JP2002518241A5 - - Google Patents
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Description
【書類名】 明細書
【発明の名称】自動車用の電気操作可能なブレーキ装置とこのブレーキ装置の制御方法
【特許請求の範囲】
【請求項1】 第1のブレーキ操作要素(7)の操作を検出し、ブレーキ信号(S1)を設定するための第1のブレーキ操作装置(4)と、
第1のブレーキ操作装置(4)によって設定されたブレーキ信号(S1)に基づいて起動可能である常用ブレーキ装置(1)とを備えた、
自動車用の電気操作可能なブレーキ装置において、
常用ブレーキ装置(1)が更に、運転者によって操作可能な第2のブレーキ操作装置(6)のブレーキ信号(S2)に基づいて起動可能であることを特徴とするブレーキ装置。
【請求項2】 第2のブレーキ操作装置(6)が少なくとも1個の切換え要素及び少なくとも1個のセンサのうち少なくとも何れかを備えていることを特徴とする請求項1記載のブレーキ装置。
【請求項3】 第2のブレーキ操作装置(6)が第2のブレーキ操作要素(10)の操作を検出するための少なくとも1個のセンサを有するセンサ装置(9)を備えていることを特徴とする請求項1または2記載のブレーキ装置。
【請求項4】 常用ブレーキ装置(1)が第2のブレーキ操作装置(6)によって設定されたブレーキ信号(S2)を常用ブレーキ(11,12,13,14)を制御するブレーキング目標値に変換するための少なくとも1個の制御ユニット(2)を備えていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載のブレーキ装置。
【請求項5】 常用ブレーキ(11,12,13,14)がそれぞれ、第2のブレーキ操作装置(6)によって設定されたブレーキ信号(S2)をブレーキ力に変換するための少なくとも1個の制御ユニットを備えていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載のブレーキ装置。
【請求項6】 第2のブレーキ操作装置(6)の操作時に、制御ユニット(2)によって、常用ブレーキを制御するための一定のブレーキング目標値が設定されることを特徴とする請求項4記載のブレーキ装置。
【請求項7】 第2のブレーキ操作装置(6)の操作時に、制御ユニット(2)によって、常用ブレーキ(11,12,13,14)を制御するための、最大値まで増大するブレーキング目標値が設定されることを特徴とする請求項4記載のブレーキ装置。
【請求項8】 第2のブレーキ操作装置(6)の操作時に、制御ユニット(2)によって、常用ブレーキ(11,12,13,14)を制御するための、車速に依存するブレーキング目標値が設定されることを特徴とする請求項4記載のブレーキ装置。
【請求項9】 制御ユニット(2)によって、第2のブレーキ操作要素(10)の操作に依存する、常用ブレーキ(11,12,13,14)を制御するためのブレーキング目標値が設定されることを特徴とする請求項4記載のブレーキ装置。
【請求項10】 ブレーキング作用をシミュレーションするためのアクティブ要素が第2のブレーキ操作要素(10)に付設されていることを特徴とする請求項9記載のブレーキ装置。
【請求項11】 第1と第2のブレーキ操作装置(4,6)の機能が監視装置によってチェック可能であることを特徴とする請求項1〜10のいずれか一つに記載のブレーキ装置。
【請求項12】 第2のブレーキ操作装置(6)が電気操作可能な駐車ブレーキの操作装置であり、この操作装置によって、常用ブレーキ装置(1)が設定された車速以上で起動可能であることを特徴とする請求項1〜11のいずれか一つに記載のブレーキ装置。
【請求項13】 常用ブレーキ装置及び駐車ブレーキ装置のうち少なくとも何れかの操作が、運転者によって操作可能な常用ブレーキ操作装置のブレーキ信号と駐車ブレーキ操作装置のブレーキ信号に基づいて行われる、自動車用の電気操作可能なブレーキ装置を制御するための方法において、
常用ブレーキ装置が設定された車速以上で駐車ブレーキ操作装置によって起動可能であることを特徴とする方法。
【請求項14】 駐車ブレーキ操作装置によって常用ブレーキ装置を起動する前に、常用ブレーキ操作装置の機能チェックが行われることを特徴とする請求項13記載の方法。
【請求項15】 常用ブレーキ操作装置と駐車ブレーキ操作装置のブレーキ信号が同時に存在する際に、設定された車速以上で常用ブレーキ装置が起動され、設定された車速以下で常用ブレーキと駐車ブレーキが起動されることを特徴とする請求項13または14記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【0001】
本発明は、自動車用の電気操作可能なブレーキ装置と、このブレーキ装置を制御するための方法に関する。
【0002】
