経路を用いたPHBHの生合成のための好ましい経路の模式図
である。
【図6】 図6は、N.salmonicolorからのPHAポリメラーゼのE.co
liの染色体上への組込みのための、pMLXpIIC7catおよびpMLX
p13C7catの構築の模式図である。
【図7】 図7は、E.coli fadB変異の補完による、クロトナーゼおよびヒド
ロキシブチリルCoAデヒドロゲナーゼ遺伝子についての選択の模式図である。
【図8】 図8は、表現型的にはfadE欠損である、E.coli株の補完による、ブ
チリルCoAデヒドロゲナーゼ遺伝子についての選択の模式図である。
【図9】 図9は、P.putidaからのPHAポリメラーゼ遺伝子phaCを用いて
E.coliにおけるPHBH組換え経路についての選択の模式図である。
【図10】 図10は、Vibrio fischeri lux系の使用による、アシル
ACPからアシルCoAへと変換する酵素をコードする遺伝子についての好まし
いスクリーニング手順の模式図である。
【手続補正書】
【提出日】平成13年9月14日(2001.9.14)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0003】 天然または遺伝子操作された生物においてPHAを産生するための方法は、S
teinbuechel、「Polyhydroxyalkanoic Aci
d」、Biomaterials(Byrom編)123−213頁(MacM
illan Publishers、London 1991);Willia
msおよびPeoples、CHEMTECH、26:38−44(1996)
;SteinbuechelおよびWiese、Appl.Microbiol
.Biotechnol.、37:691−97(1992);米国特許第5,
245,023号;同第5,250,430号;同第5,480,794号;同
第5,512,669号;同第5,534,432号(PeoplesおよびS
inskey)(これらはまた、レダクターゼ、チオラーゼ、およびPHBポリ
メラーゼをコードする遺伝子を開示および請求している);Agostiniら
、Polym.Sci.、Part A−1、9:2775−87(1971)
;Grossら、Macromolecules、21:2657−68(19
88);Duboisら、Macromolecules、26:4407−1
2(1993);Le BorgneおよびSpassky、Polymer、
30:2312−19(1989);TanahashiおよびDoi、Mac
romolecules、24:5732−33(1991);Horiら、M
acromolecules、26:4388−90(1993);Kemni
tzerら、Macromolecules、26:1221−29(1993
);Horiら、Macromolecules、26:5533−34(19
93);HockingおよびMarchessault、Polym.Bul
l.、30:163−70(1993);Xieら、Macromolecul
es、30:6997−98(1997);ならびに米国特許第5,563,2
39号(Hubbsら)によって記載されている。PHAの産生のための一般的
な経路を図2に示す。対応するラクトンの直接縮合および開環重合を含む合成ポ
リマーの合成アプローチは、JesudasonおよびMarchessaul
t、Macromolecules 27:2595−602(1994);米
国特許第5,286,842号(Kimura);米国特許第5,563,23
9号(Hubbsら);米国特許第5,516,883号(Horiら);米国
特許第5,461,139号(Gondaら);およびカナダ国特許出願第2,
006,508号において記載されている。WO95/15260は、ポリ(3
−ヒドロキシブチレート−コ−3−ヒドロキシバレレートpoly(3−ヒドロ
キシブチレート−coヒドロキシバレレート)(PHBV)フィルムの製造を記
載し、そして米国特許第4,826,493号および同第4,880,592号
(Martiniら)は、PHBおよびPHBVのフィルムの製造を記載する。
米国特許第5,292,860号(Shiotaniら)は、PHAコポリマー
であるポリ(3−ヒドロキシブチレート−コ−3−ヒドロキシヘキサノエート)
