JP2002528628A - 液状物質混合物及び(共)重合体、その製造法並びに反応性多物質混合物の製造のためのその使用 - Google Patents

液状物質混合物及び(共)重合体、その製造法並びに反応性多物質混合物の製造のためのその使用

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Abstract

(57)【要約】 液状物質混合物及び、オレフィン系不飽和化合物を、反応媒体としての熱硬化可能な多物質混合物のための反応性希釈剤中で(共)重合させることによって製造可能なオレフィン系不飽和化合物のホモポリマー又はコポリマー並びに被覆剤、粘着剤及び封止材料の製造のためのこれらの使用。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、新規液状物質混合物及び(コ)ポリマー並びにこれらの新規製造法
に関するものである。更に本発明は、新規反応性多物質混合物殊に被覆剤、粘着
剤及び封止材料の製造のための新規液状物質混合物及び(コ)ポリマーの使用に
関するものである。
【0002】 今日公知の多物質混合物、殊に被覆剤、例えばクリアラッカー又は上塗りラッ
カー、目止め剤、下塗り塗料又は車両の底面保護剤、粘着剤又は封止材料は、異
なる性質を多数有していなければならない結合剤を基礎としており、それによっ
て、必要とされる被覆特性、粘着特性又は封止特性を達成することができるので
ある。かかる多物質混合物、殊に塗料系は、例えばドイツ連邦共和国特許出願公
開第4407415号明細書、同第4407409号明細書又は同第43104
14号明細書の記載から公知である。これら全ての多物質混合物の欠点は、固体
含量を無制限に増大させることができないということである。従って、溶剤放出
量の削減は、これらの系の場合には、狭い範囲内でのみ可能である。
【0003】 これは、ある程度までは、反応性希釈剤の使用によって是正することができる
。反応性希釈剤とは、DIN55945:1996−09の規定により、化学反
応による薄膜形成の際に、結合剤の成分となる反応性希釈剤又は溶剤のことであ
る。しかしながら、例えば塗料系中での通常公知の反応性希釈剤の使用の場合に
は、施与の際の別の塗膜の浸食又は熱安定性及び光安定性の低下のような問題を
生じることがある。更に、塗料系への反応性希釈剤の添加は、付加的な処理工程
を意味するので、処理経費の点で基本的には欠点である。
【0004】 更に、通常公知の多物質混合物への反応性希釈剤の添加は、結合剤の製造のた
めに、反応性多物質混合物の全溶剤含量を決定する溶剤を事後又は事前に使用し
なければならないという問題を取り除くことはできない。
【0005】 確かに、結合剤を重合によって塊状、即ち、溶剤を用いずに製造することも、
若干の場合には可能であるが、他方で、反応性多物質混合物の多の成分との混合
の際に問題が生じるので、最終的には、再度溶剤に手を出さざるをえないのであ
る。
【0006】 本発明の課題は、公知技術水準の欠点を有しておらず、付加的な処理工程を用
いずに、実際に溶剤不含である反応性多物質混合物を製造することができるよう
にする新規液状物質混合物並びに(コ)ポリマーを提供することである。更に、
本発明の課題は、特に簡単な方法で製造及び加工できる新規多物質混合物、殊に
新規被覆剤、粘着剤及び封止材料を提供することである。とりわけ、本発明の課
題は、オレフィン系不飽和化合物の(共)重合のための新規方法を提案すること
である。
【0007】 従って、オレフィン系不飽和化合物を、反応媒体としての熱硬化可能な反応性
多物質混合物のための反応性希釈剤中で(共)重合させることによって得られる
新規液状物質混合物及び(コ)ポリマーを見出した。
【0008】 公知技術水準に鑑み、本発明を基礎付ける課題が、新規液状物質混合物及び新
規(コ)ポリマーを用いて解決できたということは、驚異的なことであり、当業
者には予見不可能であった。殊に、反応性多物質混合物の製造は、新規液状物質
混合物及び新規(コ)ポリマーによって著しく簡素化されることは期待されてい
なかった。
【0009】 以下に、新規液状物質混合物を「本発明による物質混合物」及び新規(コ)ポ
リマーを「本発明による(コ)ポリマー」と呼称する。
【0010】 対応して、新規反応性多物質混合物を「本発明による多物質混合物」と呼称す
る。
【0011】 本発明による物質混合物及び(コ)ポリマーは、オレフィン系不飽和化合物の
(共)重合によって得られる。
【0012】 オレフィン系不飽和化合物としては、プラスチックの分野で通常公知である全
ての単官能性モノマー及び多官能性モノマーが該当する。本発明によれば、(コ
)ポリマーの望ましくない架橋又はゲル化を製造の際に阻止するために単官能性
モノマーを使用することは有利である。他方、多くの場合、多官能性モノマーを
副次的な量で一緒に使用することが有利であることもある。
【0013】 本発明により使用すべき適当なモノマーの例は、 A1)オレフィン、例えばエチレン、プロピレン、ブト−1−エン、ペント−1
−エン、ヘキス−1−エン、シクロヘキセン、シクロペンテン、ノルボネン、ブ
タジエン、イソプレン、シクロペンタジエン又はジシクロペンタジエン、 A2)(メタ)アクリル酸の本質的に酸基不含及びヒドロキシル基不含のエステ
ル、例えばアルキル基中に20個までの炭素原子を有する(メタ)アクリル酸ア
ルキルエステル又は(メタ)アクリル酸シクロアルキルエステル、殊にメチルア
クリレート、エチルアクリレート、プロピルアクリレート、n−ブチルアクリレ
ート、第二ブチルアクリレート、第三ブチルアクリレート、ヘキシルアクリレー
ト、エチルヘキシルアクリレート、ステアリルアクリレート及びラウリルアクリ
レート又はメチルメタクリレート、エチルメタクリレート、プロピルメタクリレ
ート、n−ブチルメタクリレート、第二ブチルメタクリレート、第三ブチルメタ
クリレート、ヘキシルメタクリレート、エチルヘキシルメタクリレート、ステア
リルメタクリレート及びラウリルメタクリレート;又は脂環式(メタ)アクリル
酸エステル、殊にシクロヘキシル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)
アクリレート、ジシクロペンタジエニル(メタ)アクリレート、オクタヒドロ−
4,7−メタノ−1H−インデン−メタノール(メタ)アクリレート又は第三ブ
チルシクロヘキシル(メタ)アクリレート; (メタ)アクリル酸オキサアルキルエステル又は(メタ)アクリル酸オキサシク
ロアルキルエステル、例えば有利に550の分子量Mnを有するエチルトリグリ
コール(メタ)アクリレート及びメトキシオリゴグリコール(メタ)アクリレー
ト又は別のエトキシル化及び/又はプロポキシル化した、ヒドロキシル基不含の
(メタ)アクリル酸誘導体;エチレングリコール−ジ(メタ)アクリレート、プ
ロピレングリコール−ジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコール−ジ(メ
タ)アクリレート、ジプロピレングリコール−ジ(メタ)アクリレート、; ブチレングリコール−ジ(メタ)アクリレート、ペンタン−1,5−ジオール−
ジ(メタ)アクリレート、ヘキサン−1,6−ジオール−ジ(メタ)アクリレー
ト、オクタヒドロ−4,7−メタノ−1H−インデン−ジメタノール−ジ(メタ
)アクリレート又はシクロヘキサン−1,2−ジオール−ジ(メタ)アクリレー
ト、シクロヘキサン−1,3−ジオール−ジ(メタ)アクリレート又はシクロヘ
キサン−1,4−ジオール−ジ(メタ)アクリレート;又は トリメチロールプロパン−ジ(メタ)アクリレート又はトリメチロールプロパン
−トリ(メタ)アクリレート又はペンタエリトリット−ジ(メタ)アクリレート
、ペンタエリトリット−トリ(メタ)アクリレート又はペンタエリトリット−テ
トラ(メタ)アクリレート; A3)(メタ)アクリル酸アミド、例えば(メタ)アクリル酸アミド、N−メチ
ル−(メタ)アクリル酸アミド、N,N−ジメチル−(メタ)アクリル酸アミド
、N−エチル−(メタ)アクリル酸アミド、N,N−ジエチル−(メタ)アクリ
ル酸アミド、N−プロピル−(メタ)アクリル酸アミド、N,N−ジプロピル−
(メタ)アクリル酸アミド、、N−ブチル−(メタ)アクリル酸アミド、N,N
−ジブチル−(メタ)アクリル酸アミド、N−シクロヘキシル−(メタ)アクリ
ル酸アミド又はN,N−シクロヘキシル−メチル−(メタ)アクリル酸アミド;
A4)1分子当たりに少なくとも1個のヒドロキシル基を有し、本質的に酸基不
含であるモノマー、例えば アクリル酸、メタクリル酸又は、酸でエステル化されているアルキレングリコー
ルから誘導されるか又は酸と酸化アルキレンとの反応によって得られる別のα,
β−エチレン系不飽和カルボン酸のヒドロキシアルキルエステル、殊にヒドロキ
シアルキル基が20個までの炭素原子を有している、アクリル酸、メタクリル酸
、エタクリル酸、クロトン酸、マレイン酸、フマル酸又はイタコン酸のヒドロキ
シアルキルエステル、例えば2−ヒドロキシエチル−モノアクリレート、2−ヒ
ドロキシプロピル−モノアクリレート、3−ヒドロキシプロピル−モノアクリレ
ート、3−ヒドロキシブチル−モノアクリレート、4−ヒドロキシブチル−モノ
アクリレート、オクタヒドロ−4,7−メタノ−1H−インデン−ジメタノール
−モノアクリレート又はメチルプロパンジオールモノアクリレート、2−ヒドロ
キシエチル−モノメタクリレート、2−ヒドロキシプロピル−モノメタクリレー
ト、3−ヒドロキシプロピル−モノメタクリレート、3−ヒドロキシブチル−モ
ノメタクリレート、4−ヒドロキシブチル−モノメタクリレート、オクタヒドロ
−4,7−メタノ−1H−インデン−ジメタノール−モノメタクリレート又はメ
チルプロパンジオールモノメタクリレート、2−ヒドロキシエチル−モノエタク
リレート、2−ヒドロキシプロピル−モノエタクリレート、3−ヒドロキシプロ
ピル−モノエタクリレート、3−ヒドロキシブチル−モノエタクリレート、4−
ヒドロキシブチル−モノエタクリレート、オクタヒドロ−4,7−メタノ−1H
−インデン−ジメタノール−モノエタクリレート又はメチルプロパンジオールモ
ノエタクリレート、2−ヒドロキシエチル−モノクロトネート、2−ヒドロキシ
プロピル−モノクロトネート、3−ヒドロキシプロピル−モノクロトネート、3
−ヒドロキシブチル−モノクロトネート、4−ヒドロキシブチル−モノクロトネ
ート、オクタヒドロ−4,7−メタノ−1H−インデン−ジメタノール−モノク
ロトネート又はメチルプロパンジオールモノクロトネート、2−ヒドロキシエチ
ル−モノマレイネート、2−ヒドロキシプロピル−モノマレイネート、3−ヒド
ロキシプロピル−モノマレイネート、3−ヒドロキシブチル−モノマレイネート
、4−ヒドロキシブチル−モノマレイネート、オクタヒドロ−4,7−メタノ−
1H−インデン−ジメタノール−モノマレイネート又はメチルプロパンジオール
モノマレイネート、2−ヒドロキシエチル−モノフマレート、2−ヒドロキシプ
ロピル−モノフマレート、3−ヒドロキシプロピル−モノフマレート、3−ヒド
ロキシブチル−モノフマレート、4−ヒドロキシブチル−モノフマレート、オク
タヒドロ−4,7−メタノ−1H−インデン−ジメタノール−モノフマレート又
はメチルプロパンジオールモノフマレート又は2−ヒドロキシエチル−モノイタ
コネート、2−ヒドロキシプロピル−モノイタコネート、3−ヒドロキシプロピ
ル−モノイタコネート、3−ヒドロキシブチル−モノイタコネート、4−ヒドロ
キシブチル−モノイタコネート、オクタヒドロ−4,7−メタノ−1H−インデ
