JP2002532099A - 3,5−ジオキソカルボン酸、その塩およびそのエステルのr−選択還元法 - Google Patents

3,5−ジオキソカルボン酸、その塩およびそのエステルのr−選択還元法

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JP2002532099A JP2000588382A JP2000588382A JP2002532099A JP 2002532099 A JP2002532099 A JP 2002532099A JP 2000588382 A JP2000588382 A JP 2000588382A JP 2000588382 A JP2000588382 A JP 2000588382A JP 2002532099 A JP2002532099 A JP 2002532099A
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ヴォルベルグ・ミヒャエル
ミューラー・ミヒャエル
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フォルシュングスツェントルム・ユーリッヒ・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 本発明は3,5−ジオキソカルボン酸誘導体のエナンチオ選択還元法およびそれの合成に関する。本発明によれば式(4)の化合物が特にラクトバシラス・ブレビス(Lactobacillus brevis)から由来しているアルコール脱水素酵素およびエシェリキア・コリ(Eschericjia coil)中で組替え体過剰発現しているアルコール脱水素酵素を用いてNADPHの存在下で反応させる。5位のケト基がこの反応の間にエナンチオ選択的に還元される。3位のケト基は化学または酵素による反応によって別の段階で特にsyn−またはanti−還元することができる。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、3,5−ジオキソカルボン酸、その塩およびそのエステルをエナン
チオ選択還元する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
式1
【0003】
【化4】
【0004】 [式中、Xは水素原子、ハロゲン原子、アルキル、アリール、CH=CHR2 、 C≡CR3 よりなる群から選択される基であり、ただしR2 は金属カチオン以 外のRでありそしてR3 はRであり; Σは水素、またはヒドロキシル基のための保護基であり; RはH、金属カチオン、アルキル、アリール、アルアルキルまたはシクロアル キル基である。] で表されるホモキラルな3,5−ジヒドロキシカルボン酸誘導体は多くの天然物
質および有効物質を合成する際の中間体である。
【0005】 立体中心のC−3およびC−5の絶対配置次第で、これらはキラルな天然物質
、例えばメビック酸(mevic acids)またはシンテニックHMG−CoA−還元酵
素抑制剤の合成の際に組織的に使用することができる。
【0006】 他の天然物質および有効物質はC−3およびC−5の位置に別の立体中心配置
を必要とする。それ故に式1に従う3,5−ジヒドロキシカルボン酸誘導体のあ
らゆる可能な立体異性体を光学的に純粋な状態で製造できることに大きな興味が
もたれる。これらの化合物を製造する有利な方法は式2
【0007】
【化5】
【0008】 に従うプロキラルな3,5−ジオキソカルボン酸誘導体を接触的にエナンチオ選
択的に還元するものである。
【0009】 この方法を使用する場合、ラセミ体、スカレマート(scalemate)またはジアス
テレオマーのための、多大な費用が掛かりかつ衛生上厄介な分離操作が必要ない
。このことでジアステレオ選択合成に必要な化学量論量のホモキラルな補助基の
結合および開裂が避けられる。更に式1に従う3,5−ジヒドロキシカルボン酸
エステルの炭素骨格が式2に従う出発化合物において既に完成している。即ち、
立体中心が遅れた時点でだけ全体の合成順序中に導入され、その結果としてホモ
キラルな物質の損失が少なく維持される。
【0010】 ヨーロッパ特許出願公開(A2)第569,998号明細書には、6位でオキ
シアルキル置換されおよびオキシアルアルキル置換されジケトエステルを還元す
るエナンチオ選択的な微生物的方法が開示されている。
【0011】 国際特許出願公開(WO)97/00968号明細書には、ボーベリア(Beauv
eria) 、カンジダ(Candida) 、クルイベロマイシス(Kluyveromycis) 、トルラス
ポラ(Torulaspora) またはピヒア(Pichia)の還元酵素によって3−オキソ−5−
ヒドロキシカルボン酸エステルを還元する方法が開示されている。
【0012】 ドイツ特許出願公開(A1 )第19,610,984号明細書にはアルコール
−デヒドロゲナーゼ( 脱水素酵素) 活性を持つ安定な微生物酵素、それを得る方
法並びにそれを有機性ケト化合物/ヒドロキシ化合物のエナンチオ選択還元/酸
化に使用すること、その還元/酸化の際に出発化合物次第でR−またはS−ヒド
ロキシ化合物が得られることが開示されている。
【0013】 Enzyme Microb.Technol.(1993)、15(12)
、1014−21以降の“3,5−ジオキソ−6−(ベンジルオキシル)ヘキサ
ン酸エチルエステルのエナンチオ選択的な微生物的還元反応(Enantioselective
microbial reduction of 3,5-dioxo-6-(benzyloxyl)hexanoic acid ethyl este
