JP2002509592A - 窓昇降装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 窓昇降装置が、一般的に、ネジ軸（５６）を駆動するモーター（４８）を有し、該ネジ軸（５６）は、ブラケット（４６）に摺動可能に取付けられたナット（５２）と螺合する。リンク（５４）が、ナット（５２）に回転可能に取付けられた第１の端と、回動的に取付けられたアーム（２４）の端（２８）に回転可能に取付けられた第２の端とを有する。アームが回動すると、窓ガラス（２２）に係合するアームの反対側の端（２６）が、窓ガラスを上げ下げする。

Description

【発明の詳細な説明】 窓昇降装置 発明の背景 本発明は、一般的には、窓昇降装置に関し、特に、ネジ駆動装置を使用した窓 昇降装置に関する。 現在の窓昇降装置は、一般的には、窓ガラスを支持する第１の端と、９０°の 扇形の歯車の歯を有する第２の端との間で回動的に取付けられた第１アームを有 する。歯車の歯は、平歯車とかみ合い、平歯車はモーターによって駆動されたウ ォームにより駆動されるウォーム歯車に結合される。モーターは、ウォーム、ウ ォーム歯車及び平歯車を回転駆動し、それにより、第１アームを回動させる。第 １アームの回動が窓ガラスを上げ下げする。第２アームが、典型的には、第１ア ームの第１の端とピボット点との間で第１アームに回動的に取付けられる。第２ アームの第１の端が窓ガラスを支持し、一方、反対側の第２アームの第２の端が 、窓の上げ下げ中、前方及び後方に自由に摺動する摺動体に回動的に取付けられ る。 ウォーム／ウォーム歯車のかみ合いの効率が低いために、公知の窓昇降装置は 、効率が低くなる。更に、公知の装置のコストは、歯車の数のために、比較的高 い。 本発明の概要 本発明は、簡単化され、部品点数を減じ、高い効率を有する改良窓昇降装置を 提供する。 第１の実施形態では、窓昇降モーターは、雌ネジナットと螺合するネジ軸を回 転駆動し、該雌ネジナットは、第１及び第２の端の間で回動的に取付けられた第 １アームの第２の端に係合する。好ましくは、リンクが、ナットに回動的に取付 けられた第１の端と、第１アームの第２の端に回動的に取付けられた反対側の第 ２の端とを有する。ナットは、モーターを固定的に取付け、かつ第１アームを回 動的に取付けたブラケットのガイドに摺動可能に取付けられる。好ましくは、モ ーターは、ネジ軸を駆動するトルクの増加をもたらす二段結合遊星歯車ユニット を有する。 作動において、モーターの回転はネジ軸を回転駆動し、それによりナットをブ ラケットのガイドに沿って移動させる。ブラケットのガイドに沿うナットの移動 はアームを回動させ、それにより、窓を上げ下げする。 本発明による第２の実施形態によれば、窓ガラスは、第１支持体及び第２支持 体によって支持される。好ましくは、第１及び第２支持体は、ドアの構造支持部 に隣接して位置決めされ、前ドアにおいては、それらは、夫々Ａピラー及びＢピ ラーである。第１及び第２直線移動装置は、夫々第１及び第２支持体に固定され る。第１及び第２直線移動装置は、窓ガラスの移動方向と概ね平行に取付けられ る。 その結果、第１及び第２直線移動装置は、夫々Ａ及びＢピラーに隣接して取付 けられる。ドアの概ね中央の近くには、側面衝撃エアバッグの取付に干渉する窓 支持機材はない。 単一のモーターが、好ましくは、第１及び第２直線移動装置の両方を駆動する 。ネジ軸の回転によって、支持体が窓を上げ下げするように、好ましくは、各直 線移動装置は、支持体と螺合するネジ軸を有する。好ましくは、モーターはドア の下縁の近くに取付けられる。各ネジ軸を駆動するために、回転ケーブルがモー ターの両方の軸線方向端から延びる。好ましくは、平歯車が各ケーブルの端に固 定され、各ネジ軸の端に取付けられた正面歯車とかみ合う。 図面の簡単な説明 本発明の上記の利点は勿論、他の利点も、添付図面を考慮したとき、以下の好 ましい実施形態の詳細な説明から、当業者には容易に明らかになるだろう。 図１は本発明の窓昇降装置である。 図２は図１の窓昇降装置の分解図である。 図３は、図１のモーター及び歯車ユニットの、線３−３における断面図である 。 図４は本発明の第２の実施形態による窓昇降装置の斜視図である。 図５は図３の窓昇降装置の側面図である。 好ましい実施形態の詳細な説明 本発明は、例えば、自動車のドアにおけるような窓ガラス２２を上げ下げする ための窓昇降装置２０を提供する。窓昇降装置２０は、全体的に、窓ガラス２２ を支持する第１の端２６と、反対側の第２の端２８とを有する第１アーム２４を 有するタイプのものであり、第１アーム２４は、第１の端２６と第２の端２８と の間にピボット点３０を含み、第１アーム２４はこのピボット点３０を中心に回 動して、窓ガラス２２を上げ下げする。