自動車は通常、ブレーキペダルによって操作可能な常用ブレーキ装置と、手動レバーまたは足踏みペダルによって操作可能な駐車ブレーキ装置を備えている。駐車ブレーキ装置は一般的に、停止または駐車した車両が転がらないようにする働きをし、常用ブレーキは通常運転中に車両の速度を低下させるかまたは車両を停止させる働きをする。運転の安全性を改善するために、最新の常用ブレーキ装置は例えばABS,TCS、車両ダイナミクスコントロールシステム、ブレーキアシストシステム等のような付加的なシステムを備えている。最近では、自動車用の電気操作可能なブレーキ装置が知られるようになってきた。このブレーキ装置の場合には、ブレーキペダルの操作がセンサ装置によって検出され、常用ブレーキ装置を制御する制御ユニットのための入力信号に変換される。このような制御思想の欠点は、ブレーキペダル操作を検出するセンサ装置の故障時に、常用ブレーキ装置も故障し、一般的に後車軸に作用する駐車ブレーキ装置だけを介してしかブレーキングを行うことができないことにある。しかし、特に高速の車両を駐車ブレーキ装置だけによって制動する場合には、駐車ブレーキ装置の車輪ブレーキが大きな負荷を受ける。これは車輪ブレーキの大きな摩耗を生じることになる。更に、ABS、ブレーキアシストシステムのような追加システムが普通の駐車ブレーキ装置には作用しないので、後輪がロックし、それによって走行安定性が損なわれ、車両がスピンし得る。
【0003】
本発明の課題は、信頼性を高め、運転安全性を改善することができる、自動車用の電気操作可能なブレーキ装置と、このブレーキ装置の制御方法を提供することである。
【0004】
この課題は従属請求項の特徴によって解決される。本発明の有利な実施形と合目的な発展形態は、従属請求項に記載されている。
【0005】
本発明のきわめて簡単な実施形では、付加的なブレーキ操作装置が例えば手動操作可能なスイッチによって実現可能である。このスイッチはインストルメントパネル、ステアリングホイールまたはその他の適当な個所に配置され、運転者によって必要な場合に操作される。通常は緊急時のためのこのスイッチの操作によって、適当なブレーキ信号が常用ブレーキ装置の制御ユニットに供給される。そして、この制御ユニットは例えば減速度、ブレーキトルク、締付け力等の形をした一定に調節されたブレーキング目標値を設定する。この場合、ハザードウォーニングフラッシャを起動させることができる。なぜなら、このスイッチは主として緊急時の場合のためのものであるからである。スイッチを新たに操作することにより、ブレーキングが中断される。
【0006】
常用ブレーキ装置の制御ユニットは、スイッチの操作時に一定のブレーキング目標値または一定のブレーキ減速度の代わりに、操作の時間と共に、所定の最大値が達成されるまで、連続的に増大するブレーキング目標値またはブレーキ減速度が生じるように構成可能である。このような増大は例えば線形または漸増的に行うことができる。
【0007】
勿論、スイッチの操作時に、減速度または速度低下を車速に依存して調節することができる。車速が高ければ高いほど、常用ブレーキ装置のブレーキ介入が強く行われる。
【0008】
本発明の特に合目的な実施形では、第2のブレーキ操作装置が、特に冗長的および多様的に形成された複数のセンサを備えたセンサユニットとして構成可能である。このセンサにより、例えば、レバー、ペダル、押しボタン等として形成された第2のブレーキ操作要素の操作変位および操作力が検出可能である。それによって、制御ユニットは運転者によって変更可能なブレーキ信号を設定することができる。このブレーキ信号は制御ユニット内で処理され、車輪ブレーキを操作するための適当なブレーキング目標値に変換される。それによって、第2のブレーキ操作装置を介して、常用ブレーキ装置の制御操作を行うことができる。
【0009】
他の有利な実施形では、第2のブレーキ操作要素は手の人間工学に適合させることが可能であり、かつアクティブ要素を備えることができる。このアクティブ要素によって、ブレーキ値の増大時に抵抗力が増大するように、ブレーキングのフィードバックをシミュレーションすることができる。それによって、運転者にブレーキングの感覚を付与することができ、これは操作快適性を高めるために寄与する。
【0010】
安全上の観点から、両ブレーキ操作装置の機能は、好ましくは冗長的に構成された監視装置によってチェックされる。この場合例えば、ブレーキペダルシミュレータとして構成された第1のブレーキ操作装置の故障を認識したときに、音響的及び視覚的のうち少なくとも何れかによる警報装置が起動可能である。それによって、常用ブレーキの足操作がもはや機能しないで、常用ブレーキが例えば手動操作可能な第2のブレーキ操作装置を介して起動しなければならないことを運転者に示すことができる。
【0011】