r)" なる名称の刊行物には、還元酵素によって3,5−ジオキソ−6−(ベンジ
ルオキシ)ヘキサン酸エチルエステルの還元反応を示している。
【0014】 専門用語であるという理由から、ここでは、開示される範囲内で有効であると
認められる作業概念としてとして導入する:
【0015】
【化6】
【0016】 式3中、OH基は5位で紙平面から突き出ており、一方カルボン酸基あるいは
エステル基並びに残基Xを有する鎖は紙平面内にある。C−5の水素原子は紙平
面の後方にある。CIP(RS)命名法によれば,Xで置換されている鎖の優位
さ次第で紙平面から前方に突き出すOH基の同じ空間的配置についてR−または
S−表示法が使用される。本発明で規定される通り、r−配置表示をOH基が5
位で紙平面から前方に突き出ており、水素原子が5位で紙平面の後ろに伸びてお
りそしてカルボン酸基またはエステル基を有する側鎖が5番目の炭素原子の右手
側にありそして置換基Xを有する側鎖が5番目の炭素原子の左手側にある置換基
配置について使用する。カルボン酸基またはエステル基を有する右手側鎖が置換
基Xのある左手側鎖よりも高い優位さを有する場合には、これはR配置分類に相
当する。上記の鎖の優位さが(例えばX=ハロゲンを選択することによって)逆
転される場合には、ターゲット化合物はS配置分類とされる。しかしながら両方
ともr−配置の規定に包含されるべきである。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、3,5−ジオキソカルボン酸誘導体を酵素で還元する間に5
−位に水酸基のr−配置をレジオ選択的に導入することである。
【0018】 本発明の別の課題は、エナンチオマー的に純粋な3,5−ジヒドロキシカルボ
ン酸誘導体を製造する新規の方法を提供することである。即ち、ケト基のsyn
−またはanti−還元が5位に対して3位で組織的に生じ、その結果3,5−
ジヒドロキシカルボン酸誘導体が所望の通りに製造できるC−3に関して要求に
合った絶対配置を有する。
【0019】 加えて、本発明の課題は酵素的還元のための原料として使用できる式4に従う
3,5−ジオキソカルボン酸エステルを合成する改善された方法を提供すること
である。
【0020】
【課題を解決するための手段】 請求項1の上位概念から出発して請求項1の特徴部分に記載の要件によって本
発明に従って解決される。
【0021】 今や、本発明の方法で、3,5−ジオキソカルボン酸並びにそれのエステルを
高いエナンチオマー選択率で還元しそしてそれと共に、3,5−ジヒドロキシカ
ルボン酸−構造要素中に規定された絶対配置を有する天然物質および有効物質の
合成で使用できる化合物を得ることでが可能である。
【0022】 本発明の有利な実施態様は従属形式の請求項に記載してある。
【0023】 以下に本発明を一般式で説明する。
【0024】 本発明に従って式4
【0025】
【化7】
【0026】 [式中、R1 はアルキル、アルケニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ア リール、アルアルキル、シクロアルキルアルキル、水素原子または金属カチオ ンよりなる群から選択される成分でありそして Xは水素原子、ハロゲン原子、アルキル、アリール、CH=CHR2 、C≡C R3 よりなる群から選択される成分であり、ただしR2 は金属カチオン以外の R1 でありそしてR3 はR1 である。] で表される化合物を、アルコール脱水素酵素によってNADPHまたは他の補助
因子の添加下に反応させる。
【0027】 アルキルとは直鎖状並びに枝分かれした飽和炭素鎖を意味する。例えばメチル
、エチル、n−プロピル、i−プロピル、t−ブチル、ペンチル、i−ペンチル
、n−ヘキシル、i−ヘキシルを挙げることができる。アルケニルは直鎖状のお
よび枝分かれした不飽和炭化水素であり、例えばビニル、1−プロペニル、アリ
ル、ブテニル、i−ブテニルを挙げることができる。シクロアルキルという概念
は、3、4、5、6または7つの炭素原子よりなる環状飽和炭化水素鎖を意味す
る。シクロアルケニルは5、6、7または8つの炭素原子を有する環状不飽和炭
化水素を意味する。アリールは芳香族系、ヘテロ芳香族化合物および置換された
芳香族系、例えばフェニル、p−トルイル、フラニルを意味する。アルアルキル
はアルキル基を介して結合されているアリール残基、例えばベンジル残基を意味
する。シクロアルキルアルキルはアルキル基を介して結合されているシクロアル
キル残基を意味する。ハロゲンは弗素原子および塩素原子が特に有利である。
【0028】 アルコール脱水素酵素は好ましくは組替え体であり、ラクトバシラス、特にラ
クトバシラス・ブレビス(rekLBADH) を出所としている。この酵素に関して特に
有利なのは、組替え的に過剰発現されそして大量に容易に製造できることである
。このことは工業的に大規模に使用することを可能としている。その際にこれは
水性媒体中で酵素によって並びに微生物の細胞内でも起こり得る。特に有利な実
施態様においてはラクトバシラス・ブレビスからの、エシュリキア・コリ(Eschr
ichia coil) で組替え的に過剰発現されたrekLBADHを使用する。
【0029】 rekLBADHの別の有利な点は、必要とされる補助因子NADPH を基質連結した方法
で再生することができる性質である。即ち、NADPH を化学量論的な量で使用する
必要がないことである。更に、それ故にNADPH を再生する目的で第二の酵素を添
加する必要性が回避される。これによって最終的には価格も下げられる。この転
移水素化の際に水素供与体としてアルコール、特にイソプロパノールを使用する
ことができる。rekLBADHの活性はMg2+の添加によって高めることができる。