ン−ジメタノール−モノイタコネート又はメチルプロパンジオールモノイタコネ
ート;又は環式エステルからなる反応生成物、例えばε−カプロラクトン及びこ
れらのヒドロキシアルキルエステル; オレフィン系不飽和アルコール、例えばアリルアルコール又はポリオール、例え
ばトリメチロールプロパンモノアリルエーテル、トリメチロールプロパンジアリ
ルエーテル又はペンタエリトリットモノアリルエーテル、ペンタエリトリットジ
アリルエーテル又はペンタエリトリットトリアリルエーテル; A5)1分子当たりに、少なくとも1種の酸基、有利にカルボン酸基、スルホン
酸基又はホスホン酸基を有するモノマー、殊にアクリル酸、メタクリル酸、エタ
クリル酸、クロトン酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、マレイン酸モノ(
メタ)アクリロイルオキシエチルエステル、コハク酸モノ(メタ)アクリロイル
オキシエチルエステル又はフタル酸モノ(メタ)アクリロイルオキシエチルエス
テル; A6)エポキシド基を有するモノマー、例えばアクリル酸、メタクリル酸、エタ
クリル酸、クロトン酸、マレイン酸、フマル酸又はイタコン酸のグリシジルエス
テル; A7)ビニル芳香族炭化水素、例えばスチロール、α−アルキルスチロール、殊
にα−メチルスチロール又はビニルトルオール; A8)ニトリル、例えばアクリルニトリル又はメタクリルニトリル; A9)前記モノマー(A5)と、I分子当たり5〜18個のC−原子を有するα
−位で分枝したモノカルボン酸のグリシジルエステルとの反応生成物、殊にアク
リル酸及び/又はメタクリル酸とベルサチック酸(Versaticsaeur
e)のグリシジルエステルとの反応生成物; A10)ビニル化合物、例えば塩化ビニル、フッ化ビニル、二塩化ビニリデン、
二フッ化ビニリデン;N−ビニルピロリドン;ビニルエーテル、例えばエチルビ
ニルエーテル、n−プロピルビニルエーテル、イソプロピルビニルエーテル、n
−ブチルビニルエーテル、イソブチルビニルエーテル又はビニルシクロヘキシル
エーテル;ビニルエステル、例えば酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、酪酸ビニ
ル、ピバル酸ビニル又は2−メチル−2−エチルヘプタン酸のビニルエステル又
は、強酸性の液状触媒の存在下で、プロピレントリマー、プロピレンテトラマー
又はジイソブチレン又は、パラフィン系炭化水素の分解生成物、例えば鉱油画分
であるオレフィンとのギ酸又は一酸化炭素及び水の反応によって得られ、分枝鎖
状又は直鎖状の非環式及び/又は脂環式オレフィンを含有する分子中に5〜18
個のC−原子を有するα−位で分枝したモノカルボン酸のビニルエステル; A11)例えばドイツ連邦共和国特許出願公開第3807571号明細書、第5
〜7頁、同第3706095号明細書、第3〜7段、欧州特許第0358153
号明細書、第3〜6頁、米国特許第4754014号明細書、第5〜9段、ドイ
ツ連邦共和国特許出願公開第4421823号明細書又は国際公開番号WO92
/22615号明細書、第12頁、第18行〜第18頁、第10行に記載されて
いる1000〜40000,有利に2000〜20000、特に有利に2500
〜10000、殊に3000〜7000の数平均分子量Mn及び1分子当たりに
平均で0.5〜2.5個、有利に0.5〜1.5個のエチレン系不飽和二重結合
を有するポリシロキサンマクロモノマー又はヒドロキシ官能性シランとエピクロ
ルヒドリンとの反応、引き続き、この反応生成物とメタクリル酸及び/又は(メ
タ)アクリル酸のヒドロキシアルキルエステルとの反応によって製造可能な、 アクリルオキシシラン含有ビニルモノマー である。
【0014】 従って、本発明によれば、モノマーは、(共)重合の際に任意のポリマー及び
コポリマーが生じる種類のもの、例えばポリオレフィン、ポリスチロール、ポリ
ブタジエン、ポリイソプレン、ポリ塩化ビニル、ポリアクリルニトリル、ポリ酢
酸ビニル又はポリアクリレートを選択してもよい。
【0015】 従って、本発明によれば、(共)重合の際に、熱硬化可能な反応性多物質混合
物のための結合剤を生じる種類のモノマーを選択することが有利である。本発明
の範囲内では、熱硬化可能な反応性多物質混合物は、被覆剤、粘着剤又は封止材
料のことであり、これらは、1種又はそれ以上の結合剤の他に、更に、結合剤と
ともに、加熱の際に立体的なデュロプラスチックネットワーク(duropla
stisches Netzwerk)を構成する少なくとも1種の架橋剤を含
有している。
【0016】 かかる架橋反応は、被覆剤、粘着剤及び封止材料の分野では通常公知であり、
例えばProgress in Organic Coatings、第23卷
、第325〜338頁、1994中のM.Ooka及びH.Ozawaの論文「
Recent developments in crosslinking
technology for coating resins」に記載されて
いる。多数の公知の架橋反応では、 ヒドロキシル基と、ヒドロキシル基と反応することができる官能基との間及び エポキシドとカルボキシル基との間 の架橋反応が有利である。
【0017】 従って、架橋剤と架橋反応することができる反応性官能基を有するモノマーが
一緒に使用される。この種の適当なモノマーの例は、モノマー(A4)、殊にア
クリル酸及び/又はメタクリル酸のヒドロキシル基を有するアルキルエステル、
(A5)、殊にアクリル酸及び/又はメタクリル酸、又は(A6)、殊にアクリ
ル酸及び/又はメタクリル酸のグリシジルエステルである。
【0018】 本発明によれば、副次的な量のモノマー(A1)、(A3)及び/又は(A7
)〜(A11)を重合により導入して含有しているヒドロキシル基を有するポリ
アクリレートを結果として生じるモノマーを選択することが特に有利である。こ
の場合、「副次的な量」という概念とは、アクリレートモノマーによって引き起
こされる特性に不利な影響を及ぼすのではなく、有利に変化させるモノマー含量
のことである。
【0019】 本発明によれば、40〜240、有利に60〜210のOHZ、0〜80、有
利に0〜50、なかでも特に有利に3.9〜15.5の酸価−35ないし+70
℃、有利に−20ないし+40℃のガラス転移温度及び1500〜30000、
有利に1500〜15000、な過度もtくに有利に1500〜5000の数平
均分子量を有する、ヒドロキシル器を有するポリアクリレートを結果として生じ
るモノマーを選択することがなかでも特に有利である。
【0020】 ポリアクリレート樹脂のガラス転移温度は、使用したモノマーの種類及び量に
よって定められる。モノマーの選択は、当業者によって、ポリアクリレート樹脂
のガラス転移温度を近似的に算出することができる次式:
【0021】
【数1】
【0022】 Tg=ポリアクリレート樹脂のガラス転移温度 W=n個のモノマーの質量 Tg=n個のモノマーからなるホモポリマーのガラス転移温度 x=異なるモノマーの数、 を用いて行うことができる。
【0023】 分子量の制御手段(例えば相応する重合開始剤の選択、連鎖移動剤の使用等)
は、平均的当業者の専門知識に属するものであり、本願明細書では、これ以上詳
細に説明する必要はない。
【0024】 本発明にとっては、前記モノマーを、熱硬化可能な反応性多物質混合物用の少
なくとも1種の反応性希釈剤中で(共)重合させることが重要である。
【0025】 本発明によれば、全ての反応性希釈剤が、相応する本発明による多物質混合物
中で進行する公知の架橋反応の際に結合剤の中に組み込まれ、モノマーのホモ重
合又は共重合を阻止しないか又はすっかり防止する反応媒体として該当する。仕
上がって、当業者は、それぞれ適当な反応性希釈剤を、その一般的な専門知識を
用いて、場合により簡単な予備試験を用いて選択することができる。
【0026】 本発明によれば、 ヒドロキシル基を有する化合物と、ヒドロキシル基に対して反応性の官能基を有
する化合物との架橋又は エポキシド基を有する化合物と、カルボキシル基を有する化合物との架橋 にあずかる反応性希釈剤が有利である。
【0027】 従って、本発明による特に有利な反応性希釈剤は、ヒドロキシル基又はエポキ
シド基を有している。
【0028】 本発明による特に有利な反応性希釈剤の例は、ジトリメチロールプロパン、ジ
グリセリン及び/又はジトリメチロールエタン又は一般式I: C[−A−X−][−A−X−][−A−X−][−A−X−]
(I) 〔式中、指数及び変動項目は以下の意味を有する: m+n+o+pは、4であるが;但し、 mは、1〜3の整数であり、 n、o及びpは、0又は1〜3の整数であり; q、r、s及びtは、1〜5の整数であるが、但し、q≧r、s、t、殊にq>
r、s、tであり; Xは、−O−、−S−又は−NH−であり; Aは、−CR−であるが;但し、 Rは、−H、−F、−Cl、−Br、−CN、−NO、C〜C−アルキル
基又はハロアルキル基又はC〜C−アルコキシ基であるか又はq、r、s及
び/又はtが、少なくとも2である場合には、Rは、2〜5個の炭素原子及び/
又は基−A−の3〜5個の炭素原子を架橋する酸素原子−O−を有するC〜C −アルカンジイル基及び/又はC〜C−オキサアルカンジイル基である〕
で示される四官能性中心基を有する過剰分枝鎖状化合物である。
【0029】 この場合、「誘導された」という概念は、テトロールのヒドロキシル基の水素
原子の抽象概念のことである。
【0030】 本発明によれば、中心基Iは有利であり、従って、特に有利に使用される。
【0031】 一般式Iにおいて、指数q、r、s及びtは、1〜5の整数を示す。この場合
、指数qは、指数r、s及びtと等しくともよい。これらの条件範囲で、対称中
心基Iが結果として生じる。
【0032】 本発明により使用すべき適当な対称中心基Iの例は、対称テトロール、例えば
ペンタエリトリット、テトラキス(2−ヒドロキシエチル)メタン又はテトラキ
ス(3−ヒドロキシプロピル)メタンから誘導される。
【0033】 本発明によれば、指数qが、指数r、s及びtよりも大きく、従って、少なく
とも2の値を有している中心基Iは有利であり、従って、なかでも特に有利に使
用される。これらの条件範囲で、非対称中心基Iが生じる。
【0034】 従って、一般式Iにおいて、指数m、n、o及びpの合計は、4になる。指数
mは、常に0よりも大きく、1〜3の整数、殊に1を表す。
【0035】 指数n、o及びpは、前記の限界条件を守り、値0を有するか又は1から3の
整数を表す。これは、これらの指数の全てが値0になることはないことを意味す
るものである。
【0036】 本発明によれば、指数の以下の値の組合せが有利である: m=1及びn、o、p=1; m=1、n=2、o、p=1; m=1、n=2、o=1及びp=0; m=1、n=3、o、p=0; m=2、n=1、o=1及びp=0; m=2、n=2及びo、p=0; m=3、n=1及びo、p=0。
【0037】 これらのうちで、m=1の数の組合せが特に有利である。
【0038】 本発明によれば、指数の以下の数の組合せが有利である: q=2、r、s及び/又はt=1; q=3、r、s及び/又はt=1及び/又は2; q=4、r、s及び/又はt=1、2及び/又は3; q=5、r、s及び/又はt=1、2、3及び/又は4。
【0039】 一般式I中の変動項目−X−を、二結合性酸素原子−O−又は硫黄原子−S−
又は二級アミノ基NH−と呼称する。本発明によれば、−X−が−O−を表す場
合が有利である。
【0040】 式I中の変動項目−A−は、二結合性の基−CR−を表す。