本発明の特に合目的な他の実施形では、駐車ブレーキ装置によって設定されたブレーキ信号が、常用ブレーキ装置を制御するために使用可能である。その際、例えば電気操作可能な駐車ブレーキの操作を検出するために、センサ及びスイッチのうち少なくとも何れかを使用可能である。それによって、コストが低下する。ここで勿論、駐車ブレーキ操作要素の操作と常用ブレーキ装置及び駐車ブレーキ装置のうち少なくとも何れかの起動との間の割り当てのための適当な手段が必要である。合目的な割り当ては例えば車速を介して次のように行うことができる。すなわち、駐車ブレーキ操作要素を操作することにより、設定された車速以上で常用ブレーキ装置が起動され、設定された車速以下で駐車ブレーキ装置が起動されるように、行うことができる。それによって、例えばブレーキペダルモジュールとして形成された常用ブレーキ操作装置の故障時にも、駐車ブレーキ操作装置の操作を介して、常用ブレーキ装置によってブレーキングを開始することができる。その際、ABS、ESP、走行ダイナミクスコントロールのような常用ブレーキ装置の付加的な機能の介入を行うことができる。更に、駐車ブレーキ装置は車速が高い場合には使用されず、大きな負荷を受けない。それにもかかわらず、運転者は駐車ブレーキによって車両を静止状態まで確実に止めることができる。
【0012】
本発明の他の特徴と効果は、図に基づく有利な実施の形態の対の説明から明らかになる。
【0013】
図1は、ブレーキ・バイ・ワイヤ設計思想に従って構成された常用ブレーキ装置1を示している。この常用ブレーキ装置の場合、制御ユニット2は信号ライン3を介して第1のブレーキ操作装置4に接続され、かつ信号ライン5を介して第2のブレーキ操作装置6に接続されている。第1のブレーキ操作装置4は例えばブレーキペダルモジュールである。このブレーキペダルモジュールの場合、ブレーキペダル7の操作はセンサ装置8によって検出され、常用ブレーキ1を作動させるためにブレーキ信号S1に変換される。第2のブレーキ操作装置6は同様に、例えば手動レバー10の操作を検出し、ブレーキ信号S2をプリセットするためのセンサ装置9を備えている。
【0014】
両ブレーキ操作装置4,6によってプリセットされたブレーキ信号は、制御ユニット2によって、車輪ブレーキ11〜14を作動させるためのブレーキング目標値に変換される。ブレーキング目標値を設定する際に、例えばABS、ブレーキアシストシステム、走行安定性コントロールシステム等のような安全に関連する付加的な機能を実現するために、図示していないセンサによって検出された、車速、横方向加速度またはヨー角速度のような付加的な情報を制御ユニット2によって考慮することができる。
【0015】
常用ブレーキ装置1はブレーキペダルモジュールとして形成された第1のブレーキ操作装置4と、第2のブレーキ操作装置6によって操作可能である。それによって、運転者はブレーキペダルモジュールの故障時にも手動操作可能な第2のブレーキ操作装置6を介して常用ブレーキによってブレーキングを開始することができる。
【0016】
他の実施の形態では、駐車ブレーキ操作装置が常用ブレーキ装置を起動させるための第2のブレーキ操作装置として使用可能である。
【0017】
図2には、制御ユニットで周期的に行われる、ブレーキ装置を作動させるための処理手順の実施の形態が概略的に示してある。この実施の形態の場合、常用ブレーキは駐車ブレーキ操作装置のブレーキ信号に基づいて作動させることもできる。
【0018】
図2に示した処理手順の場合、スタート後、第1のステップ100で、例えばブレーキペダルモジュールとして形成された常用ブレーキ操作装置によってブレーキ信号S1が出力されたかどうか質問される。ブレーキ信号S1が存在しない場合には、次のステップ101で、駐車ブレーキ操作装置によってブレーキ信号S2が出力されたかどうかチェックされる。ブレーキ信号S1もブレーキ信号S2も存在しないときには、運転者によってブレーキ介入が要求されていないと見なされ、処理手順は個所102で終了する。
【0019】
ステップ101での質問で、駐車ブレーキ操作装置によって設定されたブレーキ信号S2が存在すると、ステップ103において、ブレーキ信号S2に基づいて、ブレーキングに関する運転者の要求に対応するブレーキング目標値が発生させられる。続いて、他のステップ104において、常用ブレーキ操作装置がまだ機能しているかどうかチェックされる。常用ブレーキ操作装置が機能しているときには、ステップ105において、駐車ブレーキ装置がステップ103で発生したブレーキング目標値に相応して起動させられる。しかし、ステップ104において実施されるチェックにより、常用ブレーキ操作装置が故障していることが判ると、先ず最初にステップ106において車速が設定された閾値x1よりも高いかどうかが質問される。この閾値は例えば約5km/hまたはそれ以下である。車速が定められた閾値よりも低いときには、運転者が車両を停止しようとしていると見なされ、ステップ105において駐車ブレーキ装置がステップ103で発生したブレーキング目標値に相応して起動させられる。
【0020】