【0030】 本発明の方法は、酵素のrekLBADHが好ましくも高い熱安定性を有しているので
室温で実施することができる。このことは、所望の反応のために僅かの酵素しか
必要とされず、それによって費用を節約できるという結果ももたらす。多大な費
用の掛かる複雑な冷却手段を省くことができる。しかしながら本発明の方法は酵
素による反応にとって通例である0℃〜70℃の温度でも実施することができる
。20℃〜50℃の範囲が特に有利である。
【0031】 本発明の方法は、特に有利な酵素がpH5.5で最も安定であるので、5.5
のpH値で実施することができる。これは、式4に従う多くのエステル基質がこ
のpH値で、酵素による反応において常態的に維持されなければならない更に高
いpH値の場合よりも高い安定性を示すので有利である。しかしながらこの反応
は5.5〜9のpH値域、特に好ましくは5.5〜6.5のpH域でも実施する
ことができる。
【0032】 適するpH値を保証するために、酵素による反応に適するあらゆる緩衝剤を使
用することができる。これには例えばトリエタノールアミン(TEA)、燐酸塩
緩衝剤またはTRIS緩衝剤がある。緩衝剤の濃度範囲は50〜500mmol
/Lであるのが有利である。
【0033】 r−配置を有する反応生成物は置換基R1 およびXが式4におけるのと同じ意
味を有する式5で示される。
【0034】
【化8】
【0035】 この反応のためのエナンチオマー過剰量は98%以上乃至100%である。
【0036】 本発明の一つの改善法では、式5の化合物の3位にあるケト基がジアステレオ
選択的にOH−基に還元される。その時にこのOH−基は5−位のOH−基に対
してsyn−またはanti−位にある。
【0037】 式5に従う化合物から反応生成物6a、6bへの転化は、syn−(6a)お
よびanti−ジオール(6b)の合成について知られている方法で行なうこと
ができる。
【0038】
【化9】
【0039】 これらは、β−ヒドロキシカルボニル化合物からsyn−ジオール(6a)を
製造するためには、トリアルキル−またはアルコキシジアルキルボロン類の存在
下での例えば水素化硼素ナトリウム−還元反応(1:Narasaka, F.C.Pai, Tetra
hedron 1984, 40, 2233-2238、2: K.M.Chen, G.E.Hardtmann, K.Prasad, O.Rep
ic, M.J.Shapiro, Tetrahedron Lett. 1987, 28, 155-158) およびβ−ヒドロキ
シカルボニル化合物からanti−ジオール(6b)を製造するためには、例え
ばテトラメチルアンモニウム−トリアセトキシ水素化硼素を用いる還元反応(D.
A.Evans, K.T.Chapman, E.M.Carreira, J. Am. Chem. Soc. 1988, 110, 3560-35
78) がある。
【0040】 一般に第二段階のためには化学的還元反応並びに酵素による還元反応が可能で
ある。酵素による3−位の還元反応は例えば次の微生物またはそれの分離された
還元酵素を用いて実施することができる; ボーベリア・バシアナ(Beauveria bassiana)ATCC7159、カンジダ・フミ
コラ(Candida humicola)CBS1897、カンジダ・ジデンシエ(Candida di
ddensiae) ATCC20213、カンジダ・フリードリヒ(Candida frieddrichi
i)ATCC22970、カンジダ・ソラニ(Candida solani) CBS1908、
ハンセヌラ・ノンフェメンタンス(Hansenula nonfementans) CBS5764、
クルイベロマイセス・ドロソフィラルム(Kluyveromyces・drosophilarum)CBS
2105、ピヒア・アウグスタ(Pichia angusta) NCYC495、ピヒア・ア
ウグスタ(Pichia angusta) NCYC R320、ピヒア・アウグスタ(Pichia
angusta) NCYC R322、ピヒア・ハプロフィラ(Pichia haplophila)C
BS2028、ピヒア・メンブランファシエンス(Pichia membranefaciens) D
SM70366、ピヒア・パストリス(Picha pastoris)BPCC260、ピヒ
ア・パストリス(Picha pastoris)BPCC443、ピヒア・パストリス(Pich
a pastoris)NCYC R321、トルラスポラ・ハンセニ(Torulaspora hanse
nii)ATCC20220、カンジダ・ペリクロサ(Candida pelliculosa) ATC
C2149、ハンセヌラ・アノモラ(Hansenula anomola)CBS2230、ニュ
ーロスポラ・クラッサ(Neurospora crassa) ATCC9277、ピヒア・トレハ
ロヒラ(Pichia trehalophila)CBS5361,モルティレラ・アルピナ(Morti
erella alpina)MF5534(ATCC8979)。
【0041】 サッカロマイス類(Saccharomyces) 、特にサッカロマイセス・セレビシアエ(S
accharomyces cerevisiae)の還元酵素も細胞中でまたは分離された状態で使用す
ることもできる。
【0042】 本発明の製造方法は有利には連続的方法で酵素−膜反応器、例えばドイツ特許
第3937892号明細書に記載されている様なもの中で実施することができる
。3,5−ジオキソカルボン酸エステルのC−5位でのエナンチオ選択還元反応
は野生タイプ酵素および/または組替え体過剰発現酵素でおよび細胞全体で行な