第２アーム３４が、第１アーム２４及び 第２のピボット点３６に回動的に取付けられる。第２アーム３４は、窓ガラス２ ２を支持する第１の端３８と、窓ガラス２２の上げ下げ中前方及び後方に移動す る摺動体４２に回動的に取付けられた反対側の第２の端４０と、を有する。 本発明の窓昇降装置２０はブラケット４６を備え、このブラケットに第１アー ム２４が回動的に取り付けられている。モーター４８がブラケット４６に取付け られ、歯車ユニット５１を介してネジ軸５０即ちネジを回転駆動する。ネジ軸５ ０は、以下に更に詳細に説明するように、ブラケット４６に固着されるが、ブラ ケット４６に対して移動できるネジ摺動体５２に螺合する。摺動体５２は、好ま しくは、雌ネジポリマーコアナット５２である。リンク５４が、摺動体５２に回 動的に取付けられた第１の端５６と、第１アーム２４の第２の端２８に回動的に 取付けられた第２の端５８と、を有する。 図２から分かるように、摺動体５２は、好ましくは、リンク５４の第１の端５ ６の孔６４の中に下方に延びるピボットピン６２を有する。ピボットピン６２は 又、ブラケット４６を貫くスロットである細長いガイド６６の中へ延びる。ピボ ットピン６２は、ナット６８又は他のファスナーによって、ブラケット４６に固 着される。 ボルト７２が、第１アーム２４の第２の端２８の孔７４、リンク５４の第２の 端５８の孔７６に挿入され、ナット７８又は他のファスナーによって固着される 。第１アーム２４はピン８０によってブラケット４６に回動的に取付けられる。 図３から分かるように、歯車ユニット５１は、一般的には、モーター４８に取 付けられた歯車ハウジング８１を有する。歯車ユニット５１は、モーター４８の 電機子８３に結合された段階１の太陽歯車８２を更に有する。段階１の太陽歯車 ８２は、段階１のリング歯車８５とかみ合った段階１の遊星歯車８４とかみ合っ ている。段階１のリング歯車８５は、歯車ハウジング８１に対して固定的に取付 けられた段階２の遊星歯車８７とかみ合った段階２の太陽歯車８６とかみ合って いる。段階２の遊星歯車８７は段階２のリング歯車８８とかみ合い、該リング歯 車８８は、軸受８９によって歯車ハウジング８１に支持されたネジ軸５０を駆動 する。 作動において、モーター４８によるネジ軸５０の回転は摺動体５２をブラケッ ト４６のガイド６６に沿って直線移動させる。摺動体５２は、リンク５４を介し て第１アーム２４の第２の端２８に係合し、それにより、第１アーム２４をブラ ケット４６のピボット点３０を中心に回転させ、かつ第１アーム２４の第１の端 ２６及び、窓ガラス２２を上昇げたり、下げたりする。良く知られているように 、第１アーム２４の第１の端２６を上げ下げすると、第２アーム３４の第１の端 ３８が、同様の仕方で、上げ下げする。作動中、ネジ軸５０は摺動体５２と接触 した多数のネジ山を有し、それにより、窓昇降装置２０の信頼性を増す。更に、 摺動体５２とのネジ軸５０のかみ合いの効率により、窓昇降装置の効率は既存の 装置と比較して高い。ネジ軸５０と摺動体５２との間の駆動かみ合いが、容易に 減衰させることができる高周波数ノイズを発生するので、窓昇降装置２０は又、 既存の装置よりも静かである。更に、窓昇降装置２０のコストは、部品の数を減 じ、複雑な部品が排除されるので、既存の装置よりも低い。 窓ガラス９２を上げ下げするための、本発明の他の実施形態による窓昇降装置 ９０を図４に示す。窓昇降装置９０は、一般的に、窓ガラス９２の底縁９８に係 合する前支持体９４及び後ろ支持体９６を有する。前及び後ろ支持体９４、９６ は、夫々、窓ガラス９２の前縁１００及び後縁１０２に隣接して配置される。支 持体９４、９６の各々は、ネジ軸１０６、１０８に夫々螺合する。ネジ軸１０６ 、１０８、即ちネジはドアトリムパネル１１０に回転可能に取付けられる。ネジ 軸１０６、１０８の回転は支持体９４、９６及び窓ガラス９２の上げ下げを引起 こす。 好ましくは、単一のモーター１１４が、両方のネジ軸１０６、１０８を駆動す る。モーター１１４は、好ましくは、ドアトリムパネル１１０の下縁に隣接して 取付けられる。モーター１１４はその両方の軸線方向端から延びる一対の回転ケ ーブル１１６を回転駆動する。ケーブル１１６は導管１１８の中に取付けられる 。図５から分かるように、ケーブル１１６の各々は、各ネジ軸１０６、１０８の 下 端に取付けられた正面歯車１２２とかみ合った平歯車１２０を回転駆動する。 作動において、モーター１１４はケーブル１１６及び平歯車１２０を回転駆動 する。