ステップ106における質問により、車速が定められた閾値x1を上回ると、ステップ107において駐車ブレーキ装置の代わりに、常用ブレーキ装置がステップ103で発生したブレーキング目標値に相応して起動させられる。それによって、場合によっては、例えば車輪のロックを防止するために、高度な機能(ABS、走行ダイナミクスコントロール等)が使用される。更に、速度が高すぎる場合に運転者が駐車ブレーキ装置を起動し、それによって駐車ブレーキ装置が強く負荷され、損傷することが回避される。
【0021】
運転者が駐車ブレーキ操作装置を操作することによって車両を制動すると、速度閾値x1以上で常用ブレーキ装置が起動し、車速x1から駐車ブレーキ装置が起動させられる。これは、運転者が車両を静止状態に確実に停止できることを意味する。常用ブレーキ機能から駐車ブレーキ機能への切換えの際にショックのないブレーキングを達成するために、例えば常用ブレーキ装置によって発生する切換え点での全体の車両減速度を、駐車ブレーキ装置の全体の車両減速度とほぼ同じ大きさに調節または制御することができる。ショックのない移行を生じるための判断基準として、全体の車両減速度の代わりに、ブレーキ力またはブレーキトルクを選択してもよい。運転者が移行ショックをほとんど感じないように、速度閾値x1が小さく選定されると、切換え点における車両減速度の適合を省略することができる。
【0022】
一般的に車速が知られており、例えばいろいろな制御機器によって入力情報として必要であるので、常用ブレーキ操作と駐車ブレーキ操作の間の切換え判断基準としてのこの情報を準備するために大きなコストは不要である。車速は例えばABS機能のために車輪回転数センサの信号から算出されるので、自由に使用可能である。車速情報が無くなると、常用ブレーキ装置に対して作用を行わずに、駐車ブレーキだけが起動させられる。
【0023】
これに対して、ステップ100の質問時に、常用ブレーキ操作装置によって設定されたブレーキ信号S1が検出されると、次のステップ108において、駐車ブレーキ操作装置によってブレーキ信号S2が設定されるかどうか質問される。設定されないときには、運転者が常用ブレーキ装置の操作を要求していると見なされる。従って、ステップ109では、ブレーキ信号S1に基づいて、運転者ブレーキング要求に対応するブレーキング目標値が発生させられ、次のステップ110において常用ブレーキ装置がステップ109で発生したブレーキング目標値に相応して起動させられる。
【0024】
ステップ100と108における質問により、ブレーキ信号S1,S2が常用ブレーキ操作装置と駐車ブレーキ操作装置によって設定されると、ステップ111において、車速が閾値x2よりも大きいどうかがチェックされる。大きくない場合には、ステップ112において、常用ブレーキ操作と駐車ブレーキ操作の結合からブレーキング要求発生が運転者によって生じる。この結合は、合成値が両ブレーキング要求の最小値以上であるように行われる。これは例えば、両値の最大値を求めることによってあるいは平均値を求めることによって行うことができる。続いて、ステップ113において、この合成ブレーキング目標値によって、常用ブレーキ装置と駐車ブレーキ装置が起動される。
【0025】
これに対してステップ111における質問の結果、車速が閾値x2よりも大きいと、常用ブレーキ操作装置によって設定されたブレーキ信号S2に基づいて、次のステップ114において、運転者ブレーキング要求に対応するブレーキング目標値が発生させられる。続いて、ステップ115において、常用ブレーキ装置がステップ114において発生したブレーキング目標値に相応して起動させられる。
【0026】
図3に示した処理手順は図2に示した処理手順にほぼ一致しているので、一致するステップには同じ参照符号が付けてある。図3に示した実施の形態の場合、図2に示した実施の形態との違いは、簡単化するためにステップ104を省略したことにある。これは、常用ブレーキ操作装置の機能性に関する質問を除去したことを意味する。ステップ103に続いて、質問ステップ106では、車速の閾値x1に依存して駐車ブレーキまたは常用ブレーキの起動の区別が行われる。
【0027】
図2,3の簡単化された他の実施の形態では、車速閾値x1を車速閾値x2と同じに設定することができる。図2,3に基づいて述べた手順は、先ず最初に駐車ブレーキ操作装置について質問し、そして常用ブレーキ操作装置について質問するように変更することができる。
【0028】
一般的に常用ブレーキ操作装置は足によって操作されるがしかし、手動操作してもよい。駐車ブレーキ操作装置も手動によってあるいは足踏みペダルによって操作可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】
本発明によるブレーキ装置の概略的なブロック図である。
【図2】
制御ユニットの処理操作の第1の実施の形態を示すフローチャートである。
【図3】