うことができる。しかしながら、より多いエナンチオマー過剰が達成されるので
、細胞生抽出物を用いる細胞外反応が特に有利である。
【0043】 本発明の有利な別の実施態様では、式4に従う3,5−ジオキソカルボン酸誘
導体の良く立証されている他の合成法と反対に特に経済的に且つ合理的な原料を
用いて成功する方法によって、合成に必要とされる基質を製造する。この方法の
別の長所は複雑でない反応技術にある。
【0044】 以下に本発明の方法を式2に従う3,5−ジオキソカルボン酸エステルを用い
て下記式A
【0045】
【化10】
【0046】 [式中、R4 はアルキル、アルケニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ア リール、アルアルキル、シクロアルキルアルキルまたは金属カチオンである]
で表されるビスエノラートを式B
【0047】
【化11】
【0048】 [式中、Xは式2の場合と同じ意味を有しそしてR5 はアルキル基である] で表される容易に製造できる安価なカルボン酸エステルでアシル化することによ
って高収率で製造できる本発明の方法を説明する。
【0049】 公知の作業方法に従ってβ−ケトエステルからリチウム化合物によって有機溶
剤中でその場で式Aのビスエノレートが得られる。この式Aのビスエノレートは
次いで反応容器の内部温度を制御しながら式Bのカルボン酸エステルを添加する
ことによってアシル化する。その際にα−ハロゲン化カルボン酸エステルを使用
するのが好ましい。特にクロロ醋酸およびフロロ醋酸のメチルエステルが有利で
ある。次いでこの混合物を、水と混和しない有機溶剤、例えば醋酸エチルエステ
ルまたはジエチルエーテルの存在下に酸性水性処理する。
【0050】 本発明の反応は不活性ガス雰囲気および水不含条件のもとで実施するのが特に
有利である。不活性ガスとしては例えば窒素またはアルゴンが適する。溶剤とし
ては不活性有機溶剤、例えばエーテル、アルカンまたはシクロアルカン(C5
7 )、トルエンまたはベンゼンが適する。特にエーテルの化合物群の内の非プ
ロトン性コーディネーテング溶剤、例えばジエチルエーテル、ジメトキシエタン
またはテトラヒドロフラン(THF)が有利である。THFが特に有利である。
【0051】 上記リチウム化合物は好ましくは強塩基性であるが求核性が小さい。特にリチ
ウムアミド、例えばリチウムジイソプロピルアミド(LDA)、リチウムジシク
ロヘキシルアミド、リチウムシクロヘキシルイソプロピルアミド、リチウム−2
,2,6,6−テトラメチルピペリジン(LiTMP)またはリチウム−ビス−
(トリメチルシリル)−アミド(LiHMDS)が有利である。LDAはなかで
も特に有利である。有機リチウム化合物、例えばメシチルリチウムまたはt−ブ
チルリチウムも使用できる。ビスエノレートを製造するためのリチウム塩基とβ
−ケトエステルとの特に有利なモル比は2:1〜4:1であり、2.1:1のモ
ル比が特に有利である。
【0052】 式Bのカルボン酸エステルを添加することによって式Aのビスエノレートをそ
の場で製造するアシル化反応は、好ましくは−100℃〜+25℃の反応器内温
度、特に好ましくは−80℃〜−40℃の温度で行なう。−72℃〜−65℃の
範囲が中でも特に有利である。カルボン酸エステルとビスエノレートとのモル比
は0.5:1〜2:1であるのが特に有利である。1:1の比が中でも特に有利
である。
【0053】 強塩基性反応混合物の後処理は式Bのカルボン酸エステルの残りの部分の添加
2〜120分後に、特に好ましくは15〜30分後に行なう。この目的のために
反応容器内容物を、水と混和しない有機溶剤、例えば醋酸エチルまたはジエチル
エーテルと酸水溶液、例えば希塩酸、醋酸または塩化アンモニウム溶液との、冷
却され強力攪拌された混合物に注ぎ込む。この目的のために2モルの塩化水素酸
および醋酸エチルエステルを使用するのが有利である。
【0054】 この方法は、式Bのカルボン酸エステルでの式Aのビスエノレートのアシル化
の関係で、過剰の塩基あるいはビスエノレートを使用することが避けられそして
特別な高価なアシル化剤、触媒または補助溶剤を使用することも避けられるので
既存の方法を改善している[ a):M.Yamaguchi、K.Shibato 、H.Nakashima 、T.Mi
nami、Tetrahedron 1988、44、4767-4775; b) N.S.Narasimhan、R.K.Ammanamanc
hi、J.Org.Chem. 1983、48、3945-3947; c)S.N.Huckin 、L.Weiler、Can.J.Chem
. 1974、52、1343-1351 ] 。別の長所は、Huckin等の場合と異なり各成分を間隔
を置いて添加する必要がなく、必要量を一度に添加することができるので反応操
作をが簡単である点である。本発明の方法では式2の種々の3,5-ジオキソカル
ボン酸エステル製造することができ、それらの内の例には6−クロロ−3,5-ジ
オキソヘキサン酸−1,1−ジメチルエチルエステルおよび6−フルオロ−3,
5-ジオキソヘキサン酸−1,1−ジメチルエチルエステルがある。これらの両方
の化合物は新規である。
【0055】
【実施例】
以下に本発明の方法を特に有利な実施例で例示的に説明する。しかしながら本
発明の方法はこれらの例に限定されない。
【0056】 実施例1: (3R,5S)−6−クロロ−3,5−ジヒドロキシヘキサン酸−1,1−ジ
メチルエチルエステル a)6−クロロ−3,5−ジオキソヘキサン酸−1,1−ジメチルエチルエス
テル
【0057】
【化12】
【0058】 以下の反応を加熱された標準的なガラス製装置(三角フラスコ、滴下ロート)