PHBH)の製造を記載する。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0015】 この方法の好ましい実施形態において、貯蔵ポリマーPHAを通常産生しない
微生物を遺伝子操作して、PHAシンターゼ遺伝子および以下をコードする遺伝
子からなる群より選択されるさらなる導入遺伝子を導入することによってPHA
を生成する:β−ケトチオラーゼ、アセトアセチル−CoAレダクターゼ、β−
ケトアシル−CoAレダクターゼ、エノイル−CoAヒドラターゼおよびβ−ヒ
ドロキシアシル−ACP−補酵素Aトランスフェラーゼ(ACPはアシルキャリ ヤータンパク質の省略形である) 。これらの遺伝子は、好ましくは、3HHポリ
マーの産生のために有利である、コードされる酵素の基質特性に基づいて選択さ
れる。より経済的な原料(例えば、ブチレートまたはブタノール)から3−ヒド
ロキシヘキサンモノマーを産生するために使用され得る有用な変異が記載される
。これらの変異は、当業者に公知の標準的な技術によって記載される本発明を実
施するために適切な細菌において容易に生成され得る。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0044
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0044】 PHAは、ヒドロキシ酸モノマー組成物に依存して、広範な種々の型において
生成され得る(SteinbuchelおよびValentin,FEMS M
icrobiol.Lett.128:219−28(1995))。ポリメラ ーゼ酵素がプラスミドにコードされる生物中で合成されたPHAは、ポリメラー ゼ酵素が染色体にコードされる生物中で合成されたPHAと比較して、より低い 分子量を有する傾向がある(Huismanら、「Synthesis of poly(3−hydroxyalkanoates)by mutant a nd recombinant Pseudomonas strains」A ppl.Microb.Biotech.38:1−5(1992))。 この広
範なポリマー組成物は、等しく広範なポリマー物理特性(40〜180℃の範囲
の融点、−35〜5℃の範囲のガラス転移温度、結晶化の速度を制御する能力と
合わせられる0%〜80%の範囲の結晶化度、および5〜500%の範囲の破断
伸び(elongation to break)を含む)を反映する。例えば
、ポリ(3−ヒドロキシブチレート)は、ポリプロピレンの特徴と類似の特徴を
有し、一方、ポリ(3−ヒドロキシオクタノエート)((R)−3−ヒドロキシ
オクタノエートと(R)−3−ヒドロキシヘキサノエートとのコポリマー)型は
、むしろエラストマーと類似に挙動し、そしてより長い側鎖を有するPHAは、
むしろワックスと類似に挙動する。PHAはまた、可塑化され得、そして他のポ
リマーまたは薬剤とともにブレンドされ得る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) //(C12N 1/21 C12R 1:38 C12R 1:22) 1:05 (C12N 1/21 C12R 1:065 C12R 1:01) C12N 15/00 ZNAA (C12N 1/21 5/00 C C12R 1:38) (C12N 1/21 C12R 1:05) (C12N 1/21 C12R 1:065) (72)発明者 ヒューズマン, グジャルト ダブリュ ー. アメリカ合衆国 カリフォルニア 94070, サン カルロス, ナンバー18, ブリ ッタン アベニュー 3370 (72)発明者 ピープルズ, オリバー ピー. アメリカ合衆国 マサチューセッツ 02474, アーリントン, ラッドクリフ ェ ロード 27 Fターム(参考) 2B030 AA02 AB03 AD08 CA06 CA17 CA19 CB03 CD07 CD09 4B024 AA03 BA80 CA03 DA01 DA05 EA04 GA11 4B064 AD83 CA19 CC24 DA16 4B065 AA01X AA10Y AA12X AA14X AA16Y AA23Y AA26X AA29X AA38Y AA41X AA45Y AB01 AC14 BA02 BB06 BB15 BB16 CA12