制御ユニットの処理操作の第2の実施の形態を示すフローチャートである。
【発明の名称】自動車用の電気操作可能なブレーキ装置とこのブレーキ装置の制御方法
【特許請求の範囲】
【請求項1】 第1のブレーキ操作要素(7)の操作を検出し、ブレーキ信号(S1)を設定するための第1のブレーキ操作装置(4)と、
第1のブレーキ操作装置(4)によって設定されたブレーキ信号(S1)に基づいて起動可能である常用ブレーキ装置(1)とを備えた、
自動車用の電気操作可能なブレーキ装置において、
常用ブレーキ装置(1)が更に、運転者によって操作可能な第2のブレーキ操作装置(6)のブレーキ信号(S2)に基づいて起動可能であることを特徴とするブレーキ装置。
【請求項2】 第2のブレーキ操作装置(6)が少なくとも1個の切換え要素及び少なくとも1個のセンサのうち少なくとも何れかを備えていることを特徴とする請求項1記載のブレーキ装置。
【請求項3】 第2のブレーキ操作装置(6)が第2のブレーキ操作要素(10)の操作を検出するための少なくとも1個のセンサを有するセンサ装置(9)を備えていることを特徴とする請求項1または2記載のブレーキ装置。
【請求項4】 常用ブレーキ装置(1)が第2のブレーキ操作装置(6)によって設定されたブレーキ信号(S2)を常用ブレーキ(11,12,13,14)を制御するブレーキング目標値に変換するための少なくとも1個の制御ユニット(2)を備えていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載のブレーキ装置。
【請求項5】 常用ブレーキ(11,12,13,14)がそれぞれ、第2のブレーキ操作装置(6)によって設定されたブレーキ信号(S2)をブレーキ力に変換するための少なくとも1個の制御ユニットを備えていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載のブレーキ装置。
【請求項6】 第2のブレーキ操作装置(6)の操作時に、制御ユニット(2)によって、常用ブレーキを制御するための一定のブレーキング目標値が設定されることを特徴とする請求項4記載のブレーキ装置。
【請求項7】 第2のブレーキ操作装置(6)の操作時に、制御ユニット(2)によって、常用ブレーキ(11,12,13,14)を制御するための、最大値まで増大するブレーキング目標値が設定されることを特徴とする請求項4記載のブレーキ装置。
【請求項8】 第2のブレーキ操作装置(6)の操作時に、制御ユニット(2)によって、常用ブレーキ(11,12,13,14)を制御するための、車速に依存するブレーキング目標値が設定されることを特徴とする請求項4記載のブレーキ装置。
【請求項9】 制御ユニット(2)によって、第2のブレーキ操作要素(10)の操作に依存する、常用ブレーキ(11,12,13,14)を制御するためのブレーキング目標値が設定されることを特徴とする請求項4記載のブレーキ装置。
【請求項10】 ブレーキング作用をシミュレーションするためのアクティブ要素が第2のブレーキ操作要素(10)に付設されていることを特徴とする請求項9記載のブレーキ装置。
【請求項11】 第1と第2のブレーキ操作装置(4,6)の機能が監視装置によってチェック可能であることを特徴とする請求項1〜10のいずれか一つに記載のブレーキ装置。
【請求項12】 第2のブレーキ操作装置(6)が電気操作可能な駐車ブレーキの操作装置であり、この操作装置によって、常用ブレーキ装置(1)が設定された車速以上で起動可能であることを特徴とする請求項1〜11のいずれか一つに記載のブレーキ装置。
【請求項13】 常用ブレーキ装置及び駐車ブレーキ装置のうち少なくとも何れかの操作が、運転者によって操作可能な常用ブレーキ操作装置のブレーキ信号と駐車ブレーキ操作装置のブレーキ信号に基づいて行われる、自動車用の電気操作可能なブレーキ装置を制御するための方法において、
常用ブレーキ装置が設定された車速以上で駐車ブレーキ操作装置によって起動可能であることを特徴とする方法。
【請求項14】 駐車ブレーキ操作装置によって常用ブレーキ装置を起動する前に、常用ブレーキ操作装置の機能チェックが行われることを特徴とする請求項13記載の方法。
【請求項15】 常用ブレーキ操作装置と駐車ブレーキ操作装置のブレーキ信号が同時に存在する際に、設定された車速以上で常用ブレーキ装置が起動され、設定された車速以下で常用ブレーキと駐車ブレーキが起動されることを特徴とする請求項13または14記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【0001】
本発明は、自動車用の電気操作可能なブレーキ装置と、このブレーキ装置を制御するための方法に関する。
【0002】