中で湿分および空気の排除下に(N2 −保護ガス雰囲気で)実施する。この装置
は、全て市販されている反応試薬を空気の排除下に中空針によって添加すること
ができる隔膜を備えている。この明細書で使用される温度表示は反応容器の内部
温度を示している。従って反応容器は内部温度計を備えている。反応混合物は反
応を実施するいずれの時点でも(マグネットスタラーで)良く攪拌されている。
【0059】 上記の反応容器中に250mL〜300mLの完全無水状態のTHFおよび1
0.63g(105mmol)のジイソプロピルアミンが添加されている。フラ
スコ内容物を氷−食塩冷却浴で−15℃の温度に冷却した後に、n−ヘキサン(
約1.6mol)に溶解した64mL(約105mmol)のn−ブチルリチウ
ム溶液を攪拌下に滴下ロートからゆっくり滴加する。その際に温度が0℃を超え
ないようにするべきである。滴加終了後にフラスコを冷却浴中に残し、更に10
分攪拌する。次いで7.91g(50mmol)の3−オキソブタン酸−1,1
−ジメチルエチルエステルを滴加する。その際に−5℃の温度を超えないように
するべきである。この滴加の終了後にフラスコを冷却浴から僅かに引き上げ、反
応混合物を−10℃〜最高−5℃で更に10分間攪拌する。この後で氷−食塩冷
却浴を、アセトン、ドライアイスおよび僅かの液体窒素よりなる冷却浴に交換す
る。反応溶液を−72℃に冷却した後に5.43g(50mmol)のクロロ醋
酸メチルエステルを、−65℃の温度を超えないようにゆっくり滴加する。滴加
終了後に−70℃〜最高−65℃の温度で更に25分攪拌し、次いでこの反応溶
液を、150mLの醋酸エチルおよび150mLの2モル濃度塩化水素酸より成
る、氷冷却浴で4℃に冷却され激しく攪拌される混合物に注ぎ込む。この混合物
をその直後に別のロートに移しそして良く震盪する。相を分離し、水性相を各1
50mLの醋酸エチルで更に二度抽出処理する。一緒にした有機相を150mL
のNaHCO3 −溶液(5%濃度)で洗浄する。この段階で相分離と一緒に問題
が生じた場合には、40gの食塩を添加溶解する。次いで有機相を150mLの
飽和食塩溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過しそして回転式蒸発器中
で膜ポンプ減圧(membrane pump vacuum) 下に最高40℃でできる限り濃縮する
1 H−NMR分析によると約95%が所望の生成物よりなる11gの油状粗生
成物(94%)が残る。薄層クロマトグラム(シリカーゲル、醋酸エチル:i−
ヘキサン=3:7、蛍光消失または沃素と一緒の蒸発による展開)は極性不純物
および非極性不純物の割合が少ないことを示している。
【0060】 生成物の精製は最高75℃でおよび少なくとも0.01mbarの減圧下球管
蒸留(bulb tube distillation)によって行なうことができる。この様にして1.
12gの粗生成物から0.83gの分析レベルの純度の生成物が単離される。酸
洗浄した金属不含のシリカーゲルを用いてフラッシュ−クロマトグラフィー(fla
sh chromatography)を実施する[ このクロマトグラフィーの前に市販のシリカー
ゲル(標準的品質)を2モルの塩化水素酸中に24時間懸濁させ、濾過し、脱イ
オン水で、洗浄液が5.5のpH値を示すまで洗浄し、次いで少なくとも24時
間105℃、標準圧で乾燥する。J.S.Hubbard, T.M.Harris, J.Org.Chem. 1981,
46, 2566-2570参照) ] 。この方法で3.81gの粗生成物から2.72gの分
析レベルの純度の生成物および0.24gの混合フラクションが得られる(6c
mの直径を有するカラム、220gのシリカゲル、醋酸エチル:i−ヘキサン=
2:8、60mLのフラクション)。この化合物は−20℃で数ケ月保存できる
1 H−NMR(300MHz、CDCl3 、22℃) 1.)エノール型δ:
14.76(s,1H,OH,br)、5.97(s,1H,H4)、4.06
(s,2H,H6)、3.31(s,2H,H2)、1.48(s,9H,3×
3 );2.)ケト型δ:4.21(s,2H,H6)、3.92(s,2H
,H4)、3.49(s,2H,H2)、1.47(s,9H,3×C 3 );
ケト:エノール=12:88。13 C−NMR(75.5MHz、CDCl3 、エノール型のシグナルだけが得ら
れた)δ:28.14(C(3 3 )、44.35(C6)、46.03(
C2)、82.56(O(CH3 3 )、98.89(C4)、166.48
OOtBu)、187.05、187.34(C3,C5)。
【0061】 b)(S)−6−クロロ−5−ヒドロキシ−3−オキソヘキサン酸−1,1−
ジメチルエチルエステル
【0062】
【化13】
【0063】 酵素による以下の反応をオキシド−還元酵素のrekLBADHを用いて実施
する。組替え体 E.coil 菌株(recADHHB101+)の湿分−細胞集団を湿式細粉するこ
とによって製造される細胞生抽出物を使用する。培養条件および細胞分解(diges
tion) 消化の詳細は文献に記載されている(B.Riebel, Dissertation, Heinrich
-Heine-University,デュセルドルフ、ドイツ国、1996; また、ドイツ特許出願第
19610984.1明細書、1996参照)。1gの湿分−細胞集団からこの
方法によって約3mLの細胞生抽出物を得る。この酵素調製物の活性は以下の条
件のもとで約1100U/mLである:340nmでの光度測定(εNADPH =6
.22cm2 /μmol);基質:アセトフェノン(10mM)、NADPH(
0.25mM)、MgCl2 (1mM)、燐酸塩緩衝剤(100mM、pH6.