Claims (34)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 3−ヒドロキシヘキサノエートを含むポリヒドロキシアルカ
    ノエートの生物学的生成のための方法であって、ポリ(3−ヒドロキシブチレー
    ト)[PHB]ポリメラーゼ、ポリ(ヒドロキシアルカノエート)[PHA]ポ
    リメラーゼ、β−ケトチオラーゼ、β−ケトアシル−CoAレダクターゼ、D−
    特異的エノイル−CoAヒドラターゼ、クロトナーゼ、ブチリル−CoAデヒド
    ロゲナーゼおよび3−ヒドロキシブチリル−CoAデヒドロゲナーゼからなる群
    より選択される酵素をコードする少なくとも1つの導入遺伝子を染色体内に組み
    込んだトランスジェニック非ヒト生物において、ポリヒドロキシアルカノエート
    を合成する工程を包含する、方法。
  2. 【請求項2】 前記生物が、細菌または植物である、請求項1に記載の方法
  3. 【請求項3】 前記生物が、油料作物植物およびデンプン貯留植物からなる
    群より選択される植物である、請求項2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記植物が、アブラナ、ヒマワリ、ダイズ、トウモロコシ、
    ベニバナ、アマ、ヤシ、ココヤシ、ジャガイモ、タピオカ、キャッサバ、アルフ
    ァルファ、イネ科植物およびタバコからなる群より選択される、請求項3に記載
    の方法。
  5. 【請求項5】 前記生物が、Escherichia、Klebsiell
    a、Ralstonia、Alcaligenes、Pseudomonasお
    よびAzotobacterからなる群より選択される細菌である、請求項2に
    記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記生物が、C6基質を取り込むポリ(ヒドロキシアルカノ
    エート)[PHA]ポリメラーゼを発現または過剰発現するように遺伝子操作さ
    れる、請求項1に記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記酵素が、Aeromonas caviae、Coma
    monas testosteroni、Thiocapsia pfenig
    ii、Chromatium vinosum、Bacillus cereu
    s、Nocardia carolina、Nocardia salmoni
    color、Rhodococcus ruber、Rhodcoccus r
    hodocrousおよびRhodospirilum rubrumから得ら
    れる、請求項6に記載の方法。
  8. 【請求項8】 前記生物が、代謝物を3−ヒドロキシヘキサノイル−CoA
    の生成へと方向付け変えるように遺伝子操作される、請求項1に記載の方法。
  9. 【請求項9】 前記生物が、D−特異的エノイル−CoAヒドラターゼ遺伝
    子を染色体内に組み込むことによって遺伝子操作される、請求項8に記載の方法
  10. 【請求項10】 前記ヒドラターゼ遺伝子が、R.eutropha、Kl
    ebsiella aerogenes、P.putidaおよびAeromo
    nas caviaeからなる群より選択される細菌から単離される、請求項9
    に記載の方法。
  11. 【請求項11】 前記生物が、酪酸発酵経路を使用して遺伝子操作される、
    請求項8に記載の方法。
  12. 【請求項12】 前記酪酸発酵経路が、Clostridium acet
    obutyliciumまたはThermoanaerobacterium
    thermosaccharolyticum由来である、請求項11に記載の
    方法。
  13. 【請求項13】 前記生物が、ブチレートをブチリルCoAに、またはブチ
    リルCoAをクロトニルCoAに変換するように遺伝子操作される、請求項11
    に記載の方法。
  14. 【請求項14】 前記生物が、C6基質に対して活性である広範なレダクタ
    ーゼを発現するように遺伝子操作される、請求項11に記載の方法。
  15. 【請求項15】 前記生物が、3−ヒドロキシヘキサノイルCoAを受容す
    るポリメラーゼを発現するように遺伝子操作される、請求項11に記載の方法。
  16. 【請求項16】 前記生物が、アセトアセチルCoAを受容するチオラーゼ
    を発現するように遺伝子操作される、請求項11に記載の方法。
  17. 【請求項17】 前記生物が、3−ケトヘキサノイルCoAに特異的なチオ
    ラーゼ、3−ケトヘキサノイルCoAに対して活性なレダクターゼ、3−ヒドロ
    キシブチリルCoAおよび3−ヒドロキシヘキサノイルCoAを受容するポリ(
    ヒドロキシアルカノエート)[PHA]ポリメラーゼからなる群より選択される