【0041】 この場合、基Rは、水素原子−H、フッ素原子−F、塩素原子−Cl、臭素原
子−Br、ニトリル基−CN、ニトロ基−NO、C〜C−アルキル基又は
〜C−ハロアルキル基又はC〜C−アルコキシ基を表す。この種の適
当な基の例は、メチル基、エチル基、トリフルオルメチル基、トリクロルメチル
基、ペルフルオルエチル基、ペルフルオルプロピル基、メトキシ基、エトキシ基
又はプロポキシ基である。
【0042】 本発明によれば、水素原子又はメチル基が有利であり、従って、これらが有利
に使用される。殊に、水素原子が使用されている。従って、本発明により特に有
利な変動項目−A−とは、メチレン基のことである。
【0043】 一般式I中で、指数q、r、s及び/又はtの少なくとも1つが、少なくとも
数値2を表す場合には、基Rは、C〜C−アルカンジイル基及び/又はオキ
サアルカンジイル基を表してもよく、これは、基−A−の2〜5個の炭素原子が
環状に架橋している。従って、基−R−は、酸素原子−O−を表していてもよく
、これは、基−A−の3〜5個の炭素原子が環状に架橋している。これらによっ
て、シクロペンタン−1,2−ジイル基又はシクロペンタン−1,3−ジイル基
、テトラヒドロフラン−2,3−ジイル基、テトラヒドロフラン−2,4−ジイ
ル基、テトラヒドロフラン−2,5−ジイル基又はテトラヒドロフラン−3,4
−ジイル基、シクロヘキサン−1,2−ジイル基、シクロヘキサン−1,3−ジ
イル基、シクロヘキサン−1,4−ジイル基又はテトラヒドロピラン−2,3−
ジイル基、テトラヒドロピラン−2,4−ジイル基、テトラヒドロピラン−2,
5−ジイル基又はテトラヒドロピラン−2,6−ジイル基が形成されるが、エポ
キシド基は形成されない。
【0044】 本発明によるなかでも特に有利な中心基Iの例は、一般式IIの下記のテトロ
ールから誘導される: C[−A−XH][−A−XH][−A−XH][−A−XH]
II) 一般式IIにおいて、指数及び変動項目は、一般式Iの場合に記載したのと同
じ意味である。本発明によれば、変動項目Xが、酸素原子−O−を表す場合に特
に有利である。
【0045】 従って、中心基Iもしくは本発明により使用すべき化合物の製造には、一般式
IIのテトロールが、特に有利であり、それ故、特に有利に使用される。以下に
、これらを、半分に略して「テトロールII」と呼称する。
【0046】 なかでも特に好適な本発明により使用すべきテトロールIIの例は、対称テト
ロール、ペンタエリトリット、テトラキス(2−ヒドロキシエチル)メタン又は
テトラキス(3−ヒドロキシプロピル)メタン又は非対称テトロール(II1)
〜(II10)である: HO−(−CH−)−C(−CH−OH), (II1) HO−(−CH−)−C(−CH−OH), (II2) HO−(−CH−)−C(−CH−OH), (II3) HO−(−CH−)−C(−CH−OH), (II4) [HO−(−CH−)−]C(CH−OH), (II5) [HO−(−CH−)−]C−CH−OH, (II6) HO−(−CH−)−C[−(−CH−)−OH], (II7) HO−(−CH−)−C[−(−CH−OH](−CH−OH)
, (II8) HO−(−CH−)−C(−CH−OH)[−(−CH−)−OH]
[−(−CH−)−OH], (II9)又は HO−(−CH−)−C(−CH−OH)[−(−CH−)−OH] (II10)。
【0047】 これらのうちで、本発明により使用すべき反応性希釈剤、ひいては本発明によ
る物質混合物に、なかでも特に有利な性質を伝えるので、テトロール(II1)
、(2,2−ビス−ヒドロキシメチル−ブタンジオール−(1,4);ホモペン
タエリトリット)が特筆すべきである。従って、これは、なかでも特に有利に使
用される。
【0048】 本発明による特に有利な反応性希釈剤中では、前記の変動項目−X−は、間隔
保持基を介して、それぞれ1つのヒドロキシル基と結合している。これは、酸素
原子が変動項目−X−の酸素原子に相応するテトロール、ジトリメチロールプロ
パン、ジグリセリン又はジトリメチロールエタンから誘導される中心基にとって
も合理的であると見なされる。間隔保持基の以下の説明は、従って、中心基Iと
は異なる中心基にも当てはまる。
【0049】 本発明によれば、間隔保持基としては、全ての二結合性有機基Rが適してい
る。
【0050】 好適な二結合性有機基Rの例は、以下の化合物: (i)アルカン、アルケン、シクロアルカン、シクロアルケン、アルキルシクロ
アルカン、アルキルシクロアルケン、アルケニルシクロアルカン又はアルケニル
シクロアルカン、芳香族化合物及びヘテロ芳香族化合物並びにアルキル置換、ア
ルケニル置換、シクロアルキル置換、シクロアルケニル置換、アルキルシクロア
ルキル置換、アルキルシクロアルケニル置換、アルケニルシクロアルキル置換又
はアルケニルシクロアルケニル置換された芳香族化合物又はヘテロ芳香族化合物
;又は (ii)少なくとも1個のヘテロ原子を連鎖中及び/又は基中に有する前記の基
;又は (iii)連鎖及び/又は環が置換されている(i)又は(ii)で挙げた基 から誘導されるものである。
【0051】 基Rのための本発明により使用すべき適当な置換基の例は、本質的に不活性
であり、即ち、本発明による特に有利な反応性希釈剤の構成又は他の反応に使用
される化合物、殊にハロゲン原子、ニトロ基、ニトリル基又はアルコキシ基との
反応を行わない全ての有機基である。
【0052】 間隔保持基は、殊にカルボニル基を介して中心基I又は、別に挙げたテトロー
ルから誘導される中心基と結合している。
【0053】 前記の間隔保持器の製造に特に好適である有機化合物の例は、ε−カプロラク
トン、ヘキサヒドロフタル酸、ヘキサヒドロフタル酸無水物、フタル酸、無水フ
タル酸、ヘキサヒドロテレフタル酸、テレフタル酸、フマル酸、マレイン酸、無
水マレイン酸、イタコン酸、無水イタコン酸、蓚酸、マロン酸、無水マロン酸、
コハク酸、無水コハク酸、グルタル酸、無水グルタル酸、アジピン酸、無水アジ
ピン酸、ピメリン酸、コルク酸、アゼライン酸、セバシン酸又はデカンジカルボ
ン酸、ウンデカンジカルボン酸又はドデカンジカルボン酸である。これらのうち
で、ε−カプロラクトン、マレイン酸又は無水マレイン酸及びヘキサヒドロフタ
ル酸無水物は、特に好適であり、従って、特に有利に使用される。
【0054】 本発明により使用すべき特に有利な反応性希釈剤の製造の際には、テトロール
II又は別に記載したテトロールと前記の二官能性化合物とを反応させて、ヒド
ロキシル基を導入することができる中間生成物にする。
【0055】 これらには、ヒドロキシル基の形成下又はヒドロキシル基の保持下に前記中間
生成物と反応することができる全ての有機化合物が該当する。本発明によれば、
ヒドロキシル基の形成下に、前記中間性西部とと反応する化合物を使用すること
が有利である。
【0056】 全機種類の好適な有機化合物の例は、エポキシド基を有する、殊にグリシジル
基を有する化合物である。
【0057】 好適なエポキシド基を有する、殊にグリシジル基を有する化合物の例は、酸価
エチレン、酸化プロピレン、エピクロルヒドリン、グリシドール、グリシジルエ
ーテル、殊にアリールグリシジルエーテル及びアルキルグリシジルエーテル又は
グリシジルエステル、殊にDeutsche Shell Chemie社によ
りVersatic(R)酸の商品名で取り引きされている著しく分枝した飽和
第三モノカルボン酸である。これらのうちで、Versatic(R)酸グリシ
ジルエステルは、なかでも特に有利であり、従って、特に有利に使用される。
【0058】 本発明にとっては、前記の反応性希釈剤が室温で液状であることが重要である
。従って、個別の液状の過剰分枝化合物又はこれらの化合物の液状混合物を使用
することができる。これは、殊に、化合物の高分子量及び/又はその対称のため
に個々の化合物としては固体である過剰分枝化合物を使用する場合に該当する。
従って、当業者には、相応する過剰分枝化合物を簡単に選択することができる。
【0059】 本発明による特に有利な反応性希釈剤の製造は、過剰分枝したデンドリマー化
合物の製造の通常公知の方法により行うことができる。適当な合成法は、例えば
国際公開番号WO93/17060号明細書又は同第WO96/12754号明
細書又はG.R.Newkome、C.N.Moorefield及びF.Vo
egtleの書籍、「Dendritic Molecules,Concep
ts,Syntheses,Perspectives」、VCH、Weinh
eim、New York、1996中に記載されている。
【0060】 本発明による特に有利な反応性希釈剤の他の例は、少なくとも2個のヒドロキ
シル基又は少なくとも1個のヒドロキシル基と少なくとも1個のチオール基で官
能化されている環式及び/又は非環式のC〜C16−アルカンであり、半分に
略して以下、「官能化アルカン」と呼称する。
【0061】 官能化アルカンは、それぞれ基礎構造を形成する9〜16個の炭素原子を有す
る分枝鎖状、環式又は非環式アルカンから誘導される。
【0062】 9個の炭素原子を有するこの種の適当なアルカンの例は、2−メチルオクタン
、4−メチルオクタン、2,3−ジメチルヘプタン、3,4−ジメチルヘプタン
、2,6−ジメチルヘプタン、3,5−ジメチルヘプタン、2−目tる−4−エ
チルヘキサン又はイソプロピルシクロヘキサンである。
【0063】 10個の炭素原子を有するこの種の適当なアルカンの例は、4−エチルオクタ
ン、2,3,4,5−テトラメチルヘキサン、2,3−ジエチルヘキサン又は1
−メチル−2−n−プロピルシクロヘキサンである。
【0064】 11個の炭素原子を有するこの種の適当なアルカンの例は、2,4,5,6−
テトラメチルヘプタン又は3−メチル−6−エチルオクタンである。
【0065】 12個の炭素原子を有するこの種の適当なアルカンの例は、4−メチル−7−
エチルノナン、4,5−ジエチルオクタン、1′−エチルブチルシクロヘキサン
、3,5−ジエチルオクタン又は2,4−ジエチルオクタンである。
【0066】 13個の炭素原子を有するこの種の適当なアルカンの例は、3,4−ジメチル
−5−エチルノナン又は4,6−ジメチル−5−エチルノナンである。
【0067】 14個の炭素原子を有するこの種の適当なアルカンの1つの例は、3,4−ジ
メチル−7−エチルデカンである。
【0068】 15個の炭素原子を有するこの種の適当なアルカンの例は、3,6−ジエチル
ウンデカン又は3,6−ジメチル−9−エチルウンデカンである。
【0069】 16個の炭素原子を有するこの種の適当なアルカンの例は、3,7−ジエチル
ドデカン又は4−エチル−6−イソプロピルウンデカンである。
【0070】 これらの基礎構造のうちで、10〜14個、殊に12個の炭素原子を有するア
ルカンが特に有利であり、従って、有利に使用される。これらのうちで、再度、
オクタン誘導体は、なかでも特に有利である。
【0071】 本発明にとっては、基礎構造としての分枝鎖状、環式又は非環式アルカンから
誘導される官能化アルカンが、室温で液状であることが重要である。従って、個
別の液状官能化アルカン又は前記化合物の液状混合物を使用することができる。
これは、殊にアルカン基礎構造中での多数の炭素原子の数のために個々の化合物
として固体である官能化アルカンを使用する場合に当てはまる。従って、当業者
には、相応する官能化アルカン又は反応性希釈剤を簡単に選択することができる
【0072】 更に、本発明にとっては、官能化アルカンが、200℃を上回り、、有利に2
20℃、殊に240℃の沸点を有することが重要である。その上更に、これらは
、低い蒸発速度を有していなければならない。