自動車は通常、ブレーキペダルによって操作可能な常用ブレーキ装置と、手動レバーまたは足踏みペダルによって操作可能な駐車ブレーキ装置を備えている。駐車ブレーキ装置は一般的に、停止または駐車した車両が転がらないようにする働きをし、常用ブレーキは通常運転中に車両の速度を低下させるかまたは車両を停止させる働きをする。運転の安全性を改善するために、最新の常用ブレーキ装置は例えばABS,TCS、車両ダイナミクスコントロールシステム、ブレーキアシストシステム等のような付加的なシステムを備えている。最近では、自動車用の電気操作可能なブレーキ装置が知られるようになってきた。このブレーキ装置の場合には、ブレーキペダルの操作がセンサ装置によって検出され、常用ブレーキ装置を制御する制御ユニットのための入力信号に変換される。このような制御思想の欠点は、ブレーキペダル操作を検出するセンサ装置の故障時に、常用ブレーキ装置も故障し、一般的に後車軸に作用する駐車ブレーキ装置だけを介してしかブレーキングを行うことができないことにある。しかし、特に高速の車両を駐車ブレーキ装置だけによって制動する場合には、駐車ブレーキ装置の車輪ブレーキが大きな負荷を受ける。これは車輪ブレーキの大きな摩耗を生じることになる。更に、ABS、ブレーキアシストシステムのような追加システムが普通の駐車ブレーキ装置には作用しないので、後輪がロックし、それによって走行安定性が損なわれ、車両がスピンし得る。
【0003】
本発明の課題は、信頼性を高め、運転安全性を改善することができる、自動車用の電気操作可能なブレーキ装置と、このブレーキ装置の制御方法を提供することである。
【0004】
この課題は従属請求項の特徴によって解決される。本発明の有利な実施形と合目的な発展形態は、従属請求項に記載されている。
【0005】
本発明のきわめて簡単な実施形では、付加的なブレーキ操作装置が例えば手動操作可能なスイッチによって実現可能である。このスイッチはインストルメントパネル、ステアリングホイールまたはその他の適当な個所に配置され、運転者によって必要な場合に操作される。通常は緊急時のためのこのスイッチの操作によって、適当なブレーキ信号が常用ブレーキ装置の制御ユニットに供給される。そして、この制御ユニットは例えば減速度、ブレーキトルク、締付け力等の形をした一定に調節されたブレーキング目標値を設定する。この場合、ハザードウォーニングフラッシャを起動させることができる。なぜなら、このスイッチは主として緊急時の場合のためのものであるからである。スイッチを新たに操作することにより、ブレーキングが中断される。
【0006】
常用ブレーキ装置の制御ユニットは、スイッチの操作時に一定のブレーキング目標値または一定のブレーキ減速度の代わりに、操作の時間と共に、所定の最大値が達成されるまで、連続的に増大するブレーキング目標値またはブレーキ減速度が生じるように構成可能である。このような増大は例えば線形または漸増的に行うことができる。
【0007】
勿論、スイッチの操作時に、減速度または速度低下を車速に依存して調節することができる。車速が高ければ高いほど、常用ブレーキ装置のブレーキ介入が強く行われる。
【0008】
本発明の特に合目的な実施形では、第2のブレーキ操作装置が、特に冗長的および多様的に形成された複数のセンサを備えたセンサユニットとして構成可能である。このセンサにより、例えば、レバー、ペダル、押しボタン等として形成された第2のブレーキ操作要素の操作変位および操作力が検出可能である。それによって、制御ユニットは運転者によって変更可能なブレーキ信号を設定することができる。このブレーキ信号は制御ユニット内で処理され、車輪ブレーキを操作するための適当なブレーキング目標値に変換される。それによって、第2のブレーキ操作装置を介して、常用ブレーキ装置の制御操作を行うことができる。
【0009】
他の有利な実施形では、第2のブレーキ操作要素は手の人間工学に適合させることが可能であり、かつアクティブ要素を備えることができる。このアクティブ要素によって、ブレーキ値の増大時に抵抗力が増大するように、ブレーキングのフィードバックをシミュレーションすることができる。それによって、運転者にブレーキングの感覚を付与することができ、これは操作快適性を高めるために寄与する。
【0010】
安全上の観点から、両ブレーキ操作装置の機能は、好ましくは冗長的に構成された監視装置によってチェックされる。この場合例えば、ブレーキペダルシミュレータとして構成された第1のブレーキ操作装置の故障を認識したときに、音響的及び視覚的のうち少なくとも何れかによる警報装置が起動可能である。それによって、常用ブレーキの足操作がもはや機能しないで、常用ブレーキが例えば手動操作可能な第2のブレーキ操作装置を介して起動しなければならないことを運転者に示すことができる。
【0011】