    酵素を発現するように遺伝子操作される、請求項11に記載の方法。
  18. 【請求項18】 前記生物が、脂肪酸生合成経路酵素を染色体内に組み込む
    ことによって遺伝子操作される、請求項8に記載の方法。
  19. 【請求項19】 前記脂肪酸生合成経路酵素が、アシルキャリアタンパク質
    [ACP]をアシルCoAに変換する酵素である、請求項18に記載の方法。
  20. 【請求項20】 前記酵素が、アシルキャリアタンパク質[ACP]−Co
    Aトランスアシラーゼ、アシルキャリアタンパク質[ACP]チオエステラーゼ
    およびアシルCoAシンターゼからなる群より選択される、請求項19に記載の
    方法。
  21. 【請求項21】 前記酵素が、アシルキャリアタンパク質[ACP]チオエ
    ステラーゼおよびアシルCoAシンターゼである、請求項20に記載の方法。
  22. 【請求項22】 前記酵素が、E.coliから得られる、請求項18に記
    載の方法。
  23. 【請求項23】 前記生物が、脂肪酸酸化複合体を染色体内に組み込むこと
    によって遺伝子操作される、請求項8に記載の方法。
  24. 【請求項24】 前記脂肪酸酸化複合体が、S−3ヒドロキシヘキサノイル
    CoAをエピマー化する酵素および3−ケトヘキサノイルCoAを還元する酵素
    からなる群より選択される酵素を含む、請求項23に記載の方法。
  25. 【請求項25】 前記酵素が、Nocardia salmonicolo
    rから得られる、請求項24に記載の方法。
  26. 【請求項26】 前記エピマー化のための酵素が、Pseudomonas putida FaoAB複合体から得られる、請求項24に記載の方法。
  27. 【請求項27】 遺伝子操作される前記生物が、チオラーゼの欠失に起因し
    て3−ケトヘキサノイルCoAを蓄積する、請求項23に記載の方法。
  28. 【請求項28】 ポリヒドロキシブチレート−コ−3−ヒドロキシヘキサノ
    エートを生成するための方法であって、以下: ブチレートまたはブタノール、および グルコース、スクロース、ラクトース、キシロース、メタノールおよびそれら
    の組み合わせからなる群より選択される別の供給材料、 をトランスジェニック非ヒト生物に供給する工程を包含する、方法。
  29. 【請求項29】 3−ヒドロキシヘキサノエートコポリマーを生成するため
    の方法であって、以下: ブチレートを取り込み得、そして該ブチレートをブチリル−CoAに変換し得
    るトランスジェニック非ヒト生物を同定する工程、 ブチレートの存在下で該生物を発酵し、その結果、ポリ(3−ヒドロキシブチ
    レート−コ−3−ヒドロキシヘキサノエート)[PHBH]が生成される、工程
    、および 該ポリ(3−ヒドロキシブチレート−コ−3−ヒドロキシヘキサノエート)[
    PHBH]を回収する工程、 を包含する、方法。
  30. 【請求項30】 3−ヒドロキシヘキサノエートコポリマーを生成するため
    の方法であって、以下: ブタノールを取り込み得、そして該ブタノールをブチリル−CoAに変換し得
    るトランスジェニック細菌を同定する工程、 ブタノールの存在下で該生物を発酵し、その結果、ポリ(アルカノエート)[
    PHA]が生成される、工程、および 該ポリ(アルカノエート)[PHA]を回収する工程、 を包含する、方法。
  31. 【請求項31】 請求項1〜30のいずれか1項に記載の方法における使用
    のための、遺伝子操作された生物。
  32. 【請求項32】 細菌である、請求項31に記載の生物。
  33. 【請求項33】 高等植物である、請求項31に記載の生物。
  34. 【請求項34】 遺伝子操作されたEscherichia coli K
    12において生成される、ポリヒドロキシブチレート−コ−3−ヒドロキシヘキ
    サノエート。
JP2000594931A 1999-01-22 2000-01-21 ポリ(3−ヒドロキシ−ブチレート−コ−3−ヒドロキシヘキサノエートの製造のためのトランスジェニック系 Expired - Fee Related JP4986325B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US09/235,875 1999-01-22
US09/235,875 US7455999B2 (en) 1998-01-22 1999-01-22 Transgenic systems for the manufacture of poly (3-hydroxy-butyrate-co-3-hydroxyhexanoate)
PCT/US2000/001526 WO2000043523A2 (en) 1999-01-22 2000-01-21 Transgenic systems for the manufacture of poly(3-hydroxy -butyrate -co -3- hydroxyhexanoate)