【0073】 更に、本発明によれば、感応かアルカンが非環式である場合に有利である。
【0074】 官能化アルカンは、第一級及び/又は第二級ヒドロキシル基又は第一級及び/
又は第二級ヒドロキシル基とチオール基を有している。本発明によれば、全機種
類の第一級基及び第二級基が官能化アルカン中に存在している場合に有利である
【0075】 官能化アルカンとは、従って、ポリオール又はポリオール−ポリチオールのこ
と、あるいは殊にポリオールのことである。これらの化合物は、個別又は一緒に
混合物として使用することができる。ポリオールがジオール及び/又はチオール
、あるいは殊にジオールである場合に特に有利であることが判明した。従って、
これらは、なかでも特に有利に使用される。
【0076】 なかでも特に有利なポリオールは、位置異性体ジアルキルオクタンジオール、
殊にジエチルオクタンジオールである。これらのなかでは、殊に2,4−ジエチ
ル−オクタンジオール−1,5が特筆すべきである。
【0077】 前記の反応性希釈剤は、自体公知の化合物であり、有機化学の通常公知の合成
法を用いて、例えば塩基性触媒のアルドール縮合により製造することができるか
又はこれらは、化学的大規模合成、例えば2−エチル−ヘキサノールの製造の副
生成物として生じる。
【0078】 本発明による特に有利な反応性希釈剤の別の例は、式III: RC=[=CH−R−CH=]=CR (III) 〔式中、Rは、−(−CH−)− (この場合、指数wは、1〜6の整数を表す)であるか又は (この場合、Xは、−CH−又は酸素原子であり; R、R、R及びRは、互いに独立に、酸素原子又はアルキルであり; 指数vは、1〜15の整数である〕のオリゴマーをヒドロホルミル化させ、その
際結果として生じるアルデヒド基を有する生成物IIIを、場合により部分的又
は完全に水素化されているポリオールIIIへと還元させることによって得られ
る。
【0079】 式III中の指数vは、環式オレフィン、例えばシクロプロペン、シクロペン
テン、シクロブテン、シクロヘキセン、シクロヘプテン、ノルボネン、7−オキ
サノルボネン又はシクロオクテンから誘導されたオリゴマーI中へ、開環複分解
反応によって導入された二価の基Rの個数を表している。有利に、本発明によ
り使用可能なオリゴマー混合物IIIは、できるだけ多くの含量、例えば少なく
とも40質量%(ガスクロマトグラムの面積分によって算出:装置:ヒューレッ
ト・パッカード;検出器:水素炎イオン化検出器;カラム;DB5.30m×0
.32mm、被覆1μ;温度プログラム:60℃、5分、等温、加熱速度毎分1
0℃、最大:300℃)で、v>1の値を有している。値v、従って開環複分解
の程度は、下記のように、使用した複分解触媒の活性によって影響を及ぼされる
ことがある。
【0080】 基R、R、R及びRは、互いに独立に水素又はアルキルを表すが、こ
の場合、「アルキル」という表現は、直鎖状及び分枝鎖状のアルキル基を含んで
いる。
【0081】 この場合、有利に、直鎖状又は分枝鎖状のC〜C15−アルキル、有利にC 〜C10−アルキル、殊にC〜C−アルキル基である。アルキル基の例は
、殊にメチル、エチル、プロピル、1−メチルエチル、ブチル、1−メチルプロ
ピル、2−メチルプロピル、1,1−ジメチルエチル、n−ペンチル、1−メチ
ルブチル、2−メチルブチル、3−メチルブチル、1,2−ジメチルプロピル、
1,1−ジメチルプロピル、2,2−ジメチルプロピル、1−エチルプロピル、
n−ヘキシル、1−メチルペンチル、2−メチルペンチル、3−メチルペンチル
、4−メチルペンチル、1,2−ジメチルブチル、1,3−ジメチルブチル、2
,3−ジメチルブチル、1,1−ジメチルプロピル、1,2,2−トリメチルプ
ロピル、1−エチルブチル、2−エチルブチル、1−エチル−2−メチルプロピ
ル、n−ヘプチル、1−メチルヘキシル、1−エチルペンチル、2−エチルペン
チル、1−プロピルブチル、オクチル、デシル、ドデシル等である。
【0082】 末端アルキル基R、R、R及びRの分枝鎖度及び炭素原子の個数は、
使用した炭化水素混合物の非環式モノオレフィンの構造及び触媒の活性に左右さ
れる。以下に詳細に説明してあるように、触媒の活性は、構造的に新規のオレフ
ィンの形成下での非環式オレフィンの交差複分解(自己複分解)の程度に影響を
及ぼすが、該オレフィンの中に、更に形式的にシクロペンタンが開環複分解重合
の意味で挿入される。
【0083】 有利に、1つだけの末端二重結合を有する高含量のオリゴマーを有するオリゴ
マー混合物が使用される。オリゴマーは、有利に、分解による(C−カット)
石油精製からの環式モノオレフィン、例えばシクロプロペン、シクロブテン、シ
クロペンテン、シクロヘキセン、シクロヘプテン、シクロオクテン、ノルボネン
又は7−オキサノルボネン並びに非環式モノオレフィンを含有する炭化水素混合
物を均一又は不均一の複分解反応で反応させることによって製造される。
【0084】 複分解反応には、形式的に a)交差複分解による炭化水素混合物の非環式モノオレフィンの不均化、 b)開環複分解による環式モノオレフィンのオリゴマー化、 c)b)からのオリゴマーと炭化水素混合物又はa)からの生成物の非環式オレ
フィンとの反応による連鎖中断 を含むが、この場合、工程a)及び/又はb)及び/又はc)は、単独又は組み
合わせて繰返し実施することができる。
【0085】 工程a) 非環式モノオレフィンの交差複分解は、1−ペンテン及び2−ペンテンの複分
解の例で、詳細に説明する: CH=CH−C プロペン + 1−ブテン + 2−ヘキセン + 3ヘプテン CH−CH=CH−C 異なる非環式オレフィンの交差複分解及び同じ非環式オレフィンの自己複分解
からの組合せ、例えば1−ペンテンからエテン及び4−オクテンへの自己複分解
並びに前記反応の繰返しの実施によって、オリゴマーIの末端基を形成する種々
の構造及び炭素原子数を有する多数のモノオレフィンが得られる。使用した触媒
の活性の増大とともに増加する交差複分解生成物の含量により、オリゴマーの二
重結合数にも影響を及ぼす。従って、例えば前記の1−ペンテンの自己複分解の
際に、場合によりガス状であって漏出することがあるエテンが遊離するが、この
場合、二重結合当量が反応から取り出される。同時に、末端二重結合のないオリ
ゴマーの含量も増大する。従って、上記の例においては、例えば環式モノオレフ
ィンの挿入によって4−オクテン中で末端二重結合のないオリゴマーが形成され
る。
【0086】 工程b) 開環複文解重合の意味での成長連鎖中への環式モノオレフィンの挿入量の平均
数は、形成されたオリゴマー混合物Iの平均分子量を定める。有利に、本発明に
よる方法によって、1モル当たりに少なくとも274gの平均分子量を有するオ
リゴマー混合物が形成されるが、これは、オリゴマー1個当たりに環式モノオレ
フィン3単位の平均数に相応する。
【0087】 工程c) 連鎖中断は、触媒錯体(アルキリデン錯体)の形で更に1個の活性連鎖末端を
有するオリゴマーと、非環式オレフィンとの反応によって行われるが、その際、
理想的な場合には、活性触媒錯体が回収される。この場合、非環式オレフィンは
、変化せずに、反応に最初に使用された炭化水素混合物に由来するか又は事前に
交差複分解において工程a)により変性されていてもよい。
【0088】 この方法は、非環式モノオレフィン及び環式モノオレフィンを含有する炭化水
素混合物からのオリゴマーIIIの製造にごく一般的に適している。モノオレフ
ィンは、例えばシクロブテン、シクロペンテン、シクロヘキセン、シクロヘプテ
ン、ノルボネン又は7−オキサノルボネン、殊にシクロペンテンである。この方
法の変法は、例えばAngewandte Chemie、1997、台109
巻、第2124〜2144頁中のM.Schuster及びS.Blecker
tによる論文に記載されている。
【0089】 有利に、石油精製の際に大規模工業的に生じる炭化水素混合物が使用される。
が、これには、望ましい場合には、ジエンの除去のために、事前に、接触部分水
素化を施すことができる。本発明方法での使用には、飽和及び不飽和C−炭素
が濃縮された混合物(C−カット)が特に適している。C−カットの取得の
ためには、例えばナフサの水蒸気分解の際に生じる熱分解ベンゼンに、まず、選
択的水素化を施し、得られたジエン及びアセチレンを選択的に相応するアルカン
及びアルケンに変換させ、引き続き、分留を施すことができるが、この場合、一
方では、別の化学合成に重要な、芳香族炭化水素を含有しているC〜C−カ
ット並びに本発明による方法に使用されるC−カットが生じる。
【0090】 C−カットは、一般に、少なくとも30質量%、有利に少なくとも40質量
%、殊に少なくとも50質量%の全オレフィン含量を有している。
【0091】 この場合、少なくとも5質量%、有利に少なくとも10質量%、殊に少なくと
も12質量%、一般に30質量%未満、有利に20質量%未満のシクロペンテン
全含量を有するC−炭化水素混合物が適している。
【0092】 更に、適当なC−炭化水素混合物は、少なくとも70重量%、有利に少なく
とも80質量%、殊に少なくとも90質量%の、非環式モノオレフィンのペンテ
ン異性体の含量を有している。
【0093】 この製造法は、例えば50〜60質量%、例えば約56質量%の全オレフィン
含量、例えば10〜20質量%、例えば約15質量%のシクロペンテン含量及び
例えば33〜43質量%、例えば約38質量%のペンテン異性体含量を有するが
、この場合、約16質量%がn−ペンテン及び約22質量%が異性体ペンテンに
割り当てられる大規模工業的に生じるC−カットとしても実施することができ
る。
【0094】 1つの特殊な実施態様によれば、この製造法の場合、C−カット及び非環式
−オレフィンを含有する石油画分(ラフィネート−2)を含む炭化水素混合
物が使用される。
【0095】 この製造法のもう1つの特殊な実施態様によれば、C−カット及びエテンを
含む炭化水素混合物が使用される。この場合、増大した二重結合数を有するオリ
ゴマー混合物IIIが得られる。これは、一方では、C−カット中に含有され
ている非環式性ペンテン及びイソペンテンのエテノール分解によって、開環複分
解反応において、それぞれ1つの末端二重結合を有するオリゴマーIIIの形成
下にシクロペンテンと反応する短鎖状α−オレフィン、例えばプロペン及び1−
ブテンに至る。エテンの存在下に、連鎖中断試薬として末端二重結合のない生成
物になる別のエテンの形成下での非環式オレフィンの自己複分解、例えばエテン
及び4−オクテンへの1−ペンテンの自己複分解が抑制される。他方では、二重
結合数の更なる増大が、1,6−ヘプタジエンにするためのエテンを用いるシク
ロペンテンのエテノール分解によって達成される。この場合、それぞれ、2つの
末端二重結合を有するオリゴマー系列が生じる。有利に、こうして得られた増大
した二重結合数を有するオリゴマー混合物IIIの、官能化のための使用の際に
、増大した官能性密度を有するオリゴマー混合物IIIが結果として生じる。
【0096】 複分解に適する触媒は、公知技術水準により公知であり、均一触媒系及び不均
一触媒系が含まれる。一般に、この製造法に適する触媒は、周期律表の第6副族
、第7副族又は第8副族の遷移金属を基礎とするが、この場合、有利に、Mo、
W、Re及びRuを基礎とする触媒が使用される。
【0097】 適当な均一触媒系は、一般に遷移金属化合物であるが、これらは、場合により
補助触媒と組合せて及び/又は場合によりオレフィンエダクトの存在下に、触媒
活性金属カルベン錯体を形成することができる。この種の系は、例えばR.H.