本発明の特に合目的な他の実施形では、駐車ブレーキ装置によって設定されたブレーキ信号が、常用ブレーキ装置を制御するために使用可能である。その際、例えば電気操作可能な駐車ブレーキの操作を検出するために、センサ及びスイッチのうち少なくとも何れかを使用可能である。それによって、コストが低下する。ここで勿論、駐車ブレーキ操作要素の操作と常用ブレーキ装置及び駐車ブレーキ装置のうち少なくとも何れかの起動との間の割り当てのための適当な手段が必要である。合目的な割り当ては例えば車速を介して次のように行うことができる。すなわち、駐車ブレーキ操作要素を操作することにより、設定された車速以上で常用ブレーキ装置が起動され、設定された車速以下で駐車ブレーキ装置が起動されるように、行うことができる。それによって、例えばブレーキペダルモジュールとして形成された常用ブレーキ操作装置の故障時にも、駐車ブレーキ操作装置の操作を介して、常用ブレーキ装置によってブレーキングを開始することができる。その際、ABS、ESP、走行ダイナミクスコントロールのような常用ブレーキ装置の付加的な機能の介入を行うことができる。更に、駐車ブレーキ装置は車速が高い場合には使用されず、大きな負荷を受けない。それにもかかわらず、運転者は駐車ブレーキによって車両を静止状態まで確実に止めることができる。
【0012】
本発明の他の特徴と効果は、図に基づく有利な実施の形態の対の説明から明らかになる。
【0013】
図1は、ブレーキ・バイ・ワイヤ設計思想に従って構成された常用ブレーキ装置1を示している。この常用ブレーキ装置の場合、制御ユニット2は信号ライン3を介して第1のブレーキ操作装置4に接続され、かつ信号ライン5を介して第2のブレーキ操作装置6に接続されている。第1のブレーキ操作装置4は例えばブレーキペダルモジュールである。このブレーキペダルモジュールの場合、ブレーキペダル7の操作はセンサ装置8によって検出され、常用ブレーキ1を作動させるためにブレーキ信号S1に変換される。第2のブレーキ操作装置6は同様に、例えば手動レバー10の操作を検出し、ブレーキ信号S2をプリセットするためのセンサ装置9を備えている。
【0014】
両ブレーキ操作装置4,6によってプリセットされたブレーキ信号は、制御ユニット2によって、車輪ブレーキ11〜14を作動させるためのブレーキング目標値に変換される。ブレーキング目標値を設定する際に、例えばABS、ブレーキアシストシステム、走行安定性コントロールシステム等のような安全に関連する付加的な機能を実現するために、図示していないセンサによって検出された、車速、横方向加速度またはヨー角速度のような付加的な情報を制御ユニット2によって考慮することができる。
【0015】
常用ブレーキ装置1はブレーキペダルモジュールとして形成された第1のブレーキ操作装置4と、第2のブレーキ操作装置6によって操作可能である。それによって、運転者はブレーキペダルモジュールの故障時にも手動操作可能な第2のブレーキ操作装置6を介して常用ブレーキによってブレーキングを開始することができる。
【0016】
他の実施の形態では、駐車ブレーキ操作装置が常用ブレーキ装置を起動させるための第2のブレーキ操作装置として使用可能である。
【0017】
図2には、制御ユニットで周期的に行われる、ブレーキ装置を作動させるための処理手順の実施の形態が概略的に示してある。この実施の形態の場合、常用ブレーキは駐車ブレーキ操作装置のブレーキ信号に基づいて作動させることもできる。
【0018】
図2に示した処理手順の場合、スタート後、第1のステップ100で、例えばブレーキペダルモジュールとして形成された常用ブレーキ操作装置によってブレーキ信号S1が出力されたかどうか質問される。ブレーキ信号S1が存在しない場合には、次のステップ101で、駐車ブレーキ操作装置によってブレーキ信号S2が出力されたかどうかチェックされる。ブレーキ信号S1もブレーキ信号S2も存在しないときには、運転者によってブレーキ介入が要求されていないと見なされ、処理手順は個所102で終了する。
【0019】
ステップ101での質問で、駐車ブレーキ操作装置によって設定されたブレーキ信号S2が存在すると、ステップ103において、ブレーキ信号S2に基づいて、ブレーキングに関する運転者の要求に対応するブレーキング目標値が発生させられる。続いて、他のステップ104において、常用ブレーキ操作装置がまだ機能しているかどうかチェックされる。常用ブレーキ操作装置が機能しているときには、ステップ105において、駐車ブレーキ装置がステップ103で発生したブレーキング目標値に相応して起動させられる。しかし、ステップ104において実施されるチェックにより、常用ブレーキ操作装置が故障していることが判ると、先ず最初にステップ106において車速が設定された閾値x1よりも高いかどうかが質問される。この閾値は例えば約5km/hまたはそれ以下である。車速が定められた閾値よりも低いときには、運転者が車両を停止しようとしていると見なされ、ステップ105において駐車ブレーキ装置がステップ103で発生したブレーキング目標値に相応して起動させられる。
【0020】