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002534981A true JP2002534981A (ja) 2002-10-22
JP4986325B2 JP4986325B2 (ja) 2012-07-25

Family

ID=22887247

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000594931A Expired - Fee Related JP4986325B2 (ja) 1999-01-22 2000-01-21 ポリ(3−ヒドロキシ−ブチレート−コ−3−ヒドロキシヘキサノエートの製造のためのトランスジェニック系

Country Status (9)

Country Link
US (3) US7455999B2 (ja)
EP (2) EP2088198A3 (ja)
JP (1) JP4986325B2 (ja)
AT (1) ATE434045T1 (ja)
AU (1) AU778497B2 (ja)
CA (1) CA2360801C (ja)
DE (1) DE60042413D1 (ja)
ES (1) ES2344000T3 (ja)
WO (1) WO2000043523A2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020218565A1 (ja) 2019-04-26 2020-10-29 株式会社フューエンス ポリヒドロキシアルカン酸及びその製造方法

Families Citing this family (24)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7455999B2 (en) * 1998-01-22 2008-11-25 Metabolix, Inc. Transgenic systems for the manufacture of poly (3-hydroxy-butyrate-co-3-hydroxyhexanoate)
JP3501771B2 (ja) 2001-04-27 2004-03-02 キヤノン株式会社 ポリヒドロキシアルカノエートを含有するバインダー樹脂、該バインダー樹脂を含むトナー;該トナーを用いた画像形成方法および画像形成装置
EP1581619B1 (en) 2002-09-12 2011-04-13 Metabolix, Inc. Polyhydroxyalkanoate production by coenzyme a-dependent aldehyde dehydrogenase pathways
US6706942B1 (en) * 2003-05-08 2004-03-16 The Procter & Gamble Company Molded or extruded articles comprising polyhydroxyalkanoate copolymer compositions having short annealing cycle times
EP1665773B1 (en) * 2003-09-15 2008-11-05 United Video Properties, Inc. Systems and methods for exporting digital content using an interactive television application
US7745197B1 (en) 2003-10-15 2010-06-29 Newlight Technologies, Llc Process for the utilization of ruminant animal methane emissions
US7579176B2 (en) 2003-10-15 2009-08-25 Newlight Technologies, Llc Method for the production of polyhydroxyalkanoic acid
US8735113B2 (en) 2003-10-15 2014-05-27 Newlight Technologies, Llc Methods and systems for production of polyhydroxyalkanoate
JPWO2005049692A1 (ja) * 2003-11-21 2007-06-07 株式会社カネカ ポリヒドロキシアルカノエート結晶の製造方法
EP1924683B1 (en) * 2005-08-22 2015-04-01 Newlight Technologies, LLC Process for the treatment of methane emissions
WO2007029213A2 (en) * 2005-09-08 2007-03-15 The Procter & Gamble Company Deregulated bacteria with improved polyhydroxyalkanoate production
EP2102327A4 (en) * 2006-12-01 2010-01-06 Gevo Inc MANIPULATED MICROORGANISMS FOR THE MANUFACTURE OF N-BUTANOL AND CORRESPONDING METHODS
WO2009145840A2 (en) * 2008-04-04 2009-12-03 Massachusetts Institute Of Technology Cellular production of hydroxyvalerates from levulinate
WO2011031566A1 (en) 2009-08-27 2011-03-17 Newlight Technologies, Llc Process for the production of polyhydroxyalkanoates
GB2478588A (en) * 2010-03-12 2011-09-14 G5 Internat Holdings Pte Ltd Microbial production of polyhydroxyalkanoates (PHAs) using culture medium containing hydrogen
WO2011156794A2 (en) * 2010-06-11 2011-12-15 The Regents Of The University Of California Synthetic pathways for biofuel synthesis
US9040267B2 (en) 2011-03-08 2015-05-26 Newlight Technologies, Llc Polyhydroxyalkanoate production method
KR102005592B1 (ko) 2011-10-25 2019-07-30 마론 바이오 이노베이션스, 인코포레이티드 크로모박테리움 제제, 조성물, 대사물 및 이들의 용도
US12060597B2 (en) 2011-12-02 2024-08-13 Newlight Technologies, Inc. Polyhydroxyalkanoate production methods and systems for same
US20200347417A1 (en) 2012-03-29 2020-11-05 Newlight Technologies, Inc Polyhydroxyalkanoate production methods and materials and microorganisms used in same
US9085784B1 (en) 2012-03-29 2015-07-21 Newlight Technologies, Llc Polyhydroxyalkanoate production methods and materials and microorganisms used in same
WO2016040653A1 (en) * 2014-09-12 2016-03-17 Coffa Gianguido Bioplastic production from non-sugar carbonaceous material
WO2019043383A1 (en) 2017-08-31 2019-03-07 University Of Westminster NERVOUS CONDUITS
CN113930462A (zh) * 2021-10-19 2022-01-14 江南大学 高丝氨酸内酯信号分子促进碳链延长微生物合成己酸的方法