Grubbsにより、Comprehensive Organometall
ic Chemistry、Pergamon Press,Ltd.、New
York、第8巻、第499頁以降(1982)中に記載されている。
【0098】 W−ベース、Mo−ベース及びReベースの適当な触媒/補助触媒系は、例え
ば少なくとも1種の可溶性遷移金属化合物及びアルキル化剤を含んでいてもよい
。これには、例えばMoCl (NO)(PR/Al(CH Cl;WCl/BuLi;WCl/ElAlCl(Sn(CH
/EtOH;WOCl/Sn(CH;WOCl(O−[2,6−Br −C]/Sn(CH;CHReO/CAlClが含
まれるが、最後に挙げた4つは、本発明による方法にとって有利である。
【0099】 複分解触媒として適する他の遷移金属アルキリデン錯体は、R.R.Schr
ockIIよりAccounts of Chemical Research
、第23巻、第158頁以降(1990)中に記載されている。一般に、2個の
大きなアルコキシ配位子及びイミド配位子を有するMo−アルキリデン配位錯体
及びW−アルキリデン配位錯体が重要である。この場合、本発明による方法には
、有利に、((CHCO)Mo(=N−[2,6−(i−C −C])(=CHC(CH)及び[(CFC(CH )O]Mo(=N−[2,5−(i−C)−C])(=CH(
CH)が使用される。
【0100】 殊に均一性複分解触媒としては、Angewandte Chemie、第1
07巻、第2179頁以降(1995)、Journal of the Am
erican Chemical Society、第118卷、第100頁以
降(1996)並びにJournal of Chemical Societ
y,Chemical Communications、第1127頁以降(1
995)中に記載されている触媒が使用される。これらには、殊に「その場で」
得られるRuCl(=CHR)(PR’、有利にRuCl(=CHC )(P(C11、(η−p−シモール)RuCl(p(
11及び3モル当量のジアゾアルカン((CHSiCHN
はCCHN)が含まれる。
【0101】 適当な不均一触媒系には、一般に、補助触媒を用いずに、オレフィンエダクト
との反応によって触媒活性アルキリデン錯体を形成することができる不活性担体
上の遷移金属化合物が含まれる。有利に、Re及びCHReOが用い
られる。
【0102】 適当な向き担体は、このための通常の酸化物、殊に酸化ケイ素及び酸化アルミ
ニウム、アルミノ珪酸塩、ゼオライト、炭化物、窒化物等及びこれらの混合物で
ある。有利に、担体としては、Al、SiO及びこれらの混合物、場合
によってはBとFeとの組合せ物が使用される。
【0103】 前記の均一触媒系及び不均一触媒系は、その触媒活性が著しく相違するので、
個々の触媒は、複分解のための様々な最適反応条件を有している。前記のように
、触媒活性は、交差複分解(工程a)に関して、シクロペンテンから誘導される
オリゴマー混合物Iの生成物分布にも影響を及ぼす。従って、ルテニウムをベー
スとする均一触媒系、RuCl(=CHC)(P(C11 、 (η−p−シモール)RuCl(p(C11/(CHSiC
HN及び(η−p−シモール)RuCl(p(C11/C CHNがこの製造法に特に適している。この場合、適当なルテニウム錯体は、
最後に挙げた2つより高い触媒活性を有しているが、これは、その他の点では同
じ反応条件で、より高い空時収量につながっている。しかし同時に、第一の錯体
の場合には、交差複分解も増大して発生しているが、この場合、部分的にエテン
も遊離し、従って、シクロペンテンから誘導された得られたオリゴマー混合物I
IIは、例えばより少ないヨウ素価で表現される若干少ない割合の二重結合を有
している。更に、交差複分解に基づき、末端二重結合のないより多くの非環式オ
レフィンが得られるので、第一に挙げた均一ルテニウム触媒を用いて、シクロペ
ンテンから誘導された、末端二重結合を1つだけ有しているか又は有していない
オリゴマーIが増大して得られる。最後に挙げた2つのルテニウム錯体は、第一
に挙げたものよりも若干低い触媒活性を有しているので、これを用いて、本発明
の方法によれば、より多くの二重結合数、ひいてはより高いヨウ素価並びにより
多くの割合の末端二重結合を有している、シクロペンテンから誘導されたオリゴ
マー混合物Iが得られる。
【0104】 また、不均一触媒も、複分解生成物の相応する影響に伴う前記の活性の差を有
している。この製造法に、不均一触媒としてAl上のCHReOを用
いる場合には、これは、CHReO/(C)AlClからなる相応
する均一触媒系よりも高い触媒活性を有している。
【0105】 有利に、不均一触媒としては、Al上のReが使用される。これ
は、RuCl(=CHC)(P(C11にほぼ匹敵する活
性並びに同等の生成物分布を有しており、空気流中で高められた温度、例えば約
550℃での再生後に新たに使用することができる。
【0106】 従って、望ましい場合には、使用した触媒に応じて、変化する二重結合数及び
変化する末端二重結合の割合を有する、シクロペンテンから誘導されたオリゴマ
ー混合物IIIが得られる。
【0107】 この製造法の1つの特殊な実施態様によれば、複分解触媒として、RuCl (=CHC)(P(C11、(η−p−シモール)RuC
(P(C11)/(CHSiCHN及び(η−p−シモ
ール)RuCl(P(C11)/CCHNから選択されたル
テニウムベースの均一触媒が使用されるが、これは、反応混合物に、有機溶剤中
の溶液として添加される。適当な溶剤は、例えば芳香族炭化水素、例えばトルオ
ール及びキシロール並びにハロゲン化アルカン、例えばCHClCHCl 等である。
【0108】 反応温度は、反応性触媒系の場合、−20℃から200℃、有利に0℃から1
00℃、殊に20℃から80℃である。
【0109】 この反応は、5バールまで、有利に2バールまでの高められた圧力又は殊に有
利に周囲圧力で実施することができる。
【0110】 この製造法のもう1つの特殊な実施態様によれば、複分解触媒として、CH ReO/Al及び有利にRe/Alから選択されたルテニ
ウムベースの不均一触媒が使用されるが、これは、溶剤を添加せずに、反応混合
物に添加される。
【0111】 この反応温度は、前記の均一触媒系に比して若干少ない活性触媒の場合に、約
20℃から120℃、殊に40℃から80℃である。
【0112】 この反応は、好ましくは2〜20バール、有利に3〜15バール、殊に4〜1
2バールの高められた圧力で実施される。
【0113】 この製造法の処理技術的実施は、連続的並びに非連続的に行うことができる。
適当な反応成分は、当業者には公知であり、例えばUllmanns Enzy
klopaedie der technischen Chemie、第1巻
、第743頁以降(1951)に記載されている。これらには、非連続的方法に
は例えば攪拌釜及び連続的方法には例えば管型反応器が含まれる。
【0114】 この製造法の1つの適当な非連続的変法によれば、例えばC−カットは、望
ましい場合には反応器容器中で「その場で」得られる有利なものとしての前記の
均一ルテニウム触媒の1種により、複分解反応において、シクロペンタンから誘
導されたオリゴマー混合物Iに変換させることができる。
【0115】 この製造法のもう1つの適当な連続的変法によれば、例えばC−カットは、
有利なものとしての前記の不均一ルテニウム触媒の1種により管型反応器中で変
換させることができる。
【0116】 2つの可能な処理変法によれば、使用した触媒及びその他の反応パラメータ、
就中、反応温度に応じて少なくとも10g l- - 、有利に少なくとも1
5g l- - の空時収量が達成される。しかしながら、触媒の活性に応じ
て、約500g l- - までの本質的により高い空時収量を達成すること
もできる。
【0117】 反応混合物の分離は、常法により行われる。これらには、例えば場合によれば
減圧下での分留又は流下薄膜型蒸発器中での高められた温度及び常圧での分離が
行われる。この場合、まだ反応していないオレフィンを含有する低沸点画分を、
望ましい場合には、反応装置に返送させることができる。この製造法の場合、C
5−カット中に含まれるオレフィンからオリゴマーIIIへの変換が達成される
ので、分離された低沸点物は、主として飽和した環式及び非環式化合物とのC −炭化水素混合物を含んでいる。
【0118】 前記のように、オリゴマーIII中の二重結合の数及び状態は、反応条件、殊
にそれぞれ使用した触媒によって影響されることがある。前記方法により、シク
ロペンテン−オリゴマーIIIが得られるが、この場合、ヨウ素価は、少なくと
もI250g/オリゴマーI100g、有利にI300g/オリゴマーI1
00gである。
【0119】 環式モノオレフィン、殊にいく炉ペンテンから誘導されたこのオリゴマーII
Iの平均分子量は、少なくとも274g/モルっであり、これは、オリゴマーI
II1つ当たり、3つのシクロペンテン単位の平均変換率に相応するものである
が、その際、この場合に、連鎖中断は、非環式ペンテンによって(及び交差複分
解生成物によるものではない)行われる。
【0120】 本発明により使用すべき反応性希釈剤の製造のために、既に詳細に説明したオ
リゴマーIIIを通常公知の方法でヒドロホルミル化させる。一般にこの場合、
オリゴマーIIIは、適当な遷移金属含有触媒の存在下に、水素及び一酸化炭素
と、常圧又は高められた圧力で、50〜150℃の温度で反応させてアルデヒド
基含有生成物IIIにされる。
【0121】 適当な遷移金属の1つの例はロジウムである。
【0122】 こうして得られた生成物IIIを単離し、通常公知の方法で還元して、本発明
により使用すべき反応性希釈剤にする。このためには、アルデヒド基をヒドロキ
シル基に還元させることができる全ての還元剤が該当する。適当な還元剤の例は
、水素化ホウ素、例えばテトラヒドロホウ酸ナトリウム又は水素化触媒の存在下
での水素である。
【0123】 適当なヒドロホルミル化法及び還元法の例は、欧州特許出願公開第05028
39号明細書中に記載されている。
【0124】 本発明による特に有利な反応性希釈剤は、通常公知の方法で、部分的又は完全
に水素化されていてもよい。これらには、就中、前記の還元剤が該当する。
【0125】 本発明による特に有利な反応性希釈剤は、200〜650、殊に250〜45
0のヒドロキシル価(OHZ)を有している。内標準としてのポリスチロールを
用いるゲル透過クロマトグラフィーを用いて求めた数平均分子量Mは、400
〜1000、殊に400〜600の範囲内である。該反応性希釈剤のゲル透過ク
ロマトグラフィー及び内標準としてのポリスチロールを用いて求めた重量平均分
子量Mは、600〜2000、殊に600〜1100の範囲内である。不均一
性M/Mは、1.4〜3、殊に1.7〜1.9である。
【0126】 本発明により使用すべき1つの特記すべき反応性希釈剤は、350のOHZ、
561のM及び1.068のMを有している。
【0127】 本発明による特に有利な反応性希釈剤の別の例は、下記のエポキシドであるが
、これは、(共)重合の前後に、殊に(共)重合の前に、低分子量ものカルボン
酸及び/又はポリカルボン酸とさせてポリオールにすることができるし、反応性
希釈剤としてヒドロキシル基による架橋の際に再度使用される。
【0128】 本発明による特に有利な別の例は、エポキシド基を有する化合物、例えば ポリオール又はポリフェノールのグリシジルエーテル、例えばグリセリン、ジグ
リセリン、グルシトール、エリトリトール、ペンタエリトリット、ジペンタエリ
トリット、トリメチロールプロパン、トリメチロールエタン、ジトリメチロール
プロパン、ジトリメチロールエタン、テトラキス(2−ヒドロキシエチル)エタ
ン、テトラキス(3−ヒドロキシプロピル)メタン、前記のテトロールII1〜
II10、前記の過剰分枝鎖状化合物、前記の官能化アルカン、前記の複分解、
ヒドロホルミル化及び水素化によって製造されたオリゴマーのポリオール、ブレ
ンツカテキン、レソルシノール、ヒドロキノン、ピロガロール、フロログルシン
、(p−ヒドロキシ−フェニル)−フロログルシン、5−(7−ヒドロキシ−ナ
フト−1−イル)−ピロガロール、ビスフェノールF、ビスフェノールA又はノ
ボラック; 低分子エポキシド樹脂又はモノマー(A6)を重合により導入して含有している
オリゴマー; Versaticsaeure(R)のグリシジルエステル; 飽和脂肪酸及び不飽和脂肪酸(エポキシド化したオイル)のエポキシド樹脂エス
テル;土壌 天然オイルのエポキシド化したトリグリセリド及びエステル である。
【0129】 既に詳細に説明した反応性希釈剤のうちでは、ジエチルオクタンジオール、殊
に2,4−ジエチル−オクタンジオール−1,5並びに複分解、ヒドロホルミル
化及び水素化によって製造されたオリゴマーのポリオールが特筆すべきである。
本発明によれば、これらが、反応性希釈剤として、なかでも特に有利に使用され
る。
【0130】 本発明の物質混合物中の本発明により使用すべき反応性希釈剤の一定含量は、
(共)重合後に、適当なオレフィン系不飽和化合物で変性させることができるの
で、本発明の物質混合物は、熱並びに化学線及び/又は電子照射によって硬化可
能である。前記の変性に適する化合物の例は、前記のモノマー(A2)、(A5
)又は(A6)である。
【0131】 本発明により使用すべき反応性希釈剤中での本発明の(共)重合には、方法的
な特殊性はないが、攪拌釜、オートクレーブ、管型反応器又はテイラー反応器中
で常圧又は過圧下に連続的又は非連続的なホモ重合又は共重合のブラスチックの
分野で通常公知の方法を用いて行われる。