5)、制限酵素量(limiting enzyme quantity);1mLの全容量;温度=25℃
;1分間測定。酵素単位(U)は1分当り1μmolのNADPHを上記の条件
のもとで酸化する酵素量として規定する。
【0064】 以下に反応操作を簡単に説明する(バッチ式反応器、単一相)。反応容器とし
て適当な大きさの丸型フラスコを使用する。酵素による還元反応の間にフラスコ
内容物をマグネットスタラーでゆっくり(約60回転/分)攪拌する。
【0065】 470mLの燐酸塩−クエン酸塩−緩衝剤(250mMのNa2 HPO4 、1
25mMのクエン酸、NaOHでpH5.5に調整)に、a)段階で製造された
6−クロロ−3,5−ジオキソヘキサン酸−1,1−ジメチルエチルエステル2
.21g(9.4mmol)を(補助因子を再生する目的のために)5.66g
(94mmol)のイソプロパノールに溶解した溶液を添加する。溶解過程を促
進するために短い超音波処理を使用してもよい。更にこの溶液に1.92g(9
.4mmol)の塩化マグネシウム・6水和物および401mg(0.47mm
ol)のトリホスホピリジンヌクレオチドのナトリウム塩(NADP+ 、90%
、例えばFLUKA No.93210)を添加する。マグネシウムイオン濃度
をこの特別な使用例で意図的に高める。次いで反応を1000U(上記参照)の
rekLBADHの添加によって開始し、反応用フラスコを栓で封じる。反応溶
液の温度は反応の間25℃に維持する。16時間後にフラスコ内容物を濾過し、
分液ロートに移し、400mLの醋酸エチルで抽出処理する。相分離を容易にす
るために135gの塩化ナトリウムを添加溶解する。各相を分離し、水性相を各
400mLの醋酸エチルで更に二度抽出処理する。一緒にした有機相を硫酸ナト
リウムで乾燥し、濾過しそして回転式蒸発器中で膜ポンプ減圧下に最高40℃で
できる限り濃縮する。1 H−NMR分析によると少なくとも90%が所望の生成
物よりなる1.97gの油状粗生成物(88%)が得られる。核磁気共鳴スペク
トルによって不純物として少量の環化生成物(2−(t−ブチロキシカルボニル
)−メチル−3(2H)−フラノン)が測定できる。反応を更に高いpH値で実
施した場合には環化生成物の割合が増加する。所望の生成物の精製は、フラッシ
ュ−クロマトグラフィー(5cmの直径を有するカラム、148gのシリカゲル
、醋酸エチル:i−ヘキサン=4:6、50mLのフラクション)によって行い
、上記の環化生成物を含む0.16gの混合フラクションの他に1.67gの分
析レベルの純度の生成物(75%)が得られる。1 H−NMR(300MHz、CDCl3 、22℃、ケト型のシグナルだけが得
られた)δ:4.31(m,1H,COH)、3.62(dd,J=11.2
、5.1Hz,1H,H6)、3.57(dd,J=11.2、5.0Hz,1
H,H6)、3.41(s,2H,H2)、3.10(s,1 H,OH,br)
、2.90(dd,J=17.5、5.0Hz,1H,H4)、2.83(dd
,J=17.5、7.3Hz,1H,H4)、1.47(s,9H,3×C 3 );ケト:エノール=約95:5。13 C−NMR(75.5MHz、CDCl3 、ケト型のシグナルだけが得られた
)δ:28.13(3×3 )、46.57(C6)、48.43(C4)、
、51.31(C2)、67.58(C5)、82.73(O(CH3 3
、166.22(OOtBu)、202.93(C3)。 [α]25 D =−24.9(CDCl3 、c=1.35) 光学的純度および配置は、生成物の比旋光度を最もエナンチオマー純粋な同じ
化合物の試料の比旋光度と比較することによって測定する。この目的のために公
知の方法(J.K.Thottathil, Y.Pendri, W.S.Li, D.R.Kronenthal、米国特許第5,
278,313 号明細書、1994) に従って市販のエナンチオマー純粋化合物((S)−
4−クロロ−3−ヒドロキシ酪酸エチルエステル、96%、ALDRICH N
o.460524、>97%ee(製造元情報)から出発して測定する:[α] 25 D =−21.7(CHCl3 、c=2.33)、文献:[α]21 D =+20.