Family Cites Families (48)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3107172A (en) 1960-12-30 1963-10-15 Grace W R & Co Molded product containing poly-beta-hydroxybutyric acid and method of making
US3072538A (en) 1960-12-30 1963-01-08 Grace W R & Co Isolation of bacteria
US5238833A (en) * 1983-07-06 1993-08-24 Gist-Brocades, Nv Molecular cloning and expression in industrial Bacillus species
EP0145233B2 (en) 1983-11-23 1991-11-06 Imperial Chemical Industries Plc Separation processfor a 3-hydroxybutyrate polymer
AU603076B2 (en) 1985-12-09 1990-11-08 W.R. Grace & Co.-Conn. Polymeric products and their manufacture
US4900299A (en) 1987-05-11 1990-02-13 Mcneil-Ppc, Inc. Biodegradable tampon application comprising poly(3-hydroxybutyric acid)
US5229279A (en) 1987-06-29 1993-07-20 Massachusetts Institute Of Technology Method for producing novel polyester biopolymers
US5480794A (en) 1987-06-29 1996-01-02 Massachusetts Institute Of Technology And Metabolix, Inc. Overproduction and purification of soluble PHA synthase
US5250430A (en) 1987-06-29 1993-10-05 Massachusetts Institute Of Technology Polyhydroxyalkanoate polymerase
US5245023A (en) 1987-06-29 1993-09-14 Massachusetts Institute Of Technology Method for producing novel polyester biopolymers
US4876331A (en) 1987-08-18 1989-10-24 Mitsubishi Kasei Corporation Copolyester and process for producing the same
AT390068B (de) 1988-07-07 1990-03-12 Danubia Petrochemie Extraktionsmittel fuer poly-d(-)-3-hydroxybuttersaeure
US5004664A (en) 1989-02-27 1991-04-02 Xerox Corporation Toner and developer compositions containing biodegradable semicrystalline polyesters
WO1991013207A1 (en) 1990-02-21 1991-09-05 Pulp And Paper Research Institute Of Canada POLY-β-HYDROXYALKANOATES FOR USE IN FIBRE CONSTRUCTS AND FILMS
US5512482A (en) * 1990-04-26 1996-04-30 Calgene, Inc. Plant thioesterases
AT395319B (de) 1990-10-05 1992-11-25 Danubia Petrochem Polymere Verfahren zur gewinnung eines polyhydroxyalkanoates aus dem zellmaterial eines mikroorganismus und polyhydroxyalkanoatflocken
US5225227A (en) 1990-11-21 1993-07-06 Manssur Yalpani Polyhydroxyalkanoate flavor delivery system
US5229158A (en) 1990-11-21 1993-07-20 Manssur Yalpani Polyhydroxyalkanoate cream substitutes
EP0522422A3 (en) 1991-07-01 1993-03-17 Mitsubishi Kasei Corporation Process for producing a biodegradable polymer
JP2777757B2 (ja) 1991-09-17 1998-07-23 鐘淵化学工業株式会社 共重合体およびその製造方法
CZ282634B6 (cs) 1992-05-14 1997-08-13 Buna Ag Způsob získávání polyhydroxyalkanoátů bez barviva
JP3263710B2 (ja) 1992-12-11 2002-03-11 高砂香料工業株式会社 生分解性光学活性ポリマー及びその製造方法
US5266422A (en) 1992-12-21 1993-11-30 Board Of Trustees Operating Michigan State University Branched polyhydroxyalkanoate polymer salt electrolytic compositions and method of preparation
BR9302312A (pt) 1993-06-30 1995-02-07 Cooperativa De Produtores De C Process de extração de biopolímeros
JP3241505B2 (ja) 1993-08-11 2001-12-25 高砂香料工業株式会社 生分解性光学活性コポリマー及びその製造方法