【0132】 適当な(共)重合法の例は、ドイツ連邦共和国特許出願公開第1970946
5号明細書、ドイツ連邦共和国特許第19709476号、同特許出願公開第2
848906号明細書、同第19524182号明細書、欧州特許出願公開第0
554783号明細書、国際公開番号WO95/27742号明細書又は同WO
82/02387号明細書中に記載されている。
【0133】 本発明によればテイラー反応器が有利であり、従って、本発明方法に有利に使
用される。
【0134】 テイラーの流れの条件下に物質の変換に用いられるテイラー反応器は公知であ
る。このテイラー反応器は、本質的に、同軸同心に配置された2個のシリンダー
からなるが、これらのうちで、外側のシリンダーは固定されており、内側のシリ
ンダーは回転する。反応室としては、シリンダーの空隙によって形成されている
容量が用いられる。内側シリンダーの角速度ωの増大とともに、一連の様々な
流れの形を生じるが、これらは、無次元の指標、いわゆるテイラー数Taによっ
て特徴付けられる。テイラー数は、付加的に攪拌機の角速度に対しては、以下の
式: Ta = ωdν- {d/r1/2 (I) (d=r−r) のように、空隙中の流体の動粘度ν及び形状寸法的パラメータ、内側シリンダー
の外半径r、外側シリンダーの内半径r及び空隙幅d、双方の半径の差にも
左右される。
【0135】 低い角速度の場合、層状のクエットの流れは、簡単な剪断流を形成する。内側
シリンダーの回転速度が、更に増大する場合に、臨界値を上回って、周辺方向に
沿った軸を有する交互に反対方向に回転する(逆回転)渦が生じる。このいわゆ
るテイラーの渦は、回転対称的であり、空隙幅とほぼ同じ大きさの直径を有して
いる。2つの隣接した渦は、渦の対又は渦のセルを形成する。
【0136】 この挙動は、内側シリンダーの回転の際に、静止している外側シリンダーとと
もに、内側シリンダーの近くの液体粒子は、内側シリンダーから離れている流体
粒子よりも強力な遠心力にさらされている。遠心力の作用のこの相違により、流
体粒子は内側シリンダーから外側シリンダーへ押しやられる。流体粒子の移動の
際に摩擦を克服しなければならないので、粘性力は遠心力に対して反対に作用す
る。回転速度が増大すると、遠心力も増大する。テイラーの渦は、遠心力が、安
定した粘性力よりも大きくなると発生する。
【0137】 わずかな軸向き流れを有するテイラーの流れの場合、各渦の対は、空隙中を流
れるが、この場合、隣接した渦の対の間ではわずかな物質交換が生じるにすぎな
い。かかる渦の対の中での混合は、極めて大きいが、これとは異なり、軸方向の
混合は、対の限界を超えて極めてわずかであるにすぎない。従って、渦の対は、
十分に混和された攪拌釜と見なすことができる。従って、この流れシステムは、
渦の対が一定の滞留時間で理想的な攪拌釜のように空隙中を流れることによって
、理想的な流管のように挙動する。
【0138】 この場合、本発明によれば、外側の反応器壁及びその中に存在する同心的又は
偏心的に対応配置されたローター、一緒になって環空隙状の反応器容積を決定す
る反応器の底及び反応器の蓋、エダクトの供給のための少なくとも1つの装置並
びに生成物排出のための装置を有するが、この場合、反応器壁及び/又はロータ
ーは、本質的に反応器容積中の反応器の長さ全体でテイラーの流れの条件を充足
し、即ち、環空隙が貫流方向で広がるよう形状寸法的に設計されているテイラー
反応器が有利である。
【0139】 (共)重合開始剤としては、有利にフリーラジカル形成開始剤が使用される。
開始剤の種類及び量は、通常、重合温度で、供給段階の間に、できるだけ一定の
ラジカル供給が行われるように選択される。使用可能な開始剤の例としては、以
下のものが挙げられる:ジアルキルペルオキシド、例えばジ−第三ブチルペルオ
キシド及びジクミルペルオキシド、ヒドロペルオキシド、例えばクモルヒドロペ
ルオキシド及び第三ブチルヒドロペルオキシド、過酸エステル、例えば第三ブチ
ルペル安息香酸塩、第三ブチルペルピバレート、第三ブチルペル−3,5,5−
トリメチルヘキサノエート及び第三ブチルペル−2−エチルヘキサノエート又は
ビスアゾ化合物、例えばアゾビスイソブチロニトリル。
【0140】 本発明により使用すべき反応性希釈剤以外に、反応媒体は、更に別の成分を副
次的な量で含有していてもよい。本発明の範囲内では、「副次的な量」の概念は
、反応媒体の、反応性希釈剤によって引き起こされる有利な特性を不利な影響を
及ぼすのではなく、有利に変動させる、その他の成分の含量のことを表している
【0141】 適当な他の成分の例は、水、二酸化炭素、有機溶剤又は、被覆剤、粘着剤及び
封止材料の分野で通常公知の添加剤である。適当な添加剤の例は、以下に記載さ
れている。
【0142】 重合条件(反応温度、モノマー混合物及び重合開始剤の供給時間、分子量調節
剤、例えばメルカプタン、チオグリコール酸エステル、α−ジフェニルエテン、
ニトロキシルラジカル基を有する化合物又は塩化水素の事情による併用)は、殊
に本発明により特に有利に製造され、かつ使用されたポリアクリレートが、例え
ば前記の数平均分子量(較正物質としてのポリスチロールの使用下でのゲル透過
クロマトグラフィーによって測定)を有するよう選択される。酸価は、当業者に
よって、成分(A5)の相応量の使用により調節することができる。ヒドロキシ
ル価及びエポキシド価の調節も同じことが当てはまり;これらは、使用した成分
(A4)もしくは(A6)の量により制御可能である。
【0143】 本発明による方法で製造された本発明の物質混合物は、本発明による多物質混
合物の製造に直接使用することができるという特別な利点を有している。
【0144】 この目的のために、これらを副次的な量で他のホモポリマー又はコポリマーに
添加することができる。本発明の範囲内では、「副次的な量」の概念は、本発明
の方法で製造された(コ)ポリマーによって引き起こされる本発明による物質混
合物の有利な特性を不利には変化させず、有利に変動又は更に改善する量でのみ
使用されるということを示すものである。
【0145】 本発明による物質混合物に添加することができる適当なホモポリマー又はコポ
リマーの例は、他の法補で製造されたポリアクリレート、ポリエステル、ポリウ
レタン、アクリル化したウレタン、アクリル化したポリエステル、ポリラクトン
、ポリカルボネート、ポリエーテル又は(メタ)アクリレートジオールである。
【0146】 適当なポリアクリレートは、例えばJoncryl(R)、例えばJoncr
yl(R)SCX912及び922.5の商品名で取り引きされている。
【0147】 適当なポリエステル樹脂及び/又はアルキド樹脂は、Ulmanns Enc
yklopaedie der technischen Chemie、第3
版、第14巻、Urban & Schwarzenberg、Muenche
n、Berlin 1863、第80〜89頁及び第99〜105頁又は以下の
書籍:Resines Alkydes−Polyesters、J.Bour
ry編、Paris Verlag Dunod 1952、Alkyd Re
sins、C.R.Martens編、Reinhold Publishin
g Corporation、New York 1961及びAlkyd R
esin Technology、T.C.Patton編、Intersci
ence Publishers 1962中に記載されている。
【0148】 適当なポリウレタン樹脂の例は、欧州特許出願公開第708788号明細書、
ドイツ連邦共和国特許出願公開第4401544号明細書又は同第195343
61号明細書中に記載された樹脂である。
【0149】 更に、本発明による物質混合物は、通常公知の有機溶剤で希釈させられていて
もよいかあるいは水中又は水性媒体中に溶解又は分散させられていてもよい。
【0150】 更に、本発明による物質混合物には、本発明の多物質混合物の製造の目的のた
めに、公知技術水準により、被覆剤、粘着剤及び封止材料の分野で常用の他の成
分が添加される。
【0151】 この場合更に、本発明による多物質混合物を一成分系あるいはまた多成分系と
解することが可能である。この種の系は、本質的に、使用した架橋剤の種類にょ
って相違している。両方の場合に、結合剤の反応性基、殊にヒドロキシル基又は
エポキシド基と、硬化条件下に反応する全ての架橋剤が該当する。ただ、多成分
系の場合には、これに適する架橋剤が、その高い反応性により、使用の直前まで
、その他の成分と別個に貯蔵されていなければならないだけである。
【0152】 適当な架橋剤の例は、アミノプラスト樹脂、β−ヒドロキシアルキルアミド、
シロキサン基を有する化合物又は樹脂、無水物基を有する化合物又は樹脂、カル
ボキシル基を有する化合物又は樹脂、ブロックされたポリイソシアネート及びブ
ロックされていないポリイソシアネート、アルコキシカルボニルアミノトリアジ
ン、あるいは殊にブロックされたポリイソシアネート又はトリス(アルコキシカ
ルボニルアミノ)トリアジンである。
【0153】 一成分系並びに多成分系においては、ブロックされたポリイソシアネート又は
ブロックされたポリイソシアネートからの混合物を使用することができる。
【0154】 使用可能なポリイソシアネートは、有利に、ブロック化剤(Z1)並びにブロ
ック化剤(Z2)でプロックされたイソシアネート基を有するように形成されて
いるが、この場合、ブロック化剤(Z1)は、ジアルキルマロネート又はジアル
キルマロネートからの混合物であり、ブロック化剤(Z2)は、(Z1)とは異
なる活性メチレン基を有するブロック化剤、オキシム又は該ブロック化剤からの
混合物であり、(Z1)でブロックされたイソシアネート基と(Z2)でブロッ
クされたイソシアネート基との間の当量比は、1.0:1.0〜9.0:1.0
、有利に8.0:2.0〜6.0:4.0、特に有利に7.5:2.5〜6.5
:3.5の間である。
【0155】 更に、ジメチルピラゾール及び/又は置換されたトリアゾールが、ブロック化
剤として該当する。
【0156】 ポリイソシアネート又はポリイソシアネートからの混合物は、自体公知の種類
及び方法で、ブロック化剤(Z1)と(Z2)とからなる混合物と反応するが、
この場合、ブロック化剤(Z1)と(Z2)からなる混合物は、1.0:1.0
〜9.0:1.0、有利に8.0:2.0〜6.0:4.0、特に有利に7.5
:2.5〜6.5:3.5のモル比でブロック化剤(Z1)及び(Z2)を含有
している。
【0157】 ポリイソシアネートもしくはポリイソシアネートからの混合物は、ブロック化
剤(Z1)と(Z2)とからなる混合物と、イソシアネート基がもはや検出でき
なくなるまで十分に反応させることができる。実際には、ブロック化剤の極めて
多くの過剰量の使用及び/又は極めて長い反応時間を必要とすることがある。
【0158】 ポリイソシアネートもしくはポリイソシアネートからの混合物のイソシアネー
ト基の少なくとも50%、有利に少なくとも70%をブロック化剤(Z1)と(
Z2)とからなる混合物と反応させ、残留イソシアネート基を、ヒドロキシル基
を有する化合物又はヒドロキシル基を有する化合物からの混合物と反応させる場
合に、多物質混合物、殊に被覆剤、粘着剤及び封止材料が得られることも見出し
た。ヒドロキシル基を有する化合物としては、有利に低分子量の脂肪族もしくは
脂環式のポリオール、例えばネオペンチルグリコール、ジメチロールシクロヘキ
サン、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、2
−メチル−2−プロピルプロパンジオール−1,3、2−エチル−2−ブチルプ
ロパンジオール−1,3、2,2,4−トリメチルペンタンジオール−1,5及
び2,2,5−トリメチルヘキサンジオール−1,6又はヒドロキシル基を有す
るホモポリマーもしくはコポリマーが使用される。
【0159】 適当なブロックされたポリイソシアネートは、ブロック化剤(Z1)もしくは
(Z2)でブロックされたポリイソシアネートを、(Z1)でブロックされたイ
ソシアネート基と(Z2)でブロックされたイソシアネート基との間の当量比が
、1.0:1.0〜9.0:1.0、有利に8.0;:2.0〜6.0:4.0
、特に有利に7.5:2.5〜6.5:3.5である混合物が得られるような比
で混合させることによっても得られる。
【0160】 原理的に、前記の全ての塗料ポリイソシアネートは、ブロックされたポリイソ
シアネートの製造に使用することができる。しかしながら、ポリイソシアネート
基が脂肪族基もしくは脂環式基に結合しているポリイソシアネートを使用するこ
とは有利である。この種のポリイソシアネートの例は、ヘキサメチレンジイソシ
アネート、イソホロンジイソシアネート、トリメチルヘキサメチレンジイソシア
ネート、ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、1,3−ビス(2−イソシ
アナトプロピル−2−)ベンゾール(TMXDI)及び1、4−ビス(イソシア
ナトメチル)シクロアルカン及び1,3−ビス(イソシアナト)シクロアルカン
、例えば1,4−ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサン及び1,3−ビス
(イソシアナトメチル)シクロヘキサン並びにポリオール、殊に低分子量ポリオ
ールへの前記ポリイソシアネートの付加生成物、例えばトリメチロールプロパン
及び前記ポリイソシアネートから誘導されたイソシアヌレート基及び/又はビウ
レット基を有するポリイソシアネートである。
【0161】 ポリイソシアネートとしては、特に有利にヘキサメチレンジイソシアネート又
はイソホロンジイソシアネート、有利に2個以上のイソシアネート基を分子中に