9(CHCl3 、c=7.71)、97%ee、(R)−エナンチオマー(M.Ki
tamura, T.Ohkuma, H.Takaya, R.Noyori, Tetrahedron Lett. 1988, 29, 1555-1
556)、生成物の純正試料(S)−6−クロロ−5−ヒドロキシ−3−オキソヘキ
サン酸−1,1−ジメチルエチルエステルが製造される。こうして得られる粗生
成物の精製は上記の方法で行なう。
【0066】 この比較用化合物の1 H−および13C−スペクトルは上記のデータと正確に一
致する。精製した純正試料の比旋光度は以下の通りである: [α]25 D =−23.0(CHCl3 、c=1.52) 両方の比旋光度の比較で、酵素による上記の還元が非常に高い光学的純度の生
成物をもたらすことが判る。比旋光度のサインの一致は生成物が(S)配置で存
在していることを実証している。
【0067】 c)(3R,5S)−6−クロロ−3,5−ジヒドロキシヘキサン酸−1,1
−ジメチルエチルエステル
【0068】
【化14】
【0069】 b)段階で製造された粗生成物から出発して所望の目的化合物をジエチルメト
キシボランの存在下に水素化硼素ナトリウムで還元することによって製造する。
この方法はここ示す使用例について文献に明確に記載されている(J.K.Thottath
il, Y.Pendri, W.S.Li, D.R.Kronenthal、米国特許第5,278,313 号明細書、1994
) 。
【0070】 実施例2: (3R,5R)−ジヒドロキシヘキサン酸−1,1−ジメチルエチルエステル a)3,5−ジオキソヘキサン酸−1,1−ジメチルエチルエステル
【0071】
【化15】
【0072】 このプロキラルな原料は文献に記載された方法によってアルコール分解および
アセトアセチル化メルドルム酸(Meldrum's acid)の脱カルボキシル化によって製
造される(F.Yuste, F.K.Brena, H.Barrlos, R.Sanchez-Obregon, B.Ortiz, F.Wa
lls, Synth. Commun. 1988, 18, 735-739)。
【0073】 b)(R)−5−ヒドロキシ−3−オキソヘキサン酸−1,1−ジメチルエチ
ルエステル
【0074】
【化16】
【0075】 酵素によるこの還元のために実施例1のb)段階に説明した種類の細胞生抽出
物を使用する。
【0076】 260mLの燐酸塩−緩衝剤(125mMのNa2 HPO4 、125mMのN
aH2 PO4 、HClでpH6.6に調整)に、a)段階で製造された3,5−
ジオキソヘキサン酸−1,1−ジメチルエチルエステル1.04g(5.17m
mol)を(補助因子を再生する目的のために)3.1g(52mmol)のイ
ソプロパノールに溶解した溶液を添加する。更にこの溶液に53mg(0.26
mmol)の塩化マグネシウム・6水和物および220mg(0.26mmol
)のトリホスホピリジンヌクレオチドのナトリウム塩(NADP+ 、90%、F
LUKA No.93210)を添加する。次いで反応を215UのrekLB
ADHの添加によって開始し、反応用フラスコを栓で封じる。反応溶液をマグネ
ットスタラーでゆっくり(60回転/分)攪拌する。反応溶液の温度は反応の間
25℃に維持する。28時間後にフラスコ内容物をガラス製ヌッチェ(孔のサイ
ズ4)で濾過する。濾液を別の分液ロートに移し、150mLの醋酸エチルで抽
出処理する。相分離を容易にするために75gの塩化ナトリウムを添加溶解する
。各相を分離し、水性相を各150mLの醋酸エチルで更に二度抽出処理する。
一緒にした有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過しそして回転式蒸発器中で膜
ポンプ減圧下に最高40℃でできる限り濃縮する。1 H−NMR分析によると少
なくとも90%が所望の生成物よりなる0.96gの油状粗生成物(92%)が
得られる。核磁気共鳴スペクトルによって不純物として少量の原料が測定できる
。生成物の精製は、減圧−球管蒸留(55℃、0.02mbar)によって行な
うかまたはフラッシュ−クロマトグラフィーによって行う。後者の方法で、0.
82gの分析レベルの純度の生成物(75%)が得られる(3cmの直径を有す
るカラム、45gのシリカゲル、醋酸エチル:n−ヘキサン=4:6、20mL
のフラクション)。NMR−データは文献の記載と一致する(L.Shao, H.Kawano,
M.Saburi, Y.Uchida, Tehrahedron 1993, 49, 1997-2010) 。1 H−NMR(300MHz、CDCl3 、22℃、ケト型のシグナルだけが得
られた)δ:4.27(m,1H,COH)、3.38(s,2H,H2)、
、2.91(s,1H,OH,br)、2.74(dd,J=17.7、3.2
Hz,1H,H4)、2.64(dd,J=17.7、8.5Hz,1H,H4
)、1.48(s,9H,3×C 3 )、1.21(d,J=6.4Hz,3H
,H6);ケト:エノール=約95:5。13 C−NMR(75.5MHz、CDCl3 、ケト型のシグナルだけが得られた
)δ:22.59(C6)、28.13(3×3 )、51.19、51.2
9(C2,C4)、63.93(C5)、82.44(O(CH3 3 )、1
66.42(OOtBu)、204.38(C3)。 [α]26 D =−40.5(c=1.35、CHCl3 ) 酵素による還元で得られる生成物の比旋光度をエナンチオマー純粋な生成物に
ついての文献値と比較することによって、本発明の反応が高い光学的純度の(R
)−配置生成物をもたらすことが判る(文献:[α]26 =−39.6(c=2
、CHCl3 )、99%ee(P.F.Deschenaux, T.Kallimopoulos, H.S.Evans, A
.Jacot-Guillarmod, Helv. Chim. Acta 1989、 72 、 731-737) 。
【0077】 c)(3R,5R)−ジヒドロキシヘキサン酸−1,1−ジメチルエチルエス
テル
【0078】
【化17】
【0079】 b)段階で製造された(R)−5−ヒドロキシ−3−オキソヘキサン酸−1,
1−ジメチルエチルエステルから出発して所望の目的化合物をジエチルメトキシ
ボランの存在下に水素化硼素ナトリウムで還元することによって製造する。この
方法はここ示す使用例について文献に明確に記載されている(C.Masoni, P.F.De
schenaux, T.Kallimopoulos, A.Jacot-Guillarmod, Helv.Chim.Acta 1989, 72,
1284-128) 。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成12年11月4日(2000.11.4)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【化1】 [式中、R1 はアルキル、アルケニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ア リール、アルアルキル、シクロアルキルアルキル、水素または金属カチオンよ りなる群から選択される基でありそして Xは水素原子、ハロゲン原子、アルキル、アリール、CH=CHR2 、C≡C R3 よりなる群から選択される基であり、ただしR2 は金属カチオン以外のR 1 でありそしてR3 はR1 である。] で表される3,5−ジオキソカルボン酸、その塩およびエステルをr−選択的に