JPH0779788A (ja) 1993-09-16 1995-03-28 Mitsubishi Gas Chem Co Inc ポリ−3−ヒドロキシ酪酸の抽出法
JPH07135985A (ja) 1993-11-18 1995-05-30 Mitsubishi Gas Chem Co Inc ポリ−3−ヒドロキシ酪酸の抽出法
GB9324512D0 (en) 1993-11-30 1994-01-19 Zeneca Ltd Film
US5470727A (en) * 1993-12-21 1995-11-28 Celtrix Pharmaceuticals, Inc. Chromosomal expression of non-bacterial genes in bacterial cells
RU2144047C1 (ru) 1994-01-28 2000-01-10 Дзе Проктер Энд Гэмбл Компани Биоразлагаемые сополимеры, пластмассовые и впитывающие изделия, содержащие биоразлагаемые сополимеры
SG49096A1 (en) 1994-01-28 1998-05-18 Procter & Gamble Biodegradable 3-polyhydtoxybuyrate/3- polyhydroxyhexanoate copolymer films
ID23491A (id) 1994-01-28 1995-09-07 Procter & Gamble Kopolimer-kopolimer yang dapat dibiodegradasi dan baha-bahan plastik yang terdiri dari kopolimer-kopolimer yang dapat dibiodegradasi
US5441466A (en) * 1994-02-03 1995-08-15 Piaget; Gary Exercise step with adjustable leg bellows
NL9401037A (nl) 1994-06-23 1996-02-01 Soonn Stichting Onderzoek En O Werkwijze voor het bereiden van een biologisch afbreekbare polyhydroxyalkanoaat coating met behulp van een waterige dispersie van polyhydroxyalkanoaat.
US5472390A (en) * 1994-06-27 1995-12-05 Faye; Karen A. Step exerciser having rebounding tread
GB2292648A (en) 1994-08-20 1996-02-28 Ar Electronics Limited Recording video data and replaying digitally recorded video data
US5563239A (en) 1994-11-09 1996-10-08 Eastman Chemical Company Composition and process for the production of poly(3-hydroxyalkanoates)
GB9424175D0 (en) 1994-11-30 1995-01-18 Cookson Group Plc Process of metallizing phosphor screens
BE1008983A6 (fr) 1994-12-30 1996-10-01 Faco Sa Bigoudi.
DE19623778A1 (de) 1995-09-09 1997-12-18 Buna Sow Leuna Olefinverb Gmbh Extraktionsmittel für Polyhydroxyalkansäuren
DE19533459C1 (de) 1995-09-09 1996-11-28 Buna Sow Leuna Olefinverb Gmbh Verwendung von Ethyllactat als Extraktionsmittel für Polyhydroxyalkansäuren
US5849894A (en) 1995-11-29 1998-12-15 Monsanto Company Rhodospirillum rubrum poly-β-hydroxyalkanoate synthase
US5958745A (en) 1996-03-13 1999-09-28 Monsanto Company Methods of optimizing substrate pools and biosynthesis of poly-β-hydroxybutyrate-co-poly-β-hydroxyvalerate in bacteria and plants
US6091002A (en) * 1996-03-13 2000-07-18 Monsanto Company Polyhydroxyalkanoates of narrow molecular weight distribution prepared in transgenic plants
DE69838768T2 (de) * 1997-09-19 2008-10-30 Metabolix, Inc., Cambridge Biologische Systeme zur Herstellung von Polyhydroxyalkanoat-Polymeren die 4-Hy droxysäure enthalten
US7455999B2 (en) * 1998-01-22 2008-11-25 Metabolix, Inc. Transgenic systems for the manufacture of poly (3-hydroxy-butyrate-co-3-hydroxyhexanoate)
US6586658B1 (en) * 1998-03-06 2003-07-01 Metabolix, Inc. Modification of fatty acid metabolism in plants
ATE319835T1 (de) * 1998-08-18 2006-03-15 Metabolix Inc Transgene polyhydroxyalkanoat produzierende mikroben