有し、前記ジイソシアネートから誘導されたイソシアヌレート基を有するポリイ
ソシアネート、アロファネート基を有するポリイソシアネート、ウレトジオン基
を有するポリイソシアネート、イミノオキサジアジンジオン基を有するポリイソ
シアネート又はビウレット基を有するポリイソシアネート並びにヘキサメチレン
ジイソシアネートとイソホロンジイソシアネートとからの反応生成物又は62〜
500、有利に104〜204の分子量を有する低分子量のポリオール、殊にト
リオール0.3〜0.5当量を有する、ヘキサメチレンジイソシアネートとイソ
ホロンジイソシアネートとからなる混合物、例えばトリメチロールプロパンが使
用される。
【0162】 ブロック化剤(Z1)としては、ジアルキルマロネート又はジアルキルマロネ
ートからの混合物が使用される。使用可能なジアルキルマロネートの例としては
、アルキル基中にそれぞれ1〜6個の炭素原子を有するジアルキルマロネート、
例えばマロン酸ジメチルエステル及びマロン酸ジエチルエステルが挙げられるが
、この場合、マロン酸ジエチルエステルが有利に使用される。ブロック化剤(Z
2)としては、(Z1)とは異なる活性メチレン基を有するブロック化剤及びオ
キシム並びに前記ブロック化剤からの混合物が使用される。ブロック化剤(Z2
)として使用可能なブロック化剤の例としては、以下のものが挙げられる:アセ
ト酢酸メチルエステル、アセト酢酸エチルエステル、アセト酢酸プロピルエステ
ル、アセト酢酸ブチルエステル、アセト酢酸ペンチルエステル、アセト酢酸ヘキ
シルエステル、アセト酢酸ヘプチルエステル、アセト酢酸オクチルエステル、ア
セト酢酸ノニルエステル、アセト酢酸デシルエステル又はアセト酢酸ドデシルエ
ステル、アセトンオキシム、メチルエチルケトキシム、アセチルアセトン、ホル
ムアルドキシム、アセタルドキシム、ベンゾフェノキシム、アセトキシム及びジ
イソブチルケトキシム。ブロック化剤(Z2)としては、有利にアルキル基中に
1〜6個の炭素原子を有するアセト酢酸アルキルエステル又は該アセト酢酸アル
キルエステルからなる混合物又はケトキシムもしくはケトキシムからなる混合物
が使用される。特に有利に、アセト酢酸エチルエステル又はメチルエチルケトキ
シムがブロック化剤(Z2)として使用される。
【0163】 架橋剤としては、式IV:
【0164】
【化1】
【0165】 で示されるトリス(アルコキシカルボニルアミノ)トリアジンを使用することも
できる。
【0166】 適当なトリス(アルコキシカルボニルアミノ)トリアジンの例は、米国特許第
4939213号明細書、同第5084541号明細書又は欧州特許出願公開第
0624577号明細書中に記載されている。殊に、トリス(メトキシカルボニ
ルアミノ)トリアジン、トリス(ブトキシカルボニルアミノ)トリアジン及び/
又はトリス(2−エチルヘキソキシカルボニルアミノ)トリアジンが使用される
【0167】 メチル−ブチル−混合エステル、ブチル−2−エチルヘキシル−混合エステル
及びブチルエステルが有利である。これらは、純粋なメチルエステルに比して、
ポリマー溶融液中でのより良好な可溶性の利点を有しており、また、晶出の傾向
も少ない。
【0168】 同様に、アミノプラスト樹脂、例えばメラミン樹脂を使用することも可能であ
る。この場合、それぞれ、透明な上塗りラッカー又はクリアラッカーに適するア
ミノプラスト樹脂又は該アミノプラスト樹脂からなる混合物を使用することがで
きる。殊に、メチロール基及び/又はメトキシメチル基が、一部、カルバメート
基又はアロファネート基を用いて脱官能化されている通常公知のアミノプラスト
樹脂が該当する。この種の架橋剤は、米国特許第4710542号明細書及び欧
州特許第0245700号明細書B並びにB.Singh及びその協力者による
論文「Carbamylmethylated Melamines,Nove
l Crosslinkers for the coatings Indu
stry」、Advanced Organic coatings Scie
nce and Technology Series、1991、第13卷、
第193〜207頁中に記載されている。
【0169】 適当なβ−ヒドロキシアルキルアミドの例は、N,N,N′,N′−テトラキ
ス(2−ヒドロキシエチル)アジパミド又はN,N,N′,N′−テトラキス(
2−ヒドロキシプロピル)アジパミドである。
【0170】 多成分系、殊に二成分系の場合、架橋剤としては、場合により1種又はそれ以
上の有機溶剤中に溶解された少なくとも1種のブロック化されていないポリイソ
シアネートが使用される。あるいはまた付加的に、少なくとも1種の前記のブロ
ック化されたポリイソシアネートを一緒に使用することもできる。
【0171】 ブロック化されていないポリイソシアネート又は部分的にブロック化されたポ
リイソシアネートとは、脂肪族、脂環式、芳香脂肪族及び/又は芳香族結合した
遊離イソシアネート基を有する任意の有機ポリイソシアネート、殊に塗料ポリイ
ソシアネートである。有利に、1分子当たり2〜5個のイソシアネート基を有し
、100〜2000mPa・s(23℃)の粘度を有するポリイソシアネートが
使用される。また、ドイツ連邦共和国特許出願公開第19609617号明細書
に記載の部分ブロック化されたポリイソシアネートを使用することもできる。場
合によっては、ポリイソシアネートの混入性を改善させ、場合によりポリイソシ
アネートの粘性を上記の範囲内の値にまで低下させるために、純粋なポリイソシ
アネートに対して更に僅少量の有機溶剤、有利に1〜25質量%をポリイソシア
ネートに添加することもできる。
【0172】 ポリイソシアネートのための適当な溶剤は、例えばエトキシエチルプロピオネ
ート、酢酸ブチル等である。適当なイソシアネートの例は、「Methoden
der organischen Chemie」、Houben−Weyl
、第14/2巻、第4版、Gerog Thieme Verlag シュツッ
トガルト、1963、第61〜70頁及びW.Siefken、Liebigs
Annalen der Chemie、第562卷、第75〜136頁に記
載されている。
【0173】 適当なポリイソシアネートの別の例は、ポリオールと過剰量のポリイソシアネ
ートとの反応によって製造することができ、有利に低粘稠であるイソシアネート
基を有するポリウレタンプレポリマーである。イソシアヌレート基、ウレトジオ
ン基、イミノキサジアジンドン基、ビウレット基、アロファネート基、ウレタン
基及び/又は尿素基を有するポリイソシアネートを使用することもできる。ウレ
タン基を有するポリイソシアネートは、例えばイソシアネート基の一部とポリオ
ール、例えばトリメチロールプロパン及びグリセリンとの反応によって得られる
。有利に、脂肪族もしくは脂環式ポリイソシアネート、殊にヘキサメチレンジイ
ソシアネート、二量体化ヘキサメチレンジイソシアネート及び三量体化したヘキ
サメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、2−イソシアナト
プロピルシクロヘキシルイソシアネート、ジシクロヘキシルメタン−2,4′−
ジイソシアネート又はジシクロヘキシルメタン−4,4′−ジイソシアネート又
は前記ポリイソシアネートからの混合物が使用される。
【0174】 なかでも特に有利に、例えばヘキサメチレンジイソシアネートの接触オリゴマ
ー化によって適当な触媒の使用下に生じるようなヘキサメチレンジイソシアネー
トを基礎とする、ウレトジオン基及び/又はイソシアヌレート基及び/又はアロ
ファネート基を有するポリイソシアネートからなる混合物が使用される。ポリイ
ソシアネート成分は、その他の点では、例示的に挙げた遊離ポリイソシアネート
の任意の混合物からなっていてもよい。
【0175】 更に、本発明による多物質混合物は、UV吸収剤;ラジカル捕獲剤;架橋のた
めの触媒、殊に有機金属化合物、有利に錫及び/又はビスマス有機化合物又は第
三級アミン;レオロジー剤、殊に国際公開番号WO94/22968号明細書、
欧州特許出願公開第0276501号明細書、同第0249201号明細書又は
国際公開番号WO97/12945号明細書から公知のもの;各種の顔料及び充
填材、例えば着色顔料、例えばアゾ顔料、フタロシアニン顔料、カルボニル顔料
、ジオキサジン顔料、二酸化チタン、色素性カーボンブラック、酸化鉄又は酸化
クロムもしくは酸化コバルト、効果顔料、例えばメタルフレーク顔料、殊にアル
ミニウムフレーク顔料及びパール光沢顔料又は充填材、例えば白亜、硫酸カルシ
ウム、硫酸バリウム、珪酸塩、例えばタルク又はカオリン、珪酸、酸化物、例え
ば水酸化アルミニウム又は水酸化マグネシウム又は有機充填材、例えば紡織繊維
、セルロース繊維、ポリエチレン繊維又はおが屑;スリップ剤;重合抑制剤;消
泡剤;レベリング剤又は薄膜形成助剤、例えばセルロース誘導体;又は被覆剤、
粘着剤又は封止材料中で通常使用される別の添加剤を含有していてもよい。
【0176】 これらの添加剤は、通常、それぞれの本発明よる多物質混合物の質量に対して
、15質量%まで、有利に2〜9質量%の量で、顔料及び充填材を用いずに使用
される。
【0177】 本発明による多物質混合物の製造は、処理技術的な特異性はなく、通常の方法
、例えば個々の成分の結合及び攪拌下でのその混和が用いられる。2種又はそれ
以上の成分からなる本発明による多物質混合物の製造は、同様に、通常使用され
る装置の使用下で、例えば溶解機又は二成分もしくは多成分供給装置及び混合装
置を用いる攪拌もしくは分散を用いて行われる。個々の成分は、その規定通りの
使用まで別個に貯蔵される。
【0178】 本発明による多物質混合物は、殊に被覆剤、粘着剤及び封止材料として使用さ
れる。
【0179】 本発明による被覆剤は、就中、相応する成形部材、複合部材又は複合構成部材
上への被覆剤の施与及び生じた被覆の硬化による、シート、ガラス、木材、紙料
及び/又は金属を含むか又はこれらからなるシート、被覆された成形部材、複合
部材又は複合構成部材、殊に車両ボデーの製造に使用される。
【0180】 本発明による被覆剤は、有利に単層塗装又は多層塗装の製造、特に有利に上塗
りラッカーの製造に使用される。あるいはまた、下塗りラッカー層の上に施与す
べきクリアラッカー、例えばウェット・イン・ウェット法により製造された多層
塗装のクリアラッカーの製造を意図するものであってもよい。その上更に、下塗
り剤、充填剤又はボデー底面保護剤として使用することもできる。勿論、プラス
チック又は別の支持体を、クリアラッカー又は上塗りラッカーで直接被覆するこ
ともできる。
【0181】 本発明による被覆剤は、車両ボデー、殊にプラスチック取り付け部材を含めた
自動車ボデーの大量塗装並びに補修塗装の際に使用することができる。
【0182】 本発明による粘着剤は、シート又はプラスチック、ガラス、木材、紙料及び/
又は金属を含むか又はこれらからなる成形部材の1つ又はそれ以上の粘着すべき
表面及び/又は外粘着剤を用いて粘着させることになる部材の1つ又はそれ以上
の表面の上に粘着剤を施与し、場合により予備硬化させ、この後、当該の粘着す
べき表面を接触させ、その後に粘着剤を硬化させることによる、シート、プラス
チック、ガラス、木材、紙料及び/又は金属を含むか又はこれらからなる粘着さ
せた複合部材の製造に用いられる。
【0183】 本発明による被覆剤及び本発明による粘着剤の施与は、一般に通常の方法を用
いて、例えば吹き付け、ナイフ塗布、浸漬、刷毛塗り又はコイル・コーティング
によって行われる。
【0184】 本発明による封止材料は、複合部材及び複合構成部材、殊に種々の成形部材及
び複合部材から構成されている車両ボデーにおける接合部のハーメチックシーリ
ングに用いられる。前記の目的のために、本発明による封止材料は、例えば吹き
付け又は注型によって接合部に詰められ、場合により同様に使用される被覆剤及
び/又は粘着剤と一緒に熱硬化させられる。
【0185】 本発明による被覆剤、粘着剤又は封止材料は、室温から240℃までの温度で
硬化させられる。60〜180℃の間の温度は、特に有利である。本発明による
被覆剤の特殊な使用形態においては、60〜160℃の低い硬化温度を使用する
こともできる。
【0186】 シート、プラスチック、ガラス、木材、紙料及び/又は金属を含むか又はこれ
らからなり、硬化した結合剤の少なくとも1つの層、硬化した粘着剤の少なくと
も1つの層及び/又は硬化した本発明による封止材料で充填された少なくとも1
つの接合部を有する成形部材、複合材料及び複合構成部材は、従来の成形部材、
複合部材及び構成部材に比して、熱安定性、光安定性、耐引掻性及び耐候安定性
の点で、明らかな利点を有しているので、全体として寿命がより長くなっている
【0187】 実施例 例 1 本発明による物質混合物の製造 還流冷却器及び2つの供給容器を有する重合に適する4lの鋼製反応器中に、
2,4−ジエチルオクタンジオール−1,5 935gを装入し、165℃に加
熱した。この装入物に、ブチルアクリレート225g、スチロール225g及び
ヒドロキシエチルメタクリレート258g並びにジ−第三ブチルペルオキシド5
7gからなる混合物を、3時間で均一に添加した。引き続き、このバッチを、1
65℃で3時間攪拌した。155.2dPasの粘度を有する本発明による物質
混合物が結果として生じた。この本発明による物質混合物は、被覆剤、封止材料
及び粘着剤の製造に特に適していた。
【0188】 例 2 本発明による物質混合物の製造 前記の鋼製反応器中で、2,4−ジエチルオクタンジオール−1,5 586
.3gを150℃に加熱した。この装入物に、スチロール390.6g、メチル
メタクリレート254.6g、第三ブチルsくろへキシルアクリレート339.