平歯車１２０は正面歯車１２２を回転駆動し、従って、ネジ軸１０６、１ ０８を回転駆動する。ネジ軸１０６、１０８の回転は、支持体９４、９６の、従 って、窓ガラス９２の上げ下げを引起こす。 駆動機構、即ち、ネジ軸１０６、１０８及び支持体９４、９６が、窓ガラス９ ２の前縁１００及び後縁１０２に隣接して位置決めされるので、駆動機構は又、 ドアのＡピラー及びＢピラーの近くに位置決めされるだろう。窓昇降装置９０で は、ＡピラーとＢピラーとの間には、側面衝撃エアバッグの取付の邪魔になる機 構は無い。ネジ軸１０６、１０８の代りに、ベルト駆動装置のような他の直線移 動装置を使用しても良いことは明らかである。更に、窓昇降装置９０は、コスト を減じるために、好ましくは、単一のモーター１１４を使用するが、１つ以上の モーターをも使用することができる。 好ましくは、モーター４８は、電機子シャフトのスピードを減じ、トルクを増 加させることができるように、複数のギヤ比の１つを選択的に提供する歯車ユニ ットを含む。 特許法の規定により、本発明は、好ましい実施形態を表わすと考えられるもの で説明された。しかしながら、本発明を、その精神又は範囲から逸脱することな く、特に図示し、説明した以外で実施できることに注目すべきである。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．ネジ軸を回転駆動するモーターと、 窓ガラスを支持するための第１の端と第２の端との間で回動的に支持された アームと、 前記シャフトに螺合したネジ摺動体と、を有し、前記摺動体は、前記シャフ トの回転が、前記シャフトに対する前記摺動体の直線変位を引起こし、従って 、前記アームの回動移動を引起こすように、前記アームの前記第２の端に係合 している、窓昇降装置。 ２．前記摺動体が雌ネジナットからなることを特徴とする、請求項１に記載の窓 昇降装置。 ３．前記摺動体に回転可能に取付けられた第１の端と、前記アームの前記第２の 端に回転可能に取付けられた反対側の第２の端とを有するリンクを更に含むこ とを特徴とする、請求項１に記載の窓昇降装置。 ４．ブラケットを更に有し、該ブラケットはガイドを構成し、前記ガイドに沿う 前記摺動体の移動を制限することを特徴とする、請求項１に記載の窓昇降装置 。 ５．前記ガイドが前記ブラケットのスロットであり、前記摺動体が前記スロット の中へ延びる部分を含むことを特徴とする、請求項４に記載の窓昇降装置。 ６．前記アームが前記ブラケットに回動的に取付けられ、前記モーターが前記ブ ラケットに取付けられることを特徴とする、請求項に記載の窓昇降装置。 ７．前記アームが第１アームであり、前記窓昇降装置が、窓ガラスを支持するた めの第１の端と、摺動可能に取付けられた反対側の第２の端と、を有する第２ アームを含むことを特徴とする、請求項１に記載の窓昇降装置。 ８．前記モーターを前記ネジ軸に結合する歯車ユニットを更に含み、前記歯車ユ ニットが、前記モーターと前記ネジ軸との間に複数のギヤ比を提供することを 特徴とする、請求項１に記載の窓昇降装置。 ９．前縁と、反対側の後縁と、前記前縁及び前記後縁に隣接した底縁とを有する 窓ガラスを有し、前記窓ガラスは、前記前縁に隣接した第１支持体と、前記後 縁に隣接した第２支持体と、によって支持され、 前記第１支持体と螺合する第１ネジ軸と、 前記第２支持体と螺合する第２ネジ軸と、 前記第１ネジ軸及び第２ネジ軸を回転駆動するモーターと、を有する、窓昇 降装置。 10．窓カラスを支持するための第１支持体及び第２支持体と、 前記第１支持体に固定され、かつ前記第１支持体を上げ下げする第１直線移 動装置と、 前記第２支持体に固定され、かつ前記第２支持体を上げ下げする第２直線移 動装置と、を有する、窓昇降装置。 11．窓ガラスを更に含み、前記第１支持体が前記窓ガラスの前縁に隣接して位置 決めされ、前記第２支持体が前記窓ガラスの反対側の後縁に隣接して位置決め されることを特徴とする、請求項１０に記載の窓昇降装置。 12．前記直線移動装置が、前記第１及び第２支持体と螺合する回転可能なネジ軸 を有することを特徴とする、請求項１０に記載の窓昇降装置。 13．前記第１及び第２直線移動装置を駆動する単一のモーターを更に有すること を特徴とする、請求項１２に記載の窓昇降装置。 14．前記モーターが、正面歯車にかみ合った平歯車によって、前記各ネジ軸に結 合されることを特徴とする、請求項１３に記載の窓昇降装置。 15．前記モーターが、前記平歯車及び前記正面歯車の一方を回転駆動するケーブ ルによって、前記各ネジ軸に結合されることを特徴とする、請求項１４に記載 の窓昇降装置。