ステップ106における質問により、車速が定められた閾値x1を上回ると、ステップ107において駐車ブレーキ装置の代わりに、常用ブレーキ装置がステップ103で発生したブレーキング目標値に相応して起動させられる。それによって、場合によっては、例えば車輪のロックを防止するために、高度な機能(ABS、走行ダイナミクスコントロール等)が使用される。更に、速度が高すぎる場合に運転者が駐車ブレーキ装置を起動し、それによって駐車ブレーキ装置が強く負荷され、損傷することが回避される。
【0021】
運転者が駐車ブレーキ操作装置を操作することによって車両を制動すると、速度閾値x1以上で常用ブレーキ装置が起動し、車速x1から駐車ブレーキ装置が起動させられる。これは、運転者が車両を静止状態に確実に停止できることを意味する。常用ブレーキ機能から駐車ブレーキ機能への切換えの際にショックのないブレーキングを達成するために、例えば常用ブレーキ装置によって発生する切換え点での全体の車両減速度を、駐車ブレーキ装置の全体の車両減速度とほぼ同じ大きさに調節または制御することができる。ショックのない移行を生じるための判断基準として、全体の車両減速度の代わりに、ブレーキ力またはブレーキトルクを選択してもよい。運転者が移行ショックをほとんど感じないように、速度閾値x1が小さく選定されると、切換え点における車両減速度の適合を省略することができる。
【0022】
一般的に車速が知られており、例えばいろいろな制御機器によって入力情報として必要であるので、常用ブレーキ操作と駐車ブレーキ操作の間の切換え判断基準としてのこの情報を準備するために大きなコストは不要である。車速は例えばABS機能のために車輪回転数センサの信号から算出されるので、自由に使用可能である。車速情報が無くなると、常用ブレーキ装置に対して作用を行わずに、駐車ブレーキだけが起動させられる。
【0023】
これに対して、ステップ100の質問時に、常用ブレーキ操作装置によって設定されたブレーキ信号S1が検出されると、次のステップ108において、駐車ブレーキ操作装置によってブレーキ信号S2が設定されるかどうか質問される。設定されないときには、運転者が常用ブレーキ装置の操作を要求していると見なされる。従って、ステップ109では、ブレーキ信号S1に基づいて、運転者ブレーキング要求に対応するブレーキング目標値が発生させられ、次のステップ110において常用ブレーキ装置がステップ109で発生したブレーキング目標値に相応して起動させられる。
【0024】
ステップ100と108における質問により、ブレーキ信号S1,S2が常用ブレーキ操作装置と駐車ブレーキ操作装置によって設定されると、ステップ111において、車速が閾値x2よりも大きいどうかがチェックされる。大きくない場合には、ステップ112において、常用ブレーキ操作と駐車ブレーキ操作の結合からブレーキング要求発生が運転者によって生じる。この結合は、合成値が両ブレーキング要求の最小値以上であるように行われる。これは例えば、両値の最大値を求めることによってあるいは平均値を求めることによって行うことができる。続いて、ステップ113において、この合成ブレーキング目標値によって、常用ブレーキ装置と駐車ブレーキ装置が起動される。
【0025】
これに対してステップ111における質問の結果、車速が閾値x2よりも大きいと、常用ブレーキ操作装置によって設定されたブレーキ信号S2に基づいて、次のステップ114において、運転者ブレーキング要求に対応するブレーキング目標値が発生させられる。続いて、ステップ115において、常用ブレーキ装置がステップ114において発生したブレーキング目標値に相応して起動させられる。
【0026】
図3に示した処理手順は図2に示した処理手順にほぼ一致しているので、一致するステップには同じ参照符号が付けてある。図3に示した実施の形態の場合、図2に示した実施の形態との違いは、簡単化するためにステップ104を省略したことにある。これは、常用ブレーキ操作装置の機能性に関する質問を除去したことを意味する。ステップ103に続いて、質問ステップ106では、車速の閾値x1に依存して駐車ブレーキまたは常用ブレーキの起動の区別が行われる。
【0027】
図2,3の簡単化された他の実施の形態では、車速閾値x1を車速閾値x2と同じに設定することができる。図2,3に基づいて述べた手順は、先ず最初に駐車ブレーキ操作装置について質問し、そして常用ブレーキ操作装置について質問するように変更することができる。
【0028】
一般的に常用ブレーキ操作装置は足によって操作されるがしかし、手動操作してもよい。駐車ブレーキ操作装置も手動によってあるいは足踏みペダルによって操作可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】
本発明によるブレーキ装置の概略的なブロック図である。
【図2】
制御ユニットの処理操作の第1の実施の形態を示すフローチャートである。
【図3】
制御ユニットの処理操作の第2の実施の形態を示すフローチャートである。
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