4g、ブチルメタクリレート101.8g及びヒドロキシプロピルメタクリレー
ト611gからなる混合物を、4時間で配量した。この供給の前に15分間で、
キシロール170.7g及びジ−第三ブチルペルオキシド41.1gからなる混
合物の配量を4時間45分間で行った。この後、2時間で、後重合させ、生じた
本発明による物質混合物を酢酸ブチル155.3gで希釈した。希釈した本発明
による物質混合物は、1.3dPasの粘度を有し手織、被覆剤の製造の特に適
していた。
【0189】 例 3 本発明による物質混合物の製造 前記の鋼製反応器中で、ヒドロホルミル化し、引き続き水素化したオリゴマー
(オリゴマーのポリオール)597gを、ヒドロキシル基を有する反応性希釈剤
として装入し、かつ130℃に加熱した。
【0190】 ヒドロホルミル化し、水素化されたオリゴマー自体は、非環式モノオレフィン
及び環式モノオレフィンの複分解、生じたオリゴマーのヒドロホルミル化及び引
き続く水素化によって製造されていたが、この場合、環式モノオレフィンとして
はシクロペンテン及び非環式モノオレフィンとしては、石油精製の際に分解によ
って得られる炭化水素混合物(C−カット)を使用した。生じたオリゴマーの
ポリオールは、350のOH価、23℃で27.2dPasの粘度[プレート・
ボール粘度計(Platte−Kegel−Viskosimeter)]、5
61の数平均分子量M及び1068の重量平均分子量Mを有している。
【0191】 この装入物に、スチロール120g、メチルメタクリレート115.6g、メ
タクリルエステル13(レーム社(Firma Roehm)の13−MA)6
3.8g、ブチルメタクリレート144g及びヒドロキシエチルメタクリレート
136.4gからなる混合物を、4時間で配量した(モノマー供給I)。この供
給の5分前に、前記のオリゴマーのポリオール90.4g及び第三ブチルペルオ
キシ−2−エチルヘキサノエート55.4gを4時間30分間で配量した。モノ
マー供給Iの2時間30分後に、ヒドロキシエチルアクリレート57.2g、ア
クリル酸27.5g及び前記のオリゴマーのポリオール19.7gからなる混合
物を配量した(モノマー供給II)。この反応混合物を、130℃で2時間、後
重合させた。
【0192】 生じた本発明による物質混合物は、封止材料の被覆剤の製造に特に適していた
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09J 201/00 C09J 201/00 Fターム(参考) 4J011 HA01 HA03 HB14 4J038 CR001 KA06 4J040 DA001 JB02 JB07 KA23 4J100 AB02P AL03P AL03Q AL08R AL09R AL09S BC04R CA01 CA04 CA05 CA06 FA03 FA19 FA30

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 反応媒体としての熱硬化可能な多物質混合物のための反応性
    希釈剤中でオレフィン系不飽和化合物を(共)重合させることによって製造可能
    な液状物質混合物。
  2. 【請求項2】 反応媒体としての熱硬化可能な多物質混合物のための反応性
    希釈剤中で化合物を(共)重合させることによって製造可能なオレフィン系不飽
    和化合物のホモポリマー又はコポリマー。
  3. 【請求項3】 反応性希釈剤として、ポリオール及び/又はエポキシドを使
    用する、請求項1に記載の液状物質混合物又は請求項2に記載のホモポリマー又
    はコポリマー。
  4. 【請求項4】 ポリオールとして (i)ジトリメチロールプロパン、ジグリセリン及び/又はジトリメチロールエ
    タンから誘導される四官能性中心基又は一般式I: C[−A−X−]−[−A−X−][−A−X−][−A−X−] (I) 〔式中、指数及び変動項目は以下の意味を有する: m+n+o+pは、4であるが;但し、 mは、1〜3の整数であり、 n、o及びpは、0又は1〜3の整数であり; q、r、s及びtは、1〜5の整数であるが、但し、q≧r、s、t、殊にq>
    r、s、tであり; Xは、−O−、−S−又は−NH−であり; Aは、−CR−であるが;但し、 Rは、−H、−F、−Cl、−Br、−CN、−NO、C〜C−アルキル
    基又はハロアルキル基又はC〜C−アルコキシ基であるか又はq、r、s及
    び/又はtが、少なくとも2である場合には、Rは、2〜5個の炭素原子及び/
    又は基−A−の3〜5個の炭素原子を架橋する酸素原子−O−を有するC〜C −アルカンジイル基及び/又はC〜C−オキサアルカンジイル基である〕
    で示される四官能性中心基を有する過剰分枝鎖状化合物 (ii)少なくとも2個のヒドロキシル基又は少なくとも1個のヒドロキシル基
    と少なくとも1個のチオール基で官能化されている環式及び/又は非環式C
    16−アルカン; (iii)式III: RC=[=CH−R−CH=]=CR (III) 〔式中、Rは、−(−CH−)− (式中、指数wは、1〜6の整数を表すか又は Xは、−CH−又は酸素原子である)を表し; R、R、R及びRは、互いに独立に水素原子又はアルキルであり; 指数vは、1〜15の整数である〕 で示されるオリゴマーによって得られるポリオール を使用することを特徴とする、請求項3に記載の液状物質混合物又はホモポリマ
    ーもしくはコポリマー。
  5. 【請求項5】 ポリオール(i)として、2,2−ビス−ヒドロキシメチル
    −ブタンジオール−1,4と無水フタル酸との反応、引き続き、生じた中間生成
    物と、著しい分枝鎖状の飽和した第三級モノカルボン酸のグリシジルエステルと
    の反応によって得られる過剰分枝鎖状化合物、 ポリオール(ii)として、ジアルキルオクタンジオール、殊にジエチルオクタ
    ンジオール及び ポリオール(iii)として、非環式モノオレフィン及び環式モノオレフィンの
    複分解、生じたオリゴマーのヒドロホルミル化、引き続く水素化によって得られ
    るヒドロホルミル化され、水素化されたオリゴマー、この場合、環式モノオレフ
    ィンとしては、シクロペンテン、非環式モノオレフィンとしては、製油精製の際
    に分解によって得られる炭化水素混合物(C−カット)を使用し、ポリオール
    (iii)は、200〜650、殊に250〜450のヒドロキシル価(OHZ
    )、400〜1000、殊に400〜600のかず平均分子量Mn、600〜2
    000、殊に600〜1100の範囲内の重量平均分子量Mw及び1.4〜3、
    殊に1.7〜1.9の不均一性を有している を使用する、請求項4に記載の液状物質混合物又はホモポリマー又はコポリマー
  6. 【請求項6】 エポキシド基を有する反応性希釈剤として、 (iv)ポリオール又はポリフェノールのグリシジルエーテル、例えばグリセリ
    ン、ジグリセリン、グルシトール、エリトリトール、ペンタエリトリット、ジペ
    ンタエリトリット、トリメチロールプロパン、トリメチロールエタン、ジトリメ
    チロールプロパン、ジトリメチロールエタン、テトラキス(2−ヒドロキシエチ
    ル)エタン、テトラキス(3−ヒドロキシプロピル)メタン、II1〜II10
    で示されるテトロール: HO−(−CH−)−C(−CH−OH), (II1) HO−(−CH−)−C(−CH−OH), (II2) HO−(−CH−)−C(−CH−OH), (II3) HO−(−CH−)−C(−CH−OH), (II4) [HO−(−CH−)−]C(CH−OH), (II5) [HO−(−CH−)−]C−CH−OH, (II6) HO−(−CH−)−C[−(−CH−)−OH], (II7) HO−(−CH−)−C[−(−CH−OH](−CH−OH)
    , (II8) HO−(−CH−)−C(−CH−OH)[−(−CH−)−OH]
    [−(−CH−)−OH], (II9)又は HO−(−CH−)−C(−CH−OH)[−(−CH−)−OH] (II10); ポリオール(i)、(ii)及び(iii)は、カテコール、レゾルシノール、
    ヒドロキノン、ピロガロール、フロログルシン、(p−ヒドロキシ−フェニル)
    −フロログルシン、5−(7−ヒドロキシ−ナフト−1−イル)−ピロガロール
    、ビスフェノールF、ビスフェノールA又はノボラック; (v)グリシジル基を有するモノマー(A6)を重合により導入して含有してい
    る低分子エポキシド樹脂又はオリゴマー; (vi)Versaticsaeure(R)のグリシジルエステル; (vii)飽和脂肪酸及び不飽和脂肪酸のエポキシド樹脂エステル(エポキシド
    化したオイル);及び/又は (viii)天然オイル及びエステルのエポキシド化したトリグリセリド を使用する、請求項3に記載の液状物質混合物又はホモポリマー又はコポリマー
  7. 【請求項7】 外側反応器壁及びその中に存在する同心的又は偏心的に配置
    されたローター、一緒になって環空隙状の反応器容積を決定する反応器の底及び
    反応器の蓋、エダクトの供給のための少なくとも1つの装置並びに生成物排出の
    ための装置を有するが、この場合、反応器壁及び/又はローターは、本質的に反
    応器容積中の反応器の長さ全体でテイラーの流れの条件を充足し、即ち、環空隙
    が貫流方向で広がるよう形状寸法的に設計されているテイラー反応器中でのオレ
    フィン系不飽和モノマーのホモ重合又は共重合によって製造可能である、請求項
    1又は3から6までのいずれか1項に記載の液状物質混合物又は請求項2から6
    までのいずれか1項に記載のホモポリマー又はコポリマー。
  8. 【請求項8】 液状反応媒体中でのラジカル(共)重合によるオレフィン系
    不飽和化合物の液状物質混合物又はホモポリマー又はコポリマーの製造法におい
    て、反応媒体として、熱硬化可能な多物質混合物用の反応性基借財を使用するこ
    とを特徴とする、液状反応媒体中でのラジカル(共)重合によるオレフィン系不
    飽和化合物の液状物質混合物又はホモポリマー又はコポリマーの製造法。
  9. 【請求項9】 反応性希釈剤の一部を、(共)重合の後に、オレフィン系不
    飽和化合物、殊にモノマー(A2)、(A5)及び/又は(A6)で変性させ、
    生じた液状物質混合物が、熱硬化可能並びに化学光及び/又は電子線によって硬
    化可能になる、請求項8に記載の方法。
  10. 【請求項10】 外側反応器壁及びその中に存在する同心的又は偏心的に配
    置されたローター、一緒になって環空隙状の反応器容積を決定する反応器の底及
    び反応器の蓋、エダクトの供給のための少なくとも1つの装置並びに生成物排出
    のための装置を有するが、この場合、、反応器壁及び/又はローターは、本質的
    に反応器容積中の反応器の長さ全体でテイラーの流れの条件を充足し、即ち、環
    空隙が貫流方向で広がるよう形状寸法的に設計されているテイラー反応器中で実
    施される、請求項8又は9に記載の方法。
  11. 【請求項11】 熱硬化可能であるか又は熱硬化可能及び化学光及び/又は
    電子線によって硬化可能な被覆剤、粘着剤又は封止材料の製造のための、請求項
    1又は3から7までのいずれか1項に記載の液状物質混合物又は請求項2から7
    までのいずれか1項に記載のホモポリマー又はコポリマー又は請求項8から10
    までのいずれか1項に記載により製造された液状物質混合物又はホモポリマー又
    はコポリマーの使用。
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