Non-Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
JPN6009060993, FEMS Microbiol. Lett., 19990101, 170, p.69−75 *
JPN6009060996, J. Bacteriol., 1997, 179(15), p.4821−4830 *
JPN6009060999, J. Biotechnol., 1998, 64, p.177−186 *

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020218565A1 (ja) 2019-04-26 2020-10-29 株式会社フューエンス ポリヒドロキシアルカン酸及びその製造方法
KR20220004129A (ko) 2019-04-26 2022-01-11 퓨엔스 가부시끼가이샤 폴리히드록시알칸산 및 그의 제조 방법

Also Published As

Publication number Publication date
DE60042413D1 (de) 2009-07-30
AU2623100A (en) 2000-08-07
US20100311131A1 (en) 2010-12-09
US20040172675A1 (en) 2004-09-02
US20020040485A1 (en) 2002-04-04
US7504556B2 (en) 2009-03-17
JP4986325B2 (ja) 2012-07-25
AU778497B2 (en) 2004-12-09
ES2344000T3 (es) 2010-08-16
WO2000043523A3 (en) 2001-11-01
EP1208208B1 (en) 2009-06-17
CA2360801A1 (en) 2000-07-27
US8049065B2 (en) 2011-11-01
EP2088198A2 (en) 2009-08-12
CA2360801C (en) 2012-06-05
EP1208208A2 (en) 2002-05-29
WO2000043523A2 (en) 2000-07-27
ATE434045T1 (de) 2009-07-15
EP2088198A3 (en) 2013-08-21
US7455999B2 (en) 2008-11-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8049065B2 (en) Transgenic systems for the manufacture of poly(2-hydroxy-butyrate-co-3-hydroxyhexanoate)
AU753132B2 (en) Transgenic microbial polyhydroxyalkanoate producers
CA2303070C (en) Biological systems for manufacture of polyhydroxylalkanoate polymers containing 4-hydroxyacids
MXPA00011401A (es) Composiciones de biopolimero de polimero de polihidroxialcanoato.
EP2284261B1 (en) Method for production of polyester copolymer using genetically modified microorganism
JP2013510572A (ja) 高い中鎖長モノマー含有量を有するポリヒドロキシルアルカノアートコポリマーを製造する方法
KR100479943B1 (ko) 폴리하이드록시알카노에이트 합성 효소 및 상기 효소를 코딩하는 유전자
EP1700908B1 (en) Transgenic microbial polyhydroxyalkanoate producers
Wang et al. Progress of PHA production in transgenic plants
eutropha Strains Production of Poly (3-Hydroxybutyrate

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061226

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20090527

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20090519

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091124

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20100217

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20100224

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100520

RD13 Notification of appointment of power of sub attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7433

Effective date: 20100831

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101019

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20110113

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20110120

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110413

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120117

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120309

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120410

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120424

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150511

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees