JPS5942467Y2 - ウインドレギユレ−タ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は自動車のウィンドレギュレータに関するもので
ある。

本考案の目的は、ウィンドガラスの昇降機構を小型、軽
量化し、ドアパネル内の小スペースに対応したウィンド
レギュレータを提供することである。

自動車の側突強度のアップ規制に伴い、ドアパネルの補
強はインパクトバー等の設定により、また車室内スペー
スを極力広くとるため、インナパネルは室外側に寄せら
れ、ドアパネル内のスペースが狭くなっている。

そのため、ドアパネル内に設置されるウィンドレギュレ
ータの構成部品は従来一般のものは小スペース内に対応
させることが難しく、部品の小型、軽量化が要求されて
いる。

本考案はこのような現状の要求に呼応したウィンドレギ
ュレータを提供するものである。

以下本考案の実施例を図面により説明する。

第１図はドアサツシ付き前後平行ガラスの場合を示し、
１はウィンドガラス、２はガラスチャンネル、３はリフ
トブラケットであり、第２図に示すように該リフトブラ
ケット３を摺動するローラ４を有している。

５は該ロー２４の中心に貫通しているローラピンである
。

このローラピン５の一端にスクリューブラケット６が結
合され、スクリューブラケット６とローラ４との間に抑
圧スプリング７が介装されている。

前記スクリューブラケット６はガイドブラケット１４と
後述する回転駆動装置部分のブラケット１２に保持され
たガイドスリーブ８内に摺動可能に嵌合している。

９はスクリューブラケット６の摺動を許容するためにガ
イドスリーブ８の長手方向に設けられたスリットである
。

前記ガイドスリーブ８内には螺旋ワイヤ１０が回転可能
に装入されてＬ・て、スクリューブラケット６と螺合し
、螺旋ワイヤ１０の正逆回転によってスクリューブラケ
ット６は昇降送明降移動するようになっている。

前記螺旋ワイヤ１０の回転駆動は電動若しくは手動機構
によるが、その機構は後述する。

第３図は本考案をドアサツシ付き後非平行ガラスの場合
に応用した例を示すものでスクリューブラケット６、ガ
イドスリーブ８及び螺旋ワイヤ１０の構成要素は前記と
全く同一である。

この場合、ウィンドガラス１′ＶＣガラスブラケツト１
９を固定し、このガラスブラケット１９にスクリューブ
ラケット６を直接固着する。

２０はガラスブラケット１９に固着されるガイドスリー
ブ８を保持するガイドブラケットである。

尚サツシレスドアウィンドの場合も上記第３図と略同−
の構成が適用される。

第４図はクォータウィンドの場合に本考案を適用させた
例を示すもので、構成は前記第３図の場合と同様である
。

クォータウィンドの場合は、つインドガラス１勤玉ガイ
ド２１、溝付ローラ２２に案内されて曲線運動により昇
降するので、ガイドスリーブ８をガイド２１の曲線形状
に倣って形成する。

尚螺旋ワイヤ１０はガイドスリーブ８０曲線形状に自然
に倣うので何ら問題はない。

次に螺旋ワイヤ１００回転駆動装置について説明する。

第１図及び第２図は電動による場合を示し、１５はモー
タ、１６はモータ軸と直結するウオーム １７は該ウオ
ーム１６と噛合するウオームホイールである。

このウオームホイール１７の中心軸１８と螺旋ワイヤ１
０の一端に結合した接続ブロック１１とを連結したもの
である。

１２はこの回転駆動装置に固定されたブラケットであり
、前記の通りガイドスリーブ８の一端が、このブラケッ
ト１２に固着される。

そして、ガイドスリーブ８の固着部外側にモータ１５の
回転の衝撃を緩和するために円すい形状のコイルバネ１
３が装着されている。

さらに、手動の場合は第５図に示すように、ノ・ンドル
シャフト２３に傘歯車又はそれ相当の歯車２４を設け、
これに螺旋ワイヤ１０の一端に結合したピニオン傘歯車
２５を噛合させる。

本考案は上記の通りの構造であるから、モータ１５又は
図示省略した手動ハンドルを回転することによって螺旋
ワイヤ１０はガイドスリーブＢ内で正逆回転する。

これにより螺旋ワイヤ１０に螺合しているスクリューブ
ラケット６はガイドスリーブ８に沿って昇降摺動し、ウ
ィンドガラス１．１ ’ １”を昇降開閉作動するもの
である。

上記本考案によると次のような利点を有している。

ウィンドガラスに昇降動を与えるための主要構成部材で
、殊にドアパネル内を縦走する部品は、螺旋ワイヤが内
設されたガイドスリーブだけであるため極めて小部品点
数並びに小型、軽量化され、狭いドアパネルスペース内
に十分対応させることができる。

螺旋ワイヤの回転によりスクリューブラケットを螺旋ワ
イヤのピッチリードによってウィンドガラスの昇降動を
与えるために、所謂ジヤツキ作動と同様となり、従って
ガラスからの高荷重に耐えることは勿論のこと、モータ
の出力も小さいものでよく、捷た手動の場合も操作力が
軽減されると共に、それ自体がブレーキ作用を持つもの
であるから別個にブレーキ機構を不要とする。

さらに、螺旋ワイヤはそれ自体が彎曲可能であるので、
ガイドスリーブを柔軟材とすることによりクォータウィ
ンド等の曲線運動による場合でも昇降軌跡に沿った設定
が自由に得られ、各種のウィンドガラスに適用されると
共に、ガイドスリーブ自体がウィンドガラスのガイドの
役目を果し、ガタッキ量を著しく減少している実用的な
効果を有している。

【図面の簡単な説明】

第１図は電動機構による本考案の斜視図、第２図は第１
図■−■線拡大断面図、第３図、第４図、及び第５図は
本考案の応用例を示す斜視図であり、第５図では手動機
構も示すものである。 １・・・・・・ウィンドガラス、６・・・・・・スクリ
ューガイド、８・・・・・・ガイドスリー７．９・・・
・・・スリット、１０・・・・・・螺旋ワイヤ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 螺旋ワイヤをガイドスリーブ内に回転可能に挿入し、該
   螺旋ワイヤに螺合し、且つガイドスリーブ内を摺動可能
   としたスクリューブラケットをウィンドガラスに直接若
   しくは間接的に結合させ、前記螺旋ワイヤを手動又は電
   動回転装置と連結したことを特徴とするウィンドレギュ
   レータ。