還元する方法において、還元をアルコール脱水素酵素によって補助因子の存在下
に接触的に行なうことを特徴とする、上記方法。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の名称
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の名称】 3,5−ジオキソカルボン酸、その塩およびそのエステルのr
−選択還元法
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正内容】
【0001】
【産業上の利用分野】 本発明は、3,5−ジオキソカルボン酸、その塩およびそのエステルをr−選
択的に還元する方法に関する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】 Enzyme Microb.Technol.(1993)、15(12)
、1014−21以降の“3,5−ジオキソ−6−(ベンジルオキシル)ヘキサ
ン酸エチルエステルのエナンチオ選択的な微生物的還元反応(Enantioselective
microbial reduction of 3,5-dioxo-6-(benzyloxyl)hexanoic acid ethyl este
r)" なる名称の刊行物には、還元酵素によって3,5−ジオキソ−6−(ベンジ
ルオキシル)ヘキサン酸エチルエステルの還元反応を示している。 刊行物Appl.Microbiol.Biotechnol.(1992)
、38、334〜340の“微生物ケトエステル還元酵素の分類および調節の研
究(Studies on the distribution and regulation of microbinal keto ester r
eductases)”にはケト酸およびエステルを、アセトバクター(Acetobcter)、アル
カリゲネス(Alcaligenes) 、グルコノバクター(Gluconobacter) 、メチロモナス
(Methylomonas)、シスードモナス(Pseudomonas) 、ロドコクス(Rodococcus)およ
び酵母より成る群から選択される還元酵素によって還元することが示されている
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C12N 15/09 (C12N 9/04 Z (C12N 9/04 C12R 1:24) C12R 1:24) (C12N 9/04 Z (C12N 9/04 C12R 1:19) C12R 1:19) (C12P 7/04 (C12P 7/04 C12R 1:24) C12R 1:24) (C12P 7/04 (C12P 7/04 C12R 1:19) C12R 1:19) C07M 7:00 C07M 7:00 C12N 15/00 A (72)発明者 フムメル・ヴェルナー ドイツ連邦共和国、52445 ティッツ、ク ラウディウスストラーセ、11 Fターム(参考) 4B024 AA03 BA08 DA06 4B050 CC03 DD02 LL05 4B064 AD64 BH01 BH04 BH05 CA21 CB18 CC06 CC07 CC24 DA16 4H006 AA02 AB84 AC41 BE23 BM10 BM72 BN10

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式4 【化1】 式4 [式中、R1 はアルキル、アルケニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ア リール、アルアルキル、シクロアルキルアルキル、水素または金属カチオンよ りなる群から選択される成分でありそして Xは水素原子、ハロゲン原子、アルキル、アリール、CH=CHR2 、C≡C R3 よりなる群から選択される成分であり、ただしR2 は金属カチオン以外の R1 でありそしてR3 はR1 である。] で表される3,5−ジオキソカルボン酸、その塩およびそのエステルをエナンチ
    オ選択的に還元する方法において、還元をアルコール脱水素酵素によって補助因
    子の存在下に接触的に行なうことを特徴とする、上記方法。
  2. 【請求項2】 アルコール脱水素酵素が組替え体である請求項1に記載の方
    法。
  3. 【請求項3】 アルコール脱水素酵素がラクトバシラス(Lactobacillus) か
    ら由来している請求項1または2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 アルコール脱水素酵素がラクトバシラス・ブレビス(Lactoba
    cillus brevis)から由来している請求項3に記載の方法。
  5. 【請求項5】 アルコール脱水素酵素がエシェリキア・コリ(Escherichia c
    oil)中で過剰発現される請求項1〜4のいずれか一つに記載の方法。
  6. 【請求項6】 ハロゲン原子が弗素原子または塩素原子である請求項1〜5
    のいずれか一つに記載の方法。
  7. 【請求項7】 残基R1 がメチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、
    アリル、t−ブチル、ペンチル、i−ペンチル、n−ヘキシル、i−ヘキシル、
    ビニル、1−プロペニル、ブテニル、i−ブテニル、シクロプロピル、シクロブ
    チル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロペンテニル、
    シクロヘキセニル、シクロヘプテニル、シクロオクテニル、フェニル、p−トリ
    ル、フラニルおよびベンジルよりなる群から選択される基である請求項1〜6の
    いずれか一つに記載の方法。
  8. 【請求項8】 室温で実施する請求項1〜7のいずれか一つに記載の方法。
  9. 【請求項9】 5.5のpH値で実施する請求項1〜7のいずれか一つに記
    載の方法。
  10. 【請求項10】 反応生成物が3−位で高ジアステレオ選択的に還元されて
    syn−ジオールまたはanti−ジオールをもたらす請求項1〜9のいずれか
    一つに記載の方法。
  11. 【請求項11】 ジアステレオ選択還元反応を酵素によって行なう請求項1
    0に記載の方法。
  12. 【請求項12】 酵素−膜反応器で実施する請求項1〜11のいずれか一つ
    に記載の方法。
  13. 【請求項13】 式A 【化2】 [式中、R4 はアルキル、アルケニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ア リール、アルアルキル、シクロアルキルアルキルまたは金属カチオンである]
    で表される二リチウム−ビスエノラートから出発して、式B 【化3】 [式中、R5 はアルキルである] で表されるカルボン酸エステルでアシル化することによって式4に従うプロキラ
    ルな出発化合物を製造する、請求項1〜12のいずれか一つに記載の方法。
  14. 【請求項14】 −72℃〜−65℃の温度で実施する請求項13に記載の
    方法。
  15. 【請求項15】 非プロトン性のコーディネーチング溶剤中で実施する請求
    項13または14に記載